JP2020008542A - 検査装置、検査方法、及びプログラム - Google Patents

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文宏 中重
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Abstract

【課題】光沢画像の精度を向上させる。【解決手段】検査装置は、第1の白色光を照射する光沢照明装置211と、第2の白色光を照射する濃度照明装置212と、第1の白色光が原稿220上で正反射された正反射光を受光することにより原稿220の光沢画像を示す光沢画像データを取得し、第2の白色光が原稿220上で拡散反射された拡散反射光を受光することにより原稿220の濃度画像を示す濃度画像データを取得する撮像装置213と、濃度画像データと、第1の白色光と第2の白色光との照度比とに基づいて、第1の白色光の拡散反射光による誤差が小さくなるように光沢画像データを補正する補正部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、検査装置、検査方法、及びプログラムに関する。
電子写真方式やインクジェット方式により印刷物を生成するシステムにおいて、印刷物上の画像の光沢を検査する検査装置が利用されている。
印刷物を検査する検査装置として、光沢画像を撮像するための光を照射する光沢照明装置と、濃度画像を撮像するための光を照射する濃度照明装置と、原稿からの反射光を受光して光沢画像及び濃度画像を撮像する撮像装置とを備え、光沢照明装置として、LED発光面から射出された光を凹面ミラーにより反射させて平行光を生成する反射型LEDを用いる構成が開示されている(特許文献1)。
光沢画像を撮像する際には、光沢照明装置から照射された光(光沢照明光)が原稿により反射された反射光のうち正反射光のみを撮像装置に受光させることが理想的である。しかし、実際には原稿上の塗料(トナー、インク等)の表面で拡散する拡散反射光の一部が誤差成分として撮像装置により受光される。この誤差成分は光沢画像の精度を低下させる。
撮像装置に正反射光を受光させるためには、光沢照明装置から照射される光沢照明光が高い平行性を有することが必要である。上記従来技術のような反射型LEDにおいては、LED発光面のサイズと凹面ミラーのパラボラ面のサイズとの比が大きい程射出される光の平行度が上がるため、LED発光面のサイズは小さい程有利となる。すなわち、反射型LEDを用いる場合には、LED発光面のサイズをできるだけ小さくすることが求められる。LED反射面のサイズは、光沢照明光の色に依存し、光沢照明光を単色光(例えば青色)とする場合よりも白色光とする場合の方が大きくなる。白色光を生成するためには、例えば青色LEDに黄色の蛍光材料をコーティングする等の処理が必要となるため、LED発光面を大きくせざるを得ないからである。そのため、従来技術においては、光沢照明光として白色光を用いることが困難である。
ここで、拡散反射光の強度は、原稿上の塗料の色相に応じて変動する。光沢照明光が塗料に吸収される際の吸収度が、塗料の色相に応じて異なるからである。例えば、光沢照明光として単色光である青色光を用いる場合、塗料の色相が黄色や赤色であれば、拡散反射光はほとんど吸収されるため、拡散反射光の強度(光沢画像の誤差)は小さくなる。一方、塗料の色相が青色やシアン色であれば、拡散反射光はほとんど吸収されないため、拡散反射光の強度は大きくなる。従来技術によっては、このような塗料の色相に応じて変動する拡散反射光による誤差に対して十分対処することができない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光沢画像の精度を向上させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一形態である検査装置は、対象物の光沢を検査する検査装置であって、第1の白色光を照射する第1の照明装置と、第2の白色光を照射する第2の照明装置と、前記第1の白色光が前記対象物上で正反射された正反射光を受光することにより前記対象物の光沢画像を示す光沢画像データを取得し、前記第2の白色光が前記対象物上で拡散反射された拡散反射光を受光することにより前記対象物の濃度画像を示す濃度画像データを取得する撮像装置と、前記濃度画像データと、前記第1の白色光と前記第2の白色光との照度比とに基づいて、前記第1の白色光の拡散反射光による誤差が小さくなるように前記光沢画像データを補正する補正部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、光沢画像の精度を向上させることが可能となる。
図1は、第1の実施形態に係る画像形成システムの構成例を示す図である。 図2は、第1の実施形態に係る読取装置の構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係る光沢照明装置、濃度照明装置、及び撮像装置の位置関係を例示する図である。 図4は、実施形態に係る光沢照明装置の構成例を示す側面図である。 図5は、実施形態に係る光沢照明装置の内部構造例を示す平面図である。 図6は、実施形態に係るハニカム部材の伸展量を比較的大きくした状態を例示する図である。 図7は、実施形態に係るハニカム部材の伸展量を比較的小さくした状態を例示する図である。 図8は、実施形態に係る検査装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図9は、実施形態に係る画像形成システムの機能構成例を示すブロック図である。 図10は、第1の実施形態に係る光沢画像データを補正する際の処理例を示すフローチャートである。 図11は、光沢画像データを取得する際の問題点を例示する図である。 図12は、第1の実施形態に係る光沢画像データの補正方法例を示す図である。 図13は、第1の実施形態に係る検査装置による処理例を示すフローチャートである。 図14は、第2の実施形態に係る読取装置における光沢画像の撮像時における状態を例示する図である。 図15は、第2の実施形態に係る読取装置における濃度画像の撮像時における状態を例示する図である。 図16は、第2の実施形態に係る光沢画像データを補正する際の処理例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、検査装置、検査方法、及びプログラムの実施形態を詳細に説明する。以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施形態における構成要素には当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、及びいわゆる均等の範囲のものが含まれる。以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更、及び組み合わせを行うことができる。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る画像形成システム1の構成例を示す図である。画像形成システム1は、印刷装置100、検査装置200、及びスタッカ300を含む。
