JP2001334978A - 自動二輪車の風防装置 - Google Patents

自動二輪車の風防装置

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JP2001334978A
JP2001334978A JP2000154847A JP2000154847A JP2001334978A JP 2001334978 A JP2001334978 A JP 2001334978A JP 2000154847 A JP2000154847 A JP 2000154847A JP 2000154847 A JP2000154847 A JP 2000154847A JP 2001334978 A JP2001334978 A JP 2001334978A
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Tatsumi Takahata
竜実 高畑
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風防板の高さ位置及び傾斜角度を調整可能で
あり、構造の複雑化,配置スペースの増大といった問題
を回避できる自動二輪車の風防装置を提供する。 【解決手段】 運転者の前方に配置された風防板2を調
節機構3を介して車体5に取り付け、該調節機構3によ
り風防板の高さ位置及び傾斜角度を調節可能とした自動
二輪車の風防装置1において、上記調節機構3は、一端
が上記風防板2の前部に固定され他端が前後方向に進退
可能に車体に軸支された前側支持部材16と、該前側支
持部材16より後側に配置され、一端が上記風防板2
に、他端が車体5にそれぞれ車幅方向の軸線a,b回り
に回動可能に軸支された後側支持部材17とを有する連
結機構と、上記前側支持部材の他端を前後に進退駆動す
る駆動機構18とを備えており、上記前側支持部材16
の他端の前進時位置と後退時位置とを結ぶ前後進直線d
の延長線と、上記後側支持部材17の一端,他端を結ぶ
部材軸線eとがなす角度が上記前側支持部材16が前進
位置から後退位置に移動するにつれて増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者の前方に配
置された風防板の高さ位置及び傾斜角度を調節可能とし
た自動二輪車の風防装置に関する。
【0002】
【従来の技術】風防板の高さ位置及び傾斜角度を調節可
能とした風防装置として、従来例えば特許第29924
55号公報に記載されたものがある。この公報記載の風
防装置は、以下の構成を有している。
【0003】風防板5の下面にH字形状の支持板10が
固定され、該支持板10の左,右の縦辺部に上側の誘導
連接棒7,9及び下側の誘導連接棒6,8がヒンジ結合
されている。上側の誘導連接棒7,9は車体に回転可能
に連結され、下側の誘導連接棒6,8は軸12に相対回
転しないように結合されている。この軸12は駆動モー
タ16を備えた回転駆動機構によって回転駆動される。
【0004】上記従来装置では、運転者がハンドルのス
イッチを操作すると駆動モータ16が軸12を回転駆動
し、もって下側誘導連接棒6,8が揺動し、風防板5の
高さ位置及び傾斜角度が変化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来装置
では、下側の誘導連接棒と上側の誘導連接棒という2組
のリンクプレートを用い、下側の誘導連接棒が固定され
た軸12を回転駆動するようにしている。そしてこの回
転駆動機構は、モータ16の回転を中間伝動装置15で
回転軸14の回転に変換し、該回転軸14の回転をさら
に中間伝動装置13で軸12の回転に変換するようにな
っており、構造がやや複雑であるという問題がある。
【0006】また上側,下側の2組のリンクプレートを
共に回動させる構造を採用していることから、風防板の
高さ及び傾斜角度の調節範囲を大きくするには、リンク
プレートが長くなるとともに回動角度が大きくなり、そ
のため回動領域を含めた配置スペースが大きくなるとい
う問題が懸念される。
【0007】本発明は、上記従来装置と異なる構造でも
って風防板の高さ位置及び傾斜角度を調整可能であり、
構造の複雑化,配置スペースの増大といった問題を回避
できる自動二輪車の風防装置を提供することを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、運転
