JP6169831B2 - X線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

X線コンピュータ断層撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6169831B2
JP6169831B2 JP2012186903A JP2012186903A JP6169831B2 JP 6169831 B2 JP6169831 B2 JP 6169831B2 JP 2012186903 A JP2012186903 A JP 2012186903A JP 2012186903 A JP2012186903 A JP 2012186903A JP 6169831 B2 JP6169831 B2 JP 6169831B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scan
region
image
projection data
ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012186903A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014042662A (ja
JP2014042662A5 (ja
Inventor
玄 近藤
玄 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Medical Systems Corp
Priority to JP2012186903A priority Critical patent/JP6169831B2/ja
Publication of JP2014042662A publication Critical patent/JP2014042662A/ja
Publication of JP2014042662A5 publication Critical patent/JP2014042662A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6169831B2 publication Critical patent/JP6169831B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明の実施形態は、撮像視野を限定してスキャンするX線コンピュータ断層撮影装置に関する。
従来、造影剤撮影では、被検体に投与した造影剤が関心スライスに流入するタイミングを計ってスキャン(以下、本スキャンと呼ぶ)することが重要である。そのため、本スキャンの前に本スキャンにおける線量に比べて低線量でのスキャン(以下、プリスキャンと呼ぶ)及び画像再構成が繰り返される。プリスキャンとは、関心部位より血流が上流側の部位におけるスキャンのことをいう。操作者は、再構成された画像における関心領域(Region OF Interest:以下、ROIと呼ぶ)の造影剤濃度(染影度ともいう)を視認し、造影剤濃度がある程度高くなった時点で、本スキャンのトリガを入力することが行われている。本スキャンとは、関心部位のスキャンのことをいう。X線コンピュータ断層撮影装置は、トリガが入力されると、プリスキャンを停止するとともに本スキャンを開始する。
また、近年では、本スキャンの開始タイミングを自動化するいわゆるリアルプレップスキャンと呼ばれる技術の普及が進行している。リアルプレップスキャンでは、プリスキャンで得られた被検体の断層像データからROIにおける複数のCT値の平均(以下、ROI平均CT値と呼ぶ)が所定の閾値と比較される。ROI平均CT値が所定の閾値を超えた時刻(以下、閾値超過時刻と呼ぶ)にプリスキャンを停止する。閾値超過時刻から所定時間経過後に、X線コンピュータ断層撮影装置は、本スキャンを開始する。
リアルプレップスキャンにおけるプリスキャンでのROIは、例えば、造影剤が流入する一部の血管である。しかしながら、プリスキャンでは、ROIに限定してスキャンされておらず、本スキャンと同じ撮像視野(Field Of View:以下、FOVと呼ぶ)で、被検体を撮影している。このため、被検体の非ROIへの無用な被曝が発生する問題がある。また、従来のコリメータでは、FOVにおける任意のROIに限定してスキャンできない問題がある。仮に、非ROIへの無用な被曝を避けるためにROIに限定してスキャンできたとしても、ROIの中心はFOV中心と必ずしも一致しないため、従来の再構成アルゴリズムでは、画像を再構成できない問題がある。
目的は、リアルプレップスキャンにおいて、撮像視野の中心に対する関心領域の相対位置とビュー角とに応じてコリメータを制御することにより、関心領域に限定してスキャンし、画像を再構成することにある。
本実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置は、X線を発生するX線管と、前記X線管に高電圧を印加するための高電圧を発生する高電圧発生部と、前記X線管から発生され、被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、前記X線管の前面に設けられ、開口幅と開口中心が可変であるコリメータと、前記被検体に対して撮像視野全域に前記X線を照射する本スキャンと、前記本スキャンの開始時点を図るために前記本スキャン前に実行され、前記撮像視野の一部分である関心領域のみに前記X線を照射するプリスキャンとを実行するために、前記コリメータと前記高電圧発生部とを制御する制御部と、前記プリスキャンに関するプリスキャン投影データと、前記関心領域が設定される関心領域設定画像を得るための関心領域設定スキャンに関する関心領域設定スキャン投影データとを収集する投影データ収集部と、前記プリスキャン投影データに基づいて前記プリスキャンに関するプリスキャン画像を再構成し、前記関心領域設定スキャン投影データに基づいて、前記関心領域設定画像を再構成する再構成部と、前記関心領域設定画像における前記関心領域内の平均画素値と、前記プリスキャン画像の前記関心領域内の平均画素値との差の絶対値を、前記本スキャンの開始に関するスキャン開始閾値から差分することにより、新たなスキャン開始閾値を決定する閾値決定部と、を具備することを特徴とする。
図1は、第1の実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の構成を示す構成図である。 図2は、第1の実施形態に係り、ROI設定スキャンおよび本スキャンにおけるFOVと、プリスキャンにおいてX線が限定して放射される範囲であるROIとの一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態に係り、プリスキャンにおいてROIに対するX線管およびコリメータの相対位置を、複数のビュー角について模式的に示した模式図の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態に係り、プリスキャンにおける0°のビュー角において、ROIにX線を限定照射するために、発生されたX線をコリメートした一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係り、FOVの中心を原点とした座標系において、ROIに関する位置とビュー角ωにおけるX線管の位置との概略の一例を示す概略図である。 図6は、第1の実施形態に係り、ROI限定X線照射機能に係る処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、第2の実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の構成を示す構成図である。 図8は、第2の実施形態に係り、あるビュー角における被検体の断面像を、X線管とコリメータとプリスキャンにおけるX線照射範囲とともに示す図である。 