JP2002084721A - モータ及び該モータを用いる光量制御装置 - Google Patents

モータ及び該モータを用いる光量制御装置

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JP2002084721A
JP2002084721A JP2000271049A JP2000271049A JP2002084721A JP 2002084721 A JP2002084721 A JP 2002084721A JP 2000271049 A JP2000271049 A JP 2000271049A JP 2000271049 A JP2000271049 A JP 2000271049A JP 2002084721 A JP2002084721 A JP 2002084721A
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stator
coil
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magnetic pole
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Masao Mizumaki
雅夫 水牧
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軸方向及び直径方向の寸法を小さくし、出力を
向上させ、絞り羽根駆動用アクチュエータとして光軸方
向の長さが小さく他のレンズや構造物の邪魔にならず、
安価で高出力のモータを構成する。 【構成】マグネット1、11の外、内周面に対向する外
側、内側磁極部を有しコイル2、12により励磁される
ステータ4、14を備えた第1及び第2の駆動手段から
成り、コイルのボビンに設けられたコイル端子保持部3
a、13aにコイルの端子部接続用のピン6、6を備
え、第1及び第2の駆動手段を軸方向に平行に配置し、
第1及び第2の駆動手段のマグネットに出力手段22を
連結し、第1及び第2の駆動手段のコイル端子保持部を
第1及び第2の駆動手段のステータから出力手段の駆動
方向へ突出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超小型に構成した
モータとそれを用いる光量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小型円筒形状のステップモータと
しては図11に示すものがある。図11において、ボビ
ン101にステータコイル105が同心状に巻回され、
ボビン101は2個のステータヨーク106で軸方向か
ら挟持固定されており、かつステータヨーク106には
ボビン101の内径面円周方向にステータ歯106aと
106bが交互に配置され、ケース103にはステータ
歯106a又は106bと一体のステータヨーク106
が固定されて、ステータ102が構成されている。図示
の例では、2組のステータ102を軸方向に並設する構
成が採られている。
【0003】2組のケース103の一方(図11中の左
側のケース)にはフランジ115と軸受108が固定さ
れ、他方(図11中の右側)のケース103には他の軸
受108が固定されている。ロータ109はロータ軸1
10に固定されたロータ磁石111から成り、ロータ磁
石111はステータ102のステータヨーク106aと
放射状の空隙部を形成している。そして、ロータ軸11
0は2個の軸受108の間に回転可能に支持されてい
る。また、1個のコイルで駆動するステップモータとし
ては、時計で多く用いられている図13に示すものがあ
る。図13において、201は永久磁石から成るロー
タ、202、203はコイル、204、205はステー
タである。
【0004】しかしながら、図11に示す上記従来の小
型のステップモータは、ロータ109の外周にケース1
03、ボビン101、ステータコイル105、ステータ
ヨーク106が同心状に配置されているため、モータの
外径寸法が大きくなってしまうという不都合がある。ま
た、ステータコイル105への通電により発生する磁束
は、図12に示すように主としてステータ歯106aの
端面106a1とステータ歯106bの端面106b1
とを通過するため、ロータ磁石111に効果的に作用し
ないので、モータの出力が高くならないという不都合も
ある。図13に示すものに関しても、ステータ204と
ステータ205のギャップが小さいところにコイル20
2、203への通電で発生する磁束が集中し、効果的に
マグネット201に作用しないという不都合がある。
【0005】このような問題を解決したモータがCFO
12034US及び特開平09−331666号にて提
案されている。上記モータは、円周方向に等分割して異
なる極に交互に着磁された永久磁石から成るロータを円
筒形状に形成し、該ロータの軸方向に第1のコイル、ロ
ータ及び第2のコイルを順に配置し、第1のコイルによ
り励磁される第1の外側磁極及び第1の内側磁極をそれ
ぞれロータの外周面及び内周面に対向させ、第2のコイ
ルにより励磁される第2の外側磁極及び第2の内側磁極
をそれぞれロータの外周面及び内周面に対向させるよう
に構成したものであり、ロータ軸である回転軸が円筒形
状の永久磁石から取り出されている。
【0006】このような構成のモータは、出力が高くモ
ータの外形寸法を小さいものとすることができるが、ロ
ータ軸と永久磁石との接合の容易化が望まれる。さら
に、上記構成では、マグネットを薄くすることにより第
1の外側磁極と第1の内側磁極の間の距離及び第2の外
側磁極と第2の内側磁極の間の距離を結果的に小さくで
き、磁気回路の磁気抵抗を小さくすることができる。こ
れによれば、第1のコイル及び第2のコイルに流す電流
は、少ない電流で多くの磁束を発生させることができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平09−331666号等で記載されているタイプ
のモータは、軸方向の長さが長くなり、カメラや鏡筒内
で光軸と平行となるように配置して、絞り羽根やシャッ
タ、レンズ等を駆動するために用いようとした場合、他
のレンズの配置の邪魔になったり、他の構造物を切り欠
かなければならなかったりするという不都合があった。
【0008】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、本発明の目的は、軸方向の長さ及び
直径方向の寸法を小さくすることができ、かつ出力を向
上させることができる小型のモータを提供することにあ
る。また、他の本発明の目的は、絞り羽根を駆動するア
クチュエータとして、光軸と平行方向の長さを小さくす
