JP2002071213A - 給湯装置用給水予熱器、給湯装置及び給湯装置のフロントカバー - Google Patents
給湯装置用給水予熱器、給湯装置及び給湯装置のフロントカバーInfo
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- JP2002071213A JP2002071213A JP2000331957A JP2000331957A JP2002071213A JP 2002071213 A JP2002071213 A JP 2002071213A JP 2000331957 A JP2000331957 A JP 2000331957A JP 2000331957 A JP2000331957 A JP 2000331957A JP 2002071213 A JP2002071213 A JP 2002071213A
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Abstract
熱を回収し、給湯装置の熱効率を上げることが可能な給
湯装置用給水予熱器を提供する。 【解決手段】 給水予熱器33は、その中にステンレス
鋼管からなる水管とそれに付属するステンレス鋼のフィ
ンとで構成される熱交換器34を有し、給湯装置本体の
排気口に接続されている。また、水は、熱交換器34の
水管に供給され、水管を通った給水が給湯装置本体に供
給されるようになっている。そして、給湯装置本体から
排出される排気ガスと、水管中の給水との間で熱交換を
行うことにより、給湯装置本体に供給される給水の予熱
を行う。その際、熱交換が十分に行われ、給水予熱器3
3から排出される排ガスの温度が、排ガスの露点以下と
なるようにされている。よって、排ガス中の水蒸気が凝
結し、その潜熱が給水の予熱に利用される。凝結した水
は、ドレン排出口35より排出される。
Description
給湯を行う給湯装置に取り付けて使用される給水予熱器
及びそれを具えた給湯装置、さらには、給湯装置の前面
を覆うフロントカバーに関するものである。
す。給湯器本体部11中には、ガスバーナー12と熱交
換器13が設けられ、ガスバーナー12の燃焼熱によ
り、熱交換器13中の水を加熱するようになっている。
給湯栓が開となると、給水系から水フィルター14を介
して熱交換器13に水が供給される。この水量は水量セ
ンサー15で検出されるので、それにより電装基板内の
制御装置(図示せず)が、元ガス電磁弁16を開とする
と共に、点火プラグ17に電圧をかけ、その火花により
ガスに着火させる。それにより燃焼管18からのガスが
燃焼し、熱交換器13中の水を加熱する。
給湯温度は出湯サーミスター20で検出されて、バイパ
ス水量調節弁21の開度を制御したり、ガス比例弁22
の開度を制御することにより目標温度に保たれる。この
制御には、入水サーミスター23により検出された給水
の温度、缶水サーミスター24により検出された熱交換
器13の出口の湯の温度が同時に用いられる。目標とす
る湯の温度が大きく異なったり、給水量が大きく異なっ
て、バイパス水量調節弁21の開度やガス比例弁22で
制御できないときは、能力切替ガス電磁弁25を開閉す
ることによりガスバーナーの燃焼能力を大きく変化させ
て対応する。
ナー12に供給される。燃焼空気が供給されているかど
うかを検知するために、燃焼ファン26の回転数センサ
ー27が設けられている。この回転数センサー27は、
この他に、ガス量に見合った風量を供給するように燃焼
ファン26の回転数を制御するために使用される。
知する過熱防止センサー28、熱交換器13や給湯配管
中の過圧を検出して排水することにより防止する過圧防
止安全装置29、熱交換器中13直近に設けられ、残り
火による熱交換器13の過熱を検知する残火安全装置3
0、漏電を検出する漏電安全装置31、ガスの燃焼炎を
検知する炎検知器32等が設けられている。
した給湯装置又は石油を利用した給湯装置のいずれにお
