JP2002079639A - ポリエステルフィルムおよびそのポリエステルフィルムを用いた巻取り型コンデンサー - Google Patents

ポリエステルフィルムおよびそのポリエステルフィルムを用いた巻取り型コンデンサー

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JP2002079639A JP2000272940A JP2000272940A JP2002079639A JP 2002079639 A JP2002079639 A JP 2002079639A JP 2000272940 A JP2000272940 A JP 2000272940A JP 2000272940 A JP2000272940 A JP 2000272940A JP 2002079639 A JP2002079639 A JP 2002079639A
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polyester film
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Fumio Nishimura
文男 西村
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐湿熱安定性および耐熱性に優れたポリエス
テルフィルム、および、そのポリエステルフィルムを用
いたコンデンサーを提供すること。 【解決手段】 ベースフィルム1aと熱接着性樹脂層1
bとからなり、ベースフィルム1aが、アンチモン系化
合物をアンチモン原子として100〜300ppmとリ
ン系化合物をリン原子として10〜80ppm含有し、
熱接着性樹脂層1bのポリエステル樹脂におけるグリコ
ール成分が、エチレングリコールもしくはネオペンチル
グリコールの少なくともいずれか一方を含む第一グリコ
ール成分を40〜95モル%含有し、かつ、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加物を含む第二グリコー
ル成分を2〜25モル%含有するとともに、熱接着性樹
脂層1b中に、球状かつ単分散の不活性粒子を1.0〜
15重量%含むポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステルフィ
ルム、詳しくはコンデンサー用のポリエステルフィルム
に関し、さらに詳しくは、電子機器の小型化・軽量化お
よびコストダウンの要求を満足させるべく、ポリエステ
ルフィルムに外層機能を付与させるとともに、高温高湿
環境下での接着性すなわち耐湿熱接着性に優れ、しか
も、熱接着性樹脂層の固着性すなわちブロッキング特性
に耐性のあるコンデンサー用のポリエステルフィルムに
関する。また、本発明は、そのポリエステルフィルムを
使用した巻取り型コンデンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートに代表され
るポリエスル系樹脂で形成されたポリエステルフィルム
は、優れた機械的性質、耐熱性、電気的性質を有するこ
とから、フィルムコンデンサーの誘電体として多用され
ている。
【0003】そのようなポリエステルフィルムを使用し
てコンデンサーを作成する場合、まず、ポリエステルフ
ィルムを金属フィルムすなわち金属箔とともに積層させ
て、ポリエステルフィルムと金属成分とが接触した状態
で積層フィルムを形成する。または、ポリエステルフィ
ルムと、金属層を有するメタライズドプラスチックフィ
ルムとを、金属層の金属成分とポリエステルフィルムと
が接触した状態で積層させて積層フィルムを形成する。
【0004】つぎに、コンパクトな形状とするため、形
成した積層フィルムを巻き取ることによってコンデンサ
ー素子を作成する。作成したコンデンサー素子は、通
常、樹脂成分にディピング処理もしくはモールディング
処理される。あるいは、作成したコンデンサー素子は、
金属ケースまたは樹脂ケースに収納される。
【0005】ところで、近年の各種電子機器などの発達
に伴い、ポリエステルフィルムの高特性化が図られてい
る。ポリエステルフィルムの高特性化の要求項目の一つ
として、長期の耐湿熱安定性の要求がある。
【0006】通常、ポリエステルフィルムは金属成分と
の接着性が弱い傾向を有する。特に、高温高湿環境下で
は、ポリエステルフィルムは、金属成分との接着性すな
わち耐湿熱接着性が比較的弱くなる傾向を有する。
【0007】このためフィルムコンデンサーを高温高湿
下に設置させた場合、ポリエステルフィルムと金属成分
との接着界面にて透湿現象が発生して、その結果、ポリ
エステルフィルムと金属フィルムとが剥離する、もしく
は、ポリエステルフィルムとメタライズドプラスチック
フィルムとが剥離することで、コンデンサーの静電容量
が経時的に低下する問題がある。
【0008】そのため、フィルムコンデンサーの耐湿熱
安定性を担保するべく、ポリエステルフィルムと金属成
分との接着性の改良が求められている。たとえば、ポリ
エステルフィルムに対して、塩化ビニリデン塗布層を有
するフィルムコンデンサー、メラミンを必須成分として
配合した塗布層を有するフィルムコンデンサー、尿素樹
脂を必須成分として配合した塗布層を有するフィルムコ
ンデンサーなどが開示されている。
【0009】しかしながら、上述の樹脂組成物を用いた
フィルムコンデンサーは、高温高湿下に設置させた場
合、必ずしも十分にコンデンサーの性能が保持されない
ものであった。
【0010】一方、フィルムコンデンサーのコストダウ
ンを図る目的で、コンデンサーメーカーではコンデンサ
ーの製造過程の条件改善を日々行っている。
【0011】たとえば、巻取り型コンデンサーの製造条
件でリール巻き取り後のプレス工程において、プレス温
度を高く設定したりプレス圧力を高く設定することが行
われた。プレス温度や圧力を高く設定することにより工
程に要する時間が短縮でき、しかもプレスが不十分であ
ることが主原因と考えられるような不良品の割合を低減
させることができるので製造コストの軽減を達成するこ
とができた。
【0012】しかし、プレス後の形状的な不良率は低減
できるが、ポリエステルフィルムから見れば過酷な条件
を採用しているため、コンデンサーの耐電圧や絶縁抵抗
の悪化したものが増加するといった問題が生じた。これ
は、プレス工程において、熱的なストレス受けた結果、
完成したコンデンサーは本来のポリエステルフィルムの
素材として持つ優れた絶縁抵抗や耐電圧性、誘電損失等
から期待されるコンデンサー特性よりも低下したものが
できてしまうと考えられる。このように特性が低下した
コンデンサーは、製造後に電気検査により不合格品とし
て処分されることになり、この不合格率が大きくなると
製造コストが高くなる。
【0013】一方、近年、ベースフィルムと、ベースフ
ィルムの少なくとも一方の面に積層され、非晶性ポリエ
ステル系共重合樹脂を主成分とする熱接着性樹脂層とで
