JP2002087597A - 粉体ホッパー及びこれを備えた粉体供給装置並びに廃棄物処理施設 - Google Patents

粉体ホッパー及びこれを備えた粉体供給装置並びに廃棄物処理施設

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JP2002087597A
JP2002087597A JP2000279381A JP2000279381A JP2002087597A JP 2002087597 A JP2002087597 A JP 2002087597A JP 2000279381 A JP2000279381 A JP 2000279381A JP 2000279381 A JP2000279381 A JP 2000279381A JP 2002087597 A JP2002087597 A JP 2002087597A
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JP
Japan
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powder
hopper
funnel
screw
gas
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Application number
JP2000279381A
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English (en)
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Yoshiyuki Kashiwagi
佳行 柏木
Nobuyuki Yoshioka
信行 吉岡
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Filling Or Emptying Of Bunkers, Hoppers, And Tanks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホッパー内でのブリッジ現象の発生を防止す
る。 【解決手段】 筒状部材28bの下縁と、該筒状部材2
8bの径よりも小さく形成した配管材28dの上縁と
を、漏斗状部材28cで接続して構成される粉体ホッパ
ーにおいて、少なくとも漏斗状部材28cの内壁面に、
潤滑材からなるブリッジ防止層28aを施している。当
該粉体ホッパーは、スクリューコンベアを備えた粉体供
給装置や、廃棄物処理施設に具備される場合がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体ホッパー及び
これを備えた粉体供給装置並びに廃棄物処理施設、特
に、ホッパー部内におけるブリッジ現象の発生を抑制し
た粉体ホッパー及びこれを備えた粉体供給装置並びに廃
棄物処理施設に関するものである。
【0002】
【従来の技術】産業廃棄物や一般生活廃棄物等の廃棄物
は、ハロゲン物質を含有しているものが多く、加熱処理
されると各種の有害物質(例えば、塩化水素やダイオキ
シン類)を副生成させることが知られている。そこで、
本発明に先立ち、予てから、発明者らは、前記生成した
塩化水素を薬剤によって無害な塩化物へと変換する手段
を提案している(特開平10−43713、特開平10
−235186号、特開平10−235187号等)。
【0003】また、添加した薬剤と分解ガスとの接触反
応は、固体−気相の関係の化学反応であり、この反応を
効果的に行うためには固体の粒径が小さいほど好ましい
ことは、例えば、特公平2−48289号などで知られ
ている。
【0004】しかしながら、この種の薬剤は、扱いが煩
雑となる欠点がある。特に、当該薬剤がホッパー内に一
時的に貯留された場合には、ホッパー内においてブリッ
ジ現象を起しやすい。
【0005】そこで、ホッパー内におけるブリッジ現象
を防ぐ手段として、ホッパーのダンパー部にフッ素樹脂
層やシリコーン樹脂層を施したり(特開平7−7639
5号)、また気体噴出法(特開平11−301855
号、特開2000−43983号)や、気体噴出法と殴
打法の組み合わせ(特開2000−7089号)等の強
制的手段が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】平均粒径が1mm程度の
粉体の場合はあまり問題とならないが(特開平7−76