者の前方に配置された風防板を調節機構を介して車体に
取り付け、該調節機構により風防板の高さ位置及び傾斜
角度を調節可能とした自動二輪車の風防装置において、
上記調節機構は、一端が上記風防板の前部に固定され他
端が前後方向に進退可能に車体に軸支された前側支持部
材と、該前側支持部材より後側に配置され、一端が上記
風防板に、他端が車体にそれぞれ車幅方向の軸線回りに
回動可能に軸支された後側支持部材とを有する連結機構
と、上記前側支持部材の他端を前後に進退駆動する駆動
機構とを備えており、上記前側支持部材の他端の前進時
位置と後退時位置とを結ぶ前後進直線の延長線と、上記
後側支持部材の一端,他端を結ぶ部材軸線とがなす角度
が上記前側支持部材が前進位置から後退位置に移動する
につれて増加することを特徴としている。
【0009】請求項2の発明は、請求項1において、上
記後側支持部材の他端軸支部が上記前後進直線を挟んで
反風防板側に配置されていることを特徴としている。
【0010】請求項3の発明は、請求項2において、上
記後側支持部材の一端軸支部が、該後側支持部材の全回
動領域において上記前後進直線より風防板側に位置して
いることを特徴としている。
【0011】請求項4の発明は、請求項1ないし3の何
れかにおいて、上記前後進直線が後斜め上方に傾斜して
いることを特徴としている。
【0012】
【発明の作用効果】請求項1の発明によれば、上記風防
板の前部に固定された前側支持部材の他端を前進位置か
ら後退位置に移動させると、該前側支持部材の前後進直
線の延長線と上記後側支持部材の部材軸線とがなす角度
が増加していき、これに伴って風防板の高さ位置及び傾
斜角度を増加できる。
【0013】そして前側支持部材の下端部を進退駆動す
る方式を採用しているので、例えば駆動モータの回転を
送りねじの回転に変換し、該送りねじに装着されたナッ
ト部材で前側支持部材を進退駆動することができ、駆動
機構の構造が簡単である。
【0014】また前側支持部材を後退位置に移動させる
に伴って風防板の傾斜角度が大きくなるように構成して
いるので、例えば風防板の前端部を回動可能に軸支し、
該前端部を中心に風防板を回動させて傾斜角度を増加さ
せるようにしたものに比較して、傾斜を大きくした場合
の風防板の前側への移動量が少なくて済み、風防効果を
より高めることができる。即ち、傾斜角度を大きくして
風防効果を高めるには、傾斜角度を大きくした際に運転
者から風防板までの距離が大きくならないことが効果的
であるが、本発明では傾斜角を大きくした際に風防板の
前部が後退するので上記距離が大きくなるのを抑制でき
る。
【0015】また風防板の傾斜角を増加させる場合に風
防板の前部が後退する方式であるので、風防板の回動領
域を含めた配置スペースの拡大を回避できる。
【0016】請求項2の発明では、上記後側支持部材の
他端軸支部が上記前後進直線を挟んで反風防板側に配置
されているので、後側支持部材の車体への支持構造が簡
単でかつ必要な剛性を確保し易い。即ち、他端軸支部を
上記前後進直線より風防板側に配置するとそれだけ車体
からの距離が長くなって支持部材も長くなり、また剛性
確保上不利となるが、本発明ではこのような問題を回避
できる。
【0017】請求項3の発明によれば、上記後側支持部
材の他端軸支部が上記前後進直線より反風防板側に位置
し、かつ一端軸支部が、該後側支持部材の全回動領域に
おいて上記前後進直線より風防板側に位置しているの
で、自動二輪車が走行中で風防板が走行風を受けている
場合でも、風防板の作動を円滑に行うことができる。
【0018】即ち、仮に上記後側支持部材の他端軸支部
及び一端軸支部が上記前後進直線上に位置する状態が発
生する構造の場合、前側支持部材の下端部の後退に伴う
駆動力が後側支持部材の回転力に転換される割合が少な
く、走行風を受けている場合、駆動力(後側支持部材の
回転力)が風圧に打ち勝つことができなくなったりして
作動が不円滑となる。
【0019】請求項4の発明によれば、上記前後進直線
が後斜め上方に傾斜しているので、風防板の傾斜角の増
加に伴って前側支持部材が上昇することとなり、より一
層確実に風防板の高さ位置を高くできる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0021】図1〜図15は本発明の一実施形態に係る
自動二輪車の風防装置を説明するための図であり、図
1,図2は風防装置の正面図,側面図、図3は要部拡大
