JP2002089024A - 装飾タイル用複合フィルム及び装飾タイル - Google Patents

装飾タイル用複合フィルム及び装飾タイル

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JP2002089024A
JP2002089024A JP2000281312A JP2000281312A JP2002089024A JP 2002089024 A JP2002089024 A JP 2002089024A JP 2000281312 A JP2000281312 A JP 2000281312A JP 2000281312 A JP2000281312 A JP 2000281312A JP 2002089024 A JP2002089024 A JP 2002089024A
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Yukio Shimazaki
幸雄 嶋崎
Hitoshi Taniguchi
仁 谷口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠層を設備費をあまり掛けることなく、し
かも材料ロスを少なくし、少量生産であっても安価な装
飾タイルを提供する。 【解決手段】 ベースフィルム1表面にインク吸収層2
を積層し、このインク吸収層2にインクジェットにより
印刷を施して印刷層3を積層し、さらに、その上にホッ
トメルト接着剤層4を介してトップフィルム5を積層す
る。ベースフィルム1裏面に接着剤層6を介してタイル
基材7を積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、床用タイル等の
装飾タイルに用いられる複合フィルム及び装飾タイルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】店舗やビル等の床に使用される床用タイ
ル等の装飾タイルとして、ポリ塩化ビニル等の合成樹脂
製ベースフィルム表面にグラビア印刷やオフセット印刷
等の手法にて意匠層として印刷層を積層し、さらにその
表面に透明又は半透明の合成樹脂製トップフィルムを積
層するとともに、上記ベースフィルム裏面にバッカー層
としてタイル基材を積層したタイプのものがある。ま
た、上記印刷層の代わりに様々な色や柄のチップをベー
スフィルム上に任意に又は無作為に配列することも行わ
れる。これら各層の積層は、平板状の熱プレスや熱ラミ
ネート等の熱融着による手法で行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の印刷手
法では、大掛かりな印刷設備が必要でかつ版代も高いた
め経費が高騰するとともに、多色刷りでは位置合わせが
難しく材料ロスが大きい。チップを用いる手法において
も、チップ製造機及びチップ配列機の設備が必要で経費
が高騰するとともに、チップをばらつくことなく配列す
ることが難しく材料ロスが大きい。
【0004】その結果、タイル1枚当たりの単価が高く
なって不経済である。したがって、これらの手法は、装
飾タイルを大量生産する場合はともかく、少量生産には
向いていない。
【0005】一方、少量生産に向いている印刷手法とし
て、熱転写プリンタでフルカラー印刷する方法がある
が、熱転写印刷はその性質上、転写されたインク自体の
凝集力が低く、その上にトップフィルムをホットメルト
接着剤層を介して積層する場合、ホットメルト接着剤層
を印刷層に重ねた状態から上記ホットメルト接着剤を担
持する離型紙を取り除くと、印刷層がホットメルト接着
剤層に取られて剥がれてしまうため、採用し難い。ま
た、離型紙を取り除いた際に印刷層が剥がれなくても、
熱転写印刷による印刷層とベースフィルムとの接着力は
弱いため、その後に積層されたトップフィルムが剥離し
易くなる。
【0006】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、意匠層を設備費をあ
まり掛けることなく、しかも材料ロスを少なくし、少量
生産であっても安価な装飾タイルを提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、意匠層をインクジェットによる印刷方
式で形成したことを特徴とし、具体的には、次のような
解決手段を講じた。
【0008】すなわち、請求項1〜5に記載の発明は、
装飾タイル用複合フィルムに関するものであり、そのう
ち、請求項1に記載の発明は、合成樹脂製ベースフィル
