JP2002088923A - 建 物 - Google Patents

建 物

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JP2002088923A
JP2002088923A JP2000278783A JP2000278783A JP2002088923A JP 2002088923 A JP2002088923 A JP 2002088923A JP 2000278783 A JP2000278783 A JP 2000278783A JP 2000278783 A JP2000278783 A JP 2000278783A JP 2002088923 A JP2002088923 A JP 2002088923A
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JP
Japan
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building
rib
floor slab
earthquake
ribs
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000278783A
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English (en)
Inventor
Shiyouji Nakamura
庄滋 中村
Takayuki Sakakima
隆之 榊間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の内部空間に設置される柱を最小限にし
て、これにより建物内の利用性を向上させる。 【解決手段】 桁行方向に延在するように配置された一
対の耐震壁を、床版3を介して互いに接続した。この
際、床版3の下面3aに、耐震壁と直交する方向に延在
する鉄筋コンクリート構造のリブ4を設けた構成とする
とともに、リブ4の両端部を、それぞれ耐震壁に対して
接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事務所、店舗等に
用いられて好適な建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の建物としては、例えば、鉄筋コ
ンクリートのラーメン構造として形成されたものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな建物においては、一定の剛性を確保する必要がある
ため、その重量が大きくなり、したがって、柱の断面寸
法を大きく確保しなければならず、また、採用しうる柱
のスパン間隔にも限界があった。これにより、大断面の
柱が建物の内部空間内に複数配置されることとなり、内
部空間の利用性を阻害されるなどの問題が生じていた。
【0004】本発明は、このような事情になされたもの
であり、建物の内部空間に設置される柱を最小限にし
て、これにより建物内の利用性を向上させる技術を提供
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては以下の手段を採用した。すなわち、
請求項1記載の発明は、桁行方向に延在するように配置
された一対の耐震壁が、床版を介して接続され、該床版
は、少なくともその片面に、前記耐震壁と直交する方向
に延在する鉄筋コンクリート構造のリブを備えた構成と
され、前記リブは、その両端部が、前記耐震壁に対して
接合されていることを特徴としている。
【0006】このような構成により、桁行方向に作用す
る水平力を耐震壁が負担し、また、梁間方向に作用する
水平力を、床版のリブと耐震壁とで負担する架構を実現
することができる。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の建
物であって、前記リブは、その延在方向にプレストレス
が導入された構成とされていることを特徴としている。
【0008】このような構成により、リブの長さ寸法が
大きくなった場合にも、リブの曲げ耐力を確保すること
ができる。また、これにより、床版全体を軽量化するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図2および図3は、ともに、本
発明の一実施の形態である建物1を示す図であり、 図
2は、建物1の部分平面図、図3は、建物1をその桁行
方向(図1中x方向)から見た場合の立断面図である。
【0010】これらの図中に示すように、建物1は、桁
行方向(図1中x方向)に延在するように配置された一
対の耐震壁2,2と、これら耐震壁2,2を建物1の梁
間方向(図1中y方向)に互いに接続するための床版3
とにより概略構成されている。
【0011】耐震壁2および床版3は、ともに鉄筋コン
クリート造とされており、床版3は、その下面3aに、
耐震壁2と直交する方向、すなわち図2中y方向に延在
するリブ4を備えた構成となっている。また、リブ4
は、その両端部4a,4aが、耐震壁2,2に対してそ
れぞれ接合された構成となっている。
【0012】図1は、図2におけるI−I線矢視断面図
である。図中に示すように、リブ4は、鉄筋コンクリー
ト造とされるとともに、その内部に、PC鋼材5,5,
…が埋設されている。そして、リブ4には、PC鋼材
5,5,…により、その延在方向(図2中y方向)にプ
レストレスが導入されている。
【0013】このような建物1においては、桁行方向
(x方向)に作用する水平力を耐震壁2が負担し、ま
た、梁間方向(y方向)に作用する水平力を、床版3の
リブ4と耐震壁2とが一体となった連続体のラーメン構
造により負担することができる。したがって、軽量な構
造により、地震に対する水平耐力を確保することがで
き、従来のラーメン構造に比較して、柱の本数や断面積
を減じることが可能となる。これにより、建物1の内部
空間S(図3参照)において柱を不要とすることも可能
となり、内部空間Sの利用性を大幅に向上させることが
可能となる。
【0014】特にこの場合、リブ4がプレストレス構造
