JP2002078704A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

Info

Publication number
JP2002078704A
JP2002078704A JP2000254921A JP2000254921A JP2002078704A JP 2002078704 A JP2002078704 A JP 2002078704A JP 2000254921 A JP2000254921 A JP 2000254921A JP 2000254921 A JP2000254921 A JP 2000254921A JP 2002078704 A JP2002078704 A JP 2002078704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
focal point
detection
value
tomographic image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000254921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4397513B2 (ja
Inventor
Masaya Kumazaki
昌也 熊▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Original Assignee
GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GE Medical Systems Global Technology Co LLC filed Critical GE Medical Systems Global Technology Co LLC
Priority to JP2000254921A priority Critical patent/JP4397513B2/ja
Publication of JP2002078704A publication Critical patent/JP2002078704A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4397513B2 publication Critical patent/JP4397513B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線CT装置に関し、X線の焦点移動によら
ず常に正しいX線CT断層像が得られることを課題とす
る。 【解決手段】 X線管40と平行スリット板からなるコ
リメータ50とを含むX線源が、被検体100を挟んで
X線検出器アレイ70と対向し、X線検出器アレイの検
出信号に基づき被検体のCT断層像を再構成するX線C
T装置において、X線の焦点移動に応じて一定の撮影条
件が得られる方向にX線撮影系1を調整する調整手段2
と、被検体スキャン時の焦点Fの移動量を検出し、メモ
リに蓄積する検出手段3と、X線CT断層像再構成時の
CT値を前記保持した焦点の移動量に応じた補正データ
で補正する補正手段5とを備える。又は、上記補正手段
5に代え、被検体のスキャンにより得られた投影データ
を前記検出した焦点の移動量に応じた補正データで補正
する補正手段4を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はX線CT装置に関
し、更に詳しくは、X線管と平行スリット板からなるコ
リメータとを含むX線源が、被検体を挟んでX線検出器
アレイと対向し、X線検出器アレイの検出信号に基づき
被検体のCT断層像を再構成するX線CT装置に関す
る。
【0002】この種のX線CT装置では、コリメータ通
過後のX線ファンビームの線路長(各検出チャネルに至
るまでの距離)がX線検出器アレイの各検出チャネル毎
に異なるため、特にX線焦点がその中心位置から体軸方
向にオフセットしている場合には、アーチファクトの原
因となる。以下、詳細に説明する。
【0003】
【従来の技術】図14〜図16は従来技術を説明する図
(1)〜(3)で、図14は従来のX線CT装置におけ
るX線撮影系(走査ガントリ)の要部構成を示してい
る。図14(A)は走査ガントリを背後から見た場合の
正面図、図14(B)はその右側面図、図14(C)は
上面図である。なお、(x,y,z)は走査ガントリに
固定された直交座標系である。
【0004】図において、40は回転陽極型のX線管、
40aはその回転陽極、FはX線の焦点、50はX線の
曝射範囲(主に体軸CLb方向)を制限するコリメー
タ、100は被検体、20は被検体100を載せて体軸
方向に移動させる撮影テーブル、70は多数(n=10
00程度)のX線検出器(検出チャネル)が円弧状の2
列(A,B)に配列されているX線検出器アレイであ
る。
【0005】図14(A)において、X線管40と平行
スリット板からなるコリメータ50とを含むX線源が、
被検体100を挟んでX線検出器アレイ70と対向し、
X線検出器アレイ70の検出信号に基づき被検体のCT
断層像を再構成する。このX線検出器アレイ70は、検
出チャネル1〜n及び端部のレファレンスチャネルR ef
を備え、各検出器1〜n,Refは焦点Fを中心とする半
径Rの円弧上に配列されている。そして、操作ガントリ
は被検体100お体軸CLbを中心として回転する。
【0006】係る構成では、焦点Fから射出したX線
は、コリメータ50で制限されてX線ファンビームXL
FBとなり、被検体100を透過して対向するX線検出
器アレイ70に一斉に入射する。しかるに、コリメータ
50はスリット幅wの平行板スリットから成るため、こ
こを通過したX線ファンビームXLFBは、各X線検出
器1〜n,Refに至るまでの距離が検出チャネル毎に異
なる。この状態を図15で説明する。
【0007】図15は上記図14(A)の右半分を示し
ている。中心部の検出チャネルjにおいて、焦点Fから
コリメータ50までの距離をr、コリメータ50から検
出チャネルjまでの距離をLとすると、L=R−rの関
係がある。この中心部から任意角度θだけ離れたところ
では、r'cosθ=rの関係があるから、r’=r/
cosθの関係にあり、よって、焦点Fからコリメータ
50までの距離r’は角度θの増加と共に長くなる。一
方,L’=R−r’の関係より、コリメータ50から任
意検出チャネルまでの距離L’は角度θの増加と共に短
くなる。この距離L’を所定角度毎にθ=30°までプ
ロットとすると曲線Cのような関係が得られる。
