JP2000252510A - 太陽電池モジュール及びその製造方法、施工方法並びに太陽光発電システム - Google Patents

太陽電池モジュール及びその製造方法、施工方法並びに太陽光発電システム

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JP2000252510A
JP2000252510A JP11372927A JP37292799A JP2000252510A JP 2000252510 A JP2000252510 A JP 2000252510A JP 11372927 A JP11372927 A JP 11372927A JP 37292799 A JP37292799 A JP 37292799A JP 2000252510 A JP2000252510 A JP 2000252510A
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solar cell
cell module
photovoltaic element
module according
flexible substrate
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Kenji Takada
健司 高田
Masahiro Mori
昌宏 森
Ayako Komori
綾子 小森
Masaaki Matsushita
正明 松下
Meiji Takabayashi
明治 高林
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Canon Inc
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光起電力素子の半導体光活性層に発生するク
ラックをできるだけ抑えた変形加工、即ち電気的特性に
影響のない変形加工がなされた太陽電池モジュール及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 可撓性基板上に少なくとも半導体光活性
層を有する光起電力素子の表面側に表面部材を配置する
と共に、裏面側に裏面部材を配置し、それらの間に封止
材を介在させた太陽電池モジュールにおいて、前記光起
電力素子の可撓性基板が、その半導体光活性層側の表面
に複数の略平行の表面溝を有しており、この表面溝と略
平行方向の歪みが前記光起電力素子に加わる方向に、前
記太陽電池モジュールの少なくとも一部が変形加工され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低コストで信頼性
の高い太陽電池モジュール及びその製造方法、施工方法
並びに太陽光発電システムに関し、特に電気的特性に影
響のない変形加工がなされた意匠性に優れた屋根材一体
型太陽電池モジュール及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】地球環境間題が深刻化するなかで、太陽
光エネルギーは火力発電、原子力発電などの有害な副産
物を生成しないクリーンエネルギーとして近年、非常に
注目されるようになった。また限りある地球上の資源に
対し、枯渇することのない無限エネルギーとしても太陽
光エネルギーの有効活用が望まれている。
【0003】また一方で火力発電や原子力発電のような
1元型エネルギーシステムでは震災等の災害がおきた場
合、エネルギー供給が断絶したり、またその復旧に非常
に時間がかかったりといった問題がある。太陽光エネル
ギーは晴れている地域であればエネルギーとしていつで
も利用できることから、分散型の独立エネルギー源とし
ての利用価値が高い。
【0004】これらのニーズから住宅屋根上で使用でき
る太陽電池モジュールの開発が促進され、現在は太陽光
発電システムの施工や運用にあたっての制度も整ってき
た。
【0005】太陽光発電システムは、その電力源として
複数の太陽電池モジュールを接続した太陽電池アレイが
必要となる。一般住宅用としては3kWの太陽光発電シ
ステムが標準であり、その場合は南面の屋根の大部分を
太陽電池アレイが占める。
【0006】太陽電池アレイを住宅屋根上に設置する構
造としては、架台設置型構造と屋根材一体型構造の2種
類に大別される。それぞれについて以下に説明する。
【0007】架台設置型構造とは、屋根上に架台を設置
して、その上に太陽電池パネルを並べた構造になってい
る。そのため、既存の屋根に太陽電池アレイを後から設
置できるという利点がある。しかしながら屋根全体の重
量が重くなり、住宅の耐震性を低下させるし、また架台
や太陽電池パネルの設置コストがかかる。
【0008】屋根材一体型構造は、屋根材一体型太陽電
池モジュールから構成されている。屋根材一体型太陽電
池モジュールは、従来の屋根材に太陽電池が一体的にモ
ジュール化されているため、通常の屋根との互換性に優
れている。例えば、施工に関しても、従来の屋根材と同
じ工法で行え、また屋根材を固定するために必要な吊り
子等の備品もそのまま用いる事ができる。また架台も必
要無く、ただ屋根を葺くだけで太陽電池アレイが得られ
ることから、屋根材一体型構造は非常に設置コストが安
い。しかも屋根重量も架台設置型構造に比べると遥かに
軽量であり、耐震性にも優れる。また屋根材と一体化し
ているため、屋根デザインとも融合し、美観性にも優れ
るという利点がある。
【0009】上記のように屋根材一体型太陽電池モジュ
ールはその利点が多く、本発明者らは実用化にむけて、
研究開発を行っている。
【0010】特開平7−302924号公報に屋根材一
体型太陽電池モジュールの記載がある。屋根一体型太陽
電池モジュールはその製造方法においても、平板状の太
陽電池モジュールを従来の屋根材用のローラーフォーマ
ー成形機等で加工する事ができ、新しい設備投資も必要
なく低コストで製造できる。この特開平7−30292
4号公報に記載の太陽電池モジュールは、屋根材と同様
に加工することができるような構成とするため、フレキ
シブルなアモルファスシリコン半導体を従来から屋根材
として使用している鋼板上に、樹脂で絶縁封止した構成
となっている。屋根材としてのデザインは、横葺き屋根
材であり光起電力素子を平坦部に配置しており、光起電
力素子には歪みがかからない構造になっている。
【0011】上記のような、屋根材一体型太陽電池モジ
ュールについて図を用いて説明する。図10は代表的な
屋根材一体型太陽電池モジュールの斜視図と断面図であ
る。図10において、1001は表面部材、1002は
封止材、1003は光起電力素子あるいは光起電力素子
群、1004は裏面絶縁材、1005は裏面部材であ
る。
【0012】より具体的には、表面部材1001は例え
ばETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合
体)フィルムであり、封止材1002は例えばEVA
(エチレン−酢酸ビニル共重合体)である。受光面側の
封止材1002は外部からの引っ掻きを考慮して、表面
保護強化材が含浸されている(不図示)。表面保護強化
材としては具体的には、例えばガラス不織布が用いられ
る。光起電力素子1003は例えばアモルファスシリコ
ン半導体素子、また裏面絶縁材1004は、例えばPE
T(ポリエステル)フィルムである。裏面部材1005
としては、例えば塗装亜鉛鋼板が用いられる。
【0013】各構成材料は、何れも加工性のある材料を
使用しており、裏面部材である塗装亜鉛鋼板を塑性変形
させることで、屋根材として好適な形状に加工してい
る。光起電力素子部分も加工することが可能であるが、
横葺きの屋根材のデザイン上、平坦になっている。
【0014】しかしながら、最近は、個々のオリジナル
性を重視する傾向にあり、これは建材や太陽電池モジュ
ールにおいても例外ではない。さまざまなニーズに答え
た多種多様な形状をもった太陽電池あるいは建材を作成
していくためには、特開平7−302924号公報に記
述されているように、光起電力素子上を常に平坦に保つ
のではなく、光起電力素子を含むすべての領域を加工す
ることが可能な、意匠性に優れた太陽電池モジュールが
必要である。
【0015】これに対応する例として、特公平6−57
69に波形の太陽電池モジュールが記載されている。波
