JP2000225114A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置

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JP2000225114A JP11026893A JP2689399A JP2000225114A JP 2000225114 A JP2000225114 A JP 2000225114A JP 11026893 A JP11026893 A JP 11026893A JP 2689399 A JP2689399 A JP 2689399A JP 2000225114 A JP2000225114 A JP 2000225114A
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    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/027Devices for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis characterised by the use of a particular data acquisition trajectory, e.g. helical or spiral

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、マルチスライスCTでヘリカ
ルスキャンを行う際に生じ得る画質低下を、操作者が意
識せずとも抑制し得るX線CT装置を提供することにあ
る。 【解決手段】本発明は、四角錐形にX線を被検体Pに向
けて放射するX線発生手段9と、前記被検体Pを透過し
たX線を検出して投影データを得る複数の検出素子が2
次元的に配列されている検出手段10と、前記X線発生
手段9が前記被検体Pの周囲をスキャンするにあたり、
被検体Pをその体軸方向への移動なしでスキャンを行う
通常スキャン、または体軸方向への移動を伴ってスキャ
ンを行うヘリカルスキャンのいずれかを行い得るスキャ
ン制御手段3と、このスキャン制御手段3におけるスキ
ャン態様のいずれかを選択するスキャン選択手段2と、
所望とするスライス数を任意に設定し得るスライス数設
定手段2と、前記スキャン選択手段2にてヘリカルスキ
ャンが選択された際に前記スライス数設定手段2にて設
定し得る最大スライス数に所定の制限を与えるスライス
数制限手段3aとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体の体軸方向
にも広がりを有する円錐または角錐状のX線ビーム(以
下、コーンビームと称する)、及びこれを受容する2次
元状の検出器を有してヘリカルスキャンを行うことが可
能なX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の被検体の断層面の撮影に使用する
X線CT装置(以下、CTと略記する)のスキャン方式
等について簡単に説明する。 (1)2つのスキャン方式(コンベンショナルスキャン
とヘリカルスキャン) CTの代表的な2種のスキャン方式について説明する。
第1のスキャン方式は、図3(A)に示すコンベンショ
ナルスキャンである。この方式は、被検体Pの目的とす
る断面(例えば、断面A)の周囲を1回転するスキャン
方式である。複数の断面(例えば、断面Aと断面B)の
画像を得たい場合は、先ず断面Aの周囲を1回転しなが
らデータ収集し、その後、被検体Pを載せた寝台、或い
はX線焦点と検出器を移動して、断面Bを回転面にもっ
てくる。その後、断面Aと同様に断面Bの周囲を1回転
しながらデータ収集する。従って、コンベンショナルス
キャン方式は、撮影範囲が被検体の体軸方向(Z軸方
向)に広い場合、および目的とする断面が多い場合に
は、撮影時間が長くなる。第2のスキャン方式は、図3
(B)に示すヘリカルスキャンである。この方式は、X
線焦点と検出器とを連続的に回転させながら、その回転
と同期させて寝台を被検体Pの体軸方向に移動させてデ
ータ収集する。X線焦点の軌跡が被検体Pの周囲を螺旋
状にスキャンする。このスキャン方式によると、広範囲
を高速にスキャンできる。ここで、座標系を図4に示す
ように定義する。XY面がコンベンショナルスキャンで
スキャンする断面A,Bに相当し、Z軸方向は被検体P
の体軸方向であり、前述のシングルスライスCTではス
ライス方向と称される方向である。
【0003】(2)マルチスライスCT さて、高精細に広範囲を高速に撮影したいという要求か
ら、図5(A),(B),(C)に示すように、検出器
列を2列,4列,8列、或いはさらに多数列備えるマル
