JP2001314397A - ファントム取付姿勢の検出方法及びそのx線ct装置 - Google Patents

ファントム取付姿勢の検出方法及びそのx線ct装置

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JP2001314397A
JP2001314397A JP2000136517A JP2000136517A JP2001314397A JP 2001314397 A JP2001314397 A JP 2001314397A JP 2000136517 A JP2000136517 A JP 2000136517A JP 2000136517 A JP2000136517 A JP 2000136517A JP 2001314397 A JP2001314397 A JP 2001314397A
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Yasushi Sato
靖 佐藤
Fumihiko Fukunaga
文彦 福永
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/58Testing, adjusting or calibrating apparatus or devices for radiation diagnosis
    • A61B6/582Calibration
    • A61B6/583Calibration using calibration phantoms

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファントム取付姿勢の検出方法及びそのX線
CT装置に関し、ファントムがX線撮像系における正し
い位置及び姿勢で保持されているか否かを容易に検出
(確認)可能なことを課題とする。 【解決手段】 被検体を挟んで相対向するX線管40及
びX線検出器70からなるX線撮像系を備え、X線検出
器70から収集した被検体の投影データに基づき該被検
体のCT断層像を再構成するX線CT装置におけるファ
ントム取付姿勢の検出方法において、X線撮像系の回転
中心軸CL上に取り付けたファントム200を水平方向
のビュー角(90°又は270°)で体(z)軸方向に
スキャンすると共に、得られた各投影データg(X,θ
90)と所定閾値THとを比較することにより2次元投影
画像領域における前記ファントムの輪郭形状200Aを
抽出し、該抽出した輪郭形状200Aに基づき前記ファ
ントム200の垂直方向からの傾きを検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はファントム取付姿勢
の検出方法及びそのX線CT装置に関し、更に詳しく
は、被検体を挟んで相対向するX線管及びX線検出器を
含むX線撮像系を備え、X線検出器から収集した被検体
の投影データに基づき該被検体のCT断層像を再構成す
るX線CT装置におけるファントム取付姿勢の検出方法
及びそのX線CT装置に関する。
【0002】X線CT装置では、その出荷/搬入時のみ
ならず、その後の稼働時においても装置機能(空間分解
能,X線CT値等)の検査/校正が適宜に行われる。こ
の作業は通常基準となるファントムをアキシャルスキャ
ンし、その断層像を再構成することにより行われるが、
その際にはファントムがX線撮像系における正しい位置
及び姿勢で保持されている必要がある。
【0003】
【従来の技術】図6,図7は従来技術を説明する図
(1),(2)で、図6は走査ガントリの一部構成を示
している。図6において、30は走査ガントリ、40は
X線管、70は多数(n=1000程度)のX線検出器
が円弧状の例えば一列に配列されているX線検出器アレ
イ、25a〜25eは被検体のスライス位置等を位置決
め/確認するためのハロゲンランプやレーザ等からなる
ポジショニングライト、20は被検体を載せて体軸方向
に移動させる撮影テーブル、21は撮影テーブル20の
先端部に装着されたホルダ21、200はホルダ21に
取付けられた円柱様態のファントムである。
【0004】なお、図中のx,y,zは装置に固定され
た直交座標系であり、z軸は被検体の体軸方向、y軸は
X線ファンビームXLFBの照射方向(垂直方向)、x
軸は水平方向(図示の状態におけるX線検出器アレイ7
0のチャネルCH方向に相当)に夫々対応する。またセ
ンタラインCLはX線管40及びX線検出器アレイ70
を含むX線撮像系の回転中心上に位置している。
【0005】係る構成により装置機能の検査/再校正を
行う場合は、目的に応じたファントム200をホルダ2
1に取り付け、これをX線撮像系でアキシャルスキャン
