JP2002084421A - 信号処理方法、信号処理装置及び画像読取装置 - Google Patents

信号処理方法、信号処理装置及び画像読取装置

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JP2002084421A JP2001074738A JP2001074738A JP2002084421A JP 2002084421 A JP2002084421 A JP 2002084421A JP 2001074738 A JP2001074738 A JP 2001074738A JP 2001074738 A JP2001074738 A JP 2001074738A JP 2002084421 A JP2002084421 A JP 2002084421A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外光ランプの特性やカラーフィルム種類、
光電変換素子の感度特性に関わらず、適切なゴミキズ検
出を安定して行うこと。 【解決手段】 可視光を照射する可視光照射手段と、赤
外光を照射する赤外光照射手段とによりそれぞれ透過原
稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換して得られる
可視光画像信号および赤外線画像信号を処理する信号処
理方法であって、前記赤外線画像信号に基づいてヒスト
グラムを生成する生成工程(S21,S211)と、生
成したヒストグラムに基づいて、閾値を算出する算出工
程(S21,S213)と、前記閾値と前記赤外線画像
信号とを比較し、前記閾値以下の赤外線画像信号を抽出
する抽出工程(S30)と、抽出された赤外線画像信号
に対応する可視光画像信号を、その周辺の可視光画像信
号を用いて補間する補間工程(S40)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号処理方法、信
号処理装置及び画像読取装置に関し、更に詳しくは透過
原稿上のゴミやキズ等による欠陥部分を補正する信号処
理方法、信号処理装置及び画像読取装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の透過原稿の画像読取装置における
概略構成を図28に示す。図28において、原稿台ガラ
ス141上に載置されたポジ、ネガ等の透過原稿142
を、さらにその上部に設置された拡散板143を介して
透過原稿照明用ランプ144で照明し、透過原稿142
からの透過光を、ミラー147、ハノ字ミラー148、
結像レンズ149を介してCCD150に送り、多数の
単位個体撮像素子がライン状に配置されたCCD150
にて電気信号に変換することにより主走査方向の画像を
形成する。
【0003】この場合の副走査方向の画像形成は、透過
原稿142に対して透過原稿照明用ランプ144、ミラ
ー147を同一速度、同一位相を保ったまま、副走査方
向に機械的に移動させ、ハノ字ミラー148を同方向に
走査速度2分の1で追従させ、透過原稿142からCC
D150までの光路長(共役関係)を一定に保ちながら
行い、主走査と合わせてトータルで2次元の画像を形成
する。
【0004】また、上記のような透過原稿の画像読取装
置において、不透明の用紙に記載された原稿に光を照射
して該用紙から反射する光が処理されるタイプの所謂、
反射原稿を読み取ることも可能である。その場合は、透
過原稿142の代わりに反射原稿を載置し、透過原稿照
明用ランプ144を消灯し、反射原稿照明用ランプ14
5を点灯させて反射原稿照明用ランプ145による直接
光束と反射笠146による反射光束とにより照明し、反
射原稿からの反射光をCCD150にて読み取れば、透
過原稿の場合と同様に、主走査方向の画像を形成するこ
とができる。
【0005】特にカラー読み取り方式では、反射原稿照
明用ランプ145に白色の分光特性を持つランプを用
い、且つCCD150に、RGBそれぞれの色のフィル
タを有する3ラインタイプCCDを用いて、1回の走査
にてRGBの各色の画像情報を同時に読み、画像処理回
路上にて、同一ライン上のRGBの各色の信号を重ね合
わせることによってカラー画像を形成する3ラインカラ
ー画像読み取り方式が一般に知られている。
【0006】ところで、上記のような透過原稿の画像読
取装置において、透過原稿上のゴミ・キズなどによる画
像上の欠陥部分を補正するためには、画像読取後に画像
編集ソフトによりレタッチ修正する以外に有効な方法が
なかった。そのために、欠陥部分の補正には非常に時間
を要していた。
【0007】近年、このような透過原稿用の画像読取装
置において、透過原稿上に存在する埃などのゴミや、フ
ィルム面の損傷(キズ)を検知し(以下、この検知を
「ゴミキズ検知」という)、読み取られた画像から、こ
れらのゴミやキズの影響を画像処理にて取り除く、いわ
ゆるゴミキズ除去のための機能を備えた画像読取装置が
開発されてきている。
【0008】図29は、従来のゴミキズ検知用の機能を
有する画像読取装置1を示す図であり、図28に示した
画像処理装置と同一の構成部分には同一の参照符号を付
して、その説明を省略する。
【0009】図29において、151は波長約880n
mに発光強度のピークを有するLEDから成る赤外光ラ
ンプである。
【0010】また、図30は、画像読取装置1により得
られる画像データを用いて、ゴミキズ除去を行うゴミキ
ズ除去部2の機能構成を示すブロック図である。図30
において、21は画像読み取り装置1により読み込んだ
画像データを入力するためのインターフェース(I/
F)、22は透過原稿照明用ランプ144または反射原
稿照明用ランプ145を用いて読み込んだ画像(以下、
「普通画像」と呼ぶ。)を記憶するための画像メモリ、
23は赤外線ランプ151を用いて読み込んだ画像(以
下、「赤外線画像」と呼ぶ。)を記憶するための赤外線
画像メモリ、24は予め決められた閾値を保持する閾値
保持部、25はゴミキズ検知部、26はゴミキズ補正部
である。
【0011】図31は、透過原稿照明用ランプ144及
び赤外光ランプ151の分光強度分布を示す図であり、
各ランプの特性を実線、一点鎖線によってそれぞれ示
す。また、図32は一般的なネガ、ポジカラーフィルム
のシアン色、イエロー色、マゼンタ色の各色素の分光透
過率特性と、赤外光ランプ151の分光強度分布のピー
ク波長(約880mm)を示したものである。図32に
て明らかなように、一般的なカラーフィルムの場合に
は、どの色素であっても約880nmにおける透過率は
非常に高いため、フィルム上の画像によらず赤外光ラン
プの光束はほとんど通過することになる。
【0012】以下、ゴミキズ除去動作を行う場合の透過
原稿読取動作について、図33に示すフローチャートに
従って詳細に説明する。
【0013】先ず、ステップS10において、図29の
反射原稿照明用ランプ145及び赤外光ランプ151を
消灯し、透過原稿照明用ランプ144を点灯させる。こ
のとき透過原稿照明用ランプ144の照明光束は拡散板
143によって斑なく拡散され、その拡散光束が透過原
稿142を透過する。この透過光束がミラー147、ハ
ノ字ミラー148を通過し、さらに結像レンズ149を
通過し、CCD150に投影される。CCD150上に
投影された画像は電気信号に変換され、図30のI/F
21を介して画像メモリ22に一時記憶される。
【0014】次に、ステップS20において、図29の
反射原稿照明用ランプ145と透過原稿照明用ランプ1
44とを消灯し、赤外光ランプ151を点灯させる。図
31に示すような特性を備えた赤外光ランプ151の照
明光束は拡散板143によって斑なく拡散され、その拡
散光束が透過原稿142を透過し、更にミラー147、
ハノ字ミラー148、結像レンズ149を通過した光は
CCD150に投影される。従って、透過原稿142を
透過した赤外光ランプ151の照明光束は、図32に示
すようにネガ、ポジ等の透過原稿142の画像(感光
像)によらず透過し、物理的に光路を遮る埃、ゴミ、キ
ズ等の像がCCD150上に蔭として投影される。CC
D150上に投影された赤外線画像は電気信号に変換さ
れ、図30のI/F21を介して赤外線画像メモリ23
に一時記憶される。
【0015】次にステップS30以降の工程でゴミキズ
の検出及び補正を行うが、ゴミキズ検知の原理について
ここで詳しく説明する。
【0016】図34は、透過原稿照明用ランプ144及
び赤外光ランプ151による読取画像の階調レベルを主
走査方向にプロットしたものと、ゴミなどの関係をわか
りやすく図示したものである。図34(a)において、
181はポジフィルム、182はポジフィルム181上
のゴミである。図34(b)は図34(a)の部分を透
過原稿照明用ランプ144で読み取った場合の階調レベ
ルであり、暗い部分ほど階調レベルは低い値を示してお
り、ゴミ182の部分の階調レベルは、ポジフィルム上
の画像によらずに当然低くなっている。図34(c)は
同じく図34(a)の部分を赤外光ランプ151で読み
取った場合の階調レベルであり、ゴミ182の部分の階
調レベルは赤外光も通過しないために低くなり、ゴミ1
82以外の部分は赤外光が通過してしまうためにほぼ一
定のレベル183となる。そこでレベル183よりも低
い階調レベルに閾値184を設定し、閾値184以下の
部分を抽出することでゴミによる欠陥領域185の検出
が可能となる。
【0017】この閾値184は閾値保持部24に予め保
持されており、従って、ステップS30において、ゴミ
キズ検知部25は閾値保持部24からこの閾値184を
読み出し、赤外線画像メモリ23から赤外線画像データ
を読み出して、順次赤外線画像データと閾値184とを
比較することで、欠陥領域185を検出する。
【0018】赤外線画像データが閾値184よりも小さ
い場合は(ステップS30でNO)、ステップS40で
この欠陥領域185を欠陥領域185の周囲の正常な領
域から補間処理などを行うことにより、ゴミ182によ
る影響を軽減する。上記比較動作を全ての赤外線画像デ
ータについて行い、欠陥領域が検出されると、対応する
普通画像のデータに対して補間処理を行う(ステップS
50)。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術ではその検出精度が不充分なために、欠
陥部分を正しく検出できない、または正常部分まで誤検
出してしまう、といった問題があった。つまり、赤外線
が通過するほぼ一定のレベル183は赤外光ランプ15
1の光量誤差や、赤外光ランプ151の発光波長880
nmにおけるカラーフィルムの種類による透過率誤差
や、発光波長880nmにおけるCCD150の感度誤
差などによって大きく変動するために、閾値184を固
定値で設定すると、レベル183が閾値184よりも低
い値となって正常画像部分まで検出してしまったり、逆
に、閾値184がレベル183に比べて低い階調レベル
になり過ぎて欠陥領域を正確に検出できなかったりして
しまうことがあった。
【0020】本発明は上記問題点を鑑みてなされたもの
であり、透過原稿を読み取ってゴミキズを補正する場合
に、赤外光ランプの特性やカラーフィルム種類、光電変
換素子の感度特性に関わらず、適切なゴミキズ検出を安
定して行うことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の好適な一様態によれば、主に可視光を照射
する可視光照射手段と、主に赤外光を照射する赤外光照
射手段とによりそれぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の
光学像を光電変換して得られる可視光画像信号および赤
外線画像信号を処理する信号処理方法であって、前記赤
外線画像信号に基づいてヒストグラムを生成する生成工
程と、前記生成工程で生成したヒストグラムに基づい
て、閾値を算出する算出工程と、前記算出工程で算出し
た閾値と、前記赤外線画像信号とを比較し、前記閾値以
下の赤外線画像信号を抽出する抽出工程と、前記抽出工
程において抽出された赤外線画像信号に対応する可視光
画像信号を、その周辺の可視光画像信号を用いて補間す
る補間工程とを有する。
【0022】また、主に可視光を照射する可視光照射手
段と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそ
れぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換
