JP2002086846A - 画像形成システム及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成システム及び画像形成装置

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JP2002086846A
JP2002086846A JP2001169482A JP2001169482A JP2002086846A JP 2002086846 A JP2002086846 A JP 2002086846A JP 2001169482 A JP2001169482 A JP 2001169482A JP 2001169482 A JP2001169482 A JP 2001169482A JP 2002086846 A JP2002086846 A JP 2002086846A
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JP
Japan
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image forming
forming apparatus
mode
unit
portable terminal
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JP2001169482A
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English (en)
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Noriyuki Jinbo
典幸 神保
Satoshi Kamanuma
敏 釜沼
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置の節電効果に優れ、必要最小限
の待ち時間で画像形成出力が可能な画像形成システム及
び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 位置検出手段203により、携帯端末2
10を携行しているユーザーと画像形成装置100との
間の距離を検出し、画像形成装置100側で出力待ちの
配信文書が有ることを携帯端末100が受信した際の上
記距離データに応じて、モード切り換え手段124によ
り画像形成装置100の電力消費に関するモードを切り
換える。ユーザーの位置に応じて、たとえば、省電力モ
ードを解除すれば、電力消費を有効に節約できるととも
に、画像形成出力時のユーザーの待ち時間を短縮でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力消費に関し
て複数のモードを有する画像形成装置を備えた画像形成
システム、及び画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばネットワークに接続された複写
機、プリンタ等の画像形成装置として、不使用時の節電
のために省電力モードを設け、その省電力モードでは、
例えば定着器の温度を低く設定するようにしたものがあ
る。
【0003】しかし、画像形成出力を行わせるために、
省電力モードを解除して動作可能な通常モードに切り換
えたとしても、定着器における定着ローラの温度が所定
値まで上昇してから画像出力動作が開始されるので、ユ
ーザーはその間待たなければならない。
【0004】省電力モードを有する画像形成装置とし
て、従来、特開平8−320635号公報には、画像形
成装置に人体検知センサを設け、この人体検知センサ
が、画像形成装置の近くにユーザー(人体)が存在して
いるのを検知した時に、制御部および駆動部に電力を供
給し、ユーザーを検知していないときは、人体検知用セ
ンサ以外の電源をオフにする構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公知例の
ように、人体検知センサを用い、画像形成装置の近くの
ユーザーの有無を検出した結果から省電力モードの解除
か否かを決める構成では、当事者以外の人が画像形成装
置付近を通過しただけでも、ユーザーがいるものと誤検
知してしまい、有効な節電効果が得られないという欠点
があった。しかも、ユーザーが画像形成装置に戻り、こ
れが人体検知センサで検出されても、直ちにはコピー等
の画像形成出力が開始されず、定着器の温度等が動作可
能な状態になるまで、やはりしばらくの待ち時間を要し
なければならなかった。
【0006】この発明は、上記実情に鑑みてなされたも
のであり、画像形成装置の節電効果に優れ、あるいはさ
らに必要最小限の待ち時間で画像形成出力が可能な画像
形成システム及び画像形成装置を提供することを課題と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、電力消費に
関する複数のモードを有し、出力待ちジョブが存在する
ことの情報を無線送信可能な画像形成装置と、前記画像
形成装置から無線送信された出力待ちジョブが存在する
ことの前記情報を受信可能な携帯端末と、前記携帯端末
の位置を検出する位置検出手段と、出力待ちジョブが存
在することの前記情報を受信した前記携帯端末の位置に
応じて、画像形成装置の前記電力消費に関するモードを
切り換えるモード切り換え手段と、を備えていることを
特徴とする画像形成システムによって解決される。
【0008】この画像形成システムでは、ネットワーク
等を介してデータが画像形成装置に送られると、画像形
成装置は、対応する携帯端末に、出力待ちジョブが存在
していることの情報を無線送信する。そして、出力待ち
ジョブが存在していることの情報を受信した携帯端末の
位置が、位置検出手段によって検出され、検出された位
置に応じて、モード切り換え手段により画像形成装置の
電力消費に関するモードが切り換えられる。
【0009】したがって、出力待ちジョブが存在してい
ることの情報を受信した携帯端末を携行して画像形成装
置へと移動するユーザーの現在位置に応じて、たとえ
ば、省電力モードを直ちに通常モードないしはこれに近
いモードに切り換えたり、あるいは通常モードに向かっ
て省電力モードを段階的に切り換えることにより、最適
な節電効果が得られる。また、ユーザーが画像形成装置
に到着したときには画像形成装置は動作可能な状態かこ
れに近い状態になっており、ユーザーの待ち時間を短縮
できる。
【0010】また、上記画像形成システムにおいて、前
記位置検出手段による検出結果に基づいて、前記携帯端
末が画像形成装置に近付いているか否かを判別する判別
手段を備え、前記携帯端末が画像形成装置に近付いてい
ることが前記判別手段により判別された場合に、前記モ
ード切り換え手段が画像形成装置の前記電力消費に関す
るモードを切り換えるものとしてもよい。
【0011】この画像形成システムでは、出力待ちジョ
ブが存在することの情報を受信した携帯端末が画像形成
装置に近付いていると判別された場合には、携帯端末を
携行したユーザーが確実に画像形成装置に向かって移動
しているものと推測されるから、画像形成装置の電力消
費に関するモードを、例えば通常モードないしはこれに
近いモードに切り換えることで、より効率的な節電を実
現できると共に、ユーザーが画像形成装置に到着したと
きには画像形成装置は動作可能な状態かこれに近い状態
になっており、待ち時間も少なくて済む。
【0012】また、上記画像形成システムにおいて、前
記位置検出手段による検出結果に基づいて、前記携帯端
末が画像形成装置から遠ざかっているか否かを判別する
判別手段を備え、前記画像形成装置によって前記出力待
ちジョブが出力され、かつ前記判別手段によって携帯端
末が遠ざかっていることが判別された場合に、前記モー
ド切り換え手段が画像形成装置の前記電力消費に関する
モードを切り換えるものとしてもよい。
【0013】この画像形成システムでは、画像形成装置
によって対応する出力待ちジョブが出力され、かつ前記
判別手段によって携帯端末が遠ざかっていることが判別
された場合には、ユーザーは画像形成装置の使用を終了
したものと判断でき、画像形成装置を通常モードで待機
させる必要がないので、例えば省電力モードに切り換え
る。これにより、無駄な電力消費がなくなる。
【0014】また、上記課題は、電力消費に関する複数
のモードを有する画像形成装置であって、出力待ちジョ
ブが存在することの往信情報を、携帯端末に無線送信可
能な送信手段と、前記携帯端末から無線送信された往信
情報に対する返信情報を受信する受信手段と、前記受信
手段によって返信情報を受信された携帯端末の位置を検
出する位置検出手段と、前記携帯端末の位置に応じて、
前記電力消費に関するモードを切り換えるモード切り換
え手段と、を備えていることを特徴とする画像形成装置
によって解決される。
【0015】この画像形成装置では、出力待ちジョブが
存在していることを受信した携帯端末を携行するユーザ
ーの現在位置に応じて、たとえば、省電力モードを直ち
に通常モードないしはこれに近いモードに切り換えた
り、あるいは通常モードに向かって省電力モードを段階
的に切り換えることにより、有効な節電効果が得られ
る。しかも、ユーザーが画像形成装置に到着したときに
は画像形成装置は動作可能な状態かこれに近い状態にな
っており、ユーザーの待ち時間を短縮できる。
【0016】また、上記画像形成装置において、前記位
置検出手段による検出結果に基づいて、前記携帯端末が
画像形成装置に近付いているか否かを判別する判別手段
を備え、前記携帯端末が画像形成装置に近付いているこ
とが前記判別手段により判別された場合に、前記モード
切り換え手段が前記電力消費に関するモードを切り換え
るものとしてもよい。
【0017】この画像形成装置では、出力待ちジョブが
存在することの情報を受信した携帯端末が画像形成装置
に近付いていると判別された場合には、携帯端末を携行
したユーザーが確実に画像形成装置に向かって移動して
いるものと推測されるから、画像形成装置の電力消費に
関するモードを、例えば通常モードないしはこれに近い
モードに切り換える。このため、より効率的な節電を実
現できると共に、ユーザーの待ち時間も少なくて済む。
【0018】また、上記画像形成装置において、前記モ
ード切り換え手段は、モード切り換えに際して定着器の
プレ回転を禁止するものとしてもよい。
【0019】この画像形成装置では、ユーザーが画像形
成装置に近づく際のプレ回転を中止することで、定着器
のウォームアップ時間が短くなる。このため、ユーザー
の操作性が上がり、待ち時間が短縮される。通常の複写
機等の画像形成装置では、普通紙が使用されるので、プ
レ回転が禁止されても、定着性は確保される。
【0020】また、上記画像形成装置において、前記携
帯端末が画像形成装置に近付いていることの判別が所定