図9は、第2の実施形態に係り、図8におけるプリスキャンのX線照射範囲において、チャンネルに対するX線透過強度の依存性を示す図である。 図10は、第2の実施形態に係り、ROIの中心がFOVの中心と一致する場合において、チャンネルに対するX線透過強度の依存性を示す図である。 図11は、第2の実施形態に係り、ROI設定画像のCT値分布を、プリスキャンにおけるROIとともに示すCT値分布図である。 図12は、第2の実施形態に係り、図11におけるCT値分布図において、プリスキャンにおいて収集された投影データに対する減衰補正とビームハードニング補正との概念の一例を示す概念図である。 図13は、第2の実施形態に係り、プリスキャン中に表示される重畳画像の一例を示す図である。 図14は、第2の実施形態に係り、投影データ補正処理を実行する手順の一例を示すフローチャートである。 図15は、第2の実施形態に係り、閾値補正処理を実行する手順の一例を示すフローチャートである。 図16は、第2の実施形態に係り、ROI設定画像に関する第1平均値と複数のプリスキャン画像に関する第2平均値と所定の規格値とに基づいてスキャン開始閾値を補正することに関して、プリスキャン中のCT値の変化の一例を示す図である。 図17は、第2の実施形態に係り、ROI内画像更新処理を実行する手順の一例を示すフローチャートである。 図18は、第2の実施形態に係り、重畳画像におけるROIとともに重畳画像の一例を示す図である。
以下、X線コンピュータ断層撮影装置1(Computed Tomography)の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、X線コンピュータ断層撮影装置1には、X線管101とX線検出部103とが一体として被検体の周囲を回転するRotate/Rotate−Type、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管101のみが被検体の周囲を回転するStationary/Rotate−Type等様々なタイプがあり、いずれのタイプでも本実施形態へ適用可能である。また、画像を再構成するには被検体の周囲一周、360°分の投影データが、またハーフスキャン法でも180°+ファン角度分の投影データが必要とされる。いずれの再構成方式に対しても本実施形態へ適用可能である。また、入射X線を電荷に変化するメカニズムは、シンチレータ等の蛍光体でX線を光に変換し更にその光をフォトダイオード等の光電変換素子で電荷に変換する間接変換形と、X線によるセレン等の半導体内での電子正孔対の生成及びその電極への移動すなわち光導電現象を利用した直接変換形とが主流である。X線検出素子としては、それらのいずれの方式を採用してもよい。さらに、近年では、X線管101とX線検出部103との複数のペアを回転リング102に搭載したいわゆる多管球型のX線コンピュータ断層撮影装置の製品化が進み、その周辺技術の開発が進んでいる。本実施形態においては、従来からの一管球型のX線コンピュータ断層撮影装置であっても、多管球型のX線コンピュータ断層撮影装置であってもいずれも適用可能である。ここでは、一管球型として説明する。
なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置1の構成を示す図である。第1の実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置1は、ガントリ100、前処理部106、再構成部114、入力部115、表示部116、制御部110を有する。
ガントリ100には、回転支持機構が収容される。回転支持機構は、回転リング102と、回転軸Zを中心として回転自在に回転リング102を支持するリング支持機構とリングの回転を駆動する架台駆動部107(電動機)からなる。回転リング102には、X線管101と、高電圧発生部109と、2次元アレイ型または多列型とも称されるエリア検出器(以下、X線検出部103と呼ぶ)が搭載されている。
高電圧発生部109は、X線管101に印加するための高電圧(以下、管電圧と呼ぶ)と、X線管101に供給するための複数の電流(以下、管電流と呼ぶ)とを発生する。高電圧発生部109は、後述する制御部110からスリップリング108を介して入力された制御信号に従って、管電圧と管電流とを発生する。
X線管101は、高電圧発生部109からの管電圧の印加および管電流の供給を受けて、X線の焦点からX線を放射する。高電圧発生部109により供給される管電流が異なる場合、X線管101は、複数の管電流にそれぞれ対応する複数のエネルギースペクトルを有するX線を発生する。以下、説明を簡単にするために、管電流は2種類であるとし、それぞれ本スキャン用管電流(以下、本スキャン管電流と呼ぶ)、プリスキャン用管電流(以下、プリスキャン管電流と呼ぶ)であるとする。プリスキャン管電流は、本スキャン管電流より小さい。これにより、プリスキャン管電流のより発生されるX線の線量は、本スキャン管電流により発生される線量より低くなる。本スキャン及びプリスキャンについては、後の入力部115で詳述する。
コリメータ121は、X線管101の前面のX線放射窓に取り付けられる。コリメータ121は、複数のコリメータ板を有する。複数のコリメータ板は、X線の焦点から放射されたX線を、例えばコーンビーム形(角錐形)に整形する。具体的には、複数のコリメータ板は、予め設定されたスライス厚の投影データを得るために、後述する制御部110により駆動される。さらに、複数のコリメータ板のうち少なくとも2枚のコリメータ板(以下、2枚のコリメータ板をそれぞれブレードA、ブレードBと呼ぶ)は、ファン角に対応する開口幅と、開口幅の中心(以下、開口中心と呼ぶ)とを、制御部110による制御のもとで独立に駆動される。具体的には、ブレードA、ブレードB(まとめてファン角方向コリメータと呼ぶ)は、撮像視野(Field Of View:以下、FOVと呼ぶ)の中心を原点とする関心領域(Region Of Interest:以下、ROIと呼ぶ)の位置とビュー角とに基づいて、開口幅と開口中心と調整するために、制御部110による制御により独立に駆動される。ブレードA、ブレードBは、例えば、鉛製である。
FOVは、図1において点線112で示されている。X軸は、回転軸Zと直交し、鉛直方向上向きの直線である。Y軸は、X軸および回転軸Zと直交する直線である。以下、説明を簡単にするために、FOVの中心(以下、FOV中心と呼ぶ)は、回転軸上にあるもとのとする。
X線検出部103は、回転軸Zを挟んでX線管101に対向する位置およびアングルで取り付けられる。X線検出部103は、複数のX線検出素子を有する。ここでは、単一のX線検出素子が単一のチャンネルを構成しているものとして説明する。複数のチャンネルは、回転軸Zに直交し、かつ放射されるX線の焦点を中心として、この中心から1チャンネル分のX線検出素子の受光部中心までの距離を半径とする円弧方向(チャンネル方向)とスライス方向との2方向に関して2次元状に配列される。2次元状の配列は、上記チャンネル方向に沿って一次元状に配列された複数のチャンネルを、スライス方向に関して複数列並べて構成される。このような2次元状のX線検出素子配列を有するX線検出部103は、略円弧方向に1次元状に配列される複数の上記モジュールをスライス方向に関して複数列並べて構成してもよい。また、X線検出部103は、複数のX線検出素子を1列に配列した複数のモジュールで構成されてもよい。このとき、モジュール各々は、上記チャンネル方向に沿って略円弧方向に1次元状に配列される。
撮影又はスキャンに際しては、X線管101とX線検出部103との間の円筒形の撮影領域111内に、被検体Pが天板120に載置され挿入される。X線検出部103の出力には、DAS(Data Acquisition System:以下、DASと呼ぶ)と呼ばれる投影データ収集部104(いわゆるデータ収集回路)が接続されている。
