JP2002090513A - 透過反射器および透過反射型ディスプレイデバイス - Google Patents

透過反射器および透過反射型ディスプレイデバイス

Info

Publication number
JP2002090513A
JP2002090513A JP2001211241A JP2001211241A JP2002090513A JP 2002090513 A JP2002090513 A JP 2002090513A JP 2001211241 A JP2001211241 A JP 2001211241A JP 2001211241 A JP2001211241 A JP 2001211241A JP 2002090513 A JP2002090513 A JP 2002090513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
display device
corrugated surface
reflective material
reflector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001211241A
Other languages
English (en)
Inventor
Henning Molsen
モルセン ヘニング
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Publication of JP2002090513A publication Critical patent/JP2002090513A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/10Beam splitting or combining systems
    • G02B27/14Beam splitting or combining systems operating by reflection only
    • G02B27/143Beam splitting or combining systems operating by reflection only using macroscopically faceted or segmented reflective surfaces
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/10Beam splitting or combining systems
    • G02B27/14Beam splitting or combining systems operating by reflection only
    • G02B27/147Beam splitting or combining systems operating by reflection only using averaging effects by spatially variable reflectivity on a microscopic level, e.g. polka dots, chequered or discontinuous patterns, or rapidly moving surfaces
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/13Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on liquid crystals, e.g. single liquid crystal display cells
    • G02F1/133Constructional arrangements; Operation of liquid crystal cells; Circuit arrangements
    • G02F1/1333Constructional arrangements; Manufacturing methods
    • G02F1/1335Structural association of cells with optical devices, e.g. polarisers or reflectors
    • G02F1/133553Reflecting elements
    • G02F1/133555Transflectors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ある方向からの入射光に対して高い反射率を
有し、かつ別の方向からの入射光に対して高い透過率を
有する透過反射器を提供すること。 【解決手段】 散乱透過反射器10は、透過反射器の表
面の反射率が、光が透過反射器の表面に入射する角度に
依存し、波型表面12を有する基板11であって、波型
表面の複数の第1部分14が第1の方向に傾斜し、波型
表面の複数の第2部分15が第1の方向とは異なる第2
の方向に傾斜する基板と、基板の波型表面の選択部分に
配置される反射材料13とを含み、反射材料が波型表面
の第2部分よりも大きい波型表面の第1部分の領域に配
置される、散乱透過反射器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透過反射器に関す
る。透過反射器は光学素子であり、ある方向から光を照
射される場合には、大部分の入射光を反射し、別の方向
から光を照射される場合には、大部分の入射光を透過さ
せる。本発明はまた、透過反射型ディスプレイデバイス
にも関し、詳細には、例えば、透過反射型液晶ディスプ
レイデバイス等の透過反射型電気光学ディスプレイデバ
イスに関する。
【0002】
【従来の技術】反射ディスプレイは周知である。反射デ
ィスプレイデバイスの原理を図1に示す。これは、光変
調素子4、およびその光変調素子4の後ろに配置された
反射器6から構成される反射ディスプレイデバイスを示
す。光変調素子は、前方基板2と後方基板3との間に配
置された、例えば、液晶材料等の電気光学材料の層1で
形成される。前方基板2は透明であるが、後方基板3は
透明である必要がない。(ディスプレイデバイスの「前
方」なる用語は、ディスプレイの使用時に、ディスプレ
イデバイスにおいて、観察者に面するように意図された
側を指す。)図1に示すディスプレイデバイスは、周囲
光によって前方から照射されるように意図されている。
周囲光5の光源の例を図1に示す。
【0003】光変調素子4の前方への入射光が、光変調
素子を通過し、反射器6によって反射され、光変調素子
を介して観察者7へと戻る。(実際には、光源5からの
光は、光変調素子を通過する際に、特に、前方基板2の
前面で屈折する。説明を明瞭にするために、図1にはこ
の屈折を示さない。)観察者7が見るイメージは、電子
光学層に渡って印加される電圧を変更することによっ
て、変化させることができる。反射デバイスは、適切な
照射条件下で、周囲光を利用することができ、それ自体
の光源を必要としないという利点を有する。結果とし
て、ディスプレイデバイスの電力消費量が低減され、バ
ッテリー駆動型デバイスには利点となる。
【0004】このような反射ディスプレイが有効に作動
するためには、ディスプレイに入射する十分な周囲光が
観察者に向けられることにより、十分に明るく表示され
ることが必要である。ブレーズ透過反射器は、反射ディ
スプレイに斜角に当たる周囲光の方向を変更するために
用いられ得、反射の後に、光は実質的に直角入射でディ
スプレイから出射される。ディスプレイの観察者は、通
常、垂直方向からか、または垂直に近い方向からディス
プレイを観察するため、これは利点となり、ブレーズ反
射器の使用により、その観察者に向けて、ディスプレイ
のさらに高い反射率が生成される。
【0005】従来の反射ディスプレイデバイスには、通
常、散乱反射器が設けられている。散乱反射器は、鏡面
反射方向の周辺の角度範囲に入射光を反射する。これに
より、表示領域上に均等照明を提供し、かつ観察者が周
囲光源の反射イメージを見ることも防ぐ。
【0006】同時係属中の英国特許出願第990937
9.1号、および対応する日本特許出願第2000−1
23 267号は、屈折作用をなくす散乱ブレーズ反射
器を開示している。
【0007】EP 0 883 015 A1は、反射
器、および反射器の上に配置された光拡散層から構成さ
れるLCディスプレイ用の散乱反射器を開示している。
散乱反射器は、周囲光をLCデバイスを介して反射して
戻すために用いられる。この反射器では、散乱反射器の
表面全体が、透過性でない金属反射層により覆われてい
る。
【0008】イメージの可視度を向上するために、周囲
光が散乱反射器から、ディスプレイの前面からの周囲光
の反射方向とは異なる方向へと選択的に反射される。そ
れゆえ、反射光の輝度は、その反射光の輝度が観測され
る角度に依存する。光が反射される角度範囲を広げるた
めに、光拡散層が反射器に設けられる。
【0009】しかしながら、この反射器の全体的な反射
率の大きさは、光が反射器の表面に入射する角度には依
存しない。
【0010】実際には、図1のディスプレイデバイスの
光変調素子4は、例えば、電気光学層1へのアドレスを
可能にする電極等のイメージを表示する他の素子を必要
とし、光変調素子はまた、1以上の偏光素子またはリタ
ーディング素子(retarding elemen
t)を含み得る。これらの構成要素は、明瞭さのために
図1では省略している。
【0011】反射ディスプレイデバイスは、周囲光が弱
い条件下では良好なイメージを形成するために反射され
る光が不十分であるため、作動不可能であるという欠点
を有する。ディスプレイデバイスが、周囲光が弱い条件
下で作動する必要がある場合は、それゆえ、周囲光が弱
い条件下で光変調素子を照射することができる補助光源
を、ディスプレイデバイスに設ける必要がある。この補
助光源は、光変調素子の前または後ろのどちらかに配置
され得る。補助光源が光変調素子の前に配置される反射
ディスプレイデバイスは、本発明には関係しないため、
さらには説明しない。
【0012】図2は、補助光源9が観察者7に対して、
光変調素子4の反対側に配置される反射型ディスプレイ
デバイスの動作の原理を示す。補助光源9が光変調素子
の後ろに配置されるため、一般には、「バックライト」
として知られる。さらに、補助光源9は、光変調素子の
後ろに配置されるため、後方基板3が透明である必要が
ある。
【0013】図1のディスプレイデバイスの反射器6の
代わりに、図2のディスプレイデバイスには、光変調素
子4の後ろで、光変調素子4と補助光源9の間に配置さ
れた透過反射器8が設けられている。上記のとおり、透
過反射器は、ある方向から光を照射される場合には、大
部分の入射光を反射し、別の方向から光を照射される場
合には、大部分の入射光を透過させる光学素子である。
(「透過させる」および「反射する」なる用語は、デバ
イスが用いられる光の所期の周波数範囲に関する。)よ
って、図2のディスプレイデバイスは、透過反射器を含
むため、透過反射型ディスプレイデバイスとして知られ
る。
【0014】図2は、透過反射型ディスプレイデバイス
の動作を示す。周囲光が光変調素子4に入射する場合、
光変調素子を通過し、かつ透過反射器8によって反射さ
れることにより観察者7へと戻る。(図1の場合と同
様、図2では屈折の作用はないものとする)。よって、
