JP2002073391A - 商品情報印字システム、印字データ授受方法、および記録媒体 - Google Patents

商品情報印字システム、印字データ授受方法、および記録媒体

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JP2002073391A
JP2002073391A JP2000266894A JP2000266894A JP2002073391A JP 2002073391 A JP2002073391 A JP 2002073391A JP 2000266894 A JP2000266894 A JP 2000266894A JP 2000266894 A JP2000266894 A JP 2000266894A JP 2002073391 A JP2002073391 A JP 2002073391A
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Application number
JP2000266894A
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Inventor
Hiroyuki Konishi
浩之 小西
Kencho Chin
建超 沈
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Ishida Co Ltd
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Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の本部側端末において作成された各印字
データを確実に識別することが可能な商品情報印字シス
テム、およびそれに関連する技術を提供する。 【解決手段】 商品情報に関する印字を行うPOPシス
テム1Aは、店舗向けの印字データを作成する複数(こ
こでは2台)の本部側端末10a,10bと、作成され
た印字データを読み込む各店舗側端末20a,20
b,...とを備えている。本部側端末10a,10bの
それぞれにおいて作成された印字データのファイルに付
与されるファイル名は、複数の本部側端末のいずれによ
って作成された印字データであるかを識別する識別子
(たとえば「コンピュータ名」)を含むので、複数の本
部側端末において作成された各印字データを確実に識別
することが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、商品情報に関する
印字を行う商品情報印字システム、そのシステムにおけ
る印字データ授受方法、およびそのシステムにおける処
理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録
した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】商品情報に関する印字を行う商品情報印
字システムとして、たとえば、POP広告を印字するP
OPシステムが存在する。このようなPOPシステム
は、本部に設けられた本部側端末と、各店舗に設けられ
た店舗側端末とを備えている。そして、本部側端末で作
成されたPOP広告用の印字データが店舗側端末へと転
送され、転送された印字データを用いてPOP広告が生
成される。
【0003】この際、本部側端末で作成される印字デー
タは、複数のファイルの集合体としての圧縮形式のファ
イルで店舗側端末に対して提供されることが多く、その
圧縮形式ファイルのファイル名としては、たとえば、図
7に示すように、ファイル作成時の日付と(その日にお
ける)作成回数と拡張子とを組み合わせた名称(たとえ
ば「2000081001.LZH」)が付与される。これは、このフ
ァイル(印字データ)が西暦2000年8月10日にお
いて第1回目に作成されたLZH形式(LHA形式)の
圧縮データであることを意味している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本部側にお
いては、一定の時間内に大量の印字データを作成すべき
旨の要請に応えるなどの目的のため、複数の本部側端末
を設け、これらの複数の本部側端末でそれぞれ印字デー
タを生成する場合が存在する。
【0005】しかしながら、複数(たとえば2台)の本
部側端末を設けた場合において、上記のようなファイル
名を印字データに付与すると、2台の本部側端末が同一
のファイル名を付与することが想定される。より具体的
には、「拡張子」以外に「日付」と「回数」とのみを有
するファイル名でファイルを識別する場合においては、
異なる2台の本部側端末によってそれぞれ作成された互
いに異なる2つのファイルが同一のファイル名になるの
で、そのような2つのファイルを受け取った店舗側端末
は、これら2つのファイルが同一のファイルであるとの
誤まった認識を行うこととなる。この場合、このような
誤った認識に基づいて一方のファイルが他方のファイル
に上書きされてしまうこと等により、2つのファイルの
うちのいずれかのデータが消失する可能性がある。すな
わち、店舗側端末においてはこれらの2台の本部側端末
のそれぞれで作成された印字データが異なるものである
ことを認識できないため、データの上書きや更新ミスな
どが生じることになる。このように、複数の本部側端末
によってそれぞれ印字データを作成する場合において
は、店舗側端末でその印字データを読み込む際の誤認が
発生し、データが消失してしまうことがあるという問題
が存在する。
【0006】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、複数
の本部側端末において作成された各印字データを確実に
識別し、店舗側端末でその印字データを読み込む際の誤
認を防止し、データの消失を回避することが可能な商品
情報印字システム、およびそれに関連する技術を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の商品情報印字システムは、商品情
報に関する印字を行う商品情報印字システムであって、
店舗向けの印字データを作成する複数の本部側端末と、
前記複数の本部側端末において作成された前記印字デー
タを読み込む少なくとも1つの店舗側端末と、を備え、
前記印字データに付与されるファイル名は、前記複数の
本部側端末のいずれによって作成された印字データであ
るかを識別する識別子を含むことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の商品情報印字システム
は、請求項1に記載の商品情報印字システムにおいて、
前記印字データに付与されるファイル名は、前記印字デ
ータの前記複数の本部側端末毎の作成回数または前記印
字データの作成時期を識別する識別子を含むことを特徴
とする。
【0009】請求項3に記載の商品情報印字システム
は、請求項1または請求項2に記載の商品情報印字シス
テムにおいて、前記少なくとも1つの店舗側端末は、複
数の店舗のそれぞれに設けられた複数の店舗側端末であ
って、前記印字データに付与されるファイル名は、前記
複数の店舗のうちのいずれの店舗向けの印字データであ
るかを識別する識別子を含むことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の商品情報印字システム
は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の商品情
報印字システムにおいて、前記複数の本部側端末と前記
少なくとも1つの店舗側端末とは通信ネットワークによ
り接続されており、前記少なくとも1つの店舗側端末
は、新規に作成された印字データである新規データを格
納する店舗側新規データ格納部を有し、前記複数の本部
側端末は、前記新規データを前記少なくとも1つの店舗
側端末に向けて前記通信ネットワークを介して転送し、
