JP2002088764A - 法面植生法 - Google Patents

法面植生法

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JP2002088764A
JP2002088764A JP2000280435A JP2000280435A JP2002088764A JP 2002088764 A JP2002088764 A JP 2002088764A JP 2000280435 A JP2000280435 A JP 2000280435A JP 2000280435 A JP2000280435 A JP 2000280435A JP 2002088764 A JP2002088764 A JP 2002088764A
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slope
vegetation
lath net
fiber mat
forming material
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JP2000280435A
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Saburo Omukae
三郎 大迎
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 傾斜度の高い法面に対する植生工法を提供す
る。 【解決手段】 3分勾配の法面10に、所定間隔に貫通
孔11を穿設した植物繊維マット12を敷き、所定の構
造のラス網13を被せ、ワイヤロープ14を縦・横所定
間隔で配置し、十手形アンカー15で固定し、上記ラス
網13の空間を含めて植生層形成材16を吹き付けてな
る。縦・横ワイヤロープの交又部にはメインアンカーが
打ち込まれ、クロスクリップにより強固に固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、急傾斜の法面を
保護し、良好な視覚を与えるために植生を施す技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】法面に植生工事については、特開200
0−64294号(特願平11−257809号)で
「わらを紐によりすだれ状に編んだ植生基材で法面を被
覆すると共に、同植生基材を落下防止網で被覆し、前期
植生基材及び落下防止網をアンカーピンにより法面に固
定し、さらに前記植生基材に対して養生土や種子等を含
む混練物を吹き付けることにより、法面にカバープラン
トを植生する緑化工法において、法面に対して、先ず養
生土、肥料、種子、のりおよび水を攪拌して作った混練
物を吹き付けた後に、前記植生基材及び落下防止網を法
面に固定し、次いで養生期間を設けることなく前記植生
基材の上から再び同混練物を吹き付けることを特徴とす
る法面の緑化工法」が提案されている。
【0003】上記工法では、5部勾配(底辺:高さ=
5:10)程度の法面までは、植生基材を含む混練物が
定着するが、それ以上の法面、例えば3部勾配((底
辺:高さ=3:10)になると降雨と共に剥落し定着を
望むことはできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の問題に
鑑み、本発明者等は幾多の実験を重ねて急勾配(3部勾
配)でも植生基材が定着する法面の植生工法を提供する
ことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、法面を植物繊維マットで覆い、この植物
繊維マットをラス網で押さえて固定し、上記ラス網の上
から種子を混練した植生層形成材を吹き付けて法面を植
生するものであり、上記植物繊維マットは、椰子科の樹
木繊維、イネ科多年草の繊維を素材とし、その厚さを1
0乃至30mmとし、上記ラス網のループの高さが20
mm以上とし、上記植生層形成材は、芝草を含む複数種
の野草の種子と肥料と木質繊維を素材とする堆肥と凝結
材とからなるものである。
【0006】上記の如く構成するこの発明によれば、特
定の厚さの植物繊維マットの存在により適度の保水と降
雨による過剰の水分が排水されて、法面上を植物繊維マ
ットで覆い、この植物繊維を特定形状のラス網でもって
押さえ、そのラス網の空間を含む上部に形成される植生
層が降雨によって浮き上がり等剥落することなく確保さ
れ、芝草を含む複数種の野草の種子と肥料と木質繊維を
素材とする堆肥と凝結材とからなる植生層形成材は、適
度に固まり種子の発芽と植生を保証される。
【0007】上記植物繊維マットの厚さが10mm未満
になると保水と排水が不十分になって発芽と植生の生育
が阻害され、かつ、降雨により植生層が浮き上がり遂に
は剥落する。
【0008】また、30mmを越えると法面に対する植
生層の取り付きが不安定になって、植生層にクラックが
入り部分剥離が発生する。
【0009】ラス網のループの高さを20mm以上とし
ているのはループが低いときは、ラス網によって形成さ
れる空間の高さが低くなり、その結果植生層の厚さが薄
くなって発芽とその後の生育に影響するからである。
【0010】
【発明の実施の形態】次にこの発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1に示すように3分傾斜の法
面10に、所定間隔に貫通孔11を穿設した植物繊維マ
ット12を敷き、所定の構造のラス網13を被せ、ワイ
ヤロープ14を縦・横所定間隔で配置し、十手形アンカ
ー15で固定し、上記ラス網13の空間を含めて植生層
形成材16を吹き付けてなる。なお、図1では縦・横ワ
イヤロープの交又部が現されてないが、交又部にはメイ
ンアンカーが打ち込まれて強固に固定される。