周囲光での動作は、反射ディスプレイデバイスに関する
動作と同様であり、バックライト9は照射される必要が
ない。
【0015】周囲光が弱い条件下でバックライト9が照
射されると、バックライト9からの光が透過反射器8を
通過し、光変調素子4を介して観察者7へと達する。こ
の動作モードにおいて、透過反射器は単に、光を透過さ
せる機能を果たし、透過反射器は、明るいイメージを生
成するために、できる限り大きな透過率を有することが
好ましい。対照的に、ディスプレイデバイスが周囲光源
5によって照射される場合、透過反射器8は反射器とし
て作用し、透過反射器が周囲光源5から観察者7へ、で
きる限りの多くの光を反射することが望ましい。よっ
て、全ての照明条件において、明るいイメージを獲得す
るために、透過反射器8は、前面への入射光には高い反
射率を有し、後面への入射光に対しては高い透過率を有
するべきである。しかしながら、従来の透過反射器で
は、これら2つの特性が相互に対立していた。
【0016】図2に示す一般的なタイプの透過反射型デ
ィスプレイデバイスには、一般に、散乱透過反射器が設
けられている。これは、光変調素子が表示域全体に渡っ
て均等に照射することを確実にし、かつ観察者が周囲光
源5またはバックライト9のイメージをみることを防ぐ
ためである。散乱透過反射器が液晶セルの後ろに配置さ
れた、図2に示す一般的なタイプのディスプレイデバイ
スが、米国特許出願第4 106 859号に開示され
ている。散乱透過反射器を、液晶セルの外側および後ろ
ではなく、液晶セルの内側に配置することも公知であ
り、そのようなデバイスは、米国特許第4 648 6
91号に開示されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来技術による散乱透
過反射器の1つが、米国特許第4 268 127号お
よび米国特許第4 298 249号に開示されてい
る。この従来技術による散乱透過反射器は、本質的に、
透明基板の表面全体に配置される一続きで、部分的に反
射性を有し、部分的に透過性を有する層から構成され
る。このような散乱透過反射器は、例えば、薄い金属膜
を、波型上面を有する基板に配置することにより製造さ
れる。金属膜の厚さは、膜の全ての箇所がゼロ以外の反
射率、およびゼロ以外の透過率を有するように選択され
る。この従来技術による散乱透過反射器は、透過反射器
の反射率と透過反射器の透過率との間に「トレードオ
フ」が存在するという欠点を有する。金属膜が厚くなる
と、反射率が増加するが、透過率は低減される。
【0018】従来技術による散乱透過反射器の2つ目
が、米国特許第4 040 727号に開示されてい
る。この散乱透過反射器において、厚い金属層が、波型
表面を有する基板の一部の上に配置されている。この基
板の表面の他の部分には、金属膜は設けられていない。
この金属膜の厚さは、ほぼ全反射であるように選択され
る(当然、実際には、膜に吸収される光も存在する)。
よって、透過反射器の金属膜が配置される部分は、ほぼ
全反射であり、かつ非透過性である。しかしながら、金
属膜が配置されていない部分は、ほぼ完全に透過性であ
り、かつ非反射性である。この従来技術による散乱透過
反射器もまた、透過反射器の全体的な反射率と全体的な
透過率との間に「トレードオフ」が存在するという問題
を有する。例えば、金属膜によって覆われている透過反
射器の領域が増加すると、透過反射器の全体的な反射率
が増加するが、透過反射器の全体的な透過率は減少す
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による散乱透過反
射器は、該透過反射器の表面の反射率が、光が該透過反
射器の表面に入射する角度に依存し、これにより上記目
的が達成される。
【0020】前記散乱透過反射器は、波型表面を有する
基板であって、該波型表面の複数の第1部分が第1の方
向に傾斜し、該波型表面の複数の第2部分が該第1の方
向とは異なる第2の方向に傾斜する基板と、該基板の波
型表面の選択部分に配置される反射材料とを含み、該反
射材料が該波型表面の第2部分よりも大きい該波型表面
の第1部分の領域に配置されてもよい。
【0021】前記反射材料が、実質的に、前記基板の波
型表面の前記第1部分全体に渡って配置されてもよい。
【0022】前記反射材料が、前記基板の波型表面の前
記第1部分全体に渡って配置されてもよい。
【0023】前記反射材料が、実質的に、前記基板の波
型表面の前記第2部分には配置されなくてもよい。
【0024】前記反射材料が、前記基板の波型表面の前
記第2部分には配置されなくてもよい。
【0025】前記基板の波型表面の各第1部分の傾きの
平均角度が、該基板の波型表面の各第2部分の傾きの平
均角度と等しい大きさであり、かつ逆符号であってもよ
い。
【0026】前記基板の波型表面の各第1部分の傾きの
平均角度が、該基板の波型表面の各第2部分の傾きの平
均角度と異なる大きさであり、かつ逆符号であってもよ
い。
【0027】前記反射材料が金属材料であってもよい。
【0028】前記透過反射器の前記基板が、ポリマー基
板およびガラス基板から成る群から選択されてもよい。
【0029】前記反射材料の2以上の部分が、相互に、
電気的に接続されてもよい。
【0030】前記基板の波型表面上に配置された透明導
電層をさらに含んでもよい。
【0031】前記反射材料の一部が、前記透明導電層上
に配置されてもよい。
【0032】前記反射材料層の2以上の部分が、前記透
明導電層により、相互に、電気的に接続されてもよい。
【0033】前記反射材料層の2以上の部分が、前記透
明導電層により、相互に、電気的に接続されてもよい。
【0034】前記基板の一部が実質的にゼロの厚さを有
してもよい。
【0035】前記基板の波型表面の第1部分および第2
部分のうちの少なくとも一方が平坦でなくてもよい。
【0036】前記基板の波型表面の第1部分の断面が凹
面であってもよい。
【0037】前記基板の波型表面の第1部分の断面が凹
面であり、前記基板の波型表面の第2部分の断面が凸面
であってもよい。
【0038】前記反射材料が、前記基板の波型表面の第
1部分に沿って、ストリップ状に配置されてもよい。
【0039】前記基板の波型表面の第1部分に沿って配
置された前記反射材料のストリップが、上から見て、あ
る程度の不規則性を有してもよい。
【0040】前記反射材料の各ストリップの少なくとも
一端が不規則であってもよい。
【0041】前記反射材料は、前記基板の波型表面の第
1部分の分散部分に不規則に配置されてもよい。
【0042】前記散乱透過反射器の表面は、複数の分散
する突起を含んでもよい。
【0043】前記反射材料は、前記分散する突起の少な
くともいくつかの部分の上に配置されてもよい。
【0044】前記分散する突起の位置が不規則に分布し
てもよい。
【0045】本発明によるディスプレイデバイスは、光
変調素子および散乱透過反射器を含み、該透過反射器の
表面の反射率が、光が該透過反射器の表面に入射する角
度に依存し、これにより上記目的を達成する。
【0046】前記透過反射器が、波型表面を有する基板
であって、該波型表面の複数の第1部分が第1の方向に
傾斜し、該波型表面の複数の第2部分が該第1の方向と
は異なる第2の方向に傾斜する基板と、該基板の波型表
面の選択部分に配置される反射材料とをさらに含み、該
反射材料が該波型表面の第2部分よりも大きい該波型表
面の第1部分の領域に配置されてもよい。
【0047】前記透過反射器において、前記反射材料
が、実質的に、前記基板の波型表面の前記第1部分全体
に渡って配置されてもよい。
【0048】前記透過反射器において、前記反射材料
が、前記基板の波型表面の前記第1部分全体に渡って配
置されてもよい。
【0049】前記透過反射器において、前記反射材料
が、実質的に、前記基板の波型表面の前記第2部分には
配置されなくてもよい。
【0050】前記透過反射器において、前記反射材料
が、前記基板の波型表面の前記第2部分には配置されな
くてもよい。
【0051】前記透過反射器において、前記基板の波型
表面の各第1部分の傾きの平均角度が、該基板の波型表
面の各第2部分の傾きの平均角度と等しい大きさであ
り、かつ逆符号であってもよい。
【0052】前記透過反射器において、前記基板の波型
表面の各第1部分の傾きの平均角度が、該基板の波型表
面の各第2部分の傾きの平均角度と異なる大きさであ
り、かつ逆符号であってもよい。
【0053】前記透過反射器の前記反射材料が金属材料
であってもよい。
【0054】前記透過反射器の前記基板が、ポリマー基
板およびガラス基板から成る群から選択されてもよい。
【0055】前記反射材料の2以上の部分が、相互に、
電気的に接続されてもよい。
【0056】前記基板の波型表面上に配置された透明導
電層をさらに含んでもよい。
【0057】前記反射材料の一部が、前記透明導電層上
に配置されてもよい。
【0058】前記反射材料層の2以上の部分が、前記透
明導電層により、相互に、電気的に接続されてもよい。
【0059】前記基板の一部が実質的にゼロの厚さを有
してもよい。
【0060】前記基板の波型表面の第1部分および第2
部分のうちの少なくとも一方が平坦でなくてもよい。
【0061】前記基板の波型表面の第1部分の断面が凹
面であってもよい。
【0062】前記基板の波型表面の第1部分の断面が凹
面であり、前記の波型表面の第2部分の断面が凸面であ
ってもよい。
【0063】前記反射材料が、前記基板の波型表面の第
1部分に沿って、ストリップ状に配置されてもよい。
【0064】前記基板の波型表面の第1部分に沿って配
置された前記反射材料のストリップが、上から見て、あ
る程度の不規則性を有してもよい。
【0065】前記反射材料の各ストリップの少なくとも
一端が不規則であってもよい。
【0066】前記反射材料は、前記基板の波型表面の第
1部分の分散部分に不規則に配置されてもよい。
【0067】前記透過反射器の表面は、複数の分散する
突起を含んでもよい。
【0068】前記反射材料は、前記分散する突起の少な
くともいくつかの部分の上に配置されてもよい。
【0069】前記分散する突起の位置が不規則に分布し
てもよい。
【0070】少なくとも1つの透過窓を形成するため
に、前記基板の少なくとも一部が実質的にゼロの厚さを
有してもよい。
【0071】前記反射材料は、前記基板の前記少なくと
も1つの透過窓には設けられなくてもよい。
【0072】前記光変調素子は、前記基板の前記少なく
とも1つの透過窓内に1/2波長板を形成し、それ以外
の場所に1/4波長板を形成するような厚さの電気光学
層を含んでもよい。
【0073】各第1部分に対する垂直線と、前記ディス
プレイデバイスの表示面への光の入射方向との間の角度
が、該ディスプレイデバイスの該表示面に対する垂直線
と、該表示面への光の入射方向との間の角度よりも小さ
くなるように、前記透過反射器が前記光変調素子に対し
て配置されてもよい。
【0074】前記透過反射器が前記光変調素子の後ろに
配置されてもよい。
【0075】前記透過反射器が前記光変調素子内に配置
されてもよい。
【0076】前記光変調素子が、第1の基板と第2の基
板との間に配置される電気光学層を含んでもよい。
【0077】前記電気光学層が液晶層であってもよい前
記透過反射器の前記基板が、前記光変調素子の基板のう
ちの1つであってもよい。
【0078】本発明による散乱透過反射器は、反射材料