当該転送された新規データは、前記店舗側新規データ格
納部に格納されることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の商品情報印字システム
は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の商品情
報印字システムにおいて、前記複数の本部側端末と前記
少なくとも1つの店舗側端末とは通信ネットワークによ
り接続されており、前記複数の本部側端末は、新規に作
成された印字データである新規データを格納する本部側
新規データ格納部を有し、前記少なくとも1つの店舗側
端末は、前記本部側新規データ格納部に前記新規データ
が存在することを前記通信ネットワークを介して検知
し、前記検知された前記新規データを前記通信ネットワ
ークを介して前記少なくとも1つの店舗側端末に転送す
ることを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の商品情報印字システム
は、請求項5に記載の商品情報印字システムにおいて、
前記複数の本部側端末は、前記本部側新規データ格納部
に格納された前記新規データのうち前記少なくとも1つ
の店舗側端末への転送が完了した新規データを消去する
ことを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の商品情報印字システム
は、請求項5に記載の商品情報印字システムにおいて、
前記少なくとも1つの店舗側端末は、前記本部側新規デ
ータ格納部に格納された前記新規データのうち前記少な
くとも1つの店舗側端末への転送が完了した新規データ
を消去することを特徴とする。
【0014】請求項8に記載の商品情報印字システム
は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載に記載の
商品情報印字システムにおいて、本部側に設けられた本
部側メール送信手段と、インターネットを介して前記本
部側メール送信手段からのメールを受信する店舗側に設
けられた店舗側メール受信手段と、を有する電子メール
システム、をさらに備え、前記本部側メール送信手段
は、新規な印字データを前記複数の本部側端末が作成し
た旨の電子メールを前記店舗側メール受信手段に向けて
送信することを特徴とする。
【0015】請求項9に記載の商品情報印字システム
は、請求項8に記載の商品情報印字システムにおいて、
本部側メール送信手段は、前記新規な印字データを前記
電子メールに添付して送信することを特徴とする。
【0016】また、請求項10に記載の記録媒体は、コ
ンピュータを、商品情報に関する印字を行う商品情報印
字システムにおいて店舗向けの印字データを作成する本
部側端末であって、複数の本部側端末のいずれによって
作成された印字データであるかを識別する識別子を含む
ファイル名を前記印字データに付与する本部側端末とし
て機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
【0017】さらに、請求項11に記載の印字データ授
受方法は、商品情報に関する印字を行う商品情報印字シ
ステムにおける印字データ授受方法であって、店舗向け
の印字データを複数の本部側端末において作成する工程
と、前記印字データのファイル名として、前記複数の本
部側端末のいずれによって作成された印字データである
かを識別する識別子を含むファイル名を付与する工程
と、少なくとも1つの店舗側端末において前記ファイル
名が付与された印字データを読み込む工程と、を含むこ
とを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】<A.実施形態> <A1.構成概要>図1は、本発明の実施形態に係るP
OPシステム1Aの構成の一例を示す図である。このP
OPシステム1Aは、POP広告を印字するPOPシス
テムであり、商品情報に関する印字を行う商品情報印字
システムの一例である。
【0019】図1に示すように、このPOPシステム1
Aは、店舗向けの印字データを作成する複数(ここでは
2つ)の本部側端末10a,10b(総称する場合は本
部側端末10とも称する)と、これらの本部側端末10
a,10bにおいて作成された印字データを読み込む店
舗側端末20a,20b,...(総称する場合は店舗側
端末20とも称する)とを備える。
【0020】本部側端末10a,10bは、いずれも本
部Cに設けられており、一方、各店舗側端末20a,2
0b,...は、複数の店舗A1,A2,...のそれぞれに
設けられている。また、これらの複数の本部側端末10
と複数の店舗側端末20とは通信ネットワークNにより
互いに接続されている。
【0021】ここで、通信ネットワークNとは、データ
伝送を行う通信回線網であり、具体的には、インターネ
ット、LAN、WAN、CATVなどの、電気通信回線
(光通信回線を含む)により構成される各種の通信回線
網である。ネットワークに対する接続形態は、専用回線
などを利用した常時接続であってもよいし、アナログ回
線あるいはデジタル回線(ISDN)などの電話回線を
利用したダイアルアップ接続などの一時的な接続のいず
れであってもよい。また、その伝送方式は、無線方式お
よび有線方式のいずれであってもよい。
【0022】図2は、各本部側端末10および各店舗側
端末20のハードウエア構成を表す概念図である。これ
らの端末10,20は、それぞれ、CPU2、半導体メ
モリおよびハードディスクなどを含む格納部3、各種の
記録媒体9から情報を読み出すメディアドライブ4、モ
ニタなどを含む表示部5、キーボートおよびマウスなど
を含む入力部6を備えるコンピュータシステムである。
CPU2は、バスラインBLおよび入出力インターフェ
ースIFを介して、格納部3、メディアドライブ4、表
示部5、入力部6などに接続されている。また、メディ
アドライブ4は、CD−ROM、DVD(Digital Vers
atile Disk)、フレキシブルディスクなどの可搬性の記
録媒体9からその中に記録されている情報を読み出す。
このコンピュータシステムは、プログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な可搬性記録媒体9からそのプ
ログラムを読み込むことによって、後述するようなファ
イル名の付与機能等を有する本部側端末10や、各ファ
イル名が付された印字データを識別して取り込む各種処
理を行う店舗側端末20として動作する。
【0023】再び図1を参照する。これらの本部側端末
10a,10bは、それぞれ、印字データ作成部11を
有しており、この印字データ作成部11によって店舗向
けの印字データが作成される。また、作成された印字デ
ータには、所定のファイル名が付与される。このファイ
ル名については後述する。
【0024】そして、これらの本部側端末10a,10
bは、新規に作成された印字データ(以下、「新規デー
タ」とも称する)を店舗側端末20に向けて通信ネット
ワークNを介して転送する。
【0025】一方、店舗側端末20は、新規に作成され
た印字データ(「新規データ」)を格納する店舗側新規
データ格納部22を有している。この店舗側新規データ
格納部22は、本部側端末10a,10bのそれぞれか
ら転送されてきた新規データを格納する。具体的には、
ハードディスク(格納部3)内の特定のフォルダ(ない
しディレクトリ)を店舗側新規データ格納部22として
指定しておき、本部側端末10から転送されてきた新規
データをそのフォルダ内に格納することができる。
【0026】なお、本部側端末10a,10bは、それ
ぞれ、自他端末の識別記号として、コンピュータ名「CE
NTER01」、「CENTER02」を有しており、店舗側端末20
a,20b,...は、それぞれ、自他端末の識別記号と
して、コンピュータ名「SHOP0001」,「SHOP000
2」,...を有している。
【0027】また、各店舗側端末20a,20b,...