【0008】図14(B)に戻り、中央部の検出チャネ
ルjの距離Lと、端部のレファレンスチャネルRefの距
離L’との間にはL>L’の関係がある。従って、今、
レファレンスチャネルRefにおける検出列A,Bの各検
出出力(ビーム厚)が等しくなるようにコリメータ50
のスリット幅wを調節したとすると、中央の検出チャネ
ルi,jではX線ファンビームが斜めの方向により長い
距離Lを走る結果、検出チャネルi,jにおけるビーム
幅(厚)はレファレンスチャネルRefにおけるものより
も広がってしまう。この状態を図14(C)に示す。
【0009】図14(C)において、曲線Pa,Pb
は焦点Fが基準位置z0にある場合のX線ファンビーム
の照射パターンを示しており、レファレンスチャネルR
efにおけるビーム幅よりも中央の検出チャネルi,jに
おけるビーム幅の方が広くなっている。このため、レフ
ァレンスチャネルRefにおける検出出力(検出電流)よ
りも中央の検出チャネルi,jにおける検出出力の方が
大きくなる傾向にある。
【0010】従来は、このようなX線照射幅の相違によ
り生じる検出出力の歪みを所謂チャネル間感度補正処理
により補正していた。挿入図(c)にチャネル間感度補
正の処理イメージを示す。図において、横軸は検出チャ
ネル、縦軸は投影データ(積分・A/D変換後の出力C
OUNT)である。焦点Fが基準位置z0にある時の検
出列Aの投影データga'は、チャネル間感度補正によ
り、均一な出力の投影データgaに補正されていた。
検出列Bについても同様である。
【0011】しかるに、図14(B)において、実際の
スキャン時における焦点Fは、X線管40の動作温度T
及び他の様々なスキャンパラメータ{走査ガントリのチ
ルト角,その回転速度(スキャン時間),焦点Fの大/
小等}により、その位置が基準位置z0から±zOFの方
向に変位することが知られており、これによってX線検
出器アレイ70への線照射状態が変化する。
【0012】この点、従来は、例えば焦点Fが−zOF
側に変位したとすると、これに応じてコリメータ50の
スリット位置を−zOFの側に移動することで、検出列
A,Bの各レファレンスチャネルRefの検出出力が一定
かつ等しくなるように制御していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし,上記コリメー
タ50を−zOFの側に移動すると、検出列Bの側ではよ
り真上の方向からX線ファンビームを受けることになる
が、検出列Aの側ではより斜めの方向からX線ファンビ
ームを受けることになるため、検出列A,Bにおける線
照射パターンの相違が顕在化する。これを図14(C)
で具体的に説明する。
【0014】図14(C)において、今、焦点Fが中心
のFからFの方向に変位すると、X線検出器アレイ
70に対する照射パターンは図の(Pa,Pb)から
(Pa,Pb)の方向に変化するため、特に検出列A
においては、レファレンスチャネルRefにおけるビュー
毎の検出出力が一定となるように制御しているにも関わ
らず、中央部の検出チャネルi,jにおける検出出力
(投影データga)が相対的に大きく表れることとな
り、これが検出列AのCT断層像に悪影響を及ぼしてい
た。
【0015】また検出列A,B間においては、各レファ
レンスチャネルRefの検出出力が等しくなるように制御
しているにも関わらず、特に中央部の検出チャネルi,
jでは検出列Aの検出出力が検出列Bの検出出力よりも
大きくなるため、これが検出列A,BのCT断層像を不
均一にしていた。なお、焦点Fが+zOFの側に移動した
場合はこの逆である。
【0016】図16(A)は焦点Fが−zOFの側に移動
した場合のCT断層像の2次元表示例を示しており、被
検体100のスライス順にCT断層像#1〜#3が並ん
でいる。このうちの、A−1,A−2は検出列Aにつき
再構成したCT断層像、B−1は検出列Bにつき再構成
したCT断層像である。上記レファレンスチャネルR ef
への入射X線量が変わらないように制御しても、検出列
Aでは中心部の入射X線量が相対的に大きくなり、その
CT断層像ではCT値がAir側に近づく。一方、検出
列Bでは、逆に、CT値がAirから遠ざかる。
【0017】図16(B)は同状態における3次元断面
表示例を示しており、上記同様の理由で各検出列AのC
T値がAir側に近づくように表れている。
【0018】このように、上記従来方式では、焦点Fの
移動に応じてそのCT断層像に不均一が生じるばかり
か、被検体100の組織(CT値)を誤って判定する恐
れもあり、X線CT医療に少なからず悪影響を与えてい
た。この問題は産業用X線CT装置についても同様であ
る。
【0019】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とする所は、X線の焦点移動によ
らず常に正しいX線CT断層像が得られるX線CT装置
を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明(1)のX線C
T装置は、X線管40と平行スリット板からなるコリメ
ータ50とを含むX線源が、被検体100を挟んでX線
検出器アレイ70と対向し、X線検出器アレイ70の検
出信号に基づき被検体100のCT断層像を再構成する
X線CT装置において、X線の焦点移動に応じて一定の
撮影条件が得られる方向にX線撮影系1を調整する調整
手段2と、被検体スキャン時の焦点Fの移動量を検出
し、メモリに蓄積する検出手段3と、X線CT断層像再
構成時のCT値を前記保持した焦点の移動量に応じた補
正データで補正する補正手段5とを備えるものである。
【0021】本発明(1)によれば、X線CT断層像再
構成時のCT値を、被検体スキャン時の焦点の移動量に
応じたCT値の補正データで補正する構成により、X線
の焦点移動によらず常に正しいX線CT断層像が得られ
る。
【0022】なお、調整手段2は焦点Fの移動に応じて
一定の撮影条件が得られる方向にコリメータ50及び又
はX線検出器アレイ70を調整する。またX線検出器ア
レイ70としてはその検出列が1列又は2列以上のもの
に適用できる。
【0023】また本発明(2)のX線CT装置は、上記
前提となるX線CT装置において、X線の焦点移動に応
じて一定の撮影条件が得られる方向にX線撮影系1を調
整する調整手段2と、被検体スキャン時の焦点の移動量
を検出する検出手段3と、被検体のスキャンにより得ら
れた投影データを前記検出した焦点の移動量に応じた補
正データで補正する補正手段4とを備えるものである。
【0024】本発明(2)によれば、被検体のスキャン
