JP2009056228A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】X線CT装置において、列方向及び/又はチャネル方向において、投影データの均一化を図る。
【解決手段】 X線CT装置において、X線検出器の検出器素子の配列方向における配列位置及び前記X線源に供給するX線管電流値によって異なる検出感度補正を、前記X線検出器の検出器素子の少なくとも一方の配列方向の投影データに対して施す補正処理を行う補正手段を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、X線を用いて人体や物体などの被検体の断層面の画像を生成するためのX線CT(Computed
Tomography)装置に関する。
X線CT装置は、被検体の体軸方向を軸として被検体の周囲を走査して、被検体にX線をX線管から照射する。そして、X線管から照射されたX線をコリメータ(collimator)の遮光部により遮って開口を通過させ、被検体の撮影領域に照射するように成形してX線の照射範囲を調整する。そして、コリメータを介して被検体を透過するX線をX線検出器で検出し、その検出したX線による検出データ(data)に基づいて被検体の撮影領域の断層像を生成する。
X線CT装置は、被検体の撮影部位や撮影する目的が多様化してきており、解像度などの画像品質の向上や撮影の高速化が要求されている。このような要求に応えるため、X線CT装置は、X線を検出するX線検出素子がチャンネル方向と体軸方向である列方向とにマトリックス(matrix)状に複数配列されているX線検出器を備え、X線の走査方式としてアキシャルスキャン(axial scan)方式やヘリカルスキャン(helical scan)方式が実施されている。ここで、アキシャルスキャン方式は被検体の撮影領域の断層面毎に被検体の周囲にX線を走査する方式であり、ヘリカルスキャン方式は被検体の周囲をらせん状に体軸方向に沿ってX線を走査する方式である。このように、複数列のX線検出器を使用して撮影を行うことで、一度のスキャンで複数のX線断層像、または、所望のスライス(slice)厚のX線断層像を得ることができるという利点を有する。この場合、スライス厚は、X線検出素子の幅と断層像再構成に使用するX線検出器の列数で決まる。スライス厚を薄くすることは、体軸方向の空間分解能が高まるので、体軸方向の変化が大きい部位の撮影に有効である。しかしその一方で、スライス厚を薄くすると、密度分解能が低下し、アーチファクト(artifact)の発生頻度が増加することから、X線断層像の画質が低下するという欠点がある。X線管から放射されるX線の空間利用率が低下して、検出されるX線量が減少し、S/Nが低下するためである。スライス厚を薄くしたことによる画質の劣化を防止するためには、X線の線量を上げる必要があり、X線の線量を上げるためには、一般に、X線管の焦点(X線管の陽極面におけるX線発生点)の大きさ(以下、フォーカスサイズ(focus size)と呼ぶ)を大きくする必要がある。ところが、X線管の焦点のサイズは、X線像の幾何学的ぼけを避けるため、極力小さいほうがよい。このような事情から、コリメータの開口幅とX線管のフォーカスサイズを制御する技術が、例えば特許文献1に記載されている。
特開平2001−309914号公報
しかしながら、上述のような様々な制御を行う一方で、コリメータの開口を通過したX線の強度が、X線検出器の列方向やチャネル方向で均一にならない場合があることが見出された。以下、この現象について説明する。
図3は、コリメータの開口幅を比較的大きい幅Waと比較的小さい幅Wbにした場合を示す概念図である。図中、X線管124、コリメータ127、X線検出器131は、X線検出器の列方向(以下、被検体の体軸方向、又はZ軸方向とも言う)に対して垂直な方向から観察されている。図4は、図3で示す2つの幅のコリメータを用いてX線を照射した場合のX線検出器が検出する列方向のX線強度分布を示す。尚、このX線強度分布は、被検体が存在しない状態での強度分布である。図中、Daは、コリメータの開口幅がWaを用いた場合のX線強度分布を示す曲線であり、Dbは、コリメータの開口幅がWbを用いた場合のX線強度分布を示す曲線である。図4から判るように、比較的大きいコリメータの開口幅Waを用いた場合は、ほぼ理想的に均一の強度のX線強度分布Daが得られるのに対し、比較的小さいコリメータの開口幅Wbを用いた場合は、その小さい開口幅によるX線の回折現象が大きくなり、不均一なX線強度分布Dbとなってしまうことが考えられる。