395号)、平均粒径5μm程度以下の粉体(以下、超
微粉体)がホッパーに一時的に貯留されたとき、ホッパ
ー51内、特にホッパー51内の出口付近において、ブ
リッジ現象が起こりやすい(図5)。
【0007】このブリッジ現象を防止する手段として
は、前述のような外的手段が一般的に知られているが、
これによると、超微粉体の場合には逆に固まってブリッ
ジを助長することがある。また、気体噴射法を用いた場
合、該粉体は巻き上がることがある。このことは、次工
程における作業に、例えば粉体供給や廃棄物処理に、安
定性または安全性が確保されず、重大な新たな問題を引
き起こすことになる。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みなされたもの
で、ホッパー内でのブリッジ現象が発生しない粉体ホッ
パー及びこれを備えた粉体供給装置並びに廃棄物処理施
設を新たに提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の、請求項1記載の本発明に係る粉体ホッパーは、筒状
部材の下縁と、該筒状部材の径よりも小さく形成した配
管材の上縁とを、漏斗状部材で接続して構成される粉体
ホッパーにおいて、少なくとも前記漏斗状部材の内壁面
に、潤滑材からなるブリッジ防止層を施すことを特徴と
する。
【0010】かかる構成によれば、ホッパー内での粉体
の停滞は防止され、ブリッジ現象の発生を回避すること
が可能となり、粉体の無駄な消費が回避される。ここ
で、前記潤滑材としては、フッ素樹脂等があり、例えば
ポリテトラフルオルエチレンやポリトリフルオルクロル
エチレン等がある。また、筒状部材及び配管材は、いか
なる形状のものでもよく、例えば円筒状、多角筒状に形
成される。
【0011】また、本発明に係る粉体ホッパーを備え
た、請求項2記載の本発明に係る粉体供給装置は、粉体
を一時的に貯留する粉体ホッパーと、該ホッパーから導
入した粉体を系外に移送する移送手段とを備えた粉体供
給装置であって、前記粉体ホッパーは、筒状部材の下縁
と、該筒状部材の径よりも小さく形成した管材の上縁と
を、漏斗状部材で接続して構成され、少なくとも前記漏
斗状部材の内壁面に潤滑材からなるブリッジ防止層を施
したことを特徴とする。
【0012】前記移送手段には、例えばスクリューコン
ベアがあるが、これに限定されない。該スクリューコン
ベアは、既知のものでよく、特に、スクリュー羽根を備
えたスクリュー軸の一端又は両端を、被搬送物を搬送す
るためのケーシング内に回転自在に軸支したスクリュー
コンベアであって、前記スクリュー軸の一端側を駆動源
で回転駆動するとともに、前記スクリュー軸の一端側又
は両端側に、該スクリュー軸をケーシング内下部側に移
動させる移動手段を設けて成るスクリューコンベアを採
用するとよい。
【0013】ここで、前記移動手段は、スクリュー軸を
回転可能に支持する支持部材と、前記支持部材を上下自
在に移動させるピストンを備えた駆動シリンダと、前記
シリンダ内のピストンに往復運動を与えるための駆動源
とから構成される。
【0014】さらに、前記支持部材は、例えば、輪状ま
たは馬蹄状に形成される。このとき、スクリュー軸が挿
通される前記支持部材の中空部は、スクリュー本体が回
転した時、スクリュー軸が上下できるように形成され
る。駆動源としては、圧送空気等がある。
【0015】尚、前記ピストンと支持部材とを接続する
ロッドには、過度の押圧力を与えないように、弾性を持
たせるような工夫(例えば、コイルバネ)が施される場
合がある。さらに、スクリュー本体及び駆動シリンダの
駆動源も、前記スクリュー羽根の外周部がケーシング内
面によって摩耗しないように制御される。
【0016】また、移動手段は、前記スクリュー軸のい
ずれの場所に複数設けてもよい。
【0017】例えば、移動手段を少なくとも前記スクリ
ュー軸の反駆動源側に設ければ、スクリュー本体をケー
シング内面に平行かつ回転自在に誘導させることができ
るので、スクリューを摩耗させずにケイーシング内面付
近の被搬送物を効率的に系外移送させることができる。
【0018】さらに、本発明に係る粉体ホッパーを備え
た、請求項4記載の本発明に係る廃棄物処理施設は、破
砕装置で破砕した被処理物を定量的に供給する被処理物
供給手段と、前記破砕処理した被処理物を加熱処理する
加熱処理手段と、該加熱処理手段で発生した乾留ガスを
導入して、この乾留ガスが含有する可燃成分を除去する
乾留ガス燃焼手段と、可燃成分を除去した後のガスを清
浄化して排出する手段を備えた廃棄物処理施設であっ
