JP2002233128A - モータおよび光量制御装置 - Google Patents

モータおよび光量制御装置

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JP2002233128A
JP2002233128A JP2001022848A JP2001022848A JP2002233128A JP 2002233128 A JP2002233128 A JP 2002233128A JP 2001022848 A JP2001022848 A JP 2001022848A JP 2001022848 A JP2001022848 A JP 2001022848A JP 2002233128 A JP2002233128 A JP 2002233128A
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Japan
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stator
magnet
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magnetic pole
peripheral surface
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JP2001022848A
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Masao Mizumaki
雅夫 水牧
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】出力が高く、特に軸方向に関して小型のモータ
を提供する。ことにある。 【解決手段】少なくとも外周面が周方向に分割して異な
る極に交互に着磁され回転軸を中心として回転可能な第
1および第2マグネット1,11と、第1マグネットお
よび第2マグネットの軸方向に配置される第1コイルお
よび第2コイル2,12と、第1コイルおよび第2コイ
ルにより励磁される第1および第2外側磁極部と第1お
よび第2内側磁極部がそれぞれ第1マグネットおよび第
2マグネットの外周面及び内周面に対向する第1および
第2ステータ4とからなる2個の駆動手段と、、を備
え、前記の2個の駆動手段の軸方向が平行になるように
並列配置し、第1および第2のの駆動手段の第1および
第2マグネットとを直接連結するとともに、第1および
第2のの駆動手段の第1および第2ステータとを一体化
したモータとするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超小型に構成した
モータとそれを用いた光量制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小型円筒形状のステップモータと
しては図21に示すものがある。ボビン101にステー
タコイル105が同心状に巻回され、ボビン101は2
個のステータヨーク106で軸方向から挟持固定されて
おり、かつステータヨーク106にはボビン101の内
径面円周方向にステータ歯106aと106bが交互に
配置され、ケース103にはステータ歯106aまたは
106bと一体のステータヨーク106が固定されて、
ステータ102が構成されている。
【0003】2組のケース103の一方にはフランジ115
と軸受け108が固定され、他方のケース103には他
の軸受け108が固定されている。ロータ109はロー
タ軸110に固定されたロータ磁石111からなり、ロ
ータ磁石111はステータ102のステータヨーク10
6aと放射状の空隙部を形成している。そして、ロータ
軸110は2個の軸受け108の間に回転可能に支持さ
れている。
【0004】また、1個のコイルで駆動するステップモータ
としては、時計で多く用いられている図23に示すもの
がある。201は永久磁石からなるロータ、202、2
03はステータ、204はコイルである。
【0005】しかしながら、図21に示す上記従来の小型の
ステップモータは、ロータ109の外周にケース10
3、ボビン101、ステータコイル105、ステータヨ
ーク106が同心状に配置されているため、モータの外
形寸法が大きくなってしまう欠点があった。また、ステ
ータコイル105への通電により発生する磁束は、図2
2に示すように主としてステータ歯106aの端面10
6a1とステータ歯106bの端面106b1とを通過
するため、ロータ磁石111に効果的に作用しないの
で、モータの出力は高くならない欠点がある。
【0006】図23に示すものに関しても、ステータ202
とステータ203のギャップが小さいところにコイルへ
の通電で発生する磁束が集中し、効果的にマグネットに
作用しない。
【0007】このような問題を解決したモータが特開平09
−331666にて提案されている。 上記モータは、
円周方向に等分割して異なる極に交互に着磁された永久
磁石からなるロータを円筒形状に形成し、該ロータの軸
方向に第1のコイル、ロータ及び第2のコイルを順に配置
し、第1のコイルにより励磁される第1の外側磁極及び第
1の内側磁極をそれぞれロータの外周面及び内周面に対
向させ、第2のコイルにより励磁される第2の外側磁極
及び第2の内側磁極をそれぞれロータの外周面及び内周
面に対向させる様に構成したものであり、ロータ軸であ
る回転軸が円筒形状の永久磁石内から取り出されてい
る。
【0008】このような構成のモータは、出力が高くモータ
の外形寸法を小さいものとする事ができるが、ロータ軸
と永久磁石との接合の容易化が望まれる。さらに上記構
成では、マグネットを薄くすることにより第1の外側磁
極と第1の内側磁極の間の距離及び第2の外側磁極と第
2の内側磁極の間の距離を結果的に小さくでき、磁気回
路の磁気抵抗を小さくする事ができる。これによれば、
第1のコイル及び第2のコイルに流す電流は、少ない電流
で多くの磁束を発生させる事ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平09−331666等で記載されているタイプの
モータは、軸方向の長さが長くなり、カメラの鏡筒内で
光軸と平行になるように配置して、絞り羽根やシャッ
タ、レンズ等を駆動するために用いようとした場合、他
のレンズの配置の邪魔になったり他の構造物を切り欠か
なければならなかったりする問題点があった。
【0010】したがって、本発明の第1の目的は、出力が高
く、特に軸方向に関して小型のモータを提供することに
ある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、絞り羽根を駆動
するアクチュエータとして、光軸と平行方向に関して短
く、他のレンズや構造物に対して邪魔にならない、出力
が高く、かつ安価な小型のモータを備えた光量制御装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明は、少なくとも外周面が周方
向に分割して異なる極に交互に着磁され回転軸を中心と
して回転可能な第1マグネットと、該第1マグネットの
軸方向に配置される第1コイルと、該第1コイルにより
励磁される第1外側磁極部と第1内側磁極部がそれぞれ
該第1マグネットの外周面及び内周面に対向する第1ス
テータとからなる第1の駆動手段と、少なくとも外周面
が周方向に分割して異なる極に交互に着磁され回転軸を
中心として回転可能な第2マグネットと、該第2マグネ
ットの軸方向に配置される第2コイルと、該第2コイル
により励磁される第2外側磁極部と第2内側磁極部がそ
れぞれ該第2マグネットの外周面及び内周面に対向する
第2ステータとからなる第2の駆動手段と、を備え、該
第1の駆動手段と該第2の駆動手段を軸方向が平行にな
るように並列配置し、該第1の駆動手段の第1マグネッ
トと該第2の駆動手段の第2マグネットとを直接連結す
るとともに、該第1の駆動手段の第1ステータと該第2
の駆動手段の第2ステータとを一体化したモータとする
ものである。
【0013】この構成では、第1の駆動手段及び第2の駆動
手段の外径はマグネット(第1及び第2マグネット)の
外周面に対向する外側磁極(第1及び第2外側磁極)で
決められ、第1の駆動手段及び第2の駆動手段の軸方向
の長さはコイル(第1及び第2コイル)及びマグネット
(第1及び第2マグネット)を順に配置することで決めら
れるため、第1の駆動手段及び第2の駆動手段を非常に
小型化することができる。
【0014】また、コイルにより発生する磁束は外側磁極と
内側磁極との間にあるマグネットを横切るので効果的に
作用する。さらに、第1の駆動手段の第1マグネットと
第2の駆動手段の第2マグネットが直接連結していると
ともに、第1の駆動手段の第1ステータと第2の駆動手
段の第2ステータとが一体化していることでユニット化
が可能となり、第1の駆動手段と第2の駆動手段を軸方
向が平行になる様に配置してあるので軸方向の長さが短
いモータとして構成することができる。
【0015】また、上記目的を達成するために、請求項2記
載の本発明は、少なくとも外周面が周方向に分割して異
なる極に交互に着磁され回転軸を中心として回転可能な
第1マグネットと、該第1マグネットの軸方向に配置さ
れる第1コイルと、該第1コイルにより励磁される第1
外側磁極部と第1内側磁極部がそれぞれ該第1マグネッ
トの外周面及び内周面に対向する第1ステータとからな
る第1の駆動手段と、少なくとも外周面が周方向に分割
して異なる極に交互に着磁され回転軸を中心として回転
可能な第2マグネットと、該第2マグネットの軸方向に
配置される第2コイルと、該第2コイルにより励磁され
る第2外側磁極部と第2内側磁極部がそれぞれ該第2マ
グネットの外周面及び内周面に対向する第2ステータと
からなる第2の駆動手段と、を備え、該第1の駆動手段
と該第2の駆動手段を軸方向が平行になるように並列配
置し、該第1の駆動手段の第1マグネットと該第2の駆
動手段の第2マグネットとを出力手段を介して連結する
とともに、該第1の駆動手段の第1ステータと該第2の
駆動手段の第2ステータとを一体化したモータとするも
のである。
【0016】この構成では、第1の駆動手段及び第2の駆動
手段の外径はマグネット(第1及び第2マグネット)の外
周面に対向する外側磁極(第1及び第2外側磁極)で決
められ、第1の駆動手段及び第2の駆動手段の軸方向の