投影データ収集部104には、X線検出部103の各チャンネルの電流信号を電圧に変換するI−V変換器と、この電圧信号をX線の曝射周期に同期して周期的に積分する積分器と、この積分器の出力信号を増幅するアンプと、このアンプの出力信号をディジタル信号変換するアナログ・ディジタル・コンバータとが、チャンネルごとに取り付けられている。投影データ収集部104から出力されるデータ(純生データ(pure raw data))は、磁気送受信又は光送受信を用いた非接触データ伝送部105を経由して、前処理部106に伝送される。投影データ収集部104は、後述する制御部110による制御のもとで、積分器における積分間隔をスキャンに応じて変更する。
前処理部106は、投影データ収集部104から出力された純生データに対して前処理を施す。前処理には、例えばチャンネル間の感度不均一補正処理、X線強吸収体、主に金属部による極端な信号強度の低下または、信号脱落を補正する処理等が含まれる。前処理部106から出力された再構成処理直前のデータ(生データ(raw data)または、投影データと称される、ここでは投影データという)は、データ収集したときにビュー角を表すデータ(以下、ビュー角データと呼ぶ)と関連付けられて、磁気ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリを備えた図示していない投影データ記憶部に記憶される。すなわち、前処理部106は、複数のチャンネル各々の投影データを、ビュー角データと関連付けられて発生する。
なお、投影データとは、被検体を透過したX線の強度に応じたデータ値の集合である。ここでは説明の便宜上、ワンショットで略同時に収集したビュー角が同一である全チャンネルにわたる一揃いの投影データを、投影データセットと称する。また、ビュー角は、X線管101が回転軸Zを中心として周回する円軌道の各位置を、回転軸Zから鉛直上向きにおける円軌道の最上部を0°として360°の範囲の角度で表したものである。なお、投影データセットの各チャンネルに対する投影データは、ビュー角、コーン角、チャンネル番号によって識別される。
再構成部114は、ビューアングルが360°又は180°+ファン角の範囲内の投影データセットに基づいて、フェルドカンプ法またはコーンビーム再構成法により、略円柱形の3次元画像を再構成する機能を有する。再構成部114は、例えばファンビーム再構成法(ファンビーム・コンボリューション・バックプロジェクション法ともいう)またはフィルタード・バックプロジェクション法により2次元画像(断層画像)を再構成する機能を有する。フェルドカンプ法は、コーンビームのように再構成面に対して投影レイが交差する場合の再構成法である。フェルドカンプ法は、コーン角が小さいことを前提として畳み込みの際にはファン投影ビームとみなして処理し、逆投影はスキャンの際のレイに沿って処理する近似的画像再構成法である。コーンビーム再構成法は、フェルドカンプ法よりもコーン角のエラーが抑えられる方法として、再構成面に対するレイの角度に応じて投影データを補正する再構成法である。再構成部114は、後述する制御部110により制御のもとで、スキャンに応じて再構成に用いる投影データセットを選択する。
図示していないインターフェースは、本X線コンピュータ断層撮影装置1と電子的通信回線(以下、ネットワークと呼ぶ)とを接続する。ネットワークには、図示していない放射線部門情報管理システムおよび図示していない病院情報システムなどが接続される。
表示部116は、再構成部114で再構成された医用画像、X線コンピュータ断層撮影のために設定される条件などを表示する。
入力部115は、操作者からの各種指示・命令・情報・選択・設定を本X線コンピュータ断層撮影装置1に取り込む。取り込まれた各種指示・命令・情報・選択・設定は、後述する制御部110などに出力される。入力部115は、図示しないが、関心領域(ROI)の設定などを行うためのトラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード等を有する。
入力部115は、被検体に対するスキャンの開始位置および撮影条件等を決めるための撮影(以下、スキャノ(scano)撮影と呼ぶ)により発生され、表示されたスキャノ像に対して、後述する関心領域設定スキャン(以下、ROI設定スキャンと呼ぶ)および本スキャンのスキャン範囲およびスキャン位置を入力する。ROI設定スキャンとは、造影剤を検出する血管またはROIを設定するための再構成画像(以下、関心領域設定画像と呼ぶ)を発生するためのスキャンである。本スキャンとは、被検体に投与した造影剤が関心スライスに流入するタイミングで実行されるスキャンである。なお、ROI設定スキャン及び本スキャンにおいて、X線照射範囲はFOVの全域に対応する。
入力部115は、ROI設定スキャンにより得られた関心領域設定画像に対して、操作者によりROIを入力する。入力されたROIは、プリスキャンに用いられる。プリスキャンとは、ROI設定スキャン後であって、本スキャンの前に本スキャンでの線量に比べて低い線量で、入力されたROIに対して実行されるスキャンである。プリスキャンでは、すべてのビュー角に亘って、ROIをX線照射範囲としてX線が照射されるように、コリメータ121が後述する制御部110により制御される。プリスキャンにおけるコリメータ121などの制御については、後述する制御部110で説明する。図2は、ROI設定スキャンおよび本スキャンにおけるFOVと、プリスキャンにおけるX線照射範囲であるROIとの一例を示す図である。なお、プリスキャンでは、すべてのビュー角に亘ってFOVの一部分であるROIに限定してX線が放射される。プリスキャンにおけるX線照射範囲は、ROI設定スキャンおよび本スキャンにおけるX線照射範囲より狭い。
入力部115は、本スキャンの開始タイミングを自動化するいわゆるリアルプレップスキャンにおいて、本スキャンの開始に関する閾値(以下、スキャン開始閾値と呼ぶ)を入力する。なお、入力部115は、本スキャンの開始に関するトリガ信号を発生するために、本スキャンの開始に関する操作を入力してもよい。
入力部115は、表示画面上に表示されるカーソルの座標を検出し、検出した座標を制御部110に出力する。なお、入力部115は、表示画面を覆うように設けられたタッチパネルでもよい。この場合、入力部115は、電磁誘導式、電磁歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ指示された座標を検出し、検出した座標を制御部110に出力する。
制御部110は、本X線コンピュータ断層撮影装置1の中枢として機能する。制御部110は、図示しないCPUとメモリとを備える。制御部110は、図示していないメモリに記憶された検査スケジュールデータと制御プログラムとに基づいて、X線コンピュータ断層撮影のために高電圧発生部109、およびガントリ100などを制御する。具体的には、制御部110は、後述する入力部115および図示していない放射線部門情報管理システムおよび図示していない病院情報システムなどから送られてくる操作者の指示などを、一時的に図示していないメモリに記憶する。制御部110は、メモリに一時的に記憶されたこれらの情報に基づいて、高電圧発生部109、およびガントリ100などを制御する。制御部110は、所定の画像発生・表示等を実行するための制御プログラムを、図示していない記憶部から読み出して自身が有するメモリ上に展開し、各種処理に関する演算・処理等を実行する。
制御部110は、被検体に対するスキャンの開始位置および撮影条件等を決めるための撮影(以下、スキャノ(scano)撮影と呼ぶ)を、被検体に対して実行するために、高電圧発生部109、コリメータ121、投影データ収集部104、再構成部114を制御する。制御部110は、スキャノ撮影により発生された被検体に対するスキャノ像を表示させるために、表示部116を制御する。
