JPH07158072A - ウイングロックボルト植生工法 - Google Patents

ウイングロックボルト植生工法

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JPH07158072A
JPH07158072A JP30554893A JP30554893A JPH07158072A JP H07158072 A JPH07158072 A JP H07158072A JP 30554893 A JP30554893 A JP 30554893A JP 30554893 A JP30554893 A JP 30554893A JP H07158072 A JPH07158072 A JP H07158072A
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JP
Japan
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lock bolt
wing
vegetation
bolt
hard slope
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JP30554893A
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English (en)
Inventor
Eiji Yoshino
英次 吉野
Seiichi Mori
清一 森
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Ibiden Industries Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Industries Co Ltd
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 硬質法面の内部側における地山側の軟弱地盤
等からなる不安定層をアンカーボルト補強し、併せて硬
質法面全体を保護緑化できる、ウイングロックボルト植
生工法を提供すること。 【構成】 硬質法面2に貫通孔20を設け、その所定孔
にロックボルト7の頭部70、ウイング部72を突出さ
せた状態で、ロックボルト7及びグラウト材を挿入し、
ロックボルト7の頭部70に支圧プレート73を定着
し、台座,ナット等の締め付け具を取付固定し、地山3
の一部をアンカー補強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬質法面の内部側にお
ける地山側の軟弱地盤等の不安定層をアンカーボルト補
強し、併せて硬質法面全体を緑化できる、ウイングロッ
クボルト植生工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のロックボルト工法は、図20に示
す如く、地山3に穴30をあける削孔工程(1)と、こ
の穴30内に加圧ホース38を介してモルタルセメント
等のグラウト材39を充填するグラウト材充填工程
(2)と、穴30及び、グラウト材39内にロックボル
ト7を打設するロックボルト打設工程(3)と、前記ロ
ックボルト7の頭部(ヘッド)70に台座76及びナッ
ト75等の締め付け具を用いて、該ロックボルト7を定
着するアンカーヘッド取付工程(4)とよりなる。
【0003】前記ロックボルト7は、一般に硬質法面2
と地山3(地盤)との構造物を連結して、これらの構造
物が受ける応力を地盤側に伝達する役割を果たしてい
る。
【0004】それ故、ロックボルト7は、岩盤等の固結
強度の大きい地盤に対して応力を伝達するため、岩盤ア
ンカー又はロックアンカーとも呼ばれている。
【0005】上記ロックボルト工法は、一般に地盤が沖
積層、粘土質土壌等の未固結地盤である場合や、風化又
は浸食による崩壊が予想される軟弱地盤等の不安定層で
ある場合に適用される、比較的施工性及び経済性に優
れ、且つ安全性の高い工法である。
【0006】また、前記ロックボルト工法は、硬質法面
2が急勾配ないし垂直面である場合やトンネル天井など
の補強のために適用され、狭い土地の有効利用、掘削土
量を出来るだけ少なくすることにも有効な土木工法の一
つである。
【0007】図21(イ)に示す如く、前記ロックボル
ト7は、硬質法面2より突出したヘッド部分をアンカー
頭部70と称し、硬質法面2の地山3側の軟弱地盤等の
不安定層は引張部Cと称し、前記グラウト材39を充填
固化させた部分を定着部Dと称することもある。
【0008】前記硬質法面2の地山3側において、図2
2に示す如く、空洞部301や湧水部302が存在する
場合は、前記地盤は崩壊し易い軟弱地盤等の不安定層3
00を形成することになる。
【0009】一方、従来、コンクリート吹付面、モルタ
ル吹付面等からなる硬質法面2を緑化するに当っては、
例えばウイングロック植生工法(図16)、グリーンポ
ケット工法(図17)、連続長繊維(ロービング)混入