長さはコイル(第1及び第2コイル)及びマグネット
(第1及び第2マグネット)を順に配置することで決め
られるため、第1の駆動手段及び第2の駆動手段を非常
に小型化することができる。
【0017】また、コイルにより発生する磁束は外側磁極と
内側磁極との間にあるマグネットを横切るので効果的に
作用する。さらに、第1の駆動手段のマグネットと第2
の駆動手段のマグネットが出力手段を介して連結してい
るとともに、第1の駆動手段の第1ステータと第2の駆
動手段の第2ステータとが一体化していることでユニッ
ト化が可能となり、第1の駆動手段と第2の駆動手段を
軸方向が平行になる様に配置してあるので軸方向の長さ
が短いモータとして構成することができる。
【0018】また、上記目的を達成するために、請求項3記
載の本発明は、該第1の駆動手段の第1ステータの第1
外側磁極部及び該第2の駆動手段の第2ステータの第2
外側磁極部はそれぞれ軸方向に延出する複数の歯で構成
され、該第1の駆動手段の第1ステータ及び該第2の駆
動手段の第2ステータは該第1の駆動手段の第1ステー
タの複数の歯のうち2つの歯の付け根の間から該第2の
駆動手段の第2ステータの複数の歯のうち2つの歯の付
け根の間までを結ぶ接続部でつながっているモータとす
るものである。
【0019】この構成では、第1の駆動手段の第1ステータ
と第2の駆動手段の第2ステータとの一体化により第1
の駆動手段の第1ステータの第1外側磁極と第2の駆動
手段の第2ステータの第2外側磁極とがお互いに影響を
及ぼし合うことを防止できる。
【0020】また、上記目的を達成するために、請求項4記
載の本発明は、該第1の駆動手段の第1ステータの第1
外側磁極部及び該第2の駆動手段の第2ステータの第2
外側磁極部はそれぞれ軸方向に延出する複数の歯で構成
され、該第1の駆動手段の第1ステータ及び該第2の駆
動手段の第2ステータは該第1の駆動手段の第1ステー
タの複数の歯のうち2つの歯の付け根の間から該第2の
駆動手段の第2ステータの複数の歯のうち2つの歯の付
け根の間までを結ぶ接続部でつながっているとともに、
該接続部には該出力手段の一端を保持する保持部を有す
るモータとするものである。
【0021】この構成では、第1の駆動手段の第1ステータ
と第2の駆動手段の第2ステータとの一体化により第1
の駆動手段の第1ステータの外側磁極と第2の駆動手段
の第2ステータの外側磁極とがお互いに影響を及ぼし合
うことを防止できるとともに、接続部で出力手段の一端
を保持しているので、簡単な構成でユニット化が可能と
なる。
【0022】また、上記目的を達成するために、請求項5記
載の本発明は、該第1の駆動手段及び該第2の駆動手段
のマグネットの着磁分割数をそれぞれnとし、該第1の
駆動手段及び該第2の駆動手段の第1及び第2ステータ
の軸中心から歯の付け根中央部までの距離をaとし、該
第1の駆動手段及び該第2の駆動手段の第1及び第2ス
テータの歯の軸方向長さをbとすると、該第1の駆動手
段の第1ステータの軸中心から該第2の駆動手段の第2
ステータの軸中心までの距離Lは、 L>2(a+b)cos(360/n) となるように、該接続部を設けたモータとするものであ
る。
【0023】この構成では、ステータの展開形状において、
第1の駆動手段の第1ステータの歯と第2の駆動手段の
第2ステータの歯とが重なることなくステータをプレス
成形することが可能となる。
【0024】また、上記目的を達成するために、請求項6記
載の本発明は、該接続部は軸方向に段部を持つ折り返し
形状で構成されるモータとするものである。
【0025】この構成では、ステータの展開形状において、
第1の駆動手段の第1ステータの歯と第2の駆動手段の
第2ステータの歯とが重なることなくステータをプレス
成形することが可能となるとともに、第1の駆動手段の
第1ステータの軸中心から第2の駆動手段の第2ステー
タの軸中心までの距離に制約を受けないため、モータの
小型化が可能となる。
【0026】また、上記目的を達成するために、請求項7記
載の本発明は、請求項1記載のモータと、第1の駆動手
段のマグネット或いは第2の駆動手段のマグネットと連
結して回動する駆動伝達手段と、駆動伝達手段の回動に
より開閉して通過光量を制御する羽根とを備えた光量制
御装置とするものである。
【0027】この構成では、絞り羽根を駆動するアクチエー
タとして、光軸と平行方向に関して短く、他のレンズや
構造物に対して邪魔にならない、出力が高く、かつ安価
な小型のモータを備えた光量制御装置を提供することが
できる。
【0028】また、上記目的を達成するために、請求項8記
載の本発明は、請求項2記載のモータと、出力手段と連
結して回動する駆動伝達手段と、駆動伝達手段の回動に
より開閉して通過光量を制御する羽根とを備えた光量制
御装置とするものである。
【0029】この構成では、絞り羽根を駆動するアクチエー
タとして、光軸と平行方向に関して短く、他のレンズや
構造物に対して邪魔にならない、出力が高く、かつ安価
な小型のモータを備えた光量制御装置を提供することが
できる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0031】(実施例1)図1〜図8は本発明の実施例1を
示す図であり、そのうち、図1は光量制御装置の分解斜
視図であり、図2は第1の駆動手段及び第2の駆動手段
の分解斜視図、図3は第1の駆動手段及び第2の駆動手
段の光量制御装置における円周方向断面図、図4は第1
の駆動手段を含む光量制御装置の径方向断面図、図5〜
図8は第1の駆動手段と第2の駆動手段とからなるモー
タと駆動伝達リングの関係を示す断面図である。
【0032】図1から図8において、1は円筒形状のマグネ
ットであり、図5から図8に示すようにマグネット1は
その外周表面及び内周表面を円周方向にn分割して(本
実施例では4分割)S極・N極が交互に着磁された着磁部
を有する。マグネット1は射出成形により形成されるプ
ラスチックマグネット材料により形成される。これによ
り円筒形状の半径方向に関しての厚さは非常に薄く構成
することができる。また、マグネット1には軸方向中央
部に回転軸1a及び回転軸1bを有するとともに、ギア
部1cが一体的に形成されている。回転軸1aは補助ス
テータ5に回転可能に支持され、回転軸1bは地板21
に回転可能に支持される。
【0033】マグネット1は射出成形により成形されるプラ
スチックマグネットからなるため、回転軸1a,1bや
ギア部1cを有するという複雑な形状でも製造が容易と
なる。
【0034】2は円筒形状のコイルであり、絶縁材料からな
るボビン3に巻き付けられている。コイル2の両端部は
ボビン3の端子保持部3aに植立される2つの端子ピン
6にそれぞれ半田付けされる。コイル2はその外径がマ
グネット1の外径とほぼ同じ寸法となっている。
【0035】4は軟磁性材料からなるステータであり、第1
の外筒と第1の内軸4cとそれを結ぶ第1の天板4d、
第2の外筒と第2の内軸4gとそれを結ぶ第2の天板4
h、第1の天板4dと第2の天板4gとを連結する接続
部4i、及び取り付け穴4j,4kで構成される。第1
の外筒は第1の天板4dから軸方向に延出する複数の歯
(本実施例では2つ)によって構成され、これらが第1
の外側磁極4a,4bを形成している。また、第1の外
側磁極4a,4bはマグネット1の外周面に対向してギ
ア部1cの手前まで伸びており、その先端形状は磁極の
付け根部分となるコイル2下端付近から先端に近づくに
従って幅狭なものとなっている。第1の内軸4cは第1
の天板4dの中心から軸方向に延出する。第1の天板4
dはコイル2とほぼ同じ外径となっている。
【0036】5は補助ステータであり、その内径部5cがス
テータ4の第1の内軸4cに嵌合して固着され、かつ外
径部にはステータ4の第1の外側磁極4a,4bに対向
した位相で対向部5a,5bが形成されている。対向部
5a,5bはそれぞれがマグネット1の着磁に関して同
位相になるように、円周方向に360/(n/2)度、
即ち180度づつずれて形成されており、同じくステー
タ4の第1の外側磁極4a,4bはそれぞれがマグネッ
ト1の着磁に関して同位相になるように、円周方向に3
60/(n/2)度、即ち180度づつずれて形成され
ている。
【0037】コイル2及びボビン3はマグネット1と同心位
置になるように、補助ステータ5に挟まれる形でステー
タ4に固定される。ステータ4の第1の内軸4cと補助
ステータ5とで第1の内側磁極を構成している。
【0038】以上、マグネット1、コイル2、ボビン3、ス
テータ4の第1の外側磁極4a,4b及び第1の内軸4
c及び第1の天板4d、補助ステータ5、端子ピン6に
より第1の駆動手段が構成される。
【0039】同様に、図1から図8において、11は円筒形
状のマグネットであり、図5から図8に示すようにマグ
ネット11はその外周表面及び内周表面を円周方向にn
分割して(本実施例では4分割)S極・N極が交互に着磁
された着磁部を有する。マグネット11は射出成形によ
り形成されるプラスチックマグネット材料により形成さ
れる。これにより円筒形状の半径方向に関しての厚さは
非常に薄く構成することができる。
【0040】また、マグネット11には軸方向中央部に回転
軸11a及び回転軸11bを有するとともに、ギア部1
1cが一体的に形成されている。回転軸11aは補助ス
テータ15に回転可能に支持され、回転軸11bは地板
21に回転可能に支持される。
【0041】マグネット11は射出成形により成形されるプ
ラスチックマグネットからなるため、回転軸11a,1
1bやギア部11cを有するという複雑な形状でも製造
が容易となる。
【0042】12は円筒形状のコイルであり、絶縁材料から
なるボビン13に巻き付けられている。コイル12の両
端部はボビン13の端子保持部13aに植立される2つ
の端子ピン16にそれぞれ半田付けされる。コイル12
はその外径がマグネット11の外径とほぼ同じ寸法とな
っている。
【0043】ステータ4の第2の外筒は第2の天板4dから
軸方向に延出する複数の歯(本実施例では2つ)によっ
て構成され、これらが第2の外側磁極4a,4bを形成
している。また、第2の外側磁極4a,4bはマグネッ
ト11の外周面に対向してギア部11cの手前まで伸び
ており、その先端形状は磁極の付け根部分となるコイル
12下端付近から先端に近づくに従って幅狭なものとな
ってる。第2の内軸4gは第2の天板4hの中心から軸