側面図、図4,図5は支持ステーの側面図,正面図、図
6〜図8は前側支持部材の正面図,側面図,断面平面
図、図9,図10は後側支持部材の正面図,側面図、図
11はステー部材の正面図、図12はワッシャ部材の正
面図、図13〜図15は駆動機構の平面図,背面図,断
面側面図である。
【0022】これらの図において、符号1は風防装置で
ある。この風防装置1は、操向ハンドル(図示せず)の
前方に配設されて運転者に走行風が直接当たるのを抑制
する風防板2と、該風防板2をこれの傾斜角度及び高さ
位置を調節可能とする調節機構3と、該調節機構3を車
体フレーム5に取り付ける支持ステー4とを備えてい
る。上記調節機構3及び支持ステー4は車体前部を囲む
カウリング12によって囲まれており、該カウリング1
2の上縁部12aは上記風防板2の下縁部2aによって
覆われている。
【0023】上記支持ステー4は、車体フレーム5の前
端に形成されてフロントフォークを左右操向自在に支持
するヘッドパイプ5aにボルト締め固定されたセンタス
テー6と、該センタステー6の上面に溶接固定されて車
幅方向に延びるアッパパイプ7と、該アッパパイプ7の
左右に固定されて後斜め上方に延びる支柱8,8同士を
接続するメータプレート9とを備えている。
【0024】上記センタステー6は、側面視で頂角を前
方に位置させた略三角形状をなし、かつ横断面視で縦長
の長方形状をなす板金製のものである。該センタステー
6の底辺部6aの開口内にヘッドパイプ5aに一体形成
されたブラケット5bが挿入され、該ブラケット5bと
メインステー6の底辺部6aとがボルト締め固定されて
いる。なお6bは軽量化用肉抜き穴である。
【0025】上記アッパパイプ7は、角パイプ製のもの
で、正面視で略水平に延びるセンタ部7aとこれの両端
から斜め上方に延びる左右傾斜部7b,7bとを有し、
上記メータプレート9の直下を車幅方向に渡るように位
置している。このメータプレート9の左右端部9a,9
aはアッパパイプ7の両端に溶接された支柱8,8に溶
接されており、また幅方向中央部9bは別体のブラケッ
ト9cを介して上記センタステー6に溶接固定されてい
る。このアッパパイプ7とメータプレート9は正面から
見ると全体として弓の形状をなしている。
【0026】また上記アッパパイプ7の左右端部にはバ
ックミラーを取り付けるためのミラーブラケット7cが
溶接固定されている。なお、7dはヘッドライトを取り
付けるためのライトブラケットである。
【0027】上記メータプレート9は、速度計,回転計
等からなるメータユニット10,及びリレー11等の電
装品を支持するためのものであり、概略帯板状をなして
いる。なお、9dはメータユニット取り付け用ボルト
孔、9eは電装品取り付け用突起部である。
【0028】上記風防板2は、前方に凸をなすように湾
曲した透明樹脂板製のものである。この風防板2の下縁
部2aの車幅方向中央部には上記カウリング12の上縁
部12aの外表面とで外気導入開口を形成する凹部2b
が形成されている。また該風防板2の下縁部2a下面に
はステー部材13が、上面には該ステー部材13と同一
投影形状のワッシャ部材14がそれぞれ配置され、固定
ボルト15aで締め付け固定されている。
【0029】上記ステー部材13は、上記外気導入開口
を形成する凹部2bに沿って上方に凸をなすよう湾曲す
る横辺部13aとこれの両端部に続いて斜め外方に広が
りつつ上方に立ち上がる縦辺部13b,13bとを有す
るアルミニウム合金ダイキャスト製のものである。上記
ワッシャ部材14は上記ステー部材13の横辺部13
a,縦辺部13bと同一投影形状の横辺部14a,縦辺
部14bを有する樹脂成形品である。
【0030】そして上記調節機構3は、上記風防板2
の、下縁部2aの車幅方向中央部を1つの前側支持部材
16で支持し、左右両側部でかつ上記中央部より後部を
左右のリンク部材(後側支持部材)17,17で支持
し、上記前側支持部材16の下端部を駆動機構18で後
斜め上方に延びる前後進直線dに沿って進退駆動するこ
とにより風防板2の高さ位置及び傾斜角度を変化させる
ように構成されている。
【0031】上記リンク部材17は左右とも全く同一形
状のものであり、帯板状のプレート部17aの下端(他
端)にボス部17bを一体形成したアルミニウム合金ダ
イキャスト製のものである。またボス部17bの近傍に
は付勢ばね25を掛止するためのばね孔17f及び該リ
ンク部材17の回動角度位置を規制するストッパ部17
gが形成されている。
【0032】上記リンク部材17の上記プレート部17
aの先端部(一端)17cは上記支持ステー13の端部
下面に一体形成された形成された支持ボス部13cに連
結ピン17dを介して車幅方向の軸線a回りに回動可能
に連結されている。また上記ボス部17bは上記支柱8
の上端部のコ字形内に配置され、連結ピン17eを介し
て車幅方向の軸線b回りに回動可能に連結されている。
【0033】上記前側支持部材16は、側面視で後斜め
上方に延びる左右一対のアーム部16aの前方に屈曲す
る上端部同士を車幅方向に延びる支持辺部16bで接続
すると共に、下部同士を車幅方向に延びる補強辺部16
cで接続した大略ロ字形状のアルミニウム合金ダイキャ
スト製のものである。
【0034】上記前側支持部材16の、支持辺部16b
に上記支持ステー13の横辺部13aがボルト15bで
固定されている。また上記アーム部16aの下端は上記
駆動機構18のナット部材19の左右アーム部19aに
連結ピン16dで車幅方向の軸線c回りに回動可能に連
結されている。なお上記軸線a,b,cは互いに平行に
なっており、かつ車両幅方向に向いている。
【0035】ここで上記リンク部材17に形成されたば
ね孔17fと上記支柱8に形成されたばね掛8aとの間
には付勢ばね25が介設されている。上記リンク部材1
7は上記付勢ばね25により図3で反時計回りに回動付
勢されており、またリンク部材17はそのストッパ部1
7gが上記支柱8の前縁に当接することで反時計回りの
付勢位置が規制されている。その結果風防板2はその傾
斜角度が小さくなる方向(図3で時計回り)に回動付勢
されている。このようにして風防板2は上記付勢ばね2
5により走行風による回動付勢方向と同方向に付勢され
ており、その結果、防風板2が走行風によりがたつくの
が防止されている。
【0036】上記駆動機構18は、モータユニット20
に減速機21を介して送りねじケーシング23を結合し
た構造のものである。上記モータユニット20の出力ギ
ヤ20aに減速機21の入力ギヤ21aが噛合し、該減
速機21の出力ギヤ21bに送りねじ22の駆動ギヤ2
2aが噛合し、さらに該送りねじ22に上記ナット部材
19のナット部19bが螺装されている。なお、上記ナ
ット部材19のナット部19bは上記送りねじケーシン
グ23内に送りねじ22と平行に配置されたガイドロッ
ド23bによりガイドされる。また上記アーム部19a
は上記送りねじケーシング23のスリット23aを通っ
て外方に突出している。
【0037】そして上記駆動機構18の送りねじケーシ
ング23は上記センタステー6の前端部に後斜め上方に
傾斜するよう形成された支持ブラケット6dにボルト締
め固定されている。これにより上記駆動機構18は、上
記送りねじ22ひいては送りねじケーシング23が平面
視で略車両中心線上に位置し、かつ側面視でその前端部
が左右のヘッドライト24,24で挟まれるように位置
し、さらに送りネジケーシング23が後斜め上方に傾斜
するように配置されている。また上記変速機21は送り
ねじケーシング23の後端部に位置しており、さらに上
記モータユニット20は上記変速機21の下側にかつ車
幅方向に向けて配置されている。また上記モータユニッ
ト20及び変速機21は、上述のアッパパイプ7とメー
タプレート9とで形成さた弓形状内に、かつメータプレ
ート9に沿うように配置されている。
【0038】次に本実施形態装置1の動作及び作用効果
について説明する。図示しない風防板操作スイッチが低
傾斜側にある場合には、図3に実線で示すように、防風
板2の支持部材16の連結ピン16dが前進端に位置
し、リンク部材17が前方に倒れた状態にあり、これに
より風防板2は傾斜角度の最も緩い低傾斜状態に付勢ば
ね25により付勢さている。なおこのときリンク部材1
7のストッパ部17gが支柱8の前縁に当接してリンク
部材17ひいては風防板2の位置が規制されている。
【0039】そして上記操作スイッチを高傾斜側に押圧
するとその間、上記モータユニット20,変速機21を
介して送りねじ22が回転駆動され、これによりナット
部材19が前側支持部材16の下端連結ピン16dを後
斜め上方に移動させ、これに伴ってリンク部材17が図
3時計回りに回動し、防風板2は図3に二点鎖線で示す
高傾斜状態側に変化する。
【0040】上記回動に伴って、上記前側支持部材16
の連結ピン16dの低傾斜時位置と高傾斜時位置とを結
ぶ前後進直線dとリンク部材17の連結ピン17e,1
7dを結ぶ部材軸線eとのなす角度はθ1からθ2に増
加する。また上記回動に伴って、上記防風板2の前端部
2cはh1上昇し、かつw1後退し、また後端部2dは
h2上昇し、かつw2前進する。
【0041】このように本実施形態装置1では、上記風
防板2の前部に固定された前側支持部材16の下端を前
進位置から後退位置に移動させると、該前側支持部材1
6の前後進直線dと上記リンク部材17の部材軸線eと
がなす角度がθ1からθ2に増加していき、これに伴っ
て風防板20の前端部2cをw1だけ後進させつつh1
だけ上昇させ、その後端部2dをw2だけ前進させつつ
h2だけ上昇させて該防風板20をαと大きく起立させ
ることができる。
【0042】また付勢ばね25によりリンク部材17ひ
いては風防板2を走行風による回動付勢方向と同じ方向
に付勢したので、走行中に風防板2が風圧でがたつくと
いった問題を回避できる。
【0043】そして前側支持部材16の下端部を進退駆
動する方式として、モータ20の回転を送りねじ22の
回転に変換し、該送りねじ22に装着されたナット部材
19で前側支持部材16を進退駆動する方式を採用で
き、駆動機構18の構造が簡単である。
【0044】また前側支持部材16を後退位置に移動さ
せるに伴って風防板2の傾斜角度が大きくなるように構
成しているので、風防効果をより高めることができる。
即ち、傾斜角度を大きくして風防効果を高めるには、傾
斜角度を大きくした際に運転者から風防板2までの距離
が大きくならないことが効果的である。例えば風防板2
の前端部を回動可能に軸支し、該前端部を中心に風防板
2を回動させて傾斜角度を増加させるようにしたもので
は、傾斜角を大きくするに伴って風防板は前側に移動し
て運転者から離れる。これに対して本実施形態では、前
側支持部材16を後退させることにより風防板2の傾斜
角度を増加するようになっているので、傾斜を大きくし
た場合の風防板2の前側への移動量が少なくて済み、風
防効果を高めることができる。
【0045】さらにまた風防板2の傾斜角を増加させる
場合に、風防板2の前部が後退する方式であるので、風
防板2の回動領域を含めた配置スペースの拡大を回避で
きる。
【0046】また、上記リンク部材17の連結ピン(他
端軸支部)17eが上記前後進直線dを挟んで反風防板
側に配置されているので、リンク部材17の車体への支
持構造が簡単でかつ必要な剛性を確保し易い。即ち、上
記連結ピン17eを上記前後進直線dより風防板側に配
置するとそれだけ車体からの距離が長くなり、支柱8を
長くする必要があり、剛性確保上不利となるが、本実施
形態ではこような問題を回避できる。
【0047】また上記リンク部材17の連結ピン17e
を上記前後進直線dより反風防板側に配置し、かつ連結
ピン(一端軸支部)17dを該リンク部材17の全回動
領域において上記前後進直線dより風防板側に配置した
ので、自動二輪車が走行中で風防板2が走行風による風
圧を受けている場合でも、風防板2の作動を円滑に行う
ことができる。
【0048】即ち、仮に上記リンク部材の両連結ピン1
7d,17eが上記前後進直線d上に位置する状態が発
生する構造の場合、前側支持部材16の下端部の後退に
伴う駆動力がリンク部材17の回転力に転換される割合
が少なくなり、上述の風圧が作用している場合には、上
記駆動力(リンク部材の回転力)が風圧に打ち勝つこと
ができなくなったりして作動が不円滑となる。
【0049】また、上記前後進直線dが後斜め上方に傾
斜しているので、風防板2の傾斜角の増加に伴って前側
支持部材16ひいては風防板2が上昇し、そのためより
一層確実に風防板の高さ位置を高くできる。
【0050】さらにまた本実施形態では、駆動機構18
の配置に当たり、上記送りねじ22が上記前側支持部材
16の進退方向に沿うように位置し、上記変速機21及
びモータユニット20が上記前側支持部材16の後退位
置側に位置するように配置したので、車両側方から見た
とき上記駆動機構18の大部分が上記前側支持部材16
の前後方向進退領域内に位置しており、風防装置全体に
必要な配置スペースを小さくでき、装置全体をコンパク
ト化できる。ちなみに上記公報記載の従来装置では、前
端の軸12の前方に拡がるように駆動機構を配置してい
るので、風防装置全体として必要な配置スペースが拡大
する。
【0051】また上記変速機21及びモータユニット2
0を、車幅方向に渡るように配置された帯板状のメータ