により得られた投影データを、被検体スキャン時の焦点
の移動量に応じた投影データの補正データで補正する構
成により、X線の焦点移動によらず常に正しいX線CT
断層像が得られる。
【0025】なお、調整手段2は焦点Fの移動に応じて
一定の撮影条件が得られる方向にコリメータ50及び又
はX線検出器アレイ70を調整する。またX線検出器ア
レイ70としてはその検出列が1列又は2列以上のもの
に適用できる。
【0026】好ましくは本発明(3)においては、上記
本発明(1)又は(2)において、検出手段3は、調整
手段2の調整量に基づき焦点の移動量を検出する。
【0027】従って、X線焦点Fの移動につき、別段の
移動量検出段を設けなくても、調整手段2のX線撮影系
1に対する調整量から焦点Fの移動量を有効に検出でき
る。
【0028】また好ましくは本発明(4)においては、
上記本発明(1)又は(2)において、検出手段3は、
X線管40の蓄熱/冷却特性と所定のスキャンパラメー
タとに基づき焦点Fの移動量を推定する。
【0029】従って、X線焦点Fの移動につき、別段の
移動量検出段を設けなくても、本装置の運用下における
X線管40の蓄熱/冷却特性と所定のスキャンパラメー
タとに基づき焦点Fの移動量をリアルタイムに有効に推
定(検出)できる。
【0030】また好ましくは本発明(5)においては、
上記本発明(1)において、補正データは、予めCT値
の基準となるファントムをアキシャルスキャンし、焦点
Fの移動量対応にCT断層像を再構成すると共に、基準
となるCT値からの相違に基づき作成されたものであ
る。
【0031】CT値の基準となるファントムをアキシャ
ルスキャンし、そのCT断層像を焦点Fの移動量対応に
再構成すれば、焦点Fの移動量対応のCT値補正データ
を容易にかつ正確に得られる。
【0032】また好ましくは本発明(6)においては、
上記本発明(2)において、補正データは、予め線減弱
係数の基準となるファントムをアキシャルスキャンし、
焦点Fの移動量対応に投影データを収集すると共に、基
準となる投影データからの相違に基づき作成されたもの
である。
【0033】線減弱係数の基準となるファントムをアキ
シャルスキャンし、その投影データを焦点Fの移動量対
応に基準となる投影データと比較をすれば、焦点Fの移
動量対応の投影データの補正データを容易にかつ正確に
得られる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0035】図2は実施の形態によるX線CT装置の要
部構成図で、図において、10はユーザが操作する操作
コンソール部、20は撮影テーブル、30はX線ファン
ビームXLFBにより被検体100のアキシャル/ヘリ
カル等によるスキャン・読取を行う走査ガントリであ
る。なお、走査ガントリ30に固定された直交座標系を
(x,y,z)で示す。
【0036】走査ガントリ30において、40は回転陽
極型のX線管、40aはその回転陽極、FはX線の焦
点、41はX線管40の管電圧kV,管電流mA,曝射
時間Sec等を制御するX線制御部、50はコリメー
タ、51はコリメータ50の体軸方向の平行移動p及び
その開口幅(被検体のスライス厚に対応)wの制御を行
うコリメータ制御部、70は例えば検出列A,Bを有す
るX線検出器アレイ、80はX線検出器アレイ70の各
列の検出出力に基づき、投影データを生成し、収集する
データ収集部(DAS)、60は走査ガントリ30を体
軸CLbの回りに回転させる回転制御部、61はX線撮
像系の傾き(チルト)角を制御するチルト制御部であ
る。
【0037】操作コンソール部10において、11はX
線CT装置の主制御・処理(スキャン制御,CT断層像
再構成処理,本発明に係るCT値/投影データの補正処
理等)を行う中央処理装置、11aはそのCPU、11
bはCPU11aが使用するRAM,ROM等からなる
主メモリ(MM)、12はキーボードやマウス等を含む
入力装置、13はCRT等による表示装置(CRT)、
14はCPU11aと走査ガントリ30及び撮影テーブ
ル20との間で各種制御信号CSやモニタ信号MSのや
り取りを行う制御インタフェース、15はデータ収集部
80からの投影データg(X,θ)を一時的に蓄積する
データ収集バッファ、16は、被検体100の投影デー
タg(X,θ)、並びにX線CT装置の運用に必要な各
種アプリケーションプログラムやデータ等を記憶する二
次記憶装置(ハードディスク装置等)である。
【0038】係る構成により、X線管40からのファン
ビームXLFBは被検体100を透過してX線検出器ア
レイ70の各検出列A,Bに一斉に入射する。データ収
集部80は各検出列A,Bに係る投影データga(X,
θ),gb(X,θ)を生成・収集してデータ収集バッ
ファ15に格納する。更に、走査ガントリ30が僅かに
回転した各ビューで上記同様の投影を行い、こうして走
査ガントリ1回転分の投影データを収集・蓄積する。更
に、アキシャル/ヘリカルスキャン方式に従って撮影テ
ーブル20を被検体100の体軸方向に間欠的/連続的
に移動させ、こうして被検体100の所要撮像領域につ
いての全投影データを収集・蓄積する。そして、CPU
11aは得られた全投影データに基づき被検体100の
CT断層像を再構成し、これらを表示装置13に表示す
る。
【0039】図3は実施の形態によるX線CT値補正デ
ータ生成処理のフローチャートである。撮影テーブル2
0の先端部に大きな径の円筒形のCT値校正用ファント
ム(例えば水ファントム)をセットし、この撮影処理に
入る。
【0040】ステップS11ではスキャンパラメータを
設定する。スキャンタイプは例えばアキシャルスキャン
とする。このアキシャルスキャンは、好ましくは、焦点
Fの最大変位が得られる範囲内で行う。焦点FはX線管
40の動作温度Tにより変位するので、X線管40が冷
えた状態(使用温度の下限)でスキャンを開始し、所定
の上限温度となる時点でスキャンを停止する。この場合
に、X線管40の動作温度Tは、管電圧kV,管電流m
Aが決まると曝射時間tの関数として計算可能であるか
ら、この上限温度より曝射時間tが求まる。なお、必要
ならX線管40に動作温度Tを測定するための温度セン
サを設けても良い。また、焦点Fは走査ガントリのチル
ト角,回転速度(スキャン時間に対応),焦点Fの大/
小等によっても変位するので、必要なら、上記動作温度
Tに加え、焦点Fの変位が最大となるような組み合わせ
を採用する。
【0041】ステップS12では確認「CONFIR
M」ボタンの入力を待ち、やがて、「CONFIRM」
ボタンが入力されると、ステップS13ではスキャンを
開始する。
