JP2013244360A - X線検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】データ収集に使用する全てのチャネルにおいてオーバフローを防止し、しかも必要なチャネルにおいてS/Nの高いデータが得られるようにする。
【解決手段】実施形態に係るX線検査装置は、被検体に対しX線を照射し、当該被検体を透過したX線を少なくとも一次元配列された複数のX線検出素子により検出して電気信号に変換し、この変換された電気信号を可変利得増幅器により増幅して出力するスキャナ装置と、その制御装置とを具備する。そして、制御装置において、上記可変利得増幅器から増幅された電気信号を受け取り、当該電気信号の信号レベルをもとに当該信号レベルを予め設定された範囲内に補正するための補正データを生成し、この生成された補正データに基づいて上記可変利得増幅器の増幅利得を可変制御する。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態に係るX線検査装置は、被検体に対しX線を照射し、当該被検体を透過したX線を少なくとも一次元配列された複数のX線検出素子により検出して電気信号に変換し、この変換された電気信号を可変利得増幅器により増幅して出力するスキャナ装置と、その制御装置とを具備する。そして、制御装置において、上記可変利得増幅器から増幅された電気信号を受け取り、当該電気信号の信号レベルをもとに当該信号レベルを予め設定された範囲内に補正するための補正データを生成し、この生成された補正データに基づいて上記可変利得増幅器の増幅利得を可変制御する。
【選択図】図1
Description
この発明の実施形態は、例えばX線CT(Computed Tomography)スキャナ装置のようにX線を用いて被検体を撮影するX線検査装置に関する。
一般にX線CTスキャナ装置は、ガントリ内の回転リングに被検体を挟んで相対向するようにX線源とX線検出器を配置している。そして、X線源から被検体に対しX線を照射してその透過X線をX線検出器で検出し、その検出信号をデータ収集システム(DAS)に入力してディジタルデータに変換したのち画像化処理等に供するようになっている(例えば特許文献1を参照)。
ところで、一般にX線検出器は複数のX線検出素子を一次元又は二次元に配列したX線検出アレイを用いており、DASでは上記X線検出素子から出力された各検出信号を個別に増幅したのちディジタルデータに変換するようにしている。このようにすることで、検出信号の信号レベルが小さい場合でも、S/Nが良好なディジタルデータを得ることができる。
ところが、全てのX線検出素子(チャネル)の増幅利得を一定値に固定すると、X線検出信号の信号レベルが大きいチャネルでは増幅処理後の信号がオーバフローしやすくなってアナログ/ディジタル変換器のダイナミックレンジをオーバすることがある。一方、オーバフローを防止するために増幅利得を低く抑えると、X線検出信号の信号レベルが小さいチャネルにおいて増幅処理後の信号レベルが不十分となり、必要なデータのS/N比が劣化するおそれがある。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、データ収集に使用する全てのチャネルにおいてオーバフローを防止し、しかも必要なチャネルにおいてS/Nの高いデータが得られるようにしたX線検査装置を提供することにある。
実施形態によれば、X線検査装置は、被検体に対しX線を照射し、当該被検体を透過したX線を少なくとも一次元配列された複数のX線検出素子により検出して電気信号に変換し、この変換された電気信号を可変利得増幅器により増幅して出力するスキャナ装置と、その制御装置とを具備する。そして、制御装置において、上記可変利得増幅器から増幅された電気信号を受け取り、当該電気信号の信号レベルをもとに当該信号レベルを予め設定された範囲内に補正するための補正データを生成し、この生成された補正データに基づいて上記可変利得増幅器の増幅利得を可変制御する。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
[一実施形態]
図1は、X線検査装置の一実施形態であるX線CTスキャナ装置の構成を示すブロック図であり、1はスキャナ装置部、2は制御装置部2をそれぞれ示している。
スキャナ装置部1のガントリ内には、図示しない支持部材に支持された状態で、回転リング11が回転可能に設置されている。この回転リング11には、X線源12及びX線検出器13が被検体16を挟んで相対向する位置に取付けられている。X線検出器13は、例えば複数のX線検出素子を一次元又は二次元状に配列したX線検出アレイからなり、X線源12から放射されかつ被検体16を透過したX線を上記複数のX線検出素子により検出し、その検出信号を出力する。
[一実施形態]
図1は、X線検査装置の一実施形態であるX線CTスキャナ装置の構成を示すブロック図であり、1はスキャナ装置部、2は制御装置部2をそれぞれ示している。
スキャナ装置部1のガントリ内には、図示しない支持部材に支持された状態で、回転リング11が回転可能に設置されている。この回転リング11には、X線源12及びX線検出器13が被検体16を挟んで相対向する位置に取付けられている。X線検出器13は、例えば複数のX線検出素子を一次元又は二次元状に配列したX線検出アレイからなり、X線源12から放射されかつ被検体16を透過したX線を上記複数のX線検出素子により検出し、その検出信号を出力する。
