JP2000245727A - 放射線ct - Google Patents

放射線ct

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JP2000245727A
JP2000245727A JP11056055A JP5605599A JP2000245727A JP 2000245727 A JP2000245727 A JP 2000245727A JP 11056055 A JP11056055 A JP 11056055A JP 5605599 A JP5605599 A JP 5605599A JP 2000245727 A JP2000245727 A JP 2000245727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マルチスライスCTでマルチスキャンを実施す
る場合でも、撮影の進捗状況を容易に把握でき、かつ、
スキャン間の待ち時間を短縮してトータルの撮影時間を
抑える。 【解決手段】X線ビームの1回のスキャンにより被検体
Pの複数スライス列に対応した複数枚の画像の原データ
を同時に収集する工程と、複数スライス列の位置を変え
る工程とを交互に繰り返して所定のスキャン方向にスキ
ャンを少なくとも2回実行する、いわゆるマルチスキャ
ン用のスキャン手段(1〜4、31〜33)と、複数回
のスキャンの相互間にその最新のスキャンにより収集さ
れた複数スライス列の内のスキャン方向先頭のスライス
列の原データを使って画像を再構成する画像生成手段
(30)と、再構成画像を次のスキャンが始まって新た
な画像が生成されるまで表示する画像表示手段(37,
38)とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検体の複数スラ
イスに対する同時のスキャンと、そのスキャン位置の移
動とを繰り返しながら収集したスキャンデータから各ス
キャン位置での複数枚の断層像を生成して表示するX線
CTスキャナなどの放射線CTに係り、とくに、スキャ
ンの進捗状況の把握とトータルの撮影時間の短縮とを両
立させる放射線CTに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、病院などにおいて、放射線CTの
1つとしてのX線CTスキャナが多用されている。この
スキャナのタイプとして、シングルスライスCTとマル
チスライスCTと呼ばれるスキャナが知られている。
【0003】シングルスライスCTは、1スキャン(画
像再構成に必要なデータを収集するための1回のスキャ
ン)で1枚の画像を得るタイプのスキャナである。この
CTの典型的な使用方法は以下のようである。あるスラ
イス位置でスキャンを行って1枚のスライスから生デー
タ(X線投影データ:原データとも呼ばれる)を得た
後、そのスライス厚さ分(撮影領域の中心高さにおける
厚さ分)だけ、例えば被検体を寝かせた天板を移動させ
て次のスキャンを行ない、隣接スライスの生データを得
る。このスキャンと天板(またはX線管および検出器)
の移動とを順次繰り返すことで、診断部位の一連の複数
枚の断層像(スライス像)を等間隔で得ることができ
る。各スキャン後に再構成された断層像は、モニタなど
のディスプレイに再構成順に表示される。このスキャン
法をマルチスキャンと呼ぶ。
【0004】またマルチスライスCTは、1スキャンで
複数枚の画像を得るタイプのスキャナである。画像枚数
は、通常、使用する2次元X線検出器の検出素子のスラ
イス方向の列数に一致させる。すなわち、検出器の検出
素子列がスライス方向に5列配設した構造であれば、1
スキャンで5枚分の生データ(投影データ)を収集する
ことができる。
【0005】このマルチスライスCTにおいてもマルチ
スキャン法を実施できる。つまり、1回のスキャンを行
って複数スライスから画像の生データを得ると、次に、
その複数スライスのトータル厚さ分(撮影領域の中心高
さにおけるトータル厚さ分)だけ、例えば被検体を寝か
せた天板を所定スキャン方向に移動させて次のスキャン
を同様に行ない、前回スキャンに係る複数スライスに隣
接した複数スライスの生データを同時に得る。
【0006】この複数スライスの生データは所定演算に
より複数枚の断層像に再構成された後、再構成された順
番でディスプレイに順次、表示される。次のスキャン
は、前回のスキャンによって得た複数スライス全部の画
像が表示された後の適宜な時点で開始される。この複数
スライスに対するスキャンと天板(またはX線管および
検出器)の移動とを交互に繰り返すことで、診断部位の
一連の複数枚の断層像を等間隔で得ることができる。
【0007】なお、スライス方向においてスキャン位置
を移動させる方向を、以下、スキャン方向と呼ぶことに
する。
【0008】いま、上述したマルチスライスCTでマル
チスキャン法を実施したときのスキャン、画像再構成、
画像表示、および天板移動の時間関係は、図29のよう
に表される。同図に示すように、最初のスキャンAが終
了してから例えば5枚分のスライスの再構成が順次行わ
れ、これと並行して再構成が完了したスライスから順
次、画像表示される。天板移動はスキャンAが終わった
後の適宜な期間に済ませているが、複数スライス分の画
像の再構成および表示が終わっていないので、スキャン
は待機状態である。結局、最初のスキャンAが終わり天
板移動してから次のスキャンBまでの間に、再構成およ
び表示を待つ期間Twが設定される。
【0009】この図29のスキャンモードの場合、全て
のスライスの再構成画像が表示されてから次のスキャン
に移るので、1スキャン毎に、オペレータは回転軸方向
(スライス方向)に被検体のどの部位までスキャンが進
んだかを確認できる。このため、必要があれば、計画し
た撮影の途中でそれ以上のスキャンを行わないように撮
影中止することができる。必要で無い部位または必要が
無くなった部位までスキャンしてしまうという状態を適
宜なタイミングで阻止でき、被検体のトータルの被曝量
を抑えることが可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようにマルチスライスCTでマルチスキャン法を実施
する場合、シングルスライスCTとは異なり、1スキャ
ン(1回転)毎に複数スライス分の再構成および表示の
時間が必要になり、次のスキャンまでの待ち時間(再構
成・表示待ちの時間Tw)が長くなる。したがって、一
連の全部のスキャンが完了するまでのトータルの撮影時
間も長期化してしまうという問題がある。この問題は患
者スループットを低下させる。
【0011】加えて、息止め法との問題もある。つま
り、スキャン中に患者に息止めを要求する息止め法を用
いた撮影の場合、息止め期間もそれに伴って長くなる。
通常、1スキャンに要する時間は1秒程度、再構成時間
も1秒程度/スライス、天板移動時間は2秒程度である
ので、図29の例の場合、再構成・表示待ちの期間Tw
は約4秒以上になる。このため、スキャン間の時間は約
6秒以上になり、4スキャン行う場合には撮影前後の予
備の息止め時間も含めると、最低でも30秒程度とかな
り長い期間が必要になる。スキャン数が増える程、また
マルチスライス枚数が増える程、この息止め期間は長く
なるので、図29に示したスキャンモードをどの患者に
も適用できるという訳にはいかなかった。
【0012】さらに、この図29のスキャンモードにお
いても、どの部位までスキャンできたか、目的とした部
位は撮影完了したか否かなど、撮影の進捗状況を把握し
ておくことはトータルの被爆量低減の観点からも必要で
ある。
【0013】本発明は、上述したようにマルチスライス
CTでマルチスキャンを実施する場合に特有な問題を解
決することを目的とする。具体的には、マルチスライス
CTでマルチスキャンを実施する場合でも、撮影の進捗
状況を容易に把握でき、かつ、スキャン間の待ち時間を
短縮してトータルの撮影時間を抑えることができる放射
線CTを提供することを、その目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の第1の発明に係る放射線CTは、被検体に対
する放射線の1回のスキャンにより当該被検体の複数ス
ライス列に対応した複数枚の画像の原データを同時に収
集する工程と、前記複数スライス列の位置を変える工程
とを交互に繰り返して所定のスキャン方向に前記スキャ
ンを少なくとも2回実行するスキャン手段と、前記複数
回のスキャンの相互間にその最新のスキャンにより収集
された前記複数スライス列分の原データの一部を使って
画像を生成する画像生成手段と、この生成した画像を次
のスキャンが始まって新たな画像が生成されるまで表示
する画像表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】好適には、前記被検体のスキャンプラン用
のプラン画像を収集するプラン画像収集手段と、このプ
ラン画像を表示するプラン画像表示手段と、この表示さ
