JP2002089043A - 鉄筋コンクリート構造物及び鉄骨鉄筋コンクリート構造物の構築工法 - Google Patents

鉄筋コンクリート構造物及び鉄骨鉄筋コンクリート構造物の構築工法

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JP2002089043A
JP2002089043A JP2000284211A JP2000284211A JP2002089043A JP 2002089043 A JP2002089043 A JP 2002089043A JP 2000284211 A JP2000284211 A JP 2000284211A JP 2000284211 A JP2000284211 A JP 2000284211A JP 2002089043 A JP2002089043 A JP 2002089043A
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Matabee Maeda
又兵衞 前田
Yukihiro Sakuta
幸弘 作田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鉄筋コンクリート建物及び鉄骨鉄筋コンクリー
ト建物の各構成部材の構築を、良好な作業環境で、しか
も専門の作業員に頼らずに一般の軽作業員が行うことが
でき、これにより人件費及び施工工数の低減と、施工期
間の短縮が可能な鉄筋コンクリート建物及び鉄骨鉄筋コ
ンクリート建物の構築工法を提供する。 【解決手段】鉄筋コンクリート構造物を構築するとき、
鉄筋コンクリート構造物の鉄筋コンクリート部材の一部
又は全部について、予め、組立ヤードなどで各鉄筋コン
クリート部材の略全ての鉄筋12を所定形状に組み立て
た後、この組み立てられた鉄筋12の周囲にコンクリー
ト打設用の型枠20を一体に取り付けて鉄筋型枠ユニッ
ト10を形成し、この鉄筋型枠ユニット10を鉄筋コン
クリート構造物内に搬送して、鉄筋コンクリート部材の
設置予定位置に配置した後、型枠20内にコンクリート
を打設することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層階建造物に好
適な鉄筋コンクリート構造物及び鉄骨鉄筋コンクリート
構造物の構築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば多層階の鉄骨鉄筋コンクリ
ート構造物を構築する場合には、各階において、壁部材
や梁部材などの各構成部材の鉄骨組立工事、鉄筋組立工
事、及び型枠組立工事を順次別々に行っていた。しか
し、このように全ての組立工事を各階で行う場合には、
一つの組立工事が終了するのを待ってから次の組立工事
を行うので、施工工数が増大すると共に施工期間が長く
なる傾向にあった。
【0003】そこで、壁部材などの鉄骨及び鉄筋を、予
め組立ヤードなどで組み立ててユニット化し、この鉄骨
鉄筋ユニットを各階に吊り上げて所定の位置に配置し、
この鉄骨鉄筋ユニットの周囲に型枠を組み立ててから、
型枠内にコンクリートを打設する方法も行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、鉄骨及び鉄筋を予めユニット化する場合でも、型枠
は依然として各構成部材を設置すべき階で組み立ててい
たので、作業環境が悪くなり、しかも高所作業や複雑な
作業が多くなるため、特殊な技術を有する専門の作業員
に頼らざるを得なかった。そのため、人件費及び施工工
数が増大すると共に、施工期間が長くなるという問題が
あった。
【0005】本発明の目的は、このような問題点を解決
するためになされたものであり、鉄筋コンクリート構造
物及び鉄骨鉄筋コンクリート構造物の鉄筋コンクリート
部材又は鉄骨鉄筋コンクリート部材の構築を、良好な環
境でしかも専門の作業員に頼らずに行うことができ、こ
れにより人件費及び施工工数の低減と、施工期間の短縮
