JP2002084828A - 田植機の植付部 - Google Patents

田植機の植付部

Info

Publication number
JP2002084828A
JP2002084828A JP2000276255A JP2000276255A JP2002084828A JP 2002084828 A JP2002084828 A JP 2002084828A JP 2000276255 A JP2000276255 A JP 2000276255A JP 2000276255 A JP2000276255 A JP 2000276255A JP 2002084828 A JP2002084828 A JP 2002084828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
planting
transmission
pipe
connecting pipe
bevel gear
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000276255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4454128B2 (ja
Inventor
Osamu Takeuchi
修 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP2000276255A priority Critical patent/JP4454128B2/ja
Publication of JP2002084828A publication Critical patent/JP2002084828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4454128B2 publication Critical patent/JP4454128B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 田植機の植付部において、容易な多条化展開
を可能とする植付伝動フレームの構成を提供する。 【解決手段】 田植機において、ロータリ植付装置21
に動力を伝達する伝達機能を内装する植付伝動フレーム
20を、パイプ57・55L・55Rを十字管継手40
・41を介して平面視門型に構成し、該十字管継手40
・41を構成する横パイプ40a・41a及び縦パイプ
40b・41bのうち管径の大きいパイプを機体左右方
向に配設し、更に、植付部15への入力部の十字管継手
40内で三個の入力ベベルギア49・50・72が噛合
して略「コ」の字型を形成し一側方を開放すべく構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機の植付部に
おける植付伝動フレームの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ロータリ植付装置を具備した植付
部を機体後部に昇降自在に配設した田植機は周知となっ
ている。その多くでは、植付爪を具備する植付ケースの
両側面に連結パイプを固定し、該連結パイプに植付チェ
ンケースを固定していた。そして、同様の構造を用いて
四条植え式から六条植え式や八条植え式等に多条化展開
を図る場合において、前記植付チェンケースに更なる連
結パイプを固定し、該連結パイプに新たな植付チェンケ
ースを固定するという構成が採られていた。しかし、前
述の構成で多条化展開を図ると、植付部の構造が複雑化
するとともに重量が重たくなってしまうという不具合が
生じていた。そこで植付部の軽量化を目的として、植付
部において左右方向に連結パイプを懸架し、該連結パイ
プの左右両端にバルジ加工で形成した十字管継手を介し
て後方に向かって伝動パイプを固設し、連結パイプ及び
伝動パイプ内に動力伝達機構を内装する平面視門型の植
付伝動フレームにて植付部の伝動機構を構成する田植機
が提案された。上述の植付伝動フレームは前記の如く連
結パイプ及び伝動パイプを十字管継手で連結している
が、バルジ加工において成形されることで生じる管径の
大小を気に掛けずに、該十字管継手に連結パイプと連動
パイプを連結していた。即ち、連結パイプと伝動パイプ
を十字管継手の大径側と小径側を考慮して区別すること
はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記植付伝動フレーム
を四条植え式の植付部のみでなく、五条植え式や六条植
え式等の植付部においても同様に連結パイプ、伝動パイ
プ及び十字管継手を用いて植付伝動フレームを構成する
ことができれば、軽量な植付部を構成することができる
が、このような場合に、連結パイプと十字管継手、伝動
パイプと十字管継手の連結の仕方に工夫を施さなけれ
ば、別途補強部材が必要となって構造が複雑となり重量