【0042】ステップS14では焦点Fの変位量に応じ
て検出列A,Bの各レファレンスチャネルRefの検出出
力が所定の一定値となるようにコリメータ50の位置p
及び開口幅wを制御する。なお、開口幅wはスキャンパ
ラメータで設定された被検体(ここでは水ファントム)
のスライス厚に対応する。ステップS15では焦点Fの
変位量を検出し、メモリ11bに蓄積する。焦点Fの変
位量は、例えば上記コリメータ50に対する制御量(移
動量)から幾何学的に逆算できる。ステップS16では
ファントムのビュースキャンを行い、ステップS17で
はその投影データga(X,θ),gb(X,θ)を収集
し、最終的にはこれらをディスク16に蓄積する。ステ
ップS18ではスキャン完了か否かを判別し、完了でな
い場合はステップS14に戻る。
【0043】こうして、やがてスキャン完了すると、ス
テップS19では投影データの補正処理(公知のレファ
レンス補正,チャネル間感度補正等)を行う。このチャ
ネル間感度補正には、各検出素子間の感度バラツキの補
正、及び上記図14(c)につき述べた、X線焦点Fが
その基準位置z0にある時のチャネル間感度補正が含ま
れる。ステップS20では全投影データに対するフィル
タ及び逆投影処理により水ファントムの断層像を再構成
し、ステップS21では各再構成画素を対応するCT値
に変換する。因みに、得られた各CT値は、もし装置が
正しくキャリブレーションされ、かつ焦点Fが基準位置
0にあれば、各CT値=0(水のCT数)のはずであ
る。
【0044】しかし、実際には上記様々な撮影環境の変
化により焦点Fが変位し、これに応じてX線検出器アレ
イ70への線照射パターンが変化するため、常にCT値
=0となるとは限らない。ステップS22では上記蓄積
した焦点Fの各変位量と得られたCT値とに基づきCT
値の補正データを求める。
【0045】図4は実施の形態によるX線CT値補正デ
ータ生成処理のイメージ図で、図4(A)は一般的な線
減弱係数μとCT値(CT数)の関係を示している。あ
る組織tのCT値(CT)tは、水wと組織tの線減弱
係数を夫々μw,μtとするときに、(1)式により与え
られる。
【0046】
【数1】
【0047】空気の線減弱係数μair≒0であるので、
空気のCT値は−1000となり、水のCT値は0(基
準)となる。また骨の線減弱係数μb≒2μwと考える
と、骨のCT値は略1000となる。
【0048】図4(B)は上記図14(C)で述べたと
同様のX線照射パターンを示している。焦点Fが基準位
置z0のFにあるとすると、検出列A,Bへの照射パ
ターンはPa,Pbとなる。この状態における入射X
線量(即ち、上記チャネル間感度補正後の投影データ)
を基準として、Air及び水の各CT値を夫々−100
0,0と定めている。
【0049】一方、今、例えば焦点Fが上記Fから−
OF方向のFに変位したとすると、検出列Aへの照射
パターンはPaからPaに変化し、かつ検出列Bへの
照射パターンはPbからPbに変化する。この状態で
は、検出列A,Bの各レファレンスチャネルRefへの入
射X線量が変化しないように制御していても、検出列A
側では中央部における入射X線量が上記基準量よりも大
きくなるため、そのCT値はAir側に近づく。また、
検出列B側では逆に中央部における入射X線量が上記基
準量よりも小さくなるため、そのCT値はAirから遠
ざかる。以下、係る状態の検出列Aに対するCT値補正
データの生成イメージを具体的に説明する。
【0050】図4(C)は検出列AにおけるCT値補正
データ生成処理のイメージ図である。今、基準となる水
ファントムをアキシャルスキャンした際に、焦点FがF
に変位していたため、そのCT断層像Ca'が再構成
されたとする。このCT断層像Ca'は、中央部におけ
るCT値が相対的に小さくなっており、即ち、Air側
に近づいている。係るCT断層像Ca'の歪みを2次元
(平面)的に補正し、全体として本来あるべきフラット
な水ファントムのCT断層像Caを得るための補正デ
ータは図のHaである。この補正データHaは、上記
再構成されたCT断層像Ca'のXY平面上における各
CT値につき、基準CT値(=0)との差分を画素対応
に求めることにより容易に得られる。この場合に、必要
なら、符号を反転する。なお、図示しないが、検出列B
に対するCT値補正データの生成イメージも同様であ
る。
【0051】こうして、予め、係るCT値補正データを
焦点Fの各変位量対応に1又は2以上生成しておき、こ
れらをメモリ11bに格納することにより、被検体10
0のX線CT撮影の際には焦点Fの変位によらず、常に
正しいCT値に変換可能となる。以下、これを説明す
る。
【0052】図5は実施の形態によるX線CT値補正撮
影処理のフローチャートである。撮影テーブル20に被
検体(患者)100を載置し、この撮影処理に入る。ス
テップS31ではスキャンパラメータ(アキシャル/ヘ
リカルスキャン,管電圧kV,管電流mA,被検体のス
ライス厚、スライス位置、スライス枚数等)を設定す
る。ステップS32では確認「CONFIRM」ボタン
の入力を待ち、やがて、「CONFIRM」ボタンが入
力されると、ステップS33ではスキャンを開始する。
【0053】ステップS34では焦点Fの変位量に応じ
て検出列A,Bの各レファレンスチャネルRefの検出出
力が所定の一定値となるようにコリメータ50の位置p
及び開口幅wを制御する。この開口幅wはスキャンパラ
メータで設定された被検体100のスライス厚に対応す
る。ステップS35では焦点Fの変位量を検出し、メモ
リ11bに蓄積する。焦点Fの変位量は、上記コリメー
タ50に対する制御量(移動量)から幾何学的に逆算で
きる。ステップS36では被検体100のビュースキャ
ンを行い、ステップS37ではその投影データga
(X,θ),gb(X,θ)を収集し、最終的にはディ
スク16に蓄積する。ステップS38ではスキャン完了
か否かを判別し、完了でない場合はステップS34に戻
る。
【0054】こうして、やがてスキャン完了すると、ス
テップS39では投影データの補正処理(公知のレファ
レンス補正,チャネル間感度補正等)を行う。ステップ
S40では蓄積した全投影データに対するフィルタ及び
逆投影処理により被検体100のX線断層像を再構成す
る。ステップS41では再構成画像上の各画素を対応す
るCT値に変換すると共に、該CT値を焦点Fの移動量
対応の補正データで補正する。この補正は検出列A,B
の各再構成画像につき夫々に行う。ステップS42では
得られたX線CT断層像を表示装置13に表示する。
【0055】図6は実施の形態によるX線CT値補正処
