JP6968470B1 - 粉末状化粧料 - Google Patents
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Description
[1]ナイアシン、及び、ビタミンC誘導体(ただし、リン酸アスコルビルマグネシウムを除く。)を含有する粉末状の化粧料組成物。
[2]ナイアシン、並びに、アスコルビルグルコシド、3−O−エチルアスコルビン酸及びパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムから選ばれる少なくとも1種のビタミンC誘導体を含有する粉末状の化粧料組成物。
[3]ナイアシン、及び、アスコルビルグルコシドを含有する粉末状の化粧料組成物。
[4]ナイアシン、並びに、アスコルビルグルコシド、3−O−エチルアスコルビン酸及びパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムから選ばれる少なくとも1種のビタミンC誘導体を含有し、ビタミンC誘導体をナイアシンに対して1:2.34未満の範囲の重量比で混合することを特徴とする粉末状化粧料組成物。
[5]ナイアシン、並びに、アスコルビルグルコシド、3−O−エチルアスコルビン酸及びパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムから選ばれる少なくとも1種のビタミンC誘導体を含有し、ビタミンC誘導体をナイアシンに対して1:0.40〜1.50の範囲の重量比で混合することを特徴とする粉末状の化粧料組成物。
[6]ナイアシン、及び、アスコルビルグルコシドを含有し、アスコルビルグルコシドをナイアシンに対して1:2.34未満の範囲の重量比で混合することを特徴とする粉末状化粧料組成物。
[7]ナイアシン、及び、アスコルビルグルコシドを含有し、アスコルビルグルコシドをナイアシンに対して1:0.40〜1.50の範囲の重量比で混合することを特徴とする粉末状の化粧料組成物。
ナイアシンは、ニコチン酸と、ニコチン酸の誘導体であるナイアシンの総称であり、ビタミB3とも呼ばれ、糖質、脂質、タンパク質の代謝に不可欠な成分である。本発明のナイアシンとしては、ニコチン酸、ニコチン酸の誘導体のいずれを用いてもよく、特に制限はないが、使用感が優れる点から、また、白浮きを抑制できる点から、また、溶解性が優れる点から、さらに、保湿効果が優れる点から、ニコチン酸の誘導体を用いることが好ましく、ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)を用いることが特に好ましい。本発明のナイアシンは、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。また、本発明で用いるナイアシンは、天然物から抽出したものも使用することができるし、公知の方法によって合成したものを使用することもできる。
ビタミンC誘導体は、L−アスコルビン酸の誘導体及びその塩を包含する概念であり、ビタミンCの安定性を高めるために、他の分子を結合させて分子構造を変化させて製造されたものである。ビタミンC誘導体には、水溶性、脂溶性、両新媒性のものがある。水溶性のビタミンC誘導体としては、たとえば、アスコルビン酸2−グルコシド、アスコルビン酸6−グルコシド、3−O−エチルアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸ナトリウムがある。脂溶性のビタミンC誘導体としては、たとえば、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビルがある。両新媒性のビタミンC誘導体としては、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム、グリセリルオクチルアスコルビン酸がある。本発明のビタミンC誘導体としては、リン酸アスコルビルマグネシウム以外であれば、水溶性、脂溶性、両新媒性のいずれのものを用いてもよく、特にスコルビン酸2−グルコシドや、アスコルビン酸の6位の炭素にグルコースが結合したアスコルビン酸6−グルコシドがある。本発明のアスコルビルグルコシドとしては、アスコルビルグルコシドと称されるものであればいずれのアスコルビルグルコシドを用いてもよく、特に制限されないが、使用感が優れる点から、また、白浮きを抑制できる点から、また、溶解性が優れる点から、さらに、保湿効果が優れる点から、水溶性又は両新媒性のビタミンC誘導体を用いることが好ましく、水溶性のアスコルビルグルコシド又は3−O−エチルアスコルビン酸、もしくは、両新媒性のパルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウムを用いることが特に好ましい。
