JP2001341415A - インクジェットプリンター用記録材料及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットプリンター用記録材料及びその製造方法

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Kojiro Yanagi
宏二郎 柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の記録材料において必須とされていた受
容層の基材層が削減された安価なインクジェットプリン
ター用記録材料及びその製造方法を提供。 【解決手段】 離型性フィルム4に積層された粘着剤層
3に、無機粒子と吸油性もしくは吸水性結着剤と必要に
より無機電解質濃度とが含有されたインク受容層フィル
ム2が積層されてなるインクジェットプリンター用記録
材料、及び、上記インク受容層フィルム2を離型性担体
5上に形成した後、インク受容層フィルムと、離型性フ
ィルム4上に塗工し乾燥して形成した粘着剤層3とを積
層すると共に、前記インク受容層フィルムと粘着剤層と
の積層前、積層中又は積層後に、離型性担体5とインク
受容層フィルム2とを剥離するインクジェットプリンタ
ー用記録材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貼り施工に用いら
れる、積層構成体数の低減されたインクジェットプリン
ター用記録材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリント方式は、記録用
ノズルから4〜6色の原色インクを極微量噴出し、各色
のインクヘッドと記録用紙とを2次元上で任意に移動さ
せながら、デジタル画像をそのまま記録用紙に出力し得
る方式であり、近年、大きな画像を短時間でしかも安価
に印刷できる方式として、急速に普及しつつある。従
来、一般に、インクジェットプリンター用の記録用紙
は、図4に示す如く、基材1となる紙もしくはフィルム
上に、インクの受容層形成材料を溶解もしくは分散した
液を塗工後、乾燥しインク受容層2を形成して得られて
いた(例えば、特開昭63−151476号公報参
照)。
【0003】また、この記録用紙を装飾又は表示用途に
用いる場合は、基材1を被着体に接着させるために、予
め離型紙31付きの粘着剤層3を積層するか、又は、後
から接着剤や両面テープ等によって被着体に固定してい
た。
【0004】更に、インクジェットプリント方式によっ
て得た画像を屋外にて表示する場合や長期にわたって保
持する場合は、受容層の耐擦性、耐水性、耐候性等の確
保のため、印刷後の受容層の表面に、樹脂製基材フィル
ムを備えたオーバーラミネートフィルムを積層したり、
クリアー塗料からなるトップコート層を設けたりするこ
とが行われていた。
【0005】一方、多色のインク等の発色材を記録用紙
に打点し印刷して行くインクジェットプリント方式にお
いては、白色の発色インクは特に用いないので、上記基
材1は、インクの溶媒である水等を吸収した受容層の強
度を補強するという機能の他に、打点されたインクの下
地材料として白色であることによりインクの発色の彩度
を確保するという白色の発色機能をも担っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年、アル
ミニウム複合板等の安価で軽量で、取り扱い易い装飾用
ボードが普及しつつあり、このボードを用いれば、極め
て均一な塗装白色面が得られるので、インクジェットプ
リンター用記録材料における上記基材1の白色の発色機
能は、貼り施工を前提とした用途に供する場合は、必要
のないものになって来ているのが現状である。また、上
記基材1の種類は、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン
(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)等の熱可塑性樹脂
からなるフィルム、クロス、キャンバス等の編み物や、
PVC等の樹脂を含浸したテント地等、材質、形態が多
岐にわたり、記録材料を製造する際に、これらを全て用
意しておくのは、工業的生産面から不都合があった。
【0007】従って、基材を省略できるならば、材料自
身のコストのみならず多種の基材管理が不要となること
から、インクジェットプリンター用記録材料をより安価
に提供することができるので、望ましいものであった。
そこで、本発明は、従来の記録材料において、強度や白