構成される、無外装のコンデンサー用ポリエステルフィ
ルムが使用され始めた。作成したコンデンサー素子の外
装を省略することでコンデンサーの軽量化および製造工
程削減による低コスト化が達成できた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、無外装のコン
デンサー用ポリエステルフィルムをロール状に一旦巻き
上げ、その後、再度巻き出し使用する際に、ポリエステ
ルフィルムに積層した熱接着性樹脂層により、ブロッキ
ングトラブルが生じるという問題があった。
【0015】ブロッキングトラブルを避けるために、ポ
リエステルフィルムに積層した熱接着性樹脂層の接着性
能を軽減させると、上述したように、耐湿熱安定性の面
で問題がある。
【0016】本発明は上述の問題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、電子機器の
小型化、軽量化およびコストダウンの要求を満足させる
べく、外装の寸法および重量を増大させることなく誘電
体であるポリエステルフィルムに外装機能を付与させる
とともに、熱接着性および耐ブロッキング特性に優れ、
しかも、熱的ストレスに耐久性のある耐熱劣化性が改善
されたコンデンサー用のポリエステルフィルムを提供す
ることにある。また、本発明の目的は、そのポリエステ
ルフィルムを用いたコンデンサーを提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係るポリエステ
ルフィルムは、請求項1に記載のように、ポリエステル
系樹脂を主成分とするベースフィルムと、前記ベースフ
ィルムの少なくとも一方の面に積層され、非晶性ポリエ
ステル系共重合樹脂を主成分とする熱接着性樹脂層とか
らなるポリエステルフィルムであって、前記ベースフィ
ルムが、アンチモン系化合物をアンチモン原子として1
00〜300pp含有するとともに、リン系化合物をリ
ン原子として10〜80ppm含有し、前記熱接着性樹
脂層のポリエステル樹脂におけるグリコール成分が、エ
チレングリコールもしくはネオペンチルグリコールの少
なくともいずれか一方を含む第一グリコール成分を40
〜95モル%含有し、かつ、ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物を含む第二グリコール成分を2〜2
5モル%含有するとともに、前記熱接着性樹脂層中に、
球状かつ単分散の不活性粒子を1.0〜15重量%含む
ポリエステルフィルムである。
【0018】また、本発明に係るポリエステルフィルム
は、請求項2に記載のように、請求項1記載の発明にお
いて、前記ベースフィルムにおける、前記アンチモン系
化合物の含有量がアンチモン原子として120〜250
ppmであるとともに、前記リン系化合物の含有量がリ
ン原子として20〜60ppmであるポリエステルフィ
ルムである。
【0019】また、本発明に係るポリエステルフィルム
は、請求項3に記載のように、請求項1または2記載の
発明において、前記熱接着性樹脂層が、コーティング処
理により前記ベースフィルムに積層され、乾燥後の塗布
量が0.1〜2.0g/m2であり、熱傾斜測定器によ
る熱接着開始温度が80〜120℃であるポリエステル
フィルムである。
【0020】また、本発明に係るポリエステルフィルム
は、請求項4に記載のように、請求項1〜3のいずれか
に記載の発明において、前記ベースフィルムが2軸延伸
されているポリエステルフィルムである。
【0021】また、本発明に係るポリエステルフィルム
は、請求項5に記載のように、請求項1〜4のいずれか
に記載の発明において、前記ベースフィルムの厚みが3
〜30μmであるポリエステルフィルムである。
【0022】また、本発明に係る巻取り型コンデンサー
は、請求項6に記載のように、請求項1〜5のいずれか
に記載のポリエステルフィルムと、金属フィルムもくし
は金属層を有するメタライズドプラスチックフィルムと
を、前記熱接着性樹脂層と前記金属フィルムもしくは前
記金属層とが接触する状態で重ねて層状フィルムを形成
し、前記層状フィルムを巻取して加熱圧着することで得
られる巻取り型コンデンサーである。
【0023】前記ベースフィルムの主成分であるポリエ
ステル系樹脂を重合する際には、重合を促進するために
触媒として、アンチモン系化合物がアンチモン原子とし
て100〜300ppm含有されている必要がある。そ
のような重合触媒としては、三酸化アンチモンやアンチ
モングリコラートなどのアンチモン系化合物を使用する
ことができる。
【0024】そして、前記ベースフィルムにリン系化合
物が含有されているから、前記ベースフィルムの耐熱安
定性を向上させることができる。リン系化合物としては
リン酸またはそのエステルが好ましく、特にトリメチル
ホスフェートが好ましい。
【0025】また、前記熱接着性樹脂層中に球状かつ単
分散の不活性粒子を1.0〜15重量%含有するから、
前記熱接着性樹脂層の加工性を保持でき、フィルムの優
れた滑性が得られるのである。ここで、単分散とは、分
散質の形状およびその大きさがそろった粒子からなる分
散系をいい、不活性粒子が単分散状態であるとは、不活
性粒子の形状およびその大きさがそろった状態であるこ
とをいう。なお、前記熱接着性樹脂層は、非晶性ポリエ
ステル系共重合樹脂を主成分とするが、非晶性とは分子
の並び方が規則正しくなくまったく不規則な構造をい
う。
【0026】また、前記熱接着性樹脂層のポリエステル
樹脂におけるグリコール成分が、エチレングリコールも
しくはネオペンチルグリコールの少なくともいずれか一
方を含む第一グリコール成分を40〜95モル%含有
し、かつ、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物を含む第二グリコール成分を2〜25モル%含有する
から、前記熱接着性樹脂層の耐湿熱安定性を向上させる
ことが可能となるのである。
【0027】特に、ポリエステル樹脂におけるグリコー
ル成分が、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物を含む第二グリコール成分を2〜25モル%含有する
ことで、従来から使用されているフィルムコンデンサー
と比較して、前記熱接着性樹脂層の耐湿熱安定性を大幅
に向上させることが可能となるのである。したがって、
ポリエステル系樹脂を主成分とするベースフィルムと、
前記ベースフィルムの少なくとも一方の面に積層され、
非晶性ポリエステル系共重合樹脂を主成分とする熱接着
性樹脂層とからなるポリエステルフィルムであって、前
記ベースフィルムが、アンチモン系化合物をアンチモン
原子として100〜300ppmとリン系化合物をリン
原子として10〜80ppm含有し、前記熱接着性樹脂
層のポリエステル樹脂におけるグリコール成分が、ビス
フェノールAのエチレンオキサイド付加物を2〜25モ
ル%含有するとともに、前記熱接着性樹脂層中に、球状