れたプラン画像を観察しながらスキャンプランを立てる
スキャンプラン手段とを備えこることである。例えば、
前記スキャンプラン手段は、前記複数回のスキャン全部
を網羅する前記複数列のスライス位置を前記プラン画像
上に重畳表示する手段と、前記スキャン方向を指定する
手段と、指定された前記スキャン方向に応じて前記一部
の原データの使用位置を変える手段と、この使用位置に
対応する前記複数列のスライス位置の内の一部の列を前
記プラン画像上で自動的にハイライト表示する手段とを
含むことが好適である。また、前記スキャンプラン手段
は、前記複数回のスキャン全部を網羅する前記複数列の
スライス位置を前記プラン画像上に重畳表示する手段
と、前記画像を生成し且つ表示する位置をそのスライス
位置から選択する手段と、その選択されたスライス位置
を前記プラン画面上で自動的にハイライト表示する手段
とを含むようにしてもよい。
【0016】また、別の好適な例としては、前記画像表
示手段により前記画像が表示される同一の画面に前記プ
ラン画像を参照像として同時に表示する参照像表示手段
を備えていてもよい。この場合、前記参照像表示手段
は、前記複数回のスキャン全部を網羅する前記複数列の
スライス位置に対して前記スキャンが完了したスライス
位置および前記画像表示手段により現在、表示されてい
る画像のスライス位置を各別にハイライト表示する手段
である。
【0017】また、第1の発明において、前記複数スラ
イス列分の原データの内の前記一部の原データを除いた
原データを前記複数回のスキャンが終了した後に画像と
して生成する画像後生成手段を備えることも好適な構成
である。
【0018】さらに、第1の発明において、前記スキャ
ン手段は前記放射線を受ける複数の検出素子列を有する
検出器を備え、前記一部の原データはその検出器の複数
の検出素子列により検出されたデータから成ることも好
適な構成である。
【0019】また、上述した各構成の発明において、前
記一部の原データは、前記スキャン方向における前記ス
キャン毎の先頭のスライス列の原データであってもよい
し、前記スキャン方向における前記スキャン毎の先頭か
ら順に収集される、前記複数スライス列よりは少ない複
数のスライス列の原データであってもよい。
【0020】さらに、上述した各構成の発明において、
前記複数回のスキャンの繰り返し周期の間に生成可能な
前記画像数を演算する画像数演算手段を備え、前記画像
生成手段は、前記原データの一部として前記画像数分の
原データを用いて画像を生成する手段であり、前記画像
表示手段は、前記画像数分の原データを用いて生成され
た画像を前記スキャン方向の先頭側のスライス位置から
順に表示する手段であることも好適な構成の1つであ
る。
【0021】被検体に対する放射線の1回のスキャンに
より当該被検体の複数スライス列に対応した複数枚の画
像の原データを同時に収集する工程と、前記複数スライ
ス列の位置を変える工程とを交互に繰り返して所定のス
キャン方向に前記スキャンを少なくとも2回実行するス
キャン手段と、前記複数回のスキャンの相互間にその最
新のスキャンにより収集された前記複数スライス列分の
原データの少なくとも一部を選択して束ねたデータから
画像を生成する画像生成手段と、この画像を次のスキャ
ンが始まって新たな画像が生成されるまで表示する画像
表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】この第2の発明においては、前記被検体の
スキャンプラン用のプラン画像を収集するプラン画像収
集手段と、このプラン画像を表示するプラン画像表示手
段と、この表示されたプラン画像を観察しながらスキャ
ンプランを立てるスキャンプラン手段とを備え、このス
キャンプラン手段は、前記複数回のスキャン全部を網羅
する前記複数列のスライス位置を前記プラン画像上に重
畳表示する手段と、前記束ねた画像を生成するためのス
ライス位置を指定する手段と、この指定されたスライス
位置を前記プラン画像上で自動的にハイライト表示する
手段とを含むことが望ましい。例えば、前記少なくとも
一部の原データは、前記スキャン毎の前記複数のスライ
ス列の2列から全部の列の内の一つの態様である。
【0023】さらに、上記目的を達成するため、本願の
第3の発明は、被検体に対する放射線の1回のスキャン
により当該被検体の複数スライス列に対応した複数枚の
画像の原データを同時に収集する工程と、前記複数スラ
イス列の位置を変える工程とを交互に繰り返して所定の
スキャン方向に前記スキャンを少なくとも2回実行する
スキャン手段と、前記複数回のスキャンの相互間にその
最新のスキャンにより収集された前記複数スライス列分
の原データからその複数スライス数よりも少ない数の画
像を生成する画像生成手段と、この生成した画像を次の
スキャンが始まって新たな画像が生成されるまで表示す
る画像表示手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】このように、スキャン相互間において、そ
の最新のスキャンにより収集された複数スライス列分の
原データの一部から、または、それらの原データの一部
あるいは全部を束ねたデータから画像が生成される。こ
の画像は、かかる複数スライス数よりも少ない数の画像
である。この画像を次のスキャンが始まって新たな画像
が生成されるまで表示することで、スキャン(撮影)が
どこまで進んだかを的確に把握できるとともに、スキャ
ン相互の間隔を短縮でき、一連の複数回のスキャン(撮
影)時間を短縮できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る放射線CTの
各種の実施形態を添付図面に基づき説明する。なお、こ
の説明では、放射線CTとしてX線CTスキャナを挙げ
るが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではな
く、X線以外の放射線を用いたCTであっても同様に実
施できる。
【0026】第1の実施形態 第1の実施形態に係るX線CTスキャナを図1〜図10
および図30に基づき説明する。
【0027】このX線CTスキャナは、以下に詳述する
ように、スキャンとその次のスキャンとの間の期間にお
いては、複数スライス分の収集した生データの内、一部
のスライスのみの生データを再構成して表示する、こと
を特徴とする。
【0028】図1に示すX線CTスキャナは、ガントリ
1、寝台2、制御キャビネット3、電源4、および各種
のコントローラ31〜33を備え、例えばR−R方式で
駆動するようになっている。コントローラとしては、高
電圧コントローラ31、架台コントローラ33、および
寝台コントローラ32が備えられる。
【0029】ここで、図1、2に示す如く、寝台2の長
手方向をスライス方向(または回転軸方向)Zとして、
これに直交する2方向をチャンネル方向XおよびX線ビ
ーム曝射方向Yとしてそれぞれ定義する。
【0030】寝台2の上面には、その長手方向(スライ
ス方向Z)にスライド可能に支持された状態で天板2a
が配設されており、その天板2aの上面に被検体Pが載
せられる。天板2aは、サーボモータにより代表される
寝台駆動装置2bの駆動によって、ガントリ1の診断用
開口部(図示せず)に進退可能に挿入される。寝台駆動
装置2bには、寝台コントローラ32から駆動信号が供
給される。寝台2はまた、天板2aの寝台長手方向の位
置を電気信号で検出するエンコーダなどの位置検出器
(図示せず)を備え、この検出信号を寝台制御用の信号
として寝台コントローラ32に送るようになっている。
【0031】ガントリ1は、図1および3に示す如く、
その内部に略円筒状の回転フレーム9を有する。回転フ
レーム9の内側には上述の診断用開口部が位置する。ま
た回転フレーム9には、上記診断用開口部に挿入された
被検体Pを挟んで互いに対向するようにX線管10及び
X線検出器11が設けられている。さらに、回転フレー
ム9の所定位置には、図3に模式的に示す如く、高電圧
発生器21、プリコリメータ22、ポストコリメータ2
3、データ収集装置DAS24、および架台駆動装置2
5が備えられる。
【0032】この内、X線源として機能するX線管10
は例えば回転陽極X線管の構造を成し、高電圧発生器2
1からフィラメントに電流を流すことによりフィラメン
トが加熱され、熱電子がターゲットに向かって放出され
る。この熱電子はターゲット面に衝突して実効焦点が形
成され、ターゲット面の実効焦点の部位からX線ビーム
(ファンビーム)が曝射される。
【0033】高電圧発生器21には、低圧スリップリン
グ26を介して電源装置4から低電圧電源が供給される
るともに、光信号伝送システム27を介して高電圧コン
トローラ31からX線曝射の制御信号が与えられる。こ
のため、高電圧発生器21は、供給される低圧電源から
高電圧を生成するとともに、この高電圧から制御信号に
応じた管電圧を生成し、これをX線管10に供給する。
【0034】またX線検出器11は、複数の検出チャン