チスライスCTシステムが提案されている。ところで、
マルチスライスCTにてコンベンショナルスキャンを行
なう時は、使用する検出器列数を診断の要求に応じて適
宜切換えて撮影を行なうことは知られている。例えば、
体軸方向に100列を有する検出器を備えたCTの場合
を考えると、集団検診等において肺野全体の様に広い範
囲を撮影して異常所見の有無のみを診断する場合は、患
者の息止め可能時間を考慮すればできるだけ短時間に撮
影を終えるべきであり、そのために検出器列全て(10
0列)を用いて撮影は行われる。また、ある特定の狭い
範囲に限定し該範囲の緻密な診断を必要とされる場合
は、検出器列の中心部における例えば20列に制限する
ようX線を照射しそして該20列からデータ収集するこ
とで撮影は行なわれる。ここで、体軸方向に狭い範囲の
撮影の場合に使用する検出器列数を制限するのは、被検
体への無駄な被曝を防ぐ目的の他にコーンビームを用い
ることによるアーチファクトの影響を少なくする目的も
ある。
【0004】すなわち、コーンビームを用いて得る2次
元検出器からの投影データに基づいて再構成をする場
合、スライス位置の中心では図6(A)の通り投影デー
タが体軸に垂直であるので何等問題なく再構成できる
が、このスライス中心から体軸方向に離れる位置ほど図
6(B)に示すように投影データが交差するようにな
る。しかもこの角度は中心からのずれに比例して大きく
なる。そのため、コーンビームを用いたCTにおける再
構成は数学的に難しい問題になり何等かの近似をして再
構成を行うが、中心から離れたスライス位置では精度が
悪くなるのは否めずこれがアーチファクトを生じる要因
となっている。そこで、体軸方向に狭い範囲の撮影の場
合には使用する検出器列数を制限し、アーチファクトの
影響を少なくするものである。
【発明が解決しようとする課題】広範囲を高精細かつ高
速に撮影したいという要求から、上述のようなマルチス
ライスCTにてヘリカルスキャンを行うことも知られて
おり、特許も多数出願されている。例えば、特開平4−
224736号公報「CT装置」荒舘博、南部恭二郎
(90年12月25日出願)などがある。このようなマ
ルチスライスCTでヘリカルスキャンを行う場合、新た
な問題が生じている。それは、体軸方向に比較的広い幅
にコーン角を設定したX線ビームでヘリカルスキャンを
行い再構成すると、得られる断層像の画質が低下すると
いうものである。これは、ヘリカルスキャン特有の補間
演算を行うことに起因する。
【0005】すなわち、ヘリカルスキャンの場合は得ら
れる投影データ系列が被検体の体軸方向へ螺旋軌道を描
いていく関係上、所望とするスライス位置上の投影デー
タは唯一つしかない。よって、そのスライス位置に近く
てかつその投影角度と同一角度もしくはその対向角度に
おける複数の投影データから補間演算を行って該スライ
ス位置上の投影データを各投影角度毎に生成し、これら
算出された投影データによって断層像が再構成されるこ
とがよく知られている。この補間演算を上記公知の特許
出願に示されるようなマルチスライスCTで考えた場
合、指定されたスライス位置に含まれる全ての検出器列
から得る投影データを用いて再構成されるが、各列の検
出素子間に機械的配置上および/または検出特性にばら
つきがあると、そのばらつきが再構成された断層像の画
質に悪影響を与えるものと考えられる。したがって、再
構成に寄与する検出素子が多ければ多いほど、換言すれ
ば体軸方向の使用列数が多いほど上記ばらつきによる誤
差の影響が大きくなり、ひいては画質低下につながって
しまう。また、撮影完了後にこの好ましくない画質に気
がついても、それを修正するには撮影をやり直すことが
必要となり、被検体にとっては無駄な被曝になってしま
い、かつ検査の長時間化を招くという欠点を内在する。
【0006】しかしながら、これまで我々出願人が知る
限りマルチスライスCTでヘリカルスキャンを行うにあ
たり、この画質低下に着目した既出特許や公知文献は存
在していないのが実状である。そこで、本発明において
は上記事情を鑑みてなされたもので、マルチスライスC
Tでヘリカルスキャンを行う際に生じ得る画質低下を、
操作者が意識せずとも抑制し得るX線CT装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、四角錐形にX線を被検体に向
けて放射するX線発生手段と、前記被検体を透過したX
線を検出して投影データを得る複数の検出素子が2次元
的に配列されている検出手段と、前記X線発生手段が前
記被検体の周囲をスキャンするにあたり、被検体をその
体軸方向への移動なしでスキャンを行う通常スキャン、
または体軸方向への移動を伴ってスキャンを行うヘリカ
