JP2002081285A - 2軸同軸デバイス - Google Patents

2軸同軸デバイス

Info

Publication number
JP2002081285A
JP2002081285A JP2000274418A JP2000274418A JP2002081285A JP 2002081285 A JP2002081285 A JP 2002081285A JP 2000274418 A JP2000274418 A JP 2000274418A JP 2000274418 A JP2000274418 A JP 2000274418A JP 2002081285 A JP2002081285 A JP 2002081285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
auger
rotation
gear
coaxial device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000274418A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Isogai
隆明 磯貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sharyo Ltd
Original Assignee
Nippon Sharyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sharyo Ltd filed Critical Nippon Sharyo Ltd
Priority to JP2000274418A priority Critical patent/JP2002081285A/ja
Publication of JP2002081285A publication Critical patent/JP2002081285A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のオーガ掘削機に着脱可能な2軸同軸デ
バイスを提供すること。 【解決手段】 回転を出力するオーガ25の出力軸25
aに連結する入力軸33と、入力軸33の回転を直接出
力する中軸34と、入力軸33からの回転を歯車式減速
機構42,43,44を介して高トルクに変換して出力
する前記中軸34と同軸に設けられた外軸35とを有す
る2軸同軸デバイス30。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築や土木などの
基礎工事に用いられるオーガに装着するものであって、
オーガの回転出力から作業状況に合ったトルクの回転を
得ることが可能な2軸同軸デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】建築や土木などの基礎工事には、ベース
マシーンである杭打機に装着したオーガによりスクリュ
ーやケーシング、或いは杭自体を回転させて地盤を掘削
し、杭体を地中に構築するさまざまな工法がある。一般
的にオーガは、電動オーガの場合は電動モータ、油圧オ
ーガの場合は油圧モータを出力源とし、減速機を介して
最終の回転軸に回転出力を伝達する構造となっている。
そして、その回転軸に対してスクリューやケーシング、
杭自体が同軸に連結され、オーガの回転出力によって回
転が与えられる。ここで、図6は、杭打機に装着したオ
ーガにスクリューを取り付けた図である。
【0003】例えば、スクリュー27により地盤を掘削
しながら排土を行う工法に使用するオーガ25には、ス
クリュー27による排土効果を上げるために回転数の比
較的高い機種を選択することが多い。しかし、スクリュ
ー27による掘削は、比較的柔らかい上層から堅い地盤
の支持層にまで行われるが、柔らかい上層の途中にも岩
盤などの堅い部分が存在すると、回転数の高いオーガ2
5だけではトルク不足により最後まで掘削することがで
きなかった。
【0004】そこで、従来から、高速・低トルクのオー
ガの他に堅い地盤に対応できる低速・高トルクのオーガ
の2台が用意され、柔らかい地盤では高回転を出力する
軟質地盤用オーガが、また岩盤や支持層などの堅い地盤
では回転数は落ちるが高トルクを出力する硬質地盤用オ
ーガが使用されていた。しかしながら、こうした2台の
オーガを使用することは、切り換えによる作業効率の低
下とともに、設備費用にかかる負担、特に堅い地盤で掘
削する頻度が少ない場合には硬質地盤用オーガを保有す
る経済的負担が大きかった。
【0005】ところで、このような問題に対しては、ト
ルクが異なる2台のオーガを用意することなく、上述し
た一連の作業を1台で可能にした低トルクと高トルクを
両立したオーガが存在する。これは、2軸同軸型オーガ