部分および透過部分を含み、反射領域と透過領域との比
率が光の入射方向に依存し、これにより上記目的を達成
する。
【0079】本発明によるディスプレイデバイスは、光
変調素子、ならびに反射材料部分および透過部分を含む
散乱透過反射器を含み、該散乱透過反射器の反射領域と
透過領域との比率が光の入射方向に依存し、これにより
上記目的を達成する。
【0080】本発明の第1の局面は散乱透過反射器を提
供し、上記透過反射器の表面の反射率、または全体の反
射率の大きさが、光が上記透過反射器の表面に入射する
角度に依存する。よって、上記透過反射器が、1つの方
向(例えば、斜め方向)からの上記透過反射器への入射
光に対して高い反射率を有する一方で、別の方向(例え
ば、上記透過反射器に概ね垂直な方向)の入射光に対し
て高い透過率を有することが可能である。
【0081】本発明の第2の局面は、反射材料部分およ
び透過部分を含む散乱透過反射器を提供し、反射領域と
透過領域との比率が上記透過反射器への光の入射方向に
依存する。従って、上記透過反射器の表面への光の入射
角度に依存し、上記透過反射器の見かけの表面全体が反
射材料により覆われるわけではない。よって、1つの方
向(例えば、斜め方向)からの上記透過反射器への入射
光に対して高い反射率を得る一方で、別の方向(例え
ば、上記透過反射器に概ね垂直な方向)の入射光に対し
て高い透過率を有することが可能である。
【0082】上記透過反射器は、波型表面を有する基板
であって、上記波型表面の複数の第1部分が第1の方向
に傾斜し、上記波型表面の複数の第2部分が上記第1の
方向とは異なる第2の方向に傾斜する基板、および上記
基板の波型表面の選択部分に配置される反射材料とを含
み得、上記反射材料が波型表面の第2部分よりも大きい
波型表面の第1部分の領域に配置される。上記反射材料
でコーティングされる上記透過反射器の領域の見かけの
部分は、上記透過反射器が観察される角度に依存して変
化し、上記透過反射器が、上記表面の第1部分と垂直な
方向から観察される場合に最大であるように見える。反
射層で覆われた上記透過反射器の見かけの部分が角度と
ともに変化するため、反射モードで用いられた場合の照
射角度が、透過モードで用いられた場合の照射角度とは
異なるように、透過反射器が用いられると仮定すると、
本発明の透過反射器は、従来の透過反射器よりも大きな
反射率、および大きな透過率を有することができる。こ
れは、例えば、反射モード時に、オフアクシス方向でデ
ィスプレイデバイスを照射し、透過モード時に、実質的
にオンアクシス方向でディスプレイデバイスを照射する
ことにより実行され得る。
【0083】本発明の透過反射器において、光は、透過
反射器の反射材料が提供されていない部分を通って透過
するので、光を反射材料を通して透過する必要がない。
それゆえ、反射材料は、できる限り高い反射性を有する
ようにすることができる。
【0084】さらに、一続きで、部分的に反射性を有
し、部分的に透過性を有する層が基板の表面全体に配置
されるタイプの従来技術による透過反射器において、部
分的に反射性を有し、部分的に透過性を有する層により
必然的に吸収される光があるため、透過反射器が透過モ
ードで作動時には吸収損がある。光は、透過反射器の反
射材料が提供されていない部分を通って透過するため、
このような吸収損は、本発明の透過反射器では発生しな
い。
【0085】反射材料は、実質的に、基板の波型表面の
第1部分全体に渡って配置されてもよく、基板の波型表
面の第1部分全体に渡って配置されてもよい。反射材料
は、実質的に、基板の波型表面の第2部分には配置され
なくてよく、基板の波型表面の第2部分には配置されな
くてもよい。よって、好ましくは、基板の全部分が反射
材料により覆われるわけではない。
【0086】基板の波型表面の各第1部分の傾きの平均
角度が、基板の波型表面の各第2部分の傾きの平均角度
と等しい大きさであり、かつ逆符号であってもよい。こ
れにより、対称散乱反射器が提供される。あるいは、基
板の波型表面の各第1部分の傾きの平均角度が、基板の
波型表面の各第2部分の傾きの平均角度と異なる大きさ
であり、かつ逆符号であってもよい。これにより、非対
称散乱反射器が提供される。
【0087】反射材料は金属材料であってもよい。
【0088】透過反射器の基板が、ポリマー基板、また
はガラス基板であってもよい。
【0089】反射材料の2以上の部分が、相互に、電気
的に接続されてもよい。透過反射器は、基板の波型表面
上に配置された透明導電層をさらに含んでもよい。反射
材料の一部は透明導電層上に配置されてもよい。反射材
料層の2以上の部分が、透明導電層により、相互に、電
気的に接続されてもよい。
【0090】基板の一部が実質的にゼロの厚さを有して
もよい。
【0091】本発明の第3の局面は、光変調素子および
散乱透過反射器を含むディスプレイデバイスを提供す
る。
【0092】透過反射器は、各第1部分に対する垂直線
と、ディスプレイデバイスの表示面への光の入射方向と
の間の角度が、ディスプレイデバイスの表示面に対する
垂直線と、表示面への光の入射方向との間の角度よりも
小さくなるように、光変調素子に対して配置されてもよ
い。
【0093】透過反射器は、光変調素子の後ろに配置さ
れてもよく、光変調素子内に配置されてもよい。
【0094】光変調素子は、第1の基板と第2の基板と
の間に配置される電気光学層を含んでもよい。電気光学
層は液晶層であってもよい。
【0095】透過反射器の基板は、光変調素子の基板の
うちの1つであってもよい。
【0096】
【発明の実施の形態】次に、添付の図面を参照して、例
示することにより本発明の好適な実施形態を説明する。
【0097】好適な実施形態の説明において、同様の参
照符号は同様の要素を示す。
【0098】図3aは、本発明の実施形態による透過反
射器の概略断面図である。
【0099】図3aは、本発明の実施形態による散乱透
過反射器の概略横断面図である。散乱透過反射器10
は、波型表面12を有する透明基板11を含む。この基
板の下面は、通常、平坦である。反射材料13が、透過
反射器10の波型表面12の一部に配置される。
【0100】既述のとおり、図3aの透過反射器は、米
国特許第4 040 727号の従来技術による透過反
射器と同様のものである。しかしながら、米国特許第4
040 727号の従来技術による透過反射器では、
反射材料が基板上に不規則に配置されるので、基板の全
体的な反射率および透過率が、光が透過反射器に入射す
る方向とは関連しない。対照的に、本発明では、透過反
射器の反射率、すなわち、全体的な反射率の大きさ(全
ての反射角度に渡って統合された反射率)が、光が透過
反射器に入射する方向に依存するように、反射材料が透
過反射器の波型表面に配置される。
【0101】透過反射器10の波型表面12は、透過反
射器の下面に対して第1の角度αで傾斜する第1部分1
4を含む。波型上面の第2部分15は、透過反射器の通
常面(average surface)に対して第2
の角度βで傾斜する。角度αは、角度βとは反対の符号
を有する。図3aは、基板の波型表面の4つの第1部分
および4つの第2部分を示す。
【0102】図3aは、角度αの大きさが角度βの大き
さと等しい、対称的な波型表面を有する散乱透過反射器
を示す。しかしながら、本発明は対称的な散乱透過反射
器のみに限定されず、下記で詳述するように、角度αの
大きさが角度βの大きさと等しくならないことも可能で
ある。
【0103】反射材料13は、反射材料の領域が波型表
面の第2部分上でよりも、第1部分上で大きくなるよう
に配置されるように、透過反射器10の波型表面12上
に配置される。それゆえ、反射材料でコーティングされ
る透過反射器の上面の見かけの領域は、透過反射器が観
察される角度に応じて変わる。例えば、図3aの矢印A
により示される方向で透過反射器10を観察する観測者
は、矢印Bにより示される方向から透過反射器を観察す
る観測者よりも、透過反射器の領域の大きい方の部分が
反射材料13により覆われるていることを認識するであ
ろう。しかしながら、矢印Bにより示される方向で透過
反射器を観察する観測者は、矢印Cにより示される方向
から透過反射器10を観察する観測者よりも、透過反射
器の領域の大きい方の部分が反射材料13により覆われ
るていることを認識するであろう。結果的に透過反射器
の全体の反射率の大きさ、または鏡面反射方向の反射率
の大きさは、透過反射器への入射光の角度に依存する。
図3aの矢印Aにより示される方向に沿った入射光の反
射率は、矢印Bにより示される方向に沿った入射光の反
射率(これは、矢印Cにより示される方向に沿った入射
光の反射率よりも大きい)よりも大きくなる。よって、
透過反射器の反射領域と透過領域との比は、光の入射角
に依存する。図3aの透過反射器の透過率もまた、基板
の下面へのバックライトからの光の入射角に依存する。
【0104】図3aの矢印A’により示される方向に沿
った入射光の透過率は、矢印B’により示される方向に
沿った光の入射光の透過率(これは、矢印C’により示
される方向に沿った光の入射光の透過率よりも高い)よ
りも高い。
【0105】本発明による透過反射器は、従来技術によ
る透過反射器と比較して、増加した反射率および増加し
た透過率をともに提供することができる。これは、反射
モードにおいて、表面の大部分が反射材料13により覆
われるように見える方向から光が入射するように、透過
反射器を用いることによりなされる。透過反射器は、好
ましくは、透過反射器の領域のより小さな部分が反射材
料13により覆われているように見える方向から観察さ
れるので、光変調素子がバックライトにより照射される
場合に、明るいイメージが獲得される。例えば、図3a
の透過反射器が図2に示す一般的なタイプのディスプレ
イデバイスで用いられる場合で、光源5からの周囲光が
矢印Aにより示される方向で透過反射器に入射する場合
には高い反射率が得られ、これにより、ディスプレイデ
バイスが周囲光源により照射される場合に明るいイメー
ジをもたらす。しかしながら、周囲光モードでの動作時
のこの増加した輝度は、ディスプレイデバイスがバック
ライトにより照射される場合には、輝度の低減には至ら
ない。ディスプレイに対する垂直方向(すなわち、矢印
Bにより示される方向)からディスプレイデバイスを観
察する観測者は、透過反射器が方向Bでの良好な透過率
を有するので、ディスプレイデバイスがバックライト9
により照射される場合でもなお、明るいイメージを見
る。
【0106】図3aに示す透過反射器を透過モードで作
動する際に、光が反射材料13を透過する必要はない。
それゆえ、反射材料13は、できる限り反射性を有する
ようにすることができる。これは、最大可能反射率を達
成するほど十分な厚さを有する金属層を用いて首尾よく
行うことができる。反射材料13として用いることがで
きる金属の1つが、アルミニウムである。
【0107】透過反射器の基板11は、任意の耐久性透
過材料から作製することができる。基板の厚さは、透過
反射器の所期の用途に適した機械強度を提供するように
選択されるべきである。基板は、好ましくは、電気伝導
性を有さない。この基板に適した材料には、ガラス、透
明樹脂、および透明ポリマー樹脂が含まれる。波型表面
の第1部分および第2部分の幅および傾斜角度は、透過
反射器の必要な光学特性を提供するように選択される。
ディスプレイデバイス内に配置されることが意図された
