JP2002083990A - 光起電力素子集合体及びそれを用いた太陽電池モジュールと太陽電池モジュールの製造方法 - Google Patents

光起電力素子集合体及びそれを用いた太陽電池モジュールと太陽電池モジュールの製造方法

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JP2002083990A
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秀聡 善光
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聡 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池モジュールの製造、設置、運搬、取
扱、更には設置後の形態などの影響による光起電力素子
集合体の突き破りを防ぎ、また、光起電力素子集合体の
取扱時の安全性を考慮した光起電力素子集合体を提供す
ると共に、長期信頼性に優れた太陽電池モジュール及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 光起電力素子集合体の周縁部において、
角部を有していないものとする。また最表面部材と最裏
面部材の間に光起電力素子集合体が封止材を介してなる
太陽電池モジュールにおいては、光起電力素子集合体の
周縁部が角部を有していない周縁形状の太陽電池モジュ
ールとする。周縁部に角部を有していない光起電力素子
集合体が最表面部材と最裏面部材の間に封止材を介して
なる太陽電池モジュールの製造方法においては、太陽電
池モジュールがロールラミネーション方式により、光起
電力素子に最表面部材、最裏面部材及び封止材を熱圧着
することで太陽電池モジュールを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光起電力素子集合体
とそれを用いた太陽電池モジュール及びその製造方法に
関し、特に太陽電池モジュールに内蔵される光起電力素
子集合体の突き破り現象(光起電力素子集合体が被覆材
を突き破る現象)を防止した太陽電池モジュールおよび
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する意識の高まり
が、世界的に広がりを見せている。中でも、CO2排出
に伴う地球の温暖化現象に対する危倶感は深刻で、クリ
ーンなエネルギーへの希求はますます高まってきてい
る。
【0003】またエネルギー資源の枯渇が問題とされて
いる中、新しいエネルギー資源の開発の必要性も望まれ
ている。現在のところ、かかる代替エネルギー源とし
て、太陽電池は、その安全性と扱い易さから、クリーン
なエネルギー源として期待のもてるものだということが
できる。
【0004】太陽電池には様々な形態がある。代表的な
ものとしては、 (1)単結晶シリコン太陽電池 (2)多結晶シリコン太陽電池 (3)アモルファスシリコン太陽電池(本願では微結晶
太陽電池をも含む概念とする。) (4)銅インジウムセレナイド太陽電池 (5)化合物半導体太陽電池 などがある。この中で、薄膜結晶シリコン太陽電池、化
合物半導体太陽電池及びアモルファスシリコン太陽電池
は比較的低コストで大面積化が可能なため、最近では各
方面で活発に研究開発が進められている。
【0005】従来、これらの太陽電池でモジュールを形
成したものには図1に示す構成が代表的に知られてい
る。即ち、光起電力素子集合体101を最裏面部材10
5上に表面封止材102および裏面封止材104で封止
し、表面を透明な最表面部材103で被覆したモジュー
ルである。また、最裏面部材105が金属鋼板などの導
電性を有する場合においては、最裏面部材105と光起
電力素子集合体101の間にポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ナイロンに代表される電気絶縁フィルム
等の絶縁材料が用いられている。
【0006】このような構成の太陽電池モジュールで
は、一般に最表面部材103にガラスあるいはフッ素樹
脂フィルムやアクリル樹脂フィルム等の透明な高分子材
料を用い、最裏面部材105にガラス類、鋼板類、硬質
プラスチック、可撓性フィルムなどが使用されている。
また表面封止材102および裏面封止材104にはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−(メタ)
アクリル酸共重合体、ポリビニルブチラール(PVB)
等の有機樹脂組成物が使用されている。
【0007】これらの中でも、最表面部材103に透明
な高分子材料を用い、最裏面部材105に可撓性材料を
用いた太陽電池モジュールは可撓性を有し、かつ最表面
部材にガラスを用いた場合と比較して軽量であり、耐衝
撃性が強い特徴が挙げられる。
【0008】このような可撓性を有した太陽電池モジュ
ールは一般のガラスカバー付き太陽電池と異なり、自由
な形状変化が可能である。例えば最裏面部材105が鋼
板類である場合、建築物の平面、曲面に対応することが
可能であり、建材一体型の太陽電池モジュールに適して
いる。また最裏面部材105が可撓性フィルムである場
合には、鋼板類の場合と違いその形状変化に自由度が増
し、かつその重量が軽量であることから、シート状の屋
外レジャー用品や携帯用品などに容易に貼り付けること
が可能であり、多用途に展開できる太陽電池モジュール
の提供を行うことができる。
【0009】一方、上記のような可撓性を有する太陽電
池モジュールは、最表面部材がガラスの場合と比較して
耐スクラッチ性に劣り、外部からの引っ掻き等による素
子の損傷を引き起こすおそれがあり、素子の損傷は太陽
電池モジュールの電気特性を大きく損ない、また損傷部
分からの水分の侵入などにより素子に使用されている金
属類の腐食が促進されてしまうおそれがある。このよう
な損傷を防ぐ方法として、表面封止材102にガラス繊
維材料等の補強材を含有させる方法や表面封止材102
の硬度を高める方法などが取られている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、特に可
撓性を有する太陽電池モジュールにおいては、外力から
の光起電力素子の保護方法に関して従来から様々な工夫
が提案されている。
【0011】一方、太陽電池モジュール内部からの力に
起因する太陽電池モジュールの裂傷、損傷等からの具体
的な保護方法については、外力からの光起電力素子の保
護方法ほどには検討されていない。
【0012】太陽電池モジュール内部からの力に起因す
る太陽電池モジュールの裂傷、損傷とは次のような現象
である。
【0013】例えば前述の最表面部材103に高分子材
料等の可撓性材料を使用する場合、太陽電池モジュール
の設置、運搬、取扱、更には設置後の形態などの影響で
太陽電池モジュールに封止されている光起電力素子集合
体101が最表面部材103を突き破り、太陽電池モジ
ュールの外観を損ない、さらに太陽電池モジュールの屋
外設置後に発生した突き破りに対しては突き破り部分か
らの水分侵入による材料劣化等を引き起こしてしまう場
合がある。これは最裏面部材105が高分子材料である
時も同様である。
【0014】このような突き破りは太陽電池モジュール
