JP2002089892A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JP2002089892A
JP2002089892A JP2000276290A JP2000276290A JP2002089892A JP 2002089892 A JP2002089892 A JP 2002089892A JP 2000276290 A JP2000276290 A JP 2000276290A JP 2000276290 A JP2000276290 A JP 2000276290A JP 2002089892 A JP2002089892 A JP 2002089892A
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敏浩 木澤
Takuji Tokui
卓司 得居
Kozo Yoshinaga
浩三 吉永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加湿ユニットを備えた空気調和機において、
運転時の省エネを図るとともに騒音の低減を図る。 【解決手段】 加湿空気吹出口124が、クロスフロー
ファン12によって形成される負圧部に設けられるもの
であり、上部吸込口103,前面吸込口104とエアフ
ィルタ105との間に位置する第1取付位置131、室
内熱交換器11とエアフィルタ105の間に位置する第
2取付位置132またはクロスフローファン12と室内
熱交換器11との間に位置する第3取付位置に配置され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室外機に併設され
た加湿ユニットにより、室内機側に加湿空気を搬送し
て、室内空気の湿度調整を行うことを可能とした空気調
和機に関する。
【0002】
【従来の技術】セパレート型の空気調和機では、室外機
内に配置される室外熱交換器と、室内機内に配置される
室内熱交換器とが冷媒配管で接続され、各熱交換器が冷
媒の凝縮器および蒸発器として作用するように制御する
ことにより冷房運転または暖房運転を行うように構成さ
れている。
【0003】室外機内には、空気流を生成するための室
外ファンが配置されており、この室外ファンによって外
気を導入し、室外熱交換器の内部を通過する冷媒と空気
との間で熱交換を行う。
【0004】同様に、室内機にも室内機ケーシング内部
に空気流を生成する室内ファンが配置されており、この
室内ファンによって室内空気を吸い込んで、室内熱交換
器の内部を通過する冷媒と空気との間で熱交換を行う。
【0005】一般的に空気調和機の暖房運転では水分の
供給がないまま室温のみが上がるため、室内の相対湿度
が大幅に低下する場合がある。このため、空気調和機に
加湿ユニットを設けて室内に加湿空気を供給することが
提案されている。加湿ユニットは、たとえば、空気中の
水分を吸着し、加熱することにより吸着された水分を離
脱するようなゼオライトなどの多孔質の吸湿材料で円盤
形状のロータを構成し、これを回転可能に支持する。空
気中の水分をロータに吸着させるために外気を導入して
ロータの一部を通過する空気流を生成するための吸湿フ
ァンと、ロータから離脱した水分を含む加湿空気を室内
機側に搬送するための空気流を生成する加湿ファンとを
備えている。吸湿ファンによる空気流と加湿ファンによ
る空気流は、それぞれロータの回転方向に異なる位置で
ロータを通過するように構成されており、加湿ファンに
よる空気流が通過する位置には、ロータを加熱するヒー
タが配置される。
【0006】吸湿ファンによる空気流中に含まれる水分
はロータの吸湿材料に吸着される。ロータはモータによ
り回転駆動されており、ヒータによる加熱位置では吸着
された水分が離脱し、加湿ファンによる空気流中に水分
を与えることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したような加湿ユ
ニットは、室外機に重ねて設置されるか、あるいは室外
機近傍に設置され、吸湿ファンにより室外から取り込ま
れた空気中の水分をロータに吸着し、吸着した水分を再
度分離して加湿空気として室内機側に搬送する。
【0008】室内機側では、室内ファンを駆動すること
により、室内空気を吸い込んで室内熱交換器との間で熱
