JP2002096868A - 部品収納テープ - Google Patents

部品収納テープ

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JP2002096868A
JP2002096868A JP2000285934A JP2000285934A JP2002096868A JP 2002096868 A JP2002096868 A JP 2002096868A JP 2000285934 A JP2000285934 A JP 2000285934A JP 2000285934 A JP2000285934 A JP 2000285934A JP 2002096868 A JP2002096868 A JP 2002096868A
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JP2000285934A
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Toshihiko Karaki
俊彦 唐木
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収容した部品が収容部内でその向きを変える
ことなく、安定的に収納することができる部品収納テー
プを提供すること。 【解決手段】 部品31を収容するための複数の凹状収
容部25が長さ方向に連続して設けられたテープ本体2
3と、このテープ本体の前記各凹状収容部の開口を塞ぐ
ためのカバーテープ40とを備える部品収納テープ20
であって、前記各凹状収容部25は、テープ搬送方向に
沿った断面の縦横比が近似した形状を備えており、かつ
前記凹状収容部を挟んだ両側縁に沿って前記テープ本体
と前記カバーテープとを固定した第1の固定部51,5
1と、前記連続する凹状収容部と凹状収容部の間に設け
られ、前記テープ本体と前記カバーテープとを固定した
第2の固定部52とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ型の圧電振
動子や抵抗等の電子部品に代表される部品を基板上に装
着する部品装着機において使用されるテープ状の部品収
容体である部品収納テープの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品等の基板に実装される部品は、
実装ラインにおいて、図13に示すように供給される。
【0003】図13において、実装ラインに設けたテー
プフィーダ(図示せず)に配置された図13に示すリー
ル状の供給手段2には、テープ状の収納体である部品収
納テープ1が巻き取られた状態で用意されている。部品
収納テープ1には長さ方向に多数の部品が収容されてお
り、供給手段2は、部品収納テープ1をピッチ送りしな
がら、各部品を所定の移載ヘッド(図示せず)に対して
順次搬送し、移載ヘッドは部品収納テープ1に収容され
ている部品を順次ピックアップして、実装対象である基
板等に個別に移載して実装するようになっている。
【0004】図13において、部品収納テープ1は、一
方向に長いキャリアテープであるテープ本体3を備えて
いる。このテープ本体3には、図示されているように、
長さ方向に並んだ多数のポケット状をした凹状収容部5
が設けられている。この凹状収容部5は、上部が開放さ
れた開口となっており、この凹状収容部5の各開口を塞
ぐように、カバーテープ4が設けられている。
【0005】したがって、部品収納テープ1は、図14
の平面図に示されているように、そのテープ本体3の各
凹状収容部5に電子部品6を収納することができるよう
になっている。また、このテープ本体3の一側縁には、
長さ方向に沿って並ぶ貫通穴7が形成されており、図3
の供給手段2の近傍に設けたラチェットの間欠回転によ
って、テープ本体3は、長さ方向に送られるようになっ
ている。
【0006】したがって、部品収納テープ1は、テープ
本体3の各凹状収容部5に電子部品6を収納した状態で
リール状の供給手段2に巻き取られた状態で移動され
る。部品実装の際には、図13に示されているように、
部品収納テープ1を長さ方向にピッチ送りしながら、カ
バーテープ4を剥がすことにより、各凹状収容部5の開
口を露出して、順次、移載ヘッドにより部品6を取り出
すことができるようになっている。
【0007】ここで、図15は、図14のA−A線に沿
った断面を示しており、この図には、カバーテープ4を
固定する構造が示されている。
【0008】すなわち、部品収納テープ1のテープ本体