と呼ばれるものであり、同軸上に中軸と外軸とが設けら
れ、一般的には中軸が低トルク用、そして外軸が高トル
ク用として設けられ、同一モータの回転力を各々ギヤを
介して受け、互いに逆回転して回転を出力するように構
成されたものである。そうして、外軸に掘削ビットを先
端に備えたケーシングを装着して岩盤などの障害物を掘
削撤去し、中軸に装着したスクリューによってケーシン
グ内の掘削を行うようにする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、こうした2軸
同軸型オーガは、高トルクを出力するための外軸に対応
する減速機が大きくなるので、オーガの全長が増えた分
連結するスクリューの長さが短くなってしまう。また、
2軸同軸型オーガ自身の重量が重くなるため、リーダに
装着した際のバランスが悪く、安定させるためにより大
型の杭打機が必要であった。更に、堅い地盤を掘削する
頻度が少ない場合には、2軸同軸型オーガを保有するに
は経済的負担が大きく、そうでなければリースによって
対応するかしなければならなかった。一方、こうした堅
い地盤の場合に限らず、より柔らかい地盤ではオーガの
回転数を更に上げることが有効であることから高回転を
発生させるオーガの要求があり、経済的負担の問題が存
在していた。
【0007】そこで、本発明は、係る課題を解決すべ
く、既存のオーガ掘削機に着脱可能な2軸同軸デバイス
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の2軸同軸デバイ
スは、回転を出力するオーガの出力軸に連結する入力軸
と、入力軸の回転を直接出力する中軸と、入力軸からの
回転を歯車式減速機構を介して高トルクに変換して出力
する前記中軸と同軸に設けられた外軸とを有することを
特徴とする。また、本発明の2軸同軸デバイスは、前記
歯車式減速機構が、前記入力軸に固定された太陽歯車
と、その太陽歯車に噛合して公転する複数の遊星歯車
と、前記外軸に固定され、遊星歯車の周りを回転するリ
ングギヤとを備えるものであることが望ましい。また、
本発明の2軸同軸デバイスは、前記歯車式減速機構が、
前記入力軸に固定された太陽歯車と、固定されたリング
ギヤと太陽歯車との間で公転する複数の遊星歯車と、遊
星歯車の円周方向の移動を前記外軸に伝えるキャリアと
を備えるものであることが望ましい。
【0009】従って、本発明のによれば、既存のオーガ
掘削機に着脱可能な2軸同軸デバイスを提供することが
可能となった。そのため、従来は堅い地盤で使用するこ
とができなかったオーガでも、2軸同軸デバイスを装着
することによって十分なトルクの回転を外軸から出力す
ることができ、しかもスクリューとケーシングとを同軸
に接続した2軸作業が可能となった。これにより、地盤
の堅さによって2台のオーガをそろえたり、別途2軸同
軸型オーガを用意する必要があったが、堅い地盤でも既
存のオーガ1台で対応でき、コスト削減が可能となっ
た。
【0010】更に、本発明の2軸同軸デバイスは、回転
を出力するオーガの出力軸に連結する入力軸と、入力軸
の回転を直接出力する中軸と、前記入力軸からの回転を
歯車式増速機構を介して高回転に変換して出力する前記
中軸と同軸に設けられた外軸とを有することを特徴とす
る。また、本発明の2軸同軸デバイスは、前記歯車式増
速機構が、噛合させた径の異なる駆動歯車と被動歯車と
を複数段設け、当該歯車を介して入力軸から出力軸へ回
転数を増速させて伝達するものであることが望ましい。
【0011】従って、本発明のによれば、既存のオーガ
掘削機に着脱可能な2軸同軸デバイスを提供することが
可能となった。そのため、既存のオーガを利用して、例
えば外軸に連結したケーシング内で中軸に連結したスク
リューにより土とコンクリートを混ぜ合わせる地盤改良
などの2軸作業が可能となり、別途施工装置を備える必
要がなくなるなどのコスト削減が可能となった。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る2軸同軸デバ
イスの一実施形態について図面を参照して説明する。本
実施形態の2軸同軸デバイスは、三点支持式杭打機に装
着されたオーガの補助装置として使用されるものであ
る。ここで、図1にオーガを装着した三点支持式杭打機
を示し、その構成について簡単に説明する。なお、図6
に示す杭打機1も同じ構成からなっている。この三点支
持式杭打機(以下、単に「杭打機」という)1は、クロ
ーラによる走行部2上に操縦席などを備えた旋回体3が
設けられ、その旋回体3のフロントブラケット4にリー
ダ5がバックステー6によって支えられるようにして立
設されている。作業を行うためのオーガ25は、このリ
ーダ5に固定された平行な2本のガイドパイプ7に係合
し、軸方向に沿って摺動するように装着される。