は、本部側端末10a,10bから転送されてきた印字
データを受信した後、当該受信された印字データを用い
てPOP広告の印字動作を行う。なお、このPOP広告
の印字動作は、詳細には、各店舗に設けられた印字装置
(図示せず)などにより行われる。
【0028】<A2.ファイル名について>次に、上記
の印字データに付与されるファイル名について説明す
る。図3は、ファイル名の一例を示す図である。ここで
は、各種の情報を表す複数のデータが1つの圧縮ファイ
ルとしてまとめられたデータを印字データとして取り扱
う場合を想定する。図3においては、印字データのファ
イルFL1,FL2,FL3,FL4,...のそれぞれ
に、ファイル名FN1,FN2,FN3,FN4,...
が付与されている。
【0029】これらの各ファイル名FN1,FN2,F
N3,FN4,...は、それぞれ、「日付」、「回
数」、「コンピュータ名」、「拡張子」の各項目を含
む。
【0030】ここで、「日付」はそのファイルの作成時
期(具体的にはファイルの作成年月日)を表し、「回
数」はその日における本部側端末(各送信元コンピュー
タ)10a,10bごとの印字データの作成回数を表
し、「コンピュータ名」は本部側端末(送信元コンピュ
ータ)10a,10bのコンピュータ名を表し、「拡張
子」はファイルのタイプを表す。これらの各項目は、各
項目毎の桁数が予め定められており、その桁位置を考慮
することにより各項目の情報を読みとることが可能であ
る。ここでは、「日付」、「回数」、「コンピュータ
名」、「拡張子」の各項目を、それぞれ、8桁、2桁、
8桁、3桁として定め、各項目を桁数によって区別する
ものとするが、各項目をハイフン(-)などの区切り記
号により区別してもよい。各ファイル名は、上記のよう
な所定のルールに基づき、各本部側端末10によって自
動的に決定される。
【0031】ここで、ファイル名FN1について具体的
に説明する。ファイル名FN1「2000081001CENTER01.L
ZH」のうち、最初の8桁の数字「20000810」は、そのフ
ァイルFL1が西暦2000年08月10日に作成され
たファイルであることを意味する。そして、次の2桁の
数字「01」は、そのファイルFL1がその日のうちの第
1回目に作成されたファイルであることを意味し、さら
に次の8桁の記号「CENTER01」はそのファイルの送信元
がコンピュータ名「CENTER01」が付された本部側端末1
0aであることを意味する。また、ピリオド(.)の後
の、3桁の記号「LZH」はLZH形式(LHA形式)の
圧縮形式で圧縮されたファイルであることを意味する。
【0032】なお、ファイル名FN1が付与されたファ
イルFL1は、レイアウト名称ファイル(「A4ヨコ.np
d」)、POPデータファイル(「20000810.cs
v」)、...などの各種の情報を表す複数のデータが1つ
の圧縮ファイルとしてまとめられたものである。また、
これらの複数のデータの中には、各データがどの店舗を
対象にしたデータであるかを明示する情報が格納されて
おり、これにより、各店舗は自店舗宛の情報であること
を確認することが可能である。
【0033】また、同様に、ファイル名FN2「200008
1001CENTER02.LZH」は、ファイルFL2が西暦2000
年08月10日に作成されたファイルであり、そのファ
イルFL2の送信元がコンピュータ名「CENTER02」が付
された本部側端末10bであり、かつ、そのファイルF
L2が本部側端末10bについてその日の1回目に作成
されたファイルであることを意味する。さらに、ファイ
ル名FN3,FN4についても同様にして、各項目
(「日付」、「回数」、「コンピュータ名」)の内容を
認識することができる。なお、ファイル名FN2,FN
3,FN4,...が付与されたファイルFL2,FL
3,FL4,...は、ファイルFN1と同様に、それぞ
れ、各種の情報を表す複数のデータが1つの圧縮ファイ
ルとしてまとめられたものである。
【0034】ここで、「コンピュータ名」は本部側端末
10を識別するための識別子として機能する。この場
合、「回数」としては、複数の本部側端末10a,10
bを統合して連番を付与する必要はなく、各送信元コン
ピュータ(各本部側端末10)ごとにカウント(計数)
される作成回数とすればよい。
【0035】たとえば、図3においては、ファイル名F
N1,FN2は、いずれも「日付」、「回数」ともに同
一であるが、「コンピュータ名」が相違しているため、
ファイルFL1,FL2とが互いに異なるファイルであ
ることを認識できる。
【0036】このように、本部側端末10a,10bに
おいて作成された印字データに付与されるファイル名F
N1,FN2,FN3,FN4,...は、2つの本部側
端末10a,10bのいずれによって作成された印字デ
ータであるかを識別する識別子(ここではコンピュータ
名)を含むので、2つの本部側端末10a,10bにお
いて作成された各印字データを確実に識別することが可
能である。したがって、店舗側端末でその印字データを
読み込む際に生じ得る誤認(上述)を防止し、データの
消失を回避することができる。
【0037】また、「日付」は、印字データの作成時期
を識別する識別子として機能し、「回数」は、所定の期
間内(ここでは1日)における複数の店舗側端末毎の印
字データの作成回数を識別する識別子として機能する。
ここにおいて、上記のファイル名FN1,FN2,FN
3,FN4,...は、複数の本部側端末のいずれによっ
て作成された印字データであるかを識別する識別子
(「コンピュータ名」)に加えて、これらの識別子「日
付」および「回数」を含むので、容易かつ確実に複数の
印字データを識別することができる。
【0038】また、上述したような誤認を防止するため
には「回数」を複数の本部側端末10a,10bを統合
して連番として付与することも考えられるが、そのよう
な連番を付与しようとすると、他の店舗側端末20との
同期を取る必要があるなどの困難性が生じる。一方、こ
の実施形態に示すように、「回数」として、各店舗側端
末20a,20b,...毎のその日における印字データ
の作成回数をカウント(計数)する場合(端的には、
「回数」を「コンピュータ名」と組み合わせてカウント
する場合)には、複数の本部側端末10a,10bを統
合して連番を付与する場合に要求される他の店舗側端末
20との同期を取る必要が無くなるため、そのカウント
処理が容易になる。このように、この実施形態のような
ファイル名を付与することにより、各印字データに関す
る識別力を容易に高めることができる。また、この実施
形態においては、さらに「日付」をも含むファイル名が
用いられているので、別日に作成されたファイルと誤認
することも無くなるので、さらに高い識別力を得ること
ができる。
【0039】なお、上記においては、「コンピュータ
名」に加えて「日付」および「回数」の両方をファイル
名に含む場合について説明しているが、「コンピュータ
名」に加えて「日付」および「回数」のうちいずれか一
方のみをファイル名に含んでいてもよい。
【0040】<A3.動作>次に、このPOPシステム
1Aにおける印字データ授受動作について、図1を再び
参照しながら説明する。
【0041】まず、本部側端末10a,10bにおい
て、新規な印字データの作成動作が行われる。本部側端
末10a,10bは、それぞれの印字データ作成部11
を用いて、ファイルFL1(印字データ)を作成する。
【0042】具体的には、本部側端末10aの印字デー
タ作成部11は、図3に示すように、POP広告におけ
る印字データのレイアウト内容がレイアウト(A4横、
B5縦など)毎に記述されているレイアウト名称ファイ
ル(「A4ヨコ.npd」)や、各商品に関する詳細なPOPデ
ータが記述されているPOPデータファイル(「200008
10.csv」)、...などの複数の種類の内容のファイルを
LZH形式の圧縮形式で圧縮して一つにまとめることに
より、印字データとしてのファイルFL1を作成する。
そして、作成したこのファイルFL1にファイル名FN
1を付与する。このファイル名FN1は、上述したルー
ルに基づいて、「2000081001CENTER01.LZH」として決定
される。つぎに、このファイルFL1は、各店舗A1,
A2,...の店舗側端末20a,20b,...のそれぞれ
に対して通信ネットワークNを介して転送される。各店
舗側端末20は、それぞれの店舗側新規データ格納部2
2において、転送されてきたファイルFL1を格納す
る。これにより、各店舗側端末20は、ファイルFL1
を読み込むことになる。
【0043】また、同様に、本部側端末10b(図1)
の印字データ作成部11は、複数の種類の内容のファイ
ルをLZH形式の圧縮形式で圧縮して一つにまとめるこ
とにより、ファイルFL1とは異なる内容のファイルF
L2を作成し、ファイル名FN2「2000081001CENTER0
2.LZH」を付与する。そして、このファイルFL2は各
店舗A1,A2,...の各店舗側端末20a,20
b,...のそれぞれに対して通信ネットワークNを介し
て転送される。ファイルFL2を受信した各店舗側端末
20は、それぞれの店舗側新規データ格納部22におい
て、このファイルFL2を格納する。
【0044】さらに、同様にして、本部側端末10aに
よって作成されたファイルFL3と、本部側端末10b
によって作成されたファイルFL4とが、各店舗側端末
20a,20b,...のそれぞれに対して通信ネットワ
ークNを介して転送される。
【0045】以上の動作により、各店舗側端末20a,
20b,...の店舗側新規データ格納部22のそれぞれ
において、4つのファイルFL1,FL2,FL3,F
L4が格納される。
【0046】一方、これら4つのファイルを受信した各
店舗側端末20は、これらの受信ファイルに対して所定
の処理を行う。ここでは、これらの受信された圧縮形式
のファイルを所定の取込先フォルダ内において展開する
処理を行う。より具体的には、受信したファイルFL1
について、所定の取込先フォルダ内においてファイル名
FN1を有するフォルダをさらに作成し、作成したその
フォルダ内において圧縮状態のファイルFL1を解凍す
る。これにより、圧縮状態のファイルFL1として1つ
にまとめられていた複数のデータが複数のファイルとし
て展開される。同様に、ファイルFL2についても、所
定の取込先フォルダ内においてファイル名FN2を有す
るフォルダをさらに作成し、作成したそのフォルダ内に
おいてその圧縮ファイルFL2を解凍する。ファイルF
L3,FL4についても同様である。
【0047】その後、各店舗側端末20a,20
b,...において受信され、さらに展開処理が行われた
各印字データを用いて、各店舗A1,A2,...のそれ
ぞれにおいて、POP広告が作成される。
【0048】また、各店舗側端末20a,20b,...