印刷装置100は、オペレーションパネル101、感光体ドラム103Y,103M,103C,103K,103CL、転写ベルト105、二次転写ローラ107、給紙部109、搬送ローラ対111、及び定着装置113を含むプリントエンジンを含む。
オペレーションパネル101は、印刷装置100に対する各種入力操作を受け付け、各種情報を出力するユーザインターフェースである。感光体ドラム103Y,103M,103C,103K,103CLには、電子写真方式(電子写真プロセス)における帯電工程、露光工程、及び現像工程が行われることによりトナー像が形成される。本実施形態では、感光体ドラム103Y上にイエロートナー像が形成され、感光体ドラム103M上にマゼンタトナー像が形成され、感光体ドラム103C上にシアントナー像が形成され、感光体ドラム103K上にブラックトナー像が形成され、感光体ドラム103CL上にクリアトナー像が形成されるものとするが、これに限定されるものではない。各感光体ドラム103Y,103M,103C,103K,103CLに形成された各トナー像は、転写ベルト105に転写される。
転写ベルト105は、感光体ドラム103Y,103M,103C,103K,103CLから重畳して転写されたトナー像(フルカラー且つ光沢を有するトナー画像)を二次転写ローラ107が配置された二次転写位置に搬送する。本実施形態では、転写ベルト105には、先ずイエロートナー像が転写され、続いてマゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像、クリアトナー像が順次重畳して転写されるものとするが、これに限定されるものではない。
給紙部109は、トナー像が転写される記録媒体が収容されており、当該記録媒体を給紙する。記録媒体は、例えば、感熱紙、普通紙、ロール紙、コート紙、厚紙、OHP(Overhead Projector)シート、プラスチックフィルム、プリプレグ、銅箔等の画像を記録可能な媒体であればどのようなものであってもよい。本実施形態では、記録媒体がカット紙である場合を例に取り説明するが、これに限定されるものではない。
搬送ローラ対111は、給紙部109により給紙された記録媒体を搬送路a上で矢印s方向に搬送する。
二次転写ローラ107は、転写ベルト105により搬送されたフルカラーのトナー画像を、搬送ローラ対111により搬送された記録媒体上に二次転写位置で一括転写する。
定着装置113は、フルカラーのトナー画像が転写された記録媒体を加熱及び加圧することにより、フルカラーのトナー画像を記録媒体に定着させる。
印刷装置100は、フルカラーのトナー画像が定着された記録媒体である印刷物(原稿)を検査装置200へ排紙する。
検査装置200は、読取装置201及びオペレーションパネル203を含む。
オペレーションパネル203は、検査装置200に対して各種入力操作を受け付け、各種情報を出力するユーザインターフェースである。なお、オペレーションパネル203を省略してもよい。この場合、オペレーションパネル101がオペレーションパネル203を兼ねるようにしてもよいし、外部接続されたPC(Personal Computer)がオペレーションパネル203を兼ねるようにしてもよい。
読取装置201は、印刷装置100から排紙された印刷物を電気的に読み取る。図2は、第1の実施形態に係る読取装置201の構成例を示す図である。読取装置201は、光沢照明装置211(第1の照明装置)、濃度照明装置212(第2の照明装置)、撮像装置213、原稿台214、及びリニアステージ215を含む。
光沢照明装置211は、検査対象となる印刷物である原稿220の光沢分布、例えば画素毎の光沢度を示す光沢画像を撮像するための光沢照明光(第1の白色光)を照射する照明装置である。光沢度とは、鏡面光沢の度合いを数値で表したものであり、JIS(Japanese Industrial Standards)Z8741やISO(International Organization for Standardization)2813で規定される鏡面光沢度と同義である。すなわち、光沢画像は、原稿220の光沢分布として、任意の観察方向における正反射光の光量分布を示す。本実施形態に係る光沢照明装置211は、光沢照明光として白色光を照射する。白色光とは、可視光線の波長を含む光である。可視光線とは、人の眼に見える波長の光であり、例えば380nm程度〜780nm程度の波長範囲の光である。
濃度照明装置212は、原稿220の濃度分布、例えば画素毎の濃度を示す濃度画像を撮像するための濃度照明光(第2の白色光)を照射する照明装置である。本実施形態に係る濃度照明装置212は、光沢照明装置211と同様に、白色光を照射する。
光沢照明装置211及び濃度照明装置212は、同様の発光機構を有し、共通のスペクトル特性を有する白色光を照射する。本実施形態においては、光沢照明装置211が照射する光沢照明光のスペクトルと濃度照明装置212が照射する濃度照明光のスペクトルとが同一であるか又は所定の誤差範囲内にある。光沢照明装置211及び濃度照明装置212は、光沢照明光の原稿220までの光路距離と濃度照明光の原稿220までの光路距離とが一致するように、両照明装置211,212の光射出部211A,211Bが原稿220上に定められた照射点217を中心とする同心円上に位置するように配置されている。
撮像装置213は、光沢照明装置211から照射された光沢照明光又は濃度照明装置212から射出された濃度照明光が原稿220上で反射された反射光を受光し、受光した光の光量等を示す画像データを取得する。ここで例示する撮像装置213は、Y軸方向(原稿220の搬送方向に直交する方向)に複数配列された撮像素子を含むラインセンサカメラであり、ライン毎に原稿220の画像データを取得する。撮像素子としては、例えば、MOS(Metal Oxide Semiconductor Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor Device)、CCD(Charge Coupled Device)、及びCIS(Contact Image Sensor)等を用いることができる。本実施形態に係る撮像装置213は、フルカラーに対応する色分解能(色解像度)を有する。フルカラーとは、RGB色空間による表現が可能な色であり、その色数は特に限定されるものではないが、例えばRGB各色について256階調の24ビットカラー(トゥルーカラー)等であり得る。