交換させた後、室内へ送風するための空気流を生成す
る。加湿ユニットから供給される加湿空気の加湿空気吹
出口は、通常は、室内ファンによる室内への空気吹出口
近傍に設けられる。
【0009】この場合、加湿ユニットに設けられた加湿
ファンによって加湿量が決定されてしまい、わずかな加
湿量を得たい場合であっても加湿ファンを作動させる必
要があり、消費電力が大きくなるとともに、騒音が発生
するという問題も内包している。
【0010】本発明では、加湿ユニットを備えた空気調
和機において、運転時の省エネを図るとともに騒音の低
減を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る空気調和機
は、圧縮機および室外熱交換器を含む室外冷媒回路と、
室外熱交換器の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行
う空気流を生成する室外ファンとを有する室外空調ユニ
ットと、冷媒配管を介して室外冷媒回路に接続される室
内熱交換器と、室内熱交換器の内部を通過する冷媒との
間で熱交換を行う空気流を生成する室内ファンとを有す
る室内空調ユニットと、室外空気を取り込んで加湿空気
を生成し、室内空調ユニット側に供給する加湿ユニット
とを備え、加湿ユニットから供給される加湿空気の室内
空調ユニットにおける加湿空気吹出口が、室内ファンに
よって形成される負圧部に配置されている。
【0012】この場合、加湿ユニットから供給される加
湿空気の室内空調ユニットにおける加湿空気吹出口が、
室内ファンによって形成される負圧部に配置されている
ため、加湿空気を確実に室内に供給でき、加湿ユニット
側のファンを停止した状態であっても加湿空気の供給を
行うことを可能とし、消費電力を低減し騒音の発生を極
力少なくすることができる。
【0013】ここで、加湿空気吹出口は、室内ファンと
室内熱交換器との間の空気流中に配置される構成とする
ことができる。この場合、加湿ユニットから供給される
加湿空気を、室内ファンによる負圧領域に直接送り込む
ため、加湿量の調整を詳細に行うことが可能となり、室
内湿度に応じて加湿量を微調整することができるまた、
室内空調ユニットは室内空気を導入するための空気導入
口と室内熱交換器との間にエアフィルタを備え、加湿空
気吹出口が、室内熱交換器とエアフィルタの間に配置さ
れる構成とすることができる。
【0014】この場合、空気導入口から吸い込まれてエ
アフィルタを通過した後の空気に、加湿ユニットから供
給される加湿空気を混合して室内に送風することとま
り、加湿空気中に含まれる水分がエアフィルタに付着す
ることがなくなり、エアフィルタへの付着によって発生
する加湿量のばらつきをなくすことができる。
【0015】さらに、室内空調ユニットは室内空気を導
入するための空気導入口と室内熱交換器との間にエアフ
ィルタを備え、加湿空気吹出口が、空気導入口とエアフ
ィルタとの間に配置される構成とすることができる。
【0016】この場合、加湿ユニットから供給される加
湿空気中に万一ほこりなどが含まれている場合であって
も、エアフィルタによって除去されるため、室内に不純
物が侵入することを防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】〔空気調和機の外観〕本発明の1
実施形態が採用される空気調和機の外観を図1に示す。
【0018】この空気調和機1は、室内の壁面などに取
り付けられる室内機2と、室外に設置される室外機3と
備えている。室外機3は、室外熱交換器や室外ファンな
どを収納する室外空調ユニット5と、加湿空気を室内機
2に搬送する加湿ユニット4とを備えている。
【0019】室内機2内には室内熱交換器が収納され、
室外機3内には室外熱交換器が収納されており、各熱交
換器が冷媒配管6により接続されることにより冷媒回路
を構成している。また、加湿ユニット4と室内機2との
間には、加湿ユニット4からの加湿空気を室内機2側に
供給するための加湿空気用配管7が設けられている。
【0020】〔冷媒回路の概略構成〕空気調和機1で用
いられる冷媒回路の一例を、図2に示す。室内機2内に
は、室内熱交換器11が設けられている。この室内熱交
換器11は、長さ方向両端で複数回折り返されてなる伝
熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとからなり、