ム表面にインクジェットにより印刷された印刷層が積層
され、上記ベースフィルム裏面に接着剤層が積層されて
いることを特徴とする。
【0009】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、印刷層の形成手法がインクジェット方式であるこ
とから、インクジェットプリンタがあればよく、大掛か
りな設備がいらず経費が低減するとともに、多色刷りの
場合の位置ずれやチップ配列の乱れ等による材料ロスが
なく、インクジェットプリンタにより必要な枚数だけ印
刷すればよい。また、熱転写印刷方式における印刷層の
剥離の心配もない。
【0010】したがって、この複合フィルムを用いて装
飾タイルを作れば、タイル1枚当たりの単価が低くなっ
て経済的なものとなり、装飾タイルの少量生産に適して
いる。また、インクジェット方式の特性から、グラビア
印刷等の版を用いた印刷方式に比べて意匠性に富んだ個
性的な装飾タイルとなる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ベースフィルム表面にインク吸収層が
積層され、印刷層は上記インク吸収層にインクジェット
により印刷が施されてなることを特徴とする。
【0012】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、一般に水性インクが用いられるインクジェット印
刷手法においてインクの吸着及び定着性が良くなり、安
定した印刷層が得られる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、印刷層にホットメルト接着剤層が積層
され、このホットメルト接着剤層に透明又は半透明の合
成樹脂製トップフィルムが積層されていることを特徴と
する。
【0014】上記の構成により、請求項3に記載の発明
では、インク吸収層には、水性インクによるインクジェ
ット印刷を可能にするために炭酸カルシウム等の無機成
分が配合されており、このため、インク吸収層表面が凹
凸になっているが、溶融したホットメルト接着剤が上記
インク吸収層表面の凹部を埋めてフラット面になり、ト
ップフィルムとの間で極めて高い接着力が得られる。ま
た、インク吸収層表面の凹部がホットメルト接着剤で埋
まって空隙となって残らず、鮮明な画像が得られる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、ホットメルト接着剤層を構成するホッ
トメルト接着剤の融点は60〜160℃であることを特
徴とする。
【0016】上記の構成により、請求項4に記載の発明
では、ホットメルト接着剤の再溶融やベースフィルムの
劣化・変色がなく、安定した外観・性能が確保される。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、ホットメルト接着剤層の厚みは15〜
100μmであることを特徴とする。
【0018】上記の構成により、請求項5に記載の発明
では、ホットメルト接着剤が端部からはみ出すことなく
インク吸収層に十分に浸透し、インク吸収層の凹部がホ
ットメルト接着剤で確実に埋められてトップフィルムと
の接着力及び画像の鮮明度が確保される。
【0019】請求項6に記載の発明は、装飾タイルに関
するものであり、請求項1〜5のいずれか1項に記載の
装飾タイル用複合フィルム裏面の接着剤層にタイル基材
が積層されていることを特徴とする。
【0020】上記の構成により、請求項6に記載の発明
では、上記請求項1〜5のところで述べた如き特性を備
えた装飾タイルが得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
【0022】図1において、Aはこの発明の実施の形態
に係る装飾タイル用複合フィルムであり、Bはこの複合
フィルムAを用いた装飾タイルである。
【0023】図1に示すように、上記複合フィルムA
は、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)及び延伸されたポリプロピレン(P
P)等の合成樹脂製ベースフィルム1を備えている。
【0024】このベースフィルム1表面には、ポリウレ
タンにより形成されたインク吸収層2が積層され、この
インク吸収層2にインクジェットにより所望の模様や柄
等のフルカラー印刷が施されて印刷層3がインク吸収層
2を介してベースフィルム1表面に積層されている。こ
のインクジェットによる印刷手法は、予め手書き又はパ
ソコン上で作成した模様や柄等をインクジェット印刷媒