すると共に、そのCT断層像を再構成し、結果を評価す
ることが行われる。従って、ファントム200がX線撮
像系における正しい位置及び姿勢で保持されている必要
がある。
【0006】従来は、ポジショニングライト25a〜2
5cによりファントム200の側面に帯状の位置決め用
光線PLBを当て、ファントム周囲に投影される輝線B
Lを目視観測することでy軸(垂直)方向からの傾きを
検査していた。なお、ポジショニングライト25a〜2
5cは走査ガントリ30の入口側に設けられており、よ
ってユーザは外部より輝線BLを容易に観測できる。一
方、ポジショニングライト25d,25eはX線源(焦
点)の同心円上に設けられており、よってz軸方向の位
置決め精度が高い。ユーザはファントム200のスライ
ス位置精度に応じていずれの方法をも採用できる。
【0007】図7にファントム取付け状態の側面図を示
す。一般にファントム200の内部には検査/校正の基
準となるような様々な構造や物質201が含まれてお
り、その全体の径φや厚みWも様々である。このような
ファントム200はかなりの重さを有しており、単にホ
ルダ21に取り付けただけでは自重によりy軸(垂直)
方向から傾く場合も少なくない。このままでアキシャル
スキャンを行うと、図示の如くファントム200にX線
ファンビームXLFBが適正に照射されず、アーチファ
クトの原因となる。即ち、機能の適正な検査/校正等を
行えない。そこで、従来は、ファントム200に投影さ
れた輝線BLを目視観測しつつ、調整用ネジ22を微調
整することで、ファントム200の垂直方向からの傾き
を修正していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のよ
うに目視観測によると、ユーザの観測位置、観測方向、
感覚等に個人差があるため、一定以上の高くてかつ均一
なポジショニング精度を望めない。しかも、このような
ポジショニング精度の個人差はファントム200の径φ
や幅Wの大小によっても少なからず影響を受ける。
【0009】また上記X線撮像系とポジショニングライ
ト25a〜25eによる位置決め系とは、本来的に別系
統のものであるから、装置の調整状態によっては、位置
決め系で垂直とされたファントム200が、必ずしもX
線撮像系で見ると垂直であるとは限らない。図7は位置
決め系で略垂直とされたファントム200がX線ファン
ビームXLFBから傾いている状態の一例を示してい
る。
【0010】このように、従来は、実際にファントム2
00をアキシャルスキャンするX線撮像系とポジショニ
ングライト25a〜25eによる位置決め系との同一性
を容易には確認できないため、装置機能の検査/校正を
正しく行えない可能性があった。
【0011】本発明は上記従来技術の問題点に鑑みなさ
れたもので、その目的とする所は、ファントムがX線撮
像系における正しい位置及び姿勢で保持されているか否
かを容易に検出(確認)可能なファントム取付姿勢の検
出方法及びそのX線CT装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明(1)のファン
トム取付姿勢の検出方法は、被検体を挟んで相対向する
X線管40及びX線検出器70からなるX線撮像系を備
え、X線検出器70から収集した被検体の投影データに
基づき該被検体のCT断層像を再構成するX線CT装置
におけるファントム取付姿勢の検出方法において、X線
撮像系の回転中心軸CL上に取り付けたファントム20
0を水平方向のビュー角(90°又は270°)で体
(z)軸方向にスキャンすると共に、得られた各投影デ
ータg(X,θ90)と所定閾値THとを比較することに
より2次元投影画像領域における前記ファントムの輪郭
形状200Aを抽出し、該抽出した輪郭形状200Aに
基づき前記ファントム200の垂直方向からの傾きを検
出するものである。
【0013】本発明(1)によれば、実際にX線撮像系
でファントム200を水平方向からスキャンすると共
に、得られたスカウト像に基づき垂直方向からの傾きを
検出する構成により、ファントム200が当該X線撮像
系における正しい位置(スライス位置等)及び姿勢(垂
直からの傾き)で保持されているか否かを容易に検出
(確認)可能となる。
【0014】また本発明(2)のX線CT装置は、被検
体を挟んで相対向するX線管及びX線検出器を含むX線
撮像系を備え、X線検出器から収集した被検体の投影デ
ータに基づき該被検体のCT断層像を再構成するX線C
T装置において、X線撮像系の回転中心軸上に取り付け
られたファントムを水平方向のビュー角で体軸方向にス
キャンすると共に、得られた各投影データと所定閾値と
を比較することにより2次元投影画像領域における前記