も重くなってしまうので、容易に四条植え式からの多条
化展開を図ることができない。本発明は、上述の問題に
鑑み、容易な多条化展開を可能とする植付伝動フレーム
の構成を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1に示す如く、植付部を機体
後部に昇降自在に配設し、該植付部における動力を伝達
する伝達機構を、左右方向に懸架した連結パイプと、該
連結パイプの左右両端に十字管継手を介して後方に向か
って延設した伝動パイプとにより平面視門型の植付伝動
フレームを構成した田植機の植付部であって、前記十字
管継手を構成する縦パイプ及び横パイプのうち管径の大
きいパイプに連結パイプを固設した。
【0006】請求項2に示す如く、植付部を機体後部に
昇降自在に配設し、該植付部における動力を伝達する伝
達機構を、左右方向に懸架した連結パイプと、該連結パ
イプの左右両端に十字管継手を介して後方に向かって延
設した伝動パイプとにより平面視門型の植付伝動フレー
ムを構成した田植機の植付部であって、前記十字管継手
内部において、植付部への入力軸上のベベルギアに前記
連結パイプ内に収納した伝動軸上のベベルギアを噛合
し、該ベベルギアに前記伝動パイプ内に収納した植付駆
動軸上のベベルギアを噛合させて、前記各ベベルギアを
略「コ」の字型に形成して十字管継手の大径側に納め
た。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について説
明する。図1は本発明に係る田植機の全体的な構成を示
した側面図であり、図2は同じく駆動系を示す平面図で
ある。図3は本発明に係る植付伝動フレームの平面図で
あり、図4は同じく平面断面図であり、図5は同じく植
付伝動フレームを構成する機体進行方向右側の十字管継
手の平面図であり、図6は同じく植付伝動フレームを構
成する機体進行方向左側の十字管継手の平面一部断面図
であり、図7は同じく進行方向右側の十字管継手の平面
断面図であり、図8は植付部への入力軸である入力ベベ
ルギアを示す平面一部断面図である。また、図9は四条
植え式の田植機を六条植え式に多条化展開する際の植付
伝動フレームの動力伝達系統を示す図である。
【0008】まず、本発明に係る田植機の全体構成につ
いて図1乃至図4を用いて説明する。なお、本実施例に
おいて田植機は乗用田植機としているが、これに限定さ
れるものではなく、歩行式の田植機にも適応することが
できる。
【0009】図1に示す如く、乗用田植機は走行部1の
後部に昇降リンク機構27を介して植付部15が配置さ
れ、該走行部1は機体フレーム3前部上方にエンジン2
を搭載し、前下部にフロントアクスルケース5を介して
前輪6を支持させると共に、後部にリアアクスルケース
7を介して後輪8を支持している。そして、前記エンジ
ン2はボンネット9に覆われ、該ボンネット9の両側に
は予備苗載台30が配設され、該ボンネット9上部には
燃料タンク4が設けられて、該燃料タンク4の後部には
操向ハンドル14が配置されている。該操向ハンドル1
4の下部左右両側方に主変速レバー、副変速レバー、ア
クセルレバー及び操作パネル等が具備される操作部11
が集中配置されている。また、走行部1の機体フレーム
3を覆う機体カバー12は、ボンネット9後部から座席
13前部に渡ってメインステップ10を形成し、該メイ
ンステップ10後部では高く盛り上がってその上に座席
13が設けられている。前記メインステップ10の前方
であってボンネット9の左右両側に、前部ステップ9a
がボンネット9と一体的に形成されていて、該前部ステ
ップ9aとメインステップ10の間にはクラッチペダル
32及びブレーキレペダル33等が配設されている。
【0010】また、前記植付部15は、苗載台16や植
付爪17・17・・やセンターフロート34やサイドフ
ロート35等から構成されており、前記苗載台16は前
高後低に配設して、苗載台16の下部は下ガイドレール
18、前面の上部は上ガイドレール19によって左右往
復摺動自在に支持し、該下ガイドレール18および上ガ
イドレール19は植付伝動フレーム20でフレーム等を
介して支持されている。そして、植付伝動フレーム20
では伝動軸91より植付駆動軸92L・92Rを後方へ
突出して、該植付駆動軸92L・92R後部に植付アー
ム軸93・93を左右方向に設け、該植付アーム軸93
・93を中心として一方向に回転する回転ケース22・
22・・を植付アーム軸93・93の左右両側に一つず
つ配置し、該回転ケース22・22夫々に植付爪17・
17・・・を二つずつ配置している。また、前記植付伝
動フレーム20の前部にローリング支点軸23を介して
ヒッチ24を設け、トップリンク25及びロワーリンク
26を含む昇降リンク機構27を介して走行部1後部に
前記ヒッチ24を連結し、前記昇降リンク機構27を昇
降駆動させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連
