JP4136172B2 - 太陽電池モジュールの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は太陽電池モジュールの製造に関し、特に詳しくは低コストで、意匠性が高く、かつ信頼性に優れた波型タイプの屋根材一体型太陽電池モジュールの製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
地球環境問題が深刻化するなかで、太陽光エネルギーは火力発電、原子力発電などの有害な副産物を生成しないクリーンエネルギーとして近年、非常に注目されるようになった。また限りある地球上の資源に対し、枯渇することのない無限エネルギーとしても太陽光エネルギーの有効活用が望まれている。
また一方で既存の1元型エネルギーシステムでは震災等の災害がおきた場合、エネルギー供給が断絶したり、またその復旧に非常に時間がかかったりといった問題がある。太陽光エネルギーは晴れている地域であればエネルギーとしていつでも利用できることから、分散型の独立エネルギー源としての利用価値が高い。これらのニーズから住宅向けの太陽電池モジュールの開発が促進され、現在は太陽光発電システムの建設や運用にあたっての制度も整ってきた。
【0003】
しかしながら太陽電池の実用化はなかなか進まないのが現状であり、その原因はコストが高いためである。この問題を解決できる手段の一つとして、屋根材一体型太陽電池モジュールの開発が行なわれている。屋根材一体型太陽電池モジュールとは屋根材の受光表面に光起電力素子が形成されたものである。
【0004】
例えば特開平07−302924号公報で提案されている屋根材一体型太陽電池モジュールは非常に低コストで提供できる。その理由は通常の屋根との互換性に優れていることで、屋根工事も従来と同じ方法で行なえ、また施工に必要な吊り子等の備品もそのまま用いることができるからである。さらにはその製造方法においても、平板状の太陽電池モジュールを従来のローラーフォーマー成形機等で加工することができ、新しい設備投資も必要ない。
【0005】
前記特開平07−302924号公報に記載されている屋根材一体型太陽電池モジュールは横葺きタイプのデザインである。光起電力素子が屋根材の形状の平坦部に配列されているのは、光起電力素子にはなるべく、加工等の際のストレスをかけないように配慮されているからである。また、ローラーフォーマー成形機で棟部側と軒先部側の係合部を作ることで横葺きタイプの形状を作っているが、この時のローラーフォーマー加工は光起電力素子の部分にはなるべく圧力がかからないように行なわれている。
【0006】
屋根材のデザインの中には横葺きタイプの他にも、波型タイプ、瓦棒タイプ、フラットタイプ等がある。特開平8−222752号公報、特開平8−222753号公報および特公平6−5769号公報では波型タイプの太陽電池モジュールが記載されている。いずれも光利用効率をよくするために波状に光起電力素子を配置しており、その製造は光起電力素子を波板状の鋼板等に接着剤等で貼り付けることにより行なわれている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、光起電力素子と波板とを別々に作成し、後で貼り合わせることにより作成される屋根材一体型太陽電池モジュールはその生産工程が多く、貼り合わせ時間などの生産時間もかかるため、低コスト化を達成するのが困難であった。
【0008】
そこで、低コスト化を図るために平板状の太陽電池モジュールを従来からの屋根材の加工形成機でもって、光起電力素子部分も加工することにより波型タイプの屋根材一体型太陽電池モジュールを作成する方法も考案されているが、この方法では以下のような問題があった。
【0009】
図12は光起電力素子群の一例を示す上面図である。
まず最初に図12に示すような、光起電力素子群101を作成する。光起電力素子群とは複数の光起電力素子201を接続部材207で直列に接続し、1対の正極、負極のリード配線部材211、212を設けたものである。また各光起電力素子201にはバイパスダイオード215が設けられている。
【0010】
図13は図12の光起電力素子を用いた加工前の太陽電池モジュールの一例を示す上面図と断面図である。
図13に示される太陽電池モジュールは、平板状の補強材102上に光起電力素子群101を形成することにより作成されるのであるが、具体的には補強材102上に被覆材1303と光起電力素子群101を積層して、真空脱泡しながら加熱することで被覆材1303を溶かし、その後冷却することで得られる。
【0011】
図14は図13の加工前太陽電池モジュールに係合部を形成した太陽電池モジュールの一例を示す上面図と断面図である。
太陽電池モジュールが屋根材として使えるように、補強材の一部に係合部505を形成されている。係合部とは屋根材を葺いていく時に、互いを接合し固定するために必要なものであり、雨が進入しないような雨仕舞い機能も備わる。係合部505の形成はローラーフォーマー機で行なわれ、太陽電池モジュールの長辺側の端部をコの字に加工する。
【0012】
図15は図14の係合部が形成された太陽電池モジュールをさらに波型に成形した太陽電池モジュールの一例を示す斜視図と断面図である。
