JP2002072409A - 熱現像感光材料の塗布方法及び装置 - Google Patents

熱現像感光材料の塗布方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光層と保護層を効率よく形成することがで
き、塗布層の膜厚のバラツキやスジ、ムラなどの塗布欠
陥のない高品質の熱現像感光材料を形成することができ
る。 【解決手段】塗布液をマニホールド22の一方端から他
方端に向けて供給すると共に、スロット30を流れると
きの圧力損失が一方端から他方端にいくに従って小さく
することにより、マニホールド22を流れるときの圧力
損失によって生じる液圧の減少を相殺するようにした。
装置的には、スロット30のマニホールド22からスラ
イド面28までの長さを、一方端から前記他方端にいく
に従って短くなるように形成した。これにより、スロッ
ト30の幅方向(塗布幅方向に相当)全体からスライド
面28に押し出す塗布液の流量を均一にすることができ
るので、塗布欠陥のない良好な塗布層を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱現像感光材料の塗
布方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療診断用フィルム分野や写真製
版フィルム分野において環境保全、省スペースの観点か
ら処理廃液の減量が強く望まれている。そこで、レーザ
ー・イメージセッターまたはレーザー・イメージャーに
より効率的に露光させることができ、高解像度および鮮
鋭さを有する鮮明な黒色画像を形成することができる医
療診断用フィルムおよび写真製版用フィルムとして熱現
像感光材料に関する技術が必要とされている。この熱現
像感光材料は、溶液系の処理化学薬品を必要とせず、よ
り簡単で環境を損なわない熱現像処理システムを顧客に
対して供給することができるという利点がある。
【0003】熱現像感光材料は、通常、支持体上に、有
機酸銀、感光性ハロゲン化銀、バインダーとして疎水性
ポリマーラテックス等のいわゆる分散物から成る感光層
と、該感光層の前記支持体側面とは反対側面に少なくと
も1つの水溶性ポリマーをバインダーとする非画像記録
性の保護層とを設けて構成される。そして、感光層と保
護層とを重層して支持体上に塗布しようとすると、両層
の物性とくに粘度特性が顕著に異なるために、支持体に
塗布形成された塗布層の膜厚のバラツキやスジ、ムラが
起こりやすいという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
の塗布方法及び装置の対象である熱現像感光材料は、全
く新規な材料であるために、連続搬送される支持体に感
光層と保護層を効率よく形成するための技術や、塗布形
成された塗布層の膜厚のバラツキやスジ、ムラが起こら
ないようにするための技術が十分に確立していないのが
実情である。
【0005】また、従来の熱現像感光材料は、感光層や
保護層を形成するための塗布液に有機溶剤を使用してい
るために、支持体に塗布形成された塗布層中に残留した
有機溶剤が熱現像時に揮発して環境を汚染するという問
題もある。この環境汚染は熱現像感光材料の生産時にも
同様に起こりうる。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、感光層と保護層を効率よく形成することができ、塗
布層の膜厚のバラツキやスジ、ムラなどの塗布欠陥のな
い高品質の熱現像感光材料を形成することのできる塗布
方法及び装置を提供することを目的とする。更には、環
境汚染の心配のない塗布方法及び装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、支持体上に、少なくとも1種類の有機酸銀
及び少なくとも1種類の疎水性ポリマーラテックスをバ
インダーとして含む1層以上の感光層と、該感光層の前
記支持体側面とは反対側面に少なくとも1つの水溶性ポ
リマーをバインダーとする非画像記録性の1層以上の保
護層とを設けて成る熱現像感光材料であって、前記感光
層と前記保護層を形成する各塗布液を、スライドホッパ
ーの各マニホールドに給液して該マニホールドに連通す
る各スロットからスライド面に押し出すことにより重層
液膜を形成しながら流下させ、バックアップローラに巻
き掛けられて連続搬送される前記支持体に前記重層液膜
を重層同時塗布する熱現像感光材料の塗布方法におい
て、前記塗布液を前記マニホールドの一方端から他方端
に向けて供給すると共に、前記スロットを流れるときの
圧力損失が前記一方端から前記他方端にいくに従って小
さくすることにより、前記マニホールドを流れるときの
圧力損失によって生じる液圧の減少を相殺するようにし
たことを特徴とする。
【0008】また、本発明は前記目的を達成するため
に、支持体上に、少なくとも1種類の有機酸銀及び少な
くとも1種類の疎水性ポリマーラテックスをバインダー
として含む1層以上の感光層と、該感光層の前記支持体
側面とは反対側面に少なくとも1つの水溶性ポリマーを
バインダーとする非画像記録性の1層以上の保護層とを
設けて成る熱現像感光材料であって、前記感光層と前記
保護層を形成する各塗布液を、スライドホッパーの各マ
ニホールドに給液して該マニホールドに連通する各スロ
ットからスライド面に押し出すことにより重層液膜を形
成しながら流下させ、バックアップローラに巻き掛けら
れて連続搬送される前記支持体に前記重層液膜を重層同
時塗布する熱現像感光材料の塗布装置において、前記塗
布液を前記マニホールドの一方端から他方端に向けて供
給すると共に、前記スロットの前記マニホールドから前
記スライド面までの長さが前記一方端から前記他方端に
いくに従って短くなるように形成したことを特徴とす
る。
【0009】本発明の対象である熱現像感光材料の感光
層を形成する感光層塗布液は、ゲル化しないと共に、支
持体に塗布された後の流動性を小さくするためにチキソ
トロピー性を有しているために、スロット先端部から流
出する流量をスロット幅方向(支持体に塗布される塗布
膜の塗布幅方向に相当)において如何に均一にするか
が、塗布層の膜厚のバラツキやスジ、ムラなどの塗布欠
陥を生じないために重要なポイントとなる。
【0010】本発明によれば、塗布液をマニホールドの
一方端から他方端に向けて供給すると共に、スロットを
流れるときの圧力損失が前記一方端から他方端にいくに
従って小さくすることにより、マニホールドを流れると
きの圧力損失によって生じる液圧の減少を相殺するよう
にした。装置的には、スロットのマニホールドからスラ
イド面までの長さを、前記一方端から前記他方端にいく