理のイメージ図で、図6(A)は頭部撮影時のX線CT
値補正処理の一例を示している。図において、被検体1
00のスライス順にCT断層像#1,#2が描かれてお
り、このうちの、(A−1)は検出列Aの投影データに
つき再構成したCT断層像、(B−1)は検出列Bの投
影データにつき再構成したCT断層像である。
【0056】図6(A)−(a)において、今、検出列
AにつきCT断層像Ca'が再構成されたとすると、そ
の撮影時に蓄積された焦点Fの移動量F(例えばガン
トリ1回転分を代表する値又はガントリ1回転分の移動
量平均値等)に基づき同図(b)のCT値補正データH
aが読み出され、補正される。これにより、同図
(c)に示す如く、補正後の正しいCT断層像Caが
得られる。
【0057】また図6(A)−(d)において、今、検
出列BにつきCT断層像Cb'が再構成されたとする
と、その撮影時に蓄積された焦点Fの移動量Fに基づ
き同図(e)のCT値補正データHbが読み出され、
補正される。これにより、同図(f)に示す如く、補正
後の正しいCT断層像Cbが得られる。なお、上記一
例のCT値補正データの態様を示したが、これに限らな
い。
【0058】図6(B)はX線CT値補正データの他の
態様を示している。図6(B)−(a)は検出列Aに対
応するものであり、このCT値補正データHaは、そ
の中央部における補正値が正側の一定値(例えば平円盤
形)となっている。また図6(B)−(b)は検出列B
に対応するものであり、このCT値補正データHb
は、その中央部における補正値が負側の一定値(例えば
平円盤形)となっている。
【0059】このような形の補正データは、そのデータ
構造が単純であるため、上記のように高価なメモリ(R
AM)を使用するまでも無く、例えば、補正処理の中心
座標とその半径の情報とから円(又は楕円等)の演算に
より容易(リアルタイム)に生成できる。また、例えば
頭部のように被検対象が比較的小さい場合には、その画
像再構成領域内で生じるCT値の歪成分も小さいから、
よって上記のような平円盤形の補正データでも十分な補
正精度が得られる。なお、精度を上げたいなら、このよ
うな平円盤形の補正データを複数枚重ねて補正しても良
い。
【0060】ところで、以上は焦点Fの変位によるCT
断層像の歪み(アーチファクト)をCT値補正データを
使用して補正する場合を述べたが、これに限らない。そ
れ以前の、例えば投影データを補正することによっても
CT断層像の歪みを有効に補正可能である.以下、これ
を説明する。
【0061】図7は実施の形態によるX線投影データ補
正値生成処理のフローチャートである。撮影テーブル2
0の先端部に大きな径の円筒形の線減弱係数校正用ファ
ントム(例えば水ファントム)をセットし、この撮影処
理に入る。なお、上記図3と同様の処理には同一のステ
ップ番号を付して説明を省略する。
【0062】ここでは基準となる水ファントムをスキャ
ンする結果、その一定の線減弱係数に対応する投影デー
タは一定のはずである。しかし、実際には焦点Fの変位
に応じてX線検出器アレイ70への線照射パターンが変
化するため、各検出チャネルの投影データが常に一定に
なるとは限らない。そこで、ステップS22’では上記
ステップS15で蓄積した焦点Fの各変位量とその際に
得られた投影データとに基づき投影データの補正データ
を求める。
【0063】図8は実施の形態によるX線投影データ補
正値生成処理のイメージ図で、図8(A)は上記図14
(C)と同様の線照射パターンを示している。
【0064】図8(B)は検出列Aにおける投影データ
の補正特性を示している。今、線照射パターンPaに
対応する投影データのチャネル出力特性がga'である
とすると、この歪みを相殺し、本来あるべきフラットな
投影データgaを得るための補正データはhaとな
る。なお、図は水ファントムの線減弱係数μwに対応す
る投影データの出力レベルを0に正規化して表してい
る。
【0065】図8(C)は検出列Bにおける投影データ
の補正特性を示している。上記同様にして、線照射パタ
ーンPbに対応する投影データのチャネル出力特性が
gb’であるとすると、この歪みを相殺し、本来ある
べきフラットな投影データgbを得るための補正デー
タはhbとなる。
【0066】予め、係る投影データの補正データを焦点
Fの各変位量対応に求め、これらをメモリ11bに格納
することにより、被検体100のX線CT撮影時には焦
点Fの変位によらず、最終的には常に正しいCT値に変
換可能となる。以下、これを説明する。
【0067】図9は実施の形態によるX線投影データ補
正撮影処理のフローチャートである。撮影テーブル20
に被検体(患者)100を載置し、この撮影処理に入
る。なお、上記図5と同一の処理には同一のステップ番
号を付して説明を省略する。
【0068】ステップS39’では投影データの通常の
補正処理(公知のレファレンス補正,チャネル間感度補
正等)を行うと共に、該投影データをそのスキャン時に
おける焦点Fの移動量対応の補正データで補正する。ま
たステップS41’では再構成画像上の各画素を対応す
るCT値に変換する。この実施の形態では、上記ステッ
プS39’の処理で予め投影データが正しく補正されて
いるため、このステップS41’では再構成画像の各画
素を対応するCT値に変換するだけで、正しいX線CT
断層像が得られる。
【0069】図10は実施の形態によるX線投影データ
補正処理のイメージ図である。図10(A)は被検体の
投影(スキャン)時のイメージ図であり、ここでは焦点
Fが−zOFの側に移動したことにより、各ビューの投影
データga'(X,θi),ga'(X,θj)等は、その中
心部の検出レベルが本来のレベルよりも大きく(Air
側に近づいて)表れている。
【0070】図10(B)は逆投影(再構成)時のイメ
ージ図であり、ここでは、上記各ビューの投影データg
a'(X,θi),ga'(X,θj)等を焦点Fの移動量対
応の補正データha等で補正したことにより、補正後
の投影データga(X,θi),ga(X,θj)等は、夫
々に本来の正しい出力レベルになっている。従って、こ
れらを逆投影することで、正しいX線CT断層像が得ら
れる。また、このように投影データの補正の場合は、各
ビュー毎の焦点移動を、夫々について補正可能である。
【0071】なお、上記は焦点Fの移動に対し、コリメ
ータ50を移動制御する場合を述べたが、これに限らな
い。図11は焦点Fの移動に対し、X線検出器アレイ7
0を移動制御する場合のイメージ図である。図におい
て、例えば焦点Fが−zOFの側に変位したとすると、こ
れに応じてX線検出器アレイ70を+zOFの側に移動す
