JP2002087355A - 自動二輪車の風防装置 - Google Patents

自動二輪車の風防装置

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JP2002087355A
JP2002087355A JP2000276982A JP2000276982A JP2002087355A JP 2002087355 A JP2002087355 A JP 2002087355A JP 2000276982 A JP2000276982 A JP 2000276982A JP 2000276982 A JP2000276982 A JP 2000276982A JP 2002087355 A JP2002087355 A JP 2002087355A
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windshield
inclination angle
traveling wind
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plate
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JP2000276982A
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Tatsumi Takahata
竜実 高畑
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J17/00Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for
    • B62J17/02Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for shielding only the rider's front
    • B62J17/04Windscreens

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 風防板の傾斜角度を大きくして高速走行した
場合にも風防板と運転者との間の空間に負圧が発生する
のを防止できる自動二輪車の風防装置を提供する。 【解決手段】 運転者の前方に配置された風防板2を調
節機構3を介して車体5に取り付け、該調節機構3によ
り風防板2の傾斜角度を調節可能とした自動二輪車の風
防装置1において、上記風防板2の下縁2aと車体のヘ
ッドライト回りを囲む車体カバー12との間に走行風導
入開口Bが形成され、該走行風導入開口Bは風防板2の
傾斜角度に応じて開口面積が可変となっており、上記風
防板2の傾斜角度が大きいときの開口面積が傾斜角度の
小さいときの開口面積より大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者の前方に配
置された風防板の高さ位置及び傾斜角度を調節可能とし
た自動二輪車の風防装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の風防装置において、従来例
えば特許第2992455号公報に記載されているよう
に、風防板を左右のヒンジ部材を介して車体に回動可能
に支持し、前側のヒンジ部材を回動駆動することによっ
て、風防板の高さ位置及び傾斜角度を調節可能としたも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述のよう
に、風防板の傾斜角度を調整可能とした自動二輪車の風
防装置では、風防板の傾斜角度を大きくした状態で高速
走行すると、走行風により風防板と運転者との間の空間
に負圧が発生し、運転者が前に押されるように感じる場
合がある。
【0004】本発明は、上記従来装置の問題点に鑑みて
なされたものであり、風防板の傾斜角度を大きくして高
速走行した場合にも風防板と運転者との間の空間に負圧
が発生するのを防止できる自動二輪車の風防装置を提供
することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、運転
者の前方に配置された風防板を調節機構を介して車体に
取り付け、該調節機構により風防板の傾斜角度を調節可