ファントムの輪郭形状を抽出する抽出手段と、前記抽出
された輪郭形状に基づきファントムの垂直方向からの傾
きを検出する傾き検出手段とを備えるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0016】図2は実施の形態によるX線CT装置の要
部構成を示す図で、図において、10はユーザが操作す
る操作コンソール部、20は被検体100を載せて体
(z)軸方向に移動させる撮影テーブル、30はX線フ
ァンビームにより被検体100のアキシャル(Axial)
/ヘリカル(Herical)スキャン・読取を行う走査ガン
トリである。なお、本装置に固定された直交座標系を
(x,y,z)で示す。
【0017】走査ガントリ30において、40は回転陽
極型のX線管、41はX線管40の管電圧kV,管電流
mA,曝射時間Sec等を制御するX線制御部、50は
X線の曝射範囲を制限するコリメータ、51はコリメー
タ50の体軸方向の開口幅(被検体のスライス厚)wを
制御するコリメータ制御部、70は多数(n=1000
程度)のX線検出器が円弧状の例えば一列に配列されて
いるX線検出器アレイ(XDA)、80はX線検出器ア
レイの検出データ(投影データ)を収集するデータ収集
部(DAS)、60は走査ガントリ30を体軸(センタ
ラインCL)の回りに回転させる回転制御部である。な
お、図示しないが、ファントムホルダ21やポジショニ
ングライト25等に係る部分の構成は上記図6,図7で
述べたものと同様でよい。
【0018】操作コンソール部10において、11はX
線CT装置の主制御・処理(スキャン制御,CT断層像
再構成処理,装置の機能検査/校正処理等)を行う中央
処理装置、11aはそのCPU、11bはCPU11a
が使用するRAM,ROM等からなる主メモリ(M
M)、12はキーボードやマウス等を含む入力装置、1
3は被検体のアキシャル/ヘリカルスキャンに係る情報
(CT断層像等)や本発明によるファントムのスカウト
像等を表示するための表示装置(CRT)、14はCP
U11aと走査ガントリ30や撮影テーブル20との間
で各種制御信号CSや各種モニタ信号MSのやり取りを
行う制御インタフェース、15はデータ収集部80から
の投影データを蓄積するデータ収集バッファ、16はX
線CT装置の運用に必要な各種データやアプリケーショ
ンプログラム等を記憶している二次記憶装置(ハードデ
ィスク装置等)である。
【0019】係る構成により、まず被検体100の撮像
及びCT断層像の再構成動作を概説する、X線管40か
らのファンビームは被検体100を介してX線検出器ア
レイ70の各チャネルCH(1〜n)に一斉に入射す
る。データ収集部80はX線検出器アレイ70の検出デ
ータ(投影データ)を走査・収集してデータ収集バッフ
ァ15に格納する。更に走査ガントリ30が僅かに回転
した各ビューで上記同様の投影を行い、こうして走査ガ
ントリ1回転分の投影データを収集・蓄積すると共に、
アキシャル/ヘリカルスキャン方式に従って撮影テーブ
ル20を被検体の体軸方向に間欠的/連続的に移動さ
せ、こうして被検体100の所要撮像領域についての全
投影データを収集・蓄積する。そして、CPU11aは
得られた全投影データに基づき被検体100のCT断層
像を再構成し、表示装置13に表示する。
【0020】次に、装置機能の検査/校正に使用するた
めのファントム200を使用したファントム傾き検出処
理を詳細に説明する。図3は実施の形態によるファント
ム傾き検出処理のフローチャート、図4,図5は該検出
処理のイメージ図(1),(2)であり、以下これらの
図を参照して説明する。撮影テーブル20の先端部に実
際にアキシャルスキャンを行うファントム200をセッ
トした後、図3の処理に入力する。ステップS11では
スキャンパラメータの設定を行い、ステップS12では
ファントム200のスカウトスキャンを行う。
【0021】図4にファントム200に対するスカウト
スキャンのイメージ図を示す。このスカウトスキャン
は、走査ガントリ30を所定回転角度に固定したまま撮
影テーブル20を体軸方向に移動させ、ファントム20
0の2次元レントゲン画像(スカウト像)を得るスキャ
ンである。このスカウトスキャンはファントム200の
真横(ガントリ回転角θ=90°又は270°)から行
う。その際には、コリメータ50の開口幅w(即ち、フ
ァントム200のスライス厚)をできるだけ狭く(例え
ば0.2mm)、かつ撮影テーブル20の移動ピッチP
をできるだけ小さく(例えば0.2mm)に選ぶこと
で、ファントム200の各スライス像が高密度に得られ
る。またX線管40の管電圧kV,管電流mAは周囲の
空気とファントムケース(アクリル樹脂等)との間で十