の製造方法、特に光起電力素子集合体を最表面部材、最
裏面部材、封止材で封止するラミネーション方法によっ
ても左右される。
【0015】一般に太陽電池モジュールのラミネーショ
ン方法は、二重真空及び一重真空室方式による真空ラミ
ネーション方式、ロールラミネーターを用いたロールラ
ミネーション方式などが知られている。前述の最表面部
材103或いは最裏面部材105の一方、もしくは両方
に可撓性を有した高分子材料などを用いた太陽電池モジ
ュールの製造方法においては、材料の可撓性を利用し
て、ロールラミネーション方式による製造方法が特開平
7−193266号公報、特開平8−64852号公
報、特開平9−70886号公報、特開平10−651
94号公報に開示されている。これによると真空加熱方
式と比較して材料の連続供給が可能となり、量産性が向
上し生産コストの低減が可能とされている。
【0016】しかしながら、ロールラミネーション方式
を用いた場合、他の方式を用いた場合に比べて、上述し
た光起電力素子集合体の突き破り現象がより多発する傾
向にある。
【0017】また光起電力素子集合体の突き破りが及ぼ
す影響は太陽電池モジュールの品質、製造方法に関して
のみではない。光起電力素子集合体が被覆材から突き出
た状態であると、作業者に対する擦傷、裂傷を与えるお
それが考えられる。
【0018】本発明は、上記の事情を鑑み、太陽電池モ
ジュールの製造、設置、運搬、取扱、更には設置後の形
態などの影響による光起電力素子集合体の突き破りを防
ぎ、また、光起電力素子集合体の取扱時の安全性をさら
に向上させた光起電力素子集合体を提供すると共に、長
期信頼性に優れた太陽電池モジュール及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決する為に、太陽電池モジュール内部からの力に起因
する光起電力素子集合体の突き破り現象について鋭意検
討を重ねた結果、次のような知見を得た。 .突き破り現象は光起電力素子集合体の形状に強く依
存して発生する。 .突き破り現象は太陽電池モジュールに配置されてい
る直列又は並列されている光起電力素子集合体の周縁部
においてもっとも顕著である。 .特に光起電力素子集合体が角部を有する形状の場
合、その角部が鋭く突き出ており、図2に示すように太
陽電池モジュールなどを湾曲させたり、折り曲げたりす
る場合に発生する力が光起電力素子集合体201の角部
206に集中するために最表面部材203、最裏面部材
205、封止材202、204の樹脂等を突き破る現象
が多発する。 .特に光起電力素子集合体を構成する光起電力素子の
基板が金属の場合、その突起部の持つ裂傷性は大きく、
突き破りによる太陽電池モジュールの損傷は顕著であ
る。
【0020】尚、光起電力素子集合体の周縁部の形状
は、光起電力素子集合体を形成している一つ一つの光起
電力素子の形状によって決定され、これらの光起電力素
子の形状は太陽電池の形態によっても異なる。例えば単
結晶シリコン太陽電池の場合に用いられる光起電力素子
の形状は、単結晶シリコンウエハ形状に依存し、その製
造方法は一般的にCZ法(チョクラルスキー法)が用い
られている。単結晶シリコンウエハはCZ法で作製され
たシリコンインゴットを切断して得られるが、この切断
面は円形である。円形の場合、上述したような突き破り
を生じるおそれはないが、太陽電池モジュールに充填さ
れる光起電力素子の充填効率が悪くなり、太陽電池モジ
ュールの大型化、そしてコスト高につながる問題があ
る。そのため単結晶シリコンウエハの形状は図3に示す
ように加工され、充填効率の改善が行われるが、これに
より作製された光起電力素子を直列又は並列された光起
電力素子集合体の周縁部は角部を有する形状になり上述
の突き破り現象が生じるおそれがある。
【0021】また、突き破り現象が、最表面部材或いは
最裏面部材の一方、もしくは両方に可撓性を有した高分
子材料などを用いた太陽電池モジュールの製造方法とし
て好適に用いられるロールラミネーション方式において
顕著である理由は、以下の点にあることが判明した。
【0022】即ち、ロールラミネーション方式が熱圧着
方法において真空加熱方式と大きく異なることに起因し
ている。つまり、ロールラミネーターを用いた場合、太
陽電池モジュールの熱圧着前の積層体が部分的にロール
で熱及び圧力をかけられるためである。この場合、図4
に示すように積層体中の光起電力素子集合体401を挟
持した部分と光起電力素子集合体401が存在しない部
分における境界部分で局所的に圧着されることで光起電
力素子集合体401の周縁部において最表面部材40
3、或いは最裏面部材405を突き破るおそれが生じて
しまう。また、このような突き破りにより歩留りの低下
を招いてしまう。
【0023】さらに光起電力素子集合体による突き破り
現象は、光起電力素子集合体に配されているバスバー電
極、接続電極および端子取出し電極の形状によっても左
右される場合がある。即ち、図5(a)及び図5(b)
に示すように光起電力素子集合体500(500a、5
00b)の周縁部まで延長されているバスバー電極50
3、バスバー電極同士を接続して光起電力素子を直列又
は並列接続するための接続電極504や端子取出し電極
505に角部が存在する場合において、接続電極等の厚
さ、硬度等によっては、光起電力素子501の角部50
6と同様に、これらの電極の角部が最表面部材もしくは
最裏面部材を突き破るおそれがある。
【0024】本発明は、以上のような本発明者の知見に
基づき成されたものであり、以下の構成を有するもので
ある。
【0025】即ち、本発明は、複数の光起電力素子が接
続されることにより構成される光起電力素子集合体であ
って、該光起電力素子集合体の周縁部には角部が形成さ
れておらず、前記光起電力素子の周縁部の形状が、直線
とそれをつなぐ曲線とから構成されている光起電力素子
集合体を提供する。
【0026】また、本発明は、複数の光起電力素子が接
続されることにより構成される光起電力素子集合体を、
被覆材により被覆してなる太陽電池モジュールであっ
て、前記光起電力素子集合体の周縁部には、角部が形成
されておらず、前記光起電力素子の周縁部の形状が、直
線とそれをつなぐ曲線とから構成されている太陽電池モ
ジュールを提供する。
【0027】また、本発明は、複数の光起電力素子が接
続されることにより構成される光起電力素子集合体を、
被覆材により被覆してなる太陽電池モジュールの製造方
法において、前記光起電力素子集合体は、その周縁部に
角部が形成されておらず、前記光起電力素子の周縁部の
形状が、直線とそれをつなぐ曲線とから構成されてお
り、該光起電力素子集合体と前記被覆材とを、ロールラ
ミネーション方式により、熱圧着する太陽電池モジュー
ルの製造方法を提供する。
【0028】この場合において、前記光起電力素子の周
縁部には、角部が形成されていないことが好ましい。前
記光起電力素子の周縁部の形状を構成する直線のうち、
隣り合う2つの直線の延長線の交点における内角が10
0°以下であることが好ましい。前記光起電力素子集合
体は、さらに電極タブを有しており、該電極タブの周縁
部には、角部が形成されていないことが好ましい。前記
電極タブは、バスバー電極、接続電極、端子取出し電極
のいずれかであることが好ましい。前記光起電力素子の