方向に延出する。第2の天板4hはコイル12とほぼ同
じ外径となっている。
【0044】15は補助ステータであり、その内径部15c
がステータ4の第2の内軸4gに嵌合して固着され、か
つ外径部にはステータ4の第2の外側磁極4e,14f
に対向した位相で対向部15a,15bが形成されてい
る。対向部15a,15bはそれぞれがマグネット11
の着磁に関して同位相になるように、円周方向に360
/(n/2)度、即ち180度づつずれて形成されてお
り、同じくステータ4の第2の外側磁極4e,4fはそ
れぞれがマグネット11の着磁に関して同位相になるよ
うに、円周方向に360/(n/2)度、即ち180度
づつずれて形成されている。
【0045】コイル12及びボビン13はマグネット11と
同心位置になるように、補助ステータ15に挟まれる形
でステータ4に固定される。ステータ4の第2の内軸4
gと補助ステータ15とで第2の内側磁極を構成してい
る。
【0046】以上、マグネット11、コイル12、ボビン1
3、ステータ4の第2の外側磁極4e,4f及び第2の
内軸4g及び第2の天板4h、補助ステータ15により
第2の駆動手段が構成される。
【0047】21は中央に開口部21aが形成されたドーナ
ツ形状の地板であり、22は地板21の開口部21aに
嵌合部22bが嵌合して回転可能に取り付けられる駆動
伝達リングである。第1の駆動手段と第2の駆動装手段
はステータ4の取り付け穴4j及び取り付け穴4kがそ
れぞれ地板21の取り付けダボ21d及び取り付けダボ
21eに位置決めされて、公知の方法、例えば接着等に
より地板21に固定される。
【0048】その際、第1の駆動装手段のマグネット1の回
転軸1aが補助ステータ5の内径部5cに嵌合し、第1
の駆動装手段のマグネット1の回転軸1bが地板21の
軸穴21bに嵌合し、第2の駆動装手段のマグネット1
1の回転軸11aが補助ステータ15の内径部15cに
嵌合し、第2の駆動装手段のマグネット11の回転軸1
1bが地板21の軸穴21cに嵌合して、マグネット1
及びマグネット11は回転可能に保持される。
【0049】第1の駆動手段のステータ及び第2の駆動手段
のステータは、第1の天板4dのうち第1の外側磁極4
aの付け根と第1の外側磁極4bの付け根の間から第2
の天板4hのうち第2の外側磁極4eの付け根と第2の
外側磁極4fの付け根の間までを結ぶ接続部4iでつな
がっている。すなわち、第1の駆動手段のステータと第
2の駆動手段のステータとは一体化しており、それぞれ
の外側磁極の天板平面への展開図が重ならないようにプ
レス成形が可能な形状となっている。
【0050】第1の駆動手段と第2の駆動手段は軸方向が平
行の状態で地板21の円周方向に並べて配置されてお
り、第1の駆動手段のマグネット1に一体的に形成され
たギア部1cは第2の駆動手段のマグネット11に一体
的に形成されたギア部11cと噛み合っている。また、
駆動伝達リング22にはギヤ部22aが一体的に形成さ
れており、ギヤ部22aは第1の駆動手段のマグネット
1に一体的に形成されたギア部1cと噛み合って連結さ
れる。
【0051】これにより第1の駆動手段のマグネット1と第
2の駆動手段のマグネット11とはお互いに連動して駆
動することができる。この時、マグネット1の着磁位相
とステータ4の第1の外側磁極4a,4bの関係は、マ
グネット11の着磁位相とステータ4の第2の外側磁極
14e,14fの関係に対して180/n度、即ち45
°ずれて配置される。
【0052】駆動伝達リング22は連動して駆動する第1の
駆動手段と第2の駆動手段とによって回転駆動される。
この様子は後述する。
【0053】23,24,25,26,27は絞り羽根であ
り、これらの図1下面側に突出するダボ23a,24
a,25a,26a,27aがそれぞれカム板28に形
成されたカム溝28a,28b,28c,28d,28
eに摺動可能に嵌合し、図1上面側に突出するダボ23
b,24b,25b,26b,27bがそれぞれ駆動伝
達リング22に形成された穴22c,22d,22e,
22f,22gに回転可能に嵌合する。地板21は駆動
伝達リング22及び絞り羽根23,24,25,26,
27を間に挟んでカム板28に固定される。駆動伝達リ
ング22の回転により絞り羽根23,24,25,2
6,27は光軸回りに回動しながら通過光量を変化させ
るよう構成されている。
【0054】以上、第1の駆動手段、第2の駆動手段、地板
21、駆動伝達リング22、絞り羽根23,24,2
5,26,27、カム板28により光量制御装置が構成
される。
【0055】ステータ4の第1の外側磁極4a,4b及び第
2の外側磁極4e,4fは軸と平行方向に延出する歯に
より構成されている。この構成によりモータの直径を最
小限にしつつ磁極の形成が可能となる。つまり、外側磁
極を半径方向に延びる凹凸で形成すると、その分モータ
の直径は大きくなってしまうが、本実施例では軸と平行
方向に延出する歯により外側磁極を構成しているので、
第1の駆動手段及び第2の駆動手段の直径D(図4参
照)を最小限に抑えることができる。また、第1の駆動
装置及び第2の駆動装置は地板21に開口部21aを遮
らぬように配置してあるが、それらの直径Dを最小限に
抑えることができるので、開口部21aを除いた部分の
幅W(図4参照)が小さく抑えられ、光量制御装置その
ものの直径も小さく抑えることが可能となる。
【0056】第1の駆動手段も第2の駆動手段も軸方向の長
さはマグネットの長さとコイルの長さを加えただけの長
さでほぼ決まるため、軸方向の高さH(図4参照)が非
常に低いアクチエータとして構成でき、第1の駆動手段
及び第2の駆動手段は軸方向に平行に並べて配置してあ
るので、絞り羽根を駆動するアクチエータとして光軸と
平行方向に関して短く構成でき、他のレンズや構造物に
対して邪魔にならない。
【0057】ステータ4の第1の外側磁極4a,4b及び第
1の内側磁極の一部を構成する補助ステータ5の対向部
5a,5bはマグネット1の一端側の外周面および内周
面に対向してマグネット1の一端側を挟み込むように設
けられる。
【0058】同様にステータ4の第2外側磁極4e,4f及
び第2の内側磁極の一部を構成する補助ステータ15の
対向部15a,15bはマグネット11の一端側の外周
面および内周面に対向してマグネット11の一端側を挟
み込むように設けられる。
【0059】ステータ4の第1の外側磁極4a,4b及び補
助ステータ5の間にコイル2及びボビン3が設けられ、
コイル2に通電されることによりステータ4の第1の外
側磁極4a,4b及び補助ステータ5が励磁される。
【0060】同様にステータ4の第2の外側磁極4e,4f
及び補助ステータ15の間にコイル12及びボビン13
が設けられ、コイル12に通電されることによりステー
タ4の第2の外側磁極4e,4f及び補助ステータ15
が励磁される。
【0061】したがって、コイル2により発生する磁束は第
1の外側磁極4a,4b及び第1の内側磁極の一部を構
成する対向部5a,5bとの間に配置されるマグネット
1を横切るので、マグネット1に効果的に作用し、コイ
ル12により発生する磁束は第2の外側磁極4e,4f
及び第2の内側磁極の一部を構成する対向部15a,1
5bとの間に配置されるマグネット11を横切るので、
マグネット11に効果的に作用し、モータの出力を高め
る。
【0062】第1の駆動手段の内側磁極はコイル2の内径よ
りも大きな外径を有し、第2の駆動手段の内側磁極はコ
イル12の内径よりも大きな外径を有していることで、
コイルの内径を小さくしてコイルの占有する体積を大き
くしても、第1の駆動手段の外側磁極と内側磁極の距離
及び第2の駆動手段の外側磁極と内側磁極の距離を小さ
く構成することが可能になる。これによりコイル側から
見た磁気抵抗は小さく構成されるため、小さな電力によ
っても多くの磁束を発生させることが可能となり、モー
タの出力が高まる。
【0063】図5〜図8は第1の駆動手段と第2の駆動手段
からなるモータと駆動伝達リング22の関係を示す断面
図である。
【0064】マグネット1の着磁位相とステータ4の第1の
外側磁極4a,4bの関係はマグネット11の着磁位相
とステータ4の第2の外側磁極4e,4fの関係に対し
て180/n度、即ち45°ずれて配置されている。こ
れはマグネット1のギア部1cとマグネット11のギア
部11cの特定の歯の位相を合わせることで180/n
度ずれて配置されるように構成してある。
【0065】次に駆動伝達リング22が第1の駆動手段と第
2の駆動手段によって駆動される様子を説明する。
【0066】図5の状態はコイル12のみに通電して、ステ
ータ4の第2の外側磁極4e,4fをS極とし、第2の
内側磁極の一部を構成する補助ステータ15の対向部1
5a,15bをN極とした場合のものである。マグネッ
ト11の外周表面のN極に着磁された着磁部がステータ
4の第2の外側磁極4e,4fの中心に位置出しされ、
マグネット11の内周表面のS極に着磁された着磁部が
補助ステータ15の対向部15a,15bの中心に位置
出しされる。
【0067】図5の状態からコイル12の通電を切り、コイ
ル2に通電して、ステータ4の第1の外側磁極4a,4
bをN極とし、第1の内側磁極の一部を構成する補助ス
テータ5の対向部5a,5bをS極に励磁すると、マグ
ネット1の外周表面のS極に着磁された着磁部がステー
タ4の第1の外側磁極4a,4bの中心に位置出しさ
れ、マグネット1の内周表面のN極に着磁された着磁部
が補助ステータ5の対向部5a,5bの中心に位置出し
される。この時、ギア部1cとギア部11cとによって
連結されているマグネット1及びマグネット11はそれ
ぞれ反時計方向及び時計方向に45度回転し、マグネッ
ト1のギア部1cと噛み合っている駆動伝達リング22
は時計方向に回転して、図6に示す状態となる。
【0068】次に、コイル2への通電を切りコイル12への
通電を図5に示す状態に対し反転させ、ステータ4の第
2の外側磁極4e,4fをN極とし、第2の内側磁極の
一部を構成する補助ステータ15の対向部15a,15
bをS極に励磁すると、マグネット11の外周表面のS
極に着磁された着磁部がステータ4の第2の外側磁極4
e,4fの中心に位置出しされ、マグネット11の内周
表面のN極に着磁された着磁部が補助ステータ15の対
向部15a,15bの中心に位置出しされる。この時、
ギア部1cとギア部11cとによって連結されているマ