て、前記被処理物供給手段は、粉体破砕手段で粉砕処理
した薬剤を一時的に貯留する粉体ホッパーと、該ホッパ
ーから導出した薬剤を移送する移送手段とを備えた薬剤
供給手段を具備し、前記粉体ホッパーは、筒状部材の下
縁と、該筒状部材の径よりも小さく形成した配管材の上
縁とを、漏斗状部材で接続して構成され、少なくとも前
記漏斗状部材の内壁面に潤滑材からなるブリッジ防止層
を施したことを特徴とする。
【0019】当該発明に係る廃棄物処理施設において
は、安全にして安定な脱塩素処理や脱硫処理が実現さ
れ、有害な塩化水素や硫黄酸化物並びにダイオキシン類
等の副生成を効果的に抑制することが可能となる。
【0020】ここで、前記潤滑材には、前述のように、
例えば、フッ素樹脂等がある。
【0021】また、被処理物供給手段は、例えば、系外
から導入した被処理物を破砕処理するための破砕装置
と、前記破砕処理した被処理物を一時的に貯留するため
のホッパーと、このホッパーから導入した被処理物を加
熱処理炉に定量供給するための定量供給手段とから成
り、さらに、該破砕装置と該ホッパーの二次側には、パ
イプコンベア等の移送手段が付帯される。そして、前記
定量供給手段は、例えば、計量器の一時側と二次側にバ
ルブを設置して成り、被供給物(被処理物、若しくは被
処理物と薬剤の混合物)の流量を、監視しながら、一定
に制御している。
【0022】前記加熱処理炉は、乾燥処理、熱分解処
理、薬剤処理、減容処理のいずれか、又はこれらを組合
せた機能を備えている。また、前記乾留ガス燃焼手段か
ら排出されたガスを清浄化して排出する手段としては、
バグフィルタが採用される。このとき、前記バグフィル
タの前段には熱交換器が設置され、前記乾留ガス燃焼手
段から排出されたガスは該バグフィルタの使用温度まで
に冷却処理される。
【0023】前記薬剤処理は、被処理物に薬剤を添加混
合して加熱処理することにより、被処理物から発生する
塩化水素や硫黄酸化物を無害な塩化物や硫酸塩に変換す
る。そのために、本発明に係る廃棄物処理施設は、前記
被処理物供給手段に、薬剤供給手段を具備させている。
具体的には、前記被処理物供給手段におけるホッパーの
二次側に付帯されたパイプコンベアに具備される。かか
る構成によれば、該パイプコンベア内において、被処理
物と薬剤とが、移送の過程で、均一に混合されるからで
ある。
【0024】薬剤供給手段は、薬剤を粉砕するための粉
体破砕手段と、前記粉砕処理した薬剤を系外に移送する
ための微粉体供給手段とを具備する。
【0025】粉体破砕手段は、例えば、薬剤(粒径は約
100μm)を一時的に貯留するためのホッパーと、前
記ホッパーから供給された薬剤を粒径にして5μm以下
に粉砕するための粉砕手段(例えば、ジェットミル)
と、前記粉砕処理した粉体と気体とを分離するための分
離手段(例えば、バグフィルタ)と、前記分離した微粉
体を系外に移送するための移送手段(例えば、スクリュ
ーコンベア)とから構成される。
【0026】微粉体供給手段は、前記薬剤の微粉体を一
時的に貯留する請求項1記載の本発明に係る粉体ホッパ
ーと、該ホッパーから導入した微粉体を系外(ここで
は、前記被処理物供給手段におけるホッパーの二次側に
具備されたパイプコンベア)に移送するためのスクリュ
ーコンベアとから成る。また、このスクリューコンベア
の二次側に、前記微粉体の流量を監視し制御(例えば、
被処理物量に対し5〜10重量%となるように制御)す
る微粉体定量供給手段を具備すると、薬剤処理機能は一
定に維持される。
【0027】尚、前記微粉砕処理した薬剤は、アルカリ
系の物質であることが望ましく、アルカリ土類金属、ア
ルカリ土類金属化合物、アルカリ金属、アルカリ金属化
合物のいずれか、またはこれらの混合物、例えば、カル
シウム、石灰、消石灰、炭酸カルシウム、ドロマイト、
珪酸塩(珪酸カルシウム等)、炭酸水素ナトリウム、炭
酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、天然ソーダ、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素カリウム、
炭酸カリウムの中から1種類選択されたものか数種類混
合調整されたものがある。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0029】図1は、本発明に係る粉体ホッパーの一実
施形態を示した断面概略図である。
【0030】当該粉体ホッパーは、粒径5μm以下の粉