いても、熱交換器の熱伝達率を良くするために、熱交換
器の水管部は銅又は銅合金で形成されている。しかし、
伝熱面積を大きくしすぎると、排気ガスの温度が低くな
って酸性の結露が発生し、水管部が腐食する恐れがあ
る。これを避けるために、排気ガスは約200度以上の温
度で大気に放出されており、熱効率は約80%にとどま
っている。
もので、給湯装置に付属されてその排ガスの顕熱・潜熱
を回収し、給湯装置の熱効率を上げることが可能な給湯
装置用給水予熱器、及びそれを使用した給湯装置、この
給湯装置に用いられるフロントカバーを提供することを
課題とする。
の第1の手段は、水道水を加熱して給湯を行う給湯装置
に取り付けて使用される給水予熱器であって、前記給湯
装置の排ガスにより、前記給湯装置に供給される水の予
熱を行う機能を有することを特徴とする給湯装置用給水
予熱器(請求項1)である。
給湯器に供給される水の予熱を行うので、給湯器の熱効
率を上げることができる。本手段を、既存の給湯器に接
続できるように設計すれば、給湯器への取り付けと簡単
な配管の変更を行うだけで、既存の給湯器の熱効率を上
げることができる。
前記第1の手段であって、排ガス中の水蒸気を凝結させ
て、その潜熱を回収する機能を有することを特徴とする
もの(請求項2)である。
度がその露点以下に下がるようにすれば、排ガス中の水
蒸気(主に燃料中の水素原子成分が燃焼することにより
発生する)が水となり、その際の凝結潜熱を給水を加熱
するために使用することができるので、熱効率がさらに
向上する。
前記第2の手段であって、水管部分がステンレス鋼又は
チタンで形成されていることを特徴とするもの(請求項
3)である。
蒸気が凝結して水となり、水管部分(水管とフィン)に
付着し、これらを腐食させる恐れがある。よって、この
部分をステンレス鋼又はチタンで形成することにより、
腐食を防止することができる。また、必要に応じて、給
水予熱器の排ガスと接触する部分の一部又は全部をステ
ンレス鋼又はチタンで形成することが好ましい。
前記第3の手段であって、水管部分が蛇腹状となってい
ることを特徴とするもの(請求項4)である。
面積を広くすることができ、熱交換器の効率が良くなる
と共に、配管の可撓性が良くなるので、潜熱回収熱交換
器の製造も容易になる。特に、ステンレス製可撓管(フ
レキシブル管)は、一般の給水・給湯工事で広く使用さ
れており、汎用性の高い部材である。これを使用するこ
とにより、低価格の潜熱回収熱交換器を提供することが
できる。
前記第1の手段から第4の手段のいずれかであって、水
管部分が複数に分岐されて並列接続されていることを特
徴とするもの(請求項5)である。
列接続されているので、1本の水管を使用する場合に比
して、流水抵抗を小さくすることができ、その結果、圧
力損失を小さくすることができる。
前記第1の手段から第5の手段のいずれかであって、内
部に凍結防止用のヒーターを有することを特徴とするも
の(請求項6)である。
るため、冬場に温度が低下し、水管内部の水が凍結する
可能性がある。本手段においては、このような恐れがあ
る場合に、ヒーターにより給湯装置用給水予熱器の内部
を加熱し、凍結を防止することができる。
前記第6の手段であって、前記ヒーターへの給電が、給
湯装置に供給される電源から、給水装置内で分岐してな
されることを特徴とするもの(請求項7)である。
が、給湯装置に供給される電源から、給水装置内で分岐
してなされるので、ヒーターへの給電用に、外部配線を
布設する必要がなくなる。本手段においては、ヒーター
への給電が可能なように、給湯装置内部のハーネスを設
計すると、配線処理が容易となる。
前記第6の手段又は第7の手段であって、前記ヒーター
のオンオフが、給湯装置に設けられた電装基板内の制御
装置からの指令によってなされることを特徴とするもの
(請求項8)である。
が、気温を検出する等の手段により凍結発生の可能性を
予測し、それにより前記ヒーターをオンとし、それ以外
のときはオフとするようにしている。よって、ヒーター