グネット1及びマグネット11はそれぞれ反時計方向及
び時計方向に45度回転し、マグネット1のギア部1c
と噛み合っている駆動伝達リング22は時計方向に回転
して、図7に示す状態となる。
【0069】次に、コイル12への通電を切りコイル2への
通電を図6に示す状態に対し反転させ、ステータ4の第
1の外側磁極4a,4bをS極とし、第2の内側磁極の
一部を構成する補助ステータ5の対向部5a,5bをN
極に励磁すると、マグネット1の外周表面のN極に着磁
された着磁部がステータ4の第1の外側磁極4a,4b
の中心に位置出しされ、マグネット1の内周表面のS極
に着磁された着磁部が補助ステータ5の対向部5a,5
bの中心に位置出しされる。この時、ギア部1cとギア
部11cとによって連結されているマグネット1及びマ
グネット11はそれぞれ反時計方向及び時計方向に45
度回転し、マグネット1のギア部1cと噛み合っている
駆動伝達リング22は時計方向に回転して、図8に示す
状態となる。
【0070】以降、上記のようにコイル2及びコイル12へ
の通電方向を順次切り換えていくことにより、マグネッ
ト1、マグネット11、及び駆動伝達リング22も同時
に回転し、通電位相に応じた位置へと順次回転すること
になる。
【0071】ここで、このような構成のアクチュエータが超
小型化になる上で最適な構成であることについて述べ
る。本実施例のアクチュエータの基本構成について述べ
ると、第1に、第1の駆動手段及び第2駆動手段のマグ
ネットを中空の円筒形状に形成していること 第2に、第1の駆動手段及び第2駆動手段のマグネット
の外周面及び内周面を周方向にn分割して異なる極に交
互に着磁していること 第3に、第1の駆動手段及び第2駆動手段ともに軸方向
にコイルとマグネットを順に配置していること 第4に、第1の駆動手段及び第2駆動手段ともにコイル
により励磁されるステータの外側磁極および内側磁極を
それぞれマグネットの外周面および内周面に対向させて
いること 第5に、第1の駆動手段及び第2駆動手段の外側磁極を
軸と平行方向に延出する歯により構成しているのこと 第6に、第1の駆動手段及び第2の駆動手段を平行に並
べて配置していること 第7に、第1の駆動手段のマグネットと第2の駆動手段
のマグネットとを直接連結していること 第8に、第1の駆動手段のステータと第2の駆動手段の
ステータとを一体化していることである。
【0072】この第1の駆動手段及び第2の駆動手段の径は
マグネットの径にステータの磁極を対向させるだけの大
きさがあればよく、また、第1の駆動手段及び第2の駆
動手段の長さはマグネットの長さにコイルの長さを加え
た程度の長さがあれば良いことになる。このため第1の
駆動手段及び第2の駆動手段の大きさは、マグネット及
びコイルの径と長さによって決まるもので、マグネット
及びコイルの径と長さをそれぞれ非常に小さくすれば第
1の駆動手段及び第2の駆動手段を超小型にすることが
できるものである。
【0073】この時、マグネット及びコイルの径と長さをそ
れぞれ非常に小さくすると、第1の駆動手段及び第2の
駆動手段としての精度を維持することが難しくなるが、
これはマグネットを中空の円筒形状に形成し、この中空
の円筒形状に形成されたマグネットの外周面及び内周面
にステータの外側磁極および内側磁極を対向させるとい
う単純な構造により、第1の駆動手段及び第2の駆動手
段の精度の問題を解決している。
【0074】また、開口部21aを遮らぬように第1の駆動
手段及び第2の駆動手段を配置してあるが、それらの直
径を最小限に抑えることができることで、光量制御装置
そのものの直径も小さく抑えることができる。
【0075】さらに、第1の駆動手段及び第2の駆動手段を
平行に並べて配置していることで、絞り羽根を駆動する
アクチュエータとして光軸と平行方向に関して短く、他
のレンズや構造物に対して邪魔にならないように構成で
きる。
【0076】また、第1の駆動手段のマグネットと第2の駆
動手段のマグネットを直接連結しているとともに、第1
の駆動手段のステータと第2の駆動手段のステータとを
一体化していることで、双方向の回転が可能なモータと
してユニット化が可能となるとともに、ステータが別体
のものに比べて第1の駆動手段のステータと第2の駆動
手段のステータとの位置精度が高くなるためステップモ
ータとしての回転精度が向上し、さらには部品点数の削
減が可能となってコストダウンになる。
【0077】さらに、第1の駆動手段のステータ及び第2の
駆動手段のステータは、第1の天板4dのうち第1の外
側磁極4aの付け根と第1の外側磁極4bの付け根の間
から第2の天板4hのうち第2の外側磁極4eの付け根
と第2の外側磁極4fの付け根の間までを結ぶ接続部4
iでつながっているので、第1の駆動手段のステータの
外側磁極4a,4bと第2の駆動手段のステータの外側
磁極4e,4fとがお互いに影響を及ぼし合うことを防
止できるとともに、ステータを一体プレス成形すること
が可能となる。
【0078】前述したようにマグネット1の着磁位相とステ
ータ4の第1の外側磁極4a,4bの関係は、マグネッ
ト11の着磁位相とステータ4の第2の外側磁極4e,
4fの関係に対して180/n度、即ち45°ずれて配
置する必要がある。そこで、マグネット1のギア部1c
とマグネット11のギア部11cの特定の歯の位相を合
わせるだけで、180/n度ずれて配置されるように構
成した。これによりマグネットの着磁位相をギアの歯の
位置を見ることで目視可能になるので、組み立て時に第
1の駆動手段のマグネット1と第2の駆動手段のマグネ
ット11との相対的回転位置を所定の位置で組み立てや
すくなり、組み立て作業効率が高まる。
【0079】(発明と実施例1の対応)上記実施例1におい
て、図1乃至図8のマグネット1が本発明の第1の駆動
手段のマグネットに相当し、図1乃至図4のコイル2が
本発明の第1の駆動手段のコイルに相当し、図1乃至図
8のステータ4及び補助ステータ5が本発明の第1の駆
動手段のステータに相当し、図1,図2,図3,図5乃
至図8のマグネット11が本発明の第2の駆動手段のマ
グネットに相当し、図1,図2,図3のコイル12が本
発明の第2の駆動手段のコイルに相当し、図1,図2,
図3,図5乃至図8のステータ4及び補助ステータ15
が本発明の第2の駆動手段のステータに相当し、図1,
図4乃至図8の駆動伝達リング22が本発明の駆動伝達
手段に相当し、図1の絞り羽根23,24,25,2
6,27及び図4の絞り羽根23が本発明の羽根に相当
する。
【0080】以上が実施例の各構成と本発明の各構成の対応
関係であるが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、特許請求の範囲で表現した構成要素と均等なも
の、又は実施例がもつ機能が達成できる構成であればど
のようなものであっても良いことは言うまでもない。例
えば、特許請求の範囲で表現されている第1ステータと
第2ステータとを一体化したとは必ずしも物理的に一体
化となっている必要はなく、機械的に連結されて固定さ
れているような場合も含むものである。
【0081】(変形例)上記の実施例1においては、マグネ
ット1とマグネット11の連結をギア部1cとギア部1
1cで行ったが、その他の連結方法でも良い。例えばマ
グネット1にピンを設け、マグネット11にそれに嵌合
する溝を設ける。マグネット1、マグネット11の回転
量が少ない場合はこのような構成でも達成可能である。
また、マグネットには回転軸を一体的に形成している
が、回転軸を別体としてマグネットに固定してもよい。
また、マグネットにギア部を一体的に形成しているが、
ギア部を別体としてマグネットに固定してもよい。ま
た、第1の駆動手段と第2の駆動手段を絞り羽根が回動
する地板に直接組み付け固定しているが、第1の駆動手
段と第2の駆動手段が噛み合った状態で所定のケースに
固定してユニット化し、これを地板に組み付けてもよ
い。また、第1の駆動手段と第2の駆動手段とによって
構成するモータは絞り羽根を駆動するためのアクチエー
タとして用いたが、他の用途、例えばシャッター羽根を
駆動するためのアクチュエータとして用いてもよいし、
レンズ駆動のためのカム筒等を回転させる等にも使用可
能であり、高出力で直径が小さく且つ軸方向の長さも短
いという利点を持ったモータとしても有用なものとな
る。
【0082】(実施例2)次に、本発明の実施例2を図面を
参照して詳細に説明する。図9〜図20は本発明の実施
例2を示す図であり、そのうち、図9は光量制御装置の
分解斜視図であり、図10は第1の駆動手段及び第2の
駆動手段の分解斜視図、図11は第1の駆動手段及び第
2の駆動手段の光量制御装置における円周方向断面図、
図12は第1の駆動手段の中心を通る光量制御装置の径
方向断面図、図13は減速ギアの中心を通る光量制御装
置の径方向断面図、図14はステータの展開図、図15
は別の実施例に係るステータの斜視図、図16は図15
におけるステータの展開図、図17〜図20は第1の駆
動手段と第2の駆動手段と減速ギアの関係を示す説明図
である。
【0083】図9から図20において、51は円筒形状のマ
グネットであり、図17から図20に示すようにマグネ
ット51はその外周表面及び内周表面を円周方向にn分
割して(本実施例では8分割)S極・N極が交互に着磁さ
れた着磁部を有する。マグネット51は射出成形により
形成されるプラスチックマグネット材料により形成され
る。これにより円筒形状の半径方向に関しての厚さは非
常に薄く構成することができる。また、マグネット51
には軸方向中央部に回転軸51a及び回転軸51bを有
するとともに、ギア部51cが一体的に形成されてい
る。回転軸51aは補助ステータ55に回転可能に支持
され、回転軸51bは地板68に回転可能に支持され
る。
【0084】マグネット51は射出成形により成形されるプ
ラスチックマグネットからなるため、回転軸51a,5
1bやギア部51cを有するという複雑な形状でも製造
が容易となる。
【0085】52は円筒形状のコイルであり、絶縁材料から
なるボビン53に巻き付けられている。コイル52の両
端部はボビン53の端子保持部53aに植立される2つ
の端子ピン56にそれぞれ半田付けされる。コイル52
はその外径がマグネット51の外径とほぼ同じ寸法とな
っている。
【0086】54は軟磁性材料からなるステータであり、第
1の外筒と第1の内軸54eとそれを結ぶ第1の天板5
4f、第2の外筒と第2の内軸54kとそれを結ぶ第2
の天板54l、第1の天板54fと第2の天板54lと
を連結する接続部54m、及び接続部54mの中央に設
けられ減速ギア67を保持する軸穴54nで構成され
る。第1の外筒は第1の天板54fから軸方向に延出す
る複数の歯(本実施例では4つ)によって構成され、こ
れらが第1の外側磁極54a,54b,54c,54d
を形成している。
【0087】また、第1の外側磁極54a,54b,54
c,54dはマグネット51の外周面に対向してギア部
51cの手前まで伸びており、その先端形状は磁極の付
け根部分となるコイル52下端付近から先端に近づくに
従って幅狭なものとなっている。第1の内軸54eは第
1の天板54fの中心から軸方向に延出する。第1の天
板54fはコイル52とほぼ同じ外径となっている。
【0088】55は補助ステータであり、その内径部55e
がステータ54の第1の内軸54eに嵌合して固着さ
れ、かつ外径部にはステータ54の第1の外側磁極54
a,54b,54c,54dに対向した位相で対向部5
5a,55b,55c,55dが形成されている。対向
部55a,55b,55c,55dはそれぞれがマグネ
ット51の着磁に関して同位相になるように、円周方向
に360/(n/2)度、即ち90度づつずれて形成さ
れており、同じくステータ54の第1の外側磁極54
a,54b,54c,54dはそれぞれがマグネット1
の着磁に関して同位相になるように、円周方向に360
/(n/2)度、即ち90度づつずれて形成されてい
る。
【0089】コイル52及びボビン53はマグネット51と
同心位置になるように、補助ステータ55に挟まれる形
でステータ54に固定される。ステータ54の第1の内
軸54eと補助ステータ55とで第1の内側磁極を構成
している。
【0090】以上、マグネット51、コイル52、ボビン5
3、ステータ54の第1の外側磁極54a,54b,5
4c,54d及び第1の内軸54e及び第1の天板54
f、補助ステータ55、端子ピン56により第1の駆動
手段が構成される。
【0091】同様に、図9から図20において、61は円筒
形状のマグネットであり、図17から図20に示すよう
にマグネット61はその外周表面及び内周表面を円周方
向にn分割して(本実施例では8分割)S極・N極が交互
に着磁された着磁部を有する。マグネット61は射出成
形により形成されるプラスチックマグネット材料により
形成される。これにより円筒形状の半径方向に関しての
厚さは非常に薄く構成することができる。また、マグネ
ット61には軸方向中央部に回転軸61a及び回転軸6
1bを有するとともに、ギア部61cが一体的に形成さ
れている。回転軸61aは補助ステータ65に回転可能
に支持され、回転軸61bは地板68に回転可能に支持
される。
【0092】マグネット61は射出成形により成形されるプ
ラスチックマグネットからなるため、回転軸61a,6
1bやギア部61cを有するという複雑な形状でも製造
が容易となる。
【0093】62は円筒形状のコイルであり、絶縁材料から
なるボビン63に巻き付けられている。コイル62の両
端部はボビン63の端子保持部63aに植立される2つ
の端子ピン66にそれぞれ半田付けされる。コイル62
はその外径がマグネット61の外径とほぼ同じ寸法とな
っている。
【0094】ステータ54の第2の外筒は第2の天板54l
から軸方向に延出する複数の歯(本実施例では4つ)に
よって構成され、これらが第2の外側磁極54g,54
h,54i,54jを形成している。また、第2の外側
磁極54g,54h,54i,54jはマグネット61
の外周面に対向してギア部61cの手前まで伸びてお
り、その先端形状は磁極の付け根部分となるコイル62
下端付近から先端に近づくに従って幅狭なものとなって
る。第2の内軸54kは第2の天板54lの中心から軸
方向に延出する。第2の天板54lはコイル62とほぼ
同じ外径となっている。
【0095】65は補助ステータであり、その内径部65e
がステータ54の第2の内軸54kに嵌合して固着さ
れ、かつ外径部にはステータ54の第2の外側磁極54
g,54h,54i,54jに対向した位相で対向部6
5a,65b,65c,65dが形成されている。対向
部65a,65b,65c,65dはそれぞれがマグネ
ット61の着磁に関して同位相になるように、円周方向
に360/(n/2)度、即ち90度づつずれて形成さ
れており、同じくステータ54の第2の外側磁極54
g,54h,54i,54jはそれぞれがマグネット6
1の着磁に関して同位相になるように、円周方向に36
0/(n/2)度、即ち90度づつずれて形成されてい
る。
【0096】コイル62及びボビン63はマグネット61と
同心位置になるように、補助ステータ65に挟まれる形
でステータ54に固定される。ステータ54の第2の内
軸55kと補助ステータ65とで第2の内側磁極を構成
している。
【0097】以上、マグネット61、コイル62、ボビン6
3、ステータ54の第2の外側磁極54g,54h,5
4i,54j及び第2の内軸54k及び第2の天板54
l、補助ステータ65により第2の駆動手段が構成され
る。
【0098】67は減速ギアである。第1の駆動手段と第2
の駆動装手段はステータ54を公知の方法、例えば接着
等により地板68に固定することで位置決め配置され
る。その際、第1の駆動装手段のマグネット51の回転
軸51aが補助ステータ55の内径部55eに嵌合し、
回転軸51bが地板68の軸穴68aに嵌合し、第2の
駆動装手段のマグネット61の回転軸61aが補助ステ
ータ65の内径部65eに嵌合し、回転軸61bが地板
68の軸穴68bに嵌合して、マグネット51及びマグ
ネット61は回転可能に保持される。また、減速ギア6
7は回転軸67cがステータ54の軸穴54nに嵌合
し、回転軸67dが地板68の軸穴68cに嵌合して回
転可能に保持される。
【0099】第1の駆動手段のステータ及び第2の駆動手段
のステータは、第1の天板54fのうち第1の外側磁極
54cの付け根と第1の外側磁極54dの付け根の間か
ら第2の天板54lのうち第2の外側磁極54iの付け
根と第2の外側磁極54jの付け根の間までを結ぶ接続
部54mでつながっている。すなわち、第1の駆動手段
のステータと第2の駆動手段のステータとは一体化して
おり、それぞれの外側磁極のプレス成形が可能な形状と
なっている。
【0100】図14はステータ54の展開図である。マグネ
ット51及びマグネット61の着磁分割数をそれぞれn
とすると、第1の天板54fの軸中心から第2の天板5
4lの軸中心までを結ぶ線と第1の天板54fの軸中心
から第1の外側磁極54cの先端とを結ぶ線とのなす角
θ、第1の天板54fの軸中心から第2の天板54lの
軸中心までを結ぶ線と第1の天板54fの軸中心から第
1の外側磁極54dの先端とを結ぶ線とのなす角θ、第
1の天板54fの軸中心から第2の天板54lの軸中心
までを結ぶ線と第2の天板54lの軸中心から第2の外
側磁極54jの先端とを結ぶ線とのなす角θ、第1の天
板54fの軸中心から第2の天板54lの軸中心までを
結ぶ線と第2の天板54lの軸中心から第2の外側磁極
54iの先端とを結ぶ線とのなす角θは、θ=360/
n となり、第1の天板54f及び第2の天板54lの
軸中心から外側磁極である歯の付け根中央部までの距離
をaとし、第1の外側磁極及び第2の外側磁極の軸方向
長さをbとすると、第1の天板54fの軸中心から第2
の天板54lの軸中心までの距離Lは、L>2(a+
b)cosθ となるように接続部54mが設定され
る。
【0101】これにより、ステータ54の展開形状におい
て、第1の外側磁極と第2の外側磁極とが重なることが
ないため、ステータ54を容易にプレス成形することが
可能となる。
【0102】図15はステータの別の実施例としてステータ
54とは部分的に異なるプレス形状で作成されるステー
タの斜視図であり、図16は図15におけるステータ8
0の展開図である。ステータ80はステータ54と同様
に軟磁性材料からなるステータであり、第1の外筒と第
1の内軸とそれを結ぶ第1の天板80f、第2の外筒と
第2の内軸とそれを結ぶ第2の天板80l、第1の天板
80fと第2の天板80lとを連結する接続部80m、
及び接続部80mの中央に設けられ減速ギア67を保持
する軸穴80nで構成される。
【0103】第1の外筒は第1の天板80fから軸方向に延
出する複数の歯(本実施例では4つ)によって構成さ
れ、これらが第1の外側磁極80a,80b,80c,
80dを形成している。第2の外筒は第2の天板80l
から軸方向に延出する複数の歯(本実施例では4つ)に
よって構成され、これらが第2の外側磁極80g,80
h,80i,80jを形成している。接続部80mは軸
方向に段部80o、80pを持つ折り返し形状で構成さ
れる。
【0104】これにより、ステータ80の展開形状におい
て、第1の外側磁極と第2の外側磁極とが重らないよう
に段部80o、80pの長さを調整できるため、ステー
タ80を容易にプレス成形することが可能になるととも
に、プレス後の第1の天板80fの軸中心から第2の天
板80lの軸中心までの距離に制約を受けないため、さ
らなるモータの小型化が可能となる。
【0105】第1の駆動手段と第2の駆動手段は軸方向が平
行の状態で地板68に並べて配置されており、第1の駆
動手段のマグネット51に一体的に形成されたギア部5
1c及び第2の駆動手段のマグネット61に一体的に形
成されたギア部61cはそれぞれ減速ギア67のギア部
67aと噛み合っている。
【0106】これにより第1の駆動手段のマグネット51と
第2の駆動手段のマグネット61とはお互いに連動して
駆動することができる。この時、マグネット51の着磁
位相とステータ54の第1の外側磁極54a,54b,
54c,54dの関係は、マグネット61の着磁位相と
ステータ54の第2の外側磁極54g,54h,54
i,54jの関係に対して180/n度、即ち22.5
°ずれて配置される。
【0107】減速ギア67は第1の駆動手段と第2の駆動手
段とによって回転駆動される。この様子は後述する。
【0108】第1の駆動手段、第2の駆動手段、減速ギア6
7及び地板68で1つのモータユニットとして構成され
る。
【0109】71は中央に開口部71aが形成されたドーナ
ツ形状の押え板であり、モータユニットは地板68の位
置決めダボ68dが押え板71の穴71bに嵌合し、地
板68の位置決めダボ68eが押え板71の穴71cに