が可能な鉄筋コンクリート構造物及び鉄骨鉄筋コンクリ
ート構造物の構築工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は鉄筋コンクリー
ト構造物及び鉄骨鉄筋コンクリート構造物の構築工法で
あり、前述の技術的課題を解決するために以下のように
構成されている。すなわち、本発明の鉄筋コンクリート
構造物の構築工法は、鉄筋コンクリート構造物を構築す
るとき、前記鉄筋コンクリート構造物の鉄筋コンクリー
ト部材の一部又は全部について、予め、組立ヤードなど
で各鉄筋コンクリート部材の略全ての鉄筋を所定形状に
組み立てた後、この組み立てられた鉄筋の周囲にコンク
リート打設用の型枠を一体に取り付けて鉄筋型枠ユニッ
トを形成し、この鉄筋型枠ユニットを前記鉄筋コンクリ
ート構造物内に搬送して、前記鉄筋コンクリート部材の
設置予定位置に配置した後、前記型枠内に前記コンクリ
ートを打設することを特徴とする。
【0007】また、本発明の鉄骨鉄筋コンクリート構造
物の構築工法は、鉄骨鉄筋コンクリート構造物を構築す
るとき、この鉄骨鉄筋コンクリート構造物の鉄骨鉄筋コ
ンクリート部材の一部又は全部について、予め、組立ヤ
ードなどで各鉄骨鉄筋コンクリート部材の略全ての鉄骨
及び鉄筋を所定形状に組み立てた後、これらの鉄骨と鉄
筋の周囲にコンクリート打設用の型枠を一体に取り付け
て鉄骨鉄筋型枠ユニットを形成し、この鉄骨鉄筋型枠ユ
ニットを前記鉄骨鉄筋コンクリート構造物内に搬送し
て、前記鉄骨鉄筋コンクリート部材の設置予定位置に配
置した後、前記型枠内に前記コンクリートを打設するこ
とを特徴とする。
【0008】本発明によれば、鉄筋コンクリート構造物
の場合は、鉄筋コンクリート部材の一部又は全部の鉄筋
と型枠、鉄骨鉄筋コンクリート構造物の場合は、鉄骨鉄
筋コンクリート部材の一部又は全部の鉄骨と鉄筋と型枠
とを、予め組立ヤードなどで一体に組み立てて鉄筋型枠
ユニット又は鉄骨鉄筋型枠ユニットを形成するので、組
立作業を直接現場で行う場合に比べて作業環境が良くな
ると共に、鉄筋型枠ユニット又は鉄骨鉄筋型枠ユニット
の姿勢や組立手順を任意に変えることができるので、高
所作業や複雑な作業を無くすことができる。
【0009】次に、各構成要素について説明する。 (鉄筋コンクリート構造物、鉄骨鉄筋コンクリート構造
物)主要部材である柱、梁、壁、及び床が鉄筋コンクリ
ート、又は鉄骨鉄筋コンクリートで形成された構造物で
ある。特に多層階の構造物に好適であるが、これ以外の
構造物にも適用できる。 (鉄筋コンクリート部材、鉄骨鉄筋コンクリート部材)
鉄筋コンクリート部材としては主として柱、梁、壁、
床、廊下又はバルコニーを例示でき、鉄骨鉄筋コンクリ
ート部材としては主として柱、梁を例示できるが、これ
以外の部材にも適用できる。なお、どの部材について予
め鉄筋型枠ユニット又は鉄骨鉄筋型枠ユニットを形成す
るかは、鉄筋コンクリート構造物又は鉄骨鉄筋コンクリ
ート構造物の構造や、施工手順など、状況に応じて適宜
設定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る鉄筋コンクリ
ート構造物及び鉄骨鉄筋コンクリート構造物の構築工法
の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明す
る。
【0011】(第1の実施の形態)本発明では、鉄筋コ
ンクリート構造物の鉄筋コンクリート部材の一部又は全
部について、それぞれの設置予定位置で施工する前に、
予め組立ヤードなどにおいて、各部材の全ての鉄筋を所
定形状に組み立てた後、この組み立てられた鉄筋の周囲
にコンクリート打設用の型枠を一体に取り付けて鉄筋型
枠ユニットを形成する。
【0012】そして、この鉄筋型枠ユニットを鉄筋コン
クリート構造物内に搬送して、各部材の設置予定位置に
配置した後、鉄筋型枠ユニットの型枠内にコンクリート
を打設するようになっている。
【0013】鉄筋コンクリート部材としては、通常は
柱、梁、壁、床、廊下、バルコニーなどがあるが、これ