制御部110は、ROI設定スキャンを実行するために、高電圧発生部109、コリメータ121、投影データ収集部104、再構成部114を制御する。ROI設定スキャンにおける管電流は、本スキャン管電流と同様である。制御部110は、ROI設定スキャンにおいて、FOV全域に亘ってX線を放射するためにコリメータ121を制御する。ROI設定スキャンでは、FOV全域に亘ってX線を照射することができる。
制御部110は、プリスキャンを実行するために、高電圧発生部109、コリメータ121、投影データ収集部104、再構成部114を制御する。具体的には、制御部110は、プリスキャンにおいて、ROI設定スキャン及び本スキャンに比べて低い線量に対応するX線を発生させるために、高電圧発生部109を制御する。プリスキャンにおいて高電圧発生部109から供給される管電流は、ROI設定スキャンおよび本スキャンにおいて高電圧発生部109から供給される管電流より小さい。制御部110は、プリスキャンにおける全てのビュー角に亘って、ROIに限定してX線を照射させるために、コリメータ121を制御する。より詳細には、制御部110は、FOV中心に対するROIの相対位置とビュー角とに基づいて、ファン角コリメータを制御する。ファン角コリメータは、制御部110による制御のもとで、2枚のコリメータ板各々を独立に駆動する。2枚のコリメータ板各々を独立に駆動させることで、FOV中心に対するROIの相対位置とビュー角とに応じて、開口幅と開口中心とは調整される。
図3は、プリスキャンにおいてROIに対するX線管101およびコリメータ121の相対位置を、複数のビュー角について模式的に示した模式図の一例を示す図である。図3のaは、0°のビュー角に、X線管101及びコリメータ121が位置していることを示している。図3におけるa’は、図3のaの位置に対応するX線の照射範囲を示している。図3のbは、90°のビュー角に、X線管101及びコリメータ121が位置していることを示している。図3におけるb’は、図3のbの位置に対応するX線の照射範囲を示している。図3のcは、180°のビュー角に、X線管101及びコリメータ121が位置していることを示している。図3におけるc’は、図3のcの位置に対応するX線の照射範囲を示している。図3のdは、270°のビュー角に、X線管101及びコリメータ121が位置していることを示している。図3におけるd’は、図3のdの位置に対応するX線の照射範囲を示している。
図4は、プリスキャンにおける0°のビュー角において、ROIにX線を限定照射するために、発生されたX線をコリメートした一例を示す図である。図4に示すように、0°のビュー角において、画像の再構成に用いられる投影データセットは、ROIを透過したX線が入射する複数のチャンネルに関する一揃いの投影データではなく、X線検出部103の全域に亘る一揃いの投影データである。
以下の複数の段落において、制御部110によるコリメータ121の制御について詳述する。図5は、FOV中心を原点とした座標系(以下、FOV座標系と呼ぶ)において、ROIの中心位置とビュー角ωにおけるX線管の位置との概略の一例を示す概略図である。FOV中心に対するX線管の位置は、FOV中心からの距離(Rc+Rx)とX軸からの角度(ビュー角)とにより特定される。ROIは、FOV中心を原点としたROIの中心座標(x、y)と、ROIの半径rとにより特定される。コリメータ121におけるファン角方向コリメータの位置は、FOV中心からの距離RcとX軸からの角度(ビュー角)とにより特定される。なお、Rxは、X線の焦点とファン角コリメータとの間の距離である。以下、説明のため、ファン角コリメータにおける2枚の2枚のコリメータ板を、それぞれブレードA、ブレードBと称する。開口幅と開口中心とは、FOV中心に対するブレードAとブレードBとの相対位置により決定される。
具体的には、制御部110は、ROIの半径rと、FOV中心からファン角コリメータまでの距離Rcと、X線の焦点からファン角コリメータまでの距離Rxと、ビュー角ωと、ROIの中心座標(x、y)とに基づいて、FOV座標系におけるブレードAとブレードBとの位置を決定する。制御部110は、r、Rc、Rx、ω、x、yを入力値とする関数Aにより、ブレードAの位置(P)を決定する。制御部110は、r、Rc、Rx、ω、x、yを入力値とする関数Bにより、ブレードBの位置(P)を決定する。制御部110は、図示していないメモリに、関数A、Bを記憶する。
なお、制御部110は、図示していないメモリに、関数Aの代わりにr、Rc、Rx、ω、x、yに対するブレードAの位置の対応表A、関数Bの代わりにr、Rc、Rx、ω、x、yに対するブレードBの位置の対応表Bを記憶していてもよい。いずれにせよ、制御部110は、r、Rc、Rx、ω、x、yに基づいてブレードA、ブレードBの位置を決定する。制御部110は、ビュー角ωに応じて、決定された位置にブレードA、ブレードBを移動させるために、ファン角コリメータを制御する。これにより、プリスキャンでは、FOVの一部分であるROIまたは血管に対して限定的に、X線を照射することができる。
制御部110は、プリスキャンにおいて繰り返し再構成された画像各々において、ROI内の平均CT値(または画素値)(以下、ROI内平均値と呼ぶ)を計算する。制御部110は、計算されたROI内平均値を、入力部115を介して入力されたスキャン開始閾値と比較する。制御部110は、ROI内平均値がスキャン開始閾値を超過した時点(以下、超過時点と呼ぶ)で、プリスキャンを停止する。制御部110は、超過時点から所定の時間経過後に、FOV全域に亘ってX線を照射する本スキャンを実行するために、コリメータ121と高電圧発生部109と投影データ収集部104と再構成部114とを制御する。
(ROI限定X線照射機能)
ROI限定X線照射機能とは、リアルプレップスキャンにおけるプリスキャンにおいて、予め設定されたROIにX線を限定的に照射する機能である。以下、リアルプレップスキャンにおけるROI限定X線照射機能に従う処理(以下、ROI限定X線照射処理と呼ぶ)を説明する。
図6は、リアルプレップスキャンにおけるプリスキャンにおいて、予め設定されたROIにX線を限定的に照射し、ROI内平均CT値がスキャン開始閾値の到達したことを契機として、本スキャンを実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。
被検体に対してスキャノ撮影が実行される。スキャノ撮影により発生された画像に基づいて、ROI設定スキャンおよび本スキャンの開始位置、撮影条件等が、入力部115を介して入力される。入力された位置において、ROI設定スキャンが実行される(ステップSa1)。ROI設定スキャンにより再構成された画像(関心領域設定画像)に対して、造影剤を検出する血管またはROIと、スキャン開始閾値とが設定される(ステップSa2)。被検体への造影剤注入を契機として、リアルプレップスキャンにおけるプリスキャンが開始される(ステップSa3)。
設定されたROIとビュー角とに基づいて、ROIに限定してX線が照射されるように、コリメータ121とX線管101と投影データ発生部104と再構成部114とが制御され、再構成に用いられる複数のビュー角にそれぞれ対応する複数の投影データセットが収集される。収集された複数の投影データセットを用いることにより、プリスキャン中の画像が再構成される(ステップSa4)。プリスキャン中に再構成された画像において、ROI内平均値が計算される(ステップSa5)。ROI内平均値がスキャン開始閾値を超えるまで、ステップSa5とステップSa6との処理が繰り返される(ステップSa6)。ROI内平均値がスキャン開始閾値を超過したとき、超過時点から所定の時間経過後に、本スキャンが実行される(ステップSa7)。
以上に述べた構成によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態におけるX線コンピュータ断層撮影装置1によれば、リアルプレップスキャンにおけるプリスキャンにおいて、予め設定したROIに限定してX線を照射するために、コリメータ121を制御することができる。加えて、X線コンピュータ断層撮影装置1におけるコリメータ121は、ROIに限定してX線を照射するためのファン角方向コリメータを有する。ファン角方向コリメータは、ファン角に対応する開口幅と、開口中心とを、制御部110による制御のもとで独立に駆動される複数のブレードを有する。これらを制御することにより、プレスキャンにおいて、被検体のROIに限定してX線照射することができ、被検体の非ROI(非関心領域)に対する被曝量を低減させることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態との相違は、ROI設定スキャンにより再構成された画像(関心領域設定画像)に基づいて、プリスキャンによる投影データを補正することにある。
図7は、第2の実施形態に係るX線コンピュータ断層撮影装置の構成を示す構成図である。
投影データ収集部117は、ROI設定スキャンに関するROI設定スキャン投影データを収集する。投影データ収集部117は、プリスキャンに関するプリスキャン投影データを収集する。
再構成部114は、ROI設定スキャン投影データに基づいて、関心領域設定画像(以下、ROI設定画像と呼ぶ)を再構成する。なお、再構成部114は、プリスキャン投影データに基づいて、プリスキャンに関する画像を再構成してもよい
投影データ補正部117は、2種の異なる補正を実行する。第1の補正として、投影データ補正部117は、ビュー角とファン角方向コリメータの位置とに基づいて、プリスキャン投影データを補正する。より詳細には、投影データ補正部117は、プリスキャンにおけるX線照射範囲に関する複数のX線検出素子各々からの出力に対応するプリスキャン投影データに対して、被検体に照射されるX線の線量(以下、入射線量と呼ぶ)を同一にするための補正を実行する。具体的には、投影データ補正部117は、入射線量を同一にするための関数(以下、補正関数と呼ぶ)、または、ビュー角とファン角方向コリメータの位置とに対する補正値の対応表を、図示していないメモリに記憶する。補正関数の入力値は、ブレードAの位置(P)とブレードBの位置(P)とである。
投影データ補正部117は、ブレードAの位置(P)とブレードBの位置(P)とにより補正関数、または対応表により決定された補正値を用いて、チャンネルごとのプリスキャン投影データを補正する。図8は、プリスキャンにおいて、第1の補正が実行されるプリスキャン投影データに関するX線照射範囲の一例を示す図である。図9は、図8に関して、第1の補正に関する概念の一例を示す図である。図9において、ROIが例えば空気などの均一なX線減弱係数を有する物体であって、ROIに限定してX線が照射される場合、ROIに関するX線強度は、チャンネルごとに異なる(例えばI’≠I)。この現象は、ROIの中心がFOVの中心に一致しないことに起因する。このずれを補正するための補正値は、ブレードAの位置(P)とブレードBの位置(P)とを代入した補正関数により計算される。第1の補正が実行されたプリスキャン投影データは、前処理部106に出力される。
なお、投影データ補正部117により計算される補正値は、ブレードAの位置(P)とブレードBの位置(P)とにより対応表により決定された補正値であってもよい。
前処理部106は、第1の補正が実行されたプリスキャン投影データを前処理した投影データ(以下、前処理後投影データと呼ぶ)を発生する。
投影データ補正部117は、第2の補正として、ROI設定画像に基づいて、X線の焦点と複数のチャンネルとを結ぶレイごとおよびビュー角ごとに、前処理後投影データ(前処理後のプリスキャン投影データ)に対して、ビームハードニング補正を実行する。具体的には、投影データ補正部117は、ROI設定画像において、所定のCT値に基づいて、骨に対応する領域を特定する。投影データ補正部117は、特定された領域のCT値を用いて、ビュー角およびレイごとに、前処理後投影データにおける線質硬化の程度を推定する。例えば、投影データ補正部117は、X線透過長に対する線質硬化の補正量の対応表を記憶する。投影データ補正部117は、特定された領域のCT値とビュー角とレイとに基づいて、特定された領域のX線透過長を決定する。投影データ補正部117は、決定したX線透過長と対応表とに基づいて、線質硬化の補正量を決定する。投影データ補正部117は、決定した線質硬化の補正量に基づいて、前処理後投影データを補正する。投影データ補正部117は、線質硬化を補正した前処理後投影データを再構成部114に出力する。
なお、投影データ補正部117は、ROI設定画像において、所定のCT値範囲に基づいて、水に対応する領域をさらに特定してもよい。この時、投影データ補正部117は、前処理後投影データに対して、水を基準としたビームハードニング補正(以下、減衰補正と呼ぶ)を実行する。すなわち、投影データ補正部117は、水に対応する領域を透過したX線の減衰を回復させるために、前処理後投影データを補正する。
図11は、ROI設定画像のCT値分布の一例を示す図である。図11における各セルの濃淡はCT値の大小を示している。すなわち、図1における濃い色の複数の画素(3行10列、4行9列、4行10列、4行11列、5行8列、5行9列、5行10列、5行11列、5行12列、6行8列、6行9列、6行10列、6行11列、6行12列、7行8列、7行9列、7行10列、7行11列、7行12列、8行9列、8行10列、8行11列、9行10列、10行13列、10行14列、10行15列、11行13列、11行14列、11行15列、12行13列、12行14列、12行15列)は、他の画素より大きいCT値を示している。投影データ補正部117は、図11において、骨に対応する領域を特定する。図11において、骨に対応する領域は、上記32の画素である。なお、投影データ補正部117は、図11において、水に対応する領域を特定してもよい。図11において、水に対応する領域とは、上記32の画素とROIに含まれる画素を除いた画素である。図11において、白色の画素は、空気に対応する。
図12は、図11におけるROI設定画像において、ビームハードニング補正が適応される領域と、減衰補正が適応される領域とを示している。図12において、プリスキャンにおけるX線照射範囲に関する前処理後投影データに対しては、減衰補正とビームハードニング補正とが実行される。また、図12において、ROIに対して右斜め45°(1行19列から19行1列に向かう方向)の方向からレイは、図12の濃い色相の領域の画素を通らないため、ビームハードニングの影響は小さくなる。なお、ROI設定スキャンにおける断面とプリスキャンにおける断面は同じである。また、ROI設定スキャンにおけるFOVとプリスキャンにおけるFOVとも同じである。ROI設定スキャンとプリスキャンとの違いは、X線照射範囲が異なることにある。
再構成部114は、第2の補正が実行された前処理後投影データに基づいて、画像(以下、プリスキャン画像と呼ぶ)を再構成する。
閾値補正部118は、ROI設定スキャンによるROI設定画像におけるROI内のCT値の平均値(以下、第1平均値と呼ぶ)とプリスキャン画像におけるROI内のCT値の平均値とに基づいて、スキャン開始閾値を補正する。具体的には、閾値補正部118は、ROI設定画像のROIにおけるCT値(または画素値)の平均値(第1平均値)を計算する。閾値補正部118は、プリスキャンが連続スキャンである場合、最初のプリスキャン画像のROI内のCT値の平均値(以下、第2平均値と呼ぶ)を計算する。なお、閾値補正部118は、プリスキャンが間歇スキャンである場合においても、最初の1つの画像のROIにおける第2平均値を計算する。なお、閾値補正部118は、プリスキャン画像の代わりに、プリスキャンに関する画像を用いて、第2平均値を計算してもよい。