透過反射器の場合、第1部分および第2部分の幅は、通
常、1μm〜100μmの範囲である。ディスプレイデ
バイス外に配置されることが意図された透過反射器の場
合、第1部分および第2部分の幅は、ディスプレイデバ
イスのピクセル幅までの任意の幅であり得る。
【0108】上記のとおり、図3aの透過反射器におい
て、反射材料13は、波型表面の第2部分15よりも、
波型表面の第1部分の大きな領域上に配置されるので、
透過反射器の反射率、または全体的な反射率の大きさ
(全ての反射角度に渡って統合された反射率)が、光が
透過反射器の上面に入射する角度に依存する。図3aの
実施形態において、これは、各第1部分14の上に反射
材料を配置することによりなされ、第2部分15上には
配置しないが、本発明はこれに限定されない。しかしな
がら、反射材料13が第1部分の全てまたは実質的に全
ての上に配置され、第2部分の上には配置されないか、
またはほとんど配置されないことが好ましい。
【0109】基板11の波型表面12の第1部分14の
上に配置された一部の反射材料の幅が、第1部分14の
幅と実質的に等しいことが好ましいが、これにより方向
Aからの入射光に対する透過反射器の反射率を最大化す
るからである。しかしながら、本発明は、反射材料の各
部分の幅が、配置される波型表面12の第1部分14の
幅と実質的に等しい透過反射器に限定されない。原則と
して、反射材料13のいくつかまたは全ての部分が、波
型表面の対応する第1部分14よりも狭い幅を有し得
る。さらに、原則的に、反射材料の2以上の領域が基板
11の波型表面の第1部分の上に配置されるが、それら
の幅を合わせたものが、波型表面の第1部分の幅と等し
いか、またはそれよりも狭い。
【0110】図3bは、本発明の第2の実施形態による
透過反射器10’の概略断面図である。これは、図3b
の透過反射器10’が非対称透過反射器であることを除
いては、大体において、図3aの実施形態と同様であ
る。図3bの実施形態において、角度α(第1部分の傾
斜角度)の大きさが、角度β(第2部分の傾斜角度)の
大きさよりも著しく小さい。非対称透過反射器の使用に
より、方向Aで透過反射器を観察する観測者により認識
される、反射層により覆われる透過反射器の表面の見か
けの領域が増加することが分かる。
【0111】図3aおよび3bにおいて、波型表面の第
1部分および第2部分は、平坦であるように示されてい
るが、基板の波型表面がエンボスによって作製され、波
型表面の第1部分および第2部分は、実質的に十分に平
坦であり得る。しかしながら、本発明は、波型表面の第
1部分および第2部分が平坦である透過反射器に限定さ
れない。
【0112】図3cは、本発明のさらなる実施形態によ
る透過反射器の概略断面図である。これは、第1部分お
よび断面部分が平坦でないことを除いては、大体におい
て、図3bの実施形態と同様である。図3cの実施形態
において、第1部分14は、断面が凹面であり、第2部
分15は、断面が凸面である。図3cの透過反射器は、
例えば、基板がエッチングにより波型になるプロセスに
よってか、材料が平坦な基板上に配置されるプロセスに
よって作製され得る。図3cの透過反射器では、角度α
および角度βは、それぞれ、第1部分の傾きの平均角
度、および第2部分の傾きの平均角度として規定され
る。
【0113】図3cにおいて、反射材料は、第1部分の
傾きの平均角度の例示を簡潔にするために、左側の第1
部分は示していない。しかしながら、上記のとおり、反
射材料が、基板の波型表面のより大きな第1部分の領域
に配置されることが一般的に好ましい。
【0114】図3cは、基板の波型表面の第1部分およ
び第2部分が平坦でない非対称透過反射器を示す。基板
の波型表面の第1部分および第2部分が平坦でない対称
透過反射器を提供することも可能である。
【0115】図3cの透過反射器において、波型表面の
第1部分14は、断面が凹面である表面を有し、波型表
面の第2部分15は、断面が凸面である表面を有する。
しかしながら、本発明はこれに限定されず、波型表面の
第1部分および第2部分の両方が平坦である透過反射器
に適用することができ、かつ波型表面の第1部分および
/または第2部分が平坦でない任意の透過反射器に適用
することができる。
【0116】図3a、3b、および3cに示す透過反射
器は、基板の反射材料13および波型表面12上に平坦
化層(planarization layer)を設
けることができる。(平坦化層は、図3a、3b、およ
び3cには示していない)。平坦化層を設けることによ
り、透過反射器の厚さの変動が低減される。これは、透
過反射器が液晶ディスプレイデバイス内に組み込まれる
場合には有利であり得るが、液晶モードには、液晶層の
厚さの変動に影響されやすいものがあるためである。
【0117】図4aは、本発明の反射器の斜視図を示
す。図4aは、基板の波型表面の2つの第1部分および
2つの第2部分を示す。
【0118】図4aの実施形態において、反射材料13
は、基板の波型表面の第1部分14に沿って、ストリッ
プ状に配置される。原則として、反射材料13のストリ
ップは端部が直線状であるが、基板上に反射材料を規則
正しい等間隔のストリップとして配置することにより、
透過反射器が単一の光源により照射される場合には、回
折が引き起こされ得るという潜在的な問題がある。それ
ゆえ、基板上に配置される反射材料のストリップは、回
折の発生を防ぐために、上から見て、ある程度の不規則
性を有することが好ましい。図4aの実施形態におい
て、反射材料の各ストリップの一端は不規則であり、こ
れにより、不規則性が提供されるため、回折の発生を防
ぐ。さらに不規則性を増加させることが望まれる場合、
反射材料の各ストリップの他端を不規則にすることもで
きる。
【0119】図4bは、本発明の透過反射器の別の実施
形態の斜視図を示す。図4bも、透過反射器の基板の波
型表面の2つの第1部分および2つの第2部分を示す。
【0120】図4bの透過反射器において、反射材料1
3は、基板の波型表面の第1部分14上の分散部分1
3’に配置される。反射材料の分散部分13’は、好ま
しくは、回折の発生を防ぐために、基板の波型表面の第
1部分に不規則または半不規則に配置される。反射材料
の分散部分13’は、例えば、円形であり得るが、しか
しながら、反射材料の分散部分13’は、好ましくは、
反射材料の不規則性を増加させるために、不規則な形
状、または異方性の形状を有する。
【0121】図4aおよび4bのそれぞれは、非対称透
過反射器を示すが、図4aおよび4bに示す原理は、対
称透過反射器にも適用することができる。
【0122】本発明の別の実施形態において(図示せ
ず)、透過反射器の表面は、複数の分散する突起または
「バンプ」から構成される。バンプの位置は、好ましく
は、不規則または半不規則である。本実施形態におい
て、2つの直交する方向で見られる基板の表面は波型部
分を含む。この波型部分は、両方の方向において対称で
あり得るか、またはそれらは、少なくとも1つの方向で
非対称であり得る。本実施形態において、反射材料は、
バンプのいくつかの部分または各部分の上に配置され
る。
【0123】図5は、本発明の1つの実施形態による透
過反射型ディスプレイデバイスを示す。このディスプレ
イデバイス20は、光変調素子19および透過反射器1
0を含む。透過反射器10は、本発明による透過反射器
であり、図5の実施形態においては、図3aに示すタイ
プの対称散乱透過反射器である。
【0124】光変調素子19は、使用時に、電気光学層
として作用する液晶層16で形成される。液晶層16
は、透明前方基板17と、透明後方基板18との間に配
置される。(「前方」および「後方」なる用語は、使用
時のデバイスの方向を指し、使用時には、前方基板17
は観察者に向かって配置され、後方基板18は観察者か
らは離れて配置される。) 図5に示すディスプレイデバイスにおいて、透過反射器
10は、光変調素子19内に配置される。透過反射器1
0は、後方基板18上で、後方基板18と液晶層16と
の間に配置される。
【0125】次に、前方基板17に入射する周囲光によ
り照射された場合の図5のデバイスの動作を説明する。
説明の便宜上、周囲光は周囲光の点光源5により提供さ
れるものと仮定する。
【0126】周囲光源5からの光は、前方基板17の前
面に入射し、屈折して光変調素子19に送られる。(原
則として、周囲光の一部は、前方基板17の前面により
反射されるが、この反射光は、説明の明瞭さのために図
5からは省略している。)周囲光が散乱透過反射器10
に入射すると、その反射材料13に入射する周囲光の一
部は、反射されて液晶層16を通過して戻り、観察者7
により観察される。
【0127】本発明に従って、透過反射器10は、反射
材料13の大部分が透過反射器の波型表面の一部に置か
れるようにディスプレイデバイス20に配置され、ここ
で、前方基板17の前面での周囲光の一般方向と波型表
面の瞬間表面垂直線(instantaneous s
urface normal)との角度γが、周囲光の
一般方向とディスプレイデバイス20の前方基板17の
前面に対する垂直線との角度δよりも小さい。(図5に
おいて、透過反射器10からの反射光は、前方基板17
の前面に対して垂直方向に伝播するものと仮定する。)
これにより、周囲光が、反射材料13で覆われた透過反
射器の表面の見かけの部分が多く見える方向から透過反
射器10に確実に入射する。
【0128】本発明に従って、周囲光の一般方向と透過
反射器の表面垂直線との角度が、周囲光の一般方向とデ
ィスプレイの前面に対する垂直線との角度よりも大きい
場合、透過反射器の波型表面の大部分の領域は透過性で
ある。周囲光は、散乱透過反射器のこれらの部分から反
射されない。しかしながら、周囲光が弱い条件下では、
光変調素子19は、バックライト9により照射され得、
バックライトからの光は、透過反射器の反射層13が設
けられていない部分を介して、観察者7へと送られる。
【0129】図5のディスプレイデバイスにおいて、透
過反射器10の反射層と透過反射器10の透過領域の相
対比は、垂直方向でデバイス観察する観察者に対してよ
りも、斜角でディスプレイに入射する周囲光に対して大
きい。対照的に、反射器の表面全体が部分的に反射性を
有する膜、および部分的に透過性を有する膜でコーティ
ングされた、従来技術によるデバイスにおいて、反射率
と透過率の比率は、光が透過反射器に入射する方向に依
存せず、これは、透過反射器の表面の各部分が、透過反
射器の表面の他のすべての部分と同じ透過率および同じ
反射率を有するためである。同様に、反射部分が透過反
射器の表面上に不規則に分布される米国特許第4 04
0 727号に開示されるタイプの透過反射器を用い
る、従来技術によるディスプレイデバイスにおいて、透
過反射器の透過領域と透過反射器の反射領域との比率も
また、透過反射器の観察方向に依存しない。
【0130】透過反射器の反射領域と透過領域の比率が
入射方向に依存する、本発明の透過反射器を用いること
により、反射モードでの動作時に、デバイスの輝度を増
加させることができる。透過反射器は、斜角でディスプ
レイに入射する周囲光に対し、高い反射率を備えるた
め、デバイスが周囲光により照射される場合には、明る
いイメージが得られる。しかしながら、透過反射器はま
た、垂直方向の入射光に対して、高い透過率を備え得る
ため、光変調素子がバックライト9により照射される場
合には、表示イメージの輝度は低減されない。