かつ単分散の不活性粒子を1.0〜15重量%含むポリ
エステルフィルムは、熱接着性樹脂層の耐湿熱安定性が
向上されているのである。なお、前記第二グリコール成
分における、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付
加物としては、2〜10付加モル数が好ましい。
【0028】前記ベースフィルムには、重合触媒として
使用されたアンチモン系化合物はアンチモン元素として
100〜300ppm含有されていることが必要であ
る。これは、前記ベースフィルムの主成分であるポリエ
ステル系樹脂を重合する際のポリエステルの極限粘度は
大きいほど、耐電圧性、機械特性、ならびに長期耐湿お
よび耐熱性に優れる傾向にあるが、重合する際のポリエ
ステルの極限粘度は、0.5dl/g以上、好ましくは
0.6dl/g以上が適しているからである。すなわ
ち、重合触媒としてのアンチモン含有量が100ppm
未満であれば、重合する際のポリエステルの極限粘度が
0.5dl/g以上にならず、押し出し溶融による製膜
が困難となるからである。一方、重合触媒としてのアン
チモン含有量が300ppm越えるとコンタミ異物が多
発し、その結果コンデンサー誘電体に使用された場合に
あっては絶縁不良を引き起こすからである。
【0029】また、前記ベースフィルム中で、耐熱安定
剤として使用されるリン系化合物は、10ppm以上8
0ppm以下含有されることが必要である。リン酸化合
物が10ppm未満であればポリエステルは耐熱劣化
し、リン酸化合物が80ppmを超えるとポリエステル
の耐熱劣化性は改善されるが、リン系化合物によるコン
タミの発生が起こるからである。
【0030】また、前記ベースフィルムには、重合触媒
として使用されたアンチモン系化合物がアンチモン原子
として120〜250ppm含有されていることがさら
に好ましく、耐熱安定剤として使用されるリン酸化合物
は、リン原子として20〜60ppm含有されているこ
とがさらに好ましい。
【0031】前記熱接着性樹脂層がコーティング処理に
より前記ポリエステルフィルム基材に積層され、乾燥後
の塗布量が0.1g/m2以上2.0g/m2以下であ
り、熱傾斜測定器による熱接着開始温度が80〜120
℃である場合にあっては、実用上優れた耐ブロッキング
性と十分な耐湿熱安定性を持つことが可能である。
【0032】熱傾斜測定器により、熱接着開始温度が8
0℃より低い場合には夏期に上記熱接着性樹脂層を塗布
したポリエステルフィルムがブロッキングしやすい傾向
にあるから、コンデンサー用に加工することが困難にな
るからであり、一方、熱接着開始温度が120℃より高
い場合には、熱接着性が低下し、熱接着性樹脂層とコン
デンサーの導体層を形成する金属とを接着させる際に微
小空隙ができるため、コンデンサーとして絶縁破壊が発
生するからである。
【0033】また、前記ベースフィルムが2軸延伸され
ている場合にあっては、ベースフィルムの耐久性をより
向上させることができてより好適である。2軸延伸方法
には、同時に2軸方向の延伸を行う方法と、逐次2軸方
向の延伸を行う方法とがあるが、いずれの延伸方法であ
っても採用することができる。長手方向および幅方向の
延伸倍率はそれぞれ3〜5倍であることが好ましく、よ
り好ましくは3.5〜4倍である。
【0034】また、前記ベースフィルムの厚みが3〜3
0μmである場合にあっては、巻取り時の作業効率を上
昇させることができてより好適である。すなわち、前記
ポリエステルフィルム基材の厚みが3μm未満の場合に
は、巻き取り時にしわが発生する場合があり、そのため
作業性が悪くなるからであり、一方、前記ポリエステル
フィルム基材の厚みが30μmを越える場合には、巻き
取り後の径が大きくなりすぎて、やはり作業性が悪くな
るからである。
【0035】本発明に係る巻取り型コンデンサーは、上
述の請求項1〜6のいずれかに記載のポリエステルフィ
ルムと、金属フィルムもくしは金属層を有するメタライ
ズドプラスチックフィルムとを重ねて層状フィルムを形
成し、前記層状フィルムを巻取して加熱圧着することで
得られる。ここで、前記層状フィルムは、前記熱接着性
樹脂層と前記金属フィルムもしくは前記金属層とが接触
する状態で重ねて形成されている。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明に係るポリエステルフィル
ム1は、図1に示すように、ベースフィルム1aと、非
晶性ポリエステル系共重合樹脂を主成分とする熱接着性
樹脂層1bとを有する。図1は、本発明に係るポリエス
テルフィルム1を説明する図で、そのうち(A)は概略
図であり、(B)は断面図である。
【0037】前記ポリエステル系樹脂におけるポリエス
テルとは、エステル結合によって高分子化された熱可塑
性樹脂化合物を意味し、ポリエステルは、ジカルボン酸
成分とグリコール成分とを重縮合することにより得られ
る。
【0038】ジカルボン酸成分としては、テレフタル
酸、イソフタル酸、ジフェニルエタンジカルボン酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸などのナフタレンジカ
ルボン酸、アジピン酸、トリメチルアジピン酸、セバシ
ン酸、マロン酸、ジメチルマロン酸、コハク酸、グルタ
ール酸、ピメリン酸、2,2−ジメチルグルタール酸、
アゼライン酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、
1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカル
ボン酸などのシクロへキサンジカルボン酸、1,4−ナ
フタール酸、ジフェニン酸、4,4’−オキシ安息香
酸、2,5−ナフタレンジカルボン酸などを用いること
ができる。なかでも、テレフタル酸、2,6−ナフタレ
ンジカルボン酸が好ましい。
【0039】また、グリコール成分としては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、シクロへキサンジメ
タノール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタン
ジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタ
ンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナ
ンジオール、1,10−デカンジオール、2,4−ジメ
チル−2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、ネオペ
ンチルグリコール、2−エチル−2−ブチル−1,3−
プロパンジオール、2−エチル−2−イソブチル−1,
3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタン
ジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサン
ジオール、1,2−シクロヘキサンジメタノール、1,
3−シクロヘキサンジメタノールもしくは1,4−シク
ロヘキサンジメタノールなどのシクロヘキサンジメタノ
ール、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロ
ブタンジオール、4,4’−チオジフェノール、ビスフ
ェノールA、4,4’−メチレンジフェノール、4,
4’−(2−ノルボルニリデン)ジフェノール、4,
4’−ジヒドロキシビフェノール、o−,m−,および
p−ジヒドロキシベンゼン、4,4’−イソプロピリデ
ンフェノール、4,4’−イソプロピリデンビス(2,
6−ジクロロフェノール)、2,5−ナフタレンジオー
ル、p−キシレンジオール、シクロペンタン−1,2−
ジオール、シクロヘキサン−1,2−ジオール、シクロ
ヘキサン−1,4−ジオールなどを用いることができ
る。特に、エチレングリコールが好ましい。
【0040】前記ベースフィルム1aとして用いるポリ
エステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、
ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリ−1,4−
ジシクロヘキサンンジメチレンテレフタレート(PC
T)、ポリエチレンナフタレートバイベンゾエート(P
ENBB)及びこれらポリマーの混合物を使用すること
ができる。ポリエチレンナフタレート(PEN)として
は、たとえば、ポリエチレン−2,6−ナフタレートな
どを使用することができる。
【0041】なお、前記ポリエステル樹脂中には、必要
に応じて、0〜30モル%、好ましくは0〜15モル%
の上述のジカルボン酸成分またはグリコール成分とは異
なる種類の成分を含ませ、共重合したものでもよい。ま
た、このようなモル比でブレンドしたものでもよい。た
とえば、ジカルボン酸成分、グリコール成分の他にオキ
シカルボン酸などが共重合されていてもよい。オキシカ
ルボン酸としては、たとえばp−オキシ安息香酸を使用
することができる。さらに、これらは線状構造である
が、3価以上のエステル形成成分を用いて分枝状ポリエ
ステルとすることも可能である。
【0042】熱接着性樹脂層1bの主成分となる非晶性
ポリエステル系共重合樹脂のジカルボン酸成分は、ベー
スフィルム用ポリエステルについて上述したところの、
テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン
酸、シクロへキサンジカルボン酸、ジフェニルエタンジ
カルボン酸など以外にもトリメリット酸などを使用する
ことが可能である。
【0043】非晶性ポリエステル系共重合樹脂における
ジカルボン酸成分のうち、テレフタル酸の比率を比較的
高めることが理想的であるが、テレフタル酸の構成比率
が高すぎると結晶性が高くなり、その結果剛直となるた
め、イソフタル酸をも含有させることが好適である。す
なわち、ポリエステル系共重合樹脂におけるジカルボン
酸成分においては、テレフタル酸を主成分とし、しかも
イソフタル酸が10〜40モル%加えられることが好ま
しい。
【0044】熱接着性樹脂層1bの非晶性ポリエステル
樹脂におけるグリコール成分は、エチレングリコールも
しくはネオペンチルグリコールの少なくともいずれか一
方を含む第一グリコール成分を40〜95モル%含有
し、かつ、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物を含む第二グリコール成分を2〜25モル%含有す
る。
【0045】なお、熱接着性樹脂層1bの非晶性ポリエ
ステル樹脂におけるグリコール成分として、ベースフィ
ルム用ポリエステルについて上述したところの、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレン
グリコール、シクロへキサンジメタノールなどを含有さ
せることが可能であり、さらに、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、グリセリンなどを含有させ
ることも可能である。
【0046】なお、これらのジカルボン酸成分およびグ
リコール成分はそれぞれ単独で、または任意の適切な2
種以上を任意の適切な量で組み合わせて用いられるが、
熱接着性樹脂層1bの非晶性ポリエステル樹脂における
グリコール成分は、エチレングリコールもしくはネオペ
ンチルグリコールの少なくともいずれか一方を含む第一
グリコール成分を40〜95モル%含有し、かつ、ビス
フェノールAのエチレンオキサイド付加物を含む第二グ
リコール成分を2〜25モル%含有する。
【0047】また、前記熱接着性樹脂層の主成分である
ポリエステル系共重合樹脂は、2種類以上のポリエステ
ル系共重合樹脂をそれぞれ任意の量混合し組み合わせて
もよい。
【0048】熱接着性樹脂層1bの主成分であるポリエ
ステル系共重合樹脂には、その性能を阻害しない程度で
その他の成分を含有してもよく、その他の成分として
は、たとえば滑剤とワックス類等を使用することが可能
である。滑剤は熱接着性樹脂層が少なくとも片面に被覆
されてなるポリエステルフィルムの必要な加工性を保持
するために、フィルムの滑性を良好にするためである。
【0049】また、必要に応じて、ベースフィルム1a
もしくは熱接着性樹脂層1bには、消泡剤、塗布性改良
剤、増粘剤、帯電防止剤、有機系潤滑剤、有機系高分子
粒子、酸化防止剤、紫外線吸収剤、発泡剤、染料、顔料
などを含有させることが可能である。
【0050】前記熱接着性樹脂層1bの加工性を保持
し、フィルムの優れた滑性を得るために、前記熱接着性
樹脂層1b中に球状かつ単分散の不活性粒子が1.0〜
15重量%含有される。球状かつ単分散の不活性粒子と
しては二酸化ケイ素が好ましいが、二酸化ケイ素に限ら
ず、酸化チタン、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、
硫酸バリウム、リン酸カルシウム、酸化アルミニウム、
酸化マグネシウム、カオリナイト、タルク、マイカ、X
型ゼオライト、Y型ゼオライト、カネマイト、シリカラ
イト、ZSM5型ゼオライト、カーボンブラック、シリ
カゾル、アルミナゾル、ジルコニウムゾル、硫化モリブ
デン、酸化アンチモンゾルなどの無機粒子あるいは、ポ
リスチレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリアクリル酸エステル、エポキシ樹脂、シリコー
ン樹脂、フッ素樹脂、ベンゾグアナミン樹脂架橋体など
の有機粒子を使用することが可能である。前記不活性粒
子の平均粒径は0.01〜2μmであることが好適であ
る。これらの無機粒子もしくは有機粒子を使用すること
で、熱接着性樹脂層1bの表面に突起を形成させること
ができ、熱接着性樹脂層1bの滑り性を改善して取扱い