分なコントラストが得られるように選ばれる。そして、
z軸方向のスキャンはファントム200の全体を十分に
カバーする範囲で行われる。
【0022】図3に戻り、ステップS13では各ビュー
(z位置)毎の投影データg(X,θ90)を収集・蓄積
し、必要な補正(オフセット補正,リファレンス補正,
チャネル間感度補正等)を行う。図4に投影データg
(X,θ90)のイメージ図を示す。この投影データg
(X,θ90)は周辺の空気のカウント値COUNTが高
く、かつファントム200の部分のカウント値COUN
Tが低くなる態様で示されている。また、図示の直交座
標系(X,Y,Z)は走査ガントリ30に固定された座
標であって、X軸はX線検出器アレイ70のチャネルC
H方向、Y軸はX線の照射方向に夫々対応し、そして、
Z軸は常に体(z)軸方向と一致している。
【0023】図3に戻り,ステップS14では投影デー
タg(X,θ90)が所定閾値THを下回る領域の画像を
抽出する。図5にその処理イメージを示す。図5(A)
はファントム200が垂直(y軸/X軸)方向から傾い
ていない正常な場合を示している。各ビューzの投影デ
ータg(z)に着目すると、ビューiではX線ファンビ
ーム中にファントム200が存在しないため、チャネル
CH=1〜nの全投影データg(CH)は常に閾値TH
を上回っている。ビューjではたまたまX線ファンビー
ム中に丁度ファントム200の端面が存在しているた
め、対応する部分の各チャネル投影データg(CH)は
不規則に変動している。ビューkではX線ファンビーム
中にファントム200が介在しているため、対応する部
分の各チャネル投影データg(CH)は常に閾値THを
下回っている。以下の各ビューp,q,r等についても
同様である。
【0024】そこで、各ビューの投影データg(z)を
閾値TH(例えば投影データgの振幅の半値に選択)で
2値化することにより、図5(A)の右側に示すような
ファントム200の2次元2値化投影画像200Aが得
られる。ここで、図の縦軸はチャネルCH(X軸)方
向、横軸はビュ−(z軸)方向である。
【0025】なお、上記ビューjに対応する部分につい
ては、その前後のビューi,kの各投影データの表れ方
を考慮することで、ここにはファントム200のエッジ
(境界面)が存在するものと判断し、この部分を画像デ
ータをファントム200が存在する部分又は存在しない
部分として置換可能である。本例えば予め行う使用ファ
ントム200のサイズ、形状についての情報入力によ
り、装置においてはファントム200の側面投影(輪
郭)形状が既知となるから、このような輪郭上画像デー
タの置換が可能となる。
【0026】図5(B)はファントム200が垂直(y
軸/X軸)方向から傾いている場合を示している。上記
同様にして各ビューの投影データg(z)に着目する
と、ビューi,j,kでは図示の如くX線ファンビーム
中にファントム200の夫々一部が介在するため、対応
する部分の各チャネル投影データg(CH)はファント
ム200が介在する各部分でのみ閾値THを下回ってい
る。図示のような傾斜状態では、ファントム200の各
一部はX線ファンビームのビーム幅(例えば0.2m
m)を完全に遮る(重なる)ので、夫々に閾値THを下
回る部分を検出可能である。以下の各ビューp,q,r
等についても同様である。そこで、各ビューの投影デー
タg(z)を閾値THで2値化することにより、図5
(B)の右側に示すようなファントム200の2次元2
値化投影画像200Aが得られる図3に戻り、ステップ
S15では上記得られた2次元画像データに基づきファ
ントム200の傾き量を求める。図5(B)において、
例えばファントム200の水平からの傾き角度θ=ta
-1(b/a),θ=sin-1(b/c)又はθ=co
-1(a/c)により求まる。これは同時にファントム
200の垂直からの傾き角度θでもある。或いは、上記
水平方向からの傾き角度θを計算するのに代えて、各線
分d〜fの長さd〜fを求め、垂直方向からの傾き角度
θを求めても良い。
【0027】ここで、上記計算に使用した各線分a〜c
の長さa〜cは2次元画像に対する公知の図形処理で求
まる。このとき基準となるz軸は画像メモリの例えば水
平(X)軸に相当する。更にまた、線分aの長さの精度
はスライス位置のピッチPに依存し、線分bの長さの精
度はX線検出器アレイ70のチャネルピッチに依存す
る。各線分d〜fの長さd〜fについても同様に考えら
れる。
【0028】なお、ファントム200の傾き角度θをよ
り高精度に求めることが可能である。この場合は、まず
ファントム200の2値化画像200Aにつきその中心
位置Oを求める。次にファントム200についての既知
の2値画像200Bを用意し、その中心O’を前記中心
