JP2005234171A - 熱現像感光材料の製造方法及び当該熱現像感光材料の製造に用いる同時重層塗布装置 - Google Patents

熱現像感光材料の製造方法及び当該熱現像感光材料の製造に用いる同時重層塗布装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 同時重層用コーターを使用してスプライステープにより接合された帯状支持体上に、熱現像材料用の少なくとも感光層用塗布液、保護層用塗布液を同時重層塗布し熱現像材料を製造する際、スプライステープ上への塗布を継続しても塗布故障が生じない熱現像材料の製造方法及び当該熱現像材料の製造方法に使用する塗布装置の提供。
【解決手段】 バックアップロールにより保持され、スプライステープにより接続された連続送行する帯状支持体上に、熱現像感光材料用の塗布液を同時重層用コータにより塗布し、乾燥工程を経て形成された感光層と、該感光層上に形成された保護層とを有する熱現像感光材料の製造方法において、該同時重層用コータと該帯状支持体との間隙が該スプライステープの厚さの200〜1000%であり、前記スプライステープの厚みが該塗布膜の厚さに対して10〜50%であることを特徴とする熱現像感光材料の製造方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は熱現像感光材料の製造方法及び熱現像感光材料の製造に使用する同時重層塗布装置に関する。
従来、医療や印刷製版の分野では、画像形成材料の湿式処理に伴う廃液が作業性の上で問題となっており、近年では、環境保全、省スペースの観点からも処理廃液の減量が強く望まれている。そこで、熱を加えるだけで画像形成ができる熱現像感光材料が実用化され、上記分野で急速に普及してきている。
熱現像感光材料(以後、単に熱現像材料ともいう)自体は既に古くから提案されており、例えば、米国特許第3,152,904号、同3,457,075号明細書、D.モーガン(Morgan)による「ドライシルバー写真材料(Dry Silver Photographic Material)」やD.モーガン(Morgan)とB.シェリー(Shely)による「熱によって処理される銀システム(Thermally Processed SilverSystems)」(イメージング・プロセッシーズ・アンド・マテリアルズ(Imaging Processes and Materials)Neblette 第8版、スタージ(Sturge)、V.ウォールワース(Walworth)、A.シェップ(Shepp)編集、第2頁、1969年)等に開示されている。
この熱現像材料は、通常熱現像処理機と呼ばれる熱現像材料に80〜140℃の安定した熱を加えて画像を形成する熱現像処理装置により処理される。この熱現像材料はの現像処理は定着を行わないことが特徴であるため、未露光部に残ったハロゲン化銀や有機銀塩は除去されずにそのまま熱現像材料中に残る。本発明はこのような熱現像材料を対象としており、支持体に塗布する液組成及び液の調製方法は公知のものが用いられる。
熱現像材料の製造は、複数の塗布液を供給する同時重層用コーターと連続走行する帯状支持体表面を均一に保持させるためのバックアップロールとを有する塗布装置を用いて、帯状支持体上に同時重層塗布コータにより感光層用塗布液、保護層用塗布液等を同時重層塗布する方法が知られており、例えば、特開2000−15173号、米国特許第5,849,363等に開示されている。又、同時重層塗布コータに用いる塗布装置には、塗布時の塗布液の蒸発による変動が少ないこと、及び膜厚分布、塗布安定性に優れていることから押し出し塗布方式の同時重層用コーターが使用されている。
押し出し塗布方式とは、同時重層用コーターのスリット先端より、塗布液を押出し連続走行する帯状支持体に対してビードを形成させつつ塗布する方法である。押し出し方式の同時重層用コーターは3枚以上のバーを組合せ、塗布液を供給する供給口と、供給された塗布液を同時重層用コーターの幅方向に一定に供給するためのコーターチャンバーと言われる部分と、このコーターチャンバーより塗布液を吐出するためのスリットを有しており、例えばエクストルージョンコーター、スライドコーター、カーテンコーター等が挙げられる。
バックアップロールに保持された帯状支持体に複数の塗布液を同時に塗布する押し出し塗布方式の同時重層用コーターの主たる目的は、均一な塗布膜厚分布を得ることであり、帯状支持体の走行方向の塗布膜厚分布は、基本的には塗布速度と塗布液の供給速度によって制御できるが、塗布幅方向の塗布膜厚分布は、塗布液量を決める同時重層用コーターのスリット間隙の幅方向精度とバックアップロール上の帯状支持体表面と同時重層用コーター先端部間との間隙(以下、ビードギャップとも言う)精度により、決定されることが知られている。このため、塗布に際しては細心の注意で、同時重層用コーターのスリット間隙、ビードギャップ、同時重層用コーター先端部の真直度、バックアップロールの真直度を機械的加工により調整した後に塗布を実施している。特に熱現像材料では、通常では問題とならない様な微細な塗布膜厚のムラも現像により顕在化することが多く、塗布膜の均一性への要求精度は極めて高くなっている。