の有機系緑化基盤材吹付工法(以下、便宜上ロービング
ショット工法という)(図18)、植生ウォール工法
(図19)等が採用されている。
【0010】上記ウイングロック植生工法は、図16に
示すごとく、例えば勾配が1:0.5よりも比較的緩や
かなコンクリート吹付面、モルタル吹付面等の硬質法面
2に一定のピッチで貫通孔20を設け、この貫通孔20
の所定孔に羽根板付アンカー7(図16参照)を打設
し、次いで羽根板付アンカー79の上端部まで基盤砂4
を硬質法面2上に吹付け、その上面に金網51を設けた
後、種子,堆肥等の有機系混合物を吹付けて有機系植物
表層59を形成する方法(例えば特公平3−68174
号公報)である。
【0011】また、上記グリーンポケット工法は、図1
7に示すごとく、例えば勾配が1:0.5よりも比較的
急なコンクリート吹付面、モルタル吹付面等の硬質法面
2に、一定の大きさ(例えばヨコ0.2〜0.6m×タ
テ0.2〜0.4m)で比較的大きな打抜き窓21を形
成し、この窓21を形成した部分にグリーンポケットと
称する、吹付部41、客土袋42、安全マット43、リ
ブネット44、排水口40等からなる低木等の植栽部を
形成する工法(例えば特公昭58−42335号公報)
である。
【0012】そして、上記ロービングショット工法は、
図18に示すごとく、例えば給糸装置81から連続して
供給(ショット)される連続長繊維82を混入した有機
質系の緑化基盤材83をエアー圧送吹付装置84により
硬質法面85に吹付けて、連続長繊維82を法面85に
這わせながらモルタル吹付面86を形成する地盤表面強
化工法(例えば特公昭53−47602号公報、特公昭
64−2738号公報)である。
【0013】上記植生ウォール工法は、法面緑化と土留
工を兼ねた大型ブロック積工法であり、図19に示す如
く、特殊な所定形状を呈する大型ブロック8を布積状
(図19(ロ)参照)に積み上げ、この大型ブロック8
の空洞部80内等に緑化基盤材や土砂を充填して植生す
る緑化方法である。
【0014】また、この他にも図23に示す如く、既設
のコンクリート吹付面、モルタル吹付面等からなる硬質
法面2に直接、厚みが7〜8cmの緑化基盤材5を吹付
けて、植生床を形成する厚層基材吹付工法がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術には、次のような問題がある。前記ウイングロッ
ク植生工法においては、図24に示すごとく、基盤砂4
を吹付る硬質法面2が急斜面であったり、硬質法面2上
が凹凸状であるとサンドベース層41が不安定になり下
方へ移動し易くなる。
【0016】そのため、図24に示す如く、羽根板付ア
ンカー1の後方側において、サンドベース層41がズリ
落ちるオーバーハング現象49を生じる恐れがある。
【0017】一方、金網51(図16参照)を張設する
作業に長時間を要する場合には、例えばサンドベース層
4Aの形成後で有機系植生表層59の形成前において降
雨があると、サンドベース層4Aの一部が流亡するおそ
れがある。
【0018】また、前記グリーンポケット工法において
は、図17に示すごとく、硬質法面2に切削機86(図
2参照)等を用いて比較的大きな窓21を明けてグリー
ンポケットを形成するため、作業が煩雑で多大な労力
と、コンクリート吹付面を取り壊した残材28の除去作
業とを必要とし、コスト高となる。
【0019】また、前記ロービングショット工法におい
ては、図18に示すごとく、技術の熟練度の差異によっ
て、連続長繊維82が硬質法面2上を均一に這わずに、
ムラ89を生じる場合がある。
【0020】一方、前記植生ウォール工法は、この工法
に使用する大型ブロック8の運搬や積み上げ作業が煩雑
で、多大の労力を必要とする。そのため、かかる作業は
長時間を要する。また、この工法は、比較的緩やかな硬
質法面には適用できない場合がある。つまり、この工法
は表土勾配が1:0.3〜0.5には最適であるが、
1:0.5よりも緩やかな硬質法面には不適当である。
【0021】また、前記厚層基材吹付工法においては、
図23に示すごとく、植生床の厚み幅が最大7〜8cm
の比較的薄床層であるため、これよりも植生床の厚みが
薄くなると植物の根が十分な長さに伸びないか、伸びて
も既設のコンクリート吹付面、モルタル吹付面等の硬質
法面に突き当り、根先が地表に露出する根返り現象69
を生じる恐れがあり、そのため日照等により根61の一
部が枯死する場合がある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明の採った手段は、実施例におい
て使用する図面符号を用いて説明すると、「コンクリー
ト吹付面、モルタル吹付面等からなる硬質法面2に貫通
孔20を設け、該貫通孔20の所定孔にロックボルト7
の頭部70及びウイング部72を前記貫通孔20より突
出させた状態で、ロックボルト7及び該ロックボルト7
を固定するためのグラウト材39を挿入し、次にロック
ボルト7の頭部70に支圧プレート73をその裏面が前