作業性を向上させることが可能となるのである。これら
の無機粒子もしくは有機粒子は単独で混合して使用する
ことも可能であり、それらを適切な割合で混合して使用
することも可能である。なお、上記不活性粒子はベース
フィルム1aに含有させることも可能である。
【0051】以下に、本発明に係るコンデンサー用ポリ
エステルフィルムの製造方法について説明する。
【0052】ポリエステルを、上述のジカルボン酸成分
とグリコール成分とを重縮合することで得た後、そのポ
リエステルを、融点を越える温度で押出機にて溶融押出
し、ガラス転移温度以下に冷却して未延伸シートとす
る。
【0053】この未延伸シートを長手方向および幅方向
に2軸延伸する。未延伸シートは、まず第一軸方向に延
伸される。延伸温度範囲は通常70〜130℃、延伸倍
率は通常3〜5倍、好適には3.5〜4倍の範囲とす
る。延伸は一段階または二段階以上で行うことができ
る。
【0054】次に第二軸方向、すなわち第一軸方向と直
交する方向に一軸配向フィルムを一旦ガラス転移点以下
に冷却するか、または冷却することなく予熱して、通常
3〜5倍、好適には3.5〜4倍に延伸を行い、二軸に
配向したフィルムを得る。
【0055】なお、第一軸方向の延伸を2段階以上で行
うことは、良好な厚さ均一性を達成できるので好まし
い。また、横延伸した後、さらに長手方向に再延伸する
方法も可能である。かくして得られたフィルムを200
℃〜250℃の温度範囲で熱処理する。この際、熱処理
工程内または熱処理後に長手方向または横方向、あるい
は両方向に再延伸を行ってもよい。このようにして、ベ
ースフィルム1aを作製する。
【0056】次に、ポリエステル共重合樹脂が、トルエ
ン、メチルエチルケトンなどの有機溶媒中にて所定濃度
で含有される熱接着性樹脂層形成溶液(ドープ)を調整
する。ポリエステル共重合樹脂は、その固形成分が、熱
接着性樹脂層形成溶液中において1〜20重量%含有さ
せることができる。
【0057】そして、この熱接着性樹脂層形成溶液(ド
ープ)をロールコーター方式により、ポリエステルフィ
ルム基材、すなわち、ベースフィルム1aに塗布する。
すなわち、コーティング処理を行なうのである。コーテ
ィング処理は、たとえば、リバースロールコーターグラ
ビアコーター方式、ロッドコーター方式、エアドクター
コーター方式などを使用することができるが、ロールコ
ーター方式が好適である。
【0058】なお、熱接着性樹脂層形成溶液(ドープ)
のベースフィルム1aへの塗布性、接着性を改良するた
め、熱接着性樹脂層形成溶液(ドープ)の塗布前にベー
スフィルム1aに化学処理や放電処理を施すことが可能
である。ベースフィルム1aに対する放電処理として
は、処理効率やコスト、処理の簡便さからコロナ放電処
理を行うことが特に好ましい。
【0059】また、ベースフィルム1aの塗布層の接着
性、塗布性などを改良するために、熱接着性樹脂層形成
溶液(ドープ)を塗布して熱接着性樹脂層1bを形成後
に、熱接着性樹脂層1bに放電処理を施すこともでき
る。
【0060】熱接着性樹脂層1bの乾燥塗布量は、好ま
しくは0.1g/m2以上2.0g/m2以下である。な
お、熱接着性樹脂層1bの乾燥塗布量は、熱接着性樹脂
層1bの厚みに対応するものである。
【0061】熱接着性樹脂層形成溶液(ドープ)をベー
スフィルムに塗布した後の乾燥は、有機溶媒を十分に乾
燥させ得る任意の適切な温度で、任意の適切な時間行わ
れる。たとえば、80℃で、0.5分間乾燥させること
が可能である。
【0062】このようにして、本発明のポリエステルフ
ィルム1が得られる。得られたポリエステルフィルム1
は、通常採用されている方法により、巻き取りおよびス
リットを行うことができる。
【0063】以下に、本発明に係る巻取り型コンデンサ
ーの製造方法を説明する。本発明に係る巻取り型コンデ
ンサーは、上述のポリエステルフィルム1と、金属フィ
ルムすなわち金属箔とを、熱接着性樹脂層1bと金属フ
ィルムとが接触する状態で重ねて層状フィルムを形成
し、その層状フィルムを巻取して加熱圧着することで得
ることができる。
【0064】金属箔を形成するための金属成分として
は、アルミニウム、バラジウム、亜鉛、ニッケル、金、
銀、銅、インジウム、錫、クロム、チタンなどを使用す
ることができるが、好適には、アルミニウムを使用する
ことができる。
【0065】金属箔の厚みは、3μm〜12μmに設定
することが可能であり、たとえば6μmに設定すること
が可能である。
【0066】6μmのアルミニウムの金属箔と、上述し
た熱接着性樹脂層1bを有するポリエステルフィルム1
とを、金属箔のアルミニウム成分と熱接着性樹脂層1b
とが接触するようにしてロール状の積層物を形成する。
ロール状の積層物のロール幅は、20mm〜100mm
になるようにして、重ねて巻き取ることができる。
【0067】そして、得られた巻き取りフィルムリー
ル、すなわち、ロール状の積層物を、例えば、120℃
〜200℃の温度、5〜10kgf/cm2の圧力で、
1〜5時間熱圧着することにより熱接着を行う。
【0068】この巻き取りフィルムの両端面にメタリコ
ンを溶射して外部電極とし、メタリコンにリード線を溶
接して巻取り型コンデンサーが得られる。
【0069】また、本発明に係る巻取り型コンデンサー
は、上述のポリエステルフィルム1と、金属層2bを有
するメタライズドプラスチックフィルム2とを、前記熱
接着性樹脂層1bと前記金属層2bとが接触する状態で
重ねて層状フィルムを形成し、前記層状フィルムを巻取
して加熱圧着することで得ることができる。
【0070】図2は、本発明に係る巻取り型コンデンサ
ーの製造工程を示す概略図であり、ポリエステルフィル
ム1と、メタライズドプラスチックフィルム2とを、重
ねて層状フィルムを形成する概略図である。
【0071】メタライズドプラスチックフィルム2は、
プラスチックフィルム2aに対し金属成分を蒸着するこ
とで金属層2bを設け、プラスチックフィルム2aと金
属層2bとが一体的な状態で得ることができる。
【0072】プラスチックフィルム2aの片面に金属層
2bを設ける手法としては、真空蒸着法、スパッタリン
グ法などを使用することができるが特に限定されない。
ただし、経済性から真空蒸着法が好ましく採用される。
真空蒸着法では、真空中で冷却ロールに密着したプラス
チックフィルム2aに蒸発源からの金属を蒸着させ、プ
ラスチックフィルム2a上に金属層2bを形成する。
【0073】なお、この蒸発源としては抵抗加熱方式の
ボート形式や、輻射あるいは高周波加熱によるルツボ形
式や、電子ビーム加熱による方式などを使用することが
可能であるが、特に限定されない。
【0074】図3に示すように、層状フィルムは、ポリ
エステルフィルム1の熱接着性樹脂層1bと、メタライ
ズドプラスチックフィルム2の金属層2bとが接触する
状態で、ポリエステルフィルム1とメタライズドプラス
チックフィルム2とを重ねて形成される。