体であるベースフィルム1上のインク吸収層2にインク
ジェットプリンタで必要な量、枚数だけフルカラー印刷
するやり方である。このように、インク吸収層2を設け
るのは、インクとして、インクジェットプリンタインク
の噴出ノズルが詰まらないようにするために一般に水性
インクが用いられており、印刷媒体には水性インクを吸
収し定着させる機能を有することが求められるからであ
る。これにより、印刷層3を安定させることができる。
【0025】上記印刷層3には、ウレタン系やポリエス
テル系等のホットメルト接着剤層4が積層され、このホ
ットメルト接着剤層4にポリ塩化ビニル(PVC)、ポ
リエチレンテレフタレート(PET)及び延伸されたポ
リプロピレン(PP)等の透明又は半透明の合成樹脂製
トップフィルム5が積層されている。このように、ホッ
トメルト接着剤層4を設けるのは、トップフィルム5の
接着性を良好にするとともに鮮明な画像を得るためであ
る。つまり、インク吸収層2には、水性インクによるイ
ンクジェット印刷を可能にするために炭酸カルシウム等
の無機成分が配合されているためインク吸収層2表面が
凹凸(図示せず)になっており、この凹凸がトップフィ
ルム5の接着性を悪くするとともに、凹部が空隙となっ
て残って画像が不鮮明になることから、ホットメルト接
着剤でインク吸収層2表面の凹部を埋めてフラット面に
する必要があるからである。これにより、トップフィル
ム5との間で極めて高い接着力を得ることができるとと
もに、鮮明な画像を得ることができる。
【0026】上記ベースフィルム1裏面には接着剤層6
が積層され、これにより、この発明に係る装飾タイル用
複合フィルムAが構成される。この複合フィルムAで
は、印刷層3をインクジェットプリンタで印刷して形成
するので、設備を大規模にすることなく経費を低減する
ことができるとともに、多色刷りの場合の位置ずれやチ
ップ配列の乱れ等による材料ロスがなく、インクジェッ
トプリンタにより必要な枚数だけ印刷することができ
る。また、熱転写印刷方式における印刷層の剥離の心配
もいらない。
【0027】上記複合フィルムA裏面の接着剤層6に
は、ポリ塩化ビニル(PVC)等の合成樹脂に任意の顔
料や充填剤を配合したバッカー層としてのタイル基材7
が積層され、装飾タイルBが構成される。このように、
この装飾タイルBでは、上述の如き複合フィルムAを用
いているので、タイル1枚当たりの単価を低くして経済
的なものとすることができ、装飾タイルの少量生産に適
したものとすることができる。また、インクジェット方
式の特性から、グラビア印刷等の版を用いた印刷方式に
比べて意匠性に富んだ個性的な装飾タイルとすることが
できる。なお、上記接着剤層6としては特に限定され
ず、ベースフィルム1とタイル基材7の材質により適宜
のものを選定すればよい。例えば、ベースフィルム1が
ポリエチレンテレフタレート(PET)製である場合に
は、公知の易接着処理を施した後、ホットメルト接着剤
を塗工して接着剤層6を構成するなどである。
【0028】上記ベースフィルム1、インク吸収層2、
印刷層3、トップフィルム5、接着剤層6及びタイル基
材7の厚みは特に限定されず、用途目的に応じて適宜選
定すればよいが、印刷層3とトップフィルム5との間に
あるホットメルト接着剤層4としては次の条件を満たす
ことが好ましい。
【0029】つまり、上記ホットメルト接着剤層4は、
融点が60〜160℃であるホットメルト接着剤で構成
されていることが好ましい。このような融点のホットメ
ルト接着剤層を採用したのは、融点が60℃未満である
と、使用環境(夏場や、湯をこぼす等)によっては、ホ
ットメルト接着剤が再溶融する可能性がある一方、16
0℃を超えると、熱プレス時の熱と時間により、フィル
ムの劣化や変色が大きくなり、外観や性能を損なうこと
になるからである。
【0030】また、上記ホットメルト接着剤層4の厚み
は15〜100μmであることが好ましい。このような
厚みに設定したのは、厚みが15μm未満であると、ホ
ットメルト接着剤層4がインク吸収層2(印刷層3)の
凹部に十分に行き渡らないため、接着力が弱くなるとと
もに、インク吸収層2(印刷層3)とホットメルト接着
剤層4との層間に気泡が入って白ボケて見えるため画像
の鮮明度が悪くなる一方、100μmを超えると、接着
力及び鮮明度は満足するが、熱プレス時、ホットメルト
接着剤が端部よりはみ出す可能性があり、経済的にメリ
ットがないからである。
【0031】次に、実験例を説明する。
【0032】実験は下記の要領にて行った。表1はその
結果である。
【0033】<実験用サンプルの作成> −実験例1− アクリル系二液硬化型粘着剤(綜研化学社製 溶剤型粘
