JPH0747490Y2 - 建設機械用二軸駆動装置 - Google Patents

建設機械用二軸駆動装置

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JPH0747490Y2
JPH0747490Y2 JP2237393U JP2237393U JPH0747490Y2 JP H0747490 Y2 JPH0747490 Y2 JP H0747490Y2 JP 2237393 U JP2237393 U JP 2237393U JP 2237393 U JP2237393 U JP 2237393U JP H0747490 Y2 JPH0747490 Y2 JP H0747490Y2
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JP
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outer shaft
inner shaft
fixed
gear
drive
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JP2237393U
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JPH0679889U (ja
Inventor
信 清水
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近畿イシコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えばアースオーガの
ケーシングとトルクチューブのような建設機械における
筒状外軸とその内部に同心状に配設される内軸との二軸
を別個独立に駆動させる駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来汎用のアースオーガでは、オーガマ
シンに筒状のケーシングとトルクチューブとを同心状に
垂設し、この両軸をオーガマシンに配備した一台の駆動
装置により連動回転させ、例えばケーシングに設けたオ
ーガスクリューとトルクチューブに設けたカッタヘッド
等にて地盤を掘削するようになされている。
【0003】しかしながら、地盤は礫、砂、粘度、泥等
の各種地層によって硬度や粘度等の性状が変化すること
から、この性状に応じてケーシングおよびトルクチュー
ブの回転速度を変化させることが望ましいが、上記従来
汎用のオーガマシンでは両軸が連動回転するため、一方
の回転速度を上記性状に対応させても他方の回転速度が
自動的に所定比率で変化して所望の回転速度を得ること
ができず、掘削能率が低下するという問題があった。こ
の問題を解決するため、従来、すでにオーガマシンに2
台の駆動装置を設けてケーシングとトルクチューブとを
別個独立に回転可能としたものが提案されている。
【0004】すなわち、これは図5に示すように取付基
体101に固着された固定リング102の外側にリング
状の外軸用ギヤ103を、同内側に内軸用ギヤ104を
それぞれベアリング105,106を介して同心状に回
転自在に嵌着し、筒状外軸107の端部を上記外軸用ギ
ヤ103に連結固着するとともに、該外軸107の内部
に同心状に配置された内軸108の端部を上記内軸用ギ
ヤ104に連結固着し、上記外軸用ギヤ103に噛合し
て筒状外軸107を回転駆動させるピニオン109およ
びその駆動モータ110と、上記内軸用ギヤ104に噛
合して内軸108を回転駆動させるピニオン111およ
びその駆動モータ112とを上記取付基体101に取り
付けたものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記建設機
械用二軸駆動装置をアースオーガのオーガマシンとして
適用して地盤掘削を行う際に、掘削位置を平面方向へ僅
かずつずらしたい場合がある。しかるに、従来の二軸駆
動装置は前述した筒状外軸107および内軸108が取
付基体101に対して同一軸芯廻りで回転するだけであ
るので、掘削位置をずらしたい場合には、その都度アー
スオーガ全体を移動させなければならず、微少範囲の移
動制御は難しいうえ、位置換えにも時間がかかり、燃料
消費も多くなる。
【0006】本考案は上記のような課題を解消するため
になされたもので、アースオーガのケーシングとトルク
チューブのような建設機械の筒状外軸とその内部に同心
状に配設される内軸とを別個独立に駆動させることがで
きることはもとより、筒状外軸および内軸を平面方向へ
変移させることができ、アースオーガに適用した際の掘
削位置を微小範囲で迅速にずらすことができ、しかも燃
費も節約できる建設機械用二軸駆動装置を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、取付基体に固着された固定リングの外側
にリング状の外軸用ギヤが、同内側に内軸用ギヤがそれ
ぞれベアリングを介して同心状に回転自在に嵌着され、
筒状外軸の端部が上記外軸用ギヤに連結固着されるとと
もに、該外軸の内部に同心状に配置する内軸の端部が上
記内軸用ギヤに連結固着され、かつ該取付基体には、上
記外軸用ギヤに噛合して筒状外軸を回転駆動させるピニ
オンおよびその駆動モータと、上記内軸用ギヤに噛合し
て内軸を回転駆動させるピニオンおよびその駆動モータ
とが取付けられてなる建設機械用二軸駆動装置におい
て、上記取付基体は上記筒状外軸および内軸の回転軸心
に対して偏心した軸心廻りに回転可能に固定体に保持さ
れ、この固定体と上記取付基体との間には、該固定体に
取り付けられた駆動モータの回転力を上記取付基体に伝
達させる回転力伝達機構が介在されてなる構成を採用す
るものである。
【0008】
【作用】本考案装置の駆動部は、取付基体に固着された
固定リングの内外に同心状に外軸用ギヤと内軸用ギヤと
がベアリングを介して回転自在に嵌着した三重構造を有
しており、両ギヤがそれぞれ別個の駆動モータにて回転
駆動するピニオンに噛合している。しかして、外軸用ギ
ヤは筒状外軸の端部に、内軸用ギヤは該外軸の内部に同
心に配された内軸の端部にそれぞれ固着されているか
ら、各ピニオンの回転によって両軸はそれぞれ回転駆動
すると共に両軸の回転速度を各駆動モータの制御によっ