接触する空気との間で熱交換を行う。
【0021】また、室内機2内には、室内空気を吸い込
んで室内熱交換器11との間で熱交換を行った後の空気
を室内に排出するためのクロスフローファン12が設け
られている。クロスフローファン12は、円筒形状に構
成され、周面には回転軸方向に羽根が設けられているも
のであり、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。こ
のクロスフローファン12は、室内機2内に設けられる
ファンモータ13によって回転駆動される。
【0022】室外空調ユニット5には、圧縮機21と、
圧縮機21の吐出側に接続される四路切換弁22と、圧
縮機21の吸入側に接続されるアキュムレータ23と、
四路切換弁22に接続された室外熱交換器24と、室外
熱交換器24に接続された電動膨張弁でなる減圧器25
とが設けられている。減圧器25は、フィルタ26およ
び液閉鎖弁27を介して現地配管31に接続されてお
り、この現地配管31を介して室内熱交換器11の一端
と接続される。また、四路切換弁22は、ガス閉鎖弁2
8を介して現地配管32に接続されており、この現地配
管32を介して室内熱交換器11の他端と接続されてい
る。この現地配管31,32は図1の冷媒配管6に相当
する。
【0023】室外空調ユニット5内には、室外熱交換器
24での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペ
ラファン29が設けられている。このプロペラファン2
9は、ファンモータ30によって回転駆動される。
【0024】〔加湿ユニット〕加湿ユニット4の構成を
図3の分解斜視図に基づいて説明する。加湿ユニット4
は、室外機3の上部に位置する加湿ユニットケーシング
48を備えている。この加湿ユニットケーシング48内
には、加湿ロータ58が配置されている。加湿ロータ5
8は、前述したように、接触する空気中の水分を吸着
し、加熱されることによって吸着した水分を離脱する性
質を有する多孔質のゼオライトなどを円盤形状にしたも
のであり、加湿ユニットケーシング48側に設けられた
支持軸59にロータガイド60を介して回動可能に支持
される。加湿ロータ58の周面には、ギヤが形成されて
おり、ロータ駆動モータ61の駆動軸に取り付けられる
ロータ駆動ギヤ62と歯合している。
【0025】加湿ロータ58の上面を略半分覆うように
ヒータ組立体64が配置されている。ヒータ組立体64
は、ヒータ本体66と、ヒータ本体66をカバーする上
部カバー65と、空気を吸入するための吸入口67およ
びヒータ本体66で加熱された空気を排出する排出口6
8を有する下部カバー69とからなり、ヒータ固定板6
3を介して加湿ロータ58の上方に取り付けられる。
【0026】加湿ロータ58の下方であってヒータ組立
体64に対応する位置に、加湿ファン70が配置されて
いる。加湿ファン70は、加湿側連絡ダクト72に連な
るケーシング内に配置される遠心ファンであり、加湿ロ
ータ58下方に取り付けられる加湿ファン吸込口71に
一体的に設けられる。加湿ファン70は、加湿ロータ5
8を通過した空気を加湿側連絡ダクト72側に排気し、
加湿ホース73および加湿空気用配管7を介して室内機
2側に加湿空気を送出する。
【0027】加湿ロータ58の上面であってヒータ組立
体64が位置しない部分を覆うように、吸着側連絡ダク
ト74が設けられている。この吸着側連絡ダクト74
は、加湿ロータ58の下部から加湿ロータ58を通過し
て、加湿ロータ58の収納部に隣接する吸着ファン収納
部75に至る空気流路を形成する。
【0028】吸着ファン収納部75の上方には、吸着側
連絡ダクト74によって形成される空気流路に接続する
開口部85を有する吸着側ベルマウス84が設けられて
いる。吸着ファン収納部75には、吸着ファン81が回
動自在に収納されている。この吸着ファン81は、上部
に配置される吸着側ベルマウス84から吸気して、吸着
ファン収納部75の後方に向けて排気するように構成さ
れた遠心ファンである。
【0029】吸着ファン81は、吸着ファンモータ83
によって回転駆動される。吸着ファンモータ83はモー
タ固定台82によって加湿ユニットケーシング48内に
固定される。
【0030】このようにした加湿ユニット4では、吸着