3側の凹状収容部5には、部品6が収容されており、こ
の状態で、上からカバーテープ4が重ねられている。こ
こで、カバーテープ4は、表面層4aと接着層4bの2
層構造を有している。
【0009】図16に示すように、カバーテープ4の上
方から加熱コテ10が配置されて、テープ本体3の長手
方向の両側縁8,8が熱圧着されることにより、この両
側縁部8,8の接着層4bが溶融されて固定される。こ
れにより、部品6を凹状収容部5内に収納してカバーテ
ープ4で封止することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような構造であると、テープ本体3の長手方向の両側縁
8,8においてだけカバーテープ4が固定されているた
めに、各固定部の間の領域には、図15で示すように弛
みが生じやすく、カバーテープ4の下面と部品6との間
に比較的大きな隙間Cが生じる。
【0011】このような隙間Cが生じると、図17に示
すような場合に、部品6が凹状収容部5内で変位してし
まう場合がある。
【0012】図17は、図14の一部をB−B線に沿っ
て切断した状態を示す断面図である。
【0013】図17(a)に示すように、凹状収容部5
の形状及び部品6の形状が、テープ搬送方向に沿った断
面において、その縦横比が近似した形状である。このた
め、上記隙間Cが大きいと、部品収納テープ1の搬送過
程等において、凹状収容部5内で部品6が17(b)に
示す矢印の方向に回転しやすく、図17(c)に示すよ
うに、凹状収容部5内で部品6が90度回転した状態で
収納されてしまうことがある。
【0014】そして、このような状態で、カバーテープ
4が剥がされて、移載ヘッドが部品6を把持しようとす
ると、部品6の向きが異なるために、適切に把持するこ
とができない場合があり、実装工程に支障が生じるとい
う問題があった。
【0015】本発明の目的は、上記課題を解消して、収
容した部品が収容部内でその向きを変えることなく、安
定的に収納することができる部品収納テープを提供する
ことである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、部品を収容するための複数の凹状収容部
が長さ方向に連続して設けられたテープ本体と、このテ
ープ本体の前記各凹状収容部の開口を塞ぐためのカバー
テープとを備える部品収納テープであって、前記各凹状
収容部は、テープ搬送方向に沿った断面の縦横比が近似
した形状を備えており、かつ前記凹状収容部を挟んだ両
側縁に沿って前記テープ本体と前記カバーテープとを固
定した第1の固定部と、前記連続する凹状収容部と凹状
収容部の間に設けられ、前記テープ本体と前記カバーテ
ープとを固定した第2の固定部とを備える部品収納テー
プにより、達成される。
【0017】請求項1の構成によれば、テープ本体の部
品を収納するための凹状収容部が、テープ搬送方向に沿
った断面の縦横比において近似した形状を備えている場
合には、例えば、正方形に近い形状となる。このため、
テープ本体の凹状収容部に部品を収納して開口を塞ぐた
めのカバーテープを装着して封止した場合に、部品とカ
バーテープとの間の大きな隙間が生じると、部品が凹状
収容部の内部で動いて、その向きを変えてしまう。その
ため、請求項1の発明では、テープ本体とカバーテープ
を固定するに際して、凹状収容部を挟んだ両側縁に沿っ
て前記テープ本体と前記カバーテープとを固定するため
の第1の固定部を設けて、テープ本体の両側縁を固定す
るだけでなく、その間の領域として、特に、テープの長
さ方向に連続する凹状収容部と凹状収容部との間に、第
2の固定部を設けることによって、テープ本体とカバー
テープとの密着度合いを高めて、部品とカバーテープと
の間に大きな隙間が生じないようにしたものである。
【0018】特に、第2の固定部は、凹状収容部と凹状
収容部との間に設けていることから、第1の固定部と比
べて固定面積が少なく、従来に比べて、この第2の固定
部を付加した状態においても、部品実装に際して、カバ
ーテープをテープ本体から剥がす際に、極端に剥がしに
くくなることはなく、剥がす際の負担を最小に抑えて、
部品の回転を有効に防止することができる。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記第2の固定部が、前記凹状収容部どうしの間の
領域で連続する線状に設けられていることを特徴とす
る。
【0020】請求項2の構成によれば、前記第2の固定
部が、前記凹状収容部どうしの間の領域で連続する線状