て個別に調整できる。従って、例えば本考案をアースオ
ーガに適用した場合、ケーシングとトルクチューブとを
それぞれ地盤の性状に応じて変化させて掘削効率を高め
ることが可能である。
【0009】とくに、上記筒状外軸および内軸の回転軸
心に対して偏心した軸心廻りに上記取付基体を回転可能
に設定してあり、固定体側の駆動モータを駆動すれば、
上記取付基体が筒状外軸および内軸が上記偏心軸心廻り
に回転する。従って、アースオーガによる掘削位置をず
らしたい場合には、アースオーガ全体を移動させること
なく、上記駆動モータを制御するだけで直ちに微小範囲
で変移させることができ、しかも、燃料消費を抑えるこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案を図示実施例に基づいて具体的
に説明する。図1〜図4は本考案を適用した実施例のア
ースオーガを示す。
【0011】図1で示すように、このアースオーガは、
クレーン本体1にバックステー2および支持シリンダ3
を介してリーダ4が支持され、該リーダ4の全長にわた
って設けられたガイドレール5にオーガマシン6が昇降
自在に配設されている。該オーガマシン6には、オーガ
スクリュー7を設けた筒状外軸であるケーシング8と、
該ケーシング8の内部に同心状に挿通された内軸である
トルクチューブ9とが回転自在に垂設されている。しか
して、トルクチューブ9の下端にはカッタヘッド10が
着脱可能に固定されている。
【0012】オーガマシン6は、図2で示すように、ギ
ヤケース11の蓋板11aの上面およびその上方のカバ
ー11bにそれぞれ2基の駆動モータ12,13が設置
され、これらモータ12,13により回転駆動するピニ
オン12a,13aがギヤケース11の内部に配置され
ており、また蓋板11aの下面に固定リング14がボル
ト15aを介して固着されている。しかして、ケーシン
グ8はオーガスクリュー7を固設した主筒部8aとその
上端に対向フランジ部のボルト止めにて連結した上筒部
8bとで構成されており、該上筒部8bがギヤケース11
内に突入配置され、かつその上端フランジ部8cに外軸
用ギヤであるリング状の外歯ギヤ16aがボルト15b
により同心状に固着されている。また、トルクチューブ
9の上端部もギヤケース11内に突入配置され、かつそ
の上端フランジ部9aには内軸用ギヤであるリング状の
内歯ギヤ17aがボルト15cにより同心状に固着され
ている。
【0013】上記外歯ギヤ16aは固定リング14の外
側にベアリング18aを介して同心状に回転自在に嵌着
されてピニオン12aと噛合しており、また同様に内歯
ギヤ17aは固定リング14の内側にベアリング18b
を介して同心状に回転自在に嵌着されてピニオン13a
と噛合している。
【0014】19は固定体としてのオーガーマシン本体
フレームであり、この本体フレーム19には、上記ギヤ
ケース11が筒状外軸8および内軸9の回転軸心Xに対
して偏心した軸心Xa廻りで回転可能にベアリング20
を介して支持されている。21は上記本体フレーム19
に取り付けられた駆動モータであり、この駆動モータ2
1の回転力は、回転力伝達機構22、たとえば上記モー
タ21の回転軸に固定されたピニオン23ならびに上記
ギヤケース11の外周に形成されて上記ピニオン23に
噛合する外歯ギヤ24を介して上記ギヤケース11に伝
達されるようになっている。
【0015】上記構成のアースオーガは、図3に示すよ
うに駆動モータ12の駆動によるピニオン12aの回転
に伴ってケーシング8が回転動作する一方、駆動モータ
13の駆動によるピニオン13aの回転に伴ってトルク
チューブ9が回転動作する。従って、ケーシング8とト
ルクチューブ9とは、掘削する地盤の硬度や粘度等の性
状に応じて回転速度を個別に調整でき、これによってあ
らゆる地盤に対しても掘削能率を最大限に高めることが
可能となる。しかして、オーガマシンは回転駆動部分が
コンパクトに合一化した三重構造で極めて小型軽量に構
成でき、昇降トルクが小さくて済み、また安価に製作で
きる。
【0016】そして上記ケーシング8とトルクチューブ
9をそのまま水平移動させたい時は、駆動モータ21を
駆動させると、ピニオン23の回転に伴って外歯ギヤ2
4を介してギヤケース11が偏心軸心Xa廻りに回転変
位する。すなわち、クレーン本体1を移動させなくと
も、図4に示すように掘削位置を鎖線で示すように少し
ずつ変位させることができる。このため、クレーン本体
1によりアースオーガ全体を移動させるよりも微小範囲
の移動制御が容易に行えるうえ、短時間での位置換えが
可能となり、また、クレーン本体1を移動させるよりも
燃費を大幅に抑えることができる。
【0017】なお、上記の例では、固定体19側の駆動
モータ21の回転力をギヤケース11に伝達する機構2
2をピニオン23や外歯ギヤ24などで構成したが、鎖
伝動装置などの他の構成の採用も可能である。
【0018】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、筒
状外軸とこれに同心状の内軸とを個別に回転駆動制御で
きることは勿論のこと、これら両軸の回転軸心に対して
偏心した軸心廻りで両軸の取付基体を回転可能に設定
し、固定体側の駆動モータの回転力で上記取付基体を回
転し得るようにしたので、たとえばアースオーガに適用
して地盤掘削を行う際に、取付基体を偏心軸心廻りに回
転変位させることによって両軸による掘削位置を微妙
に、かつスピーディに平面方向へずらすことができ、燃
料消費も抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例たるアースオーガの側面図であ
る。
【図2】同実施例における要部の縦断面図である。
【図3】同実施例におけるギヤ部分の配置関係の説明図
である。
【図4】同実施例における掘削移動状況の説明図であ
る。
【図5】従来例における要部の縦断面図である。
【符号の説明】
8 筒状外軸(ケーシング) 9 内軸(トルクチューブ) 11 取付基体(ギヤケース) 12,13,21 駆動モータ 12a,13a ピニオン 14 固定リング 16a,16b,24 外軸用ギヤ 17a,17b 内軸用ギヤ 18a,18b ベアリング 19 固定体 22 回転力伝達機構