形にする主目的は、光利用効率をよくするためである。
その製造方法は、最初に、可撓性のある太陽電池モジュ
ールを作成し、次に、波形である鋼板に接着剤で貼り付
ける手順となっている。
【0016】しかしながら、前記特公平6−5769に
記載されている波形の太陽電池モジュールは、光起電力
素子が波形に配置されてはいるが、その時に光起電力素
子にかかる具体的なストレス、及びその電気特性への影
響、及びその信頼性については、考慮されていない。し
かも前記波形の太陽電池モジュールの製造方法によれ
ば、従来からの屋根材成形機で加工できないため、屋根
材一体型太陽電池モジュールに期待されている低コスト
化を十分に達成できているとまではいえない。
【0017】一方、アモルファスシリコン半導体を変形
させた時の特性についての報告もされている。例えば、
Appl.Phys.Lett.54(17)、198
9、p.1678−1680、”Electrical
properties ofhydrogenate
d amorphous silicon layer
on polymer film substrat
e under tensile stress”で
は、PET基板(100μm厚)上にアモルファスシリ
コン単層(0.5μm厚、主にI−typeアモルファ
スシリコン)を積層した後にそのアモルファスシリコン
層を引張った場合の、アモルファスシリコン層の暗状態
での抵抗の変化について報告されている。この報告の詳
細は以下のような内容である。
【0018】『アモルファスシリコン層を引張ると70
00μεまでは、ピエゾ効果で徐々に抵抗は高くなり
(可逆的)、7000μεからは、弱いSi−Si結合
が切断されるため、急に抵抗があがる(不可逆的)。た
だし、7000με以上歪ませたことにより抵抗があが
ったアモルファスシリコン層も150℃/1時間のアニ
ールによりもとにもどる。』 また、J.Appl.Phys.66(1)、198
9、p.308−311、”Effect of me
chanical strain on Electr
ical characteristics of h
ydrogenated amorphous sil
icon junction”では、pin接合をもつ
アモルファスシリコンのピエゾ効果について報告されて
いる。この報告は以下のような内容である。
【0019】『pin接合をもつアモルファスシリコン
について、pin接合と平行に歪ませたとき、7500
μεの引張り応力下では、順方向および逆方向ともに電
流は8%減少する(暗状態)。また7500μεの圧縮
応力下で電流は8%増加する。』
【0020】しかしながら、いずれにも光起電力素子を
歪ませた状態で使用した場合の記載や、その加工方法、
さらに、その信頼性に関する記載はない。
【0021】また特開平9−177274号公報では、
具体的に可撓性光起電力素子を曲げる時の方法について
述べられている。集電電極の長手方向と平行に曲がらな
い様に曲げ規制部材を設けることで、剛性の高い集電電
極が曲面に追従できず透明電極層から剥離するという現
象を防止している。
【0022】しかしながら同公報には、単に曲げた時に
剛性の高い集電電極が透明電極層からの剥離することを
防止する点についての記述しかなく、曲げた時の半導体
光活性層や透明電極層の状態に関する記述はない。ま
た、実際の光起電力素子の加工では曲がらずに、平坦に
引き伸ばされている場合もあり、その時の光起電力素子
の変形に対する信頼性、また曲げによる光起電力素子の
半導体光活性層や透明電極層への影響は考慮されていな
い。
【0023】また特開平4−266069号公報では、
具体的に可撓性光起電力素子を曲げる方法について述べ
られている。表面にある決められた凹凸をもった光起電
力素子を6%以下の伸び変形で加工することで電気特性
の低下のない信頼性のある太陽電池モジュールを得てい
る。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来、
光起電力素子が歪みを受けている太陽電池モジュールの
例はあるが、その加工方法に関する記載や、その歪みに
よる光起電力素子の信頼性に関する記述は少ない。この
ため、平板の太陽電池モジュールを単純に成形機で加工
して得られる低コストな屋根材一体型太陽電池モジュー
ルは実用化できていないのが現状である。
【0025】そこで、本発明者等は光起電力素子部分で
加工した太陽電池モジュールの開発を新規に行ってい
る。そこでの目標は、光起電力素子の有無、つまり内部
に光起電力素子が存在する領域であるかどうかにかかわ
らず、自由な領域で、かつ、従来からの屋根材形成機
で、変形加工することができる太陽電池モジュールを得
ること、それにより意匠性の高い屋根材一体型太陽電池
モジュールを低コストで提供することにある。
【0026】上記目標を実現するには、平板の太陽電池
モジュールを加工した場合の、太陽電池モジュールの信
頼性を確保することが不可欠であるが、その信頼性は太
陽電池モジュールを加工する際に発生する歪みに大きく
依存する。
【0027】なかでも本発明において重要な歪みとは、
太陽電池モジュール内の光起電力素子にかかわる歪みで
ある。光起電力素子の歪みは外観上は、例えば平坦で問
題がないように見えても、太陽電池モジュールの電気特
性、及び信頼性に影響する。
【0028】特開平4−266069号公報では、凹凸
の形状と歪みによる光起電力素子の電気特性の関係が述
べられているが、本発明では更に、凸凹形状の方向と歪
みの方向との関係を明確にして、加工された光起電力素
子のより高い信頼性を確保することを目的としている。
【0029】図11は代表的な光起電力素子の平面図と
断面図である。
【0030】この光起電力素子1106は、可撓性基板
1101上に、半導体光活性層1102、透明導電層1
103が形成され、更に透明電極層1103上には集電
電極1104及びバスバー電極1105が形成された構
成となっている。
【0031】光起電力素子1106が光を受けると、電
気は半導体光活性層1102から、可撓性基板1101
と透明電極層1103を両極として発生する。この場
合、可撓性基板1101は導電性基板である。透明電極
層1103側の電気は集電電極1104に集められ、さ
らにバスバー電極1105に集約されてから外部に取り
出される。透明電極層1103側は光を半導体光活性層
1102に多く取り入れるため、集電電極1104、バ
スバー電極1105を小型化する等、なるべく影になる
面積を小さくする工夫がされている。
【0032】上記のような代表的な光起電力素子に、歪
みを加えた場合の信頼性に関して述べる。
【0033】この場合、光起電力素子は曲面になる場合
もあるし、平坦のままである場合もあるが、いずれも引
っ張り方向の歪みが加わることにより各構成部材が伸び
変形する。歪みが小さくて各構成部材のクラック発生臨
界値以下であれば、各構成部材は伸びてその変形に追従
できる。しかしながら歪みが大きくなり、各構成部材が
クラック発生臨界値を超えて変形した場合はクラックが
発生する。
【0034】可撓性基板は可撓性を有しているため、あ
る程度の大きな歪みが加わっても変形に追従できるが、
半導体光活性層及び透明電極層はクラック発生臨界値が
比較的小さく、それより大きな歪みを受けるとクラック
が発生する。透明電極層に発生するクラックは、大きな
影響はないが、半導体光活性層にクラックが発生した場
合、そのクラックに導電材が侵入すると光起電力素子の
可撓性基板と透明電極層が短絡し、光起電力素子の電気
特性が低下する。例えば集電電極は、一般的に導電性の
良い材料を使用しており、その集電電極の下でクラック
が発生すると短絡が発生する可能性が大きい。
【0035】次に光起電力素子の電気特性を表す要素で
あるF.F.(フィルファクター)について説明する。
【0036】F.F.=最大電力Pm/(短絡電流Is
c×開放電圧Voc)で表される。すなわち、物理的な
意味としては、電圧だけを最大限に取り出した場合の値
であるVocと電流だけ最大限に引き出した場合の値で
あるIscとの積に対する実際に取り出せる最大電力P
mの割合を示す値である。実際のF.F.の値はpn接
合の順方向特性によって決まるので、使用する光活性層
に含まれる欠陥やpn接合作製時あるいはその後の製造
工程で発生する欠陥を通して漏れ電流が流れると、F.