に従って短くなるように形成した。これにより、スロッ
トの幅方向(塗布幅方向に相当)全体からスライド面に
押し出す塗布液の流量を均一にすることができるので、
塗布欠陥のない良好な塗布層を得ることができる。この
場合、感光層、保護層は単層でも良いし、複数層であっ
てもよく、感光層と保護層の間に両層の接触を防止する
ための中間層を設けてもよい。
【0011】また、本発明の塗布方法及び装置は、感光
層、保護層の各塗布液の主たる溶媒が水の場合にも良好
な塗布層を得ることができるので、従来のように有機溶
剤を使用する必要がなく、環境汚染の心配がない。ここ
で、本発明での「溶媒が水である」とは塗布液の溶媒
(分散媒)の30wt%以上、好ましくは50wt%以
上、より好ましくは70wt%以上が水であることをい
う。塗布液の溶媒の水以外の成分としてはメチルアルコ
ール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、メ
チルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジメチルホルムア
ミド、酢酸エチル等の水混和性の有機溶媒を用いること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って、本発明の
熱現像感光材料の塗布方法及び装置の好ましい実施の形
態について詳説する。
【0013】図1は本発明の熱現像感光材料の塗布装置
10を示したもので、スライドビードホッパー14を使
用した部分断面図である。熱現像感光材料としては、支
持体12上に、少なくとも1種類の有機酸銀及び少なく
とも1種類の疎水性ポリマーラテックスをバインダーと
して含む1層以上の感光層と、該感光層の前記支持体側
面とは反対側面に少なくとも1つの水溶性ポリマーをバ
インダーとする非画像記録性の1層以上の保護層とを設
けて成るものであればよく、本実施の形態では、感光層
と中間層と保護層とを形成する3種類の塗布液を3層同
時塗布する例で説明する。
【0014】図1に示すように、スライトビード塗布装
置10は、主として、スライドビードホッパー14と、
スライドビードホッパー14に対向配置されたバックア
ップローラ16と、スライドビードホッパー14を移動
する移動機構18と、支持体12に静電荷を付与するコ
ロナ放電設備20とで構成される。
【0015】スライドビードホッパー14は、複数の金
属またはセラミックのブロックをそれぞれ加工して、ボ
ルト等により結合することで、複数の塗布液に対応し
て、塗布液を塗布幅方向に分配してスライド面に押し出
す構造を有している。即ち、スライドビードホッパー1
4内には、支持体12に塗布される塗布液の塗布幅方向
に平行に3個のマニホールド22、22…が並列して形
成され、それぞれのマニホールド22から下方傾斜した
スライド面28に至るスロット30が形成される。そし
て、各マニホールド22に供給された各塗布液は、マニ
ホールド22で塗布幅方向に拡流された後スロット30
を介してスライド面28に押し出され、塗布液が重なり
合った重層液膜Aを形成してスライド面28を流下す
る。スライド面28を流下する重層液膜Aは、スライド
面先端部28Aとバックアップローラ16に巻き掛けら
れて連続搬送される支持体12との間隙にビード36
(塗布液の液溜まり)を形成し、このビード36を介し
て支持体12に塗布される。この場合、スライド面28
の1番下に位置するマニホールド22には感光層を形成
する塗布液が供給され、真ん中のマニホールド22には
中間層を形成する塗布液が供給され、一番上に位置する
マニホールド22に保護層を形成する塗布液が供給され
る。従って、支持体12に塗布形成された多層塗布膜B
は、支持体12に近い側から順に、感光層、中間層、保
護層となる。
【0016】図2及び図3に示すように、上記スライド
ビードホッパー14において、塗布液は、マニホールド
22の一方端aの入口から供給パイプ38を介して供給
され、マニホールド22の他方端b(入口反対側)に向
けて流れる。これにより、塗布液が塗布幅方向に拡流さ
れる。また、スロット30のマニホールド22からスラ
イド面28までの長さ(L)が一方端aから他方端bに
いくに従って短くなるように形成される。これにより、
スロット30を流れるときの圧力損失が一方端aから他
方端bにいくに従って小さくなるので、マニホールド2
2を流れるときの圧力損失によって生じる液圧の減少を
相殺することができる。即ち、マニホールド22の一方
端a側の塗布液の液圧は他方端b側の液圧よりも大きい
分、スロット30を流れる際の圧力損失が大きくなる。
一方、マニホールド22の他方端b側の塗布液の液圧は
一方端a側の液圧よりも小さい分、スロット30を流れ
る際の圧力損失が小さくなる。従って、スロット先端部
32から流出する流量をスロット30の幅方向において
均一にすることができる。この場合、スロット30の長
さ(L)の変化は、一方端a側から他方端b側にかけて
直線状に変化しても二次曲線状に変化してもよいが、二
次曲線状の方がスロット先端部32から流出する流量を
スロット30の幅方向において均一にし易いので好まし
い。スロット30の間隙寸法としては、0.1〜1mm
がよく、特に0.3〜0.6mmが好ましい。また、一
方端位置におけるスロット30の長さ(L1 )は、30
〜100mmが好ましいと共に、一方端位置におけるス
ロット30の長さ(L1 )と他方端位置におけるスロッ
ト30の長さ(L2 )との差(L1 −L2 )は塗布幅が
1mの場合において10mm以下が好ましい。
【0017】また、図2に示すように、マニホールド2
2の他方端の端面形状は、塗布液の流れ方向に沿って上
向きに傾斜する形状に形成される。これにより、マニホ
ールド22の他方端bにおける塗布液の流れを円滑にス
ロット30に導くことができるので、塗布液の流れがマ
ニホールド22の他方端bで滞留することがない。従っ
て、スロット先端部32から流出する流量をスロット3
0の幅方向において一層均一にすることができる。マニ
ホールド22の他方端bに上記端面形状を形成するため
には、マニホールド22の他方端bに、端面34Aがテ
ーパ状に形成されるか又は湾曲状に形成された栓34を
設けることにより達成することができる。しかし、より
円滑な塗布液の流れを実現できることから湾曲状がより
好ましい。
【0018】また、スロット先端部32(出口部)に
は、図3に示すように、スライド面28に近づくに従っ
て徐々に大きくなる拡径部33が設けられる。拡径部3
3のスライド面28からの長さ(D)は、スロットの長
さ(L)30〜100mmに対して2〜10mmがよ
