JP2002089151A - 伸縮扉体 - Google Patents

伸縮扉体

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JP2002089151A
JP2002089151A JP2000276681A JP2000276681A JP2002089151A JP 2002089151 A JP2002089151 A JP 2002089151A JP 2000276681 A JP2000276681 A JP 2000276681A JP 2000276681 A JP2000276681 A JP 2000276681A JP 2002089151 A JP2002089151 A JP 2002089151A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 個別伸縮する扉体構成桟1の端部に設置した
一対のリンクバー33よりなる屈伸リンク32をガイド
レール5に設置したリンクガイド52に案内し,その傾
斜案内部54で屈伸することによって扉体構成桟1を伸
縮して開閉するようにした縦引きシャッターAにおい
て,上記屈伸リンク32が傾斜案内部54に引っ掛かり
状になってスムーズな開閉が阻害されるのを解消する。 【解決手段】 上記屈伸リンク32をなす一対のうち上
位のリンクバー33を長く,下位のリンクバー33を短
く,これらを異長として,リンクガイド52の傾斜案内
部54とその上位の直進案内部55との屈曲部分に屈伸
リンク32の屈伸部が位置した際にリンクバー33が不
等辺をなすことによってそのスムーズな通過をなし得る
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,シャッター等,開
口部に設置使用するようにした伸縮扉体に関する。
【0002】
【先行技術】この種伸縮扉体として,本発明者は特願平
11−158250号を提案済であり,これによれば,
隣接する扉体構成桟間にそれぞれ個別伸縮機構を介設す
ることによって該隣接する扉体構成桟を個別伸縮自在と
するとともに該隣接する扉体構成桟の個別伸縮を開閉方
向所定位置において開閉方向に向けてそれぞれ順次に行
なうように規制する伸縮位置規制手段を備え,該伸縮位
置規制手段を,各扉体構成桟の長手方向端部に設置した
前後一方に突設する開閉案内用ガイドローラーと,該開
閉案内用ガイドローラーと同軸に回動自在に軸支するこ
とによって上記隣接する扉体構成桟の長手方向端部間に
外側に向けて屈曲自在に介設し且つその長手方向中央の
屈曲部分に上記開閉案内用ガイドローラーと前後交互と
なるように前後他方に突設した屈曲案内用ガイドローラ
ーを有する一対のリンクバーよりなる屈伸リンクと,伸
縮扉体の開閉方向全長に亘るように設置して開閉方向先
端から所定位置までの間において上記開閉案内用ガイド
ローラーを直進案内する前後一方の開閉ガイド並びに該
開閉ガイドに対向して平行に配置した第1直進案内部,
その先端から外側に向けて傾斜配置した傾斜案内部及び
その先端から上記開閉ガイドに離隔して平行に配置した
第2直進案内部を備えたリンクガイドとを有するガイド
レールとによって構成し,上記第1直進案内部において
上記屈伸案内用ガイドローラーを案内することによって
上記屈伸リンクを伸長拘束して扉体構成桟を進行させ,
上記傾斜案内部及び第2直進案内部において上記屈伸案
内用ガイドローラーを案内することによって上記屈伸リ
ンクの拘束を解除し該屈伸リンクを屈曲して扉体構成桟
を折畳み自在としたものとされ,このとき上記屈伸リン
クにおける一対のリンクバーは,例えばその長さを同長
としたものとされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この場合,伸縮扉体
は,その扉体構成桟が個別に伸縮する仕切単位を構成
し,該仕切単位はその伸張状態で開閉方向に移動し,伸
縮位置規制手段が所定位置,即ち例えば縦方向に開閉す
るものにあっては開口上方位置,横方向に開閉するもの
にあっては開口側方位置で順次縮小するものとなって,
伸縮扉体の開閉に際して人が手を挟まれたりする可能性