して得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処
理する本発明の信号処理装置は、前記赤外線画像信号に
基づいてヒストグラムを生成する生成手段と、前記生成
手段により生成したヒストグラムに基づいて、閾値を算
出する算出手段と、前記算出手段により算出した閾値
と、前記赤外線画像信号とを比較し、前記閾値以下の赤
外線画像信号を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によ
り抽出された赤外線画像信号に対応する可視光画像信号
を、その周辺の可視光画像信号を用いて補間する補間手
段とを有する。
【0023】更に、本発明の透過原稿を読み取り可能な
画像読取装置は、主に可視光を照射する可視光照射手段
と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段と、光学像を
電気信号に変換する光電変換手段と、前記赤外光照射手
段により透過原稿を照射して前記光電変換手段から得ら
れる赤外光画像信号に基づいて、ヒストグラムを生成す
る生成手段と、前記生成手段により生成したヒストグラ
ムに基づいて、閾値を算出する算出手段と、前記算出手
段により算出した閾値と前記赤外光画像信号とを比較
し、閾値以下の画像信号を抽出する抽出手段と、前記抽
出手段により抽出した赤外光画像信号に対応する、前記
可視光照射手段により透過原稿を照射して前記光電変換
手段から得られる可視光画像信号をその周辺の可視光画
像信号を用いて補間する補間手段とを有する。
【0024】また、上記目的を達成するために、本発明
の好適な別の一様態によれば、主に可視光を照射する可
視光照射手段と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段
とによりそれぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像
を光電変換して得られる可視光画像信号および赤外線画
像信号を処理する信号処理方法であって、前記赤外線画
像信号に基づいてヒストグラムを生成する生成工程と、
前記生成工程で生成したヒストグラムに基づいて、閾値
を算出する算出工程と、前記算出工程で算出した閾値
と、前記赤外線画像信号とを比較し、前記閾値以下の赤
外線画像信号を抽出する抽出工程と、前記抽出工程で抽
出された赤外線画像信号に対応する画像領域とその周辺
へ所定サイズ拡大した領域とに対応する可視光画像信号
を、その周辺の可視光画像信号を用いて補間する補間工
程とを有する。
【0025】また、主に可視光を照射する可視光照射手
段と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそ
れぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換
して得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処
理する本発明の信号処理装置は、前記赤外線画像信号に
基づいてヒストグラムを生成する生成手段と、前記生成
手段により生成したヒストグラムに基づいて、閾値を算
出する算出手段と、前記算出手段により算出した閾値
と、前記赤外線画像信号とを比較し、前記閾値以下の赤
外線画像信号を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽
出された赤外線画像信号に対応する画像領域とその周辺
へ所定サイズ拡大した領域とに対応する可視光画像信号
を、その周辺の可視光画像信号を用いて補間する補間手
段とを有する。
【0026】更に、本発明の透過原稿を読み取り可能な
画像読取装置は、主に可視光を照射する可視光照射手段
と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段と、光学像を
電気信号に変換する光電変換手段と、前記赤外光照射手
段により透過原稿を照射して前記光電変換手段から得ら
れる赤外光画像信号に基づいて、ヒストグラムを生成す
る生成手段と、前記生成手段により生成したヒストグラ
ムに基づいて、閾値を算出する算出手段と、前記算出手
段により算出した閾値と前記赤外光画像信号とを比較
し、閾値以下の画像信号を抽出する抽出手段と、前記抽
出手段により抽出した赤外線画像信号に対応する画像領
域とその周辺へ所定サイズ拡大した領域とに対応する、
前記可視光照射手段により透過原稿を照射して前記光電
変換手段から得られる可視光画像信号を、その周辺の可
視光画像信号を用いて補間する補間手段とを有する。
【0027】また、上記目的を達成するために、本発明
の好適な別の一様態によれば、主に可視光を照射する可
視光照射手段と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段
とによりそれぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像
を光電変換して得られる可視光画像信号および赤外線画
像信号を処理する信号処理方法であって、前記赤外線画
像信号に基づいてヒストグラムを生成する生成工程と、
前記生成工程で生成したヒストグラムに基づいて、閾値
を算出する算出工程と、前記算出工程で算出した閾値
と、前記赤外線画像信号とを比較し、前記閾値以下の赤
外線画像信号を抽出する抽出工程と、前記抽出工程で抽
出された赤外線画像信号に対応する領域から所定サイズ
の領域を縮小した領域に対応する可視光画像信号を、そ
の周辺の可視光画像信号を用いて補間する補間工程とを
有する。
【0028】また、主に可視光を照射する可視光照射手
段と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそ
れぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換
して得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処
理する本発明の信号処理装置は、前記赤外線画像信号に
基づいてヒストグラムを生成する生成手段と、前記生成
手段により生成したヒストグラムに基づいて、閾値を算
出する算出手段と、前記算出手段により算出した閾値
と、前記赤外線画像信号とを比較し、前記閾値以下の赤
外線画像信号を抽出する抽出手段と、前記抽出手段で抽
出された赤外線画像信号に対応する領域から所定サイズ
の領域を縮小した領域に対応する可視光画像信号を、そ
の周辺の可視光画像信号を用いて補間する補間手段とを
有する。
【0029】更に、本発明の透過原稿を読み取り可能な
画像読取装置は、主に可視光を照射する可視光照射手段
と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段と、光学像を
電気信号に変換する光電変換手段と、前記赤外光照射手
段により透過原稿を照射して前記光電変換手段から得ら
れる赤外光画像信号に基づいて、ヒストグラムを生成す
る生成手段と、前記生成手段により生成したヒストグラ
ムに基づいて、閾値を算出する算出手段と、前記算出手
段により算出した閾値と前記赤外光画像信号とを比較
し、閾値以下の画像信号を抽出する抽出手段と、前記抽
出手段により抽出した赤外線画像信号に対応する領域か
ら所定サイズの領域を縮小した領域に対応する、前記可
視光照射手段により透過原稿を照射して前記光電変換手
段から得られる可視光画像信号を、その周辺の可視光画
像信号を用いて補間する補間手段とを有する。
【0030】また、上記目的を達成するために、本発明
の好適な別の一様態によれば、主に可視光を照射する可
視光照射手段と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段
とによりそれぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像
を光電変換して得られる可視光画像信号および赤外線画
像信号を処理する信号処理方法であって、前記赤外線画
像信号の輪郭補正を行う輪郭補正工程と、前記輪郭補正
された赤外線画像信号に基づいてヒストグラムを生成す
る生成工程と、前記生成工程で生成したヒストグラムに
基づいて、閾値を算出する算出工程と、前記算出工程で
算出した閾値と、前記輪郭補正された赤外線画像信号と
を比較し、前記閾値以下の赤外線画像信号を抽出する抽
出工程と、前記抽出工程において抽出された赤外線画像
信号に対応する可視光画像信号を、その周辺の可視光画
像信号を用いて補間する補間工程とを有する。
【0031】また、主に可視光を照射する可視光照射手
段と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそ
れぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換
して得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処
理する本発明の信号処理装置は、前記赤外線画像信号の
輪郭補正を行う輪郭補正手段と、前記輪郭補正された赤
外線画像信号に基づいてヒストグラムを生成する生成手
段と、前記生成手段により生成したヒストグラムに基づ
いて、閾値を算出する算出手段と、前記算出手段により
算出した閾値と、前記輪郭補正された赤外線画像信号と
を比較し、前記閾値以下の赤外線画像信号を抽出する抽
出手段と、前記抽出手段により抽出された赤外線画像信
号に対応する可視光画像信号を、その周辺の可視光画像
信号を用いて補間する補間手段とを有する。
【0032】更に、本発明の透過原稿を読み取り可能な
画像読取装置は、主に可視光を照射する可視光照射手段
と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段と、光学像を
電気信号に変換する光電変換手段と、前記赤外光照射手
段により透過原稿を照射して前記光電変換手段から得ら
れる赤外光画像信号の輪郭補正を行う輪郭補正手段と、
前記輪郭補正された赤外光画像信号に基づいて、ヒスト
グラムを生成する生成手段と、前記生成手段により生成
したヒストグラムに基づいて、閾値を算出する算出手段
と、前記算出手段により算出した閾値と前記輪郭補正さ
れた赤外光画像信号とを比較し、閾値以下の画像信号を
抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された赤
外線画像信号に対応する可視光画像信号を、その周辺の
可視光画像信号を用いて補間する補間手段とを有する。
【0033】好ましくは、前記輪郭補正工程における輪
郭補正量及び前記輪郭補正手段の輪郭補正量は、前記可
視光照射手段と前記赤外光照射手段との色収差に伴うM
TF劣化分に関連づけた量とする。
【0034】本発明の好適な一様態によれば、前記生成
工程では、前記赤外線画像信号の各階調レベルにおける
頻度数のヒストグラムを作成し、前記生成手段は、前記
赤外線画像信号の各階調レベルにおける頻度数のヒスト
グラムを作成する。
【0035】また、本発明の好適な一様態によれば、前
記算出工程では、前記赤外線画像信号を代表する階調レ
ベルから、所定の関係式により求められる値を差し引い
て前記閾値を算出し、前記算出手段は、前記赤外線画像
信号を代表する階調レベルから、所定の関係式により求
められる値を差し引いて前記閾値を算出する。
【0036】また、本発明の好適な一様態によれば、前
記算出工程は、前記ヒストグラムの頻度数の中間値を求
める工程と、前記中間値に対応する階調レベルから、所
定値を差し引いて前記閾値を求める工程とを有し、前記
算出手段は、前記ヒストグラムの頻度数の中間値を求め
る手段と、前記中間値に対応する階調レベルから、所定
値を差し引いて前記閾値を求める手段とを有する。
【0037】また、本発明の好適な別の一様態によれ
ば、前記算出工程は、前記ヒストグラムの最大頻度数を
求める工程と、前記最大頻度数に対応する階調レベルか
ら、所定値を差し引いて前記閾値を求める工程とを有
し、前記算出手段は、前記ヒストグラムの最大頻度数を
求める手段と、前記最大頻度数に対応する階調レベルか
ら、所定値を差し引いて前記閾値を求める手段とを有す
る。
【0038】また、本発明の好適な別の一様態によれ
ば、前記算出工程は、前記ヒストグラムの最大階調レベ
ルを求める工程と、前記最大階調レベルから、所定値を
差し引いて前記閾値を求める工程とを有し、前記算出手
段は、前記ヒストグラムの最大階調レベルを求める手段
と、前記最大階調レベルから、所定値を差し引いて前記
閾値を求める手段とを有する。
【0039】また、本発明の好適な別の一様態によれ
ば、前記算出工程は、前記ヒストグラムの平均階調レベ
ルを求める工程と、前記平均階調レベルから、所定値を
差し引いて前記閾値を求める工程とを有し、前記算出手
段は、前記ヒストグラムの平均階調レベルを求める手段
と、前記平均階調レベルから、所定値を差し引いて前記
閾値を求める手段とを有する。
【0040】また、本発明の好適な別の一様態によれ
ば、前記算出工程は、前記ヒストグラムの最大階調レベ
ルを求める工程と、前記最大階調レベルに、所定値を掛
けて前記閾値を求める工程とを有し、前記算出手段は、
前記ヒストグラムの最大階調レベルを求める手段と、前
記最大階調レベルに、所定値を掛けて前記閾値を求める
手段とを有する。
【0041】また、本発明の好適な別の一様態によれ
ば、前記算出工程は、前記ヒストグラムの最大階調レベ
ルを求める工程と、前記ヒストグラムの平均階調レベル
を求める工程と、前記平均階調レベルから、前記最大階
調レベルと前記平均階調レベルの差に所定値を掛けて得
た積を差し引いて、前記閾値を求める工程とを有し、前
記算出手段は、前記ヒストグラムの最大階調レベルを求
める手段と、前記ヒストグラムの平均階調レベルを求め
る手段と、前記平均階調レベルから、前記最大階調レベ
ルと前記平均階調レベルの差に所定値を掛けて得た積を
差し引いて、前記閾値を求める手段とを有する。
【0042】本発明の好適な一様態によれば、前記所定
値は予め保持されている。
【0043】また、本発明の好適な別の一様態によれ
ば、前記所定値は外部より入力される。
【0044】また、本発明の好適な一様態によれば、前
記算出工程は標準偏差を求める工程と、前記標準偏差に
基づいて前記所定値を決定する工程とを更に有し、前記
算出手段は標準偏差を求める手段と、前記標準偏差に基
づいて前記所定値を決定する手段とを更に有する。
【0045】また、本発明の好適な一様態によれば、前
記赤外線画像信号を複数のブロックに分割する分割工程
または前記赤外線画像信号を複数のブロックに分割する
分割手段を更に有し、前記ブロック毎に前記可視光画像
信号および前記赤外線画像信号を処理する。
【0046】また、本発明の好適な一様態によれば、上
記信号処理方法は、前記赤外線画像信号の内、前記透過
原稿を保持する保持手段に対応する信号を検出する検出
工程と、前記検出工程において前記保持手段に対応する
信号を検出した場合に、当該信号を所定信号値に置き換
える置き換え工程とを更に有し、また、上記信号処理装
置及び画像読取装置は、前記赤外線画像信号の内、前記
透過原稿を保持する保持手段に対応する信号を検出する
検出手段と、前記検出手段が前記保持手段に対応する信
号を検出した場合に、当該信号を所定信号値に置き換え
る置き換え手段とを更に有する。
【0047】また、本発明の好適な一様態によれば、上
記信号処理方法は、前記赤外線画像信号の平均値を算出
する工程を更に有し、前記置き換え工程で置き換える所
定信号値は、前記平均値である。また、上記信号処理装
置及び画像読取装置は前記赤外線画像信号の平均値を算
出する手段を更に有し、前記置き換え手段で置き換える
所定信号値は、前記平均値である。
【0048】また、本発明の好適な一様態によれば、上
記信号処理方法は、前記赤外線画像信号の内、前記透過
原稿を保持する保持手段に対応する信号を検出する検出
工程と、前記検出工程において前記保持手段に対応する
信号を検出した場合に、当該信号を除去する工程とを更
に有し、上記信号処理装置及び画像読取装置は、前記赤
外線画像信号の内、前記透過原稿を保持する保持手段に
対応する信号を検出する検出手段と、前記検出手段が前
記保持手段に対応する信号を検出した場合に、当該信号
を除去する手段とを更に有する。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0050】<第1の実施形態>以下、第1の実施形態
について説明する。なお、本第1の実施形態で用いられ
る画像読み取り装置の構成は図29に示すものと同様で
あるので、説明を省略する。
【0051】また図1は、本第1の実施形態の画像読取
装置1から出力される画像信号に対してゴミキズ除去を
行うゴミキズ除去部3の機能構成を示すブロック図であ
る。なお、図1では、ゴミキズ除去部3は画像読み取り
装置1とは別の装置として示されているが、画像読み取
り装置1内部に構成しても構わない。
【0052】図1において、21は画像読み取り装置1
により読み込んだ画像データを入力するためのインター
フェース(I/F)、22は透過原稿照明用ランプ14
4または反射原稿照明用ランプ145を用いて読み込ん
だ画像(以下、「普通画像」と呼ぶ。)を記憶するため
の画像メモリ、23は赤外線ランプ151を用いて読み
込んだ画像(以下、「赤外線画像」と呼ぶ。)を記憶す
るための赤外線画像メモリ、25はゴミキズ検知部、2
6はゴミキズ補正部である。更に、本第1の実施形態に
おいては、ヒストグラム生成部31と、閾値決定・保存
部32とを有する。
【0053】次に、図2のフローチャートを参照しなが
ら、本第1の実施形態におけるゴミキズ除去動作を行う
場合の透過原稿読取動作について詳細に説明する。
【0054】先ず、ステップS10において、図29の
反射原稿照明用ランプ145及び赤外光ランプ151を
消灯し、透過原稿照明用ランプ144を点灯させる。こ
のとき透過原稿照明用ランプ144の照明光束は拡散板
143によって斑なく拡散され、その拡散光束が透過原
稿142を透過する。この透過光束がミラー147、ハ
ノ字ミラー148を通過し、さらに結像レンズ149を
通過し、CCD150に投影される。CCD150上に
投影された画像は電気信号に変換され、図1のI/F2
1を介して画像メモリ22に一時記憶される。
【0055】次に、ステップS20において、図29の
反射原稿照明用ランプ145と透過原稿照明用ランプ1
44とを消灯し、赤外光ランプ151を点灯させる。図
31に示すような特性を備えた赤外光ランプ151の照
明光束は拡散板143によって斑なく拡散され、その拡
散光束が透過原稿142を透過し、更にミラー147、
ハノ字ミラー148、結像レンズ149を通過した光は
CCD150に投影される。従って、透過原稿142を
透過した赤外光ランプ151の照明光束は、図32に示
すようにネガ、ポジ等の透過原稿142の画像(感光
像)によらず透過し、物理的に光路を遮る埃、ゴミ、キ
ズ等の像がCCD150上に蔭として投影される。CC
D150上に投影された赤外線画像は電気信号に変換さ
れ、図1のI/F21を介して赤外線画像メモリ23に
一時記憶される。
【0056】ここで本第1の実施形態においては、赤外
線画像メモリ23に一時記憶された赤外線画データを用
いて、ステップS30で用いる閾値L2を算出する(ス
テップS21)。この算出方法について図3乃至図5を
参照して以下詳しく説明する。
【0057】図3は、ステップS21で行われる閾値L
2の算出方法を示すフローチャトであり、図4(a)
は、ポジフィルム101上にゴミ102がある状態、図
4(b)は図4(a)の部分を図29に示す透過原稿照
明用ランプ144で読み取った場合の階調レベル、図4
(c)は同じく図4(a)の部分を図29の赤外光ラン
プ151で読み取った場合の階調レベルを示す。
【0058】まず、ステップS210において、図1の
ヒストグラム生成部31は、赤外線画像メモリ23から
赤外線画像データを読み出し、ステップS211で階調
レベルに対するその出現回数のヒストグラムを生成す
る。
【0059】図5は、赤外線画像メモリ23から読み出
した赤外線画像の階調レベルを基にして生成したヒスト
グラムの一例であり、縦軸は画素数単位の頻度数を表
し、横軸は階調レベルを示し、高い数値ほど明るい画像
データであることを示す。
【0060】次のステップS212において、閾値決定
・保存部32は、作成されたヒストグラムから頻度数の
中間値を算出し、対応する階調レベルL1を得る。な
お、頻度数の中間値とは頻度数の合計を2分した値であ
り、階調レベルの低い方または高い方から、高い方また
は低い方へ順に頻度数を加算して行った時に、和が頻度
数の中間値を越えた時の階調レベルをL1とする。一般
的に全体画像の中でゴミ102の占める割合は少ないの
で、頻度数の中間値に対応する階調レベルL1はゴミ1
02部分以外の画像の階調レベルの中間値にほぼ等しく
なる。また、ゴミ102部分の階調レベルは図5の20
1に示すように分布しており、頻度数の中間値に対応す
る階調レベルL1よりも低い値である。
【0061】従って、本第1の実施形態では、このヒス
トグラムデータの頻度数の中間値に対応する階調レベル
L1に注目し、ゴミ102を検出するための閾値を、ゴ
ミ102の分布する階調レベル201の最大値近辺とな
るように、この階調レベルL1より所定レベルΔL1だ
け低い階調レベルL2に設定する(ステップS21
3)。なお、この所定レベルΔL1は、予め設定してあ
るものを閾値決定・保存部32に格納しておいても良い
し、作成したヒストグラム及び階調レベルL1を表示部
に表示し、ユーザーがΔL1をマニュアルで入力設定で
きるように構成しても良い。
【0062】閾値決定・保存部32は、このようにして
決定した閾値L2を保存し、処理は図2のステップS3
0に進む。ステップS30において、ゴミキズ検知部2
5は閾値決定・保持部32から閾値L2を読み出し、赤
外線画像メモリ23から赤外線画像データを読み出し
て、順次赤外線画像データと閾値L2とを比較すること
で、欠陥領域105を検出する。
【0063】赤外線画像データが閾値L2よりも小さい
場合は(ステップS30でYES)、その画像データが
ゴミ102によりデータの欠損が生じた欠陥領域105
内にあると判断し、ステップS40でこの欠陥領域10
5を欠陥領域105の周囲の正常な領域から補間処理な
どを行うことにより(ステップS40)、ゴミ102に
よる影響を軽減する。逆に、赤外線画像データが閾値L
2以上であれば(ステップS30でNO)ゴミなどによ
る影響を受けていない無い領域のデータであると判断す
る。上記比較動作を全ての赤外線画像データについて行
い(ステップS50)、欠陥領域105が検出された場
合には、補間処理を行う。
【0064】このように第1の実施形態によれば、閾値
レベル104、すなわち閾値L2によって検出される欠
陥領域105として、ゴミ102部分をほぼ正確に検出
することが可能となる。
【0065】<第2の実施形態>次に、第2の実施形態
について説明する。
【0066】上記第1の実施形態においては、閾値L2
を決定する際に階調レベルの頻度数のヒストグラムを生
成し、頻度数の中間値に対応する階調レベルL1から予
め決めておいたΔL1を差し引くことにより閾値L2を
求めたが、本第2の実施形態においては、頻度数が最大
となる階調レベルを用いて、閾値を決定する。閾値の決
定方法以外の動作は第1の実施形態と同様であるため、
説明を省略する。以下、閾値決定動作について図6及び
図7を参照して説明するが、図6及び図7において、図
4及び図5と共通するものについては、同一の符号を付
して説明を省略する。
【0067】図6(a)は、ポジフィルム101上にゴ
ミ102がある状態を示し、図6(b)は図6(a)の
部分を図29に示す透過原稿照明用ランプ144で読み
取った場合の階調レベルを示す。また、図6(c)は同
じく図6(a)の部分を図29に示す赤外光ランプ15
1で読み取った場合の階調レベルを示す。
【0068】図7は、第1の実施形態と同様に、赤外線
画像メモリ23から読み出した赤外線画像の階調レベル
を基にして生成したヒストグラムの一例であり、縦軸は
画素数単位の頻度数を表し、横軸は階調レベルを示す。
【0069】閾値決定・保存部32は、このようにして
生成したヒストグラムから頻度数が最大となる階調レベ
ルL3を得る。図7に示す例では、頻度数が最大となる
階調レベルは図6の303にも示すようにL3である。
一般的に全体画像の中でゴミ102の占める割合は少な
いので、頻度数の最大値に対応する階調レベルL3はゴ
ミ102部分以外の画像の階調レベルの平均値にほぼ等
しくなる。また、ゴミ102部分の階調レベルは図7の
201に示すように分布しており、頻度数の最大値に対
応する階調レベルL3よりも低い値である。
【0070】従って、本第2の実施形態では、このヒス
トグラムデータの頻度数の最大値に対応する階調レベル
L3を求め、ゴミ102を検出するための閾値を、ゴミ
102の分布する階調レベル201の最大値近辺となる
ように、この階調レベルL3より所定レベルΔL3だけ
低い階調レベルL4に設定する。なお、この所定レベル
ΔL3は、予め設定してあるものを閾値決定・保存部3
2に格納しておいても良いし、作成したヒストグラム及
び階調レベルL3を表示部に表示し、ユーザーがΔL3
をマニュアルで入力設定できるように構成しても良い。
【0071】本第2の実施形態では、このようにして得
た閾値L4を図2のステップS30で閾値L2の代わり
に用いる。
【0072】このように第2の実施形態によれば、閾値
レベル304、すなわち閾値L4によって検出される欠
陥領域305として、ゴミ102部分をほぼ正確に検出
することが可能となる。
【0073】<第3の実施形態>次に、第3の実施形態
について説明する。
【0074】本第3の実施形態は、最大階調レベルを用
いて閾値を決定する点が、上記第1及び第2の実施形態
とは異なる。閾値の決定方法以外の動作は第1または第
2の実施形態と同様であるため、説明を省略する。以
下、閾値決定動作について図8及び図9を参照して説明
するが、図8及び図9において、図4及び図5と共通す
るものについては、同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0075】図8(a)は、ポジフィルム101上のゴ
ミ102がある状態を示す。図8(b)は図8(a)の
部分を図29に示す透過原稿照明用ランプ144で読み
取った場合の階調レベルを示す。また、図8(c)は同
じく図8(a)の部分を図29に示す赤外光ランプ15
1で読み取った場合の階調レベルを示す。
【0076】図9は、第1の実施形態と同様に、赤外線
画像メモリ23から読み出した赤外線画像の階調レベル
を基にして生成したヒストグラムの一例であり、縦軸は
画素数単位の頻度数を表し、横軸は階調レベルを示す。
【0077】閾値決定・保存部32は、このようにして
生成したヒストグラムから最大の階調レベルL5を得
る。図9に示す例では、画像全体のデータの中で最大階
調レベルは図8の503にも示すようにL5である。全
体画像の中で階調レベルが最大となるのはゴミ102が
ない部分となるので、最大階調レベルL5はゴミ102
部分以外の画像の階調レベルの最大値に等しくなる。ま
た、ゴミ102部分の階調レベルは図9の201に示す
ように分布しており、最大階調レベルL5よりも低い値
となっている。
【0078】従って、本第3の実施形態では、この最大
階調レベルL5を求め、ゴミ102を検出するための閾
値を、ゴミ102の分布する階調レベル201の最大値
近辺となるように、この階調レベルL5より所定レベル
ΔL5だけ低い階調レベルL6に設定する。なお、この
所定レベルΔL5は、予め設定してあるものを閾値決定
・保存部32に格納しておいても良いし、作成したヒス
トグラム及び階調レベルL3を表示部に表示し、ユーザ
ーがΔL5をマニュアルで入力設定できるように構成し
ても良い。
【0079】本第3の実施形態では、このようにして得
た閾値L6を図2のステップS30で閾値L2の代わり
に用いる。
【0080】このように第3の実施形態によれば、閾値
レベル504、すなわち閾値L6によって検出される欠
陥領域505として、ゴミ102部分をほぼ正確に検出
することが可能となる。
【0081】<第4の実施形態>次に第4の実施形態に
ついて説明する。
【0082】本第4の実施形態は、平均階調レベルを用
いて閾値を決定する点が、上記第1乃至第3の実施形態
とは異なる。閾値の決定方法以外の動作は第1乃至第3
の実施形態と同様であるため、説明を省略する。以下、
閾値決定動作について説明する。
【0083】まず、第1の実施形態と同様に、赤外線画
像メモリ23から読み出した赤外線画像の階調レベルを
基にしてヒストグラムを生成する。閾値決定・保存部3
2は、このようにして生成したヒストグラムの平均階調
レベルLaveを得る。その後予め決めておいたΔLaveを
差し引くことにより閾値Lth1を求める。これを式で表
すと、Lth1=Lave−ΔLave
【0084】となる。なお、この所定レベルΔLave
は、予め設定してあるものを閾値決定・保存部32に格
納しておいても良いし、作成したヒストグラム及び平均
階調レベルLaveを表示部に表示し、ユーザーがΔLave
をマニュアルで入力設定できるように構成しても良い。
【0085】本第4の実施形態では、このようにして得
た閾値Lth1を図2のステップS30で閾値L2の代わ
りに用いる。
【0086】このように第4の実施形態によれば、閾値
Lth1によって検出される欠陥領域として、ゴミ部分を
ほぼ正確に検出することが可能となる。
【0087】<第5の実施形態>次に、第5の実施形態
について説明する。
【0088】本第5の実施形態では、第1〜第4の実施
形態で用いた値ΔL1、ΔL3、ΔL5、ΔLaveを、
図29における赤外光ランプ151で読み取った画像の
ヒストグラムデータより算出した標準偏差値を用いて設
定する。ここでは、頻度数の中間値に対応する階調レベ
ルを基にして閾値を決定する第1の実施形態で説明した
方法を例に取って、図10及び図11を参照して説明す
る。なお、図10及び図11において、図4及び図5と
共通するものについては、同一の符号を付して説明を省
略する。
【0089】図11に示すように、赤外線画像メモリ2
3から読み出した赤外線画像の階調レベルを基にして生
成したヒストグラムの標準偏差値σを算出する。一般的
に全体画像の中でゴミ102の占める割合は少ないの
で、標準偏差値σはゴミ102部分以外の画像の階調レ
ベルの標準偏差値にほぼ等しくなる。
【0090】そして、ゴミ102を検出するための閾値
を、ゴミ102の分布する階調レベル201の最大値近
辺となるように、頻度数の中間値に対応する階調レベル
L1より標準偏差値σのk倍(kは任意の正の数)だけ
低い階調レベルL7に設定する。なお、kの値は、上記
第1〜第4の実施形態のどの方法を用いるかにより適宜
決定すればよい。
【0091】本第5の実施形態では、このようにして得
た閾値L7を図2のステップS30で閾値L2の代わり
に用いる。
【0092】このように第5の実施形態によれば、閾値
レベル704、すなわち閾値L7によって検出される欠
陥領域705として、ゴミ102部分をほぼ正確に検出
することが可能となる。
【0093】<第6の実施形態>次に第6の実施形態に
ついて説明する。
【0094】本第6の実施形態では、最大階調レベルを
用いて閾値を決定するが、第3の実施形態において最大
階調レベルL5を用いて決定した方法とは異なる方法で
閾値を決定する。なお、以下に示す最大階調レベルLma
xは、第3の実施形態における最大階調レベルL5と同
様である。閾値の決定方法以外の動作は第1乃至第5の
実施形態と同様であるため、説明を省略する。以下、閾
値決定動作について説明する。
【0095】まず、第1の実施形態と同様に、赤外線画
像メモリ23から読み出した赤外線画像の階調レベルを
基にしてヒストグラムを生成する。閾値決定・保存部3
2は、このようにして生成したヒストグラムの最大階調
レベルLmaxを得る。その後予め決めておいた係数n
(<1)を最大階調レベルLaveに掛けることにより、
閾値Lth2を求める。これを式で表すと、 Lth2=Lmax×n
【0096】となる。なお、この係数nは、予め設定し
てあるものを閾値決定・保存部32に格納しておいても
良いし、作成したヒストグラム及び最大階調レベルLma
xを表示部に表示し、ユーザーが係数nをマニュアルで
入力設定できるように構成しても良い。
【0097】本第6の実施形態では、このようにして得
た閾値Lth2を図2のステップS30で閾値L2の代わ
りに用いる。
【0098】このように第6の実施形態によれば、閾値
Lth2によって検出される欠陥領域として、ゴミ部分を
ほぼ正確に検出することが可能となる。
【0099】<第7の実施形態>次に第7の実施形態に
ついて説明する。
【0100】本第7の実施形態では、平均階調レベル及
び最大階調レベルを用いて閾値を決定する点が、上記第
1乃至第6の実施形態とは異なる。なお、以下に示す平
均階調レベルLaveは、第4の実施形態における平均階
調レベルLaveと、最大階調レベルLmaxは、第3の実施
形態における最大階調レベルL5と同様である。閾値の
決定方法以外の動作は第1乃至第6の実施形態と同様で
あるため、説明を省略する。以下、閾値決定動作につい
て説明する。
【0101】まず、第1の実施形態と同様に、赤外線画
像メモリ23から読み出した赤外線画像の階調レベルを
基にしてヒストグラムを生成する。閾値決定・保存部3
2は、このようにして生成したヒストグラムの平均階調
レベルLave及び最大階調レベルLmaxを得る。その後、
最大階調レベルLmaxと平均階調レベルLaveとの差に予
め決めておいた係数nを掛け、得られた積を平均階調レ
ベルLaveから引くことにより、閾値Lth3を求める。こ
れを式で表すと、 Lth3=Lave−(Lmax−Lave)×n
【0102】となる。なお、この係数nは、予め設定し
てあるものを閾値決定・保存部32に格納しておいても
良いし、作成したヒストグラム及び最大階調レベルLma
xを表示部に表示し、ユーザーが係数nをマニュアルで
入力設定できるように構成しても良い。
【0103】本第7の実施形態では、このようにして得
た閾値Lth3を図2のステップS30で閾値L2の代わ
りに用いる。
【0104】このように第6の実施形態によれば、閾値
Lth3によって検出される欠陥領域として、ゴミ部分を
ほぼ正確に検出することが可能となる。
【0105】<第8の実施形態>次に、第8の実施形態
について説明する。
【0106】第1〜第7の実施形態においては、図29
における赤外光ランプ151で読み取った画像全体のヒ
ストグラムデータに基づいて、ゴミを検出するための閾
値を設定したが、本第8の実施形態においては、図12
に示すように、画像全体を所定のM画素×N画素サイズ
毎にブロック化し、各ブロック毎にヒストグラムを生成
して、それをもとにゴミを検出するための閾値をそれぞ
れ設定する。このようにブロック毎に閾値を設定する方
法は、赤外光ランプ151の発光波長域において、カラ
ーフィルムのシアン色の色素の透過率が充分でないよう
なフィルムを読み込む場合に効果的である。
【0107】図13は、ある種類のカラーフィルムにお
ける3色(イエロー、マゼンタ、シアン)の色素の分光
透過率特性と、赤外光ランプ151の分光強度分布のピ
ーク波長(約880nm)を示したものである。フィル
ム上の画像にシアン色の色素があった場合に、約880
nmにおけるシアン色の透過率がイエロー色やマゼンタ
色に比べて低いために、その部分の読取画像の階調レベ
ルが下がり、赤外線画像にフィルム画像の階調データが
混入してしまうことになる。こういった場合に、ブロッ
ク毎に閾値を決定することで、欠陥領域の誤判断を削減
することが可能になる。
【0108】以下、第8の実施形態における処理につい
て、図12〜図13を参照して説明する。なお、図14
において、図4と共通するものについては、同一の符号
を付して説明を省略する。
【0109】図14(a)は、ポジフィルム101上の
ゴミ102がある状態を示す。図14(b)は図14
(a)の部分を図29に示す透過原稿照明用ランプ14
4で読み取った場合の階調レベルを示す。また、図14
(c)は同じく図14(a)の部分を図29に示す赤外
光ランプ151で読み取った場合の階調レベルを示す。
本第8の実施形態における図14(c)に示す例では、
ポジフィルム101上のゴミ102以外に、ポジ画像の
階調データ成分1001が多少混入している。
【0110】このような場合の赤外線画像を前述したよ
うに所定サイズ毎にブロック化し、それぞれのブロック
毎にヒストグラムを算出する。ヒストグラムを作成する
対象領域を小さくすることにより、図14(c)に示す
ように、ポジ画像の階調データ成分1001の頻度の影
響がより大きくなるため、ヒストグラムの頻度数の中央
値に対応する階調レベル1002が、第1の実施形態の
場合のL1よりもΔL6だけ低いL8となる。
【0111】従って、第1の実施形態と同様の方法でゴ
ミ検出のための閾値を設定すれば、閾値レベル1003
(L9)はL8よりもΔL1だけ低くなり、検出される
欠陥領域1004は、ポジ画像の階調データの混入の影
響を受けずにゴミ102部分をほぼ正確に検出すること
が可能となり、更に、シアン色領域の誤判断を軽減する
ことができる。
【0112】本第8の実施形態では、このようにして得
た閾値L9を図2のステップS30で閾値L2の代わり
に用いる。
【0113】このように第8の実施形態によれば、各ブ
ロック毎にゴミによる欠陥領域を算出することで、赤外
光ランプ151で読み取った画像のゴミ以外の部分に、
フィルム画像の階調データが混入した場合でも、ゴミ部
分のみをほぼ正確に検出することが可能となる。
【0114】また、本第8の実施形態の場合における各
ブロック毎に検出された欠陥領域と、前述した第1〜第
7の実施形態にて検出された欠陥領域とを総合的に判断
してゴミやキズを補正するための領域を決定すれば、よ
り精度の高い補正が可能となる。
【0115】<第9の実施形態>次に、第9の実施形態
について図15を参照して説明する。なお、図15にお
いて、図4と共通するものについては、同一の符号を付
して説明を省略する。
【0116】上記第1〜第8の実施形態で説明してきた
ように、赤外光ランプ151で読み取った赤外線画像の
ヒストグラムデータを用いてゴミ検出のための閾値を設
定することで、ほぼ正確にゴミ部分のみを検出すること
が可能となるが、この閾値は必ずゴミのない部分の平均
レベルよりも低く設定される。従って、検出される領域
は、実際にゴミによる影響を受ける領域よりも僅かに狭
い領域となることが多い。
【0117】従って、例えば第1の実施形態に示す方法
で欠陥領域105を検出した場合、本第9の実施形態で
は図15(c)に示すように検出された欠陥領域105
よりも所定サイズだけ広い範囲1201を欠陥領域とし
て判断させる。
【0118】また、透過原稿照明用ランプによる読取画
像上のゴミの位置と、赤外光ランプによる読取画像上の
ゴミの位置とに僅かなズレが発生した場合にも、本第9
の実施形態を適用することで、その影響を大幅に緩和す
ることが可能である。
【0119】<第10の実施形態>次に、第10の実施
形態について図16を参照して説明する。なお、図16
において、図4と共通するものについては、同一の符号
を付して説明を省略する。
【0120】図16は本発明の第10の実施形態を説明
したものである。図4にて説明した内容と共通するもの
については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0121】本第10の実施形態では、透過原稿照明用
ランプによる読取画像のゴミの鮮明さに比べて、赤外光
ランプによる読取画像上のゴミの鮮明さが悪いような場
合に効果的な方法について説明する。このような現象
は、赤外光ランプの発光主波長が透過原稿照明用ランプ
による読取画像に用いられる可視波長域(400nm〜
700nm)に比べて長波長であるが故に、いわゆるレ
ンズの色収差と称するピントズレにより発生する場合が
ある。
【0122】このような場合には、図16(c)に示す
ように、赤外光ランプで読み取った画像のゴミ102の
部分の階調データは実際のゴミ102の飯域よりも広が
ってしまう。このとき、欠陥領域検出のための閾値L1
1を、ヒストグラムデータの頻度数の中間値に対応する
階調レベル1301、即ちL10に対し、ΔL7だけ低
いレベル1302に設定すると、検出された欠陥領域1
303は実際のゴミの領域よりも広い範囲となってしま
う。従って本第10の実施形態では、図16(c)に示
すように、検出された欠陥領域1303を所定サイズだ
け狭い範囲1304を欠陥領域として判断させることに
より、適切に補正することが可能となる。
【0123】<第11の実施形態>次に、本発明の第1
1の実施形態を図16を参照して説明する。
【0124】本第11の実施形態では、第10の実施形
態と同様に透過原稿照明用ランプによる読取画像のゴミ
の鮮明さに比べて、赤外光ランプによる読取画像上のゴ
ミの鮮明さが悪いような場合に効果的な方法について説
明する。
【0125】本第11の実施形態では、先ず図16
(c)のように赤外光ランプで読み取った画像のゴミ1
02の部分の階調データは実際のゴミ102の領域より
も広がってしまったときに、図16(d)に示すように
赤外光ランプで読み取った画像を一旦輪郭補正し、鮮明
度を透過原稿照明用ランプによる読取画像のゴミとほぼ
同等にする。その上で、欠陥領域検出のための閾値をヒ
ストグラムデータの平均頻度数に対応する階調レベル1
305、即ちL12に対し、ΔL8だけ低いレベル13
06、即ちL13に設定することで、閾値レベル130
6によって検出される欠陥領域1307はゴミ102部
分をほぼ正確に検出することが可能となる。
【0126】本第11の実施形態において、前述した輪
郭補正の方式や輪郭補正量は特に規定しないが、赤外光
ランプによる読取画像上のゴミの鮮明さが悪くなる原因
が前述したようにレンズの色収差に起因する場合には、
その色収差によるMTF、劣化分を補正するように輪郭
補正の方式や輪郭補正量を設定すると、より効果的であ
る。
【0127】<第12の実施形態>次に、本発明の第1
2の実施形態を説明する。本第12の実施形態では、透
過原稿を読み込む際に、フィルムホルダを用いる場合に
ついて説明する。
【0128】図17は透過原稿読み取り時に、ポジフィ
ルムやネガフィルムをセットするためのフィルムホルダ
を画像読取装置1の原稿台ガラス14上に設置した場合
の上面図である。同図において、401はフィルムホル
ダ全体を示し、原稿台ガラス14上の所定の位置に設置
する。402は透過原稿照明用ランプ144及び赤外光
ランプ151からの光の有無や光量をCCD150でチ
ェックするための穴である。また、エリア403はスリ
ーブタイプのフィルム406を設置するための領域であ
り、エリア404はマウントタイプのフィルム405を
設置するための領域である。
【0129】実際にフィルムを読み取る時は、画像読取
装置1に接続されるPCのディスプレイ上でプレビュー
した画像を確認しながら、フィルムがある領域をユーザ
ーが選択し、選択した領域について読み取りを行う。
【0130】図17に示すようなフィルムホルダ401
を用いた場合、読み取り範囲はプレビュー画像上で自由
に選択することができるため、選択範囲の中にフィルム
ホルダが含まれてしまうことがある。そのような場合に
上記の第1,2,4,5,7乃至第11の実施形態で説
明した方法によりゴミキズの検出及び補正を行うと、閾
値の計算をする時にフィルムホルダ401のデータが計
算に入れられてしまうため、望ましい閾値が得られなく
なり、その結果、除去するべきゴミ・キズが残ってしま
うという問題がある。
【0131】赤外線ランプ151を用いて、フィルム及
びその周辺のフィルムホルダ401部分を読み込んだ場
合、フィルムホルダ401部分(以下、「ホルダシャド
ウ」と呼ぶ。)は赤外光を透過しないので、CCD15
0から出力される階調レベルは、低いレベル(255階
調の場合、通常0〜50)を示す。
【0132】図18(a)は、フィルムホルダ401を
含まない場合の読み取り領域を示し、図18(b)は、
図18(a)に示す領域を読み取って得られる赤外線画
像のヒストグラムの一例を示す。また、図19(a)
は、読み取り領域がフィルムホルダ401を含む場合を
示し、図19(b)は、図19(a)に示す領域を読み
取って得られる赤外線画像のヒストグラムの一例を示
す。図19(b)ではフィルムホルダ401が読み取り
領域に存在するために、低いレベルの頻度が図18
(a)に比べて高いことが分かる。
【0133】図19に示す例の場合に、例えば上記第4
の実施形態に示す係数nを、第5の実施形態で説明した
ように標準偏差σを用いて閾値を算出する方法を適用し
た場合、フィルムホルダ401を含まない場合の閾値を
Taとすると、フィルムホルダ401を含む場合は標準
偏差σが大きくなるので、閾値TbはTaよりも低くな
る。つまり、フィルムホルダ401を含む場合は、Ta
とTbの間の階調レベルを有するゴミキズの補正ができ
ずに残ってしまう。
【0134】本第12の実施形態では、このようにフィ
ルムホルダ401が読み取り領域に入ることによるゴミ
キズ判定の閾値が低下し、ゴミキズが補正されずに残っ
てしまうことの無いようにする方法について説明する。
【0135】図20は、本第12の実施形態におけるゴ
ミキズ除去動作を示すフローチャートである。図20と
図2との差は、ステップS20とS21の間に、ホルダ
シャドウ補正処理(ステップS120)が追加されてい
ることである。その他の動作には同じであるために参照
番号を付し、説明を省略する。以下、ステップS120
におけるホルダシャドウ補正処理について、図19乃至
図27を参照して詳細に説明する。
【0136】まず、取得した赤外線画像にホルダシャド
ウが存在するかどうかを判断しなければならない。図2
2はフィルムホルダ401が写りこんでいる場合のスキ
ャン画像の一部を表した模式図である。同図において、
Dはホルダシャドウに対応する画素、Aは通常の原稿が
写っている画素、Bはホルダシャドウ画素Dと原稿画素
Aとの境界を表す。フィルムシャドウは、画像に対して
必ず画像の上下左右の4辺のいずれか、若しくは、図2
2に示すように複数辺に表れる。また、前述の通りホル
ダシャドウは必ずある階調レベルより低い値を示すの
で、その性質を利用してホルダシャドウを判別すること
が可能である。従って、ステップS121において、ホ
ルダシャドウを識別するための閾値をTsbに設定す
る。
【0137】次に、ステップS122において、赤外線
画像中のホルダシャドウを判別するために、図23に示
すようにまず右辺の画素から階調レベルと閾値Tsbを
比較する。この比較を右辺から行い、ホルダシャドウ画
素Dの存在が確認されたら、ホルダシャドウ画素Dが終
わる部分、すなわち、図22で境界画素Bが現れるまで
比較を続け、境界画素Bが現れたらそこをホルダシャド
ウの境界部として、一定の画素分を255階調の場合、
図23に示すように255(B’)に置き換える。置き
換える画素数は高い解像度ほど多くなる。一例として、
図22においては、1画素を置き換えている。
【0138】次にステップS123においては、同様の
処理を下方向からも行う(図24)。さらにステップS
124及びS125において、同様に左及び上方向から
も行う。
【0139】ステップS126において、ホルダシャド
ウが存在するかどうか判断する。これは、B’の値に置
き換えた画素があったかどうかをステップS122乃至
S125で記憶しておくことにより簡単に行うことがで
きる。存在しなければ、ホルダシャドウの補正を行う必
要がないために、そのまま図20のステップS21へ進
む。
【0140】一方、ホルダシャドウが存在する場合(ス
テップS126でYES)、ステップS127へ進み、
図25に示すように、右辺から順に、255に置き換え
た領域B’とホルダシャドウの領域Dを、読み取り領域
全体の階調レベルの平均値Vに置き換える。この置き換
え処理においては、ホルダシャドウ画素Dであるか、あ
るいは置き換えられた画素B’(レベル255)である
ときは平均値に置き換えて、次の画素を調べに行く。そ
して、画素B’(レベル255)でもなく、ホルダシャ
ドウ画素Dでも無い画素があった時点で、平均値への置
き換え処理を終了する(図26)。右辺からの処理を終
了すると、ステップS128(図27)及びS130に
おいて、同様の処理を下、左、上からも行う。
【0141】ホルダシャドウ画素Dと原稿画像画素Aと
の境界部分もホルダシャドウDと同様に平均値に置き換
えているのは、ホルダシャドウと原稿との境界は不連続
的に階調レベルが変化しているのではなく、連続的に変
化するので、ホルダシャドウ画素Dのみを置き換えるだ
けでは、境界部がゴミキズ処理後に残ってしまい、処理
後の画像が枠を縁どったようになり、不具合が生じるた
めである。
【0142】また、前述の通り、置き換える境界部分の
画素数は解像度が高くなるにつれて、多くなるように設
定する。これは解像度が高くなると画像に残る境界部の
画素数も同様に多くなるためである。
【0143】平均値への置き換え処理が終了すると、図
20のステップS21へ進む。
【0144】上記のように、ホルダシャドウ画素D及び
境界画素Bの部分を平均値に置き換えることにより、標
準偏差σを用いて閾値を計算する場合に、置き換えない
場合に比べて画像の標準偏差σが小さくなるため、ゴミ
キズ判定の閾値が低下したりという問題が発生せず、よ
り適切な閾値を求めることができ、より適正なゴミキズ
除去が可能となる。また、平均値に置き換えることで、
ホルダシャドウ画素Dの部分を完全に除去した場合に比
べて、ホルダシャドウが存在することの影響を最小限に
抑えることが可能となり、適切なゴミキズ除去につなが
る。
【0145】なお、上記第12の実施形態においては、
標準偏差σを用いて閾値を算出する方法に適した方法に
ついて説明したが、図21のステップS127〜S13
0において、ホルダシャドウ画素D及び境界画素B’の
値の置き換えをせずに、除去するようにすれば、第1,
2,4,7の実施形態の閾値算出方法においても適切な
閾値を求めることが可能である。
【0146】上記の通り本第12の実施形態によれば、
読み取り範囲にフィルムホルダが含まれる場合であって
も、適切にゴミキズ補正を行うことができる。
【0147】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器から構成
されるシステムに適用しても、一つの機器からなる装置
に適用してもよい。
【0148】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0149】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば透
過原稿の画像読取装置において、赤外光ランプによる読
取画像のヒストグラムを生成し、生成したヒストグラム
に基づいて透過原稿上のゴミやキズによる欠陥領域を検
出するための閾値を設定することで、精度の高いゴミや
キズの補正が可能となる。
【0151】また、ヒストグラム生成の際に、赤外光ラ
ンプによる読取画像を所定サイズ毎にブロック化し、各
ブロック毎にヒストグラムを作成することで、赤外光ラ
ンプによる読取画像に透過原稿用ランプの読取画像が混
入した場合でも、ゴミ部分のみをほぼ正確に検出するこ
とが可能となる。
【0152】また、検出されたゴミやキズによる欠陥領
域を所定サイズだけ拡大することで、実際のゴミの領域
と正確に一致させることが可能となる。
【0153】また、検出されたゴミやキズによる欠陥領
域を所定サイズだけ縮小したり、赤外光ランプによる読
取画像を輪郭補正した上で欠陥領域の検出をすること
で、赤外光ランプによる読取画像上のゴミの鮮明度が悪
い場合であっても精度の高いゴミやキズの補正が可能と
なる。
【0154】また、読み取り範囲にフィルムホルダが含
まれる場合であっても、適切にゴミキズ補正を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における画像読み取りシス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるゴミキズ除去部で
の処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態における閾値算出処理
を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態における、フィルム上
のゴミと、透過原稿照明用ランプ及び赤外光ランプによ
りフィルムを読み込んで得た階調レベルとの関係を示す
図である。
【図5】本発明の第1の実施形態における、赤外光ラン
プで読み取った画像のヒストグラムを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における、フィルム上
のゴミと、透過原稿照明用ランプ及び赤外光ランプによ
りフィルムを読み込んで得た階調レベルとの関係を示す
図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における、赤外光ラン
プで読み取った画像のヒストグラムを示す図である。
【図8】本発明の第3の実施形態における、フィルム上
のゴミと、透過原稿照明用ランプ及び赤外光ランプによ
りフィルムを読み込んで得た階調レベルとの関係を示す
図である。
【図9】本発明の第3の実施形態における、赤外光ラン
プで読み取った画像のヒストグラムを示す図である。
【図10】本発明の第5の実施形態における、フィルム
上のゴミと、透過原稿照明用ランプ及び赤外光ランプに
よりフィルムを読み込んで得た階調レベルとの関係を示
す図である。
【図11】本発明の第5の実施形態における、赤外光ラ
ンプで読み取った画像のヒストグラムを示す図である。
【図12】本発明の第8の実施形態における、画像の分
割を示す図である。
【図13】ある種類のカラーフィルムにおける3色の色
素の分光透過率特性と、赤外光ランプの分光強度分布の
ピーク波長を示す図である。
【図14】本発明の第8の実施形態における、フィルム
上のゴミと、透過原稿照明用ランプ及び赤外光ランプに
よりフィルムを読み込んで得た階調レベルとの関係を示
す図である。
【図15】本発明の第9の実施形態における、フィルム
上のゴミと、透過原稿照明用ランプ及び赤外光ランプに
よりフィルムを読み込んで得た階調レベルとの関係を示
す図である。
【図16】本発明の第7、及び第11の実施形態におけ
る、フィルム上のゴミと、透過原稿照明用ランプ及び赤
外光ランプによりフィルムを読み込んで得た階調レベル
との関係を示す図である。
【図17】本発明の第12の実施形態におけるフィルム
ホルダを画像読取装置の原稿台ガラス上に設置した場合
の上面図である。
【図18】フィルムホルダを含まない読み込み領域及び
当該領域を赤外光ランプで読み取った画像のヒストグラ
ムを示す図である。
【図19】フィルムホルダを含む読み込み領域及び当該
領域を赤外光ランプで読み取った画像のヒストグラムを
示す図である。
【図20】本発明の第12の実施形態におけるゴミキズ
除去部での処理を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第12の実施形態におけるホルダシ
ャドウ補正処理を示すフローチャートである。
【図22】本発明の第12の実施形態におけるホルダシ
ャドウ補正処理動作を説明するための図である。
【図23】本発明の第12の実施形態におけるホルダシ
ャドウ補正処理動作を説明するための図である。
【図24】本発明の第12の実施形態におけるホルダシ
ャドウ補正処理動作を説明するための図である。
【図25】本発明の第12の実施形態におけるホルダシ
ャドウ補正処理動作を説明するための図である。
【図26】本発明の第12の実施形態におけるホルダシ
ャドウ補正処理動作を説明するための図である。
【図27】本発明の第12の実施形態におけるホルダシ
ャドウ補正処理動作を説明するための図である。
【図28】従来の画像読取装置の構成図である。
【図29】透過原稿上のゴミキズによる欠陥領域を検出
する従来の画像読取装置の構成図である。
【図30】従来の画像読み取りシステムの構成を示すブ
ロック図である。
【図31】透過原稿照明用ランプと、赤外光ランプの分
光強度分布を示す図である。
【図32】一般のカラーフィルムにおける3色の色素の
分光透過率特性と、赤外光ランプの分光強度分布のピー
ク波長を示す図である。
【図33】ゴミキズ除去部での従来の処理を示すフロー
チャートである。
【図34】従来例における、フィルム上のゴミと、透過
原稿照明用ランプ及び赤外光ランプによりフィルムを読
み込んで得た階調レベルとの関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/40 101Z (72)発明者 柏▲崎▼ 敦子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 英 貢 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA05 AB02 DA06 DB05 DC04 5B057 AA11 BA11 BA30 CA01 CA08 CB01 CB08 CD06 CE02 CE12 CH11 DB06 DC16 DC23 5C062 AA05 AB03 AB42 AC07 AC61 AC67 BA00 5C072 AA01 BA13 RA06 UA11 VA03 5C077 LL02 LL19 MP08 PP03 PP43 PP46 PP47 PP71 PQ12 PQ19 PQ22 RR15 RR19

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主に可視光を照射する可視光照射手段
    と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそれ
    ぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換し
    て得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処理
    する信号処理方法であって、 前記赤外線画像信号に基づいてヒストグラムを生成する
    生成工程と、 前記生成工程で生成したヒストグラムに基づいて、閾値
    を算出する算出工程と、 前記算出工程で算出した閾値と、前記赤外線画像信号と
    を比較し、前記閾値以下の赤外線画像信号を抽出する抽
    出工程と、 前記抽出工程において抽出された赤外線画像信号に対応
    する可視光画像信号を、その周辺の可視光画像信号を用
    いて補間する補間工程とを有することを特徴とする信号
    処理方法。
  2. 【請求項2】 主に可視光を照射する可視光照射手段
    と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそれ
    ぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換し
    て得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処理
    する信号処理方法であって、 前記赤外線画像信号に基づいてヒストグラムを生成する
    生成工程と、 前記生成工程で生成したヒストグラムに基づいて、閾値
    を算出する算出工程と、 前記算出工程で算出した閾値と、前記赤外線画像信号と
    を比較し、前記閾値以下の赤外線画像信号を抽出する抽
    出工程と、 前記抽出工程で抽出された赤外線画像信号に対応する画
    像領域とその周辺へ所定サイズ拡大した領域とに対応す
    る可視光画像信号を、その周辺の可視光画像信号を用い
    て補間する補間工程とを有することを特徴とする信号処
    理方法。
  3. 【請求項3】 主に可視光を照射する可視光照射手段
    と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそれ
    ぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換し
    て得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処理
    する信号処理方法であって、 前記赤外線画像信号に基づいてヒストグラムを生成する
    生成工程と、 前記生成工程で生成したヒストグラムに基づいて、閾値
    を算出する算出工程と、 前記算出工程で算出した閾値と、前記赤外線画像信号と
    を比較し、前記閾値以下の赤外線画像信号を抽出する抽
    出工程と、 前記抽出工程で抽出された赤外線画像信号に対応する領
    域から所定サイズの領域を縮小した領域に対応する可視
    光画像信号を、その周辺の可視光画像信号を用いて補間
    する補間工程とを有することを特徴とする信号処理方
    法。
  4. 【請求項4】 主に可視光を照射する可視光照射手段
    と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそれ
    ぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換し
    て得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処理
    する信号処理方法であって、 前記赤外線画像信号の輪郭補正を行う輪郭補正工程と、 前記輪郭補正された赤外線画像信号に基づいてヒストグ
    ラムを生成する生成工程と、 前記生成工程で生成したヒストグラムに基づいて、閾値
    を算出する算出工程と、 前記算出工程で算出した閾値と、前記輪郭補正された赤
    外線画像信号とを比較し、前記閾値以下の赤外線画像信
    号を抽出する抽出工程と、 前記抽出工程において抽出された赤外線画像信号に対応
    する可視光画像信号を、その周辺の可視光画像信号を用
    いて補間する補間工程とを有することを特徴とする信号
    処理方法。
  5. 【請求項5】 前記輪郭補正工程における輪郭補正量
    は、前記可視光照射手段と前記赤外光照射手段との色収
    差に伴うMTF劣化分に関連づけた量とすることを特徴
    とする請求項4に記載の信号処理方法。
  6. 【請求項6】 前記生成工程では、前記赤外線画像信号
    の各階調レベルにおける頻度数のヒストグラムを作成す
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
    信号処理方法。
  7. 【請求項7】 前記算出工程では、前記赤外線画像信号
    を代表する階調レベルから、所定の関係式により求めら
    れる値を差し引いて前記閾値を算出することを特徴とす
    る請求項6に記載の信号処理方法。
  8. 【請求項8】 前記算出工程は、 前記ヒストグラムの頻度数の中間値を求める工程と、 前記中間値に対応する階調レベルから、所定値を差し引
    いて前記閾値を求める工程とを有することを特徴とする
    請求項6に記載の信号処理方法。
  9. 【請求項9】 前記算出工程は、 前記ヒストグラムの最大頻度数を求める工程と、 前記最大頻度数に対応する階調レベルから、所定値を差
    し引いて前記閾値を求める工程とを有することを特徴と
    する請求項6に記載の信号処理方法。
  10. 【請求項10】 前記算出工程は、 前記ヒストグラムの最大階調レベルを求める工程と、 前記最大階調レベルから、所定値を差し引いて前記閾値
    を求める工程とを有することを特徴とする請求項6に記
    載の信号処理方法。
  11. 【請求項11】 前記算出工程は、 前記ヒストグラムの平均階調レベルを求める工程と、 前記平均階調レベルから、所定値を差し引いて前記閾値
    を求める工程とを有することを特徴とする請求項6に記
    載の信号処理方法。
  12. 【請求項12】 前記算出工程は、 前記ヒストグラムの最大階調レベルを求める工程と、 前記最大階調レベルに、所定値を掛けて前記閾値を求め
    る工程とを有することを特徴とする請求項6に記載の信
    号処理方法。
  13. 【請求項13】 前記算出工程は、 前記ヒストグラムの最大階調レベルを求める工程と、 前記ヒストグラムの平均階調レベルを求める工程と、 前記平均階調レベルから、前記最大階調レベルと前記平
    均階調レベルの差に所定値を掛けて得た積を差し引い
    て、前記閾値を求める工程とを有することを特徴とする
    請求項6に記載の信号処理方法。
  14. 【請求項14】 前記所定値は、予め保持されているこ
    とを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の信
    号処理方法。
  15. 【請求項15】 前記所定値は、外部より入力されるこ
    とを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の信
    号処理方法。
  16. 【請求項16】 前記算出工程は、 標準偏差を求める工程と、 前記標準偏差に基づいて前記所定値を決定する工程と を更に有することを特徴とする請求項7乃至11のいず
    れかに記載の信号処理方法。
  17. 【請求項17】 前記赤外線画像信号を複数のブロック
    に分割する分割工程を更に有し、 前記ブロック毎に前記可視光画像信号および前記赤外線
    画像信号を処理することを特徴とする請求項1乃至16
    のいずれかに記載の信号処理方法。
  18. 【請求項18】 前記赤外線画像信号の内、前記透過原
    稿を保持する保持手段に対応する信号を検出する検出工
    程と、 前記検出工程において前記保持手段に対応する信号を検
    出した場合に、当該信号を所定信号値に置き換える置き
    換え工程とを更に有することを特徴とする請求項1乃至
    17のいずれかに記載の信号処理方法。
  19. 【請求項19】 前記赤外線画像信号の平均値を算出す
    る工程を更に有し、 前記置き換え工程で置き換える所定信号値は、前記平均
    値であることを特徴とする請求項18に記載の信号処理
    方法。
  20. 【請求項20】 前記赤外線画像信号の内、前記透過原
    稿を保持する保持手段に対応する信号を検出する検出工
    程と、 前記検出工程において前記保持手段に対応する信号を検
    出した場合に、当該信号を除去する工程とを更に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の
    信号処理方法。
  21. 【請求項21】 主に可視光を照射する可視光照射手段
    と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそれ
    ぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換し
    て得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処理
    する信号処理装置であって、 前記赤外線画像信号に基づいてヒストグラムを生成する
    生成手段と、 前記生成手段により生成したヒストグラムに基づいて、
    閾値を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出した閾値と、前記赤外線画像信
    号とを比較し、前記閾値以下の赤外線画像信号を抽出す
    る抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された赤外線画像信号に対応す
    る可視光画像信号を、その周辺の可視光画像信号を用い
    て補間する補間手段とを有することを特徴とする信号処
    理装置。
  22. 【請求項22】 主に可視光を照射する可視光照射手段
    と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそれ
    ぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換し
    て得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処理
    する信号処理装置であって、 前記赤外線画像信号に基づいてヒストグラムを生成する
    生成手段と、 前記生成手段により生成したヒストグラムに基づいて、
    閾値を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出した閾値と、前記赤外線画像信
    号とを比較し、前記閾値以下の赤外線画像信号を抽出す
    る抽出手段と、 前記抽出手段で抽出された赤外線画像信号に対応する画
    像領域とその周辺へ所定サイズ拡大した領域とに対応す
    る可視光画像信号を、その周辺の可視光画像信号を用い
    て補間する補間手段とを有することを特徴とする信号処
    理装置。
  23. 【請求項23】 主に可視光を照射する可視光照射手段
    と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそれ
    ぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換し
    て得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処理
    する信号処理装置であって、 前記赤外線画像信号に基づいてヒストグラムを生成する
    生成手段と、 前記生成手段により生成したヒストグラムに基づいて、
    閾値を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出した閾値と、前記赤外線画像信
    号とを比較し、前記閾値以下の赤外線画像信号を抽出す
    る抽出手段と、 前記抽出手段で抽出された赤外線画像信号に対応する領
    域から所定サイズの領域を縮小した領域に対応する可視
    光画像信号を、その周辺の可視光画像信号を用いて補間
    する補間手段とを有することを特徴とする信号処理装
    置。
  24. 【請求項24】 主に可視光を照射する可視光照射手段
    と、主に赤外光を照射する赤外光照射手段とによりそれ
    ぞれ透過原稿を照射し、透過原稿の光学像を光電変換し
    て得られる可視光画像信号および赤外線画像信号を処理
    する信号処理装置であって、 前記赤外線画像信号の輪郭補正を行う輪郭補正手段と、 前記輪郭補正された赤外線画像信号に基づいてヒストグ
    ラムを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成したヒストグラムに基づいて、
    閾値を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出した閾値と、前記輪郭補正され
    た赤外線画像信号とを比較し、前記閾値以下の赤外線画
    像信号を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された赤外線画像信号に対応す
    る可視光画像信号を、その周辺の可視光画像信号を用い
    て補間する補間手段とを有することを特徴とする信号処
    理装置。
  25. 【請求項25】 前記輪郭補正手段の輪郭補正量は、前
    記可視光照射手段と前記赤外光照射手段との色収差に伴
    うMTF劣化分に関連づけた量とすることを特徴とする
    請求項24に記載の信号処理装置。
  26. 【請求項26】 前記生成手段は、前記赤外線画像信号
    の各階調レベルにおける頻度数のヒストグラムを作成す
    ることを特徴とする請求項21乃至24のいずれかに記
    載の信号処理装置。
  27. 【請求項27】 前記算出手段は、前記赤外線画像信号
    を代表する階調レベルから、所定の関係式により求めら
    れる値を差し引いて前記閾値を算出することを特徴とす
    る請求項26に記載の信号処理装置。
  28. 【請求項28】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの頻度数の中間値を求める手段と、 前記中間値に対応する階調レベルから、所定値を差し引
    いて前記閾値を求める手段とを有することを特徴とする
    請求項26に記載の信号処理装置。
  29. 【請求項29】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの最大頻度数を求める手段と、 前記最大頻度数に対応する階調レベルから、所定値を差
    し引いて前記閾値を求める手段とを有することを特徴と
    する請求項26に記載の信号処理装置。
  30. 【請求項30】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの最大階調レベルを求める手段と、 前記最大階調レベルから、所定値を差し引いて前記閾値
    を求める手段とを有することを特徴とする請求項26に
    記載の信号処理装置。
  31. 【請求項31】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの平均階調レベルを求める手段と、 前記平均階調レベルから、所定値を差し引いて前記閾値
    を求める手段とを有することを特徴とする請求項26に
    記載の信号処理装置。
  32. 【請求項32】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの最大階調レベルを求める手段と、 前記最大階調レベルに、所定値を掛けて前記閾値を求め
    る手段とを有することを特徴とする請求項26に記載の
    信号処理装置。
  33. 【請求項33】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの最大階調レベルを求める手段と、 前記ヒストグラムの平均階調レベルを求める手段と、 前記平均階調レベルから、前記最大階調レベルと前記平
    均階調レベルの差に所定値を掛けて得た積を差し引い
    て、前記閾値を求める手段とを有することを特徴とする
    請求項26に記載の信号処理装置。
  34. 【請求項34】 前記所定値は、予め保持されているこ
    とを特徴とする請求項28乃至33のいずれかに記載の
    信号処理装置。
  35. 【請求項35】 前記所定値は、外部より入力されるこ
    とを特徴とする請求項28乃至33のいずれかに記載の
    信号処理装置。
  36. 【請求項36】 前記算出手段は標準偏差を求める手段
    と、 前記標準偏差に基づいて前記所定値を決定する手段とを
    更に有することを特徴とする請求項27乃至31のいず
    れかに記載の信号処理装置。
  37. 【請求項37】 前記赤外線画像信号を複数のブロック
    に分割する分割手段を更に有し、 前記ブロック毎に前記可視光画像信号および前記赤外線
    画像信号を処理することを特徴とする請求項21乃至3
    6のいずれかに記載の信号処理装置。
  38. 【請求項38】 前記赤外線画像信号の内、前記透過原
    稿を保持する保持手段に対応する信号を検出する検出手
    段と、 前記検出手段が前記保持手段に対応する信号を検出した
    場合に、当該信号を所定信号値に置き換える置き換え手
    段とを更に有することを特徴とする請求項21乃至37
    のいずれかに記載の信号処理装置。
  39. 【請求項39】 前記赤外線画像信号の平均値を算出す
    る手段を更に有し、 前記置き換え手段で置き換える所定信号値は、前記平均
    値であることを特徴とする請求項38に記載の信号処理
    装置。
  40. 【請求項40】 前記赤外線画像信号の内、前記透過原
    稿を保持する保持手段に対応する信号を検出する検出手
    段と、 前記検出手段が前記保持手段に対応する信号を検出した
    場合に、当該信号を除去する手段とを更に有することを
    特徴とする請求項21乃至37のいずれかに記載の信号
    処理装置。
  41. 【請求項41】 透過原稿を読み取り可能な画像読取装
    置であって、 主に可視光を照射する可視光照射手段と、 主に赤外光を照射する赤外光照射手段と、 光学像を電気信号に変換する光電変換手段と、 前記赤外光照射手段により透過原稿を照射して前記光電
    変換手段から得られる赤外光画像信号に基づいて、ヒス
    トグラムを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成したヒストグラムに基づいて、
    閾値を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出した閾値と前記赤外光画像信号
    とを比較し、閾値以下の画像信号を抽出する抽出手段
    と、 前記抽出手段により抽出した赤外光画像信号に対応す
    る、前記可視光照射手段により透過原稿を照射して前記
    光電変換手段から得られる可視光画像信号をその周辺の
    可視光画像信号を用いて補間する補間手段とを有するこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  42. 【請求項42】 透過原稿を読み取り可能な画像読取装
    置であって、 主に可視光を照射する可視光照射手段と、 主に赤外光を照射する赤外光照射手段と、 光学像を電気信号に変換する光電変換手段と、 前記赤外光照射手段により透過原稿を照射して前記光電
    変換手段から得られる赤外光画像信号に基づいて、ヒス
    トグラムを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成したヒストグラムに基づいて、
    閾値を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出した閾値と前記赤外光画像信号
    とを比較し、閾値以下の画像信号を抽出する抽出手段
    と、 前記抽出手段により抽出した赤外線画像信号に対応する
    画像領域とその周辺へ所定サイズ拡大した領域とに対応
    する、前記可視光照射手段により透過原稿を照射して前
    記光電変換手段から得られる可視光画像信号を、その周
    辺の可視光画像信号を用いて補間する補間手段とを有す
    ることを特徴とする画像読取装置。
  43. 【請求項43】 透過原稿を読み取り可能な画像読取装
    置であって、 主に可視光を照射する可視光照射手段と、 主に赤外光を照射する赤外光照射手段と、 光学像を電気信号に変換する光電変換手段と、 前記赤外光照射手段により透過原稿を照射して前記光電
    変換手段から得られる赤外光画像信号に基づいて、ヒス
    トグラムを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成したヒストグラムに基づいて、
    閾値を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出した閾値と前記赤外光画像信号
    とを比較し、閾値以下の画像信号を抽出する抽出手段
    と、 前記抽出手段により抽出した赤外線画像信号に対応する
    領域から所定サイズの領域を縮小した領域に対応する、
    前記可視光照射手段により透過原稿を照射して前記光電
    変換手段から得られる可視光画像信号を、その周辺の可
    視光画像信号を用いて補間する補間手段とを有すること
    を特徴とする画像読取装置。
  44. 【請求項44】 透過原稿を読み取り可能な画像読取装
    置であって、 主に可視光を照射する可視光照射手段と、 主に赤外光を照射する赤外光照射手段と、 光学像を電気信号に変換する光電変換手段と、 前記赤外光照射手段により透過原稿を照射して前記光電
    変換手段から得られる赤外光画像信号の輪郭補正を行う
    輪郭補正手段と、 前記輪郭補正された赤外光画像信号に基づいて、ヒスト
    グラムを生成する生成手段と、 前記生成手段により生成したヒストグラムに基づいて、
    閾値を算出する算出手段と、 前記算出手段により算出した閾値と前記輪郭補正された
    赤外光画像信号とを比較し、閾値以下の画像信号を抽出
    する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された赤外線画像信号に対応す
    る可視光画像信号を、その周辺の可視光画像信号を用い
    て補間する補間手段とを有することを特徴とする画像読
    取装置。
  45. 【請求項45】 前記輪郭補正手段の輪郭補正量は、前
    記可視光照射手段と前記赤外光照射手段との色収差に伴
    うMTF劣化分に関連づけた量とすることを特徴とする
    請求項44に記載の画像読取装置。
  46. 【請求項46】 前記生成手段は、前記赤外線画像信号
    の各階調レベルにおける頻度数のヒストグラムを作成す
    ることを特徴とする請求項41乃至44のいずれかに記
    載の画像読取装置。
  47. 【請求項47】 前記算出手段は、前記赤外線画像信号
    を代表する階調レベルから、所定の関係式により求めら
    れる値を差し引いて前記閾値を算出することを特徴とす
    る請求項46に記載の画像読取装置。
  48. 【請求項48】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの頻度数の中間値を求める手段と、 前記中間値に対応する階調レベルから、所定値を差し引
    いて前記閾値を求める手段とを有することを特徴とする
    請求項46に記載の画像読取装置。
  49. 【請求項49】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの最大頻度数を求める手段と、 前記最大頻度数に対応する階調レベルから、所定値を差
    し引いて前記閾値を求める手段とを有することを特徴と
    する請求項46に記載の画像読取装置。
  50. 【請求項50】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの最大階調レベルを求める手段と、 前記最大階調レベルから、所定値を差し引いて前記閾値
    を求める手段とを有することを特徴とする請求項46に
    記載の画像読取装置。
  51. 【請求項51】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの平均階調レベルを求める手段と、 前記平均階調レベルから、所定値を差し引いて前記閾値
    を求める手段とを有することを特徴とする請求項46に
    記載の画像読取装置。
  52. 【請求項52】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの最大階調レベルを求める手段と、 前記最大階調レベルに、所定値を掛けて前記閾値を求め
    る手段とを有することを特徴とする請求項46に記載の
    画像読取装置。
  53. 【請求項53】 前記算出手段は、 前記ヒストグラムの最大階調レベルを求める手段と、 前記ヒストグラムの平均階調レベルを求める手段と、 前記平均階調レベルから、前記最大階調レベルと前記平
    均階調レベルの差に所定値を掛けて得た積を差し引い
    て、前記閾値を求める手段とを有することを特徴とする
    請求項46に記載の画像読取装置。
  54. 【請求項54】 前記所定値は、予め保持されているこ
    とを特徴とする請求項48乃至53のいずれかに記載の
    画像読取装置。
  55. 【請求項55】 前記所定値は、外部より入力されるこ
    とを特徴とする請求項48乃至53のいずれかに記載の
    画像読取装置。
  56. 【請求項56】 前記算出手段は標準偏差を求める手段
    と、 前記標準偏差に基づいて前記所定値を決定する手段とを
    更に有することを特徴とする請求項47乃至51のいず
    れかに記載の画像読取装置。
  57. 【請求項57】 前記赤外線画像信号を複数のブロック
    に分割する分割手段を更に有し、 前記ブロック毎に前記可視光画像信号および前記赤外線
    画像信号を処理することを特徴とする請求項41乃至5
    6のいずれかに記載の画像読取装置。
  58. 【請求項58】 前記赤外線画像信号の内、前記透過原
    稿を保持する保持手段に対応する信号を検出する検出手
    段と、 前記検出手段が前記保持手段に対応する信号を検出した
    場合に、当該信号を所定信号値に置き換える置き換え手
    段とを更に有することを特徴とする請求項41乃至57
    のいずれかに記載の画像読取装置。
  59. 【請求項59】 前記赤外線画像信号の平均値を算出す
    る手段を更に有し、前記置き換え手段で置き換える所定
    信号値は、前記平均値であることを特徴とする請求項5
    8に記載の画像読取装置。
  60. 【請求項60】 前記赤外線画像信号の内、前記透過原
    稿を保持する保持手段に対応する信号を検出する検出手
    段と、前記検出手段が前記保持手段に対応する信号を検
    出した場合に、当該信号を除去する手段とを更に有する
    ことを特徴とする請求項41乃至57のいずれかに記載
    の画像読取装置。
  61. 【請求項61】 請求項1乃至20のいずれかに記載の
    信号処理方法を実現するためのプログラムコードを有す
    る情報処理装置が実行可能なプログラム。
  62. 【請求項62】 情報処理装置が実行可能なプログラム
    であって、前記プログラムを実行した情報処理装置を、
    請求項21乃至40のいずれかに記載の信号処理装置と
    して機能させることを特徴とするプログラム。
  63. 【請求項63】 請求項61又は62に記載のプログラ
    ムを記憶した記憶媒体。
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