閾値補正部118は、第1平均値と第2平均値との差の絶対値を計算する。閾値補正部118は、絶対値と図示していないメモリに記憶された所定の規格値とを比較する。閾値補正部118は、絶対値が所定の規格値を超過している場合、スキャン開始閾値から絶対値を差分した値を新たなスキャン開始閾値として決定する。新たなスキャン開始閾値は、本スキャンを開始するための閾値として、制御部110に出力される。
画像発生部113は、プリスキャン画像における非ROI部分に、ROI設定画像における非ROI部分の画像を重畳した重畳画像を生成する。具体的には、画像発生部113は、重畳画像を生成してからプリスキャンが停止されるまで、プリスキャン画像が再構成されるたびに、重畳画像のROIの画素値を、再構成されたプリスキャン画像のROI内の画素値に更新する。
表示部116は、重畳画像および更新された重畳画像を表示する。図13は、第2の実施形態に係り、プリスキャン中に表示される重畳画像の一例を示す図である。
(投影データ補正機能)
投影データ補正機能とは、ビュー角とファン角コリメータの位置と補正関数(または対応表)とに基づいてプリスキャン投影データを補正し(第1の補正)、ROI設定画像に基づいて前処理後投影データに対して第2の補正を実行する機能である。以下、投影データ補正機能に従う処理(以下、投影データ補正処理と呼ぶ)を説明する。
図14は、投影データ補正処理を実行する手順の一例を示すフローチャートである。
被検体に対してスキャノ撮影が実行される。スキャノ撮影により生成された画像に基づいて、ROI設定スキャンおよび本スキャンの開始位置、撮影条件等が、入力部115を介して入力される。入力された位置において実行されたROI設定スキャンによりROI設定画像が再構成される(ステップSb1)。入力部115を介して、ROI設定画像に対してROIが設定される(ステップSb2)。ROI設定画像に基づいて、ビュー角およびレイに対応する線質硬化の補正量が決定される(ステップSb3)。
被検体への造影剤注入を契機として、プリスキャンが開始される(ステップSb4)。プリスキャン投影データが、投影データ収集部104(DAS)により発生される(ステップSb5)。ビュー角とファン角コリメータの位置と補正関数(または対応表)とに基づいて、プリスキャン投影データに対して第1の補正が実行される(ステップSb6)。第1の補正が実行されたプリスキャン投影データに対して前処理が実行され、前処理後投影データが発生される(ステップSb7)。ビュー角およびレイがそれぞれ同一な前処理後投影データと線質硬化の補正量とに基づいて、第2の補正が実行される(ステップSb8)。第2の補正が実行された前処理後投影データに基づいて、プリスキャン画像が発生される(ステップSb9)。
(閾値補正機能)
閾値補正機能とは、第1平均値と第2平均値との差分値の絶対値が所定の規格値を超過している場合、絶対値に基づいてスキャン開始閾値を補正する機能である。具体的には、閾値補正機能は、スキャン開始閾値から絶対値を差分した値を新たなスキャン開始閾値として決定する機能である。以下、閾値補正機能に従う処理(以下、閾値補正処理と呼ぶ)を説明する。
図15は、閾値補正処理を実行する手順の一例を示すフローチャートである。
ROI設定スキャンによりROI設定画像が再構成される(ステップSc1)。入力部115を介して、ROI設定画像に対してROIおよび本スキャンの開始に関するスキャン開始閾値が設定される(ステップSc2)。ROI設定画像に関する第1平均値が計算される(ステップSc3)。被検体への造影剤の注入を契機として、プリスキャンが開始される(ステップSc4)。第2の補正が実行されたプリスキャン投影データに基づいて、プリスキャン画像が再構成される(ステップSc5)。第1、第2の補正が実行されたプリスキャン投影データに基づいて、プリスキャン画像が再構成される(ステップSc5)。
最初のプリスキャン画像に基づいて、第2平均値が計算される(ステップSc6)。第1平均値と第2平均値との差分の絶対値が計算される(ステップSc7)。絶対値が所定の規格値を超過した場合(ステップSc8)、絶対値を用いてスキャン開始閾値が補正される(ステップSc9)。プリスキャン画像におけるROI内平均値が補正されたスキャン開始閾値に到達したことを契機として、本スキャンが実行される(ステップSc10)。絶対値が所定の規格値以下である場合(ステップSc8)、プリスキャン画像におけるROI内平均値がスキャン開始閾値に到達したことを契機として、本スキャンが実行される(ステップSc11)。
図16は、ROI設定画像に関する第1平均値と最初のプリスキャン画像に関する第2平均値と所定の規格値とに基づいてスキャン開始閾値を補正することに関して、プリスキャン中のCT値の変化の一例を示す図である。
図16において、ROI設定スキャンの撮影aが実行されると、第1平均値bが計算される。次いで、スキャン開始閾値cが、時点dで設定される。被検体への造影剤の注入時から一定の時間経過後に、プリスキャンが、時点eで開始される。最初のプリスキャン画像に基づいて、第2平均値fが計算される。第1平均値bから第2平均値fを差分した値の絶対値|b−f|が計算される。絶対値|b−f|は、プリスキャンにおいて、ROIに限定してX線を照射し、第1、第2の補正が実行されたプリスキャン投影データに基づいて最初のプリスキャン画像の再構成に起因する。続いて、スキャン開始閾値cから絶対値|b−f|を差分することにより、スキャン開始閾値cを補正する(g)。プリスキャン画像におけるROI内平均値が補正されたスキャン開始閾値を超過した時点(h)で、プリスキャンは停止される。超過時点hから所定の時間I経過後に、FOV全域に亘ってX線を照射する本スキャンが開始される(J)。
(ROI内画像更新機能)
ROI内画像更新機能とは、プリスキャン画像が再構成されると、重畳画像のROI内の画素値を、プリスキャン画像おけるROI内の画素値に置換することにより、重畳画像を更新する機能である。以下、ROI内画像更新機能に従う処理(以下、ROI内画像更新処理と呼ぶ)を説明する。
図17は、ROI内画像更新処理を実行する手順の一例を示すフローチャートである。
被検体が天板120に載置されると、スキャノ撮影が開始される。本スキャンとROI設定スキャンとにおけるスキャン範囲とスキャン位置とが設定される。ROI設定スキャンが、FOVに対して実行される(ステップSd1)。ROI設定スキャンにより再構成されたROI設定画像に、ROIが設定される(ステップSd2)。ROI設定画像は、表示部116に表示される。
プリスキャンが開始される(ステップSd3)。第1、第2の補正が実行されたプリスキャン投影データに基づいて、プリスキャン画像が再構成される(ステップSd4)。ROI設定画像の非ROIにおける画像をプリスキャン画像の非ROIに重畳した重畳画像が、発生される(ステップSd5)。発生された重畳画像が、表示部116のモニタに表示される(ステップSd6)。
図18における重畳画像は、プリスキャン中に表示される。図18における重畳画像中の点線で示されたROI内の画素値は、プリスキャンにより再構成されたプリスキャン画像のROI内の画素値である。
プリスキャンが終了されなければ(ステップSd7)、次のプリスキャンに対応するプリスキャン画像が再構成される(ステップSd8)。重畳画像のROI内の画像が、次のプリスキャンに対応するプリスキャン画像におけるROI内の画像に更新される(ステップSd9)。プリスキャンが終了されるまで、ステップSd6乃至ステップSd9の処理が繰り返される。