F.が低くなり、本来出せるはずの出力を低下させるこ
とになる。即ち、半導体光活性層に発生するクラックが
増加すると、F.F.が低下する。
【0037】このように、歪みを受けた光起電力素子の
信頼性は、その半導体光活性層に発生するクラックに大
きく依存する。
【0038】そこで、本発明の目的は、平板の太陽電池
モジュールを変形加工した場合の太陽電池モジュールの
信頼性の向上を実現するために、光起電力素子の半導体
光活性層に発生するクラックをできるだけ抑えた変形加
工、即ち電気的特性に影響のない変形加工がなされた太
陽電池モジュール及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0039】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成したものである。
【0040】本発明の太陽電池モジュールは、可撓性基
板上に少なくとも半導体光活性層を有する光起電力素子
の表面側に表面部材を配置すると共に、裏面側に裏面部
材を配置し、それらの間に封止材を介在させた太陽電池
モジュールにおいて、前記可撓性基板が、その半導体光
活性層側の表面に複数の略平行の表面溝を有しており、
この表面溝と略平行方向の歪みが前記光起電力素子に加
わる方向に、前記太陽電池モジュールの少なくとも一部
が変形加工されている構成としたものである。
【0041】また、本発明による太陽電池モジュールの
製造方法は、可撓性基板上に少なくとも半導体光活性層
を有する光起電力素子の表面側に表面部材を配置すると
共に、裏面側に裏面部材を配置し、それらの間に封止材
を介在させた太陽電池モジュールの製造方法において、
前記可撓性基板の半導体光活性層側の表面に複数の略平
行の表面溝を発生させる工程と、この表面溝と略平行方
向の歪みが前記光起電力素子に加わる方向に、前記太陽
電池モジュールの少なくとも一部を変形加工する工程と
を含むものである。
【0042】本発明においては、表面溝と略平行方向に
歪みが加わる方向に太陽電池モジュールを変形している
ので、直角方向に歪みを加えた場合に較べ、太陽電池モ
ジュール内の光起電力素子の可撓性基板において、表面
溝による歪みの局部集中が少なくなり、結果として半導
体光活性層のクラックの発生が少なくなる。
【0043】本発明は更に以下の形態とすることで、そ
の効果を増すことができる。
【0044】前記歪みは引っ張り方向の歪みであるこ
と。
【0045】前記歪みは、前記半導体光活性層のクラッ
ク発生臨界値以上であること。
【0046】前記可撓性基板が導電性基板であること。
【0047】前記導電性基板がステンレス鋼であるこ
と。
【0048】前記表面溝は前記可撓性基板の製造工程に
おける圧延工程で発生すること。
【0049】前記圧延工程は冷間圧延工程であること。
【0050】前記半導体光活性層はアモルファスシリコ
ン系半導体であること。
【0051】前記裏面部材が金属板からなること。
【0052】前記表面部材が透明樹脂フィルムからなる
こと。
【0053】前記封止材が有機高分子樹脂からなるこ
と。
【0054】光起電力素子の裏面側に絶縁材を有し、該
絶縁材が透明樹脂フィルムからなること。
【0055】前記太陽電池モジュールが、建材一体型太
陽電池モジュールであること。具体的には、前記太陽電
池モジュールが、前記変形加工により建材としての形状
に曲げ加工され、建材一体型太陽電池モジュールとして
構成されていること。
【0056】前記太陽電池モジュールを、固定部材を用
いて設置面に固定することを特徴とする太陽電池モジュ
ールの施工方法。
【0057】前記太陽電池モジュールと、該太陽電池モ
ジュールに接続された電力変換装置とを有することを特
徴とする太陽光発電システム。
【0058】上記手段により得られる作用について以下
に説明する。
【0059】本発明によれば、少なくとも可撓性基板を
有する光起電力素子からなる太陽電池モジュールにおい
て、該可撓性基板の該光起電力素子側の表面に複数の略
平行の表面溝を有し、該光起電力素子の少なくとも一部
は加工による該表面溝と略平行方向の歪みを有すること
により、光起電力素子の可撓性基板の表面溝による歪み
の局部集中が少なくなり、結果として半導体光活性層の
クラック発生が少なくなる。
【0060】図を用いて、更に詳細に説明する。
【0061】図12(a)は代表的な光起電力素子の平
面図、また図12(b)はその可撓性基板の表面溝に垂
直方向に切断した断面図である。図12(a)(b)に
示す光起電力素子1209において、1201は可撓性
基板、1202は半導体光活性層、1203は透明電極
層、1204は集電電極、1205はバスバー電極であ
る。
【0062】可撓性基板1201はそれ自身の製造工程
の中で、薄膜化するために圧延される。その圧延により
可撓性基板1201の圧延方向に平行に表面溝1206
ができる。表面溝1206は可撓性基板1201の表裏
両面に、同方向に発生する。
【0063】上記可撓性基板1201の材料は例えばス
テンレス鋼であるが、一般的にステンレス鋼のような鋼
板は冷間圧延により、最終的な所望の厚みにしている。
しかしながら圧延の時の条件により、表面溝1206
は、その深さがばらついたり、また異状現象として、圧
延ローラーとの接蝕によるスクラッチ1207や、圧延
油の加圧によるクレーター1208が発生する。
【0064】これらのスクラッチ1207やクレーター
1208は、その傾向として、可撓性基板1201は圧
延方向に搬送されていることから、その圧延方向に沿っ
て発生する。つまり表面溝1206と平行方向に長い形
でスクラッチ1207やクレーター1208が発生す
る。
【0065】このような可撓性基板1201を持つ光起
電力素子1209に対し、仮に、図12(b)に矢印で
示すように、その可撓性基板1201の表面溝1206
と略垂直方向に、引張り歪み1210を加えた場合に
は、歪みは光起電力素子1209の合計膜厚が小さい部
分に集中するため、表面溝1206の凹部1211に大
きな歪みがかかる。特にスクラッチ1207やクレータ
ー1208が存在した場合は、更に合計膜厚が小さなく
なるスクラッチ1207やクレーター1208に歪みが
集中する。局部に集中した歪みは、容易に半導体光活性
層のクラック発生臨界値を超えて、クラックが発生す
る。
【0066】しかし、本発明の光起電力素子1209の
ように、その可撓性基板1201の表面溝1206に略
平行方向に引張り歪みを加えた場合には、歪み方向には
表面溝1206の凹凸が小さいことから、歪み集中が起
り難い。またスクラッチ1207やクレーター1208
も歪み方向に長いため、これらにも歪み集中が起り難
い。
【0067】このため、本発明のように光起電力素子を
その可撓性基板の表面溝方向に引張り歪みを加えると、
クラックの発生が少ない変形加工を行うことができる。
【0068】本発明の基本的な構成には更に以下の特徴
を加えることにより、その効果を増すことができる。
【0069】前記歪みを引っ張り方向の歪みとすること
により、引っ張り歪みの場合に、クラックが発生し、光
起電力素子の信頼性への影響があることになる。この場
合にこそ、本発明の効果が大きい。
【0070】前記歪みを該半導体光活性層のクラック発
生臨界値以上とした場合に、本発明の構成とすることに
よりクラック発生数を減らすことができる。即ち、本発
明によれば、光起電力素子を加工する時の歪みの制限が
緩和され、より自由度の高い太陽電池モジュールの加工
が可能となる。これにより意匠性の高い屋根材一体型太
陽電池モジュールが提供できる。
【0071】前記可撓性基板を導電性基板とすることに
より、光起電力素子の電極として扱うことが可能とな
り、電極の取り出しが容易になる。
【0072】前記導電性基板をステンレス鋼とすること
により、基板が耐防食性を有し、基板を高分子樹脂で被
覆する際にも腐食・酸化などをすることなく信頼性の高
い太陽電池モジュールを得ることができる。
【0073】本発明は、前記可撓性基板の製造工程にお
ける圧延工程でスクラッチやクレーターが発生する場合
に効果がある。
【0074】前記圧延工程が冷間圧延である場合、特に
前記スクラッチや前記クレーターが発生し易く、この場
合に本発明は特にその効果を発揮する。
【0075】前記半導体光活性層をアモルファスシリコ
ン系半導体とすることにより、さらに可撓性が大きくな
るため、加工性が更に向上した太陽電池モジュールとす
ることができる。
【0076】前記裏面部材を金属とすることにより、耐
候性・耐摩耗性に優れた太陽電池モジュールとなる。
【0077】前記表面部材を透明樹脂フィルムとするこ
とにより、例えばガラスで被覆する場合と比較すれば、
非常に軽量な太陽電池モジュールとすることができるた
め、屋根材として使用した時の住宅の耐震性が向上す
る。またそれにより可撓性をもった太陽電池モジュール
とすることができるため、意匠性、加工性が向上する。
【0078】前記封止材を有機高分子樹脂とすることに
より、光起電力素子の可撓性を十分にいかした、可撓性
をもった太陽電池モジュールとすることができる。
【0079】光起電力素子の裏面側に裏面絶縁材を設け
ることにより、前記裏面絶縁材は、前記光起電力素子と