また、スキャナ装置部1にはデータ収集システム(DAS)14が設けられている。DAS14は、可変利得増幅器とアナログ/ディジタル変換器を備え、上記X線検出器13の各X線検出素子から出力された検出信号を、個別或いは複数のまとまったX線検出素子のグループごとに可変利得増幅器で増幅したのちディジタルデータに変換する。なお、この個々のX線検出素子又はその素子グループの、被検体16の体軸方向と直交する方向における配列を、以後X線検出器13のチャネルと称する。15は被検体16を載せる寝台であり、被検体16の体軸方向に移動する。
制御装置部2は、制御ユニット21及び記憶ユニット22を備える。記憶ユニット22は、記憶媒体としてハードディスク又はEEPROM等の随時書込み読出しが可能な不揮発性メモリを使用したもので、この実施形態を実現するために必要な記憶領域として、スキャノ画像記憶部221と、スキャン画像記憶部222と、再構成画像記憶部223を有している。
制御ユニット21は、中央処理ユニット(CPU;Central Processing Unit)を備え、この実施形態を実現するために必要な機能として、スキャノ撮影制御部211と、補正データ生成部212と、スキャン制御部213と、画像再構成部214を有している。なお、これらの機能は何れも図示しないプログラムメモリに格納されたアプリケーション・プログラムを上記CPUに実行させることにより実現される。
スキャノ撮影制御部211は、入力デバイス3によるスキャノ撮影の指示操作に応じて、上記スキャナ装置部1を制御して被検体16をその真上(0度)及び真横(90度)からそれぞれスキャノ撮影する。そして、このスキャノ撮影により得られた被検体16の投影像データ(スキャノ画像データ)をDAS14から取り込んでスキャノ画像記憶部221に記憶させ、さらに表示デバイス4に表示させる処理を行う。スキャノ画像データは、例えば後に述べるスキャン撮影のための検査対象範囲等のスキャン計画情報を入力するために用いられる。
補正データ生成部212は、上記スキャノ画像記憶部221からスキャノ画像データを読み出し、当該スキャノ画像データからX線検出器13のチャネルごとの信号レベルを検出する。そして、当該検出された信号レベルが最適な値となるように、上記チャネルごとにDAS14の可変利得増幅器の増幅利得を補正するための補正データを生成する。
また補正データ生成部212は、後述するスキャン撮影による被検体16に対するスキャン位置及び方向(角度)に同期して、上記生成された補正データをもとにDAS14の可変利得増幅器の増幅利得を可変制御する。なお、上記補正データによる増幅利得の制御方式には3つの方式が考えられるが、その詳細は後述する。
スキャン制御部213は、入力デバイス3によるスキャン指示操作に応じて、前記スキャナ装置部1を制御することで、被検体16の検査対象範囲に対しヘリカルスキャン方式によるスキャン撮影動作を行わせる。そして、このスキャン撮影により得られたスキャン画像データを、DAS14から取り込んでスキャン画像記憶部222に記憶させる機能を有する。
画像再構成部214は、上記スキャン画像記憶部222に記憶されたスキャン画像データをもとに被検体16の内部組織を表す画像データを再構成し、この再構成された画像データを表示デバイス4に表示させる機能を有する。
次に、以上のように構成されたX線CTスキャナ装置の動作を、制御ユニット21の制御手順に従い説明する。図2は制御ユニット21による制御手順と制御内容を示すフローチャートである。
制御ユニット21は、先ずステップS1において初期設定情報の入力待機状態となる。この状態で、医師又は技師が入力デバイス3を操作して初期設定情報を入力すると、制御ユニット21はこの入力された初期設定情報を図示しない初期条件記憶部に保存する。初期設定情報としては、例えば患者情報、検査対象部位の選択情報、スキャノ条件が挙げられる。スキャノ条件には、被検体16に対するスキャノ撮影の方向を表す情報が含まれる。撮影方向としては、例えば被検体16の真上(0度)と真横(90度)が指定される。
上記初期設定処理が終了し、医師又は技師が入力デバイス3においてスキャノ撮影の開始操作を行ったとする。そうすると制御ユニット21は、ステップS2で上記開始操作を検出して、ステップS3によりスキャノ撮影制御部211を起動する。そして、このスキャノ撮影制御部211の制御の下、上記初期設定されたスキャノ条件に従い、スキャナ装置部1を制御して被検体16をその真上(0度)と真横(90度)からそれぞれスキャノ撮影する。このスキャノ撮影では、DAS14内の可変利得増幅器の増幅利得は全チャネルに対し一定値に初期設定されている。このため、X線検出器13により検出されたX線の検出信号は、DAS14において全チャネルとも一定の増幅利得により増幅されたのち、ディジタルデータに変換される。制御ユニット21は、上記0度と90度の静止撮影により得られた被写体16の投影像(スキャノ画像)のデータを、ステップS4によりDAS14から取り込んでスキャノ画像記憶部221に格納する。