ルスキャンのいずれかを行い得るスキャン制御手段と、
このスキャン制御手段におけるスキャン態様のいずれか
を選択するスキャン選択手段と、所望とするスライス数
を任意に設定し得るスライス数設定手段と、前記スキャ
ン選択手段にてヘリカルスキャンが選択された際に前記
スライス数設定手段にて設定し得る最大スライス数に所
定の制限を与えるスライス数制限手段とを具備すること
を特徴とするものである。次に、請求項3記載の発明
は、四角錐形にX線を被検体に向けて放射するX線発生
手段と、前記被検体を透過したX線を検出して投影デー
タを得る複数の検出素子が2次元的に配列されている検
出手段と、前記X線発生手段が前記被検体の周囲をスキ
ャンするにあたり、被検体をその体軸方向への移動なし
でスキャンを行う通常スキャン、または体軸方向への移
動を伴ってスキャンを行うヘリカルスキャンのいずれか
を行い得るスキャン制御手段と、前記通常スキャンに対
応した第1の標準スライス数値及びヘリカルスキャンに
対応した前記第1の標準スライス数値よりは少ない第2
の標準スライス数値を予め記憶する記憶手段と、前記ス
キャン制御手段におけるスキャン態様のいずれかを選択
するスキャン選択手段と、このスキャン選択手段にて選
択されたスキャン態様に応じて前記第1もしくは第2の
標準スライス数値を適用してスキャンを行うことを特徴
とするX線CT装置。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るX線CT装置
を実施形態により説明する。なお、X線CT装置には、
X線管とX線検出器とが1体として被検体Pの周囲を回
転するROTATE/ROTATEタイプ、リング状にアレイされた
多数の検出素子が固定され、X線管のみが被検体Pの周
囲を回転するSTATIONARY/ROTATEタイプ、或いは被検体
Pの周囲を取り囲むターゲット上で電子ビームをスキャ
ンさせるSTATIONARY/STATIONARYタイプ等様々なタイプ
があり、いずれにおいても本発明を適用可能である。こ
こでは、現在、主流を占めているROTATE/ROTATE-TYPEと
して説明する。また、1枚の断層像を再構成するには、
被検体Pの周囲1周、約360度分の投影データの1セ
ットが、またハーフスキャン法でも21度〜240度程
度分の投影データの1セットが必要とされる。いずれの
方式にも本発明を適用可能であるが、ここでは、一般的
な前者の約360度分の投影データセットから1枚の断
層像を再構成するものとして説明する。図1は本実施形
態例を適用したX線CT装置のシステム構成図を示して
いる。図1に示すように、X線CT装置1は、入力部2
と、システム制御部3と、架台・寝台制御部4と、寝台
移動部5と、プリコリメータ制御部6と、プリコリメー
タCと、X線制御装置7と、高電圧発生装置8と、X線
ビーム発生源9と、検出素子が2次元配列された検出器
10と、回転架台11と、データ収集部12と、補間処
理部13と、画像再構成部14と、表示部15とを備え
ている。
【0009】システム制御部3は、入力部2を用いて入
力された通常スキャンもしくはヘリカルスキャンのいず
れであるかの選択信号および設定されたスライス数信号
を受容し、ヘリカルスキャンが選択された際は、スライ
ス厚、回転速度等のヘリカルスキャン条件の内、回転速
度とスライス厚とファン角度等を架台・寝台制御信号と
して架台・寝台制御部4に対して出力する。なお、この
システム制御部3には、スキャン形態としてヘリカルス
キャンが選択された場合に、入力部2にて設定される最
大スライス数を検出器10の体軸方向幅(列数)よりも
少なく制限するスライス数制限部3aが設けられてい
る。具体的には、検出器10が体軸方向に100列有す
るとすればこのスライス数制限部3aでは術者が選択し
得る最大列数を50列と例えば半分に制限するものであ
る。ここで、スライス数制限部3aは使用する検出器列
は中央付近となるようプリコリメータC及びデータ収集
部12の列数制限を行う。このようにすればコーンビー
ムの中心軸からの広がり角が抑制され、投影データの中
心からのずれ量を小さくしてアーチファクトの影響を少
なくする。また、システム制御部3は、X線ビーム発生
を制御するX線ビーム発生制御信号をX線制御装置7に
対して出力し、X線ビームの検出タイミングを示す検出
制御信号をデータ収集部12に対して出力する。
【0010】更に、システム制御部3は、入力部2で設
定されたスライス数に基づく検出素子列からのデータを
収集すべくデータ収集制御信号をデータ収集部12に対
して出力し、補間方法を示す補間制御信号を補間処理部
13に対して出力する。架台・寝台制御部4は、システ
ム制御部3により出力された架台・寝台制御信号を基に