【0131】本発明の透過反射器をディスプレイデバイ
スで用いることが可能であるが、これは、多くの場合に
おいて、周囲光がディスプレイデバイスに入射する方向
が、通常、既知であるためである。例えば、多くの場合
において、ディスプレイデバイスは、頭上の方向から入
射する周囲光で用いることが意図されているので、透過
反射器10は、反射材料13の大部分、好ましくは、全
ての部分がこの方向に向けられるように位置し得る。
【0132】図5は、ディスプレイデバイス20の概略
的断面透視図であり、デバイスが周囲光源5により、ま
たはバックライト9により照射される場合のディスプレ
イデバイスを通る光の光路を示す。ディスプレイデバイ
スを通る光路とは関連しないディスプレイデバイスの構
成要素は、明瞭さのために図5から省略している。しか
しながら、原則的に、図5のデバイスは、以下の構成要
素のいくつか、または全てを備える。
【0133】−透過反射器の基板の波型表面上に配置さ
れた平坦化層 −液晶をアドレシングするための前方電極および後方電
極(所望であれば、透過反射器の反射材料13が後方電
極として用いられ得るが、この場合には、前方電極のみ
が設けられる必要がある) −TFTおよび後方電極との電気接続を可能にする透過
反射器内のバイアパッージ(via passage) −後方電極への(または反射材料13が後方電極として
用いられる場合には、その一部への)印加電圧を制御す
るための、例えば、薄膜トランジスタ等のスイッチング
素子 −1以上の偏光子 −1以上のリターデーション膜 −前方基板の前面からの鏡面反射を低減するために、前
方基板の前面に配置される散乱膜 デバイスがピクセルに分割されるディスプレイデバイス
の場合、反射材料13が液晶層をアドレシングする後方
電極として用いられる場合に、1つのピクセル内の反射
材料の全ての部分が、相互に、電気接続されることが望
ましい。これにより、ピクセル内の液晶層の全ての部分
に同じ電圧が確実に書きこまれる。
【0134】図5に示すディスプレイデバイスは、多く
のタイプの液晶材料と用いることができる。一例におい
て、液晶層16は、ねじれネマチック(TN)液晶層、
または超ねじれネマチック(STN)液晶材料であり得
る。TN液晶材料層、またはSTN液晶材料が用いられ
る場合には、液晶層16は2つの偏光子の間に挿入され
なければならない。この場合、一方の偏光子は、観察者
と液晶層との間に配置され、他方の偏光子は、バックラ
イト9と液晶層16の間に配置される。
【0135】他のタイプの液晶層は、2つの偏光子の使
用を必要としない。例えば、液晶層16がゲスト−ホス
ト液晶材料層である場合には、1つの偏光子のみ必要と
されるか、または偏光子が必要とされないこともある。
【0136】図6は、本発明による透過反射型ディスプ
レイデバイスの第2の実施形態を示す。
【0137】図6は、光変調素子19および散乱透過反
射器10を含むディスプレイデバイス21の概略断面図
である。図5に示すディスプレイデバイス20と同様
に、透過反射器10が光変調素子19内に配置される。
光変調素子19はまた、前方基板17と散乱透過反射器
10との間に配置される液晶層16から構成される。後
方基板18は、透過反射器10の後ろに配置される。
【0138】ディスプレイデバイス21で用いられる散
乱透過反射器10は、図5のディスプレイデバイス20
で用いられる透過反射器10と大体において同様であ
る、対称散乱透過反射器である。しかしながら、図6の
透過反射器10は、透過反射器10の波型上面12の全
体に渡って配置される透明電極22をさらに含む。反射
材料13は、透明電極22上に配置される。例えば、透
明電極は、薄い金属膜、またはインジウムすず酸化物
(ITO)の膜であり得る。透明電極は、反射材料13
の各部を相互に電気的に接続する。
【0139】図5の実施形態において、反射材料13
が、液晶層16をアドレシングするために、後方電極と
して用いられる場合には、液晶層全体に渡って印加され
る電界は均等ではない。これは、電界が、反射材料13
が存在する場所に印加されるためであるが、反射材料1
3が存在しない場所には電界は印加されない。図6の実
施形態において、透過反射器の上面全体に渡る透明電極
22を設けることは、均等な電界が液晶層全体を渡って
印加されることを意味する。
【0140】ピクセル化ディスプレイデバイス(pix
elated display device)の場
合、1つのピクセルに対応する透明電極の部分が、他の
ピクセルに対応する透明電極の部分と電気的に絶縁され
る必要がある。透明電極の各部分は、対応するピクセル
に対するピクセル電極として作用する。あるいは、ピク
セル電極が前方基板17上に配置されるために、透明電
極22および反射材料13がデバイス全体の共通電極と
して作用する場合、このように透明電極をパターニング
する必要がない。
【0141】図6において、透明電極22は、透過反射
器の基板11の波型表面上に配置され、反射材料13
は、透明電極22上に配置される。しかしながら、原則
として、透明電極22は、反射材料13上に配置され得
る。
【0142】図5の場合と同様に、図6のディスプレイ
デバイスには、前方電極、電極を制御するための薄膜ト
ランジスタ、1以上の偏光子、1以上のリターデーショ
ン膜、および前方散乱膜等の他の構成要素が設けられ
る。これらの構成要素は、説明の明瞭さのために、図6
からは省略している。
【0143】図7は、本発明の第3の実施形態によるデ
ィスプレイデバイスの概略断面図である。図7のディス
プレイデバイス23は、図7のディスプレイデバイスが
図3bに大体において示されるタイプの非対称散乱透過
反射器10’を用いることを除いては、図5のディスプ
レイデバイス20と大体において同様である。
【0144】図5および6の場合と同様に、図7のディ
スプレイデバイスには、前方電極、電極を制御するため
の薄膜トランジスタ、1以上の偏光子、1以上のリター
デーション膜、および前方散乱膜等の他の構成要素が設
けられる。これらの構成要素は、説明の明瞭さのため
に、図7からは省略している。
【0145】図7のディスプレイデバイス23の散乱透
過反射器10’には、図6に示す透明電極22と同様の
透明電極が備えられ得る。
【0146】図8は、本発明の第4の実施形態によるデ
ィスプレイデバイス24を示す。図8のディスプレイデ
バイス24もまた、前方基板17と後方基板18のと間
に配置される液晶層16を含む光変調素子19を含む。
本発明の対称散乱透過反射器10”は、光変調素子19
内で、液晶層16と後方基板18との間に配置される。
ディスプレイデバイス24の散乱透過反射器10”は、
図3bに示す透過反射器と大体において同様であるが、
透過窓25が設けられている。透過窓では、透過反射器
10”の基板11の厚さは、実質的にゼロに低減され
る。反射材料13は、透過反射器10”の透過窓25に
は設けられない。
【0147】図8のディスプレイデバイス24がバック
ライト9により照射されると、光は、透過反射器10”
内の透過窓25を通過するか、または透過反射器の反射
材料13が設けられていない部分を通過するかのいずれ
かによって、観察者に達することができる。よって、バ
ックライト9により照射される場合には、ディスプレイ
の輝度は増加する。
【0148】図8に示すタイプの透過窓25は、シャー
プコーポレーションが製造するAdvanced TF
T LCDで用いられる。液晶層の厚さは、透過窓25
内にλ/2波長板を形成し、それ以外の場所にλ/4波
長板を形成するように選択される。
【0149】ディスプレイデバイス24の透過反射器1
0”には、透過反射器の上面の全体に渡って配置される
透明導電膜22が設けられる。この透明導電膜はまた、
透過窓25にも設けられる。
【0150】前述したディスプレイデバイスの場合と同
様に、図8のディスプレイデバイスには、前方電極、電
極を制御するための薄膜トランジスタ、1以上の偏光
子、1以上のリターデーション膜、および前方散乱膜等
の他の構成要素が設けられる。これらの構成要素は、説
明の明瞭さのために、図8からは省略している。
【0151】図9は、本発明の第5の実施形態によるデ
ィスプレイデバイス26を示す。図9のディスプレイデ
バイス26は、図8の対称散乱透過反射器ではなく、非
対称散乱透過反射器10'''が設けられている点を除い
て、図8のディスプレイデバイス24と大体において同
様である。図8のディスプレイデバイス24と同様に、
図9のディスプレイデバイス26の散乱透過反射器1
0'''には、透過反射器の基板11の厚さが実質的にゼ
ロに低減される透過窓25が設けられている。図8の場
合と同様に、図9のディスプレイデバイス26の散乱透
過反射器10'''には、上面全体に渡って配置される透
明電極22が設けられ、透明電極22はまた、透過窓2
5にも設けられる。反射材料13は、透明電極22上に
配置される。
【0152】原則として、1より多くの透過窓が各ピク
セルに設けられ得る。
【0153】前述したディスプレイデバイスの場合と同
様に、図9のディスプレイデバイスには、前方電極、電
極を制御するための薄膜トランジスタ、1以上の偏光
子、1以上のリターデーション膜、および前方散乱膜等
の他の構成要素が設けられる。これらの構成要素は、説
明の明瞭さのために、図9からは省略している。
【0154】図10は、本発明の第6の実施形態による
ディスプレイデバイス27を示す。図10のディスプレ
イデバイス27もまた、前方基板17と後方基板18と
の間に配置された液晶材料層16から形成される光変調
素子19を有する。このディスプレイデバイスは、本発
明の散乱透過反射器をさらに含み、散乱透過反射器は、
図3aに示す対称散乱透過反射器10と大体において同
様である。しかしながら、本発明のディスプレイデバイ
スの先行する実施形態とは対照的に、ディスプレイデバ
イス27の散乱透過反射器10は、光変調素子19の外
部に配置される。
【0155】図10において、透過反射器10は、光変
調素子の後方基板18の後面に載設されており、透過反
射器の基板11の平坦な表面は、光変調素子の後方基板
18の後面と接する。周囲光源からの光は、光変調素
子、および透過反射器10の基板11を通過する。反射
材料13の一部に入射する光は、反射されて、透過反射
器10の基板11を通り、光変調素子19を通過して観
察者へと向かう。
【0156】透過反射器10を光変調素子の後方基板1
8の後面に載設し、透過反射器の基板11の平坦な表面
と光変調素子の後方基板18の後面とが接することは、
透過反射器を、例えば、透明接着剤を用いて後方基板1
8に付着し得るため好都合である。原則として、透過反
射器10は、光変調素子19と透過反射器の基板11と
の間に、反射材料13と共に配置され得るが、これに
は、透過反射器10の位置を保持するためのさらなる載
設手段を必要とする。
【0157】前述したディスプレイデバイスの場合と同
様に、図10のディスプレイデバイス27には、前方電
極、電極を制御するための薄膜トランジスタ、1以上の
偏光子、1以上のリターデーション膜、および前方散乱
膜等の他の構成要素が設けられる。これらの構成要素
は、説明の明瞭さのために、図10からは省略してい
る。
【0158】原則として、透過反射器10には、波型表
面上に透明電極22が設けられ得るので、反射材料13
の部分が相互に、電気的に接続される。