波型に加工することで図15に示される波型の屋根材一体型太陽電池モジュールを得ることができる。波型にすることで屋根材としての意匠性が高まる。波付け加工は波型の金型でプレスすることで行なう。先に係合部505を形成した後に波付け加工をするのは、その前に行なわれるローラーフォーマー加工では平面状のものしか成形できないこともあるが、係合部を波付け加工することで太陽電池モジュール全体の波型の形状を維持することができるためである。
【0013】
しかしながら、このような波型タイプの屋根材一体型太陽電池モジュールの製造過程において、光起電力素子に設けられているバイパスダイオードが太陽電池モジュールの加工工程で破壊されてしまう、という問題が発生した。本発明者等の研究によるとその理由は以下の通りである。
【0014】
図16は図12に示される光起電力素子に設けられたバイパスダイオード215を表わす上面図と断面図である。図16に示すようにフラット型ダイオードチップ1601に銅箔1602、1603を高融点半田1604によりアセンブリした構成になっている。ダイオードはPN極を有し、P側銅箔1602とN側銅箔1603がある。
【0015】
図17は図16に示されるバイパスダイオード215の光起電力素子201への取付け状態を表わす上面図と断面図である。図17に示すように光起電力素子201の裏面側には、絶縁テープ1702を用いて、バイパスダイオード215が取り付けられている。光起電力素子201の受光面側の正極タブ204と裏面側の負極タブ205に半田付け1706がなされている。
【0016】
バイパスダイオード215は、太陽電池モジュールアレイの一部が影になって、発電しない光起電力素子ができた時、電気をバイパスさせるために取り付けられている。バイパスダイオードのP側と光起電力素子の負極タブ205、N側と光起電力素子の正極タブ204を接続することでバイパス回路が形成される。バイパスダイオード215がないと、光起電力素子201に影がおちた場合に、太陽電池アレイの電圧がその光起電力素子201に逆方向に印加されることにより壊れてしまう場合がある。
【0017】
図18は太陽電池モジュールを図15のような波型にプレス加工する従来の様子を表わした側面図と断面図である。
プレス加工は波型の金型の上型701と下型702で上下から太陽電池モジュール703を挟み込む形で行なわれる。プレス加工時は光起電力素子群101に圧力がかかる。受光面側は補強材側と違って、光起電力素子群101の凹凸があり、圧力は凸部分に集中する。バイパスダイオード部704は膨らんでおり、受光面側から圧力を受けるとバイパスダイオード部704に圧力が集中する。特に結晶系のダイオードチップは固くてもろいため、圧力がかかると容易に破壊してしまう。
【0018】
本発明は、上述の従来例における問題点を解消することを課題とする。すなわち、本発明は生産性が高く低コストで、かつ信頼性の高い太陽電池モジュールの製造方法および製造装置を提供することを課題とする。
【0019】
上記の課題を達成するため、本発明に係る第1の製造方法は、光起電力素子と、該光起電力素子に設けられたバイパスダイオードとを有する太陽電池モジュールに、加圧手段を接触させて圧力を加え、太陽電池モジュールを変形加工する方法において、前記加圧手段の、前記太陽電池モジュールの前記バイパスダイオードが配置された部分に対向する箇所に、前記バイパスダイオードにかかる圧力を抑える切り欠きを設けたことを特徴とする。また、本発明に係る第1の製造装置は、光起電力素子と、該光起電力素子に設けられたバイパスダイオードとを有する太陽電池モジュールに、加圧手段を接触させて圧力を加え、太陽電池モジュールを変形加工する装置において、前記加圧手段の、前記太陽電池モジュールの前記バイパスダイオードが配置された部分に対向する箇所に、前記バイパスダイオードにかかる圧力を抑える切り欠きを設けたことを特徴とする。そうすることにより、光起電力素子のバイパスダイオードには前記の加工工程で全く圧力がかからないようにできることから、バイパスダイオードの破壊を防止できる。切り欠きはダイオードの位置さえ決まれば、プレス金型を削る等で容易に設けることができる。
【0020】
前記バイパスダイオードは、例えば、非封止結晶チップダイオードを用いることができる。太陽電池モジュールは被覆材を少なくして低コスト化を図っている。そのためには光起電力素子群の凹凸はなるべく小さくしなければならない。バイパスダイオードとして、安価な一般的な樹脂封止型のモールドタイプを使用すると凹凸が大きくなり、光起電力素群を封止する際により多くの被覆材が必要となるので、かえってコスト高になる場合がある。そこで、非封止結晶チップダイオードを用いることで、光起電力素子群の凹凸が小さくなり、被覆材の量を減らすことができるためコストダウンを行なえる。バイパスダイオードは光起電力素子と一緒に樹脂で封止することで、外部から保護されている。またプレス時には光起電力素子群の凸部ヘプレス圧力が集中する。ダイオード部は凸部であるが、非封止結晶チップダイオードを用いることにより、その凸部を小さくすることができ、その圧力集中を低減できる。
【0022】
前記加圧手段の切り欠きの角にはRを設けることが好ましい。切り欠きの角にRを設けることにより、切り欠きの角による太陽電池モジュールの損傷を防止できる。Rとは曲面をいい、切り欠きの角にRを設けるとは、切り欠きの角に曲面を形成することをいう。