上記スキャノ画像データが得られると、スキャノ撮影制御部211の制御の下で、このスキャノ画像データはスキャノ画像記憶部221から読み出されて表示デバイス4に表示される。この状態で医師又は技師が入力デバイス3を操作してスキャン計画情報を入力すると、制御ユニット21はステップS5において上記スキャン計画情報を受け取り、図示しないスキャン計画記憶部に保存する。スキャン計画情報には、例えば被検体16の検査対象領域の指定情報が含まれる。図4(a)のEはその一例を示す。
制御ユニット21は、続いてステップS6において補正データ生成部212を起動し、この補正データ生成部212の制御の下で、DAS14内の可変利得増幅器の増幅利得を制御するための補正データを生成する。この補正データの生成手法には以下の3つの実施例がある。
(第1の実施例)
第1の実施例は、0度のスキャノ画像データを用い、このスキャノ画像上に設定された検査対象領域のスキャン方向にその開始点から終了点までのX線吸収量の最小値をチャネルごとに求め、この求められたX線吸収量の最小値をもとに補正データを生成するものである。図3はその処理手順と処理内容を示すフローチャート、図4(a)〜(c)は処理内容の説明に使用する図である。
第1の実施例は、0度のスキャノ画像データを用い、このスキャノ画像上に設定された検査対象領域のスキャン方向にその開始点から終了点までのX線吸収量の最小値をチャネルごとに求め、この求められたX線吸収量の最小値をもとに補正データを生成するものである。図3はその処理手順と処理内容を示すフローチャート、図4(a)〜(c)は処理内容の説明に使用する図である。
制御ユニット21は、先ずステップS11によりX線検出器13のチャネルCHi(i=1〜n)を1つ(例えばCH1)を選択し、この選択されたチャネルCH1により検出された画像データ群を0度のスキャノ画像データから読込む(ステップS12)。そして、ステップS13により、上記スキャン計画により設定された検査対象領域Eにおけるスキャン予想位置L1〜Lmの中から1つ(例えばL1)を選択し、この選択されたスキャン位置L1に対応する画素データをもとにステップS14でX線吸収量aを算出する。
次に、この算出されたX線吸収量の値aを、X線吸収量の最小値を表すVCh1 とステップS15で比較し、VCh1 >aであればステップS16によりVCh1 をaとする。なお、VCh1 の初期値は一般的なX線吸収量の最大値に設定されている。続いて、ステップS17により全てのスキャン予想位置L1〜Lmを選択し終えたか否かを判定し、未選択のスキャン予想位置があればステップS13に戻って次のスキャン予想位置L2を選択する。そして、今度はこの選択されたスキャン予想位置L2についてその画素データからX線吸収量aを算出し、この算出されたX線吸収量の値aをX線吸収量の最小値VCh1 と比較して、VCh1 >aであればVCh1 をこのaに更新する。なお、VCh1 >aでなければVCh1 の値は更新しない。
以後同様に、残りの全てのスキャン予想位置L3〜Lmを選択し終わるまで上記ステップS13〜S17による処理を繰り返す。かくして、チャネルCH1について、全てのスキャン予想位置L1〜Lmの中でX線吸収量が最小となる値VCH1 が求められる。
上記チャネルCH1についてのX線吸収量の最小値VCH1が求まると、次にステップS18で、チャネルCHiの選択が全て終了したか否かを判定する。そして、未選択のチャネルが残っていれば、ステップS11に戻って次のチャネル(CH2)を選択し、このチャネルCH2について上記チャネルCH1の場合と同様に、ステップS12〜S18による処理を繰り返す。かくして、チャネルCH2についてX線吸収量の最小値VCH2 が求められる。
以後同様に、残りの全てのチャネルCH3〜CHnについて上記ステップS11〜S18による処理を繰り返し実行し、チャネルCH3〜CHnのそれぞれについてX線吸収量の最小値VCH3 〜VCHn を求める。
制御ユニット21は、上記全てのチャネルCHi(i=1〜n)についてX線吸収量の最小値VCH1 〜VCHn の算出処理を終了すると、ステップS19においてこれらのX線吸収量の最小値VCH1 〜VCHn をもとに、DAS14における可変利得増幅器の増幅利得をチャネルごとに補正するための補正データを生成する。
例えば、X線吸収量の最小値VCH1 〜VCHn が予め設定したしきい値以下のチャネルについては増幅利得を予め設定した小さい値に設定し、一方X線吸収量の最小値VCH1 〜VCHn が予め設定したしきい値より大きいチャネルについては増幅利得を予め設定した大きな値に設定する。したがって、この場合DAS14の可変利得増幅器の増幅利得は、図4(c)に示すように、スキャノ画像レベルが高いチャネル群に対しては小さい増幅利得(ゲイン)が与えられ、一方スキャノ画像レベルが低いチャネル群に対しては大きな増幅利得(ゲイン)が与えられることになる。また、可変利得増幅器に与えられる増幅利得は、チャネルごとにスキャン方向に対しては固定値となる。以上のように生成された補正データは、記憶ユニット2内の図示しない補正データ記憶部に保存される。
(第2の実施例)