ることで、検出列A,Bの各Refの検出出力が等しくな
るようにX線撮影系を制御できる。この場合も、X線フ
ァンビームは、焦点Fが移動すると、X線検出器アレイ
70にz軸方向の斜めから照射されることになるため、
上記コリメータ50を制御する場合と同様の問題が生じ
る。そこで、このようなX線撮影系に対しても、上記コ
リメータ制御方式で述べたと同様のCT値又は投影デー
タの補正処理を適用できる。
【0072】また、上記は焦点Fの移動量を、コリメー
タ50及び又はX線検出器アレイ70に対する制御量か
ら幾何構造的に逆算する場合を述べたが、これに限らな
い。焦点Fの移動量はX線管40の蓄熱/冷却特性と所
定のスキャンパラメータとに基づきリアルタイムに推定
(演算)可能であり、以下、この場合を説明する。
【0073】図12,図13は実施の形態による焦点移
動の予測処理を説明する図(1),(2)で、図12
(A)は実スキャンに伴うX線管(陽極)温度Tの推移
を示している。図において、横軸は時刻t、縦軸はX線
管40の蓄積温度Tである。今、時刻t0で前回のスキ
ャンが終了し、その後はX線管温度Tが所定の冷却カー
ブで徐々に低下している。次に時刻t1で次のスキャン
を開始したとすると、X線管40はその際の投入電力P
1により加熱され、開始時刻t1における温度T1から終
了時刻t2における温度T2にまで上昇する。又は上記に
代えて、時刻t3で次のスキャンを開始した場合は温度
4にまで上昇する。本実施の形態では図12(A)の
蓄熱/冷却曲線に従う演算により、X線管40の温度T
を時々刻々と推定する。
【0074】この温度Tに所定のスキャンパラメータを
含めた焦点Fの基準位置z0からの移動距離zは(2)
式により与えられる。
【0075】
【数2】
【0076】ここで、 k,a,b,c,d:定数 T:X線管の温度(但し、使用温度範囲の百分率) T1:温度範囲の上限(例えば90%) T2:温度範囲の下限(例えば10%) U:チルト角度 U1:チルト角度の+方向の上限(例えば30°) U2:チルト角度の−方向の上限(例えば30°) V:スキャン時間 V1:最長スキャン時間(例えば3秒) V2:最短スキャン時間(例えば0.8秒) W:焦点の大小(大=1,小=0) である。
【0077】図12(B)〜(E)は上記(2)式の移
動距離zに対する各変動要因の寄与分を示している。図
12(B)は温度Tの寄与分、図12(C)はチルト角
Uの寄与分、図12(D)はスキャン時間Vの寄与分、
そして、図12(E)は焦点サイズWの寄与分を夫々グ
ラフ化したものである。但し、各グラフは上記(2)式
における各{ }内の値をグラフ化したもので、これに
各寄与分に応じた定数a,b,c,dが掛けられる。ま
た図12(B)〜(E)の各特性は全て右上がりで示さ
れているが、走査ガントリ30の構造によっては、ある
特性が右下がり態様で寄与する場合もあり得る。
【0078】図13に定数k,a,b,c,dを決める
ためのスキャン条件を示す。但し、X線撮影系をコリメ
ータ制御で調整する場合である。まず条件1でアキシャ
ルスキャンを行い、その際の自動調整作用により得られ
たコリメータ50の移動距離Z1を取得する。次に条件
2でアキシャルスキャンを行い、上記同様にして得られ
たコリメータ50の移動距離Z2を取得する。この条件
1,2間ではチルト角Uのみが変化している。次に条件
3でアキシャルスキャンを行い、その際のコリメータ5
0の移動距離Z3を取得する。この条件2,3間では焦
点Fの大きさWのみが変化している。更に、スキャン時
間V、X線管40の温度Tのみを夫々変化させた状態
で、第4,第5のアキシャルスキャンを行い、その際の
コリメータ50の移動距離Z4,Z5を夫々取得する。
【0079】こうして条件1〜5の全スキャンを完了す
ると、コリメータ50の各移動距離Z1〜Z5から本装
置の幾何学的構造(寸法)情報に基づき、同じ条件1〜
5下でスキャンした場合におけるX線焦点Fの移動距離
z1〜z5を逆算できる。そして、上記(2)式につ
き、チルト角U、焦点Fの大きさW、スキャン時間V、
温度Tのみを変化させた各方程式から定数k,a,b,
c,dが求まる。但し、k=z1である。かくして、本
実施の形態によればアキシャル/ヘリカルスキャン時の
焦点移動量を時々刻々と推定できる。
【0080】なお、上記実施の形態ではX線検出アレイ
の検出列が2列の場合を述べたがこれに限らない。例え
ば検出列が1列の場合でもX線の焦点移動に応じて一定
の撮影条件(レファレンスチャネルRefの出力が一定)
が得られる方向にX線撮影系を調整することが行われ得
るから、本発明を適用できる。また検出列が多列(3列
以上)の場合も同様に考えられる。
【0081】また、上記実施の形態では、X線焦点Fの
基準位置からの変位による、X線検出器アレイ70に対
する一例のX線照射パターンの変化例を述べたが、本発
明はこれに限定されない。本発明は、X線焦点Fの基準
位置からの変位による、他の様々な照射パターンの変化
に対しても同様に適用できるものである。
【0082】また、上記本発明に好適なる実施の形態を
述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構
成、制御、処理及びこれらの組合せの様々な変更が行え
ることは言うまでもない。
【0083】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、X線の
焦点移動によらず常に正しいX線CT断層像が得られ、
医療用のみならず産業用のX線CT装置の信頼性向上に
寄与するところが極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態によるX線CT装置の要部構成図で
ある。
【図3】実施の形態によるX線CT値補正データ生成処
理のフローチャートである。
【図4】実施の形態によるX線CT値補正データ生成処
理のイメージ図である。
【図5】実施の形態によるX線CT値補正撮影処理のフ
ローチャートである。
【図6】実施の形態によるX線CT値補正処理のイメー
ジ図である。
【図7】実施の形態によるX線投影データ補正値生成処
理のフローチャートである。
【図8】実施の形態によるX線投影データ補正値生成処
理のイメージ図である。
【図9】実施の形態によるX線投影データ補正撮影処理
のフローチャートである。
【図10】実施の形態によるX線投影データ補正処理の
イメージ図である。
【図11】焦点Fの移動に対しX線検出器アレイを移動
制御する場合のイメージ図である。
【図12】実施の形態による焦点移動の予測処理を説明
する図(1)である。