以外に鉄筋コンクリート部材があれば、この部材につい
ても適用できる。ここでは、鉄筋コンクリート部材の一
例として、梁内蔵耐震壁を施工する場合について説明す
る。
【0014】図1は、梁内蔵耐震壁40(図5)の鉄筋
型枠ユニット10を示す。この鉄筋型枠ユニット10
は、梁内蔵耐震壁40の全ての鉄筋12,12を、予め
組立ヤードなどで所定の形状に組み立てた後、これらの
鉄筋12,12の周囲にコンクリート打設用の型枠2
0,20を一体に取り付けたものである。
【0015】鉄筋12,12は、図2にも示すように、
適宜な間隔を開けてほぼ平行に配置されている。これら
の鉄筋12,12の上部側には、複数の梁主筋13が取
り付けられている。これらの梁主筋13の周囲にコンク
リートが打設されて梁となる。また、鉄筋12は、縦横
に配置された壁ヨコ筋16及び壁タテ筋17によって形
成されている。両側の壁タテ筋17,17は、J字状の
2本の鉄筋が重ねられている。
【0016】この鉄筋12,12の外側には、図1に示
すように、鉄筋12、12の周囲にコンクリート打設用
の型枠20,20が配置されている。これらの型枠2
0,20は、棒状の連結部材21によって、所定の間隔
を保持した状態で固定されている。各連結部材21の上
下には、型枠20,20の変形を防止するために全幅に
亘って桟部材22,22が取り付けられている。
【0017】この鉄筋型枠ユニット10を組み立てる場
合は、図3(A)に示すように、先ず鉄筋12,12を
所定形状に組み立てる。次に、図3(B)に示すよう
に、鉄筋12の両側に型枠20,20を一体に取り付け
る。この場合、片方の型枠20に連結部材21を取り付
けてから、この型枠20を鉄筋12に取り付ける。次
に、反対側の型枠20を連結部材21に差し込んで取り
付ける。
【0018】このようにして、鉄筋型枠ユニット10を
組み立てた後、図3(C)に示すように、適宜な吊上装
置25を用いて鉄筋型枠ユニット10を吊り上げて、図
4に示すように、鉄筋コンクリート構造物内に搬送し、
梁内蔵耐震壁40(図5)の設置予定位置、ここでは柱
部材41,41の鉄筋ユニット42,42の間の床部材
52の上に載置する。なお、柱部材41の鉄筋ユニット
42,42は予め組み立てられている。
【0019】また、本実施の形態では、床コンクリート
を打設した後、床部材52の上に鉄筋型枠ユニット10
を配置する。なお、床部材52をハーフプレキャスト化
することもできる。
【0020】次に、鉄筋型枠ユニット10の鉄筋12
と、柱部材41,41の鉄筋ユニット42,42とを接
続する。鉄筋型枠ユニット10の鉄筋12は梁内蔵耐震
壁40(図5)と略同じ幅であり、柱部材41の鉄筋ユ
ニット42と接合するための部材は設けられていない。
【0021】そのため、ここでは、図5に示すように、
鉄筋12の一部又は全部の壁ヨコ筋16の端部に、接合
用鉄筋として重ね継手筋43を接続し、これらの重ね継
手筋43を柱部材41の鉄筋ユニット42に接続するよ
うになっている。
【0022】鉄筋型枠ユニット10の鉄筋12と柱部材
41の鉄筋ユニット42とを、重ね継手筋43で接続し
た後、柱部材41の鉄筋ユニット42の周囲に柱型枠5
0を配置し、この柱型枠50と鉄筋型枠ユニット10の
型枠20内にコンクリート51を打設する。コンクリー
ト51の養生後、型枠20,50を取り外すことによ
り、鉄筋コンクリート造の柱部材41と、鉄筋コンクリ
ート造の梁内蔵耐震壁40の構築が完了する。
【0023】なお、上述の実施の形態では、梁内蔵耐震
壁40についてのみ鉄筋型枠ユニット10を形成した
が、これ以外の柱部材41や、床部材52も同様に、そ
れぞれの鉄筋型枠ユニットを予め組立ヤードで組み立て
て、これを鉄筋コンクリート構造物の所定の位置に配置
し、その型枠内にコンクリートを打設して構築すること
ができる。どの部材について鉄筋型枠ユニットを形成す
るかは、鉄筋コンクリート構造物の構造や、施工手順な
ど、状況に応じて適宜設定することができる。