に設けられていることにより、凹状収容部に収納される
部品を確実に密封できる。
【0021】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、前記第2の固定部が、前記第1の固定部よりも弱い
固定強度で固定されていることを特徴とする。
【0022】請求項3の構成によれば、追加ないし付加
された固定部である第2の固定部が、前記第1の固定部
よりも弱い固定強度で固定されていることにより、部品
実装に際して、カバーテープを剥がす際に、従来より極
端に大きな力を必要とせず、剥離時の反動により凹状収
容部内の部品が急激に動いて変位することを有効に防止
することができる。
【0023】請求項4の発明は、請求項1または2の構
成において、前記第2の固定部が、点固定されているこ
とを特徴とする。
【0024】請求項4の構成によれば、第2の固定部が
点固定されていることで、線状や免状に固定する場合と
比べて最小の固定面積とすることができ、その分第2の
固定部の固定強度を小さく抑えることができる。
【0025】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかの構成において、前記凹状収容部の底部には、収
容される部品の端子部に対応した箇所に、この端子部と
の干渉を回避するための逃げ段部を備えることを特徴と
する。
【0026】請求項5の構成によれば、凹状収容部内に
部品が収納されている状態で、部品の外部に露出した端
子を損傷することがなく、また、端子が前記逃げ段部に
収容されることで、凹状収容部にで部品の姿勢を安定的
に保持することができる。
【0027】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかの構成において、前記第1の固定部と第2の固定
部とが、テープ本体に対して、カバーテープを重ねて、
カバーテープ側から加熱コテの凸条を熱圧着することに
より前記カバーテープのテープ本体に対する当接面の一
部を溶融することで形成されており、前記加熱コテが、
前記第1の固定部に対応して、テープ本体の凹状収容部
を挟んだ両側縁に沿うように設けた平行な一対の凸条で
なる第1の凸条と、この第1の凸条の平行な一対の凸条
の間に設けられた第2の凸条とを備えていて、第1の凸
条にて前記第1の固定部が、第2の凸条にて前記第2の
固定部が形成されることを特徴とする。
【0028】請求項6の構成によれば、テープ本体の凹
状収容部内に部品を収納して、カバーテープを重ねた状
態で、テープの長さ方向に順次この加熱コテを押しつけ
るようにすれば、第1の凸条の圧着により第1の固定部
が、第2の圧着凸条により第2の固定部が容易に形成で
きる。
【0029】請求項7の発明は、請求項6の構成におい
て、前記加熱コテの前記第2の凸条の先端が前記第1の
凸条の先端よりも僅かに内側に設定されていることを特
徴とする。
【0030】請求項7の構成によれば、第2の凸条の方
が第1の凸条よりも圧着力が弱くなることにより、第2
の固定部が、前記第1の固定部よりも弱い固定強度で固
定される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面を参照して説明する。
【0032】図1は、本実施形態の部品収納テープの製
造工程の概略図である。
【0033】図示しない供給手段から送られたテープ本
体23は、例えば、搬送ローラ15a及びラチェット1
5bにより矢印の方向(図1にて左から右の方向)へ送
られる。このテープ本体23には、多数の凹状収容部が
列状に長さ方向に並んで形成されており、上部が開放さ
れた開口となっている点は従来と同じである。テープ本
体23の構造は後で詳しく説明する。
【0034】搬送されたテープ本体23には、途中の部
品供給部17にて、電子部品等の部品が供給される。す
なわち、ここまでは、部品本体23の凹状収容部は空の
状態であり、その開口から部品が挿入される。凹状収容
部に部品が収納された後で、このテープ本体23には、
カバーテープ40が重ねられて、上記開口が塞がれる。
【0035】すなわち、リール状の供給手段18には、
一方向に長いカバーテープ40が巻かれており、このカ
バーテープ40は、供給手段18から案内ローラ13
a,13b,13cを介して凹状収容部に部品を収納し
た後のテープ本体23の開口を塞ぐように重ねられる。
カバーテープ40の構成は後で詳しく説明する。
【0036】そして、このカバーテープ40の上から後
述する固定手段14により、カバーテープ40がテープ
本体23に対して、後述するように固定されることによ
