JP2000029800A - 自動送信装置 - Google Patents

自動送信装置

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JP2000029800A
JP2000029800A JP10200869A JP20086998A JP2000029800A JP 2000029800 A JP2000029800 A JP 2000029800A JP 10200869 A JP10200869 A JP 10200869A JP 20086998 A JP20086998 A JP 20086998A JP 2000029800 A JP2000029800 A JP 2000029800A
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JP10200869A
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Genya Soga
厳哉 曾我
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンピュータで作成される文書をそのファイ
ル形式に依存せず、しかも、ユーザに通信機器を意識さ
せないで複数の通信機能から適切なものを自動選択して
送信する自動送信装置を実現する。 【解決手段】 文書ファイルを作成したアプリケーショ
ンソフトウェアの実行が可能な環境を通信制御手段5に
持たせ、あらかじめ決められた記憶手段2に文書ファイ
ルが格納されたことを検出した場合、文書ファイルの形
式に応じたアプリケーションソフトウェアをプリントオ
プションをつけて自動起動し、当該アプリケーションソ
フトウェアによって文書ファイルをビットマップに変換
することにより、任意の文書ファイルを扱うことができ
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パソコン等の端
末装置の任意のアプリケーションソフトウェアで作成し
た、帳票類等の文書の配送を自動的に行う自動送信装置
に関するものであり、特に、送信すべき文書を作成した
アプリケーションソフトウェアに依存せずに送信を可能
とし、インタフェースを簡略にすることで既存のシステ
ムに容易に導入可能とし、文書あるいは文書ファイルを
転送可能な複数の通信手段を、ユーザが意識することな
く自動選択/統合可能とする自動送信装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図4は、たとえば特開平8−28699
1号公報に示された、従来の自動送信装置を示すブロッ
ク図である。図示の装置は、データの送信および受信を
自動的に行う自動送受信装置であり、パソコン等で作成
された文書ファイルを特定の記憶媒体の領域に格納し、
この自動送受信装置がこれを監視して、格納されたこと
を検出した場合にこれを送信するものが示されている。
【0003】図において、1は送信すべき文書ファイル
を作成する、パソコン等のコンピュータである。2はこ
のコンピュータ1で作成された文書ファイルを格納する
補助記憶部、3はコンピュータ1で作成された文書ファ
イルが出力される電話回線であり、4はコンピュータ1
に接続され、この電話回線3を通じてファクシミリ通信
を行う自動送受信装置である。
【0004】この自動送受信装置4内において、41は
コンピュータ1とのインタフェースをとるホストインタ
フェース制御部であり、42は文書ファイルが補助記憶
部2に格納されたか否かを監視する格納データ監視部、
43は文書ファイルをもとにファクシミリ通信を行うフ
ァクシミリ通信制御部である。なお、補助記憶部2もこ
の自動送受信装置4内に配置されている。
【0005】次に動作について説明する。コンピュータ
1で作成された文書ファイルは、自動送受信装置4のホ
ストインタフェース制御部41を介して補助記憶部2の
宛先に応じたフォルダに格納される。自動送受信装置4
の格納データ監視部42はこの補助記憶部2を監視して
おり、文書ファイルの格納が完了したことを確認する
と、当該文書ファイルを送信するようにファクシミリ通
信制御部43に指令する。この指令を受けたファクシミ
リ通信制御部43は、送信指令された対象となる文書フ
ァイルを、当該ファイルが格納されているフォルダに対
応した宛先に、電話回線3を介してファクシミリ送信す
る。
【0006】ここで、このコンピュータ1で作成される
文書は、多種多様なアプリケーションソフトウェアで作
成されるものであり、その文書ファイル形式は莫大な数
に上る。これを、たとえばファクシミリ通信用に供する
ためにビットマップに展開する場合には、それぞれのフ
ァイル形式毎に、それに対応した変換手段を用いて展開
を行っている。
【0007】なお、このような従来の自動送信装置に関
連する記載のある文献としては、上記特開平8−286
991号公報の外にも、たとえば、特開平4−4565
2号公報、特開平3−38965号公報、特開昭62−
263766号公報、特開平3−262268号公報、
特開平4−162871号公報、特開平7−79311
号公報、特開平4−140963号公報、特開平5−1
4666号公報などがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の自動送信装置は
以上のように構成されているので、コンピュータ1で作
成される文書ファイルの形式に制約を付けざるを得ず、
逆に制約を排除した場合には、幅広い文書ファイルの形
式に対応するための膨大なプログラムと処理能力が必要
となり、実用的な機器コストの達成がきわめて困難にな
るという課題があった。
【0009】また、たとえ対応する文書ファイルの形式
をいわゆるテキスト文書(キャラクタコードからのみな
る文書)に限定したとしても、フォントデータを保有
し、文書ファイルのビットマップ展開を自動送受信装置
4自体が実行するため、通常のファクシミリ装置に比べ
て、フォントデータを保持する記憶手段、ビットマップ
展開用の記憶手段、および、実用に耐えうる莫大な容量
の補助記憶部2が必要となるうえ、はるかに高い処理能
力が必要となるなどの課題もあった。
【0010】また、自動送受信装置4として、たとえば
パソコンにファクシミリモデムを接続したようなものを
想定した場合においても、ファクシミリ通信の制御を行
いながら、上述のビットマップ展開を実行することはか
なりの処理負荷をかけることになるうえ、多岐にわたる
文書ファイルの形式に対応する現実的な方式は確立され
ていないという課題もあった。