前記裏面部材間の絶縁を保つ役割を果たす。また、前記
裏面絶縁材は、通常は光起電力素子よりも少し大きいサ
イズで太陽電池モジュールを構成しているため、太陽電
池モジュールを受光面側から見ると光起電力素子の周辺
からはみ出るように位置しており、それを透明なもの
(例えば透明樹脂フィルム)とすることで、太陽電池モ
ジュールとしての外観を損ねない効果がある。
【0080】前記太陽電池モジュールを建材一体型太陽
電池モジュールとすることにより、従来の建材の上に太
陽電池モジュールを設置する架台設置型構造と比べ、建
材が不要となるため低コストな太陽電池モジュールとな
る。さらに、屋根全体を軽量化することができるため住
宅の耐震性が高まる。
【0081】また本発明の太陽電池モジュールは可撓性
に富むため、従来からの屋根材の加工成形機で同様にし
て加工することができるため、製造コストも安い。また
加工された太陽電池モジュールの信頼性も高く、建材一
体型太陽電池モジュールとして長期に利用できる。
【0082】前記太陽電池モジュールを固定部材を用い
て設置面に固定する太陽電池モジュールの施工方法とす
ることにより、前記太陽電池モジュールの形状のデザイ
ンを多種にわたり成形することが可能となり、建材一体
型だけでなく架台設置型としても利用価値が高くなり、
様々な形態で施工できる。
【0083】本発明の太陽電池モジュールと、電力変換
装置を接続して太陽光発電システムを構成することによ
り、低コストで、信頼性が高く、特に意匠性が高い太陽
光発電システムを提供できる。
【0084】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の太陽電池モジュ
ールの実施態様例について図を用いて説明する。尚、本
発明はこの例に限られるものではない。
【0085】図1(a)、(b)は、発明の実施態様に
係る波型タイプの屋根材一体型太陽電池モジュール10
0を示したもので、(a)はその斜視図、(b)は
(a)のa−a断面図である。
【0086】この屋根材一体型太陽電池モジュール10
0は、図1(b)に示すように、光起電力素子101
が、裏面部材102上に、裏面絶縁材103と表面部材
104で絶縁をとって形成されており、各材料の間は封
止材105で接着された構造である。
【0087】図12で説明したように、各光起電力素子
101は、少なくとも、半導体光活性層1202を、導
電性を有する可撓性基板1201と透明電極層1203
とで挟んだ構造を有するものからなる。この光起電力素
子101の裏面側に、図1(b)のように、透明樹脂フ
ィルムから成る絶縁材103と、屋根材として機能する
こととなる金属板から成る裏面部材102とを配置する
と共に、表面側に透明樹脂フィルムから成る表面部材1
04を配置し、それらの間に有機高分子樹脂から成る封
止材105を挿入して太陽電池モジュール100を構成
する。
【0088】光起電力素子101で発生した電気は、図
1(a)に示すように電線106で太陽電池モジュール
外部へ取り出される。電線を取り付ける部分には絶縁保
護、防水のために端子箱107が設けられる。また、屋
根材としての機能を持たせるために周辺に係合部108
が形成されている。
【0089】上記構成において、太陽電池モジュール1
00は、意匠性を高めるために光起電力素子101の部
分も含めて、平板状から波型に変形加工されている。
【0090】この屋根材としての機能を持たせるための
各係合部108、及び意匠性を持たせるための変形加工
についての成形加工方法は、特に限定されるものではな
いが、平板の太陽電池モジュールを、ロールフォーマー
機、プレス機、ベンダー機等の従来から使用されている
加工成形機を用いて、変形させるのが好ましい。
【0091】意匠性向上のための加工形状は特に限定さ
れず、波型以外にも、楔型、階段型、鎧型、折版型等、
任意の形状に変形加工することができる。ただし、いず
れの場合も、光起電力素子101の少なくとも一部は加
工による引張り歪み109を有し、該引張り歪み109
が、光起電力素子101の構成要素である可撓性基板1
201(図12参照)の表面溝1206(図12参照)
と略平行方向となるようにする。この方向は図12の引
張り歪み1210の方向とは略90゜ずれた方向にな
る。
【0092】上記太陽電池モジュール100は、固定部
材を用いて設置面に固定する。
【0093】以下に各構成部材、用語について述べる。
【0094】(歪み)本発明における歪みとは、ある物
質を変形させた時の変位量を表わす値であり、特に光起
電力素子が変形加工される時に、光起電力素子に発生す
る歪みである。例えば長さLのものが、△L伸びた場合
の歪みεは以下で表わされる。
【0095】ε=△L/L 単位は%やμεで表わせられるが、通常l%伸びた場合
は10000μεと表わす。
【0096】(クラック発生臨界値)本発明におけるク
ラックとは、ある物質が変形の許容範囲を超えて変形し
た時に発生するひび割れをさす。クラック発生臨界値は
前記クラックが発生する臨界の歪み値であり、当然のこ
とながら、材料によって異なる。
【0097】(建材材一体型太陽電池モジュール)建材
材一体型太陽電池モジュールとは光起電力素子を有する
建材であり、代表的には、屋根の外観部である屋根材の
受光面側に光起電力素子を一体形成した屋根材一体型太
陽電池モジュールがある。当然ながら屋根材一体型太陽
電池モジュールは屋根材としての機能を持っており、ま
たそのデザインが屋根のデザインとなるものである。
【0098】(係合部)係合部とは隣接する屋根材どう
しを雨仕舞い、耐風性、耐荷重性、施工性を考慮して互
いに接合するために、屋根材の端部に設けるものであ
る。例えば横葺き屋根材の場合、水ながれ方向の屋根材
どうしの接合は、図1(b)に示したように、屋根材の
軒側にコの字型下曲げ形状の係合部108を形成すると
共に、棟側にコの字型上曲げ形状の係合部108を成形
し、それにより接合する。また水ながれ方向に対して垂
直な方向の接合も、同様に、屋根材の横端部を、図1
(a)に示すようにハゼ折りして係合部108を成形
し、互いに接合できるように成形する。また接合用の部
材を別に用意して接合を行なう場合もある。
【0099】(光起電力素子)光起電力素子は特に限定
されず、例えば単結晶シリコン光起電力素子、非単結晶
光起電力素子、具体的には多結晶シリコン光起電力素
子、アモルファスシリコン光起電力素子、微結晶シリコ
ン光起電力素子、銅インジウムセレナイド光起電力素
子、化合物半導体光起電力素子が用いられるが、可撓性
を有するステンレス鋼基板上にアモルファスシリコン系
半導体層を形成したアモルファスシリコン系光起電力素
子が好適に用いられる。本実施形態の光起電力素子10
1もアモルファスシリコン系光起電力素子である。ただ
し、いずれの場合も、光起電力素子101の少なくとも
一部は、変形加工による引張り歪み109を有し、該歪
みは、該光起電力素子101の可撓性基板1201(図
12参照)の表面溝1206(図12参照)と略平行方
向になるようにする。ここで略平行とは、歪みの方向と
表面溝の方向とのなす角が好ましくは15°以内、より
好ましくは5°以内、さらに好ましくは1°以内である
場合を意味する。
【0100】(表面溝)本発明の表面溝とは、光起電力
素子101の可撓性基板1201(図12参照)の受光
面側、即ち半導体光活性層1202(図12参照)等を
成膜している側にある略平行線状の凹凸をいう。凸凹を
生じさせる方法については特に限定はなく、可撓性基板
1206(図12参照)の圧延時の引張りストレスによ
るものであっても良いし、基板巻き取り時に引っかいた
スクラッチでも構わない。
【0101】(裏面部材)裏面部材102は太陽電池モ
ジュールの機械的強度を増し、温度変化によるソリや伸
縮を防止する補強部材としての役割を持つ。また屋外で
使用する場合には耐候性、耐荷重性が要求される。更に
屋根材一体型太陽電池モジュールとするためには屋根材
としての形状に加工できるものが好ましい。材料として
は従来からの金属屋根と同様に強度のある鋼板類と耐食
性に優れた非鉄類が使用できる。鋼板には表面処理、塗
覆した鋼板や他の元素を配合した合金、または特殊鋼の
他、断熱材等を張り合せた複合鋼板があり、一般的に
は、溶融亜鉛メッキ鋼板、ガルファン、ガルバリウム鋼
板、溶融アルミニウムメッキ鋼板、銅メッキ鋼板、塩化
ビニル被覆鋼板、フッ素樹脂鋼板、ステンレス鋼鋼板、
制振鋼板、断熱亜鉛鉄板、耐候性鋼板、前記塗装鋼板が
用いられ、非鉄類としては、銅板、アルミニウム合金
板、亜鉛合金板、鉛板、チタニウム板及び、前記の塗装
カラー板が使用される。なお、本実施態様例においては
金属板を裏面部材102として用いているが、本発明
は、これに限るものではない。
【0102】(裏面絶縁材)裏面絶縁材103は、上記
光起電力素子101と上記裏面部材102との間の絶縁
性を確保するためのものであり、絶縁性を要求される。
材料としては、充分な電気絶縁性を確保でき、しかも長
期耐久性に優れ熱膨張、熱収縮に耐えられる、柔軟性を
兼ね備えた材料が好ましい。好適に用いられるフィルム
としては、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リカーボネートが挙げられる。また上記裏面絶縁材は裏