ネルを有する検出素子列をスライス方向に複数列配した
2次元検出器から成る(図1参照)。X線管10とX線
検出器11は回転フレーム9の回転によってガントリ1
内で、診断用開口部における軸方向の回転中心軸の囲り
に回転可能になっている。X線検出器11の各検出素子
は、入射する透過X線をこれに相当する電流信号に変換
するシンチレータおよびフォトダイオードの固体検出器
構造を有する。この検出器11が検出した微弱電流信号
はDAS24に送られる。
【0035】DAS24は、検出器11から送られてく
る透過X線の検出信号としての微弱電流信号を増幅して
A/D変換し、これを収集データとしてデータ伝送部2
8に送る。これを行うため、DAS24は、検出器11
が2次元検出器であることを考慮して、図示しないが、
「nチャンネル×f素子列」の検出信号(n,fは
「1」より大きい正の整数)から列選択信号に応じてチ
ャンネルごとに1列分の検出信号を選択するデータ選択
部と、このデータ選択部により各々選択された検出信号
を増幅したりA/D変換するデータ収集部とを備える。
列選択信号は例えば後述するメインコントローラから与
えられる。
【0036】データ伝送部28はガントリ1内の回転側
と固定側の信号経路を接続するもので、ここでは一例と
して、非接触で信号伝送する光伝送システムが使用され
る。なお、このデータ伝送部28としてスリップリング
の構造を用いてもよい。このデータ伝送部28を介して
取り出された透過X線のデジタル量の検出信号は制御キ
ャビネット3の後述する補正ユニットに送られる。
【0037】一方、プリコリメータ22はX線管10と
被検体Pとの間に、またポストコリメータ23は被検体
PとX線検出器11との間にそれぞれ設けられる。プリ
コリメータ22は、例えばチャンネル方向Xに一定の幅
で且つスライス方向Zには可変幅または固定幅のスリッ
ト状の開口を形成する。これにより、X線管10から曝
射されたX線ビームのスライス方向Zの幅を絞って、例
えばX線検出器11の検出素子列のトータルのスライス
幅に対応した所望スライス幅のファンビームを形成す
る。ポストコリメータ23も同様に、チャンネル方向X
には一定幅でスライス方向Zに可変幅または固定幅のス
リット状の開口を有する。ポストコリメータ23は、本
実施形態では、プリコリメータ22によって絞られたX
線ビームを更に細かく絞る補助的な絞り機能を担ってい
る。
【0038】さらに、架台駆動装置25はガントリ1内
の回転側要素全体を回転フレーム9を、その中心軸周り
に回転させるモータおよびギア機構などを備える。この
架台駆動装置25には、架台コントローラ33から駆動
信号が与えられる。
【0039】高電圧コントローラ31、寝台コントロー
ラ32、および架台コントローラ33は、信号的にはガ
ントリ1および寝台2と制御キャビネット3との間に介
在し、後述するメインコントローラからの制御信号に応
答して、それぞれが担当する負荷要素を駆動する。
【0040】制御キャビネット3は、システム全体を統
括するメインコントローラ30のほか、メインコントロ
ーラ30にバスを介して接続された補正ユニット34、
データ保存ユニット35、再構成ユニット36、表示プ
ロセッサ37、ディスプレイ38、および入力器39と
を備える。
【0041】補正ユニット34は、メインコントローラ
30からの処理指令に応じて、DAS24から送られて
くるデジタル量の収集データに、キャリブレーションな
どの各種の補正処理を施す。この補正処理された収集デ
ータは、メインコントローラ30の書き込み指令によっ
て、データ保存ユニット35に一旦格納・保存される。
この保存データは、メインコントローラ30の所望タイ
ミングでの読み出し指令に応じてデータ保存ユニット3
5から読み出され、再構成ユニット36に転送される。
再構成ユニット36は、メインコントローラ30の管理
下において、再構成用の収集データが転送されたきた段
階で、例えばコンボルーションバックプロジェクション
法に基づきスライス毎の再構成処理を行い、断層像を生
成する。
【0042】この断層像データは、メインコントローラ
30の制御の元、必要に応じてデータ保存ユニット35
に保存される一方、表示プロセッサ37に送られる。表
示プロセッサ37は、断層像データにカラー化処理、ア
ノテーションデータやスキャン情報の重畳処理などの必
要な処理を行い、ディスプレイ38に供給する。ディス
プレイ38により画像データがD/A変換され、断層像
として表示される。入力器39は、スキャン条件(検出
器の検出素子列の数及びその位置、スキャン部位及び位
置、スライス厚、X線管電圧及び電流、被検体に対する
スキャン方向などを含む)などの指令をメインコントロ
ーラ30に与えるために使用される。
【0043】この実施形態に係る再構成および表示の制
御を中心に、その作用および効果を説明する。
【0044】いま、図4(a)または(b)に示す如
く、スキャン方向1またはスキャン方向2に沿ってマル
チスキャンが実施されるものとする。ここで、「スキャ
ン方向」は、スライス方向Zにおいてマルチスキャンを
進める方向と定義される。つまり、マルチスキャンを天
板を移動させながら行う場合には、このスキャン方向=
天板の移動方向の逆方向となる。
【0045】すなわち、同図(a)に示すマルチスキャ
ンの場合、一例として、被検体としての患者の体軸方向
の足部から頭部に向かう方向(スキャン方向1と呼ぶ)
に3回のマルチスキャンA,B,Cをこの順に行う。こ
れに対し、同図(b)に示すマルチスキャンの場合、体
軸方向の頭部から足部に向かう方向(スキャン方向2と
呼ぶ)に3回のマルチスキャンC,B,Aをこの順に行
う。各回のマルチスキャンは、一例として、5枚のスラ
イスを同時にスキャンするもので、各マルチスキャンに
おいて足部から頭部に向かう5枚のスライスに番号1、
2、3、4、5をこの順に付すものとする。
【0046】このX線CTスキャナがスキャン方向1ま
たは2にマルチスキャンを行って得られるDAS24か
らの収集データ(生データ)は、補正ユニット34でキ
ャリブレーションなどの補正に付された後、スキャン
A,B,C毎に異なるファイルに作成され、図30に示
すフォーマットで一度、データ保存ユニット35に保存
される。つまり、1スキャン分のデータファイルは、5
列の検出素子列の列毎に対応して作成された5枚のスラ
イス分の生データから成る。
【0047】メインコントローラ30は、所定のメイン
プログラムを実施する中で図5、6に示すフローチャー
トの処理を適宜実行し、スキャンを制御する。このスキ
ャン制御には、本発明の特徴である撮影中(厳密には、
スキャンとスキャンの間の期間)に行う再構成及び表示
の制御も含まれる。以下の、この制御を説明する。
【0048】メインコントローラ30は、撮影を開始す
るときに、図5に示す処理の実行に入り、スキャノ像の
収集および表示を関連するユニットおよびコントローラ
に指令する(図5、ステップS1)。このスキャノ像
は、スキャンプランを立てるための画像として採用され
ているが、MIP(最大値投影)像、ボリュームレンダ
リング像、サーフェイスレンダリング像など、他の画像
を用いてもよい。収集されたスキャナ像の画像データ
は、表示プロセッサ37を介して図7に示す如くスキャ
ナ像SNとしてディスプレイ38に表示される。
【0049】メインコントローラ30は、さらに、オペ
レータが表示されたスキャノ像SNを見ながら入力器3
9を介して指令した情報を受けてスキャンプランを立て
る(ステップS2)。スキャンプランはオペレータとの
間でインターラクティブに実行される。
【0050】つまり、このスキャンプランの処理におい
ては、管電圧、管電流、スライス厚さ、スライス枚数/
スキャン、スキャン数などの、スキャン方向を除くスキ
ャン条件をオペレータから受け、この情報を記憶する
(ステップS2a、図7参照)。具体的には、図7に示
す如く、画面上では、スキャナ像SNの横にテーブルT
Lとして用意されているデータの中から適宜に選択する
ことでスキャン条件を指定できるようになっている。
【0051】次いで、メインコントローラ30はスキャ
ン方向の指定を受け、それを記憶する(ステップS2
b)。オペレータは、図7に示す如く、ディスプレイ3
8の画面上においてスキャンプラン用のスキャナ像SN
の下側に表示されているボタンDLBTをクリックするこ
とでスキャン方向を1または2に指定することができ
る。このスキャン方向1、2は図4(a),(b)で定
義された方向を用いている。スキャン方向を指定するこ
とで、後述するように、どのスライス位置の画像を撮影
中に再構成させるかが自動的に決められる。
【0052】次いで、このように入力したスキャンプラ
ン情報に基づき、撮影全体にわたる全スライス位置を縦
線LSで個々に表し、この縦線LSをスキャナ像SN上
に重畳表示させる(ステップS2c、図7参照)。
【0053】次いで、重畳表示された全スライス位置の
内、撮影の進捗状況を示すために必須の表示画像を呈す
るスライス位置が、スキャン方向に基づき自動的に決め