能とした自動二輪車の風防装置において、上記風防板の
下縁と車体のヘッドライト回りを囲む車体カバーとの間
に走行風導入開口が形成され、該走行風導入開口は風防
板の傾斜角度に応じて開口面積が可変となっており、上
記風防板の傾斜角度が大きいときの開口面積が傾斜角度
の小さいときの開口面積より大きいことを特徴としして
いる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1において、上
記走行風導入開口は、風防板の傾斜角度が最小角度のと
き最小面積で、該傾斜角度が大きくなるに伴って大きく
なり、最大角度のとき最大面積となることを特徴として
いる。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、上記調節機構は、上記風防板の前部を前側支持部材
で前後進可能に車体に支持し、後部を後側支持部材で回
動可能に車体に支持し、前側支持部材の前後進に伴って
風防板の高さ位置及び傾斜角度を調節可能となってお
り、上記前側支持部材を後退させるに伴って風防板の傾
斜角度が大きくなると共に上記開口面積が大きくなるこ
とを特徴としている。
【0008】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れかにおいて、上記車体カバーに、上記走行風導入開口
に走行風を案内するカイド凸部が前後方向に延びるよう
に、かつ上記走行風導入開口の左右側部に連なるように
形成されていることを特徴としている。
【0009】請求項5の発明は、請求項4において、上
記風防板が傾斜角度の小さい状態にあるとき、上記前側
支持部材の車体側部分は上記ガイド凸部の裏面に形成さ
れた空間を利用して配置されていることを特徴としてい
る。
【0010】
【発明の作用効果】請求項1の発明によれば、上記風防
板の下縁と車体のヘッドライト回りを囲む車体カバーと
の間に走行風導入開口を形成し、上記風防板の傾斜角度
が大きいときの開口面積を傾斜角度の小さいときの開口
面積より大きくしたので、また請求項2の発明では、傾
斜角の増大に伴って連続的に開口面積が大きくなるよう
にしたので、傾斜角度を大きくした場合には走行風導入
開口の開口面積が大きくなり、高速走行するほど多量の
走行風が風防板と運転者との間に導入され、高速走行し
た場合でも走行風により風防板と運転者との間に負圧が
発生するのを防止できる。
【0011】請求項3の発明によれば、上記調節機構
を、上記風防板の前部,後部を前側支持部材,後側支持
部材で車体に支持し、前側支持部材を後退させるに伴っ
て風防板の傾斜角度が大きくなると共に上記開口面積が
大きくなるように構成したので、風防板の傾斜角度の増
加に伴って開口面積を大きくする構成を具体的に実現で
きる。
【0012】請求項4の発明によれば、上記車体カバー
に、上記走行風導入開口に走行風を案内するカイド凸部
が前後方向に延びるように、かつ上記走行風導入開口の
左右側部に連なるように形成したので、走行風導入開口
に走行風をより一層確実に導入できる。
【0013】請求項5の発明によれば、上記ガイド凸部
の裏面に形成された空間を有効利用して前側支持部材の
車体側部分を配置でき、調節機構を設けたことにより他
の車載部品の配置スペースが狭くなるのを抑制できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0015】図1〜図17は本発明の一実施形態に係る
自動二輪車の風防装置を説明するための図であり、図
1,図2は風防装置の正面図,側面図、図3,図4は要
部拡大側面図、図5は正面図、図6,図7は支持ステー
の側面図,正面図、図8〜図10は前側支持部材の正面
図,側面図,断面平面図、図11,図12は後側支持部
材の正面図,側面図、図13はステー部材の正面図、図
14はワッシャ部材の正面図、図15〜図17は駆動機
構の平面図,背面図,断面側面図である。
【0016】これらの図において、符号1は風防装置で
ある。この風防装置1は、操向ハンドル(図示せず)の
前方に配設されて運転者に走行風が直接当たるのを抑制
する風防板2と、該風防板2をこれの傾斜角度及び高さ
位置を調節可能とする調節機構3と、該調節機構3を車
体フレーム5に取り付ける支持ステー4とを備えてい
る。上記調節機構3及び支持ステー4は車体前部を囲む
カウリング(車体カバー)12によって囲まれており、