【0075】メタライズドプラスチックフィルム2の金
属層2bに用いられる金属成分としては、アルミニウ
ム、バラジウム、亜鉛、ニッケル、金、銀、銅、インジ
ウム、錫、クロム、チタンなどを使用することができる
が、好適には、アルミニウムを使用することができる。
【0076】メタライズドプラスチックフィルム2の厚
みは、3μm〜12μmに設定することが可能であり、
たとえば厚みを6μmに設定することが可能である。
【0077】プラスチックフィルム2aの基材として
は、任意の適切なプラスチックフィルムを使用すること
が可能であり、例えば、プラスチックフィルム2aの基
材としてポリエステルフィルムを使用することができ
る。
【0078】アルミニウムを金属成分としてポリエステ
ルフィルムに蒸着して金属層2bを設け、メタライズド
プラスチックフィルム2を形成した。そのメタライズド
プラスチックフィルム2の厚みを6μmとし、熱接着性
樹脂層1bと金属層2bとが接触する状態で重ねて層状
フィルムを形成し、その層状フィルムを巻回してロール
状の積層物を形成した。ロール状の積層物のロール幅
は、20mm〜100mmになるようにして、重ねて巻
き取ることができる。
【0079】そして、得られた巻き取りフィルムリー
ル、すなわち、ロール状の積層物を、例えば、120℃
〜200℃の温度、5〜10kgf/cm2の圧力で、
1〜5時間熱圧着することにより熱接着を行う。
【0080】この巻き取りフィルムの両端面にメタリコ
ンを溶射して外部電極とし、メタリコンにリード線を溶
接して巻取り型コンデンサーが得られる。本発明のコン
デンサーは、金属化フィルムコンデンサーとして好適で
ある。
【0081】なお、金属フィルムとメタライズドプラス
チックフィルムとを組合わせて、その組み合せた組み合
せフィルムとポリエステルフィルム1とで、層状フィル
ムを形成し、その層状フィルムを巻回してロール状の積
層物を形成することも可能である。
【0082】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されない。実施例
および比較例で用いられた物性測定方法および評価方法
は以下の通りである。
【0083】(実施例1)ポリエステル共重合樹脂を有
機溶媒による溶解物として東洋紡績(株)社製バイロン
樹脂GK780とバイロン樹脂RV200とを40:6
0(重量比)に配合し、固形分が5重量%になるように
トルエンとメチルエチルケトン50:50(重量比)に
溶解させた。なお、バイロンGK780は、分子量は約
10000であり、ガラス転位点Tgは39℃である。
また、バイロンRV200は、分子量は15000〜2
0000であり、ガラス転位点Tgは67℃であり、軟
化点は163℃である。
【0084】さらに球状かつ単分散の二酸化ケイ素とし
て日産化学工業(株)社製MEK−ST(固形分30重
量%で平均粒径15nm)をポリエステル共重合樹脂に
対して、5重量%添加してドープを調整した。
【0085】つぎに、重合触媒として三酸化アンチモン
をアンチモン原子として130ppm含有し、かつ、耐
熱安定性を向上させるためトリメチルフォスフェートを
リン原子として60ppm含有する厚さ12μmの2軸
延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
(東洋紡績(株)社製E5107)をベースフィルム1
aとして用意した。
【0086】そして、上述のドープを上記の12μmの
2軸延伸ポリエステルフィルム1aの片面にリバースコ
ーターにより塗工し、コーティング処理を行ない、その
後乾燥温度100℃で乾燥し、熱接着性樹脂層1bを設
け、乾燥塗工量が0.5g/m2の熱接着性樹脂を塗工
したポリエステルフィルム1を得た。
【0087】そして、アルミニウムを蒸着することでア
ルミの金属層2bを設けた2軸延伸ポリエステルフィル
ムをメタライズドプラスチックフィルム2として用意し
た。
【0088】上述のポリエステルフィルム1と、アルミ
ニウムを蒸着した2軸延伸ポリエステルフィルムとを、
アルミの金属層2bと熱接着性樹脂層1bとが重なるよ
うにして巻き取り、幅40mm、外径15mmφの巻き
取りリールを得た。なお、2軸延伸ポリエステルフィル
ムの厚みは6μmであった。
【0089】この時の小幅スリット加工性および耐ブロ
ッキング性は良好であった。このリールを温度140
℃、圧力5kgf/cm2で1時間プレスし、この両端
にメタリコンを溶射して外部電極とし、メタリコンにリ
ード線を溶射して、本発明に係る巻き取り型コンデンサ
ー素子を作製した。このコンデンサーの耐湿熱安定性は
良好であった。
【0090】(実施例2)上述の実施例1でポリエステ
ル共重合樹脂のバイロン樹脂GK780の代わりに、同
じく東洋紡績(株)社製バイロン樹脂GK320をバイ
ロン樹脂RV200と25:95(重量比)に配合し、
固形分が5重量%になるようにトルエンとメチルエチル
ケトン50:50(重量比)に溶解し、さらに球状かつ
単分散の二酸化ケイ素として日産化学工業(株)社製M
EK−ST(固形分30重量%で平均粒径15nm)を
ポリエステル共重合樹脂に対して、10重量%添加して
ドープを調整し、実施例1と同様にしてコンデンサー素
子を作製した。なお、バイロンGK320は、分子量は
約10000であり、ガラス転位点Tgは7℃である。
【0091】(比較例1)実施例1のポリエステル共重
合樹脂のバイロン樹脂RV200のみを使い固形分が5
重量%になるようにトルエンとメチルエチルケトン5
0:50(重量比)に溶解し、球状かつ単分散の二酸化
ケイ素として日産化学工業(株)社製MEK−ST(固
形分30重量%で平均粒径15nm)をポリエステル共
重合樹脂に対して、10重量%添加してドープを調整し
た。
【0092】つぎに、重合触媒として三酸化アンチモン
をアンチモン原子として130ppm含有し、かつ、耐
熱安定性を向上させるためトリメチルフォスフェートを
リン原子として60ppm含有する厚さ12μmの2軸
延伸PETフィルム(東洋紡績(株)社製E5107)
をベースフィルム1aとして用意した。
【0093】上述のドープを、そのベースフィルム1a
の片面にリバースコーターにより塗工し、乾燥温度10
0℃で乾燥し、乾燥塗工量が0.5g/m2の熱接着性
樹脂塗工ポリエステルフィルム1を得た。このようにし
て実施例1と同様にしてコンデンサー素子を作製した。
【0094】(比較例2)比較例1におけるポリエステ
ル共重合樹脂のバイロン樹脂RV200の代わりにGK
780のみを使い固形分が5重量%になるようにトルエ
ンとメチルエチルケトン50:50(重量比)に溶解
し、後は比較例1と同様にしてコンデンサー素子を作製
した。
【0095】しかし、塗工ロールの巻き芯に近づくにつ
れて、ブロッキングが発生して小幅スリット加工性は良
くなく、コンデンサー素子の歩留まりは悪かった。一
方、歩留まりは悪かったもののできあがったコンデンサ
ー素子の耐湿熱安定性テストを実施したところ、耐湿熱
安定性は良好であった。
【0096】(比較例3)比較例1におけるポリエステ
ル共重合樹脂のバイロン樹脂RV200の代わりにGK
320のみを使い固形分が5重量%になるようにトルエ
ンとメチルエチルケトン50:50(重量比)に溶解
し、後は比較例1と同様にしてコンデンサー素子の作製
を試みたが、ブロッキングが発生してコンデンサー素子
の作製は困難であった。
【0097】上述の実施例および比較例で得られたポリ
エステルフィルムおよび巻き取り型コンデンサーの評価
を下記に示す方法で行なった。
【0098】(1)熱傾斜測定器による熱接着開始温度 上述の実施例および比較例で得られたポリエステルフィ
ルム1において、熱接着性樹脂層1bと、ベースフィル
ム1aの熱接着性樹脂層1bが塗布されている面の裏面
とを合わせて、熱傾斜測定(TOYO SEIKI社製
GRADIENT TYPE HG−100)によりエ
アー圧2kgf/cm2で圧着時間60秒間において5
0℃から10℃刻みで120℃まで温度調節を行い、熱
圧着を実施した。
【0099】熱傾斜測定から熱圧着されたフィルムを取
り出し、手で熱圧着されたフィルムを剥がす。このとき
剥離に抵抗を示す際の温度を熱接着開始温度とした。
【0100】(2)耐ブロッキング性評価 上述の実施例および比較例で製造されたポリエステルフ
ィルム1を5cm×5cmにカットした。熱接着性樹脂
層1bと、ベースフィルム1aの熱接着性樹脂層1bが
塗布されている面の裏面とを合わせて、25kgfの荷
重をかけ、60℃で24時間熱風乾燥機に放置後取り出
し、手で熱圧着されたフィルムを剥がすことで耐ブロッ
キング性評価を行なった。
【0101】このとき剥離に音を立てて剥がれるものは
評価×とし、剥離に音を立て無いが抵抗を示し剥がれる
ものを評価△とし、剥離に抵抗を示さず容易に剥がれる
ものを評価○とした。
【0102】(3)フィルムを小幅スリットする際の加
工性 上述の実施例および比較例に記載のようにして製造され
たポリエステルフィルムをコンデンサーにするために、
フィルムを小幅スリットする際に、歩留まりが75%未
満を評価×とし、歩留まりが75%以上90%未満を評
価△とし、歩留まりが90%以上を評価として判定し
た。
【0103】(4)コンデンサーの耐湿熱安定性 上述の実施例および比較例に記載のようにして製造され
たコンデンサーに65℃,95%RH雰囲気下で20K
VDCを印加し、エージングを行い、その際静電気容量
変化率を測定した。1000時間後の静電気容量変化率
ΔC/Cが±5%以内であるものを耐湿熱安定性が良
好、±5%よりも大きいものを耐湿熱安定性が不良と判
定した。
【0104】なお、エージングは、コンデンサーの絶縁
抵抗と耐電圧性を安定化させるために行なわれる。エー
ジングを行なう理由は、定かではないが、エージングに
よりフィルム中の非晶鎖の自由体積が緩和され、絶縁欠
陥が減少するからではないかと考えられる。エージング
を行う時間は、10時間以上であった。それは絶縁抵抗
を良化する点から好ましいからである。
【0105】(5)熱接着性樹脂層中の不活性粒子の平
均粒径および含有量 a)平均粒径 試料(熱接着性樹脂層)の表面をカーボン蒸着し、走査
型電子顕微鏡(日立製作所製、FE−SEM S−45
00)を用い、加速電圧2kVおよび試料傾斜角30°
の条件下で、不活性粒子の大きさに合わせ1,000〜
20,000倍で少なくとも200個以上の粒子(突起
径)が観察できるよう視野を変え写真撮影を必要枚数行
なった。なお、写真には必ずスケールを入れた。写真を
コピーし、OHPシートにトレースし、各粒子の粒径を
求め、その平均値を平均粒径とした。この際、ベースの
ポリエチレンフィルムにも粒子が含有されている場合に
は、熱接着性樹脂層を積層していない表面も同様に測定
し、ベースフィルムに含有している粒子によるものは除
外した。
【0106】b)含有量 A4サイズ(縦29.7cm、横4.0cm)に切断し
た試料を4枚用意し、それぞれの重量を測定後、そのう
ち2枚の試料の熱接着性樹脂層をメチルエチルケトンで
拭いて除去し、再度試料の重量を測定した。熱接着性樹
脂層を除去する前後の重量差を単位面積(1m2に換
算)当りで除したものを熱接着性樹脂層の塗布量とし
た。残分をベースフィルムとして分析に供した。
【0107】別々の白金ルツボに、ベースのポリエチレ
ンフィルムおよび熱接着性樹脂層を積層したポリエステ
ルフィルムを入れ550℃で灰化後、重炭酸ナトリウム
で溶融し、次いで1.2M塩酸で弱酸性溶液とし、この
中から一定量分取し、JIS−K−0101に準じて吸
光光度法により不活性粒子を定量分析し、熱接着性樹脂
層当りの含有量に換算した。
【0108】(6)ポリエステル中のアンチモン原子お
よびリン原子の含有量 ケイ光X線分析装置(理学電機工学製、システム327
0型)を用い、下記測定条件で予め作成した検量線をも
とにポリエステル中のアンチモン原子およびリン原子を
定量した。a)X線管球:Rh(ロジウム)、b)X線
出力:50kV×50mA、c)X線照射面積:直径3
0mmの円、d)分光結晶:LiF(アンチモン原子の
場合)、またはGe(リン原子の場合) 上記結果を、以下の表1と表2に示す。
【0109】
【表1】
【0110】比較例1に係るポリエステルフィルムは熱
接着開始温度が130℃であり、比較的高温であった。
また、比較例2に係るポリエステルフィルムは熱接着開
始温度が70℃であり、比較的低温であった。比較例3
に係るポリエステルフィルムは熱接着開始温度が50℃
であり、比較的低温であった。
【0111】なお、表1においてEGはエチレングリコ
ール、NPGはネオペンチルグリコール、Bis−Aは
ビスフェノールAを示す。
【0112】
【表2】
【0113】本願発明に係るポリエステルフィルムは、
耐ブロッキング性能に優れており、しかも小幅スリット
加工性においても良好であった。また、そのポリエステ
ルフィルムを使用して作成したコンデンサーの耐湿熱安
定性は良好であった。
【0114】一方、比較例1に係るポリエステルフィル
ムを使用して作成したコンデンサーの耐湿熱安定性は不
良であった。また、比較例2に係るポリエステルフィル
ムは、ブロッキングが発生してコンデンサー素子の作製
は良好に行なうことができず、小幅スリット加工の歩留
まりは劣悪であった。また、比較例3に係るポリエステ
ルフィルムは、ブロッキングが発生してコンデンサー素
子の作製は極めて困難であり、小幅スリット加工の歩留
まりは劣悪であった。
【0115】なお、今回開示された実施の形態および実
施例はすべての点で例示であって制限的なものではない
と考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明
ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の
範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含ま
れることが意図される。
【0116】
【発明の効果】本発明によれば、高温高湿環境下であっ
ても、耐湿熱安定性に優れたコンデンサー用のポリエス
テルフィルムを得ることができた。また、耐ブロッキン
グ特性においても優れたコンデンサー用のポリエステル
フィルムを得ることができた。
【0117】また、本発明によれば、小幅スリット加工
性が極めて良好で、しかも、熱的ストレスに耐久性のあ
る耐熱劣化性が改善されたコンデンサー用のポリエステ
ルフィルムを得ることができた。
【0118】さらに、本発明によれば、誘電体として使
用されるポリエステルフィルムに外装機能を付与させる
ことができた。したがって、外装の寸法および重量を増
大させることはないので、本発明に係るポリエステルフ
ィルムを使用して巻取り型コンデンサーを作成すること
で、小型軽量の巻き取り型コンデンサーを得ることがで
きるとともに、コンデンサーのコストダウンの要求を満
足させることができた。さらに、本発明に係る巻取り型
コンデンサーを使用して電子機器を作成した場合にあっ
ては、電子機器の小型化、軽量化およびコストダウンの
要求を満足させることもできた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るポリエステルフィルムを説明す
る図で、そのうち(A)は概略図であり、(B)は断面
図である。
【図2】 本発明に係るポリエステルフィルムを用いた
巻取り型コンデンサーの製造過程を説明する図である。
【図3】 本発明に係る巻取り型コンデンサーに使用さ
れる層状フィルムの断面図である。
【符号の説明】
1a ベースフィルム、1b 熱接着性樹脂層、1 ポ
リエステルフィルム、2a プラスチックフィルム、2
b 金属層、2 メタライズドプラスチックフィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 67/00 C08L 67/00 67/02 67/02 H01G 4/18 324 H01G 4/18 324Z Fターム(参考) 4F100 AA02A AA20 AB01C AB10 AB21A AH02B AK01B AK41A AK41B AL01B BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C BA13 BA16 CC00B DE04B EH46 EH66 EJ17 EJ38A EJ42 EK17 GB41 JA12B JJ03 JL00 JL03 JL12B YY00A YY00B 4J002 BB032 BC032 BD122 BG042 CC192 CD002 CF002 CF031 CF041 CF051 CF061 CF071 CF081 CF101 CL002 CP032 DA037 DE077 DE097 DE127 DE137 DE147 DE237 DG027 DG047 DH047 DJ007 DJ017 DJ037 EW046 FD017 FD076 GQ00 4J029 AA03 AB07 AC02 AE03 BA02 BA03 BA05 BA10 BB12A BB13A BD02 BD03A BD04A BD06A BD07A BF09 BF25 BF26 BG06X CA02 CA03 CA04 CA05 CA06 CB05A CB06A CC05A CC06A CD03 DB07 EB04A EB05A GA13 GA14 GA17 HA01 HB01 JC581 JD06 JF471 5E082 AB05 BC23 BC39 EE05 EE24 EE37 FF15 FG06 FG36 GG04 JJ04 JJ22 MM22 MM24 PP03 PP06 PP09 PP10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル系樹脂を主成分とするベー
    スフィルムと、前記ベースフィルムの少なくとも一方の
    面に積層され、非晶性ポリエステル系共重合樹脂を主成
    分とする熱接着性樹脂層とからなるポリエステルフィル
    ムであって、 前記ベースフィルムが、アンチモン系化合物をアンチモ
    ン原子として100〜300pp含有するとともに、リ
    ン系化合物をリン原子として10〜80ppm含有し、 前記熱接着性樹脂層のポリエステル樹脂におけるグリコ
    ール成分が、エチレングリコールもしくはネオペンチル
    グリコールの少なくともいずれか一方を含む第一グリコ
    ール成分を40〜95モル%含有し、かつ、ビスフェノ
    ールAのエチレンオキサイド付加物を含む第二グリコー
    ル成分を2〜25モル%含有するとともに、 前記熱接着性樹脂層中に、球状かつ単分散の不活性粒子
    を1.0〜15重量%含むポリエステルフィルム。
  2. 【請求項2】 前記ベースフィルムにおける、前記アン
    チモン系化合物の含有量がアンチモン原子として120
    〜250ppmであるとともに、前記リン系化合物の含
    有量がリン原子として20〜60ppmである請求項1
    記載のポリエステルフィルム。
  3. 【請求項3】 前記熱接着性樹脂層が、コーティング処
    理により前記ベースフィルムに積層され、乾燥後の塗布
    量が0.1〜2.0g/m2であり、熱傾斜測定器によ
    る熱接着開始温度が80〜120℃である請求項1また
    は2記載のポリエステルフィルム。
  4. 【請求項4】 前記ベースフィルムが2軸延伸されてい
    る請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステルフィル
    ム。
  5. 【請求項5】 前記ベースフィルムの厚みが3〜30μ
    mである請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステル
    フィルム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のポリエ
    ステルフィルムと、金属フィルムもくしは金属層を有す
    るメタライズドプラスチックフィルムとを、前記熱接着
    性樹脂層と前記金属フィルムもしくは前記金属層とが接
    触する状態で重ねて層状フィルムを形成し、前記層状フ
    ィルムを巻取して加熱圧着することで得られる巻取り型
    コンデンサー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012184357A (ja) * 2011-03-07 2012-09-27 Toyo Aluminium Kk 非吸着性ヒートシール性組成物、非吸着性包装材及び非吸着性包装袋

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