ることができ、他のレンズや構造物に対して邪魔になら
ず、安価でかつ出力を向上させることができる小型のモ
ータを備えた光量制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明に係る
モータは、上記目的を達成するため、少なくとも周方向
に分割して異なる極に交互に着磁された回転可能なマグ
ネットと、該マグネットの軸方向に配置され絶縁材料か
ら成るボビンと、該ボビンに巻回されたコイルと、前記
ボビンに設けられたコイル端子保持部に植立され前記コ
イルの端子部が接続されるピンと、前記マグネットの外
周面及び内周面のそれぞれに対向するとともに前記コイ
ルにより励磁される外側磁極部及び内側磁極部を有する
ステータと、から成る第1の駆動手段と、少なくとも周
方向に分割して異なる極に交互に着磁された回転可能な
マグネットと、該マグネットの軸方向に配置され絶縁材
料から成るボビンと、該ボビンに巻回されたコイルと、
前記ボビンに設けられたコイル端子保持部に植立され前
記コイルの端子部が接続されるピンと、前記マグネット
の外周面及び内周面のそれぞれに対向するとともに前記
コイルにより励磁される外側磁極部及び内側磁極部を有
するステータと、から成る第2の駆動手段と、を備え、
前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を軸方向が
平行になるように配置するとともに、該第1の駆動手段
のマグネットと該第2の駆動手段のマグネットに連結さ
れた出力手段を設け、前記第1の駆動手段のボビンのコ
イル端子保持部及び前記第2の駆動手段のボビンのコイ
ル端子保持部はそれぞれ該第1の駆動手段のステータ及
び該第2の駆動手段のステータより前記出力手段の駆動
方向に突出することを特徴とする。
【0010】請求項2の本発明に係るモータは、上記目
的を達成するため、少なくとも周方向に分割して異なる
極に交互に着磁された回転可能なマグネットと、該マグ
ネットの軸方向に配置されるコイルと、前記マグネット
の外周面及び内周面のそれぞれに対向するとともに前記
コイルにより励磁される外側磁極部及び内側磁極部を有
するステータと、から成る第1の駆動手段と、少なくと
も周方向に分割して異なる極に交互に着磁された回転可
能なマグネットと、該マグネットの軸方向に配置される
コイルと、前記マグネットの外周面及び内周面のそれぞ
れに対向するとともに前記コイルにより励磁される外側
磁極部及び内側磁極部を有するステータと、から成る第
2の駆動手段と、を備え、前記第1の駆動手段及び前記
第2の駆動手段を軸方向が平行になるように配置すると
ともに、該第1の駆動手段のマグネットと該第2の駆動
手段のマグネットに連結された円筒形状の出力手段を設
け、前記第1の駆動手段のステータの外径部及び前記第
2の駆動手段のステータの外径部は軸方向に延出する複
数の歯による外側磁極部と同数の切り欠き部によって形
成され、前記歯の数は前記マグネットの着磁極数の1/
2でかつ偶数であり、前記第1の駆動手段のステータ及
び前記第2の駆動手段のステータはそれぞれ複数の前記
切り欠き部のうち2つが前記出力手段の径方向になるよ
うに配置されることを特徴とする。
【0011】これら請求項1及び請求項2の構成によれ
ば、第1の駆動手段及び第2の駆動手段の外径はマグネ
ットの外周面に対向する外側磁極で決められ、第1の駆
動手段及び第2の駆動手段の軸方向の長さはコイル及び
マグネットを順に配置することで決められるため、第1
の駆動手段及び第2の駆動手段を非常に小型化すること
ができる。また、コイルにより発生する磁束は外側磁極
と内側磁極との間にあるマグネットを横切るので効果的
に作用し出力を向上させることができる。さらに、第1
の駆動手段のマグネットと第2の駆動手段のマグネット
が出力手段を介して連結されるので双方向の回転が可能
となり、第1の駆動手段と第2の駆動手段を軸方向が平
行になるように配置することから軸方向の長さが短いモ
ータを構成することができる。
【0012】また、請求項3の本発明に係る光量制御装
置は、請求項1又は請求項2のモータと、前記出力手段
の出力により回動して通過光量を制御する絞り羽根と、
を備えるものである。かかる構成によれば、絞り羽根を
駆動するアクチュエータとして、光軸と平行方向の長さ
を小さくすることができ、他のレンズや構造物に対して
邪魔にならず、安価でかつ出力を向上させることができ
る小型モータを備えた光量制御装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を具体的に説明する。図1〜図10は本発明の
実施例を示す図であり、図1は本発明によるモータを備
えた光量制御装置の分解斜視図であり、図2は第1の駆
動手段の分解斜視図であり、図3は第2の駆動手段の分
解斜視図であり、図4は図1の光量制御装置における第
1の駆動手段及び第2の駆動手段を円周方向に沿って示
す断面図であり、図5は第1の駆動手段を含む図1の光
量制御装置の径方向部分断面図であり、図6は図1の光
量制御装置の上面図(端面図)であり、図7〜図10は
図1の光量制御装置における第1の駆動手段と第2の駆
動手段と駆動伝達手段(駆動伝達リング)との関係を各
動作段階ごとに示す断面図である。
【0014】図1〜図10において、1は第1の駆動手
段の円筒形状のマグネットであり、図7〜図10に示す
ように、該マグネット1は、その外周表面及び内周表面
を円周方向にn分割して(本実施例では8分割して)S
極及びN極が交互に着磁された着磁部を有する。該マグ
ネット1は、例えば射出成形により成形されるプラスチ
ックマグネット材料により形成することができる。これ
により、円筒形状の半径方向の厚さを非常に薄くしたマ
グネットを構成することができる。また、該マグネット
1には、軸心部に回転軸1a及び回転軸1bが設けられ
るとともに、ギア部1cが一体的に形成されている。前
記回転軸1aは補助ステータ5の内径部によって回転可
能に支持され、前記回転軸1bは地板21の軸穴21b
によって回転可能に支持されている。
【0015】前記マグネット1は、射出成形で成形され
るプラスチックマグネットで形成することで、前記回転
軸1a、1bや前記ギア部1cを有するような複雑な形
状でも容易に製造することが可能となる。2は円筒形状
のコイルであり、該コイル2は絶縁材料から成るボビン
3に巻き付けられている。該コイル2の両端部(端子
部)は該ボビン3の端子保持部3aに植立された2本の
ピン6、6のそれぞれに半田付けされる。前記コイル2
及び前記ボビン3はその外径が前記マグネット1の外径
とほぼ同じ寸法となっている。
【0016】4は軟磁性材料から成るステータであり、
該ステータ4は外筒及び内軸で構成されている。該ステ