られる(ステップS2d)。例えばスキャン方向=1の
場合(図4(a)参照)、3回のスキャンA,B,Cの
内の先頭位置のスライスA5,B5,C5が表示画像を
呈するスライス位置と決められる。反対に、スキャン方
向=2の場合(図4(b)参照)、3回のスキャンC,
B,Aの内の先頭位置のスライスC1,B1,A1が表
示画像を呈するスライス位置と決められる。
【0054】このように決められたスライスA5,B
5,C5、または、C1,B1,A1は、スキャノ画像
SNの縦線位置を自動的にハイライト表示して示される
(ステップS2e)。スキャン方向=1の場合、図7に
示すように、A5,B5,C5のスライス位置が太枠B
Fで囲ってハイライト表示される。これにより、どのス
ライスが撮影途中に表示されるか、オペレータはスキャ
ンプラン中のスキャナ像SNで明確に認識および確認で
きる。なお、このハイライト表示の態様は太枠BFで囲
むものに限定されることなく、輝度や色相を変えるな
ど、適宜な態様で実施可能である。
【0055】スキャンプランが完了すると、メインコン
トローラ30はその処理をステップS3に移行させる。
ステップS3にて、指定されているスキャン方向がスキ
ャン方向1なのか、または、スキャン方向2なのかを判
断する。この判断の結果、スキャン方向=1の場合、ス
テップS4〜S7の処理が実行され、反対にスキャン方
向=2の場合、ステップS4′〜S7′の処理が実行さ
れる。
【0056】つまり、スキャン方向=1の場合、まず、
高電圧コントローラ21、架台コントローラ33、およ
び補正ユニット34に必要なスキャン条件を指示するこ
とで、マルチスライスCTのマルチスキャンが適宜な動
作タイミングを計りながら指令される(ステップS
4)。この結果、各コントローラおよびユニットの動作
により、マルチスキャンA,B,Cの内の最初のスキャ
ンAが実行される(図8参照)。
【0057】次いで、スキャン方向=1に応じて、スキ
ャンとスキャンとの間の時間(スキャン間時間Tint :
図8参照)に再構成するスライスおよび表示するスライ
スを指令する(ステップS5)。この指令処理は具体的
には図6(a)に示すサブプログラムで表される。
【0058】この処理を詳述する。このサブプログラム
に入ると、メインコントローラ30は最初に、各スキャ
ンで収集した5枚のスライス1〜5の補正後の生データ
の内、所定スライスの生データの再構成を指令する。つ
まり、再構成ユニット36に5列目のスライスA5の再
構成を指示する。これにより、再構成ユニット36は、
指定された1枚または複数枚のスライス分の再構成をス
キャン間時間Tint の待機期間に行う(図8(a)参
照)。
【0059】さらに、表示プロセッサ37に、撮影の進
捗状況を示すスライス位置の画像の表示を指令する。こ
のスキャン方向=1の場合、各回のスキャンで常に先頭
である5列目のスライスの画像の表示が指令される。最
初のスキャンAである場合、A5がその表示対象であ
る。この結果、表示プロセッサ37は5列目のスライス
画像(例えばA5)のみを、次のスキャンが終わって新
たな5列目の画像(例えばB5)が再構成されるまでデ
ィスプレイ38の画面に表示し続ける(図8(a)参
照)。
【0060】この表示例を図9に示す。画面左側に撮影
の進捗状況を示す指定スライス(例えばA5のスライ
ス)の断層画像IMpro が表示され、その右側に参照像
RF(スキャンプランに供したスキャノ像SN)が縮小
されて同時に表示される。このとき、観察者が撮影の進
捗状況をより迅速に認識できるように各種の補助情報も
合わせて表示される。この補助情報は表示プロセッサ3
8により実行される。例えば、画像IMpro にはその画
像を収集したスライス位置を示す記号、例えば「A5」
が右上隅に重畳表示される。これにより、参照像RF上
のスライス位置との対応が明確になる。
【0061】また、参照像RFでは、スキャンが終わっ
たスライス位置、例えば最初のスキャンAのスライス1
〜5が斜線OCでハイライト表示されるとともに、その
内の表示画像IMpro を提供しているスライスA5には
太枠BFも合わせて表示される。このため、スキャンA
のスライス位置の1〜5のスキャンが終わって、且つ、
その内の先頭のスライスA5が現在表示されていること
が分かる。残りの縦線LSのみのスライス位置(スキャ
ンB,C)は未だスキャンされていないことが一目瞭然
になる。
【0062】このように各スキャン毎の再構成指令およ
び表示指令の処理が終わると、メインプログラムはその
処理を図5のステップS6に戻す。ステップS6では、
予めスキャン条件の一部として与えたスキャン数=3を
参照し、全スキャンの終了か否かを判断する。この判断
でNOの場合、ステップS7に移行し、寝台コントロー
ラ32に1回のスキャンのトータルスライス厚さ分の天
板移動を指令する。これにより、天板2aは所定時間T
int を掛けて、そのスライス厚さ分だけスライス方向=
1とは反対の方向に移動させられる。
【0063】その後、処理はステップS4に戻され、上
述した処理が繰り返される。この繰り返しの中で、ステ
ップS6にてYESと判断されたときには、ステップS
8にて残りのスライスの画像再構成を再構成ユニット3
6に指令する。例えば、スライス方向=1の場合、図8
(a)に示すように、残りのスライスとしてA4〜A
1、B4〜B1、およびC4〜C1が指定され、再構成
される。再構成画像のデータはデータ保存ユニット35
に格納される。
【0064】次いで、メインコントローラ30は、再構
成ユニット36から残りのスライスに対する再構成の完
了通知を受けたときに、再構成完了を告知する情報を、
一例として図10に示す如く表示する。同図に示す情報
は、文字による完了通知のメッセージであるが、画面の
フラッシュやバックグラウンドの色相変更で、かかる通
知を行ってもよい。この告知情報の表示の後、オペレー
タは全部の画像を端のスライスの画像から順にめくって
表示したり、3D変換処理に移行することができ、かか
る告知情報の表示により、後処理へのスムーズな移行が
可能になる。
【0065】一方、図5のステップS3の処理にてスキ
ャン方向=2の判断が下された場合、図4(b)に示す
如く、スキャン方向の先頭になるのはスライスC1,B
1,A1である。このため、その後の処理ステップS
4′〜S7′では、前述したと同様のマルチスキャン処
理が実行されるとともに、その中で、スライスA5,B
5,C5に代えて、スライスC1,B1,A1に対して
撮影中の再構成および表示処理が同様に実施される(図
6(b)参照)。
【0066】このように、この第1の実施形態によれ
ば、マルチスキャンによるスキャンA〜Cが終わるまで
の間に相当する撮影中にあっては、常にスキャン時の先
頭のスライスの画像が表示される。これはスキャン方向
を変更した場合でも同じである。したがって、オペレー
タは現在、どの部位までスキャン完了しているかを逐一
把握することができるので、必要に応じてスキャンの中
止をタイムリに指令することができる。これにより、余
分な放射線被爆を回避できる。また、撮影中には全スラ
イス列の再構成および表示はしなくて済むので、計画し
た一連のスキャン(撮影)を短期間に終えることがで
き、患者の拘束時間も短く、患者スループットを上げる
ことができる。残りのスライスの画像は撮影後に(最後
のスキャンが終わった後に)行うので、患者の入れ替え
や次の撮影の準備作業の合間を利用でき、効率化が図ら
れる。
【0067】なお、参照像に再構成の進捗状況を表すマ
ーカなどを表示するように、表示プロセッサ37および
再構成ユニット36を構成してもよい。
【0068】第2の実施形態 本発明の第2の実施形態を図11〜13に基づき説明す
る。
【0069】この実施形態で実施するX線CTスキャナ
は、撮影中に行う再構成処理を1スキャン当たり複数枚
行うことが可能なことを特徴とする。第1の実施形態の
場合、この再構成処理は先頭のスライス1枚のみであっ
たが、これを最低でも1枚、通常、複数枚、再構成可能
の点が相違し、再構成処理のトータルの効率化を図るこ
とを特徴とする。ただし、撮影中に表示するスライスは
スキャン方向の先頭の列のみとする。
【0070】このX線CTスキャナのハード構成は第1
の実施形態のものと同一または同等である。ただし、メ
インコントローラ30は撮影開始と伴にステップ図1
1、12の処理を実行する。
【0071】この図11、12の処理は、前述した図
5、6の処理とその大半が同一であるが、下記の点が相
違している。つまり、図11の処理においてステップS
2とS3との間にステップS2xの処理を新たに置き、
これに対応してステップS5で実施する処理を図12の
ように変更してある。
【0072】図11の処理において、スキャンプランが
完了すると、メインコントローラ30はその処理をステ
ップS2xに移行させる。このステップS2xでは、ス
キャンが繰り返される周期であるスキャンサイクル時間
Tcyclにおいて再構成可能な画像数nを演算する。仮