以上に述べた構成によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態におけるX線コンピュータ断層撮影装置1によれば、リアルプレップスキャンにおけるプリスキャンにおいて、予め設定したROIに限定してX線を照射するために、コリメータ121を制御することができる。これにより、プリスキャンにおいて、被検体に対する被曝量を低減させることができる。加えて、本X線コンピュータ断層撮影装置1によれば、プリスキャンにおいて収集されたプリスキャン投影データに対して、入射線量を同一にするための補正(第1の補正)を実行することができる。第1の補正により、再構成中心がFOVの中心でない場合においても平行ビーム再構成法およびファンビーム再構成法などのいずれの再構成方法も利用することができる。また、本X線コンピュータ断層撮影装置1によれば、プリスキャン投影データに寄与している非ROIにおけるX線減弱係数の寄与を除去するために、プリスキャン投影データを補正すること(減衰補正およびビームハードニング補正:第2の補正)ができる。さらに、本X線コンピュータ断層撮影装置1によれば、全チャンネルおよび全ビュー角に亘って第1、第2の補正が実行されたプリスキャン投影データに基づいて画像再構成を実行することができる。これにより、平行ビーム再構成法およびファンビーム再構成法などのいずれの再構成方法においても、プリスキャンにおいてROI内の画質が向上したプリスキャン画像を発生することができる。
本実施形態におけるX線コンピュータ断層撮影装置1によれば、ROI設定画像に関する第1平均値と、プリスキャン画像に関する第2平均値と、所定の規格値とに基づいて、スキャン開始閾値を補正することができる。これにより、造影剤の影響がない場合において、プリスキャン画像のROI内平均値がROI設定画像のROI内平均値との相違が所定の規格値以上である場合、予め設定されたスキャン開始閾値を補正することができる。これにより、プリスキャンにおいて再構成されたプリスキャン画像のROI内平均値が、ROI設定画像のROI内平均値と異なる場合においても、スキャン開始タイミングをについて、所定の精度を維持することができる。
本実施形態におけるX線コンピュータ断層撮影装置1によれば、プリスキャン中において、プリスキャン画像が再構成されると、プリスキャン画像における非ROI内の画素値に、ROI設定画像の非ROI内の画素値を重畳した重畳画像を発生することができる。換言すると、重畳画像におけるROIは、プリスキャン画像におけるROIの画像である。また、重畳画像における非ROIは、ROI設定画像における非ROIの画像である。加えて、重畳画像におけるROIは、プリスキャン中、プリスキャンに対応するプリスキャン画像におけるROIの画像に、プリスキャンごとに更新される。これにより、被検体の非ROIに対する被曝を低減しつつ、所定の画質を維持して、操作者に造影剤のモニタリング画像(重畳画像)を提供することができる。
なお、各実施形態に係る各機能は、当該処理を実行するプログラムをワークステーション等のコンピュータにインストールし、これらをメモリ上で展開することによっても実現することができる。このとき、コンピュータに当該手法を実行させることのできるプログラムは、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することも可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…X線コンピュータ断層撮影装置、100…ガントリ、101…X線管、102…回転リング、103…X線検出部、104…投影データ収集部(データ収集回路:DAS)、105…非接触データ伝送部、106…前処理部、107…架台駆動部、108…スリップリング、109…高電圧発生部、110…制御部、111…撮影領域、112…撮像視野(FOV)、113…画像発生部、114…再構成部、115…入力部、116…表示部、117…投影データ補正部、118…閾値補正部、120…天板、121…コリメータ

Claims (6)

  1. X線を発生するX線管と、
    前記X線管に高電圧を印加するための高電圧を発生する高電圧発生部と、
    前記X線管から発生され、被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、
    前記X線管の前面に設けられ、開口幅と開口中心とが可変であるコリメータと、
    前記被検体に対して撮像視野全域に前記X線を照射する本スキャンと、前記本スキャンの開始時点を図るために前記本スキャン前に実行され、前記撮像視野の一部分である関心領域のみに前記X線を照射するプリスキャンとを実行するために、前記コリメータと前記高電圧発生部とを制御する制御部と、
    前記プリスキャンに関するプリスキャン投影データと、前記関心領域が設定される関心領域設定画像を得るための関心領域設定スキャンに関する関心領域設定スキャン投影データとを収集する投影データ収集部と、
    前記プリスキャン投影データに基づいて前記プリスキャンに関するプリスキャン画像を再構成し、前記関心領域設定スキャン投影データに基づいて、前記関心領域設定画像を再構成する再構成部と、
    前記関心領域設定画像における前記関心領域内の平均画素値と、前記プリスキャン画像の前記関心領域内の平均画素値との差の絶対値を、前記本スキャンの開始に関するスキャン開始閾値から差分することにより、新たなスキャン開始閾値を決定する閾値決定部と、
    を具備することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  2. X線を発生するX線管と、
    前記X線管に高電圧を印加するための高電圧を発生する高電圧発生部と、
    前記X線管から発生され、被検体を透過したX線を検出するX線検出部と、
    前記被検体における撮像視野の一部分である関心領域が設定される関心領域設定画像を得るための関心領域設定スキャンに関する関心領域設定スキャン投影データと、前記関心領域設定スキャンと本スキャンとの間において前記本スキャンの開始時点を図るために実行されるプリスキャンに関するプリスキャン投影データと、を収集する投影データ収集部と、
    前記プリスキャン投影データに基づいて前記プリスキャンに関するプリスキャン画像を再構成し、前記関心領域設定スキャン投影データに基づいて、前記関心領域設定画像を再構成する再構成部と、
    前記関心領域設定画像における前記関心領域内の平均画素値と、前記プリスキャン画像の前記関心領域内の平均画素値との差の絶対値を、前記本スキャンの開始に関するスキャン開始閾値から差分することにより、新たなスキャン開始閾値を決定する閾値決定部と、
    を具備することを特徴とするX線コンピュータ断層撮影装置。
  3. 前記X線管の前面に設けられ、開口幅と開口中心とが可変であるコリメータをさらに具備すること、
    を特徴とする請求項2に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  4. 前記関心領域設定画像に基づいて、前記被検体を透過する前記X線のレイごとおよびビュー角ごとに、前記プリスキャン投影データに対してビームハードニング補正を実行する投影データ補正部をさらに具備し、
    前記再構成部は、前記ビームハードニング補正が実行されたプリスキャン投影データに基づいて、プリスキャン画像を再構成すること、
    を特徴とする請求項1または3に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  5. ビュー角とファン角方向の前記コリメータの位置とに基づいて、前記プリスキャン投影データに対して、前記被検体に照射される前記X線の線量を同一にするための補正を実行する投影データ補正部をさらに具備すること、
    を特徴とする請求項1、3およびのうちいずれか一項に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
  6. 前記プリスキャン画像の前記関心領域に対応する画像と、前記関心領域設定画像における非関心領域の画像とを、一つの画像として表示する表示部をさらに具備すること、
