JP2002080118A - スクリューコンベア及びこれを備えた破砕装置と廃棄物処理施設 - Google Patents

スクリューコンベア及びこれを備えた破砕装置と廃棄物処理施設

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JP2002080118A
JP2002080118A JP2000266790A JP2000266790A JP2002080118A JP 2002080118 A JP2002080118 A JP 2002080118A JP 2000266790 A JP2000266790 A JP 2000266790A JP 2000266790 A JP2000266790 A JP 2000266790A JP 2002080118 A JP2002080118 A JP 2002080118A
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JP
Japan
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screw
screw shaft
casing
screw conveyor
shaft
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JP2000266790A
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English (en)
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Yoshiyuki Kashiwagi
佳行 柏木
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

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  • Screw Conveyors (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Disintegrating Or Milling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリューコンベア内における被搬送物の残
留を防ぐこと。 【解決手段】 スクリュー羽根252を備えたスクリュ
ー軸251の一端又は両端を、被処理物を搬送するため
のケーシング20内に回転自在に軸支し、このスクリュ
ー軸251の一端側を駆動源22で回転駆動するように
したスクリューコンベアにおいて、前記スクリュー軸2
51の一端側又は両端側に、該スクリュー軸251をケ
ーシング20内下部側に移動させる移動手段11,12
を設ける。ここで、スクリュー軸251は、自在継ぎ手
24を介して、駆動軸231と接続し、ケーシング20
内において回転自在に設けられる。スクリュー軸251
は、自在継ぎ手24を介して、駆動軸231と接続する
とよい。尚、当該スクリューコンベアは、破砕装置若し
くは廃棄物処理施設に具備される場合がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、供給物を搬送する
スクリューコンベア及びこれを備えた装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】スクリューコンベアは、ケーシング内に
導入された被搬送物を、スクリューの回転によって輸送
し供給する装置である。そして、このスクリューコンベ
アには、スクリュー軸の両端を回転自在に支持させた両
持ちタイプと、スクリュー軸の片端を回転自在に支持さ
せた片持ちタイプがあり、特に、片持ちタイプのスクリ
ューコンベアは、そのスクリュー軸の反駆動側が遊端で
あることから、回転運動の自由度が高く、搬送物を移送
しやすい利点がある(例えば、特開平9−183156
や、特開平7−353693において開示されたスクリ
ューコンベア)。
【0003】また、この種のスクリューコンベアを用い
て被処理物(廃棄物等)を連続的に供給移送して次工程
にて所定の処理を行う廃棄物処理施設は、例えば特開平
2000−044970や、特開平2000−0793
78において開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スクリューコンベアの
スクリュー軸支持手段には、両持ちタイプと、片持ちタ
イプがあり、特に、片持ちタイプは反駆動側が遊端であ
ることから、回転運動の自由度が高く、搬送物を移送し
やすい利点があるものの、いずれのタイプも、スクリュ