該カウリング12の上縁部12aは上記風防板2の下縁
部2aによって覆われている。
【0017】上記支持ステー4は、車体フレーム5の前
端に形成されてフロントフォークを左右操向自在に支持
するヘッドパイプ5aにボルト締め固定されたセンタス
テー6と、該センタステー6の上面に溶接固定されて車
幅方向に延びるアッパパイプ7と、該アッパパイプ7の
左右に固定されて後斜め上方に延びる支柱8,8同士を
接続するメータプレート9とを備えている。
【0018】上記センタステー6は、側面視で頂角を前
方に位置させた略三角形状をなし、かつ横断面視で縦長
の長方形状をなす板金製のものである。該センタステー
6の底辺部6aの開口内にヘッドパイプ5aに一体形成
されたブラケット5bが挿入され、該ブラケット5bと
センタステー6の底辺部6aとがボルト締め固定されて
いる。なお6bは軽量化用肉抜き穴である。
【0019】上記アッパパイプ7は、角パイプ製のもの
で、正面視で略水平に延びるセンタ部(横辺部)7aと
これの両端から斜め上方に延びる左右傾斜部(縦辺部)
7b,7bとを有し、上記メータプレート9の直下を車
幅方向に渡るように位置している。このメータプレート
9の左右端部9a,9aはアッパパイプ7の両端に溶接
された支柱8,8に溶接されており、また幅方向中央部
9bは別体のブラケット9cを介して上記センタステー
6に溶接固定されている。このアッパパイプ7とメータ
プレート9は正面から見ると全体として弓の形状をなす
環状体となっており、かつ側方から見てアッパパイプ7
が略垂直をなすように縦方向に配置されている。
【0020】また上記アッパパイプ7の左右端部にはバ
ックミラーを取り付けるためのミラーブラケット7cが
溶接固定されている。なお、7dはヘッドライトを取り
付けるためのライトブラケットである。
【0021】上記メータプレート9は、速度計,回転計
等をケーシング内に収容配置してなるメータユニット1
0,及びリレー11等の電装品を支持するためのもので
あり、概略帯板状をなしている。なお、9dはメータユ
ニット取り付け用ボルト孔、9eは電装品取り付け用突
起部である。
【0022】上記風防板2は、前方に凸をなすように湾
曲した透明樹脂板製のものである。この風防板2の下縁
部2aの車幅方向中央部には上記カウリング12の上縁
部12aの外表面とで走行風導入開口Bを形成する凹部
2bが形成されている。また該風防板2の下縁部2a下
面にはステー部材13が、上面には該ステー部材13と
同一投影形状のワッシャ部材14がそれぞれ配置され、
固定ボルト15aで締め付けることにより風防板2を挟
持するように固定されている。
【0023】上記ステー部材13は、上記走行風導入開
口Bを形成する凹部2bに沿って上方に凸をなすよう湾
曲する横辺部13aとこれの両端部に続いて斜め外方に
広がりつつ上方に立ち上がる縦辺部13b,13bとを
有するアルミニウム合金ダイキャスト製のものである。
上記ワッシャ部材14は上記ステー部材13の横辺部1
3a,縦辺部13bと同一投影形状の横辺部14a,縦
辺部14bを有する樹脂成形品である。
【0024】そして上記調節機構3は、上記風防板2
の、下縁部2aの車幅方向中央部を1つの前側支持部材
16で支持し、左右両側部でかつ上記中央部より後部を
左右のリンク部材(後側支持部材)17,17で支持
し、上記前側支持部材16の下端部を駆動機構18で後
斜め上方に延びる前後進直線dに沿って進退駆動するこ
とにより風防板2の高さ位置及び傾斜角度を変化させる
ように構成されている。
【0025】上記リンク部材17は左右とも全く同一形
状のものであり、帯板状のプレート部17aの下端(他
端)にボス部17bを一体形成したアルミニウム合金ダ
イキャスト製のものである。またボス部17bの近傍に
は付勢ばね25を掛止するためのばね孔17f及び該リ
ンク部材17の回動角度位置を規制するストッパ部17
gが形成されている。
【0026】上記リンク部材17の上記プレート部17
aの先端部(一端)17cは上記ステー部材13の端部
下面に一体形成された形成された支持ボス部13cに連
結ピン17dを介して車幅方向の軸線a回りに回動可能
に連結されている。また上記ボス部17bは上記支柱8
の上端部のコ字形内に配置され、連結ピン17eを介し
て車幅方向の軸線b回りに回動可能に連結されている。
ここで連結ピン17eは上記前後進直線dから反風防板