通常、帯状支持体は生産効率を上げるためスプライステープにより接合され長尺となっているので、接合部はスプライステープの厚さ分だけ厚くなっている。このため接合部に塗布を行った場合、次の如き問題点が発生することが知られている。1)接合部で塗布の乱れが発生し塗布故障となる。2)塗布膜厚の厚い部分が発生し、未乾燥の部分が発生し、搬送ロールに転写しその後搬送されてくる塗布面にダメージを与え品質を低下させる。3)発生した塗布膜厚の厚い部分を乾かすために乾燥能力を上げると正常部分が過乾燥となり、ひび割れ等の塗布膜面の故障が発生する場合がある。この様な危険を避けるため、接合部の塗布は一旦中止し、接合部が通過した後に塗布を再開する様にしている。このため、生産効率の低下と塗布再開に塗布故障が発生するため更に生産効率の低下が問題点として挙げられている。
この、接合部による、生産効率の低下及び塗布故障の発生に対してこれまでに数々の対策が取られてきた。
例えば、支持体同士を突き合わせ、表裏にスプライステープを貼着し接合する際、表裏のスプライステープの端末の位置を互いに変えることでスプライステープ貼着に伴う支持体の接合部の厚さの変化を少なくして塗布故障を無くす技術が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。しかしながら特許文献1に記載の技術は、通常では問題とならない様な微細な塗布膜厚のムラも現像により顕在化することが多く、塗布膜の均一性への要求精度は極めて高い熱現像材料では未だ不十分な対策となっている。
この様な状況からスプライステープにより接合された帯状支持体を使用し、同時重層用コーターを使用してバックアップロールに支持された帯状支持体上に感光層用塗布液、保護層用塗布液を同時重層塗布し熱現像材料を製造する際、スプライステープ上への塗布を中止することなく連続して塗布を行っても塗布故障が生じない熱現像材料の製造方法及び当該熱現像材料の製造方法に使用する塗布装置の開発が望まれている。
特開2003−245594号公報
本発明は、上記状況に鑑みなされたものであり、その目的は、同時重層用コーターを使用してスプライステープにより接合された帯状支持体上に、熱現像材料用の少なくとも感光層用塗布液、保護層用塗布液を同時重層塗布し熱現像材料を製造する際、スプライステープ上への塗布を継続しても塗布故障が生じない熱現像材料の製造方法及び当該熱現像材料の製造方法に使用する塗布装置を提供することである。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成された。
(請求項1)
バックアップロールにより保持され、スプライステープにより接続された連続送行する帯状支持体上に、熱現像感光材料用の少なくとも感光層用塗布液と保護層用塗布液とを同時重層用コータにより塗布し塗布膜を形成した後、乾燥工程を経て形成された感光層と、該感光層上に形成された保護層とを有する熱現像感光材料の製造方法において、
該同時重層用コータと該帯状支持体との間隙(ビードギャップ)が該スプライステープの厚さの200〜1000%であり、
前記スプライステープの厚みが該塗布膜の厚さに対して10〜50%であることを特徴とする熱現像感光材料の製造方法。
(請求項2)
前記スプライステープは、帯状支持体の互いの切断面を幅方向の両端が直線となるように突き合わせた突き合わせ部に沿って角度45〜85°で貼着し、帯状支持体を接続していることを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光材料の製造方法。
(請求項3)
前記感光層用塗布液の剪断速度1sec-1、温度25℃における粘度が0.1〜5.0Pa・sであることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱現像感光材料の製造方法。
(請求項4)
前記保護層用塗布液の剪断速度1sec-1、温度25℃における粘度が1.0〜5.0Pa・sであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の熱現像感光材料の製造方法。
(請求項5)
バックアップロールにより保持され、スプライステープにより接続された連続送行する帯状支持体上に、熱現像感光材料用の少なくとも感光層用塗布液と保護層用塗布液とを同時重層用コータにより同時重層塗布する同時重層塗布装置において、
該同時重層用コータと該バックアップロール上の該帯状支持体との間隙(ビードギャップ)が該スプライステープの厚さの200〜1000%であり、
前記スプライステープの厚さが塗布膜の厚さに対して10〜50%であることを特徴とする同時重層塗布装置。
(請求項6)
前記スプライステープは、帯状支持体の互いの切断面を幅方向の両端が直線となるように突き合わせた突き合わせ部に沿って角度45〜85°で貼着し、帯状支持体を接続していることを特徴とする請求項5に記載の同時重層塗布装置。
(請求項7)
前記感光層用塗布液の剪断速度1sec-1、温度25℃における粘度が0.1〜5.0Pa・sであることを特徴とする請求項5又は6に記載の同時重層塗布装置。
(請求項8)
