JP2002082593A - 体積ホログラム積層体、および体積ホログラム積層体作製用ラベル - Google Patents

体積ホログラム積層体、および体積ホログラム積層体作製用ラベル

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JP2002082593A
JP2002082593A JP2001191200A JP2001191200A JP2002082593A JP 2002082593 A JP2002082593 A JP 2002082593A JP 2001191200 A JP2001191200 A JP 2001191200A JP 2001191200 A JP2001191200 A JP 2001191200A JP 2002082593 A JP2002082593 A JP 2002082593A
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哲也 利根
Hiromasa Okawa
浩正 大川
Hiroyuki Otaki
浩幸 大滝
Kenji Ueda
健治 植田
Fumiko Nojima
文子 能島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、体積ホログラムに対する保護性
に優れると共に、写真を貼り換えたり情報欄を改ざんし
ようとすると体積ホログラム層を確実に破壊することが
でき、偽造防止を確実とする体積ホログラム積層体、体
積ホログラム積層体作製用ラベルの提供を課題とする。 【解決手段】 本発明の体積ホログラム積層体1は、
被着体2上に粘着剤層5、体積ホログラム層6、表面保
護フィルム7が順次積層されてなり、該ホログラム層に
おける破断強度を前記表面保護フィルムと体積ホログラ
ム層との間の剥離強度より大きく、かつ、被着体から該
ホログラム層を剥離する際の剥離強度および表面保護フ
ィルムの破断強度より小さくしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、身分証明書、受験
票、パスポート等に添付されている写真や情報欄の表面
に、セキュリティー確保を目的として貼着される透明な
ホログラム画像入りホログラム積層体又はホログラム積
層体作製用ラベルに関し、特に変造等を目的とした故意
の貼替えを防止できるホログラム積層体又はホログラム
積層体作製用ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、身分証明書を持参する者と身分証
明書に記載されている者との一致を図るために、変造等
を目的とした故意の貼替えを防止することを目的とし
て、写真表面にホログラムを貼着することにより、その
偽造を防止する技術が、実公平5−48215号公報、
特開平5−201181号公報、特開平10−1539
44号公報等に開示されている。
【0003】これらの公報に記載される技術にあって
は、画像入りホログラムが、その画像が従来の身分証明
書等における刻印等と同等の機能を有することを利用す
るものであり、特開平5−201181号公報にあって
は、変造等を目的として保護フイルムの剥離する際に表
面レリーフ型ホログラム層を破壊し、再接着してもホロ
グラム画像を再生不能とし、これにより写真の貼り替え
等の偽造を防止しようとするものである。表面レリーフ
型ホログラム層はその凹凸面に対する影響を避けるため
に、硬化した状態で積層される必要があり、それ自体タ
ック性を有しないものとされて積層されている。
【0004】一方、体積ホログラムは、干渉縞を感光材
料の厚み方向に3次元的に記録したものであるが、ここ
最近の感光性樹脂の発達や周辺技術の発達等により大量
生産が可能になってきている。しかしながら、体積ホロ
グラムにあっては、記録された状態でもタック性、柔軟
性を有しており、ラベル等に組み込まれる際にはそのタ
ック性を利用して積層されているので、変造等を目的と
して保護フイルムを剥離する際にはきれいに剥離され、
偽造を可能とするという問題がある。そのため、体積ホ
ログラムの貼り替えによる偽造を防止する技術が提案さ
れて来た。
【0005】例えば、特開平10−153944号公報
には、体積ホログラムを利用した偽造防止技術として、
被着体とホログラム層との剥離強度をホログラム層と表
面保護層との積層体における破断強度または1%伸びの
引っ張り強度より大として、被着体からホログラム層を
剥離しようとするとホログラム層内での凝集破壊やホロ
グラム記録の変色が生じ、再使用を不能とすることを開
示する。しかしながら、体積ホログラムの材質は軟質の
ため、表面保護層としても同様の物性とする必要があ
り、例えば、ラベルの状態やホログラム積層体とした際
の体積ホログラム層に対する表面保護性が不充分であ
る。
【0006】また、特開平10−86565号公報に
は、被着体/体積ホログラム層/透明保護シートの積層
構成において、各層が粘着剤層を介して積層されたホロ
グラム積層体において、接着層内に接着力の分布を設
け、剥がそうとするとホログラムが破壊されることによ
り、貼り替え防止を行なう技術が記載されている。しか
しながら、接着力の分布を発生させるために、粘着剤そ
のものを2種類用いるものであり、加工が複雑になるだ
けではなく、タイプの異なる接着剤を使用するときは、
屈折率の違いによりそのような加工を施してあることが
外観から分かってしまう問題があった。
【0007】また、特開平10−133552号公報に
は、保護フィルムと体積ホログラム層との間の粘着性を
被着体と体積ホログラム層との間の粘着性よりも弱く設
定することにより、体積ホログラム層を剥離する方向と
は直角方向に「剥離線」を発生させることにより偽造防
止を可能とすることが記載されている。しかしながら、
剥離の際の引っ張る方向や力の大きさ等により剥離線の
発生の状態が異なり、その剥離パターンは明確でなく、
偽造されたか否かが不明瞭となるという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、体積ホログ
ラムに対する保護性に優れると共に、体積ホログラムを
剥離しようとすると体積ホログラムを確実に破壊するこ
とができ、偽造防止を確実とする体積ホログラム積層
体、および該体積ホログラム積層体を効率よく作成でき
る体積ホログラム積層体作製用ラベルの提供を課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の体積ホロ
グラム積層体は、被着体上に粘着剤層、体積ホログラム
層、表面保護フィルムが順次積層されてなり、該ホログ
ラム層における破断強度を前記表面保護フィルムとホロ
グラム層との間の剥離強度より大きく、かつ、被着体か
ら該ホログラム層を剥離する際の剥離強度および表面保
護フィルムの破断強度より小さくしたことを特徴とす
る。
【0010】上記の表面保護フィルムは体積ホログラム
層上から剥離可能であると共に、体積ホログラム層は被
着体上から剥離不能であり、剥離しようとすると凝集破
壊するものであることを特徴とする。
【0011】本発明の第2の体積ホログラム積層体は、
被着体上に粘着剤層、体積ホログラム層、該ホログラム
層に対して易接着性とした表面保護フィルムが順次積層
されてなり、該ホログラム層における破断強度を、前記
表面保護フィルムとホログラム層との間の剥離強度より
小さくし、かつ、該表面保護フィルムとホログラム層と
の間の剥離強度を、被着体からホログラム層を剥離する
際の剥離強度および表面保護フィルムの破断強度より小
さくしたことを特徴とする。
【0012】上記の第2の体積ホログラム積層体におい
て、その表面保護フイルムが体積ホログラム層に粘着剤
層を介して積層されたことを特徴とする。
【0013】上記の第2の体積ホログラム積層体におい
て、体積ホログラム層における一方の面、または両面
に、ホログラム層と該ホログラム層が積層される層との
間の接着強度を部分的に異ならせる層がパターン状に設
けられ、表面保護フイルムと共にホログラム層を剥離す
る際に、ホログラム層が接着強度を部分的に異ならせる
層に対応したホログラム層部分と該ホログラム層以外の
ホログラム層部分とにパターン状に破断されることを特
徴とする。
【0014】上記の第2の体積ホログラム積層体におい
て、体積ホログラム層は表面保護フイルムと共に被着体
上から剥離不能であり、体積ホログラム層は剥離しよう
とすると凝集破壊するものであることを特徴とする。
【0015】本発明の第3の体積ホログラム積層体は、
被着体上に粘着剤層、体積ホログラム層、表面保護用塗
布膜、該表面保護用塗布膜に対して剥離可能な基材が順
次積層されてなり、該基材が剥離された後のホログラム
層と表面保護用塗布膜とからなる積層体における破断強
度を、被着体からホログラム層と表面保護用塗布膜とか
らなる積層体を剥離する際の剥離強度より小さくしたこ
とを特徴とする。
【0016】上記の第3の体積ホログラム積層体におい
て、体積ホログラム層における一方の面に、ホログラム
層と該ホログラム層が積層される層との間の接着強度を
部分的に異ならせる層がパターン状に設けられ、基材が
剥離された後、体積ホログラム層と表面保護用塗布膜と
からなる積層フイルムを剥離する際に、接着強度を部分
的に異ならせる層に対応したホログラム層部分と該ホロ
グラム層以外のホログラム層部分とにパターン状に破断
されることを特徴とする。
【0017】上記の第3の体積ホログラム積層体におい
て、体積ホログラム層は表面保護用塗布膜と共に被着体
上から剥離不能であり、体積ホログラム層は剥離しよう
とすると破断するものであることを特徴とする。
【0018】上記の両層間の接着強度を部分的に異なら
せる層が、粘着剤樹脂バインダー100重量部に対して
離型剤1重量部〜20重量部からなるものであることを
特徴とする。
【0019】上記の粘着剤層が、粘着剤層/着色層/粘
着剤層の積層構成からなり、該着色層が着色粘着剤層、
印刷層、光反射層、着色樹脂フイルムから選ばれたもの
であることを特徴とする。
【0020】上記の体積ホログラム層の破断強度が0.