【0011】さらに、送信宛先を自動送受信装置4に伝
えることは、宛先対応のフォルダを割り当てる方法で対
応可能であるが、送信頻度が低い送信相手先に対応しよ
うとした場合、多数のディレクトリを作成する必要が生
じ、たとえば1度限りの送信しか行わないような宛先の
場合でも新規のフォルダを作成することが必要で、実用
に供するにはかなりの困難がともなうという課題もあっ
た。
【0012】さらに、既に複数の通信手段が構築されて
いるような場合、従来の装置では対応する仕組みがな
く、文書ファイルの送信に際して手動で通信手段を切り
替える必要があるため、システムを効率的に使用でき
ず、また操作するユーザにそのための知識と能力を要
し、新たな通信手段をシステムに追加するような場合に
も同様な問題が生じて、システムの拡張性に欠けるとい
った課題があった。
【0013】さらに、既存の自動送信機能を全く具備し
ていない通信手段を流用することができないという課題
もあった。
【0014】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、ほとんどすべてのアプリケーシ
ョンソフトウェアに対応することができ、かつ、当該シ
ステムで使用しているアプリケーションソフトウェアに
限定して通信制御手段にインストールすることによって
幅広いシステムヘの移植性を得るとともに、通信制御手
段の変換機能を必要最小限とすることができる自動送信
装置を得ることを目的とする。
【0015】また、この発明は、通信手段の構成をより
シンプルにすることができ、かつ処理負荷の分散をはか
ることができる自動送信装置を得ることを目的とする。
【0016】さらに、この発明は、コンピュータと通信
制御装置の間には、全く特別なインタフェースを必要と
せず、宛先別のディレクトリを割り当てる必要もなし
に、すべての宛先に対応することが可能な自動送信装置
を得ることを目的とする。
【0017】さらに、この発明は、業務の拡大、変更な
どによるシステム拡張や変更に柔軟に対応することが可
能な自動送信装置を得ることを目的とする。
【0018】さらに、この発明は通信手段、記憶手段に
関してもその拡張性が高い、自動送信装置を得ることを
目的とする。
【0019】さらに、自動送信機能を具備しない通信手
段への流用も可能な自動送信装置を得ることを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る自動送信
装置は、コンピュータ上で動作するアプリケーションソ
フトウェアにて生成される、当該アプリケーションソフ
トウェアに特有なファイル形式で記述された文書ファイ
ルを一旦記憶手段に格納し、その文書ファイルを作成し
たアプリケーションソフトウェアの実行が可能な環境を
有する通信制御手段によって、文書ファイルが記憶手段
に格納されたことが検出されると、その文書ファイルの
ファイル形式に応じたアプリケーションソフトウェアを
起動して所定の出力ファイルを作成するとともに、その
文書ファイルに含まれている送信先情報を抽出して、通
信手段より、その送信先情報で示される送信先に出力フ
ァイルの内容を送信するようにしたものである。
【0021】この発明に係る自動送信装置は、文書ファ
イルあるいは出力ファイルと送信先情報が入力されて、
その送信先情報で示される送信先に出力ファイルの内容
を送信する通信手段を複数備え、通信制御手段に通信経
路選択手段を設けて、これら複数の通信手段の中から使
用すべき通信手段を選択し、文書ファイルあるいは出力
ファイルより選択した送信すべき送信ファイルを、その
選択された通信手段より送信するようにしたものであ
る。
【0022】この発明に係る自動送信装置は、複数の異
なる通信方式に対応する複数の通信手段を備え、それら
の中の適切な通信手段を通信経路選択手段にて、送信先
情報をもとに選択するようにしたものである。
【0023】この発明に係る自動送信装置は、複数の通
信手段として、少なくともファクシミリ通信手段と電子
メール通信手段とを持たせたものである。
【0024】この発明に係る自動送信装置は、受信手段
で伝送路から受信したデータをもとに、送信先情報を含
む、特定のファイル形式で記述された文書ファイルを生
成してそれを記憶手段に一旦格納し、通信制御手段に
て、その文書ファイルが記憶手段に格納されたことが検
出されると、その文書ファイルに含まれている送信先情
報を抽出して、通信手段より、その送信先情報で示され
る送信先にその文書ファイルの内容を送信するようにし
たものである。
【0025】この発明に係る自動送信装置は、伝送路か
ら受信したデータをもとに受信手段が生成した文書ファ
イルと、コンピュータ上でアプリケーションソフトウェ
アによって生成された文書ファイルとを、共通の記憶手
段に格納するようにしたものである。
【0026】この発明に係る自動送信装置は、出力ファ
イルの形式とアプリケーションソフトウェアあるいは受
信手段が生成する文書ファイルの形式が一致する場合、
そのファイル形式に対応するアプリケーションソフトウ
ェアを起動しないようにしたものである。
【0027】この発明に係る自動送信装置は、コンピュ
ータ、記憶手段、通信制御手段、および通信手段の間
を、ローカルエリアネットワーク(以下、LANとい
う)にてインタフェースしたものである。
【0028】この発明に係る自動送信装置は、コンピュ
ータ、記憶手段、通信制御手段、および通信手段を、L
AN上で互いに独立な装置としたものである。
【0029】この発明に係る自動送信装置は、通信手段
の送信結果を通信制御手段で記録するようにしたもので
ある。
【0030】この発明に係る自動送信装置は、文書ファ
イルのファイル名の少なくとも一部に送信先情報を含ま
せたものである。
【0031】この発明に係る自動送信装置は、相手先電
話番号、ネットワーク上のアドレス情報、相手先識別情
報、送信年月日、通番のすべて、あるいはその一部を送
信先情報に含めたものである。
【0032】この発明に係る自動送信装置は、通信手段
として、ファクシミリ通信手段を用いたものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による自
動送信装置のシステム構成を示すブロック図である。図
において、1は送信すべき文書ファイルを作成する、パ
ソコンなどによるコンピュータであり、11はこのコン
ピュータ1で文書ファイルを作成するときに実行される
アプリケーションソフトウェア群である。2はコンピュ
ータ1上で実行されるアプリケーションソフトウェア群
11で作成された文書ファイル群を格納する記憶手段と
しての補助記憶部であり、21はこの補助記憶部2に格
