JP2000115464A - 画像読取装置及び画像読取方法及び記憶媒体 - Google Patents

画像読取装置及び画像読取方法及び記憶媒体

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JP2000115464A
JP2000115464A JP10282562A JP28256298A JP2000115464A JP 2000115464 A JP2000115464 A JP 2000115464A JP 10282562 A JP10282562 A JP 10282562A JP 28256298 A JP28256298 A JP 28256298A JP 2000115464 A JP2000115464 A JP 2000115464A
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English (en)
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Hiroyuki Wada
宏之 和田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム画像読取装置において、埃やキズを
良好に補正し、より品質の高いフィルム画像を得るこ
と。 【解決手段】 可視光及び赤外光によりフィルムを照射
し、画像データを読み取るフィルム画像読取装置におい
て、赤外画像データによって埃、キズ領域を特定し、そ
の領域での可視光データにより補正方法を決定し、可視
光データが一定値以上であればその可視光データに定量
加算して補正し、そうでなければ別の補間方法により補
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は現像済み写真フィル
ム等の原稿画像を読み取る画像読取装置及び画像読取方
法及び記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の画像読取装置として、マイクロフ
ィルムや写真フィルムといったフィルム原稿(透過原
稿)の背後から照明光学系により照射し、その透過光を
投影光学系を介して光電変換素子の結像面に投影・結像
し、その光電変換素子により光電変換することによりフ
ィルム原稿の画像情報を電気的に変換して出力するフィ
ルムスキャナーがあった。
【0003】しかし、このような従来のフィルムスキャ
ナでは照明光学系および投影光学系に付着した埃、フィ
ルム原稿上のキズや埃が読み取った画像データー上に黒
点となって表れ、結果的に画像劣化をもたらすという問
題があった。
【0004】図10(A),(B)は上述の埃やキズの
画像データー及び出力画像への影響を模式的に示したも
のであり、図10(A)はリバーサルフィルムの場合、
図10(B)はネガフィルムの場合を示している。図1
0に示すように、リバーサルフィルム及びネガフィルム
のいかんにかかわらず、フィルム原稿をフィルムスキャ
ナーで画像信号に変換して読み取った場合、上述の埃や
キズは画像信号上に黒点となって表れる。
【0005】その結果、図10(A)に示すリバーサル
フィルムの場合には、上述の画像信号をそのままガンマ
補正等の画像処理をしてプリンター等の出力装置へ出力
するので、上述の埃やキズの影響はそのまま黒点となっ
て表れる。
【0006】一方、ネガフィルムの場合は図10(B)
に示すように、フィルムスキャナーで読み取った画像信
号をフルレベルで読み取った画像信号から減算すること
により、ネガ画像からポジ画像への変換を行なっている
ので、上述の埃やキズの影響は白い輝点となって出力画
像に表れる。
【0007】そこで赤外光に対するフィルムの透過率特
性に着目して、上述の画質劣化の原因となる埃やキズの
みを原稿を透過する不可視光である赤外光により検知
し、検知した埃・キズ情報により読み取った原稿データ
ーに修正を加えるというフィルムスキャナーが提案され
ている。
【0008】図6はフィルムスキャナーの要部斜視図、
図7は図6に示されるフィルムスキャナーの概要構成
図、図8は図6に示されるフィルムスキャナーの回路構
成を示すブロック図、図9は図6に示されるフィルムス
キャナーの動作を示すフローチャートである。
【0009】図6において、読み取られる原稿である現
像済みのフィルム2が、原稿台として使用されるフィル
ムキャリッジ1上に固定されている。フィルム2を照射
する光源(発光部)となるランプ3は、可視光波長領域
から赤外波長までの発光特性を有する。ランプ3からの
光はフィルム2を透過し、ミラー4で反射されレンズ5
によりCCD等で構成されるラインセンサー6(光検出
手段)上に結像される。フィルム濃度は、濃度センサー
16によって検出される。レンズ5はレンズホルダー1
3によって保持されている。
【0010】ラインセンサー6は、R(赤)受光部分、
G(緑)受光部分、B(青)受光部分の3部分の受光領
域を有しており、それぞれ赤色、緑色、青色の光波長に