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付基体に固着された固定リングの外側
    にリング状の外軸用ギヤが、同内側に内軸用ギヤがそれ
    ぞれベアリングを介して同心状に回転自在に嵌着され、
    筒状外軸の端部が上記外軸用ギヤに連結固着されるとと
    もに、該外軸の内部に同心状に配置する内軸の端部が上
    記内軸用ギヤに連結固着され、かつ該取付基体には、上
    記外軸用ギヤに噛合して筒状外軸を回転駆動させるピニ
    オンおよびその駆動モータと、上記内軸用ギヤに噛合し
    て内軸を回転駆動させるピニオンおよびその駆動モータ
    とが取付けられてなる建設機械用二軸駆動装置におい
    て、上記取付基体は上記筒状外軸および内軸の回転軸心
    に対して偏心した軸心廻りに回転可能に固定体に保持さ
    れ、この固定体と上記取付基体との間には、該固定体に
    取り付けられた駆動モータの回転力を上記取付基体に伝
    達させる回転力伝達機構が介在されていることを特徴と
    する建設機械用二軸駆動装置。
JP2237393U 1993-04-28 1993-04-28 建設機械用二軸駆動装置 Expired - Lifetime JPH0747490Y2 (ja)

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JPH0679889U JPH0679889U (ja) 1994-11-08
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JP5256369B2 (ja) * 2011-10-04 2013-08-07 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 レーザー掘削装置
KR102322669B1 (ko) * 2019-12-18 2021-11-10 대모 엔지니어링 주식회사 리더용 오거 스크류 결합장치

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