色の発色機能を確保するために必須とされていた受容層
の基材層が削減された安価なインクジェットプリンター
用記録材料及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、離型性フィルムに積層され
た粘着剤層に、無機粒子と吸油性もしくは吸水性結着剤
とが含有されたインク受容層フィルムが積層されてなる
インクジェットプリンター用記録材料を提供する。ま
た、請求項2記載の発明は、離型性フィルムに積層され
た粘着剤層に、無機粒子と吸油性もしくは吸水性結着剤
と無機電解質とが含有されたインク受容層フィルムが積
層されてなるインクジェットプリンター用記録材料を提
供する。
【0009】また、請求項3記載の発明は、無機粒子と
吸油性もしくは吸水性結着剤とが含有されてなるインク
受容層フィルムを離型性担体上に形成した後、インク受
容層フィルムと、離型性フィルム上に塗工し乾燥して形
成した粘着剤層とを積層すると共に、前記インク受容層
フィルムと粘着剤層との積層前、積層中又は積層後に、
離型性担体とインク受容層フィルムとを剥離する請求項
1記載のインクジェットプリンター用記録材料の製造方
法を提供する。
【0010】また、請求項4記載の発明は、無機粒子と
吸油性もしくは吸水性結着剤と無機電解質とが含有され
たインク受容層用材料を溶媒中に溶解又は分散されてな
る塗工材を、離型性担体上に塗工し溶媒を乾燥して形成
したインク受容層フィルムと、前記離型性担体とを剥離
し、離型性フィルム上に塗工によって形成した粘着剤層
と前記インク受容層フィルムとを、インク受容層フィル
ムの剥離面と反対側の面がインクジェットプリンター用
記録材料の表面となるように積層するインクジェットプ
リンター用記録材料の製造方法を提供する。以下、本発
明を更に詳細に説明する。
【0011】本発明のインクジェットプリンター用記録
材料は、図1に示す通り、離型性フィルム4に積層され
た粘着剤層3に、インク受容層フィルム2が積層されて
なるものである。上記離型性フィルムは、離型性を有し
ていれば従来公知のものが使用可能であり、例えば、ポ
リエチレンテレフタレートに代表されるポリエステル
や、ポリオレフィン等の熱可塑性樹脂からなるフィルム
又は紙にシリコーンやポリオレフィン系ワックスからな
る離型剤をコーティングしたフィルム等が挙げられる。
離型性フィルムの厚みは特に限定されないが、通常、5
0〜200μm程度とされ、貼り施工の場合はフィルム
に或る程度の腰が必要なため100〜200μmの範囲
が好ましい。
【0012】上記粘着剤層を構成する粘着剤も特に限定
されず、従来公知のものが使用可能であり、例えば、天
然ゴム、合成ゴム、アクリル樹脂、シリコーン樹脂を主
成分とするもの等が挙げられる。また、粘着剤層に酸化
チタン等の白色着色剤を添加しておくと、貼り合わせる
被着体の色が白いものでなくても、インクジェット印刷
による発色を確保することが出来るので、粘着剤の粘着
性能を損なわない範囲で顔料を添加しても良く、粘着剤
層側から紫外線等の暴露が想定される場合、耐候性向上
を目的として、粘着剤の粘着性能を損なわない範囲で任
意の紫外線吸収剤を添加しても良い。粘着剤層の厚みは
特に限定されないが、通常、20〜50μm程度とされ
る。
【0013】上記インク受容層フィルムには、無機粒子
と吸油性もしくは吸水性結着剤とが含有されている。無
機粒子としては、使用するインクに対する吸収性があれ
ば特に限定されず、例えば、シリカ、アルミナ、ゼオラ
イト等の一般に粒子径が数μm以下の多孔質材料が挙げ
られる。上記吸油性結着剤としては、例えば、脂肪族
系、脂環式化合物系、芳香族系等の樹脂、ポリイソプレ
ン、ポリブタジエン等の低結晶性エラストマー等の親油
性材料が挙げられ、また吸水性結着剤としては、例え
ば、ポリビニルアルコールやポリビニルアセタール、ポ
リビニルピロリドン、ポリエステル、ポリアクリル酸類
等の親水性材料が挙げられる。これらは、水アルコール
といった親和性の高い溶剤中で混合、架橋したものでも
よく、塗工時の造膜性があれば、必要とする印刷性能等
に応じ、上記無機粒子と共に適宜の厚みのインク受容層
フィルムを形成することができる。
【0014】上記無機粒子は、通常、上記結着剤100
重量部に対し、5〜200重量部程度配合される。5重
量部未満では、インク受容層フィルムの吸水速度が遅
く、印刷した際の画像が鮮明とならず、200重量部を
越えると、インク受容層フィルムの耐水性が悪くなる。
【0015】また、請求項2記載のインクジェットプリ