厚さが50μm以上であることが好ましい。前記光起電
力素子の基板が無機材料であることが好ましい。前記太
陽電池モジュールは、可撓性を有していることが好まし
い。前記被覆材は、最表面部材と最裏面部材と封止材と
からなることが好ましい。前記最表面部材が高分子材料
であることが好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。
【0030】本発明の太陽電池モジュールの基本構成
は、図1に示したものと同様である。即ち、太陽電池モ
ジュールは、光起電力素子集合体101、表面封止材1
02、最表面部材103、裏面封止材104、最裏面部
材105から構成される。
【0031】本発明の最大の特徴は光起電力素子集合体
101の形状にあり、その幾つかの例を図6(a)〜
(c)に示す。尚、図6において、601は光起電力素
子、602は集電電極、603はバスバー電極、604
は接続電極、605は端子取出し電極である。
【0032】光起電力素子集合体101(101a、1
01b、101c)は、複数の光起電力素子から構成さ
れる。光起電力素子集合体101は、その周縁部におい
て角部を有していない。図6(a)に示す光起電力素子
集合体101aのように、その周縁部に角部が存在しな
ければ、光起電力素子集合体の内部に角部606を有し
ていてもよい。また、好ましくは、図6(b)もしくは
図6(c)に示すように、個々の光起電力素子集合体1
01b、101cを構成する光起電力素子601の周縁
の形状を、直線と曲線から構成し、かつ角部が存在しな
いような形状とすれば、前述したような光起電力素子集
合体の突き破り現象を、さらに効果的に防ぐことが可能
である。
【0033】このような光起電力素子の形成方法は太陽
電池の形態によって異なる。以下、アモルファス系太陽
電池、結晶系太陽電池について具体的に説明する。
【0034】[アモルファスシリコン系太陽電池]図7
は基板と反対側から光入射するアモルファスシリコン系
太陽電池700の模式的断面図である。図7において、
701は基板、702は下部電極、703、713、7
23はn型半導体層、704、714、724はi型半
導体層、705、715、725はp型半導体層、70
6は上部電極、707は集電電極を表す。
【0035】(基板)基板701はアモルファスシリコ
ンのような薄膜の太陽電池の場合に、半導体層を機械的
に支持する部材である。従って、基板701は半導体層
を成膜する時の加熱温度に耐える耐熱性が要求される。
また、基板が電極を兼ねる場合には、導電性のものが用
いられる。
【0036】基板に用いられる導電性の材料としては、
例えばFe、Ni、Cr、Al、Mo、Au、Nb、T
a、V、Ti、Pt、Pb等の金属またはこれらの合
金、例えば真鍮、ステンレス鋼等の薄板及びその複合体
やカーボンシート、亜鉛メッキ鋼板等が挙げられる。
【0037】また、基板に用いられる電気絶縁性材料と
しては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミ
ド、ポリイミド、エポキシ等の耐熱性合成樹脂のフィル
ムまたはシート、ガラス、セラミック等が挙げられる。
【0038】また基板に用いられる材料としては、それ
以外にも耐熱性合成樹脂とガラスファイバー、カーボン
ファイバー、ほう素ファイバー、金属繊維等との複合
体、及び金属薄板、樹脂シート等の表面に異種材質の金
属薄膜及び/またはSiO2、Si34、Al23、A
lN等の絶縁性薄膜をスパッタ法、蒸着法、鍍金法等に
より表面コーティング処理を行ったもの等が挙げられ
る。
【0039】(下部電極)下部電極702は、半導体層
で発生した電力を取り出すための一方の電極であり、半
導体層に対してはオーミックコンタクトとなるような仕
事関数を持つことが要求される。
【0040】下部電極702の材料としては、例えばA
l、Ag、Pt、Au、Ni、Ti、Mo、Fe、V、
Cr、Cu、ステンレス、真鍮、ニクロム、SnO2
In23、ZnO、ITO等のいわゆる金属単体または
合金、及び透明導電性酸化物(TCO)等が用いられ
る。
【0041】下部電極702の表面は平滑であることが
好ましいが、光の乱反射を起こさせる場合には、その表
面にテクスチャー処理をしてもよい。また、基板701
が導電性であるときは下部電極702は特に設ける必要
はない。
【0042】下部電極702の作製方法としては、例え
ばメッキ、蒸着、スパッタ等の方法を用いることができ
る。
【0043】(半導体層)アモルファスシリコン半導体
層としては、図7に示すようなpin接合を有するトリ
プル構成だけではなく、pin接合またはpn接合を重
ねたダブル構成、シングル構成も好適に用いられる。特
にi型半導体層704、714、724を構成する半導
体材料としてはa−Siの他にa−SiGe、a−Si
C等のいわゆるIV族及びIV族合金系アモルファス半
導体が挙げられる。
【0044】アモルファスシリコン半導体層の成膜方法
としては、蒸着法、スパッタ法、高周波プラズマCVD
法、マイクロプラズマCVD法、ECR法、熱CVD
法、LPCVD法等公知の方法を所望に応じて用いる。
成膜装置としてはバッチ式の装置や連続成膜装置等が所
望に応じて使用できる。
【0045】バッチ式の装置を用いる場合においては、
基板の周縁部が予め直線と曲線から構成され、かつ角部
を有していないものを用いれば、成膜後に基板を加工す
る必要がないので好ましい。また連続成膜装置等のよう
に大型基板を成膜後に切断する場合においては、成膜後
の切断時に基板の周縁部を直線と曲線から構成され、か
つ角部を有していないように加工すればよい。
【0046】(上部電極)上部電極706は、半導体層
で発生した起電力を取り出すための電極であり、下部電
極702と対を成すものである。上部電極706は、ア
モルファスシリコンのようにシート抵抗が高い半導体の
場合に必要であり、結晶系の太陽電池ではシート抵抗が
低いため特に必要とはしない。また、上部電極706
は、光入射側に位置するため、透明であることが必要
で、透明電極と呼ばれることもある。
【0047】上部電極706は、太陽や白色蛍光灯等か
らの光を半導体層内に効率よく吸収させるために光の透
過率が85%以上であることが望ましく、さらに、電気
的には光で発生した電流を半導体層に対し横方向に流れ
るようにするためにシート抵抗値は100Ω/□以下で
あることが望ましい。このような特性を備えた材料とし
ては、例えばSnO2、In23、ZnO、CdO、C
dSnO4、ITO(In23+SnO2)などの金属酸
化物が挙げられる。
【0048】(集電電極)集電電極707は、一般的に
は櫛状に形成され、半導体層や上部電極706のシート
抵抗の値から好適な幅やピッチが決定される。
【0049】また、集電電極707は比抵抗が低く太陽
電池の直列抵抗とならないことが要求され、好ましい比
抵抗としては10-2Ωcm〜10-6Ωcmである。
【0050】集電電極707の材料としては、例えばT
i、Cr、Mo、W、Al、Ag、Ni、Cu、Sn、
Pt等の金属またはこれらの合金や半田が用いられる。
一般的には、金属粉末と高分子樹脂バインダーがペース
ト状になった金属ぺーストが用いられているが、これに
限られたものではない。