嵌合して位置決めされ、接着やビス止め等により押え板
71に固定される。
【0110】72は押え板71の開口部71aに嵌合部72
bが嵌合して回転可能に取り付けられる駆動伝達リング
である。駆動伝達リング72にはギヤ部72aが一体的
に形成されており、ギヤ部72aは減速ギア67のギア
部67bと噛み合って連結される。
【0111】73,74,75,76,77は絞り羽根であ
り、これらの図1下面側に突出するダボ73a,74
a,75a,76a,77aがそれぞれカム板78に形
成されたカム溝78a,78b,78c,78d,78
eに摺動可能に嵌合し、図1上面側に突出するダボ73
b,74b,75b,76b,77bがそれぞれ駆動伝
達リング72に形成された穴72c,72d,72e,
72f,72gに回転可能に嵌合する。押え板71は駆
動伝達リング72及び絞り羽根73,74,75,7
6,77を間に挟んでカム板78に固定される。減速ギ
ア67と連結している駆動伝達リング72の回転により
絞り羽根73,74,75,76,77は光軸回りに回
動しながら通過光量を変化させるよう構成されている。
【0112】以上、モータユニット、押え板71、駆動伝達
リング72、絞り羽根73,74,75,76,77、
カム板78により光量制御装置が構成される。
【0113】ステータ54の第1の外側磁極54a,54
b,54c,54d及び第2の外側磁極54g,54
h,54i.54jは軸と平行方向に延出する歯により
構成されている。この構成によりモータの直径を最小限
にしつつ磁極の形成が可能となる。つまり、外側磁極を
半径方向に延びる凹凸で形成すると、その分モータの直
径は大きくなってしまうが、本実施例では軸と平行方向
に延出する歯により外側磁極を構成しているので、第1
の駆動手段及び第2の駆動手段の直径D2(図12参
照)を最小限に抑えることができる。また、第1の駆動
装置及び第2の駆動装置は地板21に押え板71の開口
部71aを遮らぬように配置してあるが、それらの直径
D2を最小限に抑えることができるので、開口部71a
を除いた部分の幅W2(図12参照)が小さく抑えら
れ、光量制御装置そのものの直径も小さく抑えることが
可能となる。
【0114】第1の駆動手段も第2の駆動手段も軸方向の長
さはマグネットの長さとコイルの長さを加えただけの長
さでほぼ決まるため、軸方向の高さH2(図12参照)
が非常に低いアクチエータとして構成でき、第1の駆動
手段及び第2の駆動手段は軸方向に平行に並べて配置し
てあるので、絞り羽根を駆動するアクチエータとして光
軸と平行方向に関して短く構成でき、他のレンズや構造
物に対して邪魔にならない。
【0115】ステータ54の第1の外側磁極54a,54
b,54c,54d及び第1の内側磁極の一部を構成す
る補助ステータ55の対向部55a,55b,55c,
55dはマグネット51の一端側の外周面および内周面
に対向してマグネット51の一端側を挟み込むように設
けられる。
【0116】同様にステータ54の第2外側磁極54g,5
4h,54i,54j及び第2の内側磁極の一部を構成
する補助ステータ65の対向部65a,65b,65
c,65dはマグネット61の一端側の外周面および内
周面に対向してマグネット61の一端側を挟み込むよう
に設けられる。
【0117】ステータ54の第1の外側磁極54a,54
b、54c,54d及び補助ステータ55の間にコイル
52及びボビン53が設けられ、コイル52に通電され
ることによりステータ54の第1の外側磁極54a,5
4b、54c,54d及び補助ステータ55が励磁され
る。
【0118】同様にステータ54の第2の外側磁極54g,
54h,54i,54j及び補助ステータ65の間にコ
イル62及びボビン63が設けられ、コイル62に通電
されることによりステータ54の第2の外側磁極54
g,54h,54i,54j及び補助ステータ65が励
磁される。
【0119】したがって、コイル52により発生する磁束は
第1の外側磁極54a,54b,54c,54d及び第
1の内側磁極の一部を構成する対向部5a,5b,5
c,5dとの間に配置されるマグネット51を横切るの
で、マグネット51に効果的に作用し、コイル62によ
り発生する磁束は第2の外側磁極54g,54h,54
i,54j及び第2の内側磁極の一部を構成する対向部
65a,65b,65c,65dとの間に配置されるマ
グネット61を横切るので、マグネット61に効果的に
作用し、モータの出力を高める。
【0120】第1の駆動手段の内側磁極はコイル52の内径
よりも大きな外径を有し、第2の駆動手段の内側磁極は
コイル62の内径よりも大きな外径を有していること
で、コイルの内径を小さくしてコイルの占有する体積を
大きくしても、第1の駆動手段の外側磁極と内側磁極の
距離及び第2の駆動手段の外側磁極と内側磁極の距離を
小さく構成することが可能になる。これによりコイル側
から見た磁気抵抗は小さく構成されるため、小さな電力
によっても多くの磁束を発生させることが可能となり、
モータの出力が高まる。
【0121】図17〜図20は第1の駆動手段と第2の駆動
手段と減速ギア67の関係を示す説明図であり、図10
及び図11の下方向から見た図(一部省略)である。
【0122】マグネット51の着磁位相とステータ54の第
1の外側磁極54a,54b,54c,54dの関係は
マグネット61の着磁位相とステータ54の第2の外側
磁極54g,54h,54i,54jの関係に対して1
80/n度、即ち22.5°ずれて配置されている。こ
れはマグネット51のギア部51cとマグネット61の
ギア部61cとを減速ギア67のギア部67aに噛み合
わせる時に特定の歯の位相を合わせることで、180/
n度ずれて配置されるように構成してある。
【0123】次に、減速ギア67が第1の駆動手段と第2の
駆動手段によって駆動される様子を説明する。
【0124】図17の状態はコイル52のみに通電して、ス
テータ54の第1の外側磁極54a,54b,54c,
54dをN極とし、第1の内側磁極の一部を構成する補
助ステータ55の対向部55a,55b,55c,55
dをS極とした場合のものである。マグネット51の外
周表面のS極に着磁された着磁部がステータ54の第1
の外側磁極54a,54b,54c,54dの中心に位
置出しされ、マグネット51の内周表面のN極に着磁さ
れた着磁部が補助ステータ55の対向部55a,55
b,55c,55dの中心に位置出しされる。
【0125】図17の状態からコイル52の通電を切り、コ
イル62に通電して、ステータ54の第2の外側磁極5
4g,54h,54i,54jをS極とし、第2の内側
磁極の一部を構成する補助ステータ65の対向部65
a,65b,65c,65dをN極に励磁すると、マグ
ネット61の外周表面のN極に着磁された着磁部がステ
ータ54の第2の外側磁極54g,54h,54i,5
4jの中心に位置出しされ、マグネット61の内周表面
のS極に着磁された着磁部が補助ステータ65の対向部
65a,65b,65c,65dの中心に位置出しされ
る。この時、減速ギア67によって連結されているマグ
ネット51及びマグネット61は共に図中反時計方向に
22.5度回転し、マグネット51のギア部51c及び
マグネット61のギア部61cと噛み合っている減速ギ
ア67は時計方向に回転して、図18に示す状態とな
る。
【0126】次に、コイル62への通電を切りコイル52へ
の通電を図17に示す状態に対し反転させ、ステータ5
4の第1の外側磁極54a,54b,54c,54dを
S極とし、第1の内側磁極の一部を構成する補助ステー
タ55の対向部55a,55b,55c,55dをN極
に励磁すると、マグネット51の外周表面のN極に着磁
された着磁部がステータ54の第1の外側磁極54a,
54b,54c,54dの中心に位置出しされ、マグネ
ット51の内周表面のS極に着磁された着磁部が補助ス
テータ55の対向部55a,55b,55c,55dの
中心に位置出しされる。この時、減速ギア67によって
連結されているマグネット51及びマグネット61は共
に反時計方向に22.5度回転し、マグネット51のギ
ア部51c及びマグネット61のギア部61cと噛み合
っている減速ギア67は時計方向に回転して、図19に
示す状態となる。
【0127】次に、コイル52への通電を切りコイル62へ
の通電を図18に示す状態に対し反転させ、ステータ5
4の第2の外側磁極54g,54h,54i,54jを
N極とし、第2の内側磁極の一部を構成する補助ステー
タ65の対向部65a,65b,65c,65dをS極
に励磁すると、マグネット61の外周表面のS極に着磁
された着磁部がステータ54の第2の外側磁極54g,
54h,54i,54jの中心に位置出しされ、マグネ
ット61の内周表面のN極に着磁された着磁部が補助ス
テータ65の対向部65a,65b,65c,65dの
中心に位置出しされる。この時、ギア部1cと減速ギア
67によって連結されているマグネット51及びマグネ
ット61はそれぞれ反時計方向及び時計方向に22.5
度回転し、マグネット51のギア部51c及びマグネッ
ト61のギア部61cと噛み合っている減速ギア67は
時計方向に回転して、図20に示す状態となる。
【0128】以降、上記のようにコイル52及びコイル62
への通電方向を順次切り換えていくことにより、マグネ
ット51、マグネット61、及び減速ギア67も同時に
回転し、通電位相に応じた位置へと順次回転することに
なる。
【0129】ここで、このような構成のアクチュエータが超
小型化になる上で最適な構成であることについて述べ
る。本実施例のアクチュエータの基本構成について述べ
ると、第1に、第1の駆動手段及び第2駆動手段のマグ
ネットを中空の円筒形状に形成していること 第2に、第1の駆動手段及び第2駆動手段のマグネット
の外周面及び内周面を周方向にn分割して異なる極に交
互に着磁していること 第3に、第1の駆動手段及び第2駆動手段ともに軸方向
にコイルとマグネットを順に配置していること 第4に、第1の駆動手段及び第2駆動手段ともにコイル
により励磁されるステータの外側磁極および内側磁極を
それぞれマグネットの外周面および内周面に対向させて
いること 第5に、第1の駆動手段及び第2駆動手段の外側磁極を
軸と平行方向に延出する歯により構成しているのこと 第6に、第1の駆動手段及び第2の駆動手段を平行に並
べて配置していること 第7に、第1の駆動手段のマグネットと第2の駆動手段