ー羽根と、ケーシング内面との間、特にケーシング底部
との間に、隙間が存在し、この隙間に被搬送物が残留し
てしまうという問題がある。
【0005】例えば、図5(A)のような、スクリュー
軸251の一端が弾性体24を介して駆動源22に接続
され、他端が非固定状態とした片持ちタイプのスクリュ
ーコンベアの場合、遊端側は、駆動源22の回転によっ
て揺動するので(自重により遊端側が若干下がるので揺
動する)、スクリュー25のスクリュー羽根252とケ
ーシング20底部との間に残存する被搬送物は、両端固
定タイプのスクリューコンベアより少ないものの、図5
(B)に示すように、やはりケーシング20底部に残留
してしまう(尚、図5(B)は、(A)のA-A断面を示
している)。
【0006】スクリューコンベアのケーシング内に被搬
送物が残存すると、異種物が混合したり、またこれらが
個化したり、さらにはこの個化したものが腐敗したり、
若しくは悪臭を発生したりすることから、好ましいもの
ではない。
【0007】そこで、当該被搬送物を移送した後には人
手等による残留物の除去作業が伴うことになるが、かか
る作業は、煩雑であると共に危険を伴うこともあること
から、ランニングコストを増大させる原因となる。
【0008】また、場合によっては、被搬送物の腐敗に
よって生じた腐食性ガスが、スクリューコンベア本体及
びこれを備えた装置と施設に二次的障害、例えば、後述
の破砕装置の故障や、これを備えた廃棄物処理施設の機
能不全等の原因にもなる。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑みなされたもの
で、コンベア内に被搬送物を残留させない新たなスクリ
ューコンベア及びこれを備えた破砕装置並びに廃棄物処
理施設を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の、本発明の請求項1記載のスクリューコンベアは、ス
クリュー羽根を備えたスクリュー軸の一端又は両端を、
被処理物を搬送するためのケーシング内に回転自在に軸
支し、このスクリュー軸の一端側を駆動源で回転駆動す
るようにしたスクリューコンベアにおいて、前記スクリ
ュー軸の一端側又は両端側に、該スクリュー軸をケーシ
ング内下部側に移動させる移動手段を設けたことを特徴
とする。
【0011】ここで、前記移動手段は、スクリュー軸を
回転可能に支持する支持部材と、前記支持部材を上下自
在に移動させるピストンを備えた駆動シリンダと、前記
シリンダ内のピストンに往復運動を与えるための駆動源
とから構成される。
【0012】前記支持部材は、例えば、輪状または馬蹄
状に形成される。このとき、スクリュー軸が挿通される
前記支持部材の中空部は、スクリュー本体が回転した
時、スクリュー軸が上下できるように形成される。駆動
源としては、圧送空気等がある。
【0013】また、前記ピストンと支持部材とを接続す
るロットには、過度の押圧力を与えないように、弾性を
持たせるような工夫(例えば、コイルバネ)が施される
場合がある。さらに、スクリュー本体及び駆動シリンダ
の駆動源も、前記スクリュー羽根の外周部がケーシング
内面によって摩耗しないように制御される。
【0014】尚、当該移動手段は、前記スクリュー軸の
いずれの場所に複数設けてもよい。
【0015】例えば、移動手段を少なくとも前記スクリ
ュー軸の反駆動源側に設ければ、スクリュー本体をケー
シング内面に平行かつ回転自在に誘導させることができ
るので、スクリューを摩耗させずにケイーシング内面付
近の被搬送物を効率的に系外移送させることができる。
【0016】また、本発明の請求項2記載のスクリュー
コンベアは、請求項1記載のスクリューコンベアにおい
て、前記スクリュー軸は、自在継ぎ手を介して、駆動軸
と接続している。
【0017】かかる構成によれば、当該スクリュー本体
はスクリュー軸の上下動が容易となる。尚、両持ちタイ
プのスクリューコンベアにおいては、スクリュー軸の両
端に接続すればよい。
【0018】このように、請求項1及び2記載の発明
は、ケーシング内のスクリュー軸を下降させて、当該ケ
ーシング内面にスクリュー外周を接近させているので、
被搬送物を(固形物に限らず液状物をも)ケーシング内
に残留させることなく系外移送することができる。
【0019】さらに、これらのスクリューコンベアを備
えた本発明の請求項3記載の破砕装置は、被破砕物を破
砕する破砕手段と、該破砕手段で破砕した破砕物を導入
して搬送するスクリューコンベアとからなる破砕装置で
あって、該スクリューコンベアは、スクリューを備えた
スクリュー軸の一端又は両端を、被処理物を搬送するた
めのケーシング内に回転自在に軸支し、このスクリュー