プレート9とアッパパイプ7で形成された弓形状の空間
内に位置し、かつ上記メータプレート9に沿うように配
置したので、メータプレート9下方の空間を利用して変
速機21及びモータユニット20を配置でき、駆動機構
18の実質的な配置スペースをより一層小さくできる。
【0052】さらにまた上記駆動機構18を、上記送り
ねじ22の前端部が左右のヘッドライト24,24の間
に挟まれるように配設したので、左右のヘッドライト2
4,24を備える場合に両ヘッドライトの間に生じる空
間を利用して駆動機構18を配置でき、実質的な配置ス
ペースをより一層小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る自動二輪車の風防装
置の正面図である。
【図2】上記風防装置の側面図である。
【図3】上記風防装置の要部拡大側面図である。
【図4】上記風防装置の支持ステーの側面図である。
【図5】上記支持ステーの正面図である。
【図6】上記風防装置の前側支持部材の正面図である。
【図7】上記前側支持部材の側面図である。
【図8】上記前側支持部材の断面図(図6のVIII-VIII
線断面図) である。
【図9】上記風防装置の後側支持部材の正面図である。
【図10】上記後側支持部材の側面図である。
【図11】上記風防装置のステー部材の正面図である。
【図12】上記風防装置のワッシャ部材の正面図であ
る。
【図13】上記風防装置の駆動機構の平面図である。
【図14】上記駆動機構の背面図である。
【図15】上記駆動機構の一部断面側面図である。
【符号の説明】
1 風防装置 2 風防板 3 調節機構 5 車体 16 前側支持部材 17 リンク部材(後側支持部材) 17d 連結ピン(後側支持部材の一端軸支部) 17e 連結ピン(後側支持部材の他端軸支部) 18 駆動機構 a,b 車幅方向の軸線 d 前後進直線 e 部材軸線 θ1,θ2 前後進直線と部材軸線とがなす角

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の前方に配置された風防板を調節
    機構を介して車体に取り付け、該調節機構により風防板
    の高さ位置及び傾斜角度を調節可能とした自動二輪車の
    風防装置において、 上記調節機構は、一端が上記風防板の前部に固定され他
    端が前後方向に進退可能に車体に軸支された前側支持部
    材と、該前側支持部材より後側に配置され、一端が上記
    風防板に、他端が車体にそれぞれ車幅方向の軸線回りに
    回動可能に軸支された後側支持部材とを有する連結機構
    と、上記前側支持部材の他端を前後に進退駆動する駆動
    機構とを備えており、 上記前側支持部材の他端の前進時位置と後退時位置とを
    結ぶ前後進直線の延長線と、上記後側支持部材の一端,
    他端を結ぶ部材軸線とがなす角度が上記前側支持部材が
    前進位置から後退位置に移動するにつれて増加すること
    を特徴とする自動二輪車の風防装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記後側支持部材の
    他端軸支部が上記前後進直線を挟んで反風防板側に配置
    されていることを特徴とする自動二輪車の風防装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記後側支持部材の
    一端軸支部が、該後側支持部材の全回動領域において上
    記前後進直線より風防板側に位置していることを特徴と
    する自動二輪車の風防装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかにおいて、上
    記前後進直線が後斜め上方に傾斜していることを特徴と
    する自動二輪車の風防装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8011716B2 (en) * 2010-02-05 2011-09-06 Barry Willey Motorcycle with cantilevered front windshield
CN113022756A (zh) * 2020-12-30 2021-06-25 重庆宗申创新技术研究院有限公司 一种挡风机构以及摩托车

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