体が一時的に貯留される粉体ホッパー28であり、筒状
部材28bの下縁と、該筒状部材28bの径よりも小さ
く形成した配管材28dの上縁とを、漏斗状部材28c
で接続して構成される粉体ホッパーにおいて、少なくと
も前記漏斗状部材の内壁面に、潤滑材からなるブリッジ
防止層28aを施している。ここでは、28a,28
b,28cの壁面にブリッジ防止層28aが施されてい
る。
【0031】前記潤滑材としては、例えばフッ素樹脂が
ある。これは、既知のものでよく、例えば、ポリテトラ
フルオルエチレンやポリトリフルオルクロルエチレン等
がある。前記筒状部材及び配管材は、いかなる形状のも
のでもよく、例えば円筒状、多角筒状に形成される。
【0032】また、本発明に係る粉体ホッパーを具備し
た粉体供給装置の一実施形態について説明する。
【0033】当該粉体供給装置は、図1において、本発
明に係る粉体ホッパー28の二次側に、スクリューコン
ベア20を具備して成る。
【0034】スクリューコンベア20は、系外から供給
された被搬送物を所定の条件で次工程に搬送するための
ケーシング21と、このケーシング21内に、スクリュ
ー本体25を回転自在に支持するスクリュー軸251と
から成り、さらに、該スクリュー軸251をケーシング
21内面方向に誘導させる移動手段26を備えている。
【0035】ケーシング21は、例えば、円筒状、若し
くはU字型断面の筒状に形成され、水平配置されるか、
または排出側が下方に位置するように傾斜配置される。
【0036】また、スクリュー本体25には、自在継ぎ
手24を介し、加変速の駆動源22からの回転運動をス
クリュー本体25に伝達するための軸231が接続され
ている。自在継ぎ手24としては、例えば、既知のコイ
ルバネや弾性管がある。
【0037】さらに、本実施形態においては、スクリュ
ー本体25の反駆動側の軸端を固定しないことで、スク
リュー本体25を上下させながら回転させている。尚、
両持ちタイプのスクリューコンベアに当該移動手段を導
入する場合、スクリュー軸251の両端は、前記自在継
ぎ手を介し、軸受によって回転自在に固定される。
【0038】図3は、移動手段の概略構成図である。
【0039】移動手段は、図3において、スクリュー軸
251を回転可能に支持するための支持部材26aと、
この支持部材26aを上下自在に移動させためのピスト
ン11cを備えた駆動シリンダ26bと、前記ピストン
26cに往復運動を与える図外の駆動源とから構成さ
れ、前記駆動シリンダ26bがケーシング21上に設置
されることにより、スクリューコンベアに具備される。
【0040】ここで、支持部材26aは、例えば、輪状
または馬蹄状で、スクリュー軸251が遊箝できる中空
部を有して形成される。このとき、スクリュー軸251
が挿通される当該支持部材26aの中空部は、スクリュ
ー本体25が回転した時、スクリュー軸251が揺動す
るように形成される。すなわち、スクリュー軸251が
支持部材26aの中空部に囲繞支持されたとき当該軸2
51と当該部材26aとの間に適当な隙間が確保される
ように、当該中空部の径がスクリュー軸251の径より
も適宜大きく形成される。
【0041】駆動シリンダ26bにおけるピストン26
cの駆動源としては、コンプレッサからの圧送空気等が
ある。また、スクリュー本体25及びこの駆動源22に
過度の負荷を与えないように、支持部材26aとピスト
ン26cとを接続するロッド26dには、弾性を持たせ
るように工夫(例えば、コイルバネ)が施される場合が
ある。さらに、駆動源の動作は、当該スクリューコンベ
アの制御手段のタイムスケジュールや駆動源のトルクス
イッチによって制御される。
【0042】また、当該移動手段は、適宜に、複数具備
される。
【0043】例えば、スクリュー本体のスクリュー軸が
短い場合、被搬送物がスクリュー羽根に絡みやすい場合
(例えば、20mm以上の破砕物などの場合)またはスク
リュー本体を備えたケーシングが傾斜配置の場合におい
ては、前記移動手段は、図1中の移動手段26のよう
に、一台、前記スクリュー本体の反駆動側に設けられ
る。
【0044】一方、前記スクリュー軸が長い場合、前記
ケーシングが水平配置の場合、または被搬送物が粒状若
しくは液状物のようにスクリュー羽根に絡みにくい状態
の場合においては、前記移動手段は、図1中の移動手段
26,27のように、それぞれ前記スクリュー本体の駆
動源側及び反駆動源側に設置される。
【0045】当該スクリューコンベアの動作の一例を図
1に基づいて説明する。ここでは、移動手段を二台具備