は、店舗側新規データ格納部22に格納された新規デー
タのうち、上記の展開処理が完了した新規データを消去
する。これにより、不要となった新規データに関する圧
縮ファイルが消去されるので、店舗側新規データ格納部
22を有効に活用することができる。
【0049】ここにおいて、これら4つのファイルのフ
ァイル名は、複数の本部側端末のいずれによって作成さ
れた印字データであるかを識別する識別子(コンピュー
タ名)を含むので、各店舗側端末20は、これら4つの
ファイルをいずれも異なるファイル(印字データ)であ
るとして確実に識別することができる。したがって、上
記の展開処理を行うにあたっても、同一データであると
の誤認によるデータの上書きなどに伴うデータの消失を
有効に防止できる。
【0050】また、本部側端末10a,10bは、新規
データである各ファイルFL1,FL2,FL3,FL
4を店舗側端末20a,20b,...に向けて通信ネッ
トワークNを介して転送し、当該転送された新規データ
は、店舗側新規データ格納部22に自動的に格納され
る。したがって、本部側端末10a,10bにおける新
規データの転送忘れを防止し、各店舗側端末20におい
て新規データを確実に読み込むことが可能である。
【0051】<B.変形例> <B1.ファイル名について>上記実施形態において
は、本部側端末10a,10bのいずれによって作成さ
れた印字データであるかを識別する識別子として、「コ
ンピュータ名」を例示したが、これに限定されず、たと
えば、IPアドレスなどであってもよい。
【0052】また、上記実施形態においては、ファイル
名が、「日付」、「回数」、「コンピュータ名」などの
識別子を含む場合について説明したが、これに限定され
ない。たとえば、これらに加えて、複数の店舗のうちの
いずれの店舗向けの印字データであるかを識別する識別
子(新規データの転送先の名称等)を含むものであって
もよい。これによれば、いずれの店舗向けの印字データ
であるかを確実に識別することが可能である。したがっ
て、店舗側端末20で印字データを読み込む際の誤認を
防止し、データの消失を回避することができる。
【0053】図4は、そのようなルールに基づいて各フ
ァイル(印字データ)FL11,FL12に付与された
ファイル名FN11,FN12について説明する図であ
る。各ファイル名FN11,FN12は、それぞれ、
「日付」、「回数」、「本部側コンピュータ名」、「店
舗側コンピュータ名」、「拡張子」の各項目を含んでい
ある。
【0054】このうち、「日付」はそのファイルが作成
された年月日を表し、「本部側コンピュータ名」は本部
側端末(送信元コンピュータ)のコンピュータ名を表
し、「店舗側コンピュータ名」は店舗側端末(送信先コ
ンピュータ)のコンピュータ名を表す。また、「回数」
はその日の各送信元コンピュータごと、かつ、送信先コ
ンピュータごとの印字データの合計作成回数を表す。ま
た、「日付」、「回数」、「本部側コンピュータ名」、
「店舗側コンピュータ名」、「拡張子」の各項目は、そ
れぞれ、8桁、2桁、8桁、8桁、3桁として定められ
ているものとする。各ファイル名は、このようなルール
に基づいて各本部側端末10によって自動的に決定され
る。
【0055】ここで、ファイル名FN11「2000081001
CENTER01SHOP0001.LZH」について具体的に説明する。ま
ず、ファイル名FN11の最初の8桁の数字「2000081
0」は、そのファイルFL11が西暦2000年08月
10日に作成されたファイルであることを意味する。そ
して、次の2桁の数字「01」は、そのファイルFL11
がその日のうちの第1回目に作成されたファイルである
ことを意味する。さらに次の8桁の記号「CENTER01」は
そのファイルFL11の送信元がコンピュータ名「CENT
ER01」が付された本部側端末10aであることを意味
し、その次の8桁の記号「SHOP0001」はそのファイルF
L11の送信先がコンピュータ名「SHOP0001」が付され
た店舗側端末20aであることを意味する。この送信先
のコンピュータ名「SHOP0001」は店舗A1に設置されて
いるので、コンピュータ名「SHOP0001」を送信先のコン
ピュータ名として指定することは、店舗A1向けの新規
データである旨を表示することを意味するものとなる。
また、回数「01」は、詳細には、そのファイルが本部側
端末10aにおいて店舗A1向けのデータとしてその日
のうち第1回目に作成されたファイルであることを意味
する。
【0056】また、同様に、ファイル名FN12「2000
081001CENTER01SHOP0002.LZH」について、その最初の8
桁の数字「20000810」は、そのファイルFL12が西暦
2000年08月10日に作成されたファイルであるこ
とを意味し、次の2桁の数字「01」は、そのファイルF
L12がその日のうちの第1回目に作成されたファイル
であることを意味する。さらに次の8桁の記号「CENTER
01」はそのファイルFL12の送信元がコンピュータ名
「CENTER01」が付された本部側端末10aであることを
意味し、その次の8桁の記号「SHOP0002」はそのファイ
ルFL12の送信先がコンピュータ名「SHOP0002」が付
された店舗側端末20bであることを意味する。この送
信先のコンピュータ名「SHOP0002」は店舗A2に設置さ
れているので、コンピュータ名「SHOP0002」を送信先の
コンピュータ名として指定することは、店舗A2向けの
新規データである旨を表示することを意味するものとな
る。また、回数「01」は、詳細には、そのファイルが本
部側端末10aにおいて「店舗A2向け」のデータとし
てその日のうち第1回目に作成されたファイルであるこ
とを意味する。
【0057】ここにおいて、このようなルールに基づい
て印字データに付与されるファイル名は、複数の本部側
端末のいずれによって作成された印字データであるかを
識別する識別子(送信元のコンピュータ名など)や、複
数の店舗のうちのいずれの店舗向けの印字データである
かを識別する識別子(送信先のコンピュータ名など)を
含んでいるため、各印字データについて、2つの本部側
端末10a,10bのいずれにおいて作成された印字デ
ータであるのかということや、いずれの店舗向けの印字
データであるのかということを確実に識別することが可
能である。したがって、店舗側端末20で印字データを
読み込む際の誤認を防止し、データの消失を回避するこ
とができる。また、このようなファイル名は、各店舗毎
に対して異なる印字データを本部側端末10から転送す
る場合に特に有用である。
【0058】なお、ここでは「回数」は、各本部側端末