【0023】
前記加圧手段の切り欠きの角に緩衝材を設けることが好ましい。切り欠きの角に緩衝材を設けることにより、切り欠きの角による太陽電池モジュールの損傷を防止できる。
【0024】
上記の課題を達成するため、本発明に係る第2の製造方法は、光起電力素子と、該光起電力素子に設けられたバイパスダイオードとを有する太陽電池モジュールに、加圧手段を接触させて圧力を加え、太陽電池モジュールを変形加工する方法において、前記加圧手段の、前記太陽電池モジュールの前記バイパスダイオードが配置された部分に対向する箇所に、前記バイパスダイオードにかかる圧力を抑える緩衝材を設けたことを特徴とする。また、本発明に係る第2の製造装置は、光起電力素子と、該光起電力素子に設けられたバイパスダイオードとを有する太陽電池モジュールに、加圧手段を接触させて圧力を加え、太陽電池モジュールを変形加工する装置において、前記加圧手段の、前記太陽電池モジュールの前記バイパスダイオードが配置された部分に対向する箇所に、前記バイパスダイオードにかかる圧力を抑える緩衝材を設けたことを特徴とする。そうすることにより、光起電力素子のバイパスダイオードが前記の加工工程で受ける圧力を小さくできることから、バイパスダイオードの破壊を防止できる。緩衝材はダイオードの位置が決まってなくても緩衝材の取付け位置を容易に変えて対応できるという効果がある。
【0025】
【作用】
上記手段により得られた作用について以下に説明する。太陽電池モジュールの加工工程において、光起電力素子に設けられているバイパスダイオードにかかる圧力を抑える圧力低減手段(切り欠きまたは緩衝材)を用いることで、前記バイパスダイオードが受ける圧力を小さくできる。これによりバイパスダイオードが加工工程において受ける圧力による破壊発生率を大幅に低減でき、もって加工工程における歩留まり向上による低コスト化、また信頼性の向上が図れる。
【0026】
また、前記バイパスダイオードとして、非封止結晶チップダイオードを用いることにより、その凸部を小さくすることができる。
これにより太陽電池モジュールの加工工程で、光起電力素子群の凸部に集中的にかかる圧力のうち、バイパスダイオードにかかる圧力を小さくすることができるため、バイパスダイオードの破壊発生率を大幅に低減できる。これにより加工工程の歩留まり向上による低コスト化、また信頼性の向上が図れる。
また光起電力素子群の凸凹を小さくできることから、充填材の減量ができ、一層のコストダウンが図れる。
【0027】
前記圧力低減手段を切り欠きにすることで、前記バイパスダイオードにはほとんど圧力がかからないようにできる。
これにより太陽電池モジュールの加工工程でバイパスダイオードが破壊することを防ぐことができる。これにより加工工程の歩留まり向上による低コスト化、また信頼性の向上が図れる。
また切り欠きはダイオードの位置さえ決まれば、プレス金型を削る等で容易に設けることができるメリットがあり、またバイパスダイオードにかかる圧力が皆無であるため、一層の信頼性向上が図れる。
しかしながらバイパスダイオード部をさけるようにプレス金型等を切り欠いており、その切り欠きの角はバイパスダイオードの周辺の太陽電池モジュールを加圧する。そうすると加圧する時に切り欠きの角に圧力が集中し、太陽電池モジュール表面材に傷をつける場合もある。
【0028】
したがって、より好ましくは前記切り欠きはその角にRを有することにより、切り欠きの角による太陽電池モジュールの損傷を防止できる。
これにより太陽電池モジュールの加工工程における歩留まりをさらに向上させることができ、一層のコストダウンが図れる。
【0029】
また、より好ましくは前記切り欠きは角に緩衝材を有することにより、切り欠きの角による太陽電池モジュールの損傷を防止できる。
これにより太陽電池モジュールの加工工程における歩留まりをさらに向上させることができ、一層のコストダウンが図れる。
【0030】
また、前記圧力低減手段が緩衝材であることで、前記バイパスダイオードにかかる圧力は分散されて低減される。
これによりバイパスダイオードが加工工程において受ける圧力により起る、破壊の発生率を大幅に低減できる。これにより加工工程の歩留まり向上による低コスト化、また信頼性の向上が図れる。
さらに緩衝材はダイオードの位置が決まってなくても緩衝材の取付け位置を容易に変えて対応できるため、ダイオード位置が変更になった場合、製造装置等の調整が容易に行なえ、より柔軟な製造方法が提供できることから、生産性が高いといったメリットを有する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の太陽電池モジュールの実施の一形態について図を用いて説明する。なお、本発明はこの実施の形態に限られるものではない。
図1は本発明の実施の一形態に係る波型タイプの屋根材一体型太陽電池モジュールの一例を示す斜視図と断面図である。波型については特に限定されず、凸部と凹部と平坦部を自由に組み合わせて得られるものである。また凸部と凹部の曲率半径も限定されないが、意匠性を高めるためには少なくとも一つは、曲率半径が500mm以下であることが好ましい。また様々な曲率半径が混合していてもよいし、平坦部はなくても構わない。