したスクリューコンベアについて述べる。尚、以下に述
べる動作手順は、これに限定されず、被搬送物の物性に
応じて、当該スクリューコンベアに運転信号を供給する
制御手段において、適宜に設定調整される。
【0046】被搬送物が、ホッパー28を介し、ケーシ
ング21内に供給されると、駆動源22によって回転し
たスクリュー本体25は、揺動しながら、被搬送物をス
クリュー羽根に沿って押し出し排出口を介して次工程に
移送する。搬送作業が終了すると、駆動源22は図示を
省略した制御手段の運転信号によって停止する。ここ
で、移動手段26,27は、制御手段の運転信号によっ
て、駆動シリンダー26b,27bによって支持部材2
6a,27aを駆動させ、スクリュー羽根252外周が
ケーシング内面に軽く接する程度までに、スクリュー軸
251をケーシング内面方向に誘導させる。そして、こ
のケーシング21内面にほぼ平行に誘導されたスクリュ
ー本体25は、制御手段の運転信号によって再起動し、
所定の時間及び速度(低速)で回転しながら、残留した
被搬送物を系外に送り出す。所定時間が消化されると、
駆動源22は停止し、移動手段26,27はスクリュー
本体を定位置に復帰させる。尚、移動手段26,27の
作動時間及び駆動源22の回転数は、前記制御手段によ
って任意に設定される。
【0047】このように、当該粉体供給装置によれば、
スクリュー本体25のスクリュー羽根252を、その外
周部が摩耗しない程度に、ケーシング21内面に軽く接
触するように、回転させているので、被搬送物をケーシ
ング21内に残留することなく定量系外移送することが
できる。
【0048】そして、この微粉体供給手段を廃棄物処理
施設に具備すれば、薬剤処理工程(例えば、脱塩素機能
や脱硫機能)が安定し、廃棄物を確実に無害化及び分解
処理することが可能となる。
【0049】図2は、本発明に係る廃棄物処理施設の一
実施形態を示している。
【0050】当該廃棄物処理施設は、被処理物供給手段
1と、加熱処理炉2と、乾留ガス燃焼炉3と、熱交換器
4と、バグフィルタ5とを具備する。
【0051】被処理物供給手段1は、系外から導入した
被処理物を破砕処理するための破砕装置10と、前記破
砕処理した被処理物を一時的に貯留するためのホッパー
12と、このホッパー12から導入した被処理物を加熱
処理炉3に定量供給するための定量供給手段13とを具
備する。ここで、破砕装置10とホッパー12の二次側
には、それぞれパイプコンベア11a,11bが付帯さ
れる。また、定量供給手段13は、計量器の一時側と二
次側にバルブを設置して成り、被処理物若しくは被処理
物と薬剤の流量を、前記計量器によって監視しながら、
前記バルブによって一定に制御している。
【0052】加熱処理炉2は、例えば周知のロータリー
キルン方式による加熱処理炉で形成され、被処理物供給
手段1から供給された被処理物を導入して低酸素雰囲気
で加熱処理する。加熱手段としては、回転円筒体の外周
に設けた加熱ジャケット内に熱風ガス発生炉で発生させ
た熱風を送風して、回転円筒体内の被処理物を乾留処理
(蒸し焼き、熱分解)する。
【0053】乾留処理された被処理物は、残渣(炭化物
又は灰化物)として排出口から排出される。また、加熱
ジャケットから排出された熱風ガスは、熱交換器4に供
給されるが、一部のガスは、必要とあらば、図示を省略
した残渣の乾燥手段に供される。
【0054】一方、乾留処理中に発生した乾留ガスは、
乾留ガス燃焼炉3に導入される。ここでは、所定の条件
(例えば850℃、2秒以上)のもとで燃焼され、前記
乾留ガスに含まれたタール分等の可燃成分と残存する有
害成分とが除去される。この処理ガスは、塩化水素、硫
黄酸化物やダイオキシン類も抑制されており、各種目的
に供することが可能となる。本実施形態において、当該
ガスは、熱交換器4においてバグフィルタ5の使用温度
まで冷却された後、バグフィルタ5によって清浄化され
た後、系外に排出される。
【0055】加熱処理炉2における加熱処理は、既知
の、乾燥処理、熱分解処理、薬剤処理若しくは減容処理
のいずれか、またはこれらを組み合わせた機能を備え、
被処理物の組成に応じて適宜に処理工程が設定される
(例えば、特開平2000−73068号、特開平20
00−79378号)。
【0056】前記薬剤処理は、被処理物に薬剤を添加混
合して加熱処理することにより、被処理物から発生する
塩化水素や硫黄酸化物を無害な塩化物や硫酸塩に置換す
る。これにより、ダイオキシン類等の有害物質の副生成
も抑制される。