面部材上にコートされた一体型でも構わない。
【0103】(封止材)封止材105は、光起電力素子
101の表面側(受光面側)と裏面側とに位置してい
る。表面側の封止材は光起電力素子と表面部材の接着の
役割があり、裏面側の封止材は光起電力素子101と裏
面保護材及び、裏面保護材と裏面部材102の接着の役
割がある。また光起電力素子の凹凸を充填被覆し、光起
電力素子を温度変化、湿度、衝撃などの過酷な外部環境
から守るために必要である。したがって、接着性、柔軟
性、光透性、耐候性、充填性、耐熱性、耐寒性、耐衝撃
性が要求される。これらの要求を満たす樹脂としてはエ
チレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ア
クリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体(EEA)、ブチラール樹脂などの
ポリオレフィン系樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、
エポキシ樹脂などが挙げられる。なかでも、EVAは太
陽電池用途としてバランスのとれた物性を有しており、
好適に用いられる。また前記半導体層を劣化させる紫外
線を吸収する紫外線吸収剤を封止材に含有させることが
好ましい。
【0104】(表面部材)表面部材104は、太陽電池
モジュールの最表面に位置するため、耐候性、耐汚染
性、機械強度をはじめとして、太陽電池モジュールの屋
外暴露における長期信頼性を確保するための性能が必要
である。材料としてはフッ素樹脂、アクリル樹脂などが
挙げられる。なかでもフッ素樹脂は耐候性、耐汚染性に
優れているため好適に用いられる。具体的にはポリフッ
化ビニリデン樹脂、ポリフッ化ビニル樹脂あるは四フッ
化エチレンーエチレン共重合体などがある。耐候性の観
点ではポリフッ化ビニリデン樹脂が優れているが、耐候
性および機械的強度の両立と透明性では四フッ化エチレ
ンーエチレン共重合体が優れている。前記封止材105
との接着性の改良のために、表面部材にコロナ処理、プ
ラズマ処理、オゾン処理、UV照射、電子線照射、火炎
処理等の表面処理を行うことが望ましい。
【0105】(電線)電線106は、光起電力素子から
電気を取り出し、太陽電池モジュールどうしを接続した
り太陽電池モジュールを外部の配線に接続したりするた
めのものであり、端子位置まで配線されたリード配線部
材に半田付けされてなる。電線106としては、ケーブ
ルとコネクターから構成されているものが、接続を容易
に行うことができるので好ましい。ケーブルとしては軟
質銅等の導体である芯線を絶縁被覆し、更に外部から保
護するため保護被覆されているものが好適である。絶縁
被覆材としては塩化ビニル、クロロプレン、架橋ポリエ
チレン、天然ゴム、エチレンプロピレン、シリコン樹
脂、フッ素樹脂、無機絶縁材等が好適に用いられる。保
護被覆材としては塩化ビニル、クロロプレン、ポリエチ
レン、ポリウレタン、シリコン樹脂、フッ素樹脂、金属
等が好適に用いられる。
【0106】コネクターは正極、負極の2種類あり、そ
れぞれが互いに接続できるようになっており、このハウ
ジング部にはポリエチレン、ポリカーボネート、ポリブ
チレンテレフタレート等が使用される。
【0107】(端子箱)端子箱107は、端子位置に設
けられ、光起電力素子から取り出した電線を機械的外力
から保護すると同時に、水や挨等の異物から電線と光起
電力素子の接合部を保護する役目を有している。そのた
め、耐熱性、耐水性、電気絶縁性、老化性に優れたもの
が要求される。また、好ましくは封止材との接着性が良
い材質が良い。
【0108】上記の要素を考慮にいれると、端子部材と
してはプラスチックが好ましく、難燃性などを考える
と、難燃性プラスチックやセラミックスなどが好まし
い。
【0109】例えば、プラスチックとしては、ノリル、
ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、変性
PPO、ポリエステル、ポリアリレート、不飽和ポリエ
ステル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの強度、耐
衝撃性、耐熱性、硬度、老化性に優れたエンジニアリン
グ・プラスチック等がある。また、ABS樹脂、PP、
PVCなどの熱可塑性プラスチックも使うことができ
る。
【0110】(固定部材)固定部材とは太陽電池モジュ
ールを固定する部材であり、特に限定はない。例えば太
陽電池モジュールが屋根材一体型太陽電池モジュールの
場合、屋根に固定する際の吊子や、釘、ジョイント部材
もこれに含まれる。またパネル状の太陽電池モジュール
を固定する場合の架台やボルト、Cチャン鋼等もこれに
含まれる。
【0111】
【実施例】以下に本発明の実施例を図を用いて詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0112】(実施例1)図2は本発明の実施例1の折
版タイプの屋根材一体型太陽電池モジュール200を示
したもので、(a)はその斜視図、(b)は(a)のa
−a断面図である。
【0113】この建材一体型太陽電池モジュール200
は、図2(b)のように、光起電力素子201が、裏面
部材202上に、裏面絶縁材203と表面部材204で
絶縁をとって形成されており、各材料の間は封止材20
5で接着された構造である。
【0114】光起電力素子201で発生した電気は、図
2(a)のように電線206で太陽電池モジュール外部
へ取り出されている。電線を取り付ける部分には絶縁保
護、防水のために端子箱207が設けられる。
【0115】意匠性を高めるために太陽電池モジュール
200は平板状から他の形に変形させるが、その形はこ
の実施例の場合折版型であり、光起電力素子201の部
分も含めて折版型に変形加工されている。この場合、光
起電力素子201の変形加工による歪み208は、可撓
性基板301の表面溝210と略平行方向であるように
している。
【0116】図2(b)に示すように、各光起電力素子
201は、少なくとも、半導体光活性層303を、導電
性を有する可撓性基板301と透明電極層304とで挟
んだ構造を有するものからなる。この光起電力素子20
1の裏面側に、透明樹脂フィルムから成る絶縁材203
及び裏面部材202を配置すると共に、表面側に透明樹
脂フィルムから成る表面部材204を配置し、それらの
間に有機高分子樹脂から成る封止材205を挿入して太
陽電池モジュール200を形成する。
【0117】この太陽電池モジュール200において
は、その構成要素である光起電力素子201の表面に、
複数の略平行の表面溝210が、例えば可撓性基板30
1の製造工程における圧延工程(冷間圧延工程)で形成
されている。この表面溝210の方向は、圧延工程での
圧延方向であり、これは太陽電池モジュール200の長
手方向(図2(a)の左右方向)、つまり図2(b)の
断面図では紙面に垂直な方向である。従って同図2
(b)に示す断面で見ると、光起電力素子201を構成
する可撓性基板301、半導体光活性層303、及び透
明電極層304は、全て左右方向(図2(a)のa−
a′方向)に波打っている。
【0118】上記構成の太陽電池モジュール200は、
この表面溝210の方向と略平行方向の引っ張り歪み2
08が発生するように変形させる。その際、折り曲げに
よる歪みの大きさは、比較的クラック発生臨界値の小さ
い半導体光活性層303のクラック発生臨界値以上で加
えられる。この実施例の折版型の場合、折れ線(稜線)
が太陽電池モジュール200の短辺方向(図2(a))
になるようにジグザグ状に折り返される。
【0119】仮に、可撓性基板301を持つ光起電力素
子201に対し、表面溝210と略垂直方向に引張り歪
みを加えた場合には、既に図12で説明したように、歪
みは光起電力素子201の合計膜厚が小さい部分に集中
するため、表面溝210のうちのスクラッチやクレータ
ーといった凹部(図12の凹部1211参照)に大きな
歪みがかかり、容易に半導体光活性層303のクラック
発生臨界値を超えて、クラックが発生する。
【0120】しかし、上記した太陽電池モジュール20
0の場合、その表面溝210に略平行方向に引張り歪み
208を加えており、これは表面溝210の凹凸が小さ
い方向に引張り歪みを加えていることになることから、
歪み集中が起り難い。またスクラッチやクレーターも歪
み方向に長いため、これも歪み集中が起り難い。
【0121】このように、光起電力素子を曲げる場合、
その可撓性基板301の表面溝210方向に引張り歪み
を加えることにより、半導体光活性層303でのクラッ
クの発生を抑えることができる。
【0122】以下に製造方法を詳細に説明する。
【0123】[光起電力素子]最初に光起電力素子20
1を作成する。この工程についてまず説明する。図3は
実施例1の太陽電池モジュールの基本構成要素となる光
起電力素子201を示したもので、(a)はその平面
図、(b)は(a)のA−A′断面図、(c)は(a)
のB−B′断面図である。
【0124】導電性を有する可撓性基板301は洗浄し
たステンレス鋼基板であり、表面処理としては圧延アニ