前記保護層用塗布液の剪断速度1sec-1、温度25℃における粘度が1.0〜5.0Pa・sであることを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の同時重層塗布装置。
発明者らは、上記課題を達成するために鋭意検討を加えた結果、スプライステープにより接合された帯状支持体上に連続的に塗布液を塗布する場合、接合部のスプライステープ上に塗布液を塗布することにより発生する塗布故障は以下の現象によるものと推定した。
1)塗布は定常状態では、同時重層用コーターのスリット間隙から供給される塗布液量と塗布速度のバランスでバックアップロール上の帯状支持体表面と同時重層用コーター先端部間とのビードギャップに液溜まり部(ビードとも言う)を形成し塗布が行われているが、定常部と厚さが異なる接合部の通過により液溜まり部が乱れることで塗布が乱れる。
2)同時重層用コーターのスリット間隙から供給する塗布液の供給量が定常部と厚さが異なる接合部の通過により塗布液がスリット内部に押し戻される状態になり、塗布液の供給量が変動することで塗布が乱れる。
これらに対して発明者らは更に鋭意検討を加えた結果、この様な厚さが異なる接合部の通過により発生する外乱による塗布故障を防止するには、発生する外乱を出来るだけ緩和することが必要であり、このためには接合部が通過する時の塗布液供給量の変動を極力小さくすることが効果的であることが判明し本発明に至った次第である。
同時重層用コーターを使用してスプライステープにより接合された帯状支持体上に、熱現像材料用の少なくとも感光層用塗布液、保護層用塗布液を同時重層塗布し熱現像材料を製造する際、スプライステープ上への塗布を継続しても塗布故障が生じない熱現像材料の製造方法及び当該熱現像材料の製造方法に使用する塗布装置を提供することが出来、良品率の向上、生産効率の向上が可能となった。
本発明に係る実施の形態を図1〜図3を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は塗布から乾燥工程を含む熱現像材料の製造方法をの一例を示す概略図である。
図中、1はバックアップロール2で保持され、連続搬送するスプライステープで接合された帯状支持体3に感光層を形成する感光層用塗布液と保護層を形成する保護層用塗布液とを同時に塗布する同時重層用コータを示す。同時重層用コータとしては特に制限はなく、例えばエクストリュージョンコータ、スライドコータ等の公知のコータが挙げられる。これらのコータの中で好ましいコータとしてははスライドコータ、エクストリュージョンコータが挙げられる。本図は3層同時重層用スライドコータを使用した場合を示してる。又、同時重層用コータを用いた同時重層塗布方法に関しては、特開2000−15173号公報に詳細な記載がある。
4a〜4cは感光層を形成する塗布膜と保護層を形成する塗布膜とを有する帯状支持体3aの搬送(図中の矢印方向)を支持する支持ロールを示す。5は感光層を形成する塗布膜と保護層を形成する塗布膜とを有する帯状支持体3aを乾燥する乾燥装置を示す。乾燥装置5は加熱空気により乾燥するエアーモード乾燥方式の乾燥装置、加熱不活性ガスにより乾燥するイナート乾燥方式の乾燥装置のいずれでもかまわない。乾燥装置5は乾燥条件を個別に制御することが可能となっている乾燥ボックス501a〜501cを連続的に繋げた乾燥ゾーンを有している。更に詳しくは、乾燥ボックス501aの感光層を形成する塗布膜と保護層を形成する塗布膜とを有する帯状支持体3aの入り口502から乾燥ボックス501cの出口503の間を乾燥ゾーンという。
乾燥ボックスの数は特に限定はなく、乾燥する塗布膜を有する帯状支持体3aの塗布膜厚、搬送速度、乾燥温度、乾燥風量等により適宜変更が可能である。本図では乾燥ボックスが3室の場合を示している。
504a〜504cは各乾燥ボックス501a〜501cに配設された塗布膜を有する帯状支持体3aに温風を供給する温風供給手段である温風供給ヘッダを示す。
505a〜505cは各乾燥ボックス501a〜501cに配設された温風の排気口を示す。506a〜506cは各温風供給ヘッダ504a〜504cに設けられた温風供給口を示す。507a〜507cは各温風供給ヘッダ504a〜504cに設けられた温風吹き出し口を示す。508a〜508cは温風供給管6から送られてくる温風の制御ボックスを示し、ヒータとクーラを有している。509a〜509cはフィルタを示す。510a〜510cは各温風供給ヘッダ504a〜504cに温風を送る温風供給ファンを示し、511a〜511cは排気ファンを示す。
各温風供給ファン510a〜510cにより温風供給管6から送られてくる温風は、各制御ボックスにより温度が調整され、各フィルタ509a〜509cでゴミが除去され、各温風供給ヘッダ504a〜504cに供給される。供給された温風は温風吹き出し口507a〜507cから塗布膜を有する帯状支持体3a上に吹き付け塗布膜を乾燥させた後、溶媒蒸気を含んだ温風は排気口505a〜505cから排気ファン511a〜511cにより排気管7を介して乾燥装置5の外に排気される。
温風吹き出し口507a〜507cは、幅方向に略均一な乾燥風を吹き出すために、パンチングプレートやスリットノズルにより形成されている。吹出し口507a〜507cから塗布膜面に供給される温風は、常温から120度程度に加熱された温風を塗布膜の種類に応じて適宜選択して使用することが可能となっている。