【0159】原則として、透過反射器10の反射材料1
3は、図10ディスプレイデバイス27内の液晶層を駆
動するための後方電極として用いられ得る。しかしなが
ら、反射材料13は液晶層16とは隣接していないた
め、反射材料13が後方電極として用いられる場合、電
界が後方基板18と液晶層16の両方に印加される。
【0160】図10のディスプレイデバイス27が、液
晶層16の後ろに偏光子を配置することを必要とする液
晶材料と共に用いられる場合、そのような後方偏光子
は、液晶層16と光変調素子の後方基板18との間に配
置され得る。あるいは、後方偏光子は、光変調素子の後
方基板18の後ろで、光変調素子の後方基板18と透過
反射器10との間に配置され得る。
【0161】図10のディスプレイデバイス27には、
上記の図3に大体において示すタイプの対称散乱透過反
射器10が設けられる。あるいは、図10のディスプレ
イデバイス27には、上記の図4に大体において示すタ
イプの非対称散乱透過反射器を設けすることが可能であ
る。
【0162】本発明による透過反射器の製造において、
第1の工程は、透過反射器の基板11を製造することで
ある。光変調素子の外側で用いられるように意図された
透過反射器の場合、基板が、所望の波型表面を提供する
ために透明のポリマーシートを単にエンボスするか、ま
たは単にスタンピングすることにより製造され得る。あ
るいは、波型表面は、選択した領域のポリマーシートの
厚さを増加させるために、さらなる材料(例えば、透明
樹脂)をポリマーシートのその選択領域に堆積すること
により提供され得る。
【0163】あるいは、この基板は、ガラスシートを用
いて、そのガラスシートの選択領域をエッチングして厚
さを低減するか、または透明樹脂を選択領域に堆積させ
て、リソグラフィーにより厚さを変えることにより製造
され得る。
【0164】一旦、基板が所望の波型表面で製造される
と、金属が、蒸着技術により、波型表面に堆積される。
反射材料が波型表面全体に渡って堆積されないことを確
実にするため、好ましくは、傾斜蒸着技術が用いられ
る。すなわち、反射材料が斜角で基板に当たるように、
基板上に堆積される。これにより、結果的に、厚さが一
様でない反射材料層が堆積される。蒸着源から離れた側
に向く波型表面領域(すなわち、蒸着源と蒸着面との角
度は180゜よりも大きい)には、反射材料が全く当た
らないので、これらの領域の反射材料の堆積厚はゼロと
なる。蒸着源に向けられた表面領域には、所定の厚さの
反射器材料が当たり、この厚さは、蒸着プロセスの長
さ、および蒸着速度により決定される。よって、透過反
射器の反射率は、理論上の最大値の0%と100%の間
を連続して変化する。
【0165】反射材料の堆積は、好ましくは、ディスプ
レイデバイスに組み込まれた場合に、堆積方向が、周囲
光の透過反射器への入射角度と実質的に等しくなるよう
に実行される。
【0166】光変調素子内に配置されることが意図され
る透過反射器の基板を製造するために、透過反射器の基
板の波型表面を、ガラス基板またはポリマー基板上に製
造することができる。適切な技術の1つは、感光性材料
を基板上に堆積し、所望の波型表面を感光性材料にエン
ボスまたはスタンピングすることである。この感光性材
料はまた、フォトリソグラフィーによりパターニングさ
れて、例えば、基板の波型表面および/または図8およ
び9に示す透過窓25を提供することができる。
【0167】あるいは、透過反射器の波型表面を必要な
プロフィールに構築するために、透明材料(例えば、透
明樹脂)がガラス基板またはポリマー基板の選択領域上
に堆積され得る。
【0168】透過反射器のガラス基板またはポリマー基
板はまた、ディスプレイデバイスの下側基板18として
作用し得る。
【0169】一旦、透過反射器の基板に必要な波型表面
が提供されると、反射層(例えば、金属層)を、例え
ば、スパッタリングプロセス、または堆積プロセスによ
り、基板上に堆積することができる。この堆積プロセス
は、蒸着源と基板との間の角度が約90゜で実行される
ため、波型表面全体が反射層により覆われる。その後、
反射層は、適切なマスキング工程およびエッチング工程
を用いて、透明であることが所望される領域から取り除
かれ得る。
【0170】図7の電極22等の透明電極を堆積するこ
とが所望される場合、これは、反射層が堆積される前に
行われるべきである。透明電極は、蒸着源と基板との角
度が約90゜で、従来のスパッタリング工程または蒸着
工程により堆積することができる。透明電極を、例え
ば、ディスプレイデバイスのピクセルに対応する断片に
パターニングする必要がある場合、これは、反射層が堆
積される前に、従来のマスキング技術およびエッチング
技術を用いて行うことができる。
【0171】反射層13をディスプレイデバイスの電極
として用いることを所望する場合、薄膜トランジスタ等
の電極をオンおよびオフにスイッチングする手段が必要
とされる。この場合、バイアホールを反射器の基板に設
けることにより、TFTとの電気接続を可能にすること
ができる。このようなバイアは、透過反射器の基板内の
透過窓を作製するために用いられた技術と同じフォトリ
ソグラフィー技術を用いて作ることができる。
【0172】上述したように、本発明によれば透過反射
器の表面の反射率が、光が透過反射器の表面に入射する
角度に依存する、散乱透過反射器が開示される。散乱透
過反射器は、反射材料部分および透過部分を含み、反射
領域と透過領域との比率が光の入射方向に依存する。
【0173】このような散乱透過反射器は、1以上の方
向に波型になった表面を有する基板を有する透過反射器
として具体化され得る。基板の波型表面は、第1の方向
に傾斜する複数の第1部分、および第1の方向とは異な
る第2の方向に傾斜する複数の第2部分を有する。
【0174】反射材料が、基板の波型表面の選択部分に
配置される。この反射材料は、基板の波型表面の第2部
分よりも大きい基板の波型表面の第1部分の領域に配置
されるため、反射材料でコーティングされる波型表面の
見かけ部分は、透過反射器が第2の方向から観察される
場合よりも、透過反射器が第1の方向から観察される場
合においてより大きい。
【0175】透過反射器は、対称であり得るか、または
1以上の方向で非対称であり得る。透過反射器は、透過
反射型ディスプレイデバイスに組み込まれ得る。
【0176】
【発明の効果】本発明による散乱透過反射器は、上記透
過反射器の表面の反射率、または全体の反射率の大きさ
が、光が上記透過反射器の表面に入射する角度に依存す
る。これにより上記透過反射器が、1つの方向(例え
ば、斜め方向)からの上記透過反射器への入射光に対し
て高い反射率を有する一方で、別の方向(例えば、上記
透過反射器に概ね垂直な方向)の入射光に対して高い透
過率を有することができる。本発明による透過反射器を
組み込んだディスプレイデバイスは、そのディスプレイ
デバイスが反射モードで動作する際、デバイスの輝度を
増加させることができる。透過反射器を組み込んだディ
スプレイデバイスにおいて、斜角でディスプレイに入射
する周囲光に対し、透過反射器が高い反射率を備えるた
め、ディスプレイデバイスが周囲光により照射される際
に明るいイメージが得られる。一方、垂直方向でディス
プレイに入射する光に対して、透過反射器が高い透過率
を備え得るため、ディスプレイが照射されるバックライ
トにより照射される際に表示イメージの輝度を低減し得
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の反射ディスプレイデバイスの概
略図である。
【図2】図2は、従来の透過反射型ディスプレイデバイ
スの概略図である。
【図3a】図3aは、本発明の実施形態による透過反射
器の概略断面図である。
【図3b】図3bは、本発明の別の実施形態による透過
反射器の概略断面図である。
【図3c】図3cは、本発明のさらなる実施形態による
透過反射器の概略断面図である。
【図4a】図4aは、本発明の実施形態による透過反射
器の概略透視図である。
【図4b】図4bは、本発明の別の実施形態による透過
反射器の概略透視図である。
【図5】図5は、本発明の実施形態による透過反射型デ
ィスプレイデバイスの概略断面図である。
【図6】図6は、本発明の実施形態による透過反射型デ
ィスプレイデバイスの概略断面図である。
【図7】図7は、本発明のさらなる実施形態による透過
反射型ディスプレイデバイスの概略断面図である。
【図8】図8は、本発明のさらなる実施形態による透過
反射型ディスプレイデバイスの概略断面図である。
【図9】図9は、本発明のさらなる実施形態による透過
反射型ディスプレイデバイスの概略断面図である。
【図10】図10は、本発明のさらなる実施形態による
透過反射型ディスプレイデバイスの概略断面図である。
【符号の説明】
10、10’ 散乱透過反射器 11 基板 12 波型表面 13 反射材料 14 第1部分 15 第2部分 19 光変調素子 20、21、23、24、26、27 ディスプレイデ
バイス

Claims (62)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散乱透過反射器であって、該透過反射器
    の表面の反射率が、光が該透過反射器の表面に入射する
    角度に依存する、散乱透過反射器。
  2. 【請求項2】 散乱透過反射器であって、該散乱透過反
    射器は、波型表面を有する基板であって、該波型表面の
    複数の第1部分が第1の方向に傾斜し、該波型表面の複
    数の第2部分が該第1の方向とは異なる第2の方向に傾
    斜する基板と、該基板の波型表面の選択部分に配置され
    る反射材料とを含み、該反射材料が該波型表面の第2部
    分よりも大きい該波型表面の第1部分の領域に配置され
    る、請求項1に記載の散乱透過反射器。
  3. 【請求項3】 前記反射材料が、実質的に、前記基板の
    波型表面の前記第1部分全体に渡って配置される、請求
    項2に記載の散乱透過反射器。
  4. 【請求項4】 前記反射材料が、前記基板の波型表面の
    前記第1部分全体に渡って配置される、請求項3に記載
    の散乱透過反射器。
  5. 【請求項5】 前記反射材料が、実質的に、前記基板の
    波型表面の前記第2部分には配置されない、請求項3に
    記載の散乱透過反射器。
  6. 【請求項6】 前記反射材料が、前記基板の波型表面の
    前記第2部分には配置されない、請求項3に記載の散乱
    透過反射器。
  7. 【請求項7】 前記基板の波型表面の各第1部分の傾き
    の平均角度が、該基板の波型表面の各第2部分の傾きの
    平均角度と等しい大きさであり、かつ逆符号である、請
    求項2に記載の散乱透過反射器。
  8. 【請求項8】 前記基板の波型表面の各第1部分の傾き
    の平均角度が、該基板の波型表面の各第2部分の傾きの
    平均角度と異なる大きさであり、かつ逆符号である、請
    求項2に記載の散乱透過反射器。
  9. 【請求項9】 前記反射材料が金属材料である、請求項
    2に記載の散乱透過反射器。
  10. 【請求項10】 前記透過反射器の前記基板が、ポリマ
    ー基板およびガラス基板から成る群から選択される、請
    求項2に記載の散乱透過反射器。
  11. 【請求項11】 前記反射材料の2以上の部分が、相互