原稿台214は、原稿220が載置される部材である。リニアステージ215は、原稿台214を直線状に(本例ではX軸に沿って)変位させる機構である。原稿台214に載置された原稿220を撮像装置213で撮像しながら、リニアステージ215が原稿台214を矢印221の方向に変位させることにより、原稿220全体の画像データを取得することができる。このように取得された画像データに基づいて、原稿220の光沢画像を示す光沢画像データ、及び原稿220の濃度画像を示す濃度画像データを生成することができる。
図3は、実施形態に係る光沢照明装置211、濃度照明装置212、及び撮像装置213の位置関係を例示する図である。光沢照明装置211は、検査対象物である原稿220の読取領域である照射点217に所定の入射角度θ1で入射する光沢照明光225Aを照射する。正反射光225Bは、原稿220上に照射された光沢照明光225Aが照射点217において反射角度θ2(θ2=θ1)で入射方向とは反対側に反射された光である。光沢照明装置211及び撮像装置213は、θ1=θ2となるように配置される。θ1及びθ2の具体的な値は特に限定されるべきものではないが、例えば、60°程度であることが好ましい。
濃度照明装置212は、原稿220上の照射点217に垂直の角度で入射する濃度照明光226Aを照射する。濃度照明光226Aは原稿220上で拡散反射され、当該反射光の一部である拡散反射光226Bが撮像装置213に受光される。
図1に戻り、検査装置200は、読み取りが完了した原稿220をスタッカ300へ排紙する。なお、検査装置200は、原稿220の他方の面を光学的に読み取る読取装置を更に備えてもよい。この場合、原稿220の他方の面を光学的に読み取る読取装置は、読取装置201と同様の構成とすればよい。
スタッカ300は、トレイ400を含む。スタッカ300は、検査装置200により排紙された原稿220をトレイ400にスタックする。
図4は、実施形態に係る光沢照明装置211の構成例を示す側面図である。図5は、実施形態に係る光沢照明装置211の内部構造例を示す平面図である。図5においては、光沢照明装置211の内部構造のうち光沢照明光の照射に関わる部材を中心に示している。
本実施形態に係る光沢照明装置211は、ベース301A,301B、スペーサ302、電源基板303、コネクタ304、ベースプレート305、シム306A,306B、放熱体307、フレキシブル基板308、LEDA(Light Emitting Diode Array)309、ロッドレンズ310、レンズ支え311A,311B、ハニカム部材312、拡散透過フィルム313、鏡面反射フィルム314A,314B、防塵フィルム315、及び遮光フィルム316A,316Bを含む。
ベース301A,301Bは、光沢照明装置211の筐体を構成する部材であり、ベース301Aが筐体の上側を構成し、ベース301Bが筐体の下側を構成する。ベース301A,301Bで構成される空間内に、光沢照明装置211を構成する他の構成要素が配置されている。
スペーサ302は、両ベース301A,301B間に介在し、両ベース301A,301B間に空間を確保する。
電源基板303は、光沢照明装置211の電源であり、コネクタ304を介してLEDA309が設置されているフレキシブル基板308に電源を供給する。
コネクタ304は、電源基板303とフレキシブル基板308とを電気的に接続する。
ベースプレート305は、フレキシブル基板308を支持するためのプレートである。ベースプレート305は、上部側のシム306Aを用いてベース301Aに固定され、下部側のシム306Bを用いてベース301Bに固定されている。
シム306Aは、ベースプレート305をベース301Aに固定するためのくさびである。シム306Bは、ベースプレート305をベース301Bに固定するためのくさびである。
放熱体307は、LEDA309が発する熱を放熱する部材であり、LEDA309(
フレキシブル基板308)が設置されているベースプレート305の面の反対側の面に設置されている。
フレキシブル基板308は、LEDA309を支持するための変形可能な基板であり、ベースプレート305に支持されている。
LEDA309は、複数のLEDチップ(発光素子の一例)を配列させた光源である。LEDA309が電源基板303からの電源の供給に基づいて発光することで、照明光(詳細には、拡散照明光)を照射する。本実施形態では、フレキシブル基板308にLEDA309を支持させているため、フレキシブル基板308が変形可能な形状にLEDA309を配列できる。これにより、図5に示すように、LEDA309を、複数のLEDチップを湾曲させて配列させた構造とすることができる。なお、図5に例示するLEDA309では、第1の曲率の曲面状に複数のLEDチップが並べて配置されている。
ロッドレンズ310は、LEDA309から照射された照明光をできるだけハニカム部材312内に誘導するよう光路を矯正する。ロッドレンズ310は、特に、LEDA309から照射された照明光の上下方向(Z軸方向)での光路を矯正する。ここではLEDA309から照射された照明光の光路の矯正を、ロッドレンズ310を用いたロッドレンズ方式で行う場合を例示するが、これに限定されず、リフレクタ方式やシリンドリカルレンズ方式等を用いてもよい。
レンズ支え311A,311Bは、ロッドレンズ310を予め定めた位置に固定するための部材である。
拡散透過フィルム313は、ハニカム部材312のロッドレンズ310側の面(LEDA309から照射された照明光が入射される側の面)に接着されており、LEDA309から照射された照明光を拡散透過させて、ハニカム部材312内に送り出す。
鏡面反射フィルム314Aは、拡散透過フィルム313のロッドレンズ310側の面(LEDA309から照射された照明光が入射される側の面)の上部に接着されている。鏡面反射フィルム314Bは、拡散透過フィルム313のロッドレンズ310側の面(LEDA309から照射された照明光が入射される側の面)の下部に接着されている。