第2の実施例は、0度及び90度のスキャノ画像データを用い、これらのスキャノ画像に設定された検査対象領域中の各スキャン予想位置L1〜Lmについて、X線検出器13のチャネルごとに、0度のスキャノ画像データから求めたX線吸収量と90度のスキャノ画像データから求めたX線吸収量のうち小さい方を選択し、この選択された小さい方の値もとに補正データを生成するものである。図5はその処理手順と処理内容を示すフローチャート、図6及び図7は処理内容の説明に使用する図である。なお、図6では90度のスキャノ画像とそのX線検出レベルのみを示し、0度のスキャノ画像とそのX線検出レベルについては図4に示したものを用いて説明を行う。
第2の実施例は、0度及び90度のスキャノ画像データを用い、これらのスキャノ画像に設定された検査対象領域中の各スキャン予想位置L1〜Lmについて、X線検出器13のチャネルごとに、0度のスキャノ画像データから求めたX線吸収量と90度のスキャノ画像データから求めたX線吸収量のうち小さい方を選択し、この選択された小さい方の値もとに補正データを生成するものである。図5はその処理手順と処理内容を示すフローチャート、図6及び図7は処理内容の説明に使用する図である。なお、図6では90度のスキャノ画像とそのX線検出レベルのみを示し、0度のスキャノ画像とそのX線検出レベルについては図4に示したものを用いて説明を行う。
制御ユニット21は、先ずステップS21で上記検出対象領域Eにおけるスキャン予想位置L1〜Lmを1つ(例えばL1)を選択し、この選択されたスキャン予想位置L1に対応する0度及び90度の各スキャノ画像データをステップS22により読込む。次にステップS23において、X線検出器13のチャネルCHi(i=1〜n)を1つ(例えばCH1)を選択し、この選択されたチャネルCH1について、ステップS24,S25によりそれぞれ0度のスキャノ画像データ及び90度のスキャノ画像データからX線吸収量a,bを算出する。
次にステップS26において、上記算出された0度のX線吸収量aと90度のX線吸収量bとを比較し、この比較の結果小さい方を当該チャネルCH1におけるX線吸収量の値VCh1 とする(ステップS27,S28)。続いて、チャネルCHiの選択が全て終了したか否かをステップS29で判定し、未選択のチャネルが残っていればステップS23に戻って次のチャネル(CH2)を選択する。そして、今度はこのチャネルCH2について、上記チャネルCH1の場合と同様に、ステップS24〜S29により0度のX線吸収量aと90度のX線吸収量bのうち小さい方を当該チャネルCH2におけるX線吸収量の値VCh2 とする処理を行う。以後同様に、残りの全てのチャネルCH3〜CHnについて上記ステップS23〜S29による処理を繰り返し実行し、チャネルCH3〜CHnのそれぞれについてX線吸収量の値VCH3 〜VCHn を求める。
上記スキャン予想位置チャネルL1について、チャネルCH1〜CHnごとのX線吸収量の値VCH1 〜VCHn が求まると、続いてステップS30において、この求められたVCH1 〜VCHn をもとにスキャン予想位置チャネルL1における増幅利得の補正データを生成する。例えば、X線吸収量の最小値VCH1 〜VCHn が予め設定したしきい値以下のチャネルについては増幅利得を予め設定した小さい値に設定し、一方X線吸収量の最小値VCH1 〜VCHn が予め設定したしきい値より大きいチャネルについては増幅利得を予め設定した大きな値に設定する。
したがって、例えばいま図7に示すように、スキャン予想位置L1における0度のスキャノ画像レベルがA、90度のスキャノ画像レベルがBだったとすると、上記したようにチャネルCH1〜CHnごとのX線吸収量の値VCH1 〜VCHn は0度のX線吸収量aと90度のX線吸収量bのうち小さい方であるため、結果的に上記画像レベルAとBのうちの小さい方の画像レベルCをもとに、画像レベルが高いチャネル群に対しては小さい増幅利得(ゲイン)が与えられ、一方スキャノ画像レベルが低いチャネル群に対しては大きな増幅利得(ゲイン)が与えられる。
次に制御ユニット21は、ステップS31において上記スキャン予想位置L1〜Lmの選択が全て終了したか否かを判定する。そして、未選択のスキャン予想位置が残っていれば、ステップS21に戻って次のスキャン予想位置(L2)を選択し、このスキャン予想位置L2について上記スキャン予想位置L1の場合と同様に、ステップS22〜S31による処理を繰り返す。かくして、スキャン予想位置L2について、チャネルCH1〜CHnごとのX線吸収量の値VCH1 〜VCHn が求められる。そして、この求められたX線吸収量の値VCH1 〜VCHn をもとに増幅利得の補正データが生成される。
以後同様に、残りの全てのスキャン予想位置L3〜Lmについてもそれぞれ上記ステップS21〜S31による処理が繰り返し実行され、これによりX線吸収量の値VCH1 〜VCHnがチャネル別に算出されて、その算出値をもとに各スキャン予想位置L3〜LmにおけるX線検出器13の増幅利得の補正データが生成される。また、以上のように生成された補正データは、記憶ユニット2内の図示しない補正データ記憶部に保存される。
(第3の実施例)
第3の実施例は、0度及び90度のスキャノ画像データを用い、これらのスキャノ画像に設定された検査対象領域中のスキャン予想位置L1〜Lmについて、X線検出器13のチャネルごとに、0度のスキャノ画像データ及び90度のスキャノ画像データからそれぞれX線吸収量を算出する。そして、この算出された各X線吸収量をもとに、ヘリカルスキャンによる被検体16に対するX線照射方向に応じた補正データを生成するものである。図8はその処理手順と処理内容を示すフローチャート、図9はその処理内容を説明するための図である。
第3の実施例は、0度及び90度のスキャノ画像データを用い、これらのスキャノ画像に設定された検査対象領域中のスキャン予想位置L1〜Lmについて、X線検出器13のチャネルごとに、0度のスキャノ画像データ及び90度のスキャノ画像データからそれぞれX線吸収量を算出する。そして、この算出された各X線吸収量をもとに、ヘリカルスキャンによる被検体16に対するX線照射方向に応じた補正データを生成するものである。図8はその処理手順と処理内容を示すフローチャート、図9はその処理内容を説明するための図である。
制御ユニット21は、先ずステップS41で上記検出対象領域Eにおけるスキャン予想位置L1〜Lmを1つ(例えばL1)を選択し、この選択されたスキャン予想位置L1に対応する0度のスキャノ画像データをステップS42により読込む。そして、ステップS43において、X線検出器13のチャネルCHi(i=1〜n)を1つ(例えばCH1)を選択し、この選択されたチャネルCH1について、ステップS44により0度のスキャノ画像データからX線吸収量aを算出して、この算出されたX線吸収量aをVCh1(0) とする。
続いて、チャネルCHiの選択が全て終了したか否かをステップS45で判定し、未選択のチャネルが残っていればステップS43に戻って次のチャネル(CH2)を選択する。そして、今度はこのチャネルCH2について、上記チャネルCH1の場合と同様に、ステップS44により0度のX線吸収量aを算出してこれを当該チャネルCH2におけるVCh2(0) とする処理を行う。以後同様に、残りの全てのチャネルCH3〜CHnについて上記ステップS43〜S45による処理を繰り返し実行し、チャネルCH3〜CHnのそれぞれについて0度のX線吸収量の値VCH3(0) 〜VCHn(0) を求める。
次に、上記選択されたスキャン予想位置L1に対応する90度のスキャノ画像データをステップS46により読込む。そして、ステップS47において、X線検出器13のチャネルCHi(i=1〜n)を1つ(例えばCH1)を選択し、この選択されたチャネルCH1について、ステップS48により90度のスキャノ画像データからX線吸収量bを算出して、この算出されたX線吸収量bをVCh1(90) とする。
続いて、チャネルCHiの選択が全て終了したか否かをステップS49で判定し、未選択のチャネルが残っていればステップS47に戻って次のチャネル(CH2)を選択する。そして、今度はこのチャネルCH2について、上記チャネルCH1の場合と同様に、ステップS48により90度のX線吸収量bを算出してこれを当該チャネルCH2におけるVCh2(90) とする処理を行う。以後同様に、残りの全てのチャネルCH3〜CHnについて上記ステップS47〜S49による処理を繰り返し実行し、チャネルCH3〜CHnのそれぞれについて90度のX線吸収量の値VCH1(90) 〜VCHn(90) を求める。
次にステップS50において、上記算出された0度のチャネル別X線吸収量VCH3(0) 〜VCHn(0) と、90度のチャネル別X線吸収量VCH1(90) 〜VCHn(90) をもとに、ヘリカルスキャンによる被検体16に対するスキャン方向(角度)に応じた補正データを生成する。
例えば、ヘリカルスキャンによる被検体16に対するスキャン方向(角度)を、図9に示すように上下方向(315度〜45度及び135度〜225度)と、左右方向(45度〜135度及び225度〜315度)に分ける。そして、上下方向(315度〜45度及び135度〜225度)については、上記0度のチャネル別X線吸収量VCH3(0) 〜VCHn(0) をもとに補正データを生成する。一方、左右方向(45度〜135度及び225度〜315度)については、90度のチャネル別X線吸収量VCH1(90) 〜VCHn(90) をもとに補正データを生成する。
補正データの生成方法の一例としては、先に述べた第2の実施例と同様に、X線吸収量の最小値VCH1 〜VCHn が予め設定したしきい値以下のチャネルについては増幅利得を予め設定した小さい値に設定し、一方X線吸収量の最小値VCH1 〜VCHn が予め設定したしきい値より大きいチャネルについては増幅利得を予め設定した大きな値に設定する方法が用いられる。
次に制御ユニット21は、ステップS51において上記スキャン予想位置L1〜Lmの選択が全て終了したか否かを判定する。そして、未選択のスキャン予想位置が残っていれば、ステップS41に戻って次のスキャン予想位置(L2)を選択し、このスキャン予想位置L2について上記スキャン予想位置L1の場合と同様に、ステップS42〜S51による処理を繰り返す。かくして、スキャン予想位置L2についても、0度のとき及び90度のときのX線吸収量の値VCH1(0) 〜VCHn(0) 及びVCH1(90) 〜VCHn(90) がそれぞれチャネルCH1〜CHn別に求められる。そして、この求められたX線吸収量の値VCH1(0) 〜VCHn(0) 及びVCH1(90) 〜VCHn(90) をもとに、スキャン方向(上下方向と左右方向)別に増幅利得の補正データが生成される。
