JP2002070863A - 動圧流体スラスト軸受装置 - Google Patents

動圧流体スラスト軸受装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動圧流体スラスト軸受装置の浮上量とその安
定性の確保を目的とする。 【解決手段】 スラスト板3の両面の動圧発生溝2の内
周側もしくは外周側の少なくとも一方の非動圧溝部の長
さを動圧発生溝2で得られるスラスト板3の浮上量の2
0倍以下にすることによりスラスト軸受部へのオイル流
入抵抗が小さくできるので動圧流体スラスト軸受装置の
浮上量と安定性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】近年、事務機器や民生機器に
使われている各種モータでは小型化、高速化、高精度化
等が要求されており、ラジアル軸受、スラスト軸受共に
動圧発生溝を有する動圧流体軸受の必要性が高まってい
る。本発明は、高精度回転に最適な動圧流体スラスト軸
受装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下図面を参照しながら、従来の動圧流
体スラスト軸受装置の一例について説明する。図6は従
来の動圧流体スラスト軸受装置の主要部断面図である。
図6において、11は軸であり、両面に動圧発生溝12
を有するスラスト板13が圧入等の方法で固定されてい
る。この動圧発生溝12の実際の形状は、図7に示すよ
うに円盤状のスラスト板13の両面に設けられた、軸1
1の回転方向Aとは逆方向へ延びる略V字形状の溝であ
る。14はスリーブ、15は止め板で、共に動圧発生溝
12に近接対向するよう構成してある。なお、止め板1
5は図示しないネジ止めなどの方法でスリーブ14へ固
定されている。一方、軸11の一部には動圧流体ラジア
ル軸受を形成するためにラジアル動圧発生溝16が設け
られ、ここと近接対向するようスリーブ14にはラジア
ル突起部17が設けられている。なお、動圧を発生する
ためのオイルはあえて図示していないが、スリーブ1
4、止め板15、スラスト板13、軸11で囲まれた空
間に充満されている。
【0003】以上のように構成された従来の動圧流体ス
ラスト軸受について、以下その動作を説明する。図6に
おいて、軸11は図示しないモータ構成部品により矢印
A方向へ回転される。これにより動圧流体ラジアル軸受
部では、軸11に設けられたラジアル動圧発生溝16に
より図示しないオイルがそのV型形状の中央部へかき集
められることで動圧が発生し、軸11はスリーブ14に
対しラジアル方向は非接触で回転することとなる。また
動圧流体スラスト軸受部でも同様に、動圧発生溝12が
図7に示すような略V字状の溝形状であるため、図示し
ないオイルがそのV字状中央部へかき集められることで
動圧が発生し、スラスト方向でも軸11は、スリーブ1
4、止め板15に対し非接触で回転することとなる。な
お、スラスト板13の両面に動圧発生溝12を設ける理
由は、両面のスラスト方向の浮上量Bを確保するためで
ある。具体的には片面の動圧発生溝12で得られる浮上
量よりも近接対向する浮上量Bを小さく設定すること
で、スラスト板13が両面の動圧発生溝12による動圧
で挟み付けられ、両面の浮上高さが共にBとなるよう規
制されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、実際得られる浮上高さBが確保できずか
つ安定しないという課題が発生する。この原因を以下に
説明する。軸11が停止している時は、当然動圧が発生
していないのでスラスト板13はそれ自体の重量を含む
回転体の重量により止め板15に密着している。次にこ
の状態から軸11が回転を始めると、止め板15側の動
圧発生溝12がオイルをかき集めて浮上を始めようとす
るが、この時の浮上量に見合う量のオイルがスラスト板
13の外周部もしくは内周部から供給される必要があ
る。しかしながら実際には、スラスト板13の最内周側
と最外周側の非動圧溝部がオイル流入時の抵抗となるの
で、止め板15側の動圧発生溝12では十分な動圧が発
生しない。具体的には、両面の浮上量Bを10μmで設
計し、この浮上量Bに見合う動圧発生溝12を形成して