01kgf/mm2 〜5kgf/mm2 で、かつ、破断
伸度が0.01%〜50%であることを特徴とする。
【0021】本発明の体積ホログラム積層体作製用ラベ
ルは、上記のそれぞれの体積ホログラム積層体における
被着体に代えて、粘着剤層上に剥離シートが積層された
ものであることを特徴とする。
【0022】本発明の体積ホログラム積層体は、体積ホ
ログラムに対する保護性に優れると共に、体積ホログラ
ムを剥離しようとすると体積ホログラムを確実に破壊す
ることができ、偽造防止を確実とするものであり、ま
た、体積ホログラム積層体作製用ラベルは、体積ホログ
ラム積層体の作製を容易になしうるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1(a)は本発明の第1〜第4
の体積ホログラム積層体の正面図を示し、(b)は、
(a)のA−A線での断面図である。
【0024】図2(a)は本発明の第1の体積ホログラ
ム積層体におけるホログラムシール部分での断面図であ
り、同図(b)はその剥離状態を説明するための図であ
る。
【0025】図3(a)は本発明の第2の体積ホログラ
ム積層体におけるホログラムシール部分での断面図であ
り、(b)はその剥離状態を説明するための図である。
図4(a)は本発明の第2の体積ホログラム積層体に
おいて、両層間の接着強度を部分的に異ならせる層10
を設けた場合のホログラムシール部分での断面図であ
り、(b)はその剥離状態を説明するための図である。
【0026】図5(a)は本発明の第3の体積ホログラ
ム積層体におけるホログラムシール部分での断面図であ
り、(b)はその剥離状態を説明するための図である。
図6(a)は本発明の第3の体積ホログラム積層体に
おいて、両層間の接着強度を部分的に異ならせる層10
を設けた場合のホログラムシール部分での断面図であ
り、(b)はその剥離状態を説明するための図である。
【0027】図1〜図6において、1は受験票等の身分
証明書、2は被着体、3は写真、4はホログラムシー
ル、5は粘着剤層または第1粘着剤層、6は体積ホログ
ラム層、7は表面保護フイルム、8は表面保護用塗布
膜、9は第2粘着剤層、10は両層間の接着強度を部分
的に異ならせる層、11は保護基材である。
【0028】本発明における第1〜第3の体積ホログラ
ム積層体について、図1により、被着体2を受験票とす
る場合について説明する。図1(a)(b)に示すよう
に受験票においては、氏名や受験番号等の個人情報が記
入され、また、写真3が貼着されている。情報欄は、そ
の証明書を持参する人物に関する証明事項等の記載欄で
あり、写真同様、シール形状で貼着される場合がある。
これらの顔写真3や情報欄上には、ホログラムシール4
が積層されている。この体積ホログラム層には、例えば
学校名や校章といった体積ホログラム画像が、ホログラ
ム干渉パターンに対応した干渉縞で記録されている。
【0029】被着体2としては、紙、合成紙、合成樹脂
や金属からなるフイルムやシートであることができ、図
1に示すような受験票の如きシート状、またIDカード
のようなカード形状、また、パスポートのような小冊子
等さまざまな形態をとることができる。また、写真を被
着体上に貼着する糊は、写真を剥離しえない接着強度を
有するものであり、一般的な澱粉のり、合成のりであ
る。
【0030】被着体の一部をなす写真は、銀塩を代表と
する公知の写真材料、昇華転写画像等であり、必ずしも
顔を写した画像である必要はなく、指紋、掌紋等の個人
を特定できる部分を表示する画像であってもよい。ま
た、情報欄としては、その証明書がスポーツ大会等の証
明書である場合には、数字、文字等が印刷やサーマルヘ
ッドやインクジェットによる単色、またはカラー表示に
より表示され、会場名、選手か否か、所属等の資格表
示、更に主催者による追記事項等を表示しうるものであ
る。
【0031】以下、本発明の第1の体積ホログラム積層
体について説明する。第1の体積ホログラム積層体は、
図2(a)に示すように、被着体2上に粘着剤層5、体
積ホログラム層6、表面保護フィルム7の順次積層体で
ある。
【0032】本発明の第1の体積ホログラム積層体にあ
っては、ホログラム層における破断強度を前記表面保護
フィルムと体積ホログラム層との間の剥離強度より大き
く、かつ、被着体から該ホログラム層を剥離する際の剥
離強度および表面保護フィルムの破断強度より小さく設
定される。
【0033】体積ホログラム層6は、物体光と参照光と
の干渉光を干渉縞の間隔よりも十分に厚い感光材料に体
積ホログラムを記録したもので、干渉縞の3次元構造が
そのまま記録されたものである。この体積ホログラムを
形成するには、体積ホログラム形成用材料層に、直接、
物体光と参照光との干渉光を記録するか、あるいは、体
積ホログラムの原版を密着露光することにより複製して
得るものであり、工業的には、後者の方法による。
【0034】一般に、ホログラム形成用材料としては、
銀塩材料、重クロム酸ゼラチン乳剤、光重合性樹脂、光
架橋性樹脂等の公知の体積ホログラム記録材料が挙げら
れるが、本発明の体積ホログラムにあっては、生産の効
率上、マトリックスポリマー、光重合可能な化合物、光
重合開始剤及び増感色素とからなる乾式の体積位相型ホ
ログラム記録用途の感光性材料を使用するのが好まし
い。
【0035】バインダー樹脂であるマトリックス・ポリ
マーとしては、ポリメタクリルエステル又はその部分加
水分解物、ポリ酢酸ビニル又はその加水分解物、ポリビ
ニルアルコールまたはその部分アセタール化物、トリア
セチルセルロース、ポリイソプレン、ポリブタジエン、
ポリクロロプレン、シリコーンゴム、ポリスチレン、ポ
リビニルブチラール、ポリクロロプレン、ポリ塩化ビニ
ル、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ
−N−ビニルカルバゾールまたはその誘導体、ポリ−N
−ビニルピロリドン又はその誘導体、スチレンと無水マ
レイン酸の共重合体またはその半エステル、アクリル
酸、アクリル酸エステル、メタクリル酸、メタクリル酸
エステル、アクリルアミド、アクリルニトリル、エチレ
ン、プロピレン、塩化ビニル、酢酸ビニル等の共重合可
能なモノマー群の少なくとも1つを重合成分とする共重
合体等、またはそれらの混合物が用いられる。好ましく
はポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリクロロプレ
ン、ポリビニルアルコール、又はポリビニルアルコール
の部分アセタール化物であるホリビニルアセタール、ポ
リビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体等、またはそれらの混合物が挙げられ
る。
【0036】記録されたホログラムの安定化工程として
加熱によるモノマー移動の工程があるが、そのためには
これらのマトリックス・ポリマーは、好ましくはガラス
転移温度が比較的低く、モノマー移動を容易にするもの
であることが好ましい。
【0037】光重合可能な化合物としては、後述するよ
うな1分子中に少なくとも1個のエチレン性不飽和結合
を有する光重合、光架橋可能なモノマー、オリゴマー、
プレポリマー、およびそれらの混合物が一例として挙げ
られ、例えば、不飽和カルボン酸、及びその塩、不飽和
カルボン酸と脂肪族多価アルコール化合物とのエステ
ル、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミン化合物とのア
ミド結合物が挙げられる。
【0038】不飽和カルボン酸のモノマーの具体例とし
てはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸、イソクロトン酸、マレイン酸、及びそれらのハロゲ
ン置換不飽和カルボン酸、例えば、塩素化不飽和カルボ
ン酸、臭素化不飽和カルボン酸、フッ素化不飽和カルボ
ン酸等が挙げられる。不飽和カルボン酸の塩としては前
述のナトリウム塩及びカリウム塩等がある。
【0039】また、脂肪族多価アルコール化合物と不飽
和カルボン酸とのエステルのモノマーの具体例として
は、アクリル酸エステルとして、エチレングリコールジ
アクリレート、トリエチレングリコールジアクリレー
ト、1,3−ブタンジオールジアクリレート、テトラメ
チレングリコールジアクリレート、プロピレングリコー
ルジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(アクリロイルオキシプロピ
ル)エーテル、トリメチロールエタントリアクリレー
ト、1,4−シクロヘキサンジオールジアクリレート、
テトラエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリ
スリトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリ
アクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールジアクリレート、ジペンタ
エリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレート、ソルビトールトリアクリレート、ソル
ビトールテトラアクリレート、ソルビトールペンタアク
リレート、ソルビトールヘキサアクリレート、トリ(ア
クリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、ポリエス
テルアクリレートオリゴマー、2−フェノキシエチルア
クリレート、2−フェノキシエチルメタクリレート、フ
ェノールエトキシレートモノアクリレート、2−(p−
クロロフェノキシ)エチルアクリレート、p−クロロフ
ェニルアクリレート、フェニルアクリレート、2−フェ
ニルエチルアクリレート、ビスフェノールAの(2−ア
クリルオキシエチル)エーテル、エトキシ化されたビス
フェノールAジアクリレート、2−(1−ナフチルオキ
シ)エチルアクリレート、o−ビフェニルアクリレート
などがある。
【0040】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例のうち、メタク
リル酸エステルとしては、テトラメチレングリコールジ
メタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロー
ルエタントリメタクリレート、エチレングリコールジメ
タクリレート、1,3−ブタンジオールジメタクリレー
ト、ヘキサンジオールジメタクリレート、ペンタエリス
リトールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリ
メタクリレート、ジペンタエリスリトールジメタクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、
ソルビトールトリメタクリレート、ソルビトールテトラ
メタクリレート、ビス−〔p−(3−メタクリルオキシ
ー2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕ジメチルメタ
ン、ビスー〔p−(アクリルオキシエトキシフェニル〕