納される上記文書ファイル群である。なお、この文書フ
ァイル群21中の各文書ファイルは、上記アプリケーシ
ョンソフトウェア群11中のそれを作成したアプリケー
ションソフトウェアに特有な形式を持ち、以下の説明で
は、アプリケーションソフトウェアiで作成されたj番
めの文書ファイルをFile_アプリケーションソフト
ウェアi−jと記述する。また、3はコンピュータ1に
て作成された文書ファイル(File_アプリケーショ
ンソフトウェアi−j)が出力される伝送路としての電
話回線である。
【0034】5はコンピュータ1で作成した文書ファイ
ルが補助記憶部2に格納されたことを監視、検出する通
信制御手段であり、アプリケーションソフトウェア群1
1と、それら各アプリケーションソフトウェアが動作す
る環境を備えている。この通信制御手段5内において、
51は補助記憶部2に格納された文書ファイル(Fil
e_アプリケーションソフトウェアi−j)にアクセス
するためのアクセス手段であり、52はその補助記憶部
2上に文書ファイル(File_アプリケーションソフ
トウェアi−j)が格納されたことを検出する検出手段
である。53はその文書ファイル(File_アプリケ
ーションソフトウェアi−j)を入力ファイルとしてア
プリケーションソフトウェア(アプリケーションソフト
ウェアi)を印刷実行させ、ビットマップに変換するフ
ァイル変換手段である。54はその文書ファイル(Fi
le_アプリケーションソフトウェアi−j)から送信
すべき宛先情報を抽出する送信情報抽出手段である。通
信制御手段5は少なくともこれらの各手段をその構成要
素として備えている。
【0035】6は文書ファイル(File_アプリケー
ションソフトウェアi−j)のビットマップの内容をこ
の電話回線3を介して相手端末にファクシミリ送信する
通信手段としてのファクシミリ通信手段であり、7は上
記コンピュータ1、補助記憶部2、通信制御手段5、フ
ァクシミリ通信手段6が相互間で通信可能なように接続
された伝送路としてのLANである。なお、ファクシミ
リ通信手段6内において、61は接続されるLAN7を
介して通信制御手段5とのインタフェースをとるインタ
フェース手段であり、62は文書ファイル(File_
アプリケーションソフトウェアi−j)のビットマップ
の内容を電話回線3を介して相手端末に送信する送信手
段としての送受信手段である。ファクシミリ通信手段6
は少なくともこれらの各手段をその構成要素として備え
ている。
【0036】次に動作について説明する。まず、コンピ
ュータ1上でアプリケーションソフトウェア群11中の
任意のアプリケーションソフトウェア(アプリケーショ
ンソフトウェアi)が実行され、文書ファイル(Fi1
e_アプリケーションソフトウェアi−j)が作成され
る。たとえば、宛先の電話番号が06−123−456
7で、送信する日付が1997年9月11日で、同一宛
先に対する文書通番が012、相手先コードが1234
5であった場合、ファイル名として061234567
_970911_012_12345.xxxをその文
書ファイルに付与して、補助記憶部2に格納する。通信
制御手段5では、検出手段52がアクセス手段51を使
用して、LAN7を介してたとえばネットワークドライ
ブとして共有している補助記憶部2に文書ファイルが格
納されているか否かを定期的に監視する。
【0037】その結果、このファイル名が061234
567_970911_012_12345.xxxの
文書ファイルの補助記憶部2への格納が検出されると、
通信制御手段5の検出手段52はその文書ファイルをフ
ァイル変換手段53および送信情報抽出手段54に入力
する。ファイル変換手段53ではこの文書ファイルの属
性xxxから関連づけられている、当該文書ファイルを
作成したアプリケーションソフトウェア(アプリケーシ
ョンソフトウェアi)を、プリントアウトのオプション
をつけて起動する。
【0038】ここで、通信制御手段5において、プリン
タドライバとして、アプリケーションソフトウェアによ
って吐き出されたビットマップを特定のファイル形式に
変換して、ビットマップファイルを作成するものが常に
使用するプリンタとして設定されているものとする。し
たがって、アプリケーションソフトウェアiはFile
_アプリケーションソフトウェアi−jに対応したビッ
トマップファイルBitMap−iを出力する。なお、
この文書ファイルからビットマップヘの変換は、通常ど
のアプリケーションソフトウェアも具備しているプリン
タヘの出力のためのビットマップヘの変換機能を活用し
て行われる。
【0039】一方、送信情報抽出手段54は文書ファイ
ル名061234567_970911_012_12
345.xxxから、宛先の電話番号、日付、文書通
番、相手先コードを抽出し、ビットマップファイルBi
tMap−iとともに、ファクシミリ通信手段6に渡
す。
【0040】ファクシミリ通信手段6は、そのインタフ
ェース手段61を介してこれらの情報を受け取り、ビッ
トマップファイルBitMap−iを通常のファクシミ
リ通信用に供する画データに変換した後、送受信手段6
2より入手した相手先の電話番号06−123−456
7に対して電話をかけて、ファクシミリ送信を行う。こ
のとき送信制御手段5は、宛先の電話番号、日付、文書
通番、相手先コードをログ情報とともに、当該ファクシ
ミリ通信手段6の送信結果として記録し、後から当該文
書が正常に通信できたか否かの確認が可能なようにして
いる。
【0041】ここでは、相手先情報として宛先の電話番
号、日付、文書通番、相手先コードを挙げたが、必ずし
もこれらすべてを使用する必要はなく、電話番号の代わ
りに短縮ダイヤル番号、あるいは、宛先名称等で代用し
てもよく。また、文書タイトル、コメント、添付するカ
バーレターの定形番号、宛先社名、所属、氏名、役職
名、発信元社名、所属、氏名、役職名等を使用してもよ
い。
【0042】さらに、この実施の形態1では、ファイル
名の各情報は数字のみのものを例示したが、使用するコ
ンピュータ1のOSにより、英数かな漢字など、どのよ
うなコードを用いてもよい。
【0043】さらに、ファイル名を短くするために、相
手先情報を格納したデータベースを作成しそのデータの
インデックスとなるキーワードあるいは番号等をファイ
ル名として、通信制御手段5の送信情報抽出手段54
が、このインデックス情報をもとにデータベースから必
要な情報を取り出すように構成してもよい。
【0044】また、ここでは、送信先情報をファイル名
としたが、たとえば、ファイルの内容の然るべき位置に
送信先情報を書き込むことを前提としてもよい。