く、特に好ましくは4〜8mmがよい。また、拡径部3
3の最大間隙寸法(スロット先端部の間隙寸法)は、1
〜5mmがよく、特に好ましくは2〜4mmがよい。こ
れにより、塗布液がスロット30からスライド面28に
押し出される速度(又は動圧)を減少させることができ
る。従って、スライド面28の下流側に位置するスロッ
ト30からスライド面28に押し出される塗布液は、ス
ライド面28の上流側から流れてきた塗布液の流れを邪
魔することなく重層される。これにより、塗布液の重層
液膜Aがスムーズに形成されるので、スライド面28を
流れる重層液膜Aの流れを円滑にすることができる。
【0019】また、図2に示すように、スライドビード
ホッパー14には、塗布液が流れる範囲を制限すること
により塗布幅を規制する目的で、スロット30の両端
部、及びスライド面28の両端部に、塗布幅を規制する
一対のスロット用規制板40、40と一対のスライド面
用規制板42、42が設けられる。また、スライド面用
規制板42の塗布液に接する面42Aは、スライド面2
8に対して垂直ではなく鈍角を形成するように傾斜して
いることが好ましい。鈍角な傾斜角度(α)としては、
110°〜150°が好ましい。これにより、支持体1
2に塗布形成された多層塗布膜Bの両端部が中央部に比
べて厚塗りになるのを防止することができる。
【0020】また、スライド面28が鉛直方向に対して
成す傾斜角度が60〜80°であることが好ましい。こ
れは、60°を下回ると、重層液膜Aの流れに波立ちが
生じて重層液膜Aが不安定になる一方、80°を超える
と、チキソトロピック性を有する感光層用の塗布液がス
ライド面28を流下しなくなるためである。
【0021】また、図1に示すように、スライド面28
を流れる重層液膜Aが支持体12に接する塗布点(0)
における支持体接線46とスライド面28の成す角度
(β)が55〜85°であることが好ましい。これは、
βが55°を下回ると、スライドビードホッパー14と
支持体12との間隙に形成されるビード36の変形が大
きくなり、所謂「Ribbing 現象」が起こり、塗布スジ故
障になるためである。逆に、βが85°を超えるとバッ
クアップローラ16の上方に塗布点(0)を設定するこ
とになり塗布装置の構造が複雑になるためである。更に
は、スライド面先端部28A端面の傾斜と前記支持体接
線46とのなす角度(γ)とが20°以下であることが
好ましい。これは、γが20°を超えると、重層液膜A
のうちのスライド面28に隣接する感光層下面の接触線
が、先端部28A端面との稜線に固定されにくくなるた
めである。これにより、重層液膜Aを形成する感光層の
塗布液のスライド面先端部28Aにおける接触線が直線
状でなくなるので、支持体12に塗布形成された多層塗
布膜Bにおける感光層の膜厚分布の原因になると共に、
スジ故障の原因になる。
【0022】また、支持体12に隣接する最下層の感光
層から最上層の保護層まで複数の層を構成する各塗布液
の表面張力は、上側の層の平衡表面張力及び動的表面張
力が常に下側の層の平衡表面張力及び動的表面張力より
小さいことが好ましい。このように、支持体12に隣接
する最下層から上層にいくに従って、各層の塗布液の表
面張力が順次小さくなるようにすることにより、スライ
ド面28又は支持体12上で下層が上層よりも表面に出
ようとする所謂「ハジキ現象」を防止する。従って、ス
ライド面28を流れる重層液膜A及び支持体12に塗布
形成された多層塗布膜Bの重なりを安定化することがで
きる。
【0023】また、図1に示すように、スライドビード
ホッパー14には、スライドビードホッパー14とバッ
クアップローラとチャンバー形成部材50とで囲まれた
減圧室52が形成され、減圧室52は減圧用ブロアー5
3又は吸引ファンに接続される。この減圧室52を減圧
することにより、ビード36の下方を負圧にしてビード
36の安定化を図ることができる。
【0024】また、スライドビードホッパー14及び減
圧室52は、移動台54に搭載され、移動台54が移動
機構18によりバックアップローラ16に対して進退移
動すると共に、その移動速度が制御される。尚、本実施
の形態では、スライドビードホッパー14を移動させる
ことで説明したが、バックアップローラ16を移動させ
るようにしてもよい。
【0025】また、スライドビードホッパー14とバッ
クアップローラ16とで支持体12に塗布液が塗布され
る直前において、コロナ放電設備20により支持体12
の少なくとも塗布面側に電荷が付与される。このコロナ
放電設備20は、支持体12の塗布面側に配置された放
電電極68と、支持体12を挟んで放電電極68に対向
配置された接地ローラ70と、放電電極68と接地ロー
ラ70との間に高電圧を印加してコロナ放電を発生させ
る直流電圧電源72とで構成される。これにより、支持
体12の塗布面にはプラス又はマイナスの何れか一方の
電荷が帯電されて支持体12の塗布面上に電位が生じ
る。尚、本実施の形態では、コロナ放電設備20の例で
説明したが、バックアップローラ16を非接地し且つそ
の表面が絶縁被覆された構造に形成してバックアップロ
ーラ16に高電圧を与えて静電場をビード36に作用さ
せるようにしてもよい。
【0026】ところで、塗布開始時は、スライドビード
ホッパー14のスライド面28を流下する塗布液が重層
液膜Aとなって一度に支持体12に塗布されるために、
定常時よりも支持体12に塗布形成される多層塗布膜B
の厚みが大きくなる。また、使用中の支持体12と次に
使用する支持体12とを繋ぎあわせる方法として、図4
(a)、(b)に示すように、接合テープ74を用いて
支持体12を「突き合わせ接合」する方法が広く用いら
れている。この支持体12の接合部80がスライドビー
ドホッパー14とバックアップローラ16との間隙を通
過する時は、スライド面先端部28Aと支持体12との
間隙が急激に変化するために、スライド面先端部28A
と支持体12との間に形成されるビード36の位置が激
しく変動する。これにより、塗布液が支持体12に塗布
されないトラブルや厚塗りが起こり易いという問題があ
る。
【0027】これらの問題を防止するためには、減圧室
52の圧力を低くする方法、塗布直前に塗布される支持
体12表面に静電荷を与えるか又はバックアップローラ
16に高電圧を与えて静電場をビード36に作用させる
方法が有効である。
【0028】減圧室52の圧力を低くする方法において
は、塗布開始前に減圧室52の圧力を定常塗布時の圧力
より低くしておいて、塗布開始時にビード36が形成さ
れると同時に、定常塗布時の圧力まで徐々に高くするこ
とが有効である。
【0029】また、支持体12が接合部80を有する場
合には、支持体12の接合部80がスライド面先端部2