となっているので、床版3をより一層軽量化することが
でき、さらに柱本数を減じて、内部空間Sの利用性をよ
り顕著に向上させることができる。
【0015】以上説明したように、建物1においては、
桁行方向(x方向)に延在するように配置された一対の
耐震壁2,2が、床版3を介してy方向に互いに接続さ
れるとともに、床版3が、その下面3aに、y方向に延
在する鉄筋コンクリート構造のリブ4を備えた構成とさ
れ、さらに、リブ4の両端部4a,4aが耐震壁2,2
に対してそれぞれ接合された構成となっているために、
桁行方向(x方向)および梁間方向(y方向)に作用す
る水平力を、それぞれ耐震壁2およびリブ4と耐震壁2
とが一体となった連続体のラーメン構造に負担させるこ
とができ、軽量な構造により、地震に対する水平耐力を
確保して、これにより、従来に比較して、柱の本数や断
面積を減じることが可能となる。したがって、従来に比
較して、内部空間Sの利用性を大幅に向上させることが
可能となる。
【0016】また、上述の建物1においては、リブ4
を、その延在方向(y方向)にプレストレスを導入した
構成としたため、リブ4の長さ寸法、すなわち、建物1
のy方向の長さ寸法が大きくなった場合にも、リブ4の
曲げ耐力を確保することができ、これにより、建物1が
大規模となる場合にも良好に対応できる。また、このよ
うにリブ4をプレストレス構造としたために、床版3全
体を軽量化することができ、より一層柱本数を低減し
て、内部空間Sの利用性をより顕著に向上させることが
できる。
【0017】また、このような構造を採用したことによ
り、床版3を下面3a側から目視した場合に、複数のリ
ブ4が一方向に所定間隔に配列された外観が形成される
こととなり、また、リブ4を軽量な構造としたために、
この場合の外観意匠を軽快なものとすることができる。
これにより、天井スラブを天井板によって目隠ししな
い、いわゆる「見せるデザイン」とすることが可能とな
り、これによって、建物1の空調設備形式を、床面に吹
出口を設けた構成とすることも可能となり、設備計画の
自由度を向上させることができる。
【0018】なお、上記実施の形態において、建物1の
耐震壁2,2間の距離寸法が大きい場合には、図2中二
点鎖線で示すように、リブ4をその中間で支持するため
に、柱6および梁7からなるラーメン架構8を設けるよ
うにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る建
物においては、桁行方向に延在するように配置された一
対の耐震壁が、床版を介して互いに接続されるととも
に、床版が、耐震壁と直交する方向に延在する鉄筋コン
クリート構造のリブを備えた構成とされ、さらに、リブ
の両端部が耐震壁に対してそれぞれ接合された構成とな
っているために、桁行方向および梁間方向に作用する水
平力を、それぞれ耐震壁およびリブと耐震壁とが一体と
なった連続体のラーメン構造に負担させることができ、
軽量な構造により地震に対する水平耐力を確保すること
ができる。これにより、従来に比較して、柱の本数や断
面積を減じることが可能となり、従来に比較して、内部
空間の利用性を大幅に向上させることが可能となる。ま
た、これにより、床版をリブが設けられた面側から目視
した場合に、複数のリブが一方向に所定間隔に配列され
た外観が形成されることとなり、特に床版の下面側にリ
ブを配置した場合には、天井スラブをいわゆる「見せる
デザイン」とすることが可能となり、これによって、空
調設備形式を床面に吹出口を設けるなどの構成を採用し
て、設備計画の自由度を向上させることができる。
【0020】請求項2に係る建物においては、床版のリ
ブに対して、その延在方向にプレストレスを導入した構
成としたため、リブの長さ寸法、すなわち、建物の梁間
方向の長さ寸法が大きくなった場合にも、リブの曲げ耐
力を確保することができ、これにより、大規模な構造に
も良好に対応できる。また、このようにリブをプレスト
レス構造としたために、床版全体を軽量化することがで
き、より一層柱本数を低減して、内部空間の利用性をよ
り顕著に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す建物の床版のリ
ブの部分拡大断面図である。
【図2】 本発明の一実施の形態である建物の部分平面
図である。
【図3】 図2に示した建物を、その桁行方向から見た
場合の立断面図である。
【符号の説明】
1 建物 2 耐震壁 3 床版 3a 下面 4 リブ 4a 両端部 5 PC鋼材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 桁行方向に延在するように配置された一
    対の耐震壁が、床版を介して互いに接続され、 該床版は、少なくともその片面に、前記耐震壁と直交す
    る方向に延在する鉄筋コンクリート構造のリブを備えた
    構成とされ、 前記リブは、その両端部が、前記耐震壁に対して接合さ
    れていることを特徴とする建物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建物であって、 前記リブは、その延在方向にプレストレスが導入された
    構成とされていることを特徴とする建物。
JP2000278783A 2000-09-13 2000-09-13 建 物 Pending JP2002088923A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100760393B1 (ko) * 2006-09-29 2007-09-27 주식회사삼환까뮤 프리캐스트 콘크리트패널 및 그를 이용한 슬래브의시공방법

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KR100760393B1 (ko) * 2006-09-29 2007-09-27 주식회사삼환까뮤 프리캐스트 콘크리트패널 및 그를 이용한 슬래브의시공방법

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