側にh3だけ離れた位置にあり、また連結ピン17dは
最小傾斜角度状態で上記前後進直線dからh4だけ風防
板側に位置している。
【0027】上記前側支持部材16は、側面視で後斜め
上方に延びる左右一対のアーム部16aの前方に屈曲す
る上端部同士を車幅方向に延びる支持辺部16bで接続
すると共に、下部同士を車幅方向に延びる補強辺部16
cで接続した大略ロ字形状のアルミニウム合金ダイキャ
スト製のものである。
【0028】上記前側支持部材16の、支持辺部16b
に上記ステー部材13の横辺部13aがボルト15bで
固定されている。また上記アーム部16aの下端は上記
駆動機構18のナット部材19の左右アーム部19aに
連結ピン16dで車幅方向の軸線c回りに回動可能に連
結されている。なお上記軸線a,b,cは互いに平行に
なっており、かつ車両幅方向に向いている。
【0029】ここで上記リンク部材17に形成されたば
ね孔17fと上記支柱8に形成されたばね掛8aとの間
には付勢ばね25が介設されている。上記リンク部材1
7は上記付勢ばね25により図3で反時計回りに回動付
勢されており、その結果風防板2はその傾斜角度が小さ
くなる方向(図3で時計回り)に回動付勢されている。
このようにして風防板2は上記付勢ばね25により走行
風による回動付勢方向と同方向に付勢されており、その
結果、防風板2が走行風によりがたつくのが防止されて
いる。なお、17gはカウル組付持リンクが奥に落ち込
んでしまわないようにして組付を容易にするためのスト
ッパ部である。
【0030】また上記カウリング12の車幅方向中央上
部には上記前側支持部材16を配置する際に使用される
組立開口12bが形成されており、該開口12bの左右
縁部には上記アーム部16aを挿通させるスリット部1
2cが形成されている。上記スリット部12cによりア
ーム部16aの上部分はカウリング12の外方に出てい
る。なお、上記組立開口12bのスリット部12cを除
く部分はカバー12dによって着脱可能に覆われてい
る。
【0031】またカウリング12には、ガイド凸部12
eが上記左右のスリット部12cに続いて上下方向に延
びるようにかつ外方に膨出するように形成されている。
このガイド凸部12eは走行風を走行風導入口Bに案内
し、もって走行風を風防板2と運転者との間に確実に導
入するためのものである。
【0032】そして上記風防板2が傾斜角度の最も小さ
い状態にある場合には、上記前側支持部材16の上記ア
ーム部16aは上記ガイド凸部12eよってカウリング
内部に形成された空間を有効利用して配置されている。
【0033】ここで上記凹部2bからカウリング12の
外表面までの高さは、風防板2が傾斜角度最小状態に有
る場合にはh5であり、傾斜角度が大きくなるに伴って
大きくなっていき、傾斜角度最大状態ではh5′とな
る。そのため上記走行風導入開口Bは風防板2の傾斜角
度が最小のとき最小開口面積となり、傾斜角度が大きく
なるに伴って開口面積が大きくなり、傾斜角度最大時に
最大開口面積となる。
【0034】上記駆動機構18は、モータユニット20
に減速機21を介して送りねじケーシング23を結合し
た構造のものである。上記モータユニット20の出力ギ
ヤ20aに減速機21の入力ギヤ21aが噛合し、該減
速機21の出力ギヤ21bに送りねじ22の駆動ギヤ2
2aが噛合し、さらに該送りねじ22に上記ナット部材
19のナット部19bが螺装されている。なお、上記ナ
ット部材19のナット部19bは上記送りねじケーシン
グ23内に送りねじ22と平行に配置されたガイドロッ
ド23bによりガイドされる。また上記アーム部19a
は上記送りねじケーシング23のスリット23aを通っ
て外方に突出している。
【0035】そして上記駆動機構18の送りねじケーシ
ング23は上記センタステー6の前端部に後斜め上方に
傾斜するよう形成された支持ブラケット6dにボルト締
め固定されている。これにより上記駆動機構18は、上
記送りねじ22ひいては送りねじケーシング23が平面
視で略車両中心線上に位置し、かつ側面視でその前端部
が左右のヘッドライト24,24で挟まれるように位置
し、さらに送りネジケーシング23が後斜め上方に傾斜
するように配置されている。また上記変速機21は送り
ねじケーシング23の後端部に位置しており、さらに上
記モータユニット20は上記変速機21の下側にかつ車
