JP2002080343A - ビタミンc誘導体と油溶性甘草エキスを配合した外用剤 - Google Patents

ビタミンc誘導体と油溶性甘草エキスを配合した外用剤

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JP2002080343A
JP2002080343A JP2001295668A JP2001295668A JP2002080343A JP 2002080343 A JP2002080343 A JP 2002080343A JP 2001295668 A JP2001295668 A JP 2001295668A JP 2001295668 A JP2001295668 A JP 2001295668A JP 2002080343 A JP2002080343 A JP 2002080343A
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Toshiharu Mori
俊晴 森
Masato Kono
正登 河野
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Nikko Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビタミンC誘導体と油溶性甘草エキスを配合
した外用剤は、光や熱に弱く、経時的安定性がよくな
い。また、配合する界面活性剤の種類によっては、肌へ
の刺激の一因となっていた。 【解決手段】(A)ビタミンC誘導体の一種又は二種以
上0.01〜10.0重量% (B)油溶性甘草エキス0.001〜0.30重量% (A)と(B)を配合し、pHを7.0〜7.5に調整
した外用剤を提供することで解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビタミンC誘導体
と油溶性甘草エキスを配合した外用剤で、経時的安定性
がよく、低刺激で感触のよい外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】健康で美しい肌を保つために、外用剤を
使用することは大切な要素の一つである。また、毎日使
用するものであるので、低刺激で感触がよく経時的に安
定した外用剤が望まれている。
【0003】さらに従来から、外用剤においては、肌を
白くするために美白剤が使用されていた。
【0004】美白剤としては、コウジ酸、アルブチン、
プラセンタエキス等が知られているが、肌への刺激か
ら、油溶性甘草エキスやビタミンC誘導体が使用されて
いた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ビタミ
ンC誘導体と油溶性甘草エキスを併せて配合すると、光
や熱に弱く、経時的安定性が極めて悪いという欠点を有
していた。
【0006】また、油溶性甘草エキスは製剤化が難し
く、油溶性甘草エキスの配合量や界面活性剤の種類によ
っては、製剤の分離が起きてしまい、問題となってい
た。
【0007】さらに、界面活性剤の種類によっては、界
面活性剤の配合量が多くなると安定性は向上するもの
の、肌への刺激が大きくなり問題となっていた。
【0008】そこで、特許第3126543号に記載さ
れているように、ビタミンC誘導体と油溶性甘草エキス
を配合する場合は、顆粒状にするなどの工夫がなされて
いた。
【0009】また、特開2000−212060には、
ビタミンC誘導体と油溶性甘草エキスを配合した場合の
酸化安定性をよくする方法が記載されている。
【0010】しかしながら、特許第3126543号の
方法では、顆粒状であるために、溶解する液が必要で使
用時に極めて不便であった。また、溶解する液に関して
も、ビタミンC誘導体と油溶性甘草エキスの溶解性の問
題から処方上での制約が多く、低刺激で感触がよい外用
剤は得られていなかった。
【0011】さらに、特開2000−212060の方
法は、酸化安定性はよくなるものの、製剤の安定性には
まだまだ問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、 (A)ビタミンC誘導体の一種又は二種以上0.01〜
10.0重量% (B)油溶性甘草エキス0.001〜0.30重量% (A)と(B)を配合し、pHを7.0〜7.5に調整
することにより上記目的を達成し得ることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0013】すなわち、本発明の外用剤は、 (A)ビタミンC誘導体の一種又は二種以上0.01〜
10.0重量% (B)油溶性甘草エキス0.001〜0.30重量% (A)と(B)を配合し、pHを7.0〜7.5に調整
したことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の外用剤に用いられ
る各成分について具体的に説明する。
【0015】まず、ビタミンC誘導体であるが、本ビタ
ミンC誘導体は、化粧料、食品及び外用剤に使用できる
水溶性のビタミンC誘導体であれば、特に限定されるも
のではない。好ましくは、リン酸L−アスコルビルマグ
ネシウム、リン酸L−アスコルビルナトリウムがあり、
特に好ましくはリン酸L−アスコルビルナトリウムであ
る。配合量としては、0.01〜10.0重量%が好ま
しい。さらに好ましくは2.5〜7.5重量%である。
配合量が0.01重量%より少ないと十分な美白効果が
現れず、外用剤として好ましくない。また、10.0重
量%より多いと、ビタミンC誘導体の溶解度から安定性
が悪くなり好ましくない。
【0016】油溶性甘草エキスは、化粧料、食品及び外
用剤に使用できる油溶性甘草エキスであれば、特に限定
されるものではない。配合量としては、0.001〜
0.30重量%である。好ましくは0.01〜0.20
重量%である。配合量が0.001重量%より少ないと
十分な美白効果が現れず、外用剤として好ましくない。
0.30重量%より多いと50℃での熱安定性が極めて
悪くなり好ましくない。
【0017】本発明におけるpHは、7.0〜7.5に
調整することが必要である。pHが7.0より低いとビ
タミンC誘導体の安定性が悪くなる。また、pHが7.
5より高いと油溶性甘草エキスが分離し、安定性が著し
く悪くなる。
【0018】pHの調整剤としては、通常外用剤で使用
できるpH調整が可能なものであれば、特に限定される
ものではない。
【0019】pH調整剤の例としては、クエン酸、乳酸
等の有機酸とその塩、EDTAやヒドロキシエタンジホ
スホン酸等のキレート剤とその塩、あるいはウワウルシ
流エキス等の植物エキス等を用いることができる。
【0020】さらに本発明では、感触改良剤として、シ
リコーン油を配合することもでき、化粧料及び外用剤で
使用できるシリコーン油であれば、特に限定されるもの
ではない。具体的には、オクタメチルシクロテトラシロ
キサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメ
チルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキ
サン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラ
シロキサン、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン等を配合することが好ましく、配合量とし
ては、0.01〜5.0重量%である。
【0021】また、本発明には高分子も感触改良剤とし
て配合することができ、具体的には、メチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、マルメ
ロ抽出物、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、プルラン等がある。配合量として
は、0.001〜5.0重量%である。
【0022】また、本発明に使用できる成分としては本
発明の効果を損なわない質的、量的範囲で上記以外の任
意の成分を配合することができ、化粧料に通常配合され
る成分、例えば、乳化剤、油性成分、界面活性剤、保湿
剤、酸化防止剤、防腐剤、香料、各種ビタミン剤、着色
剤、増粘剤、紫外線吸収剤、薬効成分、無機塩類等を配
合することができる。
【0023】つぎに、本発明を実施例及び比較例を挙げ
て、より具体的に明らかにする。なお、以下において配
合量は重量%である。
【0024】実施例1、比較例1〜2 下記の表1に示す配合処方に従い美容液を調整した。得
られた供試美容液の安定性、美白効果及び感触について
評価した。評価は以下の基準に従い行った。得られた結
果を表1に併記する。経時的安定性は50℃で1.5ヶ
月後の分離状況から判断した。 ◎:極めて良好 ○:特に問題はない ×:悪い
【0025】
【表1】
【0026】前記表1中の油溶性甘草エキスBGSR
(商標名)は、丸善製薬株式会社製のものであり、カン
ゾウフラボノイドを3%含有する1.3−ブチレングリ
コール溶液である。
【0027】前記表1中のSIMULGEL600(商
標名)は、株式会社成和化成製であり、アクリル酸アミ
ド・アクリルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体と
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20
E.O.)とモノオレイン酸ソルビタンとイソヘキサデ
カンと精製水の混合体である。
【0028】前記表1の評価結果から明らかなように、
実施例1においては、50℃での安定性、美白効果及び
感触に優れた美容液が得られることがわかる。比較例1
においては、pHが7.5より高いために、油溶性甘草
エキスが経時的に浮いてきて分離してしまい、また十分
な美白効果が実感できず、美容液として適していない。
比較例2においては、pHが7.0より低いためにリン
酸L−アスコルビルナトリウムの分解が起こり、さらに
美白効果も弱く、美容液として好ましくない。
【0029】つぎに、本発明の実施例2〜4を、より具
体的に明らかにする。なお、以下において配合量は重量
%である。
【0030】実施例2〜4 下記の表2に示す配合処方に従い美容液を調整した。得
られた供試美容液の安定性、美白効果及び感触について
評価した。評価は以下の基準に従い行った。得られた結
果を表2に併記する。経時的安定性は50℃で1.5ヶ
月後の分離状況から判断した。 ◎:極めて良好 ○:特に問題はない ×:悪い
【0031】
【表2】
【0032】前記表2中の油溶性甘草エキスBGSR
(商標名)は、丸善製薬株式会社製のものであり、カン
ゾウフラボノイドを3%含有する1.3−ブチレングリ
コール溶液である。
【0033】前記表2中のSIMULGEL600(商
標名)は、株式会社成和化成製であり、アクリル酸アミ
ド・アクリルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体と
モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20
E.O.)とモノオレイン酸ソルビタンとイソヘキサデ
カンと精製水の混合体である。
【0034】前記表2中FMエキスLA−B(商標名)
は、一丸ファルコス株式会社製の乳酸含有ホエイであ
る。
【0035】前記表2の評価結果から明らかなように、
実施例2〜4においては、50℃での安定性、美白効果
及び感触にすぐれた美容液が得られることがわかる。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の外用
剤は、 (A)ビタミンC誘導体の一種又は二種以上0.01〜
10.0重量% (B)油溶性甘草エキス0.001〜0.30重量% (A)と(B)を配合し、pHを7.0〜7.5に調整
したことにより、経時的安定性がよく、低刺激で感触に
優れた効果を奏する。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AC012 AC122 AC442 AD092 AD641 AD642 BB01 BB11 BB41 BB44 BB45 BB46 BB47 BB48 CC04 DD28 EE01 EE03 EE10 EE16

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ビタミンC誘導体の一種又は二種以
    上0.01〜10.0重量% (B)油溶性甘草エキス0.001〜0.30重量% (A)と(B)を配合し、pHを7.0〜7.5に調整
    したことを特徴とする外用剤。
JP2001295668A 2001-09-27 2001-09-27 ビタミンc誘導体と油溶性甘草エキスを配合した外用剤 Withdrawn JP2002080343A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003101414A1 (de) * 2002-06-01 2003-12-11 Beiersdorf Ag Kosmetische oder dermatologische zubereitungen enthaltend licocalchon a oder einen licocalchon a enthaltenden extrakt aus radix glycyrrhizae inflatae
JP2006516961A (ja) * 2002-12-18 2006-07-13 ナルコ カンパニー アニオンポリマーを含有するスキンケア組成物

Cited By (4)

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US9017707B2 (en) 2002-06-01 2015-04-28 Beiersdorf Ag Cosmetic or dermatological preparations containing licochalcone A or an extract of radix glycyrrhizae inflatae, containing licochalcone A
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