のオンオフを手動で行ったり、特別の制御装置を設けた
りする必要がない。
前記第1の手段から第8の手段のいずれかの給水予熱器
を備えてなることを特徴とする給湯装置(請求項9)で
ある。
うことができるので、熱効率の良い給湯装置とすること
ができる。
は、内部の給水配管系統中に分割型3方弁と混合型3方
弁を、給水の入側からこの順に有し、前記第1の手段か
ら第6の手段のうちいずれかの給水予熱器が取り付けら
れたときに、分割型3方弁の1つの出口がその水入側に
接続され、混合型3方弁の1つの入口がその水出側に接
続されるようになっており、分割形方弁の他の出口は混
合型3方弁の他の入口に接続されていることを特徴とす
る給湯装置(請求項10)である。
の手段から第8の手段のうちいずれかの給水予熱器の取
り付けを可能にしたものである。すなわち、給水予熱器
を取り付けない場合は、分割型3方弁の2つの出口のう
ち、混合型3方弁につながっている出口から給水が出る
ようにし、混合型3方弁の2つの入口のうち、分割方3
方弁につながっている入口から給水が入るように、各3
方弁の方向を設定しておく。
場合には、各3方弁の方向を逆に設定することにより、
分割型3方弁より給水予熱器に水が供給され、給水予熱
器からの戻り水が混合型3方弁を介して、給湯装置の給
水系統に戻るようにする。このような3方弁を予め取り
付けておくことにより、給湯器内部内で簡単に配管経路
を変更することができる。
は、前記第10の手段であって、前記分割型3方弁と混
合型3方弁から、前記第1の手段から第8の手段のうち
いずれかの給水予熱器の取り付け位置までの水配管が、
予め設けられていることを特徴とするもの(請求項1
1)である。
ける3方弁のみでなく、そこから、給水予熱器が取り付
けられる位置に至るまでの水配管が予め設けられてい
る。よって、給水予熱器を取り付けた際には、この水配
管に給排水口を接続し、3方弁を切り替えれば配管工事
が完了することになり、施工が極めて容易になる。
は、前記第9の手段であって、当初は給水予熱器を有し
なかった給湯装置に給水予熱器を後付けしたものにおい
て、給水予熱器への給水配管及び戻り配管を、給湯装置
の側面を通して配管し、当該配管系統を覆うカバーを取
り付けたことを特徴とするもの(請求項12)である。
に配管スペースがなく、配管を給湯器の側面を通して給
水予熱器に導く場合がある。その場合、配管が露出する
ことにより見栄えが悪くなる。本手段においては、この
側面の配管系統をカバーで覆っているので、見栄えが悪
くなることを防止できる。
は、前記第9の手段から第12の手段のいずれかであっ
て、前記第1の手段から第8の手段のうちいずれかの給
水予熱器からのドレイン排出配管の途中に、ドレイン水
を中和する中和装置を有することを特徴とするもの(請
求項13)である。
レイン水は酸性である。よって、これを直接配水管の中
に流すと、建物自体や構造物を傷め、問題となることが
ある。本手段においては、中和装置によりドレイン水を
中和しているので、建物自体や構造物を傷めることはな
い。
は、前記第9の手段から第13の手段のいずれかの給湯
装置であって、当初は給水予熱器を有しなかった給湯装
置に給水予熱器を後付けしたものに用いられるフロント
カバーであって、少なくとも給水予熱器の部分を覆うよ
うな構造を有することを特徴とする給湯器のフロントカ
バー(請求項14)である。
湯器の前面にある排ガス排出口に給水予熱器を取り付け
ることになるので、給水予熱器が前面に飛び出すことに
なり見栄えが悪くなる。このような場合に本手段を利用
すれば、給水予熱器をフロントカバーの内側に収納する
ことになるので、見栄えが良くなる。また、給水予熱器
への配管、中和装置もこのフロントカバーの内側に収納
するようにすることもでき、この点でも外観上好ましい
ものとすることができる。
図を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態の第