ータ4の外筒は、軸方向に延出する複数の歯4a、4
b、4c、4dと同数の切り欠き部4e、4f、4g、
4hとによって構成されている。この軸方向に延出する
歯4a、4b、4c、4dの数は前記マグネット1の着
磁極数nの1/2でかつ偶数にて形成され(本実施例で
は4つ)、これらが外側磁極を形成している。また、こ
の軸方向に延出する歯(外側磁極4a、4b、4c、4
d)は前記マグネット1のギア部1cの手前まで伸びて
いる。
【0017】5は補助ステータであり、該補助ステータ
5の内径部5eが前記ステータ4の内軸4iに嵌合して
固着されている。また、該補助ステータ5の外径部に
は、前記ステータ4の外側磁極4a、4b、4c、4d
に対向した位相で対向部5a、5b、5c、5dが形成
されている。前記補助ステータ5の対向部5a、5b、
5c、5dは、それぞれ前記マグネット1の着磁に関し
て同位相になるように、円周方向に360/(n/2)
度、即ち90度づつずれて形成されており、同じく前記
ステータ4の外側磁極4a、4b、4c、4dは、それ
ぞれが前記マグネット1の着磁に関して同位相になるよ
うに、円周方向に360/(n/2)度、即ち90度づ
つずれて形成されている。
【0018】前記コイル2及び前記ボビン3は、前記マ
グネット1と同心位置になるように、前記補助ステータ
5との間で挟持される形で前記ステータ4に固定されて
いる。該ステータ4の内軸4iと該補助ステータ5とで
内側磁極が構成されている。以上のようなマグネット
1、コイル2、ボビン3、ステータ4、補助ステータ
5、端子ピン6により第1の駆動手段が構成されてい
る。
【0019】同様に、図1〜図10において、11は第
2の駆動手段の円筒形状のマグネットであり、図7〜図
10に示すように、該マグネット11は、その外周表面
及び内周表面を円周方向にn分割して(本実施例では8
分割して)S極及びN極が交互に着磁された着磁部を有
する。該マグネット11も、射出成形により形成される
プラスチックマグネット材料により形成することがで
き、これにより円筒形状の半径方向の厚さを非常に薄く
形成することができる。また、前記マグネット11に
は、軸心部に回転軸11a及び回転軸11bが設けられ
るとともに、ギア部11cが一体的に形成されている。
前記回転軸11aは補助ステータ15の内径部15eに
よって回転可能に支持され、前記回転軸11bは地板2
1の軸穴21cによって回転可能に支持されている。
【0020】前記マグネット11は、射出成形により成
形されるプラスチックマグネットとすることにより、圧
入による組み立てでも割れが発生することがなく、前記
回転軸11a、11bや前記ギア部11cを有するよう
な複雑な形状でも容易に製造することが可能となる。1
2は第2の駆動手段の円筒形状のコイルであり、該コイ
ル12は絶縁材料から成るボビン13に巻き付けられて
いる。該コイル12の両端部(端子部)は該ボビン13
の端子保持部13aに植立された2本のピン16、16
のそれぞれに半田付けされる。前記コイル12及び前記
ボビン13はその外径が前記マグネット11の外径とほ
ぼ同じ寸法となっている。
【0021】14は軟磁性材料から成るステータであ
り、該ステータ14は外筒及び内軸で構成されている。
該ステータ14の外筒は、軸方向に延出する複数の歯1
4a、14b、14c、14dと同数の切り欠き部14
e、14f、14g、14hとによって構成されてい
る。この軸方向に延出する歯14a、14b、14c、
14dの数は前記マグネット11の着磁極数nの1/2
でかつ偶数にて形成され(本実施例では4つ)、これら
が外側磁極を形成している。また、この軸方向に延出す
る歯(外側磁極14a、14b、14c、14d)は前
記マグネット11のギア部11cの手前まで伸びてい
る。
【0022】15は補助ステータであり、該補助ステー
タ15の内径部15eが前記ステータ14の内軸14i
に嵌合して固着されている。また、該補助ステータ15
の外径部には、前記ステータ14の外側磁極14a、1
4b、14c、14dに対向した位相で対向部15a、
15b、15c、15dが形成されている。前記補助ス
テータ15の対向部15a、15b、15c、15d
は、それぞれ前記マグネット11の着磁に関して同位相
になるように、円周方向に360/(n/2)度、即ち
90度づつずれて形成されており、同じく前記ステータ
14の外側磁極14a、14b、14c、14dは、そ
れぞれが前記マグネット11の着磁に関して同位相にな
るように、円周方向に360/(n/2)度、即ち90
度づつずれて形成されている。
【0023】前記コイル12及び前記ボビン13は、前
記マグネット11と同心位置になるように、前記補助ス
テータ15との間で挟持される形で前記ステータ14に
固定されている。該ステータ14の内軸14iと該補助
ステータ15とで内側磁極が構成されている。以上のよ
うなマグネット11、コイル12、ボビン13、ステー
タ14、補助ステータ15、端子ピン16により第2の
駆動手段が構成されている。
【0024】21は中央に開口部21aが形成されたド
ーナツ形状の地板であり、22は該地板21の開口部2
1aに嵌合部22bが嵌合して回転可能に取り付けられ
る円筒形状の出力手段としての駆動伝達リングである。
前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段は、それぞ
れ、前記ステータ4及び前記ステータ14を公知の方法
(例えば接着やビス止め等)により該地板21に取り付
けることにより固定される。その際、前記第1の駆動手
段のマグネット1の回転軸1bを前記地板21の軸穴2
1bに嵌合し、前記第2の駆動手段のマグネット11の
回転軸11bを該地板21の軸穴21cに嵌合すること
により、両マグネット1、11は回転可能に保持されて
いる。
【0025】前記第1の駆動手段と前記第2の駆動手段
はそれらの軸方向が平行の状態で前記地板21の円周方
向に並べて配置されており、該第1の駆動手段のマグネ
ット1に一体的に形成されたギア部1c及び該第2の駆
動手段のマグネット11に一体的に形成されたギア部1
1cは、それぞれ前記駆動伝達リング(出力手段)22
に設けられたギア部22aと噛み合っている。これによ
り、前記第1の駆動手段のマグネット1と前記第2の駆
動手段のマグネット11とは前記駆動伝達リング22を
介して互いに連動して駆動されるように連結されてい
る。この時、前記マグネット1の着磁位相と前記ステー
タ4の外側磁極4a、4b、4c、4dとの関係は、前
記マグネット11の着磁位相と前記ステータ14の外側
磁極14a、14b、14c、14dとの関係に対して
180/n度すなわち22.5度ずれて配置される。前
記駆動伝達リング22は、前記第1の駆動手段と前記第
