JP2002081560A - 燃料ポンプの逆止弁 - Google Patents

燃料ポンプの逆止弁

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JP2002081560A
JP2002081560A JP2000312683A JP2000312683A JP2002081560A JP 2002081560 A JP2002081560 A JP 2002081560A JP 2000312683 A JP2000312683 A JP 2000312683A JP 2000312683 A JP2000312683 A JP 2000312683A JP 2002081560 A JP2002081560 A JP 2002081560A
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JP
Japan
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valve
ball valve
check valve
ball
wall
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Application number
JP2000312683A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Honda
義彦 本田
Kosaku Okochi
幸作 大河内
Yoshihiro Takami
美宏 高見
Koichi Iwata
光一 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボール弁の閉弁性を高めることができるとと
もに、部品点数を削減して製品コストを下げることがで
きる逆止弁を提供する。 【解決手段】 逆止弁1の本体2を合成樹脂で形成し、
弁室2aの内壁2eとボール弁3との隙間寸法を、ボー
ル弁3の外径寸法Dに対して0.06D〜0.12Dと
したので、内壁2eとボール弁3との摺動抵抗が少な
く、また、弁室2a内でのボール弁3の左右の移動も少
なく、弁座2cへの着座に時間がかからないので閉弁性
を損なうことがない。また、弁室2aの下流側開口部を
熱カシメにより縮径して縮径部2dを設けスプリング4
の一端を支持するようにしたので、リテーナ15(図
3)が不要となり、製品コストを低減することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料流路の途中に設
けられるボール弁式の逆止弁に関し、詳しくは、ボール
弁の閉弁性を高めるとともに、製品コストを低減するこ
とができる構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は内燃機関の電動燃料ポンプ(以
下、単に燃料ポンプと記す)の吐出口に設けられる逆止
弁の縦断面図である。図3において、不図示の燃料ポン
プの本体10と一体に形成された弁本体12の、外周部
は不図示の燃料ホースが嵌合されるようパイプ状に形成
され、内部は弁13およびスプリング14を収容する円
筒状の弁室12aが形成されている。弁室12aの上流
側(図の下側)開口部は径小に構成され、弁座12cが
形成されている。弁13の上流側は球状に形成されて弁
座12cに当接し、下流側(図の上側)は円柱状に形成
されてスプリング14の内径部が嵌合されている。弁室
12aの下流側開口部はリテーナ15がかしめ付けら
れ、リテーナ15にスプリング14の一端が支持され
る。
【0003】燃料が吐出されると、吐出圧力により弁1
3が開きスプリング14の一端がリテーナ15に当接す
る。燃料は弁13の鍔部13aの外径と弁室内壁12e
との隙間を通過して下流側開口部から不図示の燃料ホー
ス内へ吐出される。不図示の燃料ホースの先に設けられ
た不図示の燃料噴射弁の燃料噴射が停止されると、弁1
3はスプリング14の押圧力により押されて弁座12c
に当接し、逆止弁11を閉弁し燃料の逆流を阻止する。
【0004】しかしながら、逆止弁11を通過する燃料
量は、弁室内壁12eと弁13の鍔部13aの外径との
隙間面積により決定される。そのため、隙間面積を十分
に確保しようとすれば弁13の鍔部13aの外径を小さ
くする必要があり、そうなれば、弁座12c部の流路面
積は弁13の外径寸法に対応して小さくせざるをえな