【0032】
構造は光起電力素子群101が補強材102上に裏面被覆フィルム104と表面被覆フィルム103で絶縁をとって形成されており、各材料の間は充填材105で接着されている。
【0033】
光起電力素子群101で発生した電気はケーブル106等で太陽電池モジュール外部へ取り出されている。ケーブル106を取り付ける部分には絶縁保護、防水のために端子箱107が設けられる。
【0034】
製造方法としては特に限定されることはなく、平板の太陽電池モジュールをロールフォーマー機、プレス機またはべンダー機等の従来から使用されている加工成形機を用いて係合部の形成、波型の凸部および凹部の形成を行なう。以下に各構成材料、製造工程について述べる。
【0035】
(屋根材一体型太陽電池モジュール)
屋根材一体型太陽電池モジュールとは屋根の外観部である屋根材の受光面側に光起電力素子を形成したものであり、既設屋根の上に架台を介さずに設置することができる太陽電池モジュールを示す。当然ながら屋根材一体型太陽電池モジュールのデザインが屋根のデザインとなるものである。
【0036】
(光起電力素子)
光起電力素子としては特に限定されず、例えば単結晶シリコン光起電力素子、非単結晶光起電力素子、具体的には多結晶シリコン光起電力素子、アモルファスシリコン光起電力素子、銅インジウムセレナイド光起電力素子、化合物半導体光起電力素子が挙げられるが、好ましくは、可撓性を有するステンレス基板上に形成されたアモルファスシリコン光起電力素子である。
【0037】
(直列部材)
直列部材は各光起電力素子どうしを電気接続するためのもので、導電性の材料であれば特に限定されない。例えば銅、銀、アルミニウム、ニッケル、錫、錫メッキ銅箔等が挙げられるが好ましくは、可撓性を有する銅である。
【0038】
(バイパスダイオード)
バイパスダイオードは一部分が影になった光起電力素子をバイパスするための電流のバイパス回路であり、各光起電力素子に設けられている。ダイオードの種類、性能、大きさ、形状は光起電力素子の大きさや、使用する電流、接続形態などにより様々であるが、特に限定されるものではない。太陽電池モジュールの薄板性を考慮すると、できるだけ小さな形状で、厚みが薄いものが好ましい。具体的にはチップダイオードやフラットダイオードである。
【0039】
(リード配線部材)
リード配線部材は光起電力素子から太陽電池モジュールの外部へ電気を取り出すための配線であり、太陽電池モジュールの端子位置まで配線される。配線部材としては導電性であれば特に限定されないが、例えば銅、銀、アルミニウム、錫、錫メッキ銅等の可撓性を有する材料が好ましい。
【0040】
(光起電力素子群)
光起電力素子群はバイパスダイオードが設けられた複数の光起電力素子を直列部材で互いに電気的に接続したものであり、また太陽電池モジュールの外部へ電気を取り出すための端子位置までリード配線部材を設けたものである。光起電力素子の直列数、並列数は必要に応じて組まれる。
【0041】
(表面被覆フィルム)
表面被覆フィルムは太陽電池モジュールの表面を保護し絶縁性を確保する必要があり、絶縁性、透光性、耐候性、汚れが付着しにくいことが要求される。材料としてはポリエチレンテトラフルオエチレン、ポリ3フッ化エチレン、ポリフッ化ビニル等のフッ素樹脂フィルムがある。通常はフッ素樹脂フィルムは接着性が乏しいため、接着面にはコロナ処理やプライマー処理を施している。
【0042】
(裏面被覆フィルム)
裏面被覆フィルムは上記光起電力素子と上記補強材との絶縁性を確保する必要があり、絶縁性を要求される。材料としてはナイロン、ポリエチレンテレフタレート等がある。また上記裏面被覆フィルムは補強材上にコートされた一体型でも構わない。
【0043】
(補強材)
補強材は太陽電池モジュールの強度を維持し、耐候性、耐荷重性、加工性が要求される。従来からの金属屋根と同様に強度のある鋼板類と耐食性に優れた非鉄類が使用できる。鋼板には表面処理、塗覆した鋼板や他の元素を配合した合金、または特殊鋼の他、断熱材等を張り合せた複合鋼板があり、一般的には、溶融亜鉛メッキ鋼板、ガルファン鋼板、ガルバリウム鋼板、溶融アルミニウムメッキ鋼板、銅メッキ鋼板、塩化ビニル被覆鋼板、フッ素樹脂鋼板、ステンレス鋼板、制振鋼板、断熱亜鉛鉄板、耐候性鋼板、前記塗装鋼板が用いられ、非鉄類としては、銅板、アルミニウム合金板、亜鉛合金板、鉛板、チタニウム板および塗装カラー板が使用される。
なお、本実施の形態においては金属を補強板として用いているが、本発明は、これに限るものではなく、従来から屋根に広く使用されているセラミックやプラスチックへの応用もいうまでもなく可能である。
【0044】
(充填材)
充填材は上記各材料を接着する役割があり、接着性、柔軟性、光透性、耐候性を要求される。材料としてはEVA(酢酸ビニルエチレン共重合体)、ブチラール樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂を使用する。また、充填材には太陽電池モジュールの耐スクラッチ性を上げるためガラス繊維を含浸したり、前記半導体層を劣化させる紫外線を吸収する紫外線吸収剤が含有されている場合が多い。
【0045】
(ケーブル線)