【図13】実施の形態による焦点移動の予測処理を説明
する図(2)である。
【図14】従来技術を説明する図(1)である。
【図15】従来技術を説明する図(2)である。
【図16】従来技術を説明する図(3)である。
【符号の説明】
10 操作コンソール部 11 中央処理装置 11a 主メモリ(MM) 12 入力装置 13 表示装置(CRT) 14 制御インタフェース 15 データ収集バッファ 16 二次記憶装置 20 撮影テーブル 30 走査ガントリ 40 X線管 40a 回転陽極 50 コリメータ 70 X線検出器アレイ 80 データ収集部(DAS)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊▲崎▼ 昌也 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 2G001 AA01 BA11 CA01 DA07 FA06 FA16 GA13 HA08 HA13 JA01 JA06 JA09 JA13 KA03 LA01 PA11 SA02 4C093 AA22 BA03 CA13 EA02 EA14 FA16 FA44 FC14 FC16 FC18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線管と平行スリット板からなるコリメ
    ータとを含むX線源が、被検体を挟んでX線検出器アレ
    イと対向し、X線検出器アレイの検出信号に基づき被検
    体のCT断層像を再構成するX線CT装置において、 X線の焦点移動に応じて一定の撮影条件が得られる方向
    にX線撮影系を調整する調整手段と、 被検体スキャン時の焦点の移動量を検出し、メモリに蓄
    積する検出手段と、 X線CT断層像再構成時のCT値を前記保持した焦点の
    移動量に応じた補正データで補正する補正手段とを備え
    ることを特徴とするX線CT装置。
  2. 【請求項2】 X線管と平行スリット板からなるコリメ
    ータとを含むX線源が、被検体を挟んでX線検出器アレ
    イと対向し、X線検出器アレイの検出信号に基づき被検
    体のCT断層像を再構成するX線CT装置において、 X線の焦点移動に応じて一定の撮影条件が得られる方向
    にX線撮影系を調整する調整手段と、 被検体スキャン時の焦点の移動量を検出する検出手段
    と、 被検体のスキャンにより得られた投影データを前記検出
    した焦点の移動量に応じた補正データで補正する補正手
    段とを備えることを特徴とするX線CT装置。
  3. 【請求項3】 検出手段は、調整手段の調整量に基づき
    焦点の移動量を検出することを特徴とする請求項1又は
    2に記載のX線CT装置。
  4. 【請求項4】 検出手段は、X線管の蓄熱/冷却特性と
    所定のスキャンパラメータとに基づき焦点の移動量を推
    定することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線C
    T装置。
  5. 【請求項5】 補正データは、予めCT値の基準となる
    ファントムをアキシャルスキャンし、焦点の移動量対応
    にCT断層像を再構成すると共に、基準となるCT値か
    らの相違に基づき作成されたものであることを特徴とす
    る請求項1に記載のX線CT装置。
  6. 【請求項6】 補正データは、予め線減弱係数の基準と
    なるファントムをアキシャルスキャンし、焦点の移動量
    対応に投影データを収集すると共に、基準となる投影デ
    ータからの相違に基づき作成されたものであることを特
    徴とする請求項2に記載のX線CT装置。
JP2000254921A 2000-08-25 2000-08-25 X線ct装置 Expired - Fee Related JP4397513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000254921A JP4397513B2 (ja) 2000-08-25 2000-08-25 X線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000254921A JP4397513B2 (ja) 2000-08-25 2000-08-25 X線ct装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002078704A true JP2002078704A (ja) 2002-03-19
JP4397513B2 JP4397513B2 (ja) 2010-01-13

Family

ID=18743792

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000254921A Expired - Fee Related JP4397513B2 (ja) 2000-08-25 2000-08-25 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4397513B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006184267A (ja) * 2004-11-30 2006-07-13 Nagoya Electric Works Co Ltd X線検査装置、x線検査方法およびx線検査プログラム
JP2006242812A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Toshiba It & Control Systems Corp Tr方式コンピュータ断層撮影装置及び放射線検出装置
JP2007167388A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Hitachi Medical Corp X線ct装置
CN100386056C (zh) * 2003-12-16 2008-05-07 株式会社岛津制作所 射线照相设备
JP2009056228A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ct装置
WO2011105471A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 株式会社 日立メディコ X線撮像装置
JP2012055393A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Hitachi Medical Corp X線ct装置