いても、非動圧溝部の長さCが500μmの時はオイル
の流入抵抗が極めて大きくなり、実際の止め板15側の
浮上高さBは4μm前後しか得られない。更にこの少な
い浮上量Bは非動圧溝部の抵抗に起因するので、回転中
に外部から振動を与えたり軸受の姿勢を逆向きにするな
どの外乱を与えると、止め板側15とスリーブ14側浮
上量Bが同じになったり、逆にスリーブ14側の浮上量
Bが小さくなったりするなど、浮上量Bが安定しないこ
とが容易に想像できる。
【0005】この結果、このような課題を有する動圧流
体スラスト軸受装置では、まず軸11とスラスト板13
との取付の直角度が悪い時に、浮上量Bが小さい分コス
レ易いので焼き付きを起こしやすいという問題があっ
た。またスラスト動圧軸受の製造工程においても浮上量
Bが安定していないので、浮上量Bの検査、確認工程自
体に意味が無く、結果製造時の品質確保が困難となると
いう問題も有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の第1の発明は、動圧発生溝の内周側もしくは
外周側の少なくとも一方の非動圧溝部の長さを、前記動
圧発生溝で得られる浮上高さの20倍以下の長さにする
ことで、オイルが流入するときの抵抗を大幅に低減で
き、浮上量の確保と安定化を実現する。
【0007】また本発明の第2の発明では、動圧発生溝
2の内周側と外周側から動圧発生溝へ至る少なくとも一
方に開口部を設け、この開口部のオイル流路面積を、動
圧発生溝の内周側と外周側に接する動圧発生溝のオイル
流路面積より大きくすることで、オイルが流入するとき
の抵抗を大幅に低減でき、浮上高さの確保と安定化を実
現できる。また本発明の第3の発明では、動圧発生溝の
内周側もしくは外周側の少なくとも一方の非動圧溝部に
対向するスリーブと止め板に前記動圧発生溝の面積より
大きな面積を有する逃がし部を設けることで、オイルが
流入するときの抵抗を大幅に低減でき、浮上高さの確保
と安定化を実現できる。また本発明の第4の発明では、
動圧発生溝をスリーブと止め板に設けた構成において、
スリーブと止め板の動圧発生溝の内周側もしくは外周側
の少なくとも一方のスラスト板側の対向面に段差部を設
けることでオイルが流入するときの抵抗を大幅に低減で
き、浮上高さの確保と安定化を実現できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施形態につ
いて図1を参照しながら説明する。図1は本実施形態に
おける動圧流体スラスト軸受装置の主要部断面図であ
る。図1において、1は軸であり、両面に動圧発生溝2
を有するスラスト板3が圧入等の方法で固定されてい
る。なお動圧発生溝2の実際の形状は、図7に示す従来
例と全く同様であり、説明は省略する。4はスリーブ、
5は止め板で、共に動圧発生溝2に近接対向する面を有
して構成される。なお、止め板5は図示しないネジ止め
などの方法でスリーブ4へ固定されている。一方、軸1
の一部には動圧流体ラジアル軸受を形成するためにラジ
アル動圧発生溝6が設けられ、ここと近接対向するよう
スリーブ4にはラジアル突起部7が設けられている。な
お、動圧を発生するためのオイルはあえて図示していな
いが、従来例同様スリーブ4、止め板5、スラスト板
3、軸1で囲まれた空間に充満されている。
【0009】以上のように構成された動圧流体スラスト
軸受の動作は以下の通りである。軸1が図示しないモー
タ構成部品により矢印A方向へ回転すると、ラジアル軸
受部では軸1に設けられたラジアル動圧発生溝6により
図示しないオイルがそのV字形状の中央部へかき集めら
れることで動圧が発生し、軸1はスリーブ4に対しラジ
アル方向は非接触で回転することになる。またスラスト
軸受部でも同様に、動圧発生溝2が略V溝形状であるた
め、図示しないオイルがV字形状の中央部へかき集めら
れることで動圧が発生するので、スラスト方向でも軸1
とスラスト板3はスリーブ4、止め板5に対し非接触で
回転することとなる。なお、スラスト板3の両面に動圧
発生溝2を設ける理由も従来例と全く同じであり、説明
は省略する。
【0010】従来例と異なるのは、スラスト板3の非動
圧溝部の長さCを小さくした点であり、以下詳細に説明