対して感度を有し、R(赤)受光部分、G(緑)受光部
分、B(青)受光部分の少なくとも1部分は赤外光に対
しても感度を有する。
【0011】フィルムキャリッジ1は、モーター7によ
りスキャン(走査)方向(図6、図7中の矢印方向)へ
移動され、その位置はセンサー8により検出される。ラ
ンプ3からラインセンサー6へ至る光軸9上には、フィ
ルター10が配置されており、フィルター用モーター1
1を駆動することで、光軸9上に赤外光をカットするた
めの赤外カットフィルター10aと可視光をカットする
ための可視光カットフィルター10bを切り替えて配置
することが可能となっている。フィルター10の位置
は、フィルター用センサー17により検出される。そし
て、以上の各構成は、フィルムスキャナーの外装ケース
14により保護されている。
【0012】また、ランプ3、ラインセンサー6、モー
ター7、センサー8、フィルター用モーター11、入出
力端子15は制御回路12(制御手段)と電気的に接続
され、それぞれ制御回路12によって制御される。制御
回路12は、入出力端子15に接続され、外部と画像情
報等の入出力を行う。
【0013】さらに、制御回路12は図8に示されるよ
うにセンサー制御回路12a、濃度センサー制御回路1
2b、フィルター用センサー制御回路12c、モーター
制御回路12d、フィルター用モーター制御回路12
e、画像情報処理回路12f、ランプ制御回路12g、
ラインセンサー制御回路12h、フィルム濃度検出回路
12i、モーター駆動速度決定回路12j、画像情報記
憶回路12kにより構成されている。
【0014】次にフィルム2の画像情報読み取り方法に
ついて図9のフローチャートをもとに説明する。
【0015】(ステップ101)外部より入出力端子1
5を通してフィルム読み取りの指令が入力されるとフィ
ルムキャリッジ1の位置をセンサー8とセンサー制御回
路12aにより検出し、この情報がフィルムスキャナー
制御回路12に伝達される。そしてフィルムキャリッジ
1を所定の待機位置へ待機させるためにモーター制御回
路12dによりモーター7を駆動し、フィルムキャリッ
ジ1を待機位置へ移動させる。 (ステップ102)フィルター10の位置をフィルター
用センサー17とフィルター用センサー制御回路12c
で検出し、この情報がフィルムスキャナー制御回路12
に伝達される。そして赤外カットフィルター10aを光
軸9上に配するためにフィルター用モーター制御回路1
2eによりフィルター用モーター11を駆動し赤外カッ
トフィルター10aを光軸9上へ移動させる。 (ステップ103)濃度センサー16とフィルム濃度検
出回路12iによりフィルム2の濃度が検出される。 (ステップ104)検出されたフィルム濃度に基づいて
モーター駆動速度が決定される。 (ステップ105)フィルター10の位置をフィルター
用センサー17とフィルター用センサー制御回路12c
で検出し、この情報がフィルムスキャナー制御回路12
に伝達される。そして可視光カットフィルター10bを
光軸9上に配するためにフィルター用モーター制御回路
12eによりフィルター用モーター11を駆動し可視光
カットフィルター10bを光軸9上へ移動させる。 (ステップ106)ランプ制御回路12gによりランプ
3が点灯される。 (ステップ107)先に決定された駆動速度でモーター
制御回路12dによりモータ7を所定の方向へ回転させ
不可視光である赤外光によるフィルム2の画像情報を得
るためのスキャン動作が行われる。スキャン中にライン
センサー6より画像情報がラインセンサー制御回路12
hを通して画像情報処理回路12fへ伝達される。 (ステップ108)得られた画像情報を用いて、フィル
ム2上の他の大部分の領域より赤外光の透過率が所定値
以上に異なるフィルム2上の領域を検出し、その領域を
埃やキズの範囲情報を作成する。 (ステップ109)フィルター10の位置をフィルター
用センサー17とフィルター用センサー制御回路12c
で検出し、フィルター用モーター制御回路12eにより
フィルター用モーター11を駆動して赤外カットフィル
ター10aを光軸9上へ移動させる。 (ステップ110)ステップ104で決定された駆動速
度でモーター制御回路12dによりモーター7を逆の方
向へ回転させ可視光によるフィルム2の画像情報を得る
ためのスキャン動作が行われる。このスキャン中にライ
ンセンサー6より画像情報がラインセンサー制御回路1
2hを通し画像情報処理回路12fへ伝達される。 (ステップ111)スキャン動作が終了するとランプ制
御回路12gによりランプ3を消灯し、画像情報記憶回
路12kより埃やキズの範囲情報を画像情報処理回路1
2f(異常検出手段、補正手段)へ伝達し、可視光によ
るフィルム2の画像情報が出力されてフィルムスキャナ
ーのフィルム画像読み取り動作が終了する。 (ステップ112)ステップ108にて作成した埃やキ
ズの範囲情報をもとに、可視光によるフィルム2の画像
情報を補正して出力端子15より出力する。
【0016】上述した原稿画像の補正方法の一例とし
て、特公平7−97402号には、埃・キズと認識した
画素をその周辺の画像情報を適宜選択して置き換えるこ
とで、原稿画像データーを補正することが開示されてい
る。
【0017】また、補正方法の別の一例として、特許第
2559970号には、埃・キズと認識した領域におけ
る赤外線エネルギー分布が所定の閾値よりも大きい場合
に、赤外線エネルギー分布強度を打ち消すレベルまで可
視光エネルギー分布強度を増強し、検出された赤外線エ
ネルギー分布強度が所定の閾値以下の場合、可視光エネ
ルギー分布強度を補間法により補正するようにすること
が開示されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のフィルムスキャナーでは以下のような問
題点を有していた。まず、特公平7−97402号に記
載されている周辺画素のデータを適宜選択する方法で
は、失われた欠陥画素を周辺画像により補うことになる
ので、完全な補正データーを形成することは、容易では
なく、完全に補正することができない場合があった。
【0019】また、特許第2559970号に記載され
ている埃・キズ領域の赤外データーをもとに補正を行な
う方法では、検出する赤外データーと補正する可視光デ
ーターにずれがあると、補正した結果が不自然な画像と
なる場合があった。
【0020】本発明の目的はこのような問題点を解決す
るために、埃やキズを良好に補正し、より品質の高い画
像を得られる画像読取装置を提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされたものであり、請求項1に記載の画
像読取装置では、可視光及び不可視光を照射する発光部
と、前記発光部により照射された原稿からの光を検出し
て画像データを出力する光検出手段と、前記発光部から
不可視光を照射した場合に前記光検出手段から出力され
る画像データから前記原稿上の異常を検出する異常検出
手段と、前記異常検出手段により異常が検出された場合
に前記光検出手段から出力される画像データを補正する
補正手段と、前記発光部から可視光を照射した場合に前
記光検出手段から出力される画像データのなかで前記異
常に対応する画像データに基づいて前記補正手段による
補正方法を制御する制御手段と、を有することを特徴と
する。
【0022】請求項9に記載の画像読取方法では、可視
光及び不可視光を発光部により照射する照射ステップ
と、前記発光部により照射された原稿からの光を光検出
手段により検出して画像データを出力する光検出ステッ
プと、前記発光部から不可視光を照射した場合に前記光
検出手段から出力される画像データから前記原稿上の異
常を検出する異常検出ステップと、前記異常検出ステッ
プにより異常が検出された場合に前記光検出手段から出
力される画像データを補正する補正ステップと、前記発
光部から可視光を照射した場合に前記光検出手段から出
力される画像データのなかで前記異常に対応する画像デ
ータに基づいて前記補正ステップによる補正方法を制御
する制御ステップと、を有することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】《第1の形態》図1〜3を用いて
本発明の第1の実施形態の画像読取装置を説明する。な
お、本実施の形態で用いる画像読取装置には従来の技術
の項で述べたフィルムスキャナーを想定しており、その
構成は既に述べたとおりであるため、説明を省略する。
もちろん上記構成はあくまで一例であり、本発明を実施
するに際してはこの構成に限ったものではない。
【0024】図1は第一の実施の形態におけるフィルム
スキャナーの動作を示すフローチャート、図2はフィル
ム画像を赤外光照明により取り込んだ時の画像データー
と可視光照明により取り込んだ時の画像データーを示し
た図、図3は埃・キズ領域における可視光と赤外光での
一ライン分の画像データーの一例である。
【0025】図2(a)はフィルム2の画像であり、こ
こで図中横方向にラインセンサーが配置されていて、縦
方向(副走査方向)にラインセンサーをスキャンさせて
画像を取り込むこととする。図2(a)のようにフィル
ムに埃・キズがある場合、照明系に赤外光を用いて画像
を取り込むと図2(b)に示すような埃・キズだけを取
り出すことができる。同様に可視光にて照明して画像を
取り込むと図2(c)に示したような画像となる。
【0026】図2(d)は可視光画像(c)の一部を拡
大した図である。もしも埃が半透明であれば埃領域が完
全に黒くつぶれずに絵柄がうっすらと残った状態とな
る。これを模式的に示したのが図2(e)である。図2
(e)は一般的なフィルムの上に埃が乗ることで光(可
視光)が遮蔽される様子を示した図である。この時に光
が少しでも透過すればフィルムの各感光層を透過してC
CD上に到達し画像データーとして出力される。しかし
ながらその値はもちろん小さいものとなるために図2
(d)に示したように埃領域の中に絵柄がうっすらと残
った状態になる。
【0027】図3(a)、(b)はこのような埃・キズ
領域近傍の画像データーの様子を示したものであり、図
2(b)、(c)に示した副走査方向のl(エル)ライ
ン目(埃・キズ領域の任意のライン)の可視光(R,
G,Bいずれでもよい)及び赤外画像情報を示したもの
である。図中縦軸は画像データーであり、大きいほど輝
度が高く小さいと輝度が低くなる。従って埃に覆われて
光が遮蔽されると画像レベルが低くなる。この時の画像
データーのレベルにより遮蔽の状態を知ることができ
る。そこで図3(b)に示した赤外画像データーがある
レベルよりも低い領域を埃・キズ領域として特定し、可
視光画像データーにおいてそれに対応した領域を画像修
正する。
【0028】図3(a)は画像データーが残った時の様
子を示しており一定値よりも大きいか否かでそれを判断
し、画像データーを一定量足し合わせる、あるいは一定
定数を乗算してゲインアップし周辺の画像データーと一
致させて補正を行なう事ができる。
【0029】以下、本実施例におけるフィルム2の画像
情報読み取り方法について図1のフローチャートをもと
に説明する。この読取制御方法は、フィルムスキャナ制
御回路12内の記憶領域にプログラムとして記憶されて
いる。このプログラムは、外部装置から入力制御される
ものであってもよく、その記憶形態は、フロッピーディ
スク、CD−ROM、MO等いかなる形態の記憶媒体に
保存されるものでもよい。
【0030】ステップ1 からステップ10 までは図9
におけるステップ101から110と同様であり、ここ
までで赤外光と可視光による画像データーが蓄積され
る。
【0031】(ステップ11)照明ランプを消灯する。 (ステップ12)ステップ8で作成した埃・キズ範囲の
可視光画像データーが一定値以上か否かを比較する。一
定値以下であれば埃・キズ領域に可視光画像が残ってい
ないと判断しステップ13へ、一定値以上であれば埃・
キズ領域に可視光画像が残っていると判断しステップ1
4へ分岐する。 (ステップ13)画像情報処理回路12f(補正手段)
が、通常の手法(従来例の項で述べた手法)により埃・
キズ領域を補正する。 (ステップ14)画像情報処理回路12f(補正手段)
が、埃・キズ領域と隣接する画像レベルと一致する値ま
でデーターをゲインアップする。 (ステップ15)ステップ13あるいはステップ14で
補正された画像データーを出力する。
【0032】以上の構成及びフローによりフィルム上に
埃やキズがあっても、原画像を忠実に補正した画像デー
ターを得ることが可能となった。
【0033】《第2の形態》第1の実施形態では埃・キ
ズと判定した領域での可視光画像データーが全て一定値
以上の時の例を示したが、ここでは第2の実施形態とし
て埃・キズ領域での可視光画像データーが完全に残って
いない時、例えばデーターが一部一定値以下であったり
埃の光の透過率にむらがあったりする際の可視光画像デ
ーターの修正方法に関して述べる。
【0034】図4、5を用いて本発明の第2の実施形態
を説明する。尚、本実施形態で用いる画像読取装置には
従来の技術の項で述べたフィルムスキャナーを想定して
おり、その構成は既に述べたとおりである。もちろん上
記構成はあくまで一例であり、本発明を実施するに際し
てはこの構成に限ったものではない。
【0035】図4は第2の実施形態を説明するためのフ
ィルムスキャナーの動作を示すフローチャート、図5は
埃・キズ領域における可視光と赤外光での一ライン分の
画像データーの一例である。
【0036】本実施形態で用いる画像情報は図2に示し
たものと同等のものであるために省略する。
【0037】図5(a)、(b)は図3と同様にこのよ
うな埃・キズ領域近傍の画像データーの様子を示したも
のであり、図2(b)、(c)に示した副走査方向のl
(エル)ライン目(埃・キズ領域の任意のライン)の可
視光(R,G,Bいずれでもよい)及び赤外画像情報を
示したものである。図中縦軸は画像データーであり、大
きいほど輝度が高く小さいと輝度が低くなる。従って埃
に覆われて光が遮蔽されると画像レベルが低くなる。こ
の時の画像データーのレベルにより遮蔽の状態を知るこ
とができる。そこで図5(b)に示した赤外画像データ
ーがあるレベルよりも低い領域を埃・キズ領域として特
定し、可視光画像データーにおいてそれに対応した領域
を画像修正する。
【0038】図5(a)は画像データーが残った時の様
子を示しているが、図3(a)と違い図5(a)は埃の
透過率にむらがあったり、残ったデーターが閾値よりも
低く一部ノイズに埋れているため、可視光の元画像が一
部欠落している。こうした場合には埃・キズ領域内の可
視光画像データーは閾値よりも小さい部分と大きい部分
が混在しているが、ゲインアップをすることにより画像
を補正することができる。しかしながら図5(a)に示
したような埃・キズ領域の境界部の画像データーが欠落
している様な場合には第1の実施形態で述べたような周
辺画像データーとのレベルを合わせることによるゲイン
の設定ができない。そこで本実施形態では埃・キズ領域
での画像データーの平均値と周辺画像データーのある範
囲での平均値とが一致するように画像データーを一定量
足し合わせる、あるいは一定定数を乗算してゲインアッ
プし補正を行なう。
【0039】以下、本実施形態におけるフィルム2の画
像情報読み取り方法について図4のフローチャートをも
とに説明する。この読取制御方法は、フィルムスキャナ
制御回路12内の記憶領域にプログラムとして記憶され
ている。このプログラムは、外部装置から入力制御され
るものであってもよく、その記憶形態は、フロッピーデ
ィスク、CD−ROM、MO等いかなる形態の記憶媒体
に記憶されるものでもよい。
【0040】ステップ21からステップ30までは図9
に示す101から110と同様であり、ここまでで赤外
光と可視光による画像データーが蓄積される。
【0041】(ステップ31)照明ランプを消灯する。 (ステップ32)ステップ28で作成した埃・キズ範囲
の可視光画像データーに一定値以上のデーターが存在す
るか否かを判定する。一定値以下のデーターが存在しな
いのであれば埃・キズ領域に可視光画像が残っていない
と判断しステップ33へ、一定値以上のデーターが存在
するのであれば埃・キズ領域に可視光画像が残っている
と判断しステップ34へ分岐する。 (ステップ33)画像情報処理回路12f(補正手段)
が、通常の手法(従来例の項で述べた手法)により埃・
キズ領域を補正する。 (ステップ34)埃・キズ領域の可視光画像データーの
平均値を計算する。 (ステップ35)埃・キズ領域の周辺の可視光画像デー
ターの平均値を計算する。 (ステップ36)ステップ34、35で計算した各平均
値からゲインアップ係数を算出する。 (ステップ37)画像情報処理回路12f(補正手段)
が、ステップ36で計算した係数に則って埃・キズ領域
の可視光画像データーをゲインアップする。 (ステップ38)ステップ33あるいはステップ37で
補正された画像データーを出力する。
【0042】以上の構成及びフローによりフィルム上に
埃やキズあっても、原画像を忠実に補正した画像データ
ーを得ることが可能となった。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像中の埃・キズ領域を的確に補正し、原画像を忠実に
補正した画像データーを得ることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のフィルムスキャナーの動作を
示すフローチャートである。
【図2】赤外光および可視光による画像取り込みの概念
図である。
【図3】画像データーの修正方法を説明する図である。
【図4】第一の実施例のフィルムスキャナーの動作を説
明するためのフローチャートである。
【図5】画像データーの修正方法を説明する図である。
【図6】従来のフィルムスキャナーの要部斜視図であ
る。
【図7】図6に示されるフィルムスキャナーの概要構成
図である。
【図8】図6に示されるフィルムスキャナーの回路構成
を示すブロック図である。
【図9】図6に示されるフィルムスキャナーの動作を制
御するフローチャートである。
【図10】従来装置での埃やキズの影響を示す模式図で
ある。
【符号の説明】
1 フィルムキャリッジ 2 フィルム 3 ランプ 4 ミラー 5 光学系 6 ラインセンサー 7 モーター 8 センサー 9 光軸 10a 赤外カットフィルタ 10b 可視光カットフィルタ 11 フィルタ用モーター 12 制御回路
フロントページの続き Fターム(参考) 2H110 BA01 BA13 BA16 CB22 CB30 CB76 CC16 CE02 5B057 AA20 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC03 CE20 DA03 DB02 DB06 DB09 DC05 5C062 AA01 AB03 AC24 AC72 AE03 BA06 5C072 AA01 BA15 CA20 EA05 VA03 XA10 5C077 LL02 LL19 MM03 MP08 NP01 PP21 SS01 TT10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可視光及び不可視光を照射する発光部
    と、 前記発光部により照射された原稿からの光を検出して画
    像データを出力する光検出手段と、 前記発光部から不可視光を照射した場合に前記光検出手
    段から出力される画像データから前記原稿上の異常を検
    出する異常検出手段と、 前記異常検出手段により異常が検出された場合に前記光
    検出手段から出力される画像データを補正する補正手段
    と、 前記発光部から可視光を照射した場合に前記光検出手段
    から出力される画像データのなかで前記異常に対応する
    画像データに基づいて前記補正手段による補正方法を制
    御する制御手段と、を有することを特徴とする画像読取
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記制御手段は、前
    記可視光を照射した場合に前記異常に対応する画像デー
    タが一定値以上の場合に、前記可視光を照射した場合に
    前記光検出手段から出力される画像データを前記補正手
    段が増幅するように制御することを特徴とする画像読取
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記制御手段は、前
    記可視光を照射した場合に前記光検出手段から出力され
    る画像データのなかで、前記異常に対応する画像データ
    の値と異常領域に隣接する画像データの値が略一致する
    ように前記補正手段による増幅率を決定することを特徴
    とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記制御手段は、前
    記可視光を照射した場合に前記異常に対応する画像デー
    タの平均値と前記異常領域以外の画像データの平均値が
    一致するように前記補正手段による増幅率を決定するこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、前記不可視光は赤外光であることを特徴とする画像
    読取装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項におい
    て、前記原稿はフィルム原稿であることを特徴とする画
    像読取装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至5のいずれか1項におい
    て、前記原稿は透過原稿であることを特徴とする画像読
    取装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1項におい
    て、前記異常領域は埃またはキズのある領域であること
    を特徴とする画像読取装置。
  9. 【請求項9】 可視光及び不可視光を発光部により照射
    する照射ステップと、 前記発光部により照射された原稿からの光を光検出手段
    により検出して画像データを出力する光検出ステップ
    と、 前記発光部から不可視光を照射した場合に前記光検出手
    段から出力される画像データから前記原稿上の異常を検
    出する異常検出ステップと、 前記異常検出ステップにより異常が検出された場合に前
    記光検出手段から出力される画像データを補正する補正
    ステップと、 前記発光部から可視光を照射した場合に前記光検出手段
    から出力される画像データのなかで前記異常に対応する
    画像データに基づいて前記補正ステップによる補正方法
    を制御する制御ステップと、を有することを特徴とする
    画像読取方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記制御ステップ
    では、前記可視光を照射した場合に前記異常に対応する
    画像データが一定値以上の場合に、前記可視光を照射し
    た場合に前記光検出手段から出力される画像データを前
    記補正ステップにおいて増幅するように制御することを
    特徴とする画像読取方法。
  11. 【請求項11】 請求項10において、前記制御ステッ
    プでは、前記可視光を照射した場合に前記光検出手段か
    ら出力される画像データのなかで、前記異常に対応する
    画像データの値と異常領域に隣接する画像データの値が
    略一致するように前記補正ステップにおける増幅率を決
    定することを特徴とする画像読取方法。
  12. 【請求項12】 請求項10において、前記制御ステッ
    プでは、前記可視光を照射した場合に前記異常に対応す
    る画像データの平均値と前記異常領域以外の画像データ
    の平均値が略一致するように前記補正ステップにおける
    増幅率を決定することを特徴とする画像読取方法。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至12のいずれか1項にお
    いて、前記不可視光は赤外光であることを特徴とする画
    像読取方法。
  14. 【請求項14】 請求項9乃至13のいずれか1項にお
    いて、前記原稿はフィルム原稿であることを特徴とする
    画像読取方法。
  15. 【請求項15】 請求項9乃至13のいずれか1項にお
    いて、前記原稿は透過原稿であることを特徴とする画像
    読取方法。
  16. 【請求項16】 請求項9乃至15のいずれか1項にお
    いて、前記異常領域は埃またはキズのある領域であるこ
    とを特徴とする画像読取方法。
  17. 【請求項17】 請求項9乃至16のいずれか1項に記
    載の画像読取方法をプログラムとして記憶した記憶媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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