US8744100B2 (en) 2008-05-27 2014-06-03 Panasonic Corporation Hearing aid in which signal processing is controlled based on a correlation between multiple input signals
JP5815410B2 (ja) * 2009-12-02 2015-11-17 株式会社日立メディコ X線ct装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100386056C (zh) * 2003-12-16 2008-05-07 株式会社岛津制作所 射线照相设备
US7519142B2 (en) 2003-12-16 2009-04-14 Shimadzu Corporation Radiographic apparatus
JP2006184267A (ja) * 2004-11-30 2006-07-13 Nagoya Electric Works Co Ltd X線検査装置、x線検査方法およびx線検査プログラム
JP2006242812A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Toshiba It & Control Systems Corp Tr方式コンピュータ断層撮影装置及び放射線検出装置
JP4699780B2 (ja) * 2005-03-04 2011-06-15 東芝Itコントロールシステム株式会社 Tr方式コンピュータ断層撮影装置及び放射線検出装置
JP2007167388A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Hitachi Medical Corp X線ct装置
JP2009056228A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Ge Medical Systems Global Technology Co Llc X線ct装置
US8744100B2 (en) 2008-05-27 2014-06-03 Panasonic Corporation Hearing aid in which signal processing is controlled based on a correlation between multiple input signals
JP5815410B2 (ja) * 2009-12-02 2015-11-17 株式会社日立メディコ X線ct装置
WO2011105471A1 (ja) * 2010-02-26 2011-09-01 株式会社 日立メディコ X線撮像装置
JP2012055393A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Hitachi Medical Corp X線ct装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4397513B2 (ja) 2010-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5479069B2 (ja) X線ct装置及びx線ct装置の制御方法
JP3279617B2 (ja) コンピュータトモグラフ
JP4384766B2 (ja) 物体の画像を形成する方法及びイメージング・システム
JP4159188B2 (ja) 管電流調節方法および装置並びにx線ct装置
JP2003290214A (ja) 透過x線データ獲得装置およびx線断層像撮影装置
US20060251213A1 (en) Method for presetting the imaging parameters during the generation of two-dimensional fluoroscopic x-ray images
JP5060862B2 (ja) 断層撮影装置
JP2002078704A (ja) X線ct装置
JPH10234724A (ja) X線ct装置
JP3836931B2 (ja) 照射範囲限定式x線ct装置
JP2010178909A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置および撮影制御プログラム
JP3466678B2 (ja) X線ctスキャナ
JPH10305027A (ja) 放射線断層撮影方法および装置
JP3249088B2 (ja) X線照射位置合わせ方法及びx線断層像撮影装置
JP2003010168A (ja) X線ct装置
JPH119584A (ja) X線ビームトラッキング方法、x線ビーム位置測定方法およびx線ct装置
JP3685551B2 (ja) 差分像撮像方法およびx線ct装置
JP2002000589A (ja) 放射線装置をポジショニングする方法及びシステム
JP4939702B2 (ja) X線ct装置
JP2001314397A (ja) ファントム取付姿勢の検出方法及びそのx線ct装置
JP2000225114A (ja) X線ct装置
JPH05154142A (ja) X線ct装置
JP2001346793A (ja) 被検体位置決め方法及びx線ct装置
US6792067B2 (en) Method of correcting the extrafocal radiation of an X-ray tube in computed tomography
JPH10290798A (ja) 投影データ測定方法および装置並びにx線ct装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20061228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090916

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090929

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091021

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131030

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees