JP2002079338A - スペーサの製造方法及びスペーサ - Google Patents

スペーサの製造方法及びスペーサ

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JP2002079338A
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spacer
flange
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working step
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Katsuyuki Takano
勝征 高野
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BOOSEIKYAPUTEIBU KK
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BOOSEIKYAPUTEIBU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産効率を向上することができ、省エネルギ
ー化の要請に応えることができるスペーサの製造方法を
提供する。 【解決手段】 めねじが形成された軸部の一端に薄肉の
鍔部が形成され、この鍔部に隣接する軸部の外表面に環
状溝が形成されたスペーサの製造方法であって、金属線
材を型内で圧縮して軸部、鍔部及びめねじの下穴を形成
する第1の塑性加工工程と、環状溝を形成する第2の塑
性加工工程と、鍔部の外周に凹凸を形成すると共に、鍔
部の外形寸法を仕上げる第3の塑性加工工程と、めねじ
を形成するねじ加工工程と、を備えたことを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、パソコ
ンや各種電気機器のパネル同士を締結固定するために使
用されるスペーサ及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種のスペーサは、かしめ固定が可能
な金属材料で形成されており、図4〜図6に示すよう
に、めねじ7が形成された軸部3の一端に鍔部4が形成
され、この鍔部4に隣接する軸部3の外周に環状溝6が
形成されている。そして、鍔部4の外周が凹凸状に形成
されている。
【0003】このような形状のスペーサ20は、図6に
示すように、被取付部材であるパソコン等のパネル板1
0に形成された取付穴13に軸部3が挿入され、鍔部4
の側面14がパネル板10の側面15に押し当てられた
状態で鍔部4がかしめられる。その結果、図7に示すよ
うに、スペーサ20の鍔部4が塑性変形して環状溝6と
取付穴13との間の隙間を塞ぎ、スペーサ20がパネル
板10に固定されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、上述のスペーサ
20は、図8に示すような工程で成形されている。先
ず、金属丸棒21から製品素材22を切断する(素材切
断工程)。次に、切削加工工程において、その軸方向長
さが所定寸法になるように切削加工した後、軸部3、鍔
部4、環状溝6及びねじの下穴5を切削加工すると共
に、鍔部4の外周をローレット加工により凹凸状に成形
するようになっている。次に、切削加工後の製品素材
(スペーサ20)を洗浄し、下穴5にタップでめねじ7
を形成し(ねじ加工工程)、洗浄、熱処理、表面処理の
各工程を経て従来のスペーサ20(図6参照)が完成す
るようになっていた。
【0005】しかしながら、このような従来のスペーサ
20の製造方法は、成形方法のほとんどが切削加工であ
り、金属丸棒21からの削りだしで行われていたため、
製造工数が嵩み、生産効率の向上の要望に応えるのが困
難であった。
【0006】また、従来のスペーサ20の製造方法は、
上述のように、金属丸棒20からの削りだしであるた
め、切りくずを多く出すことになっていた。そのため、
切りくずを再資源化するためにエネルギーを消費するこ
とになり、省エネルギー化の観点からも製造方法の改善
が求められていた。
【0007】そこで、本発明は、スペーサの製造に関す
る省エネルギー化の要望に応えることができるととも
に、生産効率の向上を図ることができるスペーサの製造
方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、めねじが形成
された軸部の一端に鍔部が形成され、この鍔部に隣接す
る軸部の外表面に環状溝が形成されたスペーサの製造方
法であって、金属線材を型内で圧縮して前記軸部、前記
鍔部及び前記めねじの下穴を形成する第1の塑性加工工
程と、前記環状溝を形成する第2の塑性加工工程と、前
記鍔部の外周に凹凸を形成すると共に、前記鍔部の外形
寸法を仕上げる第3の塑性加工工程と、前記めねじを形
成するねじ加工工程と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0009】また、本発明は、めねじが形成された軸部
の一端に鍔部が形成され、この鍔部に隣接する軸部の外
表面に環状溝が形成され、前記軸部が被取付部材に形成
された取付穴に挿入され、且つ前記鍔部が前記被取付部
材の側面に当接させられた状態において、前記鍔部がか
しめられることにより前記被取付部材に固定されるスペ
ーサであって、前記鍔部の前記被取付部材に接しない側
の側面が、前記軸部の一端の側面よりも前記軸部の軸線
に沿う方向へ突出することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳述する。
【0011】(スペーサの製造方法)図1は、本発明の
実施の形態に係るスペーサの製造方法を示す図である。
この図1に示すように、まず、第1の塑性加工工程にお
いて、所定長さの金属線材1を型内で圧縮して、スペー
サ2の軸部3、鍔部4及びめねじの下穴5が形成され
る。
【0012】次に、第2の塑性加工工程において、回転
させた製品素材に工具を押し付けることにより環状溝6
がスペーサ2の軸部3の外周に形成される。
【0013】次に、ねじ加工工程において、軸部3の下
穴5にタップでめねじ7が切られる。
【0014】その後、第3の塑性加工工程において、鍔
部4が所定形状に形成された型内に押し込まれ、鍔部4
の外周に円弧状の凹み8が一定の間隔で多数形成され、
鍔部4の外周が凹凸状に塑性加工される。
【0015】その後、所定形状に形成された製品素材
(スペーサ2)が洗浄された後、熱処理を施され、表面
処理(錆止めのメッキ処理等)が施されて製品としての
スペーサ2が完成される(図2,4,5参照)。
【0016】このような加工工程の本実施の形態によれ
ば、成形工程のうちのねじ加工工程を除く他の加工工程
の全てが塑性加工であるため、加工が瞬時に終了し、ほ
とんどが切削加工であった従来例に比較して、製品1個
当たりの加工時間を格段に少なくすることができ、スペ
ーサ2の生産効率を向上させることができる。
【0017】また、本実施の形態によれば、金属線材1
を型内で圧縮することにより、スペーサ2の軸部3、鍔
部4及び下穴5の外形形状を高精度に塑性加工すること
が可能になり、従来の切削加工のように切りくずを出さ
ないため、切りくずを再資源化するためのエネルギーが
不要になり、近年の省エネルギー化の要請に応えること
ができる。
【0018】尚、本実施の形態において、ねじ加工工程
は、第2の塑性加工工程と第3の塑性加工工程との間に
配置されているが、これに限られず、生産効率や加工精
度等を考慮し、例えば、第1の塑性加工工程と第2の塑
性加工工程との間、または第3の塑性加工工程終了後に
配置するようにしてもよい。
【0019】(スペーサ)図2は、上述のスペーサの製
造方法によって完成されるスペーサ2を示す断面図であ
る。
【0020】この図2に示すように、スペーサ2は、軸
部3の一端に鍔部4が形成され、鍔部4に隣接する軸部
3の外周部分に環状溝6が形成され、軸部3の軸芯CL
を中心とするめねじ7が軸部3を貫通するように形成さ
れている。また、鍔部4の外周が凹凸状に塑性加工され
ている(図4参照)。
【0021】そして、上述のスペーサの製造方法におい
て、環状溝6を成形する際の塑性加工力によって、鍔部
4が図2の図中左側方向へ僅かに出っ張るようになって
いる。すなわち、鍔部4のパネル板10に押し当てられ
ない側の側面11が、軸部3の一端の側面12よりも軸
部3の軸芯CLに沿う方向へ突出するようになっている
(図3参照)。尚、上述の第1の塑性加工工程において
使用される成形用の型は、図2に示すような鍔部4の塑
性変形を予め考慮し、最終加工寸法が所定寸法精度にな
るように形成されている。
【0022】このような特徴的構造のスペーサ2は、図
3に示すように、被取付部材としてのパネル板10の取
付穴13に軸部3が挿入され、鍔部4の側面14がパネ
ル板10の側面15に押し当てられた状態で鍔部4がか
しめられ、パネル板10に固定されることになる(図7
参照)。このようにして、スペーサ2がパネル板10に
かしめ固定される際に、鍔部4にかしめ力Fが集中して
作用することになる。すなわち、本実施の形態のスペー
サ2は、鍔部4の側面11と軸部3の一端側の側面12
が平面状である従来のスペーサ20に比較してかしめ力
Fを受ける面積が小さくなるため、かしめ力Fが鍔部4
に集中して作用することになる。その結果、本実施の形
態によれば、パネル板10へのスペーサ2の固定が従来
例よりもより一層強固で確実になる。
【0023】尚、スペーサ2の形状は、図2〜図3に示
す形状に限られるものでなく、例えば、第1の塑性加工
工程において、軸部3の一端の側面12が鍔部4の側面
11よりも僅かに出っ張るように形成しておくことによ
り、鍔部4の側面11と軸部3の一端の側面12を従来
例(図6参照)のように平坦面にすることが可能であ
る。
【0024】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、スペーサの加工のほとんどが塑性加工であるため、
スペーサの加工がほとんど切削加工である従来例に比較
して加工時間を格段に短縮することができ、生産効率を
向上させることができる。
【0025】また、本発明は、上述のように、スペーサ
の加工のほとんどが塑性加工であり、切りくずをほとん
ど発生させないため、切りくずを再資源化するためのエ
ネルギーが不要になり、省エネルギー化の要請にも応え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスペーサの製造方法
を示す加工工程図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るスペーサの製造方法
によって製造されたスペーサの断面図である。
【図3】図2のスペーサをパネル板にかしめる際の状態
を示す断面図である。
【図4】スペーサの外観斜視図である。
【図5】スペーサの側面図である。
【図6】従来のスペーサをパネル板にかしめる際の状態
を示す断面図である。
【図7】本発明及び従来のスペーサをパネル板にかしめ
固定した後の状態を示す断面図である。
【図8】従来のスペーサの製造方法を示す加工工程図で
ある。
【符号の説明】
1……金属線材、2……スペーサ、3……軸部、4……
鍔部、5……下穴、6……環状溝、7……めねじ、10
……パネル板(被取付部材)、11,12,15……側
面、13……取付穴、CL……軸芯

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めねじが形成された軸部の一端に鍔部が
    形成され、この鍔部に隣接する軸部の外表面に環状溝が
    形成され、 前記軸部が被取付部材に形成された取付穴に挿入され、
    且つ前記鍔部が前記被取付部材の側面に当接させられた
    状態において、前記鍔部がかしめられることにより前記
    被取付部材に固定されるスペーサの製造方法であって、 金属線材を型内で圧縮して前記軸部、前記鍔部及び前記
    めねじの下穴を形成する第1の塑性加工工程と、 前記環状溝を形成する第2の塑性加工工程と、 前記鍔部の外周に凹凸を形成すると共に、前記鍔部の外
    形寸法を仕上げる第3の塑性加工工程と、 前記めねじを形成するねじ加工工程と、 を備えたことを特徴とするスペーサの製造方法。
  2. 【請求項2】 めねじが形成された軸部の一端に鍔部が
    形成され、この鍔部に隣接する軸部の外表面に環状溝が
    形成され、 前記軸部が被取付部材に形成された取付穴に挿入され、
    且つ前記鍔部が前記被取付部材の側面に当接させられた
    状態において、前記鍔部がかしめられることにより前記
    被取付部材に固定されるスペーサであって、 前記鍔部の前記被取付部材に接しない側の側面が、前記
    軸部の一端の側面よりも前記軸部の軸線に沿う方向へ突
    出することを特徴とするスペーサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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