する。
【0011】従来例においては非動圧溝部の長さCがオ
イルの流入時の抵抗となり、結果浮上量Bの確保と安定
化に問題が生じると説明したが、この抵抗は小さいほど
良いが0である必要はない。これは、非動圧溝部の有無
に関わらずオイルは狭い動圧発生溝2の中を通るため
で、目安としてはこの動圧発生溝2の面積に比べ小さい
抵抗とすればよい。このことは非動圧溝部の長さCは小
さくする必要はあるが0とする必要はないことを示す。
【0012】更に現実的な問題としては、浮上量Bにス
ラスト板3の直角度やスラスト板3の軸1への取付誤差
によるフレの影響、更には設計した浮上量Bに対して現
実の浮上量Bをどの程度まで許容するかなどを考慮して
決定する必要がある。
【0013】図2は設計での浮上量Bが10μmの動圧
流体スラスト軸受装置を12000rpmで回転させる
ときの、実際に得られる浮上量Bが非動圧溝部長さCに
よりどのように変化するかを実験、実測した結果を示す
グラフである。図2において、上記したようにスラスト
板3のフレ量を3μm、余裕を2倍と見積もると、最低
でも浮上量Bは約6μmが必要であり、結果として非動
圧溝部の長さCは0.2mm以下にすれば良いことにな
る。
【0014】一方ここで浮上量Bを小さく設計する場合
を考えると、浮上量Bが小さくなること自体でオイルの
流入抵抗は増えるので、非動圧溝部の長さCが同じ0.
2mmのままでは結果としてオイルの抵抗が大きくなる
ことは容易に理解できる。すなわち非動圧溝部の長さC
は0.2mmという長さ自体に意味があるのではなく、
浮上量Bと関連して決定される長さであり、単純には浮
上量Bが半分ならCも半分とすればよい。
【0015】以上から図2で示す非動圧溝部長さCの
0.2mmは、浮上量10μmの20倍と考えればよ
い。なお、本実施形態では、動圧発生溝2の内周側と外
周側共に非動圧溝部の長さCを浮上量Bの20倍以下と
したが、内周側、もしくは外周側のいずれか一方だけを
浮上量の20倍以下にしても良い。また当然のことなが
ら、非動圧溝部の長さCが0の時に浮上量Bは最も大き
くかつ安定することになる。
【0016】以上の説明から明らかなように本実施形態
では、非動圧溝部の長さCを浮上量Bの20倍以下とす
ることで実質的に十分な浮上量Bが得られるので、部品
精度に起因するコスレが発生しない動圧流体スラスト軸
受を実現でき、かつ浮上量検査を行うことで製造時の品
質確保も可能となる。
【0017】以下本発明の第2の実施形態について図3
を用いて説明する。なお図3では、第1の実施形態の構
成と同一機能部品には同一番号を付与し、構成とその動
作の共通部分の説明は省略する。図3において、図1と
異なる点はスラスト板3の両面に設けた動圧発生溝2の
内周側と外周側に開口部Dを設けてある点にある。更に
この開口部Dの大きさは、開口部Dと動圧発生溝2の最
内周または最外周の周長との積で表される面積が、動圧
発生溝2の深さEと動圧発生溝2の最内周または最外周
の周長、および動圧発生溝2の溝本数との積で表される
面積より同等以上の大きさとなるよう設けてある。すな
わち、動圧発生溝2を通るオイルの流路面積より大きい
面積のオイル流路面積が、動圧発生溝2の内周側と外周
側に設けた構成にしてある。
【0018】以上のように構成した動圧流体スラスト軸
受装置の動作は、以下の通りである。動圧発生溝2の内
周側と外周側から動圧発生溝2へ至る開口部Dでのオイ
ル流入抵抗が、少なくとも動圧発生溝2の中を通るオイ
ルの抵抗よりより小さく設けてあるので、第1の実施形
態と同様にオイルの流入抵抗を十分小さくでき、十分な
浮上量Bとその安定性が確保できることになる。なおこ
の開口部Dの大きさを、動圧発生溝2の深さEと同等以
上とすればより効果的であることは言うまでもない。
【0019】以上の説明から明らかなように本発明の第
2の実施形態では、動圧発生溝2の内周側と外周側から
動圧発生溝へ至る少なくとも一方の開口部を、その流路
面積が、ここに接する動圧発生溝2の流路面積より大き
くすることにより十分な浮上量Bが得られるので、部品
精度に起因するコスレが発生しない動圧流体スラスト軸
受を実現でき、かつ製造時も浮上量Bの検査を行うこと