く、十分な流路を確保することができない弱点を有す
る。そこでその対策として、弁室の内壁に複数の縦溝を
刻設し、縦溝内を通過する燃料により必要燃料流量を確
保する技術が、特開平11−22441号公報の図6お
よび図7に示される、潤滑油のための保持筒として開示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料ポ
ンプの逆止弁として使用される場合には、弁室の内壁と
ボール弁との隙間寸法は、逆止弁の閉弁性において重要
な要因となる。すなわち、隙間寸法が小さすぎる場合
は、内壁とボール弁との摺動抵抗の増大によりボール弁
の閉弁に時間がかかり、閉弁性を損なうおそれがある。
また、隙間寸法が大きすぎる場合は、ボール弁が弁室内
で左右に移動し、弁座への着座に時間がかかり、閉弁性
を損なうおそれがある。また、従来構造においては、ボ
ール弁、スプリング、リテーナの部品点数およびリテー
ナのかしめ付け工数が必要となり、コスト高となる。そ
こで本発明は、ボール弁の閉弁性を高めることができる
とともに、部品点数を削減して製品コストを下げること
ができる逆止弁を提供することを課題とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決を目的と
してなされた請求項1の発明は、燃料流路の途中に設け
られ、本体に形成された弁室の内壁に縦溝を有するボー
ル弁式の逆止弁において、前記本体を合成樹脂で形成す
るとともに、前記弁室の前記内壁と前記ボール弁との隙
間寸法を、前記ボール弁の外径寸法Dに対して0.06
D〜0.12Dとしたことを特徴とする。また、請求項
2の発明は、前記弁室の開口部を熱カシメにより縮径さ
せることにより、縮径部を前記ボール弁のストッパ部ま
たはスプリングの支持部としたことを特徴とする。ま
た、請求項3の発明は、前記逆止弁の弁座部を前記ボー
ル弁の下側になるよう配置し、前記スプリングを使用せ
ず、前記ボール弁の自重により閉弁することを特徴とす
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の望ましい実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
に係る逆止弁の部分縦断面図である。図1において、逆
止弁1の合成樹脂製の本体2の中央には円筒状の弁室2
aが形成され、弁室2aから上流側(図の下側)に径小
の燃料通路2bが設けられて弁座2cが形成されてい
る。弁室の2a下流側(図の上側)開口部は熱カシメに
より縮径され、縮径部2dを形成している。弁室2a内
には金属製のボール弁3が収容され、スプリング4によ
り弁座2cに押圧されている。スプリング4の下流端は
縮径部2dに支持され、上流端はボール弁3に当接して
いる。
【0008】弁室2aの内壁2eには複数の縦溝2fが
刻設されている。弁室2aの内壁2eとボール弁3との
隙間寸法は、ボール弁3の外径寸法Dに対して、0.0
6D〜0.12Dに設定されている。すなわち、本発明
の閉弁性の確認試験に供試したボール弁の外径寸法は5
mmであり、隙間寸法は0.3〜0.6mmのものが最
も閉弁時間が少なかった。弁室2aの外周部は、不図示
の燃料ホースが嵌合されるようパイプ状に形成されてい
る。
【0009】図2は本発明の他の実施形態に係る逆止弁
の部分縦断面図である。図2において、逆止弁5の合成
樹脂製の本体6の中央には円筒状の弁室6aが形成さ
れ、弁室6aから上流側(図の下側)に径小の燃料通路
6bが設けられて弁座6cが形成されている。弁室6a
の下流側(図の上側)開口部は熱カシメにより縮径さ
れ、縮径部6dを形成している。弁室6a内には金属製
のボール弁3が収容され、自重により弁座6cに当接し
ている。弁室6aの内壁6eには複数の縦溝6fが刻設
されている。弁室6aの内壁6eとボール弁3との隙間
寸法は、ボール弁3の外径寸法Dに対して、0.06D
〜0.12Dに設定されている。すなわち、本発明の閉
弁性の確認試験に供試したボール弁の外径寸法は5mm
であり、隙間寸法は0.3〜0.6mmのものが最も閉
弁時間が少なかった。弁室6aの外周部は、不図示の燃
料ホースが嵌合されるようパイプ状に形成されている。
【0010】次に、本発明の実施形態の作用について説
明する。図1において、不図示の燃料ポンプが作動し、
燃料が吐出されるとボール弁3が開き、弁座2cを通過
した燃料は縦溝2fを流れて不図示の燃料ホースへと吐
出される。縦溝2fを流れる燃料量は、内壁2eとボー
ル弁3との隙間が小さくても所定の流量が流れるよう縦
溝2fの流路断面積が確保されている。不図示の燃料ホ
ースの先に設けられた不図示の燃料噴射弁の噴射が停止
すると、ボール弁3の上下圧力が同一となるので、逆止
弁1は閉弁する。この時、内壁2eとボール弁3との隙
間寸法は0.06D以上とされているので、内壁2eと
ボール弁3との摺動抵抗は少なく、ボール弁3は短時間
で円滑に着座する。また、隙間寸法は0.12D以下と
されているので、ボール弁3の弁室2a内での左右の移
動が少なく、ボール弁3は短時間で円滑に着座する。
【0011】また、弁室2aの下流側開口部を熱カシメ
により縮径させ縮径部2dを形成したので、スプリング
4の下流端が縮径部2dにより支持され、リテーナ15
(図3参照)が不要となる。また、図2において、逆止
弁5の弁座6c部をボール弁3の下側(上流側)になる
よう配置し、スプリング4(図1参照)の使用を廃止
し、ボール弁3の自重により閉弁するようにしたので、
リテーナ15(図3参照)およびスプリング4(図1参
照)が不要となる。また、開弁時はボール弁3は縮径部
6dに当接するので外部に飛び出すことはなく、このと
き、縦溝6fの流路断面積は十分な燃料量を流せるよう
確保されているので、流路抵抗になることはない。
【0012】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。すなわち、請求項1の発明にお
いては、弁室の内壁とボール弁との隙間寸法を適正に確
保したので、内壁とボール弁との摺動抵抗が少なく、ま
た、弁室内でのボール弁の左右の移動も少なく、弁座へ
の着座に時間がかからないので閉弁性を損なうことがな
い。また、請求項2の発明においては、弁室の下流側開
口部を熱カシメにより縮径して縮径部を設けスプリング
の一端を支持するようにしたので、リテーナが不要とな
り、製品コストを低減することができる。また、請求項
3の発明においては、スプリングの使用を廃止し、ボー
ル弁の自重により閉弁するようにしたので、製品コスト
をさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る逆止弁の部分縦断面
図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る逆止弁の部分縦断
面図である。
【図3】従来の逆止弁の部分縦断面図である。
【符号の説明】
1 逆止弁 2 本体 2a 弁室 2d 縮径部 2e 内壁 2f 縦溝 3 ボール弁 4 スプリング 5 逆止弁 6c 弁座
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 光一 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 愛 三工業株式会社内 Fターム(参考) 3G066 AB02 BA61 CB09 CD17 CE12 3H051 AA07 BB06 CC11 DD07 EE08 FF15 3H058 AA04 BB03 BB22 BB24 CA20 CC17 EE03 EE14

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料流路の途中に設けられ、本体に形成
    された弁室の内壁に縦溝を有するボール弁式の逆止弁に
    おいて、前記本体を合成樹脂で形成するとともに、前記
    弁室の前記内壁と前記ボール弁との隙間寸法を、前記ボ
    ール弁の外径寸法Dに対して0.06D〜0.12Dと
    したことを特徴とする燃料ポンプの逆止弁。
  2. 【請求項2】 前記弁室の開口部を熱カシメにより縮径
    させることにより、縮径部を前記ボール弁のストッパ部
    またはスプリングの支持部としたことを特徴とする請求
    項1記載の燃料ポンプの逆止弁。
  3. 【請求項3】 前記逆止弁の弁座部を前記ボール弁の下
    側になるよう配置し、前記スプリングを使用せず、前記
    ボール弁の自重により閉弁することを特徴とする請求項
    1または2記載の燃料ポンプの逆止弁。
JP2000312683A 2000-09-06 2000-09-06 燃料ポンプの逆止弁 Pending JP2002081560A (ja)

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