以後同様に、残りの全てのスキャン予想位置L3〜Lmについてもそれぞれ上記ステップS41〜S51による処理が繰り返し実行され、これにより0度のとき及び90度のときのX線吸収量の値VCH1(0) 〜VCHn(0) 及びVCH1(90) 〜VCHn(90) が算出され、この算出結果をもとに各スキャン予想位置L3〜Lmにおいてスキャン方向(上下方向と左右方向)別にX線検出器13の増幅利得の補正データが生成される。また、以上のように生成された補正データは、記憶ユニット2内の図示しない補正データ記憶部に保存される。
上記補正データの生成及び保存処理が終了した状態で、医師又は技師がスキャン開始操作を行ったとする。制御ユニット21はこの開始操作をステップS7で検出するとステップS8によりスキャン制御部213を起動し、このスキャン制御部213の制御の下、スキャナ装置部1に対しスキャン制御を開始する。この結果、スキャナ装置部1では被検体16の指定された検査対象領域Eに対しヘリカルスキャンが行われる。
またこのとき制御ユニット21は、補正データ生成部の制御の下、ステップS9において上記ヘリカルスキャンによる被検体16に対するスキャン位置及びスキャン方向に応じ、前記補正データ生成処理において生成された補正データをもとにDAS14の可変利得増幅器の増幅利得をチャネルごとに可変制御する。この可変利得増幅器の増幅利得の制御は、先に述べた補正データ生成処理において選択された生成手法、つまり第1、第2又は第3の実施例のいずれが選択されたかに応じて、実行される。
すなわち、第1の実施例が選択された場合には、検査対象領域Eの全スキャン位置L1〜Lmに対し同一の増幅利得がチャネル別に与えられる。第2の実施例が選択された場合には、検査対象領域Eの各スキャン位置L1〜Lmに対するスキャンタイミングに同期して、当該各スキャン位置L1〜Lmに対しそれぞれ異なる増幅利得がチャネル別に与えられる。第3の実施例が選択された場合には、検査対象領域Eの各スキャン位置L1〜Lmに対するスキャンタイミング及びスキャン方向(角度)に同期して、当該各スキャン位置L1〜Lm及びスキャン方向(角度)に応じた増幅利得がチャネル別に与えられる。
したがって、上記ヘリカルスキャンによりX線検出器13で検出され出力された透過X線の検出信号は、DAS14の可変利得増幅器において上記したように可変制御された増幅利得に従いチャネル別に増幅される。このため、X線検出信号のオーバフローや必要なチャネルの信号レベルが低くなりすぎるといった不具合は防止される。この増幅処理後の検出信号はディジタルデータに変換される。
制御ユニット21は、上記ヘリカルスキャン動作中に、スキャン制御部213の制御の下で、上記スキャナ装置部1のDAS14により変換されたX線検出信号のディジタルデータ(スキャン画像データ)を取り込み、これをスキャン画像記憶部222に記憶させる。また、このヘリカルスキャン制御動作と並行して、或いはその終了後に、制御ユニット21はステップS10により画像再構成部214を起動する。そして、この画像再構成部214の制御の下で、上記スキャン画像記憶部222からスキャン画像データを読み出し、この読み出されたスキャン画像データをもとに検査用の画像データを再構成し表示デバイス4に表示させる。
以上詳述したように一実施形態では、スキャノ撮影により得られたスキャノ画像をもとに、X線検出器13から出力される検出信号の信号レベルを補正するための補正データを生成し、この補正データによりDAS14の可変利得増幅器の増幅利得をX線検出器13のチャネルごとに制御するようにしている。
したがって、被検体16のX線吸収量が小さい部位を透過したX線の検出信号のレベルは適切に抑制され、これによりオーバフローを起こす不具合は確実に防止される。一方、被検体16のX線吸収量が大きい部位を透過したX線の検出信号のレベルは適切に増幅され、これにより当該部位のスキャン画像のS/Nが劣化する不具合も防止される。すなわち、検査対象領域全体に渡ってオーバフローがなくかつS/Nの良好なスキャン画像を得ることが可能となる。
また一実施形態では、補正データの生成手法として第1、第2及び第3の実施例として述べた手法を用意し、これらの手法を選択的に使用して補正を行うようにしている。このため、第1の実施例による手法を用いれば、X線吸収量が比較的均一な部位に対し検査を行う場合に、簡易な補正データにより増幅利得の制御を簡単に実施することが可能となる。
第2の実施例による手法を用いれば、真上から撮影する場合と真横から撮影する場合とでX線吸収量が比較的大きく変わる部位を検査する場合に、真上から撮影する場合に加え、真横から撮影する場合も考慮して補正値を設定することができ、これによりどの方向から撮影してもオーバフローのなくかつ検査対象領域全域に渡りS/Nの良好なスキャン画像を得ることが可能となる。
第3の実施例による手法を用いると、上下方向から撮影する場合と左右方向から撮影する場合とでそれぞれ最適な補正値が設定されるので、上下方向から撮影する場合と左右方向から撮影する場合とでX線透過量が大きく異なる部位を検査する場合でも、オーバフローがなくかつ検査対象領域全域に渡りS/Nの良好なスキャン画像を得ることが可能となる。
[その他の実施形態]
第3の実施例として述べた補正データ生成手法では、上下方向から撮影する場合と左右方向から撮影する場合とでそれぞれ最適な補正値を設定するようにした。しかしそれに限らず、真上から撮影したスキャノ画像データと真横から撮影したスキャノ画像データをもとに、その他の撮影方向から撮影したときの画像データを推測し、この推測結果をもとにヘリカルスキャンの全周に渡り、連続的又は90度未満の一定の角度おきに、最適な補正値を設定するようにしてもよい。画像データの推測手法としては、画像データの補間処理又はモデル化処理を使用できる。このようにすると、ヘリカルスキャンにより如何なる検査対象部位をどの方向から撮影しても、オーバフローがなくかつS/Nの良好なスキャン画像を得ることが可能となる。
第3の実施例として述べた補正データ生成手法では、上下方向から撮影する場合と左右方向から撮影する場合とでそれぞれ最適な補正値を設定するようにした。しかしそれに限らず、真上から撮影したスキャノ画像データと真横から撮影したスキャノ画像データをもとに、その他の撮影方向から撮影したときの画像データを推測し、この推測結果をもとにヘリカルスキャンの全周に渡り、連続的又は90度未満の一定の角度おきに、最適な補正値を設定するようにしてもよい。画像データの推測手法としては、画像データの補間処理又はモデル化処理を使用できる。このようにすると、ヘリカルスキャンにより如何なる検査対象部位をどの方向から撮影しても、オーバフローがなくかつS/Nの良好なスキャン画像を得ることが可能となる。
また、前記一実施形態では、補正データを生成する際にスキャノ画像からX線吸収量を算出し、このX線吸収量をもとに補正値を決定するようにした。しかし、それに限らずスキャノ画像の信号レベルをもとに直接補正値を決定するようにしてもよい。
その他、X線検査装置の種類とその構成、補正データ生成処理の手順と処理内容等についても、種々変形が可能である。
その他、X線検査装置の種類とその構成、補正データ生成処理の手順と処理内容等についても、種々変形が可能である。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…スキャナ装置部、2…制御装置部、3…入力デバイス、4…表示デバイス、11…回転リング、12…X線源、13…X線検出器、14…データ収集システム、15…寝台、16…被検体、21…制御ユニット、22…記憶ユニット、211…スキャノ撮影制御部、212…補正データ生成部、213…スキャン制御部、214…画像再構成部、221…スキャノ画像記憶部、222…スキャン画像記憶部、223…再構成画像記憶部。
Claims (6)
- 被検体に対しX線を照射し、当該被検体を透過したX線を少なくとも一次元配列された複数のX線検出素子により検出して電気信号に変換し、この変換された電気信号を可変利得増幅器により増幅して出力するスキャナ装置と、
前記可変利得増幅器から出力された電気信号を受け取り、当該電気信号の信号レベルをもとに当該信号レベルを予め設定された範囲内に補正するための補正データを生成し、この生成された補正データに基づいて前記可変利得増幅器の増幅利得を可変制御する制御装置と
を具備するX線検査装置。 - 前記制御装置は、
前記スキャナ装置を制御して、前記被検体に対し前記X線検出素子の配列方向とは直交する方向にスキャン位置を移動しながら前記被検体の全周をスキャン撮影する手段と、
前記スキャン撮影に先立ち、前記スキャナ装置を制御して前記被検体に対し予め決められた方向からスキャノ撮影を行い投影像を取得する手段と、
前記取得された投影像をもとに、前記スキャン撮影を行うときの複数のスキャン予想位置の各々について、前記複数のX線検出素子の各々又は小単位の素子グループごとに、前記投影像の信号レベルの最小値及び最大値の少なくとも一方を求める手段と、
前記求められた画像信号レベルの値をもとに、前記スキャン撮影のスキャン方向に対し一定となる補正データを、前記複数のX線検出素子の各々又は小単位の素子グループごとに生成する手段と、
前記スキャン撮影を行う際に、前記生成された補正データに基づいて、前記可変利得増幅器の増幅利得を前記複数のX線検出素子の各々又は小単位の素子グループごとに可変制御する手段と
を備える請求項1記載のX線検査装置。 - 前記制御装置は、
前記スキャナ装置を制御して、前記被検体に対し前記X線検出素子の配列方向とは直交する方向にスキャン位置を移動しながら前記被検体の全周をスキャン撮影する手段と、
前記スキャン撮影に先立ち、前記スキャナ装置を制御して前記被検体を互いに直交する第1及び第2の方向からそれぞれスキャノ撮影し、第1及び第2の投影像を取得する手段と、
前記取得された第1及び第2の投影像をもとに、前記スキャン撮影における各スキャン予想位置について、前記複数のX線検出素子の各々又は小単位の素子グループごとに、前記第1の投影像と第2の投影像のうち信号レベルの小さい方又は大きい方の値を選択する手段と、
前記選択された信号レベルの値をもとに、前記スキャン撮影における各スキャン予想位置について、前記複数のX線検出素子の各々又は小単位の素子グループごとに、その検出信号レベルを予め設定された範囲内に補正するための補正データを生成する手段と、
前記スキャン撮影を行う際に、前記被検体に対するスキャン位置と、前記生成された補正データとに基づいて、前記可変利得増幅器の増幅利得を前記複数のX線検出素子の各々又は小単位の素子グループごとに可変制御する手段と
を備える請求項1記載のX線検査装置。 - 前記制御装置は、
前記スキャナ装置を制御して、前記被検体に対し前記X線検出素子の配列方向とは直交する方向にスキャン位置を移動しながら前記被検体の全周をスキャン撮影する手段と、
前記スキャン撮影に先立ち、前記スキャナ装置を制御して前記被検体を互いに直交する第1及び第2の方向からそれぞれスキャノ撮影し、第1及び第2の投影像を取得する手段と、
前記取得された第1及び第2の投影像をもとに、前記スキャン撮影における各スキャン予想位置について、前記複数のX線検出素子の各々又は小単位の素子グループごとに、前記取得された第1及び第2の投影像の信号レベルをそれぞれ求める手段と、
前記求められた第1及び第2の投影像の信号レベルの値をもとに、前記スキャン撮影におけるスキャン予想位置及び前記被検体に対する撮影方向に応じて、前記複数のX線検出素子の各々又は小単位の素子グループごとに、その検出信号レベルを予め設定された範囲内に補正するための補正データを生成する手段と、
前記スキャン撮影を行う際に、前記被検体に対するスキャン位置及び撮影方向と、前記生成された補正データとに基づいて、前記可変利得増幅器の増幅利得を前記複数のX線検出素子の各々又は小単位の素子グループごとに可変制御する利得可変制御手段と
を備える請求項1記載のX線検査装置。 - 前記補正データを生成する手段は、前記求められた第1及び第2の投影像の信号レベルの値をもとに、第1及び第2の方向以外の方向から撮影した場合の投影像の信号レベルを推測し、前記第1及び第2の投影像の信号レベルと前記推測された信号レベルとをもとに補正データを生成し、
前記利得可変制御手段は、前記被検体に対する撮影方向と、前記生成された補正データとに基づいて、前記可変利得増幅器の増幅利得を可変制御する請求項4記載のX線検査装置。 - 被検体に対しX線を照射し、当該被検体を透過したX線を少なくとも一次元配列された複数のX線検出素子により検出して電気信号に変換し、この変換された電気信号を可変利得増幅器により増幅して出力するスキャナ装置と、
前記可変利得増幅器から出力された電気信号を受け取り、当該電気信号の信号レベルをもとに当該信号レベルを予め設定された範囲内に補正するための補正データを生成し、この生成された補正データに基づいて、前記被検体に対するX線の照射強度を可変制御する制御装置と
を具備するX線検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012122269A JP2013244360A (ja) | 2012-05-29 | 2012-05-29 | X線検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012122269A JP2013244360A (ja) | 2012-05-29 | 2012-05-29 | X線検査装置 |
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JP2013244360A true JP2013244360A (ja) | 2013-12-09 |
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ID=49844591
Family Applications (1)
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JP2012122269A Pending JP2013244360A (ja) | 2012-05-29 | 2012-05-29 | X線検査装置 |
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JP (1) | JP2013244360A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018050666A (ja) * | 2016-09-26 | 2018-04-05 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | X線コンピュータ断層撮影装置 |
JP2022529119A (ja) * | 2019-04-10 | 2022-06-17 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | 静的ゲイン較正 |
-
2012
- 2012-05-29 JP JP2012122269A patent/JP2013244360A/ja active Pending
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JP2022529119A (ja) * | 2019-04-10 | 2022-06-17 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ | 静的ゲイン較正 |
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