【0051】[結晶系シリコン太陽電池]図8は単結晶
シリコンや多結晶シリコンなどの結晶系シリコン太陽電
池800の模式的断面図である。図8において、801
はシリコン基板からなる半導体層、802は半導体層8
01とpn接合を形成する半導体層、803は裏面電
極、804は集電電極、805は反射防止膜を表す。
【0052】単結晶シリコン太陽電池や多結晶シリコン
太陽電池の場合、支持基板を設けず、単結晶ウエハや多
結晶ウエハが基板の役目をする。
【0053】単結晶シリコンウエハは、CZ法で引き上
げられたシリコンインゴットを切断する方法で得られ
る。ここで得られたシリコンインゴットの形状は一般的
に円柱状であり、これを切断することで単結晶シリコン
ウエハが得られる。本発明においては、得られた円柱状
のシリコンインゴットを研磨、研削等により、予め断面
形状を円形状から光起電力素子集合体の周縁部が角部を
有さない形状へと加工し、その後切断することで、光起
電力素子集合体を構成する単結晶シリコンウエハを得て
もよい。あるいは得られた円柱状のシリコンインゴット
を研磨、研削等により、予め断面形状を円形状から周縁
部が直線と曲線からなりかつ角部を有さない形状へと加
工し、その後切断することで、光起電力素子集合体を構
成する単結晶シリコンウエハを得ることもできる。ある
いは、円柱状のシリコンインゴットを切断し、円形状の
単結晶シリコンウエハを得た後、その周縁部を研磨、研
削等を行い、光起電力素子集合体の周縁部が角部を有さ
ないような形状を有する単結晶シリコンウエハを得るこ
ともできる。あるいは、円柱状のシリコンインゴットを
切断し、円形状の単結晶シリコンウエハを得た後、その
周縁部を研磨、研削等することで直線と曲線から構成さ
れ、かつ角部を有さない形状の単結晶シリコンウエハを
得ることもできる。
【0054】多結晶シリコンウエハの場合は、型により
成形されたシリコンインゴットを切断するキャスト法
や、シート状の多結晶を得るリボン法等がある。
【0055】キャスト法においては、インゴット形成に
用いる型として、光起電力素子集合体の周縁部が角部を
有さない形状のものを使用し、それにより得られたシリ
コンインゴットを切断することで本発明の光起電力素子
集合体を構成する多結晶シリコンウエハを得ることがで
きる。あるいは、型として、光起電力素子の周縁部が直
線と曲線から構成され、かつ角部を有さない形状のもの
を使用し、それにより得られたシリコンインゴットを切
断することで、本発明の光起電力素子集合体を構成する
多結晶シリコンウエハを得ることもできる。あるいは、
角状のシリコンインゴットを切断して得られた多結晶シ
リコンウエハを研磨、研削等して、光起電力素子集合体
の周縁部が角部を有さないような形状にすることで、本
発明の光起電力素子集合体を構成する多結晶シリコンウ
エハを得ることもできる。あるいは、角状のシリコンイ
ンゴットを切断して得られた多結晶シリコンウエハの周
縁部を研磨、研削等し、周縁部が直線と曲線から構成さ
れ、かつ角部を有さない形状の多結晶シリコンウエハと
することで本発明の光起電力素子集合体を構成する多結
晶シリコンウエハを得ることもできる。
【0056】リボン法においては、シート状の多結晶シ
リコンウエハを切断する際、光起電力素子集合体の周縁
部に角部を有さない形状に切断することで、本発明の光
起電力素子集合体を構成する多結晶シリコンウエハを得
ることができる。あるいはシート状の多結晶シリコンウ
エハを角状に切断し、その後周縁部を直線と曲線から構
成され、かつ角部を有さない形状に研磨、研削等するこ
とで本発明の光起電力素集合体を構成する多結晶シリコ
ンウエハを得ることもできる。
【0057】pn接合の形成方法としては、例えばPO
Cl3を用いた気相拡散法、TiO2、SiO2、または
25を用いた塗布拡散法、イオンを直接にドープする
イオン打ち込み法等が用いられ、半導体層802が得ら
れる。
【0058】裏面電極803は、例えば、蒸着、スパッ
タ法により金属膜を形成したり、銀ペーストのスクリー
ン印刷等により形成する。
【0059】反射防止膜805は、太陽電池表面での光
の反射による効率の低下を防ぐ為に形成され、その材料
としては、例えば、SiO2、Ta25、Nb25等が
用いられる。
【0060】そして、上記の手法等で作製した光起電力
素子は、所望する電圧あるいは電流に応じて直列ないし
並列に接続されて光起電力素子集合体を構成する。この
場合、絶縁化した基板上に光起電力素子を集積化して所
望の電圧あるいは電流を得ることもできる。またこの際
用いられる電極が光起電力素子集合体の周縁部に配設さ
れる場合においては、その電極の周縁部には角部が存在
しないことが好ましい。
【0061】このようにして作製される光起電力集合体
では、光起電力素子の厚さが50μm以上である場合に
おいて本発明による効果が大きい。
【0062】即ち、光起電力素子の厚さが50μmより
小さいと光起電力素子自体の剛性が失われるため、光起
電力素子に外部から力が加わった場合においても光起電
力素子がその力に追従し、湾曲し易くなる。このため、
たとえ光起電力素子に角部を有していても、突き破り等
の現象が生じにくくなるためである。
【0063】このように、光起電力素子の厚さにより制
限されていた光起電力素子集合体及び太陽電池モジュー
ルとその製造方法において、本発明により、光起電力素
子の厚さに制限されること無く、光起電力素子集合体及
び太陽電池モジュールとその製造方法の設計自由度を向
上させることが可能となる。
【0064】前述のように本発明の光起電力素子集合体
は図6に示すような形状を有している。この時、例えば
図6(a)に示すように、光起電力素子集合体101a
を構成している光起電力素子601において、光起電力
素子集合体周縁部に位置して隣り合う2つの直線の延長
線の交点における角度(以下、延長角Rと定義する)が
100°以下である場合に、本発明による効果が大き
い。あるいはまた、例えば図6(c)に示すように、光
起電力素子集合体101cを構成している光起電力素子
601において、光起電力素子集合体周縁部に位置して
隣り合う2つの直線のみならず、光起電力素子周縁部の
全ての隣り合う2つの直線の延長線の交点における延長
角Rが100°以下である場合に、本発明による効果が
大きい。
【0065】即ち、上記の延長角Rが100°より大き
い場合には、延長角Rを有する部分が曲線形成されてい
ないときであっても、突き破り現象が顕著に発生するこ
とはない。しかしながら、上記の延長角Rが100°以
下の場合、延長角Rを有する部分が曲線を形成していな
い時、突き破り現象は顕著に発生する。これは角部の角
度が100°以下の場合、その角部分が鋭利であるため
である。
【0066】このように、光起電力素子の形状を本発明
に従うことで、従来、100°以下の角部を有する光起
電力素子で発生し易かった突き破り現象を防止すること
が可能となり、光起電力素子集合体及び太陽電池モジュ
ールとその製造方法の設計自由度を向上させることが可
能となる。
【0067】さらに光起電力素子もしくは光起電力素子
集合体の周縁部分に形成されている曲線部での曲率半径
は、1mm以上100mm以下であることが望ましい。
曲率半径が1mmより小さいと突き破り防止の効果が小