り、部品収納テープ20が完成し、ラチェット16a及
び搬送ローラ16bを介して、図示しない巻き取りリー
ルに送られるようになっている。
【0037】図2は、上述した部品収納テープ20のテ
ープ本体23の一部を示す概略斜視図である。図示の状
態は、テープ本体23を長さ方向の一部だけ切り出して
示しており、テープ本体23は所定の幅を有し、一方向
に連続する長い形状を有している。
【0038】テープ本体23は、例えば、合成樹脂材
料,例えばポリスチレンにより一体に形成されている。
テープ本体23には、その長さ方向に一列に連続して多
数の凹状収容部25が形成されており、その上部は開放
された開口となっている。
【0039】また、テープ本体23の長手方向に沿った
一側縁には、貫通穴27が一列に連続的に形成されてお
り、例えば、図1で説明したラチェット15b等の間欠
回転により長さ方向に送ることができるようになってい
る。
【0040】図3は、図1のテープ本体23の凹状収容
部25のひとつを拡大して示す平面図であり、図4は図
3のD−D線断面図、図5は図3のC−C線断面図であ
る。図3に示すように、この凹状収容部25は、例え
ば、テープ本体23の幅方向である矢印Aの方向に長い
形状となるようにされている。
【0041】そして、凹状収容部25は、図5に示すよ
うに、縦横の方向に関して、寸法比が近似した形状とな
っている。この凹状収容部25の縦横の寸法比形状に関
しては、その中に収納される部品形状に対応しており、
部品及び凹状収容部25の形状の縦横の寸法比が近い形
状であると、収納された部品が矢印Dの方向に回転しや
すいことから、そのような弊害を除去しようとするのが
本願発明の目的である。したがって、凹状収容部25の
図5に示した縦横の寸法比は、その寸法比が1対1であ
るだけでなく、寸法比が1対1に近いことにより、部品
が回転変位しやすい寸法のものも全て含まれる。
【0042】さらに、凹状収容部25の底部には、図4
に示すように、収容される部品の端子部に対応した箇所
に、この端子部との干渉を回避するための逃げ段部2
6,26が形成されている。この場合、逃げ段部26,
26は、例えば、図示されているように凹状収容部25
の長手方向の両端部にそれぞれ設けられており、底部2
7よりもやや低くされた段部として形成されている。
【0043】これにより、収納された図6に示す部品の
端子部31a,31aが凹状収容部25内で損傷するこ
とを有効に防止することができる。
【0044】さらに、図5において、凹状収容部25の
内側側面28,28は、成形時の抜き方向に対応して、
上方に向かってやや開く傾斜面とされている。
【0045】図6は、部品収納テープ20のテープ本体
23の凹状収容部25内に、図1で説明した部品供給部
17から電子部品等の部品31が供給されて収容された
後で、固定手段14によりカバーテープ40が固定され
た状態を示している。
【0046】ここで、カバーテープ40は、所定幅の帯
状部材であり、例えば、表面層41と接着層42の2層
構造でなる薄いフィルム状の部材である。このカバーテ
ープ40は、表面層41よりも接着層42の方が低い温
度で溶融する性質を有する材料が選択されて使用されて
いる。例えば、表面層41は、ポリエチレンテレフタレ
ート、接着層42は、例えば、ポリエチレンにより形成
されている。
【0047】そして、カバーテープ40は、概略断面図
である図6及び、平面図である図7に示すように固定さ
れている。
【0048】すなわち、カバーテープ40は、テープ本
体23に対して、例えばテープ本体23の各凹状収容部
25を挟んだ両側縁に沿って固定した第1の固定部5
1,51を有している。これにより、各凹状収容部25
及びその内部の部品31は、密閉されることができる。
【0049】しかしながら、この第1の固定部51,5
1による固定だけでは、部品31とカバーテープ40と
の間に隙間を多く生じてしまい、特に、図5で説明した
ように、凹状収容部25が縦横の寸法比が近い形状であ
ると、図17で説明したように、部品31が中で回転変
位してしまう。
【0050】そこで、本実施形態では、この第1の固定
部51,51の間の領域に注目し、特に、各凹状収容部
25が連続する間の領域に、第2の固定部52を形成し
ている。これにより、図6に示されているように、第1
の固定部51,51の中間部が固定されることで、部品
31とカバーテープ40との間で生じる隙間を極めて小
さくすることができ、部品31が回転変位するための余
地を無くしたものである。
【0051】ここで、テープ本体23とカバーテープ4
0とを固定する固定部の固定面積を大きくし過ぎると、
固定力が増すことで、実装時にカバーテープ40をテー
プ本体23から剥がしにくくなる。
【0052】そこで、本実施形態では、上記隙間を無く
すための最小限の固定部を第2の固定部52として、第
1の固定部51,51の間に設けたものである。さら
に、第2の固定部52は、各凹状収容部25を避けて、
これらの間に設けたことから、その固定面積は、第1の
固定部51,51の固定面積よりも小さくすることがで
き、剥離時における剥離の瞬間に、部品31及び凹状収
容部25の近傍に係る衝撃や反動を小さくして、部品3
1が跳ねたりすることを有効に防止できる。
【0053】図8は、このような第1及び第2の固定部
51,51,52を形成する方法の一例を示している。
【0054】図1の工程で説明した固定手段14におい
ては、図8に示すように、加熱コテ60が、テープ本体
23の上に配置されたカバーテープ40上に下降され、
この加熱コテ60の各凸条61,61,62が、図7で
説明した第1の固定部51,51と第2の固定部52に
対応した間隔で設けられた各凸条61,61,62をそ
れぞれ圧着させる。この時、加熱コテ60は、少なくと
も上述の接着層42を部分的に溶かすことができる程度
に加熱される。これにより、加熱コテ60の各凸条6
1,61,62を介して伝えられる熱がカバーテープ4
0の圧着箇所に加えられる。この熱をカバーテープ40
の表面層41を通して接着層42を加熱する。
【0055】これにより、カバーテープ40の表面層4
1はそのままで、接着層42だけを溶融させて、第1の
固定部51,51及び第2の固定部52を形成する。
【0056】しかも、図8において、加熱コテ60の各
凸条61,61,62のうち、第1の固定部51,51
に対応した凸条61,61は、カバーテープ40に対し
て強く圧着し、第2の固定部52に対応した凸条62
は、これらよりも弱く圧着する。これにより、第1の固
定部51,51よりも第2の固定部52の方が固定強度
が弱くなるようにされている。
【0057】これにより、部品実装に際して、カバーテ
ープ40を剥がす際に、従来より極端に大きな力を必要
とせず、剥離時の反動により凹状収容部25内の部品3
1が急激に動いて変位することを有効に防止することが
できる。
【0058】図9及び図10は、図1の固定手段14に
使用される上記した加熱コテ60の構成例を示してい
る。
【0059】図において、加熱コテ60は、熱伝導性に
優れた金属製のブロック状本体63を備えており、例え
ば、固定手段14に用意される昇降機構(図示せず)に
図の状態と上下逆の状態で取り付けることができるよう
になっている。本体63内には、例えば電気ヒータ等が
内蔵されており、温度調整が可能となるようにされてい
る。
【0060】加熱コテ60の上記したカバーテープ40
に圧着される面(図8参照)には、長手方向に互いに平
行に延びる3本の凸条61,61,62が配置されてい
る。凸条61,61は本体の両側縁に配置され、凸条6
1と61の間の間隔は、図7の第1の固定部51,51
どうしの間隔と一致するようにされている。
【0061】凸条61と61の間で、凸条62が設けら
れる位置は、図7の第2の固定部52と対応している。
さらに、図10に示されているように、凸条61と61
の先端61a,61aの高さは等しく、凸条62の先端
62aの高さはこれより僅かに低く、例えば、10μm
程度低く設定されている。
【0062】これにより、テープ本体23にカバーテー
プ40を載せて、その長手方向に沿って移動させなが
ら、上記加熱コテ60を順次カバーテープ40の上へ圧
着する。これにより、図7で説明したように、凸条6
1,61が固定部51,51を形成するためにカバーテ
ープ40に圧着する力は、凸条62が固定部52を形成
するためのカバーテープ40に圧着する力よりも強くな
るようにされている。
【0063】本実施形態は、以上のように構成されてお
り、テープ本体23の部品31を収納するための凹状収
容部25が、図5で説明したように、断面の縦横比にお
いて近似した形状を備えている場合には、例えば、正方
形に近い形状となる。
【0064】このため、テープ本体23の凹状収容部2
5に部品31を収納して開口を塞ぐためのカバーテープ
40を装着して封止した場合に、部品31とカバーテー
プ40との間に生じる隙間が大きいと、部品31が凹状
収容部25の内部で動いて、図17で説明したようにそ
の向きを変えてしまう。ところが、本実施形態では、上
述したように、テープ本体23とカバーテープ40を固
定するに際して、第1の固定部51,51を設けて、テ
ープ本体23の両側縁を固定するだけでなく、図7で説
明したように、その間の領域として、特に、テープの長
さ方向に連続する凹状収容部25と凹状収容部25との
間に、第2の固定部52を設けることによって、テープ
本体23とカバーテープ40とが密着するようにしたの
で、部品31とカバーテープ40との間に大きな隙間が
生じない。このため、部品31が凹状収容部25内で、
回転変位することなく、その向きを正しく揃えて部品実
装機へ搬送できる。
【0065】しかも、本実施形態では、上記隙間を無く
すための最小限の固定部を第2の固定部52として、第
1の固定部51,51の間に設けただけなく、さらに、
第2の固定部52は、各凹状収容部25を避けて、これ
らの間に設けたことから、その固定面積は、第1の固定
部51,51の固定面積よりも小さくすることができ、
剥離時における剥離の瞬間に、部品31及び凹状収容部
25の近傍に係る衝撃や反動を小さくして、部品31が
跳ねたりすることを有効に防止できる。
【0066】さらに、上記加熱コテ60を用いて、第2
の固定部52の固定強度を第1の固定部51,51の固
定強度よりも弱くすることで、このような効果をさらに
有効に発揮することができる。
【0067】図11は、本発明の第2の実施形態を示す
部分平面図である。
【0068】図11の部品収納テープ70において、第
1の実施形態の部品収納テープ20と同一の符号を付し
た箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略
し、相違点を中心に説明する。
【0069】部品収納テープ70が第1の実施形態と異
なるのは、第2の固定部72の形態についてだけであ
る。
【0070】本実施形態では、第1の固定部51,51
の間の領域に、この間の距離の略中間点に沿って、第2
の固定部72を形成している。これにより、図6で説明
したと同様に、第1の固定部51,51の中間部が固定
されることで、部品31とカバーテープ40との間で生
じる隙間を極めて小さくすることができ、部品31が回
転変位するための余地を無くしたものである。この第2
の固定部72は、第1の実施形態の第1の固定部52と
異なり、その固定面積をきわめて小さくするために、点
状に形成している。
【0071】すなわち、この実施形態では、各凹状収容
部25を両側から挟むように、各凹状収容部25の開口
周縁にそれぞれひとつずつ、つまり、凹状収容部25に
ついて2つずつ、点状の固定部を形成している。
【0072】これにより、第1の実施形態と比べると、
第2の固定部72の固定面積はきわめて小さくなるの
で、その分カバーテープ40の剥離がしやすく、剥離時
に部品31に衝撃や反動を与えにくい。また、このきわ
めて小さな面積の固定部を、できるだけ凹状収容部25
の開口周縁に近接させて設けたことで、凹状収容部25
内で部品31とカバーテープ40との間の隙間をより確
実に小さくすることができる。その他の作用効果は第1
の実施形態と同じである。
【0073】図12は、本発明の第3の実施形態を示す
部分平面図である。
【0074】図12の部品収納テープ80において、第
1の実施形態の部品収納テープ20と同一の符号を付し
た箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略
し、相違点を中心に説明する。
【0075】上記第2の実施形態では、第1の固定部5
1,51の間の領域に、この間の距離の略中間点に沿っ
て、第2の固定部72を形成したのに対して、この実施
形態では、各凹状収容部25の互いに対向する対角に近
接して、それぞれ点状の第2の固定部82を形成してい
る点が異なる。
【0076】したがって、その他の構成は第2の実施形
態と同じで、第2の実施形態と同様の作用効果を発揮す
ることができる。
【0077】尚、上述の第2及び第3の実施形態の各固
定部は、例えば、図9及び図10で説明した加熱コテ6
0の第2の凸条を対応する位置に設けたボスに変更する
だけで形成することができる。本発明は上述の実施形態
に限定されない。
【0078】例えば、第2の固定部の形状や数,位置等
は、本発明の意義を逸脱しない範囲で適宜変更すること
ができる。また、上述の実施形態の各条件や各構成は適
宜その一部を省略したり、相互に組み合わせることがで
きる。
【0079】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、収
容した部品が収容部内でその向きを変えることなく、安
定的に収納することができる部品収納テープを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の部品収納テープの製造工程
の概略図。
【図2】図1の部品収納テープ20のテープ本体23の
一部を示す概略斜視図。
【図3】図1のテープ本体23の凹状収容部23のひと
つを拡大して示す平面図。
【図4】図3のD−D線断面図。
【図5】図3のC−C線断面図。
【図6】テープ本体23の凹状収容部25内に部品31
が供給されて収容された後で、カバーテープ40が固定
された状態を示す概略断面図。
【図7】図1の部品収納テープの概略部分平面図。
【図8】部品収納テープの第1及び第2の固定部を形成
する方法を示す概略断面図。
【図9】図8の固定部の形成に使用する加熱コテの構成
例を示す概略斜視図。
【図10】図9の加熱コテの概略側面図。
【図11】本発明の第2の実施形態の部品収納テープの
概略部分平面図。
【図12】本発明の第3の実施形態の部品収納テープの
概略部分平面図。
【図13】従来の部品収納テープの供給手段を説明する
ための斜視図。
【図14】図13の部品収納テープの概略部分平面図。
【図15】図14のA−A線断面図。
【図16】図13の部品収納テープの固定部を形成する
方法を示す概略断面図。
【図17】図14の一部をB−B線に沿って切断した状
態を示す断面図であり、(a)は部品の静定状態を示
し、(b)は部品が回転変位する様子を示し、(c)は
部品が回転変位して収納された状態を示す。
【符号の説明】
20 部品収納テープ 23 テープ本体 25 凹状収容部 26 逃げ段部 27 貫通穴 31 部品 40 カバーテープ 51,51 第1の固定部 52 第2の固定部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品を収容するための複数の凹状収容部
    が長さ方向に連続して設けられたテープ本体と、このテ
    ープ本体の前記各凹状収容部の開口を塞ぐためのカバー
    テープとを備える部品収納テープであって、 前記各凹状収容部は、テープ搬送方向に沿った断面の縦
    横比が近似した形状を備えており、 かつ前記凹状収容部を挟んだ両側縁に沿って前記テープ
    本体と前記カバーテープとを固定した第1の固定部と、 前記連続する凹状収容部と凹状収容部の間に設けられ、
    前記テープ本体と前記カバーテープとを固定した第2の
    固定部とを備えることを特徴とする、部品収納テープ。
  2. 【請求項2】 前記第2の固定部は、前記凹状収容部ど
    うしの間の領域で連続する線状に設けられていることを
    特徴とする、請求項1に記載の部品収容法。
  3. 【請求項3】 前記第2の固定部は、前記第1の固定部
    よりも弱い固定強度で固定されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の部品収容法。
  4. 【請求項4】 前記第2の固定部は、点固定されている
    ことを特徴とする、請求項2または3のいずれかに記載
    の部品収納テープ。
  5. 【請求項5】 前記凹状収容部の底部には、収容される
    部品の端子部に対応した箇所に、この端子部との干渉を
    回避するための逃げ段部を備えることを特徴とする、請
    求項1ないし4のいずれかに記載の部品収納テープ。
  6. 【請求項6】 前記第1の固定部と第2の固定部とは、
    テープ本体に対して、カバーテープを重ねて、カバーテ
    ープ側から加熱コテの凸条を熱圧着することにより前記
    カバーテープのテープ本体に対する当接面の一部を溶融
    することで形成されており、 前記加熱コテが、 前記第1の固定部に対応して、テープ本体の凹状収容部
    を挟んだ両側縁に沿うように設けた平行な一対の凸条で
    なる第1の凸条と、 この第1の凸条の平行な一対の凸条の間に設けられた第
    2の凸条とを備えていて、 第1の凸条にて前記第1の固定部が、第2の凸条にて前
    記第2の固定部が形成されることを特徴とする、請求項
    1ないし5のいずれかに記載の部品収納テープ。
  7. 【請求項7】 前記加熱コテの前記第2の凸条の先端が
    前記第1の凸条の先端よりも僅かに内側に設定されてい
    ることを特徴とする、請求項6に記載の部品収納テー
    プ。
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