軸の一端側を駆動源で回転駆動するとともに、前記スク
リュー軸の一端側又は両端側に、該スクリュー軸をケー
シング内下部側に移動させる移動手段を設けて成ること
を特徴とする。
【0020】スクリューコンベアは、本来、被搬送物の
投入と排出が容易で、流量制御にも適していることか
ら、請求項1または2記載のスクリューコンベアを破砕
装置に具備させた構成とすれば、被搬送物をスクリュー
コンベアのケーシング内に残留させないで次工程に供給
することができるので、駆動源の回転数のみを制御すれ
ば被搬送物の定量的な移送が可能となり、破砕処理した
被搬送物を確実に次工程に移送することができ、先の課
題で述べた障害を回避することが可能となる。尚、前記
破砕装置は、既知のものでよい。
【0021】また、本発明の請求項4記載の廃棄物処理
施設は、破砕装置で破砕した被処理物を加熱処理する加
熱処理手段と、該加熱処理手段で発生した乾留ガスを導
入して、この乾留ガスが含有する可燃成分を除去する乾
留ガス燃焼手段と、加熱成分を除去した後のガスを清浄
化して排出する手段を備えた廃棄物処理施設であって、
前記破砕装置は、被破砕物を破砕する破砕手段と、該破
砕手段で破砕した破砕物を導入して搬送するスクリュー
コンベアから成り、該スクリューコンベアは、スクリュ
ー羽根を備えたスクリュー軸の一端又は両端を、被処理
物を搬送するためのケーシング内に回転自在に軸支し、
このスクリュー軸の一端側を駆動源で回転駆動するとと
もに、前記スクリュー軸の一端側又は両端側に、該スク
リュー軸をケーシング内下部側に移動させる移動手段を
設けて成ることを特徴とする。
【0022】ここで、前記加熱処理炉は、乾燥処理、熱
分解処理、減容処理のいずれか又はこれらを組合せた機
能を備えている。また、前記乾留ガス燃焼手段から排出
されたガスを清浄化して排出する手段としてはバグフィ
ルタが採用される。このとき、前記バグフィルタの前段
には熱交換器が設置され、前記乾留ガス燃焼手段から排
出されたガスは該バグフィルタの使用温度までに冷却処
理される。
【0023】当該廃棄処理施設においては、被搬送物で
ある廃棄物を処理施設内に残留させることなく確実に処
理することができるため、先に述べた障害を回避するこ
とが可能となるばかりでなく、煩雑な残留物の除去作業
が省かれ、ランニングコストの削減も可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0025】図1は、本発明に係るスクリューコンベア
の実施例を示した断面概略図である。
【0026】当該スクリューコンベアは、系外から供給
された被搬送物を所定の条件で次工程に搬送するための
ケーシング20と、このケーシング20内に、スクリュ
ー本体25を回転自在に支持するスクリュー軸251
と、該スクリュー軸251をケーシング20内面方向に
誘導させる移動手段11を備えている。
【0027】ケーシング20は、例えば、円筒状、若し
くはU字型断面の筒状に形成され、水平配置されるか、
または排出側が下方に位置するように傾斜配置される。
【0028】また、ケーシング20内のスクリュー本体
25には、自在継ぎ手24を介し、加変速の駆動源22
からの回転運動をスクリュー本体25に伝達するための
軸231が接続されている。自在継ぎ手24としては、
例えば図5(C)のように、既知のコイルバネ24aや
弾性管24bがある。
【0029】さらに、本実施形態においては、スクリュ
ー本体25の反駆動側の軸端を固定しないことで、スク
リュー本体25を上下させながら回転させている。尚、
両持ちタイプのスクリューコンベアに当該移動手段を導
入する場合、スクリュー軸251の両端は、前記自在継
ぎ手を介し、軸受によって回転自在に固定される。
【0030】図3は、移動手段の概略構成図である。
【0031】移動手段は、図3において、スクリュー軸
251を回転可能に支持するための支持部材11aと、
この支持部材11aを上下自在に移動させためのピスト
ン11cを備えた駆動シリンダ11bと、前記ピストン
11cに往復運動を与える図外の駆動源とから構成さ
れ、当該駆動シリンダ11bがケーシング20上に設置
されることにより、スクリューコンベアに具備される。
【0032】ここで、支持部材11aは、例えば、輪状
または馬蹄状で、スクリュー軸251が遊箝できる中空
部を有して形成される。このとき、スクリュー軸251
が挿通される当該支持部材11aの中空部は、スクリュ
ー本体25が回転した時、スクリュー軸251が揺動す
るように形成される。すなわち、スクリュー軸251が
支持部材11aの中空部に囲繞支持されたとき当該軸2
51と当該部材11aとの間に適当な隙間が確保される