回転架台11を回転させると共に、寝台移動信号を寝台
移動部5に対して出力する。寝台移動部5は、架台・寝
台制御部4により出力された寝台移動信号を基に、例え
ばヘリカルスキャンが選択された際には回転架台11の
1回転当りの寝台Tの移動量を求め、この移動量で寝台
Tを移動させる。プリコリメータ制御部6は、X線ビー
ム発生源9の照射口付近に設けられたプリコリメータC
の体軸方向における開口幅を制御する。X線制御装置7
は、システム制御部3により出力されたX線ビーム発生
制御信号を基に、高電圧発生装置8による高電圧発生の
タイミングを制御する。高電圧発生装置8は、X線ビー
ム発生源9からX線ビームを曝射させるための高電圧を
X線制御部17からの制御信号に従ってX線ビーム発生
源9に供給する。X線ビーム発生源9は、高電圧発生装
置8から供給された高電圧によってコーン形状のX線ビ
ームを曝射する。
【0011】回転架台11は、X線ビーム発生源9と検
出器10とを保持する。また、回転架台11は、図示し
ない架台回転機構により、X線ビーム発生源9と検出器
10との中間点を通る回転軸を中心にして回転される。
データ収集部12は、検出器10により検出されたX線
ビーム(実際には検出信号)を、システム制御部3によ
り出力されたデータ収集制御信号に対応させて収集す
る。補間処理部13は、データ収集部12によって収集
されたX線ビームを基に、目的のスライス位置のX線ビ
ームを補間する。画像再構成部14は、補間処理部13
により補間されたX線ビームを基に、画像再構成する。
表示部15は、画像再構成部14により再構成された画
像を図示しないモニタ上に表示する。つぎに、上記の実
施形態例の動作を、図1及びこの動作フローチャートを
表す図2をも参照に入れて説明する。なお、収集し得る
最大列数は100列との仮定で以下説明する。 まず術者は、入力部2からスキャンのための諸条件、例
えば通常スキャンかもしくはヘリカルスキャンかのスキ
ャン形態、スライス厚、スライス数、スライスピッチ、
スキャン範囲及び被検体サイズ等を入力する。…………
……(S1) 次に、この入力された諸条件をシステム制御部3が受容
し、入力されたスキャン形態がヘリカルスキャンかどう
かを判断する。………………………(S2) 上記ステップS2にて、ヘリカルスキャンであるとされ
た場合は、スライス数制限部3aに記憶された制限値5
0列を設定可能な最大値とする。…(S3) 次に、術者は所望とする列数を設定する。………………
………………(S4) 上記ステップS4で設定された値が50列以下かどうか
比較する……(S5) 上記ステップS5の比較で50列以下の場合、プリコリ
メータCの開度及びデータ収集制御信号を設定列数に合
致するよう制御する。…………………(S6) スキャンを開始する。………………………………………
…………………(S7) なお、上記ステップS5にて、設定列数が50を越えた
場合はステップS4へ戻り、術者は所望とする列数を設
定し直す。
【0012】上記ステップS2にて、スキャン形態がヘ
リカルではない通常スキャンであった場合、術者は検出
器が有する最大列数である100列を越えない範囲で所
望とする列数を設定する。…………………………………
………………………(S8) 上記ステップS8で設定された設定列数に合致するよう
に、プリコリメータCの開度及びデータ収集制御信号を
制御する。…………………………………(S9) スキャンを開始する。………………………………………
………………(S1) スキャンによって得られる投影データはデータ収集部1
2を介して補間処理部13に入力され、ヘリカル特有の
補間演算を行なって所望スライス位置における投影デー
タを生成する。その後、補間投影データ及び実際の検出
投影データは画像再構成部14に入力され、断層像が形
成されて表示部15に表示されて診断に供する。このよ
うな実施形態により、術者がヘリカルスキャンを選択し
た場合、選択し得る最大スライス数が検出器が有する最
大列数の半分に自動的に設定されるため、コーンビーム
の体軸方向における広がり角が小さくなることから、各
再構成に寄与する体軸方向の検出素子の使用列数が少な
くなり、各検出素子による誤差の影響が抑制される。よ
って、たとえヘリカルスキャンであろうと得られる断層
像の画質低下は抑えられる。
【0013】また、これに伴って当然ながらプリコリメ
ータも設定スライス数のみに照射されるよう絞られるた
め、被検体Pに対する無駄な被曝を防ぐことができる。
さらに、撮影のやり直しも防止できることからも無駄な
被曝は防止でき、かつ検査の長時間化も防ぐこととな
る。なお、本発明は上記実施形態に限定されるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。例えば、ヘリカルスキャン時の設定