1の例である給湯装置用給水予熱器を取り付けた給湯器
の構成を示す概要図である。
2と熱交換器13が設けられ、ガスバーナー12の燃焼
熱により、熱交換器13中の水を加熱するようになって
いる。給湯栓が開となると、給水系から水フィルター1
4を介して熱交換器13に水が供給される。この水量は
水量センサー15で検出されるので、それにより電装基
板内の制御装置(図示せず)が、元ガス電磁弁16を開
とすると共に、点火プラグ17に電圧をかけ、その火花
によりガスに着火させる。それにより燃焼管18からの
ガスが燃焼し、熱交換器13中の水を加熱する。
給湯温度は出湯サーミスター20で検出されて、バイパ
ス水量調節弁21の開度を制御したり、ガス比例弁22
の開度を制御することにより目標温度に保たれる。この
制御には、入水サーミスター23により検出された給水
の温度、缶水サーミスター24により検出された熱交換
器13の出口の湯の温度が同時に用いられる。目標とす
る湯の温度が大きく異なったり、給水量が大きく異なっ
て、バイパス水量調節弁21の開度やガス比例弁22で
制御できないときは、能力切替ガス電磁弁25を開閉す
ることによりガスバーナーの燃焼能力を大きく変化させ
て対応する。
ナー12に供給される。燃焼空気が供給されているかど
うかを検知するために、燃焼ファン26の回転数センサ
ー27が設けられている。この回転数センサー27は、
この他に、ガス量に見合った風量を供給するように燃焼
ファン26の回転数を制御するために使用される。
知する過熱防止センサー28、熱交換器13や給湯配管
中の過圧を検出して排水することにより防止する過圧防
止安全装置29、熱交換器中13直近に設けられ、残り
火による熱交換器13の過熱を検知する残火安全装置3
0、漏電を検出する漏電安全装置31、ガスの燃焼炎を
検知する炎検知器32等が設けられている。
示した従来例と同じである。本実施の形態においては、
給水予熱器33が給湯装置本体に付属して取り付けられ
ている点が従来例と異なる。給水予熱器33は、その中
にステンレス鋼管又はチタン管からなる水管とそれに付
属するステンレス鋼又はチタンのフィンとで構成される
熱交換器34を有し、給湯装置本体の排気口に接続され
ている。また、水は、熱交換器34の水管に供給され、
水管を通った給水が給湯装置本体に供給されるようにな
っている。
蛇腹上の管を用いてもよい。これでも伝熱面積を大きく
でき、熱効率を上げることができる。また、配管を曲げ
るのが容易であるので、給水予熱器33の容易に製造す
ることができる。
ガスと、水管中の給水との間で熱交換を行うことによ
り、給湯装置本体に供給される給水の予熱を行う。その
際、熱交換が十分に行われ、給水予熱器33から排出さ
れる排ガスの温度が、排ガスの露点以下となるようにさ
れている。よって、排ガス中の水蒸気が凝結し、その潜
熱が給水の予熱に利用される。凝結した水は、ドレイン
排出口35より排出される。
が、熱交換器34はステンレス鋼又はチタンでできてい
るので腐食することはない。ステンレス鋼管又はチタン
管で熱交換器34の水管を形成する場合、圧損が大きく
なり給水の流れが悪くなる場合は、水管を複数並列に設
けることにより、この問題点を解決できる。また、給水
予熱器33を設けることにより、排気抵抗が増大する場
合があるが、燃焼ファン26の能力を上げることにより
対処可能である。
装置にも設置することができる。そのためには、既存の
給湯装置の排ガス口にアダプター等を介して給湯予熱器
33を設置し、給水配管の変更を行えばよい。この場
合、必要に応じて、給水予熱器33の入側にも水フィル
ターを設置する。
湯装置には排気配管の長さ等に応じて燃焼ファン26の
回転数を設定する設定器が設けられているのが普通であ
るので、この設定値を変更することにより、容易に燃焼
ファン26の能力を上げることができる。
付ける方法としては、既存の給湯装置のフロントカバー
面に取り付ける方法、既存の給湯装置のフロントカバー
を取り外して取り付けた後に、給湯装置本体と給水予熱