ンター用記録材料は、インク受容層フィルムに、インク
の吸収性を向上させるために無機電解質を含有させたも
のである。無機電解質としては、塩化ナトリウム等を挙
げることが出来、この場合、通常、上記結着材100重
量部に対し、無機電解質2〜10重量部程度配合され
る。
【0016】本発明において、上記インク受容層には、
その他必要に応じて熱安定剤、酸化防止剤、着色材等の
各種添加剤を配合することは、離型紙の剥離性や変色等
の問題が発生しない範囲で任意である。
【0017】本発明に係る記録材料の製造方法について
説明すると、先ず、図2の(a)において、無機粒子と
上記結着剤とが含有されたインク受容層材料を、離型性
フィルム、離型紙もしくは離型性ベルト等の離型性担体
5上に塗工する手段等によって、インク受容層用フィル
ム2を形成する。この際、上記インク受容層用材料を溶
解もしくは分散可能な溶媒中に溶解もしくは分散させ、
各塗工設備に適した粘度に希釈して得た塗工用組成物を
離型性担体に塗工後、溶媒を乾燥除去する手段によって
インク受容層用フィルムを形成するのが好ましい。塗工
は、ロールコーター、コンマコーター、又はリバースコ
ーターによって行うことが出来、乾燥は通常コーターに
付属する乾燥炉にて溶媒種、量に応じて温度条件を設定
することが出来る。
【0018】尚、現在、インクジェットプリンター方式
では水性インキが一般に使用されており、水性インキを
受容し得る材料は、各種のプラスチック材料、金属材料
に対する接着性があまり高くないので、上記受容層材料
を製膜する際に使用する離型性担体との適当な剥離力を
確保するために、未処理のPETフィルムやコロナ放電
処理を施したOPP粘着フィルム、フェノール樹脂もし
くはアルキド樹脂等を塗工した紙や、金属ベルト上に直
接塗工する方法を採用しても良い。ここでいう剥離力
は、インク受容層を形成した離型性担体の取り扱い、及
び、剥離性担体から剥離する必要上、300mm/分で
剥離した際の剥離力が1〜40N/mであることが好ま
しく、持に1〜8N/mの剥離力にすることが好まし
い。1N/m未満にすると乾燥中に浮き等の問題が生じ
易く、40N/mを越えると、離型紙から剥離すること
が困難になり、引き剥しのときに受容層フィルムが受け
た応力により、粘着剤層と積層した後に、カールや収縮
が発生する原因となる。
【0019】一方、図2の(b)に示す通り、別途、粘
着剤層を形成し得る粘着剤成分の溶液等を離型性フィル
ム4上に塗工し、乾燥させて粘着剤層3を形成してお
く。その後、上記インク受容層フィルムと、離型性フィ
ルム上の粘着剤層とを積層するのであるが、この際、両
者の積層前又は積層後に、離型性担体5とインク受容層
フィルム2とを剥離し、頻度は少ないが場合によって
は、積層中すなわち、積層しつつ、離型性担体とインク
受容層フィルムとを剥離しても良いのである。
【0020】上記「積層前」に剥離するとは、離型性担
体と一旦製膜されたインク受容層フィルムとを剥離した
後に、離型性フィルム上の粘着剤層に受容層フィルムを
積層する方法を意味する。また、「積層後」に剥離する
とは、離型性担体5上に形成された状態のインク受容層
フィルム2を、離型性フィルム4上の、一旦粘着剤形成
用組成物を塗布し乾燥させる等の手段により形成した粘
着剤層3に積層した後に、離型性担体とインク受容層フ
ィルムとを剥離する方法を意味する。
【0021】インク受容層材料にシリカ、アルミナ等の
無機粒子及び無機電解質を添加した場合、離型性担体上
に塗工材を塗工し乾操して得られた受容層フィルムの表
裏で、無機粒子や無機電解質の表面濃度の違いによる改
質効果に差を生じる場合があり、その適した面を製品表
面にした方が好ましいので、請求項4記載の記録材料の
製造方法においては、一旦離型性担体と剥がした受容層
フィルムを、剥離面と反対側の面がインクジェットプリ
ンター用記録材料の表面となるように粘着剤層と積層す
る。これは、剥離面と反対側の面が溶媒の揮散によっ
て、剥離面側より無機電解質の表面濃度が高くなるため
か、この面の改質効果が大きいからである。
【0022】また、これらの方法とは別に、本発明に係
る記録材料を製造するに際し、離型性担体付きの状態の
受容層に、直接粘着剤形成用組成物を塗布し乾燥させ、
更に離型紙を積層した後に離型性担体を剥離する直塗り
の方法を採用しても構わない。
【0023】
【0024】
【実施例】(実施例1) 〔インクジェット用記録材料の作製〕ポリビニルアセタ
ール樹脂(アセタール化度約9モル%)100重量部に
対して、シリカ粒子(トクヤマ社製、T32、平均粒径