【0045】さらに、ビットマップファイルの形式とし
ては、TIFF,TIFF−F,BMP,GIF,JP
EG,PDFなどの、一般的に使用されるいかなる形式
を用いてもよい。ただし、複数ぺージに対応するため、
マルチページに対応していない形式を使用する場合、あ
るいはマルチページを使用しない場合には、ぺージ数分
のファイルをファクシミリ通信手段6に渡す必要があ
る。
【0046】さらに、ここでは、コンピュータ1、補助
記憶部2、通信制御手段5、ファクシミリ通信手段6を
独立の機器としてLAN7を介して接続されている例を
示したが、これらの2つ以上が同一機器内に機能ブロッ
クとして含まれ、当該機器内でインタフェースされてい
てもよいことはいうまでもない。
【0047】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、コンピュータ1で作成した文書ファイルを一旦補助
記憶部2に格納し、これを通信制御手段5が監視、検出
したうえで、この文書を作成したアプリケーションソフ
トウェアを起動し、通常どのアプリケーションソフトウ
ェアも具備しているプリンタヘの出力のためのビットマ
ップヘの変換機能を活用して文書ファイルからビットマ
ップヘの変換を行った後、ファクシミリ通信手段6に渡
しており、さらに、文書ファイルからビットマップヘの
変換を通信制御手段5が、そのビットイメージに対する
ファクシミリ送信に関する変換/通信処理をファクシミ
リ通信手段6がそれぞれ独立に行っているので、広範囲
のアプリケーションソフトウェアに対応することが可能
であり、かつ、当該システムで使用しているアプリケー
ションソフトウェアに限定して通信制御手段にインスト
ールすることにより、幅広いシステムヘの移植性が得ら
れるとともに、通信制御手段5の変換機能を容易に必要
最小限とすることが可能となるなどの効果が得られる。
【0048】さらに、文書ファイルからビットイメージ
への変換は通信制御手段5で、そのビットイメージに対
するファクシミリ送信に関する変換および通信処理はフ
ァクシミリ通信手段6で、それぞれ独立に行っているの
で、通信手段(ファクシミリ通信手段6)の構成をより
シンプルなものとすることができ、かつ処理負荷の分散
をはかることも可能となるばかりか、ファイル名の一部
に送信先情報を含んでいるため、コンピュータ1と通信
制御手段5との間には特別なインタフェースが不要とな
り、宛先別のディレクトリを割り当てる必要もなくなっ
て、任意の宛先に容易に対応することができ、また、通
信制御手段5とファクシミリ通信手段6が独立にLAN
7と接続可能となっているため、補助記憶部2に関して
もその拡張性が高くなるばかりか、通信制御手段5とフ
ァクシミリ通信手段6とを分離しているので、自動送信
機能を具備しない通信手段(ファクシミリ通信手段6)
の流用も可能になるなどの効果が得られる。
【0049】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2による自動送信装置のシステム構成を示すブロック
図である。図において、1は送信すべき文書ファイルを
作成するコンピュータであり、11はその文書ファイル
を作成するときにコンピュータ1上で実行されるアプリ
ケーションソフトウェア群である。2はそれらのアプリ
ケーションソフトウェア群11で作成された、それぞれ
のアプリケーションソフトウェアに特有な形式を持つ文
書ファイル群21(アプリケーションソフトウェアiで
作成された文書ファイルをFile_アプリケーション
ソフトウェアi−jと記述する)を格納する記憶手段と
しての補助記憶部である。3はその文書ファイルが出力
される伝送路としての電話回線である。
【0050】5は通信制御手段であり、アプリケーショ
ンソフトウェア群11とこれらのアプリケーションソフ
トウェア11が動作する環境を備え、補助記憶部2に格
納されているファイルにアクセスするアクセス手段5
1、補助記憶部2上に文書ファイル(Fi1e_アプリ
ケーションソフトウェアi−j)が格納されたことを検
出する検出手段52、その文書ファイル(Fi1e_ア
プリケーションソフトウェアi−j)を入力ファイルと
してアプリケーションソフトウェア(アプリケーション
ソフトウェアi)を印刷実行させ、ビットマップに変換
するファイル変換手段53、文書ファイル(File_
アプリケーションソフトウェアi−j)から送信すべき
宛先情報を抽出する送信情報抽出手段54、および宛先
情報から適切な通信手段を選択する通信経路選択手段5
5を、少なくともその構成要素として備えている。
【0051】6は通信手段としてのファクシミリ通信手
段であり、接続されているLAN7を介して通信制御手
段5とのインタフェースをとるインタフェース手段6
1、および前記ビットマップの内容を伝送路としての電
話回線3を介して相手の端末にファクシミリ送信する送
受信手段を少なくとも備えている。8はLAN7を介し
てインターネット(図示せず)あるいはイントラネット
(図示せず)に接続され、LAN7に接続されている機
器(コンピュータ1および通信制御手段5のみを図示)
の要求に応じて、要求の宛先に電子メールを送信し、受
信した電子メールを前記LAN7に接続されている機器
に配信する、通信手段としての電子メール通信手段であ
る。ここで、上記通信制御手段5の通信経路選択手段5
5は、この実施の形態2においては、ファクシミリ通信
手段6と電子メール通信手段8のうちのいずれかを選択
するものである。なお、この電子メール通信手段8は、
以下では電子メールサーバ8という。
【0052】これらコンピュータ1、補助記憶部2、通
信制御手段5、ファクシミリ通信手段6、電子メールサ
ーバ8はLAN7に接続され、LAN7を介して相互間
で通信可能なように構成されている。
【0053】このように、この実施の形態2による自動
送信装置は、通信手段として、ファクシミリ通信手段6
の外に電子メールサーバ8もLAN7に接続されてお
り、通信制御手段5が通信経路選択手段55を備えて、
それらファクシミリ通信手段6および電子メールサーバ
8の中から使用すべきものを選択し、それに対して、文
書ファイルあるいは出力ファイルから選択した送信すべ
き送信ファイルを送出している点で、上記実施の形態1
の自動送信装置とは異なっている。
【0054】次に動作について説明する。まず、コンピ
ュータ1上でアプリケーションソフトウェア群11中の
任意のアプリケーションソフトウェア(アプリケーショ
ンソフトウェアi)が実行され、文書ファイルFi1e
_アプリケーションソフトウェアi−jが作成される。