器の両方をカバーする新しいフロントカバーを取り付け
る方法等が考えられる。
ントカバー面に取り付ける方法の場合を示している。す
なわち、一点鎖線で示されたAの部分が給湯装置の筐体
を示しており、給湯予熱器33はその外側に取り付けら
れている(通常、給湯器の排気口は、筐体の前面に横長
に設けられているので、給湯予熱器33もそれに合わせ
て取り付けられる。図1においては縦長に図示されてい
るが、実際には横長の形状をしている。また、電装基板
や漏電安全装置31も筐体A内に取り付けられてい
る)。
筐体Aの外部で給湯予熱器33に導かれ、給湯予熱器3
3を通ってから給湯装置の給水入口に接続される。給水
配管の通路としては、通常、給湯器の横側となる。よっ
て、給湯器の側面の配管の通路をカバーで覆って、配管
が露出しないようにすると見栄えがよくなる。
ある給湯装置用給水予熱器を取り付けた給湯器の構成を
示す概要図である。図2において、図1に示された構成
要素と同じ構成要素には、同じ符号を付している。ま
た、図2に示された実施の形態は、分割型3方弁36、
混合型3方弁37、給水予熱器給水配管38、給水予熱
器戻り配管39が筐体A中に設けられている点が図1に
示された実施の形態と異なるのみであるので、図1と共
通の部分についてはその説明を省略し、異なる部分につ
いてのみ説明を行う。
管における水フィルター14の手前に(水フィルター1
4の後側であってもよい)分割型3方弁36、混合型3
方弁37がこの順に設けられている。混合型3方弁36
の1つの出口は混合型3方弁37に接続されており、他
の1つの出口は給水予熱器給水配管38に接続されてい
る。分割型3方弁37の1つの入口は混合型3方弁36
に接続されており、他の1つの出口は給水予熱器戻り配
管39に接続されている。
めなされている。このような給湯器に給水予熱器33を
取り付ける場合には、給水予熱器33を給湯器の排気口
に合わせて取り付け、筐体Aから出ている給水予熱器給
水配管38、給水予熱器戻り配管39先端部のアダプタ
ーに給水予熱器33の給水入口、出口を接続する。
37の切り替えにより、給水が、分割型3方弁36から
給水予熱器給水配管38を通して給水予熱器33に入
り、給水予熱器33から給水予熱器戻り配管39、混合
型3方弁37を介して給湯器の給水配管系に戻るように
すればよい。
割型3方弁36から、直接混合型3方弁37に給水が流
れるように各3方弁を切り替えればよい。図2に示すよ
うな実施の形態においては、オプションとして給水予熱
器33を取り付ける方式とするとき、取り付けが簡単と
なる。
ある給湯装置用給水予熱器を取り付けた給湯器の構成を
示す概要図である。図3において、図1に示された構成
要素と同じ構成要素には、同じ符号を付している。図3
に示された実施の形態は、給水予熱器33から排出され
るドレイン水を中和するが設けられていること、給水予
熱器33、中和装置40をはじめ配管類が全て筐体Aの
中に設けられていること以外は、図1に示した実施の形
態と同じであるので、同じ部分についての説明を省略
し、違う部分のみを説明する。
気が凝結すると、排ガス中のCO2、NOxを吸収して
H2CO3、HNO3を生じ、酸性のドレイン水が発生す
る。このドレイン水をそのまま家庭の排水系統に流すと
建物自体や構造物を傷める危険性がある。よって、本実
施の形態においては、中和装置40を設け、ドレイン水
を中和してから排水系統に流すようにしている。もちろ
ん、図1、図2に示す実施の形態においても、中和装置
40を外付けにより設置することができる。
中に格納する場合には、これらの配管を可撓性のある配
管、例えばSUSのフレキシブルチューブや可撓性樹脂
配管(架橋ポリエチレン配管)とすることにより、施工
を容易にすることができる。
て筐体A中に収納すると見栄えがよくなるが、これは、
初めから給水予熱器33を組み込んだシステムにおいて
は極めて容易に実現できる。給水予熱器33を後付けす
る場合には、従来のフロントカバーを取り外し、給水予
熱器33等を収納できるフロントカバーをあらたに設置
すればよい。
(a)は、給水予熱器を取り付ける前の給湯器の外観を
示すものである。筐体41の中には、給湯器本体42が
設けられている。給湯器本体42は、ガスバーナー、ヒ
ーター、配管、配線類からなるが、図においてはこれら
を一体にして4角なボックスとして示している。筐体4
1の前面にはフロントカバー43が設けられ、筐体41
の下部には、給水配管接続金具44、給湯配管接続金具
45、ガス配管接続金具46、電線管接続金具47が設
けられている。フロントカバー43の前面上側には、排
ガスの排気口48が開口している。
器49を後付けしたもので、給湯予熱器49は、排気口
48に取り付けられている。そして、ドレイン配管50
の途中に中和装置51が取り付けられている。給水予熱
器49への給水配管、戻り配管は図示を省略している。
け、これらへの配管が完了した後、これらをカバーする
ことができる深さの深いフロントカバー43’をかぶせ
る。フロントカバー43’の上方にも穴があいており、
給水予熱器49の排気口52がそれを貫通して、排ガス
を前面に排出するようになっている。このように、給水
予熱器49等、新しく設置される機器を全て収納できる
深さのフロントカバーを予め製造しておけば、給水予熱
器を後付けした場合に、フロントカバーを交換すること
により、見栄えのよいものとすることができる。
明においては、給湯器の熱効率を上げることができる。
また、既存の給湯器に接続できるように設計すれば、給
湯器への取り付けと簡単な配管の変更を行うだけで、既
存の給湯器の熱効率を上げることができる。
を給水を加熱するために使用することができるので、熱
効率がさらに向上する。請求項3に係る発明において
は、水管部分の腐食を防止することができる。請求項4
に係る発明においては、低価格の潜熱回収熱交換器を提
供することができる。請求項5に係る発明においては、
流水抵抗を小さくすることができ、その結果、圧力損失
を小さくすることができる。
により給湯装置用給水予熱器の内部を加熱し、凍結を防
止することができる。請求項7に係る発明においては、
ヒーターへの給電用に、外部配線を布設する必要がなく
なる。請求項8に係る発明においては、ヒーターのオン
オフを手動で行ったり、特別の制御装置を設けたりする
必要がない。
良い給湯装置とすることができる。請求項10に係る発
明においては、3方弁を予め取り付けておくことによ
り、給水予熱器を後付けする場合に、給湯器内部内で簡
単に配管経路を変更することができ、かつ、給水予熱器
をオプション品とすることができる。
熱器を取り付けるときの施工が極めて容易になる。請求
項12に係る発明においては、側面の配管系統をカバー
で覆っているので、見栄えが悪くなることを防止でき
る。
置によりドレイン水を中和しているので、ドレイン水を
家庭用配水管の中に直接流すことができる。請求項14
に係る発明においては、給水予熱器等をフロントカバー
の内側に収納することになるので、見栄えが良くなる。
用給水予熱器を取り付けた給湯器の構成を示す概要図で
ある。
用給水予熱器を取り付けた給湯器の構成を示す概要図で
ある。
給水予熱器を取り付けた給湯器の構成を示す概要図であ
る。
図である。
る。
換器、14…水フィルター、15…水量センサー、16
…元ガス電磁弁、17…点火プラグ、18…燃焼管、1
9…水量調節弁、20…出湯サーミスター、21…バイ
パス水量調節弁、22…ガス比例弁、23…入水サーミ
スター、24…缶水サーミスター、25…能力切替ガス
電磁弁、26…燃焼ファン、27…回転数センサー、2
8…過熱防止センサー、29…過圧防止安全装置、30
…残火安全装置、31…漏電安全装置、32…炎検知
器、33…給水予熱器、34…熱交換器、35…ドレイ
ン排出口、36…分割型3方弁、37…混合型3方弁、
38…給水予熱器給水配管、39…給水予熱器戻り配
管、40…中和装置、41…筐体、42…給湯器本体、
43、43’…フロントカバー、44…給水配管接続金
具、45…給湯配管接続金具、46…ガス配管接続金
具、47…電線管接続金具、48…排気口、49…給水
予熱器、50…ドレイン配管、51…中和装置、52…
排気口
Claims (14)
- 【請求項1】 水道水を加熱して給湯を行う給湯装置に
取り付けて使用される給水予熱器であって、前記給湯装
置の排ガスにより、前記給湯装置に供給される水の予熱
を行う機能を有することを特徴とする給湯装置用給水予
熱器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の給湯装置用給水予熱器
であって、排ガス中の水蒸気を凝結させて、その潜熱を
回収する機能を有することを特徴とする給湯装置用給水
予熱器。 - 【請求項3】 請求項2に記載の給湯装置用給水予熱器
であって、水管部分がステンレス鋼又はチタンで形成さ
れていることを特徴とする給湯装置用給水予熱器。 - 【請求項4】 請求項3に記載の給湯装置用給水予熱器
であって、水管部分が蛇腹状となっていることを特徴と
する給湯装置用給水予熱器。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4のうちいずれか1
項に記載の給湯装置用給水予熱器であって、水管部分が
複数に分岐されて並列接続されていることを特徴とする
給湯装置用給水予熱器。 - 【請求項6】 請求項1から請求項5のうちいずれか1
項に記載の給湯装置用給水予熱器であって、内部に凍結
防止用のヒーターを有することを特徴とする給湯装置用
給水予熱器。 - 【請求項7】 請求項6に記載の給湯装置用給水予熱器
であって、前記ヒーターへの給電が、給湯装置に供給さ
れる電源から、給水装置内で分岐してなされることを特
徴とする給湯装置用給水予熱器。 - 【請求項8】 請求項6又は請求項7に記載の給湯装置
用給水予熱器であって、前記ヒーターのオンオフが、給
湯装置に設けられた電装基板内の制御装置からの指令に
よってなされることを特徴とする給湯装置用給水予熱
器。 - 【請求項9】 請求項1から請求項8のうちいずれか1
項に記載の給水予熱器を備えてなることを特徴とする給
湯装置。 - 【請求項10】 内部の給水配管系統中に分割型3方弁
と混合型3方弁を、給水の入側からこの順に有し、請求
項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の給水予熱
器が取り付けられたときに、分割型3方弁の1つの出口
がその水入側に接続され、混合型3方弁の1つの入口が
その水出側に接続されるようになっており、分割形方弁
の他の出口は混合型3方弁の他の入口に接続されている
ことを特徴とする給湯装置。 - 【請求項11】 請求項10に記載の給湯装置であっ
て、前記分割型3方弁と混合型3方弁から、請求項1か
ら請求項8のうちいずれか1項に記載の給水予熱器の取
り付け位置までの水配管が、予め設けられていることを
特徴とする給湯装置。 - 【請求項12】 請求項9に記載の給湯装置であって、
当初は給水予熱器を有しなかった給湯装置に給水予熱器
を後付けしたものにおいて、給水予熱器への給水配管及
び戻り配管を、給湯装置の側面を通して配管し、当該配
管系統を覆うカバーを取り付けたことを特徴とする給湯
装置。 - 【請求項13】 請求項9から請求項12のうちいずれ
か1項に記載の給湯装置であって、請求項1から請求項
8のうちいずれか1項に記載の給水予熱器からのドレイ
ン排出配管の途中に、ドレイン水を中和する中和装置を
有することを特徴とする給湯装置。 - 【請求項14】 請求項9から請求項13のうちいずれ
か1項に記載の給湯装置であって、当初は給水予熱器を
有しなかった給湯装置に給水予熱器を後付けしたものに
用いられるフロントカバーであって、少なくとも給水予
熱器の部分を覆うような構造を有することを特徴とする
給湯器のフロントカバー。
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