に、スキャンサイクル時間Tcyclが2秒で、再構成時間
が0.6秒であれば、再構成ユニット36は、3枚の画
像再構成を各回のスキャン終了から次のスキャンの終了
までの間に実行することができる。
【0073】この画像数nは、後述するようにスキャン
間時間Tint の間に無駄な時間を作らず、可能な限り多
くのスライスの画像を再構成しておこうとする趣旨で演
算される。この画像数nには当然に、撮影の進捗状況を
示すために必須の表示画像を呈するスライスの再構成画
像も含まれる。この画像nで指定されないスライス分の
画像は撮影後に順次、再構成される。
【0074】一方、これに対応して、スキャン方向=1
に関する図12(a)に示すサブプログラムに入ると、
メインコントローラ30は最初に、各スキャンで収集し
た5枚のスライス1〜5の補正後の生データの内、所定
スライスの生データの再構成を指令する(ステップ5
c)。つまり、再構成ユニット36に「5」、…、「5
−n+2」、「5−n+1」のスライス順に再構成する
ように指示する。nは前述のステップS2xで演算され
た画像数である。仮に、n=3だとすると、スライス
5,4,3の順に、すなわちスキャンAのときであれ
ば、A5,A4,A3の3スライス分の画像再構成が指
令される。n=1のときは、例えばA5の1スライス分
の画像再構成が指令される。これにより、再構成ユニッ
ト36は、指定された1または複数のスライス分の再構
成を、各回のスキャン後のスキャンサイクル時間内に行
う(図13(a)参照)。なお、図13はn=3の場合
を示してある。
【0075】次いで、メインコントローラ30は表示プ
ロセッサ37にスキャン方向の先頭のスライスの再構成
画像を表示するように指令する(ステップS5d)。こ
れにより、図13(a)示す如く、スキャン方向=1の
ときには最初のスキャンA後にスライスA5の再構成画
像が表示される。
【0076】図11のステップS4〜S7はスキャン数
分繰り返して実行されるので、スキャン、再構成、表
示、および天板移動のタイミングは図13(a)に示す
ようになる。そして、図11のステップS8にて、一連
のスキャン(撮影)後に、撮影中には再構成していなか
った残りのスライス、例えば図13(a)に示すよう
に、n=3のときにはA2,A1,B2,B1,C2,
C1のスライスに対する画像再構成が実行される。
【0077】図11のステップS3の処理にてスキャン
方向=2と判断されたときにも、図11のステップS
4′〜S7′、図12(b)のステップS5c′、S5
d′、および図13(b)に示す如く、撮影中には、例
えば3枚のスライスが再構成され、その内の先頭スライ
ス(1列目)の再構成画像が表示される。そして、残り
のスライスの画像は撮影後に順次再構成される。
【0078】これにより、スキャンとスキャンとの間に
(厳密には、再構成ユニットが撮影中に動作可能な各ス
キャン後のスキャンサイクル時間に相当する時間帯
に)、1枚のスライスのみならず、複数枚のスライスの
画像再構成を可能にしたため、第1の実施形態と比べ
て、一連のスキャン終了後に行う残りスライスに要する
再構成時間を短縮でき、トータルとしても再構成処理を
無駄時間無く実施できる。その結果、画像観察までを含
めた検査時間全体を短縮できるという効果がある。
【0079】第1および第2の実施形態の変形例 上述した第1および第2の実施形態に係るX線CTに適
用される2つの変形例を図14および図15を参照して
説明する。
【0080】変形例(その1) 図14に示す変形例は撮影の進捗状況を示すための画像
の表示方法に関する。表示プロセッサ37は、表示用に
指定された先頭スライスの画像再構成が終わると、この
画像それぞれの表示ウインドウを別にして表示するよう
に処理する。これにより、例えば、スキャン方向=2の
ときに、スキャンがC,Bと進んできた場合、最初のス
ライスC1の画像IMpro-1 は1つのウインドウWD1
に表示され、その次のスライスB1の画像IMpro-2 は
別のウインドウWD2に表示される。ウインドウ同士は
重畳されるが、時系列の状態を目視できるように端の部
分を見せて表示される。時系列的に最新の、最も手前の
画像(図14の場合にはスライスB1の画像IMpro-2
)が表示画像となり、この画像のスライス位置B1が
参照像RF中でハイライト表示される。
【0081】これにより、スキャンが進むにつれて画像
IMpro の増えていく様子が視覚的に表されるので、ス
キャンの進捗状況の把握がより容易化される。
【0082】なお再構成完了後の一連の再構成像を図1
4の形態で表示すると、画像を感覚的と選択することが
でき、操作性の向上に寄与可能になる。
【0083】変形例(その2) 図15に示す変形例は、撮影中に再構成および表示する
スライス位置の指定の他の形態に関する。第1および第
2の実施形態では、オペレータが所望のスキャン方向を
指定することにより、再構成および表示するスライス位
置を指定できるようになっていたが、本変形例はこれを
生データの保存フォーマットをスキャン方向に応じて変
更することで達成しようとするものである。
【0084】データ保存ユニット34は、補正ユニット
34から出力される補正後の生データを読み込んでメモ
リに格納する。このときに、データ保存ユニット34は
メインコントローラ30から指令されるスキャン方向に
応じて、生データの保存フォーマットを変更する。具体
的には、スキャン方向=1のときに、例えばスキャンA
に対しては指定アドレスにスライスA1,A2,…,A
5の順に保存する。スキャン方向=2のときには、今の
例で言えば、スライスA5,A4,…,A1の順に保存
する。そして、第1の実施形態に対応する変形例として
は、最後に保存したA5(スキャン方向=1のとき)、
または、A1(スキャン方向=2のとき)を再構成およ
び表示のスライス列の生データであると判定する。第2
の実施形態に対しては、最後のスライス列から溯ってn
列を再構成処理の対象にし、且つ、最後のスライス列を
表示の対象にする。
【0085】このように保存フォーマットをスキャン方
向に変えることで、メインコントローラの再構成および
表示指令に要する演算負荷を軽くできる。
【0086】第3の実施形態 本発明の第3の実施形態を図16〜19に基づき説明す
る。
【0087】この実施形態で実施するX線CTスキャナ
は、撮影中に行う再構成および表示の処理を、複数のス
ライス列の生データ(すなわち、複数の検出器列により
検出された投影データ)を束ねたデータに対して行うこ
とを特徴とする。
【0088】メインコントローラ30は撮影開始と伴に
ステップ図16、17の処理を実行する。図16の処理
は、前述した図5記載のものに比べて、ステップS2の
スキャンプランの立て方、ステップS5,S5′での再
構成および表示の指令内容、およびステップS8でのス
ライスの再構成指令の処理内容がそれぞれ異なる。メイ
ンコントローラ30は、図16のステップS2におい
て、全スライス位置をスキャナ像SN上に重畳表示した
(ステップS2c)後、ステップS2f〜S2hの処理
を順次行う。
【0089】メインコントローラ30は、ステップS2
fで、複数のスライスの生データの束ね処理がオペレー
タから指定されているか否かを判断する。オペレータは
撮影中の再構成および表示の画像が、束ね処理した画像
である方が適切であると判断したときに、図18に示す
画面上の束ね指定ウインドウの所望スライス位置をクリ
ックする。このため、メインコントローラ30はこのク
リック状況を判断して束ね指定有りか否かを判断する。
【0090】次いで、ステップS2gにて、このクリッ
ク内容から束ね対象のスライス位置を確定する。いま、
図18に示すように、スキャン方向=1であり且つ束ね
指定スライスが先頭側の第4列、第5列の2列であると
する。この後、ステップs2hにて、指定した束ねスラ
イス位置=4,5をハイライト表示する(図18参
照)。このハイライト表示は、束ね指定ウインドウの個
々のスライス位置のみならず、スキャンプラン中のスキ
ャノ像SN上の横断的な束ね位置を、例えば細長い枠で
囲むなどの態様で実行される。
【0091】このスキャンプランが終わると、メインコ
ントローラ30はスキャン方向の違いに応じて、個々
に、撮影並びにその最中の再構成および表示の指令を行
う。この中で、再構成および表示の指令はステップS5
またはS5′は図17(a)または(b)の態様で実施
される。
【0092】つまり、メインコントローラ30は再構成
ユニット36に対して生データの束ね処理を指令する
(図17(a)、ステップS5e)。これにより、再構
成ユニット36では、スキャン方向=1の場合、束ね処
理指定された第4列および第5列のスライスの生データ
が画素毎に平均され、1フレームの生データが生成され
る。次いで、この生データが再構成されて1枚の画像デ
ータに変換される(ステップS5f)。この結果、スキ
ャンAの例で言えば、第4列A4および第5列A5の生
データが束ねられ、1枚の再構成画像が生成される。次