ジメチルメタン、2,2−ビス(4−メタクリロイルオ
キシフェニル)プロパン、メタクリル酸−2−ナフチル
等がある。
【0041】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例のうち、イタコ
ン酸エステルとしては、エチレングリコールジイタコネ
ート、プロピレングリコールジイタコネート、1,3−
ブタンジオールジイタコネート、1,4−ブタンジオー
ルジイタコネート、テトラメチレングリコールジイタコ
ネート、ペンタエタスリトールジイタコネート、ソルビ
トールテトライタコネート等がある。
【0042】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例のうち、クロト
ン酸エステルとしては、エチレングリコールジクロトネ
ート、テトラメチレングリコールジクロトネート、ペン
タエリスリトールジクロトネート、ソルビトールテトラ
クロトネート等がある。
【0043】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例のうち、イソク
ロトン酸エステルとしては、エチレングリコールジイソ
クロトネート、ペンタエリスリトールジイソクロトネー
ト、ソルビトールテトライソクロトネート等がある。
【0044】脂肪族多価アルコール化合物と不飽和カル
ボン酸とのエステルのモノマーの具体例のうち、マレイ
ン酸エステルとしては、エチレングリコールジマレエー
ト、トリエチレングリコールジマレエート、ペンタエリ
スリトールジマレエート、ソルビトールテトラマレエー
ト等がある。
【0045】ハロゲン化不飽和カルボン酸としては、
2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレー
ト、1H,1H,2H,2H−ヘプタデカフルオロデシ
ルアクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロ
ピルメタクリレート、1H,1H,2H,2H−ヘプタ
デカフルオロデシルメタクリレート、メタクリル酸−
2,4,6−トリブロモフェニル、ジブロモネオペンチ
ルジメタクリレート(商品名;NKエステルDBN、新
中村化学工業(株)製)、ジブロモプロピルアクリレー
ト(商品名;NKエステルA−DBP、新中村化学工業
(株)製)、ジブロモプロピルメタクリレート(商品
名;NKエステルDBP、新中村化学工業(株)製)、
メタクリル酸クロライド、メタクリル酸−2,4,6−
トリクロロフェニル、p−クロロスチレン、メチル−2
−クロロアクリレート、エチル−2−クロロアクリレー
ト、n−ブチル−2−クロロアクリレート、トリブロモ
フェノールアクリレート、テトラブロモフェノールアク
リレート等が挙げられる。
【0046】また、不飽和カルボン酸と脂肪族多価アミ
ン化合物とのアミドのモノマーの具体例としては、メチ
レンビスアクリルアミド、メチレンビスメタクリルアミ
ト、1,6−ヘキサメチレンビスアクリルアミド、1,
6−ヘキサメチレンビスメタクリルアミド、ジエチレン
トリアミントリスアクリルアミド、キシリレンビスアク
リルアミド、キシリレンビスメタクリルアミド、N−フ
ェニルメタクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド
等が挙げられる。
【0047】その他の例としては、特公昭48−417
08号公報に記載された一分子に2個以上のイソシアネ
ート基を有するポリイソシアネート化合物、 一般式 CH2 =C(R)COOCH2 (R’)OH (式中R,R’は水素あるいはメチル基を表す)で示さ
れる水酸基を有するビニルモノマーを付加させた一分子
中に2個以上の重合性ビニル基を含有するビニルウレタ
ン化合物等が挙げられる。
【0048】また、特開昭51−37193号公報に記
載されたウレタンアクリレート類、特開昭48−641
83号公報、特公昭49−43191号公報、特公昭5
2−30490号公報にそれぞれ記載されているような
ポリエステルアクリレート類、エポキシ基と(メタ)ア
クリル酸等の多官能性のアクリレートやメタクリレート
を挙げることができる。さらに、日本接着協会誌Vo
1.20,No.7,300〜308頁に光硬化性モノ
マー及びオリゴマーとして、紹介されているものも使用
することができる。
【0049】その他、リンを含むモノマーとしては、モ
ノ(アクリロイロキシエチル)アシッドフォスフェート
(商品名;ライトエステルPA、共栄社油脂化学工業
(株)製)、モノ(2−メタクリロイロキシエチル)ア
シッドフォスフェート(商品名;ライトエステルPM、
共栄社油脂化学工業(株)製)が挙げられ、またエポキ
シアクリレート系である商品名;リポキシVR−60
(昭和高分子(株)製)、商品名(リポキシVR−90
(昭和高分子(株)製)等が挙げられる。
【0050】また、商品名;NKエステルM−230G
(新中村化学工業(株)製)、商品名;NKエステル2
3G(新中村化学工業(株)製)も挙げられる。
【0051】更に、下記の構造を有するトリアクリレー
ト類
【0052】
【化1】
【0053】(商品名;アロニックスM−315、東亜
合成化学工業(株)製)、下記の構造を有するトリアク
リレート類
【0054】
【化2】
【0055】(商品名;アロニックスM−325、東亜
合成化学工業(株)製)、また、2,2’−ビス(4−
アクリロキシ・ジエトキシフェニルプロパン(商品名;
NKエステルA−BPE−4)、テトラメチロールメタ
ンテトラアクリレート(新中村化学工業(株)製、商品
名;NKエステルA−TMMT)等が挙げられる。
【0056】次に、開始剤系における光重合開始剤とし
ては、1,3−ジ(t−ブチルジオキシカルボニル)ベ
ンゾフェノン、3,3’、4,4’−テトラキス(t−
ブチルジオキシカルボニル)ベンゾフェノン、N−フェ
ニルグリシン、2,4,6−トリス(トリクロロメチ
ル)s−トリアジン、3−フェニル−5−イソオキサゾ
ロン、2−メルカプトベンズイミダゾール、また、イミ
ダゾール二量体類等が例示される。
【0057】光重合開始剤は、記録されたホログラムの
安定化の観点からホログラム記録後に分解処理されるも
のが好ましい。例えば、有機過酸化物系にあっては紫外
線照射することにより、容易に分解されるので好まし
い。
【0058】増感色素としては、350〜600nmに
吸収光を有するチオピリリウム塩系色素、メロシアニン
系色素、キノリン系色素、スチリルキノリン系色素、ケ
トクマリン系色素、チオキサンテン系色素、キサンテン
系色素、オキソノール系色素、シアニン染料、ローダミ
ン染料、チオピリリウム塩系色素、ピリリウムイオン系
色素、ジフェニルヨードニウムイオン系色素等が例示さ
れる。なお、350nm以下、または600nm以上の
波長領域に吸収光を有する増感色素があってもい。
【0059】マトリックスポリマー、光重合可能な化合
物、光重合開始剤及び増感色素とからなる、体積ホログ
ラム形成用材料の配合比は次のとおりである。光重合可
能な化合物はバインダー樹脂100重量部に対して10
重量部〜1000重量部、好ましくは10重量部〜10
0重量部の割合で使用される。光重合開始剤はバインダ
ー樹脂100重量部に対して1重量部〜10重量部、好
ましくは5重量部〜10重量部の割合で使用される。増
感色素はバインダー樹脂100重量部に対して0.01
重量部〜1重量部、好ましくは0.01重量部〜0.5
重量部の割合で使用される。体積ホログラム形成用材料
の他成分としては、例えば、可塑剤、グリセリン、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール及び各種の
非イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、陰イオ
ン系界面活性剤が挙げられる。
【0060】体積ホログラム形成用材料は、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロルベ
ンゼン、テトラヒドロフラン、メチルセロソルブ、エチ
ルセロソルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセ
ロソルブアセテート、酢酸エチル、1,4−ジオキサ
ン、1,2−ジクロロエタン、ジクロルメタン、クロロ
ホルム、メタノール、エタノール、イソプロパノール
等、またはそれらの混合溶剤を使用し、固形分15%〜
25%程度の塗布液とされる。
【0061】また、ホログラム記録材料として、バイン
ダー樹脂、ラジカル性光重合開始剤、カチオン性光重合
開始剤、増感色素、ラジカル重合性モノマーやオリゴマ
ー、カチオン重合性モノマーやオリゴマーからなる光重
合性組成物を使用することもできる。
【0062】体積ホログラム形成材料層は、支持フィル
ムが枚葉(1枚毎のシート)の状態であれば、バーコー
ト、スピンコート、又はディッピング等により塗布形成
される。また、支持フィルムがロール状の長尺の状態で
塗布するのであれば、グラビアコート、ロールコート、
ダイコート、又はコンマコート等により塗布を行なうと
よい。体積ホログラム形成層は、塗布液に合わせた乾燥
ないし硬化の手段を用いて固化させる。このようにして
得られる体積ホログラム形成材料層の厚みは、0.1μ
m〜50μm、好ましくは5μm〜20μmである。
【0063】体積ホログラム形成材料層は、2光束のレ
ーザー光、例えばアルゴンイオンレーザー(波長51
4.5nm)、クリプトンイオンレーザー(波長647
nm)等を使用して干渉縞を記録するか、物体光と参照
光との干渉光を記録するか、あるいは、保護フィルムを
剥がしてから、体積ホログラム形成用材料層に体積ホロ
グラムの原版を密着し、体積ホログラム形成材料層側か
らアルゴンレーザー(波長514.5nm)を入射し、
原版からの反射光と入射した光の干渉縞を記録して体積
ホログラムの情報を与える。
【0064】その後、加熱処理、例えば、100℃で1
0分の加熱により、光重合可能な化合物を拡散移動させ
る工程、また、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、カーボンア
ーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等の光源
から、0.1〜10,000mJ/cm2、好ましく
は、10〜5,000mJ/cm2 の紫外線照射により
光重合開始剤を分解する工程により安定な体積ホログラ
ム層とする。
【0065】本発明における体積ホログラム層は、ホロ
グラム記録され、紫外線照射および加熱処理された状態
で、そのガラス転移温度が50℃以上、好ましくは80
℃以上、更に好ましくは100℃以上であるとよい。な
お、上限は特に限定はない。これにより、転写に際し
て、ホログラム記録に影響を与えないものとできる。
【0066】また、上記の状態での破断強度が0.01
kgf/mm2 〜5kgf/mm2、好ましくは0.0
3kgf/mm2 〜3kgf/mm2 、また、破断伸度
は、0.01%〜30%、好ましくは0.1%〜10%
でり、脆質なものであるので、体積ホログラム層を剥離