さくなってしまうためである。一方、曲率半径が100
mmより大きいと光起電力素子の形状が大きくなり、光
起電力素子の形状に制限が生じてしまうからである。
【0068】また光起電力素子の基板が無機材料であ
り、かつ光起電力素子に角部を有する場合、突き破り現
象は顕著に発生する。これは有機材料からなる基板等は
無機材料と比較して柔軟性に富み、硬度が小さいため突
き破り等の現象は発生しにくいからである。したがっ
て、本発明は光起電力素子の基板が無機材料である場
合、より大きな効果を発揮する。
【0069】次に、上記の方法により作製した本発明の
光起電力素子集合体を用いた太陽電池モジュールの構成
について、再度、図1を参照して説明する。
【0070】(最裏面部材)最裏面部材105は、光起
電力素子集合体101の導電性基板と外部との電気的絶
縁を保つために用いられる。その材料としては、導電性
基板と充分な電気絶縁性を確保でき、しかも長期耐久性
に優れ熱膨張、熱収縮に耐えられるガラス、絶縁性樹脂
が好適である。特に、柔軟性を兼ね備えた材料として最
裏面部材105に好適に用いられるフィルムには、ナイ
ロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)などが挙
げられる。また最裏面部材105の外側に、太陽電池モ
ジュールの機械的強度を増すため、あるいは温度変化に
よる歪やソリを防止するために、補強板を張り付けても
良い。補強板としては、例えば、鋼板、プラスチック
板、FRP(ガラス繊維強化プラスチック)板が好適に
用いられる。
【0071】特に本発明における光起電力素子集合体1
01は最裏面部材105への突き破りを防止する形状を
有しており、最裏面部材105にナイロン、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)等の比較的突き破られ易い
高分子材料を用いた場合に本発明の効果を最大限に享受
することができる。
【0072】(最表面部材)最表面部材103は、太陽
電池モジュールの最表層に位置するため耐侯性、撥水
性、耐汚染性、機械強度をはじめとして、太陽電池モジ
ュールの屋外暴露における長期信頼性を確保するための
性能を有することが好ましい。例えば、最表面部材10
3として好適に用いられる材料としては、ガラス類、四
フッ化エチレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリ
フッ化ビニル樹脂(PVF)、ポリフッ化ビニリデン樹
脂(PVDF)、ポリ四フッ化エチレン樹脂(TF
E)、四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体
(FEP)、ポリ三フッ化塩化エチレン樹脂(CTF
E)等のフッ素樹脂フィルム、ポリメチルメタクリレー
ト(PMMA)等のアクリル樹脂フィルム等がある。
【0073】特に、本発明のような、最表面部材103
への突き破りを防止するような形状を有する光起電力素
子集合体101を、最表面部材103にフッ素樹脂フィ
ルムやアクリル樹脂フィルム等の比較的突き破られ易い
高分子材料を用いた太陽電池モジュールに適用するよう
な場合に、本発明の効果を最大限に享受することができ
る。
【0074】最表面部材103に樹脂を用いた場合、外
部からのストレスに対して機械的強度を確保するため
に、表面フィルムの厚さをある程度厚くしなければなら
ず、またコストの観点からはあまり厚すぎるのにも問題
があり、具体的には、10μm〜200μmが好まし
く、より好適には25μm〜100μmの厚さが必要で
ある。また封止材との接着性の改良のために、コロナ放
電処理、プラズマ処理、化学的処理等を表面フィルムに
行うことが望ましい。
【0075】(表面封止材)表面封止材102は、光起
電力素子集合体101の凹凸を樹脂で被覆し、素子を温
度変化、湿度、衝撃、スクラッチなどの過酷な外部環境
から守り、かつ最表面部材103と光起電力素子集合体
101との接着を確保できるような性能を有することが
好ましい。また光起電力素子に到達する光量の減少を最
小限にすることが好ましい。従って、表面封止材102
には、耐侯性、接着性、充填性、耐熱性、耐衝撃性、耐
スクラッチ性、透明性等を備えていることが好ましい。
これらの要求を満たす樹脂としてはポリオレフィン系共
重合体が好適に用いられ、具体的には耐侯性、接着性、
充填性、透明性に優れたエチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共
重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチ
レン−(メタ)アクリル酸エステル多元共重合体、エチ
レン−(メタ)アクリル酸多元共重合体等が挙げられ、
(メタ)アクリル酸エステルには、透明性等から(メ
タ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチルが好
ましい。
【0076】また表面封止材102の耐熱性を高める手
段として、樹脂の架橋等を行ってもよい。このような架
橋は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)の場合
には有機過酸化物により行うのが一般的である。また上
記の架橋反応を効率良く行うためには、架橋助剤を用い
ることが望ましい。
【0077】表面封止材102の樹脂には、高温下での
安定性を付与するために、熱酸化防止剤を添加すること
がしばしば行われる。また本発明に好適に用いられる表
面封止材の材料は耐侯性において優れたものであるが、
更なる耐侯性の改良、あるいは、表面封止材下層の保護
のために、紫外線吸収剤を併用することもできる。さら
に紫外線吸収剤以外に耐侯性を付与する方法としては、
ヒンダードアミン系光安定化剤を使用できることが知ら
れており、紫外線吸収剤と併用することによって著しい
相乗効果を示す。もちろんヒンダードアミン系以外にも
光安定化剤として機能するものはあるが、着色している
場合が多く本発明の表面封止材には望ましくない。
【0078】尚、太陽電池モジュールの使用環境を考慮
して、低揮発性の紫外線吸収剤、光安定化剤および熱酸
化防止剤を用いることが好ましい。
【0079】一方、光起電力素子に到達する光量の減少
をなるべく抑えるために、表面封止材102の全光線透
過率は、400nm以上、800nm以下の可視光波長
領域において80%以上であることが望ましく、90%
以上であることがより望ましい。また、大気からの光の
入射を容易にするために、屈折率が1.1〜2.0であ
ることが好ましく、1.1〜1.6であることがより好
ましい。
【0080】(裏面封止材)裏面封止材104は、光起
電力素子集合体101と最裏面部材105との接着を図
るためのものである。その材料としては、光起電力素子
の基板と充分な接着性を確保でき、しかも長期耐久性に
優れ熱膨張、熱収縮に耐えられる、柔軟性を兼ね備えた
材料が好ましい。
【0081】裏面封止材104に好適に用いられる材料
としては、具体的にエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)
アクリル酸エステル多元共重合体、エチレン−(メタ)