ファン81を回転駆動することによって、外部からの空
気を取り入れ、加湿ロータ58の一部を通過して吸着側
連絡ダクトおよび吸着ファン81を介して外方に排出さ
れる空気流を生成する。外部から取り入れられた空気が
加湿ロータ58を通過する際に、加湿ロータ58は空気
中に含まれている水分を吸着する。
【0031】また、加湿ファン70を回転駆動すること
によって、外部から空気を取り入れ、加湿ロータ58を
下方から上方に向けて通過し、下部カバー69の吸入口
67から上部カバー65内に導入され、排出口68から
排出されて加湿ロータ58を上方から下方に再度通過し
て、加湿ファン70を介して加湿側連絡ダクト72側に
排気される空気流を生成する。このとき、外部から導入
された空気流は、ヒータ組立体64の上部カバー65内
に位置するヒータ本体66に接触して加熱される。した
がって、加湿ファン70が生成する空気流によって、加
湿ロータ58に吸着されている水分を離脱して、加湿空
気として室内機2側に供給することが可能となる。
【0032】〔室内空調ユニット〕室内機2の分解斜視
図を図4に示す。図4において、室内機2は、前面グリ
ル組立体101と、前面グリル組立体101の正面に装
着される前面パネル102とを有している。前面グリル
組立体101は、その上面に多数のスリット状開口部を
形成する上部吸込口103を備えている。また、前面パ
ネル102は上方および側方に開口する前面吸込口10
4が形成されている。
【0033】前面グリル組立体101の上部吸込口10
3内方および前面パネル102の前面吸込口104内方
に位置して、空気清浄用のエアフィルタ105が挿入さ
れる。
【0034】前面グリル組立体101は、後方に位置す
る底フレーム組立体106に取り付けられて、内部部品
を内装するケーシングを構成することとなる。この前面
グリル組立体102よおび底フレーム組立体106で構
成されるケーシングは、室内の壁面に固定される据付板
107に係止されて室内に取り付けられる。
【0035】底フレーム組立体106には、クロスフロ
ーファン12を収納するファン収納部109が設けられ
ている。このファン収納部109には、クロスフローフ
ァン12が軸受部材110を介して回動自在に取り付け
られ、軸受部材110と対向する側面には室内ファンモ
ータ13が設けられる。室内ファンモータ13のさらに
外方には側板111が取り付けられる。
【0036】クロスフローファン12の前方、上方およ
び後部上方を取り囲むように室内熱交換器11が取り付
けられる。この室内熱交換器11は、左右両端で複数回
折り返された伝熱管に多数の放熱フィンが取り付けられ
たものであり、クロスフローファン12の駆動により上
部吸込口103および前面吸込口104から吸い込まれ
た空気をクロスフローファン12側に通過させ、伝熱管
内部を通過する冷媒との間で熱交換を行わせる。この室
内熱交換器11は、室外熱交換器11から延設された冷
媒配管108を介して室外機3からの冷媒配管と接続さ
れる。
【0037】室内熱交換器11の下方には、熱交換時に
発生する凝縮水を受け取るためのドレンパン112が設
けられている。このドレンパン112には、受け取った
凝縮水を外部に排出するためのドレンホース113が取
り付けられている。冷房運転時には、室内熱交換器11
は蒸発器として作用するため、室内熱交換器11と接触
する空気中に含まれる水分が凝縮して滴下する。このよ
うな凝縮水をドレンパン112で受け取ってドレンホー
ス113によって排水するように構成されている。
【0038】前面グリル組立体101の前面下部には制
御回路などを搭載するプリント基板が収納される電装品
箱114と、電装品箱114の前面をカバーする電装品
蓋115が設けられている。さらに、電装品箱114の
下方にはクロスフローファン12によって生成される空
気流の吹出口が設けられている。この吹出口には、水平
羽根116,116と、垂直羽根連結棒118で連結さ
れた複数の垂直羽根117,117とが揺動可能に設け
られている。この水平羽根116,116は水平羽根作
動モータ119によって回転駆動され、垂直羽根11
7,117は垂直羽根作動モータ120によって回転駆
動されるように構成されている。
【0039】底フレーム組立体106の一方の側面に
は、ダクト組立体121が取り付けられている。ダクト
組立体121は、下方に位置する加湿ホース接続部12