2の駆動手段とによって回転駆動される。その様子は後
述する。
【0026】図1中の23、24、25、26、27は
絞り羽根であり、これらの羽根には図1中で下面側に突
出するダボ23a、24a、25a、26a、27aが
形成されており、これらのダボはカム板28に形成され
たカム溝28a、28b、28c、28d、28eにそ
れぞれ摺動可能に嵌合している。また、前記絞り羽根2
3、24、25、26、27には図1中で上側に突出す
るダボ23b、24b、25b、26b、27bが形成
されており、これらのダボは前記駆動伝達リング(出力
手段)22に形成された穴22c、22d、22e、2
2f、22gに回転可能に嵌合している。前記出力手段
(駆動伝達リング)22の回転により前記絞り羽根2
3、24、25、26、27を光軸回りに回動させるこ
とにより、図1に示す光量制御装置における通過光量を
変化させることができる。
【0027】以上、前記第1の駆動手段、前記第2の駆
動手段、前記地板21、前記駆動伝達リング(出力手
段)22、前記絞り羽根23、24、25、26、2
7、前記カム板28により光量制御装置が構成されてい
る。前記ステータ4の外側磁極4a、4b、4c、4d
及び前記ステータ14の外側磁極14a、14b、14
c、14dは軸と平行方向に延出する歯により構成され
ている。これによりモータの直径を最小限にし得る磁極
の形成が可能となる。つまり、外側磁極を半径方向に延
びる凹凸で形成するとその分モータの直径が大きくなっ
てしまうが、本実施例では、軸と平行方向に延出する歯
により外側磁極を構成しているので、前記第1の駆動手
段及び前記第2の駆動手段の直径D(図6参照)を最小
限に抑えることができる。また、前記第1の駆動手段及
び前記第2の駆動手段は前記地板21に対し該地板の開
口部21aを遮らないように配置され、その際、前記ス
テータ4の切り欠き部4e及び4gが光量制御装置の径
方向になるように配置され、同じく前記ステータ14の
切り欠き部14e及び14gが光量制御装置の径方向に
なるように配置される。さらに、前記ステータ4及び前
記ステータ14の外側磁極はそれぞれのマグネット1及
び11の着磁極数nの1/2かつ偶数になるように形成
されている。
【0028】よって、前記光量制御装置の外径(前記地
板21の外径)を外側磁極の外径である前記ステータ4
及び14の直径D(図6)よりも内側にある該ステータ
4の切り欠き部4e及び該ステータ14の切り欠き部1
4e近傍まで近づけるが可能になるとともに、外側磁極
の外径である直径D(図6)と切り欠き部の外径である
直径D2(図5、図6)との差の1/2(半径の差)だ
け前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を前記光
量制御装置の開口部21aの方向すなわち径方向内側に
近づけることが可能となり、これら切り欠き部の直径D
2を最小限に抑えることで、前記開口21aを除いた部
分の幅W(図5)を小さくすることができ、前記光量制
御装置そのものの直径も小さく抑えることが可能とな
る。
【0029】前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手
段とも、軸方向の長さはマグネットの長さとコイルの長
さを加えただけの長さでほぼ決まるため、軸方向の高さ
H(図5参照)が非常に低いアクチエータとして構成す
ることができる。また、前記第1の駆動手段及び前記第
2の駆動手段は軸方向に平行に並べて配置してあるの
で、絞り羽根を駆動するアクチエータとして光軸と平行
方向の寸法を短く構成することができ、従って、図1の
ような光量制御装置のアクチュエータとして用いる場合
に、他のレンズや構造物に対して邪魔にならない構成を
実現することができる。
【0030】前記ステータ4の外側磁極4a、4b、4
c、4d及び内側磁極の一部を構成する前記補助ステー
タ5の対向部(外径部)5a、5b、5c、5dは、前
記マグネット1の一端側の外周面及び内周面に対向して
該マグネット1の一端側を挟み込むように設けられる。
同様に前記ステータ14の外側磁極14a、14b、1
4c、14d及び内側磁極の一部を構成する前記補助ス
テータ15の対向部(外径部)15a、15b、15
c、15dは、前記マグネット11の一端側の外周面及
び内周面に対向して該マグネット11の一端側を挟み込
むように設けられる。
【0031】前記ステータ4の外側磁極及び前記補助ス
テータ5の間にコイル2及びボビン3が設けられ、該コ
イル2に通電することにより該ステータ4及び該補助ス
テータ5が励磁される。同様に前記ステータ14の外側
磁極及び前記補助ステータ15の間にコイル12及びボ
ビン13が設けられ、該コイル12に通電することによ
り該ステータ14及び該補助ステータ15が励磁され
る。したがって、前記コイル2により発生する磁束は前
記外側磁極4a、4b、4c、4d及び内側磁極の一部
を構成する前記対向部5a、5b、5c、5dとの間に
配置されるマグネット1を横切るので、該マグネット1
に効果的に作用する。また、前記コイル12により発生
する磁束は前記外側磁極14a、14b、14c、14
d及び内側磁極の一部を構成する前記対向部15a、1
5b、15c、15dとの間に配置されるマグネット1
1を横切るので、該マグネット11に効果的に作用す
る。こうして、第1駆動手段及び第2の駆動手段から成
るモータ(アクチュエータ)の出力を高めることができ
る。
【0032】前記第1の駆動手段の内側磁極は前記コイ
ル2の内径よりも大きな外径を有し、前記第2の駆動手
段の内側磁極は前記コイル12の内径よりも大きな外径
を有していることで、コイルの内径を小さくしてコイル
の占有する体積を大きくしても、該第1の駆動手段の外
側磁極と内側磁極との距離及び該第2の駆動手段の外側
磁極と内側磁極との距離を小さく構成することが可能に
なる。これによりコイル側から見た磁気抵抗が小さくな
るので、小さな電力によっても多くの磁束を発生させる
ことが可能となり、モータの出力を高めることができ
る。
【0033】前記第1の駆動手段のボビン3の端子保持
部3a及び前記第2の駆動手段のボビン13の端子保持
部13aは、それぞれ該第1の駆動手段のステータ4の
外側磁極の外径及び該第2の駆動手段のステータ14の
外側磁極の外径から前記駆動伝達リング22の駆動方向
すなわち円周方向に突出している(図6参照)。これに
より、前記開口部21aを除いた部分の幅W(図5参
照)に影響を与えることなく、前記第1の駆動手段及び
前記第2の駆動手段を配置することが可能となり、光量
制御装置そのものの直径を小さくすることが可能とな
る。
【0034】図7〜図10は前記第1の駆動手段及び前
記第2の駆動手段と前記駆動伝達手段(駆動伝達リン