【0013】そして、旋回体3後部の巻き上げドラムか
らワイヤロープ11が繰り出され、立設したガントリ1
2を介してガントリ滑車13と中間滑車14とに数条掛
けされている。一方、バックステー6をリーダ5に連結
させるためのブラケット15には、ペンダントロープ1
6を介して中間滑車14が連結されている。リーダ5
は、こうしたペンダントロープ16を介したワイヤロー
プ11の巻上げによって起こされて垂直な角度が調整さ
れ、起立状態でバックステー6によって支持されるよう
構成されている。そして、リーダ5がバックステー6に
支持された状態では、図示するようにしてワイヤロープ
11が弛むように巻き出されている。
【0014】また、旋回体3に設けられた不図示のドラ
ムには、滑車21を経て繰り出されるワイヤロープ22
が巻回されており、そのワイヤロープ22が、リーダ5
の上端に設けられたトップシーブブロック23の滑車を
介して反対側に送られ、オーガ25上端の滑車に掛けら
れている。そして、そのワイヤロープ22のエンドがト
ップシーブブロック23に止着され、オーガ25がこの
ワイヤロープ22によって吊設される。従って、杭打機
1では、このワイロープ22の巻出し・巻戻しによって
オーガ25の昇降が操作される。
【0015】そして本実施形態では、オーガ25と同様
にしてリーダ5のガイドパイプ7に2軸同軸デバイス2
6が摺動自在に装着され、オーガ25の回転が同軸に連
結されたスクリュー27とケーシング28とに伝えられ
る。2軸同軸デバイス26は、オーガ25と同様ガイド
パイプ7に装着するようにしているが、これは回転を減
速する際に作用するモーメント(回転反力)をリーダ5
で受けるようにしたからである。従って、剛性を持たせ
てオーガ25に一体的に固定すれば、必ずしも2軸同軸
デバイス26をリーダ5に装着するようにしなくてもよ
い。
【0016】続いて、図1で示した2軸同軸デバイス2
6の実施形態について種々の具体例を上げて以下に説明
する。先ず、2軸同軸デバイス26の第1実施形態につ
いて説明する。図2は、オーガに装着した2軸同軸デバ
イスを示した正面図であり、図3は、その2軸同軸デバ
イスを側面方向から示した組立図である。2軸同軸デバ
イス30は、既存のオーガ25に対して着脱可能にした
ものであり、図示するように、デバイス本体31を着脱
用ブラケット32,32で取り付けるようにしたもので
ある。その際、2軸同軸デバイス30は、入力軸33が
オーガ25の出力軸25aに連結され、下側には同軸上
に中軸34と外軸35とが突設されている。また、2軸
同軸デバイス30には、デバイス本体31にガイドギブ
36が取り付けられ、図3に示すようにオーガ25とと
もにガイドパイプ7を摺動するように杭打機1へ装着可
能となっている。
【0017】そして、こうしたデバイス本体31内には
歯車式減速機構が内蔵され、回転数を落として外軸35
から高トルクの回転を発生させるよう構成されている。
2軸同軸デバイス30は、オーガ25の出力軸25aに
入力軸33が固定され、その入力軸33には、中心軸4
1を介して同軸に中軸34が固定されている。また、そ
の中心軸41には、途中に太陽歯車42が固定され、複
数の遊星歯車43,43…がその太陽歯車42と噛み合
わされている。そして、こうした遊星歯車43,43…
には、更にその外側に回転可能なリングギヤ44が噛み
合っている。リングギヤ44は、ベアリング45の内輪
に固定されて回転可能になっており、更にその内輪には
外軸35が固定されている。
【0018】そこで、こうした2軸同軸デバイス30を
用いることによって、杭打機1に装着された既存のオー
ガ25を利用して2軸作業が可能となる。ところで、掘
削を行う場所の地層は、ボーリング調査によって予め確
認することができるため、堅い地盤の存在、即ち2軸同
軸デバイス30の必要性は前もって把握することができ
る。従って、堅い地盤が存在しない場合は、図6に示す
ように、オーガ25の出力軸にスクリュー27が直接取
り付けられて掘削が行われ、一方、堅い地盤の存在する
場合には、図1に示すように、オーガ2に2軸同軸デバ
イス26(30)を装着して用いる。
【0019】2軸同軸デバイス30は、図3に示すよう
にオーガ25に2軸同軸デバイス30を装着し、杭打機
1へガイドギブ36がはめ合わせられる。そして、その
中軸34にはスクリュー27が、外軸35には先端に掘
削ビットを備えたケーシング28が連結される。そこ
で、オーガ25が起動すれば、スクリュー27とケーシ
ング28には逆向きの回転が同時に与えられ、ケーシン
グ28による障害物の掘削撤去と、スクリューによるケ
ーシング28内の掘削とが行われる。そのためのオーガ
25の回転は、次のような中軸34と外軸35との回転
によって実行される。
