JP2002089064A - 浴槽の飛沫防止用スクリーン - Google Patents

浴槽の飛沫防止用スクリーン

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JP2002089064A
JP2002089064A JP2000277512A JP2000277512A JP2002089064A JP 2002089064 A JP2002089064 A JP 2002089064A JP 2000277512 A JP2000277512 A JP 2000277512A JP 2000277512 A JP2000277512 A JP 2000277512A JP 2002089064 A JP2002089064 A JP 2002089064A
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screen
bathroom
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Katsuhiko Takemori
森 勝 彦 竹
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】浴槽からの飛沫の飛散を防止してユーティリテ
ィ設置部分の床が濡れない様にするための、新しいスク
リーンを提供する。また、浴槽上部の空気の保温性も高
まるため、寒冷時の入浴において身体の保温に適した環
境を提供する。 【解決手段】浴槽2とユーティリティ設置部分との間の
浴槽上縁部3と、その天井4との間に引戸1等の敷居を
有するスクリーン或いは、アコーディオン式またはブラ
インド式のスクリーンを設ける。これによりスクリーン
の下端が浴槽上縁部の外側に接触する様にして、浴室内
の狭小化を緩和すると共にスクリーンに付着した水滴が
浴槽に滴下する様な構造とする。或いは更にブラインド
式スクリーンを入浴時の上体部分を外側へ弛ませる構造
として浴室を広くし、要すれば更に浴室内の湯気のみを
浴室外へ放出することも可能な構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は浴槽の飛沫防止用ス
クリーンに関するもので、更に詳しく述べると主として
浴槽とユーティリティ設置部分が同室に設けられてい
る、ホテルの浴室内でカーテンの代わりに設置するもの
である。このスクリーンによって入浴時浴槽内に飛び散
る飛沫が、ユーティリティ設置部分に飛散して床を濡ら
すことが防止できる。
【0002】
【従来技術】家庭用及びホテル、旅館等の業務用には多
様な浴室が使用されている。浴槽は浴槽内で洗剤を使用
して身体を洗浄する洋式の浴槽と、浴槽は身体の加温の
みに使用し、身体の洗浄は浴槽外に設けられている洗浄
用のスペースで行う和式の浴室がある。和式の浴室では
洗浄用のスペースの床は充分な防水及び排水機能を有す
るから、浴槽内の湯が浴槽外の洗浄用のスペースの床に
飛散しても特に支障がない。
【0003】一方、洋式の浴室には浴槽と洗面台やトイ
レ等のユーティリティ設置部分が設けられ、浴槽とユー
ティリティ設置部分の間にカーテンが取り付けられてい
る。しかし、浴槽内で身体の洗浄およびシャワーを使用
するため、カーテンを使用しても浴槽の湯が飛散してユ
ーティリティ設置部分の床を濡らすことがあり、特にシ
ャワーの際には水流及び空気の対流によって、カーテン
が身体に巻きついて不快な感じがすることがある。ま
た、カーテンを使用する場合には定期的な洗濯及び取替
えが必要となる他、カビの発生防止等サニタリー面の配
慮及び補修が必要であった。
【0004】また、従来のカーテンの裾を浴槽に浸す使
用方法では浴槽内が狭小となる感じを受けること、その
他、床が濡れていると入浴時以外にユーティリティを使
用する場合に、スリッパが濡れるため使用後浴室以外の
床も濡れるため不快に感じられる等、必ずしも日本人の
感性には適合していない点が痛感される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は特に洋式の浴
室におけるカーテン使用のため起こる問題点を解決する
ためになされたもので、浴槽からの飛沫を防止してユー
ティリティ設置部分の床が濡れない様にするための、新
しいスクリーンを提供するものである。また本発明によ