しようとすると、体積ホログラム層自体が破断すること
を可能とする。ちなみに、同様の体積ホログラ記録材料
である「オムニデックス800X」(デュポン社)は、
同様に処理した後のガラス転移温度は50℃以下であ
り、また、破断強度は2.30kgf/mm2 である
が、破断伸度は138%であり、脆質性を有しない。
【0067】体積ホログラム層のガラス転移温度は、下
記の測定条件による。 測定装置: 固体粘弾性アナライザー RSA−II
(レオメトリックス製) 測定モード: フイルム引っ張り 測定周波数: 6.28rad/s (1) サンプルをフイルム引っ張り試験用治具にセットす
る。 (2) 任意の温度領域で、周波数6.28rad/sでの
温度依存性を測定し、tanδのピーク温度を求め、ガ
ラス転移温度とする。
【0068】また、体積ホログラム層の破断強度と破断
伸度は、JIS K7127−1989に従う今田製作
所製「SV−201−E」引張圧縮試験機により下記の
条件で測定されるものである。 測定雰囲気 : 25℃、RH50% 試験片 : 25mm巾 引張速度 : 200mm/min. 本発明における表面保護フィルムの破断強度は、同様に
して測定されるが、MD(フィルムの長さ方向)、TD
(フィルムの巾方向)のいずれの方向においても10k
gf/mm2 以上、好ましくは15kgf/mm2 以上
のものである。
【0069】また、表面保護フィルムと体積ホログラム
層との間、また、被着体とホログラム層との間の剥離強
度(kgf/25mm)は、JIS Z0237に従う
180°剥離試験(今田製作所製「SV−201−E」
引張圧縮試験機)により下記の条件で測定されるもので
ある。 測定雰囲気 : 25℃、RH50% 試験片 : 25mm巾 貼合 : 2kgのゴムローラー1往復で圧着 貼合時間 : 貼り合わせ60分後 剥離角 : 180° 剥離速度 : 250mm/min. 第1の体積ホログラム積層体にあっては、上記の条件の
うち、体積ホログラム層における破断強度(β)を表面
保護フィルムと体積ホログラム層との間の剥離強度
(α)より大きく設定する。
【0070】表面保護フィルムと体積ホログラム層との
間の剥離強度(α)は0.005kgf/25mm〜
0.05kgf/25mmの程度とするとよいが、この
剥離強度は、例えば表面保護フィルム上に体積ホログラ
ム形成材料を塗布形成した後、ホログラム記録を行なう
ことにより得られる。また、同時に、体積ホログラム層
における破断強度(β)をホログラム層を被着体から剥
離する際の剥離強度(γ)及び表面保護フィルムの破断
強度(δ)より小さく設定する。ホログラム層を被着体
から剥離する際の剥離強度(γ)は1kgf/25mm
〜10kgf/25mm程度とするとよいが、この剥離
強度は体積ホログラム層を粘着剤層を介して被着体に積
層することにより得られる。
【0071】上記の破断強度、剥離強度の関係をまとめ
ると、α<β<<γ・δで示される。(なお、「<<」
は大小関係がより大きいことを意味し、また、γとδと
の大小は問わない。以下、同様) 本発明の第1の体積ホログラム積層体は、図2(b)に
剥離状態を図示するように、被着体2からホログラムシ
ール4を剥離しようとすると、表面保護フィルム7は体
積ホログラム層6を破壊することなく剥離するが、被着
体2から体積ホログラム層6を剥離しようとすると、体
積ホログラム層の破断強度よりホログラム層を被着体か
ら剥離する際の剥離強度が大であるため、体積ホログラ
ム層6が凝集破壊され、その再使用を不可能とできる。
【0072】なお、破断強度と剥離強度は、直接に数値
での比較はできないが、体積ホログラム層、表面保護フ
イルム、粘着剤層の各材質に対応したそれぞれの破断強
度や層間の剥離強度を求めておき、上記の如き剥離状況
を可能とする場合に対応させて、その大小関係を実験的
に決定するとよい。このように規定する点は、本発明に
おける他の体積ホログラム積層体においても同様であ
る。
【0073】表面保護フイルム7は、ポリエチレンフイ
ルム、ポリプロピレンフイルム、ポリ弗化エチレン系フ
イルム、ポリ弗化ビニリデンフイルム、ポリ塩化ビニル
フイルム、ポリ塩化ビニリデンフイルム、エチレン−ビ
ニルアルコールフイルム、ポリビニルアルコールフイル
ム、ポリメチルメタクリレートフイルム、ポリエーテル
スルホンフイルム、ポリエーテルエーテルケトンフイル
ム、ポリアミドフイルム、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合フイルム、ポ
リエチレンテレフタレートフイルム、ポリイミドフイル
ム等が例示され、保護フイルムの膜厚としては2μm〜
200μm、好ましくは10μm〜50μmである。表
面保護フイルムは、必要に応じて、その外表面にハード
コート処理が施されていてもよい。ハードコート処理
は、例えばシリコーン系、含フッ素シリコーン系、メラ
ミンアルキッド系、ウレタンーアクリレート系(紫外線
硬化型)等をディッピング法、スプレー法、ロールコー
ト法等により、膜厚1μm〜50μmになるよう塗布す
るとよい。
【0074】また、後述する第2の体積ホログラム積層
体にあっては、表面保護フイルム7のハードコート処理
面には、偽造に際して例えば他のフイルムを貼着して剥
離されるのを防止するために離型処理が施されるとよ
い。離型処理は、フッ素系離型剤、シリコーン系離型
剤、ステアリン酸系離型剤、ワックス系離型剤等をディ
ッピング法、スプレー法、ロールコート法等により塗布
するとよい。
【0075】本発明における粘着剤層は、例えばアクリ
ル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、またはこれらの共重
合体、スチレン−ブタジエン共重合体、天然ゴム、カゼ
イン、ゼラチン、ロジンエステル、テルペン樹脂、フェ
ノール系樹脂、スチレン系樹脂、クロマンインデン樹
脂、ポリビニルエーテル、シリコーン樹脂等が例示さ
れ、また、アルファ−シアノアクリレート系、シリコー
ン系、マレイミド系、スチロール系、ポリオレフィン
系、レゾルシノール系、ポリビニルエーテル系粘着剤が
例示される。これらの粘着剤層の厚みとしては、4μm
〜30μmが好ましい。
【0076】ホログラム層6と被着体2とを接着させる
粘着剤層5は、図示しないが、着色層をその層中に含有
させるとよい。これにより、体積ホログラムの背景色と
でき、コントラストに優れるホログラム像とできる。粘
着剤層5中に着色層を含有させることができる点は、後
述する本発明の他の体積ホログラム積層体にあっても、
同様である。なお、粘着剤層を着色することも考えられ
るが、着色剤が体積ホログラム層へ移行し、ホログラム
記録に影響を与えるので好ましくない。
【0077】着色層を粘着剤層中に含有させるには、粘
着剤層/着色層/粘着剤層の積層構成とするとよく、着
色層としては、着色粘着剤層、印刷層、光反射層、着色
樹脂フイルム等が例示される。
【0078】着色粘着剤層としては、透明粘着剤中に着
色剤として顔料、染料の単独、または混合物を含有させ
たものである。顔料としては、カーボンブラック、銅−
鉄−マンガン、アニリンブラック等の黒色顔料、また、
Cr,Ti,Fe,Co,Ni,Cu,Ag,Au,G
e,A1,Mg,Sb,Pb,Pd,Cd,Bi,S
n,Se,In,Ga,Rb等の金属粉及びその酸化
物、窒化物等の粉末を単独若しくは2種類以上組み合わ
せたもの、また、ナフトールレッドF5RK、フタロシ
アニンブルー等の着色顔料、赤外線反射顔料を単独また
は混合して用いられる。顔料として、着色した赤外線反
射顔料を使用すると、ホログラム記録層のバック層を可
視光とは相違した状態に変化させることができる。顔料
は、その平均粒子径が10μm以下、好ましくは1μm
以下とするとよい。また、染料としては、アシッドブラ
ック、クロムブラック、リアテクティブブラック等の黒
色染料、また、ディスパースレッド、カチオンブルー、
カチオンイエロー等の染料が例示され、単独または混合
して用いられる。
【0079】顔料または染料は、粘着剤層中に1重量%
〜40重量%、好ましくは10重量%〜30重量%含有
させるとよく、着色された粘着剤層の膜厚は1μm〜1
00μm、好ましくは5〜30μmに塗布形成されると
よい。着色された粘着剤層は、O.D.値が1.5以
上、好ましくは1.9以上であり、また、ホログラム層
の回折波長の光を50%以上、好ましくは80%以上吸
収するものとするとよい。これにより、コントラストに
優れるホログラム画像とできる。
【0080】印刷層としては、印刷インキを使用したベ
タおよび/または文字パターンからなる印刷層であり、
それ自体で粘着剤層上に転写形成できるものである。
【0081】光反射層としては、金属薄膜を用いること
ができ、粘着剤層上に設けるとよい。金属薄膜として
は、例えば、Cr,Ti,Fe,Co,Ni,Cu,A
g,Au,Ge,A1,Mg,Sb,Pb,Pd,C
d,Bi,Sn,Se,In,Ga,Rb等の金属及び
その酸化物、窒化物等を単独若しくは2種類以上組み合
わせて形成される薄膜である。上記金属薄膜の中でもA
1,Cr,Ni,Ag,Au等が特に好ましく、その膜
厚は1〜10000nm、望ましくは20〜200nm
である。
【0082】また、着色樹脂フイルムとしては、透明プ
ラスチックフイルムに着色剤を含有した着色樹脂フィル
ム、また、透明プラスチックフイルム上に着色層を設け
たものが例示される。
【0083】第1の体積ホログラム積層体を作製するに
は、第1の体積ホログラム積層体作製用ラベルを使用し
て作製される。第1の体積ホログラム積層体作製用ラベ
ルは、図2(a)に示す第1の体積ホログラム積層体に
おいて、その被着体2に代えて、剥離シートを積層した
ものである。
【0084】剥離シートとしては、表面をフッ素系離型
剤、シリコーン系離型剤により離型処理したポリエチレ
ンフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリ弗化エチレ
ン系フイルム、ポリ弗化ビニリデンフイルム、ポリ塩化
ビニルフイルム、ポリ塩化ビニリデンフイルム、エチレ
ン−ビニルアルコールフイルム、ポリビニルアルコール
フイルム、ポリメチルメタクリレートフイルム、ポリエ
ーテルスルホンフイルム、ポリエーテルエーテルケトン
フイルム、ポリアミドフイルム、テトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合フイル
ム、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリイミド
フイルム、剥離紙等が例示され、膜厚は2μm〜200
μm、好ましくは10μm〜50μmである。剥離シー
トは、透明、または、カーボンブラック等の隠蔽性顔料
を練り込んだ不透明フィルムであってもよく、枚葉状、
ロール状とされる。本発明の体積ホログラム積層体作製
用ラベルは、剥離シートを剥離した後、その粘着剤層側
から被着体上に積層され、本発明の第1の体積ホログラ
ム積層体とされる。
【0085】第1の体積ホログラム積層体作製用ラベル
の作製方法の一例を示す。 (1) 表面保護フィルム/ホログラム形成用材料層/離
型性シートの第1積層体 (2) 離型性シート/粘着剤層/剥離性シートの第2積
層体 を別々に作製しておく。
【0086】まず、第1積層体のホログラム記録媒体に
ホログラム記録−加熱処理を行なった後、離型性シート
を剥離し、露出したホログラム層面に第2積層体をその
離型性シートを剥離して積層し、表面保護フィルム/ホ
ログラム層/粘着剤層/剥離性シートからなる積層体を
作製する。次いで、得られた積層体に高圧水銀灯を使用
して紫外線照射し、体積ホログラム層を定着処理する。
また、高圧水銀灯を使用して体積ホログラム層を定着処
理する操作は、ホログラム記録媒体にホログラム記録−
加熱処理を行なった後に引き続いて実施してもよい。
【0087】次に、本発明の第2の体積ホログラム積層
体は、図3(a)に示すように、第1の体積ホログラム
積層体において、その表面保護フィルム7が体積ホログ
ラム層6に対して易接着性、すなわち接着性の高いもの
とされる。第2の体積ホログラム積層体の層構成は、表
面保護フィルム7と体積ホログラム層6との間の剥離強
度を除けば、第1の体積ホログラム積層体と同じであ
る。
【0088】表面保護フィルムを体積ホログラム層に対
して易接着性とするには、(1) 表面保護フィルムの体積
ホログラム層積層側表面をコロナ処理、火炎処理等によ
り表面処理した後、ホログラム形成材料を塗布し体積ホ
ログラム層とする方法、(2) 表面保護フィルムをウレタ
ンアクリル共重合体、ポリエステル樹脂等のアンカー剤
を使用してアンカーコート処理した後、そのアンカー処
理面にホログラム形成材料を塗布し体積ホログラム層と
する方法、(3) 表面保護フィルムと体積ホログラム層間
に第1の体積ホログラム積層体の項で説明した粘着剤を
使用し粘着剤層を設ける方法のいずれかを採用するとよ
い。
【0089】第2の体積ホログラム積層体にあっては、
表面保護フィルムと体積ホログラム層との間の剥離強度
(α)をホログラム層における破断強度(β)より大き
くすると同時に表面保護フィルムと体積ホログラム層と
の間の剥離強度(α)を、被着体と体積ホログラム層と
の間の剥離強度(γ)と表面保護フィルムの破断強度
(δ)より小さくする。すなわち、上記の破断強度、剥
離強度の関係をまとめると、β<α<<γ・δで示され
る。
【0090】表面保護フィルムと体積ホログラム層との
間の剥離強度(α)は、0.3kgf/25mm〜5k
gf/25mmの程度とするとよく、また、β、γ、δ
は第1の体積ホログラム積層体と同様である。
【0091】体積ホログラム層6の剥離に際しては、図
3(b)に示すように、ホログラム層6を表面保護フィ
ルム7と共に剥離しようとしても、被着体2との剥離強
度がより大きいため、体積ホログラム層6の層内で凝集
破壊が生じ、その再使用を不可能とできる。
【0092】また、図4(a)に示すように、表面保護
フイルム7が体積ホログラム層6上に第2粘着剤層9を
介して積層される場合には、体積ホログラム層6と第2
粘着剤層9との間、また、図示しないが体積ホログラム
層6と第1粘着剤層5との間、またはその両方に両層間
の接着強度を部分的に異ならせる層(以下、パターンと
もいう)10をパターン状に設けるとよい。
【0093】パターン10が、第1粘着剤層5とホログ
ラム層6との間のみに設けられる場合には、第2粘着剤
層9は上述の粘着剤以外に、ヒートシール剤である、例
えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン
−イソブチルアクリレート共重合体樹脂、ブチラール樹
脂、ポリ酢酸ビニル及びその共重合体樹脂、セルロース
誘導体、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリビニルエ
ーテル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹
脂、ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂、又はフェノー
ル樹脂を使用してもよい。あるいは、SBS(スチレン
−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー)、SIS
(スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマ
ー)、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチ
レンブロックコポリマー)等の熱可塑性エラストマー、
又は反応ホットメルト性樹脂等を使用して形成してもよ
い。
【0094】第1粘着剤層5、及び第2粘着剤層9は、
上記したような材料を使用し、膜厚4μm〜30μmに
なるよう公知の方法で形成するとよい。
【0095】被着体2とホログラム層6との間の接着強
度(γ)は、ホログラム層6と表面保護フイルム7との
問の接着強度(α)よりも大きく、好ましくは0.1k
gf/25mm以上大きく設定するとよい。そのために
は、使用する粘着剤の種類を変えて接着力の異なる粘着
剤をそれぞれに使用するか、接着強度の異なる粘着剤を
混合して使用し、その際の混合比の異なる2種の混合接
着剤を使用して、適当な接着強度差が生じるようにする
とよい。また、主成分となる粘着剤は共通としておき、
イソシアネート系架橋剤のような架橋剤、タッキファイ
ヤー樹脂の添加量を変えることにより接着強度の大小を
付ける等のいずれの方法によってもよい。
【0096】パターン10としては、接着強度を弱める
層または接着強度を強める層がある。接着強度を弱める
層としては、粘着剤層を形成する粘着剤に離型剤を添加
した塗布材料を使用して形成されるとよい。粘着剤の種
類を相違すると、屈折率の違いにより、そのような離型
パターン加工を施してあることが外観から分かってしま
う可能性がある。離型剤としては、フッ素系離型剤、シ
リコーン系離型剤、ステアリン酸系離型剤、ワックス系
離型剤等が例示され、粘着剤100重量部に対して1重
量部〜20重量部の添加割合とするとよい。離型剤が2
0重量部より多いと、粘着剤層との接着性の低下や、粘
着剤層との屈折率の相違が生じ、そのような加工を施し
てあることがわかるので好ましくない。両層間の接着強
度を弱める層10は、粘着剤層表面に乾燥膜厚1μm〜
3μmになるように、グラビア印刷、シルク印刷、パッ
ド印刷等によりパターン状に塗布形成するとよい。
【0097】なお、第1粘着剤層および/または第2粘
着剤層における粘着剤が紫外線や電子線等の電離放射線
の照射によりホログラム層との接着性を相違させること
ができるものである場合には電離放射線をパターン状に
照射し、架橋を部分的に行なわせる方法によりパターン
10を形成してもよい。
【0098】粘着剤層及び接着強度を弱める層は、セパ
レーターと称する、表面が剥離性のシートの剥離性面に
まず粘着剤を塗布して粘着剤層を形成した後、その表面
にパターン状に接着強度を弱める層を転写等により積層
し、さらに、そのパターン層側からホログラム層面に圧
着されるとよい。セパレーターに粘着剤を塗布してすぐ
に適用する場合には、セパレーターは1枚でよいが、2
枚のセパレーターの間に粘着剤層を挟んだものを作り、
まず、一方のセパレーターを剥がして接着させ、その
後、他方のセパレーターを剥がして接着させる「両面テ
ープ」を使用するような方法もあり、適宜に使い分ける
とよい。
【0099】第2粘着剤層9とホログラム層6との間
に、両層間の接着強度を弱める層をパターン状に設けて
おくことにより、図4(b)に示すように、体積ホログ
ラム層を剥離しようとするとパターン10と接するホロ
グラム層6は破断されないが、それ以外の部位のホログ
ラム層6は第1粘着剤層と第2粘着剤層との間で凝集破
壊される。すなわち、ホログラム層6はパターン10に
応じて破断され、再使用を不可能とできる。
【0100】また、パターン10として、接着強度を部
分的に強める層としてもよい。この場合には、体積ホロ
グラム層の剥離パターンは接着強度を部分的に弱める層
とは逆パターンとなる。接着強度を強める層としては、
上述した粘着剤層より接着強度の高いアクリル樹脂、ウ
レタン樹脂、アクリルウレタン共重合樹脂、ポリエステ
ル樹脂等の接着剤を用いてパターン10を形成するか、
また、粘着剤にイソシアネート系架橋剤のような架橋
剤、タッキファイヤー樹脂の添加剤を添加したものを用
いてパターン10を形成するとよい。
【0101】接着強度を部分的に強める層は、接着強度
を部分的に弱める層と同様、インキ化し、粘着剤層上に
グラビア印刷、シルク印刷、パッド印刷等により0.1
〜5.0μm、好ましくは0.5〜3μmの厚みにパタ
ーン状に印刷するとよい。厚みをこれ以上大きくする
と、パターン10の層内で凝集破壊が生じたり、粘着剤
層との屈折率の相違が生じ、そのような加工を施してあ
ることがわかるので好ましくない。また、パターン10
を複数箇所に設ける場合には、接着強度を弱める層と接
着強度を強める層とを組み合わせて使用してもよい。
【0102】パターン10は、粘着剤層におけるホログ
ラム積層面に、点状、縞状、格子状、記号状、その他の
模様状、あるいは文宇状に設けるとよい。文宇状に設け
る場合には「使用済」、「無効」、「開封済」などの剥
がした事が分かるような文言形状を塗布形成するとよ
く、その場合には、より偽造防止効果に優れるものとで
きる。
【0103】第2の体積ホログラム積層体作製用ラベル
の作製方法を説明する。 (1) 積層面を易接着性とした表面保護フィルム/ホロ
グラム形成用材料層/離型性シートの第1積層体、(2)
離型性シート/粘着剤層/剥離性シートの第2積層体
を別々に作製する。
【0104】まず、第1積層体のホログラム記録媒体に
ホログラム記録−加熱処理を行なった後、離型性シート
を剥離し、露出したホログラム層面に第2積層体をその
離型性シートを剥離して室温で積層し、積層面を易接着
性とした表面保護フィルム/ホログラム層/粘着剤層/
剥離性シートの積層体とする。そして、高圧水銀灯で定
着処理することにより、本発明の第2の体積ホログラム
積層体作製用ラベルを作製する。高圧水銀灯を使用して
体積ホログラム層を定着処理する操作は、ホログラム記
録媒体にホログラム記録−加熱処理を行なった後に引き
続いて実施してもよい。第2の体積ホログラム積層体
は、得られたラベルにおける剥離性シートを剥離してそ
の剥離面から被着体に貼着することにより作製される。
【0105】本発明の第3の体積ホログラム積層体は、
図5(a)に示すように、第1の体積ホログラム積層体
における表面保護フィルムを表面保護用塗布膜8とし、
その表面保護用塗布膜に対して剥離可能な基材11が積
層されるものである。それ以外の積層構成は第1の体積
ホログラム積層体と同様である。
【0106】基材11は、第3の体積ホログラム積層体
の未使用時にあっては、体積ホログラム層に対して耐傷
性、耐光性、耐候性等の表面保護能を有するとともに、
使用時にあっては剥離されて使用されるものである。基
材11における表面保護用塗布膜積層面には、離型処理
等を行なってもよいが、基材11はラベルにおいては剥