アルコスビルグルコシドは、L−アスコルビン酸にグルコースを縮合させたもので、ビタミンC誘導体の一種であり、アスコルビン酸グルコシドとも呼ばれる。本発明のアスコルビルグルコシドとしては、アスコルビン酸の2位の炭素にグルコースが結合したアスコルビン酸2−グルコシドや、アスコルビン酸の6位の炭素にグルコースが結合したアスコルビン酸6−グルコシドがある。本発明のアスコルビルグルコシドとしては、アスコルビルグルコシドと称されるものであればいずれのアスコルビルグルコシドを用いてもよく、特に制限はないが、使用感が優れる点から、また、白浮きを抑制できる点から、また、溶解性が優れる点から、さらに、保湿効果が優れる点から、アスコルビン酸2−グルコシドを用いることが好ましい。
3−O−エチルアスコルビン酸は、アスコルビン酸の3位水酸基にエトキシ基を導入して生成されたもので、水溶性のビタミンC誘導体の一種であり、ビタミンCエチル、VCエチル、アスコルビルエチルとも呼ばれる。本発明で用いる3−O−エチルアスコルビン酸は、天然物から抽出したものも使用することができるし、公知の方法によって合成したものを使用することもできる。
パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム(「パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na」ともいう)は、アスコルビルリン酸ナトリウムにパルミチン酸を結合したもので、脂溶性のビタミンC誘導体の一種であり、パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム、パルミチン酸アスコルビルリン酸ナトリウム、パルミチン酸アスコルビルリン酸Naとも呼ばれる。本発明で用いるパルミチン酸アスコルビルリン酸3Naは、天然物から抽出したものも使用することができるし、公知の方法によって合成したものを使用することもできる。
表1に記載の組成となるように、被験物質を混合し、粉末状の化粧料組成物6gを調製した。
得られた粉末状の化粧料組成物6gを水10mLに溶かし、溶解性を以下の評価基準で点数を付けて評価した。
1分未満で完全に溶解する:5
1分から3分未満で完全に溶解する:4
3分から5分未満で完全に溶解する:3
5分経過後、一部が溶解しているが、溶け残りがある:2
5分経過後、全く溶解していない:1
得られた粉末状の化粧料組成物6gを水10mLに溶かした。粉末状の化粧料組成物を溶かした溶液を男女3人の顔に塗布し、5分間放置した後、白浮きの有無を以下の評価基準で点数を付けて評価し、点数の平均点を算出した。
白浮きが全く目立たない:5
白浮きがほとんど目立たない:4
白浮きがあまり目立たない:3
白浮きがやや目立つ:2
白浮きが非常に目立つ:1
得られた粉末状の化粧料組成物6gを水10mLに溶かした。粉末状の化粧料組成物を溶かした溶液を男女3人の顔に塗布し、使用感について塗布のしやすさを以下の評価基準で点数を付けて評価し、点数の平均点を算出した。
溶液の伸びが非常に良い:5
溶液の伸びが良い:4
溶液の伸びがやや良い:
溶液の伸びが悪い:2
溶液の伸びが非常に悪い:1
得られた粉末状の化粧料組成物6gを水10mLに溶かした。粉末状の化粧料組成物を溶かした溶液を男女3人の顔に塗布し、10分間放置した後、保湿感を以下の評価基準で点数を付けて評価し、点数の平均点を算出した。
潤いを非常に感じる:5
潤いを感じる:4
潤いをやや感じる:3
潤いをあまり感じない:2
潤いを全く感じない:1
表6に記載のとおり、ナイアシン、及び、アスコルビルグルコシド、3−O−エチルアスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naから選ばれる少なくとも1種のビタミンC誘導体を混合し、粉末状の化粧料組成物を調製した。得られた粉末状の化粧料組成物6gを10mLの水に溶かして溶液を調製した。得られた溶液は、溶解性に優れ、皮膚に塗布した場合、伸びが良く使用感が優れ、また、白浮きが目立たず、さらに、皮膚の保湿効果が優れたものであった。
表7に記載のとおり、ナイアシン、及び、アスコルビルグルコシド、3−O−エチルアスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Naから選ばれる少なくとも1種のビタミンC誘導体を同表に示した組成で混合して粉末状の化粧料組成物を調製した。また、表7に記載のとおり、キサンタンガム、BG、グリセリン、メチルパラベン、フェノキシエタノール、及び、水を同表に示した組成で混合して含水組成物を調製した。得られた含水組成物を粉末状の化粧料組成物に対して1:9の割合で混合してジェルを調製した。得られたジェルは、溶解性に優れ、皮膚に塗布した場合、伸びが良く使用感が優れ、また、白浮きが目立たず、さらに、皮膚の保湿効果が優れたものであった。
Claims (2)
- ナイアシンを30〜70重量%、及び、ビタミンC誘導体(ただし、リン酸アスコルビルマグネシウムを除く。)を30〜70重量%含有することを特徴とする粉末状の化粧料組成物。
- ビタミンC誘導体がアスコルビルグルコシドであることを特徴とする請求項1に記載の粉末状の化粧料組成物。
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