時間継続した場合に限って、前記モード切り換え手段は
前記電力消費に関するモードを切り換えるものとしても
よい。
【0021】この画像形成装置では、ユーザーが画像形
成する意思がないままに移動したような状況であって
も、それが所定時間継続しない限り、ユーザーが画像形
成装置に向かって移動したとは判断されず、したがっ
て、省電力モードが不用意に解除されるのが防止され
る。
【0022】また、上記画像形成装置において、前記位
置検出手段による検出結果に基づいて、前記携帯端末が
画像形成装置から遠ざかっているか否かを判別する判別
手段を備え、前記画像形成装置によって前記出力待ちジ
ョブが出力され、かつ前記判別手段によって携帯端末が
遠ざかっていることが判別された場合に、前記モード切
り換え手段が前記電力消費に関するモードを切り換える
ものとしてもよい。
【0023】この画像形成装置では、出力待ちジョブを
出力し、かつ前記判別手段によって携帯端末が遠ざかっ
ていることが判別された場合には、ユーザーは画像形成
装置の使用を終了したものと判断でき、画像形成装置を
通常モードで待機させる必要がないので、例えば省電力
モードに切り換える。これにより、無駄な電力消費がな
くなる。
【0024】また、上記課題は、プリントジョブを用紙
にプリントするプリント手段と、前記プリント手段によ
るプリントを待っているプリントジョブが存在する場合
に、所定の携帯端末と無線通信する通信手段と、前記通
信手段の通信結果に基づいて、前記携帯端末の位置を検
出する位置検出手段と、前記位置検出手段により検出さ
れた前記携帯端末の位置に基づいて、前記プリント手段
の電力消費に関する複数のモードから一つのモードを選
択するモード選択手段と、を備えていることを特徴とす
る画像形成装置によっても解決される。
【0025】この画像形成装置では、プリントジョブが
存在していることを受信した携帯端末を携行するユーザ
ーの現在位置に応じて、たとえば、省電力モードや通常
モードなどの複数モードから一つのモードを選択するこ
とにより、有効な節電効果が得られる。しかも、ユーザ
ーが画像形成装置に到着したときには画像形成装置は動
作可能な状態かこれに近い状態になっており、ユーザー
の待ち時間を短縮できる。
【0026】上記画像装置において、前記位置検出手段
による検出結果に基づいて、前記携帯端末が画像形成装
置に近付いているか否かを判別する判別手段を備え、前
記携帯端末が画像形成装置に近付いていることが前記判
別手段により判別された場合に、前記モード選択手段が
対応するモードを選択するものとしてもよい。
【0027】この画像形成装置では、プリントジョブが
存在することの情報を受信した携帯端末が画像形成装置
に近付いていると判別された場合には、携帯端末を携行
したユーザーが確実に画像形成装置に向かって移動して
いるものと推測されるから、省電力モードや通常モード
などの複数モードから一つのモードを選択する。このた
め、より効率的な節電を実現できると共に、ユーザーの
待ち時間も少なくて済む。
【0028】また、上記画像形成装置において、前記位
置検出手段による検出結果に基づいて、前記携帯端末が
画像形成装置から遠ざかっているか否かを判別する判別
手段を備え、前記プリント手段によるプリント終了後
に、前記携帯端末が画像形成装置から遠ざかっているこ
とが前記判別手段により判別された場合に、前記モード
選択手段が対応するモードを選択するものとしてもよ
い。
【0029】この画像形成装置では、プリントジョブを
出力し、かつ前記判別手段によって携帯端末が遠ざかっ
ていることが判別された場合には、ユーザーは画像形成
装置の使用を終了したものと判断でき、画像形成装置を
通常モードで待機させる必要がないので、例えば省電力
モードを選択する。これにより、無駄な電力消費がなく
なる。
【0030】また、上記画像形成装置において、前記複
数のモードは、前記プリント手段がプリントを実行する
通常モードと、前記プリント手段がプリントを実行しな
い省電力モードとを含むのが好ましい。
【0031】この画像形成装置では、プリントジョブが
存在していることを受信した携帯端末を携行するユーザ
ーの現在位置に応じて、省電力モードや通常モードを含
む複数モードから一つのモードを選択することにより、
有効な節電効果が得られる。
【0032】また、上記画像形成装置において、前記プ
リント手段は、用紙上に画像を熱で定着させる定着器を
含み、前記複数のモードは、前記定着器の設定温度が互
いに異なるものとしてもよい。
【0033】この画像形成装置では、プリントジョブが
存在していることを受信した携帯端末を携行するユーザ
ーの現在位置に応じて、例えば、省電力モードや通常モ
ードなどの複数モードから一つのモードを選択し、その
選択したモードに応じて定着器の設定温度を制御するこ
とにより、定着器における有効な節電効果が得られる。
【0034】また、上記画像形成装置において、前記定
着器は加熱源を含む定着部材と、加熱源を含まず、定着
する用紙を定着部材とともに挟持する加圧部材と、定着
部材および加圧部材を回転駆動するための駆動源と、前
記モードが切り換わったときに前記駆動源を動作させる
駆動制御手段とを含み、前記携帯端末が画像形成装置に
近付いていることが前記判別手段により判別された場合
に、前記駆動制御手段の動作を禁止するものとしてもよ
い。
【0035】この画像形成装置では、ユーザーが画像形
成装置に近づく際のプレ回転を中止することで、定着器
のウォームアップ時間が短くなる。このため、ユーザー
の操作性が上がり、待ち時間が短縮される。通常の複写
機等の画像形成装置では、普通紙が使用されるので、プ
レ回転が禁止されても、定着性は確保される。
【0036】また、上記画像形成装置において、前記携
帯端末が画像形成装置に近付いていることの判別が所定
時間継続した場合に限って、前記モード選択手段は対応
するモードを選択するものとしてもよい。
【0037】この画像形成装置では、ユーザーが画像形
成する意思がないままに移動したような状況であって
も、それが所定時間継続しない限り、ユーザーが画像形
成装置に向かって移動したとは判断されず、したがっ
て、省電力モードが不用意に解除されるのが防止され
る。
【0038】また、上記画像形成装置において、前記プ
リント手段は、外部装置から受信したプリントジョブを
プリントするものとしてもよい。
【0039】この画像形成装置では、外部装置からネッ
トワーク等を介して受信したプリントジョブをプリント
することができ、プリント操作の簡易化が図れる。
【0040】また、上記画像形成装置において、前記外
部装置に応じて携帯端末を選択する端末選択手段を備
え、前記通信手段は、端末選択手段によって選択された
携帯端末と通信するものとしてもよい。
【0041】この画像形成装置では、プリントジョブを
送信してきた前記外部装置に対応する携帯端末と通信す
ることで、省電力モードや通常モードなどの複数モード
から一つのモードを選択することができる。
【0042】また、上記画像形成装置において、前記プ
リント手段は、前記携帯端末から受信したプリントジョ
ブをプリントするものとしてもよい。
【0043】この画像形成装置では、携帯端末からネッ
トワーク等を介して受信したプリントジョブをプリント
することができ、プリント操作の簡易化が図れる。
【0044】また、上記課題は、ジョブを出力する出力
手段と、前記出力手段による出力を待っている出力待ち
ジョブが存在する場合に、所定の携帯端末と無線通信す
る通信手段と、前記通信手段の通信結果に基づいて、前
記携帯端末の位置を検出する位置検出手段と、前記位置
検出手段により検出された前記携帯端末の位置に基づい
て、画像形成装置を制御する制御手段と、を備えている
ことを特徴とする画像形成装置によって解決される。
【0045】この画像形成装置では、出力待ちジョブが
存在していることを受信した携帯端末を携行するユーザ
ーの現在位置に応じて装置を制御することにより、有効
な節電効果が得られる。しかも、ユーザーが画像形成装
置に到着したときには画像形成装置は動作可能な状態か
これに近い状態になっており、ユーザーの待ち時間を短
縮できる。
【0046】また、上記画像形成装置において、前記制
御手段は、前記出力手段による出力の開始を制御するも
のとしてもよい。
【0047】この画像形成装置では、出力待ちジョブが
存在していることを受信した携帯端末を携行するユーザ
ーの現在位置に応じて前記出力手段による出力を開始す
ることにより、有効な節電効果が得られる。
【0048】また、上記画像形成装置において、前記制
御手段は、前記携帯端末までの距離が所定範囲内である
場合に、前記出力手段による出力の開始を制御するもの
としてもよい。
【0049】この画像形成装置では、携帯端末210が
画像形成装置100に近付くにつれて、例えば、省電力
モードから通常モードに自動的に遷移し、さらに画像形
成装置に近付いた時点で自動的に前記出力手段による出
力を開始することができる。
【0050】また、上記画像形成装置において、前記制
御手段は、装置の電力消費に関するモードを切り換える
ものとしてもよい。
【0051】この画像形成装置では、出力待ちジョブが
存在していることを受信した携帯端末を携行するユーザ
ーの現在位置に応じて省電力モードを切り換えることに
より、有効な節電効果が得られる。
【0052】また、上記画像形成装置において、前記制
御手段は、前記出力手段が実行可能な通常モードと、前
記出力手段が実行しない省電力モードとを切り換えるも
のとしてもよい。
【0053】この画像形成装置では、出力待ちジョブが
存在していることを受信した携帯端末を携行するユーザ
ーの現在位置に応じて、省電力モードを直ちに通常モー
ドないしはこれに近いモードに切り換えたり、あるいは
通常モードに向かって省電力モードを段階的に切り換え
ることにより、有効な節電効果が得られる。
【0054】また、上記画像形成装置において、前記出
力手段は、外部装置から受信したジョブを出力するもの
としてもよい。
【0055】この画像形成装置では、外部装置からネッ
トワーク等を介して受信したジョブを出力することがで
き、ジョブ出力の操作の簡易化が図れる。
【0056】また、上記画像形成装置において、前記外
部装置に応じて携帯端末を選択する端末選択手段を備
え、前記通信手段は、端末選択手段により選択された携
帯端末と通信するものとしてもよい。
【0057】この画像形成装置では、ジョブを送信して
きた前記外部装置に対応する携帯端末と通信することで
装置を制御することができる。
【0058】また、上記画像形成装置において、前記出
力手段は、前記携帯端末から受信したジョブを出力する
ものとしてもよい。
【0059】この画像形成装置では、携帯端末からネッ
トワーク等を介して受信したジョブを出力することがで
き、ジョブ出力の操作の簡易化が図れる。