着剤 SKダイン1340/硬化剤 L−45)を離型
紙上に塗工して表1に*1を付して示す粘着剤層を厚み
30μmに形成し、乾燥後、透明のポリ塩化ビニルフィ
ルムからなるトップフィルムと貼り合わせて粘着剤付き
トップフィルムを作成した。印刷媒体として、インク吸
収層を設けた半硬質のポリ塩化ビニルフィルムからなる
ベースフィルムを用意し、このインク吸収層にインクジ
ェットプリンタにてテストパターンを印刷した。ベース
フィルム上の印刷面に粘着剤付きトップフィルム上の粘
着剤層を重ね、熱プレス(150℃×5分)にて貼り合
わせて複合フィルムを得た。
【0034】−実験例2− ウレタン系二液硬化型ホットメルト接着剤(セイコー化
成社製 溶液型ホットメルト接着剤 UB−4510/
U−4000)を離型紙に塗工して表1に*2を付して
示すホットメルト接着剤層を厚み50μmに形成し、乾
燥させてホットメルトフィルムを作成した。印刷媒体と
して、半硬質のポリ塩化ビニルフィルムからなるベース
フィルムを用意し、このベースフィルムにテストパター
ンを熱転写により直接印刷した。ベースフィルム上の印
刷面に上記ホットメルトフィルム、透明のポリ塩化ビニ
ルフィルムからなるトップフィルムを重ね、熱プレス
(150℃×5分)にて貼り合わせて複合フィルムを得
た。
【0035】−実験例3− ウレタン系二液硬化型ホットメルト接着剤(セイコー化
成社製 溶液型ホットメルト接着剤 UB−4510/
U−4000)を離型紙に塗工して表1に*2を付して
示すホットメルト接着剤層を厚み5μmに形成し、乾燥
させてホットメルトフィルムを作成した。印刷媒体とし
て、インク吸収層を設けた半硬質のポリ塩化ビニルフィ
ルムからなるベースフィルムを用意し、このインク吸収
層にインクジェットプリンタにてテストパターンを印刷
した。ベースフィルム上の印刷面に上記ホットメルトフ
ィルム、透明のポリ塩化ビニルフィルムからなるトップ
フィルムを重ね、熱プレス(150℃×5分)にて貼り
合わせて複合フィルムを得た。
【0036】−実験例4− ホットメルト接着剤層の厚みが15μmであるほかは、
実験例3と同じである。
【0037】−実験例5− ホットメルト接着剤層の厚みが50μmであるほかは、
実験例3と同じである。
【0038】−実験例6− ホットメルト接着剤層の厚みが100μmであるほか
は、実験例3と同じである。
【0039】−実験例7− ホットメルト接着剤層の厚みが120μmであるほか
は、実験例3と同じである。
【0040】−実験例8− ホットメルト接着剤層が表1に*3を付して示すポリエ
ステル系ホットメルト接着剤(日本マタイ社製 PH4
19)で構成されていることと、ホットメルト接着剤層
の厚みが80μmであることを除き、実験例3と同じで
ある。
【0041】<評価方法> −画像鮮明性− 各実験用サンプルの印刷面を目視にて観察して画像の鮮
明性を評価した。評価は、鮮明な場合は「◎」、やや白
っぽい場合は「○」、かなり白い場合は「△」とした。
【0042】−接着・粘着力− JIS Z 0237の「粘着テープ・粘着シート試験
方法」の「180度引き剥がし法」に準拠した。
【0043】−ホットメルト接着剤のはみ出し− 各実験用サンプルの端部からホットメルト接着剤のはみ
出しがあるかどうかについて目視にて確認した。
【0044】
【表1】
【0045】<総合評価>上記の3つの評価項目の結果
を総合して○×式で行った。
【0046】○印は良いことを、×印は悪いことをそれ
ぞれ示す。
【0047】<評価結果>表1から明らかなように、ベ
ースフィルムとトップフィルムとの間に粘着剤を介在さ
せた実験例1では、粘着力が17.6N/25mmと低
く、画像もやや白っぽく観察され、総合評価としては満
足の行く結果を得られなかった。これは、インク吸収層
の凹部に粘着剤が侵入し難く凹部が空隙となって残って
いることと、粘着剤自体の層間剥離力の低さによるもの
である。
【0048】熱転写印刷手法を用いた実験例2では、画
像鮮明度は良かったものの、熱転写印刷という手法の性
質により接着力に19.6〜29.4N/25mmと大
きなバラツキが見られ、総合評価としては満足の行く結
果を得られなかった。
【0049】ホットメルト接着剤層の厚みが5μmであ
る実験例3では、接着剤量が少な過ぎるため、接着力が
9.8N/25mmと十分な接着力を得ることができ
ず、また、インク吸収層の凹部が空隙として残っていて
画像がかなり白っぽく観察され、総合評価は悪かった。
【0050】ホットメルト接着剤層の厚みが120μm
である実験例7では、画像鮮明度が良く、接着力も6
3.7N/25mmと十分な接着力を得ることができた
が、接着剤量が多過ぎてホットメルト接着剤のはみ出し
が見られ、総合評価は必ずしも満足の行くものではなか
った。
【0051】その他の実験例4〜6,8では、全ての評
価項目で満足の行く結果を得ることができた。これは、
ホットメルト接着剤が端部からはみ出すことなくインク
吸収層に十分に浸透し、インク吸収層の凹部がホットメ
ルト接着剤で確実に埋められてトップフィルムとの接着
力及び画像の鮮明度が確保されていることによるもので
ある。
【0052】したがって、実験例4〜6,8の如構成の
き複合フィルムをバッカー層としてのタイル基材に貼り
合わせれば、インクジェット印刷という手法により、意
匠性に富んだ個性的な装飾タイルを簡単かつ安価に、し
かも少量生産することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ベースフィルム表面にインクジェットにより印刷さ
れた印刷層を積層し、上記ベースフィルム裏面に接着剤
層を積層したので、大掛かりな設備がいらないインクジ
ェットプリンタで経費を掛けることなく、しかも、材料
を無駄にすることなく必要な枚数だけ複合フィルムを作
ることができる。したがって、この複合フィルムを用い
れば、タイル1枚当たりの単価が低くかつ少量生産に適
し、しかも意匠性に富んだ個性的な装飾タイルを作るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装飾タイルの断面図である。
【符号の説明】
1 ベースフィルム 2 インク吸収層 3 印刷層 4 ホットメルト接着剤層 5 トップフィルム 6 接着剤層 7 タイル基材 A 複合フィルム B 装飾タイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK01A AK01D AK15 AK25G AT00D BA03 BA04 BA10B BA10C BA10D BA13 CB00B CB03B EC18 EJ17 EJ42 GB08 HB31 HB31C JA04B JD14C JL02 JL12B JN01D YY00B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製ベースフィルム表面にインク
    ジェットにより印刷された印刷層が積層され、上記ベー
    スフィルム裏面に接着剤層が積層されていることを特徴
    とする装飾タイル用複合フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装飾タイル用複合フィル
    ムにおいて、 ベースフィルム表面にインク吸収層が積層され、印刷層
    は上記インク吸収層にインクジェットにより印刷が施さ
    れてなることを特徴とする装飾タイル用複合フィルム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装飾タイル用複合フィル
    ムにおいて、 印刷層にホットメルト接着剤層が積層され、このホット
    メルト接着剤層に透明又は半透明の合成樹脂製トップフ
    ィルムが積層されていることを特徴とする装飾タイル用
    複合フィルム。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の装飾タイル用複合フィル
    ムにおいて、 ホットメルト接着剤層を構成するホットメルト接着剤の
    融点は60〜160℃であることを特徴とする装飾タイ
    ル用複合フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の装飾タイル用複合フィル
    ムにおいて、 ホットメルト接着剤層の厚みは15〜100μmである
    ことを特徴とする装飾タイル用複合フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の装
    飾タイル用複合フィルム裏面の接着剤層にタイル基材が
    積層されていることを特徴とする装飾タイル。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108382011A (zh) * 2018-04-16 2018-08-10 广东金意陶陶瓷集团有限公司 一种膜装饰陶瓷板材及其制作方法

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