たとえば、宛先電話番号が06−123−4567で、
送信する日付が1997年9月11日で、同一宛先に対
する文書通番が012、相手先コードが12345、文
書タイトルが“展示会ご案内”であった場合、0612
34567_970911_012_12345_展示
会ご案内.xxxをファイル名として付与した文書ファ
イルを補助記憶部2に格納する。通信制御手段5では、
検出手段52がアクセス手段51を使用して、LAN7
を介してたとえばネットワークドライブとして共有して
いる補助記憶部2に文書ファイルが格納されているか否
かを定期的に監視する。
【0055】その結果、当該文書ファイル(この場合、
061234567_970911_012_1234
5_展示会ご案内.xxx)の補助記憶部2への格納が
検出されると、それを検出した通信制御手段5の検出手
段52はその文書ファイルを送信情報抽出手段54に入
力する。送信情報抽出手段54は入力された文書ファイ
ルの文書ファイル名061234567_970911
_012_12345_展示会ご案内.xxxから、宛
先の電話番号あるいは電子メールアドレス、日付、文書
通番、相手先コード、および文書タイトルを抽出し、抽
出した宛先情報を通信経路選択手段55に通知する。通
信経路選択手段55は通知された宛先情報が電話番号で
あるか電子メールアドレスであるかの判断を行う。
【0056】通知された宛先情報が電話番号であると判
断した場合、通信経路選択手段55はファイル変換手段
53を起動して、このファイル変換手段53より出力さ
れるビットマップファイルBitMap−iとともに、
送信情報抽出手段54より通知された宛先情報をファク
シミリ通信手段6に渡す。このときのファイル変換手段
53およびファクシミリ通信手段6の処理の流れは、上
記実施の形態1の場合と同様である。
【0057】一方、通知された宛先情報が電子メールア
ドレスであると判断した場合には、メール本文に送信情
報を記載し、入力ファイルを添付ファイルとした電子メ
ールを作成して、宛先電子メールアドレス、文書タイト
ルをもとに電子メールサーバ8に送信を依頼する。
【0058】なお、電子メールアドレスに含まれ
る“.”あるいは“@”をファイル名として許さない環
境を使用している場合には、電子メールアドレスを格納
したデータベースを作成して、そのデータのインデック
スとなるキーワードあるいは番号等をファイル名の一部
として使用し、通信制御手段5の送信情報抽出手段54
が、このインデックス情報をもとにデータベースから必
要な情報を取り出すように構成してもよい。
【0059】また、単純にファイル名として許される他
の記号/文字/数字等を使用し、送信情報抽出手段54
で正規の電子メールアドレスに読み替えるように構成し
てもよい。
【0060】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、通信方式の異なった複数の通信手段(この実施の形
態2ではファクシミリ通信手段6と電子メールサーバ
8)を備え、通信制御手段5内に設けた通信経路選択手
段55によって、複数の通信手段から使用すべき通信手
段を選択して、文書ファイルあるいは出力ファイルから
選択した送信ファイルをその選択された通信手段に送出
しているので、上記実施の形態1の自動送信装置におけ
る効果に加えて、業務の拡大や変更によるシステムの拡
張あるいは変更に対してより柔軟に対応することが可能
になるという効果も得られる。
【0061】実施の形態3.この実施の形態3による自
動送信装置のシステム構成は、図2に示した上記実施の
形態2の場合と同様であるため、その図示および説明は
割愛する。ここで、図3はこの実施の形態3による自動
送信装置のルーティングテーブルを示す説明図である。
【0062】この実施の形態3における通信制御手段5
の通信経路選択手段55は、送信情報抽出手段54から
渡された宛先情報が電話番号であった場合、図3に示す
ルーティングテーブルを参照して、通常の電話回線を使
用するか、専用線を使用するか、受信した電子メールを
希望するファクシミリに転送を可能とする転送装置を使
用するかの判断を行う。なお、図3に示したルーティン
グテーブルでは、宛先のSUBコードと、通信手段アド
レス、および電話番号/電子メールアドレスの対応が規
定されている。このルーティングテーブルを用いた判断
の結果、通常の電話回線、および専用線を使用する場合
には、ファクシミリ通信手段6に送信を依頼し、転送装
置を経由する場合には、当該転送装置の電子メールアド
レスに送信するように電子メールサーバ8に依頼する。
【0063】なお、後者の場合には、少なくとも転送先
の電話番号情報を電子メールアドレスの一部として、あ
るいは、メール本文のあらかじめ定められた位置等に付
加する処理も合わせて行う。
【0064】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、適切な通信手段(ファクシミリ通信手段6あるいは
電子メールサーバ8)を、通信経路選択手段55によっ
て送信先情報をもとに選択しているので、上記実施の形
態2の自動送信装置における効果に加えて、最適なルー
トを容易に選択することが可能になるという効果も得ら
れる。
【0065】実施の形態4.この実施の形態4による自
動送信装置のシステム構成は、図2に示した上記実施の
形態2の場合と、次の2点を除いて同様であるため、そ
のシステム構成については図示を割愛し、相違する部分
についての説明のみを行う。
【0066】すなわち、この実施の形態4の通信手段
(ファクシミリ通信手段6)内の送受信手段62は、少
なくとも1つの伝送路(電話回線3)から受信したデー
タをもとに、その内容を特定のファイル形式で記述して
送信先情報を含む文書ファイルを生成する受信手段とし
ての機能と、インタフェース手段61を介して文書ファ
イルと送信先情報にアクセスし、送信先情報で示される
送信先に出力ファイルの内容を送信する送信手段として
の機能の両方を備えている点で、上記実施の形態2のそ
れとは異なっている。また、記憶手段としての補助記憶
部2も、コンピュータ1上で実行されるアプリケーショ
ンソフトウェア群11で作成された文書ファイル群21
が格納されるものではなく、上記受信手段としての送受
信手段62によって生成された文書ファイルが格納され
るものである点で、上記実施の形態2のそれとは異なっ
ている。
【0067】次に動作について説明する。この実施の形
態4におけるファクシミリ通信手段6は、たとえば伝送
路としての電話回線3から着信があると、受信手段とし
ての送受信手段62において、ITU−T勧告T.30