【0024】このように、本発明の鉄筋コンクリート構
造物の構築工法によれば、梁内蔵耐震壁40などの各鉄
筋コンクリート部材の一部又は全部について、鉄筋コン
クリート構造物内の設置予定位置で施工する前に、予め
組立ヤードなどで各鉄筋コンクリート部材の略全ての鉄
筋を所定形状に組み立てた後、この組み立てられた鉄筋
の周囲にコンクリート打設用の型枠を一体に組み立てて
鉄筋型枠ユニットを形成するので、現場で組立作業をす
る場合に比べて作業環境が良くなると共に、組み立て手
順や、被組立体の姿勢などを任意に変えることができ
る。そのため、高所作業や複雑な作業を無くすことがで
きる。
【0025】したがって、現場、すなわち、各鉄筋コン
クリート部材の設置予定場所で鉄筋及び型枠の組み立て
作業をする必要がなくなるだけでなく、組立工場などに
おいて鉄筋型枠ユニットの組み立てをする時にも、特殊
な技術を有する専門の作業員に頼らず、一般の作業員に
よって作業をすることができるので、人件費及び施工工
数の低減によるコストダウンと、施工期間の短縮が可能
にる。
【0026】また、鉄筋コンクリート部材の鉄筋を、組
立完成状態で搬送して所定の位置に配置するので、例え
ば多層階の鉄筋コンクリート構造物を構築する場合に、
各階における鉄筋の残材の発生量を少なくすることがで
きる。更に、鉄筋型枠ユニットの重量はコンクリートを
含まないので比較的軽量であり、これを吊り上げるクレ
ーンなどの揚重機の能力を小さくできるので、コストダ
ウンが可能になる。
【0027】また、本実施の形態では、特に型枠が大き
くなり、その組立が困難な鉄筋コンクリート造の床部材
52をプレキャスト化したので、型枠の組立時間を大幅
に短縮できる。従って、柱内蔵耐震壁40の鉄筋12及
び型枠20をユニット化するのと相まって、各階の構築
期間を大幅に短縮することができる。
【0028】(第2の実施の形態)上述の第1の実施の
形態では、鉄筋コンクリート構造物について説明した
が、本発明は、鉄骨鉄筋コンクリート構造物についても
適用することができる。すなわち、この場合は、鉄骨鉄
筋コンクリート構造物の、鉄骨鉄筋コンクリート部材の
一部又は全部について、その略全ての鉄骨及び鉄筋を、
予め組立ヤードなどで所定形状に組み立てた後、これら
の組み立てられた鉄骨及び鉄筋の周囲にコンクリート打
設用の型枠を一体に取り付けて、鉄骨鉄筋型枠ユニット
を形成する。そして、この鉄骨鉄筋型枠ユニットを鉄骨
鉄筋コンクリート構造物内に搬送して所定の位置に配置
した後、その型枠内にコンクリートを打設する。
【0029】鉄骨鉄筋コンクリート部材としては、通
常、柱、梁などがあるが、これ以外に鉄骨鉄筋コンクリ
ート部材があれば、この部材にも適用できる。また、鉄
骨鉄筋型枠ユニットを形成する部材は、鉄骨鉄筋コンク
リート構造物の構造、施工手順などに応じて適宜選定で
きるが、ここでは、一例として、壁付き梁の鉄骨鉄筋型
枠ユニットを形成する場合について説明する。
【0030】図6は、壁付き梁80(図8)の鉄骨鉄筋
型枠ユニット60を示す。この鉄骨鉄筋型枠ユニット6
0は、予め工場などで、壁付き梁80の全ての鉄骨6
1,61と、鉄筋62,62を所定形状に組み立てた
後、これらの組み立てられた鉄骨61,61及び鉄筋6
2,62の周囲にコンクリート打設用の型枠70,70
を一体に取り付けたものである。
【0031】鉄筋62,62は、図7にも示すように、
互いに適宜な間隔を開けて配置されている。鉄骨61,
61は梁用の鉄骨であり、鉄筋62,62の上部側に横
に突出するように取り付けられている。これらの鉄骨6
1,61は、例えば溝形鋼などが使用されている。これ
らの鉄骨61,61の周囲には、その長手方向に沿って
複数の梁主筋63が配置されている。これらの梁主筋6
3の周囲には、スターラップ筋64が巻かれている。な
お、鉄骨61,61の上側には梁主筋63,63を支持
するために、複数のプレート65が鉄骨61の長手方向
に適宜な間隔を開けて配置されている。
【0032】鉄筋62,62は、上述した第1実施形態