【0011】次に図2から図8を参照して具体的工事を
順に説明する。図2は着工前の法面10を示す。図3で
は、作業者がロープ17で身体を確保しながら幅2m×
厚さ10mm、縦・横150間隔で75mmφの貫通孔
を開けた椰子繊維を主材とする植物繊維マット12を敷
きながら適宜間隔にU字形の仮止めピン(図示せず)を
打ち込む。
【0012】図4は、作業者がロープ17で身体を確保
しながら上記植物繊維マット12の上にラス網13を被
せているところで、線径3.2mmφ×ピッチ42mm
×ループの高さ30mmのラス網13を被せながら十手
形アンカー15(図1)を縦・横70cm間隔で打ち込
み仮に固定する。なお、ラス網13を被せるときに、一
定間隔で3.2mmφの補強線18が差し込まれる(図
5参照)。
【0013】図6は、ラス網13の上にワイヤロープ1
4を配置しているところで、縦ワイヤロープ14y は2
m間隔、横ワイヤロープ14x は5m間隔にし、上記ワ
イヤロープ14の交又部にアンカー19を打ち込み、ク
ロスクリップ20を用いボルト・ナット21により締結
している。
【0014】図7は、スプレーガン22により植生層形
成材16を吹き付けているところである。植生層形成材
16の配合と1平方メートル当たりの塗布量は下記の通
りである。
【0015】記 クリーピングレッドフエスク(イネ科の多年草)を主に
数種に混合種子を8kg、速効性化成肥料(N:P:K
=15:15:15)55kg、遅効性総合肥料36k
g、凝結材(灰分+PVA+凝固剤)137kgと木質
堆肥(バーク堆肥)18200リットルを適量の水で混
練したものである。
【0016】上記植生層形成材の配合、植物繊維マット
の厚さ、貫通孔のピッチ・大きさ、ラス網の仕様は単な
る一例であって、環境条件に応じ実験的に定められるも
のである。
【0017】ここで用いられる吹き付け装置は、モルタ
ルを吹き付ける装置と同様の装置で、上記の配合と量の
植生層形成材を1平方メートルに吹き付けると、ほぼ7
cmの厚さになる。
【0018】図8は、施工後21日経過した状態で、法
面が崩れることなく植生に成功していることを示してい
る。この時点でそれぞれの野草の発根状態を点検する
と、各野草の特徴が相乗効果を発揮して深くかつ広く発
根して強固な植生面が形成されていることが判った。
【0019】上記植物繊維マットを、厚さ30mm、縦
・横250間隔で150mmφの貫通孔を開けたものを
採用し、ラス網を、線径3.2mmφ×ピッチ42mm
×ループの高さ50mmのものを採用して同様の工事を
行ったところ良好な結果を得ることができた。
【0020】なお、実際の工事においては、岩盤の状態
・強度、表土の状態などを考慮して最良の条件を設定す
る必要がある。
【0021】
【発明の効果】以上説明したごとく、この発明によれば
従来不可能であった3分勾配の法面の植生に成功した。
とくに、法面に特定の形状をした植物繊維マットを配置
することにより適度の保水と余分の水分の排水が行われ
るため、法面への密着状態が良好になり急斜面であるに
も係わらず崩れ落ちることなく植生に成功した。
【0022】また、植物繊維マットを押さえているラス
網は特定のものとしているので植生層が分厚くなり、ま
た、ワイヤロープを所定間隔に配置しているので崩落を
食い止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る急傾斜法面の植生部分の断面図
【図2】施工前の法面図
【図3】植物繊維マット取付け作業図
【図4】ラス網施工作業図
【図5】ラス網施工後の部分図
【図6】ワイヤロープ施工作業図
【図7】織製層形成材吹き付け作業図
【図8】完成図
【符号の説明】
10 法面 11 貫通孔 12 植物繊維マット 13 ラス網 14,14x ,14y ワイヤロープ 15 十手形アンカー 16 植生層形成材 17 ロープ 18 補強線 19 アンカー 20 クロスクリップ 21 ボルト・ナット 22 スプレーガン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面を植物繊維マットで覆い、この植物
    繊維マットをラス網で押さえて固定し、上記ラス網の上
    から種子を混練した植生層形成材を吹き付けてなる法面
    植生法。
  2. 【請求項2】 上記植物繊維マットは、椰子科の樹木繊
    維、イネ科多年草の繊維を素材とし、その厚さが10乃
    至30mmとする請求項1に記載の法面植生法。
  3. 【請求項3】 上記ラス網のループの高さが20mm以
    上とする請求項1または2に記載の法面植生法。
  4. 【請求項4】 上記植生層形成材は、芝草を含む複数種
    の野草の種子と肥料と木質繊維を素材とする堆肥と凝結
    材とからなる請求項1乃至3のいずれかに記載の法面植
    生法。
  5. 【請求項5】 上記ラス網の上に縦・横所定間隔にワイ
    ヤロープを配置してワイヤロープの交又部をラス網とと
    もに固定してなる請求項1乃至4のいずれかに記載の法
    面植生法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100974251B1 (ko) 2008-03-05 2010-08-06 한국지질자원연구원 산성배수가 발생하는 절취암석사면 생태복원 녹화공법
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CN114032931A (zh) * 2021-12-13 2022-02-11 四川路桥建设集团交通工程有限公司 一种利用植物纤维毯防护坡面植被的固定结构及方法

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