で規定されるSUB信号にしたがって、この電話回線3
からの転送先情報および文書情報を受信する。この送受
信手段62で受信された文書情報は、インタフェース手
段61によってTIFF−F形式による文書ファイルに
変換され、転送先情報および送信元電話番号、名称、受
信日時などをもとに、実施の形態1で説明したものと同
様のファイル名称が作成される。上記文書ファイルは、
このようにして作成されたファイル名が付与されて補助
記憶部2上に格納される。
【0068】通信制御手段5の検出手段52は、この補
助記憶部2への文書ファイルの格納を監視しており、検
出手段52が補助記憶部2への文書ファイルの格納を検
出すると、実施の形態2の場合と同様の手順にしたがっ
て、その文書ファイルがファクシミリ通信手段6、ある
いは電子メールサーバ8から、転送すべき相手先に送信
される。
【0069】なお、ここでは転送先情報をITU−T勧
告T.30で規定されるSUB信号にて受信する場合に
ついて例示したが、これは、ファクシミリ通信に移行す
る前にDTMF信号によってなされてもよいし、ITU
−T勧告T.30の非標準信号を用いてもよく、それぞ
れ同様の効果が得られる。
【0070】また、受信された転送先情報は特定の相手
先を示すコードであってもよい。なお、そのような場合
には、電話番号あるいは電子メールアドレスに読み替え
るためのテーブルをあらかじめ用意しておき、それらを
実際の転送先情報に変換する必要がある。
【0071】さらに、この実施の形態4では、文書情報
を電話回線3を介してファクシミリ通信手段6にて受信
する例を示したが、伝送路としてのLAN7を介して電
子メールサーバ8にて受信するようにしてもよく、同様
の効果が得られる。
【0072】さらに、ここでは、TIFF−F形式のフ
ァイルに変換するものとしたが、ファイルの形式とし
て、TIFF,BMP,GIF,JPEG,PDF等、
一般的に使用されているいかなる形式を用いてもよい。
【0073】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、電話回線3やLAN7などの伝送路より受信したデ
ータより文書ファイルを生成して補助記憶部2に格納
し、それを送信手段としての送受信手段62で伝送路に
送信しているので、上記実施の形態1の自動送信装置に
おける効果に加えて、伝送路(電話回線3あるいはLA
N7)からの受信文書を、自動的に送信先に転送するこ
とが可能になるという効果も得られる。
【0074】実施の形態5.この実施の形態5による自
動送信装置のシステム構成は、図2に示した上記実施の
形態4の場合と、次の点を除いて同様であるため、その
システム構成については図示を割愛し、相違する部分に
ついてのみの説明を行う。
【0075】すなわち、この実施の形態5における記憶
手段としての補助記憶部2は、コンピュータ1上で実行
されるアプリケーションソフトウェアで作成された文書
ファイルを格納する、実施の形態2における補助記憶部
と、受信手段としての送受信手段62が電話回線3やL
AN7などの伝送路より受信したデータより生成した文
書ファイルを格納する、実施の形態4における補助記憶
部とを、1つの共通な補助記憶部2とした点で、実施の
形態2および実施の形態4のそれとは異なっている。
【0076】このように、実施の形態2による補助記憶
部と、実施の形態4による補助記憶部とを共通にしてい
るので、コンピュータ1上で動作するアプリケーション
ソフトウェアによって作成された文書ファイルと、通信
手段(この実施の形態5では、ファクシミリ通信手段6
および電子メールサーバ8)の受信手段としての送受信
手段62が伝送路(この実施の形態5では、電話回線3
およびLAN7)より受信したデータをもとに生成した
文書ファイルとが、共通の補助記憶部2に一旦格納され
る。この補助記憶部2に格納された、コンピュータ1の
作成した文書ファイルと、ファクシミリ通信手段6ある
いは電子メールサーバ8で受信して転送すべき文書ファ
イルは、唯一の通信制御手段5によって何ら区別される
ことなく送信/転送される。
【0077】なお、アプリケーションソフトウェアの起
動を、ファイル形式の一致/不一致に応じて切り替え、
出力ファイルの形式が、アプリケーションソフトウェア
あるいは受信手段が生成する文書ファイルの形式と一致
する場合には、そのファイル形式に対応するアプリケー
ションソフトウェアの起動を行わないようにしてもよ
い。
【0078】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、補助記憶部2をコンピュータ1で作成した文書ファ
イルを格納する補助記憶部と、電話回線3やLAN7な
どの伝送路より受信したデータをもとに生成した文書フ
ァイルを格納する補助記憶部とを共通にしているので、
上記実施の形態4の自動送信装置における効果に加え
て、コンピュータ1で作成した文書ファイルと、ファク
シミリ通信手段6あるいは電子メールサーバ8で受信し
転送すべき文書ファイルとを、何ら区別することなく唯
一の通信制御手段5によって送信/転送でき、また、フ
ァイル形式によってアプリケーションソフトウェアの起
動を切り替えることで、出力ファイルの形式が、アプリ
ケーションソフトウェアあるいは受信手段(送受信手段
62)が生成する文書ファイルの形式と一致する場合
に、そのファイル形式に対応するアプリケーションソフ
トウェアの起動をしないようにすることができるなどの
効果も得られる。
【0079】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、アプ
リケーションソフトウェアで生成された文書ファイルを
記憶手段に格納し、当該アプリケーションソフトウェア
を実行可能な環境を有する通信制御手段にて、文書ファ
イルが記憶手段に格納されたことが検出されると、対応
するアプリケーションソフトウェアを起動して出力ファ
イルを作成し、それを通信手段より、送信先情報で示さ
れる送信先に送信するように構成したので、通常どのア
プリケーションソフトウェアでも具備しているプリンタ
ヘの出力のためのビットマップヘの変換機能を活用し
て、文書ファイルからビットマップヘの変換が行われ
て、広範囲のアプリケーションソフトウェアに対応する
ことが可能となり、かつ、当該システムで使用している
アプリケーションソフトウェアに限定して通信制御手段
にインストールすることで、幅広いシステムヘの移植性
を実現できるとともに、通信制御手段の変換機能を容易
に必要最小限とすることが可能な自動送信装置が得られ
る効果がある。
【0080】この発明によれば、複数の通信手段を備