れば、浴槽上部の空気の保温性も高まるため、寒冷時の
入浴において身体の保温に適した環境を提供することも
できる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は前述の問題点
にかんがみ入浴時に浴槽とユーティリティ設置部分とを
仕切るスクリーンを使用した場合でも、浴室内が狭小と
なる感じを受けることがなく、また浴槽の湯がユーティ
リティ設置部分の床に飛散するおそれがないスクリーン
について検討した。その結果、浴槽とユーティリティ設
置部分との間の、浴槽上縁部とその天井との間、または
該浴槽前面の床面とその天井との間に、引戸等の敷居を
有するスクリーン或いは、アコーディオン式またはブラ
インド式のスクリーンを設けることにより、スクリーン
の下端が浴槽上縁部の外側に接触する様にして、従来の
カーテンの裾を浴槽に浸して使用する場合に較べて、浴
室内の狭小感を緩和すると共にスクリーンに付着した水
滴が浴槽に滴下する様な構造とし、或いは更にブライン
ド式スクリーンを浴槽の外側へ弛ませる構造として浴室
を広くし、要すれば更に浴室内の湯気のみを浴室外へ放
出することも可能な構造を見出して、本発明に到達し
た。
【0007】すなわち、バスルームの浴槽とユーティリ
ティ設置部分との間の、浴槽上縁部とその天井との間ま
たは該浴槽前面の床面とその天井との間に、引戸を設け
た浴槽の飛沫防止用スクリーンであり、或いは該引戸の
枠の隅に水平方向にステイを設け、該ステイの先端を引
戸と対向する浴室の壁で保持した飛沫防止用スクリーン
である。更に、該引戸がプラスチックプレート及び上下
の敷居からなり、窓枠の部分を含まない構造を有する飛
沫防止用スクリーンである。また、浴槽上縁部の上に折
り畳み式の間仕切りを垂直に設け、その一端の垂直部分
を蝶番を介して浴室壁面に取り付け、該間仕切りを折り
畳んで該蝶番を設けた浴室壁面に、平行に収納できるよ
うに構成した飛沫防止用スクリーンである。
【0008】更に、バスルームの浴槽とユーティリティ
設置部分との間の浴槽上縁部と、その天井との間にアコ
ーディオン式間仕切りまたは、折り畳み時には長方形の
切片が水平に重ねて配置された構造を有するブラインド
式間仕切りを設け、使用時切片の傾斜がその表面に付着
した水滴が浴槽側へ滴下するような構造を有する、浴槽
の飛沫防止用スクリーンも本発明に含まれている。また
は、該引戸、該折り畳み式の間仕切り、該アコーディオ
ン式間仕切り及び、該ブラインド式間仕切りの表面をシ
リコン樹脂でコートした水滴付着防止用スクリーンであ
る。更に、該アコーディオン式間仕切り或いは該ブライ
ンド式間仕切りの下端に、該浴槽上縁部に固定可能なフ
ックを設け、該アコーディオン式間仕切りまたは該ブラ
インド式間仕切りから滴下した水滴が浴槽側へ流入する
ような構造とした飛沫防止用スクリーンである。
【0009】ここで、飛沫防止用スクリーンとはバスル
ームの浴槽とユーティリティ設置部分との間に、浴槽の
飛沫の飛散を遮断するために設けられた設備で、引戸ま
たは、折り畳み式の間仕切り或いは、アコーディオン式
の間仕切り、ブラインド式間仕切り等の総称である。以
下、本発明について詳しく説明する。
【0010】本発明の飛沫防止用スクリーンは、入浴時
浴槽内で身体を洗浄する洋式の浴槽用に使用されるもの
である。また、主として浴槽とユーティリティ設置部分
が同室に設けられているホテルの浴室内で、浴槽用カー
テンの代わりに設置されるものである。浴槽は据え置き
式でもまたはユニットバスと呼ばれる組立式のもののい
ずれでもよい。本発明の飛沫防止用スクリーンは、多数
の浴室の管理が問題となるホテルや旅館などの業務用の
浴室に好ましい。
【0011】本発明の飛沫防止用スクリーンの材質は特
に限定せず広範囲の材料が使用可能である。例えば、引
戸の枠または鴨居、敷居或いはステイにはアルミニウム
合金等の金属材料、強化プラスチック、引戸等の窓の部
分にはガラスまたはメチルメタクリレート樹脂等のプラ
スチック以下が使用可能である。また、アコーディオン
式或いはブラインド式の飛沫防止用スクリーンには、メ
チルメタクリレート樹脂等のプラスチックまたはプラス
チックコートした薄板鋼板等が使用可能である。また、
引戸の枠、鴨居その他アコーディオン式間仕切り等を天
井に取り付ける場合には、要すればプラスチック板の貼
付等により天井を部分的に補強することも可能である。
【0012】
【発明の実施の態様】以下、実施例を挙げて本発明の浴
槽の飛沫防止用スクリーンを更に具体的に説明する。
【0013】(実施例1)図1に本発明の浴槽の飛沫防
止用スクリーンの一態様の正面図を示す。この態様にお
いて飛沫防止用スクリーンとして使用される引戸は、通
常住宅の窓に使用されるアルミサッシと基本的には同様
な構造を有するものであり、引戸1及び1′を組み込ん
だサッシ枠5を浴槽2の上縁部3と、それに対向する天
井部分4との間に嵌め込んだ構造を有するものである。
引戸1または2の枠6、6′の内側にはガラス板または
プラスチック板7、7′が嵌め込まれている。ここで、
引戸1及び1′の中、少なくとも1枚はサッシ枠5の内
側上下に設けられた鴨居及び敷居に沿って移動可能にな
っている。また、サッシ枠5の上面及び下面はそれぞれ
浴槽2の上縁部3と、それに対向する天井部分4に取り
付けられている。
【0014】また、引戸の枠をバスルームの浴槽とユー
ティリティ設置部分との間の浴槽前面の床面と、その天
井との間に取り付けた構造とすることもできる。前述の
態様と引戸の取り付け場所が異なるのみで、作用・効果
等はほぼ同様である。ここで、前述の態様も含めて引戸
の数は特に限定せず複数枚であればよく3枚或いはそれ
以上でもよい。また、サッシ枠5の下側の敷居の部分は
低くつくられ、引戸の滑車を受けるレールは敷居面より
も窪め、例えばその断面をV字またはU字型として特に
浴槽への出入りの際に障害とならぬ様な構造とすること
が好ましい。また、敷居の構造はその部分に付着した水
滴は浴槽側へのみ流下し、浴槽の外側へは流下しない形
状とすることが好ましい。
【0015】引戸のガラス板またはプラスチック板7、
7′の材質は特に限定しないが、美観及び耐久性の点で
はガラスが好ましく、安全性、軽量の点ではメチルメタ
クリレート樹脂等のプラスチックが好ましい。または強
化プラスチックも使用可能である。更に、ガラス板また
はプラスチック板の意匠は無色或いは着色、透明或いは
半透明、乳白色としたり、或いはペインティング、エッ
チング等の技法によって図柄を施すなど、任意に選択す
ることが可能である。また、窓枠8は軽量化のためアル
ミニウム合金或いは強化プラスチックが好ましい。
【0016】使用時には引戸を横に引いて開いてその空
間から出入りし、身体の洗浄及びシャワー使用時等必要
に応じて引戸を閉めると、湯の飛沫が浴室のユーティリ
ティ設置部分に飛散して床を濡らすことがない。本態様
の飛沫防止用スクリーンは堅牢な構造のため飛沫防止効
果が確実であり、従来カーテンの裾を浴槽に浸して使用
する場合に較べて、浴室内の狭小感を和らげ、またシャ
ワーの際水流及び空気の対流によってカーテンが身体に
巻きつく不快感もなくすることができる。
【0017】(実施例2)図2に本発明の浴槽の飛沫防
止用スクリーンの一態様の左側面図を示す。尚、この図
面は便宜上浴槽部分の手前側の浴室の壁を透視した形状
で描かれている。前記の実施例1及び図1において示し
たサッシ枠5の4隅の水平方向に、浴室の壁面に沿って
アルミニウム合金製のステイ8を設けて、ステイの先端
を引戸と対向する浴室の壁に保持させた構造を有する、
浴槽の飛沫防止用スクリーンである。
【0018】ここでステイ8は引戸1及び1′を組み込
んだ枠5を、浴槽上縁部3と、それと対向する天井部分
4との間に堅牢に取り付けるために設けられたものであ
る。この構造によって引戸の枠を浴室の壁により強固に
固定することができる。引戸1及び1′の中少なくとも
1枚はサッシ枠5の内側上下に設けられた鴨居及び敷居
に沿って開閉可能に取り付けられている。
【0019】また、サッシ枠5の上面及び下面はそれぞ
れ浴槽2の上縁部3と、それに対向する天井部分4に取
り付けられている。ここで引戸は少なくとも2枚が必要
であるが、3枚またはそれ以上でもよい。また、ステイ
の中、下側の2本は入浴時邪魔となるため省略すること
も可能である。ステイの材質は特に限定しないが強度が
高く軽量で腐食され難い材質が好ましく、例えばアルミ
ニウム合金等が使用可能である。
【0020】その他、引戸またはガラス板またはプラス
チック板の材質、本態様の引戸の使用方法及び作用・効
果等は前記の実施例1と同様である。
【0021】(実施例3)図3に本発明の浴槽の飛沫防
止用スクリーンの一態様の正面図を示す。この態様にお
いて飛沫防止用スクリーンとして使用される引戸1及び
1′は浴槽3の上縁部4と、それに対向する天井部分4
にそれぞれ設けられた敷居9及び鴨居10に取り付けられ
ている。引戸1または1′の枠6、6′の内側にはガラ
ス板またはプラスチック板7、7′が嵌め込まれてい
る。ここで、引戸1及び1′の中、少なくとも1枚は敷
居9及び鴨居10に沿って開閉可能になっている。
【0022】ここで引戸の数は特に限定せず複数枚であ
ればよく、3枚或いはそれ以上でもよい。また、引戸の
枠6、6′を設けずガラス板またはプラスチック板7、
7′を直接敷居9及び鴨居10に取り付けて使用してもよ
く、軽量化のためには好ましい。上下の鴨居または敷居
の構造は特に限定しないが下側の敷居9に付着した水滴
は浴槽外には流出せず浴槽内に流下する様な断面形状と
することが好ましい。また、下側の敷居9の構造につい
ては実施例1で述べた様にレールの断面はV字型または
U字型に窪んだ構造が浴槽への出入りの邪魔とならぬた
め好ましい。また、引戸を上側の鴨居10に懸垂する構造
とした場合には下側の敷居6は不要となり、浴槽への出
入りの際の障害がなくなるためより好ましい。
【0023】その他、引戸またはガラス板またはプラス
チック板の材質、本態様の引戸の使用方法及び作用・効
果等は前記の実施例1と同様である。
【0024】(実施例4)図4に本発明の浴槽の飛沫防
止用スクリーンの一態様の正面図を示す。本態様の飛沫
防止用スクリーンは浴槽とユーティリティ設置部分との
間の浴槽上縁部2の上に、複数枚からなるアコーディオ
ン式折り畳み可能な間仕切り11を垂直に設けた構造とな
っている。その一端の垂直部分12を蝶番13を介して浴室
壁面13に取り付け、該間仕切り11を折り畳んで該浴室壁
面(浴槽の巾に沿った壁面)に平行に収納できるように
構成されている。
【0025】この間仕切り11は図において浴槽の左側或
いは右側の壁面に平行に収納するか或いは、バスルーム
のユーティリティ設置部分側の壁面に収納することもで
きる。この構造は間仕切りを使用しない場合壁面に沿っ
て収納できるので、浴槽の上縁部はほぼ完全に開放状態
となり浴室への出入時の障害とならない点で優れてい
る。また、折り畳んだ間仕切りをユーティリティ設置部
分側の壁面に収納すれば、浴槽やその上部の壁面を清掃
する時に障害物がないため便利である。
【0026】また、間仕切り11の高さ及び幅は特に限定
せず任意の高さ及び幅とすることが可能である。必ずし
も天井までの高さにする必要はなく、例えば、シャワー
使用時に飛沫が飛散する部分のみを高くし、その他の部
分は低くすることも可能である。また、折り畳みの構造
はアコーディオン式の折り畳み構造に限定せず、例え
ば、複数の間仕切り板を平行に移動させてコンパクト化
した構造としてもよい。
【0027】間仕切りの材質は軽量で耐水性を有する材
質であれば特に限定しないが、例えばプラスチック板か
ら構成したアコーディオン式間仕切りが好ましい。その
他、本態様のスクリーンの使用方法及び作用・効果等は
前記の実施例1と同様である。
【0028】(実施例5)図5に本発明の浴槽の飛沫防
止用スクリーンの一態様の平面図を示す。本態様の飛沫
防止用スクリーンは浴槽とユーティリティ設置部分との
間の浴槽上縁部2と、その天井との間にアコーディオン
式間仕切り14を設けたものである。アコーディオン式間
仕切りはプラスチックのシートまたは防水処理した布帛
を同一幅で折り畳み構造としたもので、それを引き出し
たり折り畳んで収納することができ軽量で取扱が容易で
ある。
【0029】このアコーディオン式間仕切りは浴室の天
井に設けたカーテンレールの様なランナーに連結して設
置し、浴槽上縁部に沿って開閉可能に取り付けられてい
る。アコーディオン式間仕切りは折り畳んで収納すると
コンパクト化できる利点がある。また、カーテンレール
の位置を浴槽上縁部に対向する天井部分よりもユーティ
リティ設置部分側に設け、本間仕切りの下端に浴槽上縁
部に固定可能なフックを設けて浴槽上縁部に固定し、ア
コーディオン式間仕切りが弧状となって浴室の外側へ広
がり浴槽の狭小感を緩和する様な使用法も可能である。
また、間仕切りに付着した水滴は浴槽内部に流下する様
な傾斜を有する構造とすることが好ましい。
【0030】アコーディオン式間仕切りは耐水性及び屈
曲性を有する材質であれば特に限定しないが、シャワー
使用時気流等でカーテンの様に揺動しない程度の硬質な
ものが好ましく、また、表面への水滴の付着を防止する
ためシリコン樹脂でコートをすればより好ましい。その
他、本態様のスクリーンの使用方法及び作用・効果等は
前記の実施例1と同様である。
【0031】(実施例6)図6に本発明の浴槽の飛沫防
止用スクリーンの一態様の左側面図を示す。尚、この図
面は便宜上浴槽部分の手前側の浴室の壁を透視した形状
で描かれている。本態様の飛沫防止用スクリーンは、バ
スルームの浴槽とユーティリティ設置部分との間の浴槽
上縁部2と、その天井または該天井のユーティリティ設
置部分側に、折り畳み時には長方形の切片15が水平に重
ねて配置された構造を有するブラインド式間仕切り16を
設けたものである。使用時切片15の傾斜がその表面に付
着した水滴が浴槽側へ滴下するような構造となってい
る。ここで、ブラインドの切片15は厳密に平面である必
要はなく、その断面は多少弧状となっていることが多
い。
【0032】本態様の飛沫防止用スクリーンは窓の遮光
に使われるブラインドとほぼ同一の構造を有するもの
で、使用しない場合には長方形の切片15は重ね合せた状
態で天井の取り付け部分に接してコンパックトに収納さ
れている。また、使用時には天井から垂直に或いはユー
ティリティ設置部分側から弧状に浴槽上縁に垂れた状態
となる。
【0033】ブラインド式間仕切りの下端に浴槽上縁部
に固定可能なフック17を設けて浴槽上縁部に固定する
と、ブラインドが弧状となってユーティリティ設置部分
と仕切られた浴槽上部が少し広くなり、浴室の狭小感を
緩和することができる。また、ブラインドの切片の傾斜
を調節する操作紐にストッパーを設けて、切片の表面に
付着した水滴が浴槽側へ落下する様な傾斜となる構造と
することも可能である。更に、ブラインドの切片の傾斜
と開き方を調節して、飛沫の浴室からユーティリティ設
置部分への飛散は完全に防止できるが、同時に浴室内に
こもる湯気のみはユーティリティ設置部分へ放出させ、
浴室内の雰囲気を調節できる様にすることも可能であ
る。
【0034】また、ブラインドの表面への水滴の付着を
防止するため、撥水性のシリコン樹脂をコートをすれば
水滴が付着せず流下するためより好ましい。その他、本
態様のブラインド式スクリーンの材質は耐水性の素材で
あれば特に限定せず、例えば、プラスチックまたは金属
が好ましい。また、本態様のスクリーンの使用方法及び
作用・効果等は前記の実施例1と同様である。
【0035】その他、間仕切りの表面への撥水性シリコ
ン樹脂コートは前記のアコーディオン式及びその他の間
仕切りにも適用可能である。またアコーディオン式間仕
切りの下端に浴槽上縁部に固定可能なフック(図6、1
7) を設けて、間仕切りの下端を浴槽上縁部に固定し、
飛沫の飛散防止と共に間仕切りの表面から滴下した水滴
が浴槽側に流入するような構造とすることが好ましい。
【0036】このフックには公知のかけ止め式の係止部
材が使用でき、例えば、プラスチックまたはゴム製のコ
の字型の部材であり、この部材を浴槽上縁部にかけ止め
して固定する。また、この間仕切りの下端と浴槽上縁部
に磁石を取り付け、磁石の磁力で固定することもでき
る。本発明の飛沫防止用のスクリーンは、浴槽とユーテ
ィリティ部材を一体に組み立てたユニット式浴室に組み
込んで設けることも可能であり、または既製の浴室に該
スクリーンを後から設置してもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明の浴槽の飛沫防止用スクリーン
は、主として浴槽とユーティリティ設置部分が同室に設
けられているホテルの浴室内でカーテンの代わりに使用
するものであり、入浴時に浴槽内に飛び散る飛沫がユー
ティリティ設置部分に飛散して床を濡らすことを防止す
るすることができる。更に、従来カーテンの裾を浴槽に
浸して使用する場合に較べて、浴室内の狭小感を和ら
げ、またシャワーの際水流及び空気の対流によってカー
テンが身体に巻きつく不快感もなくすることができる。
更に、浴室での漏水事故の防止にも有効であり、寒冷時
にはスクリーンによって浴槽の保温性を高められるから
健康促進の効果もある。また、従来カーテンを使用する
場合必要とされた定期的な洗濯及び補修、取替えが不要
となる他、カビの発生防止等サニタリー面の対策も軽減
されるため経済性が改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浴槽の飛沫防水用スクリーンの一態様
の正面図である。
【図2】本発明の浴槽の飛沫防水用スクリーンのその他
の一態様の左側面図である。
【図3】本発明の浴槽の飛沫防水用スクリーンのその他
の一態様の正面図である。
【図4】本発明の浴槽の飛沫防水用スクリーンのその他
の一態様の正面図である。
【図5】本発明の浴槽の飛沫防水用スクリーンのその他
の一態様の平面図である。
【図6】本発明の浴槽の飛沫防水用スクリーンのその他
の一態様の左側面図である。
【符号の説明】
1 、1 ′引戸 2 浴槽 3 浴槽上縁部 4 浴槽上縁部に対向する天井の部分 5 サッシ枠 6 、6 ′引戸の枠 7 、7 ′引戸のガラス板またはプラスチック板 8 ステイ 9 敷居 10 鴨居 11 折り畳み式の間仕切り 12 蝶番取り付け壁面 13 蝶番 14 アコーディオン式の間仕切り 15 ブラインドの切片 16 ブラインド式のスクリーン 17 スクリーン下端を浴槽上縁部に固定可能なフック

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バスルームの浴槽とユーティリティ設置部
    分との間の、浴槽上縁部とその天井との間、または該浴
    槽前面の床面とその天井との間に、枠に組み込んだ引戸
    を設けてなる浴槽の飛沫防止用スクリーン。
  2. 【請求項2】該引戸の枠の隅に水平方向にステイを設
    け、該ステイの先端を引戸と対向する浴室の壁に保持せ
    しめてなる、請求項1に記載の浴槽の飛沫防止用スクリ
    ーン。
  3. 【請求項3】バスルームの浴槽とユーティリティ設置部
    分との間の、浴槽上縁部及びその天井部分にそれぞれ敷
    居及び鴨居を取り付け、その間に引戸を設けてなる浴槽
    の飛沫防止用スクリーン。
  4. 【請求項4】バスルームの浴槽とユーティリティ設置部
    分との間の浴槽上縁部の上に、折り畳み式の間仕切りを
    垂直に設け、その一端の垂直部分を蝶番を介してバスル
    ームの壁面に取り付け、該間仕切りを折り畳んで該蝶番
    を設けたバスルームの壁面に平行に収納できるように構
    成してなる、浴槽の飛沫防止用スクリーン。
  5. 【請求項5】バスルームの浴槽とユーティリティ設置部
    分との間の浴槽上縁部と、その天井との間にアコーディ
    オン式間仕切りを設けてなる、浴槽の飛沫防止用スクリ
    ーン。
  6. 【請求項6】バスルームの浴槽とユーティリティ設置部
    分との間の浴槽上縁部と、その天井または該天井のユー
    ティリティ設置部分側に、折り畳み時には長方形の切片
    が水平に重ねて配置された構造を有するブラインド式間
    仕切りを設け、使用時切片の傾斜がその表面に付着した
    水滴が浴槽側へ滴下するような構造を有する、浴槽の飛
    沫防止用スクリーン。
  7. 【請求項7】該引戸、該折り畳み式の間仕切り、該アコ
    ーディオン式間仕切り及び、該ブラインド式間仕切りか
    らなる群より選ばれたいずれか1つの表面を、シリコン
    樹脂でコートしてなる請求項1ないし請求項6のいずれ
    かに記載の浴槽の飛沫防止用スクリーン。
  8. 【請求項8】該アコーディオン式間仕切り或いは該ブラ
    インド式間仕切りの下端に、該浴槽上縁部に固定可能な
    フックを設け、該アコーディオン式間仕切りまたは該ブ
    ラインド式間仕切りから滴下した水滴が浴槽側へ流入す
    るような構造とした、請求項5ないし7のいずれかに記
    載の浴槽の飛沫防止用スクリーン。
JP2000277512A 2000-09-13 2000-09-13 浴槽の飛沫防止用スクリーン Pending JP2002089064A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017218876A (ja) * 2016-06-10 2017-12-14 株式会社Lixil 浴室ユニット

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