約1.5μm)10重量部、塩化ナトリウム1重量部を
配合したインク受容層材料を溶媒に分散して塗工材を得
た。この塗工材を乾燥後の厚みが20μmとなるよう
に、ベーカー式アプリケーターを使用して、離型性担体
としてのポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ム(東レ社製、ルミラー#75)上に塗布し、熱風乾燥
機を用いて乾燥してインク受容層用フィルムを形成し
た。
【0025】その後、このフィルムをPETフィルムか
ら一旦引き剥がし、一方、離型紙上に、転写法により、
アクリル系粘着剤(帝国化学社製、T−70糊、固形分
濃度28重量%、透明色)100重量部に対してイソシ
アネート架橋剤(日本ポリウレタン社製、コロネートL
55)5重量部を添加混合した組成物を、乾燥後厚みが
30μmとなるように塗工乾燥し、粘着剤層を形成した
後、上記インク受容層用フィルムを、その剥離面の反対
側の面が表面となる様に、粘着剤層に積層してインクジ
ェット用記録材料を得た。
【0026】〔記録材料の使用1〕上記の如くして得た
インクジェット用記録材料に、ミマキ社製水性顔料イン
クジェットプリンターJV2 −130 にて、画像を印刷し、
その上の全面にオーバーラミネートフィルム(積水化学
工業社製SIL131:厚み50μmの塩化ビニル樹脂
フィルム+厚み30μmのアクリル系粘着剤、の積層フ
ィルム)を貼り合わせた。 更に、被着体として、白色
板であるアルミニウム複合板(筒中プラスチックス社
製、アルミニウム複合板:デラニウム白、DLF −401WM
)を用い、記録材料の離型紙を剥ぎ取り、貼り施工を
実施して屋外装飾を行った。
【0027】〔記録材料の使用2〕上記〔記録材料の使
用1〕と同様にして、インクジェット用記録材料に、画
像を印刷し、その上にオーバーラミネートフィルムを貼
り合わせた。更に、被着体として、積水化学工業社製F
Fシート(バックリット用フレキシブルシート:T−01
−205 )を用い、記録材料の離型紙を剥ぎ取り、貼り施
工をして得られた装飾用記録材料6を、図3の(a)に
示す専用のアルミニウムフレーム7(便宜上、ボルト・
ナット等も示している)にボルト・ナット等を用いて取
り付け、緊張状態にして太鼓状に展張し、図3の(b)
に示す屋外広告用の装飾体を得た。
【0028】(比較例1) 〔インクジェット用記録材料〕塩化ビニル樹脂製フィル
ム上に受容層材料が積層され、反対面に、離型紙付き粘
着剤層の粘着剤面が積層された構造を有する、市販のイ
ンクジェットメディア(桜井社製:PVCG)を用い
た。 〔記録用紙の使用〕上記のインクジェットメディア(記
録材料)に、実施例1と同様にして、インクジェットプ
リンター方式により画像を印刷し、その上にオーバーラ
ミネートフィルムを貼り合わせた後、白色板であるアル
ミニウム複合板を用い、記録用紙の離型紙を剥ぎ取り、
貼り施工を実施して屋外装飾を行った。
【0029】(比較例2) 〔インクジェット用記録材料〕市販のインクシジェット
メディア(リンテック社製のFFシートを使用したメデ
ィアで、インク受容層/塩化ビニル樹脂製フィルム基材
層/ポリエステル繊維/熱可塑性樹脂の多層構成からな
る)を使用した。尚、FFシートは、フレキシブルシー
ト、フレキシブルフェイス等とも称され、一般に、ポリ
エステル繊維の両側に熱可塑性樹脂を積層した構造を持
ち、装飾用途に供されるシートの総称であるが、本比較
例では、その表面にインク受容層を設けた上記のインク
ジェットメディア(記録材料)を使用した。
【0030】〔記録材料の使用〕上記市販のインクジェ
ットメディア(記録材料)に、実施例1における〔記録
材料の使用2〕と同様にして、画像を印刷し、その上に
オーバーラミネートフィルムを貼り合わせ、被着体とし
て、積水化学工業社製FFシート(バックリット用フレ
キシブルシート:T−01−205 )を用い、記録材料の離
型紙を剥ぎ取り、貼り施工をして装飾用記録材料を得た
後、実施例1と全く同様にして、アルミフレーム7に取
り付けて太鼓状に展張し、屋外広告用の装飾体を得た。
【0031】実施例1と比較例1は共に同様の装飾効果
が得られたが、実施例1で用いた記録材料は、比較例1
で必要とされた塩化ビニル樹脂製フィルムからなる従来
の基材を使用していないので、基材自身のコスト削減と
共に積層製造プロセスの工程軽減により、安価に製造可
能であり、また、基材を使用していなくとも、要求され
る機能を十分に発揮し得るものであった。
【0032】また、実施例1と比較例2とでは、装飾効