いで、この再構成画像の表示が表示プロセッサ37に指
令される(ステップS5g)。
【0093】この束ねから表示までの処理タイミングの
例を図19に示す。同図は、スキャン方向=1であり且
つ束ね指定スライスが先頭側の第4列、第5列の2列の
場合である。
【0094】この結果、撮影中にその進捗状況を示すた
めの表示される画像は、上述のように例えば第4列およ
び第5列の2スライスを束ねて生成された画像である。
つまり、1スキャンのスライス方向範囲内で、1つの検
出器列よりも広い範囲から収集した生データに基づく表
示画像となる。したがって、進捗状況を示す画像のSN
比が向上し、画像を観察し易くなるという効果を得るこ
とできる。
【0095】そして、一連のスキャン(撮影)終了後に
行う画像再構成指令の処理は、今度は束ねないで、個々
のスライスについて再構成を実行する(ステップS8、
図19参照)。
【0096】スキャン方向=2である場合も、図16の
ステップS4′〜S7′(図17(b)の各ステップ)
によって同様に処理される。
【0097】なお、この束ね処理の対象となるスライス
は上述した2本に限定されるものではなく、1回のスキ
ャンで得られるスライス数の内の複数本であればよく、
例えば、図20に示す如く、5本のスライス全部を束ね
て再構成および表示するようにしてもよい。この場合、
撮影後にはスライス全部に対して個々に再構成処理を実
施すればよい。このように全部のスライス列を束ねた
(まとめた)1枚の画像を生成するモードを持つこと
で、画像ノイズはさらに向上し、一方で、1スキャンの
平均的な画像を撮影中に観察できるので、撮影中の表示
画像の連続性が向上し、これにより検査部位の3次元的
な構造をよりイメージし易くなり、操作性が向上する。
なお、このように撮影中に再構成した、全スライス列を
束ねて生成したスキャン毎の画像のデータはデータ保存
ユニットに保存して、その後の読影に利用するようにし
てもよい。
【0098】なお、この図20記載の束ね処理後の再構
成を行うに際し、ビュー数を例えば1000から500
に減らして再構成を行ったり、1フレーム当たりのマト
リクスサイズを例えば512×512から256×25
6に減らして再構成するなど、再構成を簡素化する手法
を適用してもよい。
【0099】第4の実施形態 本発明の第4の実施形態に係るX線CTスキャナを図2
1〜25に基づき説明する。
【0100】このX線CTスキャナの特徴は、撮影中の
再構成して表示する画像数にある。前述までの実施形態
は、撮影中には各スキャンの先頭列の1画像のみを再構
成して表示する手法であるのに対し、この実施形態は複
数枚の画像を再構成し表示する手法に基づいている。
【0101】このX線スキャナのハード構成自体は、上
記各実施形態のものと同一または同等である。とくに、
メインコントローラ30は、そのメインプログラムの中
で図21、22に示す処理を実施するように構成されて
いる。図21の処理は、図5に示した処理と比べて、ス
テップS2およびステップS5,S5′の処理が異な
る。
【0102】メインコントローラ30は、スキャンプラ
ンを示すステップS2の処理において、全スライス位置
を示すラインLSをスキャノ像SNに重畳表示した後
(ステップS2c)、ステップS2i、S2jの処理を
実行する。ステップS2iでは、撮影中にてスキャンサ
イクル毎に再構成および表示する複数のスライス列を入
力する。オペレータは図23に示す如くスキャンプラン
の画面右隅に設定されている「再構成・表示指定」のウ
インドウをマウスやカーソルでクリックして、かかる指
定を行う。同図の状態はスキャン方向=1にて第4列お
よび第5列のスライス列を指定した状態を例示してい
る。
【0103】なお、この複数のスライス列の指定方法
は、上述した方法のほか、スキャンプラン中のスキャノ
像SNにおいて直接、見たいスライス位置を指定するな
ど、どのような指定法であってもよい。
【0104】次いで、ステップS2jでは、この指定さ
れたスライス列を自動的にハイライト表示する。まず、
「再構成・表示指定」のウインドウにて指定されたスラ
イス列がハイライト表示されると、これに連動してスキ
ャンプラン中のスキャナ像SNの対応するスライス列に
もハイライト表示される。これにより、オペレータにと
って指定スライス位置の確認が感覚的で容易になる。
【0105】そして、メインコントローラ30はスキャ
ン方向毎のスキャン指令および撮影中の再構成、表示の
指令をスキャン毎に指令する(ステップS3,S4〜S
7、S4′〜S7′)。とくに、ステップS5、S5′
ではスキャン方向毎の再構成および表示の指令が図6
(a),(b)に示す如く下される。
【0106】スキャン方向=1の場合、メインコントロ
ーラ30は再構成ユニット36に、指定された複数のス
ライス列の内、列番号の小さい順番で再構成を指令し
(ステップS5e)、次いで、その再構成順に表示する
指令を表示プロセッサ37に送る(ステップS5f)。
例えばスキャン方向=1であり、指定された複数のスラ
イス列が第4列、第5列である場合、図24に示す如
く、スキャンAについてはスライス列A4,A5の順に
再構成され、再構成された順に表示される。
【0107】一方、スキャン方向=2の場合、メインコ
ントローラ30は再構成ユニット36に、指定された複
数のスライス列の内、列番号の大きい順番で再構成を指
令し(ステップS5e′)、次いで、その再構成順に表
示する指令を表示プロセッサ37に送る(ステップS5
f′)。
【0108】表示プロセッサ37は、撮影中に、指令さ
れた再構成画像をディスプレイ38に表示する。好まし
くは、図25に示す如く、同一画面上にスキャン毎の複
数のスライス列、例えばB4,B5が分割表示される。
この画面にはスキャン進捗状況および現在表示されてい
る画像をハイライト表示した参照像RFも同時に表示さ
れる。
【0109】そして、一連のスキャン(撮影)が完了す
ると、撮影中に再構成されていない残りのスライスの再
構成が順次、スライス毎に実行される(図21、ステッ
プS8)。
【0110】なお、図26には、上述の処理によって制
御されるスキャン方向=2且つ指定する複数のスライス
列=第5列、第3列、第1列の場合を示す。
【0111】これにより、撮影中に、スキャン毎に複数
枚の画像をスキャン進行と並行して観察できるので、ス
キャン毎に1枚の画像のみ観察する場合よりも、被検体
の検査部位内部の構造をより立体的にイメージできるよ
うになる。つまり、スライス全部を順次表示していた従
来法よりは撮影時間全体を短縮することと、スキャンの
進捗状況に関する検査部位情報の豊富化して、かかる立
体的な把握を容易にすることとの両者を両立させること
ができる。このため、誤ってスキャンを中止してしまっ
たり、目標としていた部位を通り越してしまって、不要
なX線被曝をもたらすという勘違いも確実に防止可能に
なる。
【0112】この実施形態では5列の検出器列を有する
マルチスライスCTを例示しているが、例えば50列、
100列といった、もっと多数の検出器列を有するCT
の場合、1スキャンで非常に広い範囲をスキャンするこ
とになる。したがって、本実施形態のように複数のスラ
イス列を撮影中に再構成し表示することが、スキャンの
進捗状況の把握の点から重要になる。
【0113】第4の実施形態の変形例 上述した第4の実施形態を更に次のように変形して実施
してもよい。
【0114】変形例(その1) この変形例は、ディスプレイ38の画面表示に関する。
表示プロセッサ37は、図27に示す如く、撮影の進捗
状況を示すために指定されたスライスの画像のみなら
ず、全画像を例えばスキャン毎に表示するように処理す
る。撮影中には、例えばB4,B5のスライスのみの画
像が再構成されるので、このスライスの画像が画面上の
所定表示スペースに順に表示される。このとき、残りの
スライスB1〜B3の表示スペースはブランクのまま残
しておく(同図中の白紙枠の部分)。撮影中は、スキャ
ンがBから例えばCに変わると、表示画面もスキャンC
の画面に切り替わり、例えばC4,C5のスライスの画
像が順に表示される。このとき、C1〜C3の表示スペ
ースはブランクで表示される。
【0115】そして、前述したように、全部のスキャン
が完了すると、今度は撮影中に再構成されなかったスラ
イスの画像が順に再構成開始される。このとき、最初の
スキャンAに対しては、A1〜A3がブランクで、A
4,A5が既に再構成した画像で表示される。そして、
残りのスライスA1〜A3の再構成が進むにつれてA
1,A2,A3と順に再構成してブランク状態であった
部位に表示する。スキャンB,Cに対しても同様であ
る。この処理は表示プロセッサ37に実行させる。
【0116】これにより、撮影中およびその後の処理に
おいて、どの画像を再構成、表示しているか、より容易
に且つ感覚的に捕らえることができ、オペレータの勘違
いなどの防止に威力を発揮できる。
【0117】変形例(その2) また別の変形例は、撮影中の再構成および表示の指定に
関する。第4の実施形態では、かかる指定は複数のスラ
イス列の番号のみについて行っていたが、その順番をも
併せて指定するように構成する。これはメインコントロ
ーラ30が図21のステップS2jでスライス列の指定
情報を入力する際、オペレータからその順番をも指定を
受けるようにすればよい。
【0118】これにより、オペレータにとっての表示の
自由度が増やすことができる。したがって、意図した検
査に最適な表示法を選択する幅が広がり、より適切なス
キャンの実施が可能になる。
【0119】第3および第4の実施形態の変形例 第3および第4の実施形態に対する変形例として、この
両方の形態を組み合わせて実施できる。これにより、撮
影中に、1回のスキャンに対して複数の束ねた画像を表
示できる。例えば、スキャンAに対して、A2+A3
と、A4+A5の2つの束ね画像を順に表示する。
【0120】この結果、オペレータは被検体内部の構造
をより立体的にイメージできるようになり、且つ、束ね
処理によりノイズを抑制して観察性を向上させることが
できる。
【0121】第1〜第4の実施形態の変形例 第1から第4の実施形態に共通の変形例として更に各種
のものを提案できる。
【0122】変形例(その1) 1つの変形例は、検出器の列数に関する。上述した実施
形態では、1スキャンに2次元検出器の全ての列を使用
するものと説明したが、検出器の一部の列のみを各スキ
ャン毎に使用するように構成してもよい。これはコリメ
ータで調整してもよいし、DSAの収集処理で行っても
よい。このように、使用する検出器列を限定できるモー
ドを設定することにより、コーン角度をより小さく押さ
えることができるので、再構成された画質を向上させる
ことができる。
【0123】変形例(その2) 別の変形例は再構成法に関する。本発明に適用できる再
構成法は、フィルタードバックプロジェクション法に限
定されるもものではなく、z軸方向のビームの傾き(コ
ーン角度)を考慮した再構成法を用いてもよい。例え
ば、Feldkampらにより提案されている、いわゆるフェル
ドカンプ(Feldkamp)再構成法であってもよい。このフ
ェルドカンプ再構成法は、ガントリの回転軸方向に対す
るX線ビームの曝射角度を考慮し、かつ、収集データを
その収集経路に応じてバックプロジェクションすること
で再構成する演算法である。この再構成法を用いるとき
には、前記各実施形態において「表示するスライス列」
を「表示する画像の位置」と読み替えるものとする。こ
の場合、画像の厚みも指定できる。
【0124】これにより、とくに、検出器列が多いこと
に因り、コーン角度が大きくなるスライス位置で再構成
する画像の画質が向上するという利点がある。
【0125】変形例(その3) さらに別の変形例は、検査部位の数に関する。本発明に
適用できる検査部位の数は連続した1つ部位に限る必要
はない。例えば図28に示すように、スキャン方向1ま
たはスキャン方向2にスキャンされる、スキャン領域
A,Bから成る1つの部位と、スキャンCから成る別の
部位との不連続な2つの検査部位であってもよい。この
ような複数部位のスキャンは、1つのスキャンプランに
組み込まれるもので、メインコントローラ30の制御の
下に、高電圧コントローラ31、寝台コントローラ32
および架台コントローラ33などが共同してX線照射、
X線管および検出器の回転、天板移動などの制御を行う
ことで達成される。
【0126】これにより、どのようなスキャンモードで
あっても、スキャン方向に向かって常に先頭の画像又は
一部のスライスを束ね処理した画像を観察でき、操作性
が向上する。
【0127】変形例(その4) さらに、前述した各実施形態において、撮影の進捗状況
を示すために行う画像再構成は、ビュー数を例えば10
00から500に減らして再構成を行ったり、1フレー
ム当たりのマトリクスサイズを例えば512×512か
ら256×256に減らして再構成するなど、再構成を
簡素化する手法を適用してもよい。
【0128】その他の変形例 前述した第1〜第4の実施形態に係るそのほかの変形例
としても種々の形態が可能である。検出器の検出器列数
は前述した5個の限定されることなく、2列以上の2次
元検出器を有する放射線CT全てに本発明は適用され
る。
【0129】また、一連のスキャン(撮影)として3回
のスキャンA,B,Cを挙げたが、このスキャン数もこ
の限りではない。2回以上のスキャンを一連のスキャン
(撮影)として扱うスキャンモード全てに実施できる。
【0130】さらに、ガントリをチルトさせる構造の放
射線CTに本発明を実施できる。すなわち、上述各種の
実施形態および変形例に係るマルチスキャンは、X線ビ
ームのスライス方向中心位置を通る面が天板2aに対し
て直立するようにガントリを制御する場合に限定され
ず、ガントリをチルトさせる構造であっても好適に実施
できる。
【0131】なお、本発明の要旨は上述した実施形態や
変形例に限定されるものではなく、当業者であれば、本
発明の基本原理の範囲内で更に適宜に組み合わせ、変
更、変形することが可能であり、それらも特許請求の範
囲記載の発明と範囲として捉えることができる。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の放射線C
Tによれば、マルチスライスでマルチスキャンを実施す
る場合、複数回のスキャンの相互間にその最新のスキャ
ンにより収集された複数スライス列分の原データの一
部、または、それらの原データの一部あるいは全部を束
ねたデータから画像が生成され(この画像は、かかる複
数スライス数よりも少ない数の画像である)、この画像
を次のスキャンが始まって新たな画像が生成されるまで
表示することで、スキャン(撮影)がどこまで進んだ
か、その進捗状況を的確に把握でき、必要に応じて撮影
を中止して無用な被曝を回避し、且つ、スキャン相互の
間隔を短縮できて、一連の複数回のスキャン(撮影)時
間を短縮できる。
【0133】また、スキャンプランにおける進捗状況を
示すためのスライス位置をハイライト表示したり、スキ
ャンプランに供した参照像を撮影中に表示する構成にし
ているため、オペレータに対する操作の容易化、操作労
力の軽減などを図ることができ、強いては患者スループ
ットの向上に寄与可能な、X線CTスキャナなどの放射
線CTを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るX線CTスキャナのガ
ントリの概念を示す図。
【図2】X線CTスキャナのガントリと寝台、およびX
線ビームの位置関係を示す概要図。
【図3】X線CTスキャナの概略構成を示すブロック
図。
【図4】スキャン方向の違いとスライス位置との関係を
説明する図。
【図5】第1の実施形態においてメインコントローラに
より実行される撮影指示に関する処理の概要を示すフロ
ーチャート。
【図6】図5の処理の中で実行される再構成および表示
の指令に関するサブプログラムの概要を示すフローチャ
ート。
【図7】スキャンプラン中の表示画面の一状態を示す
図。
【図8】第1の実施形態におけるスキャン、再構成、表
示、および天板移動の動作タイミングの一例を示す図。
【図9】撮影中の表示画面の一状態を示す図。
【図10】撮影後における再構成完了のメッセージを表
示した画面の例を示す図。
【図11】第2の実施形態においてメインコントローラ
により実行される撮影指示に関する処理の概要を示すフ
ローチャート。
【図12】図11の処理の中で実行される再構成および
表示の指令に関するサブプログラムの概要を示すフロー
チャート。
【図13】第2の実施形態におけるスキャン、再構成、
表示、および天板移動の動作タイミングの一例を示す
図。
【図14】第1および第2の実施形態に係る1つの変形
例を説明する表示画面の図。
【図15】第1および第2の実施形態に係る別の変形例
を説明する生データの保存フォーマットの図。
【図16】第3の実施形態においてメインコントローラ
により実行される束ね処理を含む撮影指示に関する処理
の概要を示すフローチャート。
【図17】図16の処理の中で実行される再構成および
表示の指令に関するサブプログラムの概要を示すフロー
チャート。
【図18】束ね指定を行うスキャンプランの様子を示す
表示画面の図。
【図19】第2の実施形態におけるスキャン、束ね処理
(平均処理)、再構成、表示、および天板移動の動作タ
イミングの一例を示す図。
【図20】束ね処理の1つの変形例を説明するタイミン
グ図。
【図21】第4の実施形態においてメインコントローラ
により実行される撮影指示に関する処理の概要を示すフ
ローチャート。
【図22】図21の処理の中で実行される再構成および
表示の指令に関するサブプログラムの概要を示すフロー
チャート。
【図23】スキャンプランの様子を示す表示画面の図。
【図24】第4の実施形態におけるスキャン、再構成、
表示、および天板移動の動作タイミングの一例を示す
図。
【図25】撮影の進捗状況を示す表示画面の図。
【図26】第4の実施形態におけるスキャン、再構成、