で品質確保も可能となる。
【0020】次に本発明の第3の実施形態について図4
を用いて説明する。なお図4でも、第1の実施形態と同
一機能部品には同一番号を付与し、構成とその動作の共
通部分の説明は省略する。図4において図1と異なる点
は、動圧発生溝2の内周側と外周側の非動圧溝部の長さ
Cに対向するスリーブ4と止め板5に、逃がし部Fを設
けてあることである。この逃がし部Fの大きさは、逃が
し部Fと動圧発生溝2の内周側または外周側の周長との
積で表される面積が、動圧発生溝2の深さEと動圧発生
溝2の接する最内周または最外周の周長、および動圧発
生溝2の溝本数との積で表される面積より同等以上の大
きさとなるよう設けてある。このことにより逃がし部F
でのオイルの流入抵抗は、動圧発生溝2の中を通るオイ
ルの流入抵抗より小さく構成されることになる。
【0021】以上のように構成した動圧流体スラスト軸
受装置の動作は、内周側と外周側に設けた逃がし部Fを
通るオイルの流入抵抗が、少なくとも動圧発生溝2の中
を通るオイルの抵抗よりより小さく設けてあるので、十
分な浮上量Bが確保できると共に、浮上量Bの安定化も
可能となる。なお、逃がし部Fの大きさは深くしすぎて
も影響しないので、例えばスリーブ4を施盤で加工する
ときのバイトの逃げ形状と共用しても良い。
【0022】以上の説明から明らかなように本発明の第
3の実施形態では、内周側もしくは外周側の少なくても
一方の非動圧溝部の長さCに対向するスリーブ4と止め
板5に逃がし部Fを設けることにより、十分な浮上量B
とその安定性が得られるので、部品精度に起因するコス
レが発生しない動圧流体スラスト軸受装置を実現でき、
かつ製造時に浮上量Bを検査できるので品質確保も可能
となる。
【0023】次に本発明の第4の実施形態について図5
を用いて説明する。なお図5でも、第1の実施形態と同
一機能部品には同一番号を付与し、構成とその動作の共
通部分の説明は省略する。図5において図1と異なる点
は、動圧発生溝2がスリーブ4と止め板5に設けられ、
スラスト板3には動圧発生溝2より内周側と外周側に段
差部Gが対向して設けられたことにある。この段差部G
の大きさは、段差部Gと動圧発生溝2の内周側または外
周側の周長との積で表される面積が、動圧発生溝2の深
さEと動圧発生溝2の最内周部または最外周部での周
長、および動圧発生溝2の溝本数との積で表される面積
より同等以上の大きさとなるよう設けてある。これによ
り段差部Gを通るオイルの流入抵抗は、動圧発生溝2の
中を通るオイルの流入抵抗より小さくできる。なおこの
ような非回転側に動圧発生溝2を設けた構成自体は従来
からある構造で、本実施形態ではこのような構成におい
ても浮上量Bとその安定性を実現するものである。
【0024】以上のように構成した動圧流体スラスト軸
受装置の動作は、以下の通りである。段差部Gによるオ
イルの流入面積は、動圧発生溝2の中を通るオイルの流
路面積より大きく構成されているので、段差部Gでのオ
イルの流入抵抗が十分小さくでき、十分な浮上量Bが確
保できると共に、その安定化も可能となる。
【0025】以上の説明から明らかなように本発明の第
4の実施形態では、動圧発生溝2の内周側もしくは外周
側の少なくとも一方に対向するスラスト板3に段差部G
を設けることにより、十分な浮上量Bが得られるので、
部品精度に起因するコスレが発生しない動圧流体スラス
ト軸受装置を実現でき、かつ浮上量検査を行うことで製
造時の品質確保も可能となる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の発明では、
動圧発生溝の外周側もしくは内周側の少なくとも一方の
非動圧溝部の長さを、動圧発生溝で得られる浮上量の2
0倍以下にすることで、浮上量の確保と安定化が可能な
動圧流体スラスト軸受装置が実現できる。
【0027】また本発明の第2の発明では、動圧発生溝
の外周部と内周部側から動圧発生溝へ至る少なくとも一
方の開口部のオイル流路面積を、ここに接する動圧発生
溝のオイル流路面積より大きくすることで、浮上量の確
保と安定化が可能な動圧流体スラスト軸受装置が実現で
きる。
【0028】また本発明の第3の発明では、動圧発生溝
の外周側もしくは内周側の少なくとも一方の非動圧溝部