8は塗布液供給部を示す。801は感光層用塗布液の塗布を安定にするために最下層に使用する塗布補助塗布液のタンクを示し、タンク中の塗布補助塗布液は送液ポンプ801aにより送液管801bを介して同時重層用コータ1に送られる。802は感光層用塗布液のタンクを示し、タンク中の感光層用塗布液は送液ポンプ802aにより送液管802bを介して同時重層用コータコータ1に送られる。803は保護層用塗布液のタンクを示し、タンク中の保護層用塗布液は送液ポンプ803aにより送液管803bを介して同時重層用コータコータ1に送られる。
同時重層用コータ1に送られた各塗布液は、塗布補助塗布液を最下層とし、塗布補助塗布液の上に感光層用塗布液が乗り、感光層用塗布液の上に保護層用塗布液が乗った状態でスライド面101を流下し帯状支持体上に塗布され、乾燥装置5により溶媒が蒸発し乾燥し、帯状支持体上に感光層及び保護層が形成される。
この時、帯状支持体の走行方向の塗布膜厚分布は、基本的には塗布速度と塗布液の供給速度によって制御され、塗布幅方向の塗布膜厚分布は、塗布液量を決める同時重層用コーターのスリット間隙の幅方向精度とバックアップロール上の帯状支持体表面と同時重層用コータ先端部間とのビードギャップの精度により決定される。尚、同時重層用コータのビードギャップに関しては図2で説明する。
9は乾燥が終了し帯状支持体上に感光層及び保護層が形成された熱現像材料を巻き芯901にロール状に巻き取ったロール状熱現像材料を示す。
乾燥ゾーンでは感光層用塗布液及び保護層用塗布液を塗布した後に設定温度に制御された温風を乾燥室に送り込むことにより、塗布膜中の溶媒を蒸発させ、塗布膜を乾燥させる。特に熱現像感光材料では通常では問題とならないような微細な膜厚ムラも現像によって顕在化することが多く、塗布膜均一性への要求精度は極めて高い。
本発明の熱現像感光材料の製造方法は、スプライステープにより接合した接合部で発生する塗布故障を抑制した方法であり、具体的手段に付き図2、図3を参照しながら説明する。
図2はスプライステープにより接合された帯状支持体の概略図である。図2の(a)はスプライステープにより接合された帯状支持体の概略平面図である。図2の(b)は図2の(a)で示される接合部の概略断面図である。図2の(c)は図2の(b)で示される接合部に感光層用塗布液と保護層用塗布液とが塗布された状態の概略断面図である。
図中、301は接合される側の帯状支持体3bの傾斜し切断された後端部を示す。302は新たに接合する帯状支持体3cの傾斜し切断された先端部を示す。303は接合部を示す。帯状支持体3は接合される側の帯状支持体3bの後端部301と新たに接合する帯状支持体3cの先端部302とを、後端部301と先端部302との幅方向の両端が直線となるように突き合わせで合わせ、突き合わせ線303aに沿って表面に貼着したスプライステープ304aと、突き合わせ線303aに沿って裏面に貼着したスプライステープ304bとにより接続し構成されている。
Pはスプライステープ304aの厚さを示し、厚さPは塗布膜3a1(感光層を形成する塗布膜3a11と保護層を形成する塗布膜3a21とを含める)に対して10〜50%である。10%未満の場合は、スプライステープが薄くなるため、スプライステープの種類によっては接続時に皺、ツレ等が発生し、これらが発生した箇所で塗布液の流れが乱されることでスプライステープ上に塗布膜厚が厚い箇所が出来、未乾燥部分となり搬送ロールに転写し、塗布膜に再転写するため好ましくない。50%を越えた場合は、接続箇所の通過するとき、塗布液がスリット内部に戻される状態になることで塗布液供給量が乱れ、塗布方向に塗布膜厚が不均一な箇所が発生するため好ましくない。
帯状支持体を接続するときのスプライステープの厚さを塗布膜の厚さに対して10〜50%にすることにより次の効果が得られる。
1)スプライステープ通過に伴う、塗布液流量への影響が少なくすることが出来るためスプライステープ周辺で塗布膜厚の変動がなく、安定した塗布が可能となる。
2)塗布膜厚の変動がなくなることで未乾燥部分がなくなるため、従来発生していた未乾燥部分の搬送ロールへの転写に伴う塗布膜面への再転写がなくなり安定した品質の生産が可能になる。
3)塗布膜厚が安定することで乾燥負荷が少なくなりランニングコストの低減が可能となる。
4)搬送ロールの汚れが減少することで連続塗布が可能となり工程稼働率の向上が可能となる。
θ1は突き合わせ線303aに沿って表面に貼着したスプライステープ304aの貼着する角度を示す。角度θ1は45〜85°が好ましい。45°未満の場合は、塗布液の種類によっては、スプライステープで接続した箇所が通過するときにスプライステープ上に塗布された塗布液がスプライステープに沿って流れ落ちることにより、スプライステープ周辺に塗布膜が厚い箇所が発生する場合がる。85°を越える場合は、塗布液の種類によっては、通常の塗布の場所よりスプライステープにより厚くなっている箇所が一度に通過するため、塗布液がスリット内部に戻される状態になることで塗布液供給量が乱れ、塗布方向に塗布膜厚が不均一な箇所が発生する場合がある。
帯状支持体を接続するときのスプライステープの貼着角度を45〜85°にすることにより次の効果が得られる。
1)スプライステープの箇所が通過する際、通常の塗布の場所よりスプライステープにより厚くなっている箇所が徐々に通過するため、スプライステープの厚さに伴う塗布液供給量への影響が少なくなり、安定した塗布が可能となり、安定した品質の生産が可能になる。
2)スプライステープの近傍の塗布膜が厚くなる部分がなくなるため、未乾燥部分の搬送ロールへの転写に伴う塗布膜面への再転写がなくなり安定した品質の生産が可能になる。
3)塗布膜厚が安定することで乾燥負荷が少なくなりランニングコストの更なる低減が可能となる。
4)スプライステープの近傍の塗布膜が厚くなる部分がなくなるため、搬送ロールの汚れが減少することで連続塗布が可能となり更に工程稼働率の向上が可能となる。
これらの効果は、帯状支持体を接続するときに塗布膜に対して厚さが10〜50%のスプライステープを使用することで更に高めることが可能である。
尚、突き合わせ線303aは、スプライステープ304aが突き合わせ線303aに沿って角度45〜80°で貼着出来るのであれば特に限定はなく、例えば階段状、鋸刃状、直線、曲線であってもかまわない。本図では直線の場合を示している。
図3は図1のXで示される部分の拡大概略図である。
図中、102a〜102dは3層同時重層用スライドコータを構成するバーを示す。103aはバー102aとバー102bとで構成されるスリットを示し、103a1はスリット103aの間隙を示す。103bはバー102bとバー102cとで構成されるスリットを示し、103b1はスリット103bの間隙を示す。103cはバー102cとバー102dとで構成されるスリットを示し、103c1はスリット103cの間隙を示す。104aは送液管801bより送られてくる塗布補助塗布液を3層同時重層用コータの幅方向に一定に供給するためのコーターチャンバーを示す。104bは送液管802bより送られてくる感光層用塗布液を3層同時重層用コータの幅方向に一定に供給するためのコーターチャンバーを示す。104cは送液管803bより送られてくる保護層用塗布液を3層同時重層用コータの幅方向に一定に供給するためのコーターチャンバーを示す。
Qはバックアップロール2の上の帯状支持体3の表面と3層同時重層用コータの先端部間とのビードギャップを示す。
送液管801bより送られてくる塗布補助塗布液は予め塗布量に応じて決められたスリット103aの間隙103a1から押し出されスライド面101を流下する。同時に送液管802bより送られてくる感光層用塗布液は予め塗布量に応じて決められたスリット103bの間隙103b1から押し出されスライド面101を流下し塗布補助塗布液の上に乗り流下する。同時に送液管803bより送られてくる保護層用塗布液は予め塗布量に応じて決められたスリット103その間隙103c1から押し出されスライド面101を流下し、感光層用塗布液の上に乗った状態でスライド面101を流下する。この様に積層された状態の塗布液はスライド面101を流下し、バックアップロール2の上の帯状支持体3の表面と3層同時重層用コータの先端部間とのビードギャップに液溜まり部を形成し帯状支持体3の表面に順に塗布補助塗布液801c、感光層用塗布膜802c、保護層用塗布膜803cを塗設する。このとき、ビードギャップQで形成される液溜まり部の安定性が塗布膜の安定性に影響する。
ビードギャップQはスプライステープの厚さの200〜1000%である。200%未満の場合は、塗布液の種類によっては接続箇所のスプライステープが通過することで、ビードギャップの間隔が変化することにより、ビードギャップに形成している液溜まり部(ビード)が乱されることで、塗布膜厚が厚い箇所が発生したり、積層している塗布液の界面が乱れ不均一な塗布膜となるため好ましくない。1000%を越えた場合は、塗布液の種類によっては接続箇所のスプライステープが通過することで、ビードギャップに形成している液溜まり部(ビード)が壊され、塗布が出来なくなるため好ましくない。
ビードギャップQをスプライステープの厚さの200〜1000%にすることにより次に示す効果が得られる。
1)スプライステープの箇所が通過する際、通常の塗布の場所よりスプライステープにより厚くなっている箇所によるビードへの影響が緩和されるため、塗布液供給量への影響が少なくなり、安定した塗布が可能となり、安定した品質の生産が可能になる。
2)スプライステープの近傍の塗布膜が厚くなる部分がなくなるため、未乾燥部分の搬送ロールへの転写に伴う塗布膜面への再転写がなくなり安定した品質の生産が可能になる。
3)塗布膜厚が安定することで乾燥負荷が少なくなりランニングコストの更なる低減が可能となる。
4)スプライステープの近傍の塗布膜が厚くなる部分がなくなるため、搬送ロールの汚れが減少することで連続塗布が可能となり更に工程稼働率の向上が可能となる。
これらの効果は、塗布膜の厚さに対して10〜50%の厚さのスプライステープの使用、又は接続するときのスプライステープの貼着角度を45〜85°にすることで更に高めることが可能である。更に、塗布膜の厚さに対して10〜50%の厚さのスプライステープの使用し、接続するときにスプライステープの貼着角度を45〜85°にすることで更に効果を高くすることが可能である。
本発明に係る感光層用塗布液の粘度は、剪断速度1sec-1、25℃で0.1〜5Pa・secである。0.1Pa・sec未満の場合は、流動性が高くなることで感光層用塗布液の種類によっては、スプライステープにより通常の場所より厚さが異なる接続箇所が通過することにより、同時重層用コータの先端部と支持体間で形成されているビードの乱れが大きくなり、塗布膜厚が一定にならなくなる場合がある。5Pa・secを越えた場合は、流動性が低くなることで感光層用塗布液の種類によっては、スプライステープにより通常の場所より厚さが異なる接続箇所が通過することにより、同時重層用コータの先端部と支持体間で形成されているビードの乱れが大きくなり、ビードが壊れてしまい塗布が出来なくなる場合がある。
本発明に係る保護層用塗布液の粘度は、剪断速度1sec-1、25℃で0.1〜5Pa・secである。0.1Pa・sec未満の場合は、流動性が高くなることで保護層用塗布液の種類によっては、スプライステープにより通常の場所より厚さが異なる接続箇所が通過することにより、同時重層用コータの先端部と支持体間で形成されているビードの乱れが大きくなり、塗布膜厚が一定にならなくなる場合がある。5Pa・secを越えた場合は、流動性が低くなることで保護層用塗布液の種類によっては、スプライステープにより通常の場所より厚さが異なる接続箇所が通過することにより、同時重層用コータの先端部と支持体間で形成されているビードの乱れが大きくなり、ビードが壊れてしまい塗布が出来なくなる場合がある。
尚、粘度はエイ.アンド.ディー(株)製振動型粘度計を用いて測定した値を示す。
本発明に係る感光層用塗布液及び保護層用塗布液の粘度を、剪断速度1sec-1、25℃で0.1〜5Pa・secとすることにより次に示す効果が得られる。
1)スプライステープの箇所が通過する際、通常の塗布の場所よりスプライステープにより厚くなっている箇所による同時重層用コータの先端部と支持体間で形成されているビードの乱れが抑制されるため、塗布液供給量への影響が少なくなり、安定した塗布が可能となり、安定した品質の生産が可能になる。
2)スプライステープの近傍の塗布膜が厚くなる部分がなくなるため、未乾燥部分の搬送ロールへの転写に伴う塗布膜面への再転写がなくなり安定した品質の生産が可能になる。
3)塗布膜厚が安定することで乾燥負荷が少なくなりランニングコストの更なる低減が可能となる。
4)スプライステープの近傍の塗布膜が厚くなる部分がなくなるため、搬送ロールの汚れが減少することで連続塗布が可能となり更に工程稼働率の向上が可能となる。
これらの効果は、塗布膜の厚さに対して10〜50%の厚さのスプライステープの使用し、接続するときにスプライステープの貼着角度を45〜85°にした帯状支持体を使用し、更にビードギャップをスプライステープの厚さの200〜1000%にすることによりすることで更に効果を高くすることが可能である。
本発明に係る熱現像感光材料としては、感光層及び非感光性保護層に用いる塗布液は特に限定は無く、例えば、特開2003−156814号、同2003−156813号、同2003−140292号、同2003−131343号、同2003−131335号、同2003−098627号、同2003−098622号、同2003−029371号、同2002−296732号、同2002−268178号、同2002−040593号に記載のものが挙げられる。
以下、実施例を挙げて本発明の具体的な効果を示すが、本発明の態様はこれに限定されるものではない。
実施例1
以下に示す方法に従って、有機銀成分を含有した感光層用塗布液及び保護層用塗布液を調製した。
〈感光層塗布液〉
《ハロゲン化銀乳剤Aの調製》
水900L中にイナートゼラチン7.5kg及び臭化カリウム10gを溶解して温度35℃、pHを3.0に合わせた後、硝酸銀74kgを含む水溶液370Lと(98/2)のモル比の臭化カリウムと沃化カリウム及び〔Ir(NO)Cl5〕塩を銀1モル当たり1×10-6モル及び塩化ロジウム塩を銀1モル当たり1×10-6モルを含む水溶液370Lを、pAg7.7に保ちながらコントロールドダブルジェット法で添加した。その後、4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデンを添加し、NaOHでpHを5に調整して、平均粒子サイズ0.06μm、単分散度10%、投影直径面積の変動係数8%、〔100〕面比率87%の立方体沃臭化銀粒子を含む乳剤を得た。この乳剤に、ゼラチン凝集剤を用いて凝集沈降させ脱塩処理を行った後、フェノキシエタノール100gを加え、pH5.9、pAg7.5に調整して、ハロゲン化銀乳剤を得た。さらに、得られたハロゲン化銀乳剤に、塩化金酸及び無機硫黄で化学増感を行いハロゲン化銀乳剤Aを得た。
上記単分散度及び投影直径面積の変動係数は、下式により算出した。
単分散度(%)=(粒径の標準偏差)/(粒径の平均値)×100
投影直径面積の変動係数(%)=(投影直径面積の標準偏差)/(投影直径面積の平均値)×100
《ベヘン酸Na溶液の調製》
945Lの純水にベヘン酸32.4kg、アラキジン酸9.9kg、ステアリン酸5.6kgを90℃で溶解した。次に高速で攪拌しながら1.5モル/Lの水酸化ナトリウム水溶液98Lを添加した。次に濃硝酸0.93Lを加えた後、55℃に冷却して30分攪拌させてベヘン酸Na溶液を得た。
(プレフォーム乳剤の調製)
上記のベヘン酸Na溶液に前記ハロゲン化銀乳剤Aを15.1kg添加し水酸化ナトリウム溶液でpH8.1に調整した後に1モル/Lの硝酸銀溶液147Lを7分間かけて加え、さらに20分攪拌し限外濾過により水溶性塩類を除去した。出来たベヘン酸銀は平均粒子サイズ0.8μm、単分散度8%の粒子であった。分散物のフロックを形成後、水を取り除き、更に6回の水洗と水の除去を行った後乾燥させ、次に、ポリビニルブチラール(平均分子量3000)のメチルエチルケトン溶液(17質量%)544kgとトルエン107kgを徐々に添加して混合した後に、メディア分散機により27.6MPaで分散させプレフォーム乳剤を調製した。
〈感光層用塗布液の調製〉
上記プレフォーム乳剤を使用し、感光層塗布液を以下に示す処方にて調製した。尚、剪断速度1sec-1、25℃における粘度は0.5Pa・sになるようにメチルエチルケトンの量により調整した。粘度の測定は、エイ.アンド.ディー(株)製振動型粘度計を用いて行った。
(感光層用塗布液の処方)
プレフォーム乳剤 240kg
増感色素−1(0.1%メタノール溶液) 1.7L
ピリジニウムプロミドペルブロミド(6%メタノール溶液) 3L
臭化カルシウム(0.1%メタノール溶液) 1.7L
カブリ防止剤−1(10%メタノール溶液) 1.2L
2−(4−クロロベンゾイル安息香酸(12%メタノール溶液))
9.2L
2−メルカプトベンズイミダゾール(1%メタノール溶液) 11L
トリブロモメチルスルホキノリン(5%メタノール溶液) 17L
現像剤−1(20%メタノール溶液) 29.5L
Figure 2005234171
〈保護層用塗布液の調製〉
保護層用塗布液を以下に示す処方にて調製した。尚、剪断速度1sec-1、25℃における粘度を1.0Pa・sになる様にメチルエチルケトンの量により調整した。粘度の測定は、エイ.アンド.ディー(株)製振動型粘度計を用いて行った。
(保護層塗布液の調製処方)
メチルエチルケトン 52L
酢酸セルロース 2.3kg
メタノール 7L
フタラジン 250g
4−メチルフタル酸 180g
テトラクロロフタル酸 150g
テトラクロロフタル酸無水物 170g
マット剤:単分散度10%平均粒子サイズ4μm単分散シリカ
70g
919−C64−SO3Na 10g
感光層塗布液及び非感光性保護層塗布液の調製量は上記の調製量を1単位とし、塗布量に応じて調製を実施した。
〈帯状支持体の準備〉
500m毎に図2の(a)に示す様な接合部が2箇所ある、幅500mm、厚さ175μm、長さ1500mのポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムの帯状支持体を表1に示す様にスプライステープの厚さを変えて作製し1−1〜1−7とした。尚、スプライステープの厚さは、感光層用塗布膜と保護層用塗布膜を合わせた塗布膜の厚さに対する割合(%)を示す。スプライステープの貼着角度は55°とした。
Figure 2005234171
〈塗布・乾燥〉
準備した帯状支持体1−1〜1−7上に順に準備した感光層用塗布液、保護層用塗布液を塗布速度20m/min、塗布幅460mmの条件で図1、図3に示す3層同時塗布用のスライドコーターにて同時重層塗布を行い乾燥し熱現像材料を作製し、試料101〜107とした。尚、同時重層塗布を行う際、最下層に以下に示す最下層用塗布液を同時に塗布した。塗布を行う時の3層同時重層用コータとバックアップロール上の帯状支持体との間隙(ビードギャップ)はスプライステープの厚さの500%とし、塗布直後の感光層塗布膜の厚さは0.08mm、保護層塗布膜の厚さは0.02mmとした。
乾燥装置は各10mの3ゾーンからなり、全長30mである。乾燥装置内のスリットノズルより風が吹出す構造になっており、3ゾーン共そのノズル圧力は50Pa、乾燥風の温度は70℃、溶媒の蒸発速度は1.5g/m2・secとした。
(最下層用塗布液の調製)
ポリエステル 0.3質量%
ポリビニルブチラール 10.0質量%
(評価)
得られた試料101〜107に付き、接合部の塗布下流側について塗膜面の塗布ムラ及び転写ムラを目視観察し、以下に示す評価ランクで評価した結果を表2に示す。尚、転写ムラとは、支持体の接合部に貼着したスプライステープにより塗布が乱れ部分的に塗布膜が厚くなる箇所が発生することで、この箇所が乾燥不良となり、支持体を搬送する搬送ロールに塗布液が転写し、更に後続の支持体に再転写して発生するムラを言う。
塗布ムラの評価ランク
○:塗布ムラが殆どなく製品化レベル
△:塗布ムラが弱く確認されるが製品化許容レベル
×:塗布ムラが強く確認され、製品とすることが不可のレベル
塗膜面の転写ムラの評価ランク
○:殆ど転写ムラがなく製品化レベル
△:実技上影響がない転写ムラが確認されるが製品化許容レベル
×:転写ムラが強く確認され、製品とすることが不可のレベル
Figure 2005234171
本発明の有効性が確認された。
実施例2
実施例1の試料104を作製するときに、帯状支持体のスプライステープの貼着角度を表3に示す様に変えた他は全て実施例1と同じ条件で塗布・乾燥を行い熱現像材料を作製し、試料201〜205とした。
(評価)
得られた試料201〜205に付き、接合部の塗布下流側について塗膜面の塗布ムラ及び転写ムラを実施例1と同様に目視観察し、実施例1と同じ評価ランクで評価した結果を表3に示す。
Figure 2005234171
本発明の有効性が確認された。
実施例3
実施例1の試料104を作製するときに、表4に示す様に感光層用塗布液の粘度と保護層用塗布液の粘度変えた他は全て実施例1と同じ条件で塗布・乾燥を行い熱現像材料を作製し、試料301〜311とした。感光層用塗布液の粘度の変化はプレフォーム乳剤を調製するときのメチルエチルケトンの量により調整した。保護層用塗布液の粘度の変化はメチルエチルケトンの量により調整した。粘度の値は剪断速度1sec-1、25℃における値を示し、測定はエイ.アンド.ディー(株)製振動型粘度計を用いて行った。
(評価)
得られた試料301〜311に付き、接合部の塗布下流側について塗膜面の塗布ムラ及び乾燥ムラを実施例1と同様に目視観察し、実施例1と同じ評価ランクで評価した結果を表4に示す。
Figure 2005234171
本発明の有効性が確認された。
実施例4
実施例1の試料104を作製するときに、表5に示す様に2層同時重層用コータとバックアップロール上の帯状支持体との間隙(ビードギャップ)を変えた他は全て実施例1と同じ条件で塗布・乾燥を行い熱現像材料を作製し、試料401〜405とした。間隙(ビードギャップ)はスプライステープの厚さに対する割合(%)を示す。
(評価)
得られた試料401〜405に付き、接合部の塗布下流側について塗膜面の塗布ムラ及び転写ムラを実施例1と同様に目視観察し、実施例1と同じ評価ランクで評価した結果を表5に示す。
Figure 2005234171
本発明の有効性が確認された。
塗布から乾燥工程を含む熱現像材料の製造方法をの一例を示す概略図である。 スプライステープにより接合された帯状支持体の概略図である。 図1のXで示される部分の拡大概略図である。
符号の説明
1 同時重層用コータ
2 バックアップロール
3、3b、3c 帯状支持体
3a1、3a11、3a21 塗布膜
303 接合部
303a 突き合わせ線
304a、304b スプライステープ
4a〜4c 支持ロール
5 乾燥装置
8 塗布液供給部
9 ロール状熱現像材料
θ1 角度
P 厚さ
Q ビードギャップ

Claims (8)

  1. バックアップロールにより保持され、スプライステープにより接続された連続送行する帯状支持体上に、熱現像感光材料用の少なくとも感光層用塗布液と保護層用塗布液とを同時重層用コータにより塗布し塗布膜を形成した後、乾燥工程を経て形成された感光層と、該感光層上に形成された保護層とを有する熱現像感光材料の製造方法において、
    該同時重層用コータと該帯状支持体との間隙(ビードギャップ)が該スプライステープの厚さの200〜1000%であり、
    前記スプライステープの厚みが該塗布膜の厚さに対して10〜50%であることを特徴とする熱現像感光材料の製造方法。
  2. 前記スプライステープは、帯状支持体の互いの切断面を幅方向の両端が直線となるように突き合わせた突き合わせ部に沿って角度45〜85°で貼着し、帯状支持体を接続していることを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光材料の製造方法。
  3. 前記感光層用塗布液の剪断速度1sec-1、温度25℃における粘度が0.1〜5.0Pa・sであることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱現像感光材料の製造方法。
  4. 前記保護層用塗布液の剪断速度1sec-1、温度25℃における粘度が1.0〜5.0Pa・sであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の熱現像感光材料の製造方法。
  5. バックアップロールにより保持され、スプライステープにより接続された連続送行する帯状支持体上に、熱現像感光材料用の少なくとも感光層用塗布液と保護層用塗布液とを同時重層用コータにより同時重層塗布する同時重層塗布装置において、
    該同時重層用コータと該バックアップロール上の該帯状支持体との間隙(ビードギャップ)が該スプライステープの厚さの200〜1000%であり、
    前記スプライステープの厚さが塗布膜の厚さに対して10〜50%であることを特徴とする同時重層塗布装置。
  6. 前記スプライステープは、帯状支持体の互いの切断面を幅方向の両端が直線となるように突き合わせた突き合わせ部に沿って角度45〜85°で貼着し、帯状支持体を接続していることを特徴とする請求項5に記載の同時重層塗布装置。
  7. 前記感光層用塗布液の剪断速度1sec-1、温度25℃における粘度が0.1〜5.0Pa・sであることを特徴とする請求項5又は6に記載の同時重層塗布装置。
  8. 前記保護層用塗布液の剪断速度1sec-1、温度25℃における粘度が1.0〜5.0Pa・sであることを特徴とする請求項5〜7の何れか1項に記載の同時重層塗布装置。
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