ように、当該中空部の径がスクリュー軸251の径より
も適宜大きく形成される。
【0033】駆動シリンダ11aにおけるピストンの駆
動源としては、コンプレッサからの圧送空気等がある。
また、スクリュー本体25及びこの駆動源22に過度の
負荷を与えないように、支持部材11aとピストン11
cとを接続するロット11dには、弾性を持たせるよう
に工夫(例えば、コイルバネ)が施される場合がある。
さらに、駆動源の動作は、当該スクリューコンベアの制
御手段のタイムスケジュールや駆動源のトルクスイッチ
によって制御される。
【0034】また、当該移動手段は、適宜に、複数具備
される。
【0035】例えば、スクリュー本体のスクリュー軸が
短い場合、被搬送物がスクリュー羽根に絡みやすい場合
(例えば、20mm以上の破砕物などの場合)またはスク
リュー本体を備えたケーシングが傾斜配置の場合におい
ては、前記移動手段は、図1中の移動手段11のよう
に、一台、前記スクリュー本体の反駆動側に設けられ
る。
【0036】一方、前記スクリュー軸が長い場合、前記
ケーシングが水平配置の場合、または被搬送物が粒状若
しくは液状物のようにスクリュー羽根に絡みにくい状態
の場合においては、前記移動手段は、図1中の移動手段
11,12のように、それぞれ前記スクリュー本体の駆
動源側及び反駆動源側に設置される。
【0037】当該スクリューコンベアの動作の一例を図
1に基づいて説明する。ここでは、移動手段を二台具備
したスクリューコンベアについて述べる。尚、以下に述
べる動作手順は、これに限定されず、被搬送物の物性に
応じて、当該スクリューコンベアに運転信号を供給する
制御手段において、適宜に設定調整される。
【0038】被搬送物が、ホッパー21を介し、ケーシ
ング20内に供給されると、駆動源22によって回転し
たスクリュー本体25は、揺動しながら、被搬送物をス
クリュー羽根に沿って押し出し排出口を介して次工程に
移送する。搬送作業が終了すると、駆動源22は図示を
省略した制御手段の運転信号によって停止する。ここ
で、移動手段11,12は、制御手段の運転信号によっ
て、駆動シリンダー11b,12bによって支持部材1
1a,12aを駆動させ、スクリュー羽根252外周が
ケーシング内面に軽く接する程度までに(図4に示した
A-A断面)、スクリュー軸251をケーシング内面方向
に誘導させる。そして、このケーシング20内面にほぼ
平行に誘導されたスクリュー本体25は、制御手段の運
転信号によって再起動し、所定の時間及び速度(低速)
で回転しながら、残留した被搬送物を系外に送り出す。
所定時間が消化されると、駆動源22は停止し、移動手
段11,12はスクリュー本体を定位置に復帰させる。
尚、移動手段11,12の作動時間及び駆動源22の回
転数は、前記制御手段によって任意に設定される。
【0039】このように、当該スクリューコンベアは、
スクリュー本体25のスクリュー羽根252を、その外
周部が摩耗しない程度に、ケーシング20内面に軽く接
触するように、回転させているので、被搬送物はケーシ
ング20内に残留することなく系外移送される。
【0040】次に、本発明に係るスクリューコンベアの
他の実施形態を以下に示す。
【0041】図2は、本発明に係るスクリューコンベア
を備えた破砕装置及びこれを備えた廃棄物処理施設の一
例である。
【0042】前述のように、スクリューコンベアは、本
来、被搬送物の投入と排出が容易で、流量制御にも適し
ていることから、本発明に係るスクリューコンベア2を
破砕装置に具備させた構成とすれば、被搬送物を、スク
リューコンベアのケーシング20内に残留させないで、
次工程に定量供給することができる。
【0043】本発明に係る破砕装置は、例えばホッパー
内に破砕歯を付帯した破砕ローラー31を複数備えて成る
破砕装置3の二次側に、本発明に係るスクリューコンベ
ア2を具備している。尚、破砕装置3は、既知のもので
よく、図2中の破砕装置3に限定されない。
【0044】当該破砕装置によれば、破砕処理した被搬
送物をケーシング20内に残留させずに確実に次工程に
移送することができるので、駆動源22の回転数のみを
制御すれば被搬送物の定量的な移送が可能となる。これ
により、先の課題で述べた障害が回避されるばかりでな
く、次工程に具備される加熱処理等の二次処理機能が安
定化する。
【0045】また、この破砕装置を廃棄物処理施設に具
備すれば、被搬送物である廃棄物を処理施設内に残留さ
せることなく確実に処理することが可能となる。これに
より、当該廃棄処理施設においては、先に述べた障害を
回避することが可能となるばかりでなく、煩雑な残留物
の除去作業が省かれ、ランニングコストの削減が可能と
なる。
【0046】図2において、本発明に係る廃棄処理施設
は、スクリューコンベア2を備えた破砕装置3と、前記
破砕装置から供給された被処理物が導入される加熱処理
炉4と、乾留ガス燃焼炉5と、熱交換器6と、バグフィ
ルタ7とを具備する。
【0047】加熱処理炉4は、例えば周知のロータリー
キルン方式による加熱処理炉で形成され、破砕装置3に
おいて破砕された後にスクリューコンベア2から供給さ
れた被処理物を導入して低酸素雰囲気で加熱処理する。
加熱手段としては、回転円筒体の外周に設けた加熱ジャ
ケット4a内に熱風ガス発生炉4bで発生させた熱風を
送風して、回転円筒体内の被処理物を乾留処理(蒸し焼
き、熱分解)する。
【0048】乾留処理された被処理物は、残渣(炭化物
又は灰化物)として排出口4cから排出される。また、
加熱ジャケット4aから排出された熱風ガスは、熱交換
器6に供給されるが、一部のガスは、必要とあらば、図
示を省略した残渣の乾燥手段に供される。
【0049】一方、乾留処理中に発生した乾留ガスは、
乾留ガス燃焼炉14に導入される。ここでは、所定の条
件(例えば850℃、2秒以上)のもとで燃焼され、前
記乾留ガスに含まれたタール分等の可燃成分と有害成分
とが除去される。この処理ガスは、熱交換器6において
バグフィルタ7の使用温度まで冷却された後、バグフィ
ルタ7によって清浄化された後、送風手段8を介し、系
外に排出される。
【0050】ここで、加熱処理炉4における加熱処理
は、既知の、乾燥処理工程、熱分解処理工程若しくは減
容処理工程のいずれか、またはこれらを組み合わせた工
程からなり、被処理物の組成に応じて適宜に処理工程が
設定される(例えば、特開平2000−73068号、
特開平2000−79378号)。
【0051】また、前記熱分解処理工程において、被処
理物の熱分解によって有害な塩化水素が発生する恐れの
ある場合、さらに脱塩素処理工程が供される。これによ
り、ダイオキシン等の有害物質の副生成も抑制される。
【0052】脱塩素処理は、被処理物に脱塩素剤を添加
混合して加熱処理することにより、被処理物から発生す
る塩化水素を無害な塩化物に変換する。脱塩素剤として
は、アルカリ剤、すなわちアルカリ土類金属、アルカリ
土類金属化合物、アルカリ金属、アルカリ金属化合物が
あり、具体的には、カルシウム、石灰、消石灰、炭酸カ
ルシウム、ドロマイト、珪酸塩(珪酸カルシウム等)、
炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナト
リウム、天然ソーダ、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウムの中から1種類選
択されたものか数種類混合調整されたものが使用される
(例えば、特開平9−155326号、特開平10−4
3713号、特開平10−235186号、特開平10
−235187号、特開平11−9937号、特開平1
1−101417号等)。使用量としては、被処理物に
対して5〜30重量%としている。そして、ここでの加
熱処理は、被処理物の含有する有害物質(ここでは塩化
水素)が分解析出する温度と時間によって行われる。か
かる温度と時間は、事前に調査して被処理物の性質を把
握し、この調査結果を十分にカバーできる温度(例えば
200℃〜350℃)と時間(例えば30分)で処理す
ることが望ましい。
【0053】また、脱塩素剤の添加は、加熱処理炉4の
前工程で行ってもよい。特に、破砕装置3に被処理物と
共に図外の脱塩素剤供給手段から供給して攪拌混合する
とよい。当該廃棄処理施設においては、破砕装置3に本
発明に係るスクリューコンベア2を具備しており、被処
理物と脱塩素剤との混合物は、均一に攪拌されながら且
つケーシング20内に残留することなく、定量的に加熱
処理炉4へと移行するので、被処理物は確実且つ効率的
に無害化及び分解処理される。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るスクリューコンベアによれば、スクリューケーシ
ング内の壁面にスクリュー羽根外周を接近させるよう
に、スクリュー軸を下降させることで、被搬送物は確実
に系外に排出されるので、当該ケーシング内において被
搬送物は残留しない。したがって、スクリューケーシン
グにおける被搬送物の残留によって起こる個化、腐敗、
悪臭及び異種物の混合や、腐敗性ガスによる装置故障と
いった二次的障害が回避される。
【0055】また、当該スクリューコンベアを破砕装置
に具備することで、破砕処理した被搬送物を残留させず
に確実に次工程に供給することが可能となる。これによ
り、破砕装置の故障が回避され、かつ次工程の廃棄物処
理機能が安定化する。
【0056】さらに、前記破砕装置を廃棄物処理施設に
具備させることで、被搬送物である廃棄物を処理装置内
に残留させることなく確実かつ効率的に無害化及び分解
処理することが可能となる。これにより、当該廃棄処理
施設において、前述の二次的障害が回避されるばかりで
なく、危険を伴う煩雑な残留物の除去作業が省かれるの
で、ランニングコストの削減も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクリューコンベアの一例の断面
概略図。
【図2】本発明に係るスクリューコンベアを備えた破砕
装置及びこれを備えた廃棄物処理施設の一例。
【図3】移動手段の概略構成図。
【図4】本発明に係るスクリューコンベアのA-A断面
図。
【図5】(A)は従来のスクリューコンベアの概要図、
(B)は前記スクリューコンベアのA-A断面図、(C)
は自在継ぎ手の概略構成図。
【符号の説明】 11,12…移動手段 11a,12a…駆動シリンダ 11b,12b…支持部材 11c,12c…ピストン 11d,12d・・・ロット 20…ケーシング 21…ホッパー 22…駆動源 23…軸受、231…軸 24…自在継ぎ手(弾性体) 25…スクリュー本体、251…スクリュー軸、スクリ
ュー羽根252 2…本発明に係るスクリューコンベア 3…破砕装置 4…加熱処理炉 5…乾留ガス燃焼炉 6…熱交換器 7…バグフィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/027 ZAB F23G 5/033 ZABA 4D067 5/033 ZAB 5/14 ZABF 5/14 ZAB 5/44 ZABB 5/44 ZAB B09B 3/00 ZAB Fターム(参考) 3F040 AA04 BA01 FA01 3K061 AA07 AB02 AC01 CA07 FA03 FA10 FA11 3K065 AA07 AB02 AC01 3K078 BA08 BA21 CA02 CA21 CA24 4D004 AA02 BA03 CA04 CA24 CA26 CA27 CB09 CB13 CB36 CB42 CB43 CB45 4D067 EE04 EE32 GA18 GB03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリュー羽根を備えたスクリュー軸の
    一端又は両端を、被処理物を搬送するためのケーシング
    内に回転自在に軸支し、このスクリュー軸の一端側を駆
    動源で回転駆動するようにしたスクリューコンベアにお
    いて、前記スクリュー軸の一端側又は両端側に、該スク
    リュー軸をケーシング内下部側に移動させる移動手段を
    設けたことを特徴とするスクリューコンベア。
  2. 【請求項2】 前記スクリュー軸は、自在継ぎ手を介し
    て、駆動軸と接続したことを特徴とする請求項1記載の
    スクリューコンベア。
  3. 【請求項3】 被破砕物を破砕する破砕手段と、該破砕
    手段で破砕した破砕物を導入して搬送するスクリューコ
    ンベアからなる破砕装置であって、該スクリューコンベ
    アは、スクリュー羽根を備えたスクリュー軸の一端又は
    両端を、被処理物を搬送するためのケーシング内に回転
    自在に軸支し、このスクリュー軸の一端側を駆動源で回
    転駆動するとともに、前記スクリュー軸の一端側又は両
    端側に、該スクリュー軸をケーシング内下部側に移動さ
    せる移動手段を設けて成ることを特徴とする破砕装置。
  4. 【請求項4】 破砕装置で破砕した被処理物を加熱処理
    する加熱処理手段と、該加熱処理手段で発生した乾留ガ
    スを導入して、この乾留ガスが含有する可燃成分を除去
    する乾留ガス燃焼手段と、加熱成分を除去した後のガス
    を清浄化して排出する手段を備えた廃棄物処理施設であ
    って、前記破砕装置は、被破砕物を破砕する破砕手段
    と、該破砕手段で破砕した破砕物を導入して搬送するス
    クリューコンベアとから成り、該スクリューコンベア
    は、スクリュー羽根を備えたスクリュー軸の一端又は両
    端を、被処理物を搬送するためのケーシング内に回転自
    在に軸支し、このスクリュー軸の一端側を駆動源で回転
    駆動するとともに、前記スクリュー軸の一端側又は両端
    側に、該スクリュー軸をケーシング内下部側に移動させ
    る移動手段を設けて成ることを特徴とする廃棄物処理施
    設。
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