ール後、硝フッ酸で処理しており、粗い凹凸とlμm以
下の凹凸が共存している(不図示)。この凸凹は図2
(b)の表面溝210にあたり、圧延方向に略平行であ
る。また圧延は冷間圧延により所望の厚みにしている。
表面溝210は光起電力素子が受けた太陽光をより有効
に活用するため、光を散乱させるべく、故意に大きめに
設けられている。
【0125】上記可撓性基板301上にスパッタ法で裏
面反射層302としてAl層(膜厚2000Å)とZn
O層(膜厚12000Å)を形成した。
【0126】ついで半導体光活性層303として、プラ
ズマCVD法により、SiH4とPH3とH2の混合ガス
からn型a−Si層を、SiH4とH2の混合ガスからi
型a−Si層を、SiH4とBF3とH2の混合ガスから
p型微結晶μc−Si層を形成し、n層膜厚150Å/
i層膜厚4000Å/p層膜厚100Å/n層膜厚l0
0Å/i層膜厚800Å/p層膜厚100Åの層構成の
タンデム型a−Si光活性層を形成した。次に、透明電
極層304として、In23薄膜(膜厚650Å)を、
2雰囲気下でInを抵抗加熱法で蒸着する事によって
形成した。ここまでは、ロール状態の可撓性基板301
をRoll To Roll方式で搬送しながら連続的
に成膜した。
【0127】次にロール切断機により、各枚葉に切断し
た。この切断により、光起電力素子201の外周(大き
さ・形状)が決定する。光起電力素子の外周は切断時に
発生する可撓性基板301と透明電極層304との短絡
を防ぐために、透明電極層304を一部除去し、短絡部
分と電気的に分離した有効領域を形成した(不図示)。
その方法は酸性の電解液中で、透明電極層304の除去
したい部分に電流を流して透明電極層304を除去する
電解エッチング方法によった。
【0128】その後、上記各層の成膜時の欠陥部分を電
気的に修復するために、電解液中で欠陥部に電流を流
し、欠陥部での短絡の原因となる透明電極層304も同
時に除去した。
【0129】その後、可撓性基板301の裏面側端部
に、負極バスバー電極307である幅7.5mm、長さ
285mm、厚み100μmの軟質銅箔をレーザー溶接
法にて可撓性基板301に接続した。負極バスバー電極
307は光起電力素子の負極電極の役割をする。負極バ
スバー電極307は上記のようにレーザー溶接で接続す
るため、その影響で溶接部では可撓性基板301と透明
電極層304が短絡するおそれがあるため、負極バスバ
ー電極307を取り付ける領域は有効領域以外の所であ
る。
【0130】その後、光起電力素子の端部の負極バスバ
ー電極307と対向する受光面側の1辺に絶縁層308
を設ける。絶縁層308はその上に正極バスバー電極3
06を形成するための絶縁の役割がある。負極バスバー
電極307と対抗する位置に正極バスバー電極306配
置するのは、光起電力素子の正極電極と負極電極を隣接
させることで、バイパス回路や光起電力素子の直列回路
を組みやすくするため、また負極バスバー電極307は
上記のとうり有効領域以外に形成されており、その部分
に正極バスバー電極306を配置することで、有効領域
を効率良く使うことができる。また有効領域以外の部分
は上記のように可撓性基板301と短絡していることか
ら、正極バスバー電極306を形成する場合、透明電極
層304との間に絶縁層308が必要である。絶縁層3
08としては、幅7.5mm、長さ280mm、厚み2
00μmのポリイミド基材絶縁テープを貼った。この
時、絶縁層308を、光起電力素子の図3(b)におけ
る左側の辺のエッジ部をカバーするように、少しはみ出
させて添付した。
【0131】その後、集電電極305を形成するため
に、予めカーボンペーストをφl00μmの銅ワイヤー
にコートしたカーボンコートワイヤーを5.6mmピッ
チで透明電極層304及び絶縁層308上に布線した。
【0132】そして絶縁層308の上部に、集電電極3
05からの電気を集約するために正極バスバー電極30
6を形成した。正極バスバー電極306としては、幅
5.5mm、長さ285mm、厚み100μmの銀メッ
キ銅箔を用いて、絶縁層308であるポリイミドテープ
上に接着させた。その後200℃、3kg/cm2、5
0秒の条件で、集電電極305と正極バスバー電極30
6とを同時に加熱加圧固定する。正極バスバー電極30
6は、この時、図3(a)(b)に示すように、片側
が、光起電力素子から外側に延びるようにしておいた。
それは光起電力素子どうしを電気接続する時のリード部
となる。
【0133】[光起電力素子群]次に複数の光起電力素
子を電気的に直列に接続して光起電力素子群とした。こ
の実装工程について説明する。
【0134】図4は実施例1の太陽電池モジュールの構
成要素である光起電力素子群を示したもので、(a)は
その平面図、(b)はその部分拡大図、(c)は(b)
のA−A′断面図である。光起電力素子群とは、図3に
示した複数の光起電力素子201を電気的に直列又は並
列に接続して面規模の大きなものとしたものであり、各
光起電力素子201にはバイパスダイオード407が取
付けられ、これらの複数の光起電力素子201から電気
を取り出すための電極取り出し部405、406が設け
られる。
【0135】ここでは4つの光起電力素子201を横一
列に並べた後、図4(b)(c)に示すように、隣り合
う光起電力素子201、201の、一方の光起電力素子
201の正極バスバー電極306と他方の光起電力素子
201の負極バスバー電極307とを半田付けで接続し
た。正極バスバー電極306は上述のとおり、予め、接
続用に長くしており、同様に正極バスバー電極306の
下の絶縁層404も外枠より長くしている。長くなって
いる絶縁層404は、光起電力素子201の端部で正極
バスバー電極306と可撓性基板が短絡するのを防止し
ている。また光起電力素子201どうしの隙間は2mm
であり、高密度に配置することで太陽電池モジュールと
しての出力を高めている。
【0136】光起電力素子群から出力を取り出すため
に、正極側電極取り出し部405と負極側電極取り出し
部406を設けた。電極取り出し部405、406は光
起電力素子群の裏面側に設けられ、太陽電池モジュール
の設計に応じて位置が決められる。
【0137】図5(a)(b)は上記図4の光起電力素
子群に設けられた電極取り出し部の平面図と断面図であ
る。
【0138】電極取り出し部405、406は、光起電
力素子群の裏面側、光起電力素子201の可撓性基板5
10であるステンレス鋼上に設けた。正極側電極取り出
し部405は、正極側末端の光起電力素子201の正極
バスバー電極503から正極端子配線部材504で配線
を行った。負極側電極取り出し部406は負極側末端の
光起電力素子201の負極バスバー電極306から負極
端子配線部材507で配線を行った。端子配線部材50
4、507として、厚さ40μm、幅20mmの軟質銅
箔を用い、正極端子配線部材504は絶縁材508で、
光起電力素子201のステンレス鋼基板から絶縁されて
貼り付けた。また電極取り出し部405、406は、後
でケーブル等を半田付けすることから、端子配線部材5
04、507のすぐ下に耐熱材509としてガラス織布
テープを設けた。
【0139】図6(a)(b)は上記図4の光起電力素
子群に設けられたバイパスダイオードの平面図と断面図
である。
【0140】各光起電力素子201の負極バスバー電極
307上にはバイパスダイオード407を取り付けた。
バイパスダイオード407は太陽電池モジュールの一部
が影になって、発電しない光起電力素子201ができた
時、電気をバイパスさせる為に必要なものである。バイ
パスダイオード407のP側と光起電力素子201の負
極バスバー電極307、N側と光起電力素子201の正
極バスバー電極306を接続することでバイパス回路を
つくった。バイパスダイオードがないと、影になった光
起電力素子201は発電せずダイオードとなり、光があ
たって発電している光起電力素子201の電圧が、ダイ
オードとなった光起電力素子201に逆方向にかかるた
め壊れてしまう。バイパスダイオード407としてはリ
ボン付きの1.5mm角フラットダイオードチップを用
いた。また、バイパスダイオード407は負極バスバー
電極307上に絶縁材605を設けその上に配置した。
バイパスダイオード407のリボンは片側がくの字状に
なっており、光起電力素子201の裏からリボンを表側
にまわして正極バスバー電極306に接続する。接続は
半田付けで行い、リボンには厚み0.lmmの軟質銅箔
を用いている。
【0141】最後に、光起電力素子201の正極バスバ
ー電極306上には、外観性を考慮して黒の装飾用テー
プを貼り付けた(不図示)。
【0142】[モジュール化]次に、上記光起電力素子
群を以下のように真空ラミネート処理して太陽電池モジ
ュールを作成した。この光起電力素子群を樹脂封止する
ラミネーション工程について説明する。
【0143】図7(a)(b)はラミネーション処理し
た後の平板状の太陽電池モジュール200の平面図と断
面図である。
【0144】図7において、204は表面部材、205
は封止材、220は光起電力素子(光起電力素子群)、
203は裏面絶縁材、202は裏面部材である。より具
体的には、表面部材204はETFE(エチレン−テト
ラフルオロエチレン共重合体)フィルムであり、封止材
205はEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)であ
る。受光面側の封止材205は外部からの引っ掻きを考
慮して、表面保護強化材706が含浸されている。表面
保護強化材706はガラス不織布である。裏面絶縁材2
03は、PET(ポリエステル)フィルムである。裏面
部材202は塗装亜鉛鋼板である。
【0145】ラミネーションは、裏面部材202/裏面
絶縁材203と裏面側の封止材205の一体積層体/光
起電力素子(光起電力素子群)220/表面保護強化材
706/表面側の封止材205と表面部材204の一体
積層体/を上記の順で積層し、1重真空方式のラミネー
ト装置を用いて真空加熱して行なった。その際の真空条
件は、排気速度76Torr/sec.、真空度5To
rrで30分間排気とした。その後、160℃の熱風オ
ーブンにラミネート装置を投入し、50分間加熱した。
この際のEVAは、140℃以上15分間以上という環
境におかれる。これにより、EVAを溶融、架橋させ
た。これにより平板の太陽電池モジュールが作成でき
た。
【0146】光起電力素子(光起電力素子群)220の
正極側及び負極側の電極取り出し部に当たるところの裏
面部材202には予め穴が開けられており、そこから電
気を取り出せるようにした(不図示)。
【0147】最後に平板状の太陽電池モジュールをベン
ダー機により、図2に示すように折版タイプの屋根材一
体型太陽電池モジュールヘと成形加工した。この時、光
起電力素子(光起電力素子群)220が凸型に引き伸ば
される部分は、光起電力素子201の可撓性基板301
の表面溝210と略平行方向(誤差±1°以内)の歪み
がかかるように加工した。
【0148】(実施例2)図8(a)(b)は、本発明
の実施例2の凸曲タイプの太陽電池モジュール800を
示したもので、(a)はその斜視図、(b)は(a)の
a−a断面図である。この場合、意匠性を高めるため
に、太陽電池モジュール800は光起電力素子220の
部分も含めて凸曲状に加工されている。この凸曲状の太
陽電池モジュール800はカーポート状に接着剤で貼り
付けたりして使用する。
【0149】図8(b)のように、光起電力素子201
は裏面部材202上に裏面絶縁材203と表面部材20
4で絶縁をとって形成されており、各材料の間は封止材
205で接着された構造である。
【0150】光起電力素子201で発生した電気は電線
206で太陽電池モジュール外部へ取り出されている。
ケーブルを取り付ける部分には絶縁保護、防水のために
端子箱207が設けられる。この実施例においても、光
起電力素子201の曲げ加工による引張り歪み808
は、可撓性基板301の表面溝210と略平行方向であ
ることを特徴としている。
【0151】製造方法は実施例1と同様であるが、最後
の凸曲形状への加工は、実施例1のベンダー機では行な
わずに、ローラーフォーマー機によって行なった。また
可撓性基板301はステンレス鋼基板であり、表面処理
としてはブライトアニール処理をしており、ほば平滑で
ある。しかしながら、細い凹凸810が存在している。
凸凹810は上記の表面溝210にあたり、圧延方向に
略平行である。
【0152】(比較例1)図9(a)(b)は、比較例
1の凸曲タイプの太陽電池モジュール900の斜視図と
断面図である。この場合、意匠性を高めるために太陽電
池モジュール900は、光起電力素子部分も含めて凸曲
状に加工されている。
【0153】図のように、光起電力素子901が裏面部
材902上に裏面絶縁材903と表面部材904で絶縁
をとって形成されており、各材料の間は封止材905で
接着された構造である。
【0154】光起電力素子901で発生した電気は電線
906で太陽電池モジュール外部へ取り出されている。
ケーブルを取り付ける部分には絶縁保護、防水のために
端子箱907が設けられる。尚、光起電力素子901の
加工による歪み908は、本発明の上記実施例1,2と
場合と異なり、可撓性基板909の表面溝910と略垂
直方向である。
【0155】製造方法は実施例1と同様であるが、最後
の凸曲形状への加工は、実施例1のベンダー機では行な
わずに、ローラーフォーマー機によって行なった。また
可撓性基板909は洗浄したステンレス鋼基板であり、
表面処理としては圧延アニール後、硝フッ酸で処理し、
その結果、粗い凹凸とlμm以下の凹凸910が共存し
ている。凸凹910は本発明の表面溝910にあたり、
圧延方向に略平行である。表面溝910は光起電力素子
901が受けた太陽光をより有効に活用するため、光を
散乱させるべく、故意に大きめに設けられている。
【0156】(実験1)本発明の実施例1、実施例2と
比較例1をマイグレーションに対する加速劣化試験であ
る順バイアス高温高湿試験を行なった。
【0157】順バイアス高温高湿試験について説明す
る。
【0158】太陽電池モジュールを、85℃/85%
(相対湿度)の環境下に投入する。この場合、試験機内
を遮光環境にするか試験体の受光面側を遮光するかのい
ずれかにより試験体に光が入射しないようにする。この
環境下において、最適動作電圧が太陽電池の内部のダイ
オード成分の順方向に印可できるように配線し、200
0時間印可したあと、太陽電池モジュールをとりだし、
光起電力素子1セルずつにつき低照度Voc(照度20
0Lx下での開放電圧)を測定、投入前の初期値からの
変化率を求めた。低照度Vocの低下は、光起電力素子
内部の接合欠陥による分路抵抗の抵抗の低下を表す。
【0159】評価結果は以下の評価基準で表1に示す。
【0160】
【表1】
【0161】◎:低照度Vocの変化が、1.0%未満
である場合、○:低照度Vocの変化が、1.0%以上
3.0%未満である場合、△:低照度Vocの変化が
3.0%以上5.0%未満である場合、×:低照度Vo
cの変化が5.0%以上である場合。
【0162】上記のように、光起電力素子が可撓性基板
の表面溝と略垂直方向である歪みを有するような比較例
1は、試験において良好な結果が得られず、これに対
し、光起電力素子が可撓性基板の表面溝と略平行方向で
ある歪みを有するような実施例1及び実施例2は、試験
で良好な結果が得られている。
【0163】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
太陽電池モジュールを光起電力素子を含む部分で変形加
工する時、該光起電力素子の少なくとも一部に発生する
加工による歪みが、光起電力素子の可撓性基板の表面溝
と略平行方向になるようにしているため、光起電力素子
の半導体光活性層に発生するクラック発生を少なくする
ことができ、より信頼性の高い太陽電池モジュールが得
られる。
【0164】これにより光起電力素子の有無、つまり太
陽電池モジュール内に光起電力素子が存在する領域であ
るかどうかを考慮せずに、太陽電池モジュールを好きな
領域で変形加工することができる。また、その変形加工
には、従来からの屋根材成形機を用いることができる。
よって、従来からの屋根材成形機を用いた、意匠性の高
い、低コストな、信頼性のある屋根材一体型太陽電池モ
ジュールの実用化を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様例の屋根材一体型太陽電池モ
ジュールを示したもので、(a)はその斜視図、(b)
はそのa−a断面図である。
【図2】本発明の実施例1の折版タイプの屋根材一体型
太陽電池モジュールを示したもので、(a)はその斜視
図、(b)はそのa−a断面図である。
【図3】図2の太陽電池モジュールの基本構成要素であ
る光起電力素子を示したもので、(a)はその平面図
と、(b)はそのA−A′断面図及び(c)はB−B′
断面図である。
【図4】図2の太陽電池モジュールの構成要素である光
起電力素子群を示したもので、(a)はその平面図、
(b)はその部分拡大図、(c)は(b)のA−A′断
面図である。
【図5】図4の光起電力素子群に設けられた電極取り出
し部を示したもので、(a)は図4を裏面側から見た光
起電力素子群の平面図、(b)はそのa−a断面図であ
る。
【図6】図4の光起電力素子群に設けられたバイパスダ
イオードの部分を示したもので、(a)はその平面図、
(b)はそのa−a断面図である。
【図7】図4の光起電力素子群をラミネーション処理し
て作成した平板状の太陽電池モジュールを示したもの
で、(a)はその平面図、(b)は断面図である。
【図8】本発明の実施例2の凸曲タイプの太陽電池モジ
ュールを示したもので、(a)はその斜視図、(b)は
そのa−a断面図である。
【図9】比較例1の凸曲タイプの太陽電池モジュールを
示したもので、(a)はその斜視図、(b)はそのa−
a断面図である。
【図10】代表的な屋根材一体型太陽電池モジュールを
示したもので、(a)はその斜視図と、(b)はそのA
−A′断面図である。
【図11】代表的な光起電力素子を示したもので、
(a)はその平面図、(b)はそのa−a断面図であ
る。
【図12】可撓性基板の表面溝とこれに略直角方向に引
っ張り歪みを与えた光起電力素子の概念図で、(a)は
その光起電力素子の平面図、(b)はその可梼性基板の