グ)22との関係を示す断面図である。図7〜図10に
おいて、第1の駆動手段のマグネット1の着磁位相とス
テータ4の外側磁極4a、4b、4c、4dとの関係
は、第2の駆動手段のマグネット11の着磁位相とステ
ータ14の外側磁極14a、14b、14c、14dと
の関係に対して、180/n度すなわち22.5度ずれ
て配置されている。これはマグネット1のギア部1c及
びマグネット11のギア部11cの特定の歯の位相をそ
れぞれ前記駆動伝達リング22のギア部22cに合わせ
て組むことで、180/n度ずれて配置されるように構
成されている。
【0035】次に前記駆動伝達リング22が前記第1の
駆動手段及び前記第2の駆動手段によって駆動される様
子を説明する。図7の状態は、第1の駆動手段のコイル
2のみに通電することにより、第1の駆動手段のステー
タ4の外側磁極4a、4b、4c、4dをN極とし、内
側磁極の一部を構成する補助ステータ5の対向部5a、
5b、5c、5dをS極とした場合を示す。前記マグネ
ット1の外周表面のS極に着磁された着磁部が前記ステ
ータ4の外側磁極の中心に位置出しされ、該マグネット
1の内周表面のN極に着磁された着磁部が前記補助ステ
ータ5の対向部の中心に位置出しされる。
【0036】図7の状態から前記コイル2の通電を切
り、第2の駆動手段のコイル12に通電することによ
り、ステータ14の外側磁極14a、14b、14c、
14dをS極とし、内側磁極の一部を構成する前記補助
ステータ15の対向部15a、15b、15c、15d
をN極に励磁すると、該第2の駆動手段のマグネット1
1の外周表面のN極に着磁された着磁部がステータ14
の外側磁極の中心に位置出しされ、該マグネット11の
内周表面のS極に着磁された着磁部が該補助ステータ1
5の対向部の中心に位置出しされる。この時、マグネッ
ト11は反時計方向に22.5度回転し、該マグネット
11のギア部11cと噛み合っている前記駆動伝達リン
グ22は時計方向に回転し、該駆動伝達リング22に噛
み合っているマグネット1は反時計方向に22.5度回
転し、図8の状態となる。
【0037】次に前記コイル12への通電を切り、前記
コイル2への通電を図7に示す状態に対し反転させ、ス
テータ4の外側磁極4a、4b、4c、4dをS極と
し、内側磁極の一部を構成する補助ステータ5の対向部
5a、5b、5c、5dをN極に励磁すると、マグネッ
ト1の外周表面のN極に着磁された着磁部が前記ステー
タ4の外側磁極の中心に位置出しされ、該マグネット1
の内周表面のS極に着磁された着磁部が該補助ステータ
5の対向部の中心に位置出しされる。この時、マグネッ
ト1は反時計方向に22.5度回転し、該マグネット1
のギア部1cと噛み合っている駆動伝達リング22は時
計方向に回転し、該駆動伝達リング22に噛み合ってい
るマグネット11は反時計方向に22.5度回転し、図
9に示す状態となる。
【0038】次に前記コイル2への通電を切り、コイル
12への通電を図8に示す状態に対し反転させ、ステー
タ14の外側磁極14a、14b、14c、14dをN
極とし、内側磁極の一部を構成する補助ステータ15の
対向部15a、15b、15c、15dをS極に励磁す
ると、マグネット11の外周表面のS極に着磁された着
磁部が該ステータ14の外側磁極の中心に位置出しさ
れ、該マグネット11の内周表面のN極に着磁された着
磁部が該補助ステータ15の対向部の中心に位置出しさ
れる。この時、マグネット11は反時計方向に22.5
度回転し、該マグネット11のギア部11cに噛み合っ
ている駆動伝達リング22は時計方向に回転し、該駆動
伝達リング22に噛み合っているマグネット1は反時計
方向に22.5度回転し、図10に示す状態となる。以
降、上記のようにコイル2及びコイル12への通電方向
を順次切り換えていくことにより、マグネット1、マグ
ネット11、及び駆動伝達リング22も同時に回転し、
通電位相に応じた位置へと順次回転することになる。
【0039】ここで、このような構成のアクチュエータ
が超小型化にする上で最適な構成であることにいて説明
する。本実施例のアクチュエータの基本構成について述
べると、第1に、第1の駆動手段及び第2の駆動手段の
マグネットを中空の円筒形状に形成していること、第2
に、第1の駆動手段と第2の駆動手段のマグネットの外
周面及び内周面を周方向にn分割して異なる極に交互に
着磁していること、第3に、第1の駆動手段及び第2の
駆動手段ともに軸方向にコイルとマグネットを順に配置
していること、第4に、第1の駆動手段及び第2の駆動
手段ともにコイルにより励磁されるステータの外側磁極
及び内側磁極をそれぞれマグネットの外周面及び内周面
に対向させていること、第5に、第1の駆動手段及び第
2の駆動手段の外側磁極を軸と平行方向に延出する歯に
より構成していること、第6に、第1の駆動手段及び第
2の駆動手段を平行に並べて配置していること、第7
に、第1の駆動手段のマグネットと第2の駆動手段のマ
グネットとを出力手段(駆動伝達リング)を介して連結
していること、第8に、第1の駆動手段のボビンのコイ
ル端子保持部と第2の駆動手段のボビンのコイル端子保
持部をそれぞれ第1の駆動手段のステータと第2の駆動
手段のステータから光量制御装置の円周方向に突出させ
ていること、第9に、第1の駆動手段のステータの切り
欠き部及び第2の駆動手段のステータの切り欠き部が光
量制御装置の径方向になるように配置してあることであ
る。
【0040】この第1の駆動手段及び第2の駆動手段の
径はマグネットの径にステータの磁極を対向させるだけ
の大きさがあればよく、また、第1の駆動手段及び第2
の駆動手段の長さはマグネットの長さにコイルの長さを
加えた程度の長さがあれば良いことになる。このため第
1の駆動手段及び第2の駆動手段の大きさは、マグネッ
ト及びコイルの径と長さによって決まるもので、マグネ
ット及びコイルの径と長さをそれぞれ非常に小さくすれ
ば第1の駆動手段及び第2の駆動手段を超小型にするこ
とができるものである。この時、マグネット及びコイル
の径と長さをそれぞれ非常に小さくすると、第1の駆動
手段及び第2の駆動手段としての精度を維持することが
難しくなるが、これはマグネットを中空の円筒形状に形
成し、この中空の円筒形状に形成されたマグネットの外
周面及び内周面にステータの外側磁極及び内側磁極を対
向させるという単純な構造により、第1の駆動手段及び
第2の駆動手段の精度の問題を解決している。
【0041】また、第1の駆動手段及び第2の駆動手段
は前記地板21の開口部21aを遮らないように配置さ
れているが、それらの直径を最小限に抑えることができ
ることで、光量制御装置そのものの直径も小さく抑える
ことができる。さらに、第1の駆動手段及び第2の駆動