に対向するスリーブと止め板に逃がし部を設けること
で、浮上高さの確保と安定化が可能な動圧流体スラスト
軸受装置が実現できる。
【0029】また本発明の第4の発明では、スリーブと
止め板に動圧発生溝を有する構成において、スリーブと
止め板の動圧発生溝の外周側もしくは内周側の少なくと
も一方のスラスト板側の対向面に段差部を設けること
で、浮上高さの確保と安定化が可能な動圧流体スラスト
軸受装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における動圧流体スラ
スト軸受装置の主要部断面図
【図2】図1に示す動圧流体スラスト軸受装置の、非動
圧溝部Cの長さと得られる浮上量の関係を示すグラフ
【図3】本発明の第2の実施形態における動圧流体スラ
スト軸受装置の主要部断面図
【図4】本発明の第3の実施形態における動圧流体スラ
スト軸受装置の主要部断面図
【図5】本発明の第4の実施形態における動圧流体スラ
スト軸受装置の主要部断面図
【図6】従来の動圧流体スラスト軸受装置の主要部断面
【図7】スラスト板の斜視図
【符号の説明】
1 軸 2 動圧発生溝 3 スラスト板 4 スリーブ 5 止め板 B 浮上量 C 非動圧溝部の長さ D 開口部 E 動圧発生溝の深さ F 逃がし部 G 段差部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 浩昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3J011 AA07 BA02 BA08 CA03 JA02 KA02 KA03 LA05 MA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する軸と、この軸に固定され両面に
    動圧発生溝を有するスラスト板と、この両面の動圧発生
    溝に近接対向して設けたスリーブおよび止め板とで構成
    され、前記両面の動圧発生溝の内周側もしくは外周側の
    少なくとも一方の非動圧溝部の長さを前記動圧発生溝で
    得られる浮上量の20倍以下としたことを特徴とする動
    圧流体スラスト軸受装置。
  2. 【請求項2】 回転する軸と、この軸に固定され両面に
    動圧発生溝を有するスラスト板と、この両面の動圧発生
    溝に近接対向して設けたスリーブおよび止め板とで構成
    され、前記動圧発生溝の内周部と外周部側から動圧発生
    溝へ至る少なくとも一方の開口部のオイルの流路面積
    が、この内周部もしくは外周部に接する動圧発生溝のオ
    イル流路面積より大なる構成としたことを特徴とした動
    圧流体スラスト軸受装置。
  3. 【請求項3】 回転する軸と、この軸に固定され両面に
    動圧発生溝を有するスラスト板と、この両面の動圧発生
    溝に近接対向して設けたスリーブおよび止め板とで構成
    され、前記両面の動圧発生溝の内周側もしくは外周側の
    少なくとも一方の非動圧溝部に対向する前記スリーブお
    よび止め板に、前記内周側もしくは外周側に接する前記
    動圧発生溝の面積より大きな面積を有する逃がし部を設
    けたことを特徴とした動圧流体スラスト軸受装置。
  4. 【請求項4】 回転する軸と、この軸に固定されたスラ
    スト板と、このスラスト板の両面に近接対向して設けた
    スリーブおよび止め板に設けた動圧発生溝より構成さ
    れ、前記動圧発生溝の内周側もしくは外周側の少なくと
    も一方に対向する前記スラスト板に、前記内周側もしく
    は外周側に接する前記動圧発生溝の中を通るオイルの流
    路面積より大きなオイルの流入面積を有する段差部を設
    けたことを特徴とした動圧流体スラスト軸受装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100366931C (zh) * 2002-12-06 2008-02-06 松下电器产业株式会社 流体轴承装置及磁盘记录再生装置
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