    に、電気的に接続される、請求項2に記載の散乱透過反
    射器。
  12. 【請求項12】 前記基板の波型表面上に配置された透
    明導電層をさらに含む、請求項2に記載の散乱透過反射
    器。
  13. 【請求項13】 前記反射材料の一部が、前記透明導電
    層上に配置される、請求項12に記載の散乱透過反射
    器。
  14. 【請求項14】 前記反射材料層の2以上の部分が、前
    記透明導電層により、相互に、電気的に接続される、請
    求項12に記載の散乱透過反射器。
  15. 【請求項15】 前記反射材料層の2以上の部分が、前
    記透明導電層により、相互に、電気的に接続される、請
    求項13に記載の散乱透過反射器。
  16. 【請求項16】 前記基板の一部が実質的にゼロの厚さ
    を有する、請求項2に記載の散乱透過反射器。
  17. 【請求項17】 前記基板の波型表面の第1部分および
    第2部分のうちの少なくとも一方が平坦でない、請求項
    2に記載の散乱透過反射器。
  18. 【請求項18】 前記基板の波型表面の第1部分の断面
    が凹面である、請求項17に記載の散乱透過反射器。
  19. 【請求項19】 前記基板の波型表面の第1部分の断面
    が凹面であり、前記基板の波型表面の第2部分の断面が
    凸面である、請求項17に記載の散乱透過反射器。
  20. 【請求項20】 前記反射材料が、前記基板の波型表面
    の第1部分に沿って、ストリップ状に配置される、請求
    項2に記載の散乱透過反射器。
  21. 【請求項21】 前記基板の波型表面の第1部分に沿っ
    て配置された前記反射材料のストリップが、上から見
    て、ある程度の不規則性を有する、請求項20に記載の
    散乱透過反射器。
  22. 【請求項22】 前記反射材料の各ストリップの少なく
    とも一端が不規則である、請求項21に記載の散乱透過
    反射器。
  23. 【請求項23】 前記反射材料は、前記基板の波型表面
    の第1部分の分散部分に不規則に配置される、請求項5
    に記載の散乱透過反射器。
  24. 【請求項24】 前記散乱透過反射器の表面は、複数の
    分散する突起を含む、請求項1に記載の散乱透過反射
    器。
  25. 【請求項25】 前記反射材料は、前記分散する突起の
    少なくともいくつかの部分の上に配置される、請求項2
    4に記載の散乱透過反射器。
  26. 【請求項26】 前記分散する突起の位置が不規則に分
    布する、請求項25に記載の散乱透過反射器。
  27. 【請求項27】 ディスプレイデバイスであって、光変
    調素子および散乱透過反射器を含み、該透過反射器の表
    面の反射率が、光が該透過反射器の表面に入射する角度
    に依存する、ディスプレイデバイス。
  28. 【請求項28】 前記透過反射器が、波型表面を有する
    基板であって、該波型表面の複数の第1部分が第1の方
    向に傾斜し、該波型表面の複数の第2部分が該第1の方
    向とは異なる第2の方向に傾斜する基板と、該基板の波
    型表面の選択部分に配置される反射材料とをさらに含
    み、該反射材料が該波型表面の第2部分よりも大きい該
    波型表面の第1部分の領域に配置される、請求項27に
    記載のディスプレイデバイス。
  29. 【請求項29】 前記透過反射器において、前記反射材
    料が、実質的に、前記基板の波型表面の前記第1部分全
    体に渡って配置される、請求項28に記載のディスプレ
    イデバイス。
  30. 【請求項30】 前記透過反射器において、前記反射材
    料が、前記基板の波型表面の前記第1部分全体に渡って
    配置される、請求項28に記載のディスプレイデバイ
    ス。
  31. 【請求項31】 前記透過反射器において、前記反射材
    料が、実質的に、前記基板の波型表面の前記第2部分に
    は配置されない、請求項28に記載のディスプレイデバ
    イス。
  32. 【請求項32】 前記透過反射器において、前記反射材
    料が、前記基板の波型表面の前記第2部分には配置され
    ない、請求項28に記載のディスプレイデバイス。
  33. 【請求項33】 前記透過反射器において、前記基板の
    波型表面の各第1部分の傾きの平均角度が、該基板の波
    型表面の各第2部分の傾きの平均角度と等しい大きさで
    あり、かつ逆符号である、請求項28に記載のディスプ
    レイデバイス。
  34. 【請求項34】 前記透過反射器において、前記基板の
    波型表面の各第1部分の傾きの平均角度が、該基板の波
    型表面の各第2部分の傾きの平均角度と異なる大きさで
    あり、かつ逆符号である、請求項28に記載のディスプ
    レイデバイス。
  35. 【請求項35】 前記透過反射器の前記反射材料が金属
    材料である、請求項28に記載のディスプレイデバイ
    ス。
  36. 【請求項36】 前記透過反射器の前記基板が、ポリマ
    ー基板およびガラス基板から成る群から選択される、請
    求項28に記載のディスプレイデバイス。
  37. 【請求項37】 前記反射材料の2以上の部分が、相互
    に、電気的に接続される、請求項28に記載のディスプ
    レイデバイス。
  38. 【請求項38】 前記基板の波型表面上に配置された透
    明導電層をさらに含む、請求項28に記載のディスプレ
    イデバイス。
  39. 【請求項39】 前記反射材料の一部が、前記透明導電
    層上に配置される、請求項38に記載のディスプレイデ
    バイス。
  40. 【請求項40】 前記反射材料層の2以上の部分が、前
    記透明導電層により、相互に、電気的に接続される、請
    求項39に記載のディスプレイデバイス。
  41. 【請求項41】 前記基板の一部が実質的にゼロの厚さ
    を有する、請求項40に記載のディスプレイデバイス。
  42. 【請求項42】 前記基板の波型表面の第1部分および
    第2部分のうちの少なくとも一方が平坦でない、請求項
    28に記載のディスプレイデバイス。
  43. 【請求項43】 前記基板の波型表面の第1部分の断面
    が凹面である、請求項42に記載のディスプレイデバイ
    ス。
  44. 【請求項44】 前記基板の波型表面の第1部分の断面
    が凹面であり、前記の波型表面の第2部分の断面が凸面
    である、請求項43に記載のディスプレイデバイス。
  45. 【請求項45】 前記反射材料が、前記基板の波型表面
    の第1部分に沿って、ストリップ状に配置される、請求
    項28に記載のディスプレイデバイス。
  46. 【請求項46】 前記基板の波型表面の第1部分に沿っ
    て配置された前記反射材料のストリップが、上から見
    て、ある程度の不規則性を有する、請求項45に記載の
    ディスプレイデバイス。
  47. 【請求項47】 前記反射材料の各ストリップの少なく
    とも一端が不規則である、請求項46に記載のディスプ
    レイデバイス。
  48. 【請求項48】 前記反射材料は、前記基板の波型表面
    の第1部分の分散部分に不規則に配置される、請求項3
    1に記載のディスプレイデバイス。
  49. 【請求項49】 前記透過反射器の表面は、複数の分散
    する突起を含む、請求項27に記載のディスプレイデバ
    イス。
  50. 【請求項50】 前記反射材料は、前記分散する突起の
    少なくともいくつかの部分の上に配置される、請求項4
    9に記載のディスプレイデバイス。
  51. 【請求項51】 前記分散する突起の位置が不規則に分
    布する、請求項50に記載のディスプレイデバイス。
  52. 【請求項52】 少なくとも1つの透過窓を形成するた
    めに、前記基板の少なくとも一部が実質的にゼロの厚さ
    を有する、請求項29に記載のディスプレイデバイス。
  53. 【請求項53】 前記反射材料は、前記基板の前記少な
    くとも1つの透過窓には設けられない、請求項52に記
    載のディスプレイデバイス。
  54. 【請求項54】 前記光変調素子は、前記基板の前記少
    なくとも1つの透過窓内に1/2波長板を形成し、それ
    以外の場所に1/4波長板を形成するような厚さの電気
    光学層を含む、請求項53に記載のディスプレイデバイ
    ス。
  55. 【請求項55】 各第1部分に対する垂直線と、前記デ
    ィスプレイデバイスの表示面への光の入射方向との間の
    角度が、該ディスプレイデバイスの該表示面に対する垂
    直線と、該表示面への光の入射方向との間の角度よりも
    小さくなるように、前記透過反射器が前記光変調素子に
    対して配置される、請求項28に記載のディスプレイデ
    バイス。
  56. 【請求項56】 前記透過反射器が前記光変調素子の後
    ろに配置される、請求項28に記載のディスプレイデバ
    イス。
  57. 【請求項57】 前記透過反射器が前記光変調素子内に
    配置される、請求項28に記載のディスプレイデバイ
    ス。
  58. 【請求項58】 前記光変調素子が、第1の基板と第2
    の基板との間に配置される電気光学層を含む、請求項2
    8に記載のディスプレイデバイス。
  59. 【請求項59】 前記電気光学層が液晶層である、請求
    項58に記載のディスプレイデバイス。
  60. 【請求項60】 前記透過反射器の前記基板が、前記光
    変調素子の基板のうちの1つである、請求項58に記載
    のディスプレイデバイス。
  61. 【請求項61】 反射材料部分および透過部分を含み、
    反射領域と透過領域との比率が光の入射方向に依存す
    る、散乱透過反射器。
  62. 【請求項62】 光変調素子、ならびに反射材料部分お
    よび透過部分を含む散乱透過反射器を含み、該散乱透過
    反射器の反射領域と透過領域との比率が光の入射方向に
    依存する、ディスプレイデバイス。
JP2001211241A 2000-07-14 2001-07-11 透過反射器および透過反射型ディスプレイデバイス Pending JP2002090513A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB0017294A GB2364789A (en) 2000-07-14 2000-07-14 A transflector
GB0017294.0 2000-07-14

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002090513A true JP2002090513A (ja) 2002-03-27

Family

ID=9895650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001211241A Pending JP2002090513A (ja) 2000-07-14 2001-07-11 透過反射器および透過反射型ディスプレイデバイス