え、通信制御手段に設けた通信経路選択手段によって、
それらの中から使用すべき通信手段を選択し、その選択
された通信手段より、文書ファイルあるいは出力ファイ
ルより選択した送信すべき送信ファイルを送信するよう
に構成したので、システムの拡張により柔軟に対応する
ことが可能な自動送信装置が得られる効果がある。
【0081】この発明によれば、複数の異なる通信方式
に対応する複数の通信手段を備え、それらの中の適切な
通信手段を、通信経路選択手段で送信先情報をもとに選
択するように構成したので、最適なルートの選択を容易
に行うことが可能になるという効果がある。
【0082】この発明によれば、通信制御手段と通信手
段によってそれぞれ独立に、文書ファイルからビットイ
メージへの変換と、そのビットイメージに対するファク
シミリ送信に関する変換および通信処理とを行うように
構成したので、通信手段の構成をよりシンプルなものと
することができ、かつ処理負荷の分散をはかることがで
きるなどの効果がある。
【0083】この発明によれば、文書ファイルのファイ
ル名の少なくとも一部に送信先情報を含むように構成し
たので、コンピュータと通信制御手段との間には特別な
インタフェースを全く必要とせず、さらには宛先別のデ
ィレクトリを割り当てる必要もなくなって、任意の宛先
に対して容易に対応することが可能となる効果がある。
【0084】この発明によれば、通信制御手段が通信手
段の送信結果を記録するように構成したので、後に文書
が正常に送信できたか否かの確認をとることができる効
果がある。
【0085】この発明によれば、伝送路から受信したデ
ータをもとに、受信手段で特定のファイル形式の文書フ
ァイルを生成してそれを記憶手段に一旦格納し、通信制
御手段で、その文書ファイルの記憶手段への格納を検出
すると、その文書ファイルに含まれている送信先情報を
抽出し、その送信先情報で示される送信先にその文書フ
ァイルの内容を通信手段より送信するように構成したの
で、伝送路から受信した文書情報を、送信先情報で指定
された送信先に自動的に転送することが可能な自動送信
装置が得られる効果がある。
【0086】この発明によれば、受信手段が受信データ
をもとに生成した文書ファイルと、アプリケーションソ
フトウェアによって生成された文書ファイルとを、1つ
の共通な記憶手段に格納するように構成したので、コン
ピュータで作成した文書ファイルと、通信手段で受信し
て転送すべき文書ファイルとを、何ら区別することな
く、唯一の通信制御手段によって送信/転送することが
可能となる効果がある。
【0087】この発明によれば、出力ファイルの形式と
アプリケーションソフトウェアあるいは受信手段が生成
する文書ファイルの形式が一致する場合、そのファイル
形式に対応するアプリケーションソフトウェアを起動し
ないように構成したので、出力ファイルの形式とアプリ
ケーションソフトウェアあるいは受信手段が生成する文
書ファイルの形式に応じて、アプリケーションソフトウ
ェアの起動を切り替えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による自動送信装置
を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2から実施の形態5に
よる自動送信装置を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による自動送信装置
のルーティングテーブルを示す説明図である。
【図4】 従来の自動送受信装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 コンピュータ、2 補助記憶部(記憶手段)、3
電話回線(伝送路)、5 通信制御手段、6 ファクシ
ミリ通信手段(通信手段)、7 LAN(伝送路)、8
電子メールサーバ(通信手段、電子メール通信手
段)、11 アプリケーションソフトウェア群(アプリ
ケーションソフトウェア)、21 文書ファイル群(文
書ファイル)、51 アクセス手段、52 検出手段、
53 ファイル変換手段、54 送信情報抽出手段、5
5 通信経路選択手段、61 インタフェース手段、6
2 送受信手段(送信手段,受信手段)。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信すべき文書ファイルを作成するコン
    ピュータと、 前記コンピュータ上で動作する少なくとも1つのアプリ
    ケーションソフトウェアと、 前記アプリケーションソフトウェアによって生成され、
    当該アプリケーションソフトウェアに特有なファイル形
    式で記述された、送信先情報を含む文書ファイルと、 前記文書ファイルが格納される記憶手段と、 前記アプリケーションソフトウェアを実行可能な環境を
    備え、前記記憶手段へのアクセス手段、前記文書ファイ
    ルが前記記憶手段に格納されたことを検出する検出手
    段、前記検出手段が前記文書ファイルを検出すると、前
    記文書ファイルを入力ファイルとして前記アプリケーシ
    ョンソフトウェアを実行することによって特定の出力フ
    ァイルを作成するファイル変換手段、および前記文書フ
    ァイルに含まれる前記送信先情報を抽出する送信情報抽
    出手段を有する通信制御手段と、 前記通信制御手段とのインタフェース手段、および当該
    インタフェース手段を介して前記出力ファイルと前記送
    信先情報にアクセスし、前記送信先情報で示される送信
    先に前記出力ファイルの内容を送信する送信手段を有す
    る通信手段とを備えた自動送信装置。
  2. 【請求項2】 送信すべき文書ファイルを作成するコン
    ピュータと、 前記コンピュータ上で動作する少なくとも1つのアプリ
    ケーションソフトウェアと、 前記アプリケーションソフトウェアによって生成され、
    当該アプリケーションソフトウェアに特有なファイル形
    式で記述された、送信先情報を含む文書ファイルと、 前記文書ファイルが格納される記憶手段と、 前記アプリケーションソフトウェアを実行可能な環境を
    備え、前記記憶手段へのアクセス手段、前記文書ファイ
    ルが前記記憶手段に格納されたことを検出する検出手
    段、前記検出手段が前記文書ファイルを検出すると、前
    記文書ファイルを入力ファイルとして前記アプリケーシ
    ョンソフトウェアを実行することによって特定の出力フ
    ァイルを作成するファイル変換手段、前記文書ファイル
    に含まれる前記送信先情報を抽出する送信情報抽出手