の鉄筋12,12とほぼ同様であり、縦横に配置された
壁ヨコ筋66,66及び壁タテ筋67,67によって形
成されている。また、鉄筋62,62及びスターラップ
筋64の外側には、図6に示すように、型枠70,70
が互いに適宜な間隔を開けて配置されている。これらの
型枠70,70は、スターラップ筋64の上下端に対応
する位置に段差が設けられている。
【0033】両側の型枠70,70は、第1実施形態と
同様に、棒状の連結部材71によって、互いに所定の間
隔を保持した状態で固定されている。各連結部材71の
上下には、型枠70,70の変形を防止するために型枠
70の全幅に亘って桟部材72,72が取り付けられて
いる。この鉄骨鉄筋型枠ユニット60は、第1実施形態
と同様の手順で組み立てることができる。
【0034】このようにして、鉄骨鉄筋型枠ユニット6
0を組立ヤードなどで組み立てた後、適宜な吊上装置
(図示せず)で吊り上げて、鉄骨鉄筋コンクリート構造
物内に搬送し、図8に示すように、壁付き梁80の設置
予定位置、ここでは、鉄骨鉄筋コンクリート柱部材8
1,81(片側のみ図示)の先組みされている鉄骨鉄筋
ユニット82,82の間に配置する。
【0035】そして、接合用鉄筋として重ね継手筋84
及び逆L字状の梁ジョイント筋85を、それぞれ壁ヨコ
筋66と梁主筋63に接続し、これらの重ね継手筋84
及び梁ジョイント筋85を柱部材81の鉄骨鉄筋ユニッ
ト82に接続する。なお、図8中の符号83は、柱部材
81の鉄骨である。
【0036】このようにして、鉄骨鉄筋型枠ユニット6
0の鉄筋62と、柱部材81の鉄骨鉄筋ユニット82と
を接続した後、柱部材81の鉄骨鉄筋ユニット82の周
囲に柱型枠86を配置し、この柱型枠86と鉄骨鉄筋型
枠ユニット60の型枠70内にコンクリート87を打設
する。そして、コンクリート87の養生後、型枠70,
87を取り外すことにより、鉄骨鉄筋コンクリート造柱
部材81と、鉄骨鉄筋コンクリート造の壁付き梁80の
構築が完了する。
【0037】他の鉄骨鉄筋コンクリート部材について
も、上述と同様にして構築できる。また、床部材につい
ては、型枠の組立が困難なので、プレキャスト化又はハ
ーフプレキャスト化することによって、型枠の組立時間
を省略でき、これにより、多層階建造物の場合には各階
の躯体サイクルを大幅に短縮できる。なお、床部材以外
にも型枠の組立が困難な部材については、プレキャスト
化又はハーフプレキャスト化することができ、これによ
り、その部材の施工時間を大幅に短縮できる。
【0038】この第2実施形態の鉄骨鉄筋コンクリート
構造物の構築工法においても、第1実施形態と同様に、
作業環境の悪い現場で鉄骨、鉄筋及び型枠の組み立て作
業をする必要がなくなるだけでなく、組立ヤードなどに
おける鉄骨鉄筋型枠ユニットの組み立て時に、高所作業
や複雑な作業を無くすことができる。
【0039】従って、特殊な技術を有する専門作業員に
頼らず、一般の軽作業員によって組立作業をすることが
できるから、人件費及び施工工数の低減によるコストダ
ウンと、施工期間の短縮が可能にる。
【0040】また、多層階の建造物に適用した場合は、
各階での鉄筋、鉄骨、型枠の残材の発生量を少なくする
ことができると共に、鉄骨鉄筋型枠ユニットが軽量なの
でこれを吊り上げるための揚重機の能力を小さくできる
ため、コストダウンが可能になる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
鉄筋コンクリート構造物の場合には鉄筋と型枠、鉄骨鉄
筋コンクリートの場合には、鉄骨と鉄筋と型枠とを、予
め組立ヤードなどで一体に組み立てて鉄筋型枠ユニット
又は鉄骨鉄筋型枠ユニットを形成するので、現場で組立
作業をする場合に比べて作業環境が良好になり、組立作
業が容易になると共に、現場においても高所作業や複雑
な作業を無くすことができる。
【0042】したがって、特殊な技術を有する専門の作
業員に頼らずに、一般の軽作業員によって各部材の構築