結したリフトアーム37に連結して、植付部15を昇降
できるようにしている。そして、前記前輪6・6及び後
輪8・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復
摺動可能な苗載台16から一株分の苗を植付爪17・1
7・・によって取り出し、連続的に苗植え作業を行うよ
うに構成している。
【0011】また、前記ミッションケースMは、機体フ
レーム3の前後中央部下部より機体フレーム3後端部の
後下方まで延出して前後方向に長く形成され、側面視に
おいて前高後低に配されている。また、前記ミッション
ケースM前部に走行変速機構を内装して変速部51が形
成され、該変速部51の左右側面にフロントアクスルケ
ース5・5が固設され、該フロントアクスルケース5・
5の左右端部より下方に向かって車軸ケース53・53
が固設され、該車軸ケース53・53の下端部に前輪6
・6を固設する車軸54が軸支されている。前記ミッシ
ョンケースM後端部には、軸芯を左右方向に持つ筒状の
リアアクスルケース7・7が形成され、該リアアクスル
ケース7・7内に車軸56・56が軸支され、該車軸5
6・56の左右端部に後輪8・8が固設され、従来の伝
動ケースをなくした構成としている。よって、前後のフ
ロントアクスルケース5・5とリアアクスルケース7・
7とを同一のミッションケースMに一体的に形成され、
ミッションケースMが各車輪6・6・8・8を支持する
フレーム部材の一部を構成している。
【0012】また、前記ミッションケースMの変速部5
1より側方に入力軸60が突出され、該入力軸60に固
設するプーリ61に前記ベルト48を介して動力が伝達
され、エンジン2の動力を伝達するベルト48と、ミッ
ションケースMとが略直線上に配され、各車輪6・6・
8・8に動力を伝達している。また、前記ミッションケ
ースMの後部からPTO軸39が突出し、該PTO軸3
9の駆動がPTO伝動軸62及びユニバーサルジョイン
ト部90を介して植付部15の入力軸を兼ねた入力ベベ
ルギア49に伝達されている。なお、前記ユニバーサル
ジョイント部90は、前後端部にユニバーサルジョイン
トが形成されているので、PTO伝動軸62に対して植
付部15への入力軸を兼ねた入力ベベルギア49の軸芯
が右側にずれ、さらに昇降リンク機構27の昇降駆動に
よって植付部15が上下又は平行に移動されても、動力
を伝達することができる。
【0013】次に、植付部15の植付伝動フレーム20
の構成について説明する。図3及び図4に示す如く、本
実施例において植付部15を四条植え式としており、従
って回転ケースと二本の植付爪からなるロータリ植付装
置21・21・・を四組備え、計八本の植付爪17・1
7・・を有している。前記植付爪17・17・・を回転
駆動させる機構を備えた回転ケース22に動力を伝達す
る植付駆動軸92L・92Rを内装する伝動パイプ55
L・55Rが左右に一本ずつ配設されている。該伝動パ
イプ55L・55R前部が十字管継手40・41を介し
て連結パイプ57で連結され、平面視門型の植付伝動フ
レーム20が形成されている。そして、該植付伝動フレ
ーム20の門型の開放側を後方に向け、左右の開放側端
部の左右両側にロータリ植付装置21・21・・が配さ
れている。この伝動パイプ55L・55Rと連結パイプ
57の内部には伝動軸等が軸支される。
【0014】また、前記植付伝動フレーム20の、伝動
パイプ55L・55Rと連結パイプ57は棒状のパイプ
体で形成されており、伝動パイプ55L・55Rと連結
パイプ57とは、十字管継手40・41によって連結さ
れる。該十字管継手40・41は、バルジ加工により横
パイプ40a・41aと縦パイプ40b・41bで形成
されている。即ち、前記伝動パイプ55L・55Rの前
後端部に十字管継手40・41を連結し、前部に配した
十字管継手40・41の内で一側40(本実施例におい
て右側)は、縦パイプ40bが前後方向に配され、縦パ
イプ40bに伝動パイプ55R前部が同芯的に挿入さ
れ、横パイプ40aに連結パイプ57の一側が挿入され
ている。前部に配した十字管継手40・41のうちで他
側(左側)の十字管継手41は、該十字管継手41の横
パイプ41a内に連結パイプ57が同芯的に挿入され、
縦パイプ41b内に左側の伝動パイプ55L前部が挿入
されている。
【0015】更に、左右の伝動パイプ55L・55R後
部にも夫々十字管継手96・96を連結し、該十字管継
手96・96の横パイプにロータリ植付装置21・21
・・の植付アーム軸93・93が貫いて、伝動パイプ5
5L・55R内の植付駆動軸92R・92Lに固設のベ
ベルギア70・70より、ベベルギア76・76を介し
て方向を変換されて該植付アーム軸93・93に動力を
伝達し、更に、十字管継手96・96の横パイプの両側
に配するロータリ植付装置21・21・・に動力を伝達