    段、および前記文書ファイルあるいは前記出力ファイル
    から送信すべき送信ファイルを選択して、選択された前
    記送信ファイルを選択した所定の通信経路に送出する通
    信経路選択手段を有する通信制御手段と、 複数用意され、それぞれが、前記通信制御手段とのイン
    タフェース手段、および当該インタフェース手段を介し
    て前記文書ファイルあるいは前記出力ファイルと前記送
    信先情報が入力され、前記送信先情報で示される送信先
    に前記出力ファイルの内容を送信する送信手段を有し
    て、前記通信制御手段の通信経路選択手段によってその
    中から使用すべきものが前記通信経路として選択される
    通信手段とを備えた自動送信装置。
  3. 【請求項3】 複数用意された各通信手段が、複数の通
    信方式のいずれかに対応し、 通信制御手段の通信経路選択手段が、送信先情報をもと
    に前記複数の通信手段中から適切な通信手段を選択する
    ものであることを特徴とする請求項2記載の自動送信装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の異なる通信方式のいずれかに対応
    する複数の通信手段として、少なくとも、ファクシミリ
    通信を行うためのファクシミリ通信手段と、電子メール
    の送受信を行うための電子メール通信手段とを持つこと
    を特徴とする請求項2記載の自動送信装置。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの伝送路からデータを受
    信し、そのデータをもとにその内容を特定のファイル形
    式で記述して、送信先情報を含む文書ファイルを生成す
    る受信手段と、 前記文書ファイルが格納される記憶手段と、 前記記憶手段へのアクセス手段、前記文書ファイルが前
    記記憶手段に格納されたことを検出する検出手段、およ
    び前記文書ファイルに含まれる前記送信先情報を抽出す
    る送信情報抽出手段を有する通信制御手段と、 前記通信制御手段とのインタフェース手段、および当該
    インタフェース手段を介して前記文書ファイルと前記送
    信先情報にアクセスし、前記送信先情報で示される送信
    先に前記文書ファイルの内容を送信する送信手段を有す
    る通信手段とを備えた自動送信装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの伝送路からデータを受
    信し、そのデータをもとにその内容を特有のファイル形
    式で記述して、送信先情報を含む文書ファイルを生成す
    る受信手段と、 送信すべき文書ファイルを作成するコンピュータと、 前記コンピュータ上で動作する少なくとも1つのアプリ
    ケーションソフトウェアと、 前記アプリケーションソフトウェアによって生成され、
    当該アプリケーションソフトウェアに特有なファイル形
    式で記述されて、前記送信先情報を含む文書ファイル
    と、 前記受信手段およびアプリケーションソフトウェアにて
    生成された文書ファイルが格納される記憶手段と、 前記特有なファイル形式を入力とする前記アプリケーシ
    ョンソフトウェアを実行可能な環境を備え、前記記憶手
    段へのアクセス手段、前記文書ファイルが前記記憶手段
    に格納されたことを検出する検出手段、前記検出手段が
    前記文書ファイルを検出すると、前記文書ファイルを入
    力ファイルとしてこれに対応するアプリケーションソフ
    トウェアを実行することによって特定の出力ファイルを
    作成するファイル変換手段と、および前記文書ファイル
    に含まれる前記送信先情報を抽出する送信情報抽出手段
    を有する通信制御手段と、 前記通信制御手段とのインタフェース手段、および当該
    インタフェース手段を介して前記出力ファイルと前記送
    信先情報にアクセスして、前記送信先情報で示される送
    信先に前記出力ファイルの内容を送信する送信手段を有
    する通信手段とを備えた自動送信装置。
  7. 【請求項7】 出力ファイルの形式がアプリケーション
    ソフトウェアあるいは受信手段が生成する文書ファイル
    の形式と一致する場合には、そのファイル形式に対応す
    るアプリケーションソフトウェアを起動しないことを特
    徴とする請求項6記載の自動送信装置。
  8. 【請求項8】 コンピュータと記憶手段と通信制御手段
    と通信手段とが、ローカルエリアネットワークによって
    インタフェースされることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項5、または請求項6のうちのいずれか1項
    記載の自動送信装置。
  9. 【請求項9】 コンピュータと記憶手段と通信制御手段
    と通信手段とが、ローカルエリアネットワーク上でそれ
    ぞれ独立な装置であることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項5、または請求項6のうちのいずれか1項
    記載の自動送信装置。
  10. 【請求項10】 通信制御手段が、通信手段の送信結果
    を記録するものであることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項5、または請求項6のうちのいずれか1項
    記載の自動送信装置。
  11. 【請求項11】 送信先情報を文書ファイルのファイル
    名の少なくとも一部に含むことを特徴とする請求項1、
    請求項2、請求項5、または請求項6のうちのいずれか
    1項記載の自動送信装置。
  12. 【請求項12】 送信先情報として相手先電話番号、ネ
    ットワーク上のアドレス情報、相手先識別情報、送信年
    月日、通番のすべて、あるいはそれらのうちの一部を含
    むことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項5、ま
    たは請求項6のうちのいずれか1項記載の自動送信装
    置。
  13. 【請求項13】 通信手段が、ファクシミリ通信を行う
    ためのファクシミリ通信手段であることを特徴とする請
    求項1、請求項5または請求項6のうちのいずれか1項
    記載の自動送信装置。
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