JP2002093871A - 半導体製造装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体製造装置および半導体装置の製造方法

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JP2002093871A
JP2002093871A JP2000284556A JP2000284556A JP2002093871A JP 2002093871 A JP2002093871 A JP 2002093871A JP 2000284556 A JP2000284556 A JP 2000284556A JP 2000284556 A JP2000284556 A JP 2000284556A JP 2002093871 A JP2002093871 A JP 2002093871A
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Japan
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film
thickness
semiconductor substrate
measurement
substrate
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JP2000284556A
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Satoru Sakai
哲 酒井
Atsushi Hiraiwa
篤 平岩
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚測定精度を向上させる。 【解決手段】 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成した
後、そのゲート絶縁膜の膜厚や膜質等を光学的に測定す
る直前または測定中に、半導体基板の表面の水分や有機
物等のような膜厚測定に対する外乱要因を除去するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置お
よび半導体装置の製造技術に関し、特に、半導体装置の
製造工程において半導体基板上に形成された薄膜を光学
的に測定する技術に適用して有効な技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】本発明者らが検討した薄膜の厚さ測定技
術は、例えば半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜の
厚さや膜質等を測定する技術である。その技術によれ
ば、実際の製品を製造するための半導体基板またはその
半導体基板と同工程時に着工したダミーの半導体基板上
のゲート絶縁膜の厚さや膜質を、クリーンルーム中にお
いて偏光解析器(エリプソメータ)を用いて測定してい
る。
【0003】なお、膜厚の測定技術については、例えば
特開平7−198308号公報に記載があり、エリプソ
メータを用いた薄膜測定技術について開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体基板
をクリーンルーム中に放置すると、放置時間の経過に伴
い、半導体基板上に付着する有機物や水分等が増加する
ことが知られている(文献:社団法人 電子情報通信学
会 信学技報 ED96−11,SDM96−11,p
75〜p82(1996−04)参照)。
【0005】そこで、本発明者らは、その半導体基板上
に付着する有機物や水分等の付着物についてさらに研究
を重ねた結果、それら付着物は、光学的な膜厚計測に影
響を与えるという課題があることを初めて見出した。こ
の課題は、測定対象の膜の薄膜化に伴い問題となってい
る。特に、近年、半導体装置においては、素子の微細化
や高性能化に伴いゲート絶縁膜の厚さが極めて薄くなり
つつあるので、膜厚測定値の誤差が無視できなくなって
きており、半導体装置の開発やプロセス管理の面から
も、ゲート絶縁膜の厚さを如何に正確に測定するかが重
要な課題となっている。
【0006】本発明の目的は、膜厚測定精度を向上させ
ることのできる技術を提供することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、膜厚測定の誤
差を小さくすることのできる技術を提供することにあ
る。
【0008】また、本発明の他の目的は、半導体装置の
プロセス管理を向上させることのできる技術を提供する
ことにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、半導体装置の
信頼性を向上させることのできる技術を提供することに
ある。
【0010】また、本発明の他の目的は、半導体装置の
歩留まりを向上させることのできる技術を提供すること
にある。
【0011】また、本発明の他の目的は、半導体装置の
性能を向上させることのできる技術を提供することにあ
る。
【0012】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0014】1.本発明は、半導体基板上の所定の膜の
厚さ、膜質またはそれらの両方を光学的に測定するのに
先立ち、前記半導体基板の表面における前記測定に対す
る外乱要因物を除去するものである。
【0015】2.本発明は、半導体基板上に形成された
所定の膜の厚さ、膜質またはそれらの両方を光学的に測
定する測定部と、前記測定部に半導体基板を搬入するた
めの搬送部とを有し、前記測定部または前記搬送部のい
ずれか一方に、前記半導体基板の表面における前記測定
に対する外乱要因物を除去する外乱除去手段を設けたも
のである。
【0016】3.本発明は、前記項1または2におい
て、前記測定部が、前記半導体基板の測定面に対して第
1の光を照射する光源と、前記第1の光の照射によって