O上に重ねる。次に両画像200A,200B間におけ
る画素データ(1/0)の一致数を計数すると共に、2
値画像200Bを中心O(O’)の回りに徐々に回転さ
せ、一致数が最大となる角度θで回転を停止する。この
とき両画像200A,200Bは高い精度で重なり合っ
ている。次に2値画像200Bの既知の各辺h(幅Wに
相当),v(径φに相当)の長さh,vを使用してファ
ントム200の傾き角度θを求める。長さh,vは所要
精度を有しているから、角度θも略所要精度で求まる。
【0029】図3に戻り、ステップS16ではファント
ム200の傾き調整指示に関する情報を表示部13に出
力する。この情報にはファントム200のスカウト像,
2値化された2次元画像,求めた傾き角度θ等が含まれ
る。いずれにしても、ユーザはファントム200が当該
X線撮像系における正しい位置及び姿勢で保持されてい
るか否かを容易に把握可能となり、必要なら調整ネジ2
2を使用してファントム200の垂直方向からの傾きを
修正する。
【0030】なお、上記本発明に好適なる実施の形態を
述べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構
成、制御、処理及びこれらの組合せの様々な変更が行え
ることは言うまでも無い。
【0031】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、ファン
トムがX線撮像系における正しい位置及び姿勢で保持さ
れているか否かを容易に検出(確認)可能となり、X線
CT装置における機能の検査/校正作業の信頼性向上に
寄与するところが極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態によるX線CT装置の要部構成を示
す図である。
【図3】実施の形態によるファントム傾き検出処理のフ
ローチャートである。
【図4】実施の形態によるファントム傾き検出処理のイ
メージ図(1)である。
【図5】実施の形態によるファントム傾き検出処理のイ
メージ図(2)である。
【図6】従来技術を説明する図(1)である。
【図7】従来技術を説明する図(2)である。
【符号の説明】
10 操作コンソール部 20 撮影テーブル 30 走査ガントリ 40 X線管 50 コリメータ 70 X線検出器アレイ 25a〜25e ポジショニングライト 21 ホルダ 200 ファントム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 靖 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 福永 文彦 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA03 CA36 CA50 FC14 FC30 FD09 FF28 GA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体を挟んで相対向するX線管及びX
    線検出器を含むX線撮像系を備え、X線検出器から収集
    した被検体の投影データに基づき該被検体のCT断層像
    を再構成するX線CT装置におけるファントム取付姿勢
    の検出方法において、 X線撮像系の回転中心軸上に取り付けたファントムを水
    平方向のビュー角で体軸方向にスキャンすると共に、得
    られた各投影データと所定閾値とを比較することにより
    2次元投影画像領域における前記ファントムの輪郭形状
    を抽出し、該抽出した輪郭形状に基づき前記ファントム
    の垂直方向からの傾きを検出することを特徴とするファ
    ントム取付姿勢の検出方法。
  2. 【請求項2】 被検体を挟んで相対向するX線管及びX
    線検出器を含むX線撮像系を備え、X線検出器から収集
    した被検体の投影データに基づき該被検体のCT断層像
    を再構成するX線CT装置において、 X線撮像系の回転中心軸上に取り付けられたファントム
    を水平方向のビュー角で体軸方向にスキャンすると共
    に、得られた各投影データと所定閾値とを比較すること
    により2次元投影画像領域における前記ファントムの輪
    郭形状を抽出する抽出手段と、 前記抽出された輪郭形状に基づき前記ファントムの垂直
    方向からの傾きを検出する傾き検出手段とを備えること
    を特徴とするX線CT装置。
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Cited By (8)

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