鏡面反射フィルム314A,314Bは、ロッドレンズ310によりハニカム部材312内に誘導するよう光路を矯正されなかった照明光を反射する。これにより、反射された照明光の光路がロッドレンズ310により再度ハニカム部材312内に誘導されるように矯正される。これにより、照明光の有効利用が期待できる。
ハニカム部材312は、伸縮可能なハニカム構造を有する部材である。ハニカム部材312は、LEDA309の照明光の照射方向に第1の曲率よりも大きい第2の曲率の曲面状に配置されている。LEDA309及びハニカム部材312は、同一の湾曲中心を有してハニカム部材312の長手方向(複数のLEDチップの配列方向)において湾曲している。ハニカム部材312はどのような素材から構成されてもよく、例えば、アルミ、紙等の素材から構成され得る。本実施形態では、ハニカム部材312のハニカム構造の伸縮具合(ハニカム構造の形状)を調整することで、光沢照明光225AのXZ平面におけるX軸方向に対する平行度合いを調整することができる。すなわち、ハニカム部材312はルーバーとしての役割を担う。ハニカム部材312により光沢照明光225Aの平行度合いを調整することができる原理については後述する。
防塵フィルム315は、光沢照明装置211内への埃等の侵入を防ぐためのフィルムである。
遮光フィルム316A,316Bは、ハニカム部材312を透過した照明光の少なくとも一部をハニカム部材312の長手方向に沿って遮光する。遮光フィルム316Aは、防塵フィルム315のハニカム部材312側の面(ハニカム部材312から透過された照明光が入射される側の面)の上部に接着され、ハニカム部材312の長手方向に直交する短手方向(Z軸方向)の上側を透過した照明光をハニカム部材312の長手方向(Y軸方向)に沿って遮光する。遮光フィルム316Bは、防塵フィルム315のハニカム部材312側の面(ハニカム部材312から透過された照明光が入射される側の面)の下部に接着され、ハニカム部材312の短手方向(Z軸方向)の下側を透過した照明光をハニカム部材312の長手方向に沿って遮光する。
本実施形態では、遮光フィルム316A,316Bの間隔(防塵フィルム315の開口度合い)を調整することで、光沢照明光225Aの平行度合いを調整することができる。
ハニカム部材312を透過し、遮光フィルム316A,316Bにより遮光されず防塵フィルム315を透過した照明光は、光沢照明光225Aとして原稿220上の読取領域に照射される。
ここで、ハニカム部材312により光沢照明光225Aの平行度合いを調整することができる原理について説明する。図6は、実施形態に係るハニカム部材312の伸展量を比較的大きくした状態を例示する図である。図7は、実施形態に係るハニカム部材312の伸展量を比較的小さくした状態を例示する図である。
図6に示すように、ハニカム部材312を長手方向であるY軸方向に比較的大きく伸展させた場合、Y軸方向における各ハニカムの開き具合が大きくなるため、X軸方向に対する平行度合いが高い照明光だけでなく、X軸方向に対する平行度合いが比較的低い照明光もハニカム部材312から出力される。
一方、図7に示すように、ハニカム部材312を長手方向であるY軸方向に縮めた場合、Y軸方向における各ハニカムの開き具合が小さくなるため、X軸方向に対する平行度合いが高い照明光のみがハニカム部材312から出力され、平行度合いが比較的低い照明光は出力されない。
以上のように、本実施形態では、各ハニカムの開き具合を小さくする程、ハニカム部材312から出力される照明光を平行度合いの高いものに限定することができる。また、各ハニカムの開き具合を大きくする程、ハニカム部材312から出力される照明光に平行度合いのやや落ちる光を含ませることができる。すなわち、各ハニカムの開き具合を調整することで、光沢照明光225Aの平行度合いを任意に調整することができる。
次に、検査装置200のハードウェア構成について説明する。図8は、実施形態に係る検査装置200のハードウェア構成例を示すブロック図である。ここで例示する検査装置200は、コントローラ401とエンジン部(Engine)402とをPCIバスで接続した構成を有している。コントローラ401は、検査装置200の全体の制御、描画、通信、及び操作表示部403からの入力を制御する電子制御ユニットである。エンジン部402は、PCIバスに接続可能なエンジンであり、例えば、スキャナ等のスキャナエンジン等である。エンジン部402は、エンジン部分に加え、誤差拡散やガンマ変換等の画像処理部分を含んでもよい。
コントローラ401は、CPU411、ノースブリッジ(NB)412、システムメモリ(MEM−P)413、サウスブリッジ(SB)414、ローカルメモリ(MEM−C)415、ASIC416、及びハードディスクドライブ(HDD)417を有する。ノースブリッジ(NB)412とASIC416とはAGPバス418で接続されている。MEM−P413は、ROM414A及びRAM414Bを含む。
CPU411は、検査装置200の全体制御を行うものであり、NB412、MEM−P413、及びSB414からなるチップセットを介して他の機器と接続される。
NB412は、CPU411、MEM−P413、SB414、及びAGPバス418を接続するためのブリッジである。NB412は、MEM−P413に対する読み書き等を制御するメモリコントローラ、PCIマスタ、及びAGPターゲットを含む。
MEM−P413は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いられるシステムメモリである。ROM413Aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いられる読み出し専用のメモリである。RAM413Bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いられる書き込み及び読み出し可能なメモリである。
SB414は、NB412とPCIデバイス(周辺デバイス)とを接続するためのブリッジである。SB414は、PCIバスを介してNB412と接続されている。このPCIバスには、ネットワークインターフェース部等にも接続されている。
ASIC416は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICである。ASIC416は、AGPバス418、PCIバス、HDD417、及びMEM−C415を接続するブリッジの役割を有する。ASIC416は、PCIターゲット、AGPマスタ、中核をなすアービタ(ARB)、MEM−C415を制御するメモリコントローラ、ハードウェアロジック等により画像データの回転等を行う複数のDMAC、エンジン部402との間でPCIバスを介したデータ転送を行うPCIユニット等を含む。ASIC416には、PCIバスを介してUSB419とIEEE1344インターフェース420とが接続されている。操作表示部403はASIC416に直接接続されている。
MEM−C415は、コピー用画像バッファ、符号バッファ等として用いられるローカルメモリである。HDD417は、画像データ、プログラム、フォントデータ、フォーム等を蓄積するためのストレージである。
AGPバス418は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースである。AGPバス418を介してMEM−P413に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速化することができる。
図9は、実施形態に係る画像形成システム1の機能構成例を示すブロック図である。印刷装置100は、RIP(Raster Image Processor)部501、印刷制御部502、及び印刷部503を含む。検査装置200は、読取部601、光沢画像補正部602、差分画像生成部603、及び検査部604を含む。
ここでは印刷装置100がRIP部501を有する場合を例示するが、これに限定されず、DFE(Digital Front End)等の印刷装置100とは異なる装置がRIP部501を備えるようにしてもよい。
また、ここでは印刷装置100と検査装置200とがUSB(Universal Serial Bus)、PCIe(Peripheral Component Interconnect Express)等のローカルなインターフェースにより接続されていることを想定するが、印刷装置100と検査装置200との接続形態はこれに限定されるものではない。
RIP部501及び印刷制御部502は、例えば、CPU、所定の不揮発性メモリに記憶されたプログラム等の協働により実現できる。印刷部503は、例えば、感光体ドラム103Y,103M,103C,103K,103CL、転写ベルト105、二次転写ローラ107、定着装置113等により実現されるが、これに限定されるものではない。本実施形態では電子写真方式で画像を印刷する構成を例示しているが、これに限定されず、インクジェット方式で画像を印刷するようにしてもよい。
読取部601は、上記読取装置201、エンジン部402等により実現できる。光沢画像補正部602、差分画像生成部603、及び検査部604は、例えば、CPU411、システムメモリ413、ROM413Aに格納されたプログラム等の協働により実現できる。
RIP部501は、ホスト装置等の外部装置から印刷データを受け取り、受け取った印刷データに対してRIP処理を行い、RIP画像データ(ラスタデータ等)を生成する。本実施形態では、印刷データがPostScript(登録商標)等のページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたジョブ情報、TIFF(Tagged Image File Format)形式の画像データ等を含むことを想定しているが、これに限定されるものではない。また、本実施形態では、RIP部501はCMYKのRIP画像データを生成することを想定しているが、これに限定されるものではない。
印刷制御部502は、RIP部501により生成されたRIP画像データを印刷部503へ送信する。
印刷部503は、電子写真方式等の印刷処理プロセスを実行し、RIP画像データに基づく印刷画像を記録媒体に印刷し、印刷物(原稿220)を生成する。
読取部601は、印刷部503により印刷された、検査対象となる印刷物である原稿220を読み取る。具体的には、光沢照明装置211が原稿台214上に載置された原稿220に光沢照明光225Aを照射し、撮像装置213が正反射光225Bを受光することにより、原稿220の光沢画像を示す光沢画像データを取得する。また、濃度照明装置212が原稿台214上に載置された原稿220に濃度照明光226Aを照射し、撮像装置213が拡散反射光226Bを受光することにより、原稿220の濃度画像を示す濃度画像データを取得する。
光沢画像補正部602は、読取部601により取得された光沢画像データを濃度画像データに基づいて補正する。光沢画像データの補正方法については後述する。
差分画像生成部603は、印刷装置100から取得したRIP画像データに基づいて基準画像(マスター画像)を生成する。具体的には、差分画像生成部603は、印刷制御部502から、C,M,Y,KそれぞれのRIP画像を取得し、取得したC,M,Y,KそれぞれのRIP画像に対し、多値変換処理、平滑化処理、解像度変換処理、色変換処理等の各種画像処理を施し、基準画像を生成する。ここでは基準画像がRGBの画像データであることを想定するが、これに限定されるものではない。そして、差分画像生成部603は、生成した基準画像と読取部601により取得された濃度画像とを画素単位で比較し、RGB各色の画素値の差分値を画素毎に算出し、画素毎の画素値の差分値で構成される差分画素データを生成する。
検査部604は、光沢画像補正部602により補正された光沢画像データ及び(又は)差分画像生成部255により生成された差分画像データに基づいて、原稿220を検査(評価)する。当該検査結果は、印刷制御部502に伝達され、その後の印刷制御等に利用される。
図10は、第1の実施形態に係る光沢画像データを補正する際の処理例を示すフローチャートである。原稿台214に原稿220をセットすると(S101)、光沢照明装置211と濃度照明装置212と撮像装置213とが同期を取って稼働を開始し(S102)、リニアステージ215が原稿台214を一定速度で移動させる(S103)。
その後、光沢照明装置211と濃度照明装置212とを順次(交互に)点灯させ、移動している原稿220を撮像装置213で撮像する(S104)。移動台214の移動が終了すると、撮像装置213により取得された画像データを所定のメモリ(HDD417等)に記憶させる(S105)。その後、読取部601は、記憶された画像データの偶数行と奇数行からそれぞれ濃度画像データと光沢画像データとを取得する(S106)。その後、光沢画像補正部602は、濃度画像データに基づいて光沢画像データを補正する(S107)。
ここで、光沢画像データを補正する必要性について説明する。図11は、光沢画像データを取得する際の問題点を例示する図である。光沢画像を撮像する(光沢画像データを取得する)際には、光沢照明光225Aが原稿220上で正反射した正反射光225Bのみを撮像装置213で受光することが理想的である。しかし、実際に撮像装置213により受光される光には、正反射光225Bの他に、光沢照明光225Aが拡散反射した拡散反射光227の一部が含まれる。当該拡散反射光227は、例えば、光沢照明光225Aが塗料(トナー、インク等)270を透過し、原稿220の表面で反射され、塗料270の表面から拡散するように射出された光である。拡散反射光227の一部は、正反射光225Bと同一又は略同一の進行方向を有する拡散反射光227Aとなる。当該拡散反射光227Aは、正反射光225Bと共に撮像装置213に受光され、光沢画像に誤差を生じさせる要因となる。
拡散反射光227Aの強度が常に一定であれば、光沢画像データを容易に補正することができるが、拡散反射光227Aの強度は塗料270の色相等に応じて変化する。例えば、光沢照明光225Aが青色光(単色光)であり、塗料270が黄色や赤色である場合には、光沢照明光225Aは塗料270にほとんど全て吸収されるため、拡散反射光227Aの強度は弱くなり、光沢画像の誤差は小さくなる。一方、光沢照明光225Aが青色であり、塗料270が青色やシアン色である場合には、光沢照明光225Aはほとんど吸収されないため、拡散反射光227Aの強度は強くなり、光沢画像の誤差は大きくなる。
このように、拡散反射光227Aによる影響は塗料270の色相等に応じて変動するが、従来のように光沢照明光225Aとして単色光を用いる構成では、塗料270の色相に応じて変動する拡散反射光227Aの影響を十分に抑制することができない。そこで、本実施形態においては、光沢照明光225A,225Bと同一又は所定の誤差範囲内のスペクトルを有する濃度照明光226A,226Bを用いて取得された濃度画像データに基づいて、光沢照明光225Aの拡散反射光227Aによる誤差が小さくなるように光沢画像データを補正する。これにより、光沢画像の精度を向上させることが可能となる。
図12は、第1の実施形態に係る光沢画像データの補正方法例を示す図である。図12において、光沢画像及び濃度画像を撮像する対象となる原稿画像281が例示されている。ここで例示する原稿画像281は、9つの画像領域282A〜282Iを含み、各画像領域282A〜282Iの色相及び光沢度は互いに異なっているものとする。
また、図12において、R濃度画像701、G濃度画像702、B濃度画像703、R光沢画像721、G光沢画像722、B光沢画像723、及び光沢画像741が例示されている。R濃度画像701は、原稿画像281を撮像装置213で撮像して取得された濃度画像からR成分の画素値を抽出した画像である。G濃度画像702は、当該濃度画像からG成分の画素値を抽出した画像である。B濃度画像703は、当該濃度画像からB成分の画素値を抽出した画像である。R光沢画像721は、原稿画像281を撮像装置213で撮像して取得された光沢画像(補正前の光沢画像)からR成分の画素値を抽出した画像である。G光沢画像722は、当該補正前の光沢画像からG成分の画素値を抽出した画像である。B光沢画像723は、当該補正前の光沢画像からB成分の画素値を抽出した画像である。光沢画像741は、補正後の光沢画像である。ここでいう画素値は、光沢度を示すものであり、本実施形態では画素値が大きい程光沢度が高く、画素値が小さい程光沢度が低いものとする。
R濃度画像701、G濃度画像702、B濃度画像703、R光沢画像721、G濃度画像722、及びB濃度画像723のそれぞれには、原稿画像281の各画像領域282A〜282Iに対応する複数の画像領域が含まれている。ここでは、画像領域282Gに対応する画像領域711〜713,731〜733に着目して説明する。原稿画像281の画像領域282Gに対応する画像領域として、R濃度画像701は画像領域711を含み、G濃度画像702は画像領域712を含み、B濃度画像703は画像領域713を含み、R光沢画像721は画像領域731を含み、G光沢画像722は画像領域732を含み、B光沢画像723は画像領域733を含み、光沢画像741は画像領域751を含んでいる。
本実施形態においては、濃度画像データ(RGB各色の濃度画像701〜703の画素値)と、光沢照明光225Aと濃度照明光226Aとの照度比(Rate)とに基づいて、光沢照明光225Aの拡散反射光227Aによる誤差が小さくなるように光沢画像データを補正する。
図12に示す例では、RGB各色の濃度画像701〜703の画素値Dr,Dg,Dbと、光沢照明光225Aと濃度照明光226Aとの照度比Rateとから、光沢画像741の誤差の要因となる拡散反射光227Aの光量を示す画素値Rate×Dr,Rate×Dg,Rate×Dbを算出する。算出された画素値Rate×Dr,Rate×Dg,Rate×Dbを、RGB各色の光沢画像721〜723の画素値Kr,Kg,Kbから減算して画素値Kr’,Kg’,Kb’を算出する。そして、算出された画素値Kr’,Kg’,Kb’の平均値((Kr’+Kg’+Kb’)/3)を最終的な(補正後の)光沢画像741の画素値Kとする。
上記各画素値Dr,Dg,Db,Kr,Kg,Kb,Kは、RGB各色の濃度画像701〜703、RGB各色の光沢画像721〜723、及び光沢画像741の間でそれぞれ対応する位置の画素の画素値である。照度比Rateは、例えば、(光沢照明光225Aの照度)/(濃度照明光226Aの照度)により算出され得る。照度比Rateの具体的な値は使用状況に応じて適宜設定されるべきものであるが、一般的に濃度照明光226Aは光沢照明光225Aより多くの照度を必要とすることから、例えば、1/10〜1/20等であり得る。
上記のようにRGB各色の光沢画像721〜723の画素値Kr,Kg,Kbが異なる原因は、誤差の要因となる拡散反射光227Aの強度が塗料270の色相に応じて変動するためである。本実施形態においては、光沢照明装置211と濃度照明装置212とが共通のスペクトルを有する白色光を照射するものであるため、光沢照明光225Aと濃度照明光226Aとの照度比Rateを予め算出しておくことにより、上記のように濃度画像データを利用して光沢画像データを効果的に補正すること可能となる。これにより、塗料270の色相に応じて変化する拡散反射光227Aの影響を最小限に抑え、光沢画像の精度を向上させることが可能となる。