記硬質法面2に接するように定着し、次いで前記ロック
ボルト7の頭部70に台座79、ナット78等の締め付
け具を取付固定して硬質法面2の内部側近傍の地山3の
一部をアンカーボルト補強することを特徴。」とするウ
イングロックボルト植生工法である。
【0023】また、請求項2に係る発明の採った手段
は、「ロックボルト7は、ダクロダイスド処理が施され
た鋼材からなり、アンカー長Lが1〜5mであることを
特徴とする請求項1に記載のウイングロックボルト植生
工法。」である。ダクロダイズド処理としては、例えば
金属亜鉛フレークと、無水クロム酸、グリコール等の分
散水溶液中にロックボルト7を浸漬した後、焼付炉中で
約300℃に加熱し不動態のクロム化合物の被膜を形成
する処理がある。これにより、ロックボルトの耐食性が
向上する。
【0024】そして、請求項3に係る発明の採った手段
は、「支圧プレート73の中央断面形状がL字形又は逆
T字形の状態でウイングロック部と一体的に連結されて
いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のウ
イングロックボルト植生工法。」である。
【0025】また、請求項4に係る発明においては、
「硬質法面2のウイングロックボルト植生工法は、既設
のコンクリート吹付面、モルタル吹付面等の硬質法面2
において、その内部側の地山3側に存在する、空洞部3
01、湧水部302等の軟弱地盤である不安定層300
をアンカーボルト補強するものであることを特徴とする
請求項1〜請求項3のいずれかに記載のウイングロック
ボルト植生工法。」である。
【0026】前記貫通孔20は、例えば孔径が20〜6
0mmで、既設のコンクリート吹付面、モルタル吹付面
等の硬質法面2の厚み(T1)7〜30cm位の全体を
貫通した孔であり、その穿孔法としては各種の削岩機8
6を用いる。また、貫通孔20は1m2 当り、例えば4
〜10個程度設ける。ここで、該貫通孔20のうち、例
えば菱形千鳥状(図14参照)を呈するよう該菱形の頂
点の所定位置にウイングロックボルト7を打設する。そ
して、残りの他の貫通孔20には、例えば地山3側の浸
透水31を集めて吸収し易くするための導水管1(例え
ば毛細管作用を有する植生用筒体)を嵌挿したり、基盤
砂4を充分に注入充填することが好ましい。
【0027】前記基盤砂4は、例えば既設のコンクリー
ト吹付面、モルタル吹付面等の勾配が比較的緩かな
(1:0.5以下)硬質法面2の表面にエアー圧送機8
4等を用いて吹付ける。これにより、例えば厚みが10
〜30cmのサンドベース層4を形成し、植物の根張り
を向上することができる。
【0028】前記砂は、例えば粒径が0.2〜2.0m
mの粗砂、0.02〜0.2mmの細砂、0.002〜
0.02mmの微砂等が適当な割合で混合された川砂、
山砂を用いる。また、山砂には、粒径が0.002mm未
満のシルト(粘土)が含有されることがある。
【0029】前記厚層基材表層5は、有機系活性肥料
と、鉱物焼成軽量材と、腐植酸物質と、高分子凝集剤
と、植物種子とよりなることが好ましい。
【0030】上記有機系活性肥料としては、例えばバー
ク堆肥、ピートモス、腐葉土(緑肥)等の各種植物系再
生利用材がある。これにより、植物の生育が良くなる。
【0031】上記高分子凝集剤としては、例えばアクリ
ル系樹脂、ポリビニル系(PVC)樹脂、メラミン樹脂
等の粘着性高分子材料がある。これにより、厚層基材層
の耐降雨性、耐久性が向上する。
【0032】上記鉱物焼成軽量材としては、例えば真珠
岩焼成発泡体、黒曜石焼成発泡体、ひる石焼成発泡体、
珪藻土発泡粒等がある。これにより、厚層基材の嵩比重
が大きくなり、軽量化される。
【0033】上記腐植酸物質としては、例えばヤシガ
ラ、稲ワラ、落葉、オガクズ、緑肥等の各種植物系再生
利用材がある。これにより、植物系雨再生利用材を有効
利用することができる。
【0034】前記植物種子としては、例えば芝生、ケン
タッキー31、クリーピング、チモシー、ヤマハギ等が
ある。
【0035】一方、前記サンドベース層4を構成するバ
インダーとしては、例えば各種セメント、水ガラス、石
膏、その他有機系高分子物質等がある。これにより、基
板砂の法面に対する密着性、砂粒子間の結合性を向上す
ることができる。
【0036】上記ロックボルト7は、ウイング部72に
おいて凹凸状のリブ725(図9〜図11参照)を設け
ることが好ましい。これにより、サンドベース層4との
密着性が向上し、しかも該サンドベース層4の保持性が
増す。また、ウイング部72の断面が増大してその応力
抵抗が増し、従来のアンカー(図16(ロ)参照)に比
しウイング部を薄くすることができ軽量となる。
【0037】上記ロックボルト7は、例えば耐食性に優
れたダクロダイズド処理又は溶融亜鉛メッキが施された
鋼材からなり、頭部70においてナット75を螺合する
ための螺条溝700を有し、また頭部下方においてウイ
ング部72の中央部に設けた中空状の係合部720を有
することが好ましい(図5〜図7参照)。これにより、
ロックボルト7は耐食性が向上し、ロックボルト本体7
1とウイング部72とは、着脱自在な状態で別個に運搬
が可能であり、一方使用時においては、両者を嵌合させ
て容易に組み立てて一体化することができる。
【0038】上記ウイング部72は、例えば中央部にお
いて中空鋼管等からなる中空状の嵌合部720を有し、
その左右両側において横長状長方形の羽根板部(ウイン
グ部72)を有することが好ましい(図6参照)。これ
により、上記嵌合部720において上記ロックボルト本
体7と容易に嵌合して組み立てることができる。
【0039】また、上記ウイング部72は、例えば上記
中空状の嵌合部720の下方において、平板状の支圧プ
レート73と連結されてプレス加工等により一体的に構
成されていることが好ましい。これにより、ウィング部
72と支圧プレート73とが一体化した土留め部材を容
易に構成することができる。
【0040】また、上記嵌合部720と支圧プレート7
3とは、例えば隅肉溶接、スポット溶接等の接合手段7
09(図8参照)により、中央断面形状が略T字状また
はL字状に一体的に接合されていることが好ましい。こ
れにより、上記ウイング部72と支圧プレート73とは
予め一体化されて、またウイング部72に支圧プレート
73としての機能を併せて持たせることができる。
【0041】また、上記ロックボルト7は、中央断面形
状が逆T字形(図5参照)または、L字形(図8参照)
状態で上記接合手段により一体的に加工されていること
が好ましい。これにより、上記ロックボルト7の作製が
容易となり、上記ウイング部72に対してサンドベース
層4A等の荷重が作用した時、L字形の部分がクギ抜き
工としての役割をなすことになる。また、これにより、
ロックボルト7の回転を防止することができる。
【0042】上記ロックボルト7は、例えば上記嵌合部
720の下方側に延在する、鋼管等からなるアンカー本
体71を有することが好ましい。また、アンカー本体7
1の先端部には、挿入用のテーパー軸またはピット軸7
11(図5(イ)参照)を有することが好ましい。これ
により、ロックボルト7を地山3の穴30内に充填され
たグラウト材39中へ容易に挿入することができる。
【0043】また、上記ロックボルト7は、アンカー長
L(図10参照)が1〜5mであることが好ましい。こ
れにより、ロックボルト7は地山3側において空洞部3
01、湧水部302等の軟弱地盤等の不安定層300が
一部存在する場合においても、この不安定層300を容
易にアンカー補強することができる。
【0044】また、上記ウイング部72は、その上端部
において厚層基材表層5またはこの中に混入されること
がある補強材としての連続長繊維82(図13参照)を
係止するためのフック部77(図11参照)を有するこ
とが好ましい。これにより、上記厚層基材表層5または
これに混入する連続長繊維82を係止して、該厚層基材
表層5を確実に保持することができる。
【0045】また、上記厚層基材表層5に連続長繊維8
2を混入するロービングショット工法(図17参照)を
採用することにより、従来のウイングロック植生工法
(図16参照)において必要とされていたラス張り51
及びこれを支持する鉄筋52をなくして施工性を向上さ
せることができる(図12参照)。
【0046】上記ロックボルト7は、例えば1m2 〜2
2 当り1本を打設することが好ましい。これにより、
コンクリート吹付面、モルタル吹付面等の硬質法面2の
勾配に応じて、前記サンドベース層4Aを適宜に保持
し、また地山側に一部存在する軟弱地盤等の不安定層3
00をアンカー補強することができる。
【0047】上記ロックボルト7は、上記硬質法面2に
設けた貫通孔20の所定孔に対して、例えば菱形千鳥状
に打設する(図14参照)。これにより、上記サンドベ
ース層4Aを確実に保持することができる。
【0048】上記ウイング部72および支圧プレート7
3は、その後方において、例えばネット状物からなるサ
ンドベース層4Aおよび厚層基材表層5の保持部材とし
ての後方斜面ネット723を有することが好ましい(図
15(イ)参照)。これにより、従来のウイングロック
植生工法において生じていた、サンドベース層4Aの一
部脱落等のオーバーハング現象49(図22参照)を防
止することができる。
【0049】上記ロックボルト7の前方側に形成したL
字形部分は、例えば植生袋、客土袋等からなる植生部を
載置できる大きさを有することが好ましい。これによ
り、上記L字形部分は、従来のグリーンポケット工法に
おけるポケット部または、植生ウォール工法における大
型ブロックの空洞部としての植生部の代りをなすことが
できる。
【0050】上記のロックボルト7のウイング部72、
支圧プレート73は、例えば鋼材、アルミニウム合金等
の金属材料、強化プラスチックス材料または、エンジニ
アリングプラスチックス材料等からなる弾性強度材料に
より、構成することができる。
【0051】前記斜面2は、例えば既設の老朽化しつつ
あるコンクリート吹付面、モルタル吹付面、または擁壁
面、硬質岩盤等である。前記グラウト材39としては、
例えばセメントミルク、モルタル等がある。
【0052】
【発明の作用】以上のようにして、構成した本発明の作
用につき、実施例の図面符号を用いて説明する。
【0053】本発明においては、頭部70で支圧プレー
ト73を台座76、ナット75等の締め付け具を介し
て、硬質法面2に対して締め付け固定している。また、
地山3側においてアンカー本体71を挿入し補強鉄筋等
の如くアンカー補強しており、ロックボルト7の両端を
支圧プレート73およびグラウト材39で取り付け固定
している。
【0054】これにより、ロックボルト7の頭部70の
支圧効果をもたらし、また地山側におけるアンカー補強
とロックボルト7の両端部の固定による地山3の軟弱地
盤等の不安定層300の締め付け効果をもたらしてい
る。
【0055】これは、ロックボルト7におけるアンカー
本体71が有する引張抵抗力、剪断抵抗力、曲げ抵抗力
等で地山側の一部に存在する軟弱地盤等の不安定層30
0をアンカー補強して、安定化すると共に、コンクリー
ト吹付面、またはモルタル吹付面等の硬質法面2が有す
る圧縮強度(耐圧力)および硬質法面2に対して締め付
け固定した支圧プレート73の支圧効果によるものであ
る。
【0056】そのため、本発明のウイングロックボルト
植生工法によれば、地山3側の一部に存在する軟弱地盤
等の不安定層300を地盤強化し安定化させることがで
きると共に、亀裂29等が生じはじめた老朽化しつつあ
る硬質法面2(図22参照)をサンドベース層4A等に
より被覆保護して効率良く修復して補強することができ
る。
【0057】一方、上記ロックボルト7におけるウイン
グ部72によりサンドベース層4Aおよび厚層基材表層
5を保持することにより、上記硬質法面2の全面におい
て芝生、ツタ類、低木等を効率良く植生(栽)すること
ができる。
【0058】そのため、本発明のウイングロックボルト
植生工法によれば、上記硬質法面2および地山3側軟弱
地盤等の不安定層300をアンカー補強すると共に、こ
の硬質法面2の表層部全面を保護すると共に効率良く緑
化することができる。
【0059】従って、本発明のウイングロックボルト植
生工法は、コンクリート吹付面またはモルタル吹付面等
の比較的急勾配の硬質法面2において、従来のウイング
ロック植生工法による硬質法面全体の緑化効果と、従来
のロックボルト工法による地山内部のアンカー補強効果
とを同時に発揮することができる。
【0060】
【実施例】
(実施例1)本発明の実施例である硬質法面の緑化方法
につき、、図1〜14を用い、また図20および図22
を参照して説明する。本例においては、先ず図2に示す
如く、例えば高速道路等の近傍に既存する法面が比較的
緩やかなコンクリート吹付面またはモルタル吹付面の硬
質法面2(厚みT1が10cm前後)に削岩機86を用
いて貫通孔20を多数設ける。これらの貫通孔20は、
孔径が40〜60mmで硬質法面2に1m2 当り5〜7
個設ける。
【0061】上記硬質法面2は、例えば亀裂29(図2
2参照)等が一部生じつつあるような老朽化状態にある
勾配が1:0.5よりも緩やかな斜面を対象とする。
【0062】次に、図14に示す如く、例えば9個の貫
通孔20のうち4個の所定孔に対して、ウイング部の高
さが15cmのロックボルト7を打設し、略菱形千鳥状
のアンカー配列にする。
【0063】ここで、図20に示す如く、貫通孔20及
び、地山3における削孔30内には、モルタルセメント
又はセメントミルク等のグラウト材39を充填する。
【0064】また、ここで注目すべきことは、上記硬質
法面2に貫通孔20を設けるに当り、図22に示す如
く、地山3側の一部に空洞部301、湧水部302等の
軟弱地盤等の不安定層300が存在する場合には、上記
貫通孔20よりホース38を介してグラウト材39を圧
入充填して、不安定層300を補強し安定化させる。
【0065】そして、図21(イ)に示す如く、上記ロ
ックボルト7のアンカー本体71をグラウト材39を充
填した貫通孔20内に挿入した後グラウト材39を固化
させて、軟弱地盤等の不安定層300であった引張部C
を、上記支圧プレート73と定着部Dにより締め付け固
定させる。
【0066】一方、図5(イ)に示す如く、上記ロック
ボルト7は溶融亜鉛メッキが施された鋼材からなり、そ
の頭部70においては、ナット75および台座76等の
締め付け具を用いて支圧プレート73を硬質法面2の表
面に対して圧締することにより取り付け固定する。
【0067】次いで、図3に示す如く、ロックボルト7
の頭部70の近傍位置まで、基盤砂4を前記硬質法面2
に対して圧送機84で吹付けて厚み(T2)が約12c
mのサンドベース層4Aを形成する。なお、ロックボル
ト7を打設した、これ以外の貫通孔20には、予め導水
管1(図3参照)を嵌挿したり、基盤砂4を充分に注入
充填しておく。
【0068】そして、図1、図4に示す如く、前記サン
ドベース層4Aの上方には厚み(T3)が約3cmの厚
層基材表層5を形成する。これにより、トータル厚み
(T)が、約15cmの2層からなる植生深床層4Bが
形成される。
【0069】その結果、図1に示す如く、上記植生深床
層4Bには、例えば芝生、ツタ類、ヤマハギ等が植生
し、前記硬質法面2の上面全体を効率良く緑化すること
ができる。
【0070】ここで、上記基盤砂4としては、微砂、粗
砂、細砂等が適当に混合された川砂を用いる。そして、
基盤砂4は、川砂89重量%と、水7重量%と、セメン
ト等のバインダー2重量%と、バーク堆肥等の緑化基盤
材1.5重量%と残部0.5重量%が固形肥料、微量要
素(モリブデン、硼酸等)等の植物生育材によりなる砂
質系混合物により構成する。これにより、植物6の根張
りの良いサンドベース層4Aが形成される。前記厚層基
材表層5は、バーク堆肥、ピートモス、パーライト、腐
食土、ヤシガラ繊維等の植物基材に、前記芝生等の植物
種子を混合したものにより構成する。この厚層基材表層
5は、主として植物種子の発芽に適した植物床となるも
のである。
【0071】前記ロックボルト7は、表面全体が前記ダ
クロダイズド処理され、図9〜図12に示す如く、アン
カー本体71の頭部70において長繊維係止部74を有
するもので、およびウイングロック部72の上端部にお
いて長繊維係止用の突起部77を有するものを用いる。
これにより、ロックボルト7は、ロービングショット工
法により厚層基材表層5を形成する強風時にも、前記連
続長繊維82を長繊維係止部74により効率的に係止で
き、該連続長繊維82をサンドベース層4A上において
比較的均一に配置することができる。
【0072】以上のようにして、図14に示す如く、平
面が略菱形千鳥状のロックボルト7を打設した所定孔
と、これ以外の貫通孔20には導水管1(図3参照)、
又は前記基盤砂4を充填した貫通孔20を硬質法面2に
多数配設する。
【0073】一方、前記サンドベース層4Aの毛管孔隙
量を、所定の方法により測定したところ、その平均値
(n=10)が35±2容量%であった。
【0074】そのため前記貫通孔20を通じて地山3よ
りサンドベース層4Aへ導入された浸透水31が基盤砂
4の毛管孔隙間を毛管現象の作用で移動するサンドドレ
ーン効果をもたらし、サンドベース層4Aは植物6の生
育に最適の三相分布を呈することになる。
【0075】また、サンドベース層4A及び厚層基材表
層5からなる植生深床層4Bにおいては、植物6の生育
が促進され、特にサンドベース層4Aにおいて植物6の
根張りが良くなる。また、根61により植生深床層4B
が硬質法面2上で安定に保持され、降雨などの水の移動
に対しても安定な植生深床層4Bが形成される。
【0076】一方、本例においては、図13に示す如
く、厚層基材表層5(図1参照)を形成するに当り、連
続長繊維82を用い、これを係止するための係止部7
4、及び突起部77(図10〜図11参照)を設けたロ
ックボルト7を用いて、ロービングショット工法を採用
している。
【0077】その結果、図12に示す如く、従来のウイ
ングロック植生工法(図16参照)において必要とされ
ていたラス張り51、及びこれを支持するための鉄筋5
2等の構造体を省き、短時間で容易に厚層基材表層5を
形成することができる。
【0078】そのため、本例によれば、施工性に優れか
つ材料費の節減によるコストダウンが可能なウイングロ
ックボルト植生工法を実施することができる。また、厚
層基材表層5の形成前に降雨等により、サンドベース層
4Aの一部が流亡することがない。
【0079】しかし、図1に示す如く、前記植生深床層
4Bは従来よりも約2倍と深いため、根返し69(図2
3参照)を生じない。
【0080】(実施例2)本例は、図15(イ)、
(ロ)に示す如く、比較的勾配が急な法面2において、
中央部断面形状が逆T字形のウイング部72の高さが1
5〜30cmのロックボルト7を用いて、従来のグリー
ンポケット工法(図18参照)を一部併用したウイング
ロック植生工法を実施するものである。
【0081】また、本例において、上記ウイング部72
の後方下方側においては、川砂87重量%と水7.0重
量%と、セメント等のバインダー3.5重量%と、バー
ク堆肥等の緑化基盤材2.0重量%と残部が固形肥料、
微量要素等の植物生育材および植物種子等からなるバイ
ンダーリッチの基盤砂4を用いて、厚みが約10〜20
cmのサンドベース層4Aを形成した。
【0082】また、上記ウイング部72の後方下側以外
の硬質法面2においては、川砂88重量%と、水7.0
重量%と、セメント等のバインダー2.0重量%と、バ
ーク堆肥等の緑化基盤材2.5重量%と、残部が植物種
子からなる比較的バインダーが少ない基盤砂4を用い
て、厚みが約10〜15cmのサンドベース層4Aを形
成した。
【0083】そして、上記ウイング部72の後方下方側
においては、有機系活性肥料87重量%と、鉱物焼成軽
量材8重量%と、腐食酸物質2重量%と、高分子凝集剤
2重量%と残部が植物種子とよりなる厚層基材(例え
ば、商品名「イビコンポ」および「養生剤ドロゲンS」
の適正配合物)を用いて、厚みが約7cmの厚層基材表
層5と、それ以外の硬質法面2においては平均厚みが約
3〜4cmの厚層基材表層5を形成した。
【0084】また、前記ロックボルト7としては、図1
5(イ)に示すごとく、後方斜面ネット723を有し、
かつタテ羽根板721とヨコ羽根板722とを有する中
央部断面形状が逆T字形のものを用いた。
【0085】これにより、図15(ロ)に示すごとく、
ロックボルト7の後方下方側Bの法面2の一部において
は、サンドベース層4Aと厚層基材表層5とからなる2
層構造で厚みが10〜30cmの植生深床層4Bからな
り、これらが前記後方斜面ネット723によって、強固
に保持される。
【0086】一方、前記ロックボルト7の前方上方側F
において単に植生袋60を載置することにより、従来の
グリーンポケットを一部併用した植生深床層4Bを形成
し、該植生袋60内に低木及びその他の緑草植物を同時
植栽することができた。
【0087】以上のごとく、本例によれば、従来のウイ
ングロック植生工法における問題点、例えばサンドベー
ス層4Aの一部ズリ落ちオーバーハング現象49等を、
解決でき、グリーンポケット工法を一部併用して法面2
の一部に低木等を同時に植栽できるウイングロックボル
ト植生工法を提供することができる。
【0088】そのため、本例においては、従来のグリー
ンポケット工法および植生ウォール工法等の前記作業の
煩雑さがない、簡便な植栽工法を兼ねたウイングロック
ボルト植生工法を行うことができる。
【0089】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に係る発明
においては、実施例1においても例示した如く、「コン
クリート吹付面、モルタル吹付面等の硬質法面2に貫通
孔20を設け、該貫通孔20の所定孔にロックボルト7
の頭部70及びウイング部72を前記貫通孔20より突
出させた状態でロックボルト7及び該ロックボルト7を
固定するためのグラウト材39を入れ、次にロックボル
ト7の頭部70に支圧プレート73をその裏面が前記硬
質法面2に接するように定着し、次いで前記ロックボル
ト7の頭部70に台座76、ナット75等の締め付け具
を取り付け固定して硬質法面近傍の地山3の一部をアン
カー補強する。」ことに特徴があり、これにより地山3
側の軟弱地盤等の不安定層300をアンカー補強すると
共に、硬質法面2の表面全体を効率良く、しかも確実に
緑化することができる、硬質法面のウイングロックボル
ト植生工法を提供することができる。
【0090】また、請求項2に係るウイングロックボル
ト植生工法によれば、耐食性、耐久性に優れたロックボ
ルト7を用いて地山3側の一部に存在する空洞部30
1、湧水部302等の軟弱地盤等の不安定層300を確
実にアンカー補強することができる。
【0091】そして、請求項3に係るウイングロックボ
ルト植生工法によれば、ウイング部72の高さが15〜
30cmのロックボルト7をもちいてその前方上方側に
おいて、植生袋60又は客土袋をタテ羽根板721とヨ
コ羽根板722とよりなるL字形部分に載置することに
より、簡便なグリーンポケット植生床を法面の一部にお
いても形成し、従来のグリーンポケット工法及び植生ウ
ォール工法に代えることができる。
【0092】また、請求項3に係るウイングロックボル
ト植生工法によれば、羽根板付アンカー7の後方上方側
において、サンドベース層4Aの一部がズリ落ちるオー
バーハング現象49(図15(ロ)参照)を生じること
なく、サンドベース層4A等を安定保持することができ
る。
【0093】そして、請求項4に係るウイングロックボ
ルト植生工法によれば、地山3側において一部存在する
空洞部301、湧水部302等の軟弱地盤等の不安定層
300及び亀裂29の発生等により老朽化しつつある硬
質法面2をアンカー補強することができる。
【0094】従って、本発明によれば、コンクリート吹
付面、モルタル吹付面等の硬質法面2の一部に芝生、ツ
タ類、また低木等を法面の一部に効率良く植栽し、そし
て法面全面に植生させ、アンカー補強が同時に可能なウ
イングロックボルト植生工法とも称される、硬質法面2
の緑化方法を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1における硬質法面の植生状態を示
す断面図である。
【図2】 実施例1における硬質法面に貫通孔を設け
る状態を示す断面図である。
【図3】 実施例1におけるサンドベース層を形成す
る状態を示す断面図である。
【図4】 実施例1における厚層基材表層を形成する
状態を示す断面図である。
【図5】 実施例1において使用するロックボルトの
断面図(イ)及び平面図(ロ)である。
【図6】 実施例1において使用するロックボルトの
斜視図である。
【図7】 実施例2において使用するロックボルトの
断面図である。
【図8】 実施例2において使用するロックボルトの
斜視図である。
【図9】 実施例1において使用するロックボルトの
正面図である。
【図10】 実施例1において使用する羽根板付アンカ
ーの別の態様の正面図である。
【図11】 実施例1において使用するロックボルトの
正面図である。
【図12】 実施例1にかかるウイングロック植生工法
の比較説明図である。
【図13】 実施例1にかかるロックボルトの連続長繊
維の係止状態を示す断面図である
【図14】 実施例1にかかる羽根板付アンカーの打設
配列状態を示す正面図である。
【図15】 実施例2に使用するロックボルトの斜視図
(イ)及びこのウイングロックボルト工法に使用するロ
ックボルトの断面図(ロ)である。
【図16】 従来のウイングロック植生工法による植生
状態及びこの工法に使用するロックボルトの断面図であ
る。
【図17】 従来のグリーンポケット工法による植生状
態を示す断面図である。
【図18】 従来のロービングショット工法の施工状態
を示す説明図である。
【図19】 従来の植生ウォール工法による植生状態を
示す断面図(イ)及び大型ブロックの斜視図(ロ)であ
る。
【図20】 従来のロックボルト工法の各工程を示す説
明図である。
【図21】 従来のロックボルト工法において使用した
ロックボルト近傍の断面図(イ)及び平面図(ロ)であ
る。
【図22】 従来のコンクリート吹付面又はモルタル吹
付面の地山側に一部存在する風化状態の不安定層を示す
断面図である。
【図23】 従来の厚層基材吹付工法の植生状態を示す
断面図である。
【図24】 地山側の軟弱地盤等の不安定層を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 導水管 2 硬質法面 20 貫通孔 3 地山 30 地山の削孔穴 4 基盤砂 4A サンドベース層 4B 植生深床層 5 厚層基材表層 7 ロックボルト 71 ウイング部 72 アンカー本体 73 支圧プレート 74 係止部 77 突起部 82 連続長繊維

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート吹付面、モルタル吹付面等
    からなる硬質法面に貫通孔を設け、該貫通孔の所定孔に
    ロックボルトの頭部およびウイング部を前記貫通孔より
    突出させた状態で該ロックボルトおよび該ロックボルト
    を固定するためのグラウト材を挿入し、次にロックボル
    トの頭部に支圧プレートをその裏面が前記硬質法面に接
    するように定着し、次いで前記ロックボルトの頭部に台
    座、ナット等の締め付け具を取り付け固定して、硬質法
    面の内部近傍の地山の一部をアンカーボルト補強するこ
    とを特徴とするウイングロックボルト植生工法。
  2. 【請求項2】 前記ロックボルトは、ダクロダイズド処
    理が施された鋼材からなり、アンカー長が1〜5mであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のウイングロックボ
    ルト植生工法。
  3. 【請求項3】 前記支圧プレートは、中央断面形状がL
    字形又は逆T字形の状態でウイング部と一体的に連結さ
    れていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のウイングロックボルト植生工法。
  4. 【請求項4】 前記硬質法面のウイングロックボルト植
    生工法は、既設のコンクリート吹付面、モルタル吹付面
    等の硬質法面において、その内部側の地山側に存在す
    る、空洞部、湧水部等からなる軟弱地盤等の不安定層を
    アンカーボルト補強するものであることを特徴とする請
    求項1〜請求項3のいずれかに記載のウイングロックボ
    ルト植生工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20010025308A (ko) * 2000-12-11 2001-04-06 송재헌 섬유대와 네일링을 이용한 환경친화적 사면보강방법
KR20030067053A (ko) * 2002-02-06 2003-08-14 (주) 페니엘이엔씨 조립식 영구 쏘일네일링 공법
KR20040017591A (ko) * 2002-08-22 2004-02-27 최영근 사면보강공법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010025308A (ko) * 2000-12-11 2001-04-06 송재헌 섬유대와 네일링을 이용한 환경친화적 사면보강방법
KR20030067053A (ko) * 2002-02-06 2003-08-14 (주) 페니엘이엔씨 조립식 영구 쏘일네일링 공법
KR20040017591A (ko) * 2002-08-22 2004-02-27 최영근 사면보강공법

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