JP2002086207A - 金属箔帯のしわ発生防止ロール - Google Patents

金属箔帯のしわ発生防止ロール

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JP2002086207A JP2000279484A JP2000279484A JP2002086207A JP 2002086207 A JP2002086207 A JP 2002086207A JP 2000279484 A JP2000279484 A JP 2000279484A JP 2000279484 A JP2000279484 A JP 2000279484A JP 2002086207 A JP2002086207 A JP 2002086207A
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Junichi Tateno
純一 舘野
Hideo Kijima
秀夫 木島
Toshiki Hiruta
敏樹 蛭田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧延設備出側でのコイルの巻取りなど、張力の
付与された状態で通板される金属箔帯に幅方向の座屈に
よって生じる筋状のたて波に起因して生じるしわ(折れ
込み疵)の発生を確実に防止するために使用される金属
箔帯のしわ発生防止ロールを提供する。 【解決手段】金属箔帯のしわ発生防止ロール6は、張力
が付与された状態で通板される金属箔帯Sを横断する幅
方向に延びる胴体7を有する。胴体7の全周に渡って、
金属箔帯幅中央を境界として対称に当接すべく傾斜した
溝8が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延設備出側での
コイルの巻き取りなど、張力が付与された状態で通板さ
れる金属箔帯に生じるしわ(折れ込み疵)の発生を防止
するために使用される金属箔帯のしわ発生防止ロールに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、板厚が0.3mm以下のステン
レス鋼帯等の金属箔帯の圧延においては、通常、図8に
示すゼンジミアミルなどのリバース式圧延設備100が
使用されている。この圧延設備100による圧延におい
て、テンションリール102より巻き出された金属箔帯
Sは、張力が付与された状態でデフレクタロール103
を経て圧延設備100の圧延ロール101で圧延され、
そして出側のデフレクタロール104を経てテンション
リール105によって巻き取られるようになっている。
そして、1コイル分の圧延が終わったら、次に金属箔帯
Sを反対方向に通板して同様に圧延しながら、順次板厚
を薄くしていき、所望の製品板厚を得るのである。
【0003】この金属箔帯Sの圧延において、デフレク
タロール103又は104とテンションリール102又
は105との間の金属箔帯Sの非拘束部分において、図
9に示すような金属箔帯Sの長手方向に筋状のたて波S
1が生じ易い。たて波S1が生じる理由は、金属箔帯S
の幅方向に作用する圧縮力による座屈によるものと考え
られている。このたて波S1が生じると、デフレクタロ
ール103,104やテンションリール102,105
との接触点でたて波S1が折れこんで図10に示すよう
なしわ(折れ込み疵)S2となり易い。
【0004】しわS2は製品の品質上、重大な欠陥であ
り、このしわS2の存在により生産性を著しく低下させ
るため、しわS2の発生を防止するために、従来よりし
わ発生防止(しわ伸ばし)ロールを使用する種々の解決
策が提案されている。これら解決策のうち、例えば、特
公平7- 87927号公報には、図11に示すように、
高い張力を付与して板厚が0.3mm以下の極薄金属帯
210を圧延により製造するに際し、幅方向の断面形状
がほぼ平坦と考えられる状態から次に幅方向の断面形状
がほぼ平坦と考えられる状態に移行するまでのゾーンで
あってしわ伸びが発生するゾーン内、即ち、巻出しリー
ル205から第一デフレクタロール206までのゾーン
内、第一デフレクタロール206から第一圧延機201
の圧延ロール203までのゾーン内、第二圧延機202
の圧延ロール204から第二デフレクタロール207ま
でのゾーン内、第二デフレクタロール207から巻取り
リール208までのゾーン内、あるいは圧延ロール20
3から圧延ロール204までのゾーン内に、少なくとも
該ゾーン内の金属帯210の長さを1/ 2以下の長さに
分割する位置に金属帯210の断面形状をほぼ平坦とす
るしわ伸ばしロール209を設置した極薄金属帯の製造
方法が開示されている。
【0005】また、特許第2843165号公報には、
図12に示すように、中央から対称に端部に行くに従っ
て径を順次増大せしめられる断面弧状の凹部301を有
し、該凹部301の形状が特殊なsin関数に従って形
成されている通板中の極薄金属帯302に発生する座屈
波やしわ等の防止ロール300が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示す特公平7- 87927号公報に開示された極薄金
属帯の製造方法にあっては、しわ伸ばしロール209が
単に円柱状をなすものにすぎないため、極薄金属帯21
0のしわ伸ばしロール209と当接している部分及びこ
の部分近傍の僅かな長さの範囲についてのみ極薄金属帯
210にたて波発生を抑制しながら拘束することにしか
ならず、十分な効果を得るには至っていなかった。
【0007】また、図12に示す特許第2843165
号公報に開示されたしわ等の防止ロール300でも、た
て波発生を完全に防止するには至ってはおらず、ひとた
びたて波が発生すると、極薄金属帯302の幅中央に当
接する凹部301の部分でそのたて波が折れ込んでしわ
になりやすいという問題があった。本発明は上述のよう
な従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的は、圧延設備出側でのコイルの巻取りなど、張力の
付与された状態で通板される金属箔帯に幅方向の座屈に
よって生じる筋状のたて波に起因して生じるしわ(折れ
込み疵)の発生を確実に防止するために使用される金属
箔帯のしわ発生防止ロールを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のうち請求項1に係る金属箔帯のしわ発生防
止ロールは、張力が付与された状態で通板される金属箔
帯を横断する幅方向に延びる胴体を有する金属箔帯のし
わ発生防止ロールであって、前記胴体の全周に渡って、
前記金属箔帯幅中央を境界として対称に当接すべく傾斜
した溝を設けたことを特徴としている。
【0009】このしわ発生防止ロールによれば、このし
わ発生防止ロールに張力が付与された状態の金属箔帯を
接触させて通板すると、金属箔帯はしわ発生防止ロール
との接触面において溝に倣って拘束され、しわ発生防止
ロールの回転とともにたて波は溝の作用により金属箔帯
幅中央域から幅方向両端側へ向かって排出され、しわ
(折れ込み疵)の発生を確実に防止することができる。
【0010】また、本発明のうち請求項2に係る金属箔
帯のしわ発生防止ロールは、請求項1記載の発明におい
て、前記溝の深さを0.3mm以上とすることを特徴と
している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明に係る金属箔帯のしわ
発生防止ロールが使用される圧延設備の概略側面図であ
る。図2は本発明のしわ発生防止ロールの平面図であ
る。図3は図2に示すしわ発生防止ロールの部分側面図
である。図4は図2に示すしわ発生防止ロールに金属箔
帯が接触して通板する様子を示す平面図である。図5は
図4の5- 5線に沿った断面図である。
【0012】図1の圧延設備による圧延において、テン
ションリール2より巻き出された金属箔帯Sは、張力が
付与された状態でデフレクタロール3を経てゼンジミア
ミルなどのリバース式圧延設備1の圧延ロール1aで圧
延され、そして出側のデフレクタロール4を経てテンシ
ョンリール5によって巻き取られるようになっている。
そして、1コイル分の圧延が終わったら、次に金属箔帯
Sを反対方向に通板して同様に圧延しながら、順次板厚
を薄くしていき、所望の製品板厚を得るようになってい
る。
【0013】この金属箔帯Sの圧延において、巻取り側
のデフレクタロール3又は4とテンションリール2又は
5との間の金属箔帯Sの非拘束部分において、図9に示
すような金属箔帯Sの長手方向に筋状のたて波S1が生
じ易い。そして、このたて波S1が生じると、デフレク
タロール3,4やテンションリール2,5との接触点で
たて波S1が折れこんで図10に示すようなしわ(折れ
込み疵)S2となり易い。
【0014】本発明者らは、たて波S1の発生挙動につ
いて鋭意調査した結果、金属箔帯Sに付与される張力の
金属箔帯幅方向分布において、幅中央域に大きな張力が
かかるような通板条件において、たて波S1が発生しや
すいという知見を得た。この現象は力学的には以下のよ
うに説明される。長手方向に張力が付与された通板中の
金属箔帯Sには、長手方向の弾性歪みにポアソン比を乗
じた値に相当する金属箔帯幅方向の弾性歪みが生じ、金
属箔帯幅方向に圧縮力が作用する。金属箔帯幅方向の端
部よりも幅中央域に大きな張力がかかると、幅中央域に
おいて幅方向端部よりも大きな弾性歪みを生じようとし
て金属箔帯幅方向にさらに大きな圧縮力が作用する。金
属箔帯Sでは箔帯幅に対して箔厚が著しく薄いため、こ
の圧縮力によって箔帯幅方向に座屈現象が生じて、たて
波S1が生じるのである。金属箔帯Sに付与される張力
が幅中央域において大きくなるのは、金属箔帯Sの箔厚
は、通常、圧延時のロールの軸方向たわみに起因して幅
端部に比して幅中央部が厚い(当業者間ではクラウン状
とか、クラウンを有するとか称している)状態に圧延さ
れるため、コイル巻き形状(コイルの幅方向厚み分布)
もその影響を受けて幅中央部が膨らみ、巻取り中のコイ
ル半径が大きくなって該部位が金属箔帯の長手方向によ
り強く引張力が生じる効果があるためと思われる。
【0015】本発明にあっては、図2乃至図5に示すし
わ発生防止ロール6を図1に示す圧延設備に使用し、例
えば図2(a)中の胴長中心線を対称軸としてそれを境
に対称に溝8を設け、該対称軸を金属箔帯Sの幅中央に
当接させることにより、たて波S1を金属箔帯Sの幅中
央域に集中させないようにしてしわ(折れ込み疵)S2
の発生を防止するようにしている。尚、本発明にいう対
称とは、図2(b)に示すように、溝8が中心線上でず
れている場合をも含む意味とする。しわ発生防止ロール
6の設置位置は、図1に示すように、リバース式圧延機
1の両側において圧延ロール1aとデフレクタロール
3,4との間のパスライン及び/ 又はデフレクタロール
3,4とテンションリール2,5との間のパスライン上
に当接すべくしわ発生防止ロール6を設置することが好
ましい。デフレクタロール3,4とテンションリール
2,5との間のパスライン上に当接すべくしわ発生防止
ロール6を設置した場合には、巻取り側のみのしわ発生
防止ロール6を使用し、巻出し側ではしわ発生防止ロー
ル6と金属箔帯Sとを非接触状態として使用しないよう
にしてもよい。
【0016】ここで、しわ発生防止ロール6は、図2及
び図4に示すように、張力が付与された状態で通板され
る金属箔帯Sを横断する幅方向に延びる胴体7を有し、
胴体7の全周に渡って、例えば、図2のように胴長中央
を境界として対称形状のV字状に傾斜した複数の溝8を
設けている。即ち、胴体7の全周に渡って、胴体7の胴
長中心線を境界として左右対称(図2において左右対
称)にV字状に傾斜した複数の溝8及び溝間9が交互に
配列されている。胴長中央と対称軸がずれていたとして
も、金属箔帯の幅中央に対称軸が当接すれば問題はな
い。
【0017】そして、図4及び図5に示すように、しわ
発生防止ロール6を張力が付与されている金属箔帯Sを
横断する幅方向に設置してその金属箔板Sを接触させて
通板すると、金属箔帯Sはしわ発生防止ロール6との接
触面において複数の溝8に倣って拘束され、しわ発生防
止ロール6の回転とともにたて波S1は各溝8の作用に
より金属箔帯幅中央域から幅方向両端側へ向かって排出
される。このため、圧延設備出側でのコイルの巻取りな
ど、張力の付与された状態で通板される金属箔帯Sに幅
方向の座屈によって生じる筋状のたて波S1に起因して
生じるしわ(折れ込み疵)S2の発生を確実に防止する
ことができる。従って、金属箔帯Sの生産性を向上させ
ることができる。
【0018】ここで、図2(a)において、溝8の中心
線とロール中心軸とのなす傾斜角θは、15°以上かつ
80°以下であることが望ましい。傾斜角θが15°未
満では、金属箔帯Sとしわ発生防止ロール6との接触面
上での凹凸周期が小さくなり、十分なしわ発生防止効果
が得られないことがある。一方、傾斜角θが80°より
も大きいと、金属箔帯Sの幅中央域と当接する溝8の起
点部分において、金属箔帯Sへの疵が生じたり、絞り込
みが発生する危険が大きくなる。
【0019】また、図2において、溝8の幅xは5mm
以上で25mm以下であることが望ましく、溝間9の幅
yは10mm以上で50mm以下であることが望まし
い。溝8の幅x及び溝間9の幅yがこれら以外の範囲で
あると、金属箔帯Sの表面粗さや圧延油粘度などの条件
によっては、十分なしわ発生防止効果が得られないこと
があるからである。上記関係を満たせば、溝は複数でな
く単数であっても差し支えはない。
【0020】更に、図3において、溝8の表面と溝間9
の表面との高さの差で定義される溝8の深さhは、0.
3mm以上であることが望ましい。金属箔帯Sの箔厚及
び溝8の深さとしわ発生防止効果の関係について実験し
た結果、図6に示すような結果が得られた。これによる
と、溝8の深さhが0.3mm以上であれば箔厚が0.
1mmから0.4mmのいずれであっても、良好なしわ
発生防止効果が得られることがわかった。従って、いず
れの箔厚においてもしわ発生防止ロール6によるしわ発
生防止効果を確実に得るためには、溝8の深さhは0.
3mm以上であることが望ましい。なお、溝8の深さh
の上限値は特に限定されず、溝8が深すぎてロール中心
軸に達しなければよい。
【0021】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されず、種々の変更を行う
ことができる。例えば、しわ発生防止ロール6は、図1
に示されるリバース式圧延設備1に使用される場合に限
られず、片方向圧延のみを行う圧延設備に使用されても
よい。この場合、しわ発生防止ロール6は、圧延設備の
出側であってデフレクタロールと巻取りリールとの間の
パスライン、圧延設備の出側であって圧延ロールとデフ
レクタロールとの間のパスライン、圧延設備の入側であ
ってデフレクタロールと巻取りリールとの間のパスライ
ン、あるいは圧延設備の入側であって圧延ロールとデフ
レクタロールとの間のパスライン上に当接すべく設置可
能である。
【0022】
【実施例】本発明の効果を検証するために、図1に示す
圧延設備を用いて、箔厚0.045mm、箔幅900m
mのステンレス鋼箔帯(SUS430)を0.040m
mの箔厚まで冷間圧延した。リバース式圧延設備1の圧
延ロール1aは直径が50mmで胴長が1400mmで
あり、圧延荷重は3kN/ mmとし、張力としてユニッ
トテンションで400MPaを付加した。ここで、ユニ
ットテンションとは、被圧延材の厚x幅断面の単位断面
積当たりの張力をいう。
【0023】ここで、しわ発生防止ロール6の設置位置
は、図7に示すように、デフレクタロール4とテンショ
ンリール5との間のパスライン及びデフレクタロール3
とテンションリール2との間のパスラインに当接するよ
うに(図示せず)した。そして、使用するしわ発生防止
ロール6は以下に示す本発明例及び従来例1,2とし、
それらのしわ発生防止効果を比較検討した。
【0024】本発明例:胴体の直径が100mm、胴長
が1100mmで、胴体7の全周に渡って、胴体7の胴
長中心線を境界として左右対称にV字状に傾斜した複数
の溝8及び溝間9が交互に配列されている。溝8の幅x
は10mm、溝間9の幅yは35mm、溝8の深さhは
0.5mmで、溝8のロール中心軸に対する傾斜角θは
30°である。
【0025】従来例1:胴体の直径が100mm、胴長
が1100mmで、胴体の外周には溝が設けられず、円
柱状のしわ発生防止ロールとしている。 従来例2:胴体の直径が100mm、胴長が1100m
mで、胴体の外周に胴長中央から対称に端部に行くに従
って径を順次増大せしめられる断面弧状の凹部(胴体中
央と端部との径差が0.3mm)が設けられた凹形状ク
ラウンのしわ発生防止ロールとしている。
【0026】本発明例及び従来例1,2についてのしわ
(折れ込み疵)の発生状況を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1を参照すると、本発明例では、しわの
発生がなく良好に圧延、巻取りが可能であることが理解
される。また、従来例1では、テンションリール上でし
わが発生し、製品不良となったため、圧延を中断した。
更に、従来例2では、しわがより発生しやすく、不良で
あった。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る金属箔帯のしわ発生防止ロールによれば、張
力が付与された状態で通板される金属箔帯を横断する幅
方向に延びる胴体を有する金属箔帯のしわ発生防止ロー
ルであって、前記胴体の全周に渡って、前記金属箔帯幅
中央を境界として対称に当接すべく傾斜した溝を設けた
ので、しわ発生防止ロールに張力が付与された状態の金
属箔帯を接触させて通板すると、金属箔帯はしわ発生防
止ロールとの接触面において溝に倣って拘束され、しわ
発生防止ロールの回転とともにたて波は溝の作用により
金属箔帯幅中央域から幅方向両端側へ向かって排出され
る。このため、圧延設備出側でのコイルの巻取りなど、
張力の付与された状態で通板される金属箔帯に幅方向の
座屈によって生じる筋状のたて波に起因して生じるしわ
(折れ込み疵)の発生を確実に防止することができる。
従って、金属箔帯の品質不良を防止すると共に生産性が
向上するという優れた効果を奏する。
【0030】また、本発明のうち請求項2に係る金属箔
帯のしわ発生防止ロールによれば、請求項1記載の発明
において、前記溝の深さを0.3mm以上とするので、
良好なしわ発生防止効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属箔帯のしわ発生防止ロールが
使用される圧延設備の概略側面図である。
【図2】本発明のしわ発生防止ロールの平面図である。
【図3】図2に示すしわ発生防止ロールの部分側面図で
ある。
【図4】図2に示すしわ発生防止ロールに金属箔帯が接
触して通板する様子を示す平面図である。
【図5】図4の5- 5線に沿った断面図である。
【図6】金属箔帯の箔厚及び溝の深さとしわ発生防止効
果の関係についての実験結果を示すグラフである。
【図7】しわ発生防止ロールの設置位置を示す部分側面
図である。
【図8】一般的なリバース式圧延設備の概略側面図であ
る。
【図9】金属箔帯に発生したたて波の様子を示す部分斜
視図である。
【図10】金属箔帯に発生したしわ(折れ込み疵)の様
子を示す部分斜視図である。
【図11】従来例の極薄金属帯の製造方法が適用される
圧延設備の概略側面図である。
【図12】従来の他の例のしわ等の防止ロールを示す側
面図である。
【符号の説明】
1はリバース式圧延設備 1aは圧延ロール 2,5はテンションリール 3,4はデフレクタロール 6はしわ発生防止ロール 7は胴体 8は溝 9は溝間 Sは金属箔帯 S1はたて波 S2はしわ(折れ込み疵)
フロントページの続き (72)発明者 蛭田 敏樹 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 3F104 BA02 BA10 4E026 BA07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】張力が付与された状態で通板される金属箔
    帯を横断する幅方向に延びる胴体を有する金属箔帯のし
    わ発生防止ロールであって、前記胴体の全周に渡って、
    前記金属箔帯幅中央を境界として対称に当接すべく傾斜
    した溝を設けたことを特徴とする金属箔帯のしわ発生防
    止ロール。
  2. 【請求項2】前記溝の深さを0.3mm以上とすること
    を特徴とする請求項1記載の金属箔帯のしわ発生防止ロ
    ール。
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