毎、かつ、対象店舗毎に、計数された印字データの作成
回数を意味するものとしていたが、対象店舗の区別をす
ることなく各本部側端末毎に計数された印字データの作
成回数を意味するものとして規定してもよい。
【0059】また、ファイル名としてその他の識別子を
用いることが可能である。たとえば、上記の「店舗側コ
ンピュータ名」の代わりに「店舗名」を付与してもよ
い。具体的には、店舗名「A1」、「A2」などを上記
のコンピュータ名の代わりに付与すればよい。また、複
数の店舗の全てに対して共通の印字データを転送する場
合には、その「店舗名」として、「全店舗」(あるいは
「共通」)などの名称を用いることもできる。この場
合、「回数」などの識別子と併せてファイル名を形成す
ることにより、ファイル名に関する高い識別力を簡易に
得ることが可能である。
【0060】あるいは、「店舗側コンピュータ名」の代
わりに「地域名」を付与してもよい。この「地域名」
は、多数の店舗を複数の地域に分類しておき、各地域に
含まれる少なくとも1つの店舗を印字データの転送先と
して指定する場合において特に有用である。
【0061】さらに、上記においては、複数のファイル
を1つにまとめた圧縮ファイルとして新規データの授受
を行う場合について説明したが、圧縮ファイル内に格納
されていた複数のファイルのそれぞれを新規データとし
て授受する場合についても本発明を適用することができ
る。具体的には、POPデータファイル(図3)を単独
で印字データとして送受信を行う場合などにおいて、P
OPデータファイルであることを示す識別子(たとえ
ば、「-POPDATA」)に加えて、「日付」、「回数」、
「コンピュータ名」などの識別子をも含むファイル名
(たとえば、「2000081001CENTER01-POPDATA.csv」)を
付与することができる。このようなファイル名を付与す
ることにより、上記と同様の効果を得ることが可能であ
る。
【0062】<B2.店舗側端末20側の事情を考慮す
る場合>上記実施形態においては、本部側端末10によ
って作成された新規データが、本部側端末10により決
定されたタイミングで各店舗側端末20に転送される場
合を例示したが、これに限定されず、転送タイミングを
各店舗側端末20が決定してもよい。たとえば、本部側
端末10において新規に作成された印字データ(すなわ
ち新規データ)が存在することを店舗側端末20によっ
て検知し、各店舗側端末20に転送するようにしてもよ
い。これによれば、店舗側端末20側の事情に応じて新
規データを読み込むことが可能になる。
【0063】図5は、そのような構成を有するPOPシ
ステム1Bを示す図である。POPシステム1Bは、P
OPシステム1A(図1)に類似する構成を有してお
り、以下では、相違点を中心に説明する。
【0064】これらの本部側端末10a,10bは、そ
れぞれ、印字データ作成部11において新規に作成され
た印字データ(新規データ)を格納する本部側新規デー
タ格納部12をさらに有している。本部側端末10a,
10bにおいて作成された新規データは、店舗側端末2
0a,20b,...に向けて直後に転送されるのではな
く、一旦、本部側新規データ格納部12に格納される。
具体的には、ハードディスク(格納部3)内の特定のフ
ォルダ(ないしディレクトリ)を本部側新規データ格納
部12として指定しておき、印字データ作成部11にお
いて新規に作成された新規データをそのフォルダ内に格
納することができる。
【0065】一方、店舗側端末20a,20b,...
は、それぞれ、本部側新規データ格納部12に存在する
新規データを検知する新規データ検知部23を有してい
る。各店舗側端末20a,20b,...の新規データ検
知部23は、本部側新規データ格納部12に新規データ
が存在することを通信ネットワークNを介して検知す
る。検知のタイミングとしては、店舗側端末20の起動
時、一定時間毎、のような定期的なタイミングを設定す
ることもでき、さらには、操作者の都合等をも考慮した
不定期なタイミングを設定することも可能である。そし
て、所定のタイミングの検知動作において新規データが
検知された場合には、検知されたその新規データを通信
ネットワークNを介してその店舗側端末20a,20
b,...に転送する。
【0066】この場合、店舗側端末20は、本部側新規
データ格納部12に存在する新規データを通信ネットワ
ークを介して検知し、検知された新規データは通信ネッ
トワークNを介してその店舗側端末20に転送されるの
で、新規データの転送忘れを防止して、店舗側端末20
において新規データを確実に読み込むことが可能であ
る。また、店舗側端末20の事情に応じて、新規データ
の検知動作を行うことが可能である。具体的には、店舗
側端末20の稼働時間や負荷状況に応じて、新規データ
の転送時期を決定することが可能である。このように、
本部側端末10a,10bから一方的に新規データが転
送されてくる場合に比べて、店舗側端末20側の事情を
考慮した柔軟な対応が可能になる。
【0067】さらに、本部側端末10a,10bは、本
部側新規データ格納部12に格納された新規データのう
ち店舗側端末20への転送が完了した新規データを消去
する。具体的には、転送対象となる全ての店舗側端末2
0への転送が完了した時点で、本部側新規データ格納部
12内の新規データを消去する。このように、不要とな
った新規データを消去することにより、本部側新規デー
タ格納部12を有効に活用することができる。
【0068】なお、ここでは、転送が完了した新規デー
タの消去は、本部側端末10a,10bが行うものとし
たが、これに限定されず、店舗側端末20a,20
b,...のそれぞれが行ってもよい。たとえば、各店舗
毎に異なる印字データが転送される場合において、自己
のみを転送対象とする印字データをその店舗側端末20
a,20b,...のそれぞれが、その転送が完了した時
点で、本部側新規データ格納部12内の新規データを消
去するようにしてもよい。このようにして、不要となっ
た新規データを消去することにより、本部側新規データ
格納部12を有効に活用することも可能である。
【0069】<B3.メール通知機能を付加する場合>
つぎに、新規データが作成された旨の通知を電子メール
を用いて行う場合について説明する。
【0070】図6は、そのような構成を有するPOPシ
ステム1Cを示す図である。POPシステム1Cは、P
OPシステム1A(図1)に類似する構成を有してお
り、以下では、相違点を中心に説明する。
【0071】本部側端末10a,10bは、それぞれ、
本体側メール送信部14を有している。また、本部側端
末10a,10bは、メール受信機能をも有しており、