手段を平行に並べて配置していることで、絞り羽根を駆
動するアクチュエータとして光軸と平行方向に関して短
く、他のレンズや構造物に対して邪魔にならないように
構成できる。また、第1の駆動手段のマグネットと第2
の駆動手段のマグネットとを駆動伝達リング22を介し
て連結していることで、双方向の回転が可能となる。
【0042】前述したように、マグネット1の着磁位相
とステータ4の外側磁極4a、4b、4c、4dとの関
係は、マグネット11の着磁位相とステータ14の外側
磁極14a、14b、14c、14dとの関係に対して
180/n度、すなわち22.5度ずれて配置する必要
がある。そこで、前記マグネット1のギア部1c及び前
記マグネット11のギア部11cの特定の歯の位相を駆
動伝達リング22のギア部22aに合わせるだけで、1
80/n度ずれて配置されるように構成した。これによ
りマグネットの着磁位相をギアの歯の位置を見ることで
目視可能になるので、組み立て時に該第1の駆動手段の
マグネット1と該第2の駆動手段のマグネット11との
相対的回転位置を所定の位置で組み立てやすくなり、組
み立て作業効率が高まる。
【0043】また、第1の駆動手段のボビン3の端子保
持部3a及び第2の駆動手段のボビン13の端子保持部
13aをそれぞれ第1の駆動手段のステータ4の外側磁
極の外径及び第2の駆動手段のステータ14の外側磁極
の外径から出力手段(駆動伝達リング)22の駆動方向
である円周方向に突出させることで、光量制御装置の直
径を大きくすることなく、第1の駆動手段及び第2の駆
動手段を配置することが可能となる。
【0044】さらに、図6に示すように、第1の駆動手
段のステータ4の切り欠き部4e、4gが光量制御装置
の径方向になるように配置し、同様に第2の駆動手段の
ステータ14の切り欠き部14e、14gが光量制御装
置の径方向になるように配置することで、該光量制御装
置の外径を外側磁極の外径である該ステータ4及び該ス
テータ14の直径Dよりも内側にある該ステータ4の切
り欠き部4e及び該ステータ14の切り欠き部14eの
近傍まで近づけることが可能になるとともに、外側磁極
の外径である直径Dと切り欠き部の外径である直径D2
との差の1/2(半径の差)だけ第1の駆動手段及び第
2の駆動手段を前記光量制御装置の前記開口部21a方
向すなわち径方向内側へ近づけることが可能となり、こ
れら切り欠き部の直径D2を最小限に抑えることで、前
記光量制御装置そのものの直径も小さく抑えることが可
能となる。
【0045】次に本発明とその実施の形態との対応につ
いて説明する。上記実施の形態において、図1、図2、
図4、図5、図7〜図10のマグネット1が本発明の第
1の駆動手段のマグネットに相当し、図1、図2、図
4、図6のボビン3が本発明の第1の駆動手段のボビン
に相当し、図1、図2、図4、図6の端子保持部3aが
本発明の第1の駆動手段のボビンのコイル端子保持部に
相当し、図1、図2、図4、図6の端子ピン6が本発明
の第1の駆動手段のピンに相当し、図1、図2、図4、
図5のコイル2が本発明の第1の駆動手段のコイルに相
当し、図1、図2、図4〜図10のステータ4及び補助
ステータ5が本発明の第1の駆動手段のステータに相当
する。
【0046】図1、図3、図4、図7〜図10のマグネ
ット11が本発明の第2の駆動手段のマグネットに相当
し、図1、図3、図4、図6のボビン13が本発明の第
2の駆動手段のボビンに相当し、図1、図3、図4、図
6の端子保持部13aが本発明の第2の駆動手段のボビ
ンのコイル端子保持部に相当し、図1、図3、図4、図
6の端子ピン16が本発明の第2の駆動手段のピンに相
当し、図1、図3、図4のコイル12が本発明の第2の
駆動手段のコイルに相当し、図1、図3、図4、図6〜
図10のステータ14及び補助ステータ15が本発明の
第2の駆動手段のステータに相当し、図1、図5〜図1
0の駆動伝達リング22が本発明の出力手段に相当し、
図1の絞り羽根23、24、25、26、27及び図5
の絞り羽根23が本発明の絞り羽根に相当し、図2、図
3、図6〜図10の外側磁極4a、4b、4c、4d、
14a、14b、14c、14dが本発明の外側磁極部
に相当し、図2、図3、図6の切り欠き部4e、4f、
4g、4h、14e、14f、14g、14hが本発明
の切り欠き部に相当する。
【0047】以上が実施の形態の各構成と本発明の各構
成との対応関係であるが、本発明はこれらの実施の形態
に限定されるものではなく、請求項で示した機能、又は
実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればどのよ
うなものであっても良いことは言うまでもない。
【0048】次に本発明の実施の形態の変形例について
説明する。上記の実施の形態においては、マグネット1
とマグネット11と駆動伝達リング(出力手段)22と
の連結をギア部1c及びギア部11cとギア部22aと
で行ったが、その他の連結方法でもよい。例えばマグネ
ット1及びマグネット11にピンを設け、駆動伝達リン
グ22に該ピンと嵌合する溝を設ける構成でもよい。こ
のような構成は、特にマグネット1及びマグネット11
の回転量が少ない場合に好適である。また、マグネット
に回転軸を一体的に形成したが、回転軸を別体にしてマ
グネットに固定する構成でもよい。また、マグネットに
ギア部を一体的に形成したが、ギア部を別体にしてマグ
ネットに固定する構成でもよい。さらに、第1の駆動手
段と第2の駆動手段と駆動伝達リングによって構成され
るモータ(アクチュエータ)を、絞り羽根を駆動する機
構に用いたが、他の用途、例えばレンズ駆動のためのカ
ム筒等を回転させる等にも使用可能であり、高出力で直
径が小さく且つ軸方向の長さも短いという利点を持った
モータとしても有用なものとなる。
【0049】以上説明した実施例によれば、第1の駆動
手段及び第2の駆動手段の径はマグネットの外周面に対
向する外側磁極部で決めることができ、また、第1の駆
動手段及び第2の駆動手段の軸方向の長さはマグネット
の長さにコイルの長さを加えた程度の長さがあればよい
ことになり、第1の駆動手段及び第2の駆動手段の直径
方向及び軸方向の寸法を小さくして非常に小型化するこ
とができ、モータの非常な小型化を実現することができ
る。また、コイルにより発生する磁束は外側磁極部と内
側磁極部との間にあるマグネットを横切るので効果的に
作用し、小さな直径寸法でも出力の高い駆動装置とする
ことができる。さらに、第1の駆動手段のマグネットと
第2の駆動手段のマグネットが出力手段(駆動伝達リン
グ)を介して連結されることで双方向の回転が可能とな
り、第1の駆動手段と第2の駆動手段を軸方向が平行に
なるよう配置してあるので、軸方向の長さが短いモータ
として構成することができる。