8Aとバックアップローラ16との間隙を通過する直前
に減圧室52の圧力を定常塗布時の圧力より低い状態か
ら徐々に高くして定常塗布時の圧力にすることが有効で
ある。
【0030】バックアップローラ16に高電圧を与えて
静電場をビード36に作用させる方法においては、バッ
クアップローラ36上での支持体12の表面電位が50
0〜2000Vになる範囲が好ましい。また、バックア
ップローラ16にアルミナなど絶縁性のセラミック被覆
を施して、非接地と表面の絶縁を図ることが必要であ
る。
【0031】また、塗布開始時の厚塗りを防止する方法
としては、スライド面28に重層液膜Aを形成した後に
スライドビードホッパー14又はバックアップローラ1
6を互いに近づく方向に移動させると共に、塗布液が支
持体12に塗りつく直前に、移動の速度を小さくする方
法が有効である。
【0032】また、支持体12の接合部80の通過時の
スライドビードホッパー14と支持体12との間隙が急
激に変化するのを防止する方法としては、接合部80が
スライドビードホッパー14とバックアップローラ16
との間隙を通過する直前に、スライドビードホッパー1
4又はバックアップローラ16を微小な距離、具体的に
はビード36を破壊しない程度、例えば、接合テープ7
4の厚み程度だけ移動して前記間隙を広げ、接合部80
が通過した後は、定常塗布時の間隙に戻すことが有効で
ある。
【0033】本発明における支持体12の突き合わせ接
合とは、支持体12の突き合わせ部への塗布液の浸透を
防止するために、塗布される支持体12の面に接合テー
プ74を貼るものである。接合テープ74はプラスチッ
ク等の基体74Aに接着剤74Bが層状に付与されたも
のであり、厚みは100μm以下が好ましく、支持体1
2の搬送方向における長さは100mm以下が好まし
い。また、支持体12の両面に逐次塗布液を塗布する場
合は、支持体12の両面に接合テープ74を貼ることが
好ましい。更に、支持体12の接合部80の厚みの急激
な変化を防ぐために、支持体12それぞれの面に貼られ
る接合テープ74の支持体搬送方向の長さを図4(b)
のように異なる長さにすることが好ましい。
【0034】次に本発明の対象である熱現像感光材料を
構成する感光層の好ましい態様について説明する。
【0035】本発明に用いることのできる有機酸銀は、
銀イオンを還元できる源を含む任意の有機物質であって
よい。有機カルボン酸の銀塩、特に(炭素数が10〜3
0、好ましくは15〜28の)長鎖脂肪カルボン酸の銀
塩が好ましい。銀供給物質は、好ましくは画像形成層
(感光層)の約5〜70重量%を構成することができ
る。これらの例は、脂肪族カルボン酸の銀塩および芳香
族カルボン酸の銀塩を含むがこれらに限定されることは
ない。脂肪族カルボン酸の銀塩の好ましい例としては、
ベヘン酸銀、アラキジン酸銀、ステアリン酸銀、オレイ
ン酸銀、ラウリン酸銀、カプロン酸銀、ミリスチン酸
銀、パルミチン酸銀、マレイン酸銀、フマル酸銀、酒石
酸銀、リノール酸銀、酪酸銀および樟脳酸銀、これらの
混合物などを含む。
【0036】本発明に用いることができる有機酸銀の形
状としては特に制限はない。
【0037】本発明に用いることのできる有機酸銀は、
脱塩をすることが好ましく、脱塩を行う方法としては特
に制限はなく公知の方法を用いることができるが、遠心
濾過、吸引濾過、限外濾過、凝集法によるフロック形成
水洗等の公知の濾過方法を好ましく用いることができ
る。
【0038】本発明に用いることのできる有機酸銀は粒
子サイズの小さい、凝集のない微粒子を得る目的で、分
散剤を使用した固体微粒子分散物とする方法が用いられ
る。有機酸銀を固体微粒子分散化する方法は、分散助剤
の存在下で公知の微細化手段(例えば、ボールミル、振
動ボールミル、遊星ボールミル、サンドミル、コロイド
ミル、ジェットミル、ローラーミル、高圧ホモジナイザ
ー)を用い、機械的に分散することができるが、特に高
圧ホモジナイザーが好ましい。
【0039】有機酸銀を分散剤を使用して固体微粒子化
する際には、例えば、ポリアクリル酸、アクリル酸の共
重合体、マレイン酸共重合体、マレイン酸モノエステル
共重合体、アクリロイルメチルプロパンスルホン酸共重
合体、などの合成アニオンポリマー、カルボキシメチル
デンプン、カルボキシメチルセルロースなどの半合成ア
ニオンポリマー、アルギン酸、ペクチン酸などのアニオ
ン性ポリマー、特開昭52-92716号、WO88/04794 号など
に記載のアニオン性界面活性剤、特願平7-350753号に記
載の化合物、あるいは公知のアニオン性、ノニオン性、
カチオン性界面活性剤や、その他ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース等の公知のポリマー、或いはゼラチ
ン等の自然界に存在する高分子化合物を適宜選択して用
いることができる。
【0040】本発明の有機酸銀は所望の量で使用できる
が、熱現像材料1m2当たりの塗布量で示して、銀量とし
て0.1〜5g/m2 が好ましく、さらに好ましくは1
〜3g/m2 である。
【0041】本発明では有機酸銀とともに感光性ハロゲ
ン化銀を用いることが好ましい。
【0042】本発明における感光性ハロゲン化銀の形成
方法は当業界ではよく知られており例えば、リサーチデ
ィスクロージャー1978年6月の第17029 号、および
米国特許第3,700,458 号に記載されている方法を用いる
ことができる。本発明で用いることのできる具体的な方
法としては、調製された有機酸銀中にハロゲン含有化合
物を添加することにより有機酸銀の銀の一部を感光性ハ
ロゲン化銀に変換する方法、ゼラチンあるいは他のポリ
マー溶液の中に銀供給化合物およびハロゲン供給化合物
を添加することにより感光性ハロゲン化銀粒子を調製し
有機酸銀と混合する方法を用いることができる。本発明
において好ましくは後者の方法を用いることができる。
感光性ハロゲン化銀の粒子サイズは、画像形成後の白濁
を低く抑える目的のために小さいことが好ましく具体的
には0.20μm以下、より好ましくは0.01μm以
上0.15μm以下、更に好ましくは0.02μm以上
0.12μm以下がよい。ここでいう粒子サイズとは、
ハロゲン化銀粒子が立方体あるいは八面体のいわゆる正
常晶である場合にはハロゲン化銀粒子の稜の長さをい
う。また、ハロゲン化銀粒子が平板状粒子である場合に
は主表面の投影面積と同面積の円像に換算したときの直
径をいう。本発明におけるハロゲン化銀の粒子形状とし
て、特に立方体状、平板状が好ましい。平板状ハロゲン
化銀粒子を用いる場合の平均アスペクト比は好ましくは
100:1〜2:1、より好ましくは50:1〜3:1
