JP2008254785A - テーピング部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート状部品の収納部からの移動を防ぎ、実装性の良いテーピング部品を提供することを目的とする。
【解決手段】シート状部品13と、このシート状部品13を収納し、上面が開口した略直方体の収納部12を有する長尺のエンボステープ11と、このエンボステープ11を覆うトップテープ16とを備え、前記トップテープ16は前記エンボステープ11の長手方向と平行な両端のシール部15と前記エンボステープ11の中央のシール部14とでシールされており、前記両端のシール部15は前記収納部12の幅方向の一対の端縁17を含むようにシールされたテーピング部品とする。
【選択図】図1
【解決手段】シート状部品13と、このシート状部品13を収納し、上面が開口した略直方体の収納部12を有する長尺のエンボステープ11と、このエンボステープ11を覆うトップテープ16とを備え、前記トップテープ16は前記エンボステープ11の長手方向と平行な両端のシール部15と前記エンボステープ11の中央のシール部14とでシールされており、前記両端のシール部15は前記収納部12の幅方向の一対の端縁17を含むようにシールされたテーピング部品とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、シート状部品を収納したテーピング部品に関するものである。
近年、各種電子機器の組立において、様々な電子部品、例えば、コイル、チップ抵抗器、積層セラミックコンデンサ、可変抵抗器などを面実装する場合、エンボスタイプのテーピング部品が多く用いられている。このエンボスタイプのテーピング部品は、凹状の収納部に電子部品を挿入したエンボステープの長手方向の両端部分をトップテープによりシールしたものが一般的である。
図3の斜視図に示したものは、一般的なエンボスタイプのテーピング部品であり、エンボステープ31に入れた部品が脱落しないように、トップテープ32でエンボステープ31を覆っている。
トップテープ32には、図示されていないが、シーラント層と呼ばれる加熱加圧により融着する薄い層が形成されており、エンボステープ31とトップテープ32のシール部33を、例えば百数十度に加熱加圧することにより、熱圧着してシールするようにしたものである。
また、エンボステープ31の側部には、自動送り用のピンを係合させるための孔31aが設けられている。
このようなエンボスタイプのテーピング部品は長尺で、収納部内の製品数で、数百〜数千個単位で、リールに巻きとられた状態で完成される。
そしてこのテーピング部品は自動面実装の装置に設置され、自動送り用孔に自動送り用ピンを係合させて、一定速度でエンボステープ31を送り出して行く。このとき、トップテープ32を剥しつつ収納部に挿入されていた部品を取り出して基板などに面実装して行くのである。
なお、本出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平05−270565号公報
上記のように、従来の厚みのある電子部品によるテーピング部品では、収納される電子部品の厚みに応じて形成されたエンボステープ31の収納部に電子部品を入れてトップテープ32で覆い、エンボステープ31の両端部をシールしていた。
ところが、シート状部品、特に近年放熱部品として広く用いられるグラファイトシートなどは、その厚みが約20〜1000μmと薄く、また表面が平滑で滑りやすいため、エンボステープ31の収納部に収納し、トップテープ32によりシールしても、シート状部品がエンボステープ31とトップテープ32の間の隙間を移動し、所定の収納部以外の場所や、隣の収納部に入り込んでしまう場合があった。
所定の収納部以外の例えばエンボステープ31とトップテープ32の隙間に挟まった場合には、柔らかいシート状部品が傷つくとともに、所定の場所にないため実装用の吸着ヘッドがうまく作動せず、実装ができない場合がある。また隣の収納部に移動した場合は、一つの収納部に2つ以上の部品が収納されてしまい、実装性が著しく低下するという課題があった。
さらに、エンボステープ31に接するトップテープ32の全面をシールすればこのような薄いシート状部品の移動を抑制することはできるが、この場合にはトップテープ32の剥離が困難になり、やはり実装性が著しく低下することになる。
そこで本発明は例えばグラファイトシートのように滑りやすく、薄いシートであってもトップテープの剥離性を低下させることなく、安定して収納部内に保持することにより実装性を向上したテーピング部品を提供することを目的とする。
そしてこの目的を達成するために、本発明のテーピング部品は、上面が開口した略直方体の収納部が長手方向に所定間隔ごとに複数個設けられた長尺のエンボステープと、前記収納部に収納されたシート状部品と、前記エンボステープを覆うトップテープとを備え、前記トップテープは前記エンボステープの長手方向と平行な両端部と前記エンボステープの中央部とでシールされており、前記両端部のシールは前記収納部の幅方向の一対の端縁を含むようにシールされていることを特徴とするテーピング部品である。
また、本発明のテーピング部品は、エンボステープの収納部を覆うトップテープがこの収納部の四隅でシールされていることを特徴とするテーピング部品である。
本発明によれば、エンボステープの中央部と、収納部の幅方向の一対の端縁を含んでこの収納部の両端部をトップテープで覆ったことにより、トップテープの剥離性を低下させることなく、シート状部品がエンボステープとトップテープの隙間を移動することが制限され、安定して収納部内に保持されるため、このシート状部品の実装性を向上することができる。
また、エンボステープの収納部を覆うトップテープがこの収納部の四隅でシールすることにより、さらにトップテープの剥離性を確保しつつ、収納部に収納されたシート状部品が隙間を移動することが制限され、安定して収納部内に保持されるため、このシート状部品の実装性を向上することができる。
以下、本発明のテーピング部品について一実施の形態および図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1(a)は実施の形態1のテーピング部品の平面透視図、図1(b)は図1(a)のA−A線で切断したときの断面図を示す。
図1(a)は実施の形態1のテーピング部品の平面透視図、図1(b)は図1(a)のA−A線で切断したときの断面図を示す。
図1(a)、(b)でエンボステープ11は複数の収納部12を有し、この収納部12にシート状部品13が収納された後、エンボステープ11の中央のシール部14と両端のシール部15でトップテープ16がシールされている。
また、エンボステープ11の両端には自動送り用のピンを係合させるための孔11aを設けている。
そしてこの収納部12は、エンボステープ11の長手方向に略直方体形状の窪みとして形成されており、略矩形のシート状部品13はその長さ方向がエンボステープの幅方向を向き、またシート状部品13の幅方向はエンボステープ11の長手方向を向くように収納されている。
そして両端のシール部15は収納部12の幅方向における一対の端縁17を含むようにシールされている。
ここで、両端のシール部15が収納部12の端縁17を含んでシールされていることが特に重要であり、この端縁17を含むことによりシート状部品13が図1(a)の左右方向に移動して収納部12から飛び出し、エンボステープ11とトップテープ16との隙間に入り込んでしまうことを防止することができる。
さらに、中央のシール部14により、シート状部品13が図1(a)の上下方向に移動してエンボステープ11とトップテープ16との隙間に入り込んでしまうことを防ぐことができる。
ここで、中央のシール部14と両端のシール部15のどちらか一方との間隔は、シート状部品13の長さより短くしておくことが必要である。
以上のように、本実施の形態1のテーピング部品は、端縁17と中央のシール部14の両方がシールされていることにより、シート状部品13の移動を抑制することができるため、例えば厚さが0.1mmと非常に薄く、表面が平滑で滑りやすいグラファイトシートのようなシート状部品13であっても、確実に収納部12に収納し、実装性を向上することができるものである。
さらに、これらのシール部によりシート状部品13の移動を抑制することができるため、図1(b)に示す、収納部12の深さhをシート状部品13の厚みよりやや深い程度まで浅くすることができ、エンボステープ11の材料使用量を削減できるとともに、実装をより確実に行うことができる。
中央のシール部14、両端のシール部15は、例えば先端が楕円状の加熱されたコテ(図示せず)を当てたまま、エンボステープ11とトップテープ16を一体に長手方向にずらすことにより、トップテープ16のエンボステープ11側に設けられたシーラント層(図示せず)を溶かして形成することができる。
ここで、中央のシール部14と両端のシール部15の幅としては、1mm〜3mmとすることが好ましい。
シール部の幅が1mm以下ではシールが部分的に不完全になる恐れがあり、また3mm以上と広くなった場合にはトップテープ16の剥離が困難になる場合があるためである。
また、中央のシール部14はシート状部品13の上下への移動を防止する補助的なシールであるため、その幅はトップテープ16の剥離性の点から両端のシール部15の幅よりも狭くすることが好ましい。
そして例えば中央のシール部14の幅を1〜1.5mmとし、両端のシール部15の幅を1.5〜2.0mm程度とすることにより、従来3mmの両端のシール部のみでシールしていた場合に比べて、剥離性を確保したままシート状部品を確実に収納部に保持して実装性を向上することができる。
(実施の形態2)
図2は実施の形態2のテーピング部品の平面透視図を示し、図1と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を簡略化する。
図2は実施の形態2のテーピング部品の平面透視図を示し、図1と同じ構成要素には同じ符号を付して説明を簡略化する。
実施の形態2が実施の形態1と異なるのは、中央のシール部14と両端のシール部15の代わりに収納部12の四隅を4つのL字型のシール部21でシールした点である。
収納部12の四隅を4つのL字型のシール部21でシールすることで、収納されたシート状部品13の移動を制限し、より確実にシート状部品13を収納部12内に収納することができるため、実装性を向上することができる。
また、収納部12の四隅のみのシールであり、エンボステープ11の長手方向に連続して設けられたものでないため、L字型に幅方向に延長された部分を含めても、シール部分を少なくすることができ、これによりトップテープ16の剥離性を向上することができるという優れた効果も有している。
ここで隣り合う2つのL字型のシール部21間のシールされていない部分の長さは、このシールされていない部分に向かい合うシート状部品13の辺の長さよりも短いことが必要である。
例えば、図2でエンボステープ11の幅方向で隣り合う2つのシール部21間のシールされていない部分の長さは、シート状部品13の長さよりも短く、またエンボステープ11の長手方向で隣り合う、同一収納部12をシールする2つのシール部21間のシールされていない部分の長さはシート状部品13の幅よりも短いことが必要である。
収納部12の四隅を図2のようにシールする方法としては、孔11aによりトップテープ16を重ねたエンボステープ11を間歇的に送り、所定の位置で先端に4個のL字型の加熱部を有するコテ(図示せず)を当てて、トップテープ16のエンボステープ11側に設けられたシーラント層(図示せず)を溶かすことにより形成することができる。
以上のように、実施の形態1、2のテーピング部品によって、グラファイトシートのような薄くて滑りやすいシート状部品13を確実に収納部12に収納し、実装性を向上することができる。
なお、一般的にはシート状部品は粘着性を有する支持テープに装着され、この支持テープから剥がして実装機に供給する方法が用いられるが、特に、グラファイトシートのように破れやすく、また表面が剥がれやすいシート状部品の場合には、シート状部品を損なうことなく支持テープから剥がすことが難しいので、本発明のテーピング部品を用いることが有用である。
本発明のテーピング部品は、収納部に収納されたシート状部品の移動を制限し、安定して収納部内に保持できるため、このシート状部品の実装性を向上することができ、シート状部品を実装機に供給する場合のテーピング部品などに有用である。
11 エンボステープ
11a 孔
12 収納部
13 シート状部品
14 中央のシール部
15 両端のシール部
16 トップテープ
17 端縁
21 四隅のシール部
11a 孔
12 収納部
13 シート状部品
14 中央のシール部
15 両端のシール部
16 トップテープ
17 端縁
21 四隅のシール部
Claims (2)
- 上面が開口した略直方体の収納部が長手方向に所定間隔ごとに複数個設けられた長尺のエンボステープと、前記収納部に収納されたシート状部品と、前記エンボステープを覆うトップテープとを備え、前記トップテープは、前記エンボステープの長手方向と平行な両端部と前記エンボステープの中央部とでシールされており、前記両端部のシールは、前記収納部の幅方向の一対の端縁を含むようにシールしていることを特徴とするテーピング部品。
- 上面が開口した略直方体の収納部が長手方向に所定間隔ごとに複数個設けられた長尺のエンボステープと、前記収納部に収納されたシート状部品と、前記エンボステープをシールするトップテープとを備え、前記トップテープは、前記収納部の四隅でシールされていることを特徴とするテーピング部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007100209A JP2008254785A (ja) | 2007-04-06 | 2007-04-06 | テーピング部品 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007100209A JP2008254785A (ja) | 2007-04-06 | 2007-04-06 | テーピング部品 |
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JP2008254785A true JP2008254785A (ja) | 2008-10-23 |
Family
ID=39978764
Family Applications (1)
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JP2007100209A Withdrawn JP2008254785A (ja) | 2007-04-06 | 2007-04-06 | テーピング部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009102025A (ja) * | 2007-10-22 | 2009-05-14 | Hirose Electric Co Ltd | 電子部品包装体 |
JP2014094754A (ja) * | 2012-11-08 | 2014-05-22 | Rohm Co Ltd | 電子部品包装体 |
CN106081214A (zh) * | 2016-08-05 | 2016-11-09 | 深圳市信维通信股份有限公司 | 一种包装载带及包装方法 |
JP2017071404A (ja) * | 2015-10-05 | 2017-04-13 | 株式会社カネカ | グラファイトシート梱包体 |
JP2017171393A (ja) * | 2017-05-31 | 2017-09-28 | ローム株式会社 | 電子部品包装体 |
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2007
- 2007-04-06 JP JP2007100209A patent/JP2008254785A/ja not_active Withdrawn
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