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6429983B2 (ja)
JP (1) JP2002090513A (ja)
KR (1) KR100423685B1 (ja)
GB (1) GB2364789A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002333621A (ja) * 2001-05-11 2002-11-22 Dainippon Printing Co Ltd 半透過型液晶表示装置およびそれに用いられる半透過反射板の製造方法
JP2004199050A (ja) * 2002-12-06 2004-07-15 Citizen Watch Co Ltd 反射性基板とそれを用いた液晶表示パネル
JP2009152207A (ja) * 2001-12-05 2009-07-09 Solid State Opto Ltd 発光パネルアセンブリ
WO2020017591A1 (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 大日本印刷株式会社 反射スクリーン、映像表示装置
JP2020173416A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 大日本印刷株式会社 反射スクリーン、映像表示装置
US11695904B2 (en) 2018-07-20 2023-07-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Reflective screen and image display device

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6682174B2 (en) * 1998-03-25 2004-01-27 Silverbrook Research Pty Ltd Ink jet nozzle arrangement configuration
US7027118B1 (en) * 2002-05-06 2006-04-11 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Full color transflective cholesteric liquid crystal display with slant reflectors above transmissive pixels
US7088405B2 (en) * 2003-05-05 2006-08-08 3M Innovative Properties Company Structured transflectors for enhanced ambient and backlight operation of transmissive liquid crystal displays
JP2007525692A (ja) * 2003-05-05 2007-09-06 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 液晶ディスプレイ用構造化半透過体
KR20050045433A (ko) * 2003-11-11 2005-05-17 삼성전자주식회사 표시장치
WO2006012773A1 (fr) * 2004-08-04 2006-02-09 Quanta Display Inc. Afficheur a cristaux liquides transflectif et procede de fabrication de celui-ci
US20130229712A1 (en) * 2012-03-02 2013-09-05 Google Inc. Sandwiched diffractive optical combiner
DE112013002200T5 (de) 2012-04-27 2015-01-08 Adobe Systems Incorporated Automatische Anpassung von Bildern
CN102778778B (zh) * 2012-07-05 2014-08-06 京东方科技集团股份有限公司 一种透反式液晶显示面板及透反式液晶显示器
JP6111576B2 (ja) * 2012-09-20 2017-04-12 カシオ計算機株式会社 光源装置及びその組立方法、光源装置用の反射ミラー体
US8915002B2 (en) 2013-01-31 2014-12-23 3M Innovative Properties Company Self illuminated signage for printed graphics
US9082326B2 (en) 2013-05-02 2015-07-14 3M Innovative Properties Company Self illuminated shaped and two-sided signage for printed graphics
US9070312B2 (en) 2013-11-05 2015-06-30 3M Innovative Properties Company Hybrid self illuminated and actively back lit signage for printed graphics
US11448805B2 (en) 2016-08-29 2022-09-20 Kyocera Corporation Optical member, method of manufacturing optical member, and image display system
CN110456558B (zh) * 2018-05-08 2022-08-19 京东方科技集团股份有限公司 光学膜材、背光源及显示装置
CN112782800B (zh) * 2021-02-08 2022-10-25 捷开通讯(深圳)有限公司 导光板、导光板组件及显示装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4040727A (en) * 1975-09-10 1977-08-09 Rockwell International Corporation Transflector
KR100692104B1 (ko) * 1997-06-06 2007-12-24 스미또모 가가꾸 가부시키가이샤 반사형 액정 표시장치 및 광확산 반사판

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002333621A (ja) * 2001-05-11 2002-11-22 Dainippon Printing Co Ltd 半透過型液晶表示装置およびそれに用いられる半透過反射板の製造方法
JP2009152207A (ja) * 2001-12-05 2009-07-09 Solid State Opto Ltd 発光パネルアセンブリ
JP2004199050A (ja) * 2002-12-06 2004-07-15 Citizen Watch Co Ltd 反射性基板とそれを用いた液晶表示パネル
WO2020017591A1 (ja) * 2018-07-20 2020-01-23 大日本印刷株式会社 反射スクリーン、映像表示装置
US11695904B2 (en) 2018-07-20 2023-07-04 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Reflective screen and image display device
JP2020173416A (ja) * 2019-04-11 2020-10-22 大日本印刷株式会社 反射スクリーン、映像表示装置
JP7395862B2 (ja) 2019-04-11 2023-12-12 大日本印刷株式会社 反射スクリーン、映像表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR20020008022A (ko) 2002-01-29
GB0017294D0 (en) 2000-08-30
US6429983B2 (en) 2002-08-06
GB2364789A (en) 2002-02-06
KR100423685B1 (ko) 2004-03-18
US20020018279A1 (en) 2002-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002090513A (ja) 透過反射器および透過反射型ディスプレイデバイス
JP3666181B2 (ja) 反射型兼透過型表示装置
US6847425B2 (en) Liquid crystal display having reflector outside liquid crystal cell
JP3895600B2 (ja) 液晶表示装置用基板及びそれを備えた液晶表示装置
US6618104B1 (en) Optical device having reverse mode holographic PDLC and front light guide
JP4526591B2 (ja) 半透過型液晶表示装置用の光学λ/4層を形成する方法
JP2001272674A (ja) 液晶表示装置
JP2003015133A (ja) 液晶表示装置
JP3284187B2 (ja) 液晶表示装置およびその製造方法
US6266111B1 (en) Diffuse reflection plate, manufacturing method thereof, and reflection-type display device
JP3410663B2 (ja) 液晶表示装置
KR101432567B1 (ko) 액정표시장치
US6819393B1 (en) Optical device and display apparatus using light diffraction and light guide
JPH10153777A (ja) 液晶表示装置
JP3543606B2 (ja) 反射型表示装置
JP2003005181A (ja) 液晶表示装置
JP2002014336A (ja) 反射/透過素子及び反射/透過型液晶表示装置
KR20010066252A (ko) 위상차 필름을 포함하는 반사형 액정표시장치와반사투과형 액정표시장치
JP4238399B2 (ja) 拡散反射板及びその製造方法と反射型表示装置
KR19990085274A (ko) 반사형 액정표시소자 및 그 반사판
JP3377474B2 (ja) 光学素子および該光学素子を用いた表示装置
JP2000029021A (ja) 反射型液晶表示装置
JP2002372710A (ja) 液晶表示装置
JP4813705B2 (ja) 液晶表示装置
JP3520405B2 (ja) 液晶装置及び電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080213

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080414

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080512