表面溝に垂直方向に切断した断面図である。
【符号の説明】
100 太陽電池モジュール 101 光起電力素子 102 裏面部材 103 裏面絶縁材 104 表面部材 105 封止材 106 電線 107 端子箱 108 係合部 109 引張り歪み 200 太陽電池モジュール 201 光起電力素子 202 裏面部材 203 裏面絶縁材 204 表面部材 205 封止材 206 電線 207 端子箱 208 引張り歪み 210 表面溝 220 光起電力素子 301 導電性を有する可撓性基板 302 裏面反射層 303 半導体光活性層 304 透明電極層 305 集電電極 306 正極バスバー電極 307 負極バスバー電極 308 絶縁層 510 可撓性基板 800 凸曲タイプの太陽電池モジュール 808 引張り歪み 810 細い凹凸 1201 可撓性基板 1202 半導体光活性層 1203 透明導電層 1204 集電電極 1205 バスバー電極 1206 表面溝 1207 スクラッチ 1208 クレーター 1209 光起電力素子 1210 引張り歪み 1211 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小森 綾子 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 松下 正明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 高林 明治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性基板上に少なくとも半導体光活性
    層を有する光起電力素子の表面側に表面部材を配置する
    と共に、裏面側に裏面部材を配置し、それらの間に封止
    材を介在させた太陽電池モジュールにおいて、前記可撓
    性基板が、その半導体光活性層側の表面に複数の略平行
    の表面溝を有しており、この表面溝と略平行方向の歪み
    が前記光起電力素子に加わる方向に、前記太陽電池モジ
    ュールの少なくとも一部が変形加工されていることを特
    徴とする太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 前記歪みは引っ張り方向の歪みであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 【請求項3】 前記歪みは、前記半導体光活性層のクラ
    ック発生臨界値以上であることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 前記可撓性基板が導電性基板であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の太陽
    電池モジュール。
  5. 【請求項5】 前記導電性基板がステンレス鋼であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の太陽電池モジュール。
  6. 【請求項6】 前記表面溝は、前記可撓性基板の製造工
    程における圧延工程で発生した凹凸であることを特徴と
    する請求項1〜5のいずれか一項に記載の太陽電池モジ
    ュール。
  7. 【請求項7】 前記圧延工程は冷間圧延工程であること
    を特徴とする請求項6に記載の太陽電池モジュール。
  8. 【請求項8】 前記半導体光活性層はアモルファスシリ
    コン系半導体であることを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれか一項に記載の太陽電池モジュール。
  9. 【請求項9】 前記裏面部材が金属板からなることを特
    徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の太陽電池
    モジュール。
  10. 【請求項10】 前記表面部材が透明樹脂フィルムから
    なることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記
    載の太陽電池モジュール。
  11. 【請求項11】 前記封止材が有機高分子樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載
    の太陽電池モジュール。
  12. 【請求項12】 光起電力素子の裏面側に絶縁材を有
    し、該絶縁材が透明樹脂フィルムからなることを特徴と
    する請求項1〜11のいずれか一項に記載の太陽電池モ
    ジュール。
  13. 【請求項13】 前記太陽電池モジュールが、前記変形
    加工により建材としての形状に曲げ加工され、建材一体
    型太陽電池モジュールとして構成されていることを特徴
    とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の太陽電池
    モジュール。
  14. 【請求項14】 可撓性基板上に少なくとも半導体光活
    性層を有する光起電力素子の表面側に表面部材を配置す
    ると共に、裏面側に裏面部材を配置し、それらの間に封
    止材を介在させた太陽電池モジュールの製造方法におい
    て、前記可撓性基板の半導体光活性層側の表面に複数の
    略平行の表面溝を発生させる工程と、この表面溝と略平
    行方向の歪みが前記光起電力素子に加わる方向に、前記
    太陽電池モジュールの少なくとも一部を変形加工する工
    程とを含むことを特徴とする太陽電池モジュールの製造
    方法。
  15. 【請求項15】 前記変形加工は、前記歪みが引っ張り
    方向の歪みとなる方向に行うことを特徴とする請求項1
    4に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  16. 【請求項16】 前記変形加工は、前記歪みが前記半導
    体光活性層のクラック発生臨界値以上となる大きさで行
    うことを特徴とする請求項14又は15に記載の太陽電
    池モジュールの製造方法。
  17. 【請求項17】 前記可撓性基板が導電性基板であるこ
    とを特徴とする請求項14〜16のいずれか一項に記載
    の太陽電池モジュールの製造方法。
  18. 【請求項18】 前記導電性基板がステンレス鋼である
    ことを特徴とする請求項17に記載の太陽電池モジュー
    ルの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記表面溝は前記可撓性基板の製造工
    程における圧延工程で発生させることを特徴とする請求
    項14〜18のいずれか一項に記載の太陽電池モジュー
    ルの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記圧延工程は冷間圧延工程であるこ
    とを特徴とする請求項19に記載の太陽電池モジュール
    の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記半導体光活性層はアモルファスシ
    リコン系半導体であることを特徴とする請求項14〜2
    0のいずれか一項に記載の太陽電池モジュールの製造方
    法。
  22. 【請求項22】 前記裏面部材が金属板からなることを
    特徴とする請求項14〜21のいずれか一項に記載の太
    陽電池モジュールの製造方法。
  23. 【請求項23】 前記表面部材が透明樹脂フィルムから
    なることを特徴とする請求項14〜22のいずれか一項
    に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
  24. 【請求項24】 前記封止材が有機高分子樹脂からなる
    ことを特徴とする請求項14〜23のいずれか一項に記
    載の太陽電池モジュールの製造方法。
  25. 【請求項25】 光起電力素子の裏面側に絶縁材を有
    し、該絶縁材が透明樹脂フィルムからなることを特徴と
    する請求項14〜24のいずれか一項に記載の太陽電池
    モジュールの製造方法。
  26. 【請求項26】 前記変形加工する工程により、前記太
    陽電池モジュールを建材としての形状に曲げ加工して、
    建材一体型太陽電池モジュールとすることを特徴とする
    請求項14〜25のいずれか一項に記載の太陽電池モジ
    ュールの製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項1〜13のいずれか一項に記載
    の太陽電池モジュールを、固定部材を用いて設置面に固
    定することを特徴とする太陽電池モジュールの施工方
    法。
  28. 【請求項28】 請求項1〜13のいずれか一項に記載
    の太陽電池モジュールと、該太陽電池モジュールに接続
    された電力変換装置とを有することを特徴とする太陽光
    発電システム。
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