【0060】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0061】図1は、この発明の一実施形態にかかる画
像形成システムにおける画像形成装置の概略構成図であ
る。
【0062】画像形成装置100は、略中央に感光体ド
ラム101が矢印方向aに回転可能に設置されている。
感光体ドラム101の周辺には、電子写真プロセスによ
る画像形成を行うための帯電器102、レーザー走査光
学系103、現像装置104、転写装置105、用紙分
離装置106、感光体ドラム101上の残留トナーを排
除するためのクリーニング装置107、残留電荷除去の
ためのイレーサランプ108などが設けられている。
【0063】電子写真の原理については公知技術である
ので、詳細な説明は省略する。走査光学系装置122よ
り入力された画像情報に基づき、レーザービーム走査光
学系103により電気信号は光信号に変換され、帯電さ
れた感光体ドラム101上を露光する。
【0064】こうして感光体ドラム101上に静電潜像
が形成された後、現像装置104で現像(顕在化)され
ることにより、感光体ドラム101上に画像が形成され
る。
【0065】また、画像形成装置100の下部には、複
数の給紙カセット109、110および給紙搬送装置1
23が設けられている。給紙カセット109、110に
収容された記録用紙は、画像形成部側に1部づつ供給さ
れるようになっている。
【0066】記録用紙は、給紙搬送装置123または他
の給紙カセットから、給紙ローラ111、112、11
3、114、115により選択的に給紙され、タイミン
グローラ116で一旦停止した後、感光体ドラム101
上に形成された画像と同期を取って転写装置105側に
送り込まれる。そして、感光体ドラム101上の画像
は、記録用紙に転写される。画像転写された記録用紙
は、分離装置106を経た後、搬送ベルト117にて定
着器118に搬送され、トナーが加熱定着された後、排
出ロ−ラ119から排出トレイ120上に排出される。
【0067】前記定着器118は、図2に示すように、
上側の定着ローラ31と下側の加圧ローラ33を備えて
なる。定着ローラ31は、棒状のヒータ32が長手方向
に挿通されるとともに、定着ローラ31の近傍位置に定
着器118の温度を測定するためのサーミスタ35が設
けられている。
【0068】また、画像形成装置100には、液晶パネ
ルなどの表示装置を備えた操作パネル151が設けられ
ると共に、操作パネル151の液晶表示/各種キー入力
制御を行う操作部コントローラ150が設けられてい
る。
【0069】画像形成装置100は、図3に示すよう
に、ネットワークNに接続されており、ネットワーク上
の各種携帯端末としてのパーソナルコンピュータ501
や他の画像形成装置502等から画像出力させるジョブ
(以下、配信文書という)を画像形成装置100に配信
できるようになっている。即ち、画像形成装置100は
プリンタとしても機能するようになっている。
【0070】また、画像形成装置100には通信部20
0が設けられている。この通信部200は、ネットワー
クNに接続された前記パーソナルコンピュータ501等
の配信元に対応して設けられた携帯端末との間で無線通
信を行うものである。前記携帯端末は、前記配信文書を
配信したユーザーが携行する。
【0071】図4は、画像形成装置100と前記携帯端
末との間で無線通信を行うための電気的構成を示すブロ
ック図である。
【0072】図4に示すように、画像形成装置100
は、画像形成装置100の全体動作を制御するメイン制
御部124と、通信部200とを備えている。
【0073】前記メイン制御部124は、図5に示すよ
うに、中央演算処理装置(以下、CPUという)124
1、CPU1241が実行するプログラムを格納したR
OM1242、CPU1241による処理作業領域とな
るNVRAM1243を備えている。なお、NVRAM
1243には、自己のIDや配信元のコンピュータに対
応する携帯端末210のID等が記憶されている。
【0074】CPU1241は、メイン制御部124内
部のROM1242およびNVRAM1243のほか、
メイン制御部124外部の前記サーミスタ35、前記ヒ
ータ32、前記定着器118の駆動源としてのモータ4
0、前記通信部200、および前記操作部コントローラ
150がそれぞれ接続されている。即ち、CPU124
1は、ネットワーク上のパーソナルコンピュータ501
等からネットワークNを介して配信文書を受け取った場
合、その配信元を特定してその配信元に対応する携帯端
末210の識別情報である通知先IDを、通信部200
に送出する。また、CPU1241は、後述のモード切
り換え制御の中で、前記サーミスタ35により測定され
た定着器118の温度に基づいて、定着器118を加熱
するヒータ32の温度を制御する。さらに、CPU12
41は、後述のモード切り換え制御の中で、定着器11
8を駆動するモータ40を制御する。また、CPU12
41は、後述の操作パネル制御の中で、ユーザーにより
操作パネル151に入力された携帯端末201の通知先
IDや出力指示に応じた制御を行う。
【0075】通信部200は、無線送信部201、無線
受信部202、制御部203およびアンテナ204など
からなり、ネットワークN上のパーソナルコンピュータ
501等から配信された配信文書が画像形成装置100
に存在していることを示す情報を、前記携帯端末210
に送信するように構成されている。
【0076】前記制御部203は、後述するように、携
帯端末210の位置、換言すれば携帯端末210を携行
するユーザーの位置を検出する位置検出手段として機能
するものであり、この実施形態では、画像形成装置10
0と携帯端末210との距離を検出することにより携帯
端末210の位置を検出するものとしている。また、前
記メイン制御部124は、位置検出結果である距離デー
タに応じて、電力消費に関する複数のモードを切り換え
るモード切換手段として機能し、あるいはさらに、検出
した携帯端末210と画像形成装置100との距離に基
づいて、携帯端末210が画像形成装置100に近付い
ているか、遠ざかっているかを判別する判別手段として
も機能する。
【0077】なお、この実施形態では、通信部200を
画像形成装置100に内蔵してあるが、画像形成装置1
00に外付けしたり、着脱可能に装着されたものであっ
てもよい。画像形成装置100に対して通信部200を
着脱可能に構成した場合には、電波の状態に応じて通信
部200を指向性の良い方向に動かせるので、良好な通
信状態に維持させることが可能となる。
【0078】一方、携帯端末210は、無線送信部21
1、無線受信部212、制御部213、アンテナ214
および表示部215などから構成されている。
【0079】前記制御部213は、図6に示すように、
CPU2131、CPU2131が実行するプログラム
を記憶するROM2132、CPU2131による処理
の作業領域となるNVRAM2133を備えてなる。
【0080】CPU2131は、制御部213内部のR
OM2131およびNVRAM2133のほか、制御部
213外部の無線送信部211、無線受信部212、表
示部215、および操作部216がそれぞれ接続されて
いる。即ち、CPU2131は、無線受信部212によ
って受信された画像形成装置100からの信号(配信文
書が画像形成装置100に存在していることを示す情
報)から、通知先ID(携帯端末のID)および通知元
ID(画像形成装置のID)を抽出するとともに、抽出
した通知先IDと予めNVRAM2133に記憶された
自己のIDとを比較する。また、CPU2131は、画
像形成装置100から送信されてきた通信データから抽
出した通知先IDと自己のIDとが一致したときに、通
信データから抽出した通知元IDに対応する画像形成装
置100を表示部215に表示せしめる。さらに、CP
U2131は、ユーザーによる操作部216の各種操作
に従って各部を制御する。
【0081】次に、携帯端末210の動作を図7のフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0082】以下の説明ならびに図面では、ステップを
Sと略記する。
【0083】まず、S301で、制御部213は、無線
受信部212を介して、画像形成装置100の通信部2
00から無線電波を受信したか否かを判定し、無線電波
を受信したときは(S301の判定がYES)、その受
信した電波を復調し、その復調信号から通信データを取
り出して制御部213に送る。無線電波を受信していな
いときは(S301の判定がNO)、リターンする。
【0084】S302で、制御部213は、無線受信部
212から送られてきた通信データから通知先IDと通
知元IDを抽出する。
【0085】S303で、制御部213は、抽出した通
知先IDとNVRAM2133に予め登録されている自
己のIDとを比較する。両方のIDが一致すると(S3
03の判定がYES)、表示部215へ通知元IDを送
ると同時に、自己のIDと通知元IDを含む通信データ
を、画像形成装置100への返信情報として無線送信部
211に送る。両方のIDが一致してなければ(S30
3の判定がNO)、リターンする。
【0086】S304では、表示部215が、前記制御
部213から送られてきた通知元IDに対応する画像形
成装置100を表示する。次いで、S305で、無線送
信部211は、制御部213からの通信データを所定の
方式、例えば、FM変調ないしはPCM変調などの変調
信号に重畳して電波として画像形成装置100側に送信
し、リターンする。
【0087】次に、画像形成装置100の通信部200
の動作を図8のフローチャートを参照して説明する。
【0088】ネットワークNを介して、パーソナルコン
ピュータ501等から画像形成装置100で処理すべき
配信文書(画像データ)が配信されてくると、メイン制
御部124は、その配信文書の配信元であるパーソナル
コンピュータ501等に対応する携帯端末210のID
を、通知先IDデータとして制御部203に送るように
なっている。また、制御部203は、送られてきた通知
先IDをメモリ部(図示せず)に記憶するとともに、通
知先IDに、メモリ部に予め登録されている自己を示す
IDデータを付加した通信データを、出力待ちの配信文
書が存在していることを示す情報として、無線送信部2
01に送出し、無線送信部201はこの通信データを携
帯端末210に送信するようになっている。
【0089】まず、S401で、無線送信部201は、
通信データの送信指示があるか否かを判定し、送信指示
があるときは(S401の判定がYES)、S402
で、前記制御部203から送られてきた通信データを、
所定の方式、たとえば、FM変調ないしはPCM変調な
どの変調信号に重畳して電波として携帯端末210側に
送信する。送信指示がないときは(S401の判定がN