し得る最大スライス数を検出器10が有する列数の半分
としたが、これに限定されない。ヘリカルスキャン時の
画質を考慮して検出器が有する列数の1/3とか1/4
など、より少なくすればさらに画質向上が望める。これ
は要求される診断形態によって予め設定しておけばよ
い。また、上記実施形態では設定し得るスライス数の上
限値を抑制する方法を述べたが、スキャン形態毎に標準
的なスライス数値を予めプリセットしておいてもよい。
例えば、通常スキャンは100列使用が、またヘリカル
スキャンは30列使用がデフォルト値として設定されて
いる等。この方法では、診断部位に応じてスキャン条件
がパターン化されている場合において、術者がスキャン
形態を特に意識せずとも画質の低下が抑制された断層像
を得る事ができ、かつ使い勝手が良い。
【0014】さらに、上記実施形態では設定スライス数
に応じてプリコリメータCを絞ることのみ説明したが、
検出器10と被検体Pとの間に検出器10に入射するX
線をさらに絞るポストコリメータを備える形式のX線C
T装置であれば、このポストコリメータもプリコリメー
タCと同様に設定スライス数に応じた開度制御対象とし
てもよい。
【0015】
【発明の効果】以上記載した本発明によれば、マルチス
ライスCTでヘリカルスキャンを行う際に生じ得る画質
低下を、操作者が意識せずとも抑制し得るという優れた
効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るX線CT装置の構成を
示すブロック図。
【図2】図1の実施形態例における処理の流れを説明す
るフローチャート図。
【図3】コンベンショナルスキャンとヘリカルスキャン
の概念図。
【図4】CTスキャンにあたっての座標系を説明するた
めの図。
【図5】マルチスライスCTの概念図。
【図6】180度離れた投影角度の投影データの交差角
度を示す図。
【符号の説明】
2…入力部 3…システム制御部 3a…スライス数制限部 9…X線ビーム発生源 10…検出器 P…被検体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角錐形にX線を被検体に向けて放射
    するX線発生手段と、前記被検体を透過したX線を検出
    して投影データを得る複数の検出素子が2次元的に配列
    されている検出手段と、前記X線発生手段が前記被検体
    の周囲をスキャンするにあたり、被検体をその体軸方向
    への移動なしでスキャンを行う通常スキャン、または体
    軸方向への移動を伴ってスキャンを行うヘリカルスキャ
    ンのいずれかを行い得るスキャン制御手段と、このスキ
    ャン制御手段におけるスキャン態様のいずれかを選択す
    るスキャン選択手段と、所望とするスライス数を任意に
    設定し得るスライス数設定手段と、前記スキャン選択手
    段にてヘリカルスキャンが選択された際に前記スライス
    数設定手段にて設定し得る最大スライス数に所定の制限
    を与えるスライス数制限手段とを具備することを特徴と
    するX線CT装置。
  2. 【請求項2】 四角錐形にX線を被検体に向けて放射
    するX線の体軸方向の開口幅を任意に制限するプリコリ
    メータをさらに備え、前記スライス数制限手段は、使用
    する検出器列が中央付近となるよう少なくとも前記プリ
    コリメータの開口幅の制御を行う請求項1記載のX線C
    T装置。
  3. 【請求項3】 四角錐形にX線を被検体に向けて放射
    するX線発生手段と、前記被検体を透過したX線を検出
    して投影データを得る複数の検出素子が2次元的に配列
    されている検出手段と、前記X線発生手段が前記被検体
    の周囲をスキャンするにあたり、被検体をその体軸方向
    への移動なしでスキャンを行う通常スキャン、または体
    軸方向への移動を伴ってスキャンを行うヘリカルスキャ
    ンのいずれかを行い得るスキャン制御手段と、前記通常
    スキャンに対応した第1の標準スライス数値及びヘリカ
    ルスキャンに対応した前記第1の標準スライス数値より
    は少ない第2の標準スライス数値を予め記憶する記憶手
    段と、前記スキャン制御手段におけるスキャン態様のい
    ずれかを選択するスキャン選択手段と、このスキャン選
    択手段にて選択されたスキャン態様に応じて前記第1も
    しくは第2の標準スライス数値を適用してスキャンを行
    うことを特徴とするX線CT装置。
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