離シートと共に体積ホログラム層6を支持するものであ
り、一定の接着力で接着している必要がある。なお、体
積ホログラム積層体の使用に際しては、基材11は剥離
される必要があるので、後述するように、表面保護用塗
布膜8における離型性を利用して基材の接着性、剥離性
を制御するとよい。
【0107】基材11としては、ポリエチレンフイル
ム、ポリプロピレンフイルム、ポリ弗化エチレン系フイ
ルム、ポリ弗化ビニリデンフイルム、ポリ塩化ビニルフ
イルム、ポリ塩化ビニリデンフイルム、エチレン−ビニ
ルアルコールフイルム、ポリビニルアルコールフイル
ム、ポリメチルメタクリレートフイルム、ポリエーテル
スルホンフイルム、ポリエーテルエーテルケトンフイル
ム、ポリアミドフイルム、テトラフルオロエチレン−パ
ーフルオロアルキルビニルエーテル共重合フイルム、ポ
リエチレンテレフタレートフイルム、ポリイミドフイル
ム等が例示される。膜厚は2μm〜200μm、好まし
くは10μm〜50μmである。基材は透明であっても
よいが、カーボンブラック等の隠蔽性顔料を練り込んだ
不透明性フィルムとするとよく、これにより、使用時ま
でホログラム層を保護することができると共に基材の剥
がし忘れを防止できる。
【0108】表面保護用塗布膜8は、体積ホログラム層
6との接着性と基材11との剥離性が要求され、また、
基材11が剥離された後は、体積ホログラム層の保護層
として機能する層である。そのため、保護性の観点から
ポリメチルメタクリレート等のメタクリル系樹脂を主バ
インダーとし、ハードコート性、印字性、スリップ性等
を付与するために各種添加剤を適宜含有する。バインダ
ーとしては、その他、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポ
リ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、シリコーン樹脂、
塩化ゴム、カゼイン等が例示される。また、添加剤とし
ては、各種界面活性剤、ワックス、金属化合物のうち1
種または2種以上の混合物が添加される。表面保護用塗
布膜は有機溶剤でインキ化し、基材11上に塗布等の方
法によって形成されるとよく、その厚みは表面保護性を
考慮すると0.1μm〜3μmが好ましい。
【0109】表面保護用塗布膜8は、基材11との間の
剥離力が0.001〜0.1kgf/25mm(90°
剥離)、好ましくは0.001〜0.005kgf/2
5mmになるようにその材質等を適宜選択して形成する
のが好ましい。また、基材11と表面保護用塗布膜8と
の間の剥離力は、表面保護用塗布膜と体積ホログラム層
との間の剥離力、また、体積ホログラム層と被着体との
間の剥離力のいずれよりも小さく設定されるとよい。な
お、基材の破断強度は、MD(フィルムの長さ方向)、
TD(フィルムの巾方向)いずれの方向においても10
kgf/mm2以上、好ましくは15kgf/mm2
上のものである。
【0110】第3の体積ホログラム積層体は、体積ホロ
グラム層と表面保護用塗布膜とからなる積層体における
破断強度(ζ)を、被着体から体積ホログラム層と表面
保護用塗布膜とからなる積層体を剥離する際の剥離強度
(ε)より小さくしたことを特徴とする。すなわち、上
記の破断強度、剥離強度の関係をまとめると、ζ<<ε
で示される。
【0111】体積ホログラム層と表面保護用塗布膜とか
らなる積層体における破断強度(ζ)は0.005kg
f/mm2 〜0.05kgf/mm2 のものである。ま
た、被着体から体積ホログラム層と表面保護用塗布膜と
からなる積層体を剥離する際の剥離強度(ε)は0.5
kgf/25mm〜3kgf/25mmの程度とすると
よい。
【0112】本発明の第3の体積ホログラム積層体は、
図5(b)に示すように、基材11を剥離した後に、被
着体2からホログラムシールを剥離しようとすると、体
積ホログラム層6が凝集破壊され、その再使用を不可能
とできる。
【0113】また、図6(a)に示すように、粘着剤層
5と体積ホログラム層6との間、また、図示しないが体
積ホログラム層6と表面保護用塗布膜8との間、又はそ
の両方にパターン10を設けることにより偽造防止性に
優れるものとできる。
【0114】パターン10は、上述した第2の体積ホロ
グラム積層体におけるものと同様、接着強度を弱める層
または接着強度を強める層とでき、上述同様に適用する
とよい。
【0115】図6(b)に示すように、第2粘着剤層9
とホログラム層6との間に、両層間の接着強度を弱める
層をパターン状に設けておくことにより、体積ホログラ
ム層を剥離しようとするとパターン10と接するホログ
ラム層6は破断されないが、それ以外の部位のホログラ
ム層6は粘着剤層5と表面保護用塗布膜8との間で凝集
破壊される。すなわち、ホログラム層6はパターン10
に応じて破断され、再使用を不可能とできる。
【0116】第3の体積ホログラム積層体の作製方法を
説明する。 (1) 離型性シート/ホログラム形成用材料層/離型性シ
ートの第1積層体、(2) 離型性シート/粘着剤層/剥離
性シートの第2積層体、(3) 基材/表面保護用塗布膜の
各積層体を別々に作製する。
【0117】まず、第1積層体のホログラム記録媒体に
ホログラム記録−加熱処理を行なった後、離型性シート
を剥離し、露出したホログラム層面に、第3積層体をそ
の表面保護用塗布膜面から80℃程度でラミネートし、
基材/表面保護用塗布膜/体積ホログラム層/離型性シ
ートの積層体とする。さらに、得られた積層体の離型性
シートを剥離した後、その剥離面に第2積層体をその離
型性シートを剥離して室温でラミネートし、高圧水銀灯
で定着処理して、基材/表面保護用塗布膜/体積ホログ
ラム層/粘着剤層/剥離性シートの本発明の第3の体積
ホログラム積層体作製用ラベルを作成するとよい。高圧
水銀灯を使用して体積ホログラム層を定着処理する操作
は、ホログラム記録媒体にホログラム記録−加熱処理を
行なった後に引き続いて実施してもよい。第3の体積ホ
ログラム積層体は、ラベルにおける剥離性シートを剥離
してその剥離面から被着体に貼着することにより作成さ
れる。
【0118】本発明のそれぞれの体積ホログラム積層体
作製用ラベルは、予め、貼る対象やその部分の形状に合
わせて切断しておくとよい。また、剥離シートを伴うと
きは、剥離性シート以外の部分に切れ目を入れておくこ
とにより、大きいサイズや巻き取った形のラベルから、
所定の形状の個々のラベルを取り出して、貼る対象に適
用することができる。剥離性シート以外の部分のみに切
れ目を入れておくには、ラベルの上面側から打ち抜き刃
を剥離性シートの厚み分を残したストロークにより上下
動させればよい。また、所定の形状の個々のラベルを残
して、隣接するラベルとの間の剥離性シート以外の各層
を除去しておいてもよい。この場合、剥離性シートの境
界部に、個々のラベルを分離可能とするミシン目を施し
ておいてもよい。
【0119】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0120】(実施例1)第1の体積ホログラム積層
体、体積ホログラム積層体作製用ラベルの作成 (表面保護フィルム/ホログラム形成材料層/離型性シ
ートの第1積層体)ポリエチレンテレフタレートフィル
ム{東レ(株)製、ルミラーT−60、厚み50μm、
破断強度:(MD)22.0kgf/mm2 、(TD)
22.0kgf/mm2 )}上に、ホログラム形成材料
として、下記組成 ・ ポリメチルメタクリレート系樹脂(Tg:100℃)を基本バインダーとす る体積ホログラム形成用感光性樹脂組成物 ・・ 60重量部 ・ メチルエチルケトン ・・ 25重量部 ・ トルエン ・・ 15重量部 からなる塗液を乾燥膜厚10μmとなるようにグラビア
コート塗工し、塗工面に表面離型処理PETフィルム
(「SP−PET」50μm、東セロ(株)製)を貼り
付け、第1の積層体を作成した。
【0121】(離型性シート/粘着剤層/剥離性シート
の第2積層体)粘着剤として、下記の組成のものを使用
した。
【0122】
【表1】
【0123】表面離型処理PETフィルム(「SP−P
ET」50μm、東セロ(株)製)上に、上記組成の粘
着剤をコンマコーターを用いて、乾燥膜厚10μmにな
るように塗布し、その塗布面に表面離型処理PETフィ
ルム(「SP−PET」50μm、東セロ(株)製)を
積層し、第2積層体を得た。
【0124】(ホログラム記録)第1積層体におけるホ
ログラム層に514nmの波長をもつレーザー光を用い
てリップマンホログラムを記録した後、100℃で10
分間加熱した。
【0125】(粘着剤層の積層)ホログラムを記録した
第1積層体から離型性シートを剥離し、そのホログラム
層面に第2積層体をその離型性シートを剥離して室温で
ラミネートした。その後、高圧水銀灯により3000m
J/cm2の紫外線照射を行ない、定着処理し、表面保
護フィルム/体積ホログラム層/粘着剤層/剥離性シー
トの本発明の第1の体積ホログラム積層体作製用ラベル
を得た。
【0126】(ホログラムシールの形成)ホログラムラ
ベルから剥離シートを剥離し、被着体として、クレジッ
トカード大の顔写真付きの身分証明書を準備し、顔写真
を封印するため写真上に室温でラミネートして24時間
放置し、ホログラムシールを形成した。ホログラムシー
ルを写真上から剥がそうとしたところ、表面保護フィル
ムが剥離し、さらに体積ホログラム層を剥離しようとし
たが、体積ホログラム層の層内で凝集破壊が生じ、被着
体から剥離できず、ホログラムは再生不能であった。
【0127】(体積ホログラム層の破断強度の測定)ホ
ログラム記録をし、加熱処理した上記の第1積層体を、
高圧水銀灯により3000mJ/cm2の紫外線照射を
行ない、定着処理した。得られた体積ホログラム層の破
断強度をJIS K7127−1989の規定に従い測
定したところ、破断強度は2.86kgf/mm2 であ
り、また、破断伸度は4.9%であった。また、ガラス
転移温度は97℃であった。
【0128】(表面保護フィルムと体積ホログラム層と
の間の剥離強度の測定)表面保護フィルムと体積ホログ
ラム層との間の剥離強度を測定したところ、0.012
kgf/25mmであった。
【0129】(体積ホログラム層と被着体との間の剥離
強度の測定) (1) 上記の第1積層体を利用し、PETフイルム/ホロ
グラム形成用材料層/離型性シートの積層体を作製し、
上記のホログラム記録と同様の記録・加熱処理を行なっ
た。
【0130】(2) 別に、離型性PETフイルム(帝人
(株)製、「HP−7〕厚み50μm)表面に粘着剤
(ニッセツPE−118、日本カーバイド社製)を乾燥
膜厚10μmで塗布した。
【0131】(3) (1) で作製したホログラム積層体の
離型性シートを剥離した面に、(2) で作製した積層体の
粘着剤層面をラミネートした後、UV露光処理し、PE
Tフイルム/ホログラム形成用材料層/粘着剤層/離型
性PETフイルムからなるラベルを作製し、上記と同様
に、被着体上に張り付けし、ホログラムシールを形成し
た。
【0132】得られたホログラムシールについて、体積
ホログラム層と被着体との間の剥離強度を測定したとこ
ろ、その剥離強度は3.2kgf/25mmであった。
【0133】(実施例2)第2の体積ホログラム積層
体、体積ホログラム積層体作製用ラベルの作成 (積層面をコロナ処理とした表面保護フィルム/ホログ
ラム形成材料層/離型性シートの第1積層体)ポリエチ
レンテレフタレートフィルム{東レ(株)製、ルミラー
T−60、厚み50μm、破断強度:(MD)22.0
kgf/mm2 、(TD)22.0kgf/mm2 )}
の表面をコロナ処理して易接着性としたその易接着性面
に、ホログラム形成材料として、下記組成 ・ ポリメチルメタクリレート系樹脂(Tg:100℃)を基本バインダーとす る体積ホログラム形成用感光性樹脂組成物 ・・ 60重量部 ・ メチルエチルケトン ・・ 25重量部 ・ トルエン ・・ 15重量部 からなる塗液を乾燥膜厚10μmとなるようにグラビア
コート塗工し、塗工面に表面離型処理PETフィルム
(「SP−PET」50μm、東セロ(株)製)を貼り
付け、第1の積層体を作成した。
【0134】実施例1における第1積層体に代えて、上
記第1積層体を使用した以外は、同様にして第2の体積
ホログラム積層体作製用ラベルおよび第2の体積ホログ
ラム積層体を作成した。
【0135】得られた体積ホログラム積層体について、
そのホログラムシールを被着体から剥離しようとした
が、体積ホログラム層の凝集破壊および破断が生じ、被
着体からホログラム層を剥離することができず、ホログ
ラムが再生不能となった。
【0136】(積層面をコロナ処理した表面保護フィル
ムと体積ホログラム層との間の剥離強度の測定)上記で
得た第1の積層体を実施例1同様にホログラム記録と加
熱処理をした。一方、ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム{帝人(株)製、「HP−7」厚み50μm)面に
粘着剤(ニッセツPE−118、日本カーバイド社製)
を乾燥膜厚10μmで塗布した後、その塗布面に上記で
得た第1積層体の離型性シートを剥離し、室温でラミネ
ートし、積層面をコロナ処理とした表面保護フィルム/
体積ホログラム層/粘着剤層/PETフィルム{帝人
(株)製、「HP−7」厚み50μm)のラベルを作製
した後、ホログラムを定着させるためにUV処理し、2
4時間放置した。
【0137】その後、積層面をコロナ処理とした表面保
護フィルムと体積ホログラム層との間の剥離強度を測定
したところ、2.4kgf/25mmであった。
【0138】(実施例3)パターン層を設けた第2の体
積ホログラム積層体、体積ホログラム積層体作製用ラベ
ルの作成 (離型性シート/ホログラム形成材料層/離型性シート
の第1積層体)実施例1で作製した第1の積層体を用意
した。
【0139】(離型性シート/第1粘着剤層/剥離性シ
ートの第2積層体)第1粘着剤として、下記の組成のも
のを使用した。
【0140】
【表2】
【0141】表面離型処理PETフィルム(「SP−P
ET、50μm、東セロ(株)製)上に、上記組成の第
1粘着剤をコンマコーターを用いて、乾燥膜厚10μm
になるように塗布し、その塗布面に表面離型処理PET
フィルム(「SP−PET、50μm、東セロ(株)
製)を積層し、第2積層体を得た。
【0142】(表面保護フィルム/第2粘着剤層/接着
強度を弱めるパターン層/離型性シートの第3積層体)
表面保護フイルム7として、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム{東レ(株)製、ルミラーT−60、厚み5
0μm、破断強度:(MD)22.0kgf/mm2
(TD)22.0kgf/mm2 )}を用意し、下記組
成の第2粘着剤をコンマコーターを用いて、乾燥膜厚1
0μmになるように塗布した。
【0143】
【表3】
【0144】また、別の表面離型処理PETフィルム
(「SP−PET、50μm、東セロ(株)製)上に、
下記組成 ・ アクリル系粘着剤(「ニッセツPE−118」、日本カーバイド(株)製) ・・・・ 100重量部 ・ メチルエチルケトン ・・・・ 30重量部 ・ トルエン ・・・・ 15重量部 ・ 酢酸エチル ・・・・ 15重量部 ・ イソシアネート系架橋剤(「ニッセツCK−101」、日本カーバイド(株 )製) ・・・・ 2重量部 ・ シリコーン(「ST94PA」、東レ(株)製) ・・・・ 8重量部 の塗布液を使用してグラビア印刷により所定の文字印刷
を乾燥膜厚0.5μmで行なった。
【0145】得られた2種類の積層物をその粘着剤側か
らラミネートし、第3積層体を作成した。
【0146】(ホログラム記録)第1積層体におけるホ
ログラム層に514nmの波長をもつレーザー光を用い
てリップマンホログラムを記録した後、100℃で10
分間加熱した。
【0147】(第1粘着剤層の積層)ホログラムを記録
した第1積層体から離型性シートを剥離し、そのホログ
ラム層面に第2積層体をその離型性シートを剥離して室
温でラミネートし、離型性シート/ホログラム層/第1
粘着剤層/剥離性シートの積層体を得た。
【0148】その積層体におけるホログラム層側の離型
性シートを剥離すると共に、上記で得た第3積層体にお
ける離型性シートを剥離し、室温でラミネートし、表面
保護フィルム/第2粘着剤層/接着強度を弱めるパター
ン層/ホログラム層/第1粘着剤層/剥離性シートから
なる積層体とした。
【0149】そして、高圧水銀灯により3000mJ/
cm2の紫外線照射を行ない、定着処理し、本発明の第
2の体積ホログラム積層体作製用ラベルを得た。
【0150】(ホログラムシールの形成)ホログラムラ
ベルから剥離シートを剥離し、被着体として、クレジッ
トカード大の顔写真付きの身分証明書を準備し、顔写真
を封印するため写真上に室温でラミネートして24時間
放置し、ホログラムシールを形成した。得られたホログ
ラムシールは、放置後にあっても、外観上変化がなく、
接着強度を弱める層のパターンを確認することはできな
いものであった。
【0151】また、ホログラムシールを写真上から剥が
そうとしたところ、表面保護フィルムが剥離すると共に
接着強度を弱める層を設けた部分はホログラム層が剥離
し、パターンに応じたデザインで被着体上に残存した。
また、設けない部分におけるホログラム層は層内で凝集
破壊が生じ、被着体と表面保護フィルムの両側に破断さ
れたことが確認できた。
【0152】(実施例4)第3の体積ホログラム積層
体、体積ホログラム積層体作製用ラベルの作成実施例1
と同様に、離型性シート/ホログラム形成用材料層/離
型性シートからなる第1の積層体を用意した。
【0153】実施例1と同様に、離型性シート/粘着剤
層/剥離性シートからなる第2積層体を用意した。
【0154】(基材/表面保護用塗布膜の第3積層体)
ポリエチレンテレフタレートフィルム{東レ(株)製、
ルミラーT−60、厚み50μm、破断強度:(MD)
22.0kgf/mm2 、(TD)22.0kgf/m
2 )}を基材とし、その上にハクリニスUVC−5W
((株)昭和インク工業所製)を乾燥膜厚1μmとなる
ようにグラビアコーターにて塗工し、表面保護用塗布膜
を形成し、第3積層体を作製した。
【0155】第1積層体におけるホログラム形成材料層
に実施例1同様にリップマンホログラムを記録した後、
その離型性シートを剥離し、ホログラム層面に第3積層
体を、その表面保護用塗布膜側から80℃でラミネート
した。これにより、基材/表面保護用塗布膜/体積ホロ
グラム層/離型性シートの積層体を得た。
【0156】この積層体の離型性シートを剥離し、その
剥離面に第2積層体の離型性シートを剥離して室温でラ
ミネートした。その後、高圧水銀灯により3000mJ
/cm2の紫外線照射を行ない、定着処理し、基材/表
面保護用塗布膜/体積ホログラム層/粘着剤層/剥離性
シートからなる本発明の第3の体積ホログラム積層体作
製用ラベルを得た。
【0157】(ホログラムシールの形成)ホログラムラ
ベルから剥離シートを剥離し、被着体として、クレジッ
トカード大の顔写真付きの身分証明書を準備し、顔写真
を封印するため写真上に室温でラミネートして24時間
放置し、ホログラムシールを形成した。基材を剥離した
後、ホログラムシールを写真上から剥がそうとしたとこ
ろ、体積ホログラム層が層内で凝集破壊が生じ、被着体
から剥離できず、ホログラムは再使用不能であった。
【0158】(基材と表面保護用塗布膜との間の剥離強
度の測定)基材と表面保護用塗布膜との間の剥離強度を
測定したところ、0.021kgf/25mmであっ
た。
【0159】(表面保護用塗布膜と体積ホログラム層か
らなる積層体の破断強度の測定)上記で得た基材/表面
保護用塗布膜/体積ホログラム層/離型性シートの積層
体を使用して、表面保護用塗布膜と体積ホログラム層の
積層体の破断強度を測定したところ、2.9kgf/m
2 であった。
【0160】また、基材/表面保護用塗布膜の第3積層
体における基材に代えて、カーボンブラックを練り込ん
だポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ(株)製
「X30」、厚み50μm)を使用した以外は、上記と
同様にして体積ホログラム積層体を作成した。基材を不
透明とすることによりホログラムの意匠および写真を秘
匿できるものであった。
【0161】(実施例5)パターン10を設けた第3の
体積ホログラム積層体、体積ホログラム積層体作製用ラ
ベルの作成 (離型性シート/ホログラム記録材料層/離型性シート
の第1積層体)ポリメチルメタクリレート系樹脂(分子
量200,000)500重量部に3,9−ジエチル−
3′−カルボキシルメチル−2,2′−チアカルボシア
ニン沃素塩5重量部、ジフェニルヨードニウムヘキサフ
ルオロアンチモネート60重量部、2,2−ビス〔4−
(アクリロキシジエトキシ)フェニル〕プロパン800
重量部、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル
800重量部からなるホログラム記録材料を、剥離性P
ETフイルム(50μm、東レ(株)製)上に、乾燥膜
厚10μmとなるようにグラビアコートにて塗工し、塗
工面に表面離型処理PETフイルム(50μm、東セロ
(株)製)を貼付け、離型性シート/ホログラム記録材
料層/離型性シートからなる第1積層体を作製した。
【0162】(ホログラム記録)第1積層体におけるホ
ログラム層に514nmの波長をもつレーザー光を用い
てリップマンホログラムを記録した後、100℃で10
分間加熱し、さらに、高圧水銀灯により3000mJ/
cm2の紫外線照射を行ない、定着処理した。
【0163】(体積ホログラム層の破断強度の測定)得
られた体積ホログラム層の破断強度をJIS K712
7−1989の規定に従い測定したところ、破断強度は
2.18kgf/mm2 であり、また、破断伸度は24
%であった。
【0164】次に、離型性シートを剥離し、ホログラム
層面に実施例4で作製した基材/表面保護用塗布膜から
なる積層体を、その表面保護用塗布膜側から80℃でラ
ミネートし、基材/表面保護用塗布膜/体積ホログラム
層/離型性シートの第2積層体を得た。
【0165】(離型性シート/パターン層/粘着剤層/
着色層/粘着剤層/剥離性シートの第3積層体)離型性
シート上に、組成 ・アクリル系粘着剤(ニッセツPE−118、日本カーバイド工業(株)製) ・・ 100重量部 ・メチルエチルケトン ・・ 30重量部 ・トルエン ・・ 15重量部 ・酢酸エチル ・・ 15重量部 ・イソシアネート系架橋剤(ニッセツCK−101、日本カーバイド工業(株) 製) ・・ 2重量部 ・シリコーン(「ST94PA」、東レ(株)製)・・ 8重量部 からなる塗布液を使用して、乾燥膜厚0.5μmでグラ
ビア印刷による所定の文字印刷し、パターン層を形成し
た。
【0166】ついで、パターン層面に、実施例1で作製
した離型性シート/粘着剤層/離型性シートからなる積
層体をその離型性シートを剥離した面から積層し、離型
性シート/パターン層/粘着剤層/離型性シートからな
る積層体Aを作製した。
【0167】一方、実施例1で作製した離型性シート/
粘着剤層/剥離性シートからなる積層体の離型性シート
剥離面に、下記組成 ・アクリル系粘着剤(日本カーバイド社製「ニッセツPE−118」) ・・・100重量部 ・メチルエチルケトン ・・・ 40重量部 ・酢酸エチル ・・・ 15重量部 ・イソシアネート系架橋剤(日本カーバイド社製「ニッセツCK−101」) ・・・ 2重量部 ・黒色染料( Kayaset black K-R ;日本化薬(株)製) ・・・ 20重量部 の着色剤溶液をただちに乾燥膜厚10μmとなるように
コンマコーターで塗布した。これにシリコンセパレータ
B(東セロ(株)製「SP−PET」膜厚50μm)を
ラミネートし、離型性シート/着色層/粘着剤層/剥離
性シートからなる積層体Bを作製した。
【0168】上記で得た積層体A、積層体Bのそれぞれ
の離型性シートを剥離した後、積層体A、積層体Bを積
層して、離型性シート/パターン層/粘着剤層/着色層
/粘着剤層/剥離性シートからなる第3積層体を得た。
【0169】(第3の体積ホログラム積層体作製用ラベ
ルの作製)上記で得た第2積層体、第3積層体における
それぞれの離型性シートを剥離した後、第2積層体、第
3積層体を積層し、基材/表面保護用塗布膜/体積ホロ
グラム層/パターン層/粘着剤層/着色層/粘着剤層/
剥離性シートからなるラベルを作製した。
【0170】(ホログラムシールの形成)ホログラムラ
ベルから剥離シートを剥離し、被着体として、クレジッ
トカード大の顔写真付きの身分証明書を準備し、顔写真
を封印するため写真上に室温でラミネートして24時間
放置し、ホログラムシールを形成した。
【0171】基材を剥離したところ、着色層を有するた
め、コントラストに優れた体積ホログラムが観察でき
た。また、ホログラムシールを写真上から剥がそうとし
たところ、体積ホログラム層がパターン状に凝集破壊し
た。
【0172】(基材と表面保護用塗布膜との間の剥離強
度の測定)基材と表面保護用塗布膜との間の剥離強度を
測定したところ、0.021kgf/25mmであっ
た。
【0173】(表面保護用塗布膜と体積ホログラム層か
らなる積層体の破断強度の測定)上記で得た基材/表面
保護用塗布膜/体積ホログラム層/離型性シートの第2
積層体を使用して、破断強度を測定したところ、2.2
3kgf/mm2 であった。また、体積ホログラム層と
被着体との間の剥離強度を実施例1と同様に測定したと
ころ、3.02kgf/25mmであった。
【0174】
【発明の効果】本発明の体積ホログラム積層体は、体積
ホログラムに対する保護性に優れると共に、体積ホログ
ラムを剥離しようとすると体積ホログラムを確実に破壊
することができ、偽造防止を確実とするものであり、ま
た、体積ホログラム積層体作製用ラベルは、体積ホログ
ラム積層体の作製を容易になしうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明の体積ホログラム積層体をそ
の正面図で、(b)はそのA−A線での断面図により説
明するための図である。
【図2】 (a)は本発明の第1の体積ホログラム積層
体を断面図により説明するための図で、(b)はその剥
離状態を説明するための図である。
【図3】 (a)は本発明の第2の体積ホログラム積層
体を断面図により説明するための図で、(b)はその剥
離状態を説明するための図である。
【図4】 (a)は本発明の第2の体積ホログラム積層
体の他の形態を断面図により説明するための図で、
(b)はその剥離状態を説明するための図である。
【図5】 (a)は本発明の第3の体積ホログラム積層
体を断面図により説明するための図で、(b)はその剥
離状態を説明するための図である。
【図6】 (a)は本発明の第3の体積ホログラム積層
体の他の形態を断面図により説明するための図で、
(b)はその剥離状態を説明するための図である。
【符号の説明】
1は受験票等の身分証明書、2は被着体、3は写真、4
はホログラムシール、5は粘着剤層または第1粘着剤
層、6は体積ホログラム層、7は表面保護フイルム、8
は表面保護用塗布膜、9は第2粘着剤層、10は両層間
の接着強度を部分的に異ならせる層(パターン層)、1
1は保護基材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 19/12 G09F 19/12 L (72)発明者 大滝 浩幸 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 植田 健治 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 能島 文子 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA01 HB01 HB02 JB02 JB08 KA06 KA37 LA11 2K008 AA13 DD02 FF17 4F100 AK01D AK25 AK42 AR00A AR00B AR00C BA10A BA10C EJ91C GB90 HB31D JK01 JK06 JK08 JL10D JL13A JL13D JL13E JL14C JN06D JN30B

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被着体上に粘着剤層、体積ホログラム
    層、表面保護フィルムが順次積層されてなり、該ホログ
    ラム層における破断強度を前記表面保護フィルムとホロ
    グラム層との間の剥離強度より大きく、かつ、被着体か
    ら該ホログラム層を剥離する際の剥離強度および表面保
    護フィルムの破断強度より小さくしたことを特徴とする
    体積ホログラム積層体。
  2. 【請求項2】 表面保護フィルムは体積ホログラム層上
    から剥離可能であると共に、体積ホログラム層は被着体
    上から剥離不能であり、剥離しようとすると凝集破壊す
    るものであることを特徴とする請求項1記載の体積ホロ
    グラム積層体。
  3. 【請求項3】 被着体上に粘着剤層、体積ホログラム
    層、該ホログラム層に対して易接着性とした表面保護フ
    ィルムが順次積層されてなり、該ホログラム層における
    破断強度を、前記表面保護フィルムとホログラム層との
    間の剥離強度より小さくし、かつ、該表面保護フィルム
    とホログラム層との間の剥離強度を、被着体からホログ
    ラム層を剥離する際の剥離強度および表面保護フィルム
    の破断強度より小さくしたことを特徴とする体積ホログ
    ラム積層体。
  4. 【請求項4】 表面保護フイルムが体積ホログラム層に
    粘着剤層を介して積層されたことを特徴とする請求項3
    記載の体積ホログラム積層体。
  5. 【請求項5】 体積ホログラム層における一方の面、ま
    たは両面に、ホログラム層と該ホログラム層が積層され
    る層との間の接着強度を部分的に異ならせる層がパター
    ン状に設けられ、表面保護フイルムと共にホログラム層
    を剥離する際に、ホログラム層が接着強度を部分的に異
    ならせる層に対応したホログラム層部分と該ホログラム
    層以外のホログラム層部分とにパターン状に破断される
    ことを特徴とする請求項3、または請求項4記載の体積
    ホログラム積層体。
  6. 【請求項6】 体積ホログラム層は表面保護フイルムと
    共に被着体上から剥離不能であり、体積ホログラム層は
    剥離しようとすると凝集破壊するものであることを特徴
    とする請求項3〜請求項5のいずれか1つ記載の体積ホ
    ログラム積層体。
  7. 【請求項7】 被着体上に粘着剤層、体積ホログラム
    層、表面保護用塗布膜、該表面保護用塗布膜に対して剥
    離可能な基材が順次積層されてなり、該基材が剥離され
    た後のホログラム層と表面保護用塗布膜とからなる積層
    体における破断強度を、被着体からホログラム層と表面
    保護用塗布膜とからなる積層体を剥離する際の剥離強度
    より小さくしたことを特徴とする体積ホログラム積層
    体。
  8. 【請求項8】 体積ホログラム層における一方の面に、
    ホログラム層と該ホログラム層が積層される層との間の
    接着強度を部分的に異ならせる層がパターン状に設けら
    れ、基材が剥離された後、体積ホログラム層と表面保護
    用塗布膜とからなる積層フイルムを剥離する際に、接着
    強度を部分的に異ならせる層に対応したホログラム層部
    分と該ホログラム層以外のホログラム層部分とにパター
    ン状に破断されることを特徴とする請求項7記載の体積
    ホログラム積層体。
  9. 【請求項9】 体積ホログラム層は表面保護用塗布膜と
    共に被着体上から剥離不能であり、体積ホログラム層は
    剥離しようとすると破断するものであることを特徴とす
    る請求項7、または請求項8記載の体積ホログラム積層
    体。
  10. 【請求項10】 両層間の接着強度を部分的に異ならせ
    る層が、粘着剤樹脂バインダー100重量部に対して離
    型剤1重量部〜20重量部からなるものであることを特
    徴とする請求項5または請求項8記載の体積ホログラム
    積層体。
  11. 【請求項11】 粘着剤層が、粘着剤層/着色層/粘着
    剤層の積層構成からなり、該着色層が着色粘着剤層、印
    刷層、光反射層、着色樹脂フイルムから選ばれたもので
    あることを特徴とする請求項1、3、7のいずれか1つ
    記載の体積ホログラム積層体。
  12. 【請求項12】 体積ホログラム層の破断強度が0.0
    1kgf/mm2 〜5kgf/mm2 で、かつ、破断伸
    度が0.01%〜50%であることを特徴とする請求項
    1〜請求項11のいずれか1つ記載の体積ホログラム積
    層体。
  13. 【請求項13】 被着体に代えて、粘着剤層上に剥離シ
    ートが積層されたものであることを特徴とする請求項1
    〜請求項12のいずれか1つ記載の体積ホログラム積層
    体作製用ラベル。
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