ケーブル線は光起電力素子から電気を取り出し、太陽電池モジュールどうしや外部の配線に接続するためのものであり、端子位置まで配線されたリード配線部材に半田付けされてなる。ケーブルとコネクターから構成されているものが接続を容易に行なうことができるので好ましい。ケーブルは軟質銅等の導体である芯線を絶縁被覆し、さらに外部から保護するため保護被覆されている。絶縁被覆材としては塩化ビニル、クロロプレン、架橋ポリエチレン、天然ゴム、エチレンプロピレン、シリコン樹脂、フッ素樹脂、無機絶縁材等が用いられる。保護被覆材としては塩化ビニル、クロロプレン、ポリエチレン、ポリウレタン、シリコン樹脂、フッ素樹脂、金属等が用いられる。コネクターは正極、負極の2種類あり、それぞれが互いに接続できるようになっており、このハウジング部にはポリエチレン、ポリカーボネート、ポリプチレンテレフタレート等が使用される。
【0046】
(端子箱)
端子箱とは太陽電池素子のリード配線部材から、取り出したケーブル線を機械的外力から保護すると同時に、水や埃等の異物からケーブル線と太陽電池素子の接合部を保護する役目を有している。そのため、耐熱性、耐水性、電気絶縁性、老化性に優れたものが要求される。また、好ましくは充填材との接着性が良い材質が良い。
上記の要素を考慮にいれると端子部材としてはプラスチックが好ましく難燃性などを考えると、難燃性プラスチックやセラミックスなどが好ましい。
例えば、プラスチックとしては、ノリル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアセタール、変性PPO、ポリエステル、ポリアクリレート、不飽和ポリエステル、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などの強度、耐衝撃性、耐熱性、硬度、老化性に優れたエンジニアリング・プラスチック等がある。また、ABS樹脂、PP、PVCなどの熱可塑性プラスチックも使うことができる。
【0047】
(係合部の形成)
屋根材としての機能を持たせるために、係合部を形成するが、特に限定される方法はなくロールフォーマー機、ベンダー機、プレス機等を用いて行なわれる。係合部の形状にもよるが、好ましくは工程時間がかからないプレス機やローラーフォーマー機を用いるのが好ましい。
【0048】
(波型の凸部、凹部の形成)
波型のデザインにするために凸部、凹部を形成するが、特にその形や製造方法に限定はなくローラーフォーマー機、べンダー機、プレス機等を用いて行なわれる。好ましくは工程時間がかからないプレス機を用いるのが好ましい。
また波型は様々な曲率半径を持った曲面と平面から構成されており、曲面において凸部と凹部の曲率半径も限定されないが、意匠性を高めるためには少なくとも一つは、曲率半径が500mm以下であることが好ましい。その曲率半径の中心が、曲線より受光面側に位置する時は凹部、曲線より補強材側に位置する時は凸部としている。
【0049】
(緩衝材)
圧力を分散するものであれば、特に限定されず例えばゴム、ウレタン、発泡体、織布、高分子樹脂などが用いられる。
【0050】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図を用いて詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例は波型タイプの屋根一体型太陽電池モジュールの製造方法であり、アモルファスシリコン光起電力素子群を、平板状のガルバリウム鋼板に被覆材で被覆し、その後ローラーフォーマー加工、プレス加工により成形する構成になっている。
本実施例に記載するローラーフォーマー加工、プレス加工による加工工程はバイパスダイオードに圧力がかからない様に圧力低減手段として切り欠きを用いることが特徴である。
【0051】
光起電力素子群を作成する実装工程について説明する。
図2は実施例1の光起電力素子群の上面図と断面図である。光起電力素子201は125μm厚のステンレス基板202に、アモルファスシリコン系半導体203が形成されており、ステンレス基板202が負極側、半導体203側が正極側になる。それに対応して、光起電力素子201の表側には正極タブ204、裏面側には負極タブ205が形成されている。タブには100μm厚の銅箔を用いている。正極タブ204は半導体領域で発生した電気を集電電極206で集めており、負極タブ205は裏面のステンレス基板202に発生した電気を集めている。
【0052】
隣接する光起電力素子どうしの正極タブ204と負極タブ205を接続部材207で電気的に接続していくことで複数の光起電力素子201を直列に組み上げている。接続部材207として100μmの銅箔を使用しており、半田付けにより取り付けられている。また光起電力素子201どうしの隙間208は2mmであり、高密度に配置することで太陽電池モジュールとしての出力を高めている。
【0053】
光起電力素子群はその出力を取り出すために2つ(正極209と負極210)の端子取り出し部を有している。端子取り出し部209、210はモジュールの設計に応じて位置が決められるものである。
【0054】
正極側の端子取り出し部209は正極末端の光起電力素子201の正極タブ204からリード配線部材211で配線を行なっている。負極側の端子取り出し部210は負極末端の光起電力素子201の負極タブ205からリード配線部材212で配線を行なっている。リード配線部材211、212として厚さ40μm、幅20mmの軟質銅箔を用いており、正極側のリード配線部材211は絶縁両面テープ213でステンレス基板202から絶縁されて貼り付けられている。また端子取り出し部209、210は後でケーブル等を半田付けすることから、リード配線部材211、212のすぐ下に耐熱テープ214としてガラス織布テープを設けている。バイパスダイオード215は正極タブ204と負極タブ205に接続されており以下に詳細に説明する。
【0055】
図3は実施例1の光起電力素子201に設けられたバイパスダイオード215の上面図と断面図である。各光起電力素子201の負極タブ205上にはバイパスダイオード215が取り付けられている。バイパスダイオード215はリボン付きの1.5mm角フラットダイオードチップを用いており、光起電力素子201の正極タブ204と負極タブ205間で電気的に接続されている。負極タブ205上に絶縁テープ301を設けその上に配置している。バイパスダイオード215のリボンは片側がくの字状になっており、裏からリボンを表側にまわして正極タブ204に接続する。接続は半田付けで行い、リボンには厚み0.lmmの軟質銅箔を用いている。バイパスダイオード215の取付け位置は光起電力素子201に対して定位置である。
【0056】
次に光起電力素子群101を樹脂封止するラミネーション工程について説明する。
図4は実施例1の加工前の太陽電池モジュールの上面図と断面図である。
光起電力素子としては、厚さ125μmのステンレス基板を有したアモルファスシリコン光起電力素子を使用し、それらを複数組み上げられて光起電力素子群101を形成している。表面被覆フィルム103として、厚さ50μmの無延伸タイプのETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体:デュポン製『テフゼル』)を、裏面被覆フィルム104として、厚さ50μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)を使用している。これらでもって光起電力素子群101を絶縁封止して補強材102の上に充填材で接着した構成になっている。補強材102としては厚さ0.4mmのガルバリウム鋼板(大同鋼板製『耐摩カラーGL』)を使用し、前記各材料の界面に充填されている充填材105としてはEVA(エチレンビニルアセテート)を用い、光起電力素子群101と表面被覆フィルム103の間で460μm、光起電力素子群101と裏面被覆フィルム104との間は230μm、裏面被覆フィルム104と補強材102の間は230μmの厚みで充填している。
【0057】
ラミネーションは、補強材102、充填材105、裏面被覆フィルム104、充填材105、光起電力素子群101、充填材105、表面被覆フィルム103を順次積層し、真空加熱160℃50分を行なった後、冷却することにより行なわれる。
【0058】
最後に平板状の太陽電池モジュールを波型の屋根一体型太陽電池モジュールへと加工する成形工程について説明する。
【0059】
図5は実施例1の波型タイプの屋根材一体型太陽電池モジュールの上面図と断面図である。
平板状の太陽電池モジュールを波型まずローラーフォーマー加工により係合部505を形成し、次にプレス加工により波型を形成する。
【0060】
光起電力素子群101の端子取りだし部に当たるところの補強材102には予め穴が開けられており、そこから正極および負極のケーブル線106を取り付けられる。さらに取り出し部には絶縁保護と防水のためにポリカーボネイト製の端子箱107を設けている。このようにして図5のような波型タイプの屋根材一体型太陽電池モジュールを得る。
【0061】
平板状の太陽電池モジュールの加工工程において、バイパスダイオードに圧力がかからないように、切り欠きが形成されている。加工工程はローラーフォーマー加工とプレス加工の2つの工程があり、それぞれについて以下に説明する。
【0062】
図6は実施例1のローラーフォーマー加工工程を示す側面図と概略断面図である。複数のローラー601で補強材102上に光起電力素子群101を一体成型した平板太陽電池モジュール604を送っていき、係合部を形成して行く。この際バイパスダイオード部603に圧力がかからないように、ローラーフォーマーに切り欠き602を設けている。
【0063】
図7は実施例1のプレス加工工程を示す側面図と断面図である。上型701と下型702で太陽電池モジュール703をプレスすることで波型の形状をつくる。この際バイパスダイオード部704に圧力がかからないように、切り欠き705を設けている。
【0064】
(実施例2)
本実施例は波型タイプの太陽電池モジュールの製造方法であり、アモルファスシリコン光起電力素子を、平板状のガルバリウム鋼板に被覆材で被覆し、その後ローラーフォーマー加工、プレス加工により成形する構成になっている。
【0065】
本実施例に記載するローラーフォーマー加工、プレス加工による加工工程はバイパスダイオードに圧力がかからない様に圧力低減手段として緩衝材を用いることが特徴である。
【0066】
実施例1と同様に、平板状の太陽電池モジュールを作成し、バイパスダイオードにかかる圧力を低減させながら、ローラーフォーマー加工、プレス加工を行い、最後にケーブル等を取付けることで波型タイプの太陽電池モジュールが得られる。
【0067】
ローラーフォーマー加工とプレス加工の2つの工程について以下に説明する。図8は実施例2のローラーフォーマー加工工程を示す斜視図と概略断面図である。複数のローラー801で補強材102上に光起電力素子群101を一体成型した平板太陽電池モジュール804を送っていき、係合部を形成して行く。この際バイパスダイオード803にかかる圧力を分散させるために、ローラーフォーマーに緩衝材802を設けている。緩衝材802としてウレタンシートをローラー801に巻き付けている。
【0068】
図9は実施例2のプレス加工工程を示す側面図と断面図である。上型901と下型902で太陽電池モジュール903をプレスすることで波型の形状をつくる。この際バイパスダイオード部904に圧力がかからないように、緩衝材905を設けている。緩衝材905としてウレタンシートをプレス金型の上型901に貼り付けている。
【0069】
(実施例3)
本実施例は波型タイプの太陽電池モジュールの製造方法であり、アモルファスシリコン光起電力素子を、平板状のガルバリウム鋼板に被覆材で被覆し、その後ローラーフォーマー加工、プレス加工により成形する。
【0070】
本実施例に記載するローラーフォーマー加工、プレス加工による加工工程はバイパスダイオードに圧力がかからない様に圧力低減手段として切り欠きを用い、さらにその切り欠きの角がRを有することを特徴とする。
【0071】
図10は実施例3のローラーフォーマー加工工程を示す斜視図と概略断面図である。バイパスダイオード部1003に圧力がかからないように、ローラーフォーマーに切り欠き1002を設けている。さらにその切り欠きの角1004にはR10の(曲率半径10mmの曲面)処理がされている。
【0072】
図11は実施例3のプレス加工工程を示す側面図と断面図である。バイパスダイオード部1104に圧力がかからないように、切り欠き1105を設けている。さらにその切り欠きの角1106にはR15の(曲率半径15mmの曲面)処理がされている。
【0073】
【発明の効果】
以上のように本発明の太陽電池モジュールの製造方法とその製造装置においては、
光起電力素子に設けられたバイパスダイオードにかかる圧力を切り欠きや緩衝材といった圧力低減手段により低減させることによって、バイパスダイオードの破壊発生率を低減できた。
これにより低コストで、意匠性が高く、信頼性のある波型の屋根材一体型太陽電池モジュールの製造方法とその製造装置を提供できた。
圧力低減手段として切り欠きを用いることで、バイパスダイオードにかかる圧力を皆無にできるため、バイパスダイオードの破壊による不良は発生しなかった。
圧力低減手段として緩衝材を用いることで、ダイオードの位置が変化しても、緩衝材を対応する位置へかえることで、柔軟に対応でき、生産性が高くなった。
【0074】
圧力低減手段を切り欠きにし、その角に緩衝材や、Rを設けることにより、太陽電池モジュールの損傷を防止できた。
これによりさらに、信頼性のある波型の屋根一体型太陽電池モジュールの製造方法とその製造装置を提供できた。
【0075】
またバイパスダイオードとして、非封止結晶チップダイオードを用いることで、光起電力素子群の凹凸を小さくすることができるため、それを被覆する充填材の減量が行なえ、低コストな屋根一体型太陽電池モジュールを提供できた。
これによりさらに、光起電力素子群のバイパスダイオードによる凸部が小さくなり、加圧時に凸部に集中するために発生するバイパスダイオードの破壊を改善できた。
その結果、低コストで、意匠性が高く、信頼性のある波型の屋根材一体型太陽電池モジュールの製造方法とその製造装置を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態に係る波型の屋根一体型太陽電池モジュールの一例を示す斜視図と断面図である。
【図2】 実施例1の光起電力素子群の上面図と断面図である。
【図3】 実施例1の光起電力素子に設けられたバイパスダイオードの上面図と断面図である。
【図4】 実施例1の加工前の太陽電池モジュールの上面図と断面図である。
【図5】 実施例1の波型タイプの屋根材一体型太陽電池モジュールの上面図と断面図である。
【図6】 実施例1の加工工程を示す斜視図と概略断面図である。
【図7】 実施例1の加工工程を示す側面図と断面図である。
【図8】 実施例2の加工工程を示す斜視図と概略断面図である。
【図9】 実施例2の加工工程を示す側面図と断面図である。
【図10】 実施例3の加工工程を示す斜視図と概略断面図である。
【図11】 実施例3のプレス加工工程を示す側面図と断面図である。
【図12】 光起電力素子群の一例を示す上面図である。
【図13】 平板状の太陽電池モジュールの一例を示す上面図と断面図である。
【図14】 係合部を形成した太陽電池モジュールの一例を示す上面図と断面図である。
【図15】 波型に成形された太陽電池モジュールの一例を示す斜視図と断面図である。
【図16】 図12に示される光起電力素子に設けられたバイパスダイオードの上面図と断面図である。
【図17】 図16に示されるバイパスダイオードの光起電力素子への取り付け状態を表わす上面図と断面図である。
【図18】 太陽電池モジュールを波型にプレス加工する従来の様子を表わす側面図と断面図である。
【符号の説明】
101:光起電力素子群、102:補強材、103:表面被覆フィルム、104:裏面被覆フィルム、105:充填材、106:ケーブル、107:端子箱、201:光起電力素子、202:ステンレス基板、203:アモルファスシリコン系半導体、204:正極タブ、205:負極タブ、206:集電電極、207:接続部材、208:隙間、209,210:端子取り出し部、211,212:リード配線部材、213:絶縁両面テープ、214:耐熱テープ、215:バイパスダイオード、301,1702:絶縁テープ、505:係合部、601,801,1001:ローラー、602,705,1002,1105:切り欠き、603,704,803,904,1003,1104:バイパスダイオード部、604,703,804,903,1004:太陽電池モジュール、701,901:上型、702,902:下型、802,905:緩衝材、1004,1106:切り欠きの角、1303:被覆材、1601:フラット型ダイオードチップ、1602:P側銅箔、1603:N側銅箔、1604,1706:高融点半田。
Claims (14)
- 光起電力素子と、該光起電力素子に設けられたバイパスダイオードとを有する太陽電池モジュールに、加圧手段を接触させて圧力を加え、太陽電池モジュールを変形加工する方法において、前記加圧手段の、前記太陽電池モジュールの前記バイパスダイオードが配置された部分に対向する箇所に、前記バイパスダイオードにかかる圧力を抑える切り欠きを設けたことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
- 前記加圧手段の切り欠きの角に曲面が形成されている請求項1記載の太陽電池モジュールの製造方法。
- 前記加圧手段の切り欠きの角に緩衝材を設けた請求項1または2に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
- 光起電力素子と、該光起電力素子に設けられたバイパスダイオードとを有する太陽電池モジュールに、加圧手段を接触させて圧力を加え、太陽電池モジュールを変形加工する方法において、前記加圧手段の、前記太陽電池モジュールの前記バイパスダイオードが配置された部分に対向する箇所に、前記バイパスダイオードにかかる圧力を抑える緩衝材を設けたことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
- 前記加圧手段は、前記太陽電池モジュールをローラーフォーマー加工するためのローラーフォーマーから成る請求項1乃至4のいずれか一項に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
- 前記加圧手段は、前記太陽電池モジュールをプレス加工するための型から成る請求項1乃至4のいずれか一項に記載の太陽電池モジュールの製造方法。
- 前記太陽電池モジュールは、補強材の上に前記光起電力素子とバイパスダイオードを載置し、被覆材で被覆して成る屋根材一体型太陽電池モジュールであり、該太陽電池モジュールを前記プレス加工によって波型に変形する請求項6記載の太陽電池モジュールの製造方法。
- 光起電力素子と、該光起電力素子に設けられたバイパスダイオードとを有する太陽電池モジュールに、加圧手段を接触させて圧力を加え、太陽電池モジュールを変形加工する装置において、前記加圧手段の、前記太陽電池モジュールの前記バイパスダイオードが配置された部分に対向する箇所に、前記バイパスダイオードにかかる圧力を抑える切り欠きを設けたことを特徴とする太陽電池モジュールの製造装置。
- 前記加圧手段の切り欠きの角に曲面が形成されている請求項8記載の太陽電池モジュールの製造装置。
- 前記加圧手段の切り欠きの角に緩衝材を設けた請求項8または9に記載の太陽電池モジュールの製造装置。
- 光起電力素子と、該光起電力素子に設けられたバイパスダイオードとを有する太陽電池モジュールに、加圧手段を接触させて圧力を加え、太陽電池モジュールを変形加工する装置において、前記加圧手段の、前記太陽電池モジュールの前記バイパスダイオードが配置された部分に対向する箇所に、前記バイパスダイオードにかかる圧力を抑える緩衝材を設けたことを特徴とする太陽電池モジュールの製造装置。
- 前記加圧手段は、前記太陽電池モジュールをローラーフォーマー加工するためのローラーフォーマーから成る請求項8乃至11のいずれか一項に記載の太陽電池モジュールの製造装置。
- 前記加圧手段は、前記太陽電池モジュールをプレス加工するための型から成る請求項8乃至11のいずれか一項に記載の太陽電池モジュールの製造装置。
- 前記太陽電池モジュールは、補強材の上に前記光起電力素子とバイパスダイオードを載置し、被覆材で被覆して成る屋根材一体型太陽電池モジュールであり、該太陽電池モジュールを前記プレス加工によって波型に変形する請求項13記載の太陽電池モジュールの製造装置。
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