果が同じである点に変わりはないが、比較例2において
は、メディアの使用量(インク受容層材料)が、専用の
FFシートメディアを用いているので、全面にインクジ
ェットメディアを使用していることとなるのに対し、実
施例1では印刷した後で印刷部分のみを適宜のサイズに
裁断してFFシート上に貼り付ければよいので、インク
受容層材料を節減でき、実施例1がコスト的に有利なこ
とは明らかである。
【0033】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンター用記
録材料は、上述のとおり構成されているので、貼り施工
に用いられ、従来の記録材料において、強度や白色の発
色機能を確保するために必須とされていた受容層の基材
層が削減可能となり、安価に提供し得るという実用的に
有用な効果を奏するものである。また、本発明に係るイ
ンクジェットプリンター用記録材料の製造方法は、上述
のとおり構成されているので、比較的簡便に、本発明の
記録材料を提供することができる。特に、請求項4記載
の本発明に係るインクジェットプリンター用記録材料の
製造方法によれば、描画性の良好なインク受容層を備え
た印字性に優れた水性インクジェットプリンター用記録
材料を、比較的簡便に提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェットプリンター用記録材料
の一例を示す断面図である。
【図2】本発明のインクジェットプリンター用記録材料
の製造方法を説明するための図であって、(a)は離型
性担体上に形成されたインク受容層フィルムを示し、
(b)は離型フィルム上に形成された粘着剤層を示す。
【図3】本発明のインクジェットプリンター用記録材料
を実施例1で使用した状態を説明するための図であっ
て、(a)は取り付け用のアルミニウムフレームの平面
図、(b)はアルミニウムフレームに装飾用記録材料を
取り付けた状態を示す平面図である。
【図4】従来のインクジェットプリンター用記録材料の
一例を示す断面図。
【符号の説明】
2・・・インク受容層フィルム 3・・・粘着剤層 4・・・離型性フィルム 5・・・離型性担体 6・・・装飾用記録材料 7・・・アルミニウムフレーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型性フィルムに積層された粘着剤層
    に、無機粒子と吸油性もしくは吸水性結着剤とが含有さ
    れたインク受容層フィルムが積層されてなることを特徴
    とするインクジェットプリンター用記録材料。
  2. 【請求項2】 離型性フィルムに積層された粘着剤層
    に、無機粒子と吸油性もしくは吸水性結着剤と無機電解
    質とが含有されたインク受容層フィルムが積層されてな
    ることを特徴とするインクジェットプリンター用記録材
    料。
  3. 【請求項3】 無機粒子と吸油性もしくは吸水性結着剤
    とが含有されてなるインク受容層フィルムを離型性担体
    上に形成した後、インク受容層フィルムと、離型性フィ
    ルム上に塗工し乾燥して形成した粘着剤層とを積層する
    と共に、前記インク受容層フィルムと粘着剤層との積層
    前、積層中又は積層後に、離型性担体とインク受容層フ
    ィルムとを剥離することを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットプリンター用記録材料の製造方法。
  4. 【請求項4】 無機粒子と吸油性もしくは吸水性結着剤
    と無機電解質とが含有されたインク受容層用材料を溶媒
    中に溶解又は分散されてなる塗工材を、離型性担体上に
    塗工し溶媒を乾燥して形成したインク受容層フィルム
    と、前記離型性担体とを剥離し、離型性フィルム上に塗
    工によって形成した粘着剤層と前記インク受容層フィル
    ムとを、インク受容層フィルムの剥離面と反対側の面が
    インクジェットプリンター用記録材料の表面となるよう
    に積層することを特徴とする請求項2記載のインクジェ
    ットプリンター用記録材料の製造方法。
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JP2006231660A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Kimoto & Co Ltd 表示物作製材料

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