【0057】薬剤としては、アルカリ剤、すなわちアル
カリ土類金属、アルカリ土類金属化合物、アルカリ金
属、アルカリ金属化合物があり、具体的には、カルシウ
ム、石灰、消石灰、炭酸カルシウム、ドロマイト、珪酸
塩(珪酸カルシウム等)、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、セスキ炭酸ナトリウム、天然ソーダ、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸
カリウムの中から1種類選択されたものか数種類混合調
整されたものが使用される(例えば、特開平9−155
326号、特開平10−43713号、特開平10−2
35186号、特開平10−235187号、特開平1
1−9937号、特開平11−101417号等)。使
用量としては、被処理物に対して5〜30重量%として
いる。
【0058】そして、ここでの加熱処理は、被処理物の
含有する有害物質(ここでは塩化水素)が分解析出する
温度と時間によって行われる。かかる温度と時間は、事
前に調査して被処理物の性質を把握し、この調査結果を
十分にカバーできる温度(例えば200℃〜350℃)
と時間(例えば30分)で処理することが望ましい。
【0059】また、本実施形態における薬剤の添加は、
加熱処理炉2の前工程で行われる。具体的には、図2に
示されたように、被処理物供給手段1におけるパイプコ
ンベア11bに、薬剤供給手段14が具備される。
【0060】薬剤供給手段14は、薬剤を粉砕するため
の粉体破砕手段と、前記粉砕処理した薬剤の粉体を系外
に移送するための微粉体供給手段とから成る。
【0061】粉体破砕手段は、さらに図4において、粉
体(粒径は約100μm)を一時的に貯留するためのホ
ッパー41と、該ホッパー41から供給された粉体を粒
径にしてμm以下に粉砕するための粉砕手段42(例え
ば、ジェットミル)と、前記粉砕処理した粉体と気体と
を分離するための分離手段43(例えば、バグフィル
タ)と、前記分離した微粉体を系外に移送するための移
送手段44(例えば、スクリューコンベア)とから構成
される。
【0062】微粉体供給手段は、図1において、前記薬
剤の微粉体を一時的に貯留する本発明に係る粉体ホッパ
ー28と、該ホッパー28から導入した微粉体を系外
(ここでは、パイプコンベア11b)に移送するための
スクリューコンベア20とから成る。尚、図示省略され
ているが、このスクリューコンベア20の二次側には、
前記微粉体の流量を監視し制御(例えば、被処理物量に
対し5〜10重量%となるように制御)する、前記定量
供給手段13と同じ構成の、微粉体定量供給手段が具備
される。
【0063】粉体ホッパー28の内面には、前述のよう
に、潤滑材を基本素材とするブリッジ防止層28aが施
されているので、前記微粉体供給手段は、薬剤の微粉体
をホッパー内においてはブリッジ現象を生じさせること
なく、さらにスクリューコンベア20のケーシング21
内においては残留させることなく、定量的にパイプコン
ベア11bへと移行させることができる。これよって、
当該廃棄物処理施設の二次処理機能、特に加熱処理炉2
の機能が安定し、被処理物は確実に無害化及び分解処理
される。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る粉体ホッパーによれば、ホッパーの内壁面に潤滑
材からなるブリッジ防止層をコーティングしているの
で、粒径が5μm以下の粉体であっても、該壁面におけ
る該粉体によるブリッジ現象は防止される。そして、こ
れをスクリューコンベアと共に構成させることで、安定
し且つ浪費のない粉体の定量供給が可能となる。
【0065】また、5μm以下に破砕処理したアルカリ
系物質からなる薬剤を一時的に貯留する本発明に係る粉
体ホッパーを、廃棄物処理施設の微粉体供給手段に具備
したことで、当該廃棄物処理施設においては、安全且つ
安定な薬剤処理が実現し、塩化水素や硫黄酸化物並びに
ダイオキシン類等の有害物質の副生成を効果的に抑制す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉体ホッパーの一実施形態を示し
た断面概略図。
【図2】本発明に係る廃棄物処理施設の一実施形態。
【図3】移動手段の概略構成図。
【図4】粉体破砕手段の概略構成図。
【図5】従来の粉体ホッパーを備えた装置の一例。
【符号の説明】