幅方向に向けて配置されている。また上記モータユニッ
ト20及び変速機21は、上述のアッパパイプ7とメー
タプレート9とで形成さた弓形状内に、かつメータプレ
ート9に沿うように配置されている。
【0036】次に本実施形態装置1の動作及び作用効果
について説明する。図示しない風防板操作スイッチが低
傾斜側にある場合には、図3,図4に実線で示すよう
に、防風板2の前側支持部材16の連結ピン16dが前
進端に位置し、リンク部材17が前方に倒れた状態にあ
り、これにより風防板2は傾斜角度の最も緩い低傾斜状
態に付勢ばね25により付勢さている。
【0037】そして上記操作スイッチを高傾斜側に押圧
するとその間、上記モータユニット20,変速機21を
介して送りねじ22が回転駆動され、これによりナット
部材19が前側支持部材16の下端連結ピン16dを後
斜め上方に移動させ、これに伴ってリンク部材17が図
3時計回りに回動し、防風板2は図3に二点鎖線で示す
高傾斜状態側に変化する。
【0038】上記回動に伴って、上記前側支持部材16
の連結ピン16dの低傾斜時位置と高傾斜時位置とを結
ぶ前後進直線dとリンク部材17の連結ピン17e,1
7dを結ぶ部材軸線eとのなす角度はθ1からθ2に増
加する。また上記回動に伴って、上記防風板2の前端部
2cはh1上昇し、かつw1後退し、また後端部2dは
h2上昇し、かつw2前進する。
【0039】本実施形態装置1では、支持ステー4の構
成として、ヘッドパイプ5aに固定されたセンタステー
6に、車幅方向に延びるセンタ部(横辺部)7aとこれ
の両端に続いて上方に延びる傾斜部(縦辺部)7bとか
らなるアッパパイプ7を固定し、該アッパパパイプ7の
左右の傾斜部7b,7bに固定された支柱8,8同士を
車幅方向に渡るように配置されたメータプレート9で接
続する構成を採用したので、アッパパイプ7とメータプ
レート9とが縦方向に起立した環状体をなし、該環状体
により風防板2を支持することとなり、風防板2の支持
剛性が向上し、風防板2に走行風により大きな荷重が作
用する場合でもこの荷重に耐えることができ、風防板2
のがたつきを防止できる。
【0040】上記風防板2の高さ位置及び傾斜角度を調
節可能とし、該風防板2の後部を、上記縦方向に起立し
た環状体をなすアッパパイプ7とメータプレート9との
結合部に位置する上記支柱8によって支持したので、上
記風防板2の高さ位置及び傾斜角度の増加によって荷重
が増加した場合でも、該荷重に耐えることができ風防板
2のがたつきを防止できる。
【0041】上記風防板2の前部に固定された前側支持
部材16の下端を前進位置から後退位置に移動させる
と、該前側支持部材16の前後進直線dと上記リンク部
材17の部材軸線eとがなす角度がθ1からθ2に増加
していき、これに伴って風防板20の前端部2cをw1
だけ後進させつつh1だけ上昇させ、その後端部2dを
w2だけ前進させつつh2だけ上昇させて該防風板20
をαと大きく起立させることができる。
【0042】また付勢ばね25によりリンク部材17ひ
いては風防板2を走行風による回動付勢方向と同じ方向
に付勢したので、走行中に風防板2が風圧でがたつくと
いった問題を回避できる。
【0043】そして前側支持部材16の下端部を進退駆
動する方式として、モータ20の回転を送りねじ22の
回転に変換し、該送りねじ22に装着されたナット部材
19で前側支持部材16を進退駆動する方式を採用で
き、駆動機構18の構造が簡単である。
【0044】また前側支持部材16を後退位置に移動さ
せるに伴って風防板2の傾斜角度が大きくなるように構
成しているので、風防効果をより高めることができる。
即ち、傾斜角度を大きくして風防効果を高めるには、傾
斜角度を大きくした際に運転者から風防板2までの距離
が大きくならないことが効果的である。例えば風防板2
の前端部を回動可能に軸支し、該前端部を中心に風防板
2を回動させて傾斜角度を増加させるようにしたもので
は、傾斜角を大きくするに伴って風防板は前側に移動し
て運転者から離れる。これに対して本実施形態では、前
側支持部材16を後退させることにより風防板2の傾斜
角度を増加するようになっているので、傾斜角度を大き
くした場合の風防板2の前側への移動量が少なくて済
み、風防効果を高めることができる。
【0045】さらにまた風防板2の傾斜角を増加させる
場合に風防板2の前部を後退させる方式を採用している