のマグネットとを減速ギアを介して連結していること 第8に、第1の駆動手段のステータと第2の駆動手段の
ステータとを一体化していること 第9に、減速ギアの軸の一端をステータで保持している
ことである。
【0130】この第1の駆動手段及び第2の駆動手段の径は
マグネットの径にステータの磁極を対向させるだけの大
きさがあればよく、また、第1の駆動手段及び第2の駆
動手段の長さはマグネットの長さにコイルの長さを加え
た程度の長さがあれば良いことになる。このため第1の
駆動手段及び第2の駆動手段の大きさは、マグネット及
びコイルの径と長さによって決まるもので、マグネット
及びコイルの径と長さをそれぞれ非常に小さくすれば第
1の駆動手段及び第2の駆動手段を超小型にすることが
できるものである。
【0131】この時、マグネット及びコイルの径と長さをそ
れぞれ非常に小さくすると、第1の駆動手段及び第2の
駆動手段としての精度を維持することが難しくなるが、
これはマグネットを中空の円筒形状に形成し、この中空
の円筒形状に形成されたマグネットの外周面及び内周面
にステータの外側磁極および内側磁極を対向させるとい
う単純な構造により、第1の駆動手段及び第2の駆動手
段の精度の問題を解決している。
【0132】また、開口部71aを遮らぬように第1の駆動
手段及び第2の駆動手段を配置してあるが、それらの直
径を最小限に抑えることができることで、光量制御装置
そのものの直径も小さく抑えることができる。
【0133】さらに、第1の駆動手段及び第2の駆動手段を
平行に並べて配置していることで、絞り羽根を駆動する
アクチュエータとして光軸と平行方向に関して短く、他
のレンズや構造物に対して邪魔にならないように構成で
きる。
【0134】また、第1の駆動手段のマグネットと第2の駆
動手段のマグネットを減速ギアを介して連結していると
ともに、第1の駆動手段のステータと第2の駆動手段の
ステータとを一体化していることで、双方向の回転が可
能でかつ減速機構付きののモータとしてユニット化が可
能となるとともに、ステータが別体のものに比べて第1
の駆動手段のステータと第2の駆動手段のステータとの
位置精度が高くなるためステップモータとしての回転精
度が向上し、さらには部品点数の削減が可能となってコ
ストダウンになる。
【0135】さらに、第1の駆動手段のステータ及び第2の
駆動手段のステータは、第1の天板54fのうち第1の
外側磁極54cの付け根と第1の外側磁極54dの付け
根の間から第2の天板54lのうち第2の外側磁極54
iの付け根と第2の外側磁極54jの付け根の間までを
結ぶ接続部54mでつながっているので、第1の駆動手
段のステータの外側磁極54c,54dと第2の駆動手
段のステータの外側磁極54i,54jとがお互いに影
響を及ぼし合うことを防止できるとともに、ステータを
一体プレス成形することが可能となる。
【0136】また、ステータ54の接続部54m上に減速ギ
ア67の一端にある回転軸67cを受ける軸穴54nを
設けたので、減速ギア67を受けるための部品を1つ減
らすことが可能となり、コストダウンになる。
【0137】前述したようにマグネット51の着磁位相とス
テータ54の第1の外側磁極54a,54b,54c,
54dの関係は、マグネット61の着磁位相とステータ
54の第2の外側磁極54g,54h,54i,54j
の関係に対して180/n度、即ち22.5°ずれて配
置する必要がある。そこで、マグネット51のギア部5
1cとマグネット61のギア部61cの特定の歯の位相
を減速ギア67のギア部67aに合わせて組み込むだけ
で、180/n度ずれて配置されるように構成した。こ
れによりマグネットの着磁位相をギアの歯の位置を見る
ことで目視可能になるので、組み立て時に第1の駆動手
段のマグネット51と第2の駆動手段のマグネット61
との相対的回転位置を所定の位置で組み立てやすくな
り、組み立て作業効率が高まる。
【0138】(発明と実施例2の対応)上記実施例2におい
て、図9乃至図12,図17乃至図20のマグネット5
1が本発明の第1の駆動手段のマグネットに相当し、図
9乃至図12のコイル52が本発明の第1の駆動手段の
コイルに相当し、図9乃至図12,図14乃至図20の
ステータ54、ステータ80及び補助ステータ55が本
発明の第1の駆動手段のステータに相当し、図9乃至図
11,図17乃至図20のマグネット61が本発明の第
2の駆動手段のマグネットに相当し、図9乃至図11の
コイル62が本発明の第2の駆動手段のコイルに相当
し、図9乃至図11,図14乃至図20のステータ5
4、ステータ80及び補助ステータ65が本発明の第2
の駆動手段のステータに相当し、図9乃至図11,図1
3、図17乃至図20の減速ギア67が本発明の出力手
段に相当し、図9,図12,図13の駆動伝達リング7
2が本発明の駆動伝達手段に相当し、図9の絞り羽根7
3,74,75,76,77及び図12,図13の絞り
羽根73が本発明の羽根に相当する。
【0139】以上が実施例2の各構成と本発明の各構成の対
応関係であるが、特許請求の範囲で表現した構成要素と
均等なもの、又は実施例がもつ機能が達成できる構成で
あればどのようなものであっても良いことは言うまでも
ない
【0140】(変形例)上記の実施例2においては、マグネ
ットに回転軸を一体的に形成しているが、回転軸を別体
としてマグネットに固定してもよい。また、マグネット
にギア部を一体的に形成しているが、ギア部を別体とし
てマグネットに固定してもよい。また、第1の駆動手段
と第2の駆動手段が減速ギアに噛み合った状態で地板に
固定してユニット化し、これを押え板に組み付けている
が、地板と押え板を一体化してもよい。また、第1の駆
動手段と第2の駆動手段とによって構成するモータは絞
り羽根を駆動するためのアクチエータとして用いたが、
他の用途、例えばシャッター羽根を駆動するためのアク
チュエータとして用いてもよいし、レンズ駆動のための
カム筒等を回転させる等にも使用可能であり、高出力で
直径が小さく且つ軸方向の長さも短いという利点を持っ
たモータとしても有用なものとなる。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の駆動手段及び第2の駆動手段の径はマグネットの
外周面に対向する外側磁極で決められ、第1の駆動手段
及び第2の駆動手段の軸方向の長さはマグネットの長さ
にコイルの長さを加えた程度の長さがあれば良いことに
なり、第1の駆動手段及び第2の駆動手段を軸方向の長
さに関して非常に小型化することができるものである。
【0142】また、コイルにより発生する磁束は外側磁極と
内側磁極との間にあるマグネットを横切るので効果的に
作用し、小さな直径寸法でも出力の高い駆動装置とする
ことができる。
【0143】さらに、第1の駆動手段のマグネットと第2の
駆動手段のマグネットとが直接連結するとともに、第1
の駆動手段のステータと第2の駆動手段のステータとを
一体化することでコストが安くできるとともにユニット
化が可能となり、第1の駆動手段と第2の駆動手段を軸
方向が平行になるよう配置してあるので、軸方向の長さ
が短いモータとして構成することができる。
【0144】また、本発明によれば、第1の駆動手段及び第
2の駆動手段の径はマグネットの外周面に対向する外側
磁極で決められ、第1の駆動手段及び第2の駆動手段の
軸方向の長さはマグネットの長さにコイルの長さを加え
た程度の長さがあれば良いことになり、第1の駆動手段
及び第2の駆動手段を軸方向の長さに関して非常に小型
化することができるものである。
【0145】また、コイルにより発生する磁束は外側磁極と
内側磁極との間にあるマグネットを横切るので効果的に
作用し、小さな直径寸法でも出力の高い駆動装置とする
ことができる。さらに、第1の駆動手段のマグネットと
第2の駆動手段のマグネットとが出力手段を介して連結
するとともに、第1の駆動手段のステータと第2の駆動
手段のステータとを一体化することでコストが安くでき
るとともにユニット化が可能となり、ステータが別体の
ものに比べて第1の駆動手段のステータと第2の駆動手
段のステータとの位置精度が高くなるためステップモー
タとしての回転精度が向上する。また、第1の駆動手段
と第2の駆動手段を軸方向が平行になるよう配置してあ
るので、軸方向の長さが短いモータとして構成すること
ができる。
【0146】また、本発明によれば、第1の駆動手段のステ
ータの外側磁極と第2の駆動手段のステータの外側磁極
とがお互いに影響を及ぼし合うことを防止できる。
【0147】また、本発明によれば、第1の駆動手段のステ
ータの外側磁極と第2の駆動手段のステータの外側磁極
とがお互いに影響を及ぼし合うことを防止できるととも
に、接続部で出力手段の一端を保持しているので、簡単
な構成でユニット化が可能となる。
【0148】また、本発明によれば、容易にステータをプレ
ス成形することが可能となる。
【0149】また、本発明によれば、容易にステータをプレ
ス成形することが可能となるとともに、モータの小型化
が可能となる。
【0150】また、本発明によれば、羽根を駆動するアクチ
エータとして光軸と平行方向に関して短く、他のレンズ
や構造物に対して邪魔にならない、出力が高く、かつ安
価な小型のモータを備えた光量制御装置とすることがで
きる。
【0151】また、地板の開口部を遮らぬように第1の駆動
手段及び第2の駆動手段を配置してあるが、それらの直
径を最小限に抑えることができることで、光量制御装置
そのものの直径も小さく抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例1の光量制御装置の分解
斜視図である。
【図2】図2は本発明の実施例1の第1の駆動手段及び
第2の駆動手段の分解斜視図である。
【図3】図3は本発明の実施例の第1の駆動手段及び第
2の駆動手段の光量制御装置における円周方向断面図で
ある。
【図4】図4は本発明の実施例1の第1の駆動手段を含
む光量制御装置の径方向断面図である。
【図5】図5は本発明の実施例1の第1の駆動手段と第
2の駆動手段とからなるモータと駆動伝達リングの関係
を示す断面図である。
【図6】図6は本発明の実施例1の第1の駆動手段と第
2の駆動手段とからなるモータと駆動伝達リングの関係
を示す断面図である。
【図7】図7は本発明の実施例1の第1の駆動手段と第
2の駆動手段とからなるモータと駆動伝達リングの関係
を示す断面図である。
【図8】図8は本発明の実施例1の第1の駆動手段と第
2の駆動手段とからなるモータと駆動伝達リングの関係
を示す断面図である。
【図9】図9は本発明の実施例2の光量制御装置の分解
斜視図である。
【図10】図10は本発明の実施例2の第1の駆動手段
及び第2の駆動手段の分解斜視図である。
【図11】図11は本発明の実施例2の第1の駆動手段
及び第2の駆動手段の光量制御装置における円周方向断
面図である。
【図12】図12は本発明の第2の実施の形態に係る第
1の駆動手段の中心を通る光量制御装置の径方向断面図
である。
【図13】図13は本発明の第2の実施の形態に係る減
速ギアの中心を通る光量制御装置の径方向断面図であ
る。
【図14】図14は本発明の第2の実施の形態に係るス
テータの展開図である。
【図15】図15は本発明の別の実施の形態に係るステ
ータの斜視図である。
【図16】図16は図15におけるステータの展開図で
ある。
【図17】図17は本発明の実施例2の第1の駆動手段
と第2の駆動手段と減速ギアとの関係を示す断面図であ
る。
【図18】図18は本発明の実施例2の第1の駆動手段
と第2の駆動手段と減速ギアとの関係を示す断面図であ
る。
【図19】図19は本発明の実施例2の第1の駆動手段
と第2の駆動手段と減速ギアとの関係を示す断面図であ
る。
【図20】図20は本発明の実施例2の第1の駆動手段
と第2の駆動手段と減速ギアとの関係を示す断面図であ
る。
【図21】図21は従来のステップモータの断面図であ
る。
【図22】図22は従来のステップモータのステータの
様子を示す断面図である。
【図23】図23は別の従来のステップモータの平面図
である。
【符号の説明】
1,11,51,61 … マグネット 2,12 ,52,62 … コイル 3,13,53,63 … ボビン 4,54,80 … ステータ 5,15,55,65 … 補助ステータ 6,16,56,66 … 端子ピン 21,68 … 地板 71 …押え板 22,72 … 駆動伝達リング 23,24,25,26,27,73,74,75,7
6,77 … 絞り羽根 28,78 … カム板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも外周面が周方向に分割して異な
    る極に交互に着磁され回転軸を中心として回転可能な第
    1マグネットと、該第1マグネットの軸方向に配置され
    る第1コイルと、該第1コイルにより励磁される第1外
    側磁極部と第1内側磁極部がそれぞれ該第1マグネット
    の外周面及び内周面に対向する第1ステータとからなる
    第1の駆動手段と、少なくとも外周面が周方向に分割し
    て異なる極に交互に着磁され回転軸を中心として回転可
    能な第2マグネットと、該第2マグネットの軸方向に配
    置される第2コイルと、該第2コイルにより励磁される
    第2外側磁極部と第2内側磁極部がそれぞれ該第2マグ
    ネットの外周面及び内周面に対向する第2ステータとか
    らなる第2の駆動手段と、を備え、該第1の駆動手段と
    該第2の駆動手段を軸方向が平行になるように並列配置
    し、該第1の駆動手段の第1マグネットと該第2の駆動
    手段の第2マグネットとを直接連結するとともに、該第
    1の駆動手段の第1ステータと該第2の駆動手段の第2
    ステータとを一体化したことを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】少なくとも外周面が周方向に分割して異な
    る極に交互に着磁され回転軸を中心として回転可能な第
    1マグネットと、該第1マグネットの軸方向に配置され
    る第1コイルと、該第1コイルにより励磁される第1外
    側磁極部と第1内側磁極部がそれぞれ該第1マグネット
    の外周面及び内周面に対向する第1ステータとからなる
    第1の駆動手段と、少なくとも外周面が周方向に分割し
    て異なる極に交互に着磁され回転軸を中心として回転可
    能な第2マグネットと、該第2マグネットの軸方向に配
    置される第2コイルと、該第2コイルにより励磁される
    第2外側磁極部と第2内側磁極部がそれぞれ該第2マグ
    ネットの外周面及び内周面に対向する第2ステータとか
    らなる第2の駆動手段と、を備え、該第1の駆動手段と
    該第2の駆動手段を軸方向が平行になるように並列配置
    し、該第1の駆動手段の第1マグネットと該第2の駆動
    手段の第2マグネットとを出力手段を介して連結すると
    ともに、該第1の駆動手段の第1ステータと該第2の駆
    動手段の第2ステータとを一体化したことを特徴とする
    モータ。
  3. 【請求項3】該第1の駆動手段の第1ステータの第1外
    側磁極部及び該第2の駆動手段の第2ステータの第2外
    側磁極部はそれぞれ軸方向に延出する複数の歯で構成さ
    れ、該第1の駆動手段の第1ステータ及び該第2の駆動
    手段の第2ステータは該第1の駆動手段の第1ステータ
    の複数の歯のうち2つの歯の付け根の間から該第2の駆
    動手段の第2ステータの複数の歯のうち2つの歯の付け
    根の間までを結ぶ接続部でつながっていることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のモータ。
  4. 【請求項4】該第1の駆動手段の第1ステータの第1外
    側磁極部及び該第2の駆動手段の第2ステータの第2外
    側磁極部はそれぞれ軸方向に延出する複数の歯で構成さ
    れ、該第1の駆動手段の第1ステータ及び該第2の駆動
    手段の第2ステータは該第1の駆動手段の第1ステータ
    の複数の歯のうち2つの歯の付け根の間から該第2の駆
    動手段の第2ステータの複数の歯のうち2つの歯の付け
    根の間までを結ぶ接続部でつながっているとともに、該
    接続部には該出力手段の一端を保持する保持部を有する
    ことを特徴とする請求項2記載のモータ。
  5. 【請求項5】該第1の駆動手段及び該第2の駆動手段の
    第1及び第2マグネットの着磁分割数をそれぞれnと
    し、該第1の駆動手段及び該第2の駆動手段の第1及び
    第2ステータの軸中心から歯の付け根中央部までの距離
    をaとし、該第1の駆動手段及び該第2の駆動手段の第
    1及び第2ステータの歯の軸方向長さをbとすると、該
    第1の駆動手段の第1ステータの軸中心から該第2の駆
    動手段の第2ステータの軸中心までの距離Lは、 L>2(a+b)cos(360/n) となるように、該接続部を設けたことを特徴とする請求
    項3又は請求項4記載のモータ。
  6. 【請求項6】該接続部は軸方向に段部を持つ折り返し形
    状で構成されることを特徴とする請求項3又は請求項4
    記載のモータ。
  7. 【請求項7】少なくとも外周面が周方向に分割して異な
    る極に交互に着磁され回転軸を中心として回転可能な第
    1マグネットと、該第1マグネットの軸方向に配置され
    る第1コイルと、該第1コイルにより励磁される第1外
    側磁極部と第1内側磁極部がそれぞれ該第1マグネット
    の外周面及び内周面に対向する第1ステータとからなる
    第1の駆動手段と、少なくとも外周面が周方向に分割し
    て異なる極に交互に着磁され回転軸を中心として回転可
    能な第2マグネットと、該第2マグネットの軸方向に配
    置される第2コイルと、該第2コイルにより励磁される
    第2外側磁極部と第2内側磁極部がそれぞれ該第2マグ
    ネットの外周面及び内周面に対向する第2ステータとか
    らなる第2の駆動手段と、を備え、該第1の駆動手段と
    該第2の駆動手段を軸方向が平行になるように並列配置
    し、該第1の駆動手段の第1マグネットと該第2の駆動
    手段の第2マグネットとを直接連結するとともに、該第
    1の駆動手段の第1ステータと該第2の駆動手段の第2
    ステータとを一体化したモータと、該第1の駆動手段の
    第1マグネット或いは該第2の駆動手段の第2マグネッ
    トと連結して回動する駆動伝達手段と、該駆動伝達手段
    の回動により開閉して通過光量を制御する羽根と、を備
    えたことを特徴とする光量制御装置。
  8. 【請求項8】少なくとも外周面が周方向に分割して異な
    る極に交互に着磁され回転軸を中心として回転可能な第
    1マグネットと、該第1マグネットの軸方向に配置され
    る第1コイルと、該第1コイルにより励磁される第1外
    側磁極部と第1内側磁極部がそれぞれ該第1マグネット
    の外周面及び内周面に対向する第1ステータとからなる
    第1の駆動手段と、少なくとも外周面が周方向に分割し
    て異なる極に交互に着磁され回転軸を中心として回転可
    能な第2マグネットと、該第2マグネットの軸方向に配
    置される第2コイルと、該第2コイルにより励磁される
    第2外側磁極部と第2内側磁極部がそれぞれ該第2マグ
    ネットの外周面及び内周面に対向する第2ステータとか
    らなる第2の駆動手段と、を備え、該第1の駆動手段と
    該第2の駆動手段を軸方向が平行になるように並列配置
    し、該第1の駆動手段の第1マグネットと該第2の駆動
    手段の第2マグネットとを出力手段を介して連結すると
    ともに、該第1の駆動手段の第1ステータと該第2の駆
    動手段の第2ステータとを一体化したモータと、該出力
    手段と連結して回動する駆動伝達手段と、該駆動伝達手
    段の回動により開閉して通過光量を制御する羽根と、を
    備えたことを特徴とする光量制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009268312A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Canon Inc 電磁駆動装置及び製造方法
CN114268205A (zh) * 2021-11-08 2022-04-01 赫比(上海)家用电器产品有限公司 一种双轴声波马达

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