【0020】第一に、オーガ25が起動すれば、その出
力軸25aから出力される回転は中心軸41を介して中
軸34に直接伝えられる。従って、中軸34からはオー
ガ25の回転出力そのままの回転が得られる。第二に、
オーガ25から出力された回転は、中心軸41に設けら
れた太陽歯車42を回転させ、それによって周りの遊星
歯車43,43…が公転し、更に外側のリングギヤ44
に回転が与えられる。こうした太陽歯車42からリング
ギヤ44への回転伝達は、ギヤ比によってリングギヤ4
4の回転速度を落とし、遊星歯車43,43…の公転に
よって中心軸41とは逆向きの回転となる。従って、そ
のリングギヤ44とともにベアリング45の内輪に固定
された外軸35には、オーガ25からの回転数を落とし
た高トルクの回転が中軸34とは逆向きに与えられる。
【0021】よって、従来は堅い地盤で使用することが
できなかったオーガ25でも、2軸同軸デバイス30を
装着することによって十分なトルクの回転を外軸35か
ら出力することができ、しかもスクリュー27とケーシ
ング28とを同軸に接続した2軸作業が可能となった。
そのため、従来は地盤の堅さによって2台のオーガをそ
ろえたり、別途2軸同軸型オーガを用意する必要があっ
たが、堅い地盤でも既存のオーガ1台で対応でき、コス
ト削減が可能となった。特に、堅い地盤を掘削する作業
頻度が低い場合にその効果は大きい。
【0022】次に、2軸同軸デバイス26の第2実施形
態について説明する。図4は、第2実施形態の2軸同軸
デバイスを側面方向から示した組立図である。2軸同軸
デバイス50は、第1実施形態のものと外観を同様にす
るものであり(図2参照)、デバイス本体51を着脱用
ブラケット52,52で取り付けるようにしたもので、
その入力軸53がオーガ25の出力軸25aに連結さ
れ、同軸上に中軸54と外軸55とが突設されている。
また、2軸同軸デバイス50には、デバイス本体51に
ガイドギブ56が取り付けられ、オーガ25とともにガ
イドパイプ7を摺動するように杭打機1へ装着可能とな
っている。
【0023】そして、2軸同軸デバイス50は、オーガ
25の出力軸25aに入力軸53が固定され、その入力
軸53には、中心軸61を介して同軸に中軸54が固定
されている。また、その中心軸61には、途中に太陽歯
車62が固定され、複数の遊星歯車63,63…がその
太陽歯車62と、デバイス本体51に固定された外側の
リングギヤ64との間に噛み合わされている。そして、
こうした遊星歯車63,63…には、太陽歯車62に沿
って移動する円周方向の移動を伝達するキャリア65が
ベアリングを介して連結され、そのキャリア65の回転
に従うように外軸55がベアリングに固定されている。
【0024】そこで、こうした2軸同軸デバイス50を
用いることにより、堅い地盤の存在する場合には、図1
に示すように杭打機1に装着された既存のオーガ25を
利用した2軸作業が可能となる。2軸同軸デバイス50
は、図4に示すようにオーガ25に2軸同軸デバイス5
0を装着し、杭打機1へとガイドギブ56をはめ合わせ
る。そして、その中軸54にはスクリュー27を、外軸
55には先端に掘削ビットを備えたケーシング28を装
着する。こうしてオーガ25の起動によってスクリュー
27とケーシング28には同方向の回転が同時に与えら
れ、ケーシング28による障害物の掘削撤去と、スクリ
ュー27によるケーシング28内の掘削とが行われる。
そのためのオーガ25の回転は、次のような中軸54と
外軸55との回転によって実行される。
【0025】第一に、オーガ25が起動すれば、その出
力軸25aから出力される回転は中心軸61を介して中
軸54に直接伝えられる。従って、中軸54からはオー
ガ25の回転出力そのままの回転が得られる。第二に、
オーガ25から出力された回転は、中心軸61に設けら
れた太陽歯車62を回転させ、それによって周りの遊星
歯車63,63…が公転し、キャリア65に回転が与え
られる。こうした太陽歯車62からキャリア65への回
転伝達は、ギヤ比によって回転速度が落とされ、太陽歯
車62と同方向に回転する。従って、そのキャリア65
とともに回転する外軸55には、オーガ25からの回転
数を落とした高トルクの回転が中軸54と同方向に与え
られる。
【0026】よって、従来は堅い地盤で使用することが
できなかったオーガ25でも、2軸同軸デバイス50を
装着することによって十分なトルクの回転を外軸55か
ら出力することができ、しかもスクリュー27とケーシ
ング28とを同軸に接続した2軸作業が可能となった。
そのため、 従来は地盤の堅さによって2台のオーガを
そろえたり、別途2軸同軸型オーガを用意する必要があ
ったが、堅い地盤でも既存のオーガ1台で対応でき、コ
スト削減が可能となった。特に、堅い地盤を掘削する作
業頻度が低い場合にその効果は大きい。