O)、そのままS403に進む。
【0090】S403では、無線受信部202が、前記
携帯端末210からの無線電波(返信情報)を受信した
か否かを判定し、携帯端末210からの無線電波を受信
したときは(S403の判定がYES)、受信電波を復
調し、当該復調信号から通信データを取り出して、制御
部203に送出する。無線受信部202は、同時に、受
信電波の強さに応じてレベルが変化する位置信号を制御
部203に送出する。携帯端末210からの電波を受信
していないときは(S403の判定がNO)、リターン
する。
【0091】S404では、制御部203が無線受信部
202から送られてきた通信データから、携帯端末21
0のIDと通知元IDを抽出する。
【0092】ついで、S405では、制御部203が抽
出した携帯端末210のIDとメモリ部に記憶された通
知先IDとを比較するとともに、抽出した通知元IDと
メモリ部に予め登録された画像形成装置100自身のI
Dを比較する。
【0093】2種類のIDが一致しているときは(S4
05の判定がYES)、S406で、無線受信部202
から出力された位置信号を制御部203が分析する。2
種類のIDが一致しないときは(S404の判定がN
O)、リターンする。
【0094】この後、S407で、制御部203は位置
信号を位置データ(距離データ)に変換してメイン制御
部124へ送ってリターンする。
【0095】なお、上述した実施形態では、通信データ
を通知元IDと通知先IDで構成されるものとしたが、
画像形成装置100が1台のみの場合は、通知先IDだ
けでもよい。
【0096】また、画像形成装置100から送信する通
信データに配信元IDを加え、携帯端末210におい
て、画像形成装置100と配信元のパーソナルコンピュ
ータ501等とを表示できるようにすれば、さらに利便
性が向上する。
【0097】なお、携帯端末210の表示部215を、
音、振動などにより着信を知らせて表示する構成に変更
すれば、表示部215が画面表示である場合に較べて携
帯端末210の小形化を図ることができる。
【0098】上記画像形成装置100のメイン制御部1
24は、携帯端末210の距離データ、換言すれば携帯
端末210を携行しているユーザーの現在位置と画像形
成装置100までの距離データを、制御部203から受
け取り、その距離に応じて、電力消費に関するモードを
切り換える。
【0099】図9は、上記画像画像形成装置100の第
1の実施形態としての動作を示すフローチャートであ
る。このような動作は、メイン制御部124のCPU1
241が、ROM1242に格納されたプログラムに従
って処理することにより実施される。
【0100】まず、S51で、各部の初期設定を行い、
S52で、CPU1241内部のタイマーをスタートさ
せる。
【0101】S53では、パーソナルコンピュータ50
1等からの配信文書(画像データ)があるか否かを判定
し、配信文書があるときは(S53の判定がYES)、
S54で、配信文書の配信元であるパーソナルコンピュ
ータ501等に対応する携帯端末210の通知先IDを
NVRAM1243から読み出し、さらにS55で、出
力待ちの配信文書が存在している旨の情報である通知元
IDと通知先IDを、無線送信部201を介して、対応
する携帯端末210へ送信する。一方、S53で、配信
文書がないときは(S54の判定でNO)、そのままS
56に進む。
【0102】S56で、出力待ちの配信文書が存在して
いる旨の往信情報に対する携帯端末210からの返信情
報である通知元IDと通知先IDを、無線受信部202
で受信すると、S57で、操作パネル制御処理を行い、
さらにS58で、電力消費に関するモード切り換え制御
処理を行う。これら操作パネル制御とモード切り換え制
御処理については後述する。
【0103】S59では、S58のモード切り換え制御
処理に基づいて定着器118の温度を制御する。
【0104】S60では、配信文書の出力処理を行い、
次いでS61では、その他の処理を行う。なお、配信文
書出力処理については後述する。
【0105】S62では、上記タイマーが終了したか否
かを判定し、上記タイマーが終了したときは(S62の
判定がYES)、S52に戻る。このタイマー終了まで
を1ルーチンとして処理が繰り返される。上記タイマー
が終了していないときは(S62の判定がNO)、タイ
マーが終了するまでこの判定処理を繰り返す。
【0106】図10は、上記パネル制御処理(図9のS
57)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0107】まず、S501では、メイン制御部124
が、ユーザーにより操作パネル151に携帯端末210
の通知先IDが入力されたか否かを判定し、携帯端末2
10の通知先IDが入力されたときは(S501の判定
がYES)、S502で、その携帯端末201の通知先
IDをNVRAM1243の配信元−通知先テーブルに
格納したのち、S503に進む。携帯端末210の通知
先IDが入力されていないときは(S501の判定がN
O)、そのままS503に進む。
【0108】S503では、ユーザーによる出力指示が
あるか否かを判定し、出力指示があるときは(S503
の判定がYES)、S504で、プリント開始フラグを
セットしたのち、S505に進む。出力指示がないとき
は(S503の判定がNO)、そのままS505に進
む。
【0109】S505では、その他の入出力の制御処理
を行い、リターンする。
【0110】図11は、上記モード切り換え制御処理
(図9のS58)の第1の例のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【0111】ここで、メイン制御部124は、制御部2
03が算出した距離データに応じて、通常モード、第1
の省電力モードおよび第2の省電力モードの3つのモー
ドの切り換え制御を行う。具体的には、携帯端末210
の距離データを、図12に示すように、第1〜第3の3
つの区分D1,D2,D3に分けておき、その区分D
1,D2,D3に応じて、前記モードの切り換えを行
う。画像形成装置100に一番近い第1の距離区分D1
であれば、通常モードとし、画像形成装置100から一
番遠い第3の距離区分D3であれば、第2の省電力モー
ドとし、中間的な距離である第2の距離区分D2では、
第1の省電力モードに制御する。
【0112】即ち、図11において、S601で、メイ
ン制御部124が、プリント中フラグがセットされてい
るか否かを判定し、プリント中フラグがセットされてい
ないとき、即ちプリント中でないときは(S601の判
定がNO)、S602に進む。プリント中フラグがセッ
トされているとき、即ちプリント中であるときは(S6
01の判定がYES)、リターンする。
【0113】S602では、出力待ちの配信文書が存在
しているか否かを判定し、出力待ちの配信文書が存在し
ているときは(S602の判定がYES)、S603
で、メイン制御部124が、対応する携帯端末210を
携行するユーザーの現在位置と画像形成装置100との
間の距離に係わる距離データを制御部203から受け取
る。S604では、前記距離区分D1〜D3をメイン制
御部124が判別し、それに基づいた画像形成装置10
0のモード切り換え処理を行う。
【0114】第1の距離区分D1であれば、S605で
通常モードとし、第2の距離区分D2であれば、S60
6で第1の省電力モードとし、また、第3距離区分D3
であれば、S607で第2の省電力モードとしたのち、
リターンする。
【0115】具体的には、通常モード時の定着器制御温
度を180度、第1の省電力モード時の定着器制御温度
を160度、第2の省電力モード時の定着器制御温度を
130度とすると、メイン制御部124は、通常モード
時において定着器118の温度を180度に、第1の省
電力モード時の温度を160度に、第2の省電力モード
時の温度130度にそれぞれ保つように、定着器118
のヒータ32の制御を行う。
【0116】従って、携帯端末210を携行するユーザ
ーが、画像形成装置100に近付くにつれて、第2省電
力モードから第1省電力モード、さらには通常モードへ
と画像形成装置のモードが切り換わる。
【0117】一方、出力待ちの配信文書が存在しないと
きは(S602の判定がNO)、S608で、メイン制
御部124が通常モードであるか否かを判断する。通常
モードであるときは(S608の判定がYES)、S6
09で所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が
経過すると(S609の判定がYES)、S610で省
電力モードに移行したのち、リターンする。この省電力
モードは、第2省電力モードと同じであっても良いし、
それよりも節電効果の大きなモードであっても良い。
【0118】通常モードでないときは(S608の判定
がNO)、S611で操作パネル151が押されたか否
かを判断し、操作パネル151が押されていると(S6
11の判定がYES)、S612で通常モードに移行す
る。操作パネル151が押されていないと(S611の
判定がNO)、リターンする。
【0119】ところで、画像形成装置100における定
着器118の制御温度を下げる省電力モードでは、定着
器118の温度を通常温度に維持しておく場合に較べて
消費電力を少なくできる。反面、ユーザーは、画像形成
装置100を使用したい際に直ぐには使えず、ウォーム
アップするまでの所定時間、待機しなければならない。
また、待ち時間をあまり要しないような制御温度では、
節電効果がほとんど得られない。
【0120】そこで、上記の実施形態のように、携帯端
末210を携行するユーザーの現在位置と画像形成装置
100との距離に応じて、定着器118の制御温度を変
化させるモードを選択する。これにより、ユーザーが画
像形成装置100に近付くにつれ、省電力モードから通
常モードへと段階的に切り換えることで、画像形成装置
100まで移動する時間を考慮した効率的なウォームア
ップを行わせることができる。したがって、画像形成装
置に到着したユーザーの待ち時間を少なくできると共
に、最適な節電効果を期待できる。
【0121】なお、この実施形態では、定着器118の
制御温度を3つの区分D1,D2,D3に分けて行って
いるが、これに限定するものではなく、より細分化すれ
ば、一層効果を上げることができる。逆に省電力モード
時の定着器118の制御温度を1つに設定し、通常モー
ドと省電力モードの2段階で切り換えるものとしても良
い。
【0122】図13は、上記配信文書出力処理(図9の
S60)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0123】まず、S701で、メイン制御部124が
プリント開始フラグがセットされているか否かを判定
し、プリント開始フラグがセットされているときは(S
701の判定がYES)、S702に進む。プリント開
始フラグがセットされていないときは(S701の判定
がNO)、S706に進む。
【0124】S702では、定着温度がOKか否か、即
ち定着器118の温度がプリント可能な180度に設定
されているか否かを判定し、定着温度がOKのときは
(S702の判定がYES)、S703で、プリントを
開始したのち、S704で、プリント開始フラグをリセ
ットし、次いでS705で、プリント中フラグをセット
し、S706に進む。定着温度がOKでないときは(S
702の判定がNO)、S706に進む。
【0125】S706では、プリント中フラグがセット
されているか否かを判定し、プリント中フラグがセット
されているときは(S706の判定がYES)、S70
7でプリント処理を続行する。プリント中フラグがセッ
トされていないときは(S706の判定がNO)、リタ
ーンする。
【0126】S708では、プリントが終了したか否か
を判定し、プリントが終了したときは(S708の判定
がYES)、S709でプリント中フラグをリセットし
たあと、リターンする。プリントが終了していないとき
は(S708の判定がNO)、リターンする。
【0127】次に、上記モード切り換え制御処理(図9
のS58)の第2の例のサブルーチンを図14に示すフ
ローチャートを参照して説明する。
【0128】この例では、画像形成装置100の操作部
コントローラ150は、CPU1241の指示に基づい
て操作パネル151の液晶表示/各種キー入力制御を行
い、省電力モードでは、液晶表示を消灯するように制御
する。
【0129】省電力モードとしては、画像形成装置10
0の操作部コントローラ150のみが省電力モードに移
行するパネル消灯モードと、操作部コントローラ150
ならびにメイン制御部124を省電力モードに移行させ
るプレヒートモードと、操作部コントローラ150の電
源をOFFにし、メイン制御部124の通信部200と
の信号授受動作ならびに通信部200の動作を可能にす
るスリープモードとがある。
【0130】即ち、図14において、S621で、メイ
ン制御部124が、プリント中フラグがセットされてい
るか否かを判定し、プリント中フラグがセットされてい
ないときは(S621の判定がNO)、S622に進
む。プリント中フラグがセットされているときは(S6
21の判定がYES)、リターンする。
【0131】S622では、出力待ちの配信文書がある
か否かを判定し、出力待ちの配信文書があるときは(S
622の判定がYES)、S623で、メイン制御部1
24が、出力待ちの配信文書があることを受信した携帯
端末210を携行するユーザーの現在位置と画像形成装
置100との間の距離に係わる距離データを制御部20
3から受け取る。S624では、前記距離区分D1〜D
3をメイン制御部124が判別し、それに基づいた処理
を行う。
【0132】第1の距離区分D1であれば、S625で
はパネル消灯モードとし、第2の距離区分D2であれ
ば、S626ではプレヒートモードとし、また、第3距
離区分D3であれば、S627ではスリープモードを維
持したのち、リターンする。
【0133】一方、出力待ちの配信文書がないときは
(S622の判定がNO)、S628で、画像形成装置
100が通常モードであるか否かを判断する。通常モー
ドであるときは(S628の判定がYES)、S629
で、メイン制御部124が所定時間が経過したか否かを
判定し、所定時間が経過すると(S629の判定がYE
S)、S630で省電力モードに移行したのち、リター
ンする。この省電力モードはスリープモードであっても
良いし、スリープモードよりも節電効果の大きなモード
であってもよい。
【0134】通常モードでないときは(S628の判定
がNO)、S631で操作パネル151が押されたか否
かを判断し、操作パネル151が押されていると(S6
31の判定がYES)、S632で通常モードに移行す
る。操作パネル151が押されていないと(S631の
判定がNO)、リターンする。
【0135】この場合も、図11の例と同様に、ユーザ
ーに対する待ち時間を少なくして、最適な節電効果を得
ることができる。
【0136】なお、ここでも、モードを3つの距離区分
D1〜D3に応じて切り換えているが、これに限定する
ものではなく、さらに細分化してもよいし、1つの省電
力モードと通常モードの2段階で切り換えても良い。
【0137】なお、省電力のモードについても、図11
および図14に示したモードに限定されるものではな
い。
【0138】つぎに、上記モード切り換え制御処理(図
9のS58)の第3の例のサブルーチンを図15に示す
フローチャートを参照して説明する。
【0139】この例では、画像形成装置100の使用開
始から所定時間後に、省電力モードに替わる制御を行
い、出力待ちの配信文書が存在する情報を受信した携帯
端末210を携行するユーザーが、画像形成装置100
に近づく方向に移動した場合に、省電力モードを解除す
るようになっている。
【0140】即ち、図15において、S641で、メイ
ン制御部124が、プリント中フラグがセットされてい
るか否かを判定し、プリント中フラグがセットされてい
ないときは(S641の判定がNO)、S642に進
む。プリント中フラグがセットされているときは(S6
41の判定がYES)、リターンする。
【0141】S642では、出力待ちの配信文書が存在
するか否かを判断し、出力待ちの配信文書が存在してい
るときは(S642の判定がYES)、S643で、携
帯端末210を携行するユーザーの現在位置と画像形成
装置100との間の距離に係わる距離データを、メイン
制御部124が制御部203から受け取る。
【0142】ついで、S644では、距離データが減少
(携帯端末210が画像形成装置100に近づいてい
る)しているか否かを判定し、距離データが減少してい
るときは(S644の判定がYES)、S645で距離
データの減少が所定時間継続しているか否かを判定す
る。距離データが減少していないとき(S644の判定
がNO)、及び距離データの減少が継続していないとき
は(S645の判定がNO)、リターンする。
【0143】距離データの減少が所定時間継続している
ときは(S645の判定がYES)、S646で省電力
モードであるか否かを判断する。省電力モードであると
きは(S646の判定がYES)、S647で通常モー
ドに移行してリターンする。省電力モードでないときに
も(S646の判定がNO)、リターンする。
【0144】一方、出力待ちの配信文書がないときは
(S642の判定がNO)、S648で、画像形成装置
100が通常モードであるか否かを判断する。通常モー
ドであるときは(S648の判定がYES)、メイン制
御部124は、S649で所定時間が経過したか否かを
判断し、所定時間が経過すると(S649の判定がYE
S)、S650で省電力モードに移行したのち、リター
ンする。
【0145】通常モードでないときは(S648の判定
がNO)、S651で操作パネル151が押されたか否
かを判断し、操作パネル151が押されていると(S6
51の判定がYES)、S652で通常モードに移行す
る。操作パネル151が押されていないと(S652の
判定がNO)、リターンする。
【0146】このように、携帯端末210が、出力待ち
の配信文書が存在していること受信した際、この携帯端
末210を携行しているユーザーが画像形成出力を行う
意志を持ち、移動を開始した時点で、上記距離データが
減少するので、省電力モードが解除されて通常モードに
移行する。このため、ユーザーが画像形成装置100に
到着する時点では、画像形成可能な通常モードに復帰し
ていることになり、省電力化を図りながら、待ち時間な
く画像形成出力を行わせることが可能となる。
【0147】また、携帯端末210を携行するユーザー
が画像形成出力する意志のない場合は、移動しないの
で、省電力モードを維持することができ、このため、効
果的な節電効果を得ることができる。
【0148】さらに、ユーザーが所定時間画像形成装置
に近づいているか否かを判別するので、たとえば、ユー
ザーが画像形成出力を行う意思がないにも関わらず移動
した場合のように、単に移動しただけで省電力モードが
解除されることはない。
【0149】次に、上記モード切り換え制御処理(図9
のS58)の第4の例のサブルーチンを図16に示すフ
ローチャートを参照して説明する。
【0150】ところで、画像形成装置100がウォーム
アップ中であった場合には、出力待ちの配信文書が存在
していることを受信した携帯端末210を携行している
ユーザーが、画像形成装置100に近づいた場合でも、
ウォームアップが完了していないので、直ぐは画像形成
出力を開始できない。この状態を改善するために、その
ユーザーが画像形成装置100に近づいた場合は、定着
器118のプレ回転を禁止すれば、待ち時間を短縮でき
る。
【0151】画像形成装置におけるヒートローラ方式の
定着器118は、上側の定着ローラ31だけにヒータ3
2が設けられており、定着ローラ31の温度のみをコン
トロールするので、ウォームアップ時の加圧ローラ33
の温度は常温に近い。
【0152】一方、記録紙は定着器118における定着
ローラ31から熱を受けると同時に、下側の加圧ローラ
32からも熱を受けるので、加圧ローラ33の温度が高
い方が定着性は良くなる。したがって、ヒートローラ方
式の定着装置においては、ウォームアップ直後は加圧ロ
ーラ33の温度が上昇していないので、定着性が安定時
よりも低くなることが一般的である。このウォームアッ
プ直後の定着性の悪さを改善するために、ウォームアッ
プ時に、定着ローラ31および加圧ローラ33をプレ回
転させている。
【0153】しかし、ウォームアップ時にプレ回転を行
うものでは、ウォームアップ直後の定着性を確保できる
半面、ウォームアップ時間が長くなる。ウォームアップ
時間が長くなることは、操作性の低下につながり、この
ため、画像形成出力しようとしているユーザーにとって
は、待ち時間が10秒程度の短時間であっても非常に長
く感じる。
【0154】通常、画像形成装置100では、その機種
で保証している最も定着条件の厳しい低温環境や用紙等
について一定の定着状態が得られるように、プレ回転を
行うようになっており、本実施形態のようにネットワー
クを介して電子データとして送られてきた画像データを
画像形成出力する場合は、通常の給紙カセットから給紙
される普通紙であることがほとんどであるため、プレ回
転を行わなくても定着性は損なわれることはなく、しか
もプレ回転終了まで待つ必要もない。図16は、このよ
うな例である。
【0155】図16において、S661で、メイン制御
部124が、プリント中フラグがセットされているか否
かを判定し、プリント中フラグがセットされていないと
きは(S661の判定がNO)、S662に進む。プリ
ント中フラグがセットされているときは(S661の判
定がYES)、リターンする。
【0156】S662では、出力待ちの配信文書が存在
しているか否かを判断し、出力待ちの配信文書が存在し
ていると(S662の判定がYES)、S663で、メ
イン制御部124は、携帯端末210を携行するユーザ
ーの現在位置と画像形成装置100との間の距離に係わ
る距離データを、制御部203から受け取る。
【0157】ついで、S664で、距離データが減少し
ている(携帯端末210が画像形成装置100に近づい
ている)か否かを判定し、距離データが減少していると
きは(S664の判定がYES)、S665で省電力モ
ードであるか否かを判定する。
【0158】省電力モードであるときは(S665の判
定がYES)、S666で定着ローラ31のプレ回転を
禁止(モータ40の駆動を禁止)したうえで、S667
で通常モードに移行したのち、リターンする。距離デー
タが減少していないとき(S664の判定がNO)、省
電力モードでないときには(S665の判定がNO)、
それぞれリターンする。
【0159】配信文書がないときは(S662にてN
O)、図15のS648〜S652の処理と同じである
ので、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
【0160】図16の例によれば、画像形成出力するた
めに、ウォームアップ時間が短縮され、操作性が上が
り、ユーザーの待ち時間が短くなる。
【0161】図17は、上記モード切り換え制御処理
(図9のS58)の第5の例のサブルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【0162】この例では、携帯端末210が画像形成装
置100に近付くにつれて省電力モードから通常モード
に自動的に遷移し、さらに第1の距離区分D1まで画像
形成装置に近付いた時点で自動的にプリントを開始する
ものである。具体的には、メイン制御部124は、モー
ド切り換え制御処理において、画像形成装置100に一
番近い第1の距離区分D1であれば、プリント開始フラ
グをセットし、画像形成装置100から一番遠い第3の
距離区分D3であれば、省電力モードとし、中間的な距
離である第2の距離区分D2では、通常モードに制御す
る。
【0163】即ち、図17において、S681で、メイ
ン制御部124が、プリント中フラグがセットされてい
るか否かを判定し、プリント中フラグがセットされてい
ないときは(S681の判定がNO)、S682に進
む。プリント中フラグがセットされているときは(S6
81の判定がYES)、リターンする。
【0164】S682では、出力待ちの配信文書が存在
しているか否かを判定し、出力待ちの配信文書が存在し
ているときは(S682の判定がYES)、S683
で、メイン制御部124が、対応する携帯端末210を
携行するユーザーの現在位置と画像形成装置100との
間の距離に係わる距離データを制御部203から受け取
る。S684では、前記距離区分D1〜D3をメイン制
御部124が判別し、それに基づいた画像形成装置10
0のモード切り換え処理を行う。
【0165】第1の距離区分D1であれば、S685で
プリント開始フラグをセットし、第2の距離区分D2で
あれば、S686で通常モードとし、また、第3距離区
分D3であれば、S687で省電力モードとしたのち、
リターンする。
【0166】従って、携帯端末210を携行するユーザ
ーが、画像形成装置100に近付くにつれて、省電力モ
ードから通常モードへと画像形成装置のモードが切り換
わり、さらに画像形成装置100に近づくと自動的にプ
リントが開始される。
【0167】配信文書がないときは(S682にてN
O)、図11のS608〜S612の処理と同じである
ので、同一のステップ番号を付して説明を省略する。
【0168】なお、このモード切り換え制御の第5の例
にあたっては、操作パネル151の出力指示操作を示す
ことなく自動でプリントが開始されるため、画像形成装
置100のメインルーチンにおけるS57の操作パネル
制御処理のルーチンは図18のようになる。
【0169】即ち、図18において、まず、S511で
は、メイン制御部124が、ユーザーにより操作パネル
151に携帯端末210の通知先IDが入力されたか否
かを判定する。携帯端末210の通知先IDが入力され
たときは(S511の判定がYES)、S512で、そ
の携帯端末210の通知先IDをNVRAM1243に
格納し、次いでS513でその他の入出力の制御処理を
行い、リターンする。携帯端末の通知先IDが入力され
ていないときは(S511の判定がNO)、そのままS
513に進む。
【0170】図19は、携帯端末210の他の実施形態
の動作を示すフローチャート、図20は、それに対応す
る画像形成装置100の他の実施形態の動作を示すフロ
ーチャートである。
【0171】ここでは、携帯端末210から画像形成装
置100に配信文書(画像データ)を送り、その配信文
書(画像データ)を送ってきた携帯端末210に位置の
問い合わせをするものである。
【0172】携帯端末210では、図19において、ま
ずS311で、無線送信部211が、画像形成装置10
0の指定があるか否かを判定し、画像形成装置100の
指定があるときは(S311の判定がYES)、S31
2で自己のIDデータと配信文書(画像データ)を画像
形成装置100に送信する。画像形成装置100の指定
がないときは(S311の判定がNO)、そのままS3
13に進む。
【0173】S313では、無線受信部212が、画像
形成装置100の通信部200から無線電波を受信した
か否かを判定し、無線電波を受信したときは(S313
の判定がYES)、その受信した電波を復調し、その復
調信号から通信データを取り出して制御部213に送
る。無線電波を受信していないときは(S313の判定
がNO)、リターンする。
【0174】S314で、制御部213は、無線受信部
212から送られてきた通信データから通知先IDと通
知元IDを抽出する。
【0175】S315で、制御部213は、抽出した通
知先IDとNVRAM2133に予め登録されている自
己のIDとを比較する。両方のIDが一致すると(S3
15の判定がYES)、表示部215へ通知元IDを送
ると同時に、自己のIDと通知元IDを含む通信データ
を、画像形成装置100への返信情報として無線送信部
211に送る。両方のIDが一致してなければ(S31
5の判定がNO)、リターンする。
【0176】S316で、無線送信部211は、制御部
213からの通信データを所定の方式、例えば、FM変
調ないしはPCM変調などの変調信号に重畳して電波と
して画像形成装置100側に送信し、リターンする。
【0177】一方、画像形成装置100では、図20に
おいて、まずS81で、制御部124は各部の初期設定
を行い、次いでS82で、内部のタイマーをスタートさ
せる。
【0178】S83では、携帯端末210からの配信文
書(画像データ)があるか否かを判定し、配信文書があ
るときは(S83の判定がYES)、S84で、出力待
ちの配信文書が存在している旨の情報である通知元ID
と通知先IDを、無線送信部201を介して、対応する
携帯端末210へ送信する。配信文書がないときは(S
83の判定でNO)、S85に進む。
【0179】S85で、出力待ちの配信文書が存在して
いる旨の往信情報に対する携帯端末210からの返信情
報である通知元IDと通知先IDを、無線受信部202
で受信すると、S86で、電力消費に関する第5のモー
ド切り換え制御(図17)を行う。
【0180】S87では、S56のモード切り換え制御
処理に基づいて定着器118の温度を制御する。
【0181】S88では、配信文書の出力を行い、次い
でS89で、その他の処理を行う。
【0182】S90では、上記タイマーが終了したか否
かを判定し、上記タイマーが終了したときは(S90の
判定がYES)、S82の処理に戻る。上記タイマーが
終了していないときは(S90の判定がNO)は、タイ
マーが終了するまでこの判定処理を繰り返す。
【0183】このような構成とすることによって、携帯
端末210からデータを送出し、ユーザーが画像形成装
置100に近付くにつれて電力モードを切り換え、所定
距離まで近付いたときに、前記データを自動でプリント
させることができる。
【0184】図21は、電力消費に関する第6のモード
切り換え制御処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。このサブルーチンは、図9および図20の配信
文書出力処理(S60、S88)の後に実行される処理
である。
【0185】ここでは、画像形成装置100が出力待ち
の配信文書を出力したのちに、携帯端末210の位置に
応じて、画像形成装置100のモードを省電力モードに
切り換えることにより、省電力化を行うものである。
【0186】通常、省電力モードへの移行は、画像形成
終了の所定時間後に行うのが一般的であるが、このよう
に所定時間後に省電力モードに移行する場合は、画像形
成装置が文書出力後にしばらく使用されることがなくて
も、所定時間は通常モードが継続されるので、節電効果
が薄れてしまう。
【0187】これを改善するため、出力待ちの配信文書
が存在している情報を受信した携帯端末210を携行す
るユーザーの出力待ちの配信文書が出力され、そのユー
ザーが画像形成装置100から離れていった場合は、即
座に省電力モードに移行するように制御する。
【0188】図21において、まずS71で、メイン制
御部124が通常モードであるか否かを判定し、通常モ
ードであるときは(S71の判定がYES)、S72に
進む。通常モードでないときは(S71の判定がN
O)、リターンする。
【0189】S72では、メイン制御部124が携帯端
末210の距離データを制御部203から受け取り、S
73で、距離データが増加したか(携帯端末を携行する
ユーザーが画像形成装置100から離れたか)否かを判
定する。
【0190】距離データが増加しているときは(S73
の判定がYES)、S74で省電力モードに移行して、
リターンする。距離データが増加していないときは(S
73の判定がNO)、ユーザーはまだ離れていないと判
断され、そのままリターンして通常モードを保持する。
【0191】このような制御により、配信文書の出力後
しばらくは使用予定のない時の通常モードでの無駄な電
力消費が抑制され、節電が可能になる。さらに、出力待
ち配信文書を出力したユーザーが、続けて他の配信文書
の出力を得る場合には、距離データの変動がないので、
不用意に省電力モードに移行することはない。このた
め、ユーザーは時間待ちすることなく、画像形成出力が
可能となる。
【0192】なお、図21に示した実施形態において
も、通常モードから省電力モードへの切り換えとして、
通常モードからスリープモード、プレヒートモード、パ
ネル消灯モードなどへ切り換える構成としても良い。
【0193】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、出力待ち
ジョブが存在していることの情報を受信した携帯端末を
携行して画像形成装置へと移動するユーザーの現在位置
に応じて、たとえば、省電力モードを直ちに通常モード
ないしはこれに近いモードに切り換えたり、あるいは通
常モードに向かって省電力モードを段階的に切り換える
ことにより、最適な節電効果が得られる。また、ユーザ
ーが画像形成装置に到着したときには画像形成装置は動
作可能な状態かこれに近い状態になっており、ユーザー
の待ち時間を短縮できる。
【0194】請求項2に係る発明によれば、出力待ちジ
ョブが存在することの情報を受信した携帯端末が画像形
成装置に近付いていると判別された場合には、携帯端末
を携行したユーザーが確実に画像形成装置に向かって移
動しているものと推測されるから、画像形成装置の電力
消費に関するモードを、例えば通常モードないしはこれ
に近いモードに切り換えることで、より効率的な節電を
実現できると共に、ユーザーが画像形成装置に到着した
ときには画像形成装置は動作可能な状態かこれに近い状
態になっており、待ち時間も少なくて済む。
【0195】請求項3に係る発明によれば、画像形成装
置によって対応する出力待ちジョブが出力され、かつ前
記判別手段によって携帯端末が遠ざかっていることが判
別された場合には、ユーザーは画像形成装置の使用を終
了したものと判断でき、画像形成装置を通常モードで待
機させる必要がないので、例えば省電力モードに切り換
える。これにより、無駄な電力消費がなくなる。
【0196】請求項4に係る発明によれば、出力待ちジ
ョブが存在していることを受信した携帯端末を携行する
ユーザーの現在位置に応じて、たとえば、省電力モード
を直ちに通常モードないしはこれに近いモードに切り換
えたり、あるいは通常モードに向かって省電力モードを
段階的に切り換えることにより、有効な節電効果が得ら
れる。しかも、ユーザーが画像形成装置に到着したとき
には画像形成装置は動作可能な状態かこれに近い状態に
なっており、ユーザーの待ち時間を短縮できる。
【0197】請求項5に係る発明によれば、出力待ちジ
ョブが存在することの情報を受信した携帯端末が画像形
成装置に近付いていると判別された場合には、携帯端末
を携行したユーザーが確実に画像形成装置に向かって移
動しているものと推測されるから、画像形成装置の電力
消費に関するモードを、例えば通常モードないしはこれ
に近いモードに切り換える。このため、より効率的な節
電を実現できると共に、ユーザーの待ち時間も少なくて
済む。
【0198】請求項6に係る発明によれば、ユーザーが
画像形成装置に近づく際のプレ回転を中止することで、
定着器のウォームアップ時間が短くなる。このため、ユ
ーザーの操作性が上がり、待ち時間が短縮される。通常
の複写機等の画像形成装置では、普通紙が使用されるの
で、プレ回転が禁止されても、定着性は確保される。
【0199】請求項7に係る発明によれば、ユーザーが
画像形成する意思がないままに移動したような状況であ
っても、それが所定時間継続しない限り、ユーザーが画
像形成装置に向かって移動したとは判断されず、したが
って、省電力モードが不用意に解除されるのが防止され
る。
【0200】請求項8に係る発明によれば、出力待ちジ
ョブを出力し、かつ前記判別手段によって携帯端末が遠
ざかっていることが判別された場合には、ユーザーは画
像形成装置の使用を終了したものと判断でき、画像形成
装置を通常モードで待機させる必要がないので、例えば
省電力モードに切り換える。これにより、無駄な電力消
費がなくなる。
【0201】請求項9に係る発明によれば、プリントジ
ョブが存在していることを受信した携帯端末を携行する
ユーザーの現在位置に応じて、たとえば、省電力モード
や通常モードなどの複数モードから一つのモードを選択
することにより、有効な節電効果が得られる。しかも、
ユーザーが画像形成装置に到着したときには画像形成装
置は動作可能な状態かこれに近い状態になっており、ユ
ーザーの待ち時間を短縮できる。
【0202】請求項10に係る発明によれば、プリント
ジョブが存在することの情報を受信した携帯端末が画像
形成装置に近付いていると判別された場合には、携帯端
末を携行したユーザーが確実に画像形成装置に向かって
移動しているものと推測されるから、省電力モードや通
常モードなどの複数モードから一つのモードを選択す
る。このため、より効率的な節電を実現できると共に、
ユーザーの待ち時間も少なくて済む。
【0203】請求項11に係る発明によれば、プリント
ジョブを出力し、かつ前記判別手段によって携帯端末が
遠ざかっていることが判別された場合には、ユーザーは
画像形成装置の使用を終了したものと判断でき、画像形
成装置を通常モードで待機させる必要がないので、例え
ば省電力モードを選択する。これにより、無駄な電力消
費がなくなる。
【0204】請求項12に係る発明によれば、プリント
ジョブが存在していることを受信した携帯端末を携行す
るユーザーの現在位置に応じて、省電力モードや通常モ
ードを含む複数モードから一つのモードを選択すること
により、有効な節電効果が得られる。
【0205】請求項13に係る発明によれば、プリント
ジョブが存在していることを受信した携帯端末を携行す
るユーザーの現在位置に応じて、例えば、省電力モード
や通常モードなどの複数モードから一つのモードを選択
し、その選択したモードに応じて定着器の設定温度を制
御することにより、定着器における有効な節電効果が得
られる。
【0206】請求項14に係る発明によれば、ユーザー
が画像形成装置に近づく際のプレ回転を中止すること
で、定着器のウォームアップ時間が短くなる。このた
め、ユーザーの操作性が上がり、待ち時間が短縮され
る。通常の複写機等の画像形成装置では、普通紙が使用
されるので、プレ回転が禁止されても、定着性は確保さ
れる。
【0207】請求項15に係る発明によれば、ユーザー
が画像形成する意思がないままに移動したような状況で
あっても、それが所定時間継続しない限り、ユーザーが
画像形成装置に向かって移動したとは判断されず、した
がって、省電力モードが不用意に解除されるのが防止さ
れる。
【0208】請求項16に係る発明によれば、外部装置
からネットワーク等を介して受信したプリントジョブを
プリントすることができ、プリント操作の簡易化が図れ
る。
【0209】請求項17に係る発明によれば、プリント
ジョブを送信してきた前記外部装置に対応する携帯端末
と通信することで、省電力モードや通常モードなどの複
数モードから一つのモードを選択することができる。
【0210】請求項18に係る発明によれば、携帯端末
からネットワーク等を介して受信したプリントジョブを
プリントすることができ、プリント操作の簡易化が図れ
る。
【0211】請求項19に係る発明によれば、出力待ち
ジョブが存在していることを受信した携帯端末を携行す
るユーザーの現在位置に応じて装置を制御することによ
り、有効な節電効果が得られる。しかも、ユーザーが画
像形成装置に到着したときには画像形成装置は動作可能
な状態かこれに近い状態になっており、ユーザーの待ち
時間を短縮できる。
【0212】請求項20に係る発明によれば、出力待ち
ジョブが存在していることを受信した携帯端末を携行す
るユーザーの現在位置に応じて前記出力手段による出力
を開始することにより、有効な節電効果が得られる。
【0213】請求項21に係る発明によれば、携帯端末
210が画像形成装置100に近付くにつれて、例え
ば、省電力モードから通常モードに自動的に遷移し、さ
らに画像形成装置に近付いた時点で自動的に前記出力手
段による出力を開始することができる。
【0214】請求項22に係る発明によれば、出力待ち
ジョブが存在していることを受信した携帯端末を携行す
るユーザーの現在位置に応じて省電力モードを切り換え
ることにより、有効な節電効果が得られる。
【0215】請求項23に係る発明によれば、出力待ち
ジョブが存在していることを受信した携帯端末を携行す
るユーザーの現在位置に応じて、省電力モードを直ちに
通常モードないしはこれに近いモードに切り換えたり、
あるいは通常モードに向かって省電力モードを段階的に
切り換えることにより、有効な節電効果が得られる。
【0216】請求項24に係る発明によれば、外部装置
からネットワーク等を介して受信したジョブを出力する
ことができ、ジョブ出力の操作の簡易化が図れる。
【0217】請求項25に係る発明によれば、プリント
ジョブを送信してきた前記外部装置に対応する携帯端末
と通信することで装置を制御することができる。
【0218】請求項26に係る発明によれば、携帯端末
からネットワーク等を介して受信したジョブを出力する
ことができ、ジョブ出力の操作の簡易化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる画像形成システ
ムにおける画像形成装置を示す概略構成図である。
【図2】図1の定着器の斜視図である。
【図3】図1の画像形成装置が接続されたネットワーク
の構成例を示す図である。
【図4】画像形成システムにおける画像形成装置と携帯
端末との無線通信にかかわる部分の構成を示すブロック
図である。
【図5】図4の画像形成装置のメイン制御部の概略構成
図である。
【図6】図4の携帯端末の制御部の概略構成図である。
【図7】携帯端末の動作を示すフローチャートである。
【図8】画像形成装置における通信部の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】画像形成装置の動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】図9の操作パネル制御のサブルーチンの第1
の例を示すフローチャートである。
【図11】図9のモード切り換え制御処理のサブルーチ
ンの第1の例を示すフローチャートである。
【図12】携帯端末の現在位置を知るための距離区分の
説明図である。
【図13】図9の配信文書出力のサブルーチンの例を示
すフローチャートである。
【図14】図9のモード切り換え制御処理のサブルーチ
ンの第2の例を示すフローチャートである。
【図15】図9のモード切り換え制御処理のサブルーチ
ンの第3の例を示すフローチャートである。
【図16】図9のモード切り換え制御処理のサブルーチ
ンの第4の例を示すフローチャートである。
【図17】図9のモード切り換え制御処理のサブルーチ
ンの第5の例を示すフローチャートである。
【図18】図9の操作パネル制御のサブルーチンの第2
の例を示すフローチャートである。
【図19】携帯端末の他の実施携帯における動作を示す
フローチャートである。
【図20】画像形成装置の他の実施形態における動作を
示すフローチャートである。
【図21】第6のモード切り換え制御処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
100・・・画像形成装置 118・・・定着器 124・・・メイン制御部(モード切り換え手段、判別
手段) 203・・・制御部(位置検出手段) 210・・・携帯端末 N・・・・・ネットワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/00 B41J 29/00 E Fターム(参考) 2C061 AP01 AP04 AQ06 CG15 HJ10 HK11 HT02 HT03 HT04 HT07 HT08 2H027 DA12 DA29 DE07 ED25 EE04 EE10 EF13 EF16 EH08 EJ15 FA30 FB07 FB19 FD08 5C062 AA01 AA05 AA37 AB38 AB49 AB51 AC41 AC42 BA00 BA04 BB03

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力消費に関する複数のモードを有し、
    出力待ちジョブが存在することの情報を無線送信可能な
    画像形成装置と、 前記画像形成装置から無線送信された出力待ちジョブが
    存在することの前記情報を受信可能な携帯端末と、 前記携帯端末の位置を検出する位置検出手段と、 出力待ちジョブが存在することの前記情報を受信した前
    記携帯端末の位置に応じて、画像形成装置の前記電力消
    費に関するモードを切り換えるモード切り換え手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  2. 【請求項2】 前記位置検出手段による検出結果に基づ
    いて、前記携帯端末が画像形成装置に近付いているか否
    かを判別する判別手段を備え、 前記携帯端末が画像形成装置に近付いていることが前記
    判別手段により判別された場合に、前記モード切り換え
    手段が画像形成装置の前記電力消費に関するモードを切
    り換える請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 【請求項3】 前記位置検出手段による検出結果に基づ
    いて、前記携帯端末が画像形成装置から遠ざかっている
    か否かを判別する判別手段を備え、 前記画像形成装置によって前記出力待ちジョブが出力さ
    れ、かつ前記判別手段によって携帯端末が遠ざかってい
    ることが判別された場合に、前記モード切り換え手段が
    画像形成装置の前記電力消費に関するモードを切り換え
    る請求項1に記載の画像形成システム。
  4. 【請求項4】 電力消費に関する複数のモードを有する
    画像形成装置であって、 出力待ちジョブが存在することの往信情報を、携帯端末
    に無線送信可能な送信手段と、 前記携帯端末から無線送信された往信情報に対する返信
    情報を受信する受信手段と、 前記受信手段によって返信情報を受信された携帯端末の
    位置を検出する位置検出手段と、 前記携帯端末の位置に応じて、前記電力消費に関するモ
    ードを切り換えるモード切り換え手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記位置検出手段による検出結果に基づ
    いて、前記携帯端末が画像形成装置に近付いているか否
    かを判別する判別手段を備え、 前記携帯端末が画像形成装置に近付いていることが前記
    判別手段により判別された場合に、前記モード切り換え
    手段が前記電力消費に関するモードを切り換える請求項
    4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記モード切り換え手段は、モード切り
    換えに際して定着器のプレ回転を禁止する請求項5に記
    載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記携帯端末が画像形成装置に近付いて
    いることの判別が所定時間継続した場合に限って、前記
    モード切り換え手段は前記電力消費に関するモードを切
    り換える請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記位置検出手段による検出結果に基づ
    いて、前記携帯端末が画像形成装置から遠ざかっている
    か否かを判別する判別手段を備え、 前記画像形成装置によって前記出力待ちジョブが出力さ
    れ、かつ前記判別手段によって携帯端末が遠ざかってい
    ることが判別された場合に、前記モード切り換え手段が
    前記電力消費に関するモードを切り換える請求項4に記
    載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 プリントジョブを用紙にプリントするプ
    リント手段と、 前記プリント手段によるプリントを待っているプリント
    ジョブが存在する場合に、所定の携帯端末と無線通信す
    る通信手段と、 前記通信手段の通信結果に基づいて、前記携帯端末の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記携帯端末の位置
    に基づいて、前記プリント手段の電力消費に関する複数
    のモードから一つのモードを選択するモード選択手段
    と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記位置検出手段による検出結果に基
    づいて、前記携帯端末が画像形成装置に近付いているか
    否かを判別する判別手段を備え、 前記携帯端末が画像形成装置に近付いていることが前記
    判別手段により判別された場合に、前記モード選択手段
    が対応するモードを選択する請求項9に記載の画像形成
    装置。
  11. 【請求項11】 前記位置検出手段による検出結果に基
    づいて、前記携帯端末が画像形成装置から遠ざかってい
    るか否かを判別する判別手段を備え、 前記プリント手段によるプリント終了後に、前記携帯端
    末が画像形成装置から遠ざかっていることが前記判別手
    段により判別された場合に、前記モード選択手段が対応
    するモードを選択する請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記複数のモードは、前記プリント手
    段がプリントを実行する通常モードと、前記プリント手
    段がプリントを実行しない省電力モードとを含む請求項
    9に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記プリント手段は、用紙上に画像を
    熱で定着させる定着器を含み、 前記複数のモードは、前記定着器の設定温度が互いに異
    なる請求項9に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記定着器は加熱源を含む定着部材
    と、加熱源を含まず、定着する用紙を定着部材とともに
    挟持する加圧部材と、定着部材および加圧部材を回転駆
    動するための駆動源と、前記モードが切り換わったとき
    に前記駆動源を動作させる駆動制御手段とを含み、 前記携帯端末が画像形成装置に近付いていることが前記
    判別手段により判別された場合に、前記駆動制御手段の
    動作を禁止する請求項13に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記携帯端末が画像形成装置に近付い
    ていることの判別が所定時間継続した場合に限って、前
    記モード選択手段は対応するモードを選択する請求項1
    0に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記プリント手段は、外部装置から受
    信したプリントジョブをプリントする請求項9に記載の
    画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記外部装置に応じて携帯端末を選択
    する端末選択手段を備え、 前記通信手段は、端末選択手段によって選択された携帯
    端末と通信する請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記プリント手段は、前記携帯端末か
    ら受信したプリントジョブをプリントする請求項9に記
    載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 ジョブを出力する出力手段と、 前記出力手段による出力を待っている出力待ちジョブが
    存在する場合に、所定の携帯端末と無線通信する通信手
    段と、 前記通信手段の通信結果に基づいて、前記携帯端末の位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段により検出された前記携帯端末の位置
    に基づいて、画像形成装置を制御する制御手段と、 を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記制御手段は、前記出力手段による
    出力の開始を制御する請求項19に記載の画像形成装
    置。
  21. 【請求項21】 前記制御手段は、前記携帯端末までの
    距離が所定範囲内である場合に、前記出力手段による出
    力の開始を制御する請求項20に記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記制御手段は、装置の電力消費に関
    するモードを切り換える請求項19に記載の画像形成装
    置。
  23. 【請求項23】 前記制御手段は、前記出力手段が実行
    可能な通常モードと、前記出力手段が実行しない省電力
    モードとを切り換える請求項22に記載の画像形成装
    置。
  24. 【請求項24】 前記出力手段は、外部装置から受信し
    たジョブを出力する請求項22に記載の画像形成装置。
  25. 【請求項25】 前記外部装置に応じて携帯端末を選択
    する端末選択手段を備え、 前記通信手段は、端末選択手段により選択された携帯端
    末と通信する請求項24に記載の画像形成装置。
  26. 【請求項26】 前記出力手段は、前記携帯端末から受
    信したジョブを出力する請求項19に記載の画像形成装
    置。
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