図13は、第1の実施形態に係る検査装置200による処理例を示すフローチャートである。検査部604は、光沢画像補正部602から取得した補正後の光沢画像データや、差分画像生成部603から取得した濃度画像の差分画像データから、指定時間分の読み取りに相当する画像を切り取り、シェーディング処理を施す(S201)。例えば、検査部604は、切り取られた画像に対し、原稿220の幅方向に画素列毎に画素値の平均値を算出し、当該平均値が全ての画素列について所定値となるように、各画素列の係数を算出する。そして、検査部604は、各画素列を構成する画素の画素値に当該係数を乗算することにより、切り取られた画像に対するシェーディング処理を行う。原稿220の下地である感熱紙は基本的に白色であるため、その全域で一定の反射率を有しているものと仮定することができる。そのため、上記のようなシェーディング処理を施すことにより、照明強度ムラを補正することができる。
続いて、検査部604は、シェーディング処理が施された画像に対し、指定スレッシュ値で画像を2値化する2値化処理を施す(S202)。感熱紙の不良部は黒側(低光沢部)に発生することから、ここでは、指定画像信号値以下の部位を2値化して抽出することを想定している。
続いて、検査部604は、2値化処理が施された画像に対し、ラベリング処理を施す(S203)。具体的には、検査部604は、2値化処理で抽出された各部位に対し、番号付け及び特徴量抽出を行う。特徴量としては、2値化処理で抽出された部位の面積、周囲長さ、縦横比等の少なくともいずれかが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
続いて、検査部604は、ラベリング処理が施された部位毎に、当該部位の特徴量と光沢検査用の閾値とを比較して、原稿220の光沢欠陥を検査する欠陥判定処理を行う(S204)。
検査部604は、光沢欠陥の位置、種類等を示す検査結果と光沢画像データとを対応付けてHDD417に保存したり、印刷装置100に送信(フィードバック)したりする。
上記実施形態に係る検査装置200の機能を実現するプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。また、プログラムを、インターネット等のネットワークに接続された他のコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、プログラムをネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
以上のように、本実施形態によれば、塗料270の色相等に応じて変動する、光沢照明光225Aの拡散反射光226Aに起因する誤差を抑制し、光沢画像の精度を向上させることが可能となる。
以下に、他の実施形態について図面を参照して説明するが、第1の実施形態と同一又は同様の作用効果を奏する箇所については同一の符号を付してその説明を省略する場合がある。
(第2の実施形態)
図14は、第2の実施形態に係る読取装置801における光沢画像の撮像時における状態を例示する図である。図15は、第2の実施形態に係る読取装置801における濃度画像の撮像時における状態を例示する図である。本実施形態は、1つの照明装置811が光沢照明光225A及び濃度照明光226Aを照射する点、換言すれば、照明装置811が第1の実施形態に係る光沢照明装置211及び濃度照明装置212として兼用される点で、第1の実施形態と異なる。本実施形態に係る読取装置801は、照明装置811と、照明装置811を変位させる駆動装置812とを含む。
光沢画像の撮像時においては、図14に示すように、駆動装置812は照明装置811を光沢照明光225Aの入射角θ1と出射角(反射角)θ2とが一致する正反射位置に変位させる。濃度画像の撮像時においては、図15に示すように、駆動装置812は照明装置811を濃度照明光226Aの入射角が原稿220の表面に対して垂直となる拡散反射位置に変位させる。このとき、駆動装置812は、照明装置811を光射出部811Aが照射点217を中心とする同心円上に位置するように変位させる。これにより、光沢照明光225Aの原稿220までの光路距離と濃度照明光226Aの原稿220までの光路距離とを一致させることができる。
照明装置811は、正反射位置(図14参照)及び拡散反射位置(図15参照)の両位置において、共通のスペクトル特性を有する白色光を照射する。しかし、照明装置811、正反射位置で照射する光沢照明光225Aの照度より拡散反射位置で照射する濃度照明光226Aの照度の方が大きくなるように発光量を調整する。具体的には、照度比Rate=(正反射位置における光沢照明光225Aの照度)/(拡散反射位置における濃度照明光226Aの照度)が、1/10〜1/20の範囲内にあることが好ましい。
図16は、第2の実施形態に係る光沢画像データを補正する際の処理例を示すフローチャートである。原稿台214に原稿220をセットした後(S301)、照明装置811を正反射位置で点灯させ、撮像装置213を稼働させ(S302)、原稿台214を一定速度で移動させる(S303)。移動台214の移動が終了すると、撮像装置213により取得された画像データを光沢画像データとして所定のメモリ(HDD417等)に記憶させる(S304)。
その後、照明装置811を拡散反射位置で点灯させ、撮像装置213を稼働させ(S305)、原稿台214を一定速度で移動させる(S306)。移動台214の移動が終了すると、撮像装置213により取得された画像データを濃度画像データとして所定のメモリに記憶させる(S307)。
その後、光沢画像補正部602は、濃度画像データに基づいて、第1の実施形態と同様に光沢画像データを補正する(S308)。
本実施形態によれば、1つの照明装置811を用いて、濃度画像データを利用した光沢画像データの補正処理を実行することが可能となる。これにより、低コスト化を図ることができる。また、1つの照明装置811を用いて光沢照明光225A及び濃度照明光226Aの両方を生成するため、両照明光225A,226A間における分光特性や照度分布の差を略完全に無くすことができる。これにより、光沢画像データの補正処理における計算精度を向上させることができる。