ができるので、人件費及び施工工数の低減によるコスト
ダウンと、施工期間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る鉄筋コンクリート構造物の構築工
法で使用する鉄筋型枠ユニットを示す断面図である。
【図2】本発明に係る鉄筋型枠ユニットの鉄筋の組立状
態を示す断面図である。
【図3】本発明の鉄筋コンクリート構造物の梁内蔵耐震
壁の施工方法を説明する図である。
【図4】図1のA矢視図である。
【図5】図4のB−B断面図である。
【図6】本発明に係る鉄骨鉄筋コンクリート構造物の構
築工法で使用する鉄骨鉄筋型枠ユニットを示す断面図で
ある。
【図7】本発明に係る鉄骨鉄筋型枠ユニットの鉄骨鉄筋
の組立状態を示す断面図である。
【図8】本発明に係る壁付き梁の鉄筋と柱部材の鉄筋と
を接続する方法を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 鉄筋型枠ユニット 12,62 鉄筋 20,70 型枠 40 梁内蔵耐震壁(鉄筋コンクリート部材) 51,87 コンクリート 52 床部材 60 鉄骨鉄筋型枠ユニット 61 鉄骨 80 壁付き梁(鉄骨鉄筋コンクリート部材)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄筋コンクリート構造物を構築すると
    き、前記鉄筋コンクリート構造物の鉄筋コンクリート部
    材の一部又は全部について、予め、組立ヤードなどで各
    鉄筋コンクリート部材の略全ての鉄筋を所定形状に組み
    立てた後、この組み立てられた鉄筋の周囲にコンクリー
    ト打設用の型枠を一体に取り付けて鉄筋型枠ユニットを
    形成し、 この鉄筋型枠ユニットを前記鉄筋コンクリート構造物内
    に搬送して、前記鉄筋コンクリート部材の設置予定位置
    に配置した後、前記型枠内に前記コンクリートを打設す
    ることを特徴とする鉄筋コンクリート構造物の構築工
    法。
  2. 【請求項2】 前記鉄筋コンクリート部材は、柱、梁、
    壁、床、廊下、又はバルコニーであることを特徴とする
    請求項1に記載の鉄筋コンクリート構造物の構築工法。
  3. 【請求項3】 前記柱及び前記壁を配置した後、前記
    床、前記廊下又は前記バルコニーの鉄筋型枠ユニットを
    配置することを特徴とする請求項2に記載の鉄筋コンク
    リート構造物の構築工法。
  4. 【請求項4】 前記床は、プレキャスト、ハーフプレキ
    ャスト又はデッキであり、前記廊下又は前記バルコニー
    は、プレキャスト又はハーフプレキャストであることを
    特徴とする請求項2に記載の鉄筋コンクリート構造物の
    構築工法。
  5. 【請求項5】 鉄骨鉄筋コンクリート構造物を構築する
    とき、この鉄骨鉄筋コンクリート構造物の鉄骨鉄筋コン
    クリート部材の一部又は全部について、予め、組立ヤー
    ドなどで各鉄骨鉄筋コンクリート部材の略全ての鉄骨及
    び鉄筋を所定形状に組み立てた後、これらの鉄骨と鉄筋
    の周囲にコンクリート打設用の型枠を一体に取り付けて
    鉄骨鉄筋型枠ユニットを形成し、 この鉄骨鉄筋型枠ユニットを前記鉄骨鉄筋コンクリート
    構造物内に搬送して、前記鉄骨鉄筋コンクリート部材の
    設置予定位置に配置した後、前記型枠内に前記コンクリ
    ートを打設することを特徴とする鉄骨鉄筋コンクリート
    構造物の構築工法。
  6. 【請求項6】 前記鉄骨鉄筋コンクリート部材は、柱、
    梁であることを特徴とする請求項5に記載の鉄骨鉄筋コ
    ンクリート構造物の構築工法。
  7. 【請求項7】 前記柱を配置した後、前記梁の鉄骨鉄筋
    型枠ユニットを配置することを特徴とする請求項5に記
    載の鉄骨鉄筋コンクリート構造物の構築工法。
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