ので、風防板2の回動領域を含めた配置スペースの拡大
を回避できる。
【0046】上記リンク部材17の連結ピン(他端軸支
部)17eが上記前後進直線dを挟んで反風防板側に配
置されているので、リンク部材17の車体への支持構造
が簡単でかつ必要な剛性を確保し易い。即ち、上記連結
ピン17eを上記前後進直線dより風防板側に配置する
とそれだけ車体からの距離が長くなり、支柱8を長くす
る必要があり、剛性確保上不利となるが、本実施形態で
はこのような問題を回避できる。
【0047】また上記リンク部材17の連結ピン17e
を上記前後進直線dより反風防板側に配置し、かつ連結
ピン(一端軸支部)17dを該リンク部材17の全回動
領域において上記前後進直線dより風防板側に配置した
ので、自動二輪車が走行中で風防板2が走行風による風
圧を受けている場合でも、風防板2の作動を円滑に行う
ことができる。
【0048】即ち、仮に上記リンク部材の両連結ピン1
7d,17eが上記前後進直線d上に位置する状態が発
生する構造の場合、前側支持部材16の下端部の後退に
伴う駆動力がリンク部材17の回転力に転換される割合
が少なくなり、上述の風圧が作用している場合には、上
記駆動力(リンク部材の回転力)が風圧に打ち勝つこと
ができなくなったりして作動が不円滑となる。
【0049】また、上記前後進直線dが後斜め上方に傾
斜しているので、風防板2の傾斜角の増加に伴って前側
支持部材16ひいては風防板2が上昇し、そのためより
一層確実に風防板の高さ位置を高くできる。
【0050】また、上記風防板2の下縁とカウリング1
2との間に走行風導入開口Bを形成し、該開口の面積を
上記風防板2の傾斜角度が大きいほど大きくするように
したので、特に高速走行時に傾斜角度を大きくするほど
多量の走行風が風防板2と運転者との間に導入され、高
速走行した場合でも走行風により風防板2と運転者との
間に負圧が発生するのを防止できる。
【0051】またカウリング12に、上記走行風導入開
口Bに走行風を案内するカイド凸部12eを形成したの
で、走行風導入開口Bに走行風をより一層確実に導入で
きる。
【0052】そして上記ガイド凸部12eの裏面に形成
された空間を有効利用して前側支持部材16の車体側部
分を配置したので、調節機構3を設けたことにより他の
車載部品の配置スペースが狭くなるのを抑制できる。
【0053】さらにまた本実施形態では、駆動機構18
の配置に当たり、上記送りねじ22が上記前側支持部材
16の進退方向に沿うように位置し、上記変速機21及
びモータユニット20が上記前側支持部材16の後退位
置側に位置するように配置したので、車両側方から見た
とき上記駆動機構18の大部分が上記前側支持部材16
の前後方向進退領域内に位置しており、風防装置全体に
必要な配置スペースを小さくでき、装置全体をコンパク
ト化できる。ちなみに上記公報記載の従来装置では、前
端の軸12の前方に拡がるように駆動機構を配置してい
るので、風防装置全体として必要な配置スペースが拡大
する。
【0054】また上記変速機21及びモータユニット2
0を、車幅方向に渡るように配置された帯板状のメータ
プレート9とアッパパイプ7で形成された弓形状の空間
内に位置し、かつ上記メータプレート9に沿うように配
置したので、メータプレート9下方の空間を利用して変
速機21及びモータユニット20を配置でき、駆動機構
18の実質的な配置スペースをより一層小さくできる。
【0055】さらにまた上記駆動機構18を、上記送り
ねじ22の前端部が左右のヘッドライト24,24の間
に挟まれるように配設したので、左右のヘッドライト2
4,24を備える場合に両ヘッドライトの間に生じる空
間を利用して駆動機構18を配置でき、実質的な配置ス
ペースをより一層小さくできる。
【0056】上記ステー部材13を車幅方向に延びる横
辺部13aと該横辺部13aの両端から上下方向に延び
る左右の縦辺部13bとを一体形成してなるものとし、
上記風防板2に上記ステー部材13の上記横辺部13a
及び左右縦辺部13bの両方を固定したので、ステー部
材13自体の剛性により風防板2の剛性を高めることが
でき、風防板自体の剛性を高める必要がないことから、
風防板の厚肉化による視界の歪み,コスト高,重量増加
の問題を回避できる。
【0057】また、上記ステー部材13の横辺部13
a,左右の縦辺部13bに上記前側支持部材16,左右