また、断層像の画質を向上させる目的で照射するX線の線量を制御するために、X線管電流を制御する場合、それに伴ない、図5のようにX線管のフォーカスサイズが変化してしまう。図6は、異なる2つのフォーカスサイズ(F1、F2)について、同じ開口幅のコリメータを用いた場合のX線検出器が検出するチャンネル方向のX線強度分布を示したものである。尚、このX線強度分布は、被検体が存在しない状態での強度分布である。図6を見て判るように、フォーカスサイズの違いにより、チャンネル(channel)方向でのX線強度分布が異なる。これは、フォーカスサイズに対し、コリメータの開口が一定のため、その焦点から発生されるX線の利用率が異なることに起因することが考えられる。尚、Z方向のX線強度分布についても、同様に、X線強度分布が、フォーカスサイズ(X線管電流の大きさ)によって、異なるものと考えられる。
さらにまた、図7に示されるように、コリメータの開口部の中央部1271からX線管124までの距離aは、コリメータの単部付近1273からX線管124までの距離bよりも短いことから、X線検出器のチャンネル方向のX線強度に、X線管電流によって異なる分布が生じてしまうことも考えられる。
このように、コリメータの開口を通過したX線の強度が、X線検出器の列方向やチャンネル方向で均一にならない場合、断層像の得られるべき画素値(CT値)が不均一となり画質低下の原因となるという問題点があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、得られるべき画素値(CT値)が均一な断層像を得ることが可能な、X線CT装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の観点によるX線CT装置は、X線源と、複数個配列された検出器素子が被検体の体軸方向に複数列配列されたマトリックス状の配列構造を有し、前記X線源から照射されたX線を検出するX線検出器と、前記X線検出器より投影データを収集するデータ収集部とを有するX線検出部と、前記被検体を載置し、前記X線源及び前記X線検出部との間に前記被検体を配置するテーブル(table)と、前記被検体とX線源の間に配置され、開口によって前記X線源から照射されたX線の照射範囲を制限するコリメータと、前記X線検出器の検出器素子の配列方向における配列位置及び前記X線源に供給するX線管電流値によって異なる検出感度補正を、前記X線検出器の検出器素子の少なくとも一方の配列方向の投影データに対して施す補正処理を行う補正手段と、前記補正処理が施された投影データを用いて、断層像を画像再構成する画像再構成部と、を含むX線CT装置というものである。
また、本発明の第2の観点によるX線CT装置は、第1の観点のX線CT装置において、前記補正手段は、前記X線検出器より検出されたX線の強度が、前記X線検出器の検出器素子の少なくとも一方の配列方向において均一となるような補正処理を施す、というものである。
また、本発明の第3の観点によるX線CT装置は、第1の観点又は第2の観点のX線CT装置において、前記コリメータの開口幅及び前記X線管電流に対応付けられた各検出器素子毎の検出感度補正用データを記憶する記憶部をさらに有し、前記補正手段は、前記X線のデータが得られたときの前記コリメータの開口幅及び前記X線管電流に基づき前記記憶部から抽出された検出感度補正用データを用いて、前記投影データを補正する、X線CT装置。
また、本発明の第4の観点によるX線CT装置は、第1の観点から第3の観点の何れか一つのX線CT装置において、前記コリメータの開口幅が所定の値より小さいか否かを判断する判断部をさらに有し、前記補正手段は、前記判断部において、前記所定の値より小さいと判断された場合に補正を施す、というものである。
また、本発明の第5の観点によるX線CT装置は、第3の観点又は第4の観点のX線CT装置において、前記記憶部は、前記X線検出器の列方向の配列位置によって異なる検出感度補正用データを記憶し、前記補正手段は、前記X線検出器の列方向の配列位置によって異なる補正を施す、というものである。
また、本発明の第6の観点によるX線CT装置は、第3の観点のX線CT装置において、前記検出感度補正用データは、被検体のない状態で撮影して得られた投影データが列方向において均一となるように補正するためのデータである、というものである。
また、本発明の第7の観点によるX線CT装置は、第3の観点のX線CT装置において、前記検出感度補正用データは、複数の前記X線源の焦点の大きさ毎及びコリメータの開口幅毎に前記X線検出器の配列方向のX線出力をシミュレーション(simulation)によって求めた結果と、実際にX線管電流を変化させたときのコリメータの開口幅毎のX線出力結果と、フォーカスサイズとX線管電流との既知の相関関係とを用いて求めた、シミュレーションと実測のX線出力の相違に基づき求められたデータである、というものである。
本発明のX線CT装置によれば、X線検出器の検出器素子の配列方向における配列位置及び前記X線源に供給するX線管電流値によって異なる検出感度補正を、前記X線検出器の検出器素子の少なくとも一方の配列方向のディジタル(digital)信号に対して施す補正処理を行う補正手段を有することにより、得られるべき画素値(CT値)が均一な断層像を得ることができる。
以下添付した図面を参照して、本発明を好適な実施形態に従って、詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な実施態様にかかるX線CT装置1000のシステム(system)構成図である。図1に図示の如く、X線CT装置1000は、被検体(患者)へのX線照射と載置された被検体を透過したX線を検出するためのガントリ(gantry)120と、ガントリ120に対して指示信号を送信し各種設定を行うとともに、ガントリ120から出力されてきた投影データに基づいてX線断層像を再構成し、表示する操作コンソール(console)100、および被検体を載置し、ガントリ内部へ搬送する搬送装置140とにより構成されている。
120に示すガントリは、その全体の制御を司るメインコントローラ(main controller)122を始め以下の構成を備える。121は操作コンソール100との通信を行うためのインターフェース(interface)、132はガントリ回転部であり、内部には、X線を発生するX線管124(X線管コントローラ123により駆動制御される)、X線の照射範囲を規定するコリメータ127、コリメータ127のX線照射範囲を規定するスリット(slit)幅(開口幅)の調整、及びコリメータ127のZ軸方向(図面に垂直な方向、すなわち、後述する天板142が空洞部133に向かって搬送される方向)の位置を調整するコリメータモータ(collimator motor)126が設けられている。かかるコリメータモータ126の駆動はコリメータコントローラ125により制御される。
また、132に示すガントリ回転部は、被検体を透過したX線を検出するX線検出器131、及びX線検出器131より得られた投影データを収集するデータ収集部130も備える。なお、X線検出器131には、複数の検出素子からなる検出素子群を有する検出器列がZ軸方向に複数列配されている。
X線検出器131の各々の検出器素子はそれぞれ独立した減弱信号を例えば多チャンネルのデータ収集システム(DAS(Data Aquisition System))からなるデータ収集部130へ供給する。DASは、各々の検出器素子の独立した信号を、サンプリング(sampling)速度クロック(clock)(図示せず)によって決定されたサンプリング速度でサンプリングする。一般に、サンプリング速度クロックは、減弱信号のサンプリング速度が、異なるガントリ回転速度の場合において収集される断層撮影投影集合の投影相互の間に所望の角度間隔を与えるように調節される。簡単に云えば、ガントリ回転速度は、スキャン時間を制御するために変更することができる。このようにサンプリングされた減弱信号の各々はディジタル化されて、生の減弱データであるDASカウントとしてメインコントローラ122に転送される。オペレータ(operator)は、操作コンソール100の入力装置(103、104)を使用して所望のスキャン速度に対応したサンプリング速度クロックの速度を指定することができる。X線検出器131とデータ収集部130は、本発明におけるX線検出部に対応する。
X線管124及びコリメータ127と、X線検出器131とは互いに空洞部分133をはさんで対向する位置に設けられ、その関係が維持された状態でガントリ回転部132が矢印135の向きに回動するようになっている。この回転は、回転モータコントローラ128からの駆動信号により所定の制御周期で回転速度制御される回転モータ129によって行われる。また、搬送装置140は、被検体を実際に載置する天板142と天板142を保持するテーブル143とを有し、天板142は天板モータ141によってZ軸方向に駆動され(すなわち、天板の搬送方向=Z軸方向)、天板モータ141の駆動は天板モータコントローラ134からの駆動信号に基づいて所定の制御周期で搬送速度制御される。
メインコントローラ(main controller)122は、I/F121を介して受信した各種指示信号の解析を行い、それに基づいて上記のX線管コントローラ123、コリメータコントローラ125、回転モータコントローラ128、天板モータコントローラ134、そして、データ収集部130に対し、各種制御信号を出力することになる。また、メインコントローラ122は、データ収集部130で収集された投影データを、I/F121を介して操作コンソール100に送出する処理も行う。
操作コンソール100は、所謂ワークステーション(workstation)であり、図示に示す如く、装置全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)105、ブートプログラム(boot program)等を記憶しているROM(Read−Only Memory)106、主記憶装置(メモリ)として機能するRAM(Random Access Memory)107をはじめ、以下の構成を備える。
HDD(Hard Disk Drive)108は、ハードディスク装置であって、ここにOS(Office System)や、スキャン制御プログラムのほか、コンピュータ36に各種指示を与えたり、コンピュータ36より受信したデータに基づいてX線断層像を再構成するための画像再構成プログラムが格納されている。また、VRAM(Video RAM)101は表示しようとするイメージデータ(image data)(256×256ピクセル(pixel))を展開するメモリであり、ここにイメージデータ等を展開することでCRT102にX線断層像を表示させることができる。103および104は各種設定を行うためのキーボード(keyboard)とマウス(mouse)である。また、I/F109はガントリ120と通信を行うためのインターフェースである。
操作コンソール100は、また、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disk−ROM)、DVD(Disital Versatile Disk)、磁気テープ(tape)、不揮発性のメモリカード(memory card)等の各種記録媒体に格納されたプログラムやデータをRAM107にロード(load)するCD−ROMドライブ等の各種記録媒体駆動装置110を備えている。操作コンソール100はさらに、通信インタフェース111を備え、ネットワーク(network)に接続し、ネットワークに存在するデータやプログラムをダウンロード(download)することができる。CD−ROM等の各種記録媒体に格納されたプログラムやデータ及び、ネットワークからダウンロードされたプログラム(画像処理プログラムを含む)やデータはRAM107にロードされ、実行される。
以下、実施例を用いて、本発明をさらに詳細に説明する。尚、下記実施例は、特に断りのない限り、上述のX線CT装置を用いて実施するものとする。
(実施例1)
本実施例においては、コリメータの開口幅が、所定値よりも小さい場合について、投影データに対して列方向に異なる補正を施す例である。
本実施例においては、コリメータの開口幅及びX線管電流毎の検出感度補正用データを記憶する記憶部と、コリメータの開口幅が所定の値より小さいか否かを判断する判断部と、前記判断部において、前記所定の値より小さいと判断された場合にコリメータの開口幅及びX線管電流に基づき前記記憶部から抽出された検出感度補正用データを用いて、前記ディジタル信号を補正する補正手段を有する。尚、記憶部は、所定値よりも小さいコリメータの開口幅について、予め求められた、被検体のない状態で撮影したデータが列方向において均一に補正されるような検出感度補正用データをX線管電流毎に記憶するものであり、所定値よりも小さいコリメータの開口幅が、複数想定される場合は、コリメータの開口幅毎に、X線管電流毎の検出感度補正用データが記憶される。
上述の記憶手段、判断部、及び補正手段は、上述の操作コンソール100の一部である。
図2は、本実施例の補正処理を説明するためのフローチャート(flow chart)である。
オペレータは操作条件を指定し、操作コンソール100において走査を開始する指示を行うことにより、この処理は開始する(ステップ(step)501)。
ガントリのメインコントローラ122は、走査条件を取得し(ステップ503)、コリメータの開口幅が所定の値より狭いか否かを判断する(ステップ505)。
ステップ505においてコリメータの開口幅が所定の値以下の場合には、DASカウント(DAS count)に特定されたX線管電流値に対応する検出感度補正用データを用いた補正処理を行い(ステップ507)、次に従来の画像再構成処理を行う(ステップ509)。
また、ステップ505においてコリメータの開口幅が所定の値よりも大きい場合には、補正処理を行わずに画像再構成処理を行う(ステップ509)。
尚、補正処理は、例えば、基準となるX線検出部の各検出器素子の出力の分布に適合させる等の従来の較正処理を施した前又は後の投影データについて施すことができる。尚、従来の較正処理の後に行う場合は、較正処理にて較正(補正)された投影データに対し、まだ尚存在するエラー(error)を補正することができる。
また、この例においては、ガントリ120のメインコントローラ122によりステップ507の補正処理が行われているが、この処理は走査コンソール100において実行することもできる。
本実施形態によれば、図4の、小さい開口幅のコリメータを用いた場合の不均一なX線強度分布Dbを均一なX線強度分布に補正することができる。
(実施例2)
本実施例においては、X線管電流とコリメータの開口幅に基づき、投影データに対してX線管のチャンネル方向に異なる補正を施す例である。
X線管電流とコリメータの開口幅毎の検出感度補正用データを記憶する記憶部と、コリメータの開口幅及びX線管電流に基づき前記記憶部から抽出された検出感度補正用データを用いて、前記投影データを補正する補正手段を有する。
前記記憶部に記憶された検出感度補正データは、複数のX線管のフォーカスサイズ毎及びコリメータの開口幅毎に各チャンネル方向のX線出力をシミュレーションによって求めた結果と、実際にX線管電流を変化させたときのコリメータの開口幅毎のX線出力結果との対応付けを、図5に示されるような、フォーカスサイズとX線管電流との既知の相関関係を用いて行って、対応付けられたシミュレーションの出力結果と実測の出力結果との違いを求め、シミュレーションの出力結果と実測の出力結果とが略同一となるような補正成分を求めることにより得られたものである。
上述の記憶手段、判断部、及び補正手段は、上述の操作コンソール100の一部である。
本実施例においては、収集されたディジタルデータに対し、較正を行った後、この補正用データを用い、補正を行う。
本実施形態によれば、図6のような、フォーカスサイズの毎に異なるチャンネル方向での不均一なX線強度分布を、均一なX線強度分布となるように補正することができる。 尚、本実施例においても、実施例1と同様に、基準となるX線検出部の各検出器素子の出力の分布に適合させる等の従来の較正処理を施した前又は後の投影データについて施すことができる。
また、X線検出器のチャンネル方向に補正を施したが、列方向の補正、又はチャンネル方向と列方向の両方について補正を行ってもよい。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の要旨及び範囲から逸脱しないような様々な実施形態に対する多くの改変及び適応構成は当業者には明らかであろう。例えば、本願発明は人体、動植物の検査のみならず、例えば配管の内側表面の状態を検査することにも適用可能である。また、本明細書に記載したX線CT装置は、X線源及び検出器の両方がガントリと共に回転する「第3世代」の装置である。検出器が全環状で静止しておりX線源のみがガントリと共に回転する方式の「第4世代」の装置など、他の多くのX線CT装置を用いることもできるものであり、かかる全ての変形は本書で網羅されているものとする。このように、本発明は、特許請求の範囲及びその同等物の範囲内に含まれるような全ての適当な改変及び変形を網羅するものとする。また、図面の符号に対応する特許請求の範囲中の符号は、単に本発明の理解をより容易にするために用いられているものであり、本願発明の範囲を狭める意図で用いられたものではない。そして、特許請求の範囲に記載した事項は、明細書に組み込まれ、明細書の記載事項の一部となる。
X線CT装置のブロック概略図である。 実施形態における補正処理を説明するためのフローチャートである。 X線管、コリメータ、X線検出器の要部構成図である。 X線強度分布を示すグラフである。 X線管電流とフォーカスサイズの関係を示す図である。 X線強度分布を示すグラフである。 X線管、コリメータ、X線検出器の要部構成図である。
符号の説明
1000 X線CT装置
100 操作コンソール
120 ガントリ
140 搬送装置
122 メインコントローラ
121 インターフェース
124 X線管(X線源)
123 X線管コントローラ
127 コリメータ
126 コリメータモータ
142 天板
133 空洞部
125 コリメータコントローラ
132 ガントリ回転部
131 X線検出器
130 データ収集部
145 フィルタ(filter)板
143 テーブル
141 天板モータ
134 天板モータコントローラ
105 CPU
106 ROM
107 主記憶装置(メモリ)
108 HDD
101 VRAM
102 ディスプレイ
103 キーボード
104 マウス
109 インターフェース
110 記録媒体駆動装置
111 通信インタフェース

Claims (7)

  1. X線源と、
    複数個配列された検出器素子が被検体の体軸方向に複数列配列されたマトリックス状の配列構造を有し、前記X線源から照射されたX線を検出するX線検出器と、前記X線検出器より投影データを収集するデータ収集部とを有するX線検出部と、
    前記被検体を載置し、前記X線源及び前記X線検出部との間に前記被検体を配置するテーブルと、
    前記被検体とX線源の間に配置され、開口によって前記X線源から照射されたX線の照射範囲を制限するコリメータと、
    前記X線検出器の検出器素子の配列方向における配列位置及び前記X線源に供給するX線管電流値によって異なる検出感度補正を、前記X線検出器の検出器素子の少なくとも一方の配列方向の投影データに対して施す補正処理を行う補正手段と、
    前記補正処理が施された投影データを用いて、断層像を画像再構成する画像再構成部と、
    を含むX線CT装置。
  2. 前記補正手段は、前記X線検出器より検出されたX線の強度が、前記X線検出器の検出器素子の少なくとも一方の配列方向において均一となるような補正処理を施す、
    請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記コリメータの開口幅及び前記X線管電流に対応付けられた各検出器素子毎の検出感度補正用データを記憶する記憶部をさらに有し、
    前記補正手段は、前記X線のデータが得られたときの前記コリメータの開口幅及び前記X線管電流に基づき前記記憶部から抽出された検出感度補正用データを用いて、前記投影データを補正する
    請求項1又は2に記載のX線CT装置。
  4. 前記コリメータの開口幅が所定の値より小さいか否かを判断する判断部をさらに有し、
    前記補正手段は、前記判断部において、前記所定の値より小さいと判断された場合に補正を施す、
    請求項1から3の何れか一項に記載のX線CT装置。
  5. 前記記憶部は、前記X線検出器の列方向の配列位置によって異なる検出感度補正用データを記憶し、
    前記補正手段は、前記X線検出器の列方向の配列位置によって異なる補正を施す、
    請求項3又は4に記載のX線CT装置。
  6. 前記検出感度補正用データは、被検体のない状態で撮影して得られた投影データが列方向において均一となるように補正するためのデータである、
    請求項3に記載のX線CT装置。
  7. 前記検出感度補正用データは、複数の前記X線源の焦点の大きさ毎及びコリメータの開口幅毎に前記X線検出器の配列方向のX線出力をシミュレーションによって求めた結果と、実際にX線管電流を変化させたときのコリメータの開口幅毎のX線出力結果と、フォーカスサイズとX線管電流との既知の相関関係とを用いて求めた、シミュレーションと実測のX線出力の相違に基づき求められたデータである、
    請求項3に記載のX線CT装置。
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