【0050】また、第1の駆動手段のボビン3のコイル
端子保持部3aと第2の駆動手段のボビン13のコイル
端子保持部13aをそれぞれ第1の駆動手段のステータ
4と第2の駆動手段のステータ14から出力手段(駆動
伝達リング)22の駆動方向に突出させることで、モー
タを小型化するうえで最適な配置が可能になる。また、
第1の駆動手段のステータ4及び第2の駆動手段のステ
ータ14における複数の切り欠き部のうち2つ(4e、
4g及び14e、14g)を出力手段の径方向になるよ
うに配置することで、モータの出力手段の径方向におけ
る幅をさらに小型化することが可能となる。
【0051】さらに、第1の駆動手段及び第2の駆動手
段から成るモータを絞り羽根を駆動するアクチュエータ
として使用する場合には、装置の光軸と平行方向の寸法
及び装置の直径方向の寸法を小さくすることができ、他
のレンズや構造物に対して邪魔にならず、小型でありな
がら高出力を発揮することができ、かつ安価に製造する
ことができる小型のモータを備えた光量制御装置が得ら
れる。また、地板21の開口部21aを遮らぬように第
1の駆動手段及び第2の駆動手段を配置する場合に、そ
れらの直径を最小限に抑えることで、光量制御装置その
ものの直径も小さく抑えることが可能となる。
【0052】また、第1の駆動手段のボビン3のコイル
端子保持部3aと第2の駆動手段のボビン13のコイル
端子保持部13aをそれぞれ第1の駆動手段のステータ
4と第2の駆動手段のステータ14から出力手段(駆動
伝達リング)22の駆動方向(円周方向)に突出させる
ことで、光量制御装置の直径を大きくすることなく、第
1の駆動手段及び第2の駆動手段を配置することが可能
となる。さらに、第1の駆動手段のステータ4及び第2
の駆動手段のステータ14における複数の切り欠き部の
うちの2つを出力手段の径方向になるように配置するこ
とで、光量制御装置の直径をさらに小型化することが可
能となる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1のモータによれば、少なくとも周方向に分割して異な
る極に交互に着磁された回転可能なマグネットと、該マ
グネットの軸方向に配置され絶縁材料から成るボビン
と、該ボビンに巻回されたコイルと、前記ボビンに設け
られたコイル端子保持部に植立され前記コイルの端子部
が接続されるピンと、前記マグネットの外周面及び内周
面のそれぞれに対向するとともに前記コイルにより励磁
される外側磁極部及び内側磁極部を有するステータと、
から成る第1の駆動手段と、少なくとも周方向に分割し
て異なる極に交互に着磁された回転可能なマグネット
と、該マグネットの軸方向に配置され絶縁材料から成る
ボビンと、該ボビンに巻回されたコイルと、前記ボビン
に設けられたコイル端子保持部に植立され前記コイルの
端子部が接続されるピンと、前記マグネットの外周面及
び内周面のそれぞれに対向するとともに前記コイルによ
り励磁される外側磁極部及び内側磁極部を有するステー
タと、から成る第2の駆動手段と、を備え、前記第1の
駆動手段及び前記第2の駆動手段を軸方向が平行になる
ように配置するとともに、該第1の駆動手段のマグネッ
トと該第2の駆動手段のマグネットに連結された出力手
段を設け、前記第1の駆動手段のボビンのコイル端子保
持部及び前記第2の駆動手段のボビンのコイル端子保持
部はそれぞれ該第1の駆動手段のステータ及び該第2の
駆動手段のステータより前記出力手段の駆動方向に突出
する構成としたので、外径寸法は外側磁極部でほぼ決め
ることができ、且つ軸方向の長さはマグネットの長さに
コイルの長さを加えた程度の長さがあればよいことか
ら、直径方向及び軸方向の寸法を非常に小さくすること
ができ、コイルにより発生する磁束は外側磁極部と内側
磁極部との間にあるマグネットを横切ることから、小さ
な直径寸法でも高い出力を得ることができ、第1の駆動
手段のマグネットと第2の駆動手段のマグネットが出力
手段を介して連結されることで双方向の回転が可能とな
り、第1の駆動手段と第2の駆動手段を軸方向が平行に
なるよう配置することから、軸方向の長さが短いモータ
を構成することができ、コイル端子保持部をステータか
ら出力手段の駆動方向に突出させることによりモータを
小型化するうえで最適な配置を得ることができるモータ
が提供される。
【0054】請求項2のモータによれば、少なくとも周
方向に分割して異なる極に交互に着磁された回転可能な
マグネットと、該マグネットの軸方向に配置されるコイ
ルと、前記マグネットの外周面及び内周面のそれぞれに
対向するとともに前記コイルにより励磁される外側磁極
部及び内側磁極部を有するステータと、から成る第1の
駆動手段と、少なくとも周方向に分割して異なる極に交
互に着磁された回転可能なマグネットと、該マグネット
の軸方向に配置されるコイルと、前記マグネットの外周
面及び内周面のそれぞれに対向するとともに前記コイル
により励磁される外側磁極部及び内側磁極部を有するス
テータと、から成る第2の駆動手段と、を備え、前記第
1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を軸方向が平行に
なるように配置するとともに、該第1の駆動手段のマグ
ネットと該第2の駆動手段のマグネットに連結された円
筒形状の出力手段を設け、前記第1の駆動手段のステー
タの外径部及び前記第2の駆動手段のステータの外径部
は軸方向に延出する複数の歯による外側磁極部と同数の
切り欠き部によって形成され、前記歯の数は前記マグネ
ットの着磁極数の1/2でかつ偶数であり、前記第1の
駆動手段のステータ及び前記第2の駆動手段のステータ
はそれぞれ複数の前記切り欠き部のうち2つが前記出力
手段の径方向になるように配置される構成としたので、
外径寸法は外側磁極部でほぼ決めることができ、且つ軸
方向の長さはマグネットの長さにコイルの長さを加えた
程度の長さがあればよいことから、直径方向及び軸方向
の寸法を非常に小さくすることができ、コイルにより発
生する磁束は外側磁極部と内側磁極部との間にあるマグ
ネットを横切ることから、小さな直径寸法でも高い出力
を得ることができ、第1の駆動手段のマグネットと第2
の駆動手段のマグネットが出力手段を介して連結される
ことで双方向の回転が可能となり、第1の駆動手段と第
2の駆動手段を軸方向が平行になるよう配置することか
ら、軸方向の長さが短いモータを構成することができ、
第1の駆動手段のステータ及び第2の駆動手段のステー
タにおける複数の切り欠き部のうち2つを出力手段の径
方向になるように配置することから、モータの出力手段
の径方向における幅をさらに小型化することができるモ
ータが提供される。
【0055】請求項3の光量制御装置によれば、請求項
1に記載のモータあるいは請求項2に記載のモータと、
前記出力手段の出力により回動して通過光量を制御する
絞り羽根と、を備えた構成としたので、絞り羽根を駆動
するアクチュエータとして、モータの直径方向の寸法及
び光軸と平行方向の寸法を小さくできることから、小型
で他のレンズや構造物に対して邪魔にならず、また、小
型化とともにモータ出力を向上させることができ、もっ
て、小型で安価で高出力のモータを備えた光量制御装置
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るモータを備えた光量制
御装置の分解斜視図である。
【図2】本発明によるモータの一実施例の第1の駆動手
段の分解斜視図である。
【図3】本発明によるモータの一実施例の第2の駆動手
段の分解斜視図である。
【図4】本発明によるモータの一実施例の第1の駆動手
段及び第2の駆動手段の縦断面図である。
【図5】図1の光量制御装置の第1の駆動手段を含む部
位を示す部分縦断面図である。
【図6】本発明によるモータを備えた光量制御装置の上
面図(端面図)である。
【図7】本発明の第1の駆動手段及び第2の駆動手段か
ら成るモータと駆動伝達リングとの関係を示す断面図で
ある。
【図8】図7の状態からコイル通電を切り換えて各マグ
ネットを22.5度回転させた状態を示す断面図であ
る。
【図9】図8の状態からコイル通電を切り換えて各マグ
ネットをさらに22.5度回転させた状態を示す断面図
である。
【図10】図9の状態からコイル通電を切り換えて各マ
グネットをさらに22.5度回転させた状態を示す断面
図である。
【図11】従来のステップモータの一例を示す縦断面図
である。
【図12】図11のステップモータのステータを通過す
る磁束の状態を示す断面図である。
【図13】従来のステップモータの別の例を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
1、11 マグネット 1c、11c ギア部 2、12 コイル 3、13 ボビン 4、14 ステータ 5、15 補助ステータ 21 地板 21a 開口部(地板) 22 出力手段(駆動伝達リング) 22a ギア部 23〜27 絞り羽根 28 カム板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 37/12 525 H02K 37/12 525 37/14 535 37/14 535F 37/24 37/24 L R Fターム(参考) 2H080 AA21 AA55 AA61 AA63 AA74 5H607 AA12 BB01 BB07 BB10 BB14 CC01 CC03 CC09 DD01 DD02 DD03 DD07 DD19 EE31 EE49 GG09 5H621 AA03 BB01 BB02 BB07 BB08 GA07 JK07 JK13 JK15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも周方向に分割して異なる極
    に交互に着磁された回転可能なマグネットと、該マグネ
    ットの軸方向に配置され絶縁材料から成るボビンと、該
    ボビンに巻回されたコイルと、前記ボビンに設けられた
    コイル端子保持部に植立され前記コイルの端子部が接続
    されるピンと、前記マグネットの外周面及び内周面のそ
    れぞれに対向するとともに前記コイルにより励磁される
    外側磁極部及び内側磁極部を有するステータと、から成
    る第1の駆動手段と、 少なくとも周方向に分割して異なる極に交互に着磁され
    た回転可能なマグネットと、該マグネットの軸方向に配
    置され絶縁材料から成るボビンと、該ボビンに巻回され
    たコイルと、前記ボビンに設けられたコイル端子保持部
    に植立され前記コイルの端子部が接続されるピンと、前
    記マグネットの外周面及び内周面のそれぞれに対向する
    とともに前記コイルにより励磁される外側磁極部及び内
    側磁極部を有するステータと、から成る第2の駆動手段
    と、を備え、 前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を軸方向が
    平行になるように配置するとともに、該第1の駆動手段
    のマグネットと該第2の駆動手段のマグネットに連結さ
    れた出力手段を設け、 前記第1の駆動手段のボビンのコイル端子保持部及び前
    記第2の駆動手段のボビンのコイル端子保持部はそれぞ
    れ該第1の駆動手段のステータ及び該第2の駆動手段の
    ステータより前記出力手段の駆動方向に突出することを
    特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 少なくとも周方向に分割して異なる極
    に交互に着磁された回転可能なマグネットと、該マグネ
    ットの軸方向に配置されるコイルと、前記マグネットの
    外周面及び内周面のそれぞれに対向するとともに前記コ
    イルにより励磁される外側磁極部及び内側磁極部を有す
    るステータと、から成る第1の駆動手段と、 少なくとも周方向に分割して異なる極に交互に着磁され
    た回転可能なマグネットと、該マグネットの軸方向に配
    置されるコイルと、前記マグネットの外周面及び内周面
    のそれぞれに対向するとともに前記コイルにより励磁さ
    れる外側磁極部及び内側磁極部を有するステータと、か
    ら成る第2の駆動手段と、を備え、 前記第1の駆動手段及び前記第2の駆動手段を軸方向が
    平行になるように配置するとともに、該第1の駆動手段
    のマグネットと該第2の駆動手段のマグネットに連結さ
    れた円筒形状の出力手段を設け、 前記第1の駆動手段のステータの外径部及び前記第2の
    駆動手段のステータの外径部は軸方向に延出する複数の
    歯による外側磁極部と同数の切り欠き部によって形成さ
    れ、前記歯の数は前記マグネットの着磁極数の1/2で
    かつ偶数であり、前記第1の駆動手段のステータ及び前
    記第2の駆動手段のステータはそれぞれ複数の前記切り
    欠き部のうち2つが前記出力手段の径方向になるように
    配置されることを特徴とするモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のモータあるいは請求
    項2に記載のモータと、前記出力手段の出力により回動
    して通過光量を制御する絞り羽根と、を備えたことを特
    徴とする光量制御装置。
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