するようにしている。即ち、伝動パイプ55L・55R
の後部に配した十字管継手96・96にはロータリ植付
装置21・21・・を駆動する植付アーム軸93・93
が貫入して、回転ケース22へ動力を伝達し、植付爪1
7・17・・を駆動している。
【0016】前記植付伝動フレーム20前部には、上部
支持フレーム98や苗載台16の横送り機構を支持する
支持部が設けられている。連結パイプ57の右端前部に
は、前上方向きに横送り軸支持アーム65が突出し、左
側の伝動パイプ55L前部に固設の十字管継手41の左
端には横送り変換ケース支持アーム64が前記横送り軸
支持アーム65と平行状に突出し、更に、連結パイプ5
7の左右中央部より前方にローリング支点軸23を嵌合
する筒体67が固設されている。また、連結パイプ57
両端の十字管継手41・40に、上部支持フレーム98
が固設されるブラケット66・66が固設されている。
【0017】そして、前記上部支持フレーム98は、後
述する横送り軸47の前方を通過し上方に延出し、上部
支持フレーム98上部を用いて前述した上ガイドレール
19が支持され、植付伝動フレーム20と上部支持フレ
ーム98とが一体的に連結され、植付部15を支持する
剛性の高いフレームを構成している。また、前記横送り
変換ケース支持アーム64の外側側面には横送り変換ケ
ース46が固設され、該横送り変換ケース支持アーム6
4前部と横送り軸支持アーム65前部に夫々ベアリング
を介して回動自在に横送り軸47が軸支され、該横送り
軸47左端部は横送り変換ケース46内に挿入されて、
ここに伝動軸91左端に固設のギア133と噛合するギ
ア134が固設されている。そして、前記横送り軸47
は連結パイプ57と平行状に配されている。
【0018】ここで、本発明に係る前記十字管継手につ
いて説明する。十字管継手は、四条植え式の田植機にお
いて、植付伝動フレーム20を構成するために、連結パ
イプ57の左右両端(40・41)及び左右伝動パイプ
55L・55R後端(96・96)の四箇所において用
いられている。本実施例に係るこれらの十字管継手は、
バルジ加工により成形されている。従って、十字管成形
時において、該十字管を構成する縦パイプ及び横パイプ
のうち、基盤となる方の管長は維持され、基盤でない方
の管の径は基盤となる方の管径と比して小さくなり、そ
して、基盤でない方の管は先端に向かってその管厚が薄
くなる傾向がある。
【0019】伝動パイプ55L・55Rと連結パイプ5
7を連結する十字管継手40・41のうち横パイプ40
a・41aは連結パイプ57より後部に配されるすべて
の機構を支えるため、伝動パイプ55L・55Rより後
部を支える縦パイプ40b・41bと比して、強度が大
きいことが好ましい。そこで、本発明においては、連結
パイプ57左右両端に固設の十字管継手40・41にお
いて、該連結パイプ57に固設する側の横パイプ40a
・41aを基盤として十字管継手40・41を成形加工
している。従って、図5及び図6に示す如く、十字管継
手40・41の横パイプ40a・41a径は素材径とな
り、縦パイプ40b・41b径は素材径より小さくなる
とともに、該縦パイプ40b・41bの端部に向かって
管厚が徐々に僅かに薄くなっている。
【0020】即ち、前記十字管継手の連結パイプに固設
される側(本実施例においては横パイプ40a・41
a)に管径が大きく、且つ、管厚が大きく強度の大きい
方のパイプを採用することで、植付伝動フレームの強度
を保持し、そして、十字管継手に新たな連結パイプ及び
伝動パイプを連結して多条化展開を図るときにおいても
強度を保持することができるのである。更に、基盤とし
た方の管長は維持されるので、管長の調整が容易にで
き、高強度を要するときは基盤となる管の管長を長くす
ればよいので、この点においても多条化展開を図るのに
都合がよい。
【0021】次に、植付伝動フレーム20への動力伝達
構成について説明する。前述の如く、植付伝動フレーム
20内部には、伝動軸等が軸支されている。右側の伝動
パイプ55Rの前方に固設された十字管継手40内で植
付部15への入力軸を兼ねた入力ベベルギア49が回動
自在に支承され、左右の伝動パイプ55L・55Rには
夫々植付駆動軸92L・92Rが貫入して該植付駆動軸
92L・92R前端のベベルギア75・50が十字管継
手41・40内でベアリングを介して回動自在に支承さ
れている。そして、連結パイプ57には伝動軸91が貫
入し、該伝動軸91の左右両端に固設のベベルギア74
・72が連結パイプ57左右両端に固設の十字管継手4
1・40内でベアリングを介して回動自在に支承されて
いる。また、左右の伝動パイプ55L・55R後部の十
字管継手96・96には植付アーム軸93・93が左右
方向に貫入されている。
【0022】前記入力ベベルギア49は、ユニバーサル
ジョイント部90及びPTO伝動軸62を介してPTO
軸39の一端が連結され、前述したPTO軸39の動力
が伝達される。そして、入力ベベルギア49に伝動軸9
1端に固設するベベルギア72が噛合され、該伝動軸9
1を駆動している。さらに、植付駆動軸92Rの前部に
はベベルギア50が固設され、連結パイプ57の伝動軸
91右端部に固設するベベルギア72に噛合され、植付
駆動軸92Rに動力を伝達している。
【0023】また、前記伝動軸91左端側にもベベルギ
ア74が固設され、左側の伝動パイプ55L内の植付駆
動軸92L前部に固設するベベルギア75に噛合して、
伝動軸91から植付駆動軸92Lに動力が伝達される。
そして、前記連結パイプ57内の伝動軸91の左端は十
字管継手41より側方に突出され、横送り変換ケース4
6内に挿入され、伝動軸91左端にギア133が固設さ
れている。前記横送り変換ケース46に挿入された横送
り軸47の左端にもギア134が固設され、該ギア13
4とギア133が噛合して、横送り軸47に動力を伝達
する苗載台駆動機構が構成される。また、前記横送り軸
47には滑り子摺動用の溝47aが穿設されており、横
送り軸47の外周面上に滑り子受け137が遊嵌され、
該滑り子受け137内に付設されている滑り子138が
溝47aに嵌入され、横送り軸47の回動に伴われて滑
り子138が溝47a内を摺動し、滑り子受け137が
横送り軸47上を左右に往復動する。該滑り子受け13
7後部には図示せぬ連結部を介して苗載台16が連結さ
れ、横送り軸47の回動によって苗載台16が左右往復
動される。
【0024】上述の如く左右の植付駆動軸92L・92
Rに伝達された動力は、左右の伝動パイプ55L・55
R後部に固設された十字管継手96・96内で、植付駆
動軸92L・92R後端部に固設するベベルギア70・
70及びこれに噛合するベベルギア76・76を介して
植付アーム軸93・93に動力が伝達され、十字管継手
96・96側部に配するロータリ植付装置21・21・
・・21・・を駆動し、植付爪17・17・・を回転
し、苗の植付けを行っている。
【0025】ここで、図2、図4、図7及び図8を用い
て植付部15への入力部である植付伝動フレーム20の
右前部の十字管継手40に内装される入力ベベルギア4
9及びベベルギア72・50の構成について詳説する。
図2に示す如く、走行部1のミッションケースMから後
方へ突出したPTO軸39に、PTO伝動軸62及びユ
ニバーサルジョイント部90を介して、入力ベベルギア
49が連結して植付部15へ動力を伝達する。前記入力
ベベルギア49は図4及び図7に示す如く、植付伝動フ
レーム20の連結パイプ57右端に固設の十字管継手4
0に内挿されている。なお、前記入力ベベルギア49
は、図8に示す如く、軽量化を図るためその中央部に空
洞49aを設けている。そして、同じく連結パイプ57
右端に固設の十字管継手40に内挿されている、伝動軸
91の左端に固設のベベルギア72は、前記入力ベベル
ギア49と噛合し、更に、該入力ベベルギア49後方に
位置する前後方向の植付駆動軸92Rの前端に固設のベ
ベルギア50とも噛合している。従って、入力ベベルギ
ア49から植付伝動フレーム20に入力された動力は、
後方と側方に分かれて伝えられるのである。
【0026】なお、伝動軸91の左端に固設のベベルギ
ア72及び植付駆動軸92Rの前端に固設のベベルギア
50は夫々ベアリング29・42を介して連結パイプ5
7及び伝動パイプ55Rに回動自在に支持されている
が、これらの支持部において、前後左右の荷重を支持す
るためのベアリング29・42のスラスト方向への抜け
止めを、連結パイプ端57a及び伝動パイプ端55aで
兼用しており、止め輪等の別部材を廃止することがで
き、備品点数が削減されて組み立て性が向上し、コスト
ダウンにも寄与している。
【0027】上述の十字管継手40に内装される入力ベ
ベルギア49及びベベルギア72・50は噛合すること
で逆「コ」の字を形成し、該「コ」の字はそれらを内挿
する十字管継手40の横パイプ40a径に収まるよう構
成されている。そして、該逆「コ」の字の中央から開放
部にかけて空間が形成されている。四条植え式の田植機
の場合は、十字管継手40の開口部に蓋36をして使用
するが、更に、該十字管継手40の側方に新たに連結パ
イプを繋いで、該連結パイプ内に伝動軸を延設し、植付
入力軸及びロータリ植付装置等からなる一連の植付装置
を新たに連結して、五条植え式以上に多条化展開するこ
ともできる。
【0028】例えば、本実施例に示す四条植え式のもの
から六条植え式に多条化するときは、前記十字管継手4
0の右開口部の蓋36を外して、ここに連結パイプを固
設し、図9に示す如く、伝動軸91を右方へ延設し(9
1c)、延設した伝動軸91cに新たに植付駆動軸及び
ロータリ植付装置等よりなる一式の植付装置Pを設ける
のである。なお、新たに連結した前記植付装置Pの植付
駆動軸及びロータリ植付装置等は、四条植え式の植付伝
動フレームに具備されているのと同様のものであって、
多条化展開を図るために特別な部材を設ける必要はな
い。上述の如く、十字管継手40内において、開放部を
設けたことで容易に伝動軸91を延設して多条化できる
のである。更に、八条植え式等に多条化展開するとき
も、六条植え式にするときと同様に伝動軸を延設し、植
付装置Pを連結すればよい。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0030】即ち、請求項1に示す如く、植付部を機体
後部に昇降自在に配設し、該植付部における動力を伝達
する伝達機構を、左右方向に懸架した連結パイプと、該
連結パイプの左右両端に十字管継手を介して後方に向か
って延設した伝動パイプとにより平面視門型の植付伝動
フレームを構成した田植機の植付部であって、前記十字
管継手を構成する縦パイプ及び横パイプのうち管径の大
きいパイプに連結パイプを固設したので、植付伝動フレ
ームの側部に更なるロータリ植付装置を連結して多条化
展開を図るときに、十字管継手の側部に更なる連結パイ
プを固設しても強度が保持されるのである。
【0031】請求項2に示す如く、植付部を機体後部に
昇降自在に配設し、該植付部における動力を伝達する伝
達機構を、左右方向に懸架した連結パイプと、該連結パ
イプの左右両端に十字管継手を介して後方に向かって延
設した伝動パイプとにより平面視門型の植付伝動フレー
ムを構成した田植機の植付部であって、前記十字管継手
内部において、植付部への入力軸上のベベルギアに前記
連結パイプ内に収納した伝動軸上のベベルギアを噛合
し、該ベベルギアに前記伝動パイプ内に収納した植付駆
動軸上のベベルギアを噛合させて、前記各ベベルギアを
略「コ」の字型に形成して十字管継手の大径側に納めた
ので、植付伝動フレームの側方に更なるロータリ植付装
置を連結して多条化を図る際に、大径側からベベルギア
を挿入して、略「コ」の字型の開放部に容易に伝動軸を
延設することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る田植機の全体的な構成を示した側
面図である。
【図2】同じく駆動系を示す平面図である。
【図3】本発明に係る植付伝動フレームの平面図であ
る。
【図4】同じく平面断面図である。
【図5】同じく植付伝動フレームを構成する機体進行方
向右側の十字管継手の平面図である。
【図6】同じく植付伝動フレームを構成する機体進行方
向左側の十字管継手の平面一部断面図である。
【図7】同じく進行方向右側の十字管継手の平面断面図
でである。
【図8】植付部への入力軸である入力ベベルギアを示す
平面一部断面図である。
【図9】四条植え式の田植機を六条植え式に多条化展開
する際の植付伝動フレームの動力伝達系統を示す図であ
る。
【符号の説明】
15 植付部 20 植付伝動フレーム 21 ロータリ植付装置 40・41・96 十字管継手 40a・41a 横パイプ 40b・41b 縦パイプ 49 入力ベベルギア 50・72 ベベルギア 55L・55R 伝動パイプ 57 連結パイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植付部を機体後部に昇降自在に配設し、
    該植付部における動力を伝達する伝達機構を、左右方向
    に懸架した連結パイプと、該連結パイプの左右両端に十
    字管継手を介して後方に向かって延設した伝動パイプと
    により平面視門型の植付伝動フレームを構成した田植機
    の植付部であって、前記十字管継手を構成する縦パイプ
    及び横パイプのうち管径の大きいパイプに連結パイプを
    固設したことを特徴とする田植機の植付部。
  2. 【請求項2】 植付部を機体後部に昇降自在に配設し、
    該植付部における動力を伝達する伝達機構を、左右方向
    に懸架した連結パイプと、該連結パイプの左右両端に十
    字管継手を介して後方に向かって延設した伝動パイプと
    により平面視門型の植付伝動フレームを構成した田植機
    の植付部であって、前記十字管継手内部において、植付
    部への入力軸上に固設したベベルギアに前記連結パイプ
    内に収納した伝動軸上のベベルギアを噛合し、該ベベル
    ギアに前記伝動パイプ内に収納した植付駆動軸上のベベ
    ルギアを噛合させて、前記各ベベルギアを略「コ」の字
    型に形成して十字管継手の大径側に納めたことを特徴と
    する田植機の植付部。
JP2000276255A 2000-09-12 2000-09-12 田植機の植付部 Expired - Lifetime JP4454128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000276255A JP4454128B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 田植機の植付部

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000276255A JP4454128B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 田植機の植付部

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002084828A true JP2002084828A (ja) 2002-03-26
JP4454128B2 JP4454128B2 (ja) 2010-04-21

Family

ID=18761755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000276255A Expired - Lifetime JP4454128B2 (ja) 2000-09-12 2000-09-12 田植機の植付部

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4454128B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017029036A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 株式会社クボタ 水田作業機
CN108223739A (zh) * 2018-01-08 2018-06-29 浙江小精农机制造有限公司 高速插植传动装置及方法
KR102670889B1 (ko) 2015-07-30 2024-05-31 가부시끼 가이샤 구보다 수전 작업기

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017029036A (ja) * 2015-07-30 2017-02-09 株式会社クボタ 水田作業機
KR102670889B1 (ko) 2015-07-30 2024-05-31 가부시끼 가이샤 구보다 수전 작업기
CN108223739A (zh) * 2018-01-08 2018-06-29 浙江小精农机制造有限公司 高速插植传动装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4454128B2 (ja) 2010-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102355811B (zh) 插秧机
JP2008212121A (ja) 乗用型田植機
JP2010213615A (ja) 田植機
JP5385642B2 (ja) 田植機
JP2002084828A (ja) 田植機の植付部
JP5765830B2 (ja) 田植機
JP2002095315A (ja) 田植機の植付部のクラッチ
JPS62234784A (ja) 農業用の乗用牽引車
CN102638967A (zh) 乘用型农用作业机
JPH10225220A (ja) 乗用移動農機
JPH10225217A (ja) 乗用移動農機
JPH10225216A (ja) 乗用移動農機
JP4629909B2 (ja) 田植機の植付部
JP3123197B2 (ja) 苗植機
JP2010213616A (ja) 田植機
JP4766018B2 (ja) 5条植え苗移植機
JPH10225221A (ja) 移植機
JP4360042B2 (ja) 奇数条植え苗移植機
JP3980790B2 (ja) 田植機
JPH01206911A (ja) 2輪4条植え歩行型田植機
JP3103352B2 (ja) 乗用田植機のミッションケース
JP2001128515A (ja) 乗用型移植機
JPH0258881B2 (ja)
JPS63129912A (ja) 歩行形田植機
JPH0771409B2 (ja) 歩行形田植機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090409

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090615

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100126

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4454128

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130212

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140212

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150212

Year of fee payment: 5

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term