がよい。感光性ハロゲン化銀のハロゲン組成としては特
に制限はなく、塩化銀、塩臭化銀、臭化銀、ヨウ臭化
銀、ヨウ塩臭化銀、ヨウ化銀のいずれであっても良い
が、本発明においては臭化銀、あるいはヨウ臭化銀を好
ましく用いることができる。特に好ましくはヨウ臭化銀
であり、ヨウ化銀含有率は0.1モル%以上40モル%
以下が好ましく、0.1モル%以上20モル%以下がよ
り好ましい。
【0043】本発明の感光性ハロゲン化銀粒子は、ロジ
ウム、レニウム、ルテニウム、オスミウム、イリジウ
ム、コバルト、水銀または鉄から選ばれる金属の錯体を
少なくとも一種含有することが好ましい。これら金属錯
体は1種類でもよいし、同種金属および異種金属の錯体
を二種以上併用してもよい。好ましい含有率は銀1モル
に対し1n(ナノ)モルから10m(ミリ)モルの範囲
が好ましく、10n(ナノ)モルから100μ(マイク
ロ)モルの範囲がより好ましい。具体的な金属錯体の構
造としては特開平7-225449号等に記載された構造の金属
錯体を用いることができる。コバルト、鉄の化合物につ
いては六シアノ金属錯体を好ましく用いることができ
る。具体例としては、フェリシアン酸イオン、フェロシ
アン酸イオン、ヘキサシアノコバルト酸イオンなどが挙
げられるが、これらに限定されるものではない。ハロゲ
ン化銀中の金属錯体は均一に含有させてもよく、コア部
に高濃度に含有させてもよく、あるいはシェル部に高濃
度に含有させてもよく特に制限はない。
【0044】本発明における感光性ハロゲン化銀粒子は
化学増感されていることが好ましい。好ましい化学増感
法としては当業界でよく知られているように硫黄増感
法、セレン増感法、テルル増感法を用いることができ
る。また金化合物や白金、パラジウム、イリジウム化合
物等の貴金属増感法や還元増感法を用いることができ
る。本発明の感光性ハロゲン化銀の使用量としては有機
酸銀1モルに対して感光性ハロゲン化銀0.01モル以
上0.5モル以下が好ましく、0.02モル以上0.3
モル以下がより好ましく、0.03モル以上0.25モ
ル以下が特に好ましい。
【0045】有機酸銀の還元剤は、銀イオンを金属銀に
還元する任意の物質、好ましくは有機物質であってよ
い。フェニドン、ハイドロキノンおよびカテコールなど
の従来の写真現像剤は有用であるが、ヒンダードフェノ
ール還元剤が好ましい。還元剤は、画像形成層を有する
面の銀1モルに対して5〜50%(モル)含まれること
が好ましく、10〜40%(モル)で含まれることがさ
らに好ましい。還元剤の添加層は画像形成層を有する面
のいかなる層でも良い。画像形成層以外の層に添加する
場合は銀1モルに対して10〜50%(モル)と多めに
使用することが好ましい。また、還元剤は現像時のみ有
効に機能を持つように誘導化されたいわゆるプレカーサ
ーであってもよい。
【0046】有機銀塩を利用した熱現像感光材料におい
ては広範囲の還元剤が特開昭46-6074 号、同47-1238
号、同47-33621号、同49-46427号、同49-115540 号、同
50-14334号、同50-36110号、同50-147711 号、同51-326
32号、同51-1023721号、同51-32324号、同51-51933号、
同52-84727号、同55-108654 号、同56-146133 号、同57
-82828号、同57-82829号、特開平6-3793号、米国特許3,
667,9586号、同3,679,426 号、同3,751,252 号、同3,75
1,255 号、同3,761,270 号、同3,782,949 号、同3,839,
048 号、同3,928,686 号、同5,464,738 号、独国特許23
21328 号、欧州特許692732号などに開示されている。
【0047】本発明の還元剤は、溶液、粉末、固体微粒
子分散物などいかなる方法で添加してもよい。固体微粒
子分散は公知の微細化手段(例えば、ボールミル、振動
ボールミル、サンドミル、コロイドミル、ジェットミ
ル、ローラーミルなど)で行われる。また、固体微粒子
分散する際に分散助剤を用いてもよい。
【0048】画質を向上させる「色調剤」として知られ
る添加剤を含むと光学濃度が高くなることがある。ま
た、色調剤は黒色銀画像を形成させる上でも有利になる
ことがある。色調剤は画像形成層を有する面に銀1モル
当たり0.1〜50%(モル)の量含まれることが好ま
しく、0.5〜20%(モル)含まれることがさらに好
ましい。また、色調剤は現像時のみ有効に機能を持つよ
うに誘導化されたいわゆるプレカーサーであってもよ
い。
【0049】有機銀塩を利用した熱現像感光材料におい
ては広範囲の色調剤が特開昭46-6077 号、同47-10282
号、同49-5019 号、同49-5020 号、同49-91215号、同49
-91215号、同50-2524 号、同50-32927号、同50-67132
号、同50-67641号、同50-114217号、同51-3223 号、同5
1-27923号、同52-14788号、同52-99813号、同53-1020
号、同53-76020号、同54-156524 号、同54-156525 号、
同61-183642 号、特開平4-56848 号、特公昭49-10727
号、同54-20333号、米国特許3,080,254 号、同3,446,64
8 号、同3,782,941 号、同4,123,282 号、同4,510,236
号、英国特許1380795号、ベルギー特許841910号などに
開示されている。
【0050】本発明の色調剤は、溶液、粉末、固体微粒
子分散物などいかなる方法で、感光層、保護層、または
中間層の任意の層に添加してもよい。固体微粒子分散は
公知の微細化手段(例えば、ボールミル、振動ボールミ
ル、サンドミル、コロイドミル、ジェットミル、ローラ
ーミルなど)で行われる。また、固体微粒子分散する際
に分散助剤を用いてもよい。
【0051】本発明の感光層は、以下に述べる疎水性ポ
リマーラテックス(以下、ポリマーラテックスと称す
る)を感光層中の全バインダーの50wt%以上含有す
る。本発明のポリマーラテックスについては「合成樹脂
エマルジョン(奥田平、稲垣寛編集、高分子刊行会発行
(1978))」、「合成ラテックスの応用(杉村孝明、片岡
靖男、鈴木聡一、笠原啓司編集、高分子刊行会発行(199
3))」、「合成ラテックスの化学(室井宗一著、高分子
刊行会発行(1970))」などに記載されている。
【0052】本発明のポリマーラテックスとしては通常
の均一構造のポリマーラテックス以外、いわゆるコア/
シェル型のラテックスでもよい。この場合コアとシェル
はガラス転移温度を変えると好ましい場合がある。