半導体基板の測定面から反射された第2の光を受光する
受光部と、前記受光部で受光された光情報を電気的な情
報に変換する光電変換部と、前記光電変換部からの電気
的な情報に基づいて膜厚、膜質またはそれらの両方を解
析する解析部とを有するものである。
【0017】4.本発明は、半導体基板上に所定の膜を
形成した後、前記所定の膜の厚さ、膜質またはそれらの
両方を光学的に測定する工程を有し、前記測定に先立っ
て、または、測定中に、前記半導体基板の表面における
測定に対する外乱要因物を除去するものである。
【0018】5.本発明は、(a)半導体基板上にゲー
ト絶縁膜を形成した後、前記ゲート絶縁膜の厚さ、膜質
またはそれらの両方を光学的に測定する工程と、(b)
前記(a)工程後、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を
形成する工程とを有し、前記測定に先立って、または、
測定中に、前記半導体基板の表面における前記測定に対
する外乱要因物を除去するものである。
【0019】6.本発明は、(a)半導体基板上の下部
電極上に容量絶縁膜を形成した後、前記容量絶縁膜の厚
さ、膜質またはそれらの両方を光学的に測定する工程
と、(b)前記(a)工程の後、前記容量絶縁膜上に上
部電極を形成する工程とを有し、前記測定に先立って、
または、測定中に、前記半導体基板の表面における前記
測定に対する外乱要因物を除去するものである。
【0020】7.本発明は、前記項1〜6のいずれかに
おいて、前記外乱要因物が、有機物または水分とするも
のである。
【0021】8.本発明は、前記項7のいずれかにおい
て、前記有機物を除去する手段が、紫外線照射またはオ
ゾンガスの導入とするものである。
【0022】9.本発明は、前記項7において、前記水
分を除去する手段が、半導体基板の加熱処理、乾燥した
不活性ガス(例えば窒素またはアルゴン等)の導入また
は処理室内の低圧化とするものである。
【0023】10.本発明は、半導体基板上に所定の膜
を形成した後、前記半導体基板を大気中に搬出する前
に、前記所定の膜の膜厚、膜質またはそれらの両方を光
学的に検出し、測定する工程を有するものである。
【0024】11.本発明は、(a)半導体基板上にゲ
ート絶縁膜を形成する工程と、(b)前記(a)工程の
後、前記半導体基板を大気中に搬出する前に、前記ゲー
ト絶縁膜の膜厚、膜質またはそれらの両方を光学的に測
定する工程と、(c)前記(b)工程の後、前記ゲート
絶縁膜上にゲート電極を形成する工程とを有するもので
ある。
【0025】12.本発明は、(a)半導体基板上の下
部電極上に容量絶縁膜を形成する工程と、(b)前記
(a)工程の後、前記半導体基板を大気中に搬出する前
に、前記容量絶縁膜の膜厚、膜質またはそれらの両方を
光学的に測定する工程と、(c)前記(b)工程の後、
前記容量絶縁膜上に上部電極を形成する工程とを有する
ものである。
【0026】13.本発明は、半導体基板上に所定の膜
を形成した後、前記所定の膜の膜厚、膜質またはそれら
の両方を光学的に測定する工程を有し、前記所定の膜の
形成工程後から測定工程が終了するまでの間、前記測定
に対する外乱要因物が半導体基板の表面に付着しない雰
囲気とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】本願発明の実施の形態を説明する
にあたり、本願における用語の基本的な意味を説明する
と次の通りである。
【0028】本願において半導体装置というときは、特
に単結晶シリコン基板上に作られるものだけでなく、特
にそうでない旨が明示された場合を除き、SOI(Silic
on On Insulator)基板やTFT(Thin Film Transistor)
液晶製造用基板などといった他の基板上に作られるもの
を含むものとする。
【0029】また、半導体ウエハまたは半導体基板と
は、半導体装置の製造に用いるシリコンその他の半導体
単結晶基板(一般にほぼ平面円形状)、サファイア基
板、ガラス基板、その他の絶縁、反絶縁または半導体基
板等並びにそれらの複合的基板を言う。
【0030】以下の実施の形態においては便宜上その必
要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に
分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それら
はお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部ま
たは全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
【0031】また、以下の実施の形態において、要素の
数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場
合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数
に限定される場合等を除き、その特定の数に限定される
ものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0032】さらに、以下の実施の形態において、その
構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場
合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合
等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまで
もない。
【0033】同様に、以下の実施の形態において、構成
要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示
した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられ
る場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似
するもの等を含むものとする。このことは、上記数値お
よび範囲についても同様である。
【0034】また、実施の形態を説明するための全図に
おいて同一機能を有するものは同一の符号を付し、その
繰り返しの説明は省略する。
【0035】また、本実施の形態においては、電界効果
トランジスタを例示するMIS・FET(Metal Insula
tor Semiconductor Field Effect Transistor)をMI
Sと略し、pチャネル型のMIS・FETをpMISと
略し、nチャネル型のMIS・FETをnMISと略
す。
【0036】以下、本発明の実施の形態を図面に基づい
て詳細に説明する。
【0037】(実施の形態1)本実施の形態1における
測定装置(半導体製造装置)の全体構成の一例を図1に
示す。
【0038】測定装置1は、例えば半導体ウエハ等のよ
うな被測定基板2の被測定面における透明な薄膜の厚さ
や質等を光学的に測定する装置であり、膜厚測定部3お
よび搬送部4を有している。
【0039】膜厚測定部3のステージ5は、被測定基板
2を載置するための載置台である。本実施の形態1にお
いては、このステージ5に、被測定基板2を、例えば最
高で100℃程度まで加熱することが可能な加熱機構が
設けられている。この加熱機構は、被測定基板2に形成
された透明な薄膜の厚さ測定前または測定中に、被測定
基板2を加熱することにより、被測定基板2の表面の水
分(外乱要因物)を除去するための手段である。
【0040】このような水分の除去手段は、上記手段に
限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば上
記測定前または測定中に測定室内に乾燥した不活性ガス
(例えば窒素、アルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプト
ン、キセノンまたはラドン)を導入するような機構を設
けても良い。また、測定前または測定中に測定室内の大
気を真空引きし、測定室内の圧力を、例えば1.33k
Pa程度またはそれ以下に下げる機構を設けることによ
り、被測定基板2の表面の水分を除去しても良い。さら
に、これらの手段のいずれかまたは両方と、上記加熱機
構とを組み合わせても良い。
【0041】また、膜厚測定部3のオゾン発生部6は、
被測定基板2に形成された透明な薄膜の厚さ測定前また
は測定中に、オゾン(O3)ガスを被測定基板2の表面
に吹きかけることにより、被測定基板2の表面の有機物
(外乱要因物)を除去するための手段である。このよう
な有機物の除去手段は、上記手段に限定されるものでは
なく種々変更可能であり、例えば上記測定前または測定
中に大気中において被測定基板2の測定面に紫外線(U
V)を照射する機構を設けても良い。この紫外線照射
は、大気中であっても良いし、上記したオゾンガスを導
入しながらでも良い。
【0042】また、膜厚測定部3の測定光学系は、例え
ば偏光解析法(エリプソメトリ)を用いた測定光学系で
あり、光源7aと、受光部7bと、受光部7bに電気的
に接続された解析部7cとを有している。光源7aは、
レーザ光等のような単色光または可視光線を放射するこ
とが可能となっている。また、受光部7bには、例えば
CCD(Charge Coupled Device)や光電子増倍管が使
用されている。基本的には、例えば次のようにして透明
な薄膜の厚さや膜質等を測定する。まず、光源7aから
傾き(例えば45°)の分かった直線偏光を、被測定基
板2の測定面に入射して、その測定面から反射された光
(楕円偏光)を受光部7bで検出する。受光部7bで
は、その光の情報を電気的な情報に変換して解析部7c
に伝送する。解析部7cでは、その反射光の楕円率(楕
円の長軸短軸の長さの比)および楕円の傾きθを測定す
ることで、ΦおよびΔを算出し、上記薄膜の厚さおよび
質等を測定することが可能となっている。なお、Φは、
反射光のうち、入射面に平行な振動成分(p成分)と、
垂直な振動成分(s成分)との両成分光の振幅成分、Δ
は、p成分とs成分との両成分光間の位相差を表す。ま
た、図2は、被測定基板2に形成された透明な絶縁膜8
の厚さおよび質等の測定時における入射光Aと反射光B
との状態を模式的に示している。
【0043】さらに、具体的な膜厚測定部3の一例で
は、図3に示すように、光源7aと、受光部7bとの間
に、偏光子7d、1/4波長板7eおよび検光子7fが
光の経路に沿って光源7a側から順に配置されている。
この場合は、光源7aから単色光を放射し、被測定基板
2から反射された楕円偏光を、1/4波長板7eを通し
て一旦、直線偏光に戻し、その時の1/4波長板7eの
主軸の傾きから楕円の傾きを、また、得られた直線偏光
の傾きから楕円率を求めている。このような測定部以外
に、例えばウオラストーンプリズムによって反射光をp
成分とs成分とに分け、その大きさを直接測定する分離
光路型の光学系を持つ膜厚測定部を用いても良い。
【0044】一方、図1に示した測定装置1の搬送部4
は、ステージ9と、搬送アーム10とを有している。ス
テージ9は、被測定基板2の載置面に水平に回転可能な
状態で設置されている。ステージ9の近傍には、ノッチ
センサ11が取り付けられており、ステージ9上に載置
された被測定基板2の位置合わせを行えるようになって
いる。被測定基板2が半導体基板の場合、半導体基板の
外周の一部にノッチと称する窪みが形成されている。ノ
ッチセンサ11は、そのノッチの位置を検出するとで、
半導体基板の位置を合わせる。搬送アーム10は、各部
に被測定基板2を移送するための機構である。被測定基
板2は、ウエハカセット11に収容された状態で搬送部
4に搬入搬出される。ウエハカセット11は、複数枚の
被測定基板2を収容することが可能となっている。
【0045】次に、本発明を、例えばCMIS(Comple
mentary MIS)−LSI(Large Scale Integrated circ
uit)の製造方法に適用した場合を図4〜図7によって
説明する。なお、図4〜図7は、半導体装置の製造工程
中における要部断面図である。
【0046】まず、図4に示すように、例えば1〜10
Ωcm程度の比抵抗を有するp型の単結晶シリコンからな
る半導体基板(この段階では、例えば平面略円形状の半
導体ウエハ;被測定基板)2Sに深さ350nm程度の素
子分離溝13aをフォトリソグラフィとドライエッチン
グを用いて形成した後、溝の内部を含む基板1上にCV
D法で酸化シリコン(SiO2)膜13bを堆積する。
続いて溝の上部の酸化シリコン膜13bを化学機械研磨
(Chemical Mechanical Polish:CMP)によってその
表面を平坦化する。これにより、溝型の素子分離部13
(トレンチアイソレーション)を形成する。その後、図
5に示すように、基板2Sに、例えばホウ素およびリン
をイオン打ち込みすることによって、p型ウエル14お
よびn型ウエル15を形成する。
【0047】次いで、基板2Sをスチーム酸化すること
によって、p型ウエル14およびn型ウエル15の表面
に、例えば膜厚6nm程度の酸化シリコン膜からなるゲ
ート絶縁膜8aを形成する。ゲート絶縁膜8aの膜厚
は、6nm程度に限定されるものではなく種々変更可能
であり、例えば4nm程度、あるいは、それよりも薄い
2.5nmや2.0nm程度でも良い。後述の本発明を
用いた薄膜の膜厚測定技術においては、測定対象の膜の
厚さが薄くても、高い膜厚測定精度を得ることができ
る。続いて、基板2Sを、上記図1の測定装置1に搬入
し、ゲート絶縁膜8aの厚さや膜質を測定する。
【0048】ここでは、ゲート絶縁膜8aを形成した複
数枚の基板2をウエハカセット12に収容した後、その
ウエハカセット12を搬送部4に搬入する。続いて、搬
送部4では、ウエハカセット12内の1枚の基板2Sを
搬送アーム10によって取り出し、ステージ9上に載置
する。その後、ステージ9に載置された基板2Sの位置
を、ステージ9の近傍のノッチセンサ11によって検出
する。そして、その検出情報に基づいてステージ9を回
転させて基板2Sの位置を合わせる。
【0049】位置合わせ終了後、基板2Sを、搬送アー
ム10によって膜厚測定部3のステージ5上に載置す
る。ステージ5は、予め加熱されているので、このステ
ージ5上に基板2Sを載置することにより、基板2Sの
表面の水分を除去することが可能となる。水分除去方法
としては、前記したように測定室内を乾燥した不活性ガ
ス(例えば窒素ガス)雰囲気としても良いし、低圧にし
ても良い。続いて、例えばオゾン発生部6から基板2S
の測定面に対してオゾンを吹き付け基板2Sの表面の有
機物を除去(CO2にして除去)しながら、基板2Sの
ゲート絶縁膜8aの膜厚および膜質等を測定する。有機
物除去方法としては、前記したように紫外線を照射する
方法を採用または併用しても良い。以上のような測定方
法により、ゲート絶縁膜8aの膜厚の膜質の測定精度を
大幅に向上させることができる。この膜厚測定後、被測
定基板2を、搬送アーム10によってウエハカセット1
1内に収容する。
【0050】ゲート絶縁膜8aは、酸化シリコン膜に代
えて酸窒化シリコン膜で構成しても良い。酸窒化シリコ
ン膜は、酸化シリコン膜に比べて膜中における界面準位
の発生を抑制したり、電子トラップを低減したりする効
果が高いので、ゲート絶縁膜8aのホットキャリア耐性
を向上でき、絶縁耐性を向上させることができる。ま
た、酸窒化シリコン膜は、酸化シリコン膜に比べて不純
物が貫通し難いので、ゲート絶縁膜8aを酸窒化シリコ
ン膜で構成することにより、ゲート電極材料中の不純物
が半導体基板側に拡散することに起因するしきい値電圧
の変動を抑制することができる。
【0051】酸窒化シリコン膜を形成するには、例えば
基板2SをNO、NO2またはNH3といった含窒素ガス
雰囲気中で熱処理すれば良い。また、p型ウエル14お
よびn型ウエル15のそれぞれの表面に酸化シリコンか
らなるゲート絶縁膜8aを形成した後、基板2Sを上記
した含窒素ガス雰囲気中で熱処理し、ゲート絶縁膜8a
と基板2Sとの界面に窒素を偏析させることによって
も、上記と同様の効果を得ることができる。
【0052】また、ゲート絶縁膜8aを、例えば窒化シ
リコン膜の単体膜あるいは酸化シリコン膜と窒化シリコ
ン膜との複合絶縁膜で形成しても良い。酸化シリコンか
らなるゲート絶縁膜8aを二酸化シリコン換算膜厚で5
nm未満、特に3nm未満まで薄くすると、直接トンネル電
流の発生やストレス起因のホットキャリア等による絶縁
耐圧の低下が顕在化する。窒化シリコン膜は、酸化シリ
コン膜よりも誘電率が高いためにその二酸化シリコン換
算膜厚は実際の膜厚よりも薄くなる。すなわち、窒化シ
リコン膜を有する場合には、物理的に厚くても、相対的
に薄い二酸化シリコン膜と同等の容量を得ることができ
る。従って、ゲート絶縁膜8aを窒化シリコン膜の単体
膜あるいはそれと酸化シリコンとの複合膜で構成するこ
とにより、その実効膜厚を、酸化シリコン膜で構成され
たゲート絶縁膜よりも厚くすることができるので、トン
ネル漏れ電流の発生やホットキャリアによる絶縁耐圧の
低下を改善することができる。
【0053】このような酸化シリコン膜以外の材料で構
成されるゲート絶縁膜の膜厚や膜質も、上記と同様にし
て測定できる。なお、酸化シリコン膜以外の材料を用い
た場合は、その膜厚を二酸化シリコン換算膜厚で表現す
ることが行われており、その場合は、実際の膜厚と異な
る場合がある。ここで、単一絶縁膜または複合絶縁膜の
二酸化シリコン換算膜厚drとは、対象となる絶縁膜の
比誘電率をεi、その膜厚をdi、二酸化シリコンの比誘
電率をεsとしたときに、dr=Σ(εi/εs)diで
定義される膜厚である。
【0054】例えば酸化シリコン(SiO2)および窒
化シリコン(Si34)の誘電率は、それぞれ4〜4.
2および8である。そこで、窒化シリコンの誘電率を酸
化シリコンの誘電率の2倍として計算すると、例えば膜
厚6nmの窒化シリコン膜の二酸化シリコン換算膜厚は3
nmとなる。すなわち、膜厚6nmの窒化シリコン膜からな
るゲート絶縁膜と膜厚3nmの酸化シリコン膜からなるゲ
ート絶縁膜とは容量が等しい。また、膜厚2nmの酸化シ
リコン膜と膜厚2nmの窒化シリコン膜(換算膜厚=1n
m)との複合膜からなるゲート絶縁膜の容量は、膜厚3n
mの単一酸化シリコン膜からなるゲート絶縁膜の容量と
同じである。
【0055】次に、図6に示すように、ゲート絶縁膜8
a上に、例えば低抵抗多結晶シリコン膜上にWN(窒化
タングステン)膜およびW(タングステン)膜を積み重
ねてなるゲート電極16を形成する。多結晶シリコン膜
はCVD法により、WN膜およびW膜はスパッタ法によ
り形成できる。ゲート電極16は、低抵抗多結晶シリコ
ン膜上にWシリサイド膜またはコバルト(Co)シリサ
イド膜を堆積した積層膜などを使って形成しても良い。
また、ゲート電極7の材料として多結晶または単結晶の
シリコン(Si)とゲルマニウム(Ge)との合金を用
いても良い。このようなゲート電極16を形成した後、
イオン打ち込みすることによって、p型ウエル14に低
不純物濃度のn-型半導体領域17aを、n型ウエル1
5に低不純物濃度のp-型半導体領域18aを形成す
る。
【0056】次に、図7に示すように、たとえば窒化シ
リコン膜をCVD法で堆積し、これを異方的にエッチン
グすることによって、ゲート電極16の側壁にサイドウ
ォールスペーサ19を形成する。この後、イオン打ち込
みすることによって、p型ウエル14に高不純物濃度の
+ 型半導体領域17b(ソース、ドレイン)を形成
し、n型ウエル15に高不純物濃度のp+ 型半導体領域
18b(ソース、ドレイン)を形成する。なお、n-
半導体領域17a、n+型半導体領域17bには、例え
ばリンまたはヒ素を、p-型半導体領域およびp+型半導
体領域18bには、例えばボロンを打ち込まれている。
ここまでの工程で、nMISQnおよびpMISQpが
完成する。その後、チタン、コバルト等の金属膜を堆積
し、熱処理の後に未反応の金属膜を除去することによ
り、n+型半導体領域14(ソース、ドレイン)の表面
およびp+型半導体領域15(ソース、ドレイン)の表
面にシリサイド層を形成しても良い。
【0057】このような本実施の形態によれば、ゲート
絶縁膜8aの膜厚や膜質の測定精度を大幅に向上でき
る。図8は、本発明者らの実験結果によって得られたも
ので、大気中に放置した時間と酸化膜の厚さとの関係を
示している。何ら処理をしない場合は、時間の経過とと
もに酸化膜の膜厚が厚くなることが分かる。そこで、本
実施の形態のようにオゾンアッシャ処理を施すと、膜厚
の測定誤差を大幅に小さくできることが分かる。例えば
115分経過後の膜厚の測定誤差は、何ら処理しない場
合、0.8Å程度あるのに対し、本実施の形態のオゾン
アッシャ処理を施した場合、0.2Å程度に低減でき
る。
【0058】このように、本実施の形態1によれば、以
下の効果が得られる。 (1).ゲート絶縁膜8aの厚さおよび質等の測定精度を向
上させることが可能となる。 (2).ゲート絶縁膜8aの厚さおよび質等の測定誤差を小
さくすることが可能となる。 (3).上記(1)または(2)により、MISを有する半導体
装置のプロセス管理を向上させることが可能となる。 (4).上記(1)または(2)により、MISを有する半導体
装置の信頼性を向上させることが可能となる。 (5).上記(1)または(2)により、MISを有する半導体
装置の歩留まりを向上させることが可能となる。 (6).上記(1)または(2)により、MISを有する半導体
装置の性能を向上させることが可能となる。
【0059】(実施の形態2)前記実施の形態1におい
ては、膜厚の測定系内において、被測定基板に付着した
水分や有機物を除去する場合について説明したが、本実
施の形態2においては、搬送部内において、その水分や
有機物を除去する場合について説明する。
【0060】図9は、本実施の形態2における測定装置
1の全体構成の一例を示している。本実施の形態2にお
いては、搬送部4にオゾン発生部6が設けられており、
ステージ9に載置された被測定基板2の表面にオゾンを
吹き付けることが可能な構造となっている。また、搬送
部4内のステージ9には、被測定基板2の表面の水分を
除去するための加熱機構が設けられている。被測定基板
2の水分を除去するために、搬送部4内に、前記実施の
形態1と同様に、乾燥した不活性ガスを導入しても良
い。また、搬送部4内の圧力を前記実施の形態1と同様
に低圧にしても良い。なお、膜厚測定部3は、一般的な
光学的膜厚測定系となっている。
【0061】本実施の形態2においては、例えば次のよ
うにする。まず、被測定基板2を搬送部4内のステージ
9上に載置し、位置合わせを行った後、その搬送部4内
において被測定基板2の表面の水分および有機物等を除
去する。すなわち、被測定基板2をステージ9の加熱機
構で加熱することで被測定基板2の水分を除去する。ま
た、被測定基板2の表面にオゾンを吹き付けることで、
被測定基板2の有機物を除去する。続いて、その被測定
基板2を搬送アーム10によって膜厚測定部3のステー
ジ5上に載置して、被測定基板2の透明な薄膜の厚さや
質等を前記実施の形態1と同様に光学的に測定する。し
たがって、本実施の形態2においても、前記実施の形態
1と同様の効果を得ることが可能となる。
【0062】(実施の形態3)本実施の形態3において
は、被測定基板上に透明な薄膜を形成した後、その被測
定基板を大気に曝すことなく、被測定基板上の透明な薄
膜の厚さや質等を光学的に測定する場合について説明す
る。
【0063】図10は、本実施の形態3の半導体製造装
置20の全体構成の一例を示している。半導体製造装置
20は、成膜処理と、成膜処理によって形成された膜の
厚さや室等の測定とを同一製造装置内において行うこと
が可能なマルチチャンバ型の構造となっている。
【0064】半導体製造装置20は、中央の搬送室21
と、その外周のカセット室22a,22bと、プロセス
チャンバ23a,23bと、冷却チャンバ24a,24
bとを有している。搬送室21内には、搬送アーム21
aが設けられている。搬送アーム21aは、搬送室21
の中心を軸として回転し、かつ、その軸からカセット室
22a,22b、プロセスチャンバ23a,23bおよ
び冷却チャンバ24a,24bの方向に直線的に移動す
ることが可能な状態で設置されており、この搬送アーム
21aによって半導体基板2Sを各部に搬送することが
可能な構造となっている。搬送室21内を、真空引き
し、かつ、前記不活性ガス(例えば窒素ガス)雰囲気と
することも可能となっている。
【0065】カセット室22a,22bは、前記ウエハ
カセットを収容するロード、アンロード室である。カセ
ット室22a,22bは、ロード・ロック機構を備えて
おり、室内を前記不活性ガス(例えば窒素ガス)雰囲気
とすることも可能となっている。プロセスチャンバ23
a,23bは、例えば半導体基板2S上にゲート絶縁膜
を形成するための成膜処理室である。冷却チャンバ24
a,24bは、主として成膜処理が終了した半導体基板
2Sを冷却するための処理部でる。本実施の形態3にお
いては、この冷却チャンバ24a,24b内に、前記膜
厚測定部が設けられている。すなわち、冷却チャンバ2
4a,24b内には、光源7aおよび受光部7b等が配
置され、半導体基板2S上に形成されたゲート絶縁膜の
膜厚や膜質等を測定することが可能となっている。な
お、符号25は、冷却チャンバ24a,24b内のステ
ージを示している。
【0066】次に、本実施の形態3の半導体装置の製造
方法を説明する。
【0067】まず、複数枚の半導体基板2S(前記図4
の工程を経て、活性領域上の絶縁膜を除去した後の半導
体基板2S)を収容したウエハカセットをカセット室2
2a,22b内に搬入する。続いて、ウエハカセット内
の1枚の半導体基板2Sを、搬送アーム21aによって
取り出し、プロセスチャンバ23a内に搬入する。同様
にして、ウエハカセット内の1枚の半導体基板2Sを、
プロセスチャンバ23b内に搬入する。搬送室21内
は、真空引きされ前記不活性ガス(例えば窒素ガス)雰
囲気にされている。
【0068】次いで、プロセスチャンバ23a,23b
の各々において、半導体基板2Sの主面上にゲート絶縁
膜を形成した後、プロセスチャンバ23a,23b内の
半導体基板2Sを、搬送アーム21aによって取り出
し、それぞれ冷却チャンバ24a,24b内のステージ
25上に載置する。すなわち、本実施の形態3において
は、ゲート絶縁膜を形成した後の半導体基板2Sを、大
気に曝すことなく不活性ガス雰囲気中を搬送させて冷却
チャンバ24a,24b内に搬入する。
【0069】続いて、冷却チャンバ24a,24b内に
おいては、成膜処理後の半導体基板2Sを冷却すると同
時に、前記実施の形態1と同じように、半導体基板2S
上のゲート絶縁膜の膜厚や膜質等を光学的に測定する。
このように、本実施の形態3においては、成膜処理から
膜厚測定までの間に、半導体基板2Sが大気に曝される
ことがなく、半導体基板2Sの表面に水分や有機物が付
着しないので、ゲート絶縁膜の膜厚の変動(膜厚の増
加)を生じさせることなく、ゲート絶縁膜の膜厚や膜質
等を測定することができる。したがって、前記実施の形
態1で得られた効果と同様の効果を得ることが可能とな
っている。
【0070】その後、冷却および測定が終了した冷却チ
ャンバ24a,24b内の半導体基板2Sを、搬送アー
ム21aによって取り出し、再びカセット室22a,2
2b内のウエハカセット内に搬入する。このような一連
の処理を半導体基板2S毎に繰り返す。
【0071】(実施の形態4)前記実施の形態1〜3に
おいては、ゲート絶縁膜の膜厚や膜質等を測定する場合
について説明したが、これに限定されるものではなく種
々適用可能である。本実施の形態4は、その一例を説明
するものであって、本発明を、例えばキャパシタの容量
絶縁膜の膜厚測定に適用した場合について説明する。
【0072】図11〜図13は、本実施の形態4のDR
AM(Dynamic Random Access Memory)を有する半導体
装置の製造工程中における半導体基板の要部断面図を示
している。なお、シリコン基板部分は省略する。
【0073】図11に示すように、絶縁膜26は、例え
ば酸化シリコン膜からなり、その上面には、下部電極2
7が形成されている。下部電極27は、例えば低抵抗多
結晶シリコン膜からなり、絶縁膜26に穿孔されたスル
ーホール28内の孔内配線部29を通じて下層のメモリ
セル選択MISの一方のソース・ドレイン用の半導体領
域と電気的に接続されている。
【0074】このような絶縁膜26上に、図12に示す
ように、例えば窒化シリコン膜(Si34)の単体膜ま
たはその上に酸化タンタル膜(Ta25)を積層してな
る積層膜からなる容量絶縁膜30をCVD(Chemical V
apor Deposition)法等によって形成する。また、容量
絶縁膜30の材料は、これらに限定されるものではなく
種々変更可能であり、例えばPZT(Pb(ZrTi)
3)やBST((BaSr)TiO3)等のような強誘
電体材料としても良い。なお、これらの強誘電体材料の
場合は、下部電極27の材料として、例えばプラチナ、
ルテニウムまたは所定の導体膜上にプラチナやルテニウ
ムを成膜する構造とすることが好ましい。
【0075】続いて、前記実施の形態1〜3のいずれか
の技術を用いて、容量絶縁膜30の膜厚および膜質等を
測定する。したがって、本実施の形態4においても、前
記実施の形態1〜3と同様の効果を得ることができる。
特に、上記のように容量絶縁膜30の材料を強誘電体材
料とした場合、強誘電体材料は、水分や有機物等の影響
を受けやすいので、膜厚測定に際して本発明の技術思想
を用いることが効果的である。
【0076】その後、図13に示すように、容量絶縁膜
30上に、例えば窒化チタン等のような導体膜をCVD
法およびスパッタリング法等によって堆積した後、これ
を通常のフォトリソグラフィ技術およびドライエッチン
グ技術によってパターニングすることにより上部電極3
1を形成する。なお、容量絶縁膜30の材料を強誘電体
材料とした場合は、上部電極31の材料として、例えば
プラチナやルテニウムあるいは、その上に所定の導体膜
を堆積した積層構造とすることが好ましい。これ以降
は、通常のDRAMの製造工程と同様として良いので説
明を省略する。
【0077】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態1〜4に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0078】例えば前記実施の形態1,2においては、
測定装置の膜厚測定部と搬送部とを一体的な構造として
いるが、別体としても良い。
【0079】また、前記実施の形態4においては、容量
絶縁膜としてDRAMの容量絶縁膜を一例としたが、こ
れに限定されるものではなく種々変更可能であり、例え
ば昇圧回路を構成するキャパシタの容量絶縁膜における
膜厚等の測定に本発明を適用することもできる。
【0080】また、前記実施の形態1〜4においては、
実際の製品を製造する半導体基板上の膜の厚さを測定す
る場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、例えば製品製造のための半導体基板とは別にダミ
ーの半導体基板を用意し、そのダミーの半導体基板上に
形成された透明な薄膜の厚さや質等を光学的に測定する
ようにしても良い。
【0081】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるCMI
S回路を有する半導体装置およびDRAMを有する半導
体装置に適用した場合について説明したが、それに限定
されるものではなく、例えばSRAM(Static Random
Access Memory)またはフラッシュメモリ(EEPRO
M;Electric Erasable Programmable Read Only Memor
y)等のようなメモリ回路を有する半導体装置、マイク
ロプロセッサ等のような論理回路を有する半導体装置あ
るいは上記メモリ回路と論理回路とを同一半導体基板に
設けている混載型の半導体装置にも適用できる。
【0082】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。 (1).本発明によれば、半導体基板の表面における外乱要
因物を除去した後、または、外乱要因物が半導体基板の
表面に付着しない状態で、前記半導体基板上の所定の膜
の厚さ、膜質またはその両方を光学的に測定することに
より、所定の膜の厚さ測定精度を向上させることが可能
となる。 (2).本発明によれば、半導体基板の表面における外乱要
因物を除去した後、または、外乱要因物が半導体基板の
表面に付着しない状態で、前記半導体基板上の所定の膜
の厚さ、膜質またはその両方を光学的に測定することに
より、所定の膜における厚さの測定誤差を小さくするこ
とが可能となる。 (3).上記(1)または(2)により、半導体装置のプロセス
管理を向上させることが可能となる。 (4).上記(1)または(2)により、半導体装置の信頼性を
向上させることが可能となる。 (5).上記(1)または(2)により、半導体装置の歩留まり
を向上させることが可能となる。 (6).上記(1)または(2)により、半導体装置の性能を向
上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体製造装置の
全体構成の一例を示す説明図である。
【図2】図1の半導体製造装置により被測定基板上の透
明な薄膜の厚さを測定している最中の被測定基板の要部