のリンク部材(後側支持部材)17を連結したので、ス
テー部材13により剛性の高められた風防板2の高剛性
部分に調節機構3を連結することとなり、高速走行によ
り風圧が高くなった場合でも必要な支持剛性を確保で
き、風防板ががたつくといった問題を回避できる。
【0058】さらにまた、上記風防板2をステー部材1
3とワッシャ部材14とで挟持固定し、しかもステー部
材13及びワッシャ部材14の横辺部を走行風導入開口
Bを構成する風防板2の下縁の凹部2aに沿う形状に屈
曲形成したので、風防板2の剛性をより一層高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動二輪車の風防装
置の正面図である。
【図2】上記風防装置の側面図である。
【図3】上記風防装置の要部側面図である。
【図4】上記風防装置の要部側面図である。
【図5】上記風防装置の正面図である。
【図6】上記風防装置の支持ステーの側面図である。
【図7】上記支持ステーの正面図である。
【図8】上記風防装置の前側支持部材の正面図である。
【図9】上記前側支持部材の側面図である。
【図10】上記前側支持部材の断面図(図8のVIII-VII
I 線断面図) である。
【図11】上記風防装置の後側支持部材の正面図であ
る。
【図12】上記後側支持部材の側面図である。
【図13】上記風防装置のステー部材の正面図である。
【図14】上記風防装置のワッシャ部材の正面図であ
る。
【図15】上記風防装置の駆動機構の平面図である。
【図16】上記駆動機構の背面図である。
【図17】上記駆動機構の一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 風防装置 2 風防板 2a 風防板の下縁 3 調節機構 5 車体 12 カウリング(車体カバー) 12e ガイド凸部 16 前側支持部材 17 リンク部材(後側支持部材) B 走行風導入開口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の前方に配置された風防板を調節
    機構を介して車体に取り付け、該調節機構により風防板
    の傾斜角度を調節可能とした自動二輪車の風防装置にお
    いて、上記風防板の下縁と車体のヘッドライト回りを囲
    む車体カバーとの間に走行風導入開口が形成され、該走
    行風導入開口は風防板の傾斜角度に応じて開口面積が可
    変となっており、上記風防板の傾斜角度が大きいときの
    開口面積が傾斜角度の小さいときの開口面積より大きい
    ことを特徴とする自動二輪車の風防装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記走行風導入開口
    は、風防板の傾斜角度が最小角度のとき最小面積で、該
    傾斜角度が大きくなるに伴って大きくなり、最大角度の
    とき最大面積となることを特徴とする自動二輪車の風防
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、上記調節機構
    は、上記風防板の前部を前側支持部材で前後進可能に車
    体に支持し、後部を後側支持部材で回動可能に車体に支
    持し、前側支持部材の前後進に伴って風防板の高さ位置
    及び傾斜角度を調節可能となっており、上記前側支持部
    材を後退させるに伴って風防板の傾斜角度が大きくなる
    と共に上記開口面積が大きくなることを特徴とする自動
    二輪車の風防装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
    記車体カバーに、上記走行風導入開口に走行風を案内す
    るカイド凸部が前後方向に延びるように、かつ上記走行
    風導入開口の左右側部に連なるように形成されているこ
    とを特徴とする自動二輪車の風防装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、上記風防板が傾斜角
    度の小さい状態にあるとき、上記前側支持部材の車体側
    部分は上記ガイド凸部の裏面に形成された空間を利用し
    て配置されていることを特徴とする自動二輪車の風防装
    置。
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