    を特徴とする請求項乃至のうちいずれか一項に記載のX線コンピュータ断層撮影装置。
JP2012186903A 2012-08-27 2012-08-27 X線コンピュータ断層撮影装置 Expired - Fee Related JP6169831B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012186903A JP6169831B2 (ja) 2012-08-27 2012-08-27 X線コンピュータ断層撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012186903A JP6169831B2 (ja) 2012-08-27 2012-08-27 X線コンピュータ断層撮影装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014042662A JP2014042662A (ja) 2014-03-13
JP2014042662A5 JP2014042662A5 (ja) 2015-08-06
JP6169831B2 true JP6169831B2 (ja) 2017-07-26

Family

ID=50394396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012186903A Expired - Fee Related JP6169831B2 (ja) 2012-08-27 2012-08-27 X線コンピュータ断層撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6169831B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110831487B (zh) * 2017-07-14 2022-06-10 富士胶片株式会社 医疗图像处理装置、内窥镜系统、诊断支持装置及医疗服务支持装置
US10824892B2 (en) * 2018-06-29 2020-11-03 General Electric Company System and method for imaging an object via pre-shot processing

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3836931B2 (ja) * 1997-03-12 2006-10-25 株式会社日立メディコ 照射範囲限定式x線ct装置
JP2003310597A (ja) * 2002-02-19 2003-11-05 Toshiba Corp X線ct装置、そのスキャン方法、及びソフトウェア記録媒体
JP2009056108A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Toshiba Corp X線コンピュータ断層撮影装置及びその方法
JP5213016B2 (ja) * 2007-09-27 2013-06-19 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー X線ct装置
JP5260036B2 (ja) * 2007-12-17 2013-08-14 ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー X線ct装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014042662A (ja) 2014-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5388781B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
US20060109954A1 (en) Radiation imaging apparatus
JP5675257B2 (ja) 医用画像処理装置、x線コンピュータ断層撮影装置、医用画像処理方法および医用画像処理プログラム
JP6283875B2 (ja) 医用画像処理装置、x線診断装置およびx線コンピュータ断層撮影装置
WO2014065337A1 (ja) 医用画像診断装置用寝台および医用画像診断装置
JP6294008B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置、再構成処理方法および再構成処理プログラム
JP5897262B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
US7502439B2 (en) Radiographic apparatus and method of using the same
JP6359278B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置、および医用画像処理装置
JP4041040B2 (ja) 放射線断層撮影装置
JP6169831B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
WO2014199995A1 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置、およびスキャン開始タイミング決定方法
JP2015205065A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置及びスキャン計画設定支援装置
JP6502023B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置及びスキャン計画設定支援装置
JP6449383B2 (ja) 医用画像処理装置、およびx線診断装置
JP2014138909A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JP6026132B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置および再構成処理プログラム
JP4381099B2 (ja) 放射線断層撮影装置
WO2014189048A1 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置、天板制御装置、および天板制御方法
JP4648355B2 (ja) 管電流調節方法および装置並びにx線ct装置
JP7098292B2 (ja) X線ct装置
JP2006068338A (ja) 放射線撮影装置
JP5390549B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JP2015144783A (ja) 医用画像診断装置、細胞シート、および細胞シート検出方法
JP2013056221A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20131226

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140109

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150619

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160428

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6169831

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees