JP3007628B1 - 横引き網戸 - Google Patents

横引き網戸

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JP3007628B1
JP3007628B1 JP3595299A JP3595299A JP3007628B1 JP 3007628 B1 JP3007628 B1 JP 3007628B1 JP 3595299 A JP3595299 A JP 3595299A JP 3595299 A JP3595299 A JP 3595299A JP 3007628 B1 JP3007628 B1 JP 3007628B1
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野 明 彦 宇
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Abstract

【要約】 【課題】 ネットを折り畳んで収納したときに建物開口
部の下方に歩行の障害となる横枠部材が配置されないよ
うにし、しかも、そのために用いるネットガイドによ
り、可動框の操作力に対抗する適切な緩衝性を付与でき
るようにする。 【解決手段】 交互に逆方向に折り返したネット4を横
引きにより開閉自在とした網戸において、ネット4の伸
縮に応じて縦枠部材6の下端から出入りし、張設状態に
ある該ネット4の下端に沿って導出されて該下端をガイ
ドするネットガイド12を備える。ネットガイド12
は、弾性のある柔軟な合成樹脂の押出し材により、ネッ
トの下端に添う底部12bと、ネットの外面に添って立
ち上がり、多数の凹欠部12cを切設した揺れ止め部1
2aとを含む長尺材として構成する。このネットガイド
12には、その湾曲により可動框5の操作力に対抗する
緩衝のための作用力を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交互に逆方向に折
り返した伸縮自在のネットを横引きにより開閉自在とし
た網戸に関するものであり、更に具体的には、該ネット
の伸縮に応じて該ネットの下端に沿って導出されるネッ
トガイドを備えた横引き網戸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】交互に逆方向に折り返した伸縮自在のア
コーディオン状のネットを横引きにより開閉自在とした
網戸では、風になびいてネットの上下端が撓むのを抑止
するため、あるいは、ネットの上下端を通じて虫が侵入
するのを防止するため、通常、ネットの上下端を網戸枠
における横枠部材の溝内に嵌入させている。しかしなが
ら、このネットの端部を嵌入させる横枠部材、特に下方
の横枠部材は、ネットを折り畳んで収納したときにも建
物開口部に固定的に設置されているのが通例であり、こ
れが建物開口部を通じて出入りする者の歩行の障害にな
るため、開閉するネットと共に排除できることが望まれ
る。
【0003】このような要望に対処し、ネットの端部を
嵌入させる網戸枠を、ネットの折り畳み収納時に該ネッ
トと共に排除できるようにしたいくつかの提案が既に成
されているが、高価であったり、長年の使用により故障
する可能性が高いものは市場において敬遠され、構造が
簡単で安価であり、しかも故障の可能性が十分に少ない
ことが要求される。
【0004】一方、上記アコーディオン状のネットを備
えた網戸では、該ネットを開閉する場合に可動框を容易
に開閉操作できるようにするため、網戸枠に対する可動
框の摺動に大きな抵抗がないように設計され、あるいは
可動框の操作が容易になるように該可動框に平行移動機
構が付設されるが、これらによって可動框の開閉操作が
非常に容易になるため、逆に、開閉操作に際して可動框
に過剰な力を作用させたりすると、該可動框が縦枠部材
に強く衝当してしまい、網戸の一部等を損傷させたり大
きな衝当音を発生させることになる。これを防止するた
めには、可動框の開閉操作にある程度の抵抗を付与する
必要があるが、摩擦部材により抵抗を与える場合には摺
動音が発生するなどの問題もあり、操作性を損なうこと
なく適切な抵抗を付与することには困難性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題を一挙に解消するためになされたもので、その技術
的課題は、開閉するネットと共に移動するネットガイド
を設けることにより、ネットを折り畳んで収納したとき
に建物開口部の下方に横枠部材が配置されないように
し、該建物開口部を出入りする者の歩行の障害となる横
枠部材を排除し、しかも、該ネットガイドをネットの開
閉に伴って縦枠部材または可動框の下端から湾曲させて
その内部に出入りさせる際の当該湾曲に必要な力の反力
を、可動框の操作力に対抗する緩衝のための作用力とし
て、可動框の開閉の操作性を損なうことなく、適切な抵
抗による緩衝性を付与できるようにした横引き網戸を提
供することにある。
【0006】また、本発明の他の技術的課題は、上記ネ
ットガイド及びそれを備えた横引き網戸を可及的に安価
で製造容易なものとして提供することにある。本発明の
他の技術的課題は、上記ネットガイドを、ネットの開閉
を行う可動框の平行移動機構を構成する部材の一部とし
ても利用できるようにした横引き網戸を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の横引き網戸は、交互に逆方向に折り返した
伸縮自在のネットを横引きにより開閉自在とした網戸に
おいて、上記ネットの伸縮に応じて、該ネットの両端に
取り付けた網戸枠の縦枠部材及びネットの開閉操作に供
する可動框のいずれかの下端からその内部に出入りし、
張設状態にある該ネットの下端に沿って導出されてその
下端をガイドし、該ネットの揺れを抑止するネットガイ
ドを備え、上記ネットガイドを、弾性のある柔軟な合成
樹脂の押出し材によって、ネットの下端に添う底部と、
ネットの外面に添って立ち上がり、該底部の撓みを可能
にするための多数の凹欠部を切設した揺れ止め部とを含
む長尺材として構成し、ネットの開閉に伴って縦枠部材
または可動框の下端から湾曲させてその内部に出入りさ
せる上記ネットガイドの当該湾曲に必要な力の反力を、
可動框の操作力に対抗する緩衝のための作用力としたこ
とを特徴とするものである。
【0008】上記横引き網戸においては、網戸枠と可動
框の間に、該可動框を平行移動させるための張紐を張設
することにより構成した平行移動機構を設けることがで
き、その場合に、ネットガイドを平行移動機構の一部と
して、その端部に該平行移動機構を構成する張紐を連結
することができる。
【0009】更に具体的には、上記横引き網戸における
可動框を平行移動させるための平行移動機構として、少
なくとも第1及び第2の張紐を備え、第1の張紐は、そ
の一端を可動框の上端に取り付け、この張紐を網戸枠の
上部の横枠部材内を通してネットを取り付けていない一
方の縦枠部材の上端に設けた転向子に巻き掛けたうえ
で、該横枠部材内を折り返し、他方の縦枠部材の上端に
設けた転向子に巻き掛けて該縦枠部材内を下方に導き、
そこでネットガイドの内端に連結するか、該縦枠部材の
下部の転向子に巻き掛けてネットを貫通させ、その先端
を上記可動框の下部に連結し、第2の張紐は、その一端
を上記可動框の下端に取り付け、ネットを取り付けてい
ない一方の縦枠部材の下端に設けた転向子に巻き掛けて
該縦枠部材内を上端に導き、上端に設けた転向子に巻き
掛けて横枠部材内を通した後、他方の縦枠部材の上端に
設けた転向子に巻き掛けて該縦枠部材内に導き、該縦枠
部材の上部において転向子に巻き掛けたうえで、ネット
を貫通させてその先端を上記可動框の上部に連結したも
のとすることができる。
【0010】また、上記第2の張紐に変えて、一端を可
動框の上部に取り付け、ネットを貫通させたうえで縦枠
部材に設けた転向子に巻き掛けて該縦枠部材内を下方に
導き、下部に設けた転向子に巻き掛けて折り返した後、
その先端を上記ネットガイドの内端部に連結したものを
用い、あるいは、一端をネットを取り付けている縦枠部
材の上部に取り付け、ネットを貫通させたうえで可動框
に設けた転向子に巻き掛けて該可動框内を下方に導き、
下端に設けた転向子に巻き掛けた後、ネットガイドに沿
って、ネットを取り付けている縦枠部材内に導入し、そ
の先端を該ネットガイドの内端部において折り返して該
縦枠部材の下部に連結したものを用いることができる。
【0011】上記構成を有する横引き網戸においては、
ネットの伸縮に応じて該ネットの両端に取り付けた縦枠
部材及び可動框のいずれかの下端からその内部に出入り
するネットガイドにより、張設状態にある該ネットの下
端をガイドさせ、該ネットの揺れを抑止するようにして
いるので、ネットを折り畳んで収納したときに建物開口
部の下方に横枠部材がなく、該建物開口部を出入りする
者の歩行の障害を排除することができ、また、上記ネッ
トガイドを、弾性のある柔軟な合成樹脂の押出し材によ
って、ネットの下端に添う底部とネットの外面に添って
立ち上がる揺れ止め部とを有する長尺材として構成し、
ネットの開閉に伴って縦枠部材または可動框の下端から
湾曲させてその内部に出入りさせる際の当該湾曲に必要
な力の反力を、可動框の操作力に対抗する緩衝のための
作用力として利用するようにしているので、ネットガイ
ドに適度な弾性を付与することにより、可動框の開閉の
操作性を損なうことなく、適切な抵抗による緩衝性を付
与することができる。
【0012】このように、上記ネットガイドは、基本的
には、張設状態にあるネットの下端に沿って導出されて
その下端を保持し、該ネットの揺れを抑止するために用
いるものであるが、それを弾性ある柔軟な合成樹脂の押
出し材によって構成しているので、上述したように可動
框の開閉操作に適切な抵抗による緩衝性を付与すること
ができ、しかも、その断面形状を適当に形成することに
より、ネットの揺れ止め機能ばかりでなく、ネットの開
閉のための摺動ガイド、ネットの抜脱を防止するための
係合部の形成など、ネットガイドの多機能化をはかるこ
とができ、そのため、極めて簡単な部材により安価に横
引き網戸の機能を著しく向上させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明に係る横
引き防虫網戸の第1実施例を示している。この網戸は、
アコーディオン式に伸縮するネットを横引きにより開閉
するもので、図1に示すように、概略的には、網戸枠2
と、該網戸枠2内に横開きにより開閉自在に取り付けら
れた防虫ネット4と、該ネット4の一端に取り付けられ
た開閉操作用の可動框5とを備えている。
【0014】上記網戸枠2は、左右の縦枠部材6,8と
上部の横枠部材10とを有し、該網戸枠2の下部には、
上記ネット4の揺れを抑止するネットガイド12が可動
框5の移動に伴って出没するように設けられている。こ
のネットガイド12は、その一端が可動框5の下端に固
定され、可動框の移動に伴う上記ネット4の伸縮に応じ
て、図において左側の縦枠部材6の内部に出入りし、張
設状態にある上記ネット4の下端に沿って導出されてそ
の下端を保持することにより、ネット4の下端の風等に
よる揺れを抑止するものである。
【0015】さらに具体的に説明すると、上記ネットガ
イド12は、図1、図3及び図4に示すように、弾性の
ある柔軟な合成樹脂からなる略コ字状断面の押出し材の
一部を部分的に切除することによって構成したものであ
り、すなわち、ネット4の下端に添う底部12bと、ネ
ット4の表裏外面に添って立ち上がり、該底部12bの
撓みを可能にするための一定間隔の多数の凹欠部12c
を切設した左右一対の揺れ止め部12a,12aとを含
む略コ字状断面の長尺材として構成し、該凹欠部12c
の下端は半円形状に切除している。
【0016】また、上記ネットガイド12を構成する長
尺材の底部12bの裏面には、ガイド用突条12e,1
2eを設け、このガイド用突条12eにおける上記揺れ
止め部12aの凹欠部12cに対応する位置に、底部1
2bの撓みを容易にする半円形状の切欠き12fを設け
ている。上記ガイド用突条12e,12eは、図3に明
確に示すように、建物開口部の床面上に歩行の障害にな
らない敷居の高さ程度のガイド部Bを設けて、両ガイド
用突条12e,12e間にガイド部Bを嵌め込むことに
より、ネットガイド12の適正な摺動、すなわち上記ネ
ット4の適正な開閉を該ガイド部Bに沿って安定的にガ
イドするためのものである。
【0017】上記ネットガイド12は、前述したよう
に、ネット4の開閉に伴って縦枠部材6の下端から湾曲
させてその内部に出入りさせ、その導出によってネット
4の下端をガイドさせるものであるが、そのネットガイ
ド12の当該湾曲に必要な力の反力を、可動框5の操作
力に対抗する緩衝のための作用力として利用するように
している。上記ネットガイド12は、かかる観点から、
その材質の選定あるいは厚さの調整等により、適度の弾
性を有するものとして押出し成形することが必要にな
る。
【0018】一方、上記ネット4は、交互に逆方向に折
り返して多数のプリーツをジクザグ状に施すことによ
り、アコーディオン式に伸縮自在としたもので、その両
端に網戸枠2の縦枠部材6及びネット4の開閉操作に供
する可動框5を取り付け、該可動框5の操作により開閉
するようにしたものである。
【0019】上記ネット4の一端に取り付けた可動框5
を安定的に平行移動させるため、該可動框5には平行移
動機構を付設している。この平行移動機構は、第1実施
例の網戸では、網戸枠2及び可動框5の間に3本の張紐
14a,14b,14cを張設することにより構成して
いる。上記第1の張紐14aは、その一端を可動框5の
上部に取り付け、この張紐14aを、網戸枠2の上部の
横枠部材10内を通して、ネット4を取り付けていない
一方の縦枠部材8の上部に設けた転向子16aに巻き掛
けたうえで、該横枠部材10内を折り返し、他方の縦枠
部材6の上部に設けた転向子16bに巻き掛けて該縦枠
部材6内を下方に導き、さらに該縦枠部材6の下部の転
向子16cに巻き掛けてネット4側に導出し、ネット4
を貫通させてその先端を上記可動框5の下部に連結して
いる。
【0020】一方、第2の張紐14bは、上記可動框5
の下端にその一端を取り付け、ネット4を取り付けてい
ない一方の縦枠部材8の下部に設けた転向子16eに巻
き掛けて該縦枠部材8内を上端に導き、そして上端に設
けた転向子16aに巻き掛けて横枠部材10内を通した
後、他方の縦枠部材6の上端に設けた転向子16bに巻
き掛けて該縦枠部材6内に導き、該縦枠部材6の上部に
おいて転向子16dに巻き掛けたうえで、ネット4を貫
通させてその先端を上記可動框5の上部に連結してい
る。
【0021】また、第3の張紐14cは、横枠部材10
内から転向子16bに巻き掛けて縦枠部材6内に導く第
1の張紐14aから分岐させ、先端を上記ネットガイド
12の内端部に連結したもので、これは第1の張紐14
aの一部として、あるいは第1の張紐14aの一部に代
えて用いるものである。すなわち、この第3の張紐14
cは、第1の張紐14aにおける転向子16bから可動
框5に達する部分に代えて用いることもできるが、それ
を省略することもでき、また、上記第1の張紐14aと
共に用いることもできる。上記第3の張紐14cを第1
の張紐14aの一部に代えて用いる場合には、ネットガ
イド12を可動框5の平行移動機構を構成する張紐の一
部として利用することになり、また上記第3の張紐14
cを省略する場合には、ネットガイドを可動框の平行移
動機構と無関係なものとして設置し、その修理や交換を
容易にすることができる。
【0022】上述した張紐14a,14bがネット4の
張設部分において水平方向に張設されている部分におい
ては、それらの張紐14a,14bをネット4内に挿通
することによってネット4の弛みを防止し、ネット4の
張設状態を安定化させることができる。また、上記各転
向子16a〜16eとしては、張紐14a〜14cとの
抵抗が小さい合成樹脂製の摺動部材、あるいはプーリー
などを用いることができる。
【0023】上記構成を有する第1実施例の横引き網戸
は、ネット4の伸縮に応じて、該ネット4の一端を取り
付けた縦枠部材6の下端からネットガイド12がその内
部に出入りし、ネット4を張設状態にしたときには、該
ネット4の下端に沿ってネットガイド12が導出され、
ネット4の下端を保持した状態でそれをガイドして、該
ネット4の揺れを抑止するものである。さらに、ネット
4を折り畳んで収納したときには、従来の網戸のように
建物開口部の下方に横枠部材がなく、該建物開口部を出
入りする者の歩行の障害を排除することができる。しか
も、上記ネットガイド12を含む網戸全体の構造が簡単
であるばかりでなく、該ネットガイド12の製造も容易
であり、結果的に、製品を非常に安価に提供することが
できるものである。
【0024】一方、上記平行移動機構は、可動框5の一
部に対して開閉操作のための力を作用させても該可動框
5を平行移動させるように機能するもので、例えば、可
動框5の下部をネット4が折り畳まれる方向に操作する
と、該可動框5の下端に連結した第2の張紐14bを介
して可動框5の上部が同方向に駆動され、また、可動框
5の上部を同方向に操作すると、可動框5の上端に連結
した第1の張紐14aを介して可動框5の下部が同方向
に駆動される。さらに、可動框5の下部をネット4を張
設する方向に操作すると、該可動框5の下部に連結した
第1の張紐14aまたはネットガイド12の端部に連結
した第3の張紐14cを介して、可動框5の上部が同方
向に駆動され、また、可動框5の上部を同方向に操作す
ると、該可動框5の上部に連結した第2の張紐14bを
介して可動框5の下部が同方向に駆動される。
【0025】更にまた、上記ネットガイド12は、弾性
のある柔軟な合成樹脂の押出し材によってコ字状の断面
を有する長尺材として構成し、ネットの外面に添って立
ち上がる揺れ止め部12a,12aに一定間隔の凹欠部
12cを切設して、該ネットガイド12の底部を湾曲可
能にしているので、ネットの開閉に伴って縦枠部材6の
下端から湾曲してその内部に出入りする際、当該湾曲に
必要な力の反力を、可動框の操作力に対抗する緩衝のた
めの作用力として利用することが可能になる。そのた
め、ネットガイドに適度な弾性を付与することにより、
可動框の開閉の操作性を損なうことなく、適切な抵抗に
よる緩衝性を付与することができる。
【0026】このように、上記ネットガイド12は、基
本的には、張設状態にあるネット4の下端に沿って導出
されてその下端をガイドし、該ネット4の揺れを抑止す
るために用いるものであるが、それを弾性ある柔軟な合
成樹脂の押出し材によって構成しているので、上述した
ように可動框5の開閉操作に適切な抵抗による緩衝性を
付与することができ、しかも、その断面形状を適当に形
成することにより、ネット4の揺れ止め機能ばかりでな
く、ガイド部Bに沿うネット4の開閉のための摺動ガイ
ド、ネット4の抜脱を防止するための係合部の形成な
ど、ネットガイドの多機能化をはかることができ、その
ため、極めて簡単な部材により安価に横引き網戸の機能
を著しく向上させることができる。
【0027】図5に示す第2実施例は、基本的な構成は
前記第1実施例と同様なものであるが、可動框5を安定
的に平行移動させるための平行移動機構を構成する張紐
の張設の態様を異にしている。具体的には、この第2実
施例では、第1実施例と同じ第1の張紐14aを備えて
いるが、第2の張紐の張設態様を異にし、また第1実施
例において備えている第3の張紐14cを省略してい
る。したがって、ここでは第2の張紐に関連する部分に
ついてのみ説明し、その他の部分については、図中に第
1実施例の場合と同一の符号を付し、それらの構成及び
作用についての説明を省略する。
【0028】この第2実施例の横引き網戸における平行
移動機構の第2の張紐24bは、一端を可動框5の上部
に取り付け、ネット4を貫通させたうえで縦枠部材6に
設けた転向子26dに巻き掛けて該縦枠部材6内を下方
に導き、下部に設けた転向子26eに巻き掛けて折り返
した後、その先端を上記ネットガイド12の内端部に連
結している。上記第2の張紐24bは、前記第1実施例
における第2の張紐14bと同様に機能するものであ
る。
【0029】図6に示す第3実施例は、上記第2実施例
の第1の張紐14aにおける転向子16bから転向子1
6cを介して可動框5に達する部分に代えて、転向子1
6bに巻き掛けた張紐24aをネットガイド12の内端
部に直接的に連結した場合を示している。なお、第2実
施例における第1の張紐14aと共に、それから分岐し
て転向子16bに巻き掛けた後、ネットガイド12の内
端部に至る張紐を併用することもできる。また、この第
3実施例においては、縦枠部材6の下部にローラ28を
破線で示しているが、他の実施例を含めて係るローラ2
8を設けることにより、ネットガイド12を安定的にガ
イドさせることができる。また、このローラ12に張紐
を巻き掛ける溝を設けて、縦枠部材6の下部に設ける転
向子(例えば26e)と共用することもできる。なお、
この第3実施例のその他の構成及び作用は第2実施例と
変わるところがないので、それらの説明を省略する。
【0030】次に、図7は本発明に係る横引き網戸の第
4実施例を示している。この第4実施例の横引き網戸
も、上記第2実施例と同様に、可動框5の平行移動機構
における第2の張紐の張設態様を異ならしめると共に、
第1実施例において示した第3の張紐14cを省略して
いる。したがって、ここでも第2の張紐に関連する部分
についてのみ説明し、その他の部分については、図中に
第1実施例の場合と同一の符号を付して、それらの構成
及び作用についての説明を省略する。
【0031】この第4実施例における第2の張紐34b
は、ネット4を取り付けている縦枠部材6の上部にその
一端を取り付け、ネット4を貫通させたうえで可動框5
の上部に設けた転向子36dに巻き掛けて該可動框5内
を下方に導き、可動框5の下端の転向子36eに巻き掛
けた後、上記ネットガイド12における底部の裏面側を
該ネットガイド12に沿って導通して、ネット4を取り
付けている縦枠部材6内に導入し、その先端をネットガ
イド12の内端部において転向子36fで折り返して、
該縦枠部材6の下部に連結している。この場合、上記ネ
ットガイド12の底部12bには、上記張紐34bを導
通するための導通路を設けるのが適切である。上記第2
の張紐34bも、前記第1実施例における第2の張紐1
4bと同様に機能するものである。
【0032】なお、上記第4実施例においても、前記第
1実施例における第3の張紐14cを、第1の張紐14
aにおける転向子16bから可動框5に達する部分に代
えて用いることができ、またそれを第1の張紐14aと
共に用いることもできる(第3実施例参照)。また、上
記各実施例において、上記ネットガイド12は、縦枠部
材6ではなく可動框5にその下端から出入するように構
成することもでき、また、上記網戸枠2における上方の
横枠部材に沿って、上記と同様に一方の縦枠部材または
可動框に出没自在に設けることもできる。
【0033】本発明の横引き網戸におけるネットガイド
は、基本的には上記第1実施例において示した構造を有
するものであるが、必要に応じて、ネット4の下端に添
う底部12bと、ネット4の外面に添って立ち上がり、
多数の凹欠部12cを切設した揺れ止め部12aとを含
む長尺材であれば、その断面形状を任意に設定すること
ができ、例えば、図6の実施例の場合のように底部12
bの裏面に張紐を挿通する通路を形成した態様とした
り、底部12bの裏面のガイド用突条12eを省略した
態様としたり、該ガイド用突条12eの数や位置を変更
したり、底部12bの両側に設けた揺れ止め部12に非
対称性を持たせ、あるいは該揺れ止め部12aを底部1
2bの一側のみとしたり、建物開口部の床面に設けた係
止条と係止する係止部を有するものとすることができ
る。なお、これらのネットガイドにおいて、底部12b
から上下に突出する構造部分を有するものは、ネットガ
イドの屈曲を容易にするために、当該構造部分に前記凹
欠部12c及び切除部12f等を設けるのが適切であ
る。
【0034】
【発明の効果】以上に詳述した本発明の横引き網戸によ
れば、開閉するネットと共に移動するネットガイドを設
けることにより、ネットを折り畳んで収納したときに建
物開口部の下方に横枠部材が配置されず、該建物開口部
を出入りする者の歩行の障害となる横枠部材を排除する
ことができ、しかも、該ネットガイドをネットの開閉に
伴って縦枠部材または可動框の下端から湾曲させてその
内部に出入りさせる際の当該湾曲に必要な力の反力を、
可動框の操作力に対抗する緩衝のための作用力として利
用し、可動框の開閉の操作性を損なうことなく、適切な
抵抗による緩衝性を付与することができる。また、上記
ネットガイドを合成樹脂の押出材により形成しているの
で、該ネットガイド及びそれを備えた横引き網戸を安価
で製造容易なものとして提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る横引き網戸の第1実施例を示す正
断面図である。
【図2】図1の平断面図である。
【図3】同A−A線における断面図である。
【図4】上記網戸におけるネットガイドの構造を示す斜
視図である。
【図5】本発明に係る横引き網戸の第2実施例を示す正
断面図である。
【図6】本発明に係る横引き網戸の第3実施例を示す正
断面図である。
【図7】本発明に係る横引き網戸の第4実施例を示す正
断面図である。
【符号の説明】
2 網戸枠 4 ネット 5 可動框 6,8 縦枠部材 10 横枠部材 12 ネットガイド 12a 揺れ止め部 12b 底部 12c 凹欠部 12d 切除部 14a,14b,14c,24a,24b,34b 張
紐 16a〜16e,26d,26e,36d〜36f 転
向子

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交互に逆方向に折り返した伸縮自在のネッ
    トを横引きにより開閉自在とした網戸において、 上記ネットの伸縮に応じて、該ネットの両端に取り付け
    た網戸枠の縦枠部材及びネットの開閉操作に供する可動
    框のいずれかの下端からその内部に出入りし、張設状態
    にある該ネットの下端に沿って導出されてその下端をガ
    イドし、該ネットの揺れを抑止するネットガイドを備
    え、 上記ネットガイドを、弾性のある柔軟な合成樹脂の押出
    し材によって、ネットの下端に添う底部と、ネットの外
    面に添って立ち上がり、該底部の撓みを可能にするため
    の多数の凹欠部を切設した揺れ止め部とを含む長尺材と
    して構成し、 ネットの開閉に伴って縦枠部材または可動框の下端から
    湾曲させてその内部に出入りさせる上記ネットガイドの
    当該湾曲に必要な力の反力を、可動框の操作力に対抗す
    る緩衝のための作用力とした、ことを特徴とする横引き
    網戸。
  2. 【請求項2】ネットガイドを網戸枠の縦枠部材の下端か
    らその内部に出入り自在としたことを特徴とする請求項
    1に記載の横引き網戸。
  3. 【請求項3】網戸枠と可動框の間に、該可動框を平行移
    動させるための張紐を張設することにより構成した平行
    移動機構を備えたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の横引き網戸。
  4. 【請求項4】ネットガイドを平行移動機構の一部とし
    て、その端部に該平行移動機構を構成する張紐を連結し
    たことを特徴とする請求項3に記載の横引き網戸。
  5. 【請求項5】可動框を平行移動させるための平行移動機
    構として、少なくとも第1及び第2の張紐を備え、 第1の張紐は、その一端を可動框の上端に取り付け、こ
    の張紐を網戸枠の上部の横枠部材内を通してネットを取
    り付けていない一方の縦枠部材の上端に設けた転向子に
    巻き掛けたうえで、該横枠部材内を折り返し、他方の縦
    枠部材の上端に設けた転向子に巻き掛けて該縦枠部材内
    を下方に導き、そこでネットガイドの内端に連結する
    か、該縦枠部材の下部の転向子に巻き掛けてネットを貫
    通させ、その先端を上記可動框の下部に連結し、 第2の張紐は、その一端を上記可動框の下端に取り付
    け、ネットを取り付けていない一方の縦枠部材の下端に
    設けた転向子に巻き掛けて該縦枠部材内を上端に導き、
    上端に設けた転向子に巻き掛けて横枠部材内を通した
    後、他方の縦枠部材の上端に設けた転向子に巻き掛けて
    該縦枠部材内に導き、該縦枠部材の上部において転向子
    に巻き掛けたうえで、ネットを貫通させてその先端を上
    記可動框の上部に連結した、ことを特徴とする請求項4
    に記載の横引き網戸。
  6. 【請求項6】可動框を平行移動させるための平行移動機
    構として、少なくとも第1及び第2の張紐を備え、 第1の張紐は、その一端を可動框の上端に取り付け、こ
    の張紐を網戸枠の上部の横枠部材内を通してネットを取
    り付けていない一方の縦枠部材の上端に設けた転向子に
    巻き掛けたうえで、該横枠部材内を折り返し、他方の縦
    枠部材の上端に設けた転向子に巻き掛けて該縦枠部材内
    を下方に導き、そこでネットガイドの内端に連結する
    か、該縦枠部材の下部の転向子に巻き掛けてネットを貫
    通させ、その先端を上記可動框の下部に連結し、 第2の張紐は、その一端を上記可動框の上部に取り付
    け、ネットを貫通させたうえで縦枠部材に設けた転向子
    に巻き掛けて該縦枠部材内を下方に導き、下部に設けた
    転向子に巻き掛けて折り返した後、その先端を上記ネッ
    トガイドの内端部に連結した、ことを特徴とする請求項
    4に記載の横引き網戸。
  7. 【請求項7】可動框を平行移動させるための平行移動機
    構として、少なくとも第1及び第2の張紐を備え、 第1の張紐は、その一端を可動框の上端に取り付け、こ
    の張紐を網戸枠の上部の横枠部材内を通してネットを取
    り付けていない一方の縦枠部材の上端に設けた転向子に
    巻き掛けたうえで、該横枠部材内を折り返し、他方の縦
    枠部材の上端に設けた転向子に巻き掛けて該縦枠部材内
    を下方に導き、そこでネットガイドの内端に連結する
    か、該縦枠部材の下部の転向子に巻き掛けてネットを貫
    通させ、その先端を上記可動框の下部に連結し、 第2の張紐は、その一端を、ネットを取り付けている縦
    枠部材の上部に取り付け、ネットを貫通させたうえで可
    動框に設けた転向子に巻き掛けて該可動框内を下方に導
    き、下端に設けた転向子に巻き掛けた後、ネットガイド
    に沿って、ネットを取り付けている縦枠部材内に導入
    し、その先端を該ネットガイドの内端部において折り返
    して該縦枠部材の下部に連結した、ことを特徴とする請
    求項4に記載の横引き網戸。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012041752A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Seiki Sogyo Kk スクリーン装置

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