メールクライアントとして機能する。一方、店舗側端末
20a,20b,...は、それぞれ、店舗側メール受信
部24を有している。また、本部側端末10a,10b
は、メール受信機能をも有しており、メールクライアン
トとして機能する。さらに、通信ネットワークN(具体
的にはインターネット)にはメールサーバ34が接続さ
れており、このメールサーバ34と各メールクライアン
トとの通信を介して、電子メールの授受を行うことが可
能である。
【0072】このように、このPOPシステム1Cは、
本部側に設けられた本体側メール送信部14と店舗側に
設けられた店舗側メール受信部24とを有する電子メー
ルシステムをさらに備えている。
【0073】そして、本部側メール送信部14は、新規
データを本部側端末10が作成した旨の電子メールを店
舗側メール受信部24に向けて送信する。一方、店舗側
メール受信部24はその電子メールを受信することによ
り、新規データが作成された旨を知得することができ
る。したがって、このメール通知に応じて、本部側端末
10の印字データ作成部11において作成された新規デ
ータを読み込む処理を行うことが可能である。
【0074】この場合、メール通知により、新規データ
が作成された旨を知得することができるので、新規デー
タの転送忘れを防止することが可能である。
【0075】さらには、本部側メール送信部14は、電
子メールによって新規データが作成された旨の通知を行
うだけでなく、新規な印字データを上記の電子メールに
添付して送信してもよい。この場合には、実体ファイル
をも同時に電子メールによって送付することができるの
で、新規な印字データの転送忘れを防止するとともに、
転送されてきたファイルを所定のフォルダの中から検索
する必要がないので操作性が高い。
【0076】<B4.その他>上記実施形態において
は、本発明をPOPシステムに適用する場合について説
明したが、これに限定されず、その他の商品情報印字シ
ステム(例えば、商品に貼付するラベルの印字を行うラ
ベル印字システム)などにも適用することが可能であ
る。
【0077】また、上記実施形態においては、商品情報
印字システムにおける印字データの授受を通信ネットワ
ークNを介して行う場合を例示したが、これに限定され
ない。たとえば、本部側端末10a,10bにおいて作
成された印字データをフレキシブルディスクなどの読み
書き可能な可搬性記録媒体に記録し、各店舗側端末20
a,20b,...においてその印字データが書き込まれ
た可搬性記録媒体からその印字データを読み込むように
してもよい。この場合であっても、上述のような各ルー
ルに基づいて付与されたファイル名を用いることによ
り、複数の本部側端末10a,10bによって作成され
た各印字データを確実に識別することが可能である。
【0078】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の商品情
報印字システムによれば、複数の本部側端末において作
成された印字データに付与されるファイル名は、複数の
本部側端末のいずれによって作成された印字データであ
るかを識別する識別子を含むので、複数の本部側端末に
おいて作成された各ファイルを確実に識別することが可
能である。したがって、店舗側端末でその印字データを
読み込む際の誤認を防止し、データの消失を回避するこ
とができる。
【0079】請求項2に記載の商品情報印字システムに
よれば、印字データに付与されるファイル名は、印字デ
ータの複数の本部側端末毎の作成回数または印字データ
の作成時期を識別する識別子を含むので、複数の本部側
端末において作成された各ファイルを容易かつ確実に識
別することが可能である。したがって、店舗側端末でそ
の印字データを読み込む際の誤認を防止し、データの消
失を回避することができる。
【0080】請求項3に記載の商品情報印字システムに
よれば、印字データに付与されるファイル名は、複数の
店舗のうちのいずれの店舗向けの印字データであるかを
識別する識別子を含むので、いずれの店舗向けの印字デ
ータであるかを確実に識別することが可能である。した
がって、店舗側端末でその印字データを読み込む際の誤
認を防止し、データの消失を回避することができる。
【0081】請求項4に記載の商品情報印字システムに
よれば、複数の本部側端末は、新規データを少なくとも
1つの店舗側端末に向けて通信ネットワークを介して転
送し、当該転送された新規データは、店舗側新規データ
格納部に格納されるので、新規データの転送忘れを防止
して、少なくとも1つの店舗側端末において新規データ
を確実に読み込むことが可能である。
【0082】請求項5に記載の商品情報印字システムに
よれば、少なくとも1つの店舗側端末は、本部側新規デ
ータ格納部に新規データが存在することを通信ネットワ
ークを介して検知し、検知された新規データを通信ネッ
トワークを介して少なくとも1つの店舗側端末に転送す
るので、新規データの転送忘れを防止して、少なくとも
1つの店舗側端末において新規データを確実に読み込む
ことが可能である。
【0083】請求項6に記載の商品情報印字システムに
よれば、複数の本部側端末は、本部側新規データ格納部
に格納された新規データのうち少なくとも1つの店舗側
端末への転送が完了した新規データを消去するので、本
部側新規データ格納部を有効に活用することができる。
【0084】請求項7に記載の商品情報印字システムに
よれば、少なくとも1つの店舗側端末は、本部側新規デ
ータ格納部に格納された新規データのうち少なくとも1
つの店舗側端末への転送が完了した新規データを消去す
るので、店舗側新規データ格納部を有効に活用すること
ができる。
【0085】請求項8に記載の商品情報印字システムに
よれば、本部側メール送信手段は、新規な印字データを
複数の本部側端末が作成した旨の電子メールを店舗側メ
ール受信手段に向けて送信するので、新規な印字データ
の転送忘れを防止することが可能である。
【0086】請求項9に記載の商品情報印字システムに
よれば、本部側メール送信手段は、新規な印字データを
電子メールに添付して送信するので、新規な印字データ
の転送忘れを防止することが可能である。
【0087】請求項10に記載の記録媒体および請求項
11に記載の印字データ授受方法によれば、請求項1に
記載の発明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るPOPシステム1Aの
構成の一例を示す図である。
【図2】各本部側端末10および各店舗側端末20のハ
ードウエア構成を表す図である。
【図3】この実施形態に係るファイル名の一例を示す図
である。