表示、および天板移動の動作タイミングの他の例を示す
図。
【図27】第4の実施形態の1つの変形例を説明する
図。
【図28】各実施形態に共通の変形例の1つを説明する
図。
【図29】マルチスライスCTによる従来のマルチスキ
ャンを説明するタイミングチャート。
【図30】実施形態におけるデータ保存フォーマットを
説明する図。
【符号の説明】
1 ガントリ 2 寝台 2a 天板 2b 寝台駆動装置 3 制御キャビネット 10 X線管(X線源) 11 X線検出器(2次元検出器) 24 データ収集装置 25 架台駆動装置 28 データ伝送部 30 メインコントローラ 32 寝台コントローラ 33 架台コントローラ 34 補正ユニット 35 データ保存ユニット 36 再構成ユニット 37 表示プロセッサ 38 ディスプレイ 39 入力器

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に対する放射線の1回のスキャン
    により当該被検体の複数スライス列に対応した複数枚の
    画像の原データを同時に収集する工程と、前記複数スラ
    イス列の位置を変える工程とを交互に繰り返して所定の
    スキャン方向に前記スキャンを少なくとも2回実行する
    スキャン手段と、 前記複数回のスキャンの相互間にその最新のスキャンに
    より収集された前記複数スライス列分の原データの一部
    を使って画像を生成する画像生成手段と、この生成した
    画像を次のスキャンが始まって新たな画像が生成される
    まで表示する画像表示手段とを備えたことを特徴とする
    放射線CT。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、 前記被検体のスキャンプラン用のプラン画像を収集する
    プラン画像収集手段と、このプラン画像を表示するプラ
    ン画像表示手段と、この表示されたプラン画像を観察し
    ながらスキャンプランを立てるスキャンプラン手段とを
    備えことを特徴とする放射線CT。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明において、 前記スキャンプラン手段は、前記複数回のスキャン全部
    を網羅する前記複数列のスライス位置を前記プラン画像
    上に重畳表示する手段と、前記スキャン方向を指定する
    手段と、指定された前記スキャン方向に応じて前記一部
    の原データの使用位置を変える手段と、この使用位置に
    対応する前記複数列のスライス位置の内の一部の列を前
    記プラン画像上で自動的にハイライト表示する手段とを
    含むことを特徴とした放射線CT。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の発明において、 前記スキャンプラン手段は、前記複数回のスキャン全部
    を網羅する前記複数列のスライス位置を前記プラン画像
    上に重畳表示する手段と、前記画像を生成し且つ表示す
    る位置をそのスライス位置から選択する手段と、その選
    択されたスライス位置を前記プラン画面上で自動的にハ
    イライト表示する手段とを含むことを特徴とした放射線
    CT。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の発明において、 前記画像表示手段により前記画像が表示される同一の画
    面に前記プラン画像を参照像として同時に表示する参照
    像表示手段を備えることを特徴とした放射線CT。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の発明において、 前記参照像表示手段は、前記複数回のスキャン全部を網
    羅する前記複数列のスライス位置に対して前記スキャン
    が完了したスライス位置および前記画像表示手段により
    現在、表示されている画像のスライス位置を各別にハイ
    ライト表示する手段であることを特徴とした放射線C
    T。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の発明において、 前記複数スライス列分の原データの内の前記一部の原デ
    ータを除いた原データを前記複数回のスキャンが終了し
    た後に画像として生成する画像後生成手段を備えること
    を特徴とした放射線CT。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の発明において、 前記スキャン手段は前記放射線を受ける複数の検出素子
    列を有する検出器を備え、前記一部の原データはその検
    出器の複数の検出素子列により検出されたデータから成
    ることを特徴とした放射線CT。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の
    発明において、 前記一部の原データは、前記スキャン方向における前記
    スキャン毎の先頭のスライス列の原データであることを
    特徴とした放射線CT。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれか一項に記載
    の発明において、 前記一部の原データは、前記スキャン方向における前記
    スキャン毎の先頭から順に収集される、前記複数スライ
    ス列よりは少ない複数のスライス列の原データであるこ
    とを特徴とした放射線CT。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至8のいずれか一項に記載
    の発明において、 前記複数回のスキャンの繰り返し周期の間に生成可能な
    前記画像数を演算する画像数演算手段を備え、 前記画像生成手段は、前記原データの一部として前記画
    像数分の原データを用いて画像を生成する手段であり、
    前記画像表示手段は、前記画像数分の原データを用いて
    生成された画像を前記スキャン方向の先頭側のスライス
    位置から順に表示する手段であることを特徴とした放射
    線CT。
  12. 【請求項12】 被検体に対する放射線の1回のスキャ
    ンにより当該被検体の複数スライス列に対応した複数枚
    の画像の原データを同時に収集する工程と、前記複数ス
    ライス列の位置を変える工程とを交互に繰り返して所定
    のスキャン方向に前記スキャンを少なくとも2回実行す
    るスキャン手段と、 前記複数回のスキャンの相互間にその最新のスキャンに
    より収集された前記複数スライス列分の原データの少な
    くとも一部を選択して束ねたデータから画像を生成する
    画像生成手段と、この画像を次のスキャンが始まって新
    たな画像が生成されるまで表示する画像表示手段とを備
    えたことを特徴とする放射線CT。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の発明において、 前記被検体のスキャンプラン用のプラン画像を収集する
    プラン画像収集手段と、このプラン画像を表示するプラ
    ン画像表示手段と、この表示されたプラン画像を観察し
    ながらスキャンプランを立てるスキャンプラン手段とを
    備え、 前記スキャンプラン手段は、前記複数回のスキャン全部
    を網羅する前記複数列のスライス位置を前記プラン画像
    上に重畳表示する手段と、前記束ねた画像を生成するた
    めのスライス位置を指定する手段と、この指定されたス
    ライス位置を前記プラン画像上で自動的にハイライト表
    示する手段とを含むことを特徴とした放射線CT。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の発明において、 前記少なくとも一部の原データは、前記スキャン毎の前
    記複数のスライス列の2列から全部の列の内の一つの態
    様であることを特徴とした放射線CT。
  15. 【請求項15】 被検体に対する放射線の1回のスキャ
    ンにより当該被検体の複数スライス列に対応した複数枚
    の画像の原データを同時に収集する工程と、前記複数ス
    ライス列の位置を変える工程とを交互に繰り返して所定
    のスキャン方向に前記スキャンを少なくとも2回実行す
    るスキャン手段と、 前記複数回のスキャンの相互間にその最新のスキャンに
    より収集された前記複数スライス列分の原データからそ
    の複数スライス数よりも少ない数の画像を生成する画像
    生成手段と、この生成した画像を次のスキャンが始まっ
    て新たな画像が生成されるまで表示する画像表示手段と
    を備えたことを特徴とする放射線CT。
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