第1の実施形態においては、1度の撮像動作で光沢画像データ及び濃度画像データの両方を取得できるという利点があるが、光沢照明装置211と濃度照明装置212とを交互に点灯させながら両画像データを交互に取得するため、両画像データ間における各画素位置の対応関係に若干(0.5画素分程度)の誤差が生じるという欠点がある。一方、本実施形態においては、光沢画像データ及び濃度画像データを取得するために撮像動作を2度行う(原稿台214の移動を2往復させる)必要があるという欠点があるが、両画像データ間における各画素位置の対応関係は略完全に一致するため、計算精度が向上するという利点がある。上記のような特徴を有する第1及び第2の実施形態を適宜使い分けることにより、使用条件に適合した検査装置200を提供することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図するものではない。この新規な実施形態はその他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更、及び組み合わせを行うことができる。この実施形態及びその変形は発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,801 画像形成システム
100 印刷装置
101 オペレーションパネル
103Y,103M,103C,103K,103CL 感光体ドラム
105 転写ベルト
107 二次転写ローラ
109 給紙部
111 搬送ローラ対
200 検査装置
201 読取装置
203 オペレーションパネル
211 光沢照明装置
211A 光射出部
212 濃度照明装置
212A 光射出部
213 撮像装置
214 原稿台
215 リニアステージ
217 照射点
220 原稿
225A 光沢照明光
225B 正反射光
226A,226B 拡散反射光
270 塗料
281 原稿画像
282A〜282I,295〜298 画像領域
300 スタッカ
301A,301B ベース
302 スペーサ
303 電源基板
304 コネクタ
305 ベースプレート
306A,306B シム
307 放熱体
308 フレキシブル基板
309 LEDA
310 ロッドレンズ
311A,311B レンズ支え
312 ハニカム部材
313 拡散透過フィルム
314A,314B 鏡面反射フィルム
315 防塵フィルム
316A,316B 遮光フィルム
400 トレイ
401 コントローラ
402 エンジン部
403 操作表示部
411 CPU
412 NB
413 MEM−P
413A ROM
413B RAM
414 SB
415 MEM−C
416 ASIC
417 HDD
419 USB
420 IEEE1344インターフェース
501 RIP分
502 印刷制御部
503 印刷部
601 読取部
602 光沢画像補正部
603 差分画像生成部
604 検査部
701 R濃度画像
702 G濃度画像
703 B濃度画像
711〜713,731〜733,751 画像領域
721 R光沢画像
722 G光沢画像
723 B光沢画像
741 光沢画像
811 照明装置
811A 光射出部
812 駆動装置
特開2014−53106号公報

Claims (8)

  1. 対象物の光沢を検査する検査装置であって、
    第1の白色光を照射する第1の照明装置と、
    第2の白色光を照射する第2の照明装置と、
    前記第1の白色光が前記対象物上で正反射された正反射光を受光することにより前記対象物の光沢画像を示す光沢画像データを取得し、前記第2の白色光が前記対象物上で拡散反射された拡散反射光を受光することにより前記対象物の濃度画像を示す濃度画像データを取得する撮像装置と、
    前記濃度画像データと、前記第1の白色光と前記第2の白色光との照度比とに基づいて、前記第1の白色光の拡散反射光による誤差が小さくなるように前記光沢画像データを補正する補正部と、
    を備える検査装置。
  2. 前記補正部は、前記濃度画像の画素値と前記照度比とから前記誤差の要因となる拡散反射光の光量を示す値を推定し、推定された前記値に用いて前記光沢画像データを補正する、
    請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記第1の照明装置及び前記第2の照明装置は、前記第1の白色光又は前記第2の白色光の平行度を変化させるハニカム部材を含む、
    請求項1又は2に記載の検査装置。
  4. 対象物の光沢を検査する検査装置であって、
    白色光を照射する照明装置と、
    前記照明装置を第1の位置と第2の位置とに変位させる駆動手段と、
    前記照明装置が前記第1の位置にあるときに照射された第1の白色光が前記対象物上で正反射された正反射光を受光することにより前記対象物の光沢画像を示す光沢画像データを取得し、前記照明装置が前記第2の位置にあるときに照射された第2の白色光が前記対象物上で拡散反射された拡散反射光を受光することにより前記対象物の濃度画像を示す濃度画像データを取得する撮像装置と、
    前記濃度画像データと、前記第1の白色光と前記第2の白色光との照度比とに基づいて、前記第1の白色光の拡散反射光による誤差が小さくなるように前記光沢画像データを補正する補正部と、
    を備える検査装置。
  5. 前記補正部は、前記濃度画像の画素値と前記照度比とから前記誤差の要因となる拡散反射光の光量を示す値を推定し、推定された前記値に用いて前記光沢画像データを補正する、
    請求項4に記載の検査装置。
  6. 前記照明装置は、前記白色光の平行度を変化させるハニカム部材を含む、
    請求項4又は5に記載の検査装置。
  7. 対象物の光沢を検査する検査方法であって、
    第1の白色光が前記対象物上で正反射された正反射光を受光することにより前記対象物の光沢画像を示す光沢画像データを取得する工程と、
    第2の白色光が前記対象物上で拡散反射された拡散反射光を受光することにより前記対象物の濃度画像を示す濃度画像データを取得する工程と、
    前記濃度画像データと、前記第1の白色光と前記第2の白色光との照度比とに基づいて、前記第1の白色光の拡散反射光による誤差が小さくなるように前記光沢画像データを補正する工程と、
    を含む検査方法。
  8. 対象物の光沢を検査するための処理を行うコンピュータに、
    第1の白色光が前記対象物上で正反射された正反射光を受光することにより前記対象物の光沢画像を示す光沢画像データを取得する処理と、
    第2の白色光が前記対象物上で拡散反射された拡散反射光を受光することにより前記対象物の濃度画像を示す濃度画像データを取得する処理と、
    前記濃度画像データと、前記第1の白色光と前記第2の白色光との照度比とに基づいて、前記第1の白色光の拡散反射光による誤差が小さくなるように前記光沢画像データを補正する処理と、
    を実行させるプログラム。
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