【図4】変形例に係るファイル名を示す図である。
【図5】変形例に係るPOPシステム1Bを示す図であ
る。
【図6】他の変形例に係るPOPシステム1Cを示す図
である。
【図7】従来のファイル名の一例を示す図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C POPシステム 10,10a,10b 本部側端末 20,20a,20b 店舗側端末 A1,A2 店舗 C 本部 FL1〜4,FL11,FL12 ファイル FN1〜4,FN11,FN12 ファイル名 N 通信ネットワーク

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品情報に関する印字を行う商品情報印
    字システムであって、 店舗向けの印字データを作成する複数の本部側端末と、 前記複数の本部側端末において作成された前記印字デー
    タを読み込む少なくとも1つの店舗側端末と、を備え、 前記印字データに付与されるファイル名は、前記複数の
    本部側端末のいずれによって作成された印字データであ
    るかを識別する識別子を含むことを特徴とする商品情報
    印字システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の商品情報印字システム
    において、 前記印字データに付与されるファイル名は、前記印字デ
    ータの前記複数の本部側端末毎の作成回数または前記印
    字データの作成時期を識別する識別子を含むことを特徴
    とする商品情報印字システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の商品情
    報印字システムにおいて、 前記少なくとも1つの店舗側端末は、複数の店舗のそれ
    ぞれに設けられた複数の店舗側端末であって、 前記印字データに付与されるファイル名は、前記複数の
    店舗のうちのいずれの店舗向けの印字データであるかを
    識別する識別子を含むことを特徴とする商品情報印字シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の商品情報印字システムにおいて、 前記複数の本部側端末と前記少なくとも1つの店舗側端
    末とは通信ネットワークにより接続されており、 前記少なくとも1つの店舗側端末は、新規に作成された
    印字データである新規データを格納する店舗側新規デー
    タ格納部を有し、 前記複数の本部側端末は、前記新規データを前記少なく
    とも1つの店舗側端末に向けて前記通信ネットワークを
    介して転送し、当該転送された新規データは、前記店舗
    側新規データ格納部に格納されることを特徴とする商品
    情報印字システム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載の商品情報印字システムにおいて、 前記複数の本部側端末と前記少なくとも1つの店舗側端
    末とは通信ネットワークにより接続されており、 前記複数の本部側端末は、新規に作成された印字データ
    である新規データを格納する本部側新規データ格納部を
    有し、 前記少なくとも1つの店舗側端末は、前記本部側新規デ
    ータ格納部に前記新規データが存在することを前記通信
    ネットワークを介して検知し、前記検知された前記新規
    データを前記通信ネットワークを介して前記少なくとも
    1つの店舗側端末に転送することを特徴とする商品情報
    印字システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の商品情報印字システム
    において、 前記複数の本部側端末は、前記本部側新規データ格納部
    に格納された前記新規データのうち前記少なくとも1つ
    の店舗側端末への転送が完了した新規データを消去する
    ことを特徴とする商品情報印字システム。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の商品情報印字システム
    において、 前記少なくとも1つの店舗側端末は、前記本部側新規デ
    ータ格納部に格納された前記新規データのうち前記少な
    くとも1つの店舗側端末への転送が完了した新規データ
    を消去することを特徴とする商品情報印字システム。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記
    載に記載の商品情報印字システムにおいて、 本部側に設けられた本部側メール送信手段と、インター
    ネットを介して前記本部側メール送信手段からのメール
    を受信する店舗側に設けられた店舗側メール受信手段
    と、を有する電子メールシステム、をさらに備え、 前記本部側メール送信手段は、新規な印字データを前記
    複数の本部側端末が作成した旨の電子メールを前記店舗
    側メール受信手段に向けて送信することを特徴とする商
    品情報印字システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の商品情報印字システム
    において、 本部側メール送信手段は、前記新規な印字データを前記
    電子メールに添付して送信することを特徴とする商品情
    報印字システム。
  10. 【請求項10】 コンピュータを、商品情報に関する印
    字を行う商品情報印字システムにおいて店舗向けの印字
    データを作成する本部側端末であって、複数の本部側端
    末のいずれによって作成された印字データであるかを識
    別する識別子を含むファイル名を前記印字データに付与
    する本部側端末として機能させるためのプログラムを記
    録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 商品情報に関する印字を行う商品情報
    印字システムにおける印字データ授受方法であって、 店舗向けの印字データを複数の本部側端末において作成
    する工程と、 前記印字データのファイル名として、前記複数の本部側
    端末のいずれによって作成された印字データであるかを
    識別する識別子を含むファイル名を付与する工程と、 少なくとも1つの店舗側端末において前記ファイル名が
    付与された印字データを読み込む工程と、を含むことを
    特徴とする印字データ授受方法。
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