【0027】次に、2軸同軸デバイス26の第3実施形
態について説明する。図5は、第3実施形態の2軸同軸
デバイスを側面方向から示した組立図である。本実施形
態の2軸同軸デバイス70では、既存のオーガ25に対
して着脱可能にしたものであるが、前記第1、第2実施
形態のものとは異なり、外軸に高速回転を発生させるよ
うにしたものである。2軸同軸デバイス70は、第1実
施形態のものと外観を同様にするものであり(図2参
照)、デバイス本体71を着脱用ブラケット72,72
で取り付けるようにしたもので、その入力軸73がオー
ガ25の出力軸25aに連結され、同軸上に中軸74と
外軸75とが突設されている。また、2軸同軸デバイス
70には、デバイス本体71にガイドギブ76が取り付
けられ、オーガ25とともにガイドパイプ7を摺動する
ように杭打機1へ装着可能となっている。
【0028】そして、2軸同軸デバイス70は、オーガ
25の出力軸25aに入力軸73が固定され、その入力
軸73には、中心軸81を介して同軸に中軸74が固定
されている。また、その中心軸81には、途中に第1駆
動歯車82が固定され、その駆動歯車82から中間歯車
83を介して第1被動歯車84に順次噛み合わされ、そ
の被動歯車84には同一軸に第2駆動歯車85が固定さ
れている。この場合、第1駆動歯車82より第1被動歯
車84の歯数が少なく、更に第2駆動歯車85より第2
被動歯車87の歯数が少なくなっている。従って、第1
駆動歯車82の回転は、第2被動歯車87へ2段階で増
速されて伝達されるようになっている。また、中心軸8
1と同軸上に配設されたベアリング86には、その回転
可能な外輪に、第2駆動歯車85に噛み合た環状の第2
被動歯車87が設けられ、外軸74が固定されている。
【0029】そこで、こうした2軸同軸デバイス70を
用いることにより、軟らかい地盤からなる箇所では、図
1に示すように杭打機1に装着された既存のオーガ25
を利用した2軸作業が可能となる。外軸74を高速回転
させるときの2軸作業とは、例えばケーシング28内で
スクリュー27により土とコンクリートを混ぜ合わせる
地盤改良を挙げることができる。2軸同軸デバイス70
は、図5に示すようにオーガ25に2軸同軸デバイス7
0を装着し、杭打機1へとガイドギブ76をはめ合わせ
る。そして、その中軸74にはスクリュー27を、外軸
75には先端に掘削ビットを備えたケーシング28を装
着する。こうしてオーガ25の起動によってスクリュー
27とケーシング28には逆向きの回転が同時に与えら
れ、回転するケーシング28内でスクリューが逆回転
し、その中の土とコンクリートとが混ぜ合わされる。そ
のためのオーガ25の回転は、次のような中軸74と外
軸75との回転によって実行される。
【0030】第一に、オーガ25が起動すれば、その出
力軸25aから出力かされる回転は中心軸81を介して
中軸74に直接伝えられる。従って、中軸74からはオ
ーガ25の回転出力そのままの回転が得られる。第二
に、オーガ25から出力された回転は、中心軸81に設
けられた第1駆動歯車82を回転させ、それによって中
間歯車83を介して第1被動歯車84に伝達される。こ
うした第1被動歯車84の回転は、同一軸に設けられた
第2駆動歯車85を回転させ、それによって第2被動歯
車87に回転が伝達されて外軸75が回転することとな
る。こうした第1駆動歯車82から第2被動歯車87へ
の回転は、ギヤ比によって第2被動歯車87の回転数を
上げ、ギヤ列によって逆向きの回転となって伝達され
る。従って、その第2被動歯車87とともに回転する外
軸75には、オーガ25からの回転数を上げた回転が中
軸74逆向きに与えられる。
【0031】よって、従来は別途2軸同軸型オーガを用
意する必要があったが、2軸同軸デバイス70を装着す
ることによって既存のオーガ25を利用して前述した地
盤改良などの2軸作業が可能となり、コスト削減が可能
となった。
【0032】以上、本発明に係る2軸同軸デバイスにつ
いての実施形態を説明したが、本発明はこれに限定され
ることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が
可能である。例えば、前記各実施形態では、回転反力を
受けるために2軸同軸デバイスにガイドギブを設けてリ
ーダに装着するようにしたが、にオーガに直接装着する
一体型とするようにしてもよい。また、着脱用ブラケッ
トによるオーガ25への取り付けは、ボルト結合の他に
も、ピン結合やオートピン結合等、どのような手段でも
よい。
【0033】
【発明の効果】本発明は、回転を出力するオーガの出力
軸に連結する入力軸と、入力軸の回転を直接出力する中
軸と、入力軸からの回転を歯車式減速機構を介して高ト
ルクに変換して出力する前記中軸と同軸に設けられた外
軸とを有する構成としたので、既存のオーガ掘削機に着
脱可能な2軸同軸デバイスを提供することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2軸同軸デバイスをオーガに装着
した状態の三点支持式杭打機を示した図である。
【図2】本発明に係る2軸同軸デバイスをオーガに装着
した状態を示した正面図である。
【図3】本発明に係る2軸同軸デバイスの第1実施形態
を側面方向から示した組立図である。
【図4】本発明に係る2軸同軸デバイスの第2実施形態
を側面方向から示した組立図である。
【図5】本発明に係る2軸同軸デバイスの第3実施形態
を側面方向から示した組立図である。
【図6】オーガのみを取り付けた従来の作業状態の三点
支持式杭打機を示した図である。
【符号の説明】
1 杭打機 25 オーガ 26,30 2軸同軸オーガ 25a 出力軸 33 入力軸 34 中軸 35 外軸 42 太陽歯車 43 遊星歯車 44 リングギヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転を出力するオーガの出力軸に連結す
    る入力軸と、入力軸の回転を直接出力する中軸と、入力
    軸からの回転を歯車式減速機構を介して高トルクに変換
    して出力する前記中軸と同軸に設けられた外軸とを有す
    ることを特徴とする2軸同軸デバイス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の2軸同軸デバイスにお
    いて、 前記歯車式減速機構は、前記入力軸に固定された太陽歯
    車と、その太陽歯車に噛合して公転する複数の遊星歯車
    と、前記外軸に固定され、遊星歯車の周りを回転するリ
    ングギヤとを備えるものであることを特徴とする2軸同
    軸デバイス。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の2軸同軸デバイスにお
    いて、 前記歯車式減速機構は、前記入力軸に固定された太陽歯
    車と、固定されたリングギヤと太陽歯車との間で公転す
    る複数の遊星歯車と、遊星歯車の円周方向の移動を前記
    外軸に伝えるキャリアとを備えるものであることを特徴
    とする2軸同軸デバイス。
  4. 【請求項4】 回転を出力するオーガの出力軸に連結す
    る入力軸と、入力軸の回転を直接出力する中軸と、前記
    入力軸からの回転を歯車式増速機構を介して高回転に変
    換して出力する前記中軸と同軸に設けられた外軸とを有
    することを特徴とする2軸同軸デバイス。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の2軸同軸デバイスにお
    いて、 前記歯車式増速機構は、噛合させた径の異なる駆動歯車
    と被動歯車とを複数段設け、当該歯車を介して入力軸か
    ら出力軸へ回転数を増速させて伝達するものであること
    を特徴とする2軸同軸デバイス。
JP2000274418A 2000-09-11 2000-09-11 2軸同軸デバイス Pending JP2002081285A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000274418A JP2002081285A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 2軸同軸デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000274418A JP2002081285A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 2軸同軸デバイス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002081285A true JP2002081285A (ja) 2002-03-22

Family

ID=18760179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000274418A Pending JP2002081285A (ja) 2000-09-11 2000-09-11 2軸同軸デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002081285A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007231681A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd オーガ用変速装置
JP2008267129A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 耀邦 ▲言▼ ボーリング用ドリル
JP2009074360A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Bauer Maschinen Gmbh 掘削装置および掘削装置の操作方法
JP2010216130A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Univ Of Tsukuba 掘削装置及びドリルビットユニット
CN102795564A (zh) * 2012-09-07 2012-11-28 上海三一科技有限公司 一种防止臂架后倾翻的装置及起重机
CN102795563A (zh) * 2012-09-07 2012-11-28 上海三一科技有限公司 一种防止臂架后倾翻的系统及方法及起重机
JP6381741B1 (ja) * 2017-06-08 2018-08-29 日本ベース株式会社 硬質地盤の改質方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007231681A (ja) * 2006-03-03 2007-09-13 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd オーガ用変速装置
JP4624285B2 (ja) * 2006-03-03 2011-02-02 日本車輌製造株式会社 オーガ用変速装置
JP2008267129A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 耀邦 ▲言▼ ボーリング用ドリル
JP2009074360A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Bauer Maschinen Gmbh 掘削装置および掘削装置の操作方法
JP2010216130A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Univ Of Tsukuba 掘削装置及びドリルビットユニット
CN102795564A (zh) * 2012-09-07 2012-11-28 上海三一科技有限公司 一种防止臂架后倾翻的装置及起重机
CN102795563A (zh) * 2012-09-07 2012-11-28 上海三一科技有限公司 一种防止臂架后倾翻的系统及方法及起重机
JP6381741B1 (ja) * 2017-06-08 2018-08-29 日本ベース株式会社 硬質地盤の改質方法
JP2018204383A (ja) * 2017-06-08 2018-12-27 日本ベース株式会社 硬質地盤の改質方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106978830B (zh) 连续墙挖掘装置
JP2002081285A (ja) 2軸同軸デバイス
JP2018135682A (ja) 地中掘削ヘッド
JP3150680U (ja) オーガー駆動装置
JP2007070931A (ja) 回転ロッド型矩形縦孔掘削作業機及び矩形縦孔掘削作業方法
JP4612937B2 (ja) オーガ回転駆動装置用変速装置
JP4448608B2 (ja) 施工具用回転駆動装置
CN201137157Y (zh) 深层搅拌钻机
JP2002115477A (ja) オーガ用出力増加装置
JPH11131472A (ja) 回転圧入される中空杭の中掘り装置
JPH0732619Y2 (ja) 二重軸型掘削機類における二重軸回転駆動装置
JP2005256434A (ja) シールド掘進機
JPS6042143Y2 (ja) ア−スオ−ガ
JP3332440B2 (ja) 掘削装置
JPH08260862A (ja) アースオーガ
JP4328002B2 (ja) 多軸オーガ掘削機
JP2002004280A (ja) 高トルク回転圧入用オーガ
JPS6253675B2 (ja)
US11319687B1 (en) Ground improvement apparatus
JP4136277B2 (ja) 減速機付き回転圧入装置
JPH0747490Y2 (ja) 建設機械用二軸駆動装置
JP2935076B2 (ja) 掘削機
JPH0624466Y2 (ja) 建設機械用二軸駆動装置
JP2012172373A (ja) 地盤掘削機械
JP2006200167A (ja) 多軸作業ロッド掘削機を用いた拡幅掘削のアタッチメント方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091117