を可及的に防止して,安全性を確保することが可能にな
り,例えばシースルーの縦引,横引のシャッター等の伸
縮扉体を提供することができる。
【0004】しかしこの場合,伸縮扉体の開成に際して
は,仕切単位のスムーズな縮小とこれによる伸縮扉体の
スムーズな開成がなされるが,伸縮扉体の閉成に際し
て,仕切単位のスムーズな伸張が必ずしも常に確保され
ず,場合によって伸縮扉体のスムーズな閉成が損われる
傾向を招く可能性があり,この点の改良が望まれる。
【0005】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で,その解決課題とするところは,上記伸縮位置規制手
段を備えた伸縮扉体を改良して,その開成と閉成との双
方を常にスムーズになし得るようにした伸縮扉体を提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記伸縮位置規制手段を
備えた伸縮扉体の開成,特に閉成時にスムーズさを常に
確保し得ない原因を追求したところ,その屈伸リンクに
おける一対のリンクバーの長さを,例えば同長のものと
したことによって,上記屈曲案内用ガイドローラーが傾
斜案内部と第2直進案内部との間の屈曲部分に位置した
際に,隣接する扉体構成桟における各屈曲リンクの隣接
側のリンクバー同士が扉体構成桟の長手方向端部を頂点
とする二等辺三角形の二等辺をなすように位置すること
により,上記屈曲部分に位置したガイドローラーを有す
る上記二等辺のうち閉方向側のリンクバー(屈曲リンク
の一対のリンクバーにおいては開方向に後続側他方のリ
ンクバー,例えば縦方向に開閉するものにあっては屈曲
リンクの上位側のリンクバー)が,上記屈曲部分と扉体
構成桟の端部間で引っ掛かり状になって,該扉体構成桟
の移動が妨げられ,屈曲部分における伸縮構成桟のスム
ーズな通過とこれによる伸縮扉体のスムーズな閉成が阻
害され易くなるためであると考えれる。
【0007】そこで本発明は,上記各屈曲リンクにおけ
る隣接側のリンクバー同士が上記二等辺三角形の二等辺
の位置関係をなすことなく,上記閉方向側に後続のリン
クバー,即ち開方向に先行側一方のリンクバー(上記縦
方向に開閉するものにあっては屈曲リンクの下位側のリ
ンクバー)を長寸に,閉方向に先行側のリンクバー,即
ち開方向に後続側他方のリンクバー(上記縦方向に開閉
するものにあっては屈曲リンクの上位側のリンクバー)
を短寸にすることによって不等辺の位置関係とするとと
もに上記開方向に先行側一方のリンクバーの長さを,リ
ンクガイドにおける傾斜案内部及び第2直進案内部の屈
曲部分から扉体構成桟の長手方向端部への間隔長さに応
じた長さとして,屈曲リンクの長手方向中央の屈曲部分
に突設した屈曲案内用ガイドローラーが該屈曲部分に位
置することによって扉体構成桟を突っ張り状に保持可能
とするとともに上記短寸の開方向に後続側他方のリンク
バーの引っ掛かりを解消し,その屈曲部分の通過を促進
し,該短寸のリンクバーの通過後にこれに引かれるよう
に長寸の開方向に先行側一方のリンクバーにおける扉体
構成桟の端部の移動変位に応じて,該長寸側のリンクバ
ーが同じく屈曲部分をスムーズに通過するようにし,こ
れを繰り返すことによって,伸縮扉体の開閉,特に閉成
をスムーズになし得るようにしたものであって,請求項
1に記載の発明を,隣接する扉体構成桟間にそれぞれ個
別伸縮機構を介設することによって該隣接する扉体構成
桟を個別伸縮自在とするとともに該隣接する扉体構成桟
の個別伸縮を開閉方向所定位置において開閉方向に向け
てそれぞれ順次に行なうように規制する伸縮位置規制手
段を備え,該伸縮位置規制手段を,各扉体構成桟の長手
方向端部に設置した前後一方に突設する開閉案内用ガイ
ドローラーと,該開閉案内用ガイドローラーと同軸に回
動自在に軸支することによって上記隣接する扉体構成桟
の長手方向端部間に外側に向けて屈曲自在に介設し且つ
その長手方向中央の屈曲部分に上記開閉案内用ガイドロ
ーラーと前後交互となるように前後他方に突設した屈曲
案内用ガイドローラーを有する一対のリンクバーよりな
る屈伸リンクと,伸縮扉体の開閉方向全長に亘るように
設置して開閉方向先端から所定位置までの間において上
記開閉案内用ガイドローラーを直進案内する前後一方の
開閉ガイド並びに該開閉ガイドに対向して平行に配置し
た第1直進案内部,その先端から外側に向けて傾斜配置
した傾斜案内部及びその先端から上記開閉ガイドに離隔
して平行に配置した第2直進案内部を備えたリンクガイ
ドとを有するガイドレールとによって構成し,上記第1
直進案内部において上記屈伸案内用ガイドローラーを案
内することによって上記屈伸リンクを伸長拘束して扉体
構成桟を進行させ,上記傾斜案内部及び第2直進案内部
において上記屈伸案内用ガイドローラーを案内すること
によって上記屈伸リンクの拘束を解除し該屈伸リンクを
屈曲して扉体構成桟を折畳自在としてなる伸縮扉体にお
いて,上記屈伸リンクにおける一対のうち開方向に先行
側一方のリンクバーの長さを,上記傾斜案内部及び第2
直進案内部の屈曲部分と扉体構成桟の長手方向端部の間
隔に応じた長さとし,上記屈曲案内用ガイドローラーが
屈曲部分に位置することによって扉体構成桟を突っ張り
状に保持可能とするとともに開方向に後続側他方のリン
クバーの長さを上記先行側一方のリンクバーより短い長
さとして,該屈伸リンクの一対のリンクバーを異長とし
てなることを特長とする伸縮扉体としたものである。
【0008】請求項2に記載の発明は,上記に加えて,
扉体構成桟が捻れたりすることなく,ガイドレール間の
定位置の開閉を可能とし,伸縮扉体の更に安定してスム
ーズな開閉を確実になし得るものとするように,これを
上記開閉案内用ガイドローラー及び上記屈伸リンクを隣
接する扉体構成桟の長手方向両端部に備えるとともに上
記ガイドレールを伸縮扉体の両端部に一対備えることに
よって,上記伸縮位置規制手段を伸縮扉体の両側に備え
てなることを特徴とする請求項1に記載の伸縮扉体とし
たものである。
【0009】本発明は,これらをそれぞれ発明の要旨と
して上記課題解決の手段としたものである。
【0010】なお上記開方向に先行側一方のリンクバ
ー,開方向に後続側他方のリンクバーは,上記括弧記載
にように,伸縮扉体を縦方向に開閉する,例えば縦引シ
ャッターとしたとき,前者を上位のリンクバー,後者を
下位のリンクバーということができ,また伸縮扉体を横
方向に開閉する,例えば横引シャッターとしたとき,前
者を戸先側のリンクバー,後者を吊元側のリンクバーと
いうことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面の例に従って本発明を更
に具体的に説明すれば,Aは伸縮扉体であり,該伸縮扉
体Aは,隣接する扉体構成桟1間にそれぞれ個別伸縮機
構2を介設することによって該隣接する扉体構成桟1を
個別伸縮自在とするとともに該隣接する扉体構成桟1の
個別伸縮を開閉方向所定位置において開閉方向に向けて
それぞれ順次に行なうように規制する伸縮位置規制手段
3を備えたものとしてある。
【0012】即ち本例の伸縮扉体Aは,例えばアルミ製
にして開口部から上端の収納部6に縮小折畳して収納す
るようにした縦引き用に構成したシースルーにして上下
方向(縦方向)の伸縮開閉を行なう縦引きのシャッター
としてあり,多数の扉体構成桟1を開閉方向に平行に配
置する一方,隣接する扉体構成桟1間にそれぞれ上記個
別伸縮機構2を介設して,該隣接する扉体構成桟1毎に
それぞれ個別の伸縮を可能としてある。
【0013】本例において上記多数の扉体構成桟1は,
それぞれ前後に平行一対の桟を用いその長手方向両端部
をそれぞれ,例えば倒T字状の連結部材11によって連
結した横長のフレームをなすように形成してあり,個別
伸縮機構2は,これらフレームによる扉体構成桟1を開
閉方向に連結したものとしてあり,本例において個別伸
縮機構2は,これを,隣接する扉体構成桟1にそれぞれ
一端を回動自在に固定し,他端をスライド自在に係合す
ることによって隣接する上記扉体構成桟1において伸縮
したり起倒したりするように配設した,例えば直線,曲
線等の組合せによって装飾要素をなす,例えばX字状リ
ンクや単一バーによるバーリンク等によるものとしてあ
り,該個別伸縮機構2を隣接する扉体構成桟1の長手方
向に複数乃至多数配置して,隣接する扉体構成桟1の個
別伸縮を安定して行なうように構成してある。
【0014】このとき上記個別伸縮機構2は,上記X字
状リンクのものはリンクバーの各一端を隣接する扉体構
成桟1にそれぞれ回動自在に軸支固定し,各他端を隣接
する扉体構成桟1のスライド溝にローラーを介してそれ
ぞれスライド自在に係合し,必要に応じて交点において
回動自在に軸支したものとしてあり,またバーリンクの
ものは,一端を一方の扉体構成桟1に回動自在に軸支固
定し,他端を他方の扉体構成桟1のスライド溝に同様に
ローラーを介してスライド自在に係合したものとしてあ
る。
【0015】伸縮位置規制手段3は,これを,各扉体構
成桟1の長手方向端部に設置した前後一方に突設する開
閉案内用ガイドローラー31と,該開閉案内用ガイドロ
ーラー31と同軸に回動自在に軸支することによって上
記隣接する扉体構成桟1の長手方向端部間に外側に向け
て屈曲自在に介設し且つその長手方向中央の屈曲部分に
上記開閉案内用ガイドローラー31と前後交互となるよ
うに前後他方に突設した屈曲案内用ガイドローラー34
を有する一対のリンクバー33よりなる屈伸リンク32
と,開閉方向全長に亘るように設置して開閉方向先端か
ら所定位置までの間において上記開閉案内用ガイドロー
ラー31を直進案内する前後一方の開閉ガイド51並び
に該開閉ガイド51に対向して平行に配置した第1直進
案内部53,その先端から外側に向けて傾斜配置した傾
斜案内部54及びその先端から上記開閉ガイド51に離
隔して平行に配置した第2直進案内部55を備えたリン
クガイド52とを有するガイドレール5とを備えて構成
し,上記第1直進案内部53において上記屈伸案内用ガ
イドローラー34を案内することによって上記屈伸リン
ク32を伸長拘束して扉体構成桟1を進行させ,上記傾
斜案内部54及び第2直進案内部55において上記屈伸
案内用ガイドローラー34を案内することによって上記
屈伸リンク32の拘束を解除し該屈伸リンク32を屈曲
して扉体構成桟1を折畳自在としたものとしてある。
【0016】本例にあって開閉案内用ガイドローラー3
1は,上記フレームによる扉体構成桟1の長手方向両端
部を連結した連結軸11をガイドレール5側に突出し
て,該連結軸11の幅方向中間位置にそれぞれ回動自在
に軸支固定してある。
【0017】屈伸リンク32は,直列に伸長した状態と
することによって隣接する扉体構成桟1の間隔と一致す
る長さとなるように一対にして後述のように異長とした
リンクバー33を用い,該リンクバー33の扉体構成桟
1側の端部を,上記開閉案内用ガイドローラー31を軸
支した連結軸11に対してその先端側において同軸に回
動自在に軸支する一方,該リンクバー33の他方の端部
を相互に回動自在に軸支するとともに該軸支部分に,上
記開閉案内用ガイドローラー31と前後交互となるよう
に屈伸案内用ガイドローラー34を回動自在に軸支固定
し,上記隣接する扉体構成桟1の長手方向両端部間にそ
れぞれ介設して,それぞれ前後方向に向けて屈曲自在と
してある。
【0018】ガイドレール5は,その内側にして前後の
対向面に開閉ガイド51とリンクガイド52とを備え
て,それぞれ上記前後に交互の開閉案内用ガイドローラ
ー31と屈伸案内用ガイドローラー34を個別に案内す
るものとしてあり,このとき上記開閉ガイド51は,ガ
イドレール5の前後後方の内側にその全長に亘って断面
C字状をなすように設置して上記開閉案内用ガイドロー
ラー31を案内して,伸縮扉体Aの開閉進行を行なうよ
うにする一方,リンクガイド52は,例えばガイドレー
ル5の内側にして前後前方の内側に,上記開閉ガイド5
1と同長となるように,該開閉ガイド51と幅方向に変
位した位置に同じく断面C字状をなすように設置して上
記屈伸案内用ガイドローラー34を案内して,上記開閉
ガイド51によって案内される開閉案内用ガイドローラ
ー34と相俟って屈伸リンク32を直進の伸長状態に拘
束し又この拘束を解除することによって,伸縮扉体Aの
伸縮規制を行なうものとしてあり,このとき該リンクガ
イド52は,開口方向先端から所定位置,即ち本例にあ
っては開口面下端位置から収納部6近傍の開口面上端位
置までの間において上記開閉ガイド51の幅方向に背面
側にこれと平行な第1直進案内部53と,該所定位置の
開口面上端位置において第1の直進案内部53の延長線
上から傾斜分岐して前後方向,本例にあっては伸縮扉体
Aの前方に向かう傾斜案内部54と,該傾斜案内部54
から再度上記開閉ガイド51に平行な収納部6内の第2
直進案内部55とによって,上記傾斜案内部54を介し
て第1及び第2直進案内部53,55を前後方向に偏位
して配置したものとしてある。
【0019】このように構成した屈伸リンク32とガイ
ドレール5を備えてなる伸縮位置規制手段3において,
上記屈伸リンク32は,その一対のうち開方向に先行側
一方のリンクバー33の長さを,上記傾斜案内部54及
び第2直進案内部55の屈曲部分と扉体構成桟1の長手
方向端部の間隔に応じた長さとし,上記屈曲案内用ガイ
ドローラー34が屈曲部分に位置することによって扉体
構成桟1を突っ張り状に保持可能とするとともに開方向
に後続側他方のリンクバー33の長さを上記先行側一方
のリンクバー33より短い長さとして,該屈伸リンク3
2の一対のリンクバー33を異長としてある。
【0020】即ち屈伸リンク32は,その開方向に先行
側一方のリンクバー,即ち上位のリンクバー33を,開
方向に後続側他方のリンクバー,即ち下位のリンクバー
33より長く,例えば前者を103mm(屈伸案内用の
ガイドローラー34の固定軸孔の芯々で87mm),後
者を94mm(同じく芯々で78mm)とする如くに,
約1割程度長さを異ならしめて異長とするとともに上記
上位のリンクバー33の長さを上記傾斜案内部54と第
2直進案内部間の屈曲部分から上記扉体構成桟の長手方
向端部,本例にあっては上記連結部材11までの間隔に
応じて,これと略等しい長さとしてあり,これによって
その屈曲案内用ガイドローラー34が上記屈曲部分に位
置したとき,該屈曲部分と上記扉体構成桟1の長手方向
端部間でこれらを相互に突っ張り状として,扉体構成桟
1を突っ張り状に保持可能とするようにしてあり,この
とき開方向に後続側他方の,本例にあって下位のリンク
バー33の長さを上記1割程度短寸とすることによっ
て,該下位のリンクバー33は,上記上位のリンクバー
33が突っ張り状態のときに,上記傾斜案内部54に沿
ってこれを移動自在,本例にあっては降下移動自在とな
るようにしてある。
【0021】従って本例の伸縮位置規制手段3による伸
縮扉体Aの開閉においては,上記第1直進案内部53に
おいて上記屈伸案内用ガイドローラー34を案内するこ
とによって上記屈伸リンク32を伸長拘束し,これによ
って個別伸縮機構2を伸張状態とするとともにこの状態
に拘束し,扉体構成桟1,即ち伸縮扉体Aを伸張状態で
開方向及び閉方向に進行自在とし,上記傾斜案内部54
及び第2直進案内部55において上記屈伸案内用ガイド
ローラー34を案内することによって上記屈伸リンク3
2の拘束を解除して該屈伸リンク32を屈曲し,これに
よって上記伸張状態を解除し,個別伸縮機構2を収縮可
能の状態とし,扉体構成桟1,即ち伸縮扉体Aを折畳自
在とするようにしてある。
【0022】このとき上記屈伸リンク32は,その一対
のリンクバー33の上記上位のリンクバー33の長さを
長くし,上記下位のリンクバー33の長さを短くして,
該一対のリンクバー33を上記異長としたことによっ
て,屈曲リンク32における隣接側のリンクバー33同
士が上記二等辺三角形の二等辺の位置関係をなすことが
なく,屈曲リンクの屈伸案内用ガイドローラー34が傾
斜案内部と第2直進案内部との間の屈曲部分に位置する
ことによって上記下位の短いリンクバー33は自ずと扉
体構成桟1の降下に伴って該屈曲部分をスムーズに通過
可能となるとともに,上位のリンクバー33が扉体構成
桟1を突っ張り状に保持可能とするともに下位のリンク
バー33の引っ掛かりを解消し,該屈曲部分の通過を促
進し,該下位のリンクバー33の通過後にこれに引かれ
るように上位のリンクバー33が下向きに変位して,こ
れに伴う扉体構成桟1の端部の下方への移動変位に応じ
て,該上位のリンクバー33が同じく屈曲部分を通過
し,これを繰り返すことによって,伸縮扉体Aの開閉,
特に閉成をスムーズに行なうようにしたものとしてあ
る。
【0023】図中12は,ガイドレールを開口面と交差
方向に屈曲するように,例えば縦引シャッターにおいて
側面L字状に構成することによって,開口面と交差方向
に屈曲収納自在とするL字収納用の伸縮扉体と共用可能
の伸縮扉体Aを用いたことによって,一対の桟部材を一
体化して扉体構成桟1を構成するように上記桟部材をそ
れぞれ室内側又は室外側において回動自在に連結したヒ
ンジ,61は,伸縮扉体Aを収納部6に収納可能とする
ようにガイドレール5間に架設した図示省略の上枠に伸
縮扉体Aを支持し,定位置までこれを降下させる伸縮リ
ンク,62は収納部6の背面側を被覆するようにガイド
レール5上端部に設置したシャッターケース,7は下端
のエンドスラットに一端を固定し,伸縮扉体を吊り持ち
することによってその開閉を容易化する他端を巻取シャ
フト71に固定した吊りワイヤー,72は上記ワイヤー
7の方向転換用のプーリーをそれぞれ示す。
【0024】図示した例は以上のとおりとしたが,上記
縦引きのシャッターに代えて,伸縮扉体を,左右方向
(幅方向)に伸縮開閉するようにした横引きのシャッタ
ーとすること,このとき上記例の伸縮扉体とガイドレー
ル及びこれらの関係を90度回転するように向きを倒し
て,上下にガイドレールを位置し伸縮扉体を上吊りする
ことによって左右方向に開閉するものとすること,横引
きの伸縮扉体とするとき,隣接する扉体構成桟の上端側
に屈伸リンクを設置するとともに,上方のガイドレール
との間に伸縮位置規制手段を設置するようにし,下方の
ガイドレールによって扉体構成桟下端に設置した振れ止
めローラーを案内するようにして,上方片側にして扉体
構成桟長手方向一方の伸縮位置規制手段によって伸縮扉
体の伸縮規制を行なうものとして構成すること,扉体構
成桟を上記フレームのものに代えて,単一の桟を用いた
ものとすること,上記個別伸縮機構を,隣接する扉体構
成桟にそれぞれ一端を回動自在に固定し又はスライド自
在に係合した複数のリンクバーと,該各リンクバーの他
端を回動自在に固定する中間連結部を備えた中間連結部
付きX字状の伸縮リンクによって構成するようにするこ
と,このとき中間連結部を2分割し,分割部分でヒンジ
連結する等することによって,個別伸縮機構を隣接する
扉体構成桟間で開口面の交差方向に折曲自在に構成する
とともに,上記ガイドレールを開口面から交差方向に向
けてL字状に形成し,そのリンクガイド部,特に傾斜案
内部又は第2の直進案内部を開口面の端部近傍から交差
方向に向けて配置することによって,伸縮扉体を開口面
の端部近傍で伸縮して交差方向に収納自在とするように
構成すること,伸縮扉体を電動開閉するものとすること
等を含めて,本発明の実施にあたって,伸縮扉体,扉体
構成桟,個別伸縮機構,伸縮位置規制手段,開閉案内用
ガイドローラー,屈伸リンク,リンクバー,屈伸案内用
ガイドローラー,ガイドレール,開閉ガイド,リンクガ
イド等の各具体的材質,形状,構造,これらの関係,こ
れらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限
り,様々の形態のものとすることができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のとおりに構成したから,
請求項1に記載の発明は,伸縮位置規制手段を備えた伸
縮扉体を改良して,その屈曲リンクにおける隣接側のリ
ンクバー同士が上記二等辺三角形の二等辺の位置関係を
なすことなく,上記閉方向側に後続のリンクバーを長寸
に,閉方向に先行側のリンクバーを短寸にすることによ
って不等辺の位置関係とするとともに上記開方向に先行
側一方のリンクバーの長さを,リンクガイドにおける傾
斜案内部及び第2直進案内部の屈曲部分から扉体構成桟
の長手方向端部への間隔長さに応じた長さとして,屈曲
リンクの長手方向中央の屈曲部分に突設した屈曲案内用
ガイドローラーが該屈曲部分に位置することによって扉
体構成桟を突っ張り状に保持可能とし,上記短寸の開方
向に後続側他方のリンクバーの引っ掛かりを解消し,そ
の屈曲部分の通過を促進し,該短寸のリンクバーの通過
後にこれに引かれるように長寸の開方向に先行側一方の
リンクバーにおける扉体構成桟の端部の移動変位に応じ
て,該長寸側のリンクバーが同じく屈曲部分を通過し,
これを繰り返すことによって,その開成と閉成との双方
を常にスムーズになし得るようにした伸縮扉体を提供す
ることができる。
【0026】請求項2に記載の発明は,上記に加えて,
扉体構成桟が捻れたりすることなく,ガイドレール間の
定位置の開閉を可能とし,伸縮扉体の更に安定してスム
ーズな開閉を確実になし得るものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】伸縮扉体の正面図である。
【図2】伸縮扉体の縦断面図である。
【図3】伸縮扉体の折畳状態を示す部分縦断面図であ
る。
【図4】屈伸リンクとリンクガイドとの関係を示す拡大
縦断面図である。
【図5】伸縮扉体の収縮状態を示す部分横断面図であ
る。
【符号の説明】
A 伸縮扉体 1 扉体構成桟 2 個別伸縮機構 3 伸縮位置規制手段 31 開閉案内用ガイドローラ 32 屈伸リンク 33 リンクバー 34 屈伸案内用ガイドローラ 5 ガイドレール 51 開閉ガイド 52 リンクガイド 53 第1直進案内部 54 傾斜案内部 55 第2直進案内部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する扉体構成桟間にそれぞれ個別伸
    縮機構を介設することによって該隣接する扉体構成桟を
    個別伸縮自在とするとともに該隣接する扉体構成桟の個
    別伸縮を開閉方向所定位置において開閉方向に向けてそ
    れぞれ順次に行なうように規制する伸縮位置規制手段を
    備え,該伸縮位置規制手段を,各扉体構成桟の長手方向
    端部に設置した前後一方に突設する開閉案内用ガイドロ
    ーラーと,該開閉案内用ガイドローラーと同軸に回動自
    在に軸支することによって上記隣接する扉体構成桟の長
    手方向端部間に外側に向けて屈曲自在に介設し且つその
    長手方向中央の屈曲部分に上記開閉案内用ガイドローラ
    ーと前後交互となるように前後他方に突設した屈曲案内
    用ガイドローラーを有する一対のリンクバーよりなる屈
    伸リンクと,開閉方向全長に亘るように設置して開閉方
    向先端から所定位置までの間において上記開閉案内用ガ
    イドローラーを直進案内する前後一方の開閉ガイド並び
    に該開閉ガイドに対向して平行に配置した第1直進案内
    部,その先端から外側に向けて傾斜配置した傾斜案内部
    及びその先端から上記開閉ガイドに離隔して平行に配置
    した第2直進案内部を備えたリンクガイドとを有するガ
    イドレールとによって構成し,上記第1直進案内部にお
    いて上記屈伸案内用ガイドローラーを案内することによ
    って上記屈伸リンクを伸長拘束して扉体構成桟を進行さ
    せ,上記傾斜案内部及び第2直進案内部において上記屈
    伸案内用ガイドローラーを案内することによって上記屈
    伸リンクの拘束を解除し該屈伸リンクを屈曲して扉体構
    成桟を折畳自在としてなる伸縮扉体において,上記屈伸
    リンクにおける一対のうち開方向に先行側一方のリンク
    バーの長さを,上記傾斜案内部及び第2直進案内部の屈
    曲部分と扉体構成桟の長手方向端部の間隔に応じた長さ
    とし,上記屈曲案内用ガイドローラーが屈曲部分に位置
    することによって扉体構成桟を突っ張り状に保持可能と
    するとともに開方向に後続側他方のリンクバーの長さを
    上記先行側一方のリンクバーより短い長さとして,該屈
    伸リンクの一対のリンクバーを異長としてなることを特
    長とする伸縮扉体。
  2. 【請求項2】 上記開閉案内用ガイドローラー及び上記
    屈伸リンクを隣接する扉体構成桟の長手方向両端部に備
    えるとともに上記ガイドレールを伸縮扉体の両端部に一
    対備えることによって,上記伸縮位置規制手段を伸縮扉
    体の両側に備えてなることを特徴とする請求項1に記載
    の伸縮扉体。
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