【0053】本発明のポリマーラテックスの最低造膜温
度(MFT)は−30°C〜90°C、より好ましくは0°
C〜70°C程度である。最低造膜温度をコントロール
するために造膜助剤を添加してもよい。造膜助剤は可塑
剤ともよばれポリマーラテックスの最低造膜温度を低下
させる有機化合物(通常有機溶剤)で、例えば前述の
「合成ラテックスの化学(室井宗一著、高分子刊行会発
行(1970))」に記載されている。
【0054】本発明のポリマーラテックスに用いられる
ポリマー種としてはアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ゴム系樹脂、塩化
ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリオレフィン樹
脂、またはこれらの共重合体などがある。
【0055】ポリマーとしては直鎖のポリマーでも枝分
かれしたポリマーでも、また架橋されたポリマーでも良
い。またポリマーとしては単一のモノマーが重合したい
わゆるホモポリマーでも良いし、2種以上のモノマーが
重合したコポリマーでも良い。
【0056】コポリマーの場合はランダムコポリマーで
もブロックコポリマーでも良い。ポリマーの分子量は数
平均分子量で5000〜1000000が好ましく、よ
り好ましくは10000〜100000程度が好まし
い。分子量が小さすぎるものは感光層の力学強度が不十
分であり、大きすぎるものは製膜性が悪く好ましくな
い。
【0057】本発明に用いられるポリマーラテックスの
ポリマーは25°C60%RHでの平衡含水率が2wt
%以下、より好ましくは1wt%以下の物であることが
好ましい。平衡含水率の下限には特に制限はないが、
0.01wt%が好ましく、より好ましくは0.03w
t%である。平衡含水率の定義と測定法については、例
えば「高分子工学講座14、高分子材料試験法(高分子
学会編、地人書館)」などを参考にすることができる。
【0058】本発明のポリマーラテックスの具体例とし
ては以下のような物がある。メチルメタクリレート/エ
チルアクリレート/メタクリル酸コポリマーのラテック
ス、メチルメタクリレート/2 エチルヘキシルアクリレ
ート/スチレン/アクリル酸コポリマーのラテックス、
スチレン/ブタジエン/アクリル酸コポリマーのラテッ
クス、スチレン/ブタジエン/ジビニルベンゼン/メタ
クリル酸コポリマーのラテックス、メチルメタクリレー
ト/塩化ビニル/アクリル酸コポリマーのラテックス、
塩化ビニリデン/エチルアクリレート/アクリロニトリ
ル/メタクリル酸コポリマーのラテックスなど。
【0059】これらのポリマーは単独で用いてもよい
し、必要に応じて2種以上ブレンドして用いても良い。
本発明の画像形成層は全バインダーの50wt%以上と
して上記ポリマーラテックスが用いられるが、70wt
%以上として上記ポリマーラテックスが用いられること
が好ましい。
【0060】本発明の感光層には必要に応じて全バイン
ダーの50wt%以下の範囲でゼラチン、ポリビニルア
ルコール、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロースなどの水溶性ポリマーを添加して
も良い。これらの水溶性ポリマーの添加量は画像形成層
の全バインダーの30wt%以下が好ましい。
【0061】本発明の感光層の全バインダー量は0.2
〜30g/m2 、より好ましくは1〜15g/m2 の範
囲が好ましい。また、本発明の感光層の粘度特性として
は、いわゆるチキソトロピック性が好ましく、たとえ
ば、剪断速度0.1/sにおいて粘度が300mpa・
s以上30000mpa・s以下、剪断速度1000/
sにおいて1mpa・s以上100mpa・s以下が好
ましい。これらの塗布液粘度の測定には、いかなる装置
を使用してもよいが、本発明ではレオメトリックスファ
ーイースト株式会社製RFSフルードスペクトロメータ
ーを用いて、25°Cで測定した。
【0062】本発明の感光層には必要に応じて増感色
素、還元剤、色調剤、カブリ防止剤、などを添加しても
よい。更に本発明の画像形成層には色調調整のための染
料、架橋のための架橋剤、塗布性改良のための界面活性
剤、などを添加してもよい。
【0063】本発明における増感色素としてはハロゲン
化銀粒子に吸着した際、所望の波長領域でハロゲン化銀
粒子を分光増感できるもので有ればいかなるものでも良
い。増感色素としては、シアニン色素、メロシアニン色
素、コンプレックスシアニン色素、コンプレックスメロ
シアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、スチリル色
素、ヘミシアニン色素、オキソノール色素、ヘミオキソ
ノール色素等を用いることができる。本発明に使用され
る有用な増感色素は例えばRESEARCH DISCLOSURE Item17
643IV-A 項(1978 年12月p.23) 、同Item1831X 項(1979
年8 月p.437)に記載もしくは引用された文献に記載され
ている。
【0064】本発明に用いることのできる中間層用のポ
リマー材料としては、水性ラテックスをバインダーに用
いた有機酸銀層の塗布液と混合することによって、凝集
あるいは著しい粘度増加をおこさず、被膜を形成できれ
ば種類は問わないが、非イオン性の水溶性ポリマーを用
いることが好ましい。
【0065】非イオン性の水溶性ポリマーとしては、ポ
リビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリ
アクリルアミド、デキストラン、ポリエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールとポリプロピレングリコー
ルのブロック共重合体、などが使用できるが、ポリビニ
ルアルコール類が好ましく、特にポリビニルアルコール
が好ましい。
【0066】ポリビニルアルコールとしては鹸化度80
〜99.9%、重合度300〜2400のものが好まし
い。
【0067】中間層の上記ポリマーの塗布量としては、
熱現像材料1m2 当たりの量で示して、乾膜として、
0.1〜3.0g/m2 が好ましく、0.2〜2.0g
/m2が特に好ましい。このような塗布量とすること
で、面状改良効果が向上する。これに対し塗布量が少な
すぎると面状改良する上での中間層の機能を果たし得
ず、塗布量が多すぎても接着性ないし密着性がかえって
悪化したり、乾燥負荷が増えて生産性が低下したり、塗
布液粘度が高くなりすぎることにより塗布面状が悪化し
たりすることになる。
【0068】塗布溶媒は水が好ましく、場合によっては
若干の水混和性の有機溶媒が入っても構わない。ただ
し、水は30wt%以上、好ましくは50wt%以上、
さらに好ましくは70wt%以上である。塗布液のポリ
マー濃度は2〜20wt%、塗布液状態のウェット(W
et)塗布量としては2〜30ml/m2 、塗布液粘度
は5〜200mpa・sが好ましい。この場合の粘度は
東京計器(株)製B型粘度計により40℃にて測定した
ものである。
【0069】中間層の中には、種々の添加剤を入れるこ
とも可能である。添加することができるものとしては、
色調剤やカブリ防止剤などの現像に関与する化合物、例
えばフタラジンやフタル酸アンモニウムなどが挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。
【0070】本発明の感光層の付着防止などの目的で外
側に保護層を設けることができる。保護層のバインダー
としては、好ましくは水系にて塗布可能なバインダーが
よく、ゼラチン、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、デ
キストランなどが使用できる。
【0071】本発明の好ましい態様である水系同時重層
塗布を行う場合には、感光層がゲル化しないために、乾
燥時の風ムラを防止する観点からゼラチンが好ましく、
ゲル化スピードが早く、脱灰したゼラチンが特に好まし
い。
【0072】保護層は必要に応じて2層にすることがで
き、好ましい態様においては、有機酸銀層に近い側に紫
外線吸収剤および/または疎水性ポリマーラテックスを
添加した塗布液から形成された層、最外層にマット剤を
添加した保護層を設けることができ、いずれかの層に色
調剤などの現像に関与する添加剤、膜面pH調節剤や、
必要に応じて硬膜剤を添加することもできる。
【0073】保護層におけるバインダーの塗布量は1層
当たり0.1〜3.0g/m2 、さらには0.2〜2.
0g/m2 が好ましい。粘度特性としては、40°Cで
5〜100mpa・sが好ましく、とくに10〜50m
pa・sが好ましい。
【0074】最外保護層にはいかなる付着防止材料を使
用してもよい。付着防止材料の例としては、ワックス、
シリカ粒子、スチレン含有エラストマー性ブロックコポ
リマー(例えば、スチレン−ブタジエン−スチレン、ス
チレン−イソプレン−スチレン)、酢酸セルロース、セ
ルロースアセテートブチレート、セルロースプロピオネ
ートやこれらの混合物などがある。
【0075】本発明での「溶媒が水である」とは塗布液
の溶媒(分散媒)の30wt%以上、好ましくは50w
t%以上、より好ましくは70wt%以上が水であるこ
とをいう。塗布液の溶媒の水以外の成分としてはメチル
アルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ジメチルホ
ルムアミド、酢酸エチルなどの水混和性の有機溶媒を用
いることができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱現像感
光材料の塗布方法及び装置によれば、感光層と保護層を
効率よく形成することができ、塗布層の膜厚のバラツキ
やスジ、ムラなどの塗布欠陥のない高品質の熱現像感光
材料を形成することができる。
【0077】また、本発明の熱現像感光材料の塗布方法
及び装置は、感光層、保護層の各塗布液の主たる溶媒が
水の場合にも良好な塗布層を得ることができるので、従
来のように有機溶剤を使用する必要がなく、環境汚染の
心配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱現像感光材料の塗布装置を説明する
部分断面図
【図2】スライドビードホッパーのマニホールドとスロ
ットの関係を説明する断面図
【図3】スライドビードホッパーのマニホールドとスロ
ットの関係を説明する模式図
【図4】支持体同士の接合テープでの接合した側面図
【符号の説明】
10…塗布装置、12…支持体、14…スライドビード
ホッパー、16…バックアップローラ、18…移動機
構、20…コロナ放電設備、22…マニホールド、28
…スライド面、30…スロット、32…スロット先端
部、33…拡径部、34…栓、36…ビード、40…ス
ロット用規制板、42…スライド面用規制板、52…減
圧室、53…ブロアー、54…移動台、68…放電電
極、70…接地ローラ、72…高圧直流電源、74…接
合テープ、80…接合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 1/76 351 G03C 1/76 351 Fターム(参考) 2H123 AB00 AB03 AB25 BA00 BA14 BA48 BA49 BC00 BC01 CB00 CB03 4D075 AC16 DA04 DB31 DC27 EA06 EC02 4F041 AA12 AB01 BA07 BA17 BA19 CA07 CA13 CA16 CA25

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、少なくとも1種類の有機酸銀
    及び少なくとも1種類の疎水性ポリマーラテックスをバ
    インダーとして含む1層以上の感光層と、該感光層の前
    記支持体側面とは反対側面に少なくとも1つの水溶性ポ
    リマーをバインダーとする非画像記録性の1層以上の保
    護層とを設けて成る熱現像感光材料であって、前記感光
    層と前記保護層を形成する各塗布液を、スライドホッパ
    ーの各マニホールドに給液して該マニホールドに連通す
    る各スロットからスライド面に押し出すことにより重層
    液膜を形成しながら流下させ、バックアップローラに巻
    き掛けられて連続搬送される前記支持体に前記重層液膜
    を重層同時塗布する熱現像感光材料の塗布方法におい
    て、 前記塗布液を前記マニホールドの一方端から他方端に向
    けて供給すると共に、前記スロットを流れるときの圧力
    損失が前記一方端から前記他方端にいくに従って小さく
    することにより、前記マニホールドを流れるときの圧力
    損失によって生じる液圧の減少を相殺するようにしたこ
    とを特徴とする熱現像感光材料の塗布方法。
  2. 【請求項2】支持体上に、少なくとも1種類の有機酸銀
    及び少なくとも1種類の疎水性ポリマーラテックスをバ
    インダーとして含む1層以上の感光層と、該感光層の前
    記支持体側面とは反対側面に少なくとも1つの水溶性ポ
    リマーをバインダーとする非画像記録性の1層以上の保
    護層とを設けて成る熱現像感光材料であって、前記感光
    層と前記保護層を形成する各塗布液を、スライドホッパ
    ーの各マニホールドに給液して該マニホールドに連通す
    る各スロットからスライド面に押し出すことにより重層
    液膜を形成しながら流下させ、バックアップローラに巻
    き掛けられて連続搬送される前記支持体に前記重層液膜
    を重層同時塗布する熱現像感光材料の塗布装置におい
    て、 前記塗布液を前記マニホールドの一方端から他方端に向
    けて供給すると共に、前記スロットの前記マニホールド
    から前記スライド面までの長さが前記一方端から前記他
    方端にいくに従って短くなるように形成したことを特徴
    とする熱現像感光材料の塗布装置。
  3. 【請求項3】前記各塗布液の主たる溶媒が水であること
    を特徴とする請求項2の熱現像感光材料の塗布装置。
  4. 【請求項4】前記マニホールドの前記他方端の端面形状
    は、前記塗布液の流れ方向に沿って上向きに傾斜した形
    状に形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載
    の熱現像感光材料の塗布装置。
  5. 【請求項5】前記スロットの両端部、及び前記スライド
    面の両端部に、塗布幅を規制するスロット用規制板とス
    ライド面用規制板を設けたことを特徴とする請求項2〜
    4の何れか1に記載する熱現像感光材料の塗布装置。
  6. 【請求項6】前記スライド面用規制板の前記塗布液に接
    する面が、前記スライド面に対して鈍角を形成するよう
    に傾斜していることを特徴とする請求項5の熱現像感光
    材料の塗布装置。
  7. 【請求項7】前記スロット先端部の間隙が前記スライド
    面に近づくに従って大きくなるように形成されているこ
    とを特徴とする請求項2〜6の何れか1に記載の熱現像
    感光材料の塗布装置。
  8. 【請求項8】前記塗布装置は、前記スライドホッパーの
    スライド面先端部と前記支持体との間に塗布液のビード
    を形成して塗布するスライドビード方式の塗布装置であ
    ることを特徴とする請求項1の熱現像感光材料の塗布装
    置。
  9. 【請求項9】前記スライド面が鉛直方向に対して成す傾
    斜角度が60〜80°であると共に、前記スライド面を
    流れる重層液膜が前記支持体に接する塗布点における支
    持体接線と前記スライド面の成す角度が55〜85°で
    あることを特徴とする請求項8の熱現像感光材料の塗布
    装置。
  10. 【請求項10】前記スライド面先端部の端面の傾斜角度
    と前記塗布液が前記支持体接線とのなす角度が20°以
    下であることを特徴とする請求項8又は9に記載の熱現
    像感光材料の塗布装置。
  11. 【請求項11】前記ビードの下方側に減圧室を設けたこ
    とを特徴とする請求項8〜10の何れか1に記載の熱現
    像感光材料の塗布装置。
  12. 【請求項12】塗布開始前に前記減圧室の圧力を定常塗
    布時の圧力より低くしておいて、塗布開始時に前記ビー
    ドが形成されると同時に、前記定常塗布時の圧力まで徐
    々に高くすることを特徴とする請求項11に記載の熱現
    像感光材料の塗布装置。
  13. 【請求項13】前記支持体が接合部を有する場合には、
    前記接合部が前記スライド面先端部と前記バックアップ
    ローラとの間隙を通過する直前に前記減圧室の圧力を定
    常塗布時の圧力より低い状態から徐々に高くして前記定
    常塗布時の圧力にすることを特徴とする請求項11に記
    載の熱現像感光材料の塗布装置。
  14. 【請求項14】前記スライドビードホッパー又は前記バ
    ックアップローラを相対的に進退移動させると共に、該
    移動速度を制御する移動機構を設けたことを特徴とする
    請求項8〜13の何れか1に記載の熱現像感光材料の塗
    布装置。
  15. 【請求項15】前記スライド面に前記重層液膜を形成し
    た後に前記スライドビードホッパー又は前記バックアッ
    プローラを互いに近づく方向に移動させると共に、塗布
    液が前記支持体に塗りつく直前に、前記移動速度を小さ
    くするようにすることを特徴とする請求項14に記載の
    熱現像感光材料の塗布装置。
  16. 【請求項16】前記支持体が接合部を有する場合には、
    前記接合部が前記スライド面先端部と前記バックアップ
    ローラとの間隙を通過する直前に、前記移動機構により
    前記ビードを破壊しない程度に前記間隙が大きくなるよ
    うに前記スライドビードホッパー又は前記バックアップ
    ローラを移動し、前記接合部が前記間隙を通過した後に
    前記間隙を定常塗布時の間隙幅に戻すことを特徴とする
    請求項14に記載の熱現像感光材料の塗布装置。
  17. 【請求項17】前記支持体に静電荷を与えるコロナ放電
    設備を設けるか、又は前記バックアップローラを非接地
    し且つその表面が絶縁被覆された構造に形成したことを
    特徴とする請求項2〜16の何れか1に記載の熱現像感
    光材料の塗布装置。
  18. 【請求項18】塗布開始時に前記コロナ放電設備で支持
    体に静電荷を与えるか、又は前記ビードが形成されると
    同時に前記バックアップローラに直流高電圧を印加する
    ことを特徴とする請求項17に記載の熱現像感光材料の
    塗布装置。
  19. 【請求項19】前記支持体が接合部を有する場合には、
    塗布開始前に前記接合部に前記コロナ放電設備により静
    電荷を与えるか、又は前記接合部が前記間隙を通過する
    時に前記バックアップローラに直流高電圧を印加するこ
    とを特徴とする請求項17に記載の熱現像感光材料の塗
    布装置。
  20. 【請求項20】前記支持体に隣接する最下層の前記感光
    層から最上層の前記保護層まで複数の層で構成されると
    共に、上側の層の平衡表面張力及び動的表面張力が常に
    下側の層の平衡表面張力及び動的表面張力より小さいこ
    とを特徴とする請求項2〜19の何れか1に記載の熱現
    像感光材料の塗布装置
  21. 【請求項21】前記支持体の接合方法は突き合わせ接合
    であり、前記支持体の少なくとも塗布される面に接合用
    テープが貼られていることを特徴とする請求項13、1
    6、19の何れか1に記載の熱現像感光材料の塗布装
    置。
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