1…被処理物供給手段 14…薬剤供給手段 2…加熱処理炉 3…乾留ガス燃焼炉 4…熱交換器 5…バグフィルタ 20…スクリューコンベア 21…ケーシング 22…駆動源 23…軸受、231…軸 24…自在継ぎ手(弾性体) 25…スクリュー本体、251…スクリュー軸、スクリ
ュー羽根252 26,27…移動手段 26a,27a…駆動シリンダ 26b,27b…支持部材 26c,27c…ピストン 26d,27d…ロッド 28,51…ホッパー 28a…ブリッジ防止層、28b…筒状部材、28c…
漏斗状部材、28d…配管材28d
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 65/46 B09B 3/00 ZAB Fターム(参考) 3E070 AA19 AB11 AB40 GA04 MA02 VA17 3F075 AA08 BA01 BB01 CA02 CA09 CC03 CC05 DA01 4D002 AA02 AA19 AA21 AC04 BA03 BA05 BA14 CA13 DA02 DA03 DA05 DA11 DA12 DA16 DA70 EA02 EA06 GA03 GB06 HA03 4D004 BA03 CA04 CA15 CA26 CA27 CA28 CB04 CB13 CB28 CB34 CB36 CB45 CC12 DA02 DA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部材の下縁と、該筒状部材の径より
    も小さく形成した配管材の上縁とを、漏斗状部材で接続
    して構成される粉体ホッパーにおいて、少なくとも前記
    漏斗状部材の内壁面に、潤滑材からなるブリッジ防止層
    を施したことを特徴とする粉体ホッパー。
  2. 【請求項2】 粉体を一時的に貯留する粉体ホッパー
    と、該ホッパーから導入した粉体を系外に移送する移送
    手段とを備えた粉体供給装置であって、 前記粉体ホッパーは、筒状部材の下縁と、該筒状部材の
    径よりも小さく形成した配管材の上縁とを、漏斗状部材
    で接続して構成され、少なくとも前記漏斗状部材の内壁
    面に潤滑材からなるブリッジ防止層を施したことを特徴
    とする粉体供給装置。
  3. 【請求項3】 移送手段は、スクリューコンベアからな
    り、該スクリューコンベアは、スクリュー羽根を備えた
    スクリュー軸の一端又は両端を、被処理物を搬送するた
    めのケーシング内に回転自在に軸支し、このスクリュー
    軸の一端側を駆動源で回転駆動するとともに、前記スク
    リュー軸の一端側又は両端側に、該スクリュー軸をケー
    シング内下部側に移動させる移動手段を設けて成ること
    を特徴とする請求項2記載の粉体供給装置。
  4. 【請求項4】 破砕装置で破砕した被処理物を定量的に
    供給する被処理物供給手段と、前記破砕処理した被処理
    物を加熱処理する加熱処理手段と、該加熱処理手段で発
    生した乾留ガスを導入して、この乾留ガスが含有する可
    燃成分を除去する乾留ガス燃焼手段と、可燃成分を除去
    した後のガスを清浄化して排出する手段を備えた廃棄物
    処理施設であって、 前記被処理物供給手段は、粉体破砕手段で微粉砕処理し
    た薬剤を一時的に貯留する粉体ホッパーと、該ホッパー
    から導出した薬剤を移送する移送手段とを備え、 前記粉体ホッパーは、筒状部材の下縁と、該筒状部材の
    径よりも小さく形成した配管材の上縁とを、漏斗状部材
    で接続して構成され、少なくとも前記漏斗状部材の内壁
    面に潤滑材からなるブリッジ防止層を施したことを特徴
    とする廃棄物処理施設。
  5. 【請求項5】 前記微粉砕処理した薬剤は、アルカリ系
    の物質であることを特徴とする請求項4記載の廃棄物処
    理施設。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109622204A (zh) * 2018-11-12 2019-04-16 南京环境再生能源有限公司 一种垃圾焚烧厂烟气处理用碳酸氢钠制粉工艺
CN110975477A (zh) * 2019-12-25 2020-04-10 中冶京诚工程技术有限公司 一种双层漏斗收集装置和洗涤塔
CN114315433A (zh) * 2020-10-09 2022-04-12 绿巨酶生技股份有限公司 厨余处理装置

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