アクリル酸多元共重合体、ポリビニルブチラールなどの
ホットメルト材、両面テープ、柔軟性を有するエポキシ
接着剤などが挙げられる。
【0082】これらの表面封止材102、裏面封止材1
04と光起電力素子集合体101、最表面部材103、
最裏面部材105との密着力をより向上させる手段とし
てシランカップリング剤や有機チタネート化合物などの
カップリング剤を必要に応じて封止材に添加することが
可能である。
【0083】以上の構成材料を用いて、太陽電池モジュ
ールを製造する方法について以下に説明する。
【0084】本発明の太陽電池モジュールの製造方法は
従来公知である真空ラミネーション方式、ロールラミネ
ーション方式などの種々の方法を選択して用いることが
可能である。本発明の太陽電池モジュールの製造方法に
おける効果は、特にロールラミネーション方式を用いた
場合において大きい。以下、ロールラミネーション方式
を例に挙げて説明する。
【0085】図9はロールラミネータ装置の概略図であ
る。図9において、901は本発明による光起電力素子
集合体、902は表面封止材、903は最表面部材、9
04は裏面封止材、905は最裏面部材、906は太陽
電池モジュール、907は表面封止材ロール、908は
最表面部材ロール、909は裏面封止材ロール、910
は最裏面部材ロール、911は第一段目上段加熱ローラ
ー、912は第一段目下段加熱ローラー、921は第二
段目上段加熱ローラー、922は第二段目下段加熱ロー
ラー、931は冷却上段ローラー、932は冷却下段ロ
ーラー、941、942、951、952、961、9
62はゴムラバーである。
【0086】まず最表面部材903、表面封止材90
2、裏面封止材904および最裏面部材905を第一段
目加熱ローラー部位に供給する。この時最表面部材90
3と表面封止材902、及び最裏面部材905と裏面封
止材904はそれぞれ一体化してもよい。次に第一段目
加熱ローラー部位に本発明の光起電力素子集合体901
を表面封止材902と裏面封止材904の間に配置され
るように供給する。そして、第一段目上段加熱ローラー
911及び第一段目下段加熱ローラー912で積層体を
加熱し、加熱した積層体を第二段目加熱ローラー部に供
給し、第二段目上段加熱ローラー921及び第二段目下
段加熱ローラー922で積層体を加熱すると共に第二段
目上段加熱ローラー921で積層体に圧力をかけ、積層
体の熱圧着を行う。熱圧着後、積層体を冷却ローラー部
に供給し、積層体を冷却することで本発明の太陽電池モ
ジュール906を得ることができる。
【0087】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明は以下の実施例に何等限定されるものでは
なく、その要旨の範囲内で種々変更することができる。
【0088】(実施例1)洗浄したステンレスを基板と
して、このステンレス基板上に裏面反射層をスパッタ法
により形成し、その後、この裏面反射層上に公知である
プラズマCVD法によりアモルファスシリコン光電変換
半導体層を形成した。得られたアモルファスシリコン光
電変換半導体層上に透明電極層を形成し、さらに集電電
極を取り付け、アモルファスシリコン光起電力素子を得
た。
【0089】ここで使用したステンレス基板の形状は、
図6(b)に示される光起電力素子のように、その周縁
形状が直線と曲線から構成されており、かつ角部を有し
ていないものである。この時の延長角Rは90°、曲率
半径は3mmであった。また光起電力素子の厚さは20
0μmであった。
【0090】こうして得られた光起電力素子5枚を、図
6(b)のようにバスバー電極603により直列化して
光起電力素子集合体101bを作製した。
【0091】次に、この光起電力素子集合体を用いて、
図1に示すような太陽電池モジュールをロールラミネー
ション方式で作製した。
【0092】本実施例では、最表面部材103にETF
E(厚さ50μm)、表面封止材102にEVA(厚さ
450μm)、裏面封止材104にEVA(厚さ450
μm)、最裏面部材105にETEF(厚さ50μm)
を用い、これらを熱圧着することで両面フィルムから構
成される太陽電池モジュールを得た。
【0093】また光起電力素子の延長角Rが80°、1
00°、108°、120°及び135°のものを用い
た場合においても同様にして、太陽電池モジュールを作
製した。なお、これらの太陽電池モジュールはそれぞれ
100個作製した。
【0094】(実施例2)厚さが20μm、30μm、
40μm、50μm、80μm、100μm、300μ
mの光起電力素子(R=90°)を用いた以外は、実施
例1と同様にして、太陽電池モジュールをそれぞれ10
0個作製した。
【0095】(実施例3)従来公知であるキャスト法に
より得られたシリコンインゴットを切断し、研磨、研削
することで得られた多結晶シリコンウエハを用いて、図
8に示したような結晶系シリコン光起電力素子を作製し
た。この光起電力素子の延長角Rは90°、曲率半径は
5mm、厚さは250μmであった。
【0096】こうして得られた多結晶シリコン光起電力
素子を図6(c)のように直列化した光起電力素子集合
体を用い、実施例1と同様にして、太陽電池モジュール
を100個作製した。
【0097】(実施例4)図13に示すように、端子取
り出し電極605に角部が存在する以外は、実施例3と
同様にして太陽電池モジュールを作成し、突き破りの評
価を行った。なお、実施例4においては、端子取り出し
電極605として、100μm厚の軟質銅箔を用いた。
【0098】(比較例1)周縁形状が内角80°,10
0°からなる平行四辺形、長方形(内角90°)、正五
角形(内角108°)、正六角形(内角120°)、正
八角形(内角135°)である光起電力素子を用いた以
外は、実施例1と同様にして、太陽電池モジュールをそ
れぞれ100個作製した。
【0099】(比較例2)厚さが20μm、30μm、
40μm、50μm、80μm、100μm、300μ
mの光起電力素子(内角90°)を用いた以外は、比較
例1と同様にして、太陽電池モジュールをそれぞれ10
0個作製した。
【0100】(比較例3)従来公知であるキャスト法に
より得られたシリコンインゴットを切断し、研磨、研削
することで得られた多結晶シリコンウエハを用いて、図
8に示したような結晶系シリコン光起電力素子を作製し
た。この光起電力素子の角部内角は90°、厚さは25
0μmであった。
【0101】こうして得られた多結晶シリコン光起電力
素子を図5(a)のように直列化した光起電力素子集合
体を用い、比較例1と同様にして、太陽電池モジュール
を100個作製した。
【0102】以上のようにして得られた実施例1〜3及
び比較例1〜3のそれぞれ100個の太陽電池モジュー
ルについて、ロールラミネーション後の光起電力素子集
合体の突き破りによる不良率と、以下に示す突き破り試
験におけるNG発生率を、表1に示した。なお、実施例
1〜3の太陽電池モジュールに関しては、本発明による
改善ポイント(角部内角が延長角Rと同じで、かつ厚さ
の等しい光起電力素子を用いた比較例1〜3と比較した
もの)も併せて表1に示した。
【0103】[改善ポイントの定義] ロールラミネーション後のモジュール外観における改善
ポイント=(比較例の不良率)−(実施例の不良率) 突き破り試験結果における改善ポイント=(比較例のN
G発生率)−(実施例のNG発生率) (比較例の素子の角部内角と等しい延長角Rを有し、か
つ厚さが等しい実施例の素子と、その比較例の素子とを
比較している。)
【0104】(突き破り試験)図10に示すように光起
電力素子集合体101の周縁曲線部(または角部)10
01において、太陽電池モジュールを180°折り曲
げ、荷重5kgの力を加えた。この時、光起電力素子集
合体が突き破り現象を生じたものをNGとした。
【0105】
【表1】
【0106】表1から明らかなように、光起電力素子集
合体の周縁部に角部が形成されていない場合、特に光起
電力素子集合体を構成する光起電力素子の周縁部が直線
と曲線から形成されており、かつ角部を有していない場
合、突き破り試験による不良及びロールラミネーション
方式による太陽電池モジュール作製時においても突き破
りによる不良が飛躍的に改善されている。
【0107】図11は実施例1における光起電力素子集
合体を構成する光起電力素子の延長角Rに対する突き破
り試験及びラミネーション後不良の改善ポイント(比較
例1との比較)を示したグラフである。表1からも読み
とることはできるが、特に図11に示すように光起電力
素子の延長角Rが100°以下の場合、この延長角Rと
等しい角部内角を有する光起電力素子との比較において
極めて効果的に突き破り現象を防止することができる。
【0108】図12は実施例2における光起電力素子を
構成する光起電力素子の厚さに対する突き破り試験及び
ラミネーション後不良の改善ポイント(比較例2との比
較)を示したグラフである。表1からも読みとることは
できるが、特に図12に示すように、光起電力素子の厚
みが50μm以上の場合において極めて効果的に突き破
り現象を防止することができる。
【0109】実施例3、比較例3においては、基板が多
結晶シリコンウエハであったが、ステンレス基板の時と
同様に光起電力素子集合体周縁部、特に光起電力素子周
縁部に角部がある比較例3の太陽電池モジュールには突
き破り現象が生じており、結晶シリコンウエハからなる
光起電力素子集合体の周縁部に角部が形成されていない
実施例3の太陽電池モジュールでは、特に光起電力素子
を直線と曲線から構成され、かつ角部を有していない形
状とすることで突き破り現象をステンレス基板の時と同
様に防止することができる。
【0110】また、実施例4では端子取り出し電極に角
部があったが、突き破り試験NG発生率およびロールラ
ミネーション後外観不良率に有意と思える差は認められ
ない。これは、光起電力素子集合体の作製に用いられて
いる端子取り出し電極が100μm厚の軟質銅箔であ
り、光起電力素子に比較して剛性が小さいためと考えら
れる。
【0111】
【発明の効果】本発明の光起電力素子集合体は、その周
縁部に角部を有していないものであり、その形状から取
扱時の安全性に優れた光起電力素子を提供することが可
能となる。また本発明の光起電力素子集合体を用いて作
製した太陽電池モジュールにおいては、光起電力素子集
合体の周縁部に角部を有していないことから、太陽電池
モジュールの製造、設置、運搬、取扱、更には設置後の
形態などの影響による光起電力素子の被覆部材突き破り
を防ぐことでき、種々の形状に対して長期信頼性に優れ
た太陽電池モジュールを提供し、かつ生産性あるいは歩
留に優れた製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な太陽電池モジュールの概略断面図の一
例である。
【図2】光起電力素子集合体の突き破り現象を説明する
ための図である。
【図3】単結晶シリコン太陽電池に用いられる単結晶シ
リコンウエハの加工を示したものである。
【図4】ロールラミネーション方式で太陽電池モジュー
ルを作製する際に発生する光起電力素子の突き破り現象
を説明するための図である。
【図5】従来の光起電力素子集合体の形状例を模式的に
示す平面図である。
【図6】本発明の光起電力素子集合体の形状例を模式的
に示す平面図である。
【図7】本発明に適用できるアモルファスシリコン系太
陽電池の一例を示す模式的断面図である。
【図8】本発明に適用できる結晶系シリコン系太陽電池
の一例を示す模式的断面図である。
【図9】ロールラミネーション方式を用いた本発明の太
陽電池モジュールの作製方法の一例を示す模式図であ
る。
【図10】実施例、比較例における突き破り試験の方法
を示す概念図である。
【図11】実施例1における光起電力素子の延長角Rに
対するロールラミネーション後突き破り不良改善ポイン
ト及び突き破り試験NG発生率改善ポイントを示したグ
ラフである。
【図12】実施例2における光起電力素子の厚さに対す
るロールラミネーション後突き破り不良改善ポイント及
び突き破り試験NG発生率改善ポイントを示したグラフ
である。
【図13】本発明の光起電力素子集合体の形状例を模式
的に示す平面図である。
【符号の説明】
101(101a、101b、101c)、201、4
01、500(500a,500b)、901 光起電
力素子集合体 102、202、402 表面封止材 103、203、403 最表面部材 104、204、404 裏面封止材 105、205、405 最裏面部材 200、501、601、700、800 光起電力素
子 206 光起電力素子集合体角部 207 光起電力素子による突き破り部 300 単結晶シリコンウエハ 406 ロールラミネーター装置の加熱加圧上段ロール 407 ロールラミネーター装置の加熱加圧下段ロール 502、602 集電電極 503、603 バスバー電極 504、604 接続電極 505、605 端子取出し電極 506、606 光起電力素子集合体周縁部の角部 701 基板 702 下部電極 703、713、723 n型半導体層 704、714、724 i型半導体層 705、715、725 p型半導体層 706 上部電極 707、804 集電電極 801、802 半導体層 803 裏面電極 805 反射防止膜 902 表面封止材 903 最表面部材 904 裏面封止材 905 最裏面部材 906 太陽電池モジュール 907 表面封止材ロール 908 最表面部材ロール 909 裏面封止材ロール 910 最裏面部材ロール 911 第一段目上段加熱ローラー 912 第一段目下段加熱ローラー 921 第二段目上段加熱ローラー 922 第二段目下段加熱ローラー 931 冷却上段ローラー 932 冷却下段ローラー 941、942、951、952、961、962 ゴ
ムラバー 1001 光起電力素子集合体周縁部の曲線部及び角部
フロントページの続き (72)発明者 山田 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 塩塚 秀則 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5F051 AA03 AA05 BA12 BA15 EA09 EA10 EA18 FA13 FA14 GA05 JA05

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光起電力素子が接続されることに
    より構成される光起電力素子集合体であって、該光起電
    力素子集合体の周縁部には角部が形成されておらず、前
    記光起電力素子の周縁部の形状が、直線とそれをつなぐ
    曲線とから構成されていることを特徴とする光起電力素
    子集合体。
  2. 【請求項2】 前記光起電力素子の周縁部には、角部が
    形成されていないことを特徴とする請求項1に記載の光
    起電力素子集合体。
  3. 【請求項3】 前記光起電力素子の周縁部の形状を構成
    する直線のうち、隣り合う2つの直線の延長線の交点に
    おける内角が100°以下であることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の光起電力素子集合体。
  4. 【請求項4】 前記光起電力素子集合体は、さらに電極
    タブを有しており、該電極タブの周縁部には、角部が形
    成されていないことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の光起電力素子集合体。
  5. 【請求項5】 前記電極タブは、バスバー電極、接続電
    極、端子取出し電極のいずれかであることを特徴とする
    請求項4に記載の光起電力素子集合体。
  6. 【請求項6】 前記光起電力素子の厚さが50μm以上
    であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記
    載の光起電力素子集合体。
  7. 【請求項7】 前記光起電力素子の基板が無機材料であ
    ることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    光起電力素子集合体。
  8. 【請求項8】 複数の光起電力素子が接続されることに
    より構成される光起電力素子集合体を、被覆材により被
    覆してなる太陽電池モジュールであって、前記光起電力
    素子集合体の周縁部には、角部が形成されておらず、前
    記光起電力素子の周縁部の形状が、直線とそれをつなぐ
    曲線とから構成されていることを特徴とする太陽電池モ
    ジュール。
  9. 【請求項9】 前記光起電力素子の周縁部には、角部が
    形成されていないことを特徴とする請求項8に記載の太
    陽電池モジュール。
  10. 【請求項10】 前記光起電力素子の周縁部の形状を構
    成する直線のうち、隣り合う2つの直線の延長線の交点
    における内角が100°以下であることを特徴とする請
    求項8又は9に記載の太陽電池モジュール。
  11. 【請求項11】 前記光起電力素子集合体は、さらに電
    極タブを有しており、該電極タブの周縁部には、角部が
    形成されていないことを特徴とする請求項8乃至10の
    いずれかに記載の太陽電池モジュール。
  12. 【請求項12】 前記電極タブは、バスバー電極、接続
    電極、端子取出し電極のいずれかであることを特徴とす
    る請求項11に記載の太陽電池モジュール。
  13. 【請求項13】 前記光起電力素子の厚さが50μm以
    上であることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか
    に記載の太陽電池モジュール。
  14. 【請求項14】 前記光起電力素子の基板が無機材料で
    あることを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記
    載の太陽電池モジュール。
  15. 【請求項15】 可撓性を有していることを特徴とする
    請求項8のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  16. 【請求項16】 前記被覆材は、最表面部材と最裏面部
    材と封止材とからなることを特徴とする請求項8乃至1
    5のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  17. 【請求項17】 前記最表面部材が高分子材料であるこ
    とを特徴とする請求項16に記載の太陽電池モジュー
    ル。
  18. 【請求項18】 複数の光起電力素子が接続されること
    により構成される光起電力素子集合体を、被覆材により
    被覆してなる太陽電池モジュールの製造方法において、
    前記光起電力素子集合体は、その周縁部に角部が形成さ
    れておらず、前記光起電力素子の周縁部の形状が、直線
    とそれをつなぐ曲線とから構成されており、該光起電力
    素子集合体と前記被覆材とを、ロールラミネーション方
    式により、熱圧着することを特徴とする太陽電池モジュ
    ールの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記光起電力素子の周縁部に角部が形
    成されていないことを特徴とする請求項18に記載の太
    陽電池モジュールの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記光起電力素子の周縁部の形状を構
    成する直線のうち、隣り合う2つの直線の延長線の交点
    における内角が100°以下であることを特徴とする請
    求項18又は19に記載の太陽電池モジュールの製造方
    法。
  21. 【請求項21】 前記光起電力素子集合体は、さらに電
    極タブを有しており、該電極タブの周縁部には、角部が
    形成されていないことを特徴とする請求項18乃至20
    のいずれかに記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記電極タブは、バスバー電極、接続
    電極、端子取出し電極のいずれかであることを特徴とす
    る請求項21に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記光起電力素子の厚さが50μm以
    上であることを特徴とする請求項18乃至22のいずれ
    かに記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記光起電力素子の基板が無機材料で
    あることを特徴とする請求項18乃至23のいずれかに
    記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  25. 【請求項25】 前記太陽電池モジュールが可撓性を有
    していることを特徴とする請求項18乃至24のいずれ
    かに記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記被覆材は、最表面部材と最裏面部
    材と封止材とからなることを特徴とする請求項18乃至
    25のいずれかに記載の太陽電池モジュールの製造方
    法。
  27. 【請求項27】 前記最表面部材が高分子材料であるこ
    とを特徴とする請求項26に記載の太陽電池モジュール
    の製造方法。
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