2と、中間に位置する流路形成部123と、上方に位置
する加湿空気吹出口124とを備えている。このダクト
組立体121の加湿ホース接続部122には、加湿空気
用配管7(図1参照)が接続され、加湿ユニット4から
供給される加湿空気を導入する。中間部に位置する流路
形成部123は、加湿空気を通過させるための中空部を
構成しており、加湿ホース接続部122から導入された
加湿空気を先端方向に搬送し、加湿空気吹出口124か
らクロスフローファン12によって生成された空気流中
に放出する。
【0040】〔加湿空気吹出口〕加湿空気吹出口124
は、クロスフローファン12による負圧側に配置するこ
とが好ましく、その取付位置について図5に基づいて説
明する。 (A)加湿空気吹出口124を、エアフィルタ105よ
り上流側の第1取付位置131に配置することが考えら
れる。
【0041】この場合、前面グリル組立体101の上部
吸込口103および前面パネル102の前面吸込口10
4と、エアフィルタ105との間に加湿空気吹出口12
4が配置されることとなる。
【0042】したがって、上部吸込口103および前面
吸込口104から吸い込まれた空気中に加湿ユニット4
からの加湿空気を混合して、室内へ供給することができ
る。空調ユニットの運転中には、上部吸込口103およ
び前面吸込口104から吸い込まれた空気中に加湿空気
が混合された空気は、室内熱交換器11と接触して熱交
換が行われるが、日本では冬期の乾燥時に加湿運転を行
う場合が多く、通常は暖房運転を行っているため、室内
熱交換器11との熱交換により空気中の水分が凝縮され
ることは少ないと考えられる。
【0043】また、加湿ユニット4から供給される加湿
空気中に万一ほこりなどが含まれている場合であって
も、エアフィルタ105によって除去されるため、室内
に不純物が侵入することを防止できる。 (B)加湿空気吹出口124を、エアフィルタ105と
室内交換器11の間に位置する第2取付位置132に配
置することが考えられる。
【0044】この場合、前面グリル組立体101の上部
吸込口103および前面パネル102の前面吸込口10
4から吸い込まれてエアフィルタ105を通過した後の
空気に、加湿ユニット4から供給される加湿空気を混合
して室内に送風することとなる。
【0045】したがって、加湿空気中に含まれる水分が
エアフィルタ105に付着することがなくなり、エアフ
ィルタ105への付着によって発生する加湿量のばらつ
きをなくすことができる。 (C)加湿空気吹出口124を、クロスフローファン1
2の上流側と室内熱交換器11との間に位置する第3取
付位置133に配置することが考えられる。
【0046】この場合、加湿ユニット4から供給される
加湿空気を、クロスフローファン12による負圧領域に
直接送り込むため、加湿量の調整を詳細に行うことが可
能となり、室内湿度に応じて加湿量を微調整することが
できる。 (D)以上のように、加湿空気吹出口124の配置をク
ロスフローファン12の負圧領域に設定することによっ
て、クロスフローファン12が生成する空気流中に確実
に加湿空気を混合して、室内空気の湿度調整を行うこと
ができる。
【0047】また、クロスフローファン12の負圧によ
って加湿ユニット4側からの加湿空気を吸い込むことが
できるので、少ない加湿量である場合には加湿ユニット
4内の加湿ファン70を停止した状態で、加湿空気を得
ることができる。この場合には、クロスフローファン1
2による風量を調整することで、室内への加湿量を制御
することができる。また、加湿ファン70を停止するこ
とによって消費電力を低減することができるとともに、
室外機3で発生する音を少なくすることができる。
【0048】クロスフローファン12による風量と室内
への加湿量の関係を図6に示す。ここでは、加湿空気吹
出口124の配置を第1取付位置131〜第3取付位置
133とした場合をそれぞれA〜Cとして示す。
【0049】この図から明らかなように、第3取付位置
133、第2取付位置132、第1取付位置131の順
で加湿量が多くなることがわかる。また、クロスフロー
ファン12の風量に伴って、加湿量が増加することがわ
かる。
【0050】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る空気調和機で
は、加湿ユニットから供給される加湿空気の室内空調ユ
ニットにおける加湿空気吹出口が、室内ファンによって
形成される負圧部に配置されているため、加湿空気を確
実に室内に供給でき、加湿ユニット側のファンを停止し
た状態であっても加湿空気の供給を行うことを可能と
し、消費電力を低減し騒音の発生を極力少なくすること
ができる。
【0051】請求項2に係る空気調和機では、加湿ユニ
ットから供給される加湿空気を、室内ファンによる負圧
領域に直接送り込むため、加湿量の調整を詳細に行うこ
とが可能となり、室内湿度に応じて加湿量を微調整する
ことができる請求項3に係る空気調和機では、空気導入
口から吸い込まれてエアフィルタを通過した後の空気
に、加湿ユニットから供給される加湿空気を混合して室
内に送風することとまり、加湿空気中に含まれる水分が
エアフィルタに付着することがなくなり、エアフィルタ
への付着によって発生する加湿量のばらつきをなくすこ
とができる。
【0052】請求項4に係る空気調和機では、加湿ユニ
ットから供給される加湿空気中に万一ほこりなどが含ま
れている場合であっても、エアフィルタによって除去さ
れるため、室内に不純物が侵入することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態が採用される空気調和機の
外観構成を示す斜視図。
【図2】冷媒回路の説明図。
【図3】加湿ユニットの分解斜視図。
【図4】室内機の分解斜視図。
【図5】室内機の断面図。
【図6】室内機風量と加湿量の関係を示す特性図。
【符号の説明】
3 室外機 4 加湿ユニット 5 室外空調ユニット 11 室内熱交換器 12 クロスフローファン 105 エアフィルタ 121 ダクト組立体 124 加湿空気吹出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉永 浩三 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 Fターム(参考) 3L055 AA01 DA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機(21)および室外熱交換器(2
    4)を含む室外冷媒回路と、前記室外熱交換器(24)
    の内部を通過する冷媒との間で熱交換を行う空気流を生
    成する室外ファン(29)とを有する室外空調ユニット
    (5)と、 冷媒配管(6)を介して前記室外冷媒回路に接続される
    室内熱交換器(11)と、前記室内熱交換器(11)の
    内部を通過する冷媒との間で熱交換を行う空気流を生成
    する室内ファン(12)とを有する室内空調ユニット
    (2)と、 室外空気を取り込んで加湿空気を生成し、室内空調ユニ
    ット(2)側に供給する加湿ユニット(4)と、を備
    え、前記加湿ユニット(4)から供給される加湿空気の
    前記室内空調ユニット(2)における加湿空気吹出口
    (124)が、前記室内ファン(12)によって形成さ
    れる負圧部(131,132,133)に配置され、負
    圧を利用して加湿ユニット(4)で生成した加湿空気を
    吸引して加湿を行う空気調和機。
  2. 【請求項2】前記加湿空気吹出口(124)は、前記室
    内ファン(12)と前記室内熱交換器(11)との間の
    空気流中に配置される、請求項1に記載の空気調和機。
  3. 【請求項3】前記室内空調ユニット(2)は室内空気を
    導入するための空気導入口(103,104)と前記室
    内熱交換器(11)との間にエアフィルタ(105)を
    備え、前記加湿空気吹出口(124)は、前記室内熱交
    換器(11)と前記エアフィルタ(105)の間に配置
    される、請求項1に記載の空気調和機。
  4. 【請求項4】前記室内空調ユニット(2)は室内空気を
    導入するための空気導入口(103,104)と前記室
    内熱交換器(11)との間にエアフィルタ(105)を
    備え、前記加湿空気吹出口(124)は、前記空気導入
    口(103,104)と前記エアフィルタ(105)と
    の間に配置される、請求項1に記載の空気調和機。
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