断面図である。
【図3】図1の半導体製造装置の具体的な構成例の説明
図である。
【図4】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造
工程中における要部断面図である。
【図5】図4に続く半導体装置の製造工程中における要
部断面図である。
【図6】図5に続く半導体装置の製造工程中における要
部断面図である。
【図7】図6に続く半導体装置の製造工程中における要
部断面図である。
【図8】何ら処理しない場合、本実施の形態の処理をし
た場合とにおける半導体基板上の酸化膜の膜厚と経過時
間との関係を示したグラフ図である。
【図9】本発明の他の実施の形態である半導体製造装置
の全体構成の一例を示す説明図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態である半導体
製造装置の全体構成の一例を示す説明図である。
【図11】本発明の他の実施の形態である半導体装置の
製造工程中における要部断面図である。
【図12】図11に続く半導体装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図13】図12に続く半導体装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【符号の説明】
1 測定装置(半導体製造装置) 2 被測定基板 2S 半導体基板 3 膜厚測定部 4 搬送部 5 ステージ 6 オゾン発生部 7a 光源 7b 受光部 7c 解析部 7d 偏光子 7e 1/4波長板 7f 検光子 8 絶縁膜(所定の膜) 8a ゲート絶縁膜(所定の膜) 9 ステージ 10 搬送アーム 11 ノッチセンサ 12 ウエハカセット 13 素子分離部 13a 分離溝 13b 酸化シリコン膜 14 p型ウエル 15 n型ウエル 16 ゲート電極 17a n-型半導体領域 17b n+型半導体領域 18a p-型半導体領域 18b p+型半導体領域 19 サイドウォールスペーサ 20 半導体製造装置 21 搬送室 21a 搬送アーム 22a,22b カセット室 23a,23b プロセスチャンバ 24a,24b 冷却チャンバ 25 ステージ 26 絶縁膜 27 下部電極 28 スルーホール 29 孔内配線部 30 容量絶縁膜(所定の膜) 31 上部電極 Qp pMIS Qn nMIS
フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA30 CC17 CC31 DD11 DD15 FF49 FF67 GG04 GG22 HH09 HH12 JJ08 JJ17 JJ26 LL33 LL34 LL36 LL47 PP11 TT02 TT04 TT06 4M106 AA01 BA05 BA06 CA48 DH03 DH12 DH32 DH44 DH56 DJ01 DJ07 DJ11 DJ20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上の所定の膜の厚さ、膜質ま
    たはそれらの両方を光学的に測定する測定部と、前記測
    定に先立って、または、測定中に、前記半導体基板の表
    面における前記測定に対する外乱要因物を除去する外乱
    除去手段とを有することを特徴とする半導体製造装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板上の所定の膜の厚さ、膜質ま
    たはそれらの両方を光学的に測定する測定部と、前記測
    定に先立って、または、測定中に、前記半導体基板の表
    面の有機物、水分またはそれらの両方を除去する外乱除
    去手段とを有することを特徴とする半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成された所定の膜の厚
    さ、膜質またはそれらの両方を光学的に測定する測定部
    と、前記測定部に半導体基板を搬入するための搬送部と
    を有し、 前記測定部または前記搬送部のいずれか一方に、前記測
    定に先立って、または、測定中に、前記半導体基板の表
    面における前記測定に対する外乱要因物を除去する外乱
    除去手段を設けたことを特徴とする半導体製造装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に所定の膜を形成した後、
    前記所定の膜の厚さ、膜質またはそれらの両方を光学的
    に測定する測定工程を有し、 前記測定に先立って、または、測定中に、前記半導体基
    板の表面における前記測定に対する外乱要因物を除去す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 (a)半導体基板上に所定の膜を形成す
    る工程と、(b)前記所定の膜を形成した後、前記半導
    体基板を大気中に搬出